JPS6234043Y2 - - Google Patents

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JPS6234043Y2
JPS6234043Y2 JP1980047933U JP4793380U JPS6234043Y2 JP S6234043 Y2 JPS6234043 Y2 JP S6234043Y2 JP 1980047933 U JP1980047933 U JP 1980047933U JP 4793380 U JP4793380 U JP 4793380U JP S6234043 Y2 JPS6234043 Y2 JP S6234043Y2
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belt
short fibers
rubber
rubber layer
mixed
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は動力伝動用Vベルトに関し、抗張体埋
設クツシヨンゴム層の上下面に短繊維群を横方向
に配向混入せしめたゴム層を設けたVベルトを提
供することにより、高負荷時に於けるベルトの変
形及び変形のため抗張体周囲の応力集中によつて
生じる早期破損を防止しベルトライフを著しく向
上せしめることを目的としたものである。 従来のラツプドVベルトは、通常第1図に示す
如くクツシヨンゴム2の間に抗張体ロープ1を埋
設し、その上面に上芯ゴム3、下面にはV芯ゴム
4を積層し、外周をゴム付帆布5で被覆し、プー
リPに嵌合して動力を伝動する機能を果すもので
あるが、高負荷がかかつた場合には第2図に示す
如くベルトが変形すると同時に抗張体1の周辺に
応力が集中し、その結果、第3図矢印に示す如く
亀裂がベルト長手方向に沿つて抗張体1の周囲か
らクツシヨンゴム2を経て上芯3及びV芯4へ至
る破損現象(以下、縦割れと称す)が発生し、早
期破損を起す難がある。これはV芯ゴム4が柔軟
で変形し易く、上芯ゴム3及びV芯ゴム4に亀裂
が入つた時、亀裂の成長が早いことに起因してい
る。 更に、Vベルトは2個以上のプーリーに巻掛け
られ駆動すべき負荷に対して効率よく伝動させる
ためには適切なベルト張力が必要であるが、一般
に駆動を続けるとベルトが伸びて張力が低下し、
スリツプを生じ、その結果、伝動効率を低下せし
めるばかりでなく、プーリとベルトの発熱による
ベルト側面の摩耗及び亀裂の急激な成長及びベル
ト熱老化による底部よりのクラツク等を生じ早期
破損に至る。又、逆曲げ走行ではベルトが伸びる
と逆曲げ角度が小さくなり底部クラツクにより早
期破損を起す。 このような原因であるベルトの伸びは、抗張体
の伸びとプーリーへのベルトの落込み(見掛け伸
び)よりなり、ベルトの落込みはV芯ゴム4及び
帆布5の変形によるものであり、特に柔かいV芯
ゴムはその変形が大きく、大きな要因となつてい
る。 本考案は、上記の如き欠点を解消すべく、種々
試験の結果考案されたものであり、Vベルト抗張
体の上下面に短繊維群を横方向に配向混入せしめ
たゴム層を設けることにより、高負荷(張力安全
率7以下:張力安全率とはベルト引張り強さと張
り側最大張力の比の値である)がかかつた場合、
ベルトの変形及び変形による抗張体周辺の応力集
中によ早期破損を防止することを企図したもので
ある。特にかかるVベルトは高負荷のかかる農業
用ガーデントラクター用(芝刈機、除雪車)の標
準Vベルト及び薄形Vベルトに使用し有効とされ
るものである。 更に本考案は、上記の構成をラツプドベルトに
おいて実施し、下面短繊維混入ゴム層の下部に短
繊維の混入しないゴム層を配して全体をゴム付帆
布で被覆せしめることによりベルト底面の柔軟性
を高め、逆曲げにも充分、耐えられる如くして耐
屈曲性、耐座屈性を両立せしめたこともその特徴
である。 以下、本考案の具体的内容を更に添付図面を参
照しつつ詳細に説明する。 第4図は本考案に係るVベルトの部分切欠斜視
図で、図において1は通常、ポリエステル、脂肪
族ポリアミド、又は芳香族ポリアミド(商品名・
ケブラー)などの高強力繊維からなる抗張体ロー
プ、2はNR(天然ゴム)、CR(クロロプレンゴ
ム)、NR/SBR(スチレン.ブタジエンゴム)ブ
レンドよりなるクツシヨンゴム層である。又、3
は前記抗張体1の上面に積層された上芯ゴム、4
は抗張体1下面のV芯ゴムで、何れも上記クツシ
ヨンゴム2と同材質のゴムより構成され、前記上
芯ゴム3ならびにV芯ゴム4は一定の厚みを有
し、上芯ゴム3とV芯ゴム4のクツシヨンゴム層
隣接上半部分の各ゴム層中に綿糸、レーヨン、ナ
イロン、テトロン(商標名)、ビニロンなどの繊
維フイラメントを1〜20mm位にカツトした短繊維
群6をゴム100重量部に対し5〜50重量部の割合
でベルト横方向に配向埋設し、表面硬度70〜85゜
のゴム層よりなつている。従つてV芯ゴム4の下
半部には短繊維群の含まれないゴム層が作られて
いる。 そして、このように構成されたVベルト外周面
は、更に経緯の綿糸、ナイロン混紡糸、ポリエス
テル混紡糸を交差角90〜140゜の広角度で織成し
た1〜複数層、図では1プライであるが、通常は
1〜2プライ又はそれ以上のゴム付帆布5でバイ
アス方向に積層貼着されている。 ここで上芯ゴム3ならびにV芯ゴム4中に混入
される繊維量は硬度に関連があり、適度な剛性、
屈曲性を有するゴム層を得るには硬度70〜85゜の
ゴム層にすることが望ましく、このような硬度に
するには5重量部以下では繊維量が少なくて柔軟
性を有するため耐座屈性が劣り、前記通常のVベ
ルト同様、駆動中プーリへの落込みが大きく、亀
裂が入り易く、又、50重量部以上混入すると剛性
が高すぎて耐屈曲性が劣り、発熱が高まつて亀裂
が入り易くなる問題があるため、通常5〜50重量
部の範囲内で混入しなければならない。 又、ゴム中に混入する短繊維6の長さは1mm以
下では適当な補強効果が得られず、耐座屈性が劣
り落込みが大きく亀裂を生じ易い欠点が解除され
ず、又、20mm以上では短繊維の列理方向性が出に
くくなり耐屈曲性が劣る問題があるので、前記1
〜20mm長さが好適である。 更に短繊維入りゴムの硬度は前記混入量と関連
しているが、70゜以下の場合には耐座屈性が劣り
落込みが大きく亀裂が入り易いので問題が残り、
又、85゜以上では耐屈曲性が劣り発熱が高く亀裂
が入り易くなるため70〜85゜の範囲内にする必要
がある。 このように短繊維群6を混入したゴム層3,4
は更にVベルト中の抗張体ロープ1との位置関係
から一定厚みにされなければならず、上芯ゴム3
ではVベルト高さの7.3%〜27.3%(B形では高
さ11.0mm、上芯厚み1.0〜3.0mm)の範囲内が好適
で、7.3%以下では抗張体ロープ1のピツチライ
ンが高くなつて耐屈曲性が劣り、又27.3%以上で
は抗張体ロープ1のピツチラインが低くなり伝動
効率が低下する。 一方、V芯ゴム4の短繊維混入層厚みはVベル
ト高さの7.3%(B形では1.0mm)以上でなければ
ならず、7.3%以下では耐座屈性の効果が低下す
る問題点が残る。 次にこの短繊維を混入した上芯ゴム3並びにV
芯ゴム4の厚みの関係を具体例を挙げて説明す
る。 例えば上芯ゴム厚み:a,V芯ゴムの短繊維混
入層厚み:bとしB形Vベルト(高さ11.0mm)
で、 (イ) 高負荷でリバースベンド(逆曲げ)が厳しい
場合、通常の場合はa=b=1.5mm(13.6%)
でよい。しかし、a=2.5mm(21%)、b=3.7
mm(33.6%)でもよい。 (ロ) 高負荷でリバースベンドが緩い場合a=1.5
mm(13.6%)、b=3.7mm(33.6%)で短繊維入
りゴム層にすることにより耐座屈性、耐屈曲性
を良好ならしめることができる。 従つて、このように上芯ゴム3、V芯ゴム4は
適当な剛性、屈曲性を有しているため高負荷時に
おけるベルトの変形、抗張体周囲の早期破損を防
止できる。 なお、以上は所定長にカツトされた短繊維群を
上芯ゴム、V芯ゴム中に混入した場合について説
明してきたが、短繊維の代りに綿糸又はレーヨン
若しくはナイロン等の紡績糸又は撚糸よりなるス
ダレ布をその繊維配向方向を横方向に埋設しても
同様な効果を奏することができる。 次に、本考案に係るVベルトについて、従来の
Vベルトとの対比を実施例により説明する。 (実施例) B形Vベルト(幅16.5mm×高さ11.0mm)につい
て、第5図イの如き短繊維を混入した上芯ゴム厚
みa=1.5mm、V芯ゴム短繊維混入層厚みb=1.5
mmの本考案に係るVベルトと、第5図ロの如き短
繊維を混入していない従来のVベルトを第6図に
示すような駆動プーリ(Dr)=114mm〓、従動プ
ーリ(Dn)=114mm〓、テンシヨンプーリ(Dp)
=106〓、テンシヨンプーリ(Dt)=152mm〓、
1800rpm、10ps、張力安全率:6の試験条件で図
の如きリバースベンド走行方式によりベルトライ
フ及びベルトの落込み(伸び)を調べたところ、
後記第1表の如き結果が得られた。
【表】 上記表から明らかな如く、従来の短繊維を混入
していないラツプドVベルトに較べて横方向繊維
を上芯ゴム、V芯ゴムに混入した本考案のVベル
トはベルトの寿命、ベルト落込み共に遥かに優れ
ており、特に従来のベルトに対して寿命は5.5
倍、落込みでは1/10に減少していることが分る。 これは抗張体の上下に横方向の短繊維を置くこ
とにより変形が少くなつて、クツシヨンゴム部か
らの亀裂が生じにくくなり、又亀裂が生じても短
繊維群に遮られ亀裂の成長が遅くなり寿命が伸び
たためである。又落込みは変形が少くなつたこと
による。 次にV芯ゴム層に短繊維混入層と非混入層を設
けた本考案ベルトと、V芯ゴム層を全面にわたり
短繊維混入層とした比較ベルトを作り夫々につい
て第7図図示の逆曲げ角度(θ)を0゜とした苛
酷条件下で走行試験を行ない両者の比較を試み
た。 使用ベルトは本願考案のものにおいてはベルト
の高さ=11.0mm、上芯ゴム厚み=1.5mm、V芯ゴ
ムの短繊維混入層厚み=1.5mm、V芯ゴムの短繊
維非混入層2.0mmであり、一方、比較ベルトのも
のにおいては前記短繊維を上芯ゴム、V芯ゴムの
双方に全部混入せしめたものである。 又、駆動プーリ(D′r)=180mmφ、従動プーリ
(D′n)=180mmφ、テンシヨンプーリ(D′t)=180
mmφ、テンシヨンプーリ(D′p)=100mmφで、回
転数1800rpm、負荷15psであつた。 この試験によつて得られた結果を第2表に示
す。
【表】 上記第2表の結果より本考案ベルトはV芯ゴム
全体に短繊維を混入せしめた比較ベルトに比し2
倍以上のベルト寿命があることが知見される。な
お、比較ベルトの寿命の少ない原因としてはベル
ト幅方向に腹割れを起すことが最大要因であるこ
とが認められた。 以上の如く、本考案Vベルトは、上芯ゴム、V
芯ゴムに所要の長さの短繊維群を所定量横方向に
混入し、一定厚み、一定硬度にして抗張体の上面
ならびに下面に配置したものであり、短繊維群を
配向混入することにより高負荷伝動時、縦割れに
対して抵抗性があり、早期破損を阻止してベルト
ライフの向上を計ることができると共に、特に短
繊維群を抗張体の上下に配しているためベルトの
伸びが小さくなり、リバースバンド走行時にもベ
ルトの逆曲げ角度が減少せず、とりわけ、抗張体
下部には短繊維群混入層と、非混入層とを適度に
具有していることから腹割れに対して抵抗性があ
り、又スリツプによる摩耗、発熱老化に対し優れ
た特性を有し、更に、抗張体下部のV芯ゴム下半
部は短繊維の混入されない部分を有しているの
で、ベルト底面は柔軟性に富み、逆曲げにも充
分、耐えられて曲げ角度が酷しく使用される農業
用ベルトにおいてもこれに必要な耐座屈性と高負
荷衝撃に耐える耐座屈性を両立させて機能性を向
上し、従来のVベルトに比較し負荷伝動に対する
亀裂破損を大巾に改善し、伝動ベルトとしてその
性能ならびに経済性共にすぐれた効果を発揮する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のVベルトの嵌合態様を示す横断
面図、第2図は従来のVベルトの変形した嵌合態
様を示す横断面図、第3図は第2図Vベルトの部
分拡大横断面図、第4図は本考案に係るVベルト
の部分横断斜視図、第5図イ,ロは実施例に使用
した本考案ベルトならびに従来のVベルトの各横
断面図、第6図及び第7図は実施例の試験態様を
示す側面図である。 1…抗張体、2…クツシヨンゴム層、3…上芯
ゴム、4…V芯ゴム、5…ゴム付帆布、6……短
繊維群。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 抗張体を埋設したクツシヨンゴム層の上面及
    び下面に短繊維群を横方向に配向混入せしめた
    ゴム層を設け、短繊維混入上面ゴム層の厚みを
    Vベルト高さの7.3〜27.3%、下面の短繊維混
    入ゴム層の厚みをVベルト高さの7.3〜33.6%
    とし、下面の短繊維混入ゴム層下部に短繊維を
    混入しないゴム層を存在せしめてこれら全ゴム
    層の外周をゴム付帆布で被覆せしめたことを特
    徴とする動力伝動用Vベルト。 2 短繊維群の混入量が100重量部に対し5〜50
    重量部である実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の動力伝動用Vベルト。 3 短繊維の長さが1〜20mmである実用新案登録
    請求の範囲第1項又は第2項記載の動力伝動用
    Vベルト。 4 短繊維群を混入したゴム層の表面硬度が70〜
    85゜である実用新案登録請求の範囲第1項、第
    2項又は第3項記載の動力伝動用Vベルト。
JP1980047933U 1980-04-08 1980-04-08 Expired JPS6234043Y2 (ja)

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JPS56149153U JPS56149153U (ja) 1981-11-09
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JPS59217034A (ja) * 1983-05-23 1984-12-07 Mitsuboshi Belting Ltd 伝動用ラツプドコグベルトの製造方法

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JPS56149153U (ja) 1981-11-09

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