JP4396156B2 - 印刷装置、吐出検査方法、吐出検査パターンの形成方法、プログラムおよび印刷システム - Google Patents

印刷装置、吐出検査方法、吐出検査パターンの形成方法、プログラムおよび印刷システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色インクおよびクリアインクを吐出して印刷を行う印刷装置、吐出検査方法及び吐出検査用パターンの形成方法、プログラムおよび印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
紙や布、フィルムなどの各種媒体に対してインクを吐出して印刷を行う印刷装置として、インクジェットプリンタが知られている。このインクジェットプリンタは、シアン(C)やマゼンダ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)といった各色のインクを吐出して媒体上にドットを形成してカラー印刷を行う。インクの吐出は、通常、ノズルにより行われている。
【0003】
しかし、ときどき、インクの固着などによってノズルに目詰まりが発生してインクが適正に吐出されないときがある。ノズルからインクが適正に吐出されないと、媒体上にドットを形成することができず、適正な画像を形成することができない。そこで、このようなノズルの吐出不良を発見すべく、定期的にノズルの吐出検査を行って、インクが適正に吐出されているか否かを検査することが必要となっている。
【0004】
そこで、従来より、インクジェットプリンタをはじめとするシリアル型プリンタにおいては、記録紙に対し実際に印刷を行って不良ドットがないかどうか検査することが提案されている(特許文献1参照)。ここでは、プリンタにイメージセンサを搭載して、当該イメージセンサにより印刷状態を検出して不良ドットの有無をチェックする。不良ドットがあった場合には、その不良ドットの位置を記憶し、印刷時に他のノズル等により補完するしくみになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−240191号公報
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための主たる発明は、色インクを吐出する色インク吐出部と、
クリアインクを吐出する複数のノズルからなるクリアインク吐出部と、
センサと、
を備え、
前記色インク吐出部から吐出した色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成し、
前記色インク吐出部から吐出した色インクと前記クリアインク吐出部から吐出したクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成する印刷装置において、
前記第1検査用パターンを前記センサにより検出して前記色インク吐出部の吐出検査を行って、前記色インク吐出部に吐出不良が認められなかったときに、
前記クリアインク吐出部におけるノズル毎のパターンの形成を行い、該クリアインク吐出部のノズル毎のパターンを覆うように前記色インクを重ねて形成した第2検査用パターンを形成する、印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための主たる発明は、
色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部とを備え、
前記色インク吐出部から吐出した色インクと前記クリアインク吐出部から吐出したクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0009】
色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部とを備え、
前記色インク吐出部から吐出した色インクと前記クリアインク吐出部から吐出したクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成することを特徴とする印刷装置。
さらに、印刷装置は、センサを備え、
前記第2検査用パターンの形成を行う前に、前記色インク吐出部から吐出した色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成して、前記第1検査用パターンを前記センサにより検出して前記色インク吐出部の吐出検査を行う。
【0010】
このような印刷装置にあっては、クリアインクが付着すべき領域に色インクを重ねて吐出することで、両インクが重なった部分が他の部分と色が異なるため、クリアインクが適正に吐出されている否か簡単に判別することができる。さらに色インク吐出部の吐出検査を行った後、クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを形成するから、クリアインクが付着すべき領域に対して色インクを確実に吐出させることができ、色インク吐出部の吐出不良により色インクが吐出されず、クリアインクの吐出検査を行えないといった不具合を防止することができ、クリアインクの吐出検査を確実に行うことができる。
【0011】
かかる印刷装置にあっては、前記色インク吐出部をクリーニングするためのクリーニング手段を備え、前記色インク吐出部の吐出検査の結果、前記色インク吐出部に吐出不良があると認められたときには、前記第2検査用パターンを形成する前に、前記クリーニング手段による前記色インク吐出部のクリーニング処理を実行しても良い。このようなクリーニング処理を行えば、色インク吐出部の吐出不良を解消することができる。
【0012】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリーニング処理の実行後、前記第2検査用パターンの形成を行っても良い。色インク吐出部の吐出不良を解消した後、第2検査用パターンを形成することで、色インクパターンを確実に形成することができる。
【0013】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリーニング処理の実行後、前記第2検査用パターンを形成する前に、前記第1検査用パターンを再度形成して当該第1検査用パターンに基づき前記色インク吐出部の吐出検査を行っても良い。このような処理を実行すれば、色インク吐出部の吐出不良をより確実に解消することができる。
【0014】
また、かかる印刷装置にあっては、前記第1検査用パターンの形成と、前記色インク吐出部の再検査と、前記クリーニング手段による前記色インク吐出部のクリーニングとを、前記色インク吐出部に吐出不良が認められなくなるまで繰り返し行っても良い。このような処理を繰り返し行えば、色インク吐出部の吐出不良をより一層確実に解消することができる。
【0015】
また、かかる印刷装置にあっては、前記色インク吐出部に吐出不良が認められなかったときに、前記第2検査用パターンの形成を行っても良い。このようなときに第2検査用パターンを形成すれば、色インクパターンを確実に形成することができる。
【0016】
また、かかる印刷装置にあっては、前記第1検査用パターンと前記第2検査用パターンとを同一の媒体上に形成しても良い。このように2つの検査用パターンが同一の媒体上に形成されることで、媒体の無駄を減らすことができる。
【0017】
また、かかる印刷装置にあっては、前記第2検査用パターンを前記センサにより検出して前記クリアインク吐出部の吐出検査を行っても良い。このようにクリアインク吐出部の吐出検査を行えば、クリアインク吐出部の吐出不良をチェックすることができる。
【0018】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリーニング手段により前記クリアインク吐出部をクリーニング処理しても良い。このようなクリーニング処理を行えば、クリアインク吐出部の吐出不良を解消することができる。
【0019】
また、かかる印刷装置にあっては、前記色インク吐出部は、複数色の色インクを吐出可能であり、前記第2検査用パターンを形成するために吐出される色インクは、前記複数色の色インクのうちの最も色が薄い色インク以外の色インクであっても良い。複数色の色インクのうち、最も色が薄い色インク以外の色インクを用いれば、クリアインク吐出部の検査用パターンを良好に形成することができる。
【0020】
また、かかる印刷装置にあっては、前記クリアインク吐出部または前記色インク吐出部は、それぞれクリアインクまたは色インクを吐出する複数のノズルを備え、前記検査用パターンはそれぞれ前記各ノズル別にパターンを有しても良い。さらに、前記検査用パターンに基づき前記ノズル別に吐出検査を行っても良い。このようにノズル別にパターンを形成することで、クリアインクを吐出するノズルが複数ある場合であっても簡単に吐出検査を行うことができる。
【0021】
色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部と、センサと、前記色インク吐出部または前記クリアインク吐出部をクリーニングするためのクリーニング手段とを備え、
前記色インク吐出部から吐出した色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成し、
前記色インク吐出部から吐出した色インクと前記クリアインク吐出部から吐出したクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成する印刷装置において、
前記第1検査用パターンを形成する処理と、
形成された前記第1検査用パターンをセンサで検出して色インク吐出部の吐出検査を行う処理と、
前記クリーニング手段により前記色インク吐出部をクリーニングする処理とを、
前記吐出検査の結果、前記色インク吐出部に吐出不良が認められなくなるまで繰り返し行い、
前記前記色インク吐出部に吐出不良が認められなくなった後、
前記第2検査用パターンを形成し、当該第2検査用パターンに基づき前記クリアインク吐出部の吐出検査を行い、その吐出検査の結果、前記クリアインク吐出部に吐出不良があると認められたときには、前記クリーニング手段により前記クリアインク吐出部をクリーニングするとともに、
前記第1検査用パターンと前記第2検査用パターンとが同一の媒体上に形成され、
前記色インク吐出部は、複数色の色インクを吐出可能であり、前記第2検査用パターンを形成するために吐出される色インクは、前記複数色の色インクのうちの最も色が薄い色インク以外の色インクであり、
前記クリアインク吐出部または前記色インク吐出部は、クリアインクまたは色インクを吐出する複数のノズルを備え、前記第1検査用パターンまたは前記第2検査用パターンは前記各ノズル別にパターンを有することを特徴とする印刷装置。
【0022】
色インク吐出部から吐出された色インクにより媒体に形成された第1検査用パターンと、クリアインク吐出部から吐出されたクリアインクと前記色インク吐出部から吐出された色インクとにより媒体に形成された第2検査用パターンとに基づき、前記色インク吐出部及び前記クリアインク吐出部の吐出検査を行う方法であって、
前記第1検査用パターンを形成して当該第1検査用パターンに基づき前記色インク吐出部の吐出検査を行った後、
前記第2検査用パターンを媒体に形成することを特徴とする吐出検査方法。
【0023】
色インク吐出部から吐出された色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成し、前記色インク吐出部から吐出された色インクとクリアインク吐出部から吐出されたクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成する方法であって、
前記第1検査用パターンをセンサにより検出して前記色インク吐出部の吐出検査を行った後、
前記第2検査用パターンを媒体に形成することを特徴とする吐出検査用パターンの形成方法。
【0024】
色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部と、センサとを備え、
前記色インク吐出部から吐出した色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成し、
前記色インク吐出部から吐出した色インクと前記クリアインク吐出部から吐出したクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成する印刷装置において実行されるプログラムであって、
前記第1検査用パターンを前記センサにより検出して前記色インク吐出部の吐出検査を行うステップと、
前記色インク吐出部の吐出検査後、前記第2検査用パターンを媒体に形成するステップとを実行することを特徴とすることを特徴とするプログラム。
【0025】
コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムにおいて、
前記印刷装置は、色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出するクリアインク吐出部と、センサとを備え、
前記色インク吐出部から吐出した色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成し、
前記色インク吐出部から吐出した色インクと前記クリアインク吐出部から吐出したクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成する印刷装置において、
前記第1検査用パターンを前記センサにより検出して前記色インク吐出部の吐出検査を行った後、
前記第2検査用パターンを媒体に形成することを特徴とする印刷システム。
【0026】
===印刷装置の概要===
本発明に係る印刷装置の実施の形態について、インクジェットプリンタを例にとり説明する。図1〜図4は、インクジェットプリンタの一例を示したものである。図1〜図4は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の概要を説明するための図である。図1は、そのインクジェットプリンタ1の一実施形態の外観を示す。図2は、そのインクジェットプリンタ1の内部構成を示す。図3は、そのインクジェットプリンタ1の搬送部を示す。図4は、そのインクジェットプリンタのシステム構成を示すブロック構成図である。
【0027】
このインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、背面から供給された印刷用紙等の媒体を前面から排出する構造を備えており、その前面部には操作パネル2および排紙部3が設けられ、その背面部には給紙部4が設けられている。操作パネル2には、各種操作ボタン5および表示ランプ6が設けられている。また、排紙部3には、不使用時に排紙口を塞ぐ排紙トレー7が設けられている。給紙部4には、カット紙(図示しない)を保持する給紙トレー8が設けられている。なお、インクジェットプリンタ1は、カット紙など単票状の印刷紙のみならず、ロール紙などの連続した媒体にも印刷できるような給紙構造を備えていても良い。
【0028】
このインクジェットプリンタ1の内部には、図2に示すように、キャリッジ41が設けられている。このキャリッジ41は、所定の方向(本実施形態では図中走査方向)に沿って相対的に移動可能に設けられたものである。キャリッジ41の周辺には、キャリッジモータ(以下、CRモータともいう)42と、プーリ44と、タイミングベルト45と、ガイドレール46と、が設けられている。キャリッジモータ42は、DCモータなどにより構成され、キャリッジ41を前記所定の方向に沿って相対的に移動させるための駆動源として機能する。また、タイミングベルト45は、プーリ44を介してキャリッジモータ42に接続されるとともに、その一部がキャリッジ41に接続され、キャリッジモータ42の回転駆動によってキャリッジ41を前記所定の方向に沿って相対的に移動させる。ガイドレール46は、キャリッジ41を前記所定の方向に沿って案内する。この他に、キャリッジ41の周辺には、キャリッジ41の位置を検出するリニア式エンコーダ51と、媒体Sをキャリッジ41の移動方向と交差する方向に沿って搬送するための搬送ローラ17Aと、この搬送ローラ17Aを回転駆動させる紙送りモータ15とが設けられている。
【0029】
一方、キャリッジ41には、各種インクを収容したインクカートリッジ48と、媒体Sに対して印刷を行う印刷ヘッド21とが設けられている。インクカートリッジ48は、例えば、イエロ(Y)やマゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)などの各色のインクを収容しており、キャリッジ41に設けられたカートリッジ装着部に着脱可能に装着されている。一方、印刷ヘッド21は、本実施形態では、媒体Sに対してインクを吐出して印刷を施すようになっている。このために印刷ヘッド21には、インクを吐出するための多数のノズルが設けられている。この印刷ヘッド21のインクの吐出機構については、後で詳しく説明する。
【0030】
この他に、このインクジェットプリンタ1の内部には、印刷ヘッド21のノズルの目詰まりを解消するためのクリーニングユニット30が設けられている。クリーニングユニット30は、ポンプ装置31と、キャッピング装置35とを有する。ポンプ装置31は、印刷ヘッド21のノズルの目詰まりを解消するために、ノズルからインクを吸い出す装置であり、ポンプモータ(図示外)により作動する。一方、キャッピング装置35は、印刷ヘッド21のノズルの目詰まりを防止するため、印刷を行わないとき(待機時など)に、印刷ヘッド21のノズルを封止する。
【0031】
次にこのインクジェットプリンタ1の搬送部(本発明の搬送手段に相当)の構成について説明する。この搬送部は、図3に示すように、紙挿入口11A及びロール紙挿入口11Bと、給紙モータ(不図示)と、給紙ローラ13と、プラテン14と、紙搬送モータ(以下、PFモータともいう)15と、搬送ローラ17Aと排紙ローラ17Bと、フリーローラ18Aとフリーローラ18Bとを有する。
【0032】
紙挿入口11Aは、媒体である用紙Sを挿入するところである。給紙モータ(図示外)は、紙挿入口11Aに挿入された紙Sをプリンタ1内に搬送するモータであり、パルスモータ等で構成される。給紙ローラ13は、紙挿入口11Aに挿入された媒体Sをプリンタ1の内部に自動的に搬送するローラであり、給紙モータによって駆動される。給紙ローラ13は、略D形の横断面形状を有している。給紙ローラ13の円周部分の周囲長さは、PFモータ15までの搬送距離よりも長く設定されているので、この円周部分を用いて媒体SをPFモータ15まで搬送できる。なお、給紙ローラ13の回転駆動力と分離パッド(図示外)の摩擦抵抗とによって、複数の媒体Sが一度に給紙されることを防いでいる。
【0033】
プラテン14は、印刷中の用紙Sを支持する支持手段である。PFモータ15は、媒体Sである例えば紙を紙搬送方向に送り出すモータであり、DCモータで構成される。搬送ローラ17Aは、給紙ローラ13によってプリンタ1内に搬送された紙Sを印刷可能な領域まで送り出すローラであり、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Aは、搬送ローラ17Aと対向する位置に設けられ、紙Sを搬送ローラ17Aとの間に挟むことによって用紙Sを搬送ローラ17Aに向かって押さえる。
【0034】
排紙ローラ17Bは、印刷が終了した紙Sをプリンタ1の外部に排出するローラである。排紙ローラ17Bは、不図示の歯車により、PFモータ15によって駆動される。フリーローラ18Bは、排紙ローラ17Bと対向する位置に設けられ、紙Sを排紙ローラ17Bとの間に挟むことによって用紙Sを排紙ローラ17Bに向かって押さえる。
【0035】
次にこのインクジェットプリンタ1のシステム構成について説明する。このインクジェットプリンタ1は、図4に示すように、バッファメモリ122と、イメージバッファ124と、システムコントローラ126と、メインメモリ127と、EEPROM129とを備えている。バッファメモリ122は、ホストコンピュータ140から送信された印刷データ等の各種データを受信して一時的に記憶する。また、イメージバッファ124は、受信した印刷データをバッファメモリ122より取得して格納する。また、メインメモリ127は、ROMやRAMなどにより構成される。
【0036】
一方、システムコントローラ126は、メインメモリ127から制御用プログラムを読み出して、当該制御用プログラムに従ってプリンタ本体20全体の制御を行う。本実施形態のシステムコントローラ126は、キャリッジモータ制御部128と、搬送制御部130と、ヘッド駆動部132と、ロータリ式エンコーダ134と、リニア式エンコーダ51とを備えている。キャリッジモータ制御部128は、キャリッジモータ42の回転方向や回転数、トルクなどを駆動制御する。また、ヘッド駆動部132は、印刷ヘッド21の駆動制御を行う。搬送制御部130は、搬送ローラ17Aを回転駆動する紙搬送モータ15など、搬送系に配置された各種駆動モータを制御する。
【0037】
ホストコンピュータ140から送られてきた印刷データは、一旦、バッファメモリ122に蓄えられる。ここで蓄えられた印刷データは、その中から必要な情報がシステムコントローラ126により読み出される。システムコントローラ126は、その読み出した情報に基づき、リニア式エンコーダ51やロータリ式エンコーダ134からの出力を参照しながら、制御用プログラムに従って、キャリッジモータ制御部128や搬送制御部130、ヘッド駆動部132を各々制御する。
【0038】
イメージバッファ124には、バッファメモリ122に受信された複数の色成分の印刷データが格納される。ヘッド駆動部132は、システムコントローラ126からの制御信号に従って、イメージバッファ124から各色成分の印刷データを取得し、この印刷データに基づき印刷ヘッド21に設けられた各色のノズルを駆動制御する。
【0039】
この他に、本実施形態のシステムコントローラ126にあっては、反射型光学センサ制御部132を備えている。反射型光学センサ制御部302は、反射型光学センサ300を駆動制御する。反射型光学センサ300は、発光ダイオードなどから構成される発光部300Aと、フォトトランジスタなどから構成される受光部300Bとを備えている。反射型光学センサ制御部302は、反射型光学センサ300の発光部300Aの発光制御を行ったり、またその受光部300Bで受光された反射光に関する情報をシステムコントローラ126に伝達する役割も果たす。反射型光学センサ300は、発光部300Aから媒体Sに対して発光できるようにキャリッジ41に設けられていて、キャリッジ41とともに媒体Sに対して相対的に移動するようになっている。
【0040】
===反射型光学センサの構成例===
図5は、センサとして反射型光学センサ300の一実施形態を示した模式図である。反射型光学センサ300は、同図に示すように、キャリッジ41に設けられ、キャリッジ41とともに媒体Sに対して相対的に移動するようになっている。
【0041】
反射型光学センサ300の発光部300Aは、媒体Sに対して光が所定の角度をなして照射されるように設定されている。他方、受光部300Bは、媒体Sの表面で反射された光(正反射光および拡散反射光を含む)を検出するようになっている。これにより、反射型光学センサ300は、受光部300Bで受光された光の反射量を測定して媒体Sの光沢度や色の濃度などを検出するようになっている。反射型光学センサ300の検出結果は、システムコントローラ126に出力される。
【0042】
なお、本実施形態では、発光部300Aと受光部300Bとが隣接して配置されていたが、相互に間隔をあけて別々に配置されていても良い。
【0043】
===リニア式エンコーダ===
次にリニア式エンコーダ51について詳しく説明する。図6は、キャリッジ41に設けられたリニア式エンコーダ51の構成を模式的に示したものである。
このリニア式エンコーダ51は、発光ダイオード511と、コリメータレンズ512と、検出処理部513とを備えている。検出処理部513は、複数(例えば4個)のフォトダイオード514と、信号処理回路515と、例えば2個のコンパレータ516A、516Bとを有している。
【0044】
発光ダイオード511の両端に抵抗を介して電圧VCCが印加されると、発光ダイオード511から光が発せられる。この光はコリメータレンズ512により平行光に集光されてリニア式エンコーダ用符号板517を通過する。リニア式エンコーダ用符号板517には、所定の間隔(例えば1/180インチ(1インチ=2.54cm))毎にスリットが設けられている。
【0045】
リニア式エンコーダ用符号板517を通過した平行光は、図示しない固定スリットを通って各フォトダイオード514に入射し、電気信号に変換される。4個のフォトダイオード514から出力される電気信号は信号処理回路515において信号処理され、信号処理回路515から出力される信号はコンパレータ516A、516Bにおいて比較され、比較結果がパルスとして出力される。コンパレータ516A、516Bから出力されるパルスENC−A、ENC−Bがリニア式エンコーダ51の出力となる。
【0046】
図7は、キャリッジモータ42の正転時及び逆転時におけるリニア式エンコーダ51の2つの出力信号の波形を示したタイミングチャートである。
図7A及び図7Bに示すように、キャリッジモータ42の正転時及び逆転時のいずれの場合も、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。キャリッジモータ42が正転しているとき、即ち、キャリッジ41がガイド軸70に沿って移動しているときは、図7Aに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が進み、キャリッジモータ42が逆転しているときは、図7Bに示すように、パルスENC−AはパルスENC−Bよりも90度だけ位相が遅れる。そして、パルスENC−A及びパルスENC−Bの1周期Tは、キャリッジ41がリニア式エンコーダ用符号板517のスリット間隔を移動する時間に等しい。
【0047】
そして、リニア式エンコーダ51の出力パルスENC−A、ENC−Bの各々の立ち上がりエッジ、立ち上がりエッジが検出され、検出されたエッジの個数が計数され、この計数値に基づいてキャリッジモータ42の回転位置が演算される。この計数はキャリッジモータ42が正転しているときは1個のエッジが検出されると「+1」を加算し、逆転しているときは、1個のエッジが検出されると「−1」を加算する。パルスENC−A及びENC−Bの各々の周期は、リニア式エンコーダ用符号板517の、あるスリットがリニア式エンコーダ51を通過してから次のスリットがリニア式エンコーダ517を通過するまでの時間に等しく、かつ、パルスENC−AとパルスENC−Bとは位相が90度だけ異なっている。このため、上記計数のカウント値「1」はリニア式エンコーダ用符号板517のスリット間隔の1/4に対応する。これにより上記計数値にスリット間隔の1/4を乗算すれば、その乗算値に基づいて、計数値が「0」に対応する回転位置からのキャリッジモータ42の移動量を求めることができる。このときリニア式エンコーダ51の解像度はリニア式エンコーダ用符号板517のスリットの間隔の1/4となる。
【0048】
===印刷ヘッド===
図8は、印刷ヘッド21の下面部に設けられたインクのノズルの配列を示した図である。印刷ヘッド21の下面部には、同図に示すように、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の各色ごとにそれぞれ複数のノズル♯1〜♯180からなるノズル列211が設けられている。さらに本実施形態では、これら各色のノズル列211に加え、クリアインク(CL)のノズル列212(本発明におけるクリアインク吐出部に相当)が設けられている。なお、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の各色のノズル列211は、本発明の色インク吐出部に相当する。また、クリアインク(CL)のノズル列212は、本発明のクリアインク吐出部に相当する。
【0049】
各ノズル列211、212の各ノズル♯1〜♯180は、用紙Sの搬送方向に沿って直線状に配列されている。各ノズル列211、212は、印刷ヘッド21の移動方向(走査方向)に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。各ノズル♯1〜♯180には、インク滴を吐出するための駆動素子としてピエゾ素子(図示外)が設けられている。
【0050】
ピエゾ素子は、その両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、電圧の印加時間に応じて伸張し、インクの流路の側壁を変形させる。これによって、インクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって各色の各ノズル♯1〜♯180から吐出される。
【0051】
図9は、各ノズル♯1〜♯180の駆動回路220を示したものである。この駆動回路220は、同図に示すように、原駆動信号発生部221と、複数のマスク回路222と、駆動信号補正回路223とを備えている。原駆動信号発生部221は、各ノズル♯1〜♯180に共通して用いられる原信号ODRVを生成する。この原信号ODRVは、一画素分の主走査期間内(キャリッジ41が一画素の間隔を横切る時間内)において、図中下部に示すように、第1パルスW1と第2パルスW2の2つのパルスを含む信号である。原駆動信号発生部221で生成された原信号ODRVは、各マスク回路222に出力される。
【0052】
マスク回路222は、印刷ヘッド21のノズル♯1〜♯180をそれぞれ駆動する複数のピエゾ素子に対応して設けられている。各マスク回路222には、原信号発生部221から原信号ODRVが入力されるとともに、印刷信号PRT(i)が入力される。この印刷信号PRT(i)は、画素に対応する画素データであり、一画素に対して2ビットの情報を有する2値信号である。その各ビットは、それぞれ第1パルスW1と第2パルスW2とに対応している。マスク回路222は、印刷信号PRT(i)のレベルに応じて、原信号ODRVを遮断したり通過させたりするためのゲートである。すなわち、印刷信号PRT(i)がレベル『0』のときには、原信号ODRVのパルスを遮断する一方、印刷信号PRT(i)がレベル『1』のときには、原信号ODRVの対応するパルスをそのまま通過させて駆動信号DRVとして駆動信号補正回路223に出力する。
【0053】
駆動信号補正回路223は、マスク回路222からの駆動信号DRVの波形のタイミングをずらして補正をする。ここで補正される駆動信号DRVの波形のタイミングのずらし幅は、システムコントローラ126等からの指示によって適宜調節される。すなわち、駆動信号補正回路223は、システムコントローラ126等からの指示によって駆動信号DRVの波形を所望のタイミングにずらすことができる。駆動信号補正回路223により補正された駆動信号DRVは、各ノズル♯1〜♯10のピエゾ素子に向けて出力される。各ノズル♯1〜♯10のピエゾ素子は、駆動信号補正回路223からの駆動信号DRVに基づき駆動してインクの吐出を行う。
【0054】
図10は、駆動信号発生部の動作を示す原信号ODRV、印刷信号PRT(i)、駆動信号DRV(i)のタイミングチャートである。同図に示すように、原信号ODRVは、各画素区間T1、T2、T3、T4において、第1パルスW1と第2パルスW2とを順に発生する。なお、画素区間とは、一画素分のキャリッジの移動区間と同じ意味である。
【0055】
ここで、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『1、0』に対応しているとき、第1パルスW1のみが一画素区間の前半で出力される。これにより、ノズルから小さいインク滴が吐出され、媒体には小さいドット(小ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『0、1』に対応しているとき、第2パルスW2のみが一画素区間の後半で出力される。これにより、ノズルから中サイズのインク滴が吐出され、媒体には中サイズのドット(中ドット)が形成される。また、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『1、1』に対応しているとき、第1パルスW1と第2パルスW2とが一画素区間で出力される。これにより、ノズルから大きいサイズのインク滴が吐出され、媒体には大きいサイズのドット(大ドット)が形成される。以上説明したとおり、一画素区間における駆動信号DRV(i)は、印刷信号PRT(i)の3つの異なる値に応じて互いに異なる3種類の波形を有するように整形され、これらの信号に基づいて印刷ヘッド21は、3種類のサイズのドットを形成し、また画素区間無いにて吐出するインク量を調整することが可能である。また、画素区間T4のように、印刷信号PRT(i)が2ビットの画素データ『0、0』に対応しているときには、ノズルからインク滴が吐出されず、媒体にはドットが形成されないことになる。
【0056】
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、このようなノズル♯1〜♯180の駆動回路220が、各ノズル列211、212ごと、即ち、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の各色およびクリアインク(CL)に各々個別に設けられ、各ノズル列211、212ごとに個別にピエゾ素子の駆動が行われるようになっている。
【0057】
===色インク・クリアインク===
ここで本発明における色インクおよびクリアインクについて説明する。
【0058】
色インクとは、ここでは、イエロ(Y)やマゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)、ライトマゼンダ(LM)、ライトシアン(LC)、ダークイエロ(DY)、グリーン(G)、ブルー(B)などといった有色非透明のインクのことをいう。これら色インクは、染料インクや顔料インクなどからなる。
【0059】
一方、クリアインクとは、一般に、色インクと対照的に無色透明なインクのことである。ここで、特にこのような無色透明に限らず、有色透明であったり、また有色非透明であっても、媒体Sに印刷されたときに、前述した反射型光学センサなどの各種センサにより検知が難しいインクを広くいう。つまり、イエロ(や)やマゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)などといった有色非透明の色インクは、媒体Sに付着したときに、反射型光学センサ300など、印刷装置に搭載されたセンサにより検知可能であるのに対して、クリアインクとは、媒体Sに付着しても付着しているのか否か特定がセンサによりきわめて難しいインクのことをいう。
【0060】
===吐出検査===
本実施形態にかかるインクジェットプリンタ1では、前述した各色の色インクおよびクリアインクがノズル列211、212の各ノズル♯1〜♯180から適正に吐出されているか否かの検査、即ち「ドット抜け検出」をすることができる。この吐出検査にあっては、実際に各ノズル♯1〜♯180から色インクまたはクリアインクを吐出して媒体S上に所定の検査用パターンを形成して行う。そして、形成したその検査用パターンに基づき、各ノズル列のノズル♯1〜♯180に目詰まり等の吐出不良がないかどうかチェックする。そのチェックの結果、ノズル♯1〜♯180に吐出不良が発見された場合には、ノズル♯1〜♯180についてクリーニングユニット30等によりノズルクリーニングを実施する。
【0061】
図11は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1の吐出検査手順の一例を示したものである。同図に示すように、吐出検査を行う場合には、まず、各ノズル列211、212の各ノズル♯1〜180から色インクまたはクリアインクを吐出して媒体S上に所定の検査用パターンを形成する(S102)。なお、本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、各色の色インクのノズル列211の各ノズル♯1〜180の吐出検査に用いる検査用パターン(本発明の第1検査用パターンに相当)と、クリアインクのノズル列212の各ノズル♯1〜180の吐出検査に用いる検査用パターン(本発明の第2検査用パターンに相当)とが形成される。ここで形成される検査用パターンについては後で詳しく説明する。
【0062】
このようにして所定の検査用パターンを形成した後、次に、形成した検査用パターンに基づいてチェックを行う(S104)。このチェックは、当該インクジェットプリンタ1のキャリッジ41に搭載された反射型光学センサ300により行う。この反射型光学センサ300により、媒体S上に形成された検査用パターンを検知して、その検知結果に基づき各色の色インクのノズル列211の各ノズル♯1〜♯180またはクリアインクのノズル列212の各ノズル♯1〜♯180に吐出不良がないかどうか調べる(S106)。ここで、吐出不良があると判断した場合には、ノズルクリーニングを実行する(S108)。ノズルクリーニングについては後で詳しく説明する。他方、各ノズル列211、212のいずれにも吐出不良がないと判断した場合には、直ちに処理を終了する。
【0063】
===色インクの検査用パターン===
次に本実施形態に係るプリンタ1で形成される色インクの検査用パターンについて説明する。
【0064】
図12は、各色の色インクのノズル列211の各ノズル♯1〜♯180の吐出検査に用いられる検査用パターン400の概要を示したものである。この検査用パターン400は、同図に示すように、イエロ(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の各色の色インクにより各々形成された長方形状のパターン402により構成されている。本実施形態では、同図に示すように、各色のブロック状のパターン402が、キャリッジ41の移動方向に沿って横一列に並べられて配置されて形成される。各色のパターン402には、それぞれ各色の各ノズル♯1〜♯180に各々対応したブロック状のパターンが形成されている。
【0065】
図13は、各ブロック状のパターン402の構成を拡大して詳しく説明したものである。このパターン402には、同図に示すように、その上下左右両側部にそれぞれ上部検査マージン404と、下部検査マージン406と、右部検査マージン408と、左部検査マージン410とが設けられ、さらにこれら各検査マージン404、406、408、410に取り囲まれるようにしてその内側に、複数のブロック状の検査用パターン412を有するノズル別検査用パターン群414が設けられている。上部検査マージン404は、各色の色インクのノズル列211のノズル♯1〜8、♯10〜♯17から吐出された色インクにより形成され、下部検査マージン406は、各色の色インクのノズル列211のノズル♯163〜♯170、♯172〜♯179から吐出された色インクにより形成されている。また、右部検査マージン408および左部検査マージン410は、それぞれ各色の色インクのノズル列211の図中に示すノズル番号(♯1〜♯180)に対応するノズルから吐出された色インクにより形成されている。
【0066】
一方、ノズル別検査パターン群414に形成された各検査用パターン412は、各色の色インクのノズル列211の図中に示すノズル番号(♯1〜♯180)に対応するノズルから吐出された色インクによってそれぞれ形成されている。つまり、各色の色インクのノズル列211のノズル1つに対して、1つの検査パターン412が割り当てられ、各ブロック状のパターン412は、それぞれ対応するノズルから吐出された色インクのみによって形成されている。すなわち、ノズル別検査パターン群414には、あるノズル列211の全ノズル♯1〜♯180に対応する検査パターン412が形成されている。本実施形態では、このようなブロック状の検査パターン412が、紙面縦方向(媒体Sの搬送方向)に沿って20行、紙面横方向(キャリッジ41の移動方向)に沿って9列形成され、合計で180個、即ちノズル♯1〜♯180の個数分だけ設けられている。
【0067】
図14は、ノズル別検査パターン群414に形成されたブロック状の検査パターン412の1つを詳しく説明するものである。1つのノズル別検査パターン412は、同図に示すように、各色の色インクのノズルから吐出された色インクが媒体S上に付着して形成された多数のドットにより構成されている。各ドットは、紙面横方向(キャリッジ41の移動方向)及び紙面縦方向(媒体Sの搬送方向)に沿ってそれぞれ適当な間隔をあけて形成される。ここでは、1つの検査パターン412につき、紙面横方向(キャリッジ41の移動方向)に沿って28ドット、紙面縦方向(媒体Sの搬送方向)に沿って18ドット、合計504ドット形成されている。本実施形態では、各色の色インクのノズル列211の各ノズル♯1〜♯180からそれぞれ大きいサイズのインク滴が吐出され、各ドットは、大きいサイズのドット(大ドット)として形成されている。
【0068】
===クリアインクの検査用パターン===
<検査用パターン>
図15は、クリアインクの検査用パターン500の一実施形態を示したものである。また、図16は、そのクリアインクの検査用パターン500を拡大して詳しく示したものである。図17は、そのクリアインクの検査用パターン500に形成される1つのブロック状のパターンを詳しく示したものである。
【0069】
この検査用パターン500は、図15に示すように、クリアインクが吐出されて形成されたクリアインクパターン502と、色インクが吐出されて形成された色インクパターン504、506との2つのパターンにより形成されている。クリアインクパターン502は、多数のブロック状のパターン508により構成されている。各ブロック状のパターン508は、図16に示すように、クリアインクを吐出する各ノズル♯1〜♯180に対応するようにそれぞれ形成されたものである。つまり、クリアインクを吐出するノズル1つに対して、1つのブロック状のパターン508が形成されている。各ブロック状のパターン508は、それぞれ各々対応するノズルから吐出されたクリアインクのみが付着して形成されている。1つのブロック状のパターンは、図17に示すように、横1.98mm(56ドット:56/720inch)、縦1.27mm(18ドット:18/360inch)の寸法に、長方形状に成形されている。本実施形態では、このようなブロック状のパターン508が、紙面縦方向(媒体の搬送方向)に沿って10行、紙面横方向(キャリッジ41の移動方向)に沿って18列、相互に間隔をあけて形成されている。
【0070】
一方、色インクパターン504、506は、このようなクリアインクパターン502に重ねられて形成されたものである。本実施形態では、色インクパターン504、506は、上部パターン504と下部パターン506との2つのパターンにより構成され、同図に示すようにクリアインクパターン502全体を覆うように長方形状に形成されている。本実施形態では、色インクパターン504,506を形成する色インクとして、シアン(C)が用いられ、色インクパターン504、506は、180dpi(横)×360dpi(縦)の解像度で形成されている。この他に、色インクパターン504,506を形成する色インクとしては、本実施形態では、最も色の薄いイエロ(Y)を除く他の色、即ち、マゼンダ(M)やマットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の色インクを用いても構わない。
【0071】
なお、本実施形態では、プリンタ1が印刷に用いる色インクとして、イエロ(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、マットブラック(MBk)、フォトブラック(PBk)、レッド(R)、バイオレット(V)の各色の色インクを備えているから、最も色の薄いイエロ(Y)以外の他の色の色インクを色インクパターン504、506の形成に用いることができたが、プリンタ1に色インクが他の組み合わせて搭載された場合には、個々の組み合わせに応じて適宜、色インクパターン504、506の形成に用いる色インクが選出される。つまり、例えば、プリンタ1が、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(Bk)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンダ(LM)、ダークイエロ(DY)の組み合わせて色インクを備えていた場合には、ライトシアン(LC)またはライトマゼンダ(LM)が、色インクパターン504、506の形成に用いられない色インクとして選出され、これらを除く他の色インク、即ち、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(Bk)、ダークイエロ(DY)の中から適宜選出しても良い。
【0072】
<色インクパターンを形成する理由>
このように色インクのパターン504、506をクリアインクのパターン502と重ねて形成するのは、次の理由からである。つまり、クリアインクのパター502と色インクのパターン504、506とを重ねて形成した場合、両インクのパターン502、504、506が重なった領域が、図15および図16に示すように、色インクのみが付着した部分に対して異なる色となるからである。これは、クリアインクと色インクとが同一の領域に付着することで、両インクが滲んだだめに生じるものと考えられる。つまり、色インクがクリアインクと滲むことで、色インクが媒体S上において広がるからである。色インクがドットとして媒体に形成された場合には、そのドットの隙間から下地の色、即ち媒体Sの白色が表側にあらわれて色が薄く見える。一方、色インクがクリアインクと滲んで媒体上で広がった場合には、媒体S表面が色インクで覆ってしまうため、下地の色、即ち媒体Sの白色が表側にあらわれず、色があまり薄くならないのである。
【0073】
特に、媒体Sに対してクリアインクを先に打ち込んで、後から、このクリアインクが先に打ち込まれた領域に色インクを打ち込むことで、クリアインクと色インクの滲みを一層顕著に抑制することができる。これは、クリアインクを媒体Sに先に打ち込んむことで、媒体S表面をクリアインクで浸した状態にしておくことができ、その上に後から打ち込まれた色インクは、直ちにクリアインクと滲むため、媒体S上に広く広がるからと考えられる。これにより、色の相違をより明確にすることができる。
【0074】
もちろん、先に色インクを打ち込み、後からクリアインクを打ち込んだ場合でも、色インクとクリアインクとを滲ませることができるが、先に打ち込まれた色インクの多くが媒体S上に浸透するなどして定着してしまう場合があるため、後からクリアインクを打ち込んでもクリアインクとの滲みは少なく、色の相違はあまり顕著には現れない虞がある。特に、普通紙と違って光沢紙等の場合には、表面にインクを定着させるための定着層が形成されているため、先に色インクが打ち込まれると、色インクが媒体上に定着されてしまうため、後からクリアインクを打ち込んでもあまり滲まない。ユーザーにより検査が行われる場合を想定することを考慮すると、検査用パターン500を形成するための媒体Sとして、普通紙が使用されるのか光沢紙が使用されるのか不明なため、普通紙でも光沢紙でも様々な媒体Sにおいて汎用的に検査用パターン500の形成が可能な方法、即ちクリアインクを先に打ち込み、後から色インクを打ち込む手法を採用するのが好ましい。
【0075】
<検査用パターンの形成手順>
このような検査用パターン500の形成方法について説明する。図18は、クリアインクの検査用パターン500の形成手順の一例を示したものである。クリアインクの検査用パターン500を形成するのは、まず、前述したように、図18Aに示すように媒体Sに対してクリアインクを吐出して、各ノズル別のブロック状のパターン508からなるクリアインクパターン502を形成する。本実施形態では、各ブロック状のパターン508が、前述した「大ドット」で形成される。このような解像度で前述するようなブロック状のパターン508を形成する動作が複数回にわたって行われる。つまり、媒体S上の同一の領域に例えば4回等、複数回にわたりクリアインクが吐出される。
【0076】
次にこうしてクリアインクの打込みにより形成された検査用パターン502の上にこれに覆い被さるようにして、色インクのパターン504,506を形成する。ここでは、色インクの吐出が2段階に分けられて行われる。まず、図18Bに示すように、クリアインクのパターン502の上半分を覆うようにして色インクの上部パターン504を形成し、次に図18Cに示すように、クリアインクのパターン502の下半分を覆うようにして色インクの下部パターン506を吐出してパターンを形成する。なお、色インクの上部パターン504の形成は、その色インクを吐出するノズル♯1〜♯108を用いて行われ、下部パターン506の形成は、その色インクを吐出するノズル♯73〜♯180を用いて行われる。本実施形態では、上部パターン504および下部パターン506は、前述した「大ドット」で形成される。
【0077】
このようにしてクリアインクにより形成されたクリアインクのパターン502全体を覆うようにして色インクのパターン504,506を形成して、クリアインクの検査用パターン500の形成を終了する。
【0078】
===本実施形態における検査手順===
本実施形態に係るプリンタ1では、これら色インク及びクリアインクの吐出検査を次のような手順により行う。
図19は、本実施形態に係るプリンタ1における色インク及びクリアインクの吐出検査の手順の一例を示したものである。ここでは、まず、同図に示すように、先に色インクの吐出検査を行った後、クリアインクの吐出検査を行う。このように色インクの吐出検査をクリアインクの吐出検査よりも先に行うのは、次の理由からである。すなわち、前述したように、クリアインクの検査用パターン500は、クリアインクと色インクとが相互に重ねられて形成されるから、色インクのノズル列211のノズル♯1〜♯180に吐出不良があると、色インクが正常に吐出されず、クリアインクの吐出検査を的確に行えない場合がある。そこで、色インクの吐出検査を先に行い、その検査の結果、吐出不良が発見された場合には、ノズルクリーニングを実施して吐出不良を解消してから、クリアインクの吐出検査用パターン500を形成する。
【0079】
すなわち、このプリンタ1では、同図に示すように、まず、色インクの検査用パターン400を形成する(S102)。次に、形成した色インクの検査用パターン400に対し、キャリッジ41に搭載した反射型光学センサ300による検出を開始して(S104)、その検出結果に基づき吐出不良のあるノズルがないかどうかチェックする(S106)。吐出不良のあるノズルが発見された場合には、直ちにチェックを中断して、色インクを吐出する全ノズル列211の全ノズル♯1〜♯180に対してノズルクリーニングを実施する(S108)。そして、ノズルクリーニング終了後、再度、ステップS102に戻り、再度、色インクの検査用パターン400を形成して、再びその形成した検査用パターン400に対して吐出検査を行う。
【0080】
一方、吐出不良のあるノズルが発見されない場合には、検査用パターン400に形成された全ノズル列211の全ノズル♯1〜♯180に対応するパターン412のチェックがすべて終了するまでチェックが行われる(S110)。
【0081】
色インクの吐出検査が終了し、色インクのノズル列211のノズル♯1〜♯180の吐出不良が全て解消した後、次にクリアインクの吐出検査を行う。ここでは、まず、クリアインクの検査用パターン500を形成する(S112)。次に、形成したクリアインクの検査用パターン500に対し、色インクの検査用パターン400の場合と同様に、キャリッジ41に搭載した反射型光学センサ300による検出を開始して(S114)、吐出不良のあるノズルがないかどうかチェックする(S116)。ここで、吐出不良のあるノズルが発見された場合には、直ちにチェックを中断して、クリアインクのノズル列212の全ノズル♯1〜♯180に対してノズルクリーニングを実施する(S108)。なお、本実施形態では、吐出不良が発見されたノズルを有するノズル列211に限らず、全ノズル列211に対してノズルクリーニングが実施される。
【0082】
一方、吐出不良のあるノズルが発見されない場合には、検査用パターン50に形成されたクリアインクのノズル列212の全ノズル♯1〜♯180に対応するパターン508のチェックがすべて終了するまでチェックが行われる(S110)。
【0083】
このようにして色インクのノズル列211の各ノズル♯1〜♯180の吐出不良が確実に解消された後、クリアインクの検査用パターン500を形成して、クリアインクの吐出検査を行うことで、クリアインクの検査用パターン500を、色インクの吐出不良の有無に影響されずに確実に形成することができ、これによって、クリアインクの吐出検査を的確に行うことができる。
【0084】
なお、このような検査手順を実施する場合には、色インクの検査用パターン400と、クリアインクの検査用パターン500とを同一の媒体S上に形成するのが、手間がかからず、また媒体Sの節約も図れて好ましい。
また、ノズルクリーニングについては、全ノズル列211に対して実行する場合に限らず、吐出不良が発見されたノズルを有するノズル列211等について実施されても良い。また、この他に、吐出不良が発見されたノズルを有する部位のみに対して、ノズルクリーニングを実施しても良い。
【0085】
<他の検査手順>
図20は、他の検査手順の一例を示したものである。ここでも、同図に示すように、先に色インクの吐出検査を行った後、クリアインクの吐出検査を行う。すなわち、まず、色インクの検査用パターン400を形成する(S202)。次に、形成した色インクの検査用パターン400に対し、キャリッジ41に搭載した反射型光学センサ300による検出を開始する(S204)。そして、その検出結果に基づき吐出不良のあるノズルがないかどうかチェックする(S206)。ここで、吐出不良のあるノズルが発見された場合には、直ちにチェックを中断して、色インクを吐出する全ノズル列211の全ノズル♯1〜♯180に対してノズルクリーニングを実施する(S208)。なお、このノズルクリーニングについても、前述した場合と同様、吐出不良が発見されたノズルを有するノズル列211に限らず、全ノズル列211に対してノズルクリーニングが実施される。
【0086】
本実施形態では、ノズルクリーニング終了後、図19に示す手順のようにステップS202に戻り、再度、色インクの検査用パターン400を形成するのではなく、クリアインクの吐出検査に移行する。これは、色インクのノズル列211のノズル♯1〜♯180に対してノズルクリーニングを実施することによって、これらのノズル♯1〜♯180の吐出不良が十分に解消されたとみなすことができるからである。これによって、再度、色インクの検査用パターン400を形成して当該検査用パターン400に基づき再検査を行う手間を省くことができる。
【0087】
一方、吐出不良のチェックは、検査用パターン400に形成された全ノズル列211の全ノズル♯1〜♯180に対応するパターン412のチェックがすべて終了するまで行われる(S110)。
【0088】
クリアインクの吐出検査についても同様、クリアインクの検査用パターン500を形成し(S212)、当該検査用パターン500を反射型光学センサ300による検出を開始し(S214)、吐出不良のあるノズルがないかどうかチェックし(S216)、吐出不良のあるノズルが発見された場合に、ノズルクリーニングを実施して(S218)、ノズルクリーニング終了後、そのまま、処理を終了する。
【0089】
なお、吐出不良のチェックは、検査用パターン500に形成されたクリアインクの全ノズル♯1〜♯180に対応するパターン508のチェックがすべて終了するまで行われる(S110)。
また、ここでも、ノズルクリーニングについては、全ノズル列211に対して実行する場合に限らず、吐出不良が発見されたノズルを有するノズル列211等について実施されても良い。また、この他に、吐出不良が発見されたノズルを有する部位のみに対して、ノズルクリーニングを実施しても良い。
【0090】
===検査用パターンのチェック方法===
次に、検査用パターン400、500のチェック方法について説明する。検査用パターン400、500のチェックは、キャリッジ41に設けられた反射型光学センサ300により行う。反射型光学センサ300は、検査用パターン400、500の上方に配置され、キャリッジ41の移動により媒体Sに対して相対的に移動して、検査用パターン400、500に形成された各ブロック状のパターン412、508を1行ずつチェックする。このとき、反射型光学センサ300の発光部300Aから媒体Sに向けて光が発せられ、この発せられた光が媒体S上で反射されて受光部300Bにおいて受光される。反射型光学センサ300は、この受光部300Bの受光量をシステムコントローラ126に出力する。
【0091】
システムコントローラ126は、反射型光学センサ300からの受光結果に基づき、吐出不良が無いかどうかノズル別にチェックする。具体的には、システムコントローラ126は、反射型光学センサ300の受光部300Bの受光量を予めメインメモリ127等に記憶している所定の閾値と比較して吐出不良の有無を判定する。1行分のチェックが終了すると、搬送部により媒体を搬送して次行のチェックを実行する。このようにして次々に検査用パターン400、500に基づき吐出不良の有無をチェックする。
【0092】
===ノズルクリーニング===
吐出検査の結果、ノズルに吐出不良があると判断された場合に実施されるノズルクリーニングとしては、次のようなものがある。
【0093】
<ノズル吸引>
図2で説明したクリーニングユニット30により行う方法である。具体的には、前述したポンプ装置31により各ノズル列211、212のノズル♯1〜♯180からインクを強制的に吸い出して目詰まり等の吐出不良を解消する。
【0094】
<フラッシング>
フラッシングは、ノズル♯1〜♯180からインクを強制的に吐出する方法である。具体的には、各ノズル♯1〜♯180のピエゾ素子を駆動してノズルからインクを強制的に排出する。これにより、目詰まり等の吐出不良を解消する。
【0095】
なお、これら「ノズル吸引」および「フラッシング」については、ポンプ装置31の吸引力またはインクの吐出量を例えば段階的など、適宜変更できると好ましい。これにより、ノズルの吐出不良の解消具合に応じて、ポンプ装置31の吸引力またはインクの吐出量を変更して、ノズルの吐出不良をスムーズに解消することができる。具体的には、例えば、1回のノズルクリーニングでもノズルの目詰まり等が解消されない場合、さらに強力なノズルクリーニングを実施して吐出不良を解消するといった動作を行う行うことができる。このようなことを行うことで、ノズルクリーニングの際に廃棄されるインク量を可及的に減らすことができる。
【0096】
以上本実施形態によれば、クリアインクと色インクとを重ねて打ち込むことで、色インクのみが打ち込まれた場合と色が異なることから、クリアインクが適正に吐出されている否か簡単に判別することができる上、さらに色インクの検査用パターン400を先に形成して色インクの吐出検査を先行して行い、その後、クリアインクの検査用パターン500を形成してクリアインクの吐出検査を行うから、クリアインクが色インクと確実に重ねられて、クリアインクの吐出検査を的確に行うことができる。
【0097】
===印刷システム等の構成===
次に、本発明に係る印刷システムの一例として、印刷装置としてインクジェットプリンタを備えた印刷システムを例にして説明する。
【0098】
図21は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。印刷システム1000は、コンピュータ本体1102と、表示装置1104と、プリンタ1106と、入力装置1108と、読取装置1110とを備えている。コンピュータ本体1102は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置1104は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ1106は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置1108は、本実施形態ではキーボード1108Aとマウス1108Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置1110は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置1110AとCD−ROMドライブ装置1110Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magnet Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
【0099】
図22は、図21に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体1102が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ1202と、ハードディスクドライブユニット1204等の外部メモリがさらに設けられている。
【0100】
上述したプリンタ1の動作を制御するコンピュータプログラムは、例えばインターネット等の通信回線を経由して、プリンタ1106に接続されたコンピュータ1000等にダウンロードさせることができるほか、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体に記録して配布等することもできる。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクFD、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスクMO、ハードディスク、メモリ等の各種記録媒体を用いることができる。なお、このような記憶媒体に記憶された情報は、各種の読取装置1110によって、読み取り可能である。
【0101】
なお、以上の説明においては、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110と接続されてコンピュータシステムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、コンピュータシステムが、コンピュータ本体1102とプリンタ1106から構成されても良く、コンピュータシステムが表示装置1104、入力装置1108及び読取装置1110のいずれかを備えていなくても良い。また、例えば、プリンタ1106が、コンピュータ本体1102、表示装置1104、入力装置1108、及び、読取装置1110のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ1106が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
【0102】
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0103】
===その他の実施の形態===
以上、一実施形態に基づき、本発明に係るプリンタ等の印刷装置について説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に係る印刷装置に含まれるものである。
【0104】
また、本実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部又は全部をソフトウェアによって置き換えてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアによって置き換えてもよい。
また、印刷装置側にて行っていた処理の一部をホスト側にて行ってよく、また印刷装置とホストの間に専用の処理装置を介設して、この処理装置にて処理の一部を行わせるようにしてもよい。
【0105】
<印刷装置について>
本発明の印刷装置としては、前述したインクジェットプリンタに限らず、バブルジェット(登録商標)方式のプリンタなどの他のインク吐出形式により印刷を行う印刷装置であっても良い。
【0106】
<色インク吐出部について>
前述した実施形態では、色インク吐出部として、前述したような多数のノズル♯1〜♯180を有するノズル列211が挙げられていたが、本発明にあっては、このようなノズル列211に限らず、色インクを吐出するのであれば、どのような形態であっても構わない。
【0107】
<クリアインク吐出部について>
前述した実施形態では、クリアインク吐出部として、前述したような多数のノズル♯1〜♯180を有するノズル列212が挙げられていたが、本発明にあっては、このようなノズル列212に限らず、クリアインクを吐出するのであれば、どのような形態であっても構わない。
【0108】
<媒体Sについて>
媒体Sについては、前述した用紙として、普通紙やマット紙、カット紙、光沢紙、ロール紙、用紙、写真用紙、ロールタイプ写真用紙等をはじめ、これらの他に、OHPフィルムや光沢フィルム等のフィルム材や布材、金属板材などであっても構わない。すなわち、液体の吐出対象となり得るものであれば、どのような媒体であっても構わない。
【0109】
<第1検査用パターン>
前述した実施形態では、色インクの検査用パターン400(第1検査用パターン)として、全ての色インクの検査用パターンを含む1つのパターンが形成され、このパターンに基づき吐出検査が行われていたが、本発明にあってはこれに限らず、各色ごとに検査用パターンが形成されて、各々個別に吐出検査が行われても良い。
【0110】
<第2検査用パターン>
前述した実施形態では、クリアインクの検査用パターン500(第2検査用パターン)として、ノズル別の検査用パターンが相互に間隔をあけて形成されたパターンが用いられていたが、本発明にあってはこれに限らず、他の形態を有するパターンが用いられても良い。
【0111】
<センサについて>
前述した実施の形態では、検査用パターンを検出するセンサとして、反射型光学センサ300を備えていたが、本発明にあってはこれに限らず、反射型以外の他のタイプの光学センサをはじめ、検査用パターンの検出が可能であれば、他の方式の各種センサを備えていても良い。
また、前述した実施形態では、センサ300(反射型光学センサ)がキャリッジ41に設けられていたが、本発明にあってはこれに限らず、キャリッジ41以外の他の場所に設置されていても良い。
【0112】
<検査方法>
前述した実施形態では、クリアインクおよび色インク双方の検査用パターン400、500が、印刷装置(インクジェットプリンタ1)に搭載したセンサ300(反射型光学センサ)により検出して、印刷装置により自動的に検査を行っていたが、本発明にあってはこれに限らず、検査用パターン400、500のチェックは他の検査装置等や人などにより行っても良い。
【0113】
【発明の効果】
本発明によれば、クリアインクが付着すべき領域に色インクを重ねて吐出することで、他の部分と色が異なるため、クリアインクの吐出検査を簡単に行うことができる。さらに色インク吐出部の吐出検査を先に行うため、色インクの吐出不良を解消した後、クリアインクの検査用パターンを形成することができ、クリアインクの吐出検査を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インクジェットプリンタの斜視図。
【図2】 インクジェットプリンタの内部構成図。
【図3】 インクジェットプリンタの搬送部を示す断面図。
【図4】 インクジェットプリンタのシステム構成を示すブロック構成図。
【図5】 反射型光学センサの構成を示した説明図。
【図6】 リニア式エンコーダの説明図。
【図7】 リニア式エンコーダの出力波形を示したタイミングチャート。
【図8】 印刷ヘッドを下面から見た図。
【図9】 ノズル駆動回路の一実施形態を示す回路図。
【図10】 駆動信号発生部の動作を示す原信号ODRV、印刷信号PRT(i)、駆動信号DRV(i)のタイミングチャート。
【図11】 吐出検査手順の一例を示したフローチャート。
【図12】 色インクの検査用パターンの一例を示す図。
【図13】 ある色の検査用パターンの詳細図。
【図14】 ノズル別パターンの詳細図。
【図15】 クリアインクの検査用パターンの一例を示す図。
【図16】 クリアインクの検査用パターンの拡大詳細図。
【図17】 ブロック状のパターンの詳細図。
【図18】 クリアインクの検査用パターンの形成手順の説明図。
【図19】 吐出検査手順のフローチャート。
【図20】 他の吐出検査手順のフローチャート。
【図21】 印刷システムの外観構成図。
【図22】 印刷システムの構成を示すブロック構成図。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ、2 操作パネル、3 排紙部、4 給紙部、
5 操作ボタン、6 表示ランプ、7 排紙トレー、8 給紙トレー、
10 紙搬送ユニット、 11A 紙挿入口、 11B ロール紙挿入口、
13 給紙ローラ、 14 プラテン、
15 紙搬送モータ(PFモータ)、
17A 搬送ローラ、 17B 排紙ローラ、
18A・18B フリーローラ、 20 インク吐出ユニット、
21 ヘッド、 211 ノズル列、 212 ノズル列、
22 ヘッドドライバ、 30 クリーニングユニット、
31 ポンプ装置、 32 ポンプモータ、33 ポンプモータドライバ、
35 キャッピング装置、41 キャリッジ、
42 キャリッジモータ(CRモータ)、
44 プーリ、 45 タイミングベルト、 46 ガイドレール、
48 インクカートリッジ、 51 リニア式エンコーダ、
122 バッファメモリ、 124 イメージバッファ、
126 システムコントローラ、 127 メインメモリ、
128 キャリッジモータ制御部、 129 EEPROM、
130 搬送制御部、 132 ヘッド駆動部、
134 ロータリ式エンコーダ、
140 ホストコンピュータ、
220 駆動回路、 221 原駆動信号発生部、
222 マスク回路、 223 駆動信号補正回路、
300 反射型光学センサ、 300A 発光部、
300B 受光部、 302 反射型光学センサ制御部、
400 色インクの検査用パターン、 402 検査用パターン、
404 上部検査マージン、 406 下部検査マージン、
408 右部検査マージン、 410 左部検査マージン、
412 ブロック状パターン、 414 ノズル別検査パターン群、
420 クリアインクの検査用パターン、
500 クリアインクの検査用パターン、
502 クリアインクのパターン、504 色インクパターン、
506 色インクパターン、 508 ブロック状パターン、
511 発光ダイオード、512 コリメータレンズ、 513 検出処理部、
514 フォトダイオード、 515 信号処理回路、
516A コンパレータ 、516B コンパレータ
517 リニア式エンコーダ符号板、
1000 コンピュータシステム、 1102 コンピュータ本体、
1104 表示装置、 1106 プリンタ、 1108 入力装置、
1108A キーボード、 1108B マウス、 1110 読取装置、
1110A フレキシブルディスクドライブ装置、
1110B CD−ROMドライブ装置、 1202 内部メモリ、
1204 ハードディスクドライブユニット、
S 媒体

Claims (14)

  1. 色インクを吐出する色インク吐出部と、
    クリアインクを吐出する複数のノズルからなるクリアインク吐出部と、
    センサと、
    を備え、
    前記色インク吐出部から吐出した色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成し、
    前記色インク吐出部から吐出した色インクと前記クリアインク吐出部から吐出したクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成する印刷装置において、
    前記第1検査用パターンを前記センサにより検出して前記色インク吐出部の吐出検査を行って、前記色インク吐出部に吐出不良が認められなかったときに、
    前記クリアインク吐出部におけるノズル毎のパターンの形成を行い、該クリアインク吐出部のノズル毎のパターンを覆うように前記色インクを重ねて形成した第2検査用パターンを形成する、印刷装置。
  2. 前記色インク吐出部をクリーニングするためのクリーニング手段を備え、
    前記色インク吐出部の吐出検査の結果、前記色インク吐出部に吐出不良があると認められたときには、前記第2検査用パターンを形成する前に、前記クリーニング手段による前記色インク吐出部のクリーニング処理を実行することを特徴する請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記クリーニング処理の実行後、前記第2検査用パターンを形成する前に、前記第1検査用パターンを再度形成して当該第1検査用パターンに基づき前記色インク吐出部の吐出検査を行うことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  4. 前記第1検査用パターンの形成と、前記色インク吐出部の再検査と、前記クリーニング手段による前記色インク吐出部のクリーニングとを、前記色インク吐出部に吐出不良が認められなくなるまで繰り返し行うことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  5. 前記第1検査用パターンと前記第2検査用パターンとを同一の媒体上に形成することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記第2検査用パターンを前記センサにより検出して前記クリアインク吐出部の吐出検査を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記クリーニング手段により前記クリアインク吐出部をクリーニング処理することを特徴とする請求項2〜のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記色インク吐出部は、複数色の色インクを吐出可能であり、前記第2検査用パターンを形成するために吐出される色インクは、前記複数色の色インクのうちの最も色が薄い色インク以外の色インクであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 前記クリアインク吐出部または前記色インク吐出部は、クリアインクまたは色インクを吐出する複数のノズルを備え、前記第1検査用パターンまたは前記第2検査用パターンは前記各ノズル別にパターンを有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 前記各ノズル別のパターンがブロック状に形成されることを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  11. 色インク吐出部から吐出された色インクにより媒体に形成された第1検査用パターンと、複数のノズルからなるクリアインク吐出部から吐出されたクリアインクと前記色インク吐出部から吐出された色インクとにより媒体に形成された第2検査用パターンとに基づき、前記色インク吐出部及び前記クリアインク吐出部の吐出検査を行う方法であって、
    前記第1検査用パターンを形成して当該第1検査用パターンに基づき前記色インク吐出部の吐出検査を行って、前記色インク吐出部に吐出不良が認められなかったときに、
    前記クリアインク吐出部におけるノズル毎のパターンの形成を行い、該クリアインク吐出部のノズル毎のパターンを覆うように前記色インクを重ねて形成した第2検査用パターンを形成することを特徴とする吐出検査方法。
  12. 色インク吐出部から吐出された色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成し、前記色インク吐出部から吐出された色インクと複数のノズルからなるクリアインク吐出部から吐出されたクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成する方法であって、
    前記第1検査用パターンをセンサにより検出して前記色インク吐出部の吐出検査を行って、前記色インク吐出部に吐出不良が認められなかったときに、
    前記クリアインク吐出部におけるノズル毎のパターンの形成を行い、該クリアインク吐出部のノズル毎のパターンを覆うように前記色インクを重ねて形成した第2検査用パターンを形成することを特徴とする吐出検査用パターンの形成方法。
  13. 色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出する複数のノズルからなるクリアインク吐出部と、センサとを備え、
    前記色インク吐出部から吐出した色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成し、
    前記色インク吐出部から吐出した色インクと前記クリアインク吐出部から吐出したクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成する印刷装置において実行されるプログラムであって、
    前記第1検査用パターンを前記センサにより検出して前記色インク吐出部の吐出検査を行うステップと、
    前記色インク吐出部に吐出不良が認められなかったときに、前記クリアインク吐出部におけるノズル毎のパターンの形成を行い、該クリアインク吐出部のノズル毎のパターンを覆うように前記色インクを重ねて形成した第2検査用パターンを形成するステップと、
    を実行することを特徴とすることを特徴とするプログラム。
  14. コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続可能な印刷装置とを具備した印刷システムにおいて、
    前記印刷装置は、色インクを吐出する色インク吐出部と、クリアインクを吐出する複数のノズルからなるクリアインク吐出部と、センサとを備え、
    前記色インク吐出部から吐出した色インクにより前記色インク吐出部の吐出検査に用いる第1検査用パターンを媒体に形成し、
    前記色インク吐出部から吐出した色インクと前記クリアインク吐出部から吐出したクリアインクとにより前記クリアインク吐出部の吐出検査に用いる第2検査用パターンを媒体に形成する印刷装置において、
    前記第1検査用パターンを前記センサにより検出して前記色インク吐出部の吐出検査を行って、前記色インク吐出部に吐出不良が認められなかったときに、
    前記クリアインク吐出部におけるノズル毎のパターンの形成を行い、該クリアインク吐出部のノズル毎のパターンを覆うように前記色インクを重ねて形成した第2検査用パターンを形成することを特徴とする印刷システム。
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