JP2020006930A - ゴムクローラ - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴム突起の摩耗や破損を効果的に抑制できる、ゴムクローラを提供する。【解決手段】本発明のゴムクローラ1は、無端状のゴム弾性体からなるクローラ本体2と、クローラ本体の内周面からクローラ内周側へ突出した、突起部3と、を備え、突起部は、クローラ本体の内周面からクローラ内周側へ突出した、ゴム突起31と、ゴム突起に埋設された、樹脂部32と、を有し、樹脂部は、突起部における、一対のクローラ幅方向端面と一対のクローラ周方向端面との間の4つのエッジ部3eに沿ってそれぞれ延在する、4つの樹脂エッジ部33を有している。【選択図】図5
Description
本発明は、ゴムクローラに関する。
従来のゴムクローラとして、ゴムクローラの内周面側に設けられたゴム突起の摩耗や破損を抑制するために、ゴム突起に樹脂部材を埋設したものがある(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来のゴムクローラにおいては、ゴム突起の摩耗や破損の抑制に関し、さらなる改善の余地があった。
本発明は、ゴム突起の摩耗や破損を効果的に抑制できる、ゴムクローラを提供することを目的とする。
本発明のゴムクローラは、
無端状のゴム弾性体からなるクローラ本体と、
前記クローラ本体の内周面からクローラ内周側へ突出した、突起部と、
を備え、
前記突起部は、
前記クローラ本体の内周面からクローラ内周側へ突出した、ゴム突起と、
前記ゴム突起に埋設された、樹脂部と、
を有し、
前記樹脂部は、前記突起部における、一対のクローラ幅方向端面と一対のクローラ周方向端面との間の4つのエッジ部に沿ってそれぞれ延在する、4つの樹脂エッジ部を有している。
本発明のゴムクローラによれば、ゴム突起の摩耗や破損を効果的に抑制できる。
無端状のゴム弾性体からなるクローラ本体と、
前記クローラ本体の内周面からクローラ内周側へ突出した、突起部と、
を備え、
前記突起部は、
前記クローラ本体の内周面からクローラ内周側へ突出した、ゴム突起と、
前記ゴム突起に埋設された、樹脂部と、
を有し、
前記樹脂部は、前記突起部における、一対のクローラ幅方向端面と一対のクローラ周方向端面との間の4つのエッジ部に沿ってそれぞれ延在する、4つの樹脂エッジ部を有している。
本発明のゴムクローラによれば、ゴム突起の摩耗や破損を効果的に抑制できる。
本発明のゴムクローラにおいては、
前記樹脂エッジ部は、前記ゴム突起のクローラ幅方向端面及びクローラ周方向端面に露出していると、好適である。
これにより、ゴム突起の摩耗や破損をより効果的に抑制できる。
前記樹脂エッジ部は、前記ゴム突起のクローラ幅方向端面及びクローラ周方向端面に露出していると、好適である。
これにより、ゴム突起の摩耗や破損をより効果的に抑制できる。
本発明のゴムクローラにおいては、
前記突起部を通る、クローラ厚さ方向に垂直な断面において、
前記樹脂エッジ部の外表面は、前記突起部の外側に向かって凸に湾曲した湾曲部を含んでおり、
前記ゴム突起のクローラ幅方向端面及びクローラ周方向端面は、平坦であると、好適である。
これにより、ゴム突起の摩耗や破損をより効果的に抑制できる。
前記突起部を通る、クローラ厚さ方向に垂直な断面において、
前記樹脂エッジ部の外表面は、前記突起部の外側に向かって凸に湾曲した湾曲部を含んでおり、
前記ゴム突起のクローラ幅方向端面及びクローラ周方向端面は、平坦であると、好適である。
これにより、ゴム突起の摩耗や破損をより効果的に抑制できる。
本発明のゴムクローラにおいては、
前記樹脂部は、2つ以上の前記樹脂エッジ部どうしを連結する、樹脂連結部を、さらに有していると、好適である。
これにより、突起部の全体的な剛性を向上できる。また、ゴムクローラの製造時においてゴムクローラの加硫成形金型の成形面に備えられた、突起部を成形するための凹部に、樹脂部をセットし易くなる。
前記樹脂部は、2つ以上の前記樹脂エッジ部どうしを連結する、樹脂連結部を、さらに有していると、好適である。
これにより、突起部の全体的な剛性を向上できる。また、ゴムクローラの製造時においてゴムクローラの加硫成形金型の成形面に備えられた、突起部を成形するための凹部に、樹脂部をセットし易くなる。
本発明のゴムクローラにおいては、
前記樹脂連結部は、クローラ幅方向に隣接する一対の前記樹脂エッジ部どうしを連結する、幅方向樹脂連結部を含み、
前記幅方向樹脂連結部は、前記ゴム突起のクローラ周方向端面に露出していると、好適である。
これにより、スプロケットとの干渉によるゴム突起のクローラ周方向端面の摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
前記樹脂連結部は、クローラ幅方向に隣接する一対の前記樹脂エッジ部どうしを連結する、幅方向樹脂連結部を含み、
前記幅方向樹脂連結部は、前記ゴム突起のクローラ周方向端面に露出していると、好適である。
これにより、スプロケットとの干渉によるゴム突起のクローラ周方向端面の摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
本発明のゴムクローラにおいては、
前記樹脂連結部は、クローラ周方向に隣接する一対の前記樹脂エッジ部どうしを連結する、周方向樹脂連結部を含み、
前記周方向樹脂連結部は、前記ゴム突起のクローラ幅方向端面に露出していると、好適である。
これにより、転輪やアイドラとの干渉によるゴム突起のクローラ幅方向端面の摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
前記樹脂連結部は、クローラ周方向に隣接する一対の前記樹脂エッジ部どうしを連結する、周方向樹脂連結部を含み、
前記周方向樹脂連結部は、前記ゴム突起のクローラ幅方向端面に露出していると、好適である。
これにより、転輪やアイドラとの干渉によるゴム突起のクローラ幅方向端面の摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
本発明のゴムクローラにおいては、
前記樹脂エッジ部は、前記ゴム突起の頂面に露出していると、好適である。
これにより、ゴム突起の摩耗や破損をより効果的に抑制できる。
前記樹脂エッジ部は、前記ゴム突起の頂面に露出していると、好適である。
これにより、ゴム突起の摩耗や破損をより効果的に抑制できる。
本発明のゴムクローラにおいては、
前記樹脂エッジ部のクローラ外周側の端部は、前記ゴム突起の根元又はそれよりもクローラ内周側に位置していると、好適である。
これにより、ゴム突起の摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部を構成する樹脂材料の量を低減できる。
前記樹脂エッジ部のクローラ外周側の端部は、前記ゴム突起の根元又はそれよりもクローラ内周側に位置していると、好適である。
これにより、ゴム突起の摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部を構成する樹脂材料の量を低減できる。
本発明によれば、ゴム突起の摩耗や破損を効果的に抑制できる、ゴムクローラを提供することができる。
本発明のゴムクローラは、芯金レスゴムクローラに適用されると好適なものであり、例えば農業機械(トラクター、コンバイン等)や建設機械(ミニショベル等)等に装着されて使用されると好適なものである。
以下、本発明に係るゴムクローラの実施形態について、図面を参照しながら例示説明する。
各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
以下、本発明に係るゴムクローラの実施形態について、図面を参照しながら例示説明する。
各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
図1〜図6は、本発明の一実施形態に係るゴムクローラの構成を説明するための図面である。図1は、本実施形態に係るゴムクローラ1を備えたゴムクローラ走行装置Aの一例を概略的に示す、側面図である。図2は、図1のゴムクローラ1の一部を概略的に示す、斜視図である。図3は、図2のゴムクローラ1の内周面を拡大して示す、平面図である。図4は、図3のゴムクローラ1を、クローラ周方向に平行な図3のA−A線に沿う断面により示す、クローラ周方向断面図である。
図1〜図4に示すように、本実施形態のゴムクローラ1は、無端状のゴム弾性体からなるクローラ本体2と、クローラ本体2のクローラ内周側に設けられた複数の突起部3と、クローラ本体2のクローラ外周側に設けられた複数のラグ5と、クローラ本体2の内部に埋設されたスチールコード層6ならびに1層又は複数層(図の例では3層)の補強プライ7と、を備えている。
本明細書において、「クローラ内周側」、「クローラ外周側」、「クローラ周方向」、「クローラ幅方向」、「クローラ厚さ方向」とは、クローラ本体2における内周側、外周側、周方向、幅方向、厚さ方向を、それぞれ指す。各図には、便宜のため、クローラ周方向をCD矢印により、クローラ幅方向をWD矢印により、クローラ厚さ方向をTD矢印により、それぞれ示している。
図1〜図4に示すように、本実施形態のゴムクローラ1は、無端状のゴム弾性体からなるクローラ本体2と、クローラ本体2のクローラ内周側に設けられた複数の突起部3と、クローラ本体2のクローラ外周側に設けられた複数のラグ5と、クローラ本体2の内部に埋設されたスチールコード層6ならびに1層又は複数層(図の例では3層)の補強プライ7と、を備えている。
本明細書において、「クローラ内周側」、「クローラ外周側」、「クローラ周方向」、「クローラ幅方向」、「クローラ厚さ方向」とは、クローラ本体2における内周側、外周側、周方向、幅方向、厚さ方向を、それぞれ指す。各図には、便宜のため、クローラ周方向をCD矢印により、クローラ幅方向をWD矢印により、クローラ厚さ方向をTD矢印により、それぞれ示している。
図2に示すように、複数の突起部3は、それぞれクローラ本体2の内周面21からクローラ内周側へ突出しており、クローラ周方向に互いに一定の間隔を空けて配列されている。本例において、各突起部3は、それぞれクローラ本体2のクローラ幅方向中央に配置されている。クローラ本体2の内周面21と、各突起部3の表面とは、ゴムクローラ1の内周面11を構成する。
複数のラグ5は、それぞれクローラ本体2の外周面22からクローラ外周側へ突出している。ラグ5の形状や配置は、各図に示すものに限られず、任意の形状や配置を採用してよい。クローラ本体2の外周面22と、各ラグ5の表面とは、ゴムクローラ1の外周面12を構成する。
スチールコード層6は、それぞれクローラ周方向に平行に延びる複数本のスチールコード6aからなる。各補強プライ7は、スチールコード層6よりもクローラ外周側に配置され、例えばクローラ周方向に対して傾斜した複数本のコードを含む。補強プライ7は、スチールコード層6よりもクローラ内周側に配置されてもよいし、あるいは、無くてもよい。
複数のラグ5は、それぞれクローラ本体2の外周面22からクローラ外周側へ突出している。ラグ5の形状や配置は、各図に示すものに限られず、任意の形状や配置を採用してよい。クローラ本体2の外周面22と、各ラグ5の表面とは、ゴムクローラ1の外周面12を構成する。
スチールコード層6は、それぞれクローラ周方向に平行に延びる複数本のスチールコード6aからなる。各補強プライ7は、スチールコード層6よりもクローラ外周側に配置され、例えばクローラ周方向に対して傾斜した複数本のコードを含む。補強プライ7は、スチールコード層6よりもクローラ内周側に配置されてもよいし、あるいは、無くてもよい。
図1の例のゴムクローラ走行装置Aは、トラクター用の走行装置として構成されており、駆動輪としてのスプロケットSと、1つ又は複数(図の例では2つ)の従動輪としてのアイドラIと、1つ又は複数(図の例では3つ)の転輪Rと、これらに巻き掛けられた本実施形態のゴムクローラ1と、を備えている。
図7は、図1の例のスプロケットSを示している。本例において、スプロケットSは、一対のフランジFと、これら一対のフランジFどうしの間を延在する複数のピンPと、を有している。図の例において、ピンPは、クローラ幅方向に延在する円柱状に構成されているが、ピンPの構成は任意でよい。スプロケットSの一対のフランジFは、ゴムクローラ1の突起部3のクローラ幅方向両側を通過するように配置されている。スプロケットSは、図1及び図4に示すように、スプロケットSが回転する間、各ピンPがゴムクローラ1の各突起部3のクローラ周方向端面3cに順次係合する(当たる)ように構成されている。突起部3は、スプロケットSのピンPが突起部3のクローラ周方向端面3cと係合する際に、スプロケットSのピンPからの駆動力をクローラ本体2に伝達する機能を有する。
図3に示すように、転輪Rは、ゴムクローラ1の突起部3をクローラ幅方向に跨ぐように配設されており、突起部3のクローラ幅方向両側の転輪通過面11a上を通過するように構成されている。突起部3は、そのクローラ幅方向両側の端面3bによって、転輪Rのクローラ幅方向の移動を規制することにより転輪Rをガイドする機能を有する。これにより、旋回時等に発生しやすい脱輪が抑制される。
アイドラIも、転輪Rと同様に、ゴムクローラ1の突起部3をクローラ幅方向に跨ぐように配設されている。
なお、本実施形態のゴムクローラ1は、図1に示すゴムクローラ走行装置Aとは異なる任意の構成のゴムクローラ走行装置に用いられてよい。
図7は、図1の例のスプロケットSを示している。本例において、スプロケットSは、一対のフランジFと、これら一対のフランジFどうしの間を延在する複数のピンPと、を有している。図の例において、ピンPは、クローラ幅方向に延在する円柱状に構成されているが、ピンPの構成は任意でよい。スプロケットSの一対のフランジFは、ゴムクローラ1の突起部3のクローラ幅方向両側を通過するように配置されている。スプロケットSは、図1及び図4に示すように、スプロケットSが回転する間、各ピンPがゴムクローラ1の各突起部3のクローラ周方向端面3cに順次係合する(当たる)ように構成されている。突起部3は、スプロケットSのピンPが突起部3のクローラ周方向端面3cと係合する際に、スプロケットSのピンPからの駆動力をクローラ本体2に伝達する機能を有する。
図3に示すように、転輪Rは、ゴムクローラ1の突起部3をクローラ幅方向に跨ぐように配設されており、突起部3のクローラ幅方向両側の転輪通過面11a上を通過するように構成されている。突起部3は、そのクローラ幅方向両側の端面3bによって、転輪Rのクローラ幅方向の移動を規制することにより転輪Rをガイドする機能を有する。これにより、旋回時等に発生しやすい脱輪が抑制される。
アイドラIも、転輪Rと同様に、ゴムクローラ1の突起部3をクローラ幅方向に跨ぐように配設されている。
なお、本実施形態のゴムクローラ1は、図1に示すゴムクローラ走行装置Aとは異なる任意の構成のゴムクローラ走行装置に用いられてよい。
図3及び図4に示すように、クローラ本体2のクローラ内周側には、複数のゴム弾性体からなるゴム突起31が設けられており、これら複数のゴム突起31は、それぞれクローラ本体2の内周面21からクローラ内周側へ突出しており、クローラ周方向に互いに一定の間隔を空けて配列されている。各ゴム突起31には、それぞれ樹脂部32が埋設されている。突起部3は、ゴム突起31と、これに埋設された樹脂材料からなる樹脂部32とから、構成されている。
本例において、樹脂部32は、射出成形により、一部品として一体に形成されている。ただし、樹脂部32は、互いに別体に構成された複数の樹脂部品から構成されてもよい。また、本例において、樹脂部32は、その外表面がゴム突起31の外表面に露出しており、残りの部分がゴム突起31の内部に埋設されている。樹脂部32の外表面とゴム突起31の外表面とは、突起部3の表面を構成している。
本例において、樹脂部32の外表面とゴム突起31の外表面とは、両者間に段差が無く、突起部3の表面を滑らかに形成している。ただし、樹脂部32の外表面とゴム突起31の外表面との間に段差があってもよく、例えば、樹脂部32の一部が、ゴム突起31の外表面よりも、突起部3の外側に突出していてもよい。
本例において、樹脂部32は、射出成形により、一部品として一体に形成されている。ただし、樹脂部32は、互いに別体に構成された複数の樹脂部品から構成されてもよい。また、本例において、樹脂部32は、その外表面がゴム突起31の外表面に露出しており、残りの部分がゴム突起31の内部に埋設されている。樹脂部32の外表面とゴム突起31の外表面とは、突起部3の表面を構成している。
本例において、樹脂部32の外表面とゴム突起31の外表面とは、両者間に段差が無く、突起部3の表面を滑らかに形成している。ただし、樹脂部32の外表面とゴム突起31の外表面との間に段差があってもよく、例えば、樹脂部32の一部が、ゴム突起31の外表面よりも、突起部3の外側に突出していてもよい。
突起部3は、略四角錐台形をなしており、その外表面は、頂面3aと、4つの側面と、を有している。突起部3の4つの側面は、一対のクローラ幅方向端面3bと、一対のクローラ周方向端面3cと、からなる。
本明細書において、突起部3の「頂面3a」とは、突起部3のクローラ内周側の端面である。突起部3の「側面」とは、突起部3の表面のうち、頂面3a以外の表面を指しており、具体的には、クローラ幅方向端面3b、クローラ周方向端面3cである。突起部3の「根元3r」とは、突起部3のクローラ外周側の仮想端面であり、クローラ本体2の内周面21を突起部3側へ延長させてなる仮想面でもある。
同様に、本明細書において、ゴム突起31の「頂面31a」とは、ゴム突起31のクローラ内周側の端面である。ゴム突起31の「側面」とは、ゴム突起31の外表面のうち、頂面31a以外の表面を指しており、具体的には、クローラ幅方向端面31b、クローラ周方向端面31cである。ゴム突起31の「根元31r」とは、ゴム突起31のクローラ外周側の仮想端面であり、クローラ本体2の内周面21をゴム突起31側へ延長させてなる仮想面でもある。
本明細書において、突起部3の「頂面3a」とは、突起部3のクローラ内周側の端面である。突起部3の「側面」とは、突起部3の表面のうち、頂面3a以外の表面を指しており、具体的には、クローラ幅方向端面3b、クローラ周方向端面3cである。突起部3の「根元3r」とは、突起部3のクローラ外周側の仮想端面であり、クローラ本体2の内周面21を突起部3側へ延長させてなる仮想面でもある。
同様に、本明細書において、ゴム突起31の「頂面31a」とは、ゴム突起31のクローラ内周側の端面である。ゴム突起31の「側面」とは、ゴム突起31の外表面のうち、頂面31a以外の表面を指しており、具体的には、クローラ幅方向端面31b、クローラ周方向端面31cである。ゴム突起31の「根元31r」とは、ゴム突起31のクローラ外周側の仮想端面であり、クローラ本体2の内周面21をゴム突起31側へ延長させてなる仮想面でもある。
樹脂部32は、ゴム突起31を補強し、ゴム突起31の摩耗や破損を抑制するために、設けられている。
樹脂部32は、任意の樹脂材料から構成されてよい。
ゴム突起31を補強する観点からは、樹脂部32を構成する樹脂材料は、クローラ本体2及びゴム突起31を構成するゴム弾性体よりも、剛性が高く、摩擦係数が低いものであると、好適である。
樹脂部32を構成する樹脂材料の摩擦係数は、0.01〜0.8であると好適であり、0.04〜0.4であるとより好適である。
ここで、「摩擦係数」とは、JIS K7125に準拠して測定されるものとする。
ゴム突起31を補強する観点からは、樹脂部32を構成する樹脂材料は、例えば、6ナイロン、6−6ナイロン、ポリエチレン、超高分子ポリエチレン等であると好適である。
樹脂部32は、任意の樹脂材料から構成されてよい。
ゴム突起31を補強する観点からは、樹脂部32を構成する樹脂材料は、クローラ本体2及びゴム突起31を構成するゴム弾性体よりも、剛性が高く、摩擦係数が低いものであると、好適である。
樹脂部32を構成する樹脂材料の摩擦係数は、0.01〜0.8であると好適であり、0.04〜0.4であるとより好適である。
ここで、「摩擦係数」とは、JIS K7125に準拠して測定されるものとする。
ゴム突起31を補強する観点からは、樹脂部32を構成する樹脂材料は、例えば、6ナイロン、6−6ナイロン、ポリエチレン、超高分子ポリエチレン等であると好適である。
つぎに、図5及び図6を参照しつつ、本例の突起部3の構成について、さらに詳しく説明する。図5(a)は、図3の突起部を拡大して示す斜視図であり、図5(b)は、図5(a)の突起部を、ゴム突起と樹脂部とに分解して示す斜視図である。図6は、図5(a)の突起部を、クローラ厚さ方向に垂直な図5(a)のB−B線に沿う断面により示す、B−B断面図である。
図5及び図6に示すように、本例において、樹脂部32は、4つの樹脂エッジ部33と、2つ以上(本例では、4つ)の樹脂エッジ部33どうしを連結する、樹脂連結部34と、を有している。樹脂エッジ部33と樹脂連結部34とは、互いに一体に連結しているが、図5及び図6では、便宜のため、両者間の境界線を2点鎖線により示している。各樹脂エッジ部33の構成は、それぞれ同様である。
図5及び図6に示すように、本例において、樹脂部32は、4つの樹脂エッジ部33と、2つ以上(本例では、4つ)の樹脂エッジ部33どうしを連結する、樹脂連結部34と、を有している。樹脂エッジ部33と樹脂連結部34とは、互いに一体に連結しているが、図5及び図6では、便宜のため、両者間の境界線を2点鎖線により示している。各樹脂エッジ部33の構成は、それぞれ同様である。
4つの樹脂エッジ部33は、突起部3における、一対のクローラ幅方向端面3bと一対のクローラ周方向端面3cとの間の4つのエッジ部3eに沿って、それぞれ延在している。本例において、各樹脂エッジ部33は、突起部3の頂面3aから根元3rまでにわたって延在している。すなわち、樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bは、突起部3の頂面3aに位置しており、突起部3の頂面3aの一部を構成している。また、樹脂エッジ部33のクローラ外周側の端部33aは、突起部3の根元3rに位置しており、突起部3の根元3rの一部を構成している。また、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33は、突起部3の高さ(クローラ厚さ方向TDの長さ)Hと、等しい(h33=H)。
樹脂エッジ部33の外表面は、ゴム突起31の外表面に露出しており、より具体的には、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31b、クローラ周方向端面31c、及び、頂面31aに、それぞれ露出している。したがって、樹脂エッジ部33の外表面は、突起部3のエッジ部3eを構成している。樹脂エッジ部33の外表面と、これに隣接するゴム突起31の外表面(具体的には、クローラ幅方向端面31b、クローラ周方向端面31c、及び、頂面31a)とは、両者間に段差が無く、互いに面一である。
なお、本明細書において、樹脂部32(ひいては樹脂エッジ部33及び樹脂連結部34)の「外表面」とは、樹脂部32の表面のうち、突起部3の外側を向く面を指す。また、ゴム突起31の「外表面」とは、ゴム突起31の表面のうち、突起部3の表面の一部を構成する面を指す。
本例において、樹脂エッジ部33は、柱状をなしている。より具体的に、図6に示すように、樹脂エッジ部33は、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、略四角形をなしている。ただし、本例に限らず、樹脂エッジ部33は、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、例えば、略三角形等の略多角形状や略円形等、任意の形状をなしてよい。
また、本例において、樹脂エッジ部33は、クローラ厚さ方向TDに垂直な方向の断面積が、樹脂エッジ部33の全長にわたって、クローラ内周側からクローラ外周側に向かうにつれて、徐々に増大している。ただし、樹脂エッジ部33は、クローラ厚さ方向TDに垂直な方向の断面積が、突起部3のエッジ部3eに沿って任意に変化してよく、あるいは、樹脂エッジ部33の全長にわたって、均一(一定)でもよい。
樹脂エッジ部33の外表面は、ゴム突起31の外表面に露出しており、より具体的には、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31b、クローラ周方向端面31c、及び、頂面31aに、それぞれ露出している。したがって、樹脂エッジ部33の外表面は、突起部3のエッジ部3eを構成している。樹脂エッジ部33の外表面と、これに隣接するゴム突起31の外表面(具体的には、クローラ幅方向端面31b、クローラ周方向端面31c、及び、頂面31a)とは、両者間に段差が無く、互いに面一である。
なお、本明細書において、樹脂部32(ひいては樹脂エッジ部33及び樹脂連結部34)の「外表面」とは、樹脂部32の表面のうち、突起部3の外側を向く面を指す。また、ゴム突起31の「外表面」とは、ゴム突起31の表面のうち、突起部3の表面の一部を構成する面を指す。
本例において、樹脂エッジ部33は、柱状をなしている。より具体的に、図6に示すように、樹脂エッジ部33は、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、略四角形をなしている。ただし、本例に限らず、樹脂エッジ部33は、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、例えば、略三角形等の略多角形状や略円形等、任意の形状をなしてよい。
また、本例において、樹脂エッジ部33は、クローラ厚さ方向TDに垂直な方向の断面積が、樹脂エッジ部33の全長にわたって、クローラ内周側からクローラ外周側に向かうにつれて、徐々に増大している。ただし、樹脂エッジ部33は、クローラ厚さ方向TDに垂直な方向の断面積が、突起部3のエッジ部3eに沿って任意に変化してよく、あるいは、樹脂エッジ部33の全長にわたって、均一(一定)でもよい。
本例において、樹脂連結部34のクローラ厚さ方向TDの長さh34は、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33よりも、短い(h34<h33)。
本例において、樹脂連結部34は、樹脂連結部34を通る、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、突起部3の外縁部分のみに設けられており、突起部3の中央部分には設けられていない。より具体的に、樹脂連結部34は、一対の幅方向樹脂連結部34wと、一対の周方向樹脂連結部34cと、を含んでいる。一対の幅方向樹脂連結部34wは、クローラ周方向に互いから離間されており、それぞれ、クローラ幅方向に延在し、クローラ幅方向に隣接する一対の樹脂エッジ部33どうしを連結している。一対の幅方向樹脂連結部34wは、クローラ幅方向に互いから離間されており、それぞれ、クローラ周方向に延在し、クローラ周方向に隣接する一対の樹脂エッジ部33どうしを連結している。一対の幅方向樹脂連結部34wどうしの間(ひいては、一対の周方向樹脂連結部34cどうしの間)には、ゴム突起31の一部が位置している。
幅方向樹脂連結部34wと周方向樹脂連結部34cとは、同じクローラ厚さ方向TD位置に位置している。本例において、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)は、突起部3のうちの根元3r側(クローラ外周側)に片寄って位置している。より具体的に、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)のクローラ内周側の端部34bは、突起部3の頂面3aと突起部3の根元3rとの間のクローラ厚さ方向TD位置に位置している。また、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)のクローラ外周側の端部34aは、突起部3の根元3rに位置している。突起部3の頂面3aを観たときに、4つの樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bどうしは、互いに連結されておらず、互いから離間されている。
本例において、一対の幅方向樹脂連結部34wの外表面は、ゴム突起31の一対のクローラ周方向端面31cにそれぞれ露出している。幅方向樹脂連結部34wの外表面と、これに隣接するゴム突起31のクローラ周方向端面31cとは、両者間に段差が無く、互いに面一である。
また、本例において、一対の周方向樹脂連結部34cの外表面は、ゴム突起31の一対のクローラ幅方向端面31bにそれぞれ露出している。周方向樹脂連結部34cの外表面と、これに隣接するゴム突起31のクローラ幅方向端面31bとは、両者間に段差が無く、互いに面一である。
図5の例において、周方向樹脂連結部34c、幅方向樹脂連結部34wは、それぞれ柱状に構成されており、より具体的には、それぞれの延在方向に垂直な断面の形状が、略四角形である。ただし、本例に限らず、周方向樹脂連結部34c、幅方向樹脂連結部34wは、それぞれの延在方向に垂直な断面の形状が、略三角形等の略多角形状や略円形等、任意の形状でよい。
また、本例において、周方向樹脂連結部34c、幅方向樹脂連結部34wは、それぞれの延在方向に垂直な断面積が、それぞれの全長にわたって均一である。ただし、本例に限らず、周方向樹脂連結部34c、幅方向樹脂連結部34wは、それぞれの延在方向に垂直な断面積が、それぞれの延在方向に沿って非均一でもよい。
本例において、樹脂連結部34は、樹脂連結部34を通る、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、突起部3の外縁部分のみに設けられており、突起部3の中央部分には設けられていない。より具体的に、樹脂連結部34は、一対の幅方向樹脂連結部34wと、一対の周方向樹脂連結部34cと、を含んでいる。一対の幅方向樹脂連結部34wは、クローラ周方向に互いから離間されており、それぞれ、クローラ幅方向に延在し、クローラ幅方向に隣接する一対の樹脂エッジ部33どうしを連結している。一対の幅方向樹脂連結部34wは、クローラ幅方向に互いから離間されており、それぞれ、クローラ周方向に延在し、クローラ周方向に隣接する一対の樹脂エッジ部33どうしを連結している。一対の幅方向樹脂連結部34wどうしの間(ひいては、一対の周方向樹脂連結部34cどうしの間)には、ゴム突起31の一部が位置している。
幅方向樹脂連結部34wと周方向樹脂連結部34cとは、同じクローラ厚さ方向TD位置に位置している。本例において、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)は、突起部3のうちの根元3r側(クローラ外周側)に片寄って位置している。より具体的に、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)のクローラ内周側の端部34bは、突起部3の頂面3aと突起部3の根元3rとの間のクローラ厚さ方向TD位置に位置している。また、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)のクローラ外周側の端部34aは、突起部3の根元3rに位置している。突起部3の頂面3aを観たときに、4つの樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bどうしは、互いに連結されておらず、互いから離間されている。
本例において、一対の幅方向樹脂連結部34wの外表面は、ゴム突起31の一対のクローラ周方向端面31cにそれぞれ露出している。幅方向樹脂連結部34wの外表面と、これに隣接するゴム突起31のクローラ周方向端面31cとは、両者間に段差が無く、互いに面一である。
また、本例において、一対の周方向樹脂連結部34cの外表面は、ゴム突起31の一対のクローラ幅方向端面31bにそれぞれ露出している。周方向樹脂連結部34cの外表面と、これに隣接するゴム突起31のクローラ幅方向端面31bとは、両者間に段差が無く、互いに面一である。
図5の例において、周方向樹脂連結部34c、幅方向樹脂連結部34wは、それぞれ柱状に構成されており、より具体的には、それぞれの延在方向に垂直な断面の形状が、略四角形である。ただし、本例に限らず、周方向樹脂連結部34c、幅方向樹脂連結部34wは、それぞれの延在方向に垂直な断面の形状が、略三角形等の略多角形状や略円形等、任意の形状でよい。
また、本例において、周方向樹脂連結部34c、幅方向樹脂連結部34wは、それぞれの延在方向に垂直な断面積が、それぞれの全長にわたって均一である。ただし、本例に限らず、周方向樹脂連結部34c、幅方向樹脂連結部34wは、それぞれの延在方向に垂直な断面積が、それぞれの延在方向に沿って非均一でもよい。
本例の突起部3は、上記のように構成されているので、突起部3の頂面3aは、ゴム突起31の頂面31aと、これに露出する4つの樹脂エッジ部33の外表面(具体的には、クローラ内周側の端面(端部33b))とから、構成されている。また、突起部3の各クローラ幅方向端面3bは、それぞれ、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31bと、これに露出する、クローラ周方向に隣接する一対の樹脂エッジ部33の外表面(具体的には、クローラ幅方向外側の端面)、及び、周方向樹脂連結部34cの外表面(具体的には、クローラ幅方向外側の端面)とから、構成されている。また、突起部3の各クローラ周方向端面3cは、それぞれ、ゴム突起31のクローラ周方向端面31cと、これに露出する、クローラ幅方向に隣接する一対の樹脂エッジ部33の外表面(具体的には、クローラ周方向外側の端面)、及び、幅方向樹脂連結部34wの外表面(具体的には、クローラ周方向外側の端面)とから、構成されている。
ここで、本実施形態のゴムクローラ1を製造する方法の一例を説明する。まず、予め樹脂部32を射出成形により製造する。その後、ゴムクローラ1の加硫成形金型の成形面に備えられた、突起部3を成形するための凹部に、樹脂部32と、ゴム突起31を構成するための未加硫ゴムとを、セットする。なお、樹脂部32を凹部内にセットする前に、樹脂部32の表面に接着剤を塗布すると好適である。その後、ゴムクローラ1のうちの突起部3以外の部分を構成するための各構成部材(未加硫ゴム、スチールコード6a、補強プライ7等)を、加硫成形金型の内部に順次配置する。その後、加硫成形金型を閉型し、加硫成形を行う。その間、凹部内の未加硫ゴムは、ゴム突起31を形成するとともに、樹脂部32がゴム突起31と固着される。
つぎに、本実施形態の作用効果を説明する。
一般的に、突起部3は、衝撃の入力を繰り返し受ける部分である。そのため、仮に突起部3の形状を変えずに突起部3をゴム突起31のみから構成した場合、突起部3(ひいてはゴム突起31)における一対のクローラ幅方向端面と一対のクローラ周方向端面との間の4つのエッジ部3eには、突起部3における他の部分に比べて、摩耗や破損(クラックやゴム欠け等)が生じやすくなる。例えば、突起部3のクローラ幅方向両側を転輪Rが通過する際、ゴムクローラ1が凹凸のある地面上を走行していたり旋回走行していたりすると、転輪Rは、突起部3のクローラ幅方向端面3bに、衝突したり擦れたりし易く、特に、突起部3のクローラ幅方向端面3bのうちのエッジ部3eに、強く衝突したり擦れたりし易い。そのため、突起部3(ひいてはゴム突起31)のエッジ部3eには、転輪Rとの干渉によって、摩耗や破損が生じやすくなる。なお、突起部3のクローラ幅方向両側を、アイドラIやスプロケットSのフランジFが通過する際も、同様である。また、ゴムクローラ1が急に発進したり旋回したりすると、転輪Rは突起部3に乗り上げて、脱輪を起こすおそれがある。その際に、転輪Rが突起部3のエッジ部3eのうちのクローラ内周側の端部である角部3fを潰し、そこで破損(ゴム欠け等)が生じるおそれがある。また、突起部3のクローラ周方向端面3cは、スプロケットSのピンPと繰り返し衝突するところであるため、スプロケットSのピンPとの干渉によっても、ゴム突起31のエッジ部3eには、摩耗や破損が生じやすい。
一方、本実施形態のゴムクローラ1では、突起部3がゴム突起31に埋設された樹脂部32の4つの樹脂エッジ部33が、突起部3の4つのエッジ部3eに沿ってそれぞれ延在しており、それにより、概略的にいえば、ゴム突起31の各エッジ部を覆っている。樹脂部32を構成する樹脂材料は、ゴム突起31を構成するゴム弾性体に比べ、剛性が高く、摩擦係数が低い。そのため、同じ衝撃の入力に対し、樹脂部32は、ゴム突起31に比べて、損傷を受けにくく、衝撃に耐えることができる。よって、樹脂エッジ部33によって、ゴム突起31ひいては突起部3のうち、もともと特に摩耗や破損が生じやすいエッジ部において、摩耗や破損を効果的に抑制できる。これにより、ゴム突起31ひいては突起部3の耐久性を向上できる。
一般的に、突起部3は、衝撃の入力を繰り返し受ける部分である。そのため、仮に突起部3の形状を変えずに突起部3をゴム突起31のみから構成した場合、突起部3(ひいてはゴム突起31)における一対のクローラ幅方向端面と一対のクローラ周方向端面との間の4つのエッジ部3eには、突起部3における他の部分に比べて、摩耗や破損(クラックやゴム欠け等)が生じやすくなる。例えば、突起部3のクローラ幅方向両側を転輪Rが通過する際、ゴムクローラ1が凹凸のある地面上を走行していたり旋回走行していたりすると、転輪Rは、突起部3のクローラ幅方向端面3bに、衝突したり擦れたりし易く、特に、突起部3のクローラ幅方向端面3bのうちのエッジ部3eに、強く衝突したり擦れたりし易い。そのため、突起部3(ひいてはゴム突起31)のエッジ部3eには、転輪Rとの干渉によって、摩耗や破損が生じやすくなる。なお、突起部3のクローラ幅方向両側を、アイドラIやスプロケットSのフランジFが通過する際も、同様である。また、ゴムクローラ1が急に発進したり旋回したりすると、転輪Rは突起部3に乗り上げて、脱輪を起こすおそれがある。その際に、転輪Rが突起部3のエッジ部3eのうちのクローラ内周側の端部である角部3fを潰し、そこで破損(ゴム欠け等)が生じるおそれがある。また、突起部3のクローラ周方向端面3cは、スプロケットSのピンPと繰り返し衝突するところであるため、スプロケットSのピンPとの干渉によっても、ゴム突起31のエッジ部3eには、摩耗や破損が生じやすい。
一方、本実施形態のゴムクローラ1では、突起部3がゴム突起31に埋設された樹脂部32の4つの樹脂エッジ部33が、突起部3の4つのエッジ部3eに沿ってそれぞれ延在しており、それにより、概略的にいえば、ゴム突起31の各エッジ部を覆っている。樹脂部32を構成する樹脂材料は、ゴム突起31を構成するゴム弾性体に比べ、剛性が高く、摩擦係数が低い。そのため、同じ衝撃の入力に対し、樹脂部32は、ゴム突起31に比べて、損傷を受けにくく、衝撃に耐えることができる。よって、樹脂エッジ部33によって、ゴム突起31ひいては突起部3のうち、もともと特に摩耗や破損が生じやすいエッジ部において、摩耗や破損を効果的に抑制できる。これにより、ゴム突起31ひいては突起部3の耐久性を向上できる。
なお、仮に突起部3の形状を変えずに突起部3を樹脂部32のみから構成した場合、突起部3とクローラ本体2との間の剛性段差が大きくなり過ぎる結果、衝撃の入力に応じて、突起部3の根元3rに剥離が生じ易くなったり、突起部3がクローラ本体2から外れ易くなったりするおそれがある。
一方、本実施形態のゴムクローラ1は、突起部3が、樹脂部32に加えて、クローラ本体2と一体のゴム突起31をも備えているので、突起部3とクローラ本体2との間の剛性段差を小さく抑えることができ、ひいては、衝撃の入力に応じて、突起部3の根元3rに剥離が生じたり突起部3がクローラ本体2から外れるのを、回避できる。また、本実施形態のゴムクローラ1は、仮に突起部3の形状を変えずに突起部3を樹脂部32のみから構成した場合に比べて、コストの低減も可能である。
一方、本実施形態のゴムクローラ1は、突起部3が、樹脂部32に加えて、クローラ本体2と一体のゴム突起31をも備えているので、突起部3とクローラ本体2との間の剛性段差を小さく抑えることができ、ひいては、衝撃の入力に応じて、突起部3の根元3rに剥離が生じたり突起部3がクローラ本体2から外れるのを、回避できる。また、本実施形態のゴムクローラ1は、仮に突起部3の形状を変えずに突起部3を樹脂部32のみから構成した場合に比べて、コストの低減も可能である。
また、樹脂部32を構成する樹脂材料は、金属よりも軽量であるので、本実施形態のゴムクローラ1によれば、仮に樹脂部32の代わりに金属部材をゴム突起31に埋設した場合に比べて、ゴムクローラ1の重量を軽量化できる。このことは、ゴムクローラ1が本例のように芯金レスゴムクローラである場合に、特に有利である。また、本実施形態のゴムクローラ1は、仮に樹脂部32の代わりに金属部材をゴム突起31に埋設した場合に比べて、コストの低減も可能である。
上述のように、図5の例において、樹脂エッジ部33は、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31b及びクローラ周方向端面31cに露出している。そのため、仮に各樹脂エッジ部33の外表面がゴム突起31の内部に位置していてゴム突起31の一部により覆われている場合に比べて、転輪R等が突起部3のクローラ幅方向両側を通過する際に転輪R等と干渉することによる、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部の摩耗や破損を、より効果的に抑制できる。
また、本例において、樹脂エッジ部33は、そのクローラ内周側の端部33bがゴム突起31の頂面31aに位置しており、すなわち、ゴム突起31の頂面31aに露出している。そのため、仮に樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bがゴム突起31の頂面31aよりもクローラ外周側に位置していてゴム突起31の一部により覆われている場合に比べて、転輪Rが突起部3に乗り上げる際等に転輪Rと干渉することによる、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部のうちのクローラ内周側の端部(角部3f)の摩耗や破損を、より効果的に抑制できる。
ただし、樹脂エッジ部33の外表面の一部又は全部が、ゴム突起31の内部に位置して、ゴム突起31の一部を構成するゴム膜(例えば、厚さ5mm以下のゴム膜)により覆われていてもよい。その場合、例えば、ゴムクローラ1の使用を開始して間もない間は、樹脂エッジ部33の外表面を覆うゴム膜に対して摩耗等が生じやすいが、すぐに当該ゴム膜は無くなって、樹脂エッジ部33の外表面がゴム突起31の外表面に露出した状態となって、本例と同等の効果が得られるようになる。
また、樹脂部32の外表面の全部が、ゴム突起31の内部に位置して、ゴム突起31の一部により覆われていてもよい。
また、本例において、樹脂エッジ部33は、そのクローラ内周側の端部33bがゴム突起31の頂面31aに位置しており、すなわち、ゴム突起31の頂面31aに露出している。そのため、仮に樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bがゴム突起31の頂面31aよりもクローラ外周側に位置していてゴム突起31の一部により覆われている場合に比べて、転輪Rが突起部3に乗り上げる際等に転輪Rと干渉することによる、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部のうちのクローラ内周側の端部(角部3f)の摩耗や破損を、より効果的に抑制できる。
ただし、樹脂エッジ部33の外表面の一部又は全部が、ゴム突起31の内部に位置して、ゴム突起31の一部を構成するゴム膜(例えば、厚さ5mm以下のゴム膜)により覆われていてもよい。その場合、例えば、ゴムクローラ1の使用を開始して間もない間は、樹脂エッジ部33の外表面を覆うゴム膜に対して摩耗等が生じやすいが、すぐに当該ゴム膜は無くなって、樹脂エッジ部33の外表面がゴム突起31の外表面に露出した状態となって、本例と同等の効果が得られるようになる。
また、樹脂部32の外表面の全部が、ゴム突起31の内部に位置して、ゴム突起31の一部により覆われていてもよい。
また、上述のように、図5の例において、樹脂エッジ部33は、そのクローラ外周側の端部33aが、ゴム突起31の根元31rに位置している。これにより、仮に樹脂エッジ部33のクローラ外周側の端部33aが、ゴム突起31の根元31rよりもクローラ内周側に位置している場合に比べて、転輪R等が突起部3のクローラ幅方向両側を通過する際に入力される衝撃や、スプロケットSのピンPが突起部3の根元3r側の部分に強く押し当たる際に入力される衝撃による、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの根元3r側部分の摩耗や破損を、より効果的に抑制できる。また、仮に各樹脂エッジ部33のクローラ外周側の端部33aが、ゴム突起31の根元31rよりもクローラ外周側に位置している場合に比べて、ゴム突起31の摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減できる。
また、上述のように、図5の例において、樹脂部32は、2つ以上(本例では4つ)の樹脂エッジ部33どうしを連結する、樹脂連結部34を、有している。
これにより、仮に樹脂部32が樹脂連結部34を有さずに樹脂エッジ部33のみを有する場合に比べて、突起部3の全体的な剛性を向上できる。そのため、突起部3が衝撃の入力に対して変形し難くなるので、スプロケットSのピンPとの係合時に、突起部3が倒れるように変形するのを抑制でき、よりしっかりと駆動力を伝達することができる。また、転輪Rが通過する際に、突起部3は、ガイドとしての機能を、より効果的に発揮できる。
また、仮に樹脂部32が樹脂連結部34を有さずに樹脂エッジ部33のみを有する場合に比べて、2つ以上(本例では4つ)の樹脂エッジ部33が一体となって1部品となる結果、樹脂部32の部品点数を減らすことができるので、ゴムクローラ1の製造時において、ゴムクローラ1の加硫成形金型の成形面に備えられた、突起部3を成形するための凹部に、樹脂部32を正確にセットし易くなる。
また、突起部3に繰り返し衝撃が入力されるのに応じて、樹脂部32とゴム突起31との間では、徐々に剥離が生じていくことが考えられるが、本例では、樹脂連結部34が、4つの樹脂エッジ部33どうしを連結しているので、樹脂連結部34によって互いに連結された樹脂エッジ部33どうしが互いにストッパーとして機能するため、仮に剥離が生じたとしても、樹脂部32がゴム突起31から抜けるのを確実に防止できる。これにより、突起部3の耐久性を向上できる。
これにより、仮に樹脂部32が樹脂連結部34を有さずに樹脂エッジ部33のみを有する場合に比べて、突起部3の全体的な剛性を向上できる。そのため、突起部3が衝撃の入力に対して変形し難くなるので、スプロケットSのピンPとの係合時に、突起部3が倒れるように変形するのを抑制でき、よりしっかりと駆動力を伝達することができる。また、転輪Rが通過する際に、突起部3は、ガイドとしての機能を、より効果的に発揮できる。
また、仮に樹脂部32が樹脂連結部34を有さずに樹脂エッジ部33のみを有する場合に比べて、2つ以上(本例では4つ)の樹脂エッジ部33が一体となって1部品となる結果、樹脂部32の部品点数を減らすことができるので、ゴムクローラ1の製造時において、ゴムクローラ1の加硫成形金型の成形面に備えられた、突起部3を成形するための凹部に、樹脂部32を正確にセットし易くなる。
また、突起部3に繰り返し衝撃が入力されるのに応じて、樹脂部32とゴム突起31との間では、徐々に剥離が生じていくことが考えられるが、本例では、樹脂連結部34が、4つの樹脂エッジ部33どうしを連結しているので、樹脂連結部34によって互いに連結された樹脂エッジ部33どうしが互いにストッパーとして機能するため、仮に剥離が生じたとしても、樹脂部32がゴム突起31から抜けるのを確実に防止できる。これにより、突起部3の耐久性を向上できる。
また、上述のように、図5の例において、樹脂連結部34は、クローラ幅方向に延在し、クローラ幅方向に隣接する一対の樹脂エッジ部33どうしを連結する、幅方向樹脂連結部34wを含んでおり、幅方向樹脂連結部34wは、ゴム突起31のクローラ周方向端面31cに露出している。これにより、スプロケットSのピンPが突起部3のクローラ周方向端面3cに干渉する際、幅方向樹脂連結部34wは、ピンPからの衝撃の一部を受け負い、これに耐えることができる。よって、スプロケットSのピンPとの干渉によるゴム突起31ひいては突起部3のクローラ周方向端面3cの摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
ところで、スプロケットSのピンPは、突起部3のクローラ周方向端面3cのうち、特に根元3r側(クローラ外周側)の部分に、強く押し当たる。
この点、図5の例では、樹脂連結部34が、突起部3のうちの根元3r側に片寄って位置している。より具体的に、樹脂連結部34のクローラ内周側の端部34bが、突起部3の頂面3aと突起部3の根元3rとの間のクローラ厚さ方向TD位置に位置しており、樹脂連結部34のクローラ外周側の端部34aが、突起部3の根元3rに位置している。これにより、仮に樹脂連結部34が突起部3のうちの頂面3a側(クローラ内周側)に片寄って位置している場合に比べて、スプロケットSのピンPが突起部3に当たる際に入力される衝撃による、突起部3のうちの根元3r側の部分における摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
この点、図5の例では、樹脂連結部34が、突起部3のうちの根元3r側に片寄って位置している。より具体的に、樹脂連結部34のクローラ内周側の端部34bが、突起部3の頂面3aと突起部3の根元3rとの間のクローラ厚さ方向TD位置に位置しており、樹脂連結部34のクローラ外周側の端部34aが、突起部3の根元3rに位置している。これにより、仮に樹脂連結部34が突起部3のうちの頂面3a側(クローラ内周側)に片寄って位置している場合に比べて、スプロケットSのピンPが突起部3に当たる際に入力される衝撃による、突起部3のうちの根元3r側の部分における摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
また、上述のように、図5の例において、樹脂連結部34は、クローラ周方向に延在し、クローラ周方向に隣接する一対の樹脂エッジ部33どうしを連結する、周方向樹脂連結部34cを含んでおり、周方向樹脂連結部34cは、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31bに露出している。これにより、転輪R等が突起部3のクローラ幅方向端面3bに干渉する際、周方向樹脂連結部34cは、転輪R等からの衝撃の一部を受け負い、これに耐えることができる。よって、ゴム突起31ひいては突起部3のクローラ幅方向端面3bの摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
また、上述のように、図5の例において、樹脂連結部34のクローラ厚さ方向TDの長さh34は、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33よりも、短い(h34<h33)。このため、仮に、樹脂連結部34のクローラ厚さ方向TDの長さh34が、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33と等しい場合に比べて、樹脂エッジ部33どうしを十分に強固に連結し、また、ゴム突起31の摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減できる。樹脂部32を構成する樹脂材料の量の低減は、突起部3の耐久性の向上や、コストの低減に繋がる。
なお、樹脂エッジ部33どうしを十分に強固に連結する観点や、ゴム突起31の摩耗や破損を効果的に抑制する観点から、樹脂連結部34のクローラ厚さ方向TDの長さh34は、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33の0.1倍以上であると好適であり、0.2倍以上であるとより好適である。一方、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減する観点から、樹脂連結部34のクローラ厚さ方向TDの長さh34は、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33の0.6倍以下であると好適であり、0.5倍以下であるとより好適である。
なお、樹脂エッジ部33どうしを十分に強固に連結する観点や、ゴム突起31の摩耗や破損を効果的に抑制する観点から、樹脂連結部34のクローラ厚さ方向TDの長さh34は、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33の0.1倍以上であると好適であり、0.2倍以上であるとより好適である。一方、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減する観点から、樹脂連結部34のクローラ厚さ方向TDの長さh34は、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33の0.6倍以下であると好適であり、0.5倍以下であるとより好適である。
図5及び図6に示すように、本例において、突起部3のエッジ部3eは、角張りの無い湾曲面形状を有している。そのため、仮に角張った形状を有する場合に比べて、衝撃の入力に対する破損を抑制できる。
また、本例では、図6に示すように、突起部3を通る、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、樹脂エッジ部33の外表面33sは、突起部3の外側に向かって凸に湾曲した湾曲部33scを含んでおり、残りの部分が、この湾曲部33scから連続する平坦な平坦部33ssである。また、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31b及びクローラ周方向端面31cは、それぞれの全体において、平坦である。
このように、本例において、樹脂エッジ部33は、突起部3のエッジ部3e近傍の湾曲した部分(R付けされた部分)の全てを構成している。
仮に突起部3の形状を変えずに突起部3をゴム突起31のみから構成した場合、突起部3の表面のうち、エッジ部3e近傍の湾曲した部分は、平坦な部分に比べて、衝撃の入力に対し、摩耗や破損が生じやすい。
本例では、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、突起部3の表面のうち、摩耗や破損が生じやすいエッジ部3e近傍の湾曲した部分の全てを、樹脂エッジ部33で構成したので、突起部3のエッジ部3e近傍部分における摩耗や破損を効果的に抑制できる。
なお、突起部3を通る、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、樹脂エッジ部33の外表面33sが、平坦部33ssを含まずに、突起部3の外側に向かって凸に湾曲した湾曲部33scのみからなり、また、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31b及びクローラ周方向端面31cが、それぞれの全体において、平坦である場合も、同様の効果が得られる。
ただし、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、突起部3の外表面のうちエッジ部3e近傍の湾曲した部分の一部をゴム突起31で構成してもよく、言い換えれば、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31b及び/又はクローラ周方向端面31cは、一部分で湾曲していてもよい。
また、本例では、図6に示すように、突起部3を通る、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、樹脂エッジ部33の外表面33sは、突起部3の外側に向かって凸に湾曲した湾曲部33scを含んでおり、残りの部分が、この湾曲部33scから連続する平坦な平坦部33ssである。また、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31b及びクローラ周方向端面31cは、それぞれの全体において、平坦である。
このように、本例において、樹脂エッジ部33は、突起部3のエッジ部3e近傍の湾曲した部分(R付けされた部分)の全てを構成している。
仮に突起部3の形状を変えずに突起部3をゴム突起31のみから構成した場合、突起部3の表面のうち、エッジ部3e近傍の湾曲した部分は、平坦な部分に比べて、衝撃の入力に対し、摩耗や破損が生じやすい。
本例では、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、突起部3の表面のうち、摩耗や破損が生じやすいエッジ部3e近傍の湾曲した部分の全てを、樹脂エッジ部33で構成したので、突起部3のエッジ部3e近傍部分における摩耗や破損を効果的に抑制できる。
なお、突起部3を通る、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、樹脂エッジ部33の外表面33sが、平坦部33ssを含まずに、突起部3の外側に向かって凸に湾曲した湾曲部33scのみからなり、また、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31b及びクローラ周方向端面31cが、それぞれの全体において、平坦である場合も、同様の効果が得られる。
ただし、クローラ厚さ方向TDに垂直な断面において、突起部3の外表面のうちエッジ部3e近傍の湾曲した部分の一部をゴム突起31で構成してもよく、言い換えれば、ゴム突起31のクローラ幅方向端面31b及び/又はクローラ周方向端面31cは、一部分で湾曲していてもよい。
なお、本発明のゴムクローラは、上述した実施形態に限定されず、様々な変形例が可能である。以下、図8〜図12を参照しつつ、本発明のゴムクローラの第1変形例〜第5変形例を例示説明する。
上述した各例において、樹脂連結部34は、クローラ厚さ方向TDの任意の位置に配置してよい。例えば、図8に示す第1変形例のように、樹脂連結部34は、突起部3のうちの頂面3a側(クローラ内周側)に片寄って位置してもよい。より具体的に、図8の例において、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)は、樹脂連結部34のクローラ内周側の端部34bが、突起部3の頂面3aに位置しており、樹脂連結部34のクローラ外周側の端部34aが、突起部3の頂面3aと突起部3の根元3rとの間のクローラ厚さ方向TD位置に位置している。樹脂連結部34は、ゴム突起31の側面であるクローラ幅方向端面31b及びクローラ周方向端面31cと、ゴム突起31の頂面31aとに、露出している。
突起部3のクローラ周方向端面3cのうち、頂面3a側の部分は、スプロケットSのピンPが、一対の突起部3どうしの間に入り込む際に擦れるおそれが高い部分である。また、突起部3の頂面3aのうちの外縁部(頂面3aと各側面との間のエッジ部)は、転輪Rが突起部3に乗り上げる際に、強い衝撃が加わり易い部分である。このため、図8の例によれば、スプロケットSのピンPが擦れる際に入力される衝撃や、転輪Rが突起部3に乗り上げる際に入力される衝撃による、突起部3のうちの頂面3a側の部分における摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
また、図8の例によれば、ゴムクローラ1を製造時において、ゴムクローラ1の加硫成形金型の成形面に備えられた、突起部3を成形するための凹部に、樹脂部32とゴム突起31用の未加硫ゴムとをセットする際に、樹脂部32をセットした後に未加硫ゴムをセットすることができるので、作業性を向上できる。この点、例えば図5の例では、突起部3を成形するための凹部に、ゴム突起31用の未加硫ゴムをセットした後に樹脂部32をセットするか、あるいは、事前にゴム突起31と同様の形に成形した未加硫ゴムと樹脂部32とを嵌め合わせたものを凹部にセットすることが考えられるが、いずれの方法も作業性が低下するおそれがある。
突起部3のクローラ周方向端面3cのうち、頂面3a側の部分は、スプロケットSのピンPが、一対の突起部3どうしの間に入り込む際に擦れるおそれが高い部分である。また、突起部3の頂面3aのうちの外縁部(頂面3aと各側面との間のエッジ部)は、転輪Rが突起部3に乗り上げる際に、強い衝撃が加わり易い部分である。このため、図8の例によれば、スプロケットSのピンPが擦れる際に入力される衝撃や、転輪Rが突起部3に乗り上げる際に入力される衝撃による、突起部3のうちの頂面3a側の部分における摩耗や破損を、効果的に抑制できる。
また、図8の例によれば、ゴムクローラ1を製造時において、ゴムクローラ1の加硫成形金型の成形面に備えられた、突起部3を成形するための凹部に、樹脂部32とゴム突起31用の未加硫ゴムとをセットする際に、樹脂部32をセットした後に未加硫ゴムをセットすることができるので、作業性を向上できる。この点、例えば図5の例では、突起部3を成形するための凹部に、ゴム突起31用の未加硫ゴムをセットした後に樹脂部32をセットするか、あるいは、事前にゴム突起31と同様の形に成形した未加硫ゴムと樹脂部32とを嵌め合わせたものを凹部にセットすることが考えられるが、いずれの方法も作業性が低下するおそれがある。
上述した各例において、図9に示す第2変形例のように、樹脂連結部34は、その全体が、ゴム突起31の内部に埋設されていてもよい。より具体的に、図9の例では、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)の外表面が、ゴム突起31の外表面に露出しておらず、ゴム突起31の一部によって覆われている。
この場合、図5の例のように樹脂連結部34の一部がゴム突起31の外表面に露出している場合に比べて、樹脂連結部34とゴム突起31との接触面積が増えるので、突起部3に繰り返し衝撃が入力されても、樹脂部32とゴム突起31との間の剥離を生じにくくすることができる。
なお、図9の例において、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)は、樹脂連結部34のクローラ内周側の端部34bとクローラ外周側の端部34aとが、それぞれ、突起部3の頂面3aと突起部3の根元3rとの間のクローラ厚さ方向TD位置に位置しているが、樹脂連結部34のクローラ厚さ方向TDの位置は任意でよい。
この場合、図5の例のように樹脂連結部34の一部がゴム突起31の外表面に露出している場合に比べて、樹脂連結部34とゴム突起31との接触面積が増えるので、突起部3に繰り返し衝撃が入力されても、樹脂部32とゴム突起31との間の剥離を生じにくくすることができる。
なお、図9の例において、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)は、樹脂連結部34のクローラ内周側の端部34bとクローラ外周側の端部34aとが、それぞれ、突起部3の頂面3aと突起部3の根元3rとの間のクローラ厚さ方向TD位置に位置しているが、樹脂連結部34のクローラ厚さ方向TDの位置は任意でよい。
上述した各例において、図10に示す第3変形例のように、樹脂エッジ部33のクローラ外周側の端部33aは、ゴム突起31の根元31rよりもクローラ内周側に位置していてもよい。図10の例において、樹脂連結部34(ひいては幅方向樹脂連結部34w及び周方向樹脂連結部34c)のクローラ外周側の端部34aは、樹脂エッジ部33のクローラ外周側の端部33aと同じクローラ厚さ方向TD位置に位置している。
この場合、図5の例のように樹脂エッジ部33のクローラ外周側の端部33aがゴム突起31の根元31rに位置している場合に比べて、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減できる。
なお、この場合、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制する観点から、ゴム突起31の根元31rから樹脂エッジ部33のクローラ外周側の端部33aまでの、クローラ厚さ方向TDの距離D1は、ゴム突起31の高さ(クローラ厚さ方向の長さ)Hの0.3倍以下であると好適である。
この場合、図5の例のように樹脂エッジ部33のクローラ外周側の端部33aがゴム突起31の根元31rに位置している場合に比べて、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減できる。
なお、この場合、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制する観点から、ゴム突起31の根元31rから樹脂エッジ部33のクローラ外周側の端部33aまでの、クローラ厚さ方向TDの距離D1は、ゴム突起31の高さ(クローラ厚さ方向の長さ)Hの0.3倍以下であると好適である。
図示は省略するが、上述した各例において、樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bは、ゴム突起31の頂面31aよりもクローラ外周側に位置していてもよい。
この場合、図5の例のように樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bがゴム突起31の頂面31aに位置している場合に比べて、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減できる。
なお、この場合、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制する観点から、ゴム突起31の頂面31aから樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bまでの、クローラ厚さ方向TDの距離D2(図示せず)は、ゴム突起31の高さHの0.3倍以下であると好適である。
また、上述した各例において、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33は、ゴム突起31の高さHの0.7倍以上であると好適であり、0.9倍以上であるとより好適であり、1.0倍であるとさらに好適である。
この場合、図5の例のように樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bがゴム突起31の頂面31aに位置している場合に比べて、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減できる。
なお、この場合、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制する観点から、ゴム突起31の頂面31aから樹脂エッジ部33のクローラ内周側の端部33bまでの、クローラ厚さ方向TDの距離D2(図示せず)は、ゴム突起31の高さHの0.3倍以下であると好適である。
また、上述した各例において、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33は、ゴム突起31の高さHの0.7倍以上であると好適であり、0.9倍以上であるとより好適であり、1.0倍であるとさらに好適である。
上述した各例において、図11に示す第4変形例のように、樹脂部32は、樹脂連結部34を有さずに、樹脂エッジ部33のみを有していてもよい。この場合、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減できる。
上述した各例において、図12に示す第5変形例のように、樹脂エッジ部33は、図5の例のように柱状に構成される代わりに、樹脂エッジ部33の全体にわたって肉厚がほぼ均一となるように板状に構成されてもよい。同様に、樹脂連結部34も、樹脂エッジ部33とほぼ同等の肉厚を有するような板状に構成されてもよい。この場合、ゴム突起31ひいては突起部3のエッジ部3eの摩耗や破損を効果的に抑制しつつ、樹脂部32を構成する樹脂材料の量を低減できる。
なお、図示は省略するが、上述した各例において、樹脂部32の各樹脂エッジ部33どうしの構成は、互いに同じでなくてもよく、一部の樹脂エッジ部33の構成が他の樹脂エッジ部33の構成とは異なっていてもよい。
また、上述した各例において、樹脂連結部34は、2つ以上の樹脂エッジ部33どうしを連結するものである限り、任意の構成を有してよい。例えば、樹脂連結部34は、幅方向樹脂連結部34w又は周方向樹脂連結部34cのいずれか一方のみを有していてもよい。また、樹脂連結部34は、幅方向樹脂連結部34wと周方向樹脂連結部34cとのクローラ厚さ方向TDの位置が異なっていてもよい。また、樹脂連結部34は、幅方向樹脂連結部34wと周方向樹脂連結部34cとのクローラ厚さ方向TDの長さh34が異なっていてもよい。また、幅方向樹脂連結部34wのクローラ厚さ方向TDの長さh34、及び/又は、周方向樹脂連結部34cのクローラ厚さ方向TDの長さh34は、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33と同じでもよい(h34=h33)。
また、上述した各例において、樹脂連結部34は、2つ以上の樹脂エッジ部33どうしを連結するものである限り、任意の構成を有してよい。例えば、樹脂連結部34は、幅方向樹脂連結部34w又は周方向樹脂連結部34cのいずれか一方のみを有していてもよい。また、樹脂連結部34は、幅方向樹脂連結部34wと周方向樹脂連結部34cとのクローラ厚さ方向TDの位置が異なっていてもよい。また、樹脂連結部34は、幅方向樹脂連結部34wと周方向樹脂連結部34cとのクローラ厚さ方向TDの長さh34が異なっていてもよい。また、幅方向樹脂連結部34wのクローラ厚さ方向TDの長さh34、及び/又は、周方向樹脂連結部34cのクローラ厚さ方向TDの長さh34は、樹脂エッジ部33のクローラ厚さ方向TDの長さh33と同じでもよい(h34=h33)。
上述した各例では、ゴムクローラ1が備える各ゴム突起31のそれぞれに樹脂部32が設けられているが、一部のゴム突起31のみに樹脂部32が設けられてもよい。
本発明のゴムクローラは、芯金レスゴムクローラに適用されると好適なものであり、例えば農業機械(トラクター、コンバイン等)や建設機械(ミニショベル等)等に装着されて使用されると好適なものである。
1:ゴムクローラ、 2:クローラ本体、 3:突起部、 3a:頂面、 3b:クローラ幅方向端面、 3c:クローラ周方向端面、 3e:エッジ部、 3f:角部、 3r:根元、 5:ラグ、 6:スチールコード層、 6a:スチールコード、 7:補強プライ、 11:ゴムクローラの内周面、 11a:転輪通過面、 12:ゴムクローラの外周面、 21:クローラ本体の内周面、 22:クローラ本体の外周面、 31:ゴム突起、 31a:頂面、 31b:クローラ幅方向端面、 31c:クローラ周方向端面、 31r:根元、 32:樹脂部、 33:樹脂エッジ部、 33a:樹脂エッジ部のクローラ外周側の端部、 33b:樹脂エッジ部のクローラ内周側の端部、 33s:樹脂エッジ部の外表面、 33sc:湾曲部、 33ss:平坦部、 34:樹脂連結部、 34a:樹脂連結部のクローラ外周側の端部、 34b:樹脂連結部のクローラ内周側の端部、 34c:周方向樹脂連結部、 34w:幅方向樹脂連結部、 A:ゴムクローラ走行装置、 CD:クローラ周方向、 F:フランジ、 I:アイドラ、 P:ピン、 R:転輪、 S:スプロケット、 TD:クローラ厚さ方向、 WD:クローラ幅方向
Claims (8)
- 無端状のゴム弾性体からなるクローラ本体と、
前記クローラ本体の内周面からクローラ内周側へ突出した、突起部と、
を備え、
前記突起部は、
前記クローラ本体の内周面からクローラ内周側へ突出した、ゴム突起と、
前記ゴム突起に埋設された、樹脂部と、
を有し、
前記樹脂部は、前記突起部における、一対のクローラ幅方向端面と一対のクローラ周方向端面との間の4つのエッジ部に沿ってそれぞれ延在する、4つの樹脂エッジ部を有している、ゴムクローラ。 - 前記樹脂エッジ部は、前記ゴム突起のクローラ幅方向端面及びクローラ周方向端面に露出している、請求項1に記載のゴムクローラ。
- 前記突起部を通る、クローラ厚さ方向に垂直な断面において、
前記樹脂エッジ部の外表面は、前記突起部の外側に向かって凸に湾曲した湾曲部を含んでおり、
前記ゴム突起のクローラ幅方向端面及びクローラ周方向端面は、平坦である、請求項2に記載のゴムクローラ。 - 前記樹脂部は、2つ以上の前記樹脂エッジ部どうしを連結する、樹脂連結部を、さらに有している、請求項1〜3のいずれか一項に記載のゴムクローラ。
- 前記樹脂連結部は、クローラ幅方向に隣接する一対の前記樹脂エッジ部どうしを連結する、幅方向樹脂連結部を含み、
前記幅方向樹脂連結部は、前記ゴム突起のクローラ周方向端面に露出している、請求項4に記載のゴムクローラ。 - 前記樹脂連結部は、クローラ周方向に隣接する一対の前記樹脂エッジ部どうしを連結する、周方向樹脂連結部を含み、
前記周方向樹脂連結部は、前記ゴム突起のクローラ幅方向端面に露出している、請求項4又は5に記載のゴムクローラ。 - 前記樹脂エッジ部は、前記ゴム突起の頂面に露出している、請求項1〜6のいずれか一項に記載のゴムクローラ。
- 前記樹脂エッジ部のクローラ外周側の端部は、前記ゴム突起の根元又はそれよりもクローラ内周側に位置している、請求項1〜7のいずれか一項に記載のゴムクローラ。
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WO2020158696A1 (ja) | 2019-01-28 | 2020-08-06 | 三ツ星ベルト株式会社 | ベルト及びベルトの状態情報取得システム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006103482A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 弾性クローラ |
-
2018
- 2018-07-12 JP JP2018132671A patent/JP2020006930A/ja active Pending
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