JPH0632262A - ゴムクロ−ラ - Google Patents
ゴムクロ−ラInfo
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- JPH0632262A JPH0632262A JP20731092A JP20731092A JPH0632262A JP H0632262 A JPH0632262 A JP H0632262A JP 20731092 A JP20731092 A JP 20731092A JP 20731092 A JP20731092 A JP 20731092A JP H0632262 A JPH0632262 A JP H0632262A
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- rubber crawler
- rolling
- rubber
- peripheral surface
- width
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は農業機械用、建設機械用、その他レ
ジャ−用の車両に用いられるゴムクロ−ラに関し、特に
言えばゴム弾性体中に芯金が埋設されていないゴムクロ
−ラに係るものである。 【構成】 無端状のゴム弾性体の長手方向に向って抗張
体を埋設すると共に、その外周面にゴムラグを形成して
なるゴムクロ−ラにおいて、内周面の幅方向中央にその
長手方向に向って転輪との係合に供される多数の脱輪防
止用角部を形成し、その角部の両幅側面を転輪の転動面
となし、更にその両幅外側にスプロケットとの係合に供
される駆動用突起を一定ピッチをもって形成したことを
特徴とするゴムクロ−ラ。 【効果】 本発明は、ゴムクロ−ラ中より重量の大きい
芯金を省略して軽量化をもたらし、脱輪防止用の角部と
駆動用の突起とを機能分離してゴムクロ−ラ内周面に形
成したものであって、これによってゴムクロ−ラの湾曲
も少なくなり、脱輪も極めて低減されたものとなったも
のである。
ジャ−用の車両に用いられるゴムクロ−ラに関し、特に
言えばゴム弾性体中に芯金が埋設されていないゴムクロ
−ラに係るものである。 【構成】 無端状のゴム弾性体の長手方向に向って抗張
体を埋設すると共に、その外周面にゴムラグを形成して
なるゴムクロ−ラにおいて、内周面の幅方向中央にその
長手方向に向って転輪との係合に供される多数の脱輪防
止用角部を形成し、その角部の両幅側面を転輪の転動面
となし、更にその両幅外側にスプロケットとの係合に供
される駆動用突起を一定ピッチをもって形成したことを
特徴とするゴムクロ−ラ。 【効果】 本発明は、ゴムクロ−ラ中より重量の大きい
芯金を省略して軽量化をもたらし、脱輪防止用の角部と
駆動用の突起とを機能分離してゴムクロ−ラ内周面に形
成したものであって、これによってゴムクロ−ラの湾曲
も少なくなり、脱輪も極めて低減されたものとなったも
のである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農業機械用、建設機械
用、その他レジャ−用の車両に用いられるゴムクロ−ラ
に関し、特に言えばゴム弾性体中に芯金が埋設されてい
ないゴムクロ−ラに係るものである。
用、その他レジャ−用の車両に用いられるゴムクロ−ラ
に関し、特に言えばゴム弾性体中に芯金が埋設されてい
ないゴムクロ−ラに係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般にゴムクロ−ラにあっては、ゴム弾
性体中に一定ピッチをもって芯金が多数埋設されている
が、かかる芯金は重量がかなりあり、ゴムクロ−ラの軽
量化には役立たない。しかしながら、通常のゴムクロ−
ラにあっては、駆動力を伝達する手段としてこの芯金の
中央がスプロケットと係合することにより、スプロケッ
トからの駆動力からの伝達に供されるため、芯金を省略
することはほとんど不可能であり、又、ゴムクロ−ラに
テンションがかかった際の受部材となるため、芯金を使
用しないゴムクロ−ラとしては極く小型のものが存在し
ていたのみである。
性体中に一定ピッチをもって芯金が多数埋設されている
が、かかる芯金は重量がかなりあり、ゴムクロ−ラの軽
量化には役立たない。しかしながら、通常のゴムクロ−
ラにあっては、駆動力を伝達する手段としてこの芯金の
中央がスプロケットと係合することにより、スプロケッ
トからの駆動力からの伝達に供されるため、芯金を省略
することはほとんど不可能であり、又、ゴムクロ−ラに
テンションがかかった際の受部材となるため、芯金を使
用しないゴムクロ−ラとしては極く小型のものが存在し
ていたのみである。
【0003】又、ゴムクロ−ラの内周面の摩擦を利用す
るか、或いは内周面より突出させた角部をスプロケット
と係合させることにより駆動力を伝達させるという駆動
方式もあり、この場合、比較的重量の重い芯金は省略さ
れ得ることとなる。
るか、或いは内周面より突出させた角部をスプロケット
と係合させることにより駆動力を伝達させるという駆動
方式もあり、この場合、比較的重量の重い芯金は省略さ
れ得ることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このゴムク
ロ−ラは幅方向に張りをもたせる部材がなくなることに
より、主としてゴムクロ−ラの両幅端が内周側に曲げら
れた状態で走行し、このため機体側に備えられる転輪の
転動位置がずれたり、スプロケットとの係合が脱れた
り、更には機体に直接接触したりしてして脱輪を生ずる
ことがしばしばあった。このため、機体側に脱輪防止用
のレ−ルを設置する等の対策を必要としていた。
ロ−ラは幅方向に張りをもたせる部材がなくなることに
より、主としてゴムクロ−ラの両幅端が内周側に曲げら
れた状態で走行し、このため機体側に備えられる転輪の
転動位置がずれたり、スプロケットとの係合が脱れた
り、更には機体に直接接触したりしてして脱輪を生ずる
ことがしばしばあった。このため、機体側に脱輪防止用
のレ−ルを設置する等の対策を必要としていた。
【0005】本発明は、芯金を用いないゴムクロ−ラに
あって、充分な駆動力を得、しかも脱輪の発生も低減す
るゴムクロ−ラを提供することを目的とするものであ
る。
あって、充分な駆動力を得、しかも脱輪の発生も低減す
るゴムクロ−ラを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために次のような構成をもってゴムクロ−ラを開
発したものである。即ち、本発明の構造は、無端状のゴ
ム弾性体の長手方向に向って抗張体を埋設すると共に、
その外周面にゴムラグを形成してなるゴムクロ−ラにお
いて、内周面の幅方向中央にその長手方向に向って転輪
との係合に供される多数の脱輪防止用角部を形成し、そ
の角部の両幅側面を転輪の転動面となし、更にその両幅
外側にスプロケットとの係合に供される駆動用突起を一
定ピッチをもって形成したことを特徴とするゴムクロ−
ラにかかるものである。
成するために次のような構成をもってゴムクロ−ラを開
発したものである。即ち、本発明の構造は、無端状のゴ
ム弾性体の長手方向に向って抗張体を埋設すると共に、
その外周面にゴムラグを形成してなるゴムクロ−ラにお
いて、内周面の幅方向中央にその長手方向に向って転輪
との係合に供される多数の脱輪防止用角部を形成し、そ
の角部の両幅側面を転輪の転動面となし、更にその両幅
外側にスプロケットとの係合に供される駆動用突起を一
定ピッチをもって形成したことを特徴とするゴムクロ−
ラにかかるものである。
【0007】そして、好ましくは、二つの転輪転動面の
両幅外縁幅W1 は、クロ−ラ全幅の1/1.2〜1/3
であり、ゴムクロ−ラ外周面に形成したラグの幅方向長
さはW2 は、前記幅W1 と略等しいかこれよりも大きい
ゴムクロ−ラであり、更に好ましくは、ゴムクロ−ラの
外周面に形成したラグは、少なくともその一端が駆動用
突起に達しているゴムクロ−ラである。
両幅外縁幅W1 は、クロ−ラ全幅の1/1.2〜1/3
であり、ゴムクロ−ラ外周面に形成したラグの幅方向長
さはW2 は、前記幅W1 と略等しいかこれよりも大きい
ゴムクロ−ラであり、更に好ましくは、ゴムクロ−ラの
外周面に形成したラグは、少なくともその一端が駆動用
突起に達しているゴムクロ−ラである。
【0008】尚、ゴム弾性体中に埋設される抗張体とし
ては、スチ−ルコ−ドをはじめとして、例えばナイロ
ン、ポリエステル、ケブラ−等の有機繊維よりなるコ−
ドが選択され得る。
ては、スチ−ルコ−ドをはじめとして、例えばナイロ
ン、ポリエステル、ケブラ−等の有機繊維よりなるコ−
ドが選択され得る。
【0009】そして、転輪転動面の幅W1 は上記した特
定範囲にあることがゴムクロ−ラとしてのバランス上好
ましく、一方、外周面に形成されるラグは、ゴム弾性体
の幅方向に一直線上のものが一般的であって、ラグの端
部は転輪転動面の幅よりも幅方向外側、即ち駆動用突起
にまでのびているのが望ましい。例えば、長短ラグを交
互に形成する場合には、短ラグであっても転輪転動面幅
W1 よりも大となるのがよく、一方、ラグを左右に交互
に千鳥状に形成した場合でも、少なくとも一側の端、好
ましくは両端が駆動用突起にまでのびているものが好ま
しい。
定範囲にあることがゴムクロ−ラとしてのバランス上好
ましく、一方、外周面に形成されるラグは、ゴム弾性体
の幅方向に一直線上のものが一般的であって、ラグの端
部は転輪転動面の幅よりも幅方向外側、即ち駆動用突起
にまでのびているのが望ましい。例えば、長短ラグを交
互に形成する場合には、短ラグであっても転輪転動面幅
W1 よりも大となるのがよく、一方、ラグを左右に交互
に千鳥状に形成した場合でも、少なくとも一側の端、好
ましくは両端が駆動用突起にまでのびているものが好ま
しい。
【0010】
【作用】本発明のゴムクロ−ラにあって、ゴムクロ−ラ
の中央に形成された角部を転輪が跨ぎながらこの角部の
両側面を転動し、この転輪の転動面は又、スプロケット
やアイドラ−の転動面ともなり、特にスプロケットの係
合はその両側に形成された突起をもってなされ、駆動力
がゴムクロ−ラに伝達されることとなる。
の中央に形成された角部を転輪が跨ぎながらこの角部の
両側面を転動し、この転輪の転動面は又、スプロケット
やアイドラ−の転動面ともなり、特にスプロケットの係
合はその両側に形成された突起をもってなされ、駆動力
がゴムクロ−ラに伝達されることとなる。
【0011】そして、脱輪防止用の角部は周方向に連続
して形成してあるため、転輪或いはアイドラ−等がこれ
に乗り上げたりせず、一方、これとは別に駆動用突起が
形成されているので、かかる突起はスプロケットとの係
合に最適形状のみを考慮すればよく、これには特に脱輪
防止機能を要求されないので突起の高さをそれほど高く
することを要しない。
して形成してあるため、転輪或いはアイドラ−等がこれ
に乗り上げたりせず、一方、これとは別に駆動用突起が
形成されているので、かかる突起はスプロケットとの係
合に最適形状のみを考慮すればよく、これには特に脱輪
防止機能を要求されないので突起の高さをそれほど高く
することを要しない。
【0012】従って、ゴムクロ−ラは重量の大きな芯金
がゴム弾性体中に埋設されていなくても内周側への湾曲
はほとんど生ずることがなく、このため脱輪の発生も低
減されることとなったのである。
がゴム弾性体中に埋設されていなくても内周側への湾曲
はほとんど生ずることがなく、このため脱輪の発生も低
減されることとなったのである。
【0013】尚、機体側に駆動用突起の外側に位置して
フレ−ムを備えることにより、更にゴムクロ−ラの湾曲
を制限することができることは言うまでもない。
フレ−ムを備えることにより、更にゴムクロ−ラの湾曲
を制限することができることは言うまでもない。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説
明する。図1は本発明の第1実施例の内周側平面であ
り、図2は外周側平面、図3は側面図である。又、図4
は図1のA−A線における長手方向断面を示し、図5は
図1におけるB−B線における断面である。
明する。図1は本発明の第1実施例の内周側平面であ
り、図2は外周側平面、図3は側面図である。又、図4
は図1のA−A線における長手方向断面を示し、図5は
図1におけるB−B線における断面である。
【0015】さて、ゴムクロ−ラの基体となるゴム弾性
体1にはその内周面の幅方向中央に角部2を長手方向に
多数点在させたものであり、この角部2の両幅側面3、
4を転輪(或いはアイドラ−)の転動面とし、更にこの
転動面3、4の両外側にスプロケットとの係合に供され
る駆動用突起5、6が形成されることとなる。そしてゴ
ムクロ−ラの外周面には、通常は幅方向一文字状のラグ
7が形成されるものであって、図にあっては長短ラグ7
1 、72 が交互に形成されている。このラグ7と角部2
及び駆動用突起5、6とは、図例のように同じ投影域に
あるのが好ましい。そして短ラグ72 にあっても、望ま
しくはその両端が転輪転動面3、4よりも外方にのびて
いるものである。
体1にはその内周面の幅方向中央に角部2を長手方向に
多数点在させたものであり、この角部2の両幅側面3、
4を転輪(或いはアイドラ−)の転動面とし、更にこの
転動面3、4の両外側にスプロケットとの係合に供され
る駆動用突起5、6が形成されることとなる。そしてゴ
ムクロ−ラの外周面には、通常は幅方向一文字状のラグ
7が形成されるものであって、図にあっては長短ラグ7
1 、72 が交互に形成されている。このラグ7と角部2
及び駆動用突起5、6とは、図例のように同じ投影域に
あるのが好ましい。そして短ラグ72 にあっても、望ま
しくはその両端が転輪転動面3、4よりも外方にのびて
いるものである。
【0016】かかるゴム弾性体1中には、前記したラグ
7に対応して断面半月状のロッド8が埋込まれ、抗張体
としてケブラ−コ−ド9と、これをはさんでポリエステ
ル繊維製織布10、11が埋設されており、織布11は
ロッド8をも囲んでいる。
7に対応して断面半月状のロッド8が埋込まれ、抗張体
としてケブラ−コ−ド9と、これをはさんでポリエステ
ル繊維製織布10、11が埋設されており、織布11は
ロッド8をも囲んでいる。
【0017】前記した角部2は特に転輪20がこれに跨
がって走行することとなり、その頂部は比較的背丈が高
い方が脱輪防止には望ましい。一方、駆動用突部5、6
はスプロケットとの係合に供されるだけであって、それ
程背丈を必要としないものである。
がって走行することとなり、その頂部は比較的背丈が高
い方が脱輪防止には望ましい。一方、駆動用突部5、6
はスプロケットとの係合に供されるだけであって、それ
程背丈を必要としないものである。
【0018】転動面3、4は転輪或いはアイドラ−が転
動し、常にこれらと接触する面である。従ってゴム弾性
体1のこの面にいわゆる水虫といわれるささくれが生じ
やすく、この水虫が成長してゴムに亀裂が入り、ゴムク
ロ−ラとしての寿命を縮めることとなり易い。かかる水
虫現象の発生を防止するために、場合によっては分子量
100万以上好ましくは300万以上の起高分子量ポリ
エチレンシ−トをこの面に貼着しておくのも一つの方法
である。このシ−トは2〜5mm程度の厚さで充分であ
り、例えば三井石油化学工業製ハイゼックス・ミリオン
を圧縮成形してシ−トを形成し、これをゴム充填時にモ
−ルド内の所定位置にセットしておくだけでよい。
動し、常にこれらと接触する面である。従ってゴム弾性
体1のこの面にいわゆる水虫といわれるささくれが生じ
やすく、この水虫が成長してゴムに亀裂が入り、ゴムク
ロ−ラとしての寿命を縮めることとなり易い。かかる水
虫現象の発生を防止するために、場合によっては分子量
100万以上好ましくは300万以上の起高分子量ポリ
エチレンシ−トをこの面に貼着しておくのも一つの方法
である。このシ−トは2〜5mm程度の厚さで充分であ
り、例えば三井石油化学工業製ハイゼックス・ミリオン
を圧縮成形してシ−トを形成し、これをゴム充填時にモ
−ルド内の所定位置にセットしておくだけでよい。
【0019】尚、ゴムクロ−ラの湾曲防止或いは脱輪防
止のために機体に備えられるフレ−ムにあっては、一般
にはフレ−ム先端面が駆動用突起5、6の更に外側の内
周面に対向するように備えられ、ゴムクロ−ラが湾曲す
ればこの両者が接触を繰り返すこととなる。従って、こ
の場合、フレ−ムの先端面に前記した起高分子量ポリエ
チレンシ−トを貼着することによりフレ−ムの摩擦を防
止することができ、ゴム内周面も又そのすべり性の良好
なことから水虫現象の発生も少なくなる。
止のために機体に備えられるフレ−ムにあっては、一般
にはフレ−ム先端面が駆動用突起5、6の更に外側の内
周面に対向するように備えられ、ゴムクロ−ラが湾曲す
ればこの両者が接触を繰り返すこととなる。従って、こ
の場合、フレ−ムの先端面に前記した起高分子量ポリエ
チレンシ−トを貼着することによりフレ−ムの摩擦を防
止することができ、ゴム内周面も又そのすべり性の良好
なことから水虫現象の発生も少なくなる。
【0020】図6は本発明のゴムクロ−ラを用いた走行
装置の全体図を示す側面図であり、図7は本発明のゴム
クロ−ラの内周面と、スプロケット及びアイドラ−との
関係を示す略図である。又、図8はスプロケットの一例
を示す側面図であり、図9はその一部切り欠き正面図、
図10は転輪と角部との関係を示す断面図である。更
に、図11は脱輪防止ロ−ラと角部との関係を示す正面
図である。
装置の全体図を示す側面図であり、図7は本発明のゴム
クロ−ラの内周面と、スプロケット及びアイドラ−との
関係を示す略図である。又、図8はスプロケットの一例
を示す側面図であり、図9はその一部切り欠き正面図、
図10は転輪と角部との関係を示す断面図である。更
に、図11は脱輪防止ロ−ラと角部との関係を示す正面
図である。
【0021】この図にあっては、機体に備えられたスプ
ロケット30とアイドラ−40にゴムクロ−ラが巻き掛
けされ、上ロ−ラ21と接地面側に4つの転輪20が備
えられた例である。そして、特にこの例では角部2の基
部に向かって斜めに配置された一対の脱輪防止ロ−ラ5
0が更に備えられているものである。
ロケット30とアイドラ−40にゴムクロ−ラが巻き掛
けされ、上ロ−ラ21と接地面側に4つの転輪20が備
えられた例である。そして、特にこの例では角部2の基
部に向かって斜めに配置された一対の脱輪防止ロ−ラ5
0が更に備えられているものである。
【0022】図8及び図9にて分かるように、スプロケ
ット30は一対をなす輪体31、31で構成され、これ
にピン32が環状をなして多数設置され、このピン32
と駆動用突起5、6とが互いに係合してゴムクロ−ラに
駆動力を伝達することになるのである。尚、この輪体3
1、31は角部2と駆動用突起5、6との間の転動面
3、4上を転動することとなる。尚、アイドラ−40も
又一対の輪体にて構成され、これ又転動面3、4上を転
動する。
ット30は一対をなす輪体31、31で構成され、これ
にピン32が環状をなして多数設置され、このピン32
と駆動用突起5、6とが互いに係合してゴムクロ−ラに
駆動力を伝達することになるのである。尚、この輪体3
1、31は角部2と駆動用突起5、6との間の転動面
3、4上を転動することとなる。尚、アイドラ−40も
又一対の輪体にて構成され、これ又転動面3、4上を転
動する。
【0023】又、図10にて分かるように、転輪20は
角部2を跨いでその両側の転動面3、4上を転動するこ
ととなり、この角部2の背丈が高ければ、転輪20とゴ
ムクロ−ラとが相対的に一方が傾いた場合でも、その係
合は解かれにくくなる。
角部2を跨いでその両側の転動面3、4上を転動するこ
ととなり、この角部2の背丈が高ければ、転輪20とゴ
ムクロ−ラとが相対的に一方が傾いた場合でも、その係
合は解かれにくくなる。
【0024】図12は特に転輪20とゴムクロ−ラとが
傾いた場合の両者の関係を示す図であって、転輪20に
X方向の力が加わると、転輪20は角部2と接触して動
きが阻止され、ここに脱輪の発生が阻止されることとな
る。一方、逆の方向(Y方向)の力が加わった場合に
は、点線で示すように転輪20は突起6に引っ掛かり、
これ又脱輪を生じるのを阻止することとなる。
傾いた場合の両者の関係を示す図であって、転輪20に
X方向の力が加わると、転輪20は角部2と接触して動
きが阻止され、ここに脱輪の発生が阻止されることとな
る。一方、逆の方向(Y方向)の力が加わった場合に
は、点線で示すように転輪20は突起6に引っ掛かり、
これ又脱輪を生じるのを阻止することとなる。
【0025】尚、図11はこのゴムクロ−ラ走行装置に
特に備えられた脱輪防止ロ−ラ50と角部2との関係を
示すが、角部2の基部にこのロ−ラ50が左右から挟む
ように傾斜配置され、脱輪の防止を図ったものである。
特に備えられた脱輪防止ロ−ラ50と角部2との関係を
示すが、角部2の基部にこのロ−ラ50が左右から挟む
ように傾斜配置され、脱輪の防止を図ったものである。
【0026】以上、説明したゴムクロ−ラにおいて、内
周面中央に形成した角部2は転輪やアイドラ−との間の
脱輪防止用として説明したが、この角部2をもって駆動
力伝達用の突起として用いてもよいことは勿論である。
この場合、左右の突起5、6は更に駆動力を伝達するた
めに供してもよいが、この場合には脱輪防止用の突起と
しての効用が大きい。
周面中央に形成した角部2は転輪やアイドラ−との間の
脱輪防止用として説明したが、この角部2をもって駆動
力伝達用の突起として用いてもよいことは勿論である。
この場合、左右の突起5、6は更に駆動力を伝達するた
めに供してもよいが、この場合には脱輪防止用の突起と
しての効用が大きい。
【0027】図13は本発明のゴムクロ−ラの第2実施
例における内周平面であり、図14は幅方向の断面であ
る。尚、ゴム弾性体1中に埋設された各部材は前例とほ
ぼ同様でありここでは省略する。この例の角部2及び突
起5、6は角部2がスプロケットとの係合に供され、突
起5、6は脱輪防止に供されるものであって、突起5、
6はゴムクロ−ラの長手方向に連続する突起条としたも
のである。勿論、この突起5、6は不連続であってもよ
く、又、部分的に凹み溝が形成されていてもよい。
例における内周平面であり、図14は幅方向の断面であ
る。尚、ゴム弾性体1中に埋設された各部材は前例とほ
ぼ同様でありここでは省略する。この例の角部2及び突
起5、6は角部2がスプロケットとの係合に供され、突
起5、6は脱輪防止に供されるものであって、突起5、
6はゴムクロ−ラの長手方向に連続する突起条としたも
のである。勿論、この突起5、6は不連続であってもよ
く、又、部分的に凹み溝が形成されていてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上の構成を有するものであ
り、ゴムクロ−ラ中より重量の大きい芯金を省略して軽
量化をもたらし、脱輪防止用の角部と駆動用の突起とを
機能分離してゴムクロ−ラ内周面に形成したものであっ
て、これによってゴムクロ−ラの湾曲も少なくなり、脱
輪も極めて低減されたものとなったものである。
り、ゴムクロ−ラ中より重量の大きい芯金を省略して軽
量化をもたらし、脱輪防止用の角部と駆動用の突起とを
機能分離してゴムクロ−ラ内周面に形成したものであっ
て、これによってゴムクロ−ラの湾曲も少なくなり、脱
輪も極めて低減されたものとなったものである。
【図1】図1は本発明の第1実施例のゴムクロ−ラの内
周側平面である。
周側平面である。
【図2】図2は図1のゴムクロ−ラの外周側平面であ
る。
る。
【図3】図3は図1のゴムクロ−ラの側面図である。
【図4】図4は図1のA−A線における断面図である。
【図5】図5は図1のB−B線における断面図である。
【図6】図6は本発明のゴムクロ−ラを用いた走行装置
の全体図を示す側面図である。
の全体図を示す側面図である。
【図7】図7は本発明のゴムクロ−ラの内周面と、スプ
ロケット及びアイドラ−との関係を示す略図である。
ロケット及びアイドラ−との関係を示す略図である。
【図8】図8はスプロケットの一例を示す側面図であ
る。
る。
【図9】図9は図8のスプロケットの一部切り欠き正面
図である。
図である。
【図10】図10は転輪と角部との関係を示す断面図で
ある。
ある。
【図11】図11は脱輪防止ロ−ラと角部との関係を示
す正面図である。
す正面図である。
【図12】図12は転輪とゴムクロ−ラとが傾いた場合
の両者の関係を示す図である。
の両者の関係を示す図である。
【図13】図13は本発明のゴムクロ−ラの第2実施例
における内周平面図である。
における内周平面図である。
【図14】図14は図13のゴムクロ−ラの幅方向の断
面図である。
面図である。
1‥‥ゴム弾性体、 2‥‥角部、 3、4‥‥転輪転動面、 5、6‥‥駆動用突起、 7、71 、72 ‥‥ラグ、 8‥‥ロッド、 9‥‥抗張体、 10、11‥‥織布、 20‥‥転輪、 21‥‥上ロ−ラ、 30‥‥スプロケット、 31‥‥輪体、 32‥‥ピン、 40‥‥アイドラ−、 50‥‥脱輪防止ロ−ラ。
Claims (3)
- 【請求項1】 無端状のゴム弾性体の長手方向に向って
抗張体を埋設すると共に、その外周面にゴムラグを形成
してなるゴムクロ−ラにおいて、内周面の幅方向中央に
その長手方向に向って転輪との係合に供される多数の脱
輪防止用角部を形成し、その角部の両幅側面を転輪の転
動面となし、更にその両幅外側にスプロケットとの係合
に供される駆動用突起を一定ピッチをもって形成したこ
とを特徴とするゴムクロ−ラ。 - 【請求項2】 二つの転輪転動面の両幅外縁幅W1 は、
クロ−ラ全幅の1/1.2〜1/3であり、ゴムクロ−
ラ外周面に形成したラグの幅方向長さはW2 は、前記幅
W1 と略等しいかこれよりも大きい請求項第1項記載の
ゴムクロ−ラ。 - 【請求項3】 ゴムクロ−ラの外周面に形成したラグ
は、少なくともその一端が駆動用突起に達している請求
項第1項記載のゴムクロ−ラ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20731092A JPH0632262A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ゴムクロ−ラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20731092A JPH0632262A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ゴムクロ−ラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632262A true JPH0632262A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16537656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20731092A Pending JPH0632262A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ゴムクロ−ラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632262A (ja) |
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- 1992-07-10 JP JP20731092A patent/JPH0632262A/ja active Pending
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