JPWO2005050141A1 - 光学式エンコーダ - Google Patents

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Abstract

光透過部9と光非透過部8とが配置され、入力光4を照射することでその出力パターンが光学式符号となる光学式スケール7と、光源部と、受光部とを備えた光学式エンコーダにおいて、光非透過部は、光源1からの入力光4に対しその光軸6の入射角が臨界角以上となるように設定され、入力光の入射する側が広がったハの字状に対向する少なくとも1組の傾斜面8a,8bからなり、一方の傾斜面8aに入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面8bに入射し、他方の傾斜面で少なくとも一部が反射されるように構成され、かつ他方の傾斜面8bで反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部3に入射しないように構成された。 このように構成されたものにおいて、光学式スケールの光非透過部から反射された光線が他トラックおよび自トラックに再入射することによる誤差を抑制することができる。

Description

本発明は、光学式スケールを備えた光学式エンコーダに関し、特に、検出誤差の低減に関するものである。
光学式エンコーダは、一般に光源から出射された平行光束を、光透過部と光非透過部とが交互に配置された光学式スケールに照射することにより、変調信号に変換し、この変調信号を受光素子にて電気信号に変換することで回転軸の回転角度、回転速度や直線移動する物体の位置、速度を検出するものである。
低価格化、高精度化を目的とした光学式エンコーダの従来例として、例えば特許文献1が挙げられる。該特許文献1によれば、従来手法では、例えば「ガラス板にクロム蒸着を施し、クロム層をエッチングにて透明部と不透明部とに加工して」パターンを作成することにより光学式スケールを製作するため、コストが高くなるなどの問題があったが、この問題を解決するため、光透過部間にたとえば樹脂成形により、入射光線に対し入射角が臨界角以上となる傾斜部を備えることで遮光部(光非透過部)を設けることが記載されており、この遮光部と光透過部を交互に備えれば、クロム蒸着によるスリット列と同様に光学式スケールとなり、樹脂成形による低コスト化が達成できると記載されている。該特許文献1の一実施例を示す第2図の説明では、「臨界角を45°以下とし、光学格子のうち一つの凸部を形成しているたとえば10a、10bのような傾斜面同士の延長上がなす角度を90°とし、たとえば10aや10bのような傾斜面に入射する光の入射角を45°とし、たとえば9aや9bのような平坦面に入射する光の入射角を0°とする。」、「傾斜面10aに入射した光は入射角が45°となるので全反射されて直角に反射され、もう一つの他の傾斜面10bに45°の角度をなして入射し、再び全反射されて直角に反射されてもとの入射側に戻る。」と記載されている。
さらに、他の従来例として、特許文献2および3が挙げられる。
例えば特許文献2には、ポリカーボネートからなる透光性部材の表面に、光透過部と、入射する光線に対しその入射角が臨界角以上に設定された傾斜面から成る光非透過部とを交互に形成した光学式スケールが記載されており、ポリカーボネートを用いると全反射する入射角の範囲が広いので、入射光が光学式スケールに斜めに入射した場合にも、全反射してもと来た方向に戻る可能性が高く、迷光が生じにくいと記載されている。
また、特許文献3には、光路変更機能は、可動コード板の厚みに対して充分小さい凹凸形状を含み、該凹凸形状を前記領域の少なくとも一方に、少なくとも1つ以上形成すると記載されており、凹凸構造を複数にして凹凸構造の厚みを抑えている。
特開昭60−140119号公報(第1−2頁、第1、2図) 特開昭62−5131号公報(第1−3頁、第1−3、5図) 特開平11−287671号公報(第4頁、第1−3図)
従来の光学式エンコーダは以上のように構成されているので、以下のような問題があった。
光学式スケールの隣の傾斜面同士が90°を成す遮光部に入射した光が全反射にてもとの入射側に戻る場合、反射による光損失は理想的には0であり、反射方向は入射光ベクトルと完全に平行となる。つまり、この反射光は入射光軌跡を反対方向にたどり、光源に到達する。ただし、上述傾斜面が成す角度は成形精度などにより、僅かに90°からずれていることが多いため、光源に到達した反射光位置は光源素子の電極や、ダイパッドなど光学的に反射膜と成り得る個所に入射する可能性が大きい。前記反射膜にスケール遮光部からの反射光線が入射すると、入射位置から引き出した反射膜の垂線を対称軸としてさらに反射される。
通常、光学式スケールは複数のトラックから構成されているが、光源から出射された光束はレンズなどで略平行光に変換し、前記複数トラックを照射する。つまり、光源は複数トラックが占める幅の略中央に配置される。
したがって、あるトラック(仮に第1トラックと呼ぶ。)のスケール遮光部からの反射された光線は、前記反射膜でさらに反射され、上述反射膜の垂線に対して対称位置に存在する別のトラック(仮に第2トラックと呼ぶ)に入射する。
この対称位置に入射した光束の光量は第1トラックのスケールパターンに依存して変調されているため、本来第2トラックの光学式スケールにて変調された透過光を受光する受光素子に第1トラックによる変調光が重畳される。このとき、第1トラックからの反射光による変調信号は、第1トラックを透過した透過光による変調信号と逆位相となる。上述第1トラックの反射光による変調信号は第2トラックによる検出に誤差をもたらす。
上述現象は第2トラックのスケール遮光部からの反射光でも同様のことが起こり、第1トラックによる検出に誤差が発生する。
なお、トラックが一本しかない場合も同様に、自トラックからの反射光が検出誤差になる場合もある。
上述したように、隣の傾斜面同士が90°を成す遮光部を備えた光学式スケールの場合、光学式スケールに入射した光線のうち遮光部に入射した光は入射方向と逆方向に進む反射光となり、この入射方向と反射方向はほぼ平行になる。
このことは、入射光の光軸が光学式スケールに対しほぼ垂直である場合、ガラスなどの透明基板上に、クロム蒸着とエッチング加工などにより形成された透明部(光透過部に相当する。)と不透明部(遮光部に相当する。)を持つ光学式スケールに対しても同様のことが言える。すなわち、あるトラックに入射した光線の一部はクロムなどが蒸着された遮光部にて反射し、発光点周りの電極あるいはダイパッドに入射、反射することで、上述従来例と同様、他のトラックに入射し検出誤差が発生する可能性がある。
なお、上記特許文献1ないし3の何れにも、上述したような、遮光部(光非透過部)からの反射光が誤差を発生させることについては記載も示唆もない。
本発明は、上記のような従来のものの問題点を解決するためになされたものであり、光学式スケールの光非透過部から反射された光線が他トラックおよび自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる光学式エンコーダを提供することを目的とするものである。
本発明に係る光学式エンコーダは、平坦面からなる光透過部と傾斜面からなる光非透過部とが配置され、入力光を照射することでその出力パターンが光学式符号となる光学式スケールと、前記入力光を照射するための光源を1つ以上設けた光源部と、前記出力パターンを受光する受光素子を1つ以上設けた受光部とを備えた光学式エンコーダにおいて、前記光非透過部は、前記光源からの入力光に対しその光軸の入射角が臨界角以上となるように設定され、前記入力光の入射する側が広がったハの字状に対向する少なくとも1組の傾斜面からなり、一方の傾斜面に入射した入射光が全反射して他方の傾斜面に入射し、他方の傾斜面で少なくとも一部が反射されるように構成され、かつ前記他方の傾斜面で反射された反射光が、前記光源の発光部および発光部回りの反射部に入射しないように構成されたものである。
また、光透過部と光非透過部とが配置され、入力光を照射することでその出力パターンが光学式符号となる光学式スケールと、前記入力光を照射するための光源を1つ以上設けた光源部と、前記出力パターンを受光する受光素子を1つ以上設けた受光部とを備えた光学式エンコーダにおいて、前記光源の発光部回りの反射部を反射防止膜で覆ったものである。
また、光透過部と光非透過部とが配置され、入力光を照射することでその出力パターンが光学式符号となる光学式スケールと、前記入力光を照射するための光源を1つ以上設けた光源部と、前記出力パターンを受光する受光素子を1つ以上設けた受光部とを備えた光学式エンコーダにおいて、前記光源は、基板上のダイパッドに接合されており、前記ダイパッドの面積を当該ダイパッドと前記光源との接触面積とほぼ同じにしたものである。
また、光透過部と光非透過部とが配置された1つ以上のトラックを有し、入力光を照射することでその出力パターンが光学式符号となる光学式スケールと、前記入力光を照射するための光源を1つ以上設けた光源部と、前記出力パターンを受光する受光素子を1つ以上設けた受光部とを備えた光学式エンコーダにおいて、前記光源の光軸を対称軸として、前記光源からの入力光の照射領域内の前記光非透過部と対称な位置には前記光学式スケールのトラックの無い部分が配置されるように構成されているものである。
本発明によれば、光非透過部は、光源からの入力光に対しその光軸の入射角が臨界角以上となるように設定され、前記入力光の入射する側が広がったハの字状に対向する少なくとも1組の傾斜面からなり、一方の傾斜面に入射した入射光が全反射して他方の傾斜面に入射し、他方の傾斜面で少なくとも一部が反射されるように構成され、かつ前記他方の傾斜面で反射された反射光が、前記光源の発光部および発光部回りの反射部に入射しないように構成されたので、光学式スケール上の、あるトラックの光非透過部からの反射光が光源の発光部回りの反射部に入射せず吸収あるいは散乱するため、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど再入射しない。この結果、光非透過部から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる誤差を抑制することができる。
また、光源の発光部回りの反射部を反射防止膜で覆ったので、光学式スケール上の、あるトラックの光非透過部からの反射光が光源の発光部回りの反射部に入射したとしても、反射防止膜で吸収されるため、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど再入射しない。この結果、光非透過部から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる誤差を抑制することができる。
また、光源は、基板上のダイパッドに接合されており、前記ダイパッドの面積を当該ダイパッドと前記光源との接触面積とほぼ同じにしたので、光学式スケール上の、あるトラックの光非透過部からの反射光が光源の発光部回りの反射部であるダイパッドに入射する確率が低くなり、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど再入射しない。この結果、光非透過部から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる誤差を抑制することができる。
また、光源の光軸を対称軸として、光源からの入力光の照射領域内の光非透過部と対称な位置には光学式スケールのトラックの無い部分が配置されるように構成されているので、光源からの入力光が光非透過部で反射して反射光となり、光源の発光部回りの反射部で再度反射して光学式スケールに再度入射したとしても、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど再入射しない。この結果、光非透過部から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる誤差を抑制することができる。
[図1]従来の光学式エンコーダの代表的な構成を示し、(a)は各トラックを含む面で切った光学式エンコーダの断面図、(b)は光源部の平面図、(c)は(a)の断面に直交する面で切った光学式スケールの断面図である。
[図2]本発明の実施の形態1による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は全体の断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す断面図である。
[図3]本発明の実施の形態1による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は受光部から見た平面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す平面図である。
[図4]本発明の実施の形態1による光学式エンコーダの別の構成を示し、(a)は受光部から見た平面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す平面図である。
[図5]本発明の実施の形態1による光学式エンコーダのさらに別の構成を示し、(a)は受光部から見た平面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す平面図である。
[図6]本発明の実施の形態2による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は全体の断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す断面図である。
[図7]本発明の実施の形態3による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は全体の断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す断面図である。
[図8]本発明の実施の形態4による光学式エンコーダの構成を示す断面図である。
[図9]本発明の実施の形態5による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は全体の断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す断面図である。
[図10]本発明の実施の形態6による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は全体の断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す断面図である。
[図11]本発明の実施の形態8による光学式エンコーダの要部を示す平面図である。
[図12]本発明の実施の形態9による光学式エンコーダの要部を示す平面図である。
[図13]本発明の実施の形態10による光学式エンコーダの構成を示す断面図である。
[図14]本発明の実施の形態10による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は受光部から見た平面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す平面図である。
符号の説明
1,101 光源、2,116 基板、3,110 ダイパッド、4,103 入力光、5,104 レンズ、6 光源1からの出射光の光軸、7 光学式スケール、8,12,107 V突起、13 台形状突起、8a,8b,12a,12b,13a,13b 傾斜面、9 平坦部、10,108 反射光、11 受光部、11a 受光素子、14,15,113,117 トラック、19,109 電極、20,102 発光点、21 金属ワイヤー、22 反射防止膜。
実施の形態1.
実施の形態について説明する前に、まず、特許文献1ないし3に示されたような、従来の光学式エンコーダにおいて、光学式スケールの光非透過部から反射された光線が他トラックおよび自トラックに再入射することにより誤差が生じることについて図を基に説明する。図1は上記従来の光学式エンコーダの代表的な構成を示し、より具体的には、(a)は各トラックを含む面で切った光学式エンコーダの断面図、(b)は光源部を光学式スケールの側から見た平面図、(c)は(a)の断面に直交する面で切った光学式スケールの断面図である。
図1(a)、(b)のように基板116上に備えられた例えばLEDのような発光素子(光源)101の発光点102から出射した光線103はレンズ104にて平行光となり、光学式スケール105の光透過部と遮光部(光非透過部)から構成されるトラック106に入射する。図1(c)に示すように、トラック106はV突起107(光非透過部となる傾斜面に相当する。)と平坦部(光透過部となる平坦面に相当する。)から構成されており、V突起107の頂角の設計値は90°となっている。光学式スケール105の屈折率は、空気など外周部の屈折率差により決まる臨界角が45°以下となるよう選択されている。
トラック106に入射した光線(入力光)103のうちV突起107に入射した光は、V突起の斜面(傾斜面)に入射角45°で入射するため、V突起107の斜面で2回全反射し、入射方向と逆方向に進む反射光108となる。反射光108はレンズ104にて屈折し、再び発光素子101に戻る。
通常、製造誤差によりV突起107の頂角の角度は設計値である90°から僅かにずれている、あるいは、光線103のV突起107への入射角が45°から僅かにずれていることが多く、そのため、反射光108の一部あるいは大半は発光点102には戻らず、その周りの電極109、あるいはダイパッド110に入射する。ここでは、反射光108が電極109に入射した場合について記述するが、ダイパッド110に入射した場合も同様の現象が起こる。なお、図1では、分かり易いように、電極109およびダイパッド110にはハッチングを施して示している。
電極109の材料としては一般に金属が用いられその反射率は高いため、反射光108は電極109への入射地点から伸びる電極109の垂線111を対称軸として、再び反射する。その後、レンズ104に入射、屈折され、トラック106とは別のトラック112に入射する。トラック112も光透過部と遮光部から構成されているため、反射光108の一部はトラック112の光透過部を通過し、光学式スケール105の光源1と反対側(図1では光学式スケール105の上方)に設けられた受光素子113にて受光される。
トラック106を通過する光は光透過部と遮光部の配列パターンにより、ある強度変調を受けた変調信号となるよう設計されている。一方、反射光108は上述変調信号と逆位相の変調を受けることとなる。したがって、受光素子113には、発光素子101から出射し、レンズ104にて平行光となり、トラック112の光透過部を通過して直接入射する光線114と、トラック106により変調され、トラック106の透過光とは逆位相の反射光108のうち、トラック112の光透過部を通過した光線115の両者が入射する。つまり、光学式スケール105が図1(a)において紙面と垂直な方向に移動すれば、受光素子113はトラック112の光透過部の配列パターンを反映した本来検出すべき出力とトラック106の遮光部の配列パターンを反映した出力とが重畳された信号を出力するため、検出誤差が発生する。
当然のことながら、トラック112の遮光部からの反射光も電極109あるいはダイパッド110を経由してトラック106に入射するため、受光素子117の出力にも検出誤差が含まれる。
図2および図3は本発明の実施の形態1による光学式エンコーダの構成を示し、図2(a)は全体の断面図、図2(b)は図2(a)のV突起付近(丸で囲んだ部分)を拡大して示す断面図、図3(a)は受光部から見た平面図、図3(b)は図3(a)の一部(丸で囲んだ部分)を拡大して示す平面図である。なお、図2は図3(b)のA−A線での断面を示している。
例えばLEDのような光源1は、基板2に設けられたダイパッド3上に配置されている。ダイパッド3の材料としては、電極と同様に、一般に金属が用いられその反射率は高い。また、基板2は光を吸収あるいは散乱させ、正反射する光が極端に少なくなる表面を備えている。光源1から出射(照射)された光線(入力光)4は、レンズ5にてその光軸6に対し略平行光になるよう屈折する。光線4はレンズ5で屈折されたあと、光学式スケール7に入射する。
図3に示すように、光学式スケール7は、複数のトラック14、15(図3では、ハッチングを施して示している。)から構成されており、各トラック14、15には周期P、幅P/2でV突起8が並んでいる。図3では、一例としてリニア式のスケールを示している。光学式スケール7は光源1、ダイパッド3およびレンズ5に対して、相対的に図3(a)中の矢印方向に移動する。
光学式スケール7はV突起8(入力光4の入射する側が広がったハの字状に対向する少なくとも1組の傾斜面からなる光非透過部に相当する。)と平坦部9(平坦面からなる光透過部に相当する。)から構成されており、V突起8の傾斜面8a,8bの傾斜角は、図2(b)に示すように、平坦部9(平坦面)に対して(45−α)°となっている。ただし、αは0<α<45の数値を持つ。また、傾斜面8a,8bがなす角度が(90+2α)°すなわち、(90+γ)°となっている。ただし、0<γ<90である。
なお、光学式スケール7の屈折率は、空気など外周部との屈折率差により決まる臨界角θcが(45−α)°未満となるよう選択されている。すなわち、光非透過部は、光源1からの入力光4に対しその光軸6の入射角が臨界角以上となるように設定され、入力光4の入射する側(図2においては下側)が広がったハの字状に対向する少なくとも1組の傾斜面8a,8bからなる。したがって、V突起8に入射した光線4は全反射されるため、受光素子11aには入射せず、平坦部9に入射、透過した光線のみが受光部11の受光素子11aに入射し、検出される。
なおここで、平坦部9とV突起8の幅の割合は特に限定されず、時には平坦部9の幅が0となる場合もある。さらに受光素子11aは単一素子とは限らず、複数の素子から成り立つ場合もある。
図2では、光軸6の左側を進む光線4がV突起8の右斜面(右側の傾斜面)8aに入射する場合を示している。光線4の進行方向が光軸6に平行な場合、入射角は(45−α)°であるので全反射により反射し、左斜面(左側の傾斜面)8bに入射する。左斜面8bへの入射角は(45+3α)°となるので、ここでも全反射により反射され反射光10となる。このとき反射光10の進行方向と光軸6のなす角度は4αとなる。傾斜面8a,8bがなす角度が(90+2α)°すなわち90°からずれているので反射光10は入射光4と平行にはならない。
反射光10は光学式スケール7と外周部との境界で屈折し、光軸6となす角度がθとなったあと、レンズ5により屈折され、光源部(基板2)に到達するが、本実施の形態による光学式スケールでは、反射光10の基板2への入射位置がダイパッド3の外側になる(光源1の発光部および発光部回りの例えばダイパッド3や電極などの反射部に入射しない)よう、つまり
x>w (1)
となるように上述αを設定する。ここで、xは反射光10の基板2上での入射位置と光源1の発光点との距離、wはダイパッド3の端から光源1の発光点までの距離である。
なお、本実施の形態では、基板2は、光を吸収あるいは散乱させ、正反射する光が極端に少なくなる表面を備えているとしたが、ダイパッド3と同様に正反射する率が高い場合には、上記wは正反射率の高い領域の端から光源1の発光点までの距離に置き換えればよい。
本実施の形態の場合、xは以下のように書ける。
Figure 2005050141
θ=sin−1(nsin(4α)) (3)
ここで、fはレンズ5の焦点距離、hは光源1の厚み、aは光線4の光学式スケール7への入射位置と光軸6との距離、Lはレンズ主面と光学式スケール7の下面との距離、nは光学式スケール7の屈折率を表す。またここでは、光線4と反射光10の左斜面8bでの反射点との距離s、反射光10の左斜面8bでの反射点と反射光10が光学式スケール7の下面と交差する点との距離s2、およびレンズ5の収差は、何れも無視できる程に十分小さいと仮定している。また、光学式スケール7の外部は屈折率1の空気としている。
tanθ=θ、sinθ=θ、sin(4α)=4αと書けるとき、(1)式、(2)式、(3)式より、
Figure 2005050141
と表すことができる。例えば、w=0.5mm、f=5mm、h=0.25mm、a=2mm、L=5mm、n=1.5の場合、(4)式を計算すると、
α>0.02(rad)≒1.5(deg)
と算出される。
なお、本実施の形態では、光学式スケール7に対する光線4の入射位置を示す全てのaあるいは大部分のaの値に対して、(4)式が満たされるようにαが設定される。aが−2mmから+2mmまでの値をとるとすると、a=+2mmのときに(4)式の右辺は最大値となる。ただし、aに関しては図2の左方向を+としているが、その他の変数はスカラー量(方向を持たない正の値)である。本実施の形態では上述の1.15(deg)以上のαを設定する。
さらに、上述のように光学式スケール7の臨界角θcが(45−α)°未満となる(θc<45−α)。
すなわち、
α<45−θc(deg) (5)
n=1.5より、
α<3.19(deg)
を満たしている。
なお、本実施の形態においては、(2)式および(4)式でそれぞれxおよびαを表しているが、光学系の構成が変われば式も変わる可能性があるのは当然である。
また、前述αの値は、光学式スケール7の臨界角θcによらず3°以下が良い。なぜならば、右斜面8aで反射した光線4が左斜面8bに入射せずに予期せぬ方向へ進み、迷光になる確率を小さくするためである。
以上のように、本実施の形態によれば、一方の傾斜面8aに入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面8bに入射し、他方の傾斜面8bで全反射されるように構成され、かつ他方の傾斜面8bで反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成されており、光学式スケール7上の、あるトラック(例えばトラック14)の光非透過部(V突起8)から反射された光線10は、光源1の電極やダイパッド3などの反射部に入射せず吸収あるいは散乱するため、他トラック(例えばトラック15)および自トラック(例えばトラック14)の何れにも殆ど入射しない。この結果、光非透過部(V突起8)から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる。
なお、上記では、一方の傾斜面8aに入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面8bに入射し、他方の傾斜面8bで全反射されるように構成された場合について説明した。このような構成により、上記効果に加えて、光非透過部(傾斜面8a,8b)では入力光が確実に全反射されて受光素子11a配置側に漏れることがないので、誤差要因となる迷光を抑制できると言う効果も得られる。しかしながら、他方の傾斜面8bで全反射される場合に限らず、他方の傾斜面8bで少なくとも一部が反射される場合についても同様に、他方の傾斜面8bで反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成することにより、光非透過部(V突起8)から反射された光線による検出誤差を抑制することができる。
なお、光線4が光軸6に対してψだけ傾いて光学式スケール7に入射する場合、すなわち、平坦面(平坦部9)の垂線と光源1からの入力光4の光軸6とがなす角度がψである場合は、(3)式を次のように変形すればよい。ただし、ψにおいては図2における光軸6を基準として反時計回りを正とし、その他は(3)式の場合と同様にスカラー量である。勿論、下記式は、ψを零とすることにより、光線4が光軸6と平行に入射する場合にも適用できる。
θ=|sin−1(nsin(4α−ψ))| (3a)
また、光線4の入射位置を示す全てのaあるいは大部分のaの値において、αは、
(−45+θc+ψ)/3<α<45−θc+ψ(deg) (5a)
と設定すればよい。
ただし、
ψ≦4α、つまり、α≧ψ/4
を満たす場合は(5a)式と共に、(3a)式を(2)式さらには(1)式に代入することで得られる条件式と0<α<45を満たすαとし、
ψ>4α、つまり、α<ψ/4
を満たす場合は(5a)式と共に、(3a)式を後述(6)式さらには(1)式に代入することで得られる条件式と0<α<45を満たすαとすればよい。
なお、上記では、光軸6の左側を進む光線4がV突起8の右斜面8aに入射した場合について説明したが、光軸6の右側を進む光線4がV突起8の左斜面8bに入射した場合には、上記と左右対称の現象を示す。
なお、上記では図3で示したように、光学式スケール7がリニア式である場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば図4や図5で示すようなロータリー式であってもよく、この場合にも同様の効果が得られる。
図4および図5はそれぞれ光学式スケールがロータリー式である光学式エンコーダの一例および別の例を示し、(a)は受光部から見た平面図、(b)は(a)の一部(丸で囲んだ部分)を拡大して示す平面図である。なお、図4および図5では、各トラック14、15にハッチングを施して示している。
図4では、各トラック14、15には周期2φ、幅φでV突起8が並んでおり、光学式スケール7は光源1、ダイパッド3、レンズ5に対して、相対的に図4中の矢印方向に移動する(光学式スケール7の中心軸を回転軸として回転する)。
また、図5では、各トラック14、15にはV突起8が並んでいるが、図4におけるV突起8は、V突起8の頂辺が光学式スケール7の半径方向に沿って延びていたのに対し、図5におけるV突起8の頂辺は、光学式スケール7の半径方向に直交する方向に(光学式スケール7の移動方向に対し平行になるように)延びている。各トラック14、15上で5つのV突起8が組をなし、その組が周期2φ、幅φで並んでいる。光学式スケール7は光源1、ダイパッド3、レンズ5に対して、相対的に図5中の矢印方向に移動する(光学式スケール7の中心軸を回転軸として回転する)。
なお、図5では、5つのV突起8が組をなしている場合を示したが、これに限るものではなく、1つの組を構成するV突起8の数は幾つであってもよい。
また、図3に示したリニア式の光学式スケール7においても、V突起8は、その頂辺が光学式スケール7の移動方向に対して平行になるよう配置されていてもよい。
また、図3、図4、図5では、光学式スケール7に2つのトラック14、15が配置されている場合について示したが、これに限るものではなく、トラックの数は幾つであってもよい。勿論、1つであってもよい。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は全体の断面図、(b)は(a)のV突起付近(丸で囲んだ部分)を拡大して示す断面図である。
実施の形態1においては、光軸6の左側を進む光線4がV突起8の右斜面8aに入射した場合について説明したが、本実施の形態では、光軸6の左側を進む光線4がV突起8の左斜面8bに入射した場合について説明する。これは光軸6の右側を進む光線4がV突起の右斜面8aに入射した場合と左右対称の現象を示す。
実施の形態1と同様、光学式スケール7はV突起8と平坦部9から構成されており、V突起8の傾斜面8a,8bの傾斜角は平坦部9(平坦面)に対して(45−α)°となっている。ただし、αは0<α<45の数値を持つ。また、傾斜面8a,8bがなす角度が(90+2α)°すなわち、(90+γ)°となっている。ただし、0<γ<90である。なお、光学式スケール7の屈折率は、空気など外周部との屈折率差により決まる臨界角θcが(45−α)°未満となるよう選択されている。
図6に示すように、光線4の進行方向が光軸6に平行な場合、入射角は(45−α)°であるので全反射により反射し、右斜面8aに入射する。右斜面8aへの入射角は(45+3α)°となるので、ここでも全反射により反射され反射光10となる。このとき反射光10の進行方向と光軸6のなす角度は4αとなる。
反射光10は光学式スケール7下面にて屈折し、光軸6となす角度がθとなったあと、レンズ5により屈折され、基板2に到達するが、実施の形態1と同様に反射光10の基板2への入射位置がダイパッド3の外側になる(光源1の発光部および発光部回りの例えばダイパッドや電極などの反射部に入射しない)よう上述αを設定している。
本実施の形態の場合、xは、反射光10の方向が光軸6に対して実施の形態1と反対であるため以下のように書ける。
Figure 2005050141
ここでは、光線4と反射光10の右斜面8aでの反射点との距離s、反射光10の右斜面8aでの反射点と反射光10が光学式スケール7の下面を交差する点との距離s2、およびレンズ5の収差は、何れも無視できる程に十分小さいと仮定している。
tanθ=θ、sinθ=θ、sin(4α)=4αと書けるとき、(1)式、(3)式、(6)式より、
Figure 2005050141
と表すことができる。
例えば、w=0.5mm、f=5mm、h=0.25mm、a=2mm、L=5mm、n=1.5の場合、(7)式を計算すると、
α>0.013(rad)≒0.76(deg)
と算出される。
なお、本実施の形態でも、基板2は、光を吸収あるいは散乱させ、正反射する光が極端に少なくなる表面を備えていると仮定したが、ダイパッド3と同様に正反射する率が高い場合には、上記wは正反射率の高い領域の端から光源1の発光点までの距離に置き換えればよい。
なお、本実施の形態では、光学式スケール7に対する光線4の入射位置を示す全てのaあるいは大部分のaの値に対して、(1)式が満たされるようにαが設定される。aが−2mmから+2mmまでの値をとるとすると、a=−2mmのとき、(7)式の右辺の値は最大となり、その値は実施の形態1と同じ
α>0.02(rad)≒1.15(deg)
となる。ただし、aに関しては図6の左方向を+としているが、その他の変数はスカラー量(方向を持たない正の値)である。つまり、光線4が右斜面8aおよび左斜面8bの何れの斜面に入射しても、(4)式あるいは(7)式におけるaを変化させたときの右辺の最大値よりも大きなαを設定すれば良い。
さらに、αの値は、(5)式を満たすように設定されており、n=1.5より、
α<3.19(deg)
を満たしている。
なお、本実施の形態においては、(6)式および(7)式でそれぞれxおよびαを表しているが、光学系の構成が変われば式も変わる可能性があるのは当然である。
また、実施の形態1と同様、αの値は、光学式スケール7の臨界角θcによらず3°程度までが良い。なぜならば、左斜面8bで反射した光線4が右斜面8aに入射せずに予期せぬ方向へ進み、迷光になる確率を小さくするためである。
以上のように、本実施の形態によれば、一方の傾斜面8bに入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面8aに入射し、他方の傾斜面8aで全反射されるように構成され、かつ他方の傾斜面8aで反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成されており、光学式スケール7上の、あるトラックの光非透過部(V突起8)から反射された光線10は、光源1の電極やダイパッド3などの反射部に入射せず吸収あるいは散乱するため、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど入射しない。この結果、光非透過部(V突起8)から反射された光線10が他トラックまたは自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる。
なお、上記では、一方の傾斜面8bに入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面8aに入射し、他方の傾斜面8aで全反射されるように構成された場合について説明した。光非透過部(傾斜面8a,8b)では入力光が確実に全反射されて受光素子11a配置側に漏れることがないので、誤差要因となる迷光を抑制できると言う効果も得られるしかしながら、他方の傾斜面8aで全反射される場合に限らず、他方の傾斜面8aで少なくとも一部が反射される場合についても同様に、他方の傾斜面8aで反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成することにより、光非透過部(V突起8)から反射された光線10による検出誤差を抑制することができる。
なお、光線4が光軸6に対しψだけ傾いて光学式スケール7に入射する場合、すなわち、平坦面(平坦部9)の垂線と光源1からの入力光4の光軸6とがなす角度がψである場合は、(3)式を次のように変形すればよい。ただし、ψにおいては図6における光軸6を基準として反時計回りを正とし、その他はスカラー量である。
θ=|sin−1(nsin(4α+ψ))| (3b)
また、光線4の入射位置を示す全てのaあるいは大部分のaの値において、αは、
(−45+θc−ψ)/3<α<45−θc−ψ(deg) (5b)
と設定すればよい。
ただし、
ψ≧−4α、つまり、α≧−ψ/4
を満たす場合は(5b)式と共に、(3b)式を(6)式さらには(1)式に代入することで得られる条件式と0<α<45を満たすαとし、
ψ<−4α、つまり、α<−ψ/4
を満たす場合は(5b)式と共に、(3b)式を前述(2)式さらには(1)式に代入することで得られる条件式と0<α<45を満たすαとすればよい。
なお、実施の形態1および2において、光線4が光軸6に対しψだけ傾いて光学式スケール7に入射した場合に、光線4が右斜面8aおよび左斜面8bに入射したときのα設定範囲をそれぞれ示したが、実際に設計する際は、実施の形態1および2で示した両方の設定範囲条件を満たすαを設定すればよい。
なお、光学式スケール7が、例えば図3で示したようなリニア式、あるいは、例えば図4や図5で示すようなロータリー式の何れであってもよいのは言うまでもない。
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は全体の断面図、(b)は(a)のV突起付近(丸で囲んだ部分)を拡大して示す断面図である。
実施の形態1、2と同様に、光学式スケール7はV突起12と平坦部9から構成されているが、実施の形態1、2とは異なり、V突起12の傾斜面12a,12bの傾斜角は平坦部9(平坦面)に対して(45+α)°となっている。ただし、αは0<α<45の数値を持つ。また、傾斜面12a,12bがなす角度が(90−2α)°すなわち、(90−γ)°となっている。ただし、0<γ<90である。
なお、光学式スケール7の屈折率は、空気など外周部との屈折率差により決まる臨界角θcが(45−3α)°未満となるよう選択されている。したがって、V突起12に入射した光線4は反射されるため、受光素子11には入射せず、平坦部9に入射、透過した光線のみが受光素子11に入射し、検出される。
図7では、光軸6の左側を進む光線4がV突起12の右斜面(右側の傾斜面)12aに入射する場合を示している。光線4の進行方向が光軸6に平行な場合、入射角は(45+α)°であるので全反射により反射し、左斜面(左側の傾斜面)12bに入射する。左斜面12bへの入射角は(45−3α)°となるので、ここでも全反射により反射され反射光10となる。このとき反射光10の進行方向と光軸6のなす角度は4αとなる。傾斜面12a,12bがなす角度が(90−2α)°すなわち90°からずれているので反射光10は入射光4と平行にはならない。
反射光10は光学式スケール7と外周部との境界で屈折し、光軸6となす角度がθとなったあと、レンズ5により屈折され、基板2に到達するが、本実施の形態では、反射光10の基板2への入射位置がダイパッド3の外側になる(光源1の発光部および発光部回りの例えばダイパッドや電極などの反射部に入射しない)よう、つまり
x>w (1)
となるように上述αを設定する。ここで、xは反射光10の基板2上での入射位置と光源1の発光点との距離、wはダイパッド3の端から光源1の発光点までの距離である。
本実施例の場合のxは実施の形態2と同様、以下のように書ける。
Figure 2005050141
Figure 2005050141
θ=sin−1(nsin(4α)) (3)
ここで、fはレンズ5の焦点距離、hは光源1の厚み、aは光線4の光学式スケール7への入射位置と光軸6との距離、Lはレンズ主面と光学式スケール7の下面との距離、nは光学式スケール7の屈折率を表す。ここでは、光線4と反射光10の左斜面12bでの反射点との距離s、反射光10の左斜面12bでの反射点と反射光10が光学式スケール7の下面を交差する点との距離s2、およびレンズ5の収差は、何れもは無視できる程に十分小さいと仮定している。また、光学式スケール7の外部は屈折率1の空気としている。
tanθ=θ、sinθ=θ、sin(4α)=4αと書けるとき、(1)式、(3)式、(6)式より、
Figure 2005050141
と表すことができる。
例えば、w=0.5mm、f=5mm、h=0.25mm、a=−2〜+2mm、L=5mm、n=1.7の場合、(7)式を計算すると、a=−2mmのとき右辺の値は最大となり、
α>0.018(rad)≒1.01(deg)
と算出され、この条件を満たすαを設定する。ただし、aに関しては図7の左方向を+としているが、その他の変数はスカラー量(方向を持たない正の値)である。ここでは、光学式スケール7の屈折率nが、実施の形態1および2と異なり、1.7となっている。
なお、本実施の形態でも、基板2は、光を吸収あるいは散乱させ、正反射する光が極端に少なくなる表面を備えていると仮定したが、ダイパッド3と同様に正反射する率が高い場合は、上記wは正反射率の高い領域の端から光源1の発光点までの距離に置き換えればよい。
さらに、上述のようにスケール7の臨界角θcが(45−3α)°未満となる(θc<45−3α)。
すなわち、
α<(45−θc)/3(deg) (8)
n=1.7より、
α<2.99(deg)
を満たしている。
なお、本実施の形態においては、(6)式および(7)式でそれぞれxおよびαを表しているが、光学系の構成が変われば式も変わる可能性があるのは当然である。
以上のように、本実施の形態によれば、一方の傾斜面12aに入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面12bに入射し、他方の傾斜面12bで全反射されるように構成され、かつ他方の傾斜面12bで反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成されており、光学式スケールのうち、あるトラックの光非透過部(V突起12)から反射された光線10は、光源1の電極やダイパッド3などの反射部に入射せず吸収あるいは散乱するため、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど入射しない。この結果、光非透過部(V突起12)から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる。
なお、上記では、一方の傾斜面12aに入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面12bに入射し、他方の傾斜面12bで全反射されるように構成された場合について説明した。光非透過部(傾斜面12a,12b)では入力光が確実に全反射されて受光素子11a配置側に漏れることがないので、誤差要因となる迷光を抑制できると言う効果も得られる。しかしながら、他方の傾斜面12bで全反射される場合に限らず、他方の傾斜面12bで少なくとも一部が反射される場合についても同様に、他方の傾斜面12bで反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成することにより、光非透過部(V突起12)から反射された光線による検出誤差を抑制することができる。
なお、光線4が光軸6に対しψだけ外側に傾いて光学式スケール7に入射する場合、すなわち、平坦面(平坦部9)の垂線と光源1からの入力光4の光軸6とがなす角度がψである場合は、実施の形態2と同様に(3)式を次のように変形すればよい。ただし、ψにおいては図7における光軸6を基準として反時計回りを正とし、その他は(3)式の場合と同様にスカラー量である。
θ=|sin−1(nsin(4α+ψ))| (3b)
また、光線4の入射位置を示す全てのaあるいは大部分のaの値において、αは、
−45+θc−ψ<α<(45−θc−ψ)/3(deg) (5c)
と設定すればよい。
ただし、
ψ≧−4α、つまり、α≧−ψ/4
を満たす場合は(5c)式と共に、(3b)式を(6)式さらには(1)式に代入することで得られる条件式と0<α<45を満たすαとし、
ψ<−4α、つまり、α<−ψ/4
を満たす場合は(5c)式と共に、(3b)式を前述(2)式さらには(1)式に代入することで得られる条件式と0<α<45を満たすαとすればよい。
なお、上記では、光軸6の左側を進む光線4がV突起12の右斜面12aに入射した場合について説明したが、光軸6の右側を進む光線4がV突起12の左斜面12bに入射した場合には、上記と左右対称の現象を示す。
また、光軸6の左側を進む光線4がV突起12の左斜面12bに入射した場合、
0<α<45、かつ(1)式、(2)式、(3a)式から得られる条件式および以下の(5d)式を満たせばよい。
−45+θc+ψ<α<(45−θc+ψ)/3(deg) (5d)
ただし、これは
ψ≦4α、つまり、α≧ψ/4
の場合の条件である。
ψ>4α、つまり、α<ψ/4
の場合は、
0<α<45、かつ(1)式、(6)式、(3a)式から得られる条件式および(5d)式を満たせばよい。
なお、本実施の形態において、光線4が光軸6に対しψだけ傾いて光学式スケール7に入射した場合に、光線4が右斜面8aおよび左斜面8bに入射したときのα設定範囲をそれぞれ示したが、実際に設計する際は、本実施の形態で示した両方の設定範囲条件を満たすαを設定すればよい。
なお、光学式スケール7が、例えば図3で示したようなリニア式、あるいは、例えば図4や図5で示すようなロータリー式の何れであってもよいのは言うまでもない。
実施の形態4.
図8は本発明の実施の形態4による光学式エンコーダの構成を示す断面図である。
実施の形態1および2と同様、光学式スケール7はV突起8と平坦部9から構成されており、V突起8の傾斜面8a,8bの傾斜角は平坦部9(平坦面)に対して(45−α)°となっている。ただし、αは0<α<45の数値を持つ。また、傾斜面8a,8bがなす角度が(90+2α)°すなわち、(90+γ)°となっている。ただし、0<γ<90である。
本実施の形態では、光軸6の左側を進む光線4が左斜面8bに入射した場合を示す。
なお、光学式スケール7の屈折率は、空気など外周部との屈折率差により決まる臨界角θcが(45−α)°未満となるよう選択されている。
さらに、本実施の形態では、光線4の光学式スケール7への入射位置aのとり得る全ての範囲で、反射光10がレンズ5の有効径D内に入射しないようなαが設定されている。
つまり、
a−Ltanθ<−D/2 (9)
となるように上述αを設定する。ただし、aに関し図8の左方向を+としている。
ここでは、光線4と反射光10の右斜面8aでの反射点との距離s、および反射光10の右斜面8aでの反射点と反射光10が光学式スケール7の下面を交差する点との距離s2は、何れも無視できる程に十分小さいと仮定している。
また、tanθ=θ、sinθ=θ、sin(4α)=4αと書けるとき、(3)式、(9)式より、
α>(2a+D)/8nL(rad) (10)
と表すことができる。
例えば、a=−D/2〜+D/2、D=2mm、n=1.5、L=10mmとすると、αは
α>0.03(rad)≒1.91(deg)
を満たすよう設定される。
さらに、(5)式を満たすようαの値は設定されている。
n=1.5より、
α<3.19(deg)
を満たしている。
なお、本実施の形態においては、(10)式でαを表しているが、光学系の構成が変われば式も変わる可能性があるのは当然である。
また、実施の形態1および2と同様、αの値は、光学式スケール7の臨界角θcによらず3°程度までが良い。なぜならば、左斜面8bで反射した光線4が右斜面8aに入射せず予期せぬ方向へ進み、迷光になる確率を小さくするためである。
以上のように、本実施の形態によれば、一方の傾斜面8bに入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面8aに入射し、他方の傾斜面8aで全反射されるように構成され、かつ他方の傾斜面8aで反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成されており、光学式スケールのうち、あるトラックの光非透過部(V突起8)から反射された光線10は、光源1の電極やダイパッド3などの反射部に入射せず、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど入射しない。この結果、光非透過部(V突起8)から反射された光線10が他トラックまたは自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる。
なお、上記では、一方の傾斜面8bに入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面8aに入射し、他方の傾斜面8aで全反射されるように構成された場合について説明した。光非透過部(傾斜面8a,8b)では入力光が確実に全反射されて受光素子11a配置側に漏れることがないので、誤差要因となる迷光を抑制できると言う効果も得られる。しかしながら、他方の傾斜面8aで全反射される場合に限らず、他方の傾斜面8aで少なくとも一部が反射される場合についても同様に、他方の傾斜面8aで反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成することにより、光非透過部(V突起8)から反射された光線による検出誤差を抑制することができる。
なお、光線4が光軸6に対しψだけ外側に傾いて光学式スケール7に入射する場合、すなわち、平坦面(平坦部9)の垂線と光源1からの入力光4の光軸6とがなす角度がψである場合は、実施の形態2と同様に、(3)式を次のように変形すればよい。ただし、ψにおいては反時計回りを正とし、その他はスカラー量である。
θ=|sin−1(nsin(4α+ψ))| (3b)
また、光線4の入射位置を示す全てのaあるいは大部分のaの値において、αは、
(−45+θc−ψ)/3<α<45−θc−ψ(deg) (5b)
と設定すればよい。
ただし、
ψ≧−4α、つまり、α≧−ψ/4
を満たす場合は(5b)式と共に、(3b)式を(9)式に代入することで得られる条件式と0<α<45を満たすαとし、
ψ<−4α、つまり、α<−ψ/4
のときは(5b)式と共に、(3b)式を以下の(9b)式に代入することで得られる条件式と0<α<45を満たすαとすればよい。
a+Ltanθ>D/2 (9b)
なお、上記実施の形態4では、光軸6の左側を進む光線4がV突起8の左斜面8bに入射した場合について説明したが、光軸6の右側を進む光線4がV突起8の右斜面8aに入射した場合には上記と左右対称の現象を示す。
また、光軸6の左側を進む光線4がV突起8の右斜面8aに入射した場合、
0<α<45、かつ(3a)式、(9b)式から得られる条件式および(5a)式を満たせばよい。
ただし、これは
ψ≦4α、つまり、α≧ψ/4
の場合の条件である。
ψ>4α、つまり、α<ψ/4
の場合は、0<α<45、かつ(3a)式、(9)式から得られる条件式および(5a)式を満たせばよい。
また、上記実施の形態4では、V突起8の傾斜面8a,8bの傾斜角は平坦部9(平坦面)に対して(45−α)°となっている場合について説明したが、V突起8の傾斜面8a,8bの傾斜角が平坦部9(平坦面)に対して(45+α)°となっている場合でも、同様の手法で光線4の光学式スケール7への入射位置aのとり得る全ての範囲で、反射光10がレンズ5の有効径D内に入射しないようなαに設定すればよい。
なお、本実施の形態において、光線4が光軸6に対しψだけ傾いて光学式スケール7に入射した場合に、光線4が右斜面8aおよび左斜面8bに入射したときのα設定範囲をそれぞれ示したが、実際に設計する際は、本実施の形態で示した両方の設定範囲条件を満たすαを設定すればよい。
なお、光学式スケール7が、例えば図3で示したようなリニア式、あるいは、例えば図4や図5で示すようなロータリー式の何れであってもよいのは言うまでも無い。
実施の形態5.
図9は本発明の実施の形態5による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は全体の断面図、(b)は(a)の台形状突起付近(丸で囲んだ部分)を拡大して示す断面図である。
実施の形態1、2、3および4においては、V突起8あるいはV突起12を用い、その傾斜面8a,8bあるいは12a,12bによって光線4を反射させていたが、本実施の形態では台形状突起13を用い、その傾斜面13a,13bにより光線4を反射させている。
本実施の形態の場合も、実施の形態1、2、3および4と同様に、傾斜面13a,13bの傾斜角度を平坦部(平坦面)9に対して(45−α)°あるいは(45+α)°とし、αを実施の形態1、2、3および4と同様に設定することで、反射光10が光源1の電極やダイパッド3の反射膜に入射しない。この場合も、傾斜面13a,13bがなす角度は(90+2α)°あるいは(90−2α)°、すなわち(90+γ)°あるいは(90−γ)°となっている。ただし、0<γ<90である。
なお、図9においては、代表として傾斜角度を平坦部9(平坦面)に対して(45−α)°とし、光軸6の左側を進む光線4が台形状突起13の右斜面13aに入射した場合を示している。
以上のように、本実施の形態によれば、一方の傾斜面13a(または傾斜面13b)に入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)に入射し、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で全反射されるように構成され、かつ他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成されており、光学式スケール7上の、あるトラックの光非透過部(台形状突起13の傾斜面13a,13b)から反射された光線10は、光源1の電極やダイパッド3などの反射部に入射せず吸収あるいは散乱するため、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど入射しない。この結果、光非透過部(台形状突起13の傾斜面13a,13b)から反射された光線10が他トラックまたは自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる。
なお、上記では、一方の傾斜面13a(または傾斜面13b)に入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)に入射し、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で全反射されるように構成された場合について説明した。光非透過部(傾斜面13a,13b)では入力光が確実に全反射されて受光素子11a配置側に漏れることがないので、誤差要因となる迷光を抑制できると言う効果も得られる。しかしながら、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で全反射される場合に限らず、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で少なくとも一部が反射される場合についても同様に、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成することにより、光非透過部(台形状突起13の傾斜面13a,13b)から反射された光線10による検出誤差を抑制することができる。
なお、光線4が光軸6に対しψだけ外側に傾いて光学式スケール7に入射する場合、すなわち、平坦面(平坦部9)の垂線と光源1からの入力光4の光軸6とがなす角度がψである場合は、実施の形態1、2、3および4と同様に(3)式を(3a)式あるいは(3b)式のように、(5)式を(5a)式、(5b)式、(5c)式あるいは(5d)式のように、それぞれ変形すればよい。
なお、光学式スケール7が、例えば図3で示したようなリニア式、あるいは、例えば図4や図5で示すようなロータリー式の何れであってもよいのは言うまでもない。
実施の形態6.
図10は本発明の実施の形態6による光学式エンコーダの構成を示し、(a)は全体の断面図、(b)は(a)の台形状突起付近(丸で囲んだ部分)を拡大して示す断面図である。
実施の形態5においては、光学式スケール7は、台形状突起13と平坦部9とが交互に並んで構成されていた。これに対して、本実施の形態では、平坦部9が無く台形状突起13が連続して並んでおり、台形の上底部(平坦面)13cが光透過部となっている。
本実施の形態においても、実施の形態5と同様に、傾斜面13a,13bの傾斜角度を上底部(平坦面)13cに対して(45−α)°あるいは(45+α)°とし、αを実施の形態1、2、3および4と同様に設定することで、反射光10が光源1の電極やダイパッド3の反射膜に入射しない。この場合も、傾斜面13a,13bがなす角度は(90+2α)°あるいは(90−2α)°、すなわち(90+γ)°あるいは(90−γ)°となっている。ただし、0<γ<90である。
なお、図10においては、代表として傾斜角度を(45−α)°とし、光軸6の左側を進む光線4が台形状突起13の右斜面13aに入射した場合を示している。
以上のように、本実施の形態によれば、一方の傾斜面13a(または傾斜面13b)に入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)に入射し、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で全反射されるように構成され、かつ他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成されており、光学式スケール7上の、あるトラックの光非透過部(台形状突起13の傾斜面13a,13b)から反射された光線10は、光源1の電極やダイパッド3などの反射部に入射せず吸収あるいは散乱するため、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど入射しない。この結果、光非透過部(台形状突起13の傾斜面13a,13b)から反射された光線10が他トラックまたは自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる。
なお、上記では、一方の傾斜面13a(または傾斜面13b)に入射した入射光4が全反射して他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)に入射し、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で全反射されるように構成された場合について説明した。光非透過部(傾斜面13a,13b)では入力光が確実に全反射されて受光素子11a配置側に漏れることがないので、誤差要因となる迷光を抑制できると言う効果も得られる。しかしながら、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で全反射される場合に限らず、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で少なくとも一部が反射される場合についても同様に、他方の傾斜面13b(または傾斜面13a)で反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成することにより、光非透過部(台形状突起13の傾斜面13a,13b)から反射された光線10による検出誤差を抑制することができる。
なお、光線4が光軸6に対しψだけ外側に傾いて光学式スケール7に入射する場合、すなわち、平坦面(上底部13c)の垂線と光源1からの入力光4の光軸6とがなす角度がψである場合は、実施の形態1、2、3および4と同様に(3)式を(3a)式あるいは(3b)式のように、(5)式を(5a)式、(5b)、(5c)式あるいは(5d)式のように、それぞれ変形すればよい。
なお、光学式スケール7が、例えば図3で示したようなリニア式、あるいは、例えば図4や図5で示すようなロータリー式の何れであってもよいのは言うまでもない。
実施の形態7.
上記各実施の形態では、入力光の入射する側が広がったハの字状に対向する少なくとも1組の傾斜面からなる光非透過部を備えた光学式スケールにおいて、2つの傾斜面の傾斜角は同じである場合について説明した。しかしながら、2つの傾斜面の傾斜角が異なっていてもよい。
以下では、実施の形態1で示した光学式エンコーダにおいて、2つの傾斜面8a,8bの傾斜角が異なっている場合について説明するが、実施の形態2ないし6で示した何れの光学式エンコーダにおいても同様である。
図2において、平坦部9(平坦面)に対する傾斜角度が、例えば一方の傾斜面8aは(45−α)°、他方の傾斜面8bは(45−β)°の場合である。ただし、
α≠β
0<α<45
0<β<45
であり、光学式スケール7の屈折率は、空気など外周部の屈折率差により決まる臨界角θcが
θc<45−α
θc<45−β
となるよう選択されている。
また、傾斜面8a,8bがなす角度が(90+α+β)°すなわち、(90+γ)°となっている。ただし、0<γ<90である。
V突起8内で2回反射した反射光10は、入射光4の光軸6となす角度がθとなったあと、再びレンズ5により屈折され、光源部(基板2)に到達するが、本実施の形態による光学式エンコーダでは、反射光10の基板2への入射位置がダイパッド3の外側になる(光源1の発光部および発光部回りの例えばダイパッド3や電極などの反射部に入射しない)よう、つまり
x>w (1)
となるように上述αおよびβを設定している。ここで、xは反射光10の基板2上での入射位置と光源1の発光点との距離、wはダイパッド3の端から光源1の発光点までの距離である。
したがって、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態では、基板2は、光を吸収あるいは散乱させ、正反射する光が極端に少なくなる表面を備えているとしたが、ダイパッド3と同様に正反射する率が高い場合は、上記wは正反射率の高い領域の端から光源1の発光点までの距離に置き換えればよい。
また、平坦面(平坦部9)の垂線と光源1からの入力光4の光軸6とがなす角度がψである場合も、詳細な説明は省略するが、2つの傾斜面8a,8bの傾斜角が異なっていても実施の形態1と同様の効果が得られることは明白である。
さらに、傾斜面8a,8bがなす角度が(90+γ)°となっていれば、すなわち90°からずれていれば、反射光10は入射光4と平行にはならないことから、傾斜面8a,8bのうち少なくとも一方の傾斜面(例えば傾斜面8a)は平坦面に対して(45−α)°または(45+α)°傾斜しており、他方の傾斜面(例えば傾斜面8b)は平坦面に対して45°傾斜している場合、あるいは、一方の傾斜面(例えば傾斜面8a)は平坦面に対して(45−α)°傾斜しており、他方の傾斜面(例えば傾斜面8b)は平坦面に対して(45+β)°傾斜している場合においても、αおよびβの値を適当に設定することにより、一方の傾斜面(傾斜面8a、8bの何れであってもよい。)に入射した入射光が全反射して他方の傾斜面に入射し、他方の傾斜面で少なくとも一部が反射され、かつ他方の傾斜面で反射された反射光10が、光源1の発光部および発光部回りの反射部(光源1(発光素子)の電極やダイパッド3などの反射部)に入射しないように構成することができる。
実施の形態8.
図11は本発明の実施の形態8による光学式エンコーダの要部を示し、より具体的には光源部を光学式スケール側から見た平面図である。
一般に、LEDや面発光型のレーザダイオードなどの光源1上には電極19が備えられ、金属ワイヤー21により駆動電流が供給され、発光点20から光が出射される。また、光源1は基板2上のダイパッド3に配置される。
実施の形態1でも説明したが、電極19およびダイパッド3の材料としては一般に金属が用いられその反射率は高いため、電極19およびダイパッド3上で光学式スケール7からの反射光10が再び反射することが従来の課題に繋がっていた。
本実施の形態では、電極19およびダイパッド3上に、反射率を低下させる、例えば黒色のレジスト膜のような反射防止膜22(図11では、分かり易いように、格子状の網かけを施して示している。)を備えている。ただし、電極19の金属ワイヤー21との接合部近傍には、電気的導通を維持するため、反射防止膜22を備えていない。
例えば、ダイシング前の複数のLEDを形成したウエハ上の発光点を除く部分に黒色レジストをスピンコートなどで塗布したあと、所望の反射防止膜と同じ位置、同じ大きさの露光光線に対する遮光部を持ったマスクを配置し、上記ウエハを露光し、現像することで所望の位置および所望の大きさの黒色レジストを反射防止膜22として備えることができる。同様に、基板2上にも反射防止膜22を備えることが可能となる。
なお、このような反射防止膜22は、例えば、電極19が形成された光源1が基板2のダイパッド3上に接合され、電極19に金属ワイヤー21が接合された後に備えることも可能である。例えば、手作業あるいはロボットなどで反射防止膜22となる黒インクなどを塗布すればよい。なお、この場合、電気絶縁性の反射防止膜22を用いれば電極19の金属ワイヤー21との接合部近傍も反射防止膜22で覆うことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、光源1の発光部回りの反射部(光源1の電極19やダイパッド3などの反射部)の少なくとも一部を反射防止膜で覆ったので、光学式スケール上の、あるトラックの光非透過部からの反射光が光源1の発光部回りの反射部(光源1の電極19やダイパッド3などの反射部)に入射したとしても、大部分が反射防止膜22で吸収されるため、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど再入射しない。この結果、光非透過部から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる。
なお、ダイパッド上の反射防止膜22はダイパッド3上だけでなく、基板2上すべてを覆ってもよい。
なお、光学式スケール7が、例えば図3で示したようなリニア式、あるいは、例えば図4や図5で示すようなロータリー式の何れであってもよいのは言うまでもない。
なお、本実施の形態は単独で実施されてもよいし、実施の形態1ないし7の何れかと同時に実施されてもよい。
なお、本実施の形態が単独で実施される場合には、光非透過部が傾斜面からなる場合に限らず、例えばガラスなどの透明な基板に設けたクロム層などの不透明部により光非透過部を構成した場合にも適用でき、クロム層などの不透明部から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる誤差を抑制することができる。なお、光非透過部が不透明部からなる光学式スケールの製作方法として、金属板にエッチングを施すことによりスリットを加工する方法などもある。
実施の形態9.
図12は本発明の実施の形態9による光学式エンコーダの要部を示し、より具体的には光源部を光学式スケール側から見た平面図である。
一般に、LEDや面発光型のレーザダイオードなどの光源1上の電極19は金属ワイヤー21との接触面積より十分大きな面積を持っており、またダイパッド3の面積も光源1との接触面積の数倍の面積を持っている。
本実施の形態では、電極19およびダイパッド3の面積を、それぞれ必要となる金属ワイヤー21および光源1との接触面積と同等程度に極力小さくし、反射部の面積を小さくしている。
したがって、光学式スケール上の、あるトラックの光非透過部から反射された光線が光源1の電極19やダイパッド3などの反射部(光源1の発光部回りの反射部)に入射する確率が低くなり、他トラックおよび自トラックの何れにも殆ど入射しない。この結果、光非透過部から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる。
なお、ダイパッド3の面積は、光源1のダイパッド3と接触する面の面積より大きくなるように光源1のダイパッド3と接触する面の外周から均等に大きくするのが好ましい。その大きさは、光源1のダイパッド3と接触する面の外周から、100μm以内、好ましくは50μm以内、さらに好ましくは10μm以内とする。
ただし、ダイパッド3の面積を光源1のダイパッド3と接触する面の面積と同じあるいはそれより小さくしてもよい。
また、電極19については、具体的数値は挙げ難いが、例えば図12に示したように、光源1の全面に設けるのではなく発光点20の片側のみに設ける。
ただし、電極19およびダイパッド3の両方の面積を極力小さくしなくても、少なくとも一方、例えばダイパッド3の面積を光源1との接触面積とほぼ同じにしたのみでもそれなりの効果は得られる。
なお、光学式スケール7が、例えば図3で示したようなリニア式、あるいは、例えば図4や図5で示すようなロータリー式の何れであってもよいのは言うまでもない。
なお、本実施の形態は単独で実施されてもよいし、実施の形態1ないし8の何れかと同時に実施されてもよい。
なお、本実施の形態が実施の形態1ないし7の何れとも同時に実施されない場合には、光非透過部が傾斜面からなる場合に限らず、例えばガラス板などの透明基板に設けたクロム層などの不透明部により光非透過部を構成した場合にも適用でき、クロム層などの不透明部から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる誤差を抑制することができる。
実施の形態10.
図13および図14は本発明の実施の形態10による光学式エンコーダの構成を示し、図13は断面図、図14(a)は受光部から見た平面図、図14(b)は図14(a)の一部(丸で囲んだ部分)を拡大して示す平面図である。
本実施の形態では、光源1の光軸6を対称軸として、光源1からの光線(入力光)による照射領域内の光非透過部(例えばV突起8)と対称な位置には光学式スケール7のトラックの無い部分が配置されるように構成されている。
光源1から出射した光線23はトラック14の光非透過部で反射して反射光24となり、光源1の発光部回りの反射部(例えば、光源1上の電極(図示していない))で再び反射し、再度光学式スケール7に入射するが、反射光24が入射する位置にはトラックが配置されておらず、誤差要因とはならない。他のトラック15においても同様に、光源1から出射した光線25はトラック15の光非透過部で反射し、反射光26となって光源1の発光部回りの反射部(例えば、光源1上の電極)にて再び反射し、光学式スケール7に入射するが、反射光26が入射する位置にはトラックが配置されておらず、誤差要因とはならない。
このように、本実施の形態によれば、光源1の光軸6を対称軸として、光源1からの光線による照射領域内の光非透過部と対称な位置には光学式スケール7のトラック14、15の無い部分が配置されるように構成されているので、光学式スケール7上の、あるトラック(例えばトラック14)の光非透過部から反射された光線24が光源1の発光部回りの反射部(電極やダイパッド3などの反射部)で再度反射し、再度光学式スケールに入射したとしても、他トラック(例えばトラック15)および自トラック(例えばトラック14)の何れにも殆ど入射しない。この結果、光非透過部から反射された光線24、26が他トラックまたは自トラックに再入射することによる検出誤差を抑制することができる。
なお、図14では、光学式スケール7がロータリー式であり、しかも、V突起8の頂辺が光学式スケール7の半径方向に沿って延びている場合を示しているが、これに限るものではなく、例えば図5で示したように、V突起8の頂辺が光学式スケール7の移動方向に対し平行になるように延びていてもよく、さらには、例えば図3で示したようなリニア式であってもよいのは言うまでもない。
なお、本実施の形態は単独で実施されてもよいし、実施の形態1ないし9のうちの少なくとも何れか1つと同時に実施されてもよい。
なお、本実施の形態が実施の形態1ないし7の何れとも同時に実施されない場合には、光非透過部が傾斜面からなる場合に限らず、例えばガラス板などの透明基板に設けたクロム層などの不透明部により光非透過部を構成した場合にも適用でき、クロム層などの不透明部から反射された光線が他トラックまたは自トラックに再入射することによる誤差を抑制することができる。

Claims (7)

  1. 平坦面からなる光透過部と傾斜面からなる光非透過部とが配置され、入力光を照射することでその出力パターンが光学式符号となる光学式スケールと、前記入力光を照射するための光源を1つ以上設けた光源部と、前記出力パターンを受光する受光素子を1つ以上設けた受光部とを備えた光学式エンコーダにおいて、
    前記光非透過部は、前記光源からの入力光に対しその光軸の入射角が臨界角以上となるように設定され、前記入力光の入射する側が広がったハの字状に対向する少なくとも1組の傾斜面からなり、一方の傾斜面に入射した入射光が全反射して他方の傾斜面に入射し、他方の傾斜面で少なくとも一部が反射されるように構成され、かつ前記他方の傾斜面で反射された反射光が、前記光源の発光部および発光部回りの反射部に入射しないように構成されたことを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 前記1組の傾斜面がなす角度が(90+γ)度または(90−γ)度であり、0<γ<90であることを特徴とする請求項1記載の光学式エンコーダ。
  3. 前記1組の傾斜面のうち少なくとも一方の傾斜面は平坦面に対して(45−α)度または(45+α)度傾斜しており、0<α<45であることを特徴とする請求項2記載の光学式エンコーダ。
  4. 光非透過部は、一方の傾斜面に入射した入射光が全反射して他方の傾斜面に入射し、他方の傾斜面で全反射されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の光学式エンコーダ。
  5. 光透過部と光非透過部とが配置され、入力光を照射することでその出力パターンが光学式符号となる光学式スケールと、前記入力光を照射するための光源を1つ以上設けた光源部と、前記出力パターンを受光する受光素子を1つ以上設けた受光部とを備えた光学式エンコーダにおいて、
    前記光源の発光部回りの反射部を反射防止膜で覆ったことを特徴とする光学式エンコーダ。
  6. 光透過部と光非透過部とが配置され、入力光を照射することでその出力パターンが光学式符号となる光学式スケールと、前記入力光を照射するための光源を1つ以上設けた光源部と、前記出力パターンを受光する受光素子を1つ以上設けた受光部とを備えた光学式エンコーダにおいて、
    前記光源は、基板上のダイパッドに接合されており、前記ダイパッドの面積を当該ダイパッドと前記光源との接触面積とほぼ同じにしたことを特徴とする光学式エンコーダ。
  7. 光透過部と光非透過部とが配置された1つ以上のトラックを有し、入力光を照射することでその出力パターンが光学式符号となる光学式スケールと、前記入力光を照射するための光源を1つ以上設けた光源部と、前記出力パターンを受光する受光素子を1つ以上設けた受光部とを備えた光学式エンコーダにおいて、
    前記光源の光軸を対称軸として、前記光源からの入力光の照射領域内の前記光非透過部と対称な位置には前記光学式スケールのトラックの無い部分が配置されるように構成されていることを特徴とする光学式エンコーダ。
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