JPS6312508A - 無端ベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は無端ヘルドに関し、特に加工される棒材を一
対の無端ヘルドで挟持し、この棒材を自転させながら棒
材に直角な方向に移送する方式のパーツフィーダに使用
する無端ヘルドに関するものである。

〔従来の技術〕

自動盤において種々の断面形状を有する棒材を切削加工
する場合、近年一対の無端ベルトを用いたパーツフィー
ダが使用されている。この方式のパーツフィーダは、第
３図に示すようなものが一般的で、３個のプーリ（ｌａ
）　（Ｉｂ）　（ｌｃ）に懸架された上側の無端ヘルド
（２）と他の３個のプーリ（３ａ）（３ｂ）　（３ｃ）
に懸架された下側の無端ベルト（４）を対向して配置し
ている。そして、加工される棒材（５）を両無端ベルト
（２）（４）の対向するベルト面（２ａ）　（４ａ）で
挾持するようになっている。

このベルト方式は、従来より行われている硬質ポリウレ
タン樹脂等で被覆された凹円筒面状の支持面を有する支
持部材を用いる方式に比べれば、加工される棒材と支持
面との接触による騒音が生じないため、作動時の騒音が
著しく少ないという利点を有する。

ところで、従来の無端ベルト（２）（４）は、通常第４
図及び第５図に示すような構造である。

第４図のヘルドは、ポリエステル繊維等よりなる６体コ
ード（６）の両面にナイロン織布あるいはポリエステル
繊布よりなる帆布（７）（８）を貼着し、さらに両帆布
（７）（８）の表面にゴム層（９）（１０）をそれぞれ
被覆・形成したものである第５図に示すベルトは、第４
図に示すベルトの６体コード（６）と下側の帆布（８）
を除いたもので、一枚の帆布（７）の両面にゴム層（９
）（１０）を被覆・形成している。

上側のゴム層（９）は加工される棒材（５）に接触し、
下側のゴム層（１０）はプーリー（Ｉａ）　（Ｉｂ）　
（ＩＣ）あるいは（３ａ）　（３ｂ）　（３ｃ）に接触
する。

（発明が解決しようとする問題点〕 上記従来の無端ベル）（２）（４）は、棒材（５）の角
が鋭利な場合、その角によりゴム層が早期に摩滅し帆布
（７）（８）の繊維が切断されやずく、帆布クラックが
ヰしやすかった。帆布クラ・２りが４１しると、帆布（
７）（８）がやがて切断され、第５図に示したヘルドな
らば直ちにヘルド破断につながり、また第４図に示した
ヘルドであっても、帆布クラックによってその部分の６
体コード（６）に応力集中が起こるので、疲労によりゃ
かてヘルド自身も破断するに至っていた。従って、従来
の無端ヘルド（２）（４）の寿命は一週間程度と非常に
短いものであった。

また、上記従来のベル）　（２）（４）は、棒材搬送面
のゴム層（９）が棒材の角により摩耗しやすく、これも
寿命を短くする要因であった。また、この摩耗により及
びプーリとの摩擦により生じたゴム粉が飛散するため、
パーツや機械に悪影響を及ぼしていた。

そこで、この発明の目的とするところは、鋭利な角を有
する棒材を挾持する場合にも容易には破断することのな
い長寿命のヘルドを提供することにある。

この発明の他の目的は、ベルト表面の耐摩耗性を向上さ
せることである。

この発明のさらに他の目的は、ゴム粉の飛散の非常に少
ないベルトを提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明が上記目的を達成するために講じた技術的手段
は、ゴム層の一方の側面に織布または編布の一方の側面
を接着すると共に、当該織布または編布の他方の側面を
棒材搬送面とし、さらに、上記織布または編布の少なく
ともベルトの周長方向の繊維を芳香族ポリアミド繊維と
したことである。

〔作用〕

織布または編布のゴム層との接着面と反対側の面を棒材
搬送面としているので、棒材と接触するゴム層が存在せ
ず摩耗によるゴム粉の発生は生じない。

また、上記織布または編布は、ベルトの抗張力を担うベ
ルトの周長方向の繊維が引張強度や耐久性、耐摩耗性に
優れた芳香族ポリアミ１′繊維であるため、ベルトが破
断し難く長寿命とすることができると共に、ベルト表面
は棒材の接触による摩耗が生し難（なる。

〔実施例〕

以下添付図面に基いて、この発明の詳細な説明する。

第１図はこの発明の第１実施例を示したもので、ベル）
　（１１）はゴム層（１２）の上下両面に織布（１３）
（１４）を各々接着して無端帯状に形成されている。

ゴム層（１２）は、従来より用いられているゴム材料に
て形成することができるが、棒材に付着している種々の
オイルやグリース等に耐えるＮＢＲ等の耐油性ゴム材料
が適当である。

棒材搬送面側の織布（１３）は、芳香族ポリアミド繊維
をヘルドの周長方向に用い、ベルトの幅方向にはポリエ
ステル繊維、ナイロン繊維等の一般に用いられている繊
維を用いて織成したシームレス織布である。この織布（
１３）としては、ベルトの周長方向のみならずベルトの
幅方向にも芳香族ポリアミド繊維を用いて織成したもの
を使用することは勿論可能であるが、こうしてもベルト
の寿命はヘルドの周長方向にのみ用いたものと大差はな
かった。従って、製造コストの面から考えると、ベルト
の周長方向にのみ用いれば十分である。

プーリ側の織布（１４）は、ポリエステル繊維、ナイロ
ン繊維等により織成されたシームレス織布で、一般に用
いられているものである。

上記の両織布（１３）　（１４）は、ゴム層（１２）の
材料に適合したゴム系接着剤にてゴム層（１２）と接着
される。この接着の際、各織布（１３）　（１４）の接
着面と反対側の面にゴムが浸出して全体的にゴム層が形
成されることのないようにする必要がある。これは、各
織布（１３）　（１４）の片面よりゴム系接着剤を含浸
させる等により、織布（１３）　（１４）の接着面と反
対側の面にゴム層が生じない含浸処理方法により解決す
ることができる。この方法によれば、織布（１３）（１
４）の接着面と反対側の面にはゴム層は形成されず、ゴ
ムが織布（１３）　（１４）の表面に部分的に浸出する
のみで接着することができる。

第２図は、この発明の第２実施例を示している。このベ
ルト（１１）は、ゴム層（１２）の上面にのみ上記の芳
香族ポリアミド繊維をベルト周長方向に用いたシームレ
ス織布（１３）を接着したものである。

この場合は、ゴム層（１２）の下面が直接プーリと接触
することになる。

芳香族ポリアミド繊維としては、ケブラー（登録商標）
が最適である。この繊維は、引張強度や耐久性、耐摩耗
性等が脂肪族ポリアミド合成繊維であるナイロン繊維に
比して非常に優れているものである。

この発明に係るベルト（１１）は、クッション性に優れ
たゴム層（１２）の上に上記のような優れた物性を有す
る芳香族ポリアミド繊維を用いた織布（１３）を設けて
いるので、棒材の鋭利な角がベルト（１１）に当たって
も織布（１３）はゴム層（１２）の側に撓むことができ
ることと相俟って、破断し難く長寿命となり、かつ棒材
搬送面の耐摩耗性も向上させることができる。実験によ
れば、ベルト寿命は３ケ月以上に延びることが確認され
た。

また、織布（１３）の表面にはゴム層が存在しないので
、棒材との接触・摩耗によりゴム粉が発生することがな
く、従ってゴム粉が飛散することもない。

尚、第１実施例のようにプーリ側の面にも織布（１４）
を接着した場合には、プーリとの摩擦によるゴム粉も生
じないためゴム粉の飛散防止の点で第２実施例よりも優
れているだけでなく、ベルトの耐久性の点でもより良好
である。

また、織布（１３）　（１４）の代わりに、繊維を編成
してなる編布を用いてもよいことは勿論である。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、この発明はベルトの寿
命を長寿命とすることができるのみならず、棒材搬送面
の耐摩耗性を向上させ、かつゴム粉の飛散を防止するこ
とができる等、優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る無端ベルトの一実施例の横断
面図。 第２図は、他の実施例の横断面図。 第３図は、パーツフィーダの側面説明図。 第４図及び第５図は、従来の無端ベルトの横断面図。 （１１）・・・ベルト　（１２）・・・ゴム層（１３）
　（１４）・・・織布

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ゴム層の一方の側面に織布または編布の一方の側面
   を接着すると共に、当該織布または編布の他方の側面を
   棒材搬送面とし、さらに上記織布または編布の少なくと
   もベルトの周長方向の繊維が芳香族ポリアミド繊維であ
   ることを特徴とする無端ベルト。 ２、上記ゴム層の他方の側面に他の織布または編布の一
   方の側面が接着され、かつ他方の側面がプーリとの接触
   面とされている特許請求の範囲第１項に記載の無端ベル
   ト。 ３、上記織布または編布がシームレスである特許請求の
   範囲第１項または第２項に記載の無端ベルト。