JPS596277Y2 - 歯付ベルト - Google Patents
歯付ベルトInfo
- Publication number
- JPS596277Y2 JPS596277Y2 JP17600281U JP17600281U JPS596277Y2 JP S596277 Y2 JPS596277 Y2 JP S596277Y2 JP 17600281 U JP17600281 U JP 17600281U JP 17600281 U JP17600281 U JP 17600281U JP S596277 Y2 JPS596277 Y2 JP S596277Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- toothed belt
- toothed
- aromatic polyamide
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は歯付ベルト、特に伝達応力が高く、かつベルト
歯部の剪断応力に対して優れた耐亀裂性を有する歯付ベ
ルトに関するものである。
歯部の剪断応力に対して優れた耐亀裂性を有する歯付ベ
ルトに関するものである。
近年、歯付ベルトは、その機能の優秀性が認められて多
分野に使用されつつあるが、高速回転、高負荷、高温度
などの苛酷な条件下で使用されるため、歯部材料の劣化
が進み歯部の剪断亀裂が生じ易く、歯部が飛散してベル
ト破損を惹起するという問題を有していた。
分野に使用されつつあるが、高速回転、高負荷、高温度
などの苛酷な条件下で使用されるため、歯部材料の劣化
が進み歯部の剪断亀裂が生じ易く、歯部が飛散してベル
ト破損を惹起するという問題を有していた。
そこで、このような問題に対処し、これを解決する手段
として従来、ウーリー加工されたポリアミド繊維の織布
や、伸度８０％以上有する低配向ポリエステル繊維の織
布、絹布が歯形部表面に被覆使用されてきたが、前者は
伸度が低く、かつ耐熱性に乏しいため又、後者は熱時変
形による可塑化のため歯形部とプーリーの繰り返し接触
により帆布が疲労劣化して摩耗し、遂に帆布が切断して
歯形部の剪断亀裂に至る難があった。
として従来、ウーリー加工されたポリアミド繊維の織布
や、伸度８０％以上有する低配向ポリエステル繊維の織
布、絹布が歯形部表面に被覆使用されてきたが、前者は
伸度が低く、かつ耐熱性に乏しいため又、後者は熱時変
形による可塑化のため歯形部とプーリーの繰り返し接触
により帆布が疲労劣化して摩耗し、遂に帆布が切断して
歯形部の剪断亀裂に至る難があった。
本考案は上記の如き実状にかんがみ更に、その問題点を
解消すべく考案されたもので、前記歯形部の剪断亀裂を
防止すると共にベルトライフを増大せしめた歯付ベルト
を提供することを目的とするものである。
解消すべく考案されたもので、前記歯形部の剪断亀裂を
防止すると共にベルトライフを増大せしめた歯付ベルト
を提供することを目的とするものである。
即ち本考案の特徴は、耐熱性に特に優れた芳香族ポリア
ミド繊維を編或してなる帆布でベルト歯形部表面を被覆
せしめ、ベルト歯部の耐熱性、伸縮性を向上せしめる点
にある。
ミド繊維を編或してなる帆布でベルト歯形部表面を被覆
せしめ、ベルト歯部の耐熱性、伸縮性を向上せしめる点
にある。
以下、本考案に係る歯付ベルトを更に添付図面により詳
細に説明する。
細に説明する。
第１図は本考案に係る歯付ベルトの部分横断斜視図で、
ａはベルト本体、１はガラス繊維、力一ボン繊維、芳香
族ポリアミド繊維などよりなる低伸度高強力の繊維抗張
体ロープで、ベルトの伸張ゴム層２中のピッチライン位
置に並列状に埋設され又、３は歯形部ゴムで前記伸張ゴ
ム層２と一体化されている。
ａはベルト本体、１はガラス繊維、力一ボン繊維、芳香
族ポリアミド繊維などよりなる低伸度高強力の繊維抗張
体ロープで、ベルトの伸張ゴム層２中のピッチライン位
置に並列状に埋設され又、３は歯形部ゴムで前記伸張ゴ
ム層２と一体化されている。
そして前記歯形部３の表面には、本考案の特徴をなす耐
熱性の特にすぐれたゴム付伸縮性帆布４が被覆貼着され
ている。
熱性の特にすぐれたゴム付伸縮性帆布４が被覆貼着され
ている。
この帆布４は芳香族ポリアミド繊維糸を用いて編威した
もので、第１図の如き編布になっており、伸度の大きい
方をベルト長手方向に配置して被覆がなされている。
もので、第１図の如き編布になっており、伸度の大きい
方をベルト長手方向に配置して被覆がなされている。
この芳香族ポリアミド合或繊維糸からなる帆布４は、通
常は、１プライ被覆で充分であるが、べルト駆動の条件
により複数層にすることによりベルト歯形部をより強固
とすることが出来る。
常は、１プライ被覆で充分であるが、べルト駆動の条件
により複数層にすることによりベルト歯形部をより強固
とすることが出来る。
ここで、前記本考案歯付ベルトに使用する芳香族ポリア
ミド繊維とは、ポリーｐ、又はｍ−ペンズアミト又ハポ
リーｐ−フエニレンテレフタルアミド、ポリーｍ−フエ
ニレンイソフタルアミドであるものを云う。
ミド繊維とは、ポリーｐ、又はｍ−ペンズアミト又ハポ
リーｐ−フエニレンテレフタルアミド、ポリーｍ−フエ
ニレンイソフタルアミドであるものを云う。
また、前記芳香族ポリアミド繊維が埋設される歯付ベル
ト材としては、ＮＲ（天然ゴム）、ＳＢＲ （スチレン
・ブタジエンゴム）、ＣＲ （クロロプレンゴム）、Ｎ
ＢＲ（ニトリルゴム）、ＩＩＲ （ブチルゴム）などの
単一材もしくはブレンドならびにウレタンエラストマー
（弾性体）等が含まれる。
ト材としては、ＮＲ（天然ゴム）、ＳＢＲ （スチレン
・ブタジエンゴム）、ＣＲ （クロロプレンゴム）、Ｎ
ＢＲ（ニトリルゴム）、ＩＩＲ （ブチルゴム）などの
単一材もしくはブレンドならびにウレタンエラストマー
（弾性体）等が含まれる。
そして、この様に、芳香族ポリアミド繊維糸で編或して
なる帆布をベルト歯形部表面にその伸度の大なる方を長
手方向に配して被覆すれば、芳香族ポリアミド繊維の優
れた耐熱性と相俟って帆布の疲労劣化による耐摩耗性が
向上し、歯部の剪断亀裂が大幅に改善され、歯付ベルト
のベルトライ・フを著しく増大せしめることが出来る。
なる帆布をベルト歯形部表面にその伸度の大なる方を長
手方向に配して被覆すれば、芳香族ポリアミド繊維の優
れた耐熱性と相俟って帆布の疲労劣化による耐摩耗性が
向上し、歯部の剪断亀裂が大幅に改善され、歯付ベルト
のベルトライ・フを著しく増大せしめることが出来る。
特に編布の伸度大なる方をベルト長手方向に配すること
はプーリーの繰り返し接触による疲労を軽減する上に頗
る有利である。
はプーリーの繰り返し接触による疲労を軽減する上に頗
る有利である。
以下、本考案歯付ベルトの実施例を掲げる。
（実施例 ｌ）
下記第１表の構或からなる帆布をベルト力バー布として
歯付円筒モールド上に巻付け、その上に抗張体ロープを
スピニングし、更にその上に一定厚みの未加硫ゴムシー
トを巻付け、外部より加圧加熱してドラムの歯溝にゴム
を圧入する公知の圧入戒形法により歯付ベルトを製造し
た。
歯付円筒モールド上に巻付け、その上に抗張体ロープを
スピニングし、更にその上に一定厚みの未加硫ゴムシー
トを巻付け、外部より加圧加熱してドラムの歯溝にゴム
を圧入する公知の圧入戒形法により歯付ベルトを製造し
た。
この歯付ベルトを次に所定巾にカットし、第２図のチャ
ックを用いて５０ｍｍ／ｍｉｎの引張り速度で上向矢示
方向へ引張り、同時に横向矢示方向に押圧して歯形部の
剪断力を測定したところ、第２表の如き結果を得た。
ックを用いて５０ｍｍ／ｍｉｎの引張り速度で上向矢示
方向へ引張り、同時に横向矢示方向に押圧して歯形部の
剪断力を測定したところ、第２表の如き結果を得た。
（実施例 ２）
前記実施例１で得られた各帆布を用いて製造した歯付ベ
ルトを引続き、１００℃の雰囲気下で、負荷７馬力、駆
動側２２００回転で走行テストを実施し、歯形部の切断
までの時間を測定した。
ルトを引続き、１００℃の雰囲気下で、負荷７馬力、駆
動側２２００回転で走行テストを実施し、歯形部の切断
までの時間を測定した。
その結果は第３表の如くであった。
以上の各実施例より明らかなように、本考案の構或を備
えた歯付ベルトは、従来のものに比較し歯の剪断力、高
温下におけるベルトライフを著しく向上できる利点があ
ることが首肯される。
えた歯付ベルトは、従来のものに比較し歯の剪断力、高
温下におけるベルトライフを著しく向上できる利点があ
ることが首肯される。
第１図は本考案歯付ベルトの一部を示す部分斜視図、第
２図は剪断力測定の態様を示す概要図である。 ａ・・・ベルト本体、１・・・抗張体ロープ、２・・・
伸張ゴム層、３・・・歯形部、４・・・帆布。
２図は剪断力測定の態様を示す概要図である。 ａ・・・ベルト本体、１・・・抗張体ロープ、２・・・
伸張ゴム層、３・・・歯形部、４・・・帆布。
Claims (1)
- 内側に一定ピッチの歯形を形或し、ピッチライン位置に
抗張体を握設せしめたゴム製歯付ベルトにおいて、前記
歯形表面を覆って耐熱性芳香族ポリアミド繊維糸からな
る絹布を伸度の大なる方をベルト長手方向に配して被覆
貼着せしめたことを特徴とする歯付ベルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17600281U JPS596277Y2 (ja) | 1981-11-25 | 1981-11-25 | 歯付ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17600281U JPS596277Y2 (ja) | 1981-11-25 | 1981-11-25 | 歯付ベルト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5879157U JPS5879157U (ja) | 1983-05-28 |
| JPS596277Y2 true JPS596277Y2 (ja) | 1984-02-27 |
Family
ID=29968657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17600281U Expired JPS596277Y2 (ja) | 1981-11-25 | 1981-11-25 | 歯付ベルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS596277Y2 (ja) |
-
1981
- 1981-11-25 JP JP17600281U patent/JPS596277Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5879157U (ja) | 1983-05-28 |
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