JP3011680U - シングルコグ付きダブルvリブドベルト - Google Patents
シングルコグ付きダブルvリブドベルトInfo
- Publication number
- JP3011680U JP3011680U JP1994015838U JP1583894U JP3011680U JP 3011680 U JP3011680 U JP 3011680U JP 1994015838 U JP1994015838 U JP 1994015838U JP 1583894 U JP1583894 U JP 1583894U JP 3011680 U JP3011680 U JP 3011680U
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- double
- belt
- ribbed belt
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- ribs
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- Expired - Lifetime
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リブの配合と形状を一部改変することにより
ベルト総厚が厚くても、小プーリで逆曲げされる側にの
みコグ形状を有する事により、曲げ応力を吸収し早期亀
裂発生を防止する事ができるシングルコグ付きダブルV
リブドベルトを提供する。 【構成】 接着ゴム層3内に抗張体ロープ2をスパイラ
ル状に埋設した抗張体層4の上下両面に、ベルト長手方
向に延出する複数のV形リブ5、6を同一ピッチで一体
的に配置してなるダブルVリブドベルトにおいて、該抗
張体層4の上部および下部に配置される上下リブ5、6
をHNBR配合とし、かつ該上下リブのいづれか一方の
リブに横方向に延出する溝8を設けているシングルコグ
付きダブルVリブドベルト。
ベルト総厚が厚くても、小プーリで逆曲げされる側にの
みコグ形状を有する事により、曲げ応力を吸収し早期亀
裂発生を防止する事ができるシングルコグ付きダブルV
リブドベルトを提供する。 【構成】 接着ゴム層3内に抗張体ロープ2をスパイラ
ル状に埋設した抗張体層4の上下両面に、ベルト長手方
向に延出する複数のV形リブ5、6を同一ピッチで一体
的に配置してなるダブルVリブドベルトにおいて、該抗
張体層4の上部および下部に配置される上下リブ5、6
をHNBR配合とし、かつ該上下リブのいづれか一方の
リブに横方向に延出する溝8を設けているシングルコグ
付きダブルVリブドベルト。
Description
【0001】
本考案はシングルコグ付きダブルVリブドベルトに関し、特にベルト抗張体層 部を中心として、その両面にベルト長手方向に延出するリブ群を設け、ベルトの 腹面側駆動と共に、ベルトの背面駆動をも同時に効率的かつ実行可能ならしめて なるシングルコグ付きダブルVリブドベルトに関する。
【0002】
自動車用として使用されるVベルトは、クランク・オルタネータ・ファン間、 クランク・パワーステアリング間、クランク・クーラー間などにそれぞれ独立し て取り付けられ、一台の自動車には複数本のVベルトが使用されている。
【0003】 近時、車体スペースの節約、車体の軽量化及び燃費節約など、各方面からの要 望もあり、抗張体ロープを埋設した接着ゴム層の下面にベルト長手方向に延出す るV形リブを配し、又接着ゴム層の上面を1〜2プライのゴム付帆布にて被覆し た一本のVリブドベルトを所定の位置に配設された複数のプーリー間を曲がりく ねった状態で懸架した多軸駆動装置が使用されている。(図2)
【0004】 この多軸駆動装置に使用される駆動プーリー(Dr)、所定の目的をもって配 された従動プーリー(Dn1)(Dn3)、(Dn4)に懸架されたVリブドベ ルト21は、ベルト張力を調整する背面アイドラープーリー(Di)および所定 の目的をもって配置された背面従動プーリー(Dn2)と背面駆動を行っている ため、くさび効果を持たないベルト背面はリブ部に比べて伝達性能が低くベルト 背面又は/及びリブ面が摩耗し、ベルト張力低下が生じた時、スリップが発生し て、高負荷下の動力伝達には適さないなどの問題があった。
【0005】 これら従来のVリブドベルトの問題点を解消せしめるため、図3にその一例を 示すように、抗張体ロープ32を埋設した接着ゴム層33の上下両面に、リブピ ッチ、リブ高さ、リブ形状の等しい複数のベルト長手方向に延出するV形リブ3 5、36を設けたダブルVリブドベルト31が提案され、米国特許第27282 39号明細書の第4図にもこのダブルVリブドベルトの具体例が開示されている 。
【0006】
図2に示す複数のプーリーを所定の位置に配し、これらのプーリー間にベルト を懸架する折、図3に示すダブルVリブドベルト31を使用することにより、高 負荷の動力伝動は可能となるが、この形式の駆動機構では複数個の補機を回転さ せるために交流発電機のような小プーリが含まれていると、片側のリブのみが小 プーリで逆曲げされ、片側のリブのみ早期に亀裂発生し、ベルトが早期に寿命に 至るという問題があった。
【0007】 本考案は、従来のダブルVリブドベルトがもつ上述の問題点を解消すべく鋭意 検討の結果到達に至ったもので、リブの配合と形状を一部改変することによりベ ルト総厚が厚くても、小プーリで逆曲げされる側にのみコグ形状を有する事によ り、曲げ応力を吸収し早期亀裂発生を防止する事ができるシングルコグ付きダブ ルVリブドベルトを提供することを目的とする。
【0008】
上記した目的を達成たせるため、本考案の特徴とするところは、接着ゴム層内 に抗張体ロープをスパイラル状に埋設した抗張体層の上下両面にベルト長手方向 に延出する複数のV形リブを一体的に配置してなるダブルVリブドベルトにおい て、該抗張体層の上部および下部に配置される上下リブをHNBR配合とし、か つ上下リブのいづれか一方のリブに横方向に延出する溝を設けているシングルコ グ付きダブルVリブドベルトである。
【0009】
つぎに本考案に係るシングルコグ付きダブルVリブドベルトの具体的実施例を 図面を用いて説明する。 図1は本考案を実施したシングルコグ付きダブルVリブドベルトの一部を示す 部分断面斜視図で、本考案のベルト1はポリエステル、ポリアミド、アラミド、 カーボン、ガラス繊維などを素材とする低伸度高強力の抗張体ロープ2を、NR (天然ゴム)、SBR(スチレン・ブタジエン・ゴム)、CR(クロロプレンゴ ム)、NBR(ニトリルゴム)、HNBR(水素添加ニトリルゴム)、CSM( クロロスルフォン化ポリエチレンゴム)、ポリウレタン等の単一材、もしくはこ れらを適宜ブレンドしたゴム状弾性体からなる接着ゴム層3内に埋設してなる抗 張体層4を中央に配し、該抗張体層4の上下両面には、HNBR配合のゴム状弾 性体からなるベルト長手方向に延出する複数の断面V形状の上リブ5と、下部に 配した下リブ6より構成されている点については従来のダブルVリブドベルトと 同じである。
【0010】 尚、上下の各リブには必要に応じてナイロン、ビニロン、ポリエステル、芳香 族ポリアミド等の合成繊維糸単独、又は、綿、パルプ等の天然繊維糸を前記合成 繊維糸に所定の割合で混入した混合糸からなる短繊維を3〜10mm長さで、ゴ ム100重量部に対し5〜30重量部の割合でベルト幅方向に配向混入してもよ いことは言うまでもない事である。
【0011】 本考案にあっては、該抗張体層4の上下に設けられた上下リブ5、6のいずれ か一方のリブ、図1では上リブ5に所定のピッチにて横溝8が設けられていて、 上リブ5が長さ方向にコグ9を形成している。 ここで、横溝8の深さが1.0mm未満ではベルトの屈曲性が充分でなく、反面 横溝の深さが3.0mm以上では溝が接着ゴム層に達することによりリブゴムが 連続しなくなり、コグ谷部からコグ山を形成するリブゴムが走行中に脱落しやす くなる。
【0012】 本考案のV形リブ5、6はHNBR配合のような耐屈曲疲労性に弱い材料で形 成されているので、ゴムが老化する前に屈曲疲労により早期にリブ部に亀裂が発 生する。それを防ぐために大きく伸張する側のリブをコグ形状にする事により、 リブ部の亀裂発生を大幅に遅らせる事が可能となりベルトの寿命を向上させるこ とが出来る。
【0013】
本考案に係るシングルコグ付きダブルVリブドベルトは、リブのいずれか一方 に横溝を設け、且つリブゴム配合をHNBRとする事により次のような効果を奏 する。
【0014】 1.多軸駆動装置でのベルトの寿命を大幅に向上させることが可能となる。 2.本考案のシングルコグ付きダブルVリブドベルトは、ダブルコグドベルトに 比べ製造も比較的簡単であり、しかも従来品程度の価格で製造できる。 3.本考案のシングルコグ付きダブルVリブドベルトは、走行中の振動をダブル コグドベルトに比べて小さく出来る。
【図1】本考案に係るシングルコグ付きダブルVリブド
ベルトの部分斜視図である。
ベルトの部分斜視図である。
【図2】Vリブドベルトの一使用態様を示す多軸駆動装
置の概略正面図である。
置の概略正面図である。
【図3】従来のダブルVリブドベルトの部分断面図斜視
図である。
図である。
1 シングルコグ付きダブルVリブドベルト 2 抗張体ロープ 3 接着ゴム層 4 抗張体層 5 上リブ 6 下リブ 8 横溝 9 コグ部
Claims (2)
- 【請求項1】 接着ゴム層内に抗張体ロープをスパイラ
ル状に埋設した抗張体層の上下両面に、ベルト長手方向
に延出する複数のV形リブをで一体的に配置してなるダ
ブルVリブドベルトにおいて、該抗張体層の上部および
下部に配置される上下リブをHNBR配合とし、かつ該
上下リブのいづれか一方のリブに横方向に延出する溝を
設けていることを特徴とするシングルコグ付きダブルV
リブドベルト。 - 【請求項2】 上下リブの高さ及び横溝の深さは1.0
〜3.0mmの範囲である請求項1記載のシングルコグ
付きダブルVリブドベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015838U JP3011680U (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | シングルコグ付きダブルvリブドベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015838U JP3011680U (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | シングルコグ付きダブルvリブドベルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3011680U true JP3011680U (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=43216565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994015838U Expired - Lifetime JP3011680U (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | シングルコグ付きダブルvリブドベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011680U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006123610A1 (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-23 | Bando Chemical Industries, Ltd. | 伝動用平ベルト |
WO2014020855A1 (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-06 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP1994015838U patent/JP3011680U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006123610A1 (ja) * | 2005-05-16 | 2006-11-23 | Bando Chemical Industries, Ltd. | 伝動用平ベルト |
WO2014020855A1 (ja) * | 2012-08-02 | 2014-02-06 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト及びその製造方法 |
US9464686B2 (en) | 2012-08-02 | 2016-10-11 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Power transmission belt and method for manufacturing same |
US9482311B2 (en) | 2012-08-02 | 2016-11-01 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Power transmission belt and method for manufacturing same |
US10151374B2 (en) | 2012-08-02 | 2018-12-11 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Power transmission belt and belt transmission system |
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