JPH05338566A - ゴムクロ−ラ - Google Patents
ゴムクロ−ラInfo
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- JPH05338566A JPH05338566A JP17619092A JP17619092A JPH05338566A JP H05338566 A JPH05338566 A JP H05338566A JP 17619092 A JP17619092 A JP 17619092A JP 17619092 A JP17619092 A JP 17619092A JP H05338566 A JPH05338566 A JP H05338566A
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- JP
- Japan
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- rubber
- rubber crawler
- elastic body
- rigid
- rolling wheel
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 農機具や建設用機械等の走行部に用いられる
ゴムクロ−ラの亀裂を防止して耐久性の向上を図かる。 【構成】 無端状ゴム弾性体21と、これに一定ピッチ
で埋設された芯金22と、この芯金を外囲いしてゴム弾
性体の長手方向に向かう抗張体29が埋設されたゴムク
ロ−ラであって、ゴムクロ−ラの内周面の転輪走行面3
1に、耐摩耗性の剛体32を加硫一体として配置したこ
とを特徴とする耐久性を向上したゴムクロ−ラにかか
り、好ましくは、前記剛体として超高分子量のポリエチ
レン樹脂が採用されたゴムクロ−ラである。 【効果】 ゴムクロ−ラの転輪走行面に、耐摩耗性にす
ぐれた剛体を配置し、ゴム弾性体と接着一体化したた
め、走行面における水虫現象は著しく低減される。
ゴムクロ−ラの亀裂を防止して耐久性の向上を図かる。 【構成】 無端状ゴム弾性体21と、これに一定ピッチ
で埋設された芯金22と、この芯金を外囲いしてゴム弾
性体の長手方向に向かう抗張体29が埋設されたゴムク
ロ−ラであって、ゴムクロ−ラの内周面の転輪走行面3
1に、耐摩耗性の剛体32を加硫一体として配置したこ
とを特徴とする耐久性を向上したゴムクロ−ラにかか
り、好ましくは、前記剛体として超高分子量のポリエチ
レン樹脂が採用されたゴムクロ−ラである。 【効果】 ゴムクロ−ラの転輪走行面に、耐摩耗性にす
ぐれた剛体を配置し、ゴム弾性体と接着一体化したた
め、走行面における水虫現象は著しく低減される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農機具や建設用機械等
の走行部に用いられるゴムクロ−ラに関するものであっ
て、特に言えば、ゴムクロ−ラの亀裂を防止して耐久性
の向上をもたらしたゴムクロ−ラにかかるものである。
の走行部に用いられるゴムクロ−ラに関するものであっ
て、特に言えば、ゴムクロ−ラの亀裂を防止して耐久性
の向上をもたらしたゴムクロ−ラにかかるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、農機具をはじめ、建設機械や土木
作業用機械の走行部にゴムクロ−ラが広く使用されるよ
うになってきた。
作業用機械の走行部にゴムクロ−ラが広く使用されるよ
うになってきた。
【0003】図1にゴムクロ−ラの一般的構造を示す
が、ゴム弾性体1が紙面の表裏方向に向かって無端状に
連続しており、これに一定ピッチをもって芯金2がゴム
弾性体1の幅方向に横並べされて埋設されている。そし
て、この芯金2は左右に張り出した翼部3、4と、ゴム
クロ−ラの内周面より突出する一対の突起5、6とから
なり、その芯金中央部7は図示しないスプロケットとの
係合部をなしている。又、符号8はゴム弾性体1の外周
側に形成されたラグであり、このゴム弾性体1中には、
芯金2の翼部3、4の外側で、その長手方向に向かって
抗張体としてのスチ−ルコ−ド9が埋設されている。
が、ゴム弾性体1が紙面の表裏方向に向かって無端状に
連続しており、これに一定ピッチをもって芯金2がゴム
弾性体1の幅方向に横並べされて埋設されている。そし
て、この芯金2は左右に張り出した翼部3、4と、ゴム
クロ−ラの内周面より突出する一対の突起5、6とから
なり、その芯金中央部7は図示しないスプロケットとの
係合部をなしている。又、符号8はゴム弾性体1の外周
側に形成されたラグであり、このゴム弾性体1中には、
芯金2の翼部3、4の外側で、その長手方向に向かって
抗張体としてのスチ−ルコ−ド9が埋設されている。
【0004】かかるゴムクロ−ラは、図示しない機体の
前後に設置されたスプロケット及びアイドラ−に巻き掛
けされ、しかも機体に備えられた転輪10がゴムクロ−
ラの内周面、即ち転輪走行面11上を走行することとな
っている。
前後に設置されたスプロケット及びアイドラ−に巻き掛
けされ、しかも機体に備えられた転輪10がゴムクロ−
ラの内周面、即ち転輪走行面11上を走行することとな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この転輪走
行面11は小石や砂を噛み込んだ状態で転輪10が走行
することとなるため、これら小石や砂をゴム中に押し込
む作用が繰り返され、これによってゴム表面がいわゆる
水虫と称される、凹みや小さなささくれ状の亀裂を生ず
ることとなる。かかる水虫はやがて大きく成長し、ゴム
クロ−ラの寿命を縮めるようなゴムの亀裂にまで至り、
或いは芯金2がゴム中より脱落する原因ともなる。
行面11は小石や砂を噛み込んだ状態で転輪10が走行
することとなるため、これら小石や砂をゴム中に押し込
む作用が繰り返され、これによってゴム表面がいわゆる
水虫と称される、凹みや小さなささくれ状の亀裂を生ず
ることとなる。かかる水虫はやがて大きく成長し、ゴム
クロ−ラの寿命を縮めるようなゴムの亀裂にまで至り、
或いは芯金2がゴム中より脱落する原因ともなる。
【0006】このため、芯金2の翼部3、4と、転輪走
行面11とのゴムの厚さを大きくする必要があったが、
こうすることにより、逆にスプロケットやアイドラ−の
巻き掛けの剛性を高めてしまい、これに起因する発熱が
多く、ゴムクロ−ラに悪影響を及ぼすものであった。
行面11とのゴムの厚さを大きくする必要があったが、
こうすることにより、逆にスプロケットやアイドラ−の
巻き掛けの剛性を高めてしまい、これに起因する発熱が
多く、ゴムクロ−ラに悪影響を及ぼすものであった。
【0007】本発明は、この種のゴムクロ−ラにおける
転輪の走行面における小石等の噛み込み対策を講じ、ゴ
ムクロ−ラの耐久性を向上させることを主な目的とする
ものである。
転輪の走行面における小石等の噛み込み対策を講じ、ゴ
ムクロ−ラの耐久性を向上させることを主な目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は次のような構成を採用したものである。即
ち、本発明の構成は、無端状ゴム弾性体と、これに一定
ピッチで埋設された芯金と、この芯金を外囲いしてゴム
弾性体の長手方向に向かう抗張体が埋設されたゴムクロ
−ラであって、ゴムクロ−ラの内周面の転輪走行面に、
耐摩耗性の剛体を加硫一体として配置したことを特徴と
する耐久性を向上したゴムクロ−ラにかかるものであ
る。
めに本発明は次のような構成を採用したものである。即
ち、本発明の構成は、無端状ゴム弾性体と、これに一定
ピッチで埋設された芯金と、この芯金を外囲いしてゴム
弾性体の長手方向に向かう抗張体が埋設されたゴムクロ
−ラであって、ゴムクロ−ラの内周面の転輪走行面に、
耐摩耗性の剛体を加硫一体として配置したことを特徴と
する耐久性を向上したゴムクロ−ラにかかるものであ
る。
【0009】そして、前記剛体は耐摩耗性を有する金属
又は合成樹脂体であり、合成樹脂で言えば、超高分子量
のポリエチレン樹脂が好んで用いられる。
又は合成樹脂体であり、合成樹脂で言えば、超高分子量
のポリエチレン樹脂が好んで用いられる。
【0010】かかる剛体は、転輪走行面の芯金の翼部の
幅を覆う配置とされ、好ましくは、ゴムクロ−ラにおけ
る隣り合う剛体間には、ゴムクロ−ラの幅方向に向かう
溝を備えるものであり、特に振動対策として、前記溝内
にゴム突起を形成したものがよい。
幅を覆う配置とされ、好ましくは、ゴムクロ−ラにおけ
る隣り合う剛体間には、ゴムクロ−ラの幅方向に向かう
溝を備えるものであり、特に振動対策として、前記溝内
にゴム突起を形成したものがよい。
【0011】又、前記剛体を芯金に対してゴム弾性体の
長手方向に前後にずらせ、左右の剛体を千鳥状に配置さ
せれば、特に振動対策として好ましいものとなる。
長手方向に前後にずらせ、左右の剛体を千鳥状に配置さ
せれば、特に振動対策として好ましいものとなる。
【0012】
【作用】本発明は、ゴムクロ−ラの転輪走行面に、耐摩
耗性に優れた剛体を配置したものである。このため、か
かる走行面での小石等の噛み込みが発生しても、ゴムに
水虫現象を生ずることがなくなったものであり、ゴムク
ロ−ラの寿命を向上させることとなったのである。従っ
て、この部分のゴムの厚さを薄くすることができ、スプ
ロケットやアイドラ−への巻き掛け剛性を減らすことが
できるので、巻き掛けがスム−ズになると共に、ゴムの
厚さを減ずることにより加硫時間の短縮化をももたらし
たものである。
耗性に優れた剛体を配置したものである。このため、か
かる走行面での小石等の噛み込みが発生しても、ゴムに
水虫現象を生ずることがなくなったものであり、ゴムク
ロ−ラの寿命を向上させることとなったのである。従っ
て、この部分のゴムの厚さを薄くすることができ、スプ
ロケットやアイドラ−への巻き掛け剛性を減らすことが
できるので、巻き掛けがスム−ズになると共に、ゴムの
厚さを減ずることにより加硫時間の短縮化をももたらし
たものである。
【0013】そして、この剛体を芯金との関係で前記し
たような特定の位置に配置することにより、水虫現象の
発生を特に低減できることとなったものである。
たような特定の位置に配置することにより、水虫現象の
発生を特に低減できることとなったものである。
【0014】この剛体は、耐摩耗性にすぐれた金属又は
プラスチック部材を用いることができるが、耐摩耗性、
耐衝撃性、耐久性、重量等から、分子量が100万以上
のいわゆる超高分子量のポリエチレン樹脂が好んで用い
られる。又、このポリエチレン樹脂の厚さは、ゴムクロ
−ラのサイズ即ち機体の重量によっても異なるが、3〜
10mm程度の厚さがあれば十分である。
プラスチック部材を用いることができるが、耐摩耗性、
耐衝撃性、耐久性、重量等から、分子量が100万以上
のいわゆる超高分子量のポリエチレン樹脂が好んで用い
られる。又、このポリエチレン樹脂の厚さは、ゴムクロ
−ラのサイズ即ち機体の重量によっても異なるが、3〜
10mm程度の厚さがあれば十分である。
【0015】
【実施例】以下、本発明のゴムクロ−ラを図面をもって
更に詳細に説明する。図2は本発明の第1実施例のゴム
クロ−ラの内周側平面図であり、図3はその幅方向の断
面図である。そして、図4は転輪走行面における長手方
向の断面図である。
更に詳細に説明する。図2は本発明の第1実施例のゴム
クロ−ラの内周側平面図であり、図3はその幅方向の断
面図である。そして、図4は転輪走行面における長手方
向の断面図である。
【0016】図中、20は本発明のゴムクロ−ラを示
し、21はこのゴムクロ−ラ20の基体となる無端状の
ゴム弾性体であって、この幅方向に向けて一定ピッチを
もって芯金22が埋設されている。この芯金22は、左
右に張り出した翼部23、24と、一対の突起25、2
6とからなり、その芯金中央部27は図示しないスプロ
ケットとの係合部となる。そして、符号28はラグであ
り、29は芯金22の翼部23、24を外囲いしてゴム
弾性体21中に埋設された抗張体としてのスチ−ルコ−
ドである。
し、21はこのゴムクロ−ラ20の基体となる無端状の
ゴム弾性体であって、この幅方向に向けて一定ピッチを
もって芯金22が埋設されている。この芯金22は、左
右に張り出した翼部23、24と、一対の突起25、2
6とからなり、その芯金中央部27は図示しないスプロ
ケットとの係合部となる。そして、符号28はラグであ
り、29は芯金22の翼部23、24を外囲いしてゴム
弾性体21中に埋設された抗張体としてのスチ−ルコ−
ドである。
【0017】そして、機体に備えられた転輪10に対
し、その走行面31に厚さ5mmの超高分子量ポリエチ
レン樹脂シ−ト32を配置したものである。この超高分
子量ポリエチレン樹脂シ−ト32は、例えば、三井石油
化学製(ハイゼックス・ミリオン)であって、平均分子
量約300万の樹脂であり、プレス成形によってシ−ト
化されたものである。かかる樹脂は耐摩耗性、耐衝撃性
に優れ、しかも引っ張り強度、熱特性にもすぐれた部材
である。又、ゴムとの接着性もよいという性状を有して
いる。
し、その走行面31に厚さ5mmの超高分子量ポリエチ
レン樹脂シ−ト32を配置したものである。この超高分
子量ポリエチレン樹脂シ−ト32は、例えば、三井石油
化学製(ハイゼックス・ミリオン)であって、平均分子
量約300万の樹脂であり、プレス成形によってシ−ト
化されたものである。かかる樹脂は耐摩耗性、耐衝撃性
に優れ、しかも引っ張り強度、熱特性にもすぐれた部材
である。又、ゴムとの接着性もよいという性状を有して
いる。
【0018】ゴムクロ−ラ20の内周面に配置された剛
体、この例では超高分子量のポリエチレン樹脂シ−ト3
2は、ゴムクロ−ラの基体となるゴム弾性体21を加硫
成形する際に、モ−ルド内の所定位置にセットされ、ゴ
ムとの加硫接着によって一体化されることとなる。この
ポリエチレン樹脂シ−ト32は、この例では、転輪走行
面31の幅とほぼ同じかこれよりもやや大きい幅Wを有
し、その長さLは芯金22の翼部23、24の幅とほぼ
同じ長さを有している。
体、この例では超高分子量のポリエチレン樹脂シ−ト3
2は、ゴムクロ−ラの基体となるゴム弾性体21を加硫
成形する際に、モ−ルド内の所定位置にセットされ、ゴ
ムとの加硫接着によって一体化されることとなる。この
ポリエチレン樹脂シ−ト32は、この例では、転輪走行
面31の幅とほぼ同じかこれよりもやや大きい幅Wを有
し、その長さLは芯金22の翼部23、24の幅とほぼ
同じ長さを有している。
【0019】勿論、ポリエチレン樹脂シ−ト32の幅は
これよりも更に大きくてもよく、場合によってはゴムク
ロ−ラの幅端に達するものであってもよい。そして、隣
り合うポリエチレン樹脂シ−ト32の間隔には、溝33
を形成することがよく、この溝33のため、転輪10と
ゴム弾性体21との接触はなくなり、ゴム亀裂の発生は
ほとんどなくなる。又、図例のようにポリエチレン樹脂
シ−ト32の幅方向の周縁にも、小さな溝34、35を
設けることが望まれる。
これよりも更に大きくてもよく、場合によってはゴムク
ロ−ラの幅端に達するものであってもよい。そして、隣
り合うポリエチレン樹脂シ−ト32の間隔には、溝33
を形成することがよく、この溝33のため、転輪10と
ゴム弾性体21との接触はなくなり、ゴム亀裂の発生は
ほとんどなくなる。又、図例のようにポリエチレン樹脂
シ−ト32の幅方向の周縁にも、小さな溝34、35を
設けることが望まれる。
【0020】図5は本発明の第2実施例のゴムクロ−ラ
の、図4と同様の断面図である。この例にあって、溝3
3にゴム弾性体21よりゴムの突起36が形成されてい
る。このように、ポリエチレン樹脂シ−ト32、32間
に、ゴムの突起36を形成する場合には、走行する転輪
10がこの溝33の部分で落ち込むことがなくなり、振
動の防止と共に騒音の発生をも少なくなるものである。
の、図4と同様の断面図である。この例にあって、溝3
3にゴム弾性体21よりゴムの突起36が形成されてい
る。このように、ポリエチレン樹脂シ−ト32、32間
に、ゴムの突起36を形成する場合には、走行する転輪
10がこの溝33の部分で落ち込むことがなくなり、振
動の防止と共に騒音の発生をも少なくなるものである。
【0021】図6は本発明の第3実施例のゴムクロ−ラ
を示す平面図であり、図7は転輪走行面における長手方
向の断面図である。この例にあっては、剛体32の長さ
は芯金22の翼部23、24の幅よりも長くし、更に、
芯金22に対しゴムクロ−ラの長手方向に前後にこれを
ずらして千鳥状に配置したものである。
を示す平面図であり、図7は転輪走行面における長手方
向の断面図である。この例にあっては、剛体32の長さ
は芯金22の翼部23、24の幅よりも長くし、更に、
芯金22に対しゴムクロ−ラの長手方向に前後にこれを
ずらして千鳥状に配置したものである。
【0022】このように剛体32を配置したことによ
り、転輪10は左右の剛体32上を次々と乗り上げて走
行することとなるため、転輪10の上下動による振動の
発生が著しく低減されることとなったものである。
り、転輪10は左右の剛体32上を次々と乗り上げて走
行することとなるため、転輪10の上下動による振動の
発生が著しく低減されることとなったものである。
【0023】図8は更に第4実施例を示すゴムクロ−ラ
の幅方向の断面図である。この例は、芯金42がその中
央に突起45を一本備えた形状のものであり、この突起
45がゴムクロ−ラの内周面より突出し、これにスプロ
ケットが係合して駆動力を伝える形式のものである。
の幅方向の断面図である。この例は、芯金42がその中
央に突起45を一本備えた形状のものであり、この突起
45がゴムクロ−ラの内周面より突出し、これにスプロ
ケットが係合して駆動力を伝える形式のものである。
【0024】しかるに、転輪走行面51は、この突起4
5を挟んで左右に形成されるが、この走行面51に上記
した剛体52を配置することとなる。
5を挟んで左右に形成されるが、この走行面51に上記
した剛体52を配置することとなる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上のようにゴムクロ−ラの
内周を走行する転輪走行面に、耐摩耗性にすぐれた剛体
を配置し、ゴム弾性体と接着一体化したものであるた
め、この走行面におけるいわゆる水虫現象は著しく低減
されることとなった。このため、ゴムクロ−ラとしての
寿命が著しく延長されたものであり、一方では、ゴムの
肉厚を薄くすることが可能となり、これによってスプロ
ケットやアイドラ−への巻き掛け剛性を低下させてスム
−ズな巻き掛けをもたらし、更に、ゴムの肉厚を薄くす
ることは、ゴムクロ−ラの加硫時間の短縮ともなり、そ
の産業上のメリットは大きい。
内周を走行する転輪走行面に、耐摩耗性にすぐれた剛体
を配置し、ゴム弾性体と接着一体化したものであるた
め、この走行面におけるいわゆる水虫現象は著しく低減
されることとなった。このため、ゴムクロ−ラとしての
寿命が著しく延長されたものであり、一方では、ゴムの
肉厚を薄くすることが可能となり、これによってスプロ
ケットやアイドラ−への巻き掛け剛性を低下させてスム
−ズな巻き掛けをもたらし、更に、ゴムの肉厚を薄くす
ることは、ゴムクロ−ラの加硫時間の短縮ともなり、そ
の産業上のメリットは大きい。
【図1】図1はゴムクロ−ラの一般的構造を幅方向の断
面図である。
面図である。
【図2】図2は本発明の第1実施例のゴムクロ−ラの内
周側平面図である。
周側平面図である。
【図3】図3は図2のゴムクロ−ラの幅方向の断面図で
ある。
ある。
【図4】図4は図2のゴムクロ−ラの転輪走行面におけ
る長手方向の断面図である。
る長手方向の断面図である。
【図5】図5は本発明の第2実施例のゴムクロ−ラの転
輪走行面における長手方向の断面図である。
輪走行面における長手方向の断面図である。
【図6】図6は本発明の第3実施例のゴムクロ−ラを示
す平面図である。
す平面図である。
【図7】図7は図6のゴムクロ−ラの転輪走行面におけ
る長手方向の断面図である。
る長手方向の断面図である。
【図8】図8は第4実施例を示すゴムクロ−ラの幅方向
の断面図である。
の断面図である。
1、21‥‥ゴム弾性体、 2、22、42‥‥芯金、 3、4、23、24‥‥翼部、 5、6、25、26、45‥‥突起、 7、27‥‥芯金中央部、 8、28‥‥ラグ、 9、29‥‥スチ−ルコ−ド、 10‥‥転輪、 11、31、51‥‥転輪走行面、 20‥‥本発明のゴムクロ−ラ、 32、52‥‥剛体、 33、34、35‥‥溝、 36‥‥ゴムの突起。
Claims (6)
- 【請求項1】 無端状ゴム弾性体と、これに一定ピッチ
で埋設された芯金と、この芯金を外囲いしてゴム弾性体
の長手方向に向かう抗張体が埋設されたゴムクロ−ラで
あって、ゴムクロ−ラの内周面の転輪走行面に、耐摩耗
性の剛体を加硫一体として配置したことを特徴とする耐
久性を向上したゴムクロ−ラ。 - 【請求項2】 前記剛体は超高分子量のポリエチレン樹
脂である請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項3】 前記剛体は転輪走行面の芯金の翼部の幅
を覆う配置とした請求項第1項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項4】 前記剛体が配置された隣り合う剛体間に
は、ゴムクロ−ラの幅方向に向かう溝を備えた請求項第
1項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項5】 前記溝内にゴム突起を形成した請求項第
4項記載のゴムクロ−ラ。 - 【請求項6】 前記剛体は芯金に対してゴム弾性体の長
手方向に前後にずらせて千鳥状に配置させた請求項第1
項記載のゴムクロ−ラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17619092A JPH05338566A (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | ゴムクロ−ラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17619092A JPH05338566A (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | ゴムクロ−ラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338566A true JPH05338566A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=16009221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17619092A Pending JPH05338566A (ja) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | ゴムクロ−ラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05338566A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6984006B2 (en) * | 2000-03-03 | 2006-01-10 | Komatsu Limited | Elastic flat tread |
US7014279B2 (en) | 1997-09-05 | 2006-03-21 | Komatsu Limited | Elastic flat tread |
JP2010042720A (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-25 | Bridgestone Corp | ゴムクロ−ラの構造 |
-
1992
- 1992-06-10 JP JP17619092A patent/JPH05338566A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7014279B2 (en) | 1997-09-05 | 2006-03-21 | Komatsu Limited | Elastic flat tread |
US6984006B2 (en) * | 2000-03-03 | 2006-01-10 | Komatsu Limited | Elastic flat tread |
JP2010042720A (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-25 | Bridgestone Corp | ゴムクロ−ラの構造 |
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