JP2001322577A - 弾性履帯及びその製造方法 - Google Patents

弾性履帯及びその製造方法

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JP2001322577A JP2000143796A JP2000143796A JP2001322577A JP 2001322577 A JP2001322577 A JP 2001322577A JP 2000143796 A JP2000143796 A JP 2000143796A JP 2000143796 A JP2000143796 A JP 2000143796A JP 2001322577 A JP2001322577 A JP 2001322577A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クローラ式走行装置に採用される弾性履帯に
おいて、弾性履帯成形時の「エアかみ」の発生を防止す
ると共に、係合突起と履帯本体との間のコーナー部分の
応力集中を軽減させることができる弾性履帯を提供す
る。 【解決手段】 弾性体によって無端帯状に成形された履
帯本体6の内周面側に駆動輪に係合する係合突起7が備
えられ、この係合突起7が履帯本体6よりも硬質の弾性
体によって成形されている弾性履帯において、係合突起
7と、履帯本体6との間のコーナー部分16を、係合突
起7から履帯本体6に亘って同一の弾性体で成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設・土木用機械
や農業用機械等の走行部として使用されるクローラ式走
行装置に採用される弾性履帯及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図15に示すように、クローラ式
走行装置の履帯として採用されるゴムクローラ(弾性履
帯)41は、無端帯状(ベルト状)のゴム製履帯本体4
2の内周面に、履帯周方向に適宜間隔をおいてゴム製の
係合突起43が設けられている。なお、履帯本体42内
には、スチールコード等からなる抗張体44が履帯周方
向に埋設され、履帯本体42の外周面には、ラグ45が
履帯周方向に適宜間隔をおいて成形される。
【0003】このゴムクローラ41は、駆動輪、アイド
ラ、転輪等に巻き掛けられ、駆動輪を係合突起43に係
合させると共に該駆動輪を回転駆動させることで、ゴム
クローラ41を履帯周方向に循環回走させるようにして
いる。このゴムクローラ41にあっては、係合突起43
は駆動輪や転輪と係合して、これら駆動輪や転輪から力
を受けるので、係合突起43のゴム硬度を履帯本体42
に対して硬くしているものがある(特に、高速用のもの
で係合突起43のゴム硬度(SHORE−A硬度)が7
2〜90とされている)。
【0004】このゴムクローラ41は、成形型内に未加
硫ゴム材料を所定位置にセットして、加硫することによ
り成形される。このゴムクローラ41を成形するのに、
一連のゴム板を成形して加硫すると、係合突起43は、
履帯周方向所定ピッチ毎に履帯本体42から大きく突出
していることから、図14に示すように、加硫時におい
て、ゴム材料が、成形型48の係合突起成形用のキャビ
ティ46に流れることにより、抗張体44を波打たせて
しまうので、係合突起43を成形する未加硫ゴム材料
と、履帯本体42を成形する未加硫ゴム材料とを別々の
スラグ(別体のもの)とすると共に、係合突起43を成
形する未加硫ゴム材料を、成形後の係合突起43の形状
に近い形状のブロック状のゴムスラグとし、このゴムス
ラグを、履帯本体42を成形する未加硫ゴム材料の内周
面側の係合突起成形位置に置いていくようにしているも
のがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにあっ
ては、加硫時において、係合突起43を成形する未加硫
ゴム材料と、履帯本体42を成形する未加硫ゴム材料の
両者のゴムの流れに差があり、成形型48の、係合突起
成形部分の内面と履帯本体成形部分の内周面との間のコ
ーナー部分47にエアがかんだり、また、係合突起43
と履帯本体42とは異なるゴム材料で成形されているの
で、駆動輪等からの力が係合突起43に作用することに
より、係合突起43と履帯本体42との間のコーナー部
分49に応力集中が生じ、駆動輪等からの力が係合突起
43に繰り返し作用することにより、係合突起43が、
履帯本体42との境界部分から、はがれることがある。
【0006】本発明は、前記問題点に鑑みて、弾性履帯
加硫時の「エアかみ」の発生を防止すると共に、係合突
起と履帯本体との間のコーナー部分の応力集中を軽減さ
せることができる弾性履帯及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るために講じた本発明の技術的手段は、弾性体によって
無端帯状に成形された履帯本体の内周面側に駆動輪に係
合する係合突起が備えられ、この係合突起が履帯本体よ
りも硬質の弾性体によって成形されている弾性履帯にお
いて、係合突起と履帯本体との間のコーナー部分が、係
合突起から履帯本体に亘って同一の弾性体で成形されて
いることを特徴とする。
【0008】また、係合突起の、履帯周方向前後の面
と、履帯本体の内周面との間のコーナー部分を同一の弾
性体で成形することができる。また、係合突起の、履帯
幅方向左右の側面と、履帯本体の内周面との間のコーナ
ー部分を同一の弾性体で成形することができる。また、
コーナー部分の弾性体として、係合突起の弾性体よりも
伸びが高いものを使用してもよい。また、コーナー部分
の弾性体として、係合突起の弾性体よりも硬度が低いも
のを使用してもよい。
【0009】また、コーナー部分の弾性体として、低発
熱性ゴムが用いられていてもよい。また、弾性体によっ
て無端帯状に成形された履帯本体の内周面側に駆動輪に
係合する係合突起が備えられ、この係合突起が履帯本体
よりも硬質の弾性体によって成形され、係合突起と履帯
本体との間のコーナー部分が同一の弾性体で成形される
弾性履帯の製造方法として、成形型内に、履帯本体を成
形する帯状の未加硫ゴム材料をセットすると共に、係合
突起を成形するブロック状の未加硫ゴム材料をセット
し、さらに、係合突起と、履帯本体との間のコーナー部
分を成形する未加硫ゴムシートを、前記ブロック状の未
加硫ゴム材料の基部側縁部を覆うようにセットし、その
後、成形型内で、これら帯状の未加硫ゴム材料、ブロッ
ク状の未加硫ゴム材料及び未加硫ゴムシートを加硫する
ことで弾性履帯を成形することを特徴とする弾性履帯の
製造方法が考えられる。
【0010】また、弾性体によって無端帯状に成形され
た履帯本体の内周面側に駆動輪に係合する係合突起が備
えられ、この係合突起が履帯本体よりも硬質の弾性体に
よって成形され、係合突起と履帯本体との間のコーナー
部分が同一の弾性体で成形される弾性履帯の製造方法と
して、成形型内に、履帯本体を成形する帯状の未加硫ゴ
ム材料をセットすると共に、係合突起を成形するブロッ
ク状の未加硫ゴム材料をセットし、さらに、係合突起
と、履帯本体との間のコーナー部分を成形する未加硫ゴ
ム材料を、前記ブロック状の未加硫ゴム材料から一体的
に延設し、これらを成形型内で加硫することで弾性履帯
を成形することを特徴とする弾性履帯の製造方法が考え
られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図3は第1の実施の形態を
示しており、1はクローラ式走行装置の一例を示すもの
である。このクローラ式走行装置1は、図3に示すよう
に、進行方向前後一側に配置された駆動輪2と、他側に
配置されたアイドラ3と、これら駆動輪2とアイドラ3
との間に配置された複数個の転輪4と、前記駆動輪2,
アイドラ3及び複数個の転輪4に亘って巻き掛けられた
無端帯状の弾性履帯5とを備えて主構成されていて、駆
動輪2を回転駆動することにより、弾性履帯5を履帯周
方向Aに循環回走させるようにしている。
【0012】弾性履帯5は、図1及び図2に示すよう
に、無端帯状(環状)の履帯本体6と、この履帯本体6
の内周面の履帯幅方向B中央部から履帯厚さ方向C内方
に突出する係合突起7と、履帯本体6の外周面から履帯
厚さ方向C外方に突出するラグ8と、履帯本体6内に履
帯周方向Aに亘って埋設された抗張体9等とから構成さ
れている。なお、履帯本体6内に芯金が履帯周方向Aに
適宜間隔をおいて埋設されていてもよい。
【0013】前記履帯本体6、係合突起7、ラグ8はゴ
ム又は樹脂等の可撓性を有する弾性体(ゴム様弾性体)
から成形され、抗張体9はスチールコード等から形成さ
れている。また、係合突起7及びラグ8は、履帯周方向
Aに適宜間隔をおいて且つ履帯周方向Aに亘って設けら
れている。さらに、係合突起7は、履帯本体6よりも硬
質の弾性体によって成形されており、駆動輪2と係合し
て駆動輪2からの動力を弾性履帯5に伝達する機能を有
すると共に、アイドラ3及び転輪4と係合してこれらの
脱輪を防止するガイド部材としての機能を有する。
【0014】また、係合突起7の、履帯周方向A前後の
面11,12及び履帯幅方向B左右の側面13,14
と、履帯本体6の内周面15との間のコーナー部分16
は、履帯本体6から一体的に延設されており、履帯本体
6と同材料によって成形されている。したがって、係合
突起7の前後左右の各面11,12,13,14の下部
から履帯本体6の内周面15に亘る部分が同一の弾性体
で成形されている。また、前記コーナー部分16は、前
述したように、履帯本体6と同材料によって成形されて
おり、係合突起7よりも伸びが高く(引張り方向の変形
が大きく)且つ硬度が低いものである。
【0015】なお、コーナー部分16は履帯本体6と同
材料によって成形されていなくてもよい。また、前記構
成のものは、換言すれば、係合突起7の基部側外周部が
履帯本体6と同材料によって成形されているとも言え、
コーナー部分16の外面の一部で係合突起7の前後左右
の各面11,12,13,14の一部を構成すると共
に、コーナー部分16の外面の一部で履帯本体6の内周
面15の一部を構成する。また、前後左右のコーナー部
分16のうち、同一の弾性体で成形されるところは全部
であっても一部であってもよい。すなわち、例えば、係
合突起7の、履帯周方向A前後の面11,12及び履帯
幅方向B左右の側面13,14と、履帯本体6の内周面
15との間のコーナー部分16、又は、係合突起7の、
履帯周方向A前後の面11,12と、履帯本体6の内周
面15との間のコーナー部分16、又は、係合突起7
の、履帯幅方向B左右の側面13,14と、履帯本体6
の内周面15との間のコーナー部分16のいずれであっ
てもかまわない。
【0016】次に、前記構成の弾性履帯5の製造方法の
一例について説明する。図4において、弾性履帯5を成
形する成形型の一方の型(上型)18には、履帯本体6
の内周側を成形するためのキャビティ20と、係合突起
7を成形するためのキャビティ21とが形成されてい
る。また、弾性履帯5を成形する成形型の他方の型(下
型)19には、履帯本体6の外周側を成形するためのキ
ャビティ22と、ラグ8を成形するためのキャビティ2
3とが形成されている。
【0017】また、履帯本体6の内周側を成形する帯板
状の未加硫ゴム材料25の内周面25A側には、係合突
起7を成形するブロック状の未加硫ゴム材料26が所定
位置に置かれている。この未加硫ゴム材料26は成形さ
れた後の係合突起7の形状に近似した形状のゴムスラグ
とされている。また、係合突起7を成形する未加硫ゴム
材料26の基部側には、この未加硫ゴム材料26の基部
側縁部を覆うように、コーナー部分16を成形する未加
硫ゴムシート28が付着されている。
【0018】この未加硫ゴムシート28は、図5に示す
ものでは、帯板状に形成されていて、係合突起7を成形
する未加硫ゴム材料26の前後左右の面26Aと、履帯
本体6内周側を成形する未加硫ゴム材料25の内周面2
5Aとの境界部分27を外方から覆うように置かれてい
る。また、図6に示す未加硫ゴムシート28では、係合
突起7を成形する未加硫ゴム材料26の底面よりも広い
矩形状に形成されていて、係合突起7を成形する未加硫
ゴム材料26と、履帯本体6内周側を成形する未加硫ゴ
ム材料25との間に、端部側がはみ出すように介在され
ると共に、そのはみ出した部分を、係合突起7を成形す
る未加硫ゴム材料26の基部側縁部を覆うように、折り
返している。
【0019】なお、この未加硫ゴムシート28は、図4
及び図8に示すように、係合突起7を成形する未加硫ゴ
ム材料26の基部側縁部全周に亘って設けてもよいし、
該未加硫ゴム材料26の基部側縁部の前後(図5参照)
又は左右にのみ設けてもよい。また、履帯本体6の内周
側を成形する未加硫ゴム材料25と履帯本体6の外周側
を成形する未加硫ゴム材料29との間には、帯板状のゴ
ム材料に埋設された(ゴムで被覆された)抗張体9が介
在されている。
【0020】そして、前記未加硫ゴム材料25,26,
29、未加硫ゴムシート28及び抗張体9を成形型1
8,19内にセットし、これらを成形型18,19内で
加圧しながら加硫することで弾性履帯5が成形される。
前記構成のものにあっては、弾性履帯5の、係合突起7
の前後左右の面11,12,13,14と履帯本体6の
内周面15との間のコーナー部分16が、係合突起7の
前後左右の面11,12,13,14の下部から履帯本
体6の内周面15に亘って同一の弾性体(未加硫ゴムシ
ート28)で成形されることから、加硫時において、成
形型の一方の型18の、係合突起7成形部分の内面と履
帯本体6成形部分の内周面との間のコーナー部分(弾性
履帯5のコーナー部分16を成形する部分)に、良好に
ゴム材料が流れる。
【0021】したがって、従来のような、係合突起成形
用未加硫ゴム材料と履帯本体成形用加硫ゴム材料とのゴ
ムの流れの違いによる「エアかみ」の発生や圧力不足が
防止される。また、コーナー部分16が同一のゴム質で
あることにより、伸びの差又は硬度の差による、コーナ
ー部分16表面の応力集中が軽減される。図10及び図
11は、第2の実施の形態を示し、前記実施の形態と大
きく異なる点は、コーナー部分16が係合突起7と同一
の材料で、係合突起7から一体的に延設されている点で
ある。
【0022】また、履帯本体6には、キャンバス等の補
強部材30が履帯周方向Aに亘って埋設されている。そ
の他の構成は前記実施の形態と略同様である。この第2
の実施の形態の弾性履帯5にあっては、係合突起7を成
形するブロック状の未加硫ゴム材料の基部側縁部から、
コーナー部分16を成形するゴム材料が一体的に延出す
るように、押出成形等によって、係合突起7を成形する
未加硫ゴム材料にヒレ部分(コーナー部分16を成形す
る部分)を成形しておき、これを履帯本体6等を成形す
る未加硫ゴム材料等と共に成形型にセットして加圧・加
硫することで弾性履帯5を成形する。
【0023】図12は、第3の実施の形態を示し、前記
実施の形態と異なる点は、コーナー部分16を成形する
弾性体として低発熱材が使用されている点であり、その
他の構成については、各実施の形態と略同様である。こ
のように、コーナー部分16を構成する弾性体として低
発熱性ゴムを用いることにより、熱だれ劣化が減少し、
寿命がアップする。図13は、第4の実施の形態を示
し、係合突起7の頂部及び前後左右の面11,12,1
3,14の上部並びに履帯本体6の内周面15を、コー
ナー部分16と同様の弾性体によって被覆したものであ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、弾性体によって無端帯
状に成形された履帯本体の内周面側に駆動輪に係合する
係合突起が備えられ、この係合突起が履帯本体よりも硬
質の弾性体によって成形されている弾性履帯において、
係合突起と履帯本体との間のコーナー部分を、係合突起
から履帯本体に亘って同一の弾性体で成形することによ
り、係合突起と履帯本体とが異なる材料によって成形さ
れることに起因する、成型時の「エアかみ」の発生を防
止できると共に、伸びの差又は硬度の差によるコーナー
部分の応力集中を軽減できる。
【0025】また、コーナー部分の弾性体として低発熱
性ゴムを用いることにより、熱だれ劣化が減少し、寿命
がアップする。また、弾性体によって無端帯状に成形さ
れた履帯本体の内周面側に駆動輪に係合する係合突起が
備えられ、この係合突起が履帯本体よりも硬質の弾性体
によって成形され、係合突起と履帯本体との間のコーナ
ー部分が同一の弾性体で成形される弾性履帯を製造する
にあたって、成形型内に、履帯本体を成形する帯状の未
加硫ゴム材料をセットすると共に、係合突起を成形する
ブロック状の未加硫ゴム材料をセットし、さらに、係合
突起と、履帯本体との間のコーナー部分を成形する未加
硫ゴムシートを、前記ブロック状の未加硫ゴム材料の基
部側縁部を覆うようにセットし、その後、成形型内で、
これら帯状の未加硫ゴム材料、ブロック状の未加硫ゴム
材料及び未加硫ゴムシートを加硫することにより、又
は、成形型内に、履帯本体を成形する帯状の未加硫ゴム
材料をセットすると共に、係合突起を成形するブロック
状の未加硫ゴム材料をセットし、さらに、係合突起と、
履帯本体との間のコーナー部分を成形する未加硫ゴム材
料を、前記ブロック状の未加硫ゴム材料から一体的に延
設し、これらを成形型内で加硫することにより、成形型
の、係合突起成形部分の内面と履帯本体成形部分の内周
面との間のコーナー部分(弾性履帯のコーナー部分を成
形する部分)に、良好にゴム材料が流れ、従来のよう
な、係合突起成形用未加硫ゴム材料と履帯本体成形用加
硫ゴム材料とのゴムの流れの違いによる「エアかみ」の
発生や圧力不足が防止され、しかも、コーナー部分が同
一の弾性体であることにより、伸びの差又は硬度の差に
よる、コーナー部分の応力集中が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る弾性履帯の履帯幅方向
の断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る弾性履帯の履帯周方向
の断面図である。
【図3】クローラ走行装置の側面図である。
【図4】弾性履帯の製造方法に係る分解図である。
【図5】弾性履帯成形時の係合突起等の側面断面図であ
る。
【図6】弾性履帯成形時の係合突起等の側面断面図であ
る。
【図7】弾性履帯成形時の係合突起等の側面斜視図であ
る。
【図8】弾性履帯の部分平面図である。
【図9】弾性履帯の部分平面図である。
【図10】第2の実施の形態に係る弾性履帯の履帯周方
向の断面図である。
【図11】第2の実施の形態に係る弾性履帯の履帯幅方
向の断面図である。
【図12】第3の実施の形態に係る弾性履帯の履帯幅方
向の断面図である。
【図13】第4の実施の形態に係る弾性履帯の履帯周方
向の断面図である。
【図14】従来技術を示す弾性履帯の履帯周方向の断面
図である。
【図15】従来技術を示す弾性履帯の履帯幅方向の断面
図である。
【符号の説明】
2 駆動輪 6 履帯本体 7 係合突起 11 側面 12 側面 13 側面 14 側面 16 コーナー部分 18 成形型 19 成形型 25 未加硫ゴム 26 未加硫ゴム 28 未加硫ゴムシート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体によって無端帯状に成形された履
    帯本体の内周面側に駆動輪に係合する係合突起が備えら
    れ、この係合突起が履帯本体よりも硬質の弾性体によっ
    て成形されている弾性履帯において、 係合突起と履帯本体との間のコーナー部分が、係合突起
    から履帯本体に亘って同一の弾性体で成形されているこ
    とを特徴とする弾性履帯。
  2. 【請求項2】 係合突起の、履帯周方向前後の面と、履
    帯本体の内周面との間のコーナー部分が同一の弾性体で
    成形されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性
    履帯。
  3. 【請求項3】 係合突起の、履帯幅方向左右の側面と、
    履帯本体の内周面との間のコーナー部分が同一の弾性体
    で成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の弾性履帯。
  4. 【請求項4】 コーナー部分の弾性体は、係合突起の弾
    性体よりも伸びが高いことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の弾性履帯。
  5. 【請求項5】 コーナー部分の弾性体は、係合突起の弾
    性体よりも硬度が低いことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の弾性履帯。
  6. 【請求項6】 コーナー部分の弾性体として低発熱性ゴ
    ムが用いられていることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の弾性履帯。
  7. 【請求項7】 弾性体によって無端帯状に成形された履
    帯本体の内周面側に駆動輪に係合する係合突起が備えら
    れ、この係合突起が履帯本体よりも硬質の弾性体によっ
    て成形され、係合突起と履帯本体との間のコーナー部分
    が同一の弾性体で成形される弾性履帯の製造方法であっ
    て、 成形型内に、履帯本体を成形する帯状の未加硫ゴム材料
    をセットすると共に、係合突起を成形するブロック状の
    未加硫ゴム材料をセットし、さらに、係合突起と、履帯
    本体との間のコーナー部分を成形する未加硫ゴムシート
    を、前記ブロック状の未加硫ゴム材料の基部側縁部を覆
    うようにセットし、その後、成形型内で、これら帯状の
    未加硫ゴム材料、ブロック状の未加硫ゴム材料及び未加
    硫ゴムシートを加硫することで弾性履帯を成形すること
    を特徴とする弾性履帯の製造方法。
  8. 【請求項8】 弾性体によって無端帯状に成形された履
    帯本体の内周面側に駆動輪に係合する係合突起が備えら
    れ、この係合突起が履帯本体よりも硬質の弾性体によっ
    て成形され、係合突起と履帯本体との間のコーナー部分
    が同一の弾性体で成形される弾性履帯の製造方法であっ
    て、 成形型内に、履帯本体を成形する帯状の未加硫ゴム材料
    をセットすると共に、係合突起を成形するブロック状の
    未加硫ゴム材料をセットし、さらに、係合突起と、履帯
    本体との間のコーナー部分を成形する未加硫ゴム材料
    を、前記ブロック状の未加硫ゴム材料から一体的に延設
    し、これらを成形型内で加硫することで弾性履帯を成形
    することを特徴とする弾性履帯の製造方法。
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