JP4496725B2 - 印刷装置 - Google Patents

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    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色インクおよびクリアインクを吐出して印刷を行う印刷装置、吐出検査方法及び吐出検査用パターンの形成方法、プログラム、印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
紙や布、フィルムなどの各種媒体に対してインクを吐出して印刷を行う印刷装置として、インクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタは、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)といった各色のインクを吐出して媒体上にドットを形成してカラー印刷を行う。インクの吐出は、通常、ノズルにより行われている。
しかし、ときどき、インクの固着などによってノズルに目詰まりが発生してインクが適正に吐出されないときがある。ノズルからインクが適正に吐出されないと、媒体上にドットを形成することができず、適正な画像を形成することができない。そこで、このようなノズルの吐出不良を発見すべく、定期的にノズルの吐出検査を行って、インクが適正に吐出されているか否かを検査することが必要となっている。
【0003】
そこで、従来より、インクジェットプリンタをはじめとするシリアル型プリンタにおいては、記録紙に対し実際に印刷を行って不良ドットがないかどうか検査することが提案されている(特許文献1参照)。ここでは、プリンタにイメージセンサを搭載して、当該イメージセンサにより印刷状態を検出して不良ドットの有無をチェックする。不良ドットがあった場合には、その不良ドットの位置を記憶し、印刷時に他のノズル等により補完するしくみになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−240191号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)といった色インクの他に、クリアインクと呼ばれる無色透明な液体を吐出する印刷装置が登場している。ここで吐出されるクリアインクとは、印刷画像の画質向上等を目的として吐出される液体であり、具体的には、(1)光沢度を向上させる役割、(2)媒体表面に保護層を形成する役割などを果たす。
しかしながら、このようなクリアインクは、無色透明であるため、媒体上に吐出されてもセンサ等により簡単に検知することができず、このため、色インクと同様な検査用パターンを媒体に形成して吐出検査を行うことはきわめてむずかった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みたものであって、その目的は、クリアインクを吐出する吐出部についても簡単に吐出検査を行えるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための主たる発明は、色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部とを備えた印刷装置において、前記クリアインク吐出部は、前記クリアインクを吐出するノズルを複数備え、前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンを媒体に形成するときに、前記クリアインク吐出部が備える前記複数のノズルのうちの各ノズルから前記媒体に向けて前記クリアインクを吐出し、前記クリアインク吐出部が備える前記各ノズル別にブロック状のパターンを形成し、前記クリアインクが付着されているべき複数の前記ブロック状のパターンのうちの各前記ブロック状のパターンに対して、前記色インク吐出部から前記色インクを吐出し、各前記ブロック状のパターンを囲む前記クリアインクが付着されるべきではない領域に対しても、前記色インク吐出部から前記色インクを吐出し、前記クリアインクは、前記クリアインクが先に打ち込まれた各前記ブロック状のパターンに前記色インクが打ち込まれると、前記色インクが前記クリアインクと滲むことによって媒体上に広がり、前記色インクのみでドットを形成した場合と比べて色が濃くなる、印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも以下の事項が明らかとなる。
色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部とを備えた印刷装置において、
前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンを媒体に形成するときに、前記クリアインク吐出部から前記媒体に向けて前記クリアインクを吐出し、前記クリアインクが付着されるべき領域に対して、前記色インク吐出部から前記色インクを吐出することを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置にあっては、クリアインクが付着された領域に色インクが付着すると、色インクがクリアインクと滲んで、単に色インクのみが付着した場合と色が異なるため、クリアインクが適正に吐出されているか否か容易に確認することができる。
【0009】
かかる印刷装置にあっては、前記色インク吐出部は、複数色の色インクを吐出可能であり、前記クリアインクが付着されているべき領域に対しては、これら複数色の色インクのうちのいずれか1色の色インクを吐出するようにしても良い。複数色のうちのいずれか1色の色インクを吐出すれば、クリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンを簡単に形成することができる。
【0010】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリアインクが付着されているべき領域に対して吐出される前記色インクの色が、前記色インクのうち、色が最も薄い色インク以外の色インクであっても良い。このように色が最も薄い色インク以外の色インクを用いれば、クリアインクが適正に吐出されているか否かを容易に確認できる検査用パターンを形成することができる。
【0011】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリアインクが付着した領域に前記色インクが付着したときに、前記色インクが前記クリアインクに滲んでも良い。このように滲むことによって、クリアインクが適正に吐出されているか否かを簡単に確認することができる。
【0012】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリアインクが付着した領域に前記色インクが付着したときの色の濃度が、前記クリアインクが付着されていない領域に前記色インクが付着したときの色の濃度と異なっても良い。このように色の濃度が異なることで、クリアインクが適正に吐出されているか否かを簡単に確認できる。
【0013】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリアインクが付着されるべきではない領域に対しても、前記色インク吐出部から前記色インクが吐出されても良い。このようにクリアインクが付着すべきではない領域に対しても色インクが吐出されれば、クリアインクが適正に吐出されているか否かを確実に確認することができる。
【0014】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリアインクが付着された領域に対して前記クリアインクが複数回にわたり吐出されても良い。このように同じ領域に複数回にわたりクリアインクが吐出されれば、クリアインクが適正に吐出されているか否かをより確実に確認することができる。
【0015】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリアインク吐出部として、前記クリアインクを吐出するノズルを複数備え、前記検査用パターンは、前記各ノズル別にパターンを有しても良い。このようなパターンを形成することで、クリアインクを吐出するノズルが複数あっても、簡単に検査を行うことができる。
【0016】
また、かかる印刷装置にあっては、前記ノズル別の検査用パターンがブロック状に形成されても良い。このように検査用パターンがブロック状に形成されれば、ノズル毎に簡単に検査を行うことができる。
【0017】
また、かかる印刷装置にあっては、前記媒体上に前記色インク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンを形成し得ても良い。このような検査用パターンも形成されれば、色インク吐出部についても簡単に吐出検査を行うことができる。
【0018】
また、かかる印刷装置にあっては、前記色インク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンが、前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンと同一の媒体上に形成されても良い。このように2つの検査用パターンが形成されることで、媒体の無駄を無くすことができる。
【0019】
また、かかる印刷装置にあっては、前記媒体に形成された前記検査用パターンを検知するセンサと、前記センサからの検知情報に基づき前記クリアインク吐出部または前記色インク吐出部における吐出不良の有無をチェックするチェック手段とを備えていても良い。このような構成を備えることで、クリアインク吐出部または色インク吐出部の吐出不良の有無を簡単にチェックすることができる。
【0020】
また、かかる印刷装置にあっては、前記色インク吐出部および前記クリアインク吐出部が、前記媒体に対して相対的に移動可能に設置された印刷ヘッドに設けられていても良い。また、前記媒体を前記印刷ヘッドの移動方向と交差する方向に沿って搬送する搬送手段を備えていても良い。このような構成により、簡単な構成により印刷を実施することができる。
【0021】
色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部とを備えた印刷装置において、
前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンを媒体に形成するときに、前記クリアインク吐出部から前記媒体に向けて前記クリアインクを吐出し、前記クリアインクが付着されているべき領域に対して、前記色インク吐出部から前記色インクを吐出するとともに、
前記クリアインクが付着されているべき領域に対して吐出される前記色インクの色が、前記色インクのうち、色が最も薄い色インク以外の色インクであり、
前記クリアインクが付着した領域に前記色インクが付着したときの色の濃度が、前記クリアインクが付着されていない領域に前記色インクが付着されたときの色の濃度と異なり、
前記クリアインク吐出部として、前記クリアインクを吐出するノズルを複数備え、前記検査用パターンとして、前記各ノズル別に個別に検査用パターンが形成され、
前記色インク吐出部および前記クリアインク吐出部が、前記媒体に対して相対的に移動可能に設置された印刷ヘッドに設けられていることを特徴とする印刷装置。
【0022】
クリアインクを吐出するクリアインク吐出部の吐出検査方法であって、
前記クリアインク吐出部から媒体に向けて前記クリアインクを吐出し、前記クリアインクが付着されているべき領域に、色インクを吐出して検査用パターンを形成して、この検査用パターンに基づき前記クリアインク吐出部の吐出検査を行うことを特徴とする吐出検査方法。
【0023】
クリアインクを吐出するクリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンの形成方法であって、
前記クリアインク吐出部から前記媒体に向けて前記クリアインクを吐出し、前記クリアインクが付着されているべき領域に対して、色インクを吐出して前記検査用パターンを形成することを特徴とする吐出検査用パターンの形成方法。
【0024】
色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部とを備えた印刷装置において実行されるプログラムであって、
前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンを媒体に形成するときに、前記クリアインク吐出部から前記媒体に向けて前記クリアインクを吐出するステップと、前記クリアインクが付着されているべき領域に対して、前記色インク吐出部から前記色インクを吐出するステップとを実行することを特徴とするプログラム。
【0025】
コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムにおいて、
前記印刷装置は、色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部とを備えた印刷装置であって、前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンを媒体に形成するときに、前記クリアインク吐出部から前記媒体に向けて前記クリアインクを吐出し、前記クリアインクが付着されているべき領域に対して、前記色インク吐出部から前記色インクを吐出することを特徴とする印刷システム。
【0026】
===印刷装置の概要===
本発明に係る印刷装置の実施の形態について、インクジェットプリンタを例にとり説明する。図1〜図4は、インクジェットプリンタの一例を示したものである。図1〜図4は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の概要を説明するための図である。図1は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1の内部構成を示す。図3は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部を示す。図4は、そのインクジェットプリンタのシステム構成を示すブロック構成図である。
【0027】
このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、背面から供給された印刷用紙等の媒体を前面から排出する構造を備えており、その前面部には操作パネル2および排紙部3が設けられ、その背面部には給紙部4が設けられている。操作パネル2には、各種操作ボタン5および表示ランプ6が設けられている。また、排紙部3には、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー7が設けられている。給紙部4には、カット紙(図示しない)を保持する給紙トレー8が設けられている。なお、インクジェットプリンタ1は、カット紙など単票状の印刷紙のみならず、ロール紙などの連続した媒体にも印刷できるような給紙構造を備えていても良い。
【0028】
このインクジェットプリンタ1の内部には、図2に示すように、キャリッジ41が設けられている。このキャリッジ41は、所定の方向(本実施形態では図中走査方向)に沿って相対的に移動可能に設けられたものである。キャリッジ41の周辺には、キャリッジモータ(以下、CRモータともいう)42と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46と、が設けられている。キャリッジモータ42は、DCモータなどにより構成され、キャリッジ41を前記所定の方向に沿って相対的に移動させるための駆動源として機能する。また、タイミングベルト45は、プーリ44を介してキャリッジモータ42に接続されるとともに、その一部がキャリッジ41に接続され、キャリッジモータ42の回転駆動によってキャリッジ41を前記所定の方向に沿って相対的に移動させる。ガイドレール46は、キャリッジ41を前記所定の方向に沿って案内する。この他に、キャリッジ41の周辺には、キャリッジ41の位置を検出するリニア式エンコーダ51と、媒体Sをキャリッジ41の移動方向と交差する方向に沿って搬送するための搬送ローラ17Aと、この搬送ローラ17Aを回転駆動させる紙送りモータ15とが設けられている。
【0029】
一方、キャリッジ41には、各種インクを収容したインクカートリッジ48と、媒体Sに対して印刷を行う印刷ヘッド21とが設けられている。インクカートリッジ48は、例えば、イエロ(Y)やマゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)などの各色のインクを収容しており、キャリッジ41に設けられたカートリッジ装着部に着脱可能に装着されている。一方、印刷ヘッド21は、本実施形態では、媒体Sに対してインクを吐出して印刷を施すようになっている。このために印刷ヘッド21には、インクを吐出するための多数のノズルが設けられている。この印刷ヘッド21のインクの吐出機構については、後で詳しく説明する。
【0030】
この他に、このインクジェットプリンタ1の内部には、印刷ヘッド21のノズルの目詰まりを解消するためのクリーニングユニット30が設けられている。クリーニングユニット30は、ポンプ装置31と、キャッピング装置35とを有する。ポンプ装置31は、印刷ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、ノズルからインクを吸い出すものであり、ポンプモータ(図示外)により作動する。一方、キャッピング装置35は、印刷ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、印刷を行わないとき(待機時など)に、印刷ヘッド21のノズルを封止する。
【0031】
次にこのインクジェットプリンタ1の搬送部(本発明の搬送手段に相当)の構成について説明する。この搬送部は、図3に示すように、紙挿入口11A及びロール紙挿入口11Bと、給紙モータ(不図示)と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙搬送モータ(以下、PFモータともいう)15と、搬送ローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bとを有する。
【0032】
紙挿入口11Aは、媒体である用紙Sを挿入するところである。給紙モータ(図示外)は、紙挿入口11Aに挿入された紙Sをプリンタ1内に搬送するモータであり、パルスモータ等で構成される。給紙ローラ13は、紙挿入口11Aに挿入された媒体Sをプリンタ1の内部に自動的に搬送するローラであり、給紙モータによって駆動される。給紙ローラ13は、略D形の横断面形状を有している。給紙ローラ13の円周部分の周囲長さは、PFモータ15までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて媒体SをPFモータ15まで搬送できる。なお、給紙ローラ13の回転駆動力と分離パッド(図示外)の摩擦抵抗とによって、複数の媒体Sが一度に給紙されることを防いでいる。
【0033】
プラテン14は、印刷中の用紙Sを支持する支持手段である。PFモータ15は、媒体Sである例えば紙を紙搬送方向に送り出すモータであり、DCモータで構成される。搬送ローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ1内に搬送された紙Sを印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Aは、搬送ローラ17Aと対向する位置に設けられ、紙Sを搬送ローラ17Aとの間に挟むことによって用紙Sを搬送ローラ17Aに向かって押さえる。
【0034】
排紙ローラ17Bは、印刷が終了した紙Sをプリンタ1の外部に排出するローラである。排紙ローラ17Bは、不図示の歯車により、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、紙Sを排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって用紙Sを排紙ローラ17Bに向かって押さえる。
【0035】
次にこのインクジェットプリンタ1のシステム構成について説明する。このインクジェットプリンタ1は、図4に示すように、バッファメモリ122と、イメージバッファ124と、システムコントローラ126と、メインメモリ127と、EEPROM129とを備えている。バッファメモリ122は、ホストコンピュータ140から送信された印刷データ等の各種データを受信して一時的に記憶する。また、イメージバッファ124は、受信した印刷データをバッファメモリ122より取得して格納する。また、メインメモリ127は、ROMやRAMなどにより構成される。
【0036】
一方、システムコントローラ126は、メインメモリ127から制御用プログラムを読み出して、当該制御用プログラムに従ってプリンタ本体20全体の制御を行う。本実施形態のシステムコントローラ126は、キャリッジモータ制御部128と、搬送制御部130と、ヘッド駆動部132と、ロータリ式エンコーダ134と、リニア式エンコーダ136とを備えている。キャリッジモータ制御部128は、キャリッジモータ42の回転方向や回転数、トルクなどを駆動制御する。また、ヘッド駆動部132は、印刷ヘッド21の駆動制御を行う。搬送制御部130は、搬送ローラ17Aを回転駆動する紙送りモータ15など、搬送系に配置された各種駆動モータを制御する。
【0037】
ホストコンピュータ140から送られてきた印刷データは、一旦、バッファメモリ122に蓄えられる。ここで蓄えられた印刷データは、その中から必要な情報がシステムコントローラ126により読み出される。システムコントローラ126は、その読み出した情報に基づき、リニア式エンコーダ136やロータリ式エンコーダ134からの出力を参照しながら、制御用プログラムに従って、キャリッジモータ制御部128や搬送制御部130、ヘッド駆動部132を各々制御する。
【0038】
イメージバッファ124には、バッファメモリ122に受信された複数の色成分の印刷データが格納される。ヘッド駆動部132は、システムコントローラ126からの制御信号に従って、イメージバッファ124から各色成分の印刷データを取得し、この印刷データに基づき印刷ヘッド21に設けられた各色のノズルを駆動制御する。
【0039】
この他に、本実施形態のシステムコントローラ126にあっては、反射型光学センサ制御部132を備えている。反射型光学センサ制御部302は、反射型光学センサ300を駆動制御する。反射型光学センサ300は、発光ダイオードなどから構成される発光部300Aと、フォトトランジスタなどから構成される受光部300Bとを備えている。反射型光学センサ制御部302は、反射型光学センサ300の発光部300Aの発光制御を行ったり、またその受光部300Bで受光された反射光に関する情報をシステムコントローラ126に伝達する役割も果たす。反射型光学センサ300は、発光部300Aから媒体Sに対して発光できるようにキャリッジ41に設けられていて、キャリッジ41とともに媒体Sに対して相対的に移動するようになっている。
【0040】
===反射型光学センサの構成例===
図5は、センサとして反射型光学センサ300の一実施形態を示した模式図である。反射型光学センサ300は、同図に示すように、キャリッジ41に設けられ、キャリッジ41とともに媒体Sに対して相対的に移動するようになっている。
反射型光学センサ300の発光部300Aは、媒体Sに対して光が所定の角度をなして照射されるように設定されている。他方、受光部300Bは、媒体Sの表面で反射された光(正反射光および拡散反射光を含む)を検出するようになっている。これにより、反射型光学センサ300は、受光部300Bで受光された光の反射量を測定して媒体Sの光沢度や色の濃度などを検出するようになっている。反射型光学センサ300の検出結果は、システムコントローラ126に出力される。
なお、本実施形態では、発光部300Aと受光部300Bとが隣接して配置されていたが、相互に間隔をあけて別々に配置されていても良い。
【0041】
===リニア式エンコーダ===
次にリニア式エンコーダ51について詳しく説明する。図6は、キャリッジ41に設けられたリニア式エンコーダ51の構成を模式的に示したものである。 このリニア式エンコーダ51は、発光ダイオード511と、コリメータレンズ512と、検出処理部513とを備えている。検出処理部513は、複数(例えば4個)のフォトダイオード514と、信号処理回路515と、例えば2個のコンパレータ516A、516Bとを有している。
【0042】
発光ダイオード511の両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード511から光が発せられる。この光はコリメータレンズ512により平行光に集光されてリニア式エンコーダ用符号板517を通過する。リニア式エンコーダ用符号板517には、所定の間隔(例えば1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられている。
【0043】
リニア式エンコーダ用符号板517を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード514に入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード514から出力される電気信号は信号処理回路515において信号処理され、信号処理回路515から出力される信号はコンパレータ516A、516Bにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ516A、516Bから出力されるパルスENC−A、ENC−Bがリニア式エンコーダ51の出力となる。
【0044】
図7は、キャリッジモータ42の正転時及び逆転時におけるリニア式エンコーダ51の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
図7A及び図7Bに示すように、キャリッジモータ42の正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。キャリッジモータ42が正転しているとき、即ち、キャリッジ41がガイドレール46に沿って移動しているときは、図7Aに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、キャリッジモータ42が逆転しているときは、図7Bに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスENC−Bの1周期Tは、キャリッジ41がリニア式エンコーダ用符号板517のスリット間隔を移動する時間に等しい。
【0045】
そして、リニア式エンコーダ51の出力パルスENC−A、ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち上がりエッジが検出され、検出されたエッジの個数が計数され、この計数値に基づいてキャリッジモータ42の回転位置が演算される。この計数はキャリッジモータ42が正転しているときは1個のエッジが検出されると「+1」を加算し、逆転しているときは、1個のエッジが検出されると「−1」を加算する。パルスENC−A及びENC−Bの各々の周期は、リニア式エンコーダ用符号板517の、あるスリットがリニア式エンコーダ51を通過してから次のスリットがリニア式エンコーダ51を通過するまでの時間に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。このため、上記計数のカウント値「1」はリニア式エンコーダ用符号板517のスリット間隔の1/4に対応する。これにより上記計数値にスリット間隔の1/4を乗算すれば、その乗算値に基づいて、計数値が「0」に対応する回転位置からのキャリッジモータ42の移動量を求めることができる。このときリニア式エンコーダ51の解像度はリニア式エンコーダ用符号板517のスリットの間隔の1/4となる。
【0046】
===印刷ヘッド===
図8は、印刷ヘッド21の下面部に設けられたインクのノズルの配列を示した図である。印刷ヘッド21の下面部には、同図に示すように、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の各色ごとにそれぞれ複数のノズル♯1〜♯180からなるノズル列211が設けられている。さらに本実施形態では、これら各色のノズル列211に加え、クリアインク(CL)のノズル列212(本発明におけるクリアインク吐出部に相当)が設けられている。なお、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の各色のノズル列211は、本発明の色インク吐出部に相当する。また、クリアインク(CL)のノズル列212は、本発明のクリアインク吐出部に相当する。また、本発明では、色インクとして、前述した色以外に他の色、例えば、ブルーやグリーンなどの色インクを用いても良い。
【0047】
各ノズル列211、212の各ノズル♯1〜♯180は、用紙7の搬送方向に沿って直線状に配列されている。各ノズル列211、212は、印刷ヘッド21の移動方向(走査方向)に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。各ノズル♯1〜♯180には、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(図示外)が設けられている。
【0048】
ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各ノズル♯1〜♯180から吐出される。
【0049】
図9は、各ノズル♯1〜♯180の駆動回路220を示したものである。この駆動回路220は、同図に示すように、原駆動信号発生部221と、複数のマスク回路222と、駆動信号補正回路223とを備えている。原駆動信号発生部221は、各ノズル♯1〜♯180に共通して用いられる原信号ODRVを生成する。この原信号ODRVは、一画素分の主走査期間内(キャリッジ41が一画素の間隔を横切る時間内)において、図中下部に示すように、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。原駆動信号発生部221で生成された原信号ODRVは、各マスク回路222に出力される。
【0050】
マスク回路222は、印刷ヘッド21のノズル♯1〜♯180をそれぞれ駆動する複数のピエゾ素子に対応して設けられている。各マスク回路222には、原信号発生部221から原信号ODRVが入力されるとともに、印刷信号PRT(i)が入力される。この印刷信号PRT(i)は、画素に対応する画素データであり、一画素に対して2ビットの情報を有する2値信号である。その各ビットは、それぞれ第1パルスW1と第2パルスW2とに対応している。マスク回路222は、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、原信号ODRVを遮断したり通過させたりするためのゲートである。すなわち、印刷信号PRT(i)がレベル『0』のときには、原信号ODRVのパルスを遮断する一方、印刷信号PRT(i)がレベル『1』のときには、原信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて駆動信号DRVとして駆動信号補正回路223に出力する。
【0051】
駆動信号補正回路223は、マスク回路222からの駆動信号DRVの波形のタイミングをずらして補正をする。ここで補正される駆動信号DRVの波形のタイミングのずらし幅は、システムコントローラ126等からの指示によって適宜調節される。すなわち、駆動信号補正回路223は、システムコントローラ126等からの指示によって駆動信号DRVの波形を所望のタイミングにずらすことができる。駆動信号補正回路223により補正された駆動信号DRVは、各ノズル♯1〜♯10のピエゾ素子に向けて出力される。各ノズル♯1〜♯10のピエゾ素子は、駆動信号補正回路223からの駆動信号DRVに基づき駆動してインクの吐出を行う。
【0052】
図10は、駆動信号発生部の動作を示す原信号ODRV、印刷信号PRT(i)、駆動信号DRV(i)のタイミングチャートである。同図に示すように、原信号ODRVは、各画素区間T1、T2、T3、T4において、第1パルスW1と第2パルスW2とを順に発生する。なお、画素区間とは、一画素分のキャリッジ41の移動区間と同じ意味である。
【0053】
ここで、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『1、0』に対応しているとき、第1パルスW1のみが一画素区間の前半で出力される。これにより、ノズルから小さいインク滴が吐出され、媒体には小さいドット(小ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『0、1』に対応しているとき、第2パルスW2のみが一画素区間の後半で出力される。これにより、ノズルから中サイズのインク滴が吐出され、媒体には中サイズのドット(中ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『1、1』に対応しているとき、第1パルスW1と第2パルスW2とが一画素区間で出力される。これにより、ノズルから大きいサイズのインク滴が吐出され、媒体には大きいサイズのドット(大ドット)が形成される。以上説明したとおり、一画素区間における駆動信号DRV(i)は、印刷信号PRT(i)の3つの異なる値に応じて互いに異なる3種類の波形を有するように整形され、これらの信号に基づいて印刷ヘッド21は、3種類のサイズのドットを形成し、また画素区間無いにて吐出するインク量を調整することが可能である。また、画素区間T4のように、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『0、0』に対応しているときには、ノズルからインク滴が吐出されず、媒体にはドットが形成されないことになる。
【0054】
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、このようなノズル♯1〜♯10の駆動回路220が、各ノズル列211、212ごと、即ち、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の各色およびクリアインク(CL)に各々個別に設けられ、各ノズル列211、212ごとに個別にピエゾ素子の駆動が行われるようになっている。
【0055】
===色インク・クリアインク===
<色インク>
色インクとは、ここでは、イエロ(Y)やマゼンダ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)、ブラック(K)などといった有色非透明のインクのことをいう。これら色インクは、染料インクや顔料インクなどからなり、その色としては、前述した4色の他に、ライトマゼンダ(LM)、ライトシアン(LC)、ダークイエロ(DY)、ブルー、グリーンなどがある。
【0056】
<クリアインク>
クリアインクとは、一般に、色インクと対照的に無色透明なインクのことである。ここで、特にこのような無色透明に限らず、有色透明であったり、また有色非透明であっても、媒体に印刷されたときに、前述した反射型光学センサ300などの各種センサにより検知が難しいインクを広くいう。つまり、イエロ(や)やマゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)などといった有色非透明の色インクは、媒体に付着したときに、反射型光学センサ300などにより検知可能であるのに対して、クリアインクとは、媒体に付着しても付着しているのか否か特定がきわめて難しいインクのことを指す。
【0057】
===吐出検査手順===
本実施形態にかかるインクジェットプリンタ1では、前述した各色の色インクおよびクリアインクがノズルから適正に吐出されているか否かを検査することができる。この吐出検査にあっては、実際にノズルから色インクまたはクリアインクを吐出して媒体上に所定の検査用パターンを形成して行う。そして、検査の結果、ノズルに目詰まり等の吐出不良が発見された場合には、ノズルをクリーニングする処理を実行する。
【0058】
図11は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの吐出検査手順の一例を示したものである。同図に示すように、吐出検査を行う場合には、まず、媒体に向けて色インクまたはクリアインクを吐出して所定の検査用パターンを形成する(S102)。なお、ここで形成される検査用パターンについては、後で詳しく説明する。本実施形態では、色インクにより形成される検査用パターンと、クリアインクにより形成される検査用パターンが異なる。次に、形成された検査用パターンをチェックする(S104)。このチェックにおいては、当該インクジェットプリンタ1のキャリッジ41に搭載された反射型光学センサ300を用いて行われる。このようにしてチェックを行った後、反射型光学センサ300からの検出結果に基づき色インクまたはクリアインクの吐出不良の有無を判定する(S106)。ここで、吐出不良があると判定された場合には、ノズルクリーニングを実行する(S108)。このノズルクリーニングについては後で詳しく説明する。一方、吐出不良が発見されなかった場合には、処理を終了する。
【0059】
===色インクの検査用パターン===
図12は、各色の色インクの吐出検査用のパターン400の一実施形態を示したものである。この検査用パターン400は、同図に示すように、各色の色インク、即ち本実施形態では、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)及びバイオレット(V)の各色のインクにより各々形成された長方形状のパターン402により構成されている。各色のブロック状のパターン402は、本実施形態では、キャリッジ41の移動方向に沿って一列に並べられて配置されている。各色のパターン402には、それぞれ各色の各ノズル♯1〜180に各々に対応したブロック状のパターンが形成されている。
【0060】
図13は、ある色のパターン402を拡大して詳しく示したものである。このパターン402は、同図に示すように、その上下左右両側部にそれぞれ上部検査マージン404と、下部検査マージン406と、右部検査マージン408と、左部検査マージン410とが設けられ、これら各検査マージン404、406、408、410に取り囲まれるようにしてその内側に複数のブロック状の検査パターン412からなるノズル別検査パターン群414が形成されている。各ブロック状の検査パターン412は、各色の色インクを吐出するノズル♯1〜♯180にそれぞれ対応して形成されている。つまり、ある色の色インクを吐出するノズル1つに対して、1つのブロック状のパターン412が割り当てられている。各ブロック状のパターン412は、それぞれ対応するノズルから吐出された色インクのみが吐出されて形成されている。
このようなブロック状の検査パターン412が、本実施形態では、紙面縦方向(媒体の搬送方向)に沿って20行、紙面横方向(キャリッジ41の移動方向)に沿って9列形成されている。
【0061】
なお、上部検査マージン404は、ノズル♯1〜8、♯10〜♯17により形成され、下部検査マージン406は、ノズル♯163〜♯170、♯172〜♯179により形成されている。右部検査マージン408、410および左部検査マージンはそれぞれ図中に示すノズル番号のノズルにより形成されている。
このような各色の色インクの吐出検査用のパターン400は、各色それぞれ720dpi(横)×360dpi(縦)の解像度で形成されている。
【0062】
===クリアインクの検査用パターン===
<検査用パターン>
図14は、クリアインクの検査用パターンの一実施形態を示したものである。また、図15は、そのクリアインクの検査用パターン500を拡大して詳しく示したものである。図16は、そのクリアインクの検査用パターン500に形成される1つのブロック状のパターン508を詳しく示したものである。
【0063】
この検査用パターン500は、図14に示すように、クリアインクが吐出されて形成されたクリアインクパターン502と、色インクが吐出されて形成された色インクパターン504、506との2つのパターンにより形成されている。クリアインクパターン502は、多数のブロック状のパターン508により構成されている。各ブロック状のパターン508は、図15に示すように、クリアインクを吐出する各ノズル♯1〜♯180に対応するようにそれぞれ形成されたものである。つまり、クリアインクを吐出するノズル1つに対して、1つのブロック状のパターン508が形成されている。各ブロック状のパターン508は、それぞれ各々対応するノズルから吐出されたクリアインクのみが付着して形成されている。1つのブロック状のパターン508は、図16に示すように、横1.98mm(56ドット:56/720inch)、縦1.27mm(18ドット:18/360inch)の寸法に、長方形状に成形されている。本実施形態では、このようなブロック状のパターン508が、紙面縦方向(媒体の搬送方向)に沿って10行、紙面横方向(キャリッジ41の移動方向)に沿って18列、相互に間隔をあけて形成されている。
【0064】
一方、色インクパターン504、506は、このようなクリアインクパターンに重ねられて形成されたものである。本実施形態では、色インクパターン504、506は、上部パターン504と下部パターン506との2つのパターンにより構成され、同図に示すようにクリアインクパターン502全体を覆うように長方形状に形成されている。本実施形態では、色インクとして、シアン(C)が用いられる。この他に、色インクパターン504,506を形成する色インクとしては、本実施形態では、最も色の薄いイエロ(Y)を除く他の色、即ち、マゼンダ(M)やマットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の色インクを用いても構わない。
【0065】
なお、本実施形態では、プリンタ1が印刷に用いる色インクとして、イエロ(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の各色の色インクを備えているから、最も色の薄いイエロ(Y)以外の他の色の色インクを色インクパターン504、506の形成に用いることができたが、プリンタ1に色インクが他の組み合わせて搭載された場合には、個々の組み合わせに応じて適宜、色インクパターン504、506の形成に用いる色インクが選出される。つまり、例えば、プリンタ1が、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(Bk)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンダ(LM)、ダークイエロ(DY)の組み合わせて色インクを備えていた場合には、ライトシアン(LC)またはライトマゼンダ(LM)が、色インクパターン504、506の形成に用いられない色インクとして選出され、これらを除く他の色インク、即ち、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(Bk)、ダークイエロ(DY)の中から適宜選出しても良い。
【0066】
<色インクパターンの形成理由>
このようにクリアインクのパターン502と色インクのパターン504、56とを重ねて形成するのは次の理由からである。つまり、クリアインクと色インクの両方が付着した領域には、図14および図15に示すように、色インクのみが付着した部分と比べて色が濃くなるからである。これは、クリアインクが付着した部分に、その上に重なるようにして後から色インクが付着したことで、先に打ち込まれたクリアインクに、後から打ち込まれた色インクが滲んだためである。つまり、媒体に対して先にクリアインクを打ち込み、媒体表面をクリアインクで浸した状態にしておき、その上に色インクを打ち込むことで、色インクが媒体上にドットとして形成されずにクリアインクと滲んで広がったからである。色インクが媒体上にドットとして形成された場合には、そのドットの隙間から下地の色、即ち媒体の白色が表側にあらわれて色が薄く見える。色インクがクリアインクと滲めば、媒体表面を色インクで覆ってしまうことになるため、下地の色、即ち媒体の白色が表側にあらわれず、色があまり薄まらないのである。
【0067】
なお、先に色インクが媒体に打ち込まれ、後からクリアインクが打ち込まれた場合には、先に打ち込まれた色インクが媒体上に浸透して定着してしまうため、後からクリアインクを打ち込んでも、このクリアインクが色インクと滲む量が少なくなる。特に、普通紙と違って光沢紙等は、表面にインクを定着させるための定着層が形成されているため、先に色インクが打ち込まれると、色インクが媒体上に定着されてしまうため、後からクリアインクを打ち込んでもあまり滲まない。一方、先にクリアインクを、定着層が吸収可能なインク量を超えるように打ち込めば、媒体表面がクリアインクで浸された状態となり、後から色インクを打ち込めば、色インクがクリアインクと滲んで広がり、色が濃く出る。
【0068】
ユーザーにより検査が行われる場合を想定することを考慮すると、検査用パターンを形成するための媒体として、普通紙が使用されるのか光沢紙が使用されるのか不明なため、普通紙でも光沢紙でも様々な媒体において汎用的に検査用パターンの形成が可能な方法を採用するのが好ましい。
【0069】
<検査用パターンの形成手順>
このような検査用パターンの形成方法について説明する。図17は、クリアインクの検査用パターンの形成手順の一例を示したものである。クリアインクの検査用パターン500を形成するのは、まず、前述したように、図17Aに示すように媒体に対してクリアインクを吐出して、各ノズル別のブロック状のパターン508からなるクリアインクパターン502を形成する。本実施形態では、各ブロック状のパターン508が、前述した「大ドット」でかつ720dpi(横)×360dpi(縦)の解像度で形成される。このような解像度で前述するようなブロック状のパターン508を形成する動作が複数回にわたって行われる。つまり、媒体上の同一の領域に例えば4回等、複数回にわたりクリアインクが吐出される。
【0070】
次にこうしてクリアインクの打込みにより形成されたクリアインクパターン502の上にこれに覆い被さるようにして、色インクのパターン504、506を形成する。ここでは、色インクの吐出が2段階に分けられて行われる。まず、図17Bに示すように、クリアインクのパターン502の上半分を覆うようにして色インクの上部パターン504を形成し、次に図17Cに示すように、クリアインクのパターン502の下半分を覆うようにして色インクの下部パターン506を吐出してパターンを形成する。なお、色インクの上部パターン504の形成は、その色インクを吐出するノズル♯1〜♯108を用いて行われ、下部パターン506の形成は、その色インクを吐出するノズル♯73〜♯180を用いて行われる。本実施形態では、上部パターン504および下部パターン506は、前述した「大ドット」でかつ180dpi(横)×360dpi(縦)の解像度で形成される。
【0071】
このようにしてクリアインクにより形成されたクリアインクのパターン502全体を覆うようにして色インクのパターン504、506を形成して、クリアインクの検査用パターン500の形成を終了する。
【0072】
===検査用パターンのチェック方法===
次に、こうして形成した検査用パターン400、500のチェック方法について説明する。検査用パターン400、500のチェックは、キャリッジ41に設けられた反射型光学センサ300により行う。反射型光学センサ300は、検査用パターンの上方に配置され、キャリッジ41の移動により媒体に対して相対的に移動して、検査用パターンに形成された各ブロック状のパターンを1行ずつチェックする。このとき、反射型光学センサ300の発光部300Aから媒体に向けて光が発せられ、この発せられた光が媒体上で反射されて受光部300Bにおいて受光される。反射型光学センサ300は、この受光部300Bの受光量をシステムコントローラ126に出力する。
【0073】
システムコントローラ126は、反射型光学センサ300からの受光結果に基づき、吐出不良が無いかどうかノズル別にチェックする。具体的には、システムコントローラ126は、反射型光学センサ300の受光部300Bの受光量を予めメインメモリ等に記憶している所定の閾値と比較して吐出不良の有無を判定する。1行分のチェックが終了すると、搬送部により媒体を搬送して次行のチェックを実行する。このようにして次々に検査用パターンに基づき吐出不良の有無をチェックする。なお、このシステムコントローラ126は、本発明におけるチェック手段に相当する。
【0074】
===吐出不良が発見された場合の措置===
前述した吐出検査の結果、センサ300により目詰まり等の吐出不良が発生しているノズルが発見された場合には、その目詰まり等の吐出不良を解消するためのクリーニング動作を実施する。ここで実施され得るクリーニング動作としては、次のものがある。
【0075】
<ノズル吸引>
図2で説明したクリーニング装置により行う方法である。具体的には、前述したポンプ装置31によりノズルからインクを強制的に吸い出して目詰まり等の吐出不良を解消する。
【0076】
<フラッシング>
フラッシングは、ノズルからインクを強制的に吐出する方法である。具体的には、ノズルのピエゾ素子を駆動してノズルからインクを強制的に排出する。これにより、目詰まり等の吐出不良を解消する。
【0077】
以上本実施形態によれば、クリアインクの吐出検査に用いる検査用パターンを形成するときに、先に媒体に向けてクリアインクを吐出した後、媒体に向けて色インクを吐出することで、後から吐出された色インクを先に吐出されたクリアインクと滲ませることができ、これにより、色インクのみが付着している領域と異なる色になるから、クリアインクが適正に吐出されているか否かをセンサ300等により簡単に確認することができる。
特に、色インクとしてシアン(C)を用いていることで、クリアインクの吐出の有無を容易に確認することができる。
【0078】
なお、前述した実施形態では、色インクの検査用パターンと、クリアインクの検査用パターンとをそれぞれ個別に説明していたが、これら両検査用パターンは、同一の媒体上に形成されても良い。このようにこれら両検査用パターンを同一の媒体上に形成すれば、媒体の節約を図ることができる。
【0079】
===印刷システム等の構成===
次に、本発明に係る印刷システムの一例として、印刷装置としてインクジェットプリンタを備えた印刷システムを例にして説明する。
【0080】
図18は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。印刷システム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0081】
図19は、図18に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0082】
上述したプリンタの動作を制御するコンピュータプログラムは、例えばインターネット等の通信回線を経由して、プリンタ1106に接続されたコンピュータ1000等にダウンロードさせることができるほか、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録して配布等することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクFD、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスクMO、ハードディスク、メモリ等の各種記録媒体を用いることができる。なお、このような記憶媒体に記憶された情報は、各種の読取装置1110によって、読み取り可能である。
【0083】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0084】
また、上述した実施形態において、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、メモリ127、129等の記憶部に取り込まれていても良い。そして、制御ユニットが、メモリ127、129等の記憶部に格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態におけるプリンタの動作を達成しても良い。
【0085】
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0086】
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るプリンタ等の印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部又は全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。
また、被印刷体は、印刷紙の他に、布やフィルムなどであってもよい。
また、印刷装置側にて行っていた処理の一部をホスト側にて行ってよく、また印刷装置とホストの間に専用の処理装置を介設して、この処理装置にて処理の一部を行わせるようにしてもよい。
【0087】
<印刷装置について>
本発明の印刷装置としては、前述したインクジェットプリンタに限らず、バブルジェットプリンタなどの他のインク吐出形式により印刷を行う印刷装置であっても良い。
【0088】
<色インク吐出部について>
前述した実施形態では、色インク吐出部として、前述したような多数のノズルを有するノズル列が挙げられていたが、本発明にあっては、このようなノズル列に限らず、色インクを吐出する部分であれば、どのような形態であっても構わない。
【0089】
<クリアインク吐出部について>
前述した実施形態では、クリアインク吐出部として、前述したような多数のノズルを有するノズル列が挙げられていたが、本発明にあっては、このようなノズル列に限らず、クリアインクを吐出する部分であれば、どのような形態であっても構わない。
【0090】
<媒体について>
媒体については、前述した用紙として、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、液体の吐出対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、クリアインクが吐出されたか否か簡単に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インクジェットプリンタの斜視図。
【図2】 インクジェットプリンタの内部構成図。
【図3】 インクジェットプリンタの搬送部を示す断面図。
【図4】 インクジェットプリンタのシステム構成を示すブロック構成図。
【図5】 反射型光学センサの構成を示した説明図。
【図6】 リニア式エンコーダの説明図。
【図7】 リニア式エンコーダの出力波形を示したタイミングチャート。
【図8】 印刷ヘッドを下面から見た図。
【図9】 ノズル駆動回路の一実施形態を示す回路図。
【図10】 駆動信号発生部の動作を示す原信号ODRV、印刷信号PRT(i)、駆動信号DRV(i)のタイミングチャート。
【図11】 吐出検査手順の一例を示したフローチャート。
【図12】 色インクの検査用パターンの一例を示す図。
【図13】 ある色の検査用パターンの詳細図。
【図14】 クリアインクの検査用パターンの一例を示す図。
【図15】 クリアインクの検査用パターンの拡大詳細図。
【図16】 ブロック状のパターンの詳細図。
【図17】 クリアインクの検査用パターンの形成手順の説明図。
【図18】 印刷システムの外観構成図。
【図19】 印刷システムの構成を示すブロック構成図。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ、2 操作パネル、3 排紙部、4 給紙部、
5 操作ボタン、6 表示ランプ、7 排紙トレー、8 給紙トレー、
10 紙搬送ユニット、 13 給紙ローラ、 14 プラテン、
15 紙搬送モータ(PFモータ)、
17A 搬送ローラ、 17B 排紙ローラ、
18A・18B フリーローラ、 20 インク吐出ユニット、
21 ヘッド、 211 ノズル列、 212 ノズル列、
22 ヘッドドライバ、 220 駆動回路、
221 原駆動信号発生部、 222 マスク回路、
223 駆動信号補正回路、 30 クリーニングユニット、
31 ポンプ装置、 32 ポンプモータ、33 ポンプモータドライバ、
35 キャッピング装置、41 キャリッジ、
42 キャリッジモータ(CRモータ)、
44 プーリ、 45 タイミングベルト、 46 ガイドレール、
48 インクカートリッジ、 51 リニア式エンコーダ、
122 バッファメモリ、 124 イメージバッファ、
126 システムコントローラ、 127 メインメモリ、
128 キャリッジモータ制御部、 129 EEPROM、
130 搬送制御部、 132 ヘッド駆動部、
134 ロータリ式エンコーダ、 136 リニア式エンコーダ、
140 ホストコンピュータ、
300 反射型光学センサ、 300A 発光部、 300B 受光部、
302 反射型光学センサ制御部、
400 色インクの検査用パターン、 402 検査用パターン、
404 上部検査マージン、 406 下部検査マージン、
408 右部検査マージン、 410 左部検査マージン、
412 ブロック状パターン、 414 ノズル別検査パターン群、
500 クリアインクの検査用パターン、
502 クリアインクパターン、504 色インクパターン、
506 色インクパターン、 508 ブロック状パターン、
511 発光ダイオード、512 コリメータレンズ、 513 検出処理部、
514 フォトダイオード、 515 信号処理回路、
516A コンパレータ 、516B コンパレータ
517 リニア式エンコーダ符号板、
1000 コンピュータシステム、 1102 コンピュータ本体、
1104 表示装置、 1106 プリンタ、 1108 入力装置、
1108A キーボード、 1108B マウス、 1110 読取装置、
1110A フレキシブルディスクドライブ装置、
1110B CD−ROMドライブ装置、 1202 内部メモリ、
1204 ハードディスクドライブユニット

Claims (8)

  1. 色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部とを備えた印刷装置において、
    (1)前記クリアインク吐出部は、前記クリアインクを吐出するノズルを複数備え、
    前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンを媒体に形成するときに、前記クリアインク吐出部が備える前記複数のノズルのうちの各ノズルから前記媒体に向けて前記クリアインクを吐出し、前記クリアインク吐出部が備える前記各ノズル別にブロック状のパターンを形成し、
    前記クリアインクが付着されているべき複数の前記ブロック状のパターンのうちの各前記ブロック状のパターンに対して、前記色インク吐出部から前記色インクを吐出し、
    各前記ブロック状のパターンを囲む前記クリアインクが付着されるべきではない領域に対しても、前記色インク吐出部から前記色インクを吐出し、
    前記クリアインクは、前記クリアインクが先に打ち込まれた各前記ブロック状のパターンに前記色インクが打ち込まれると、前記色インクが前記クリアインクと滲むことによって媒体上に広がり、前記色インクのみでドットを形成した場合と比べて色が濃くなるとともに、
    (2)前記クリアインクが付着される領域に対して前記クリアインクが複数回にわたり吐出されることによって前記ブロック状のパターンが形成され、その上に前記色インクが吐出される
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記色インク吐出部は、複数色の前記色インクを吐出可能であり、前記クリアインクが付着されているべき各前記ブロック状のパターンに対しては、これら複数色の前記色インクのうちのいずれか1色の色インクを吐出することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記クリアインクが付着されているべき各前記ブロック状のパターンに対して吐出される前記色インクの色が、前記色インクのうち、色が最も薄い色インク以外の色インクであることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記媒体上に前記色インク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンを形成し得ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記色インク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンが、前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる検査用パターンと同一の媒体上に形成されることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記媒体に形成された前記検査用パターンを検知するセンサと、前記センサからの検知情報に基づき前記クリアインク吐出部または前記色インク吐出部における吐出不良の有無をチェックするチェック手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記色インク吐出部および前記クリアインク吐出部が、前記媒体に対して相対的に移動可能に設置された印刷ヘッドに設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記媒体を前記印刷ヘッドの移動方向と交差する方向に沿って搬送する搬送手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
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