JP6962033B2 - 印刷装置及び印刷装置の調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの印刷装置及び印刷装置の調整方法に関する。
媒体を間欠搬送する搬送部と、媒体に文字、写真等の画像を印刷するために媒体に液体を吐出する印刷部と、その画像の定着を促進するために媒体を加熱して乾燥させる乾燥部とを備える印刷装置がある。このような印刷装置の一例として、特許文献1には、単位面積当たりの液体の吐出量を段階的に変化させたパッチチャートを媒体に印刷するプリンターが記載されている。このプリンターは、印刷したパッチチャートを測色器で測定することによって、その媒体における液体の飽和量を測定する。媒体における液体の飽和量を把握することによって、液体の色再現精度の高い印刷が可能となる。
国際公開第2017/033327号
液体の飽和量は、媒体の種別ごとに異なる。すなわち、色再現精度の高い印刷をするにあたって、媒体の種別ごとに適した液体の吐出量が異なる。液体の吐出量が変わると、その媒体を乾燥させるために必要な乾燥部による加熱時間も変わる。そのため、液体の吐出量が変更される際には、乾燥部の加熱時間を調整することが好ましい。
本発明の目的は、媒体を適切に乾燥できる印刷装置及び印刷装置の調整方法を提供することにある。
上記課題を解決する印刷装置は、所望のパス数で媒体に画像を印刷可能な印刷部と、前記印刷部のパス数に基づく搬送量で前記媒体を間欠搬送する搬送部と、前記印刷部により液体を吐出されることで印刷された前記媒体を加熱する乾燥部と、を備え、前記印刷部から吐出される前記液体の液体量が異なる複数のパッチを前記媒体に印刷可能であり、前記パッチは、基準パッチと、疑似パッチとを含み、前記基準パッチは、所望の液体量で形成され、前記疑似パッチは、前記印刷部に設定可能なパス数に基づいて、前記基準パッチを形成するための液体量を基準にして決定された液体量で形成される。
パッチが乾燥部により加熱される加熱時間は、媒体を間欠搬送する搬送部の1回当たりの搬送量によって決まる。媒体を間欠搬送する搬送部の1回当たりの搬送量は、印刷部のパス数によって決まる。そのため、媒体に印刷されるパッチを構成する基準パッチ及び疑似パッチは、印刷部のパス数に基づいて決定される加熱時間で一律に加熱される。
疑似パッチは、印刷部に設定可能なパス数に基づき、基準パッチの液体量を基準に決定されたその液体量で形成される。例えば、疑似パッチが基準パッチよりも少ない液体量で形成される場合を考えると、パッチが乾燥部により一律に加熱された後、疑似パッチの乾燥が十分となる一方で、基準パッチの乾燥が不十分となることがある。乾燥部の加熱による液体の蒸発量は、乾燥部による媒体の加熱時間によって決まる。そのため、基準パッチ及び疑似パッチを形成するための液体量の差を、基準パッチ及び疑似パッチを乾燥させるために乾燥部が加熱する加熱時間の差として置き換えることができる。すなわち、印刷部のパス数により決まる加熱時間に替えて、疑似パッチを形成するための液体量を変化させることによって、疑似パッチが、基準パッチとは異なる加熱時間で乾燥される疑似的なパッチとされる。
例えば、疑似パッチの液体量を基準パッチの液体量よりも小さくすることによって、その疑似パッチを、加熱時間が基準パッチの加熱時間よりも長くされた疑似的なパッチとみなすことができる。疑似パッチの液体量を基準パッチの液体量よりも大きくすることによって、その疑似パッチを、加熱時間が基準パッチの加熱時間よりも短くされた疑似的なパッチとみなすことができる。
そのため、上記構成によれば、基準パッチ及び疑似パッチを含むパッチの乾燥具合を確認することによって、所望の液体量で画像を印刷するにあたり、その画像を乾燥させるために必要な乾燥時間を把握できる。したがって、媒体を適切に乾燥できる。
上記印刷装置において、前記疑似パッチの液体量は、前記印刷部に設定可能なパス数のうち、前記印刷部に設定されているパス数と前記印刷部に設定されているパス数とは異なるパス数との差に基づいて決定されることが好ましい。
この構成によれば、疑似パッチを、印刷部に設定されているパス数とは異なるパス数で印刷する場合の加熱時間で加熱される疑似的なパッチとしてみなすことができる。すなわち、この構成によれば、疑似パッチの乾燥具合を確認することによって、乾燥部の加熱時間を適切に調整できる。
上記印刷装置において、前記疑似パッチは、前記印刷部に設定されているパス数とは異なるパス数に対応して複数形成されることが好ましい。
この構成によれば、複数の疑似パッチの乾燥具合を確認することによって、乾燥部の加熱時間をより適切に調整できる。
また、上記課題を解決する印刷装置の調整方法は、所望の液体量で形成される基準パッチと、印刷部に設定可能なパス数に基づいて、前記基準パッチを形成するための液体量を基準にして決定された液体量で形成される疑似パッチと、を含む複数のパッチを媒体に印刷することと、搬送部により間欠搬送される前記媒体を加熱する乾燥部によって乾燥される前記パッチの乾燥具合に基づいて前記乾燥部の加熱時間を調整することと、を備える。
この方法によれば、上述した印刷装置と同様の効果を得ることができる。
上記印刷装置の調整方法においては、前記乾燥部の加熱時間を調整した後に、液体量が異なる複数の前記パッチを再度前記媒体に印刷することが好ましい。
この方法によれば、再度印刷されたパッチの乾燥具合に基づいて、乾燥部の加熱時間が適切に調整できたか否かを確認できる。
印刷装置の一実施形態を概略的に示す側面図。 印刷部が1パスで印刷するときの平面図。 印刷部が2パスで印刷するときの平面図。 カラーパターンの一例を示す平面図。 チェックパターンの一例を示す平面図。 対応データの一例を示すグラフ。 乾燥時間を調整した後に印刷されるチェックパターンを示す平面図。
以下、印刷装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。本実施形態における印刷装置は、例えばインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、印刷装置11は、筐体12と、媒体Sを支持する媒体支持部20と、媒体支持部20に沿うように媒体Sを搬送方向Yに搬送する搬送部30とを備えている。印刷装置11は、媒体Sに文字、写真等の画像を印刷する印刷部40と、印刷部40に印刷された媒体Sを乾燥させるための乾燥部50とを備えている。印刷装置11は、媒体支持部20に向けて媒体Sを繰り出す繰出軸13と、印刷部40により印刷された媒体Sを巻き取る巻取軸14とを備えている。印刷装置11は、その動作を統括的に制御する制御部18を筐体12の内部に備えている。
繰出軸13は、媒体Sが巻き重ねられたロール体R1を着脱可能に保持している。繰出軸13は、回転することによって、ロール体R1から媒体Sを巻き解いて繰り出す。本実施形態において、媒体Sは、用紙とされている。
媒体支持部20は、それぞれ板状の部材で構成される第1案内部21、第2案内部22及び支持部23を有している。第1案内部21は、繰出軸13から繰り出された媒体Sを筐体12の内部に向けて案内するように支持する。支持部23は、第1案内部21に案内された媒体Sを支持する。第2案内部22は、支持部23上を通過する媒体Sを筐体12の外部に向けて案内するように支持する。すなわち、第1案内部21は、搬送方向Yにおいて支持部23よりも上流側に配置されている。第2案内部22は、搬送方向Yにおいて支持部23よりも下流側に配置されている。本実施形態において、媒体Sが搬送される搬送方向Yとは、媒体支持部20上において媒体Sが移動する方向のことを指す。
第1、第2案内部21、22は、その上面が媒体Sを案内するための案内面24、25とされている。支持部23は、その上面が媒体Sを支持するための支持面26とされている。本実施形態において、支持部23は、支持面26が水平に延びるように構成されている。第1、第2案内部21、22は、案内面24、25の一部が支持面26に対して湾曲するように構成されている。
搬送部30は、搬送方向Yにおいて、第1案内部21及び支持部23の間と、支持部23と第2案内部22の間との2箇所に配置されている。搬送部30は、駆動回転が可能な駆動ローラー31と、駆動ローラー31の回転に対して従動回転が可能な従動ローラー32とを有している。搬送部30は、駆動ローラー31と従動ローラー32とが媒体Sを挟み込んだ状態で回転することによって、媒体Sを媒体支持部20に沿って搬送する。本実施形態において、駆動ローラー31は、媒体Sに対して下方から接触可能に配置されている。従動ローラー32は、媒体Sに対して上方から接触可能に配置されている。
印刷部40は、支持部23と対向するように筐体12の内部に配置されている。印刷部40は、搬送される媒体Sの幅方向Xに延びるガイド軸41と、ガイド軸41に支持されるキャリッジ42と、キャリッジ42に搭載されるヘッド43とを有している。キャリッジ42は、ガイド軸41に沿って移動可能とされている。すなわち、キャリッジ42は、幅方向Xに移動可能に構成されている。本実施形態において、ガイド軸41は、2本設けられている。
ヘッド43は、キャリッジ42の下面から露出するようにキャリッジ42に搭載されている。ヘッド43は、支持部23と対向するその下面に、例えば液体の一例であるインクを吐出可能なノズル44を複数有している。ヘッド43は、支持部23に支持される媒体Sに向けてノズル44からインクを吐出することによって、媒体Sに画像を印刷する。本実施形態における印刷部40は、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの計4色のインクを吐出可能とされている。
乾燥部50は、第2案内部22と対向するように筐体12の外部に配置されている。乾燥部50は、収容体51と、発熱体52と、反射板53とを有している。収容体51は、発熱体52及び反射板53を収容している。収容体51は、箱体状をなすように設けられ、第2案内部22の案内面25に向けて開口している。発熱体52は、通電されることによって発熱する。本実施形態において発熱体52は、例えば幅方向Xに延びる棒状のヒーターで構成され、搬送方向Yに間隔をあけて2本配置されている。反射板53は、発熱体52の上部を囲うように湾曲する板状の部材である。反射板53は、発熱体52から生じる赤外線を第2案内部22の案内面25に向けて反射する。
乾燥部50は、発熱体52の発熱によって第2案内部22の案内面25上に位置する媒体Sを加熱する。このとき、媒体Sは、インクに含まれる水などの溶媒成分が乾燥部50の加熱で蒸発することによって乾燥される。これにより、媒体Sに印刷された画像の定着が促進される。なお、乾燥部50は、媒体Sを加熱する加熱温度を変更可能に構成されている。媒体Sを乾燥させる乾燥部50の乾燥能力は、その加熱温度と、媒体Sを加熱する加熱時間とによって決まる。本実施形態における乾燥部50は、初期設定としてその加熱温度が60℃として設定されている。乾燥部50は、媒体Sの温度がその設定された加熱温度となるように媒体Sを加熱する。すなわち、乾燥部50は、その加熱温度が60℃として設定されている場合、媒体Sの温度が概ね60℃となるように媒体Sを加熱する。
巻取軸14は、回転することによって、乾燥部50によって加熱された媒体Sを巻き取る。巻取軸14は、媒体Sを巻き取ることによって、ロール体R2を形成する。巻取軸14は、ロール体R2を着脱可能に保持している。なお、本実施形態における印刷装置11は、ロール体R1から繰り出される連続紙に限らず、単票紙にも印刷可能とされている。
本実施形態において、媒体Sの幅方向Xは、繰出軸13の長手方向と一致する。繰出軸13は、その長手方向を軸方向として回転することで媒体Sを繰り出す。そのため、媒体Sは、繰出軸13からその円周方向へ繰り出される。繰出軸13から繰り出された媒体Sは、媒体支持部20に沿って搬送方向Yに移動する。このとき、媒体支持部20に沿って移動する媒体Sは、繰出軸13の円周方向へ移動するともいえる。繰出軸13における長手方向及び円周方向は、互いに異なる方向を示している。すなわち、本実施形態において、幅方向X及び搬送方向Yは、互いに異なる方向を示している。
本実施形態において、印刷部40は、ヘッド43がキャリッジ42とともに幅方向Xに往復移動することによって媒体Sに画像を印刷する。そのため、搬送部30は、印刷部40が媒体Sの上方を幅方向Xに移動する間、すなわち印刷部40が媒体Sに対して走査する間、媒体Sの搬送を停止する。
搬送部30は、印刷部40が媒体Sの上方を移動し終えた際、例えば印刷部40が媒体Sの上方を通過して筐体12の内部における幅方向Xの端部に位置する際に、媒体Sを一定量搬送する。このように、搬送部30は、印刷部40の動作に基づいて駆動ローラー31の回転と停止とを交互に繰り返し、媒体Sを間欠的に搬送する。本実施形態における搬送部30は、印刷部40が媒体Sの上方を幅方向Xに移動するごとに、すなわち印刷部40が媒体Sに対して1回走査するごとに、媒体Sを一定量搬送する。
次に、図2及び図3を参照して、本実施形態の印刷装置11が媒体Sに印刷する際の印刷方式について説明する。ここでは、媒体Sにおいて印刷が施される領域が搬送方向Yにおいて複数に分割されたそれぞれの領域を印刷領域Tとする。特に、本実施形態においては、説明の便宜上、媒体Sにおいて印刷が施される領域が搬送方向Yにおいて等間隔に分割されたそれぞれの領域を印刷領域Tとして扱う。
本実施形態における印刷装置11は、媒体Sに画像を印刷する印刷部40のパス数を変更可能とされている。本実施形態において、印刷部40のパス数とは、1つの印刷領域Tに対して印刷部40が印刷動作を実行する回数のことを指す。すなわち、パス数とは、1つの印刷領域Tに対して印刷部40が走査する回数ともいえる。1つの印刷領域Tに印刷される画像は、設定されたパス数だけ印刷部40が印刷動作を実行することで形成される。
図2には、印刷部40が1パスで媒体Sに印刷する際の態様が図示されている。図2に示すように、1パスで媒体Sに印刷する印刷部40は、1つの印刷領域Tに対して印刷動作を1回実行する。すなわち、1パスで媒体Sに印刷する印刷部40は、1つの印刷領域Tに対して1回走査する。1パスで媒体Sに印刷する印刷部40は、1回走査するごとに、1つの印刷領域Tへの印刷を完了する。媒体Sは、印刷部40が1回走査するごとに、その印刷領域Tの搬送方向Yにおける長さの分だけ搬送される。
図3には、印刷部40が2パスで媒体Sに印刷する際の態様が図示されている。図3に示すように、2パスで媒体Sに印刷する印刷部40は、1つの印刷領域Tに対して印刷動作を2回実行する。すなわち、2パスで媒体Sに印刷する印刷部40は、1つの印刷領域に対して2回走査する。2パスで媒体Sに印刷する印刷部40は、2回走査するごとに、1つの印刷領域Tへの印刷を完了する。媒体Sは、印刷部40が1回走査するごとに、その印刷領域Tの搬送方向Yにおける長さの分だけ搬送する。
本実施形態の印刷装置11においては、印刷部40のパス数が大きいほど、媒体Sに印刷される画像の画質が高くなる。
印刷部40においては、ヘッド43の製造時に、そのノズル44の位置にばらつきが生じることがある。ノズル44から吐出されるインクの着弾位置は、ノズル44の位置精度に基づく。そのため、ノズル44の位置のばらつきに起因して、インクの着弾位置にもばらつきが生じることがある。例えば、印刷部40が1パスで印刷する場合、1つの印刷領域に対して1回の印刷動作で画像を印刷するため、ノズル44の位置のばらつきに起因して、印刷した画像にバンディング等の印刷ムラが生じることがある。
この点、印刷部40が2パスで印刷する場合、1つの印刷領域Tに対して2回の印刷動作で画像を印刷するため、1パスで印刷する場合と比較して、インクの着弾位置のばらつきが平均化される。すなわち、印刷動作を複数回実行して画像を印刷することによって、ノズル44の位置のばらつきに起因する印刷ムラが抑制され、その画像の画質が向上される。本実施形態における印刷装置11は、印刷部40のパス数を1パス、2パス、3パス、4パス、5パスで選択可能とされている。すなわち、本実施形態において、印刷部40の設定可能なパス数は、1パス、2パス、3パス、4パス、5パスとされている。
図2及び図3に示すように、媒体Sを間欠搬送する搬送部30の1回当たりの搬送量は、印刷領域Tの搬送方向Yにおける長さと一致する。2パスで印刷する場合、1パスで印刷する場合と比較して、印刷領域Tの搬送方向Yにおける長さが約半分となる。すなわち、2パスで印刷する場合、1パスで印刷する場合と比較して、印刷部40が1回走査するごとに媒体Sを間欠搬送する搬送部30の1回当たりの搬送量が約1/2倍となる。
媒体Sを間欠搬送する搬送部30の1回当たりの搬送量が小さくなると、それに伴って媒体Sの搬送に要する搬送時間が長くなる。例えば、2パスで印刷する場合、1パスで印刷する場合と比較して、媒体Sの搬送に要する搬送時間が約2倍となる。搬送時間が短いほど、媒体Sに画像を印刷する印刷装置11の生産性、すなわち印刷装置11の処理速度が向上する。すなわち、本実施形態の印刷装置11は、その処理速度を5段階で選択可能とされているともいえる。本実施形態において、印刷部40が1パスで印刷する場合に最も処理速度が速くなり、印刷部40が5パスで印刷する場合に最も処理速度が遅くなる。
本実施形態において、媒体Sの搬送に要する搬送時間が長くなると、乾燥部50による媒体Sの加熱時間も同様に長くなる。そのため、搬送部30による搬送時間が約2倍となると、乾燥部50により媒体Sが加熱される加熱時間も約2倍となる。すなわち、本実施形態において、乾燥部50による加熱時間は、印刷部40のパス数によって決定される。
まとめると、印刷部40がNパス(N=2、3、4、5)で画像を印刷する場合、1パスで印刷する場合と比較して、印刷部40が1回走査するごとに媒体Sを間欠搬送する搬送部30の搬送量が約1/N倍となる。すなわち、媒体Sを間欠搬送する搬送部30の1回当たりの搬送量は、印刷部40のパス数に基づく。
印刷部40がNパス(N=2、3、4、5)で画像を印刷する場合、1パスで印刷する場合と比較して、乾燥部50による加熱時間が約N倍となる。すなわち、印刷部40がNパスで画像を印刷する場合、1パスで印刷する場合と比較して、印刷装置11の処理速度が約1/N倍となる。
乾燥部50の加熱温度によっては、媒体Sに波打ち、反り等の加熱ダメージが生じる場合がある。特に、ポリ塩化ビニル等の比較的耐熱性の低い媒体Sに印刷する場合、加熱ダメージが顕著となるため、乾燥部50の加熱温度を低く設定する必要がある。しかし、乾燥部50の加熱温度が低いと、媒体Sが十分に乾燥されず、媒体Sに吐出されたインクの乾燥が不十分となる場合がある。そのため、本実施形態における印刷装置11は、乾燥部50の加熱時間を調整することによって、媒体Sを適切に乾燥可能とされている。
次に、上記のように構成された印刷装置11が備える乾燥部50の加熱時間の調整手順について説明する。
まず、ユーザーは、印刷装置11に画像を印刷させるにあたり、印刷装置11の処理速度を決定する。ユーザーは、本実施形態の印刷装置11において選択可能とされる5段階のパス数から所望の処理速度となるパス数を選択して決定する。すなわち、ユーザーは、印刷装置11に画像を印刷させるにあたり、まず、印刷装置11において選択可能とされる5つのパス数から印刷部40のパス数を決定する。ユーザーは、選択した印刷部40のパス数を処理速度として印刷装置11に設定する。この印刷部40のパス数は、印刷装置11が備えるボタン、タッチパネル等の操作部を介して設定されてもよいし、コンピューター等の外部端末を介して設定されてもよい。なお、本実施形態における印刷部40は、初期設定としてそのパス数が1パスで設定されている。
次に、ユーザーは、印刷する画像の色濃度を決定する。そのため、本実施形態における印刷装置11は、画像を印刷するにあたって、その色濃度を変更可能とされている。ユーザーは、画像の色濃度を決定するべく、その媒体Sにおけるインクの発色具合を確認するために、カラーパターン60(図4参照)を印刷装置11に印刷させる。このとき、印刷装置11は、ユーザーにより設定されたパス数でカラーパターン60を媒体Sに印刷する。
図4に示すように、カラーパターン60は、1つの色相を示すパッチ70が幅方向Xに連続するパッチ群80で構成されている。本実施形態のカラーパターン60は、複数のパッチ群80で構成されている。カラーパターン60は、計4つのパッチ群80が搬送方向Yに並んで構成されている。カラーパターン60は、搬送方向Yの上流側から下流側に向けて順に、シアンのパッチ群80C、マゼンタのパッチ群80M、イエローのパッチ群80Y、ブラックのパッチ群80Kが並んで構成されている。パッチ群80C、80M、80Y、80Kは、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク単色で形成されている。
パッチ群80は、色濃度が異なる複数のパッチ70が幅方向Xに並んで構成されている。本実施形態のパッチ群80は、5つのパッチ70で構成されている。パッチ群80は、図4において幅方向Xの左側から右側に向けて順に、その色濃度が段階的に高くなるようにパッチ70が並んで構成されている。そのため、パッチ群80において、図4の幅方向Xの左側となる端部に位置するパッチ70の色濃度が最も低く、右側となる端部に位置するパッチ70の色濃度が最も高い。パッチ群80は、1つの色相の階調を示しているともいえる。
パッチ群80を構成するパッチ70は、印刷装置11において選択可能とされる色濃度に対応して形成される。そのため、本実施形態のカラーパターン60は、搬送方向Yでそれぞれ異なる色相を示す複数のパッチ70が、幅方向Xで色濃度別に並んで構成されているともいえる。パッチ群80を構成するパッチ70は、印刷装置11において選択可能とされる色濃度ごとに設けられることが好ましい。すなわち、本実施形態の印刷装置11は、画像の色濃度を5段階で変更可能とされている。
本実施形態においては、印刷装置11において選択可能とされる画像の色濃度の高低を、色濃度レベルとして表す。そのため、本実施形態の印刷装置11は、画像の色濃度を、色濃度レベル1〜5の間で選択可能に構成されている。なお、色濃度レベルが高いほど、色濃度が高い。
パッチ群80を構成するパッチ70は、図4の幅方向Xの左側から右側に向けて順に、色濃度レベル1、色濃度レベル2、色濃度レベル3、色濃度レベル4、色濃度レベル5で形成される。パッチ70は、その色濃度レベルが高いほど、色濃く印刷される。なお、印刷装置11は、パッチ70の色濃度をユーザーが判別し易くするために、パッチ70の色濃度を示すための識別子をパッチ70と併せて形成するようにカラーパターン60を印刷してもよい。
画像の色濃度は、媒体Sに対して単位面積当たりに吐出されるインクの量によって決定される。そのため、単位面積当たりに吐出されるインクの量が大きいほど、その色濃度が高くなる。本実施形態においては、印刷部40から媒体Sに吐出されるインクの単位面積当たりの量を液体量と呼称する。すなわち、印刷装置11は、インクの液体量が異なる複数のパッチ70を媒体Sに印刷することによって、カラーパターン60を印刷する。色濃度レベルは、液体量の大小を示しているともいえる。
本実施形態において、色濃度レベルは、液体量と線形的な関係となるように設定されている。すなわち、色濃度レベル3に相当する液体量は、色濃度レベル1に相当する液体量の3倍の量とされている。色濃度レベル5に相当する液体量は、色濃度レベル1に相当する液体量の5倍とされている。そのため、パッチ群80において、隣り合うパッチ70同士の液体量の差分は一定とされている。パッチ群80は、図4の幅方向Xの左側から右側に向けて順に、その液体量が一定量ずつ増加するようにパッチ70が並んで構成されている。
ユーザーは、印刷されたカラーパターン60を見て、パッチ70の発色具合を確認する。ユーザーは、印刷されたカラーパターン60から所望の色を呈するパッチ70を選択して、画像の色濃度を決定する。
ユーザーは、選択したパッチ70の色濃度を、色濃度レベルとして印刷装置11に設定する。すなわち、ユーザーは、色濃度レベル1〜5のうち所望の色濃度レベルを印刷装置11に設定する。画像の色濃度は、印刷装置11が備えるボタン、タッチパネル等の操作部を介して設定されてもよいし、コンピューター等の外部端末を介して設定されてもよい。
画像の色濃度が設定されると、ユーザーが選択したその色濃度に対応して、印刷部40から吐出されるインクの液体量が変更される。すなわち、ユーザーは、印刷装置11に画像を印刷させるにあたり、印刷部40が吐出する液体量を選択して決定するともいえる。なお、本実施形態の印刷部40は、初期設定としてその液体量(画像の色濃度)が色濃度レベル1に相当する液体量で設定されている。
ここまでの手順をまとめると、ユーザーは、印刷装置11に画像を印刷させるにあたり、まず所望の処理速度となる印刷部40のパス数を選択し、その後カラーパターン60から画像の色濃度を選択する。すなわち、この時点で、媒体Sに吐出されるインクの液体量と、乾燥部50による媒体Sの加熱温度及び加熱時間が決定されている。
本実施形態において、乾燥部50の加熱によってインクが蒸発する量は、乾燥部50の加熱温度と加熱時間とによって決まる。本実施形態においては、乾燥部50の加熱によって媒体Sから蒸発されるインクの単位面積あたりの量を蒸発量と呼称する。媒体Sに吐出されたインクは、その一部が媒体Sに吸収される。本実施形態においては、印刷部40から媒体Sに吐出されたインクのうち、媒体Sに吸収されるインクの単位面積あたりの量を吸収量と呼称する。媒体Sは、印刷部40にインクを吐出されてから乾燥部50によって加熱されるまでの間にインクを吸収する。なお、媒体Sの吸収量は、媒体Sの種別によって異なる。
印刷された画像を定着させるべく、媒体Sを乾燥させるためには、印刷部40から吐出されたインクのうち、媒体Sの表面上に残るインクを蒸発させればよい。しかし、インクを蒸発させるために加熱温度を上昇させると、耐熱性が低い媒体Sに画像を印刷する場合においては、媒体Sに加熱ダメージが生じることがある。そのため、本実施形態においては、乾燥部50の加熱時間を調整することによって、媒体Sへの加熱ダメージを低減しつつ、媒体Sを十分に乾燥させる。
媒体Sを乾燥させるためには、蒸発量≧液体量−吸収量となるように乾燥部50の加熱時間が設定されていればよい。媒体Sの加熱ダメージを低減するためには、蒸発量=液体量−吸収量となるように、乾燥部50の加熱時間が設定されていることが好ましい。
次に、ユーザーは、カラーパターン60から選択したパッチ70の色濃度(液体量)で画像を印刷した場合に、乾燥部50の現在の加熱時間、すなわち選択した印刷部40のパス数で乾燥するか否かを確認する。そこで、ユーザーは、媒体Sの乾燥具合を確認するためのチェックパターン90(図5参照)を印刷装置11に印刷させる。このとき、印刷装置11は、カラーパターン60と同様に、ユーザーにより設定されたパス数でチェックパターン90を媒体Sに印刷する。
図5に示すように、チェックパターン90は、1つの色相を示すパッチ70が幅方向Xに連続するパッチ群80で構成されている。本実施形態のチェックパターン90は、カラーパターン60と異なり、1つのパッチ群80で構成されている。チェックパターン90は、例えばブラックのパッチ群80Kで構成されている。
チェックパターン90のパッチ群80は、基準パッチ71と、疑似パッチ72とで構成されている。基準パッチ71は、パッチ群80において1つだけ設けられている。疑似パッチ72は、パッチ群80において複数設けられている。パッチ群80は、基準パッチ71及び疑似パッチ72が幅方向Xに並んで構成されている。本実施形態においては、パッチ群80において、図5において幅方向Xの右側となる端部に基準パッチ71が位置している。
チェックパターン90のパッチ群80は、カラーパターン60のパッチ群80と同様に、図5において幅方向Xの左側から右側に向けて順に、その色濃度が段階的に高くなるようにパッチ70が並んで構成されている。すなわち、印刷装置11は、液体量が異なる複数のパッチ70を媒体Sに印刷することによって、チェックパターン90を印刷する。
基準パッチ71は、ユーザーが選択した色濃度レベルで形成される。例えば、ユーザーがカラーパターン60から色濃度レベル5を選択した場合、基準パッチ71は色濃度レベル5に相当する液体量で形成される。すなわち、ユーザーが選択した色濃度レベルに相当する液体量とは、ユーザーが所望する所望の液体量のことを指す。そのため、チェックパターン90は、ユーザーが選択した色濃度レベルに相当する液体量で印刷されるパッチ70を含む複数のパッチ70で構成されているともいえる。
基準パッチ71は、ユーザーが選択したパス数で且つユーザーが選択した色濃度レベルで画像を形成した場合の乾燥具合を確認可能なパッチ70である。なお、印刷装置11は、パッチ群80において基準パッチ71をユーザーが判別し易くするために、基準パッチ71を識別するためのマークを併せて形成するようにチェックパターン90を印刷してもよい。
疑似パッチ72は、印刷装置11において選択可能なパス数のうち、ユーザーが選択したパス数とは異なるパス数に対応して形成される。本実施形態においては、印刷装置11において選択可能なパス数のうち、ユーザーが選択したパス数よりも大きいパス数に対応して形成される。例えば、ユーザーが2パスを選択した場合、図5に示すように、疑似パッチ72は、2パスよりも大きいパス数である3パス、4パス、5パスに対応するように計3つ形成される。なお、印刷装置11は、パッチ群80において疑似パッチ72をユーザーが判別し易くするために、疑似パッチ72を識別するためのマークを併せて形成するようにチェックパターン90を印刷してもよい。この場合、疑似パッチ72が対応するパス数を識別できることが好ましい。
疑似パッチ72は、その対応するパス数に基づいて、基準パッチ71の液体量を基準に算出された液体量で形成されている。疑似パッチ72は、その対応するパス数で且つユーザーが選択した色濃度レベルで画像を形成した場合の乾燥具合を疑似的に確認可能なパッチ70である。
基準パッチ71及び疑似パッチ72は、チェックパターン90として、ユーザーにより選択されたパス数に基づく加熱時間だけ乾燥部50によって一律に加熱される。乾燥部50によるインクの蒸発量は、乾燥部50の加熱温度と加熱時間とによって決まる。そのため、乾燥部50の加熱時間を短くするとインクの蒸発量が小さくなり、乾燥部50の加熱時間を長くするとインクの蒸発量が大きくなる。本実施形態において、乾燥部50による加熱時間は、印刷部40のパス数によって決まる。そのため、印刷部40のパス数を小さくするとインクの蒸発量が小さくなり、印刷部40のパス数を大きくするとインクの蒸発量が大きくなる。すなわち、パッチ群80を構成するパッチ70は、その液体量が小さいパッチ70ほど、乾燥部50の加熱によって多くのインクが蒸発したパッチ70としてみなすことができる。これにより、パッチ群80を構成するパッチ70において、その液体量の差を加熱時間の差として置き換えることができる。
液体量が基準パッチ71の液体量よりも小さい疑似パッチ72を、加熱時間が基準パッチ71の加熱時間よりも長い疑似的なパッチ70としてみなすことができる。液体量が基準パッチ71の液体量よりも大きい疑似パッチ72を、加熱時間が基準パッチ71の加熱時間よりも短い疑似的なパッチ70としてみなすことができる。すなわち、チェックパターン90においては、疑似パッチ72を、基準パッチ71とは異なる加熱時間で加熱された疑似的なパッチ70としてみなすことができる。そのため、疑似パッチ72は、ユーザーが選択した色濃度レベルの画像を、ユーザーが選択したパス数とは異なるパス数で印刷した場合の乾燥具合を確認可能なパッチ70とされる。
本実施形態において、パッチ群80を構成する疑似パッチ72を、図5の幅方向Xにおいて右側から左側に向けて順に、疑似パッチ72a、72b、72cと符号を付して区別する。疑似パッチ72aは3パスに対応して形成され、疑似パッチ72bは4パスに対応して形成され、疑似パッチ72cは5パスに対応して形成されている。
疑似パッチ72aは、ユーザーが選択した色濃度レベルである色濃度レベル5で画像を印刷した場合に、印刷部40が3パスであるときの加熱時間で乾燥するか否かを確認可能なパッチ70である。疑似パッチ72bは、ユーザーが選択した色濃度レベルである色濃度レベル5で画像を印刷した場合に、印刷部40が4パスであるときの加熱時間で乾燥するか否かを確認可能なパッチ70である。疑似パッチ72cは、ユーザーが選択した色濃度レベルである色濃度レベル5で画像を印刷した場合に、印刷部40が5パスであるときの加熱時間で乾燥するか否かを確認可能なパッチ70である。
すなわち、チェックパターン90を構成する複数のパッチ70は、その液体量に基づいて、それぞれ異なる加熱時間で加熱されたパッチ70としてみなすことができる。チェックパターン90は、同じ液体量で形成された複数のパッチ70がそれぞれ異なる加熱時間で加熱されるように構成されているともいえる。疑似パッチ72の液体量を算出する方法については後述する。
次に、ユーザーは、印刷されたチェックパターン90を見て、選択したパッチ70である基準パッチ71の乾燥が十分か否かを確認する。ユーザーは、例えばチェックパターン90の基準パッチ71を指で触ることによって、基準パッチ71が乾燥しているか否かを判別する。なお、パッチ70の乾燥具合について、例えば「JIS K 5600-3-3」の硬化乾燥状態の判定方法に基づいて判定してもよい。
基準パッチ71の乾燥が十分であれば、その基準パッチ71の色濃度、すなわち基準パッチ71の液体量で画像を印刷した場合に、乾燥部50の現在の加熱時間でその画像を乾燥できることがわかる。逆に、基準パッチ71の乾燥が不十分であれば、基準パッチ71の液体量で画像を印刷した場合に、その画像を乾燥させるには乾燥部50の現在の加熱時間では短いと判断できる。ユーザーは、選択したパッチ70である基準パッチ71の乾燥が不十分である場合、チェックパターン90の乾燥具合に基づき、乾燥部50の加熱時間、すなわち印刷部40のパス数を調整する。具体的には、チェックパターン90の疑似パッチ72の乾燥具合に基づいて乾燥部50の加熱時間を調整する。
ユーザーは、チェックパターン90を印刷装置11に印刷させることによって、選択したパス数(処理速度)と色濃度とで画像を印刷した場合における媒体Sの乾燥具合を事前に確認できる。なお、ユーザーは、選択したパス数と色濃度とで実際に画像を印刷装置11に印刷させることによっても媒体Sの乾燥具合を事前に確認できる。しかし、この場合、印刷した画像の乾燥が不十分であった際には、ユーザーが自身の経験等に基づいて、パス数を調整することで乾燥部50の加熱時間を調整する。ユーザーは、乾燥部50の加熱時間を調整した後、再び画像を印刷して乾燥具合を確認する。すなわち、ユーザーは、画像を乾燥させるために適切な加熱時間となるまで、画像の印刷と加熱時間の調整とを繰り返す。そのため、画像を印刷して媒体Sの乾燥具合を確認することは、チェックパターン90を印刷して媒体Sの乾燥具合を確認することよりも、媒体S及びインクの消費量が大きくなることが多い。
本実施形態における印刷装置11は、チェックパターン90の乾燥具合に基づいて乾燥部50の加熱時間を適切に調整可能とされている。媒体Sの乾燥具合を確認する際にチェックパターン90を印刷することによって、消費する媒体Sの量及びインクの量が低減される。
次に、チェックパターン90を構成する疑似パッチ72の液体量を算出する方法について説明する。ここでは、印刷部40のパス数が2パス、画像の色濃度が色濃度レベル5としてユーザーに選択されている場合を考える。
疑似パッチ72の液体量は、印刷装置11が備える制御部18によって算出される。制御部18は、ユーザーが選択した印刷部40のパス数と画像の色濃度とに基づいて、制御部18自身が記憶する対応データを参照することによって、疑似パッチ72の液体量を算出する。対応データとは、印刷部40のパス数と乾燥部50によるインクの蒸発量との対応関係を示すデータである。
図6に示すグラフは、乾燥部50の加熱温度と乾燥部50によるインクの蒸発量との対応関係を、印刷装置11において選択可能なパス数ごとに示したグラフである。すなわち、図6に示すグラフは、印刷部40のパス数と乾燥部50によるインクの蒸発量との対応関係を、乾燥部50の加熱温度ごとに示したグラフであるともいえる。本実施形態においては、印刷部40のパス数が4パスであるときの対応関係と2パスであるときの対応関係とを代表して示している。このグラフは、対応データの一例として制御部18に格納されている。
図6に示すように、インクの蒸発量は、乾燥部50の加熱温度が大きいほど増加する。インクの蒸発量は、印刷部40のパス数が大きいほど、すなわち加熱時間が長いほど増加する。4パス時における乾燥部50の加熱温度とインクの蒸発量との対応関係を見ると、加熱温度が60℃であるときのインクの蒸発量は約10g/mで、加熱温度が80℃であるときのインクの蒸発量は約21g/mである。2パス時における乾燥部50の加熱温度とインクの蒸発量との対応関係を見ると、加熱温度が60℃であるときのインクの蒸発量は約6g/mで、加熱温度が80℃であるときのインクの蒸発量は約11g/mである。換言すると、図6に示すように、加熱温度が60℃である場合の印刷部40のパス数とインクの蒸発量との対応関係を見ると、印刷部40のパス数が4パスであるときのインクの蒸発量は約10g/mで、2パスであるときのインクの蒸発量は約6g/mである。また、加熱温度が80℃である場合の印刷部40のパス数とインクの蒸発量との対応関係を見ると、印刷部40のパス数が4パスであるときのインクの蒸発量は約21g/mで、2パスであるときのインクの蒸発量は約11g/mである。
本実施形態において、仮に、色濃度レベル1に相当する液体量を5g/mとすると、色濃度レベル3に相当する液体量が15g/mとなり、色濃度レベル5に相当する液体量が25g/mとなる。すなわち、本実施形態において、基準パッチ71は、25g/mの液体量で形成される。ここで、チェックパターン90における疑似パッチ72のうち、4パスに対応して形成される疑似パッチ72bに注目する。
チェックパターン90において、疑似パッチ72bを、印刷部40が4パスであるときの加熱時間で加熱された色濃度レベル5の疑似的なパッチ70としてみなすことができる液体量を考える。疑似パッチ72bは、基準パッチ71と同様に2パス時の加熱時間だけ乾燥部50により加熱される。そのため、疑似パッチ72b及び基準パッチ71から蒸発するインクの蒸発量は同量となる。そこで、疑似パッチ72bを4パス時の加熱時間で加熱された色濃度レベル5の疑似的なパッチ70とするためには、疑似的なパッチ70の見かけ上の蒸発量が4パス時の蒸発量と一致するような液体量で疑似パッチ72bを形成すればよい。すなわち、2パス時の蒸発量と4パス時との蒸発量との差分を色濃度レベル5に相当する液体量から差し引いた液体量で疑似パッチ72bを形成すればよい。これによれば、疑似パッチ72bを4パス時の加熱時間で加熱された色濃度レベル5の疑似的なパッチ70としてみなすことができる。
図6に示すグラフを参照すると、加熱温度が60℃であるとき、2パス時の蒸発量が約6g/mで、4パス時の蒸発量が約10g/mである。そのため、疑似パッチ72bの液体量は、25−(10−6)=21(g/m)として算出される。すなわち、疑似パッチ72の液体量は、印刷部40に設定されたパス数と、そのパス数とは異なるパス数との差に基づいて決定される。
制御部18は、疑似パッチ72a、72cを形成するための液体量を同様に算出し、チェックパターン90を印刷部40に印刷させる。制御部18は、疑似パッチ72の液体量を、ユーザーに選択されたパス数及び色濃度に基づき、対応データを参照することによって算出する。
なお、加熱温度が80℃である場合においては、2パス時の蒸発量が約11g/mで、4パス時の蒸発量が約21g/mである。そのため、疑似パッチ72bの液体量は、25−(21−11)=15(g/m)として算出される。
次に、チェックパターン90の乾燥具合から乾燥部50の加熱時間を調整する印刷装置11の調整方法について説明する。ここでは、先ほどと同様に、印刷部40のパス数が2パス、画像の色濃度が色濃度レベル5としてユーザーに選択されている場合を考える。
ユーザーは、基準パッチ71の乾燥が不十分である場合、疑似パッチ72の乾燥が十分か否かを確認する。ユーザーは、例えば、チェックパターン90の疑似パッチ72を指で触ることによって、疑似パッチ72が乾燥しているか否かを判別する。
チェックパターン90において、疑似パッチ72のうち、例えば、疑似パッチ72aの乾燥が不十分で、疑似パッチ72b、72cの乾燥が十分であるとする。このとき、ユーザーは、疑似パッチ72の乾燥具合を確認することによって、印刷部40のパス数が4パス又は5パスであれば、乾燥部50の加熱温度を変更することなく媒体Sを乾燥できることが把握できる。ユーザーは、チェックパターン90の乾燥具合に基づいて、印刷部40のパス数を2パスから4パスに変更し、乾燥部50の加熱時間を調整する。
次に、ユーザーは、カラーパターン60から選択したパッチ70の色濃度(液体量)で画像を印刷した場合に、調整した乾燥部50の加熱時間、すなわち変更した印刷部40のパス数で乾燥するか否かを確認する。ユーザーは、媒体Sの乾燥具合を確認するためのチェックパターン90(図7参照)を印刷装置11に再度印刷させる。このとき、印刷装置11は、ユーザーにより変更されたパス数でチェックパターン90を媒体Sに印刷する。
図7に示すように、チェックパターン90は、1つの色相を示すパッチ70が幅方向Xに連続するパッチ群80で構成されている。本実施形態において、印刷部40のパス数が4パスに変更されたため、パッチ群80は2つのパッチで構成されている。チェックパターン90のパッチ群80は、基準パッチ71と、疑似パッチ72とで構成されている。
本実施形態の基準パッチ71は、ユーザーが選択した色濃度レベルである色濃度レベル5に相当する液体量で形成される。本実施形態の疑似パッチ72は、ユーザーが選択したパス数である4パスよりも大きいパス数となる5パスに対応して形成される。
ユーザーは、再度印刷されたチェックパターン90の乾燥具合を確認する。すなわち、ユーザーは、基準パッチ71の乾燥が十分か否かを確認する。このとき、基準パッチ71の乾燥が十分であれば、乾燥部50の加熱時間が適切に調整されたことになる。基準パッチ71の乾燥が不十分であれば、チェックパターン90の乾燥具合に基づいて再び印刷部40のパス数を調整する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)パッチ70が乾燥部50により加熱される加熱時間は、媒体Sを間欠搬送する搬送部30の1回当たりの搬送量によって決まる。媒体Sを間欠搬送する搬送部30の1回当たりの搬送量は、印刷部40のパス数によって決まる。そのため、媒体Sに印刷されるパッチ70を構成する基準パッチ71及び疑似パッチ72は、印刷部40のパス数に基づいて決定される加熱時間で一律に加熱される。
疑似パッチ72は、印刷部40に設定可能なパス数に基づき、基準パッチ71の液体量を基準に決定されたその液体量で形成される。例えば、疑似パッチ72が基準パッチ71よりも少ない液体量で形成される場合を考えると、パッチ70が乾燥部50により一律に加熱された後、疑似パッチ72の乾燥が十分となる一方で、基準パッチ71の乾燥が不十分となることがある。乾燥部50の加熱による液体の蒸発量は、乾燥部50による媒体Sの加熱時間によって決まる。そのため、基準パッチ71及び疑似パッチ72を形成するための液体量の差を、基準パッチ71及び疑似パッチ72を乾燥させるために乾燥部50が加熱する加熱時間の差として置き換えることができる。すなわち、印刷部40のパス数により決まる加熱時間に替えて、疑似パッチ72を形成するための液体量を変化させることによって、疑似パッチ72が、基準パッチ71とは異なる加熱時間で乾燥される疑似的なパッチ70とされる。
例えば、疑似パッチ72の液体量を基準パッチ71の液体量よりも小さくすることによって、その疑似パッチ72を、加熱時間が基準パッチ71の加熱時間よりも長くされた疑似的なパッチ70とみなすことができる。疑似パッチ72の液体量を基準パッチ71の液体量よりも大きくすることによって、その疑似パッチ72を、加熱時間が基準パッチ71の加熱時間よりも短くされた疑似的なパッチ70とみなすことができる。
そのため、上記構成によれば、基準パッチ71及び疑似パッチ72を含むパッチ70の乾燥具合を確認することによって、所望の液体量で画像を印刷するにあたり、その画像を乾燥させるために必要な乾燥時間を把握できる。したがって、媒体Sを適切に乾燥できる。
(2)疑似パッチ72の液体量は、印刷部40に設定可能なパス数のうち、印刷部40に設定されているパス数と印刷部に設定されているパス数とは異なるパス数との差に基づいて決定される。そのため、疑似パッチ72を、印刷部40に設定されているパス数とは異なるパス数で印刷する場合の加熱時間で加熱される疑似的なパッチ70としてみなすことができる。すなわち、上記実施形態によれば、疑似パッチ72の乾燥具合を確認することによって、乾燥部50の加熱時間を適切に調整できる。
(3)疑似パッチ72は、印刷部40に設定されているパス数とは異なるパス数に対応して複数形成される。そのため、複数の疑似パッチ72の乾燥具合を確認することによって、乾燥部50の加熱時間をより適切に調整できる。
(4)乾燥部50の加熱時間を調整した後に、液体量が異なる複数のパッチ70を再度媒体Sに印刷する。そのため、再度印刷されたパッチ70の乾燥具合に基づいて、乾燥部50の加熱時間が適切に調整できたか否かを確認できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。また、以下の変更例は適宜組み合わせてもよい。
・チェックパターン90は、ユーザーが選択したパス数よりも小さいパス数に対応して疑似パッチ72が形成される構成でもよい。
・パッチ70を形成するための液体量の大小を示す量として、色濃度レベルに替えて印刷デューティーとしてもよい。印刷デューティーとは、媒体Sに対する液体の被覆率、すなわち媒体S上を占める液体とその媒体Sとの面積比率である。
・印刷装置11は、6パス以上を選択可能に設けられてもよい。また、印刷装置11において選択可能とされるパス数は、連続した数に限らない。例えば、1パス、2パス、4パス、8パスのように離散的な数でもよい。
・カラーパターン60及びチェックパターン90におけるパッチ群80は、単色のインクからなる構成に限らない。例えば、複数のインクを混色して構成されてもよい。
・印刷装置11は、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置であってもよい。また、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体などが含まれる。
11…印刷装置、30…搬送部、40…印刷部、50…乾燥部、70…パッチ、71…基準パッチ、72…疑似パッチ、72a…疑似パッチ、72b…疑似パッチ、72c…疑似パッチ、80…パッチ群、80K…パッチ群、90…チェックパターン、S…媒体、X…幅方向、Y…搬送方向。

Claims (5)

  1. ユーザーにより設定されたパス数で媒体に画像を印刷可能な印刷部と、
    前記印刷部に設定されているパス数に基づく搬送量で前記媒体を間欠搬送する搬送部と、
    前記印刷部により液体を吐出されることで印刷された前記媒体を加熱する乾燥部と、
    前記印刷部のパス数と前記乾燥部による液体の蒸発量との対応関係を示す対応データを記憶する制御部と、を備え、
    前記印刷部から吐出される液体の液体量が異なる複数のパッチを前記媒体に印刷可能であり、
    前記パッチは、前記印刷部に設定されているパス数に対応する1つの基準パッチと、前記印刷部に設定されているパス数とは異なるパス数に対応する1つ以上の疑似パッチとを含み、
    前記基準パッチは、ユーザーにより設定された液体量で形成され、
    前記疑似パッチは、前記対応データから得られる、前記疑似パッチが対応するパス数に対応付けられた蒸発量と前記基準パッチが対応するパス数に対応付けられた蒸発量との差分に基づいて、前記基準パッチ液体量を基準にして前記制御部が算出した液体量で形成されることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記乾燥部は、前記印刷部に設定されているパス数に基づいて決定される加熱時間で前記基準パッチ及び前記疑似パッチを一律に加熱することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記疑似パッチは、前記印刷部に設定されているパス数とは異なるパス数に対応して複数形成されることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 印刷部に設定されているパス数に対応する1つの基準パッチと、前記印刷部に設定されているパス数とは異なるパス数に対応する1つ以上の疑似パッチと、を含む複数のパッチを媒体に印刷することと、
    搬送部により間欠搬送される前記媒体を加熱する乾燥部によって乾燥される前記パッチの乾燥具合に基づいて前記乾燥部の加熱時間を調整することと、を備え
    前記基準パッチは、ユーザーにより設定された液体量で形成され、
    前記疑似パッチは、前記印刷部のパス数と前記乾燥部による液体の蒸発量との対応関係を示す対応データから得られる、前記疑似パッチが対応するパス数に対応付けられた蒸発量と前記基準パッチが対応するパス数に対応付けられた蒸発量との差分に基づいて、前記基準パッチの液体量を基準にして算出された液体量で形成されることを特徴とする印刷装置の調整方法。
  5. 前記乾燥部の加熱時間を調整した後に、液体量が異なる複数の前記パッチを再度前記媒体に印刷することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置の調整方法。
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