JPH061271A - ゴムクロ−ラのエンドレス構造 - Google Patents
ゴムクロ−ラのエンドレス構造Info
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- JPH061271A JPH061271A JP29800391A JP29800391A JPH061271A JP H061271 A JPH061271 A JP H061271A JP 29800391 A JP29800391 A JP 29800391A JP 29800391 A JP29800391 A JP 29800391A JP H061271 A JPH061271 A JP H061271A
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- rubber crawler
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ゴムクロ−ラがスプロケットやアイドラ−へ
の巻きつき時の剛性を平滑化し、ユニフォ−ミテイを一
定とする。 【構成】 ゴム弾性体1中に一定ピッチにて埋設した芯
金2と、この芯金を外囲いするスチ−ルコ−ド3とより
なり、中央部を加硫成形すると共にその両端部を半加硫
状態となし、次いでスチ−ルコ−ド3を重ね合せて再加
硫するエンドレス構造において、両端の半加硫部分P2
は少なくとも一つの芯金2が埋設される長さとし、スチ
−ルコ−ド3のオ−バ−ラップ部を2枚の硬質板6,7
ではさみ、当該硬質板とスチ−ルコ−ドとを接着剤にて
接着一体化し、その後前記半加硫部分P2を加硫成形す
る。 【効果】 ゴムクロ−ラのスプロケットやアイドラへの
巻き付き剛性がほぼ均質になり、耐久性の向上と、製造
ロスの低減及び材料の節約ともなる。
の巻きつき時の剛性を平滑化し、ユニフォ−ミテイを一
定とする。 【構成】 ゴム弾性体1中に一定ピッチにて埋設した芯
金2と、この芯金を外囲いするスチ−ルコ−ド3とより
なり、中央部を加硫成形すると共にその両端部を半加硫
状態となし、次いでスチ−ルコ−ド3を重ね合せて再加
硫するエンドレス構造において、両端の半加硫部分P2
は少なくとも一つの芯金2が埋設される長さとし、スチ
−ルコ−ド3のオ−バ−ラップ部を2枚の硬質板6,7
ではさみ、当該硬質板とスチ−ルコ−ドとを接着剤にて
接着一体化し、その後前記半加硫部分P2を加硫成形す
る。 【効果】 ゴムクロ−ラのスプロケットやアイドラへの
巻き付き剛性がほぼ均質になり、耐久性の向上と、製造
ロスの低減及び材料の節約ともなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムクロ−ラの構造に関
し、特に言えばゴムクロ−ラのエンドレス構造にかかる
ものである。
し、特に言えばゴムクロ−ラのエンドレス構造にかかる
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴムクロ−ラは農業用機械のみな
らず、建設用機械や土木作業用機械の走行部として広く
使用されている。これはクロ−ラがゴム独特の弾性を備
えるため、振動の吸収と共に走行路面を傷めないという
大きな特徴があり広く用いられているのである。しかる
に、一般にゴムクロ−ラはゴム内部に一定ピッチで芯金
が埋設され、しかもこの芯金を外囲いしてスチ−ルコ−
ドが埋設されるものであって、当初から無端状のゴムク
ロ−ラを製造するのではなく、先ず長尺状でゴムを加硫
成形し、次いで両端を再加硫してエンドレスとする方法
が採用されている。これは、初めから輪状とするには極
めて大型の設備を必要とし、コスト的に引き合わないか
らである。
らず、建設用機械や土木作業用機械の走行部として広く
使用されている。これはクロ−ラがゴム独特の弾性を備
えるため、振動の吸収と共に走行路面を傷めないという
大きな特徴があり広く用いられているのである。しかる
に、一般にゴムクロ−ラはゴム内部に一定ピッチで芯金
が埋設され、しかもこの芯金を外囲いしてスチ−ルコ−
ドが埋設されるものであって、当初から無端状のゴムク
ロ−ラを製造するのではなく、先ず長尺状でゴムを加硫
成形し、次いで両端を再加硫してエンドレスとする方法
が採用されている。これは、初めから輪状とするには極
めて大型の設備を必要とし、コスト的に引き合わないか
らである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、このエンドレ
ス方法にあっては、スチ−ルコ−ド端を少なくとも重ね
合せることとなり、このため、重ね合せる位置にあって
は、ゴムクロ−ラがスプロケットやアイドラ−への巻き
つき時にその剛性が高くなり、ゴムクロ−ラとしてユニ
フォ−ミテイが一定でなかった。
ス方法にあっては、スチ−ルコ−ド端を少なくとも重ね
合せることとなり、このため、重ね合せる位置にあって
は、ゴムクロ−ラがスプロケットやアイドラ−への巻き
つき時にその剛性が高くなり、ゴムクロ−ラとしてユニ
フォ−ミテイが一定でなかった。
【0004】又、スチ−ルコ−ド間のゴムの剪断応力
は、スチ−ルコ−ド端部が特に大きくなるため、その端
部よりゴムとの剥離が発生することもあった。
は、スチ−ルコ−ド端部が特に大きくなるため、その端
部よりゴムとの剥離が発生することもあった。
【0005】更に、エンドレス化のための両端は最初半
加硫状態とするが、この温度管理が難しく、このため、
この部分の芯金とゴムとの接着不良やゴム物性の均一化
が生じやすく改良の必要性が言われていた。
加硫状態とするが、この温度管理が難しく、このため、
この部分の芯金とゴムとの接着不良やゴム物性の均一化
が生じやすく改良の必要性が言われていた。
【0006】この他、エンドレス部の相互の長さを長く
とる必要があり、構造が複雑となるばかりか、成形時に
生じるゴムの流れによってスチ−ルコ−ド端が所定の位
置よりずれたり、ウエ−ブがかかってしまう等の現象が
多発し、製品不良の割合も多かった。
とる必要があり、構造が複雑となるばかりか、成形時に
生じるゴムの流れによってスチ−ルコ−ド端が所定の位
置よりずれたり、ウエ−ブがかかってしまう等の現象が
多発し、製品不良の割合も多かった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は以上のような
従来の技術における課題を解決すべく鋭意研究を進めた
結果、以下のような構成を採用することよりその解決を
見たものである。即ち、本発明の第1は、ゴム弾性体
と、このゴム弾性体中に一定ピッチにて埋設した芯金
と、この芯金を外囲いするスチ−ルコ−ドとよりなるゴ
ムクロ−ラであって、前記ゴム弾性体の中央部を加硫成
形すると共にその両端部を半加硫状態となし、次いでこ
の両端部のスチ−ルコ−ドを重ね合せて再加硫してなる
ゴムクロ−ラのエンドレス構造において、両端の半加硫
部分は少なくとも一つの芯金が埋設される長さとし、か
かる芯金の外周側において、スチ−ルコ−ドのオ−バ−
ラップ部を2枚の硬質板ではさみ、当該硬質板とスチ−
ルコ−ドとを接着剤にて接着一体化し、その後前記半加
硫部分を加硫成形することを特徴とするゴムクロ−ラの
エンドレス構造にかかるものである。
従来の技術における課題を解決すべく鋭意研究を進めた
結果、以下のような構成を採用することよりその解決を
見たものである。即ち、本発明の第1は、ゴム弾性体
と、このゴム弾性体中に一定ピッチにて埋設した芯金
と、この芯金を外囲いするスチ−ルコ−ドとよりなるゴ
ムクロ−ラであって、前記ゴム弾性体の中央部を加硫成
形すると共にその両端部を半加硫状態となし、次いでこ
の両端部のスチ−ルコ−ドを重ね合せて再加硫してなる
ゴムクロ−ラのエンドレス構造において、両端の半加硫
部分は少なくとも一つの芯金が埋設される長さとし、か
かる芯金の外周側において、スチ−ルコ−ドのオ−バ−
ラップ部を2枚の硬質板ではさみ、当該硬質板とスチ−
ルコ−ドとを接着剤にて接着一体化し、その後前記半加
硫部分を加硫成形することを特徴とするゴムクロ−ラの
エンドレス構造にかかるものである。
【0008】そして、その第2は、ゴム弾性体と、この
ゴム弾性体中に一定ピッチにて埋設した芯金と、この芯
金を外囲いするスチ−ルコ−ドとよりなるゴムクロ−ラ
であって、前記ゴム弾性体の中央部を加硫成形すると共
にその両端部よりスチ−ルコ−ドを突出させ、次いでこ
の両端部のスチ−ルコ−ドを重ね合せると共に未加硫ゴ
ムを補充し、再加硫してなるゴムクロ−ラのエンドレス
構造において、両端からのスチ−ルコ−ドは一つの芯金
が埋設される長さとし、かかる芯金の外周側において、
スチ−ルコ−ドのオ−バ−ラップ部を2枚の硬質板では
さみ、当該硬質板とスチ−ルコ−ドとを接着剤にて接着
一体化し、その後前記未加硫部分を加硫成形することを
特徴とするゴムクロ−ラのエンドレス構造にかかるもの
である。
ゴム弾性体中に一定ピッチにて埋設した芯金と、この芯
金を外囲いするスチ−ルコ−ドとよりなるゴムクロ−ラ
であって、前記ゴム弾性体の中央部を加硫成形すると共
にその両端部よりスチ−ルコ−ドを突出させ、次いでこ
の両端部のスチ−ルコ−ドを重ね合せると共に未加硫ゴ
ムを補充し、再加硫してなるゴムクロ−ラのエンドレス
構造において、両端からのスチ−ルコ−ドは一つの芯金
が埋設される長さとし、かかる芯金の外周側において、
スチ−ルコ−ドのオ−バ−ラップ部を2枚の硬質板では
さみ、当該硬質板とスチ−ルコ−ドとを接着剤にて接着
一体化し、その後前記未加硫部分を加硫成形することを
特徴とするゴムクロ−ラのエンドレス構造にかかるもの
である。
【0009】そして、特に夫々前記硬質板は、芯金の幅
以下の幅であり、更に、前記2枚の硬質板は両側のスチ
−ルコ−ドが同一水平面上にスチ−ルコ−ドとの合せ面
を傾斜面としたゴムクロ−ラのエンドレス構造である。
以下の幅であり、更に、前記2枚の硬質板は両側のスチ
−ルコ−ドが同一水平面上にスチ−ルコ−ドとの合せ面
を傾斜面としたゴムクロ−ラのエンドレス構造である。
【0010】更に好ましくは、前記2つの硬質板は、そ
の両側にあって相互にずれないように凹凸嵌合部をもつ
ゴムクロ−ラのエンドレス構造にかかり、場合によって
は、前記硬質板にあって、その一方が芯金の翼部にて兼
用するものであるゴムクロ−ラのエンドレス構造を提供
するものである。
の両側にあって相互にずれないように凹凸嵌合部をもつ
ゴムクロ−ラのエンドレス構造にかかり、場合によって
は、前記硬質板にあって、その一方が芯金の翼部にて兼
用するものであるゴムクロ−ラのエンドレス構造を提供
するものである。
【0011】又、接着剤は例えばエポキシ系接着剤が使
用され、場合によっては、加硫後に硬度75度以上とな
るようなゴム素材が用いられる。又、接着剤としてゴム
の加硫時にその熱によって加硫接着される機能をもつい
わゆる加硫接着剤も使用され得る。尚、硬質板間の両側
からのスチ−ルコ−ド端の配置は、一段又は二段状に左
右からの相互配置が望ましい。
用され、場合によっては、加硫後に硬度75度以上とな
るようなゴム素材が用いられる。又、接着剤としてゴム
の加硫時にその熱によって加硫接着される機能をもつい
わゆる加硫接着剤も使用され得る。尚、硬質板間の両側
からのスチ−ルコ−ド端の配置は、一段又は二段状に左
右からの相互配置が望ましい。
【0012】
【作用】本発明にあって、硬質板は再加硫される個所の
芯金の幅以下の幅であり、従来の再加硫時のエンドレス
部の芯金は2〜3枚であったのに対して、ごく一部(芯
金1枚分)で充分である。しかも、その硬質板とスチ−
ルコ−ド端とは接着剤で強固に接着一体化されるために
強度上全く問題がなくなる他、コ−ドの引き抜きも生ぜ
ず、芯金1枚分の再加硫であることと相まって、ゴムク
ロ−ラとしての構造も簡単となり製造作業も簡略化され
る。
芯金の幅以下の幅であり、従来の再加硫時のエンドレス
部の芯金は2〜3枚であったのに対して、ごく一部(芯
金1枚分)で充分である。しかも、その硬質板とスチ−
ルコ−ド端とは接着剤で強固に接着一体化されるために
強度上全く問題がなくなる他、コ−ドの引き抜きも生ぜ
ず、芯金1枚分の再加硫であることと相まって、ゴムク
ロ−ラとしての構造も簡単となり製造作業も簡略化され
る。
【0013】そして、何よりもスプロケット等への巻き
付きの剛性がゴムクロ−ラ全体として均一化されること
に特徴があり、更に、ゴム中にスチ−ルコ−ドが同一水
平上に埋設されることとなり、このためゴムクロ−ラの
厚さ方向の伸縮性の中立面が一定し、スプロケット等へ
の巻き付きが極めてスム−ズになるのである。
付きの剛性がゴムクロ−ラ全体として均一化されること
に特徴があり、更に、ゴム中にスチ−ルコ−ドが同一水
平上に埋設されることとなり、このためゴムクロ−ラの
厚さ方向の伸縮性の中立面が一定し、スプロケット等へ
の巻き付きが極めてスム−ズになるのである。
【0014】
【実施例】以下本発明を図面をもって更に詳細に説明す
る。図1は、本発明の第1によるゴムクロ−ラのエンド
レス部近傍の側断面図であり、図2は、図1のA−A線
での断面図である。図にあっては、1はゴムクロ−ラの
主体を構成する長尺のゴム弾性体であり、この中に芯金
2が一定ピッチをもって埋設されている。そして、スチ
−ルコ−ド3はゴム弾性体1の幅方向に一列状をなして
芯金の外側に埋設されている。図中、4は芯金2からの
びてゴムクロ−ラの内周面より突出する角部であり、5
は外周面に形成されたゴムラグである。
る。図1は、本発明の第1によるゴムクロ−ラのエンド
レス部近傍の側断面図であり、図2は、図1のA−A線
での断面図である。図にあっては、1はゴムクロ−ラの
主体を構成する長尺のゴム弾性体であり、この中に芯金
2が一定ピッチをもって埋設されている。そして、スチ
−ルコ−ド3はゴム弾性体1の幅方向に一列状をなして
芯金の外側に埋設されている。図中、4は芯金2からの
びてゴムクロ−ラの内周面より突出する角部であり、5
は外周面に形成されたゴムラグである。
【0015】この例にあっては、符号P1 部は加硫成形
された中央部位であり、P2 はその両端にあってゴムが
半加硫とされた部位である。この場合、予め、硬質板
6、7がゴム中に埋設されており、芯金の幅Wと硬質板
6、7の幅とは同等のものとなっている。さて、中央部
P1 を加硫成形した後、両端部P2 を重ね合せて再加硫
してエンドレス構造とするが、硬質板(SS41)6、
7とスチ−ルコ−ド3にあっては加硫型接着剤レ−ダッ
クBC−186をもって接着処理して再加硫されること
となる。
された中央部位であり、P2 はその両端にあってゴムが
半加硫とされた部位である。この場合、予め、硬質板
6、7がゴム中に埋設されており、芯金の幅Wと硬質板
6、7の幅とは同等のものとなっている。さて、中央部
P1 を加硫成形した後、両端部P2 を重ね合せて再加硫
してエンドレス構造とするが、硬質板(SS41)6、
7とスチ−ルコ−ド3にあっては加硫型接着剤レ−ダッ
クBC−186をもって接着処理して再加硫されること
となる。
【0016】図3は、図1の例で用いられた硬質板6、
7とスチ−ルコ−ド3との関係を特に取り出した斜視図
である。実際には硬質板6側を反転させて使用に供され
るものであり、この例にあっては、図4に示すようにス
チ−ルコ−ド3の両端は2層を保って硬質板6、7の傾
斜面8、9に沿って接着剤12をもって接着される。勿
論スチ−ルコ−ド3を重ね合わせる際には、この間にも
接着剤を介することは言うまでもない。
7とスチ−ルコ−ド3との関係を特に取り出した斜視図
である。実際には硬質板6側を反転させて使用に供され
るものであり、この例にあっては、図4に示すようにス
チ−ルコ−ド3の両端は2層を保って硬質板6、7の傾
斜面8、9に沿って接着剤12をもって接着される。勿
論スチ−ルコ−ド3を重ね合わせる際には、この間にも
接着剤を介することは言うまでもない。
【0017】かかる硬質板6、7にあっては、スチ−ル
コ−ド3が接着される面8、9は平行した傾斜面とな
し、これによってこの硬質板6、7からのびるスチ−ル
コ−ド3が、ゴム中において同一水平面L上に位置する
ことができるのである。
コ−ド3が接着される面8、9は平行した傾斜面とな
し、これによってこの硬質板6、7からのびるスチ−ル
コ−ド3が、ゴム中において同一水平面L上に位置する
ことができるのである。
【0018】又、硬質板6、7は、スチ−ルコ−ド3を
囲む左右の側(壁)に凹凸部10、11を形成してお
き、これを嵌め合せることによって硬質板6、7の位置
の確認と、張力がかかった際の硬質板6、7のずれを防
止することとなるのである。このずれ防止のための凹凸
部10、11は、この図例に限らないことは勿論であ
る。
囲む左右の側(壁)に凹凸部10、11を形成してお
き、これを嵌め合せることによって硬質板6、7の位置
の確認と、張力がかかった際の硬質板6、7のずれを防
止することとなるのである。このずれ防止のための凹凸
部10、11は、この図例に限らないことは勿論であ
る。
【0019】図5は、本発明の第2におけるゴムクロ−
ラのエンドレス構造の一部側断面図を示すものである。
即ち、ゴムの中央の加硫部分P1 は先例と同じである
が、この例ではスチ−ルコ−ド3を加硫部分の両端より
突出させ、この両端に硬質板6、7を当てがい、接着剤
12にて一体化すると共に、芯金20 と共に新たな未加
硫ゴム分10 をここに充填して加硫成形するものであ
る。
ラのエンドレス構造の一部側断面図を示すものである。
即ち、ゴムの中央の加硫部分P1 は先例と同じである
が、この例ではスチ−ルコ−ド3を加硫部分の両端より
突出させ、この両端に硬質板6、7を当てがい、接着剤
12にて一体化すると共に、芯金20 と共に新たな未加
硫ゴム分10 をここに充填して加硫成形するものであ
る。
【0020】図6は、本発明に用いられる硬質板6、7
の他の例を示す斜視図であり、この例ではスチ−ルコ−
ド端が1本1本嵌り合うように、傾斜面に多数の溝13
が形成されているものである。
の他の例を示す斜視図であり、この例ではスチ−ルコ−
ド端が1本1本嵌り合うように、傾斜面に多数の溝13
が形成されているものである。
【0021】図7は、硬質板とスチ−ルコ−ド端との関
係を示す平面図であり、硬質板6はその両側の壁14、
15と、その間にある平面部16とからなっている。そ
してスチ−ルコ−ド3は、その平面部16に1本づつ交
互に差し込まれた千鳥配置とされて接着剤12にて接着
一体化されるものであり、従ってスチ−ルコ−ド端は側
面から見て一層のみとなる。
係を示す平面図であり、硬質板6はその両側の壁14、
15と、その間にある平面部16とからなっている。そ
してスチ−ルコ−ド3は、その平面部16に1本づつ交
互に差し込まれた千鳥配置とされて接着剤12にて接着
一体化されるものであり、従ってスチ−ルコ−ド端は側
面から見て一層のみとなる。
【0022】図8は、この図7の場合の硬質板6、7と
スチ−ルコ−ド3との中央断面図である。スチ−ルコ−
ド3は一層に横並びされ、交互に左右のスチ−ルコ−ド
(31 、32 )が差し込まれるものである。
スチ−ルコ−ド3との中央断面図である。スチ−ルコ−
ド3は一層に横並びされ、交互に左右のスチ−ルコ−ド
(31 、32 )が差し込まれるものである。
【0023】図9は、図8と同様の硬質板6、7とスチ
−ルコ−ド3との中央断面図であるが、この例では上下
2層のスチ−ルコ−ドとなっており、コ−ド端が1本づ
つ千鳥状に配列されている。
−ルコ−ド3との中央断面図であるが、この例では上下
2層のスチ−ルコ−ドとなっており、コ−ド端が1本づ
つ千鳥状に配列されている。
【0024】図10は、更に別例を示すものであり、上
下2層のスチ−ルコ−ドが2本づつ対になって千鳥状に
配列されている例である。
下2層のスチ−ルコ−ドが2本づつ対になって千鳥状に
配列されている例である。
【0025】図11は、硬質板7として芯金2の翼部1
7をもってこれに替えた場合の、芯金2とスチ−ルコ−
ド3と硬質板6との関係を示した側面図である。この場
合、スチ−ルコ−ドは図8のように1層に配置された例
である。
7をもってこれに替えた場合の、芯金2とスチ−ルコ−
ド3と硬質板6との関係を示した側面図である。この場
合、スチ−ルコ−ドは図8のように1層に配置された例
である。
【0026】
【発明の効果】以上本発明にあっては、ゴムクロ−ラの
エンドレスの際、スチ−ルコ−ド端を硬質板に接着剤を
もって接着一体化するものであって、従前の場合では、
エンドレス接合部の長さは場合によっては30〜40c
mもあったが、本発明にあっては芯金の幅以下でよく、
ゴムクロ−ラのスプロケットやアイドラへの巻き付き剛
性がほぼ均質になり、かつ、ゴム中に埋設されたスチ−
ルコ−ドの埋設位置が、エンドレス部の左右において同
一水平面を保つことができることとなったため、ゴムク
ロ−ラの耐久性の向上と共に、製造ロスの低減及び材料
の節約ともなり産業上の利用性は高い。
エンドレスの際、スチ−ルコ−ド端を硬質板に接着剤を
もって接着一体化するものであって、従前の場合では、
エンドレス接合部の長さは場合によっては30〜40c
mもあったが、本発明にあっては芯金の幅以下でよく、
ゴムクロ−ラのスプロケットやアイドラへの巻き付き剛
性がほぼ均質になり、かつ、ゴム中に埋設されたスチ−
ルコ−ドの埋設位置が、エンドレス部の左右において同
一水平面を保つことができることとなったため、ゴムク
ロ−ラの耐久性の向上と共に、製造ロスの低減及び材料
の節約ともなり産業上の利用性は高い。
【図1】図1は本発明の第1のゴムクロ−ラのエンドレ
ス部近傍の側断面図である。
ス部近傍の側断面図である。
【図2】図2は図1のA−A線での断面図である。
【図3】図3は図1の例で用いられた硬質板とスチ−ル
コ−ドとの関係を示す斜視図である。
コ−ドとの関係を示す斜視図である。
【図4】図4は図3で示した硬質板とスチ−ルコ−ドと
のエンドレス時の状態を示す一部切り欠き側面図であ
る。
のエンドレス時の状態を示す一部切り欠き側面図であ
る。
【図5】図5は本発明の第2のゴムクロ−ラのエンドレ
ス構造の一部側断面図である。
ス構造の一部側断面図である。
【図6】図6は硬質板の他の例を示す斜視図である。
【図7】図7は硬質板とスチ−ルコ−ド端との関係を示
す平面図である。
す平面図である。
【図8】図8は図7の硬質板とスチ−ルコ−ドとの中央
断面図である。
断面図である。
【図9】図9は図8と同様の硬質板とスチ−ルコ−ドと
の中央断面図である。
の中央断面図である。
【図10】図10は硬質板とスチ−ルコ−ドとの更に別
例を示す中央断面図である。
例を示す中央断面図である。
【図11】図11は硬質板として芯金の翼部をもってこ
れに替えた場合の芯金とスチ−ルコ−ドと硬質板との関
係を示した側面図である。
れに替えた場合の芯金とスチ−ルコ−ドと硬質板との関
係を示した側面図である。
1‥‥ゴム弾性体、 10 ‥‥未加硫ゴム分、 2、20 ‥‥芯金、 3、31 、32 ‥‥スチ−ルコ−ド、 4‥‥角部、 5‥‥ゴムラグ、 6、7‥‥硬質板、 8、9‥‥硬質板の面、 10、11‥‥側壁の凹凸部、 12‥‥接着剤、 13‥‥傾斜面の溝、 14、15‥‥側壁、 16‥‥平面部、 17‥‥芯金の翼部、 L‥‥スチ−ルコ−ド水平面、 P1 ‥‥加硫成形された中央部位、 P2 ‥‥ゴムが半加硫とされた部位、 W‥‥芯金の幅。
Claims (6)
- 【請求項1】 ゴム弾性体と、このゴム弾性体中に一定
ピッチにて埋設した芯金と、この芯金を外囲いするスチ
−ルコ−ドとよりなるゴムクロ−ラであって、前記ゴム
弾性体の中央部を加硫成形すると共にその両端部を半加
硫状態となし、次いでこの両端部のスチ−ルコ−ドを重
ね合せて再加硫してなるゴムクロ−ラのエンドレス構造
において、両端の半加硫部分は少なくとも一つの芯金が
埋設される長さとし、かかる芯金の外周側において、ス
チ−ルコ−ドのオ−バ−ラップ部を2枚の硬質板ではさ
み、当該硬質板とスチ−ルコ−ドとを接着剤にて接着一
体化し、その後前記半加硫部分を加硫成形することを特
徴とするゴムクロ−ラのエンドレス構造。 - 【請求項2】 ゴム弾性体と、このゴム弾性体中に一定
ピッチにて埋設した芯金と、この芯金を外囲いするスチ
−ルコ−ドとよりなるゴムクロ−ラであって、前記ゴム
弾性体の中央部を加硫成形すると共にその両端部よりス
チ−ルコ−ドを突出させ、次いでこの両端部のスチ−ル
コ−ドを重ね合せると共に未加硫ゴムを補充し、再加硫
してなるゴムクロ−ラのエンドレス構造において、両端
からのスチ−ルコ−ドは一つの芯金が埋設される長さと
し、かかる芯金の外周側において、スチ−ルコ−ドのオ
−バ−ラップ部を2枚の硬質板ではさみ、当該硬質板と
スチ−ルコ−ドとを接着剤にて接着一体化し、その後前
記未加硫部分を加硫成形することを特徴とするゴムクロ
−ラのエンドレス構造。 - 【請求項3】 前記硬質板は、芯金の幅以下の幅である
請求項第1〜第2項記載のゴムクロ−ラのエンドレス構
造。 - 【請求項4】 前記2枚の硬質板は両側のスチ−ルコ−
ドが同一水平面上にスチ−ルコ−ドとの合せ面を傾斜面
とした請求項第1〜第2項記載のゴムクロ−ラのエンド
レス構造。 - 【請求項5】 前記硬質板にあって、その一方が芯金の
翼部である請求項第1〜第2項記載のゴムクロ−ラのエ
ンドレス構造。 - 【請求項6】 前記2つの硬質板は、その両側にあって
相互にずれないように凹凸嵌合部をもつ請求項第1〜第
2項記載のゴムクロ−ラのエンドレス構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29800391A JPH061271A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ゴムクロ−ラのエンドレス構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29800391A JPH061271A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ゴムクロ−ラのエンドレス構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061271A true JPH061271A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=17853870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29800391A Pending JPH061271A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ゴムクロ−ラのエンドレス構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061271A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1991
- 1991-10-18 JP JP29800391A patent/JPH061271A/ja active Pending
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