JPWO2004071774A1 - 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、液体吐出システム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法、及び、液体吐出システム Download PDF

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Abstract

媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出部を備えた液体吐出装置において、前記液体吐出部から吐出されて前記媒体から外れる領域に到達する前記液体のうちの一部の種類の液体は、吐出量が減らされていることを特徴とする液体吐出装置。

Description

本発明は、インクジェットプリンタなどの媒体に対して液体を吐出する液体吐出装置、液体吐出方法、及び、液体吐出システムに関する。
媒体に向けて液体を吐出する液体吐出装置の1つとして、インクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタは、紙等の媒体に対して液体としてインクを吐出して印刷を施すようになっている。最近、このようなインクジェットプリンタにおいて、「縁無し印刷」と呼ばれる印刷機能が設けられている。この「縁無し印刷」とは、媒体の縁、ギリギリに対してインクを打ち込む印刷方法のことで、媒体には余白が形成されないように印刷が施される。媒体の縁、ギリギリに吐出されたインクは、例えば媒体の位置ズレ等により、媒体から外れることがある。このため、このようなプリンタにあっては、打ち捨てられたインクを回収する回収部が設けられている。この回収部には、例えば、媒体から外れたインクを吸収するスポンジ等により構成された吸収材が設けられており、回収されたインクは、この吸収材に吸収されて保持されるようになっている。
しかしながら、このような「縁無し」印刷にあっては、次のような問題があった。すなわち、吐出されるインクの中には、浸透性の低いものや固化し易いものなどがある。このようなインクが「縁無し」印刷において媒体から外れて、インク回収部の吸収材の上に到達したときに、吸収材の中になかなか浸透せず、そのまま残留してしまう場合があり得る。このような場合に、残留したインクの上に順次、打ち捨てられた収材になかなか浸透せずに残留してしまうと、吸収材上に次々に蓄積してしまうという問題が発生した。このようにインクが蓄積して山積みされると、吸収材の上にインクが順次積み重ねられ、最終的には、印刷される媒体を汚したり、ヘッドの移動に悪影響を及ぼす虞が生じることがあった。特に、最近、画質の向上を図るために、インクの凝集を促進させて彩度を向上させる特殊な反応液を使う印刷技術が提案されており、このような反応液を使用した場合に、インクの凝集が進んで、より一層蓄積量が増える可能性があり問題となっていた。
本発明は、このような事情に鑑みたものであって、その目的は、例えば、「縁無し印刷」などにおいて、媒体から外れた領域に到達したインク等の液体により山積み等の不具合が発生するのを軽減することにある。
前記目的を達成するための主たる発明は、媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出手段と、前記液体吐出手段における前記液体の吐出を制御する吐出制御手段とを備えた液体吐出装置において、前記吐出制御手段は、前記液体吐出手段により前記媒体から外れる領域に前記液体の吐出をしようとするときに、前記複数種類の液体の中の一部の種類の液体については、前記媒体から外れると判断される領域への吐出を行わないことを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1は、インクジェットプリンタの一実施形態を示した斜視図である。
図2は、インクジェットプリンタの全体構成の説明図である。
図3は、インクジェットプリンタのキャリッジ等を示す図である。
図4は、インクジェットプリンタの搬送機構を示す図である。
図5は、ヘッドにおけるノズルの配列を示す説明図である。
図6は、ヘッド駆動回路内の構成を示すブロック図である。
図7は、ホスト側の処理を説明するための説明図である。
図8は、通常印刷時の印刷領域と用紙との関係を説明する説明図である。
図9は、縁無し印刷時の印刷領域と用紙との関係を説明する説明図である。
図10は、インク回収部を示す断面図である。
図11は、インク回収部を示す平面図である。
図12は、吐出量を削減したときのインクの印刷領域を説明した説明図である。
図13は、吐出量をゼロにしたときのインクの印刷領域を説明する説明図である。
図14は、他の縁無し印刷の方法の一例を説明した説明図である。
図15は、他の縁無し印刷の方法におけるインクの吐出量削減方法の一例を説明した説明図である。
図16は、インクの浸透性の検証方法の一例を示す説明図である。
図17は、コンピュータシステムの外観構成図である。
図18は、コンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
図面に用いた主な符号の凡例を以下に示す。
1 インクジェットプリンタ
2 操作パネル
3 排紙部
4 給紙部
5 操作ボタン
6 表示ランプ
7 排紙トレー
8 給紙トレー
10 紙搬送ユニット
11A 紙挿入口
11B ロール紙挿入口
13 給紙ローラ
14 プラテン
15 紙搬送モータ(PFモータ)、
16 紙搬送モータドライバ(PFモータドライバ)
17A 搬送ローラ
17B 排紙ローラ
18A フリーローラ
18B フリーローラ
20 インク吐出ユニット
21 吐出ヘッド
211 ノズル列
22 ヘッドドライバ
221 原駆動信号発生部
222 マスク回路
223 駆動信号補正回路
30 クリーニングユニット
31 ポンプ装置
32 ポンプモータ
33 ポンプモータドライバ
35 キャッピング装置
40 キャリッジユニット
41 キャリッジ
42 キャリッジモータ(CRモータ)
43 キャリッジモータドライバ(CRモータドライバ)
44 プーリ
45 タイミングベルト
46 ガイドレール
48 インクカートリッジ
49 インクカートリッジ
50 計測器群
51 リニア式エンコーダ
52 ロータリー式エンコーダ
53 紙検出センサ
53A レバー
54 紙幅センサ
541 発光部
543 受光部
60 制御ユニット
61 CPU
62 タイマ
63 インターフェース部
64 ASIC
65 メモリ
66 DCコントローラ
67 ホストコンピュータ
80 インク回収部
82 溝部
84 吸収材
90 コンピュータ本体
91 ビデオドライバ
93 表示装置
95 アプリケーションプログラム
96 プリンタドライバ
97 解像度変換モジュール
98 色変換モジュール
99 ハーフトーンモジュール
100 ラスタライザ
101 ユーザインターフェース表示モジュール
102 UIプリンタインターフェースモジュール
1000 コンピュータシステム
1102 コンピュータ本体
1104 表示装置
1106 プリンタ
1108 入力装置
1108A キーボード
1108B マウス
1110 読取装置
1110A フレキシブルディスクドライブ装置
1110B CD−ROMドライブ装置
1202 内部メモリ
1204 ハードディスクドライブユニット
S 媒体(用紙)
P 印刷領域
P1 通常吐出領域
P2 吐出量削減領域
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかになる。
媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出部を備えた液体吐出装置において、
前記液体吐出部から吐出されて前記媒体から外れる領域に到達する前記液体のうちの一部の種類の液体は、吐出量が減らされていることを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、複数種類の液体のうちの一部の種類の液体が、媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記液体吐出部から吐出されて前記媒体から外れる領域に到達する前記液体のうちの前記一部の種類の液体は、吐出量がゼロとなるように減らされていてもよい。
このような液体吐出装置によれば、一部の種類の液体の吐出量がゼロになるように減らされれば、不具合の軽減をより一層図ることができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される他の種類の液体よりも浸透性の低い液体が含まれてもよい。
このような液体吐出装置によれば、浸透性の低い液体が、媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される全種類の液体のうち、最も浸透性が低い液体が含まれてもよい。
このような液体吐出装置によれば、最も浸透性の低い液体が、媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される他の種類の液体と接触することによって浸透性が低くなる液体が含まれてもよい。
このような液体吐出装置によれば、他の種類の液体と接触することによって浸透性が低くなる液体が、媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される他の種類の液体と接触することによって他の種類の液体の浸透性を低くする液体が含まれてもよい。
このような液体吐出装置によれば、他の種類の液体と接触することによって他の種類の液体の浸透性を低くする液体が、媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される他の種類の液体の凝集を促進させる液体が含まれてもよい。
このような液体吐出装置によれば、他の種類の液体の凝集を促進させる液体が、媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記一部の種類の液体が複数種類あってもよい。
このような液体吐出装置によれば、複数種類の液体について、媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記媒体から外れた液体を回収する液体回収部を備えてもよい。
このような液体吐出装置によれば、媒体から外れた液体を回収することができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記媒体から外れた液体を回収する液体回収部を備え、前記液体回収部は、回収された前記液体を吸収する吸収材を備えてもよい。
このような液体吐出装置によれば、吸収材を備えたことで、回収された液体を吸収材に吸収して保持しておくことができる。
また、かかる液体吐出装置において、前記液体がインクであってもよい。
このような液体吐出装置によれば、液体吐出部からインクが媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部における前記液体の吐出を制御する吐出制御部とを備えた液体吐出装置において、
前記吐出制御部は、前記液体吐出部により前記媒体から外れると判断される領域に前記液体の吐出をしようとするときに、前記複数種類の液体の中の一部の種類の液体については、前記媒体から外れると判断される領域への吐出を行わないことを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、前記媒体から外れる領域に前記液体を吐出しようとするときに、当該領域に対して、前記複数種類の液体の中の一部の種類の液体について吐出を行わないことで、その一部の種類の液体が媒体から外れたときに発生される影響を回避することができる。
媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出方法であって、
吐出されて前記媒体から外れる領域に到達する前記液体のうちの一部の種類の液体は、吐出量が減らされていることを特徴とする液体吐出方法。
このような液体吐出方法によれば、複数種類の液体のうちの一部の種類の液体が、媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な液体吐出装置とを具備した液体吐出システムにおいて、
前記液体吐出装置は、媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出部を備えた液体吐出装置であって、前記液体吐出部から吐出されて前記媒体から外れる領域に到達する前記液体のうちの一部の種類の液体は、吐出量が減らされていることを特徴とする液体吐出システム。
このような液体吐出システムによれば、液体吐出装置から吐出される複数種類の液体のうちの一部の種類の液体が、媒体から外れる領域に到達したときに生じる不具合の軽減を図ることができる。
===液体吐出装置の概要===
本発明に係る印刷装置として、インクジェットプリンタを例にとり、その概要について説明する。図1〜図5は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の概要を説明するための図である。図1は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1のブロック構成を示し、図3は、そのインクジェットプリンタ1のキャリッジ及びその周辺部を示す。図4は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部及びその周辺部を示し、図5は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部の駆動機構を示す。
このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、背面から供給された印刷用紙等の媒体(被印刷体)を前面から排出する構造を備えており、その前面部には操作パネル2および排紙部3が設けられ、その背面部には、給紙部4が設けられている。操作パネル2には、各種操作ボタン5および表示ランプ6が設けられている。また、排紙部3には、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー7が設けられている。給紙部4には、カット紙(図示しない)を保持する給紙トレー8が設けられている。なお、インクジェットプリンタ1は、カット紙など単票状の印刷紙のみならず、ロール紙などの連続した媒体にも印刷できるような給紙構造を備えていても良い。
このインクジェットプリンタ1は、その主要部として、図2に示すように、紙搬送ユニット10と、インク吐出ユニット20と、クリーニングユニット30と、キャリッジユニット40と、計測器群50と、制御ユニット60とを備えている。
紙搬送ユニット10は、印刷媒体である例えば紙等の媒体を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の方向(図2において紙面に垂直な方向(以下、紙搬送方向という))に所定の移動量で紙を移動させるためのものである。すなわち、紙搬送ユニット10は、紙等の媒体を搬送する搬送機構として機能する。紙搬送ユニット10は、図4に示すように、紙挿入口11A及びロール紙挿入口11Bと、給紙モータ(不図示)と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙搬送モータ(以下、PFモータという)15と、紙搬送モータドライバ(以下、PFモータドライバという)16と、搬送ローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bとを有する。ただし、紙搬送ユニット10が搬送機構として機能するためには、必ずしも、これらの構成要素を全て要するというわけではない。
紙挿入口11Aは、媒体である用紙Sを挿入するところである。給紙モータ(不図示)は、紙挿入口11Aに挿入された紙Sをプリンタ1内に搬送するモータであり、パルスモータで構成される。給紙ローラ13は、紙挿入口11A、11Bに挿入された紙をプリンタ1内に自動的に搬送するローラであり、給紙モータによって駆動される。給紙ローラ13は、略D形の横断面形状を有している。給紙ローラ13の円周部分の周囲長さは、PFモータ15までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて被印刷体をPFモータ15まで搬送できる。なお、給紙ローラ13の回転駆動力と分離パッド(不図示)の摩擦抵抗とによって、複数の媒体が一度に給紙されることを防いでいる。
プラテン14は、印刷中の紙Sを支持する支持手段である。PFモータ15は、図2および図4に示すように、媒体である例えば紙を紙搬送方向に送り出すモータであり、DCモータで構成される。PFモータドライバ16は、PFモータ15の駆動を行うためのものである。搬送ローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ1内に搬送された紙Sを印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18A(図4及び図5参照)は、搬送ローラ17Aと対向する位置に設けられ、紙Sを搬送ローラ17Aとの間に挟むことによって紙Sを搬送ローラ17Aに向かって押さえる。
排紙ローラ17B(図4参照)は、印刷が終了した紙Sをプリンタの外部に排出するローラである。排紙ローラ17Bは、不図示の歯車により、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、紙Sを排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって紙Sを排紙ローラ17Bに向かって押さえる。
インク吐出ユニット20は、媒体である例えば紙等にインクを吐出するためのものである。インク吐出ユニット20は、図2に示すように、吐出ヘッド21と、ヘッドドライバ22とを有する。吐出ヘッド21は、インク吐出部であるノズルを複数有し、各ノズルから断続的にインクを吐出する。ヘッドドライバ22は、吐出ヘッド21を駆動して、吐出ヘッド21から断続的にインクを吐出させるためのものである。
クリーニングユニット30は、図3にも示すように、吐出ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するためのものである。クリーニングユニット30は、ポンプ装置31と、キャッピング装置35とを有する。ポンプ装置31は、吐出ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、ノズルからインクを吸い出すものであり、ポンプモータ32とポンプモータドライバ33とを有する。ポンプモータ32は、吐出ヘッド21のノズルからインクを吸引する。ポンプモータドライバ33は、ポンプモータ32を駆動する。キャッピング装置35は、吐出ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、印刷を行わないとき(待機時)に、吐出ヘッド21のノズルを封止する。
キャリッジユニット40は、図2及び図3に示すように、吐出ヘッド21を所定の方向(図2において紙面の左右方向(以下、走査方向という))に走査移動させるためのものである。キャリッジユニット40は、キャリッジ41と、キャリッジモータ(以下、CRモータという)42と、キャリッジモータドライバ(以下、CRモータドライバという)43と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46とを有する。キャリッジ41は、走査方向(キャリッジ移動方向ともいう)に移動可能であって、吐出ヘッド21を固定している(したがって、吐出ヘッド21のノズルは、走査方向に沿って移動しながら、断続的にインクを吐出する)。また、キャリッジ41は、インクを収容するインクカートリッジ48、49を着脱可能に保持している。CRモータ42は、キャリッジ41を走査方向に移動させるモータであり、DCモータで構成される。CRモータドライバ43は、CRモータ42を駆動するためのものである。プーリ44は、CRモータ42の回転軸に取付けられている。タイミングベルト45は、プーリ44によって駆動される。ガイドレール46は、キャリッジ41を走査方向に案内する。
計測器群50には、リニア式エンコーダ51と、ロータリー式エンコーダ52と、紙検出センサ53と、紙幅センサ54とがある。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ41の位置を検出するためのものである。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ17Aの回転量を検出するためのものである。紙検出センサ53は、印刷される紙の先端の位置を検出するためのものである。この紙検出センサ53は、給紙ローラ13が搬送ローラ17Aに向かって紙Sを搬送する途中で、紙Sの先端の位置を検出できる位置に設けられている。なお、紙検出センサ53は、機械的な機構によって紙Sの先端を検出するメカニカルセンサである。詳しく言うと、紙検出センサ53は紙搬送方向に回転可能なレバー53Aを有し、このレバー53Aは紙Sの搬送経路内に突出するように配置されている。そのため、紙Sの先端がレバー53Aに接触し、レバー53Aが回転させられるので、紙検出センサ53は、このレバー53Aの動きを検出することによって、紙Sの先端の位置を検出する。紙幅センサ54は、キャリッジ41に取付けられている。紙幅センサ54は、発光部541と受光部543を有する光学センサであり、紙Sによって反射された光を検出することにより、紙幅センサ54の位置における紙Sの有無を検出する。そして、紙幅センサ54は、キャリッジ41によって移動しながら紙Sの端部の位置を検出し、紙Sの幅を検出する。また、紙幅センサ54は、キャリッジ41の位置によって、紙Sの先端を検出できる。紙幅センサ54は、光学センサなので、紙検出センサ53よりも位置検出の精度が高い。
制御ユニット60は、プリンタ1の制御を行うためのものである。制御ユニット60は、CPU61と、タイマ62と、インターフェース部63と、ASIC64と、メモリ65と、DCコントローラ66とを有する。CPU61は、プリンタ全体の制御を行うためのものであり、DCコントローラ66、PFモータドライバ16、CRモータドライバ43、ポンプモータドライバ33およびヘッドドライバ22に制御指令を与える。タイマ62は、CPU61に対して周期的に割り込み信号を発生する。インターフェース部63は、プリンタ1の外部に設けられたホストコンピュータ67との間でデータの送受信を行う。ASIC64は、ホストコンピュータ67からインターフェース部63を介して送られてくる印刷情報に基づいて、印刷の解像度や吐出ヘッド21の駆動波形等を制御する。メモリ65は、ASIC64及びCPU61のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶手段を有する。DCコントローラ66は、CPU61から送られてくる制御指令と計測器群50からの出力に基づいて、PFモータドライバ16及びCRモータドライバ43を制御する。
このようなインクジェットプリンタ1では、印刷時において、用紙Sが搬送ローラ17Aにより間欠的に所定の搬送量で搬送され、その間欠的な搬送の合間にキャリッジ41が、搬送ローラ17Aによる搬送方向に対して交差する方向、即ちここでは走査方向に沿って移動しながら、吐出ヘッド21から用紙Sに向けてインクを吐出する。この吐出されたインクによって、用紙S上にはドットが形成され、当該ドットが多数形成されて用紙S上に画像が形成される。
===吐出ヘッド21の吐出機構===
図5は、吐出ヘッド21の下面部に設けられたインクの吐出ノズルの配列を示した図である。吐出ヘッド21の下面部には、同図に示すように、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ(Y)の各色ごとにそれぞれ複数のノズル#1〜#13からなるノズル列211が設けられている。なお、これらの色のうち、ブラック(K)は無彩色に、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ(Y)は有彩色に該当する。各ノズル#1〜#13は、用紙7の搬送方向に沿って直線状に配列されている。各ノズル列211は、吐出ヘッド21の移動方向(走査方向)に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。各ノズル#1〜#13には、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(図示外)が設けられている。
ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各ノズル#1〜#13から吐出される。
図6は、各ノズル#1〜#13の駆動回路を示したものである。この駆動回路は、同図に示すように、原駆動信号発生部221と、複数のマスク回路222と、駆動信号補正回路223とを備えている。原駆動信号発生部221は、各ノズル#1〜#13に共通して用いられる原信号ODRVを生成する。この原信号ODRVは、一画素分の主走査期間内(キャリッジ41が一画素の間隔を横切る時間内)において、図中下部に示すように、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。原駆動信号発生部221で生成された原信号ODRVは、各マスク回路222に出力される。
マスク回路222は、吐出ヘッド21のノズル#1〜#13をそれぞれ駆動する複数のピエゾ素子に対応して設けられている。各マスク回路222には、原信号発生部221から原信号ODRVが入力されるとともに、印刷信号PRT(i)が入力される。この印刷信号PRT(i)は、画素に対応する画素データであり、一画素に対して2ビットの情報を有する2値信号である。マスク回路222は、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、原信号ODRVを遮断したり通過させたりする。すなわち、印刷信号PRT(i)がレベル『0』のときには、原信号ODRVのパルスを遮断する一方、印刷信号PRT(i)がレベル『1』のときには、原信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて駆動信号DRVとして駆動信号補正回路223に出力する。
駆動信号補正回路223は、マスク回路222からの駆動信号DRVの波形のタイミングをずらして補正をする。ここで補正される駆動信号DRVの波形のタイミングのずらし幅は、CPU61等からの指示によって適宜調節される。すなわち、駆動信号補正回路223は、CPU61等からの指示によって駆動信号DRVの波形を所望のタイミングにずらすことができる。駆動信号補正回路223により補正された駆動信号DRVは、各ノズル#1〜#13のピエゾ素子に向けて出力される。各ノズル#1〜#13のピエゾ素子は、駆動信号補正回路223からの駆動信号DRVに基づき駆動してインクの吐出を行う。なお、これら原駆動信号発生部221と、複数のマスク回路222と、駆動信号補正回路223とを備えた駆動回路が、本発明の吐出制御手段に相当する。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、このようなノズル#1〜#13の駆動回路が、各ノズル列211ごと、即ち、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ(Y)の各色のノズル列211(K)、211(C)、211(M)、211(Y)ごとに各々設けられ、各ノズル列ごとに個別にピエゾ素子の駆動が行われるようになっている。
なお、本実施形態では、吐出ヘッドから吐出されるインクが、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロ(Y)の各色のインクであったが、本発明にあっては、これらに限らず、これら以外の他の色のインクを吐出したりする場合も含む。また、本発明のインクは、これら有色のインクに限らず、透明無色のクリアインクを含む。この他に、本発明では、印刷における利用を目的に、これらのインクとともに使用される特殊な機能を有する液体などについても便宜上「インク」ということにする。
===ホストコンピュータの処理===
図7は、ホストコンピュータ67の処理を概略的に説明する図である。同図に示すように、ホストコンピュータ67は、プリンタ1に接続されたコンピュータ本体90と、表示装置93とを備えている。コンピュータ本体90には、プリンタ1の動作を制御する「プリンタドライバ」と呼ばれるコンピュータプログラム96が搭載されている。プリンタドライバ96は、同図に示すように、ホストコンピュータ67に搭載された所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれている。アプリケーションプログラム95からは、プリンタドライバ96を介して、インクジェットプリンタ1に転送するための印刷データPDが出力される。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介して表示装置93に画像を表示している。
アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ本体90のプリンタドライバ96が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをインクジェットプリンタ1に供給する印刷データPDに変換する。プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100と、ユーザインターフェース表示モジュール101と、UIプリンタインターフェースモジュール102と、色変換ルックアップテーブルLUTと、が備えられている。
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95で形成されたカラー画像データの解像度を、印刷解像度に変換する役割を果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、各画素毎に、RGB画像データを、プリンタ1が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフトーン画像データを生成する。このハーフトーン画像データは、ラスタライザ100によりプリンタ1に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとしてプリンタ1に出力される。印刷データPDは、各主走査時のドットの形成状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。
ユーザインターフェース表示モジュール101は、印刷に関係する種々のユーザインターフェースウィンドウを表示する機能と、それらのウィンドウ内におけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。
UIプリンタインターフェースモジュール102は、ユーザインターフェース(UI)とプリンタ1間のインターフェースを取る機能を有している。ユーザがユーザインターフェースにより指示した命令を解釈して、プリンタ1へ各種コマンドCOMを送信したり、逆に、プリンタ1から受信したコマンドCOMを解釈して、ユーザインターフェースへ各種表示を行ったりする。
なお、プリンタドライバ96は、各種コマンドCOMを送受信する機能、印刷データPDをプリンタ1に供給する機能等を実現する。このようなプリンタドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、ホストコンピュータ67の内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、ホストコンピュータ67が読み取り可能な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュータプログラムを、インターネットを介してコンピュータ本体90にダウンロードすることも可能である。
===縁無し印刷===
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、印刷モードとして、通常の印刷を行う通常印刷モードの他に、「縁無し印刷」を行う縁無し印刷モードを備えている。
通常印刷モードは、印刷領域Pが用紙S上に収まるように印刷を行うモードである。図8は、通常印刷モードにおける印刷領域Pと用紙Sとのサイズの関係を示したものである。同図に示すように、印刷領域Pは用紙S内に納まるように設定され、用紙Sの外周部、即ち左右両側縁部及び上下両側縁部には、余白が形成される。
プリンタドライバ96は、通常印刷モードが設定されていた場合、アプリケーションプログラムから与えられた画像データに基づき、印刷領域Pが用紙Sに収まるように印刷データPDを生成する。ここで、印刷領域Pを用紙S内に納めることができないような画像データを処理する場合には、画像データにより表される画像の一部を印刷対象から除外したり、またその画像を縮小処理するなどして用紙Sに収まるようにすることもある。
一方、「縁無し印刷モード」は、用紙Sに余白が形成されないように印刷を行うモードである。インクは、用紙Sから外れる領域にも吐出される。図9は、「縁無し印刷モード」における印刷領域Pと用紙Sとのサイズの関係を示したものである。同図に示すように、「紙無し印刷モード」では、印刷領域Pが用紙Sよりも大きくなるように設定される。用紙Sの周縁部、即ち左右両側縁部および上下両側縁部には、余白が形成されない場合がある。なお、余白については、必ずしも図9に示すように、用紙Sの左右両側縁部および上下両側縁部の全てに形成される必要はなく、用紙Sの一部分にのみ形成される場合もある。
プリンタドライバ96は、「縁無し印刷モード」が設定されていた場合には、印刷領域Pが用紙Sからはみ出るような印刷データPDを生成することができる。ここで、印刷領域Pが用紙Sよりも小さくなるような画像データを処理する場合には、印刷領域Pが用紙S全体に行き渡るように印刷領域Pを拡大したりすることができる。これによって、縁の無い見栄えに優れた印刷を行うことができる。
<媒体から外れたインクの処理>
「縁無し印刷モード」において用紙Sから外れたインクは、プラテン14を汚す等の悪影響を及ぼす虞がある。このため、本実施形態に係るプリンタ1では、このようなインクを回収するインク回収部80を備えている。
図10及び図11は、そのインク回収部80の一例を示したものである。図10は、インク回収部80を示す断面図であり、図11は、インク回収部80を示す平面図である。インク回収部80は、図10に示すように、プラテン14上に断面凹形の溝部82として形成されている。その溝部82は、図11に示すように、キャリッジ41の移動方向(走査方向)に沿って直線状に設けられている。その溝部82内には、打ち捨てられたインクを吸収する吸収材84が設けられている。この吸収材84は、スポンジなどをはじめとする、インクの吸収が可能な各種材料により形成されている。打ち捨てられたインクは、この吸収材84の上に到達して吸収材84に吸収され得るようになっている。
このインク回収部80により回収されるインクは、吐出ヘッド21に設けられたノズル#1〜#13のうち、インク回収部80と対向して配置されたノズル#5〜#9から吐出されるインクのみである。他のノズル、即ちノズル#1〜#4および#10〜#13については、インク回収部80に対して対向して配置されておらず、したがって、吐出されたインクをインク回収部80で回収することはできない。つまり、「縁無し印刷」においては、ノズル#1〜#4および#10〜#13は使用せず、ノズル#5〜#9のみが使用されて印刷が行われる。
なお、溝部84については、図10又は図11では1箇所のみであるが、本発明にあってはこのような場合に限らず、例えば紙送り方向(搬送方向)または走査方向に沿うなどして複数箇所にわたり設けられていても良い。
===吐出量が減らされるインク===
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1にあっては、「縁無し印刷」であっても、一部の種類のインク(液体)については、媒体から外れる領域に到達する可能性がある場合に、吐出量を減らすようになっている。すなわち、インクジェットプリンタ1が吐出するインクの中の一部の種類のインクについては、媒体から外れる領域への吐出量が減らされる。
ここで、吐出量が減らされるインクとしては、例えば、次のようなインクがある。
▲1▼他のインクに比べて浸透性が低いインク
▲2▼他のインクと接触することによって浸透性が低くなるインク
▲3▼他のインクと接触することによって他のインクの浸透性を低くするインク
ここで、「▲1▼浸透性が低いインク」とは、例えば紙やスポンジなどの一般に液体に対する吸収性を有する素材に対して浸透性が低いインクのことである。具体的には、例えば分子が大きいことなどの理由により、吸収性を有する素材に対して全く浸透性の無いものをはじめ、その素材に対して浸透性はあるものの、その浸透速度は遅く、浸透に相当な時間がかかるものも含む。もちろん、そのインクの組成物全体が、浸透性が低い場合に限らず、その組成物の一部でも浸透性が低ければ、「浸透性の低いインク」となる。例えば、インクの溶媒は浸透性が高いが、それに含まれている色材などは浸透性が低い場合などがある。
また、「▲2▼他のインクと接触することにより浸透性が低くなるインク」とは、単独では浸透性は高いものの、他のインクと接触することによって性質が変化して、浸透性が低くなってしまうインクのことである。具体的には、他のインクと接触することによって化学反応を起こして浸透性が低くなるインクなどがある。このようなインクについては、「▲1▼浸透性が低いインク」と同様、紙等に対して全く浸透性の無くなるものをはじめ、その素材に対して浸透性はあるものの、その浸透速度は遅く、浸透に相当な時間がかかるものも含む。もちろん、ここでも、接触後の組成物全体が、浸透性が低い場合に限らず、その組成物の一部でも浸透性が低ければ、「浸透性の低いインク」となる。
また、「▲3▼他のインクと接触することによってその他のインクの浸透性を低する性質を有するインク」としては、例えば、他のインクと接触することによって、その他のインクと化学反応を起こし、その他のインクと凝集物を生成するような他のインクの凝集を促進させるようなインクがある。
これら▲1▼〜▲3▼のインクが、縁無し印刷時に、媒体Sから外れてインク回収部80に回収されると、そのインク回収部80の吸収材84上になかなか浸透せずに残留してしまう虞がある。インクが吸収材84上に残留してしまうと、インクが蓄積されて、そのうち山積みとなり、印刷時に媒体Sが汚れたり、また吐出ヘッド21の移動の妨げになるなどの悪影響が発生することが予想される。そこで、このような悪影響が発生するのを防止すべく、本実施形態のプリンタ1では、これら▲1▼〜▲3▼のインクについては、媒体Sから外れる領域に到達する可能性がある場合には、吐出量を減らすようにしている。
===プリンタドライバの処理===
プリンタドライバ96は、「縁無し印刷モード」が設定されていたときに、アプリケーションプログラムから取得した画像データに基づき印刷データPDを生成する際に、印刷領域Pが媒体Sからはみ出るような印刷データPDを生成する。しかし、前述したように媒体Sから外れた領域に到達した場合に堆積等の不具合が生じる虞のあるインクについては、媒体Sから外れる領域に到達する可能性のある場合に、吐出量が減るように印刷データPDを生成する。
図12は、媒体から外れた領域に到達した場合に不具合が発生する虞のあるインクの吐出状態の一例を示したものである。当該インクが吐出される領域、即ち印刷領域Pは、通常吐出領域P1と、吐出量削減領域P2とを有している。通常吐出領域P1は、吐出量が減らされずにインクが吐出される領域である。吐出量削減領域P2は、吐出量が減らされてインクが吐出される領域である。吐出量削減領域P2は、媒体Sから外れた領域に到達する可能性がある領域、即ちここでは、用紙(媒体)Sの外縁から用紙Sの外側にはみ出る部分にかけて設けられている。
ここで、吐出量削減領域P2におけるインクの吐出量の削減方法としては、各ノズルからの1回当たり(1滴当たり)の吐出量を削減する方法や、間引く方法などがある。1回当たり(1滴当たり)の吐出量を削減する場合には、より小さいサイズのドットを形成するように印刷データPDを作成するようにする。また、間引く場合には、所定の間隔でインク滴を吐出しないような印刷データPDを作成する。
なお、媒体から外れた領域に到達した場合に不具合が発生する虞のあるインク以外の他の種類のインクについては、図9に示すように、印刷領域Pが媒体Sからはみ出るように印刷データPDが生成される。
また、ここで設定される吐出量削減領域P2については、同図に示すように、必ずしも用紙Sからはみ出るように設定する必要はなく、ある程度余裕をもって用紙Sの縁部上に設定されるようにしても良い。
また、「媒体から外れる領域に到達する可能性のある領域」については、プリンタドライバ96などにより、印刷対象となる媒体(用紙)Sのサイズ等の用紙Sに関する情報や、各種センサからの検出情報に基づき設定される。
また、媒体から外れた領域に到達した場合に不具合が発生する虞のあるインクについて前述したような吐出量削減領域P2を設ける処理は、色変換モージュール98によりインクの色別の多階調データに変換された際や、ハーフトーンモジュール99によりハーフトーン処理が行われる際などにおいて行うことができる。
以上このように媒体Sから外れた領域に到達した場合に堆積等の不具合が生じる虞のあるインクについては、媒体Sから外れる領域に到達する可能性のある場合に、吐出量が減るように印刷データPDが生成されることで、媒体Sから外れた領域への到達量を減らすことができ、これにより、このようなインクが媒体から外れた領域に到達したときに発生する不具合の軽減を図ることができる。すなわち、本実施形態のインクジェットプリンタ1にあっては、吐出ヘッド21から吐出されるインクのうち、インク回収部80の吸収材84に回収されたときに吸収材84に蓄積される虞のあるインクについては、「縁無し印刷モード」時において、吸収材84上におけるインクの蓄積量が削減され、従って、インク回収部80の吸収材84上に堆積したインクによって、印刷される媒体を汚したり、吐出ヘッド21の移動の妨げになるといった問題の解消を図ることができる。
===他の吐出量削減方法===
図13は、媒体Sから外れた領域に到達した場合に不具合が生じる虞のあるインクについて、図12に示すような吐出量削減領域P2を設けず、吐出量がゼロとなるように設定した場合の一例を説明したものである。ここでは、媒体Sから外れた領域に到達した場合に不具合が生じる虞のあるインクについては、印刷領域Pが媒体Sからはみ出さないように印刷領域Pが設定されている。
なお、ここで設定される印刷領域Pについては、同図に示すように、用紙Sの大きさ、ぎりぎりに収まるように設定しても良く、また、多少余裕を持って用紙Sの外縁部に余白を設けるように設定しても良い。もちろん、前述した図8に示す「通常印刷モード」のように、十分な余白をもって印刷領域Pが設定されるようにしても良い。
このように媒体Sから外れた領域に到達した場合に不具合が生じる虞のあるインクについては、媒体Sから外れる領域に到達する可能性のある場合に、吐出量を削減するのではなく、吐出量がゼロとなるように吐出を行わないようにすることによって、このようなインクが媒体から外れた領域に到達したときに発生する不具合を確実に防ぐことができる。
===他の縁無し印刷方法===
図9で説明した「縁無し印刷」においては、印刷領域Pが用紙Sよりも大きくなるように設定されていたが、「縁無し印刷」を行う場合に、必ずしもこのような方法を実施する必要はない。
図14は、他の「縁無し印刷」の方法の一例を説明したものである。ここでは、同図に示すように、印刷領域Pが、用紙Sの領域に対してぎりぎりに設定される。このように印刷領域Pが、用紙Sの領域に対してぎりぎりに設定されても、用紙Sの縁部になるべく余白が形成されないように印刷を行うことができる。
図15は、このような「縁無し印刷」の方法における、媒体Sから外れた領域に到達した場合に不具合が生じる虞のあるインクについての吐出量削減領域P2の設定方法の一例を説明したものである。ここで、吐出量削減領域P2は、用紙Sの縁部上に沿って設けられている。また、通常吐出領域P1は、その吐出量削減領域P1に取り囲まれてその内側に設けられている。
図14に示すような「縁無し印刷」の方法の場合、図15に示すように、吐出量削減領域P2を用紙Sの縁部ぎりぎりの領域に設定しても構わない。このような用紙Sの縁部ぎりぎりの領域は、用紙Sに位置ズレが発生した場合に、インクが媒体Sから外れた領域に到達する虞があるからである。媒体Sから外れた領域に到達した場合に不具合が生じる虞のあるインクについて、このような領域に対する吐出量を減らすことによって、不具合の発生を軽減することができる。
===浸透性の検証方法===
<浸透性の検証方法▲1▼>
ここでは、インクの浸透性の検証方法について例を挙げて説明する。図16は、その検証方法の一例を説明するための図である。同図に示すようなインク回収部を想定した溝部82を設け、この溝部82内に吸収材84としてスポンジを配置して、そのスポンジ84に対して上からインクIPを滴下して検証する。インクIPは、同一種類のものをスポンジ84上の同じポイントに所定の時間間隔で所定の回数打ち込んで比較する。1回当たりのインクIPの打込み量は同じに設定する。例えば、1秒間隔で、25plずつ、200回打ち込むといった形に設定する。
このときに、スポンジ84上にインクが残留しているか否かを目視等により確認したり、またはスポンジ84上に残留しているインクTの高さHや大きさ(直径M)などからスポンジ84上のインク残留量を調査する。このような調査をインクの種類別、例えば色別に行う。その結果から、スポンジ84上にインクが残留している場合や、インクTの高さHや大きさ(直径M)などが所定の基準を超えている場合、また比較して他のインクよりも大きい場合には、浸透性の低いインクと特定することができる。
<浸透性の検証方法▲2▼>
ここでは、2種類のインクを接触させたことによりどちらかのインクの浸透性が低くなる場合と、他のインクの凝集を促進する場合との検証方法について説明する。これらの場合でも、検証方法▲1▼の場合と同様に、図16に示すように、インク回収部80を想定して設けた溝部82の内部に吸収材として配置されたスポンジ84に対し、上からインクIPを滴下して検証する。ただし、ここでは、2種類のインクを使用し、それら2種類のインクを同じポイントに所定の時間間隔で所定の回数打ち込んで比較する。1回当たりのインクIPの打込み量は同じに設定する。例えば、1秒間隔で、25plずつ、200回打ち込むといった形に設定する。また、このときに、比較例として、2種類のインクを各々単独で打ち込んだ場合についても調査すると良い。
そして、これによって、スポンジ84上にインクが残留しているか否かを目視等により確認したり、またスポンジ84上に残留しているインクTの高さHや大きさ(直径M)などからスポンジ84上のインク残留量を調査したりする。このような調査をインクの種類別、例えば色別に行う。その結果から、スポンジ84上のインクの残留の有無や、インクTの高さHや大きさ(直径M)などを所定の基準や他のインクと比較するなどして、インクの浸透性が低くなったか否かを検証する。
===液体吐出システム等の構成===
次に、本発明に係る液体吐出システムの一例として、液体吐出装置としてインクジェットプリンタを備えた印刷システムを例にして説明する。
図17は、液体吐出システムの外観構成を示した説明図である。液体吐出システム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図18は、図17に示した液体吐出システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
上述したプリンタの動作を制御するコンピュータプログラムは、例えばインターネット等の通信回線を経由して、プリンタ1106に接続されたコンピュータ1000等にダウンロードさせることができるほか、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録して配布等することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクFD、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスクMO、ハードディスク、メモリ等の各種記録媒体を用いることができる。なお、このような記憶媒体に記憶された情報は、各種の読取装置1110によって、読み取り可能である。
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
また、上述した実施形態において、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、制御ユニット60の記憶媒体であるメモリ65に取り込まれていても良い。そして、制御ユニット60が、メモリ65に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態におけるプリンタの動作を達成しても良い。
このようにして実現された液体吐出システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るプリンタ等の印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る液体吐出装置に含まれるものである。
また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部又は全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。
また、被印刷体は、印刷紙の他に、布やフィルムなどであってもよい。
また、液体吐出装置側にて行っていた処理の一部をホスト側にて行ってよく、また液体吐出装置とホストの間に専用の処理装置を介設して、この処理装置にて処理の一部を行わせるようにしてもよい。
<液体吐出装置について>
本発明の液体吐出装置としては、前述したインクジェットプリンタ等の印刷装置をはじめ、これらの他に、例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造型機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置等に適用することも可能である。
<液体について>
本発明の液体としては、前述したインク、例えば染料インクや顔料インクに限定されるものではなく、例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液等を含む(水も含む)を適用することもできる。また、液体の成分については、溶媒として水の他に溶剤など、液体を構成するものを含む。
<媒体について>
媒体については、前述した用紙として、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、液体の吐出対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
主たる本発明によれば、液体吐出部から吐出される複数種類の液体のうちの一部の種類の液体が媒体から外れる領域に到達したときに発生する不具合の軽減を図ることが可能な液体吐出装置、液体吐出方法、及び、液体吐出システムを実現することができる。
また、他の主たる本発明によれば、液体吐出部から吐出される複数種類の液体のうちの一部の種類の液体が媒体から外れる領域に到達したときに発生する不具合の軽減を図ることが可能な液体吐出装置を実現することができる。

Claims (14)

  1. 媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出部を備えた液体吐出装置において、
    前記液体吐出部から吐出されて前記媒体から外れる領域に到達する前記液体のうちの一部の種類の液体は、吐出量が減らされていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記液体吐出部から吐出されて前記媒体から外れる領域に到達する前記液体のうちの前記一部の種類の液体は、吐出量がゼロとなるように減らされていることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される他の種類の液体よりも浸透性の低い液体が含まれることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される全種類の液体のうち、最も浸透性が低い液体が含まれることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される他の種類の液体と接触することによって浸透性が低くなる液体が含まれることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される他の種類の液体と接触することによって他の種類の液体の浸透性を低くする液体が含まれることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記一部の種類の液体には、前記液体吐出部から吐出される他の種類の液体の凝集を促進させる液体が含まれることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記一部の種類の液体が複数種類あることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体から外れた液体を回収する液体回収部を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  10. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記媒体から外れた液体を回収する液体回収部を備え、
    前記液体回収部は、回収された前記液体を吸収する吸収材を備えていることを特徴とする液体吐出装置。
  11. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記液体がインクであることを特徴とする液体吐出装置。
  12. 媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出部と、前記液体吐出部における前記液体の吐出を制御する吐出制御部とを備えた液体吐出装置において、
    前記吐出制御部は、前記液体吐出部により前記媒体から外れると判断される領域に前記液体の吐出をしようとするときに、前記複数種類の液体の中の一部の種類の液体については、前記媒体から外れると判断される領域への吐出を行わないことを特徴とする液体吐出装置。
  13. 媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出方法であって、
    吐出されて前記媒体から外れる領域に到達する前記液体のうちの一部の種類の液体は、吐出量が減らされていることを特徴とする液体吐出方法。
  14. コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な液体吐出装置とを具備した液体吐出システムにおいて、
    前記液体吐出装置は、媒体に対して複数種類の液体を吐出する液体吐出部を備えた液体吐出装置であって、前記液体吐出部から吐出されて前記媒体から外れる領域に到達する前記液体のうちの一部の種類の液体は、吐出量が減らされていることを特徴とする液体吐出システム。
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