WO2004103709A1 - 液体吐出装置、および液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置、および液体吐出方法 Download PDF

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Abstract

液体滴を吐出して媒体の端部までに亘ってドットを形成しようとする際に必要悪となる、媒体から外れる領域に吐出される液体滴の数を、前記端部におけるドットの形成を大きく損ねずに減らすことを可能にする。液体を吐出するための液体吐出装置であって、媒体にドットを形成すべく該媒体に向けて液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、前記液体吐出部は、前記媒体の端部近傍に向けて、液体滴を適宜数だけ間引いて吐出し、前記間引いて吐出された液体滴の少なくとも一部が、前記媒体に着弾しない。

Description

明 細 書
液体吐出装置、 および液体吐出方法 技術分野
本発明は、 媒体に向けて液体滴を吐出して該媒体にドッ トを形成す る液体吐出装置および液体吐出方法に関する。 背景技術
媒体に向けて液体滴を吐出する液体吐出装置の 1つとして、 ィンクジ ヱッ トプリンタが知られている。 このインクジェッ トプリンタは、 前記 媒体としての印刷用紙 (以下では、 用紙とも言う) に向けて前記液体滴 としてのィンク滴を吐出して印刷用紙上に多数のドッ トを形成し、 これ らドッ トによって巨視的な画像を印刷するものである。
このインクジェッ トプリンタは 「縁無し印刷」 という印刷機能を備え ている。 これは、 用紙の端部までに亘つてドッ トを形成することによつ て、 用紙に余白を形成しないで画像を印刷する機能である。 そして、 通 常は、 印刷時の用紙の位置ズレ等に起因して前記端部に意図しないドッ ト未形成部分が生じないように、 用紙よりも大きいサイズの画像データ を用いる等して、 用紙の外側に外れる領域に対しても液体滴を吐出する ようにしている。
しかしながら、 この外れる領域に向けて吐出された液体滴の殆どは、 用紙上にドッ トを形成すること無く打ち捨てられており、 インクの使用 量が多くなっていた。
本発明は、 このような事情に鑑みたものであって、 その目的とすると ころは、 液体滴を吐出して媒体の端部までに亘つてドッ トを形成しょう とする際に必要悪となる、 媒体から外れる領域に吐出される液体滴の数 を、 前記端部における ドッ トの形成を大きく損ねずに減らすことが可能 な液体吐出装置、 および液体吐出方法を実現することにある。 発明の開示
前記課題を解決するために、 主たる本発明は、 液体を吐出するための 液体吐出装置であって、 媒体にドッ トを形成すべく該媒体に向けて液体 滴を吐出するための液体吐出部を備え、 前記液体吐出部は、 前記媒体の 端部近傍に向けて、 液体滴を適宜数だけ間引いて吐出し、 前記間引いて 吐出された液体滴の少なく とも一部が、 前記媒体に着弾しないことを特 徴とする。
また、,他の主たる本発明は、 媒体にドッ トを形成すべく該媒体に向 けて液体滴を吐出する液体吐出方法であって、 吐出すべき液体滴を適宜 数だけ間引くステップと、 前記媒体の端部近傍に向けて、 適宜数だけ間 引かれた液体滴を吐出するステップとを有し、 前記間引いて吐出された 液体滴の少なく とも一部が、 前記媒体に着弾しないことを特徴とする。 本発明の上記以外の目的、 及び、 その特徴とするところは、 本明細書 及び添付図面の記載により明らかにする。 図面の簡単な説明 .
図 1は、 ィンクジェッ トプリンタ 1の一実施形態を示した斜視図である。 図 2は、 ィンクジェッ トプリンタ 1の全体構成の説明図である。
図 3は、 インクジェッ トプリンタ 1のキャリ ッジ 4 1等を示す図である。 囱 4は、 インクジェッ トプリンタ 1の搬送機構を示す図である。
図 5は、 ヘッド 2 1におけるノズルの配列を示す説明図である。
図 6は、 駆動回路内の構成を示すブロック図である。
図 7は、 ホス ト側の処理を説明するための説明図である。
図 8 Aは、 通常のインターレース印刷の説明図である。
図 8 Bは、 通常のインターレース印刷の説明図である。
図 9 Aは、 通常のオーバーラップ印刷の説明図である。
図 9 Bは、 通常のオーバーラップ印刷の説明図である。
図 1 0は、 通常印刷時の印刷領域 Aと用紙 Sとのサイズの関係を説明す る説明図である。 図 1 1は、 縁無し印刷時の印刷領域 Aと用紙 Sとのサイズの関係を説明 する説明図である。
図 1 2は、 インク回収部 8 0を示す平面図である。
図 1 3 Aは、 第 1インク回収部 8 2を示す断面図である。
図 1 3 Bは、 第 1インク回収部 8 2を示す断面図である。
図 1 4は、 第 2インク回収部 8 3を示す断面図である。
図 1 5 Aは、 間引き状態を概念的に'示す平面図である。
図 1 5 Bは、 間引き状態を概念的に示す平面図である。
図 1 5 Cは、 間引き処理部 2 2 4のフローチャートである。
図 1 6は、 インタ一レース印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 1 7は、 インターレース印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 1 8は、 ィンターレース印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 1 9は、 インターレース印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 2 0は、 ィンターレース印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 2 1は、 インターレース印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 2 2は、 ィンターレース印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 2 3は、 ィンターレース印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 2 4は、 オーバーラップ印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 2 5は、 オーバーラップ印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。 図 2 6は、 オーバーラップ印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 2 7は、 オーバーラップ印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 2 8は、 オーバーラップ印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 2 9は、 オーバーラップ印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 3 0は、 オーバーラップ印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 3 1は、 オーバーラップ印刷時における間引き処理の実施例を示す説 明図である。
図 3 2は、 変化パターンの好適例を見出すために供した図である。
図 3 3は、 変化パターンの好適例を見出すために供した図である。
図 3 4は、 変化パターンの好適例を見出すために供した図である。
図 3 5は、 変化パターンの好適例を見出すために供した図である。
図 3 6は、 変化パターンの好適例を見出すために供した図である。
図面に用いた主な符号の凡例を以下に示す。
1 インクジェッ トプリ ンタ / 2 操作パネル Z 3 排紙部 /4 給紙 / 5 操作ポタン / 6 表示ランプ / 7 排紙トレー / 8 給紙トレ -/ 1 0 紙搬送ユニッ ト / 1 3 給紙ローラ/ ^ 1 4 プラテン / 1 5 紙搬送モータ (P Fモータ) / 1 6 紙搬送モータ ドライバ (P Fモ ータ ドライバ) Zl 7 A 搬送ローラ/ 1 7 B 排紙ローラ Z1 8AZ フ リーローラ/ 1 8 B フ リーローラ Z20 イ ンク吐出ュニッ ト / 21 吐出ヘッ ド Z21 1 ノズル列 Z 22 ヘッ ドドライバ/ 221 原駆動信号発生部 Z 2 2 2 マスク回路 Z 2 2 3 駆動信号補正部/ 2 2 4 間引き処理部/ 3 0 ク リーニングユニッ ト / 3 1 ポンプ装 置 / 3 2 ポンプモータ / 3 3 ポンプモータ ドライバ/ ^ 3 5 キヤッ ビング装置ノ 4 0 キャリ ッジユニッ ト 4 1 キャリ ッジ Z 4 2 キ ャ リ ッジモータ (C Rモータ) Z4 3 キャ リ ッジモータ ドライバ ( C Rモータ ドライバ) Z44 プーリ Z4 5 タイ ミ ングベルト Z 4 6 ガイ ドレール/ / 5 0 計測器群ノ 5 1 リニア式エンコーダ/ 5 1 1 リニアスケール/ 5 1 2 検出部/ 5 1 2 A 発光ダイオード/ 5 1 2 B コリメータレンズ/ 5 1 2 C 検出処理部/ 5 1 2 D フォ トダイ オー ド Z5 1 2 E 信号処理回路/ 5 1 2 F コンパレータ Z 5 2 口 一タリー式エンコーダ Z 5 3 紙検出センサ/ 5 4 紙幅センサ/ 76 0 制御ュニッ ト / 6 1 C P U/ 6 2 タイマノ 6 3 インタ一フエ一 ス部 ^6 4 A S I C/ 6 5 メモリ /6 6 D Cコン トローラ / 6 7 ホス トコンピュータ/ 8 0 インク回収部 / 8 2 第 1インク回収部 / 8 3 第 2インク回収部/ /8 4 吸収材 Z9 0 コンピュータ本体 Z 9 1 ビデオドライバノ 9 3 表示装置 Z 9 5 アプリケーショ ンプロ グラム/ / 9 6 プリ ンタ ドライバ / 9 7 解像度変換モジュール/ 9 8 色変換モジュール Z9 9 ハーフ トーンモジュール/ 1 0 0 ラスタ ラィザ/ 1 0 1 ユーザィ ンターフェ一ス表示モジュール/ 1 0 2 U I プリ ンタインターフェースモジュール / A 印刷領域 ZA s 基準領 域 /A a 打ち捨て領域/ S 媒体 (用紙) ZR ラスタライ ン 発明を実施するための最良の形態
本明細書及び添付図面の記載により少なく とも次のことが明らかにさ れる。
液体を吐出するための液体吐出装置であって、 媒体にドッ トを形成 すべく該媒体に向けて液体滴を吐.出するための液体吐出部を備え、 前記 液体吐出部は、 前記媒体の端部近傍に向けて、 液体滴を適宜数だけ間引 いて吐出し、 前記間引いて吐出された液体滴の少なく とも一部が、'前記 媒体に着弾しないことを特徴とする液体吐出装置。
このよ うな液体吐出装置によれば、 前記媒体の端部近傍に向けて、 液 体滴を適宜数だけ間引いて吐出する。 従って、 媒体の端部にまでに亘っ てドッ トを形成しようとする際に必要悪となる、 媒体に着弾しなかった 液体滴の数を、 前記端部近傍における ドッ トの形成を大きく損ねずにほ ぼ維持しながら減らすことが可能となる。
かかる液体吐出装置において、 前記媒体から外れると判断される領域 に向けて前記液体吐出部から前記液体滴を吐出する場合に、 該領域に向 けて吐出されるべき液体滴のなかから適宜数だけ液体滴を間引いて吐出 することと してもよい。
このような液体吐出装置によれば、 前記媒体から外れると判断される 領域に向けて吐出されるべき液体滴のなかから適宜数だけ液体滴を間引 いて吐出する。 従って、 媒体の端部にまでに亘つてドッ トを形成しょう とする際に必要悪となる、 媒体から外れる領域に吐出される液体滴の数 を、 前記端部における ドッ トの形成を大きく損ねずにほぼ維持しながら 減らすことが可能となる。
かかる液体吐出装置において、 前記媒体より も大きいサイズに形成さ れた画像データに基づいて前記液体滴を吐出するとともに、 前記媒体の サイズに応じた基準領域を記憶し、 前記媒体から外れると判断される領 域とは、 前記基準領域から外れる領域であることと してもよい。
このよ うな液体吐出装置によれば、 媒体の端部にまで画像を形成する ことができる。 すなわち、 縁無しに画像を形成することができる。
かかる液体吐出装置において、 前記液体吐出部は前記液体滴を吐出す るノズルを備え、 前記画像データに基づいて媒体上に形成される画像は、 多数のドッ トが一直線上に整列してなるラスタラインが、 該ラスタライ ン方向と交差する方向に所定間隔で並列して構成され、 該ラスタライン は、 該ラスタライン方向に前記ノズルを移動させながら液体滴を吐出す ることによって形成されることとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、 画像を容易に形成することができ る。
かかる液体吐出装置において、 前記ラスタライン方向の端に向かう程、 前記媒体から外れると判断される領域における液体滴を間引く割合が高 くなるようにしてもよい。 このような液体吐出装置によれば、 前記領域においてラスタライン方 向の端に向かう程、 液体滴を吐出しない。 この理由は、 前記端に近い程、 液体滴が媒体に着弾する確率は低くなるため、 端の近傍に向けて吐出さ れる液体滴は、 前記液体滴の間引きの影響が画像の欠落と して顕在化し 難いからである。 従って、 間引きによる画質の低下を効果的に抑えなが ら液体滴の滴数を削減可能となる。
かかる液体吐出装置において、 前記ノズルは、 前記ラスタライン方向 と交差する方向に、 所定のノズルピッチで配列されてノズル列をなし、 前記媒体は、 前記交差する方向に所定の搬送量で間欠搬送され、 該間欠 搬送の停留中に前記ノズル列は、 前記ラスタライン方向に沿って移動し ながらラスタラインを形成してもよい。
このような液体吐出装置によれば、 ラスタライン方向と、 この方向に 交差する方向とで規定される平面に亘つて媒体上に画像を形成すること が可能となる。
かかる液体吐出装置において、 ラスタライン方向へのノズル列の一回 の移動動作につき、 該ラスタライン方向の端から連続させて所定の間引 き数だけ液体滴が間引かれるとともに、 該間引き数は、 前記ノズル列を 構成する全てのノズルに亘つて同数であり、 該間引き数をノズル列の移 動動作毎に変化させること と してもよい。
このような液体吐出装置によれば、 液体滴の間引き数を、 ノズル列の 移動動作毎に変化させるので、 媒体の端部の液体滴の間引き状態を散ら すことが可能である。 そして、 これによつて、 媒体の端部に顕在化する 虞のある画像の欠落部分を、 見た目に目立たないようにすることができ る。
かかる液体吐出装置において、 前記液体滴の間引き数は、 所定の変化 パターンに基づいて前記移動動作毎に変化すると ともに、 該変化パター ンに基づく間引き数は、 前記移動動作を所定回数 C mだけ繰り返すと一 巡することと してもよい。
このような液体吐出装置によれば、 前記間引き数は、 前記所定回数 C mの移動動作を単位周期とする変化パターンに基づいて前記移動動作毎 に変化する。 従って、 端部の液体滴の間引き状態を散らすことが可能で あり、 これによつて、 媒体の端部に顕在化する虞のある画像の欠落部分 を、 見た目に目立たないようにすることができる。
かかる液体吐出装置において、 前記ノズル列のノズルピッチが、 前記 媒体に形成されるラスタラインの間隔より も広く、 前記ノズル列がラス タライン方向に沿って移動動作を 1回することによって形成されるラス タラインの間に、 形成されないラスタラインが存在することと してもよ い。
このような液体吐出装置によれば、 ノズル列の 1回の移動動作によつ て形成されるラスタラインの間に、 形成されないラスタラインが挟まれ る印刷方式であるところの、 所謂インターレース印刷を行うことができ る。
かかる液体吐出装置において、 前記媒体に形成されるラスタラインの 間隔を D、 前記ノズルピッチを k , D、 前記液体を吐出する前記ノズル 数を N、 前記搬送量を Fとする時、 Nは k と互いに素の関係であり、 F = N · Dであることと してもよい。
このような液体吐出装置によれば、 前記ィンターレース印刷を確実に 行うことができる。
' かかる液体吐出装置において、 前記媒体に形成される一つのラスタラ インが、 複数のノズルを用いて形成されることと してもよい。
このような液体吐出装置によれば、 一つのラスタラインの多数の ドッ トを複数のノズルで分担して形成する印刷方式であるところの、 所謂ォ 一バーラップ印刷を行うことができる。
かかる液体吐出装置において、 前記ラスタラインは、 間欠的に液体滴 が間引いて吐出される間欠吐出部分を有することと しても良い。
このような液体吐出装置によれば、 ラスタラインは、 間欠的に液体滴 が間引いて吐出される間欠吐出部分を有するので、 媒体の端部に顕在化 する虞のある画像の欠落部分をラスタライン方向に連続させずに散らし、 見た目に目立たないようにすることができる。 .
かかる液体吐出装置において、 前記媒体に前記間隔 Dおきのラスタラ ィンを形成するために、 所定回数 C oのノズル列の前記移動動作を要し、 該所定回数 C oは、 前記間引き数の変化パターンに係る前記所定回数 C mと互いに素の関係にあることと してもよい。
このような液体吐出装置によれば、 前記所定回数 C o と、 間引き数の 変化パターンの周期たる前記所定回数 C mとは互いに素であるので、 前 記間欠吐出部分を確実に形成することができる。 '
また、 前記移動動作の周期たる所定回数 C o と、 間引き数の変化パタ ーンの周期たる前記所定回数 C mとは互いに素であるので、 互いの周期 を確実に食い違わせることができる。 従って、 前記間欠搬送の方向の間 引きの周期性を複雑化することができて、 これによつて、 当該間引き状 態が媒体の端部に顕在化した際の画像の欠落部分を、 見た目に目立ち難 くすることができる。
かかる液体吐出装置において、 一つのラスタラインが M個のノズルに よって形成される場合、 前記媒体に形成される前記ラスタラインの間隔 およびラスタライン方向のドッ トの間隔をそれぞれに D、 前記ノズルピ ツチを k · D、 前記液体滴を吐出する前記ノズル数を N、 前記搬送量を Fとする時、 N / Mが整数であり、 N /Mは k と互いに素の関係であ り、 F = ( N / M ) ■ Dであること と してもよい。
このような液体吐出装置によれば、 前記オーバーラップ印刷を確実に 行うことができる。
かかる液体吐出装置において、 前記 kが、 前記所定回数 C mの倍数 ( 1 を除く整数倍) でないことと してもよい。
このような液体吐出装置によれば、 前記 kが、 前記所定回数 C mの倍 数 ( 1を除く整数倍) でないので、 前記間欠吐出部分を確実に形成する ことができる。
かかる液体吐出装置において、 前記ドッ トの形状は、 ラスタライン方 向に長軸が向いた略楕円形状であること と してもよい。 このような液体吐出装置によれば、 前記ドッ トの形状は、 ラスタライ ン方向に長軸が向いた横長形状なので、 ラスタラインにおける前記間欠 吐出部分の空白を有効に埋めることができて、 これにより画像の欠落を 目立たなくすることができる。
かかる液体吐出装置において、 液体滴を間引いて吐出するか否かの 指令を入力する入力部を有し、 液体滴を間引いて吐出する指令が入力さ れた場合に、 前記領域に向けて吐出されるべき液体滴のなかから適宜数 だけ液体滴を間引いて吐出することとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、 間引いて吐出するか否かを、 ユー ザが選択できて、 利便性に優れる。
また、 液体を吐出するための液体吐出装置であって、 媒体にドッ ト を形成すベく該媒体に向けて液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、 前記媒体の端部に余白を形成しないで液体滴を吐出するモードが設定可 能であり、 前記モードが設定された場合に、 前記液体吐出部は、 前記媒 体の端部近傍に向けて、 液体滴を適宜数だけ間引いて吐出し、 前記間引 いて吐出された液体滴の少なく とも一部が、 前記媒体に着弾しない、 液 体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、 媒体の端部にまで画像を形成する ことができる。 すなわち、 縁無しに画像を形成することができる。
また、 液体を吐出するための液体吐出装置であって、 媒体にドッ ト を形成すべく該媒体に向けて液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、 液体滴を間引いて吐出するか否かの指令を入力する入力部を有し、 液体 滴を間引いて吐出する指令が入力された場合に、 前記媒体から外れると 判断される領域に向けて前記液体吐出部から前記液体滴を吐出する場合 に、 該領域に向けて吐出されるべき液体滴のなかから適宜数だけ液体滴 を間引いて吐出し、 前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像デー タに基づいて前記液体滴を吐出するとともに、 前記媒体のサイズに応じ た基準領域を記憶し、 前記媒体から外れると判断される領域とは、 前記 基準領域から外れる領域であり、 前記液体吐出部は前記液体滴を吐出す るノズルを備え、 前記画像データに基づいて媒体上に形成される画像は、 多数のドッ トが一直線上に整列してなるラスタラインが、 該ラスタライ ン方向と交差する方向に所定間隔で並列して構成され、 該ラスタライン は、 該ラスタライン方向に前記ノズルを移動させながら液体滴を吐出す ることによって形成され、 前記ラスタライン方向の端に向かう程、 前記 媒体から外れると判断される領域における液体滴を間引く割合が高くな つており、 前記ノズルは、 前記ラスタライン方向と交差する方向に、 所 定のノズルピッチで配列されてノズル列をなし、 前記媒体は、 前記交差 する方向に所定の搬送量で間欠搬送され、 該間欠搬送の停留中に前記ノ ズル列は、 前記ラスタライン方向に沿って移動しながらラスタラインを 形成し、 前記ノズル列のノズルピッチが、 前記媒体に形成されるラスタ ラインの間隔より も広く、 前記ノズル列がラスタライン方向に沿って移 動動作を 1回することによって形成されるラスタラインの間に、 形成さ れないラスタラインが存在し、 前記媒体に形成される一つのラスタライ ンが、 複数のノズルを用いて形成され、 ラスタライン方向へのノズル列 の一回の移動動作につき、 該ラスタライン方向の端から連続させて所定 の間引き数だけ液体滴が間引かれると ともに、 該間引き数は、 前記ノズ ル列を構成する全てのノズルに亘つて同数であり、 該間引き数をノズル 列の移動動作毎に変化させ、 前記液体滴の間引き数は、 所定の変化パタ ーンに基づいて前記移動動作毎に変化するとともに、 該変化パターンに 基づく間引き数は、 前記移動動作を所定回数 C mだけ繰り返すと一巡し、 前記媒体に前記間隔 Dおきのラスタラインを形成するために、 所定回数 C oのノズル列の前記移動動作を要し、 該所定回数 C oは、 前記間引き 数の変化パターンに係る前記所定回数 C mと互いに素の関係にあること を特徴とする液体吐出装置。
このよ うな液体吐出装置によれば、 既述の効果をほぼ全て奏するため 、 本発明の目的が最も有効に達成される。
また、 媒体にドッ トを形成すべく該媒体に向けて液体滴を吐出する 液体吐出方法であって、 吐出すべき液体滴を適宜数だけ間引くステップ と、 前記媒体の端部近傍に向けて、 適宜数だけ間引かれた液体滴を吐出 するステップとを有し、 前記間引いて吐出された液体滴の少なく とも一 部が、 前記媒体に着弾しない、 液体吐出方法も実現可能である。
= = =液体吐出装置の概要 = = =
本発明に係る液体吐出装置として、 インクジェッ トプリンタを例にと り、 その概要について説明する。 図 1〜図 4は、 そのインクジェッ トプ リ ンタ 1の一実施形態の概要を説明するための図である。 図 1は、 その インクジェッ トプリンタ 1の一実施形態の外観を示す。 図 2は、 そのィ ンクジェッ トプリンタ 1のプロック構成を示し、 図 3は、 そのィンクジ エツ トプリンタ 1のキャリ ッジ及ぴその周辺部を示す。 図 4は、 そのィ ンクジエツ トプリンタ 1の搬送部及びその周辺部を示す。
このインクジェッ トプリンタ 1は、 図 1に示すように、 背面から供給 された媒体としての印刷用紙 Sを前面から排出する構造を備えており、 その前面部には操作パネル 2および排紙部 3が設けられ、 その背面部に は給紙部 4が設けられている。 操作パネル 2には、 各種操作ボタン 5お よび表示ランプ 6が設けられている。 また、 排紙部 3には、 不使用時に 排紙ロを塞ぐ排紙トレー 7が設けられている。 給紙部 4には、 カッ ト紙 (不図示) を保持する給紙トレー 8が設けられている。 なお、 イ ンクジ エツ トプリンタ 1は、 カッ ト紙など単票状の用紙 Sのみならず、 ロール ί氏などの連続した媒体にも印刷できるような給紙構造を備えていても良 レ、。
このインクジェッ トプリンタ 1は、 その主要部と .して、 図 2に示すよ うに、 紙搬送ュニッ ト 1 0と、 ィンク吐出ユエッ ト 2 0と、 タリ一ニン グユニッ ト 3 0 と、 キヤリ ツジュ-ッ ト 4 0と、 計測器群 5 0と、 制御 ユニッ ト 6 0とを備えている。
紙搬送ユニッ ト 1 0は、 前記用紙 Sを印刷可能な位置に送り込み、 印 刷時に所定の方向 (図 2において紙面に垂直な方向 (以下、 紙搬送方向 という) ) に所定の移動量で用紙 Sを移動させるためのものである。 す なわち、 紙搬送ュニッ ト 1 0は、 用紙 Sを搬送する搬送機構として機能 する。 紙搬送ュニッ ト 1 0は、 図 4に示すように、 紙揷入口 1 1 A及び ロール紙揷入口 1 1 Bと、 給紙モータ (不図示) と、 給紙ローラ 1 3 と、 プラテン 1 4 と、 紙搬送モータ (以下、 P Fモータという) 1 5 と、 紙 搬送モータ ドライバ (以下、 P Fモータ ドライバという) 1 6 と、 搬送 ローラ 1 7 Aと排紙ローラ 1 7 Bと、 フリーローラ 1 8 Aとフリーロー ラ 1 8 Bとを有する。 ただし、 紙搬送ュニッ ト 1 0が搬送機構と して機 能するためには、 必ずしも、 これらの構成要素を全て要するというわけ ではない。
紙挿入口 1 1 Aは、 用紙 Sを挿入するところである。 給紙モータ (不 図示) は、 紙揷入口 1 1 Aに揷入された用紙 Sをプリ ンタ 1内に搬送す るモータであり、 パルスモータで構成される。 給紙ローラ 1 3は、 紙揷 入口 1 1に挿入された紙 Sをプリンタ 1内に自動的に搬送するローラで あり、 給紙モータ 1 2によって駆動される。 給紙ローラ 1 3は、 略 D形 の横断面形状を有している。 給紙ローラ 1 3の円周部分の周囲長さは、 P Fモータ 1 5までの搬送距離より も長く設定されているので、 この円 周部分を用いて用紙 Sを P Fモータ 1 5まで搬送できる。 なお、 給紙口 ーラ 1 3の回転駆動力と分離パッ ド (不図示) の摩擦抵抗とによって、 複数の媒体が一度に給紙されることを防いでいる。
プラテン 1 4は、 印刷中の用紙 Sを支持する支持手段である。 P Fモ ータ 1 5は、 図 2および図 4に示すよ うに、 用紙 Sを紙搬送方向に送り 出すモータであり、 D Cモータで構成される。 P Fモータ ドライバ 1 6 は、 P Fモータ 1 5の駆動を行うためのものである。 搬送ローラ 1 7 A は、 給紙ローラ 1 3によってプリ ンタ内に搬送された用紙 Sを印刷可能 な領域まで送り出すローラであり、 P Fモータ 1 5によって駆動される。 フリーローラ 1 8 A (図 4を参照) は、 搬送ローラ 1 7 Aと対向する位 置に設けられ、 用紙 Sを搬送ローラ 1 7 Aとの間に挟むことによって用 紙 Sを搬送ローラ 1 7 Aに向かって押さえる。
排紙ローラ 1 7 B (図 4を参照) は、 印刷が終了した紙 Sをプリ ンタ の外部に排出するローラである。 排紙ローラ 1 7 Bは、 不図示の歯車に より、 P Fモータ 1 5によって駆動される。 フリーローラ 1 8 Bは、 排 紙ローラ 1 7 Bと対向する位置に設けられ、 紙 Sを排紙ローラ 1 7 Bと の間に挟むことによって紙 Sを排紙ローラ 1 7 Bに向かって押さえる。 インク吐出ュニッ ト 2 0は、 用紙 Sにインクを吐出するためのもので ある。 インク吐出ユニッ ト 2 0は、 図 2に示すように、 液体吐出部とし ての吐出ヘッド 2 1 と、 ヘッ ドドライバ 2 2とを有する。 吐出ヘッ ド 2 1は、 ノズルを複数有し、 各ノズルから断続的にインク滴を吐出する。 へッ ドドライバ 2 2は、 吐出へッ ド 2 1を駆動して、 吐出へッ ド 2 1力、 ら断続的にィンク滴を吐出させるためのものである。
クリーニングユニッ ト 3 0は、 図 3にも示すように、 吐出ヘッ ド 2 1 のノズルの目詰まりを防止するためのものである.。 ク リーユングュニッ ト 3 0は、 ポンプ装置 3 1 と、 キヤッビング装置 3 5 とを有する。 ボン プ装置 3 1は、 前記ノズルの目詰まりを防止すべくノズルからィンクを 吸い出すものであり、 ポンプモータ 3 2とポンプモータ ドライ ノく 3 3と を有する。 ポンプモータ 3 2は、 吐出ヘッ ド 2 1のノズルからインクを 吸引する。 ポンプモータ ドライバ 3 3は、 ポンプモータ 3 2を駆動する。 キヤッビング装置 3 5は、 吐出へッ ド 2 1 のノズルの目詰まりを防止す るため、 印刷を行わない時である待機時に、 吐出へッ ド 2 1 のノズルを 封止する。
' キャリ ッジユニッ ト 4 0は、 図 2及ぴ図 3に示すように、 吐出ヘッ ド 2 1を所定の方向 (図 2において紙面の左右方向 (以下、 吐出ヘッ ド移 動方向という) ) に移動させるためのものである。 なお、 この吐出へッ ド',移動方向は、 前記紙搬送方向と直交している。
キャリ ッジユニッ ト 4 0は、 キャリ ッジ 4 1 と、 キャリ ッジモータ (以下、 C Rモータという) 4 2と、 キャリ ッジモータ ドライ ノ (以下、 C Rモータ ドライバという) 4 3と、 プーリ 4 4と、 タイミングベルト 4 5 と、 ガイ ドレール 4 6 とを有する。 キャリ ッジ 4 1は、 吐出へッド 移動方向に移動可能であって、 吐出ヘッ ド 2 1を固定している。 よって、 前記吐出へッ ド 2 1のノズルは、 吐出へッ ド移動方向に沿って移動しな がら、 断続的にィンクを吐出する。 また、 キヤリ ッジ 4 1は、 インクを 収容するインクカートリ ッジ 4 8、 4 9を着脱可能に保持している。 C Rモータ 4 2は、 キャリ ッジ 4 1を吐出へッド移動方向に移動させるモ ータであり、 D Cモータで構成される。 C Rモータ ドライバ 4 3は、 C Rモータ 4 2を駆動するためのものである。 プーリ 4 4は、 C Rモータ 4 2の回転軸に取付けられている。 タイミングベルト 4 5は、 プーリ 4 4によって駆動される。 ガイ ドレール 4 6は、 キヤリ ッジ 4 1を吐出へ ッ ド移動方向に案内する。
計測器群 5 0には、 リニア式エンコーダ 5 1 と、 ロータリー式ェンコ ーダ 5 2と、 紙検出センサ 5 3 と、 紙幅センサ 5 4とがある。 リニア式 エンコーダ 5 1は、 キヤリ ッジ 4 1の位置を検出するためのものである。 ロータリ一式エンコーダ 5 2は、 搬送ローラ 1 7 Aの回転量を検出する ためのものである。 紙検出センサ 5 3は、 印刷される用紙 Sの先端の位 置を検出するためのものである。 図 4に示すように、 この紙; f食出センサ 5 3は、 給紙ローラ 1 3が搬送ローラ 1 7 Aに向かって用紙 Sを搬送す る途中で、 用紙 Sの先端の位置を検出できる位置に設けられている。 な お、 紙検出センサ 5 3は、 機械的な機構によって用紙 Sの先端を検出す るメ力二力ルセンサである。 詳しく言うと、 紙検出センサ 5 3は紙搬送 方向に回転可能なレバーを有し、 このレバーは用紙 Sの搬送経路内に突 するように配置されている。 そのため、 用紙 Sの先端がレバーに接触 し、 レバーが回転させられるので、 紙検出センサ 5 3は、 このレバーの 動きを検出することによって、 用紙 Sの先端の位置を検出する。 紙幅セ ンサ 5 4は、 キャリ ッジ 4 1に取付けられている。 紙幅センサ 5 4は、 発光部 5 4 1 と受光部 5 4 3を有する光学センサであり、 用紙 Sによつ て反射された光を検出することにより、 紙幅センサ 5 4の位置における 用紙 Sの有無を検出する。 そして、 紙幅センサ 5 4は、 キャリ ッジ 4 1 によって移動しながら用紙 Sの端部の位置を検出し、 用紙 Sの幅を検出 する。 また、 紙幅センサ 5 4は、 キャリ ッジ 4 1の位置によって、 用紙 Sの先端を検出できる。 紙幅センサ 5 4は、 光学センサなので、 紙検出 センサ 5 3 より も位置検出の精度が高い。
制御ユニッ ト 6 0は、 プリ ンタの制御を行うためのものである。 制御 ユニッ ト 6 0は、 図 2に示すように、 C PU 6 1 と、 タイマ 6 2 と、 イ ンターフェース部 6 3 と、 A S I C 6 4 と、 メモリ 6 5 と、 D Cコン ト ローラ 6 6 とを有する。 C PU 6 1は、 プリ ンタ全体の制御を行うため のものであり、 D Cコン ト ローラ 6 6、 P Fモータ ドライ ノ 1 6、 C R モータ ドライバ 4 3、 ポンプモータ ドライ ノ 3 2およびへッ ドドライバ 2 2に制御指令を与える。 タイマ 6 2は、 C P U 6 1に対して周期的に 割り込み信号を発生する。 インターフェース部 6 3は、 プリ ンタの外部 に設けられたホス トコンピュータ 6 7 との間でデータの送受信を行う。 A S I C 6 4は、 ホス トコンピュータ 6 7からインターフェース部 6 3 を介して送られてく る印刷情報に基づいて、 印刷の解像度や吐出へッ ド の駆動波形等を制御する。 メモリ 6 5は、 A S I C 6 4及び C P U 6 1 のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、 RAM、 E E P R OM等の記憶手段を有する。 D Cコン トローラ 6 6は、 C P U 6 1から送られてく る制御指令と計測器群 5 0からの出力に基づ いて、 P Fモータ ドライ ノ 1 6及び C Rモータ ドライバ 4 3を制御する。 このようなインクジェッ トプリ ンタ 1では、 印刷時において、 用紙 S が搬送ローラ 1 7 Aによって所定の搬送量で間欠搬送され、 その間欠的 搬送の合間である停留中にキヤリ ッジ 4 1が、 搬送ローラ 1 7 Aによ る搬送方向に対して直交する.方向、 すなわち吐出へッ ド移動方向に沿つ て移動しながら、 吐出へッ ド 2 1から用紙 Sに向けてィンク滴を吐出す る。 この吐出されたインク滴によって、 用紙 S上にはドッ トが形成され、 当該ドッ トが多数形成されて用紙 S上に巨視的な画像が形成される。 ===吐出ヘッ ド 2 1の吐出機構 ===
図 5は、 吐出へッ ド 2 1の下面部に設けられたィンク滴の吐出ノズル の配列を示した図である。 吐出ヘッ ド 2 1の下面部には、 同図に示すよ うに、 ブラック (K) 、 シアン (C) 、 マゼンタ (M) 、 およびイエロ ( Y) の色毎にノズル列 2 1 1が設けられている。 各ノズル列 2 1 1は、 それぞれに、 複数のノズル # l ~ # nから構成 される。 そして、 これら複数のノズル # 1〜# nは、 用紙 Sの搬送方向 に沿う直線上に、 一定の間隔 (ノズルピッチ : k ■ D ) おきに配されて いる。 ここで、 Dは、 搬送方向における最小のドッ トピッチ (つまり、 用紙 Sに形成される ドッ トの最高解像度での間隔) である。 また、 kは、 1以上の整数である。 なお、 各ノズル列のノズルは、 下流側のノズルほ ど若い番号が付されている (# l〜# n )。 また、 各ノズル列 2 1 1は、 吐出ヘッ ド移動方向に沿って相互に間隔をあけて平行に配置されている。 なお、 後述される説明のなかには、 前記ノズル列 2 1 1が単列である ように説明している箇所もあるが、 これは、 他のノズル列 2 1 1による インク滴の吐出の様子も同じであることから、 前記単列に代表させて説 明しているためである。
各ノズル # 1〜# nには、 ィンク滴を吐出するための駆動素子として ピエゾ素子 (不図示) が設けられている。 ピエゾ素子は、 その両端に設 けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加すると、 電圧の印加時間に応 じて伸張し、 インクの流路の側壁を変形させるものである。 そして、 こ れによって、 ィンクの流路の体積がピエゾ素子の伸縮に応じて収縮し、 この収縮分に相当するィンクが、 ィンク滴となって各色の各ノズル # 1 〜# nから吐出される。
' 図 6に、 各ノズル # 1〜 # nを駆動するための駆動回路のブロック図 を示す。 なお、 図 6において、 各信号名の最後に付されたかつこ内の数 字は、 その信号が供給されるノズルの番号を示している。
この駆動回路は、 図 2に示すヘッ ドドライバ 2 2内に、 前記 4列のノ ズル列毎に設けられている。 この駆動回路は、 図 6に示すように、 原駆 動信号発生部 2 2 1 と、 複数のマスク回路 2 2 2と、 間引き処理部 2 2 4と、 駆動信号補正部 2 2 3とを備えている。
原駆動信号発生部 2 2 1は、 各ノズル # 1〜: |Φ nに共通して用いられ る原駆動信号 O D R Vを生成する。 この原駆動信号 O D R Vは、 一画素 分の移動期間内 (キャリ ッジ 4 1がー画素の間隔を横切る時間内) にお いて、 図中の下に示すように、 第 1パルス W 1 と第 2ノ ノレス W 2の 2つ のパルスを含む信号である。 そして、 この生成された原駆動信号 ODR Vは、 各マスク回路 2 2 2に出力される。
マスク回路 2 2 2は、 吐出へッ ド 2 1のノズル # 1〜# nをそれぞれ 駆動する複数のピエゾ素子に対応して設けられている。 そして、 各マス ク回路 2 2 2には、 原信号発生部 2 2 1から原信号〇 D R Vが入力され るとともに、 後記印刷データ P Dに基づいて印刷信号 P R T ( i ) が入 力される。 印刷信号 P R T ( i ) は、 画素に対応する画素データであ り、 一画素に対して 2ビッ トの情報を有するシリ アル信号であり、 その 各ビッ トは、 第 1パルス W 1 と第 2パルス W 2とにそれぞれ対応してい る。 そして、 このマスク回路 2 2 2 aは、 印刷信号 P RT ( i ) のレべ ルに応じて、 原駆動信号 ODRVを遮断したり通過させたりする。 すな わち、 印刷信号 P R T ( i ) が 0 レベルのときには、 原駆動信号 OD R Vのパルスを遮断してインク滴を吐出しないようにし、 また、 印刷信号 P RT ( i ) が 1 レベルのときには、 原駆動信号 OD R Vの対応するパ ルスをそのまま通過させて、 これを駆動信号 D RV ( i ) として駆動信 号補正部 2 2 3を介して前記ピエゾ素子に出力し、 これによつてノズル からインク滴を吐出する。
なお、 本実施形態にあっては、 このマスク回路 2 2 4には、 前記印刷 号 P RT ( i ) に加えて、 間引き処理部 2 2 4から間引き信号 S I G が入力される。 この間引き信号 S I Gは、 後述する縁無し印刷時の間引 き処理に供されるものであり、 0または 1 レベルからなる信号である。 そして、 前記マスク回路 2 24を通過後の駆動信号 D RV ( i ) がイン ク滴を吐出する信号になっているか否かは、 前記印刷信号 P NT ( i ) と、 当該間引き信号 S I Gとの論理積 (所謂 ANDである) の演算結果 で決定する。
なお、 図 6に示すように、 本実施形態の間引き信号 S I Gは、 ノズル 列 2 1 1の全ノズルに亘つて共通の信号が入力される。 従って、 この間 引き信号 S I Gに基づいてインク滴を吐出しない吐出へッド移動方向の 位置は、 全ノズルに亘つて一致している。 このことは、 後述する間引き 処理の規則 1に関係する。
この間引き信号 S I Gは、 後で説明する間引き処理を行う ように、 吐 出ヘッ ド移動方向の画素毎に生成され、 前記印刷信号 P R T ( i ) に対 応させながらマスク回路 2 2 2に入力される。 なお、 この間引き処理に ついては後述する。
駆動信号補正部 2 2 3は、 マスク回路 2 2 2が整形した駆動信号波形 のタイ ミングを復路全体で前後にずらし、 補正を行う。 この駆動信号波 形のタイ ミングの補正によって、 往路と復路におけるインク滴の着弾位 置のズレが補正される、 すなわち、 往路と復路における ドッ トの形成位 置のズレが補正される。
= = =ホス トの処理 = = =
図 7は、 ホス ト 6 7の処理を概略的に説明する図である。 同図に示す ように、 ホス ト 6 7は、 プリ ンタ 1に接続されたコンピュータ本体 9 0 と、 表示装置 9 3 とを備えている。 コンピュータ本体 9 0には、 プリ ン タ 1 の動作を制御する 「プリンタ ドライバ」 と呼ばれるコンピュータプ ログラム 9 6が搭載されている。 プリ ンタ ドライバ 9 6は、 同図に示す よ う に、 ホス ト 6 7に搭載された所定のオペレーティ ングシステムの下 で、 アプリケーションプログラム 9 5が動作している。 オペレーティン 'グシステムには、 ビデオドライバ 9 1やプリ ンタ ドライバ 9 6が組み込 まれており、 アプリケーションプログラム 9 5からは、 これらの ドライ バを介して、 インクジェッ トプリ ンタ 1に転送するための印刷データ P Dが出力される。 画像のレタツチなどを行うアプリケーショ ンプロダラ ム 9 5は、 処理対象の画像に対して所望の処理を行い、 また、 ビデオド ライバ 9 1を介して表示装置 9 3に画像を表示している。
アプリケーショ ンプログラム 9 5が印刷命令を発すると、 コンビユ ー タ本体 9 0のプリ ンタ ドライバ' 9 6が、 画像データをアプリケーショ ン プログラム 9 5から受け取り、 これをイ ンクジェッ トプリンタ 1 に供給 する印刷データ P Dに変換する。 プリ ンタ ドライバ 9 6の内部には、 解 像度変換モジュール 9 7 と、 色変換モジュール 9 8 と、 ハーフ トーンモ ジュール 9 9 と、 ラスタライザ 1 0 0 と、 ユーザインターフェース表示 モジユーノレ 1 0 1 と、 U I プリ ンタイ ンターフェースモジユーノレ 1 0 2 と、 色変換ルックアップテーブル L U Tと、 が備えられている。
解像度変換モジュール 9 7は、 アプリケーションプログラム 9 5で形 成されたカラー画像データの解像度を、 印刷解像度に変換する役割を果 たす。 こう して解像度変換された画像データは、 まだ R G Bの 3つの色 成分からなる画像情報である。 色変換モジュール 9 8は、 色変換ルック アップテーブル L U Tを参照しつつ、 各画素毎に、 R G B画像データを、 プリ ンタ 1が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。 色 変換された多階調データは、 例えば 2 5 6階調の階調値を有している。 ハーフ トーンモジユー/レ 9 9は、 いわゆるハーフ トーン処理を実行して ハーフ トーン画像データを生成する。 このハーフ トーン画像データは、 ラスタライザ 1 0 0によりプリ ンタ 1 に転送すべきデータ順に並べ替え られ、 最終的な印刷データ P Dと してプリ ンタ 1に出力される。 印刷デ ータ P Dは、 吐出へッ ドの移動時のドッ トの形成状態を示すラスタデー タと、 用紙 Sの搬送量を示すデータと、 を含んでいる。
ユーザィンターフェース表示モジュール 1 0 1は、 印刷に関係する種 々のユーザインターフェースウィンドゥを表示する機能と、 それらのゥ インドウ内におけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。
U I プリ ンタインターフェースモジユーノレ 1 0 2は、 ユーザイ ンター フェース (U I ) とプリ ンタ 1間のインターフェースを取る機能を有し ている。 ユーザがユーザインターフェースにより指示した命令を解釈し て、 プリ ンタ 1へ各種コマンド C O Mを送信したり、 逆に、 プリ ンタ 1 から受信したコマン ド C O Mを解釈して、 ユーザインターフェースへ各 種表示を行ったりする。
なお、 プリ ンタ ドライバ 9 6は、 各種コマンド C O Mを送受信する機 能、 印刷データ P Dをプリ ンタ 1に供給する機能等を実現する。 このよ うなプリ ンタ ドライバ 9 6の機能を実現するためのプログラムは、 コン ピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。 この ような記録媒体と しては、 フレキシブルディスクや C D— R O M、 光磁 気ディスク、 I Cカード、 R O Mカート リ ッジ、 パンチカード、 バーコ ードなどの符号が印刷された印刷物、 ホス ト 6 7の内部記憶装置 (R A Mや R O Mなどのメモリ) および外部記憶装置等の、 ホス ト 6 7が読み 取り可能な種々の媒体を利用できる。 また、 このようなコンピュータプ ログラムを、 インターネッ トを介してコンピュータ本体 9 0にダウン口 ードすることも可能である。
= = =印刷方式 == = ==
ここで、 図 8 A、 図 8 B、 図 9 A、 および、 図 9 Bを参照して、 本実 • 施形態のプリンタ 1にて実行可能な印刷方式について説明する。 この印 刷方式と しては、 ィンターレース印刷およびオーバーラップ印刷の二つ が実行可能に用意されている。 そして、 これらの印刷方式を適宜用いる ことによって、 ノズルのピツチゃィンク吐出特性等のノズル毎の個体差 を、 印刷される画像上で分散緩和し、 もって画質の向上を図ることがで きるようになつている。
<インターレース印刷について〉
図 8 Aおよび図 8 Bは、 通常のィンターレース印刷の説明図である。 なお、 説明の便宜上、 吐出ヘッ ド 2 1の代わり と して示すノズル列が、 用紙 Sに対して移動しているように描かれているが、 同図はノズル列と 用紙 S との相対的な位置関係を示すものであって、 実際には用紙 Sが搬 送方向に移動されている。 また、 同図において、 黒丸で示されたノズル は、 実際にインク滴を吐出するノズルであり、 白丸で示されたノズルは インク滴を吐出しないノズルである。 なお、 図 8 Aは、 1パス目〜 4パ ス 目におけるノズル位置と、 そのノズルにてドッ トの形成の様子を示し 、 図 8 Bは、 1パス目〜 6パス目におけるノズル位置と ドッ トの形成の 様子を示している。
ここで、 『インターレース印刷』 とは、 kが 2以上であって、 1回の パスで記録されるラスタラインの間に記録されないラスタラインが挟ま れるような印刷方式を意味する。 また、 『パス』 とは、 ノズル列が吐出 へッ ド移動方向に 1回移動することをいう。 『ラスタライン』 とは、 吐 出ヘッ ド移動方向に並ぶ画素の列である。 また、 『画素』 とは、 インク 滴を着弾させドッ トを記録する位置を規定するために、 印刷用紙 S上に 仮想的に定められた方眼状の桝目である。
なお、 本明細書においては、 便宜上、 前記画素は用紙 S上だけでなく 、 図 1 5 Aおよび図 1 5 Bに示すように、 用紙 Sの外側にはみ出す領域 である後記打ち捨て領域 A aに対しても、 仮想的に存在する扱いとする -。 従って、 同図に示すように、 後記 『ラスタラインの端部』 とは用紙 S の端部ではなく、 打ち捨て領域 A aの側端部を意味する。
図 8 Aおよび図 8 Bに示すように、 インターレース印刷では、 用紙 S が搬送方向に一定の搬送量 Fで搬送される毎に、 各ノズルが、 その直前 のパスで記録されたラスタラインのすぐ上のラスタラインを記録する。 このように搬送量を一定にして記録を行うためには、 実際にインクを吐 出するノズル数 N (整数) は kと互いに素の関係にあり、 搬送量 Fは N • Dに設定される。
同図では、 ノズル列は搬送方向に沿つて配列された 4つのノズルを有 する。 しかし、 ノズル列のノズルピッチ kは 4なので、 インターレース 印刷を行うための条件である 「Nと kとが互いに素の関係」 を満たすた めに、 全てのノズルを用いることはできない。 .そこで、 4つのノズルの うち、 3つのノズルを用いてインターレース印刷が行われる。 また、 3 つのノズルが用いられるため、 用紙 Sは搬送量 3 · Dにて搬送される。 その結果、 例えば、 1 8 0 d p ( 4 ■ D ) のノズルピッチのノズル列 を用いて、 7 2 0 d p i ( = D ) のドッ ト間隔にて用紙 Sにドッ トが形 成される。
同図は、 最初のラスタラインは 3パス目のノズル # 1が形成し、 2番 目のラスタラインは 2パス目のノズル # 2が形成し、 3番目のラスタラ インは 1パス目のノズル # 3が形成し、 4番目のラスタラインは 4パス 目のノズル # 1が形成し、 連続的なラスタラインが形成される様子を示 している。 なお、 1パス目では、 ノズル # 3のみがインク滴を吐出し、 パス 2では、 ノズル # 2 とノズル # 3のみがインク滴を吐出している。 これは、 1 パス目及ぴ 2パス目において全てのノズルからィンク滴を吐 出すると、 連続したラスタラインを用紙 Sに形成できないためである。 なお、 3パス目以降では、 3つのノズル (# 1〜# 3 ) がインク滴を吐 出し、 用紙 Sが一定の搬送量 F ( = 3 · D ) にて搬送されて、 連続的な ラスタラインが ドッ ト間隔 Dにて形成される。
<オーバーラップ印刷について >
図 9 A及び図 9 Bは、 通常のオーバーラップ印刷の説明図である。 前 述のインターレース印刷では、 一つのラスタラインは一つのノズノレによ り,形成されていたのに対し、 当該オーバーラップ印刷では、 例えば、 ― つのラスタラインが、 二つ以上のノズルにより形成されている。
このオーバーラップ印刷では、 用紙 Sが搬送方向に一定の搬送量 Fで 搬送される毎に、 ラスタライン方向に移動する各ノズルが、 数ドッ トぉ きに間欠的にインク滴を吐出することによって、 吐出ヘッ ド移動方向た るラスタライン方向に間欠的にドッ トを形成する。 そして、 他のパスに おいて、 他のノズルが既に形成されている間欠的なドッ トを補完するよ うにドッ トを形成することにより、 1つのラスタラインが複数のノズル により完成する。 このように M回のパスにて 1つのラスタラインが完成 る場合、 オーバーラップ数 Mと定義する。 同図では、 各ノズルにて、 1 ドッ トおきに間欠的にドッ トが形成されるので、 パス毎に奇数番目の 画素又は偶数番目の画素にドッ トが形成される。 そして、 1つのラスタ ラィンが 2つのノズルにより形成されているので、 オーバーラップ数 M = 2になる。 なお、 前述のインターレース印刷の場合、 オーバーラップ 数 M = 1になる。 - このオーバーラップ印刷において、 搬送量を一定にして記録を行うた めには、 ( 1 ) N /Mが整数であること、 ( 2 ) N / Mは kと互いに素の 関係にあること、 ( 3 ) 搬送量 Fが (N /M ) · Dに設定されること、 が 条件となる。 同図では、 ノズル列は搬送方向に沿って配列された 8つのノズルを有 する。 しかし、 ノズル列のノズルピッチ kは 4なので、 オーバーラップ 印刷を行うための条件である 「N /Mと kが互いに素の関係」 を満たす ために、 全てのノズルを用いることはできない。 そこで、 8つのノズル のうち、 6つのノズルを用いてオーバーラップ印刷が行われる。 また、 6つのノズルが用いられるため、 用紙 Sは搬送量 3 ■ Dにて搬送される 。 その結果、 例えば、 1 8 0 d p i ( 4 · D ) のノズルピッチのノズル 列を用いて、 7 2 0 d p i ( = D ) の ドッ ト間隔にて用紙 Sにドッ トが 形成される。 また、 1つのパスにおいて、 各ノズルは吐出ヘッ ド移動方 向に 1 ドッ トおきに間欠的にドッ トを形成する。 図中において、 吐出へ ッ ド移動方向に 2つのドッ トが描かれているラスタラインは既に完成さ れている。 例えば、 図 9 Aにおいて、 最初のラスタラインから 6番目の ラスタラインまでは、 既に完成されている。 1つのドッ トが描かれてい るラスタラインは、 1 ドッ トおきに間欠的にドッ トが形成されているラ スタラインである。 例えば、 7番目や 1 0番目のラスタラインは、 1 ド ッ トおきに間欠的にドッ トが形成されている。 なお、 1 ドッ トおきに間 欠的にドッ トが形成された 7番目のラスタラインは、 9パス目のノズル # 1が補完するようにドッ トを形成することによって、 完成される。 同図は、 最初のラスタラインは 3パス目のノズル # 4及び 7パス目の ノズル # 1が形成し、 2番目のラスタラインは 2パス目のノズル # 5及 び 6パス目のノズル # 2が形成し、 3番目のラスタラインは 1パス目の ノズル # 6及び 5パス目のノズル # 3が形成し、 4番目のラスタライン は 4パス目のノズル # 4及び 8パス目のノズル # 1が形成し、 連続的な ラスタラインが形成される様子を示している。 なお、 1パス目〜 6パス 目において、 ノズル # 1〜ノズノレ # 6のな力 こインクを吐出しないノズ ルが存在する。 これは、 1パス目〜 6パス目において全てのノズルから ィンクを吐出すると、 連続したラスタラインを用紙 Sに形成できないた めである。 なお、 7パス目以降では、 6つのノズル (# 1 ~ # 6 ) がィ ンクを吐出し、 用紙 Sが一定の搬送量 F ( = 3 · D ) にて搬送されて、 連続的なラスタラインがドッ ト間隔 Dにて形成される。
表 1
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表 1は、 それぞれのパスにおいて形成される ドッ トの吐出ヘッ ド移動 方向の形成位置を説明するための表である。 表中の 「奇数」 とは、 吐出 ヘッ ド移動方向に並ぶ画素 (ラスタラインの画素) の う ちの奇数番目の 画素にドッ トを形成することを意味する。 また、 表中の 「偶数」 とは、 吐出へッ ド移動方向に並ぶ画素のうちの偶数番目の画素にドッ トを形成 十ることを意味する。 例えば、 3パス目では、 各ノズルは、 奇数番目の 画素にドッ トを形成する。 1つのラスタラインが M個のノズルにより形 成される場合、 ノズルピッチ分のラスタラインが完成するためには、 k X M回のパスが必要となる。 例えば、 本実施形態では、 1つのラスタラ インが 2つのノズルにより形成されているので、 4つのラスタラインが 完成するためには、 8回 (4 X 2 ) のパスが必要となる。 表 1から分か るとおり、 前半の 4回のパスは、 奇数一偶数—奇数一偶数の順に ドッ ト が形成される。 この結果、 前半の 4回のパスが終了すると、 奇数番目の 兩素にドッ トが形成されたラスタラインの隣のラスタラインには、 偶数 番目の画素にドッ トが形成されている。 後半の 4回のパスは、 偶数ー奇 数一偶数一奇数の順にドッ トが形成される。 つまり、 後半の 4回のパス は、 前半の 4回のパスと逆の順にドッ トが形成される。 この結果、 前半 のパスにより形成されたドッ トの隙間を補完するように、 ドッ トが形成 される。
= = =縁無し印刷 = = =
ここで 『縁無し印刷』 について説明する。 『縁無し印刷』 とは、 印刷 用紙 Sの端部に余白を形成しない印刷方法である。 本実施形態に係るィ ンクジェッ トプリ ンタ 1にあっては、 印刷モー ドの選択によって、 『縁 無し印刷』 または 『通常印刷』 のいずれかを択一的に実行可能になって いる。
『通常印刷』 は、 インク滴が吐出される領域である印刷領域 Aが、 印 刷用紙 S上に収まるように印刷を行う。 図 1 0に 『通常印刷』 時におけ る印刷領域 Aと用紙 Sとのサイズの関係を示すが、 印刷領域 Aは用紙 S 内に納まるように設定され、 用紙 Sの上下の端部および左右の側端部に は余白が形成される。
この 『通常印刷』 を行うべく、 印刷モードとして 『通常印刷モー ド』 が設定された場合には、 プリンタ ドライバ 9 6は、 アプリケーショ ンプ ログラムから与えられた画像データに基づき、 印刷領域 Aが用紙 Sに収 まるように印刷データ P Dを生成する。 例えば、 印刷領域 Aを用紙 S内 に納められないような画像データを処理する場合には、 画像データによ り表される画像の一部を印刷対象から外したり、 またその画像を縮小す るなどして用紙 Sに収まるようにする。
図 1 1に 『縁無し印刷』 時における印刷領域 Aと用紙 Sとのサイズの 関係を示すが、 用紙 Sの上下の端部および左右の側端部からはみ出す領 域 (以下では、 打ち捨て領域 A a と言う) に対しても印刷領域 Aが設定 されており、 こ,の領域に対してもィンク滴が吐出されるようになってい る。 そして、 これによつて、 紙搬送時の位置決め精度などが原因で用紙 が吐出ヘッ ド 2 1に対して多少の位置ズレを生じても、 用紙 Sの端部 へ向けて確実にィンク滴を吐出してドッ トを形成することができて、 も つて端部に余白を形成しないようにしている。 なお、 この 『縁無し印 刷』 は、 必ずしも図 1 1に示すょ に、 用紙 Sの上下の端部および左右 の側端部の全てに対して行う必要はなく、 これらのうちの一端部に対し てのみ実施される場合もある。
この 『縁無し印刷』 を行うべく、 印刷モードとして 『縁無し印刷モ ード』 が設定された場合には、 プリンタ ドライバ 9 6は、 前記画像デー タに基づき、 印刷領域 Αが用紙 Sから所定幅だけはみ出るような印刷デ ータ P Dを生成する。 例えば、 印刷領域 Aが用紙 Sよりも小さくなつて しまうような画像データを処理する場合には、 印刷領域 Aが用紙 S全体 に行き渡って前記所定幅だけはみ出すように画像を拡大する。 また、 逆 に、 印刷領域 Aが用紙 Sから大きくはみ出てしまうような画像データを 処理する場合には、 用紙 Sからのはみ出し代が前記所定幅となるように 画像を縮小する。 なお、 前記所定幅を確保すべく拡縮調整した際に、 画 像の縦横比が元画像から変化して歪んでしまう場合には、 拡縮調整後に 画像の一部を印刷対象から外すことによって元画像の縦横比を維持しつ つ前記所定幅を確保する場合もある。
この拡縮調整について詳細に説明すると、 前記プリ ンタ ドライバ 9 6 は、 用紙 Sの規格寸法と同じ大きさの領域を、 基準領域 A s として前記 メモリ 6 5に記憶している。 そして、 この基準領域 A sを参照して、 こ れよりも吐出へッ ド移動方向および搬送方向に対して前記所定幅だけ外 側にはみ出るサイズに前記画像データを拡大して印刷データ P Dを生成 する。 なお、 前記所定幅の部分が、 用紙 Sから外れると判断される領域 であり、 ィンク滴が打ち捨てられる打ち捨て領域 A aである。
この基準領域 A sおよび前記所定幅は、 はがきサイズゃ A 4サイズ等 の用紙サイズ毎に前記メモリ 6 5に記憶されており、 ユーザによって入 力される用紙サイズ情報に基づいてそれぞれに読み出され、 上述の拡縮 調整に供される。
' ちなみに、 紙搬送が正確に行われて用紙 Sが予め決められた設計位置 にきちんと位置決めされた場合には、 前記基準領域 A s と用紙 Sとは合 致して基準領域 A sの画像が用紙 Sに印刷される。 しかし、 位置ズレし た場合には、 用紙 Sの端部には打ち捨て領域 A aの画像が印刷されるこ とになる。
<打ち捨てられるインクの処理 >
『縁無し印刷』 において、 用紙 Sから外れて着弾せずに打ち捨てられ るインク滴は、 プラテン 1 4に付着してこれを汚す等といった悪影響を 及ぼす虞がある。 このため、 本実施形態に係るプリ ンタ 1のプラテン 1 4は、 用紙 Sから外れたィンク滴を回収するためのィンク回収部 8 0を 備えている。
図 1 2はインク回収部 8 0の平面図である。 このインク回収部 8 0は、 図 1 3 Aおよび図 1 3 Bの断面図に示す第 1ィンク回収部 8 2と、 図 1 4の断面図に示す第 2インク回収部 8 3 との二つに大別される。 第 1ィ ンク回収部 8 2は、 用紙 Sの上下の端部を縁無し印刷する際に用いられ、 第 2インク回収部 8 3は、 用紙 Sの左右の側端部を縁無し印刷する際に 用いられる。
図 1 2乃至図 1 4に示すように、 これら第 1および第 2インク回収部 8 2, 8 3のいずれも、 プラテン 1 4上に断面凹形の溝部として形成さ れている。 その溝部内には、 インク滴を吸収するスポンジ等の吸収材 8 4が設けられている。 そして、 打ち捨てられたインク滴は、 この吸収材 8 4の上に到達して吸収材 8 4に吸収される。
図 1 2、 図 1 3 A、 および、 図 1 3 Bに示す第 1ィンク回収部 8 2の 溝部は、 キャリ ッジ 4 1の移動方向 (吐出ヘッ ド移動方向) に沿って直 線状に設けられているとともに、 搬送方向における溝部の位置は、 前記 吐出へッ ド 2 1の略中央部分に対向しており、 つまり、 ノズル # k〜 # k + 4に対向している。 従って、 図 1 3 Aに示すように上端部を縁無し 印刷する場合には、 用紙 Sの上端が第 1ィンク回収部 8 2上に到達する 以前から、 前記ノズル # k〜# k + 4だけからインク滴を吐出する。 ― で下端部を縁無し印刷する場合には、 図 1 3 Bに示すように、 用紙 S の下端部が前記第 1ィンク回収部 8 2上を通過後においても前記ノズル # k〜# k + 4だけからインク滴を吐出する。 そして、 これら上端部お よび下端部の印刷時において、 前記ノズル # k〜# k + 4から吐出され たィンク滴のなかで用紙 Sに着弾しなかったィンク滴は、 第 1インク回 収部 8 2の吸収材 8 4に着弾するため、 これら打ち捨てられたインク滴 がプラテン 1 4上面を汚すことはない。
また、 図 1 2および図 1 4に示す第 2ィンク回収部 8 3に係る溝部は、 用紙 Sの左右の側端部と対向する位置にそれぞれ設けられ、 これら溝部 は共に、 用紙 Sの搬送方向に沿って直線状に形成されている。 そして、 左右の側端部を縁無し印刷する場合には、 キヤリ ッジ 4 1の移動におい て、 印刷用紙 Sの用紙内の部分を移動している時だけノズルからィンク 滴を吐出するのではなく、 用紙 Sの側端部の外側の前記打ち捨て領域 A aを移動している時にもインク滴を吐出する。 ここで、 この打ち捨て領 域 A aにおいて吐出されたインク滴は、 前記第 2インク回収部 8 3の吸 収材 8 4に着弾するため、 これら打ち捨てられたィンク滴によってプラ テン 1 4を汚すことはない。
= == =縁無し印刷時のィンク滴の間引き処理について = = = " 前述したように 『縁無し印刷』 をするためには前記打ち捨て領域 A a を設定せざるを得ないが、 この打ち捨て領域 A aに向けて吐出されるィ ンク滴の大半は、 画像の形成に寄与せずに無駄となってしまい、 そのィ ンク滴数は極力少ないのが望ましい。 また、 そもそも、 この打ち捨てら れるィンク滴は、 用紙 Sの端部に余白を形成しないようにする目的で吐 出されるものであり、 この点を勘案すると、 前記端部に余白と視認され るような画像の欠落部分を形成しない程度に、 すなわち目立たない程度 にィンク滴数を間引いてィンク滴数を減らすのが良いと考えられる。 従って、 本発明にあっては、 見た目に目立たない程度に、 用紙 Sから 外れると判断される領域たる前記打ち捨て領域 A aに向けて吐出される べきィンク滴のなかから適宜数だけィンク滴を間引いて吐出するように 'している。
図 1 5 Aおよび図 1 5 Bは、 この打ち捨て領域 A aでの間引き状態を 概念的に示す平面図であり、 印刷データ P Dに基づく印刷領域 Aを、 用 紙 Sに相当する前記基準領域 A sに重ね合わせて示している。 なお、 図 中、 インク滴を吐出する画素を黒丸で示すとともに、 間引かれてインク 滴を吐出しない画素を白丸で示している。 また、 説明の便宜上、 図中の 一番上のラスタラインを第 1ラスタライン R 1 と呼び、 以下、 図の下方 に向かうに従って第 2ラスタライン R 2、 第 3ラスタライン R 3、 …と 続いているものとする。
図 1 5 Aに示す例は、 搬送方向に並ぶラスタライン R 1 , R 2 , …の 一本おきに、 打ち捨て領域 A aに対するィンク滴の吐出を間引く ように している。 すなわち、 打ち捨て領域 A aにインク滴を吐出するラスタラ イン (例えば R 3 ) を、 搬送方向の上下に挟む位置に隣接するラスタラ イ ン (例えば R 2と R 4 ) については、 打ち捨て領域 A aにインク滴を 吐出しないようにしている。
図 1 5 Bに示す例は、 第 1 ラスタライン R 1は間引かず、 その下の第 2ラスタライン R 2は、 その両端かち 1画素ずつ間引き、 更にその下の 第 3ラスタライン R 3は、 その両端から 2画素ずつ間引く ようにしてお り、 以降のラスタライン R 4 , R 5 , …においてはこれを順次繰り返し ている。 そして、 このようにして間引かれた打ち捨て領域 A aには、 平 面視で三角形形状の間引き領域が、 搬送方向に沿って複数形成されてい る。
なお、 これら二つの例にあっては、 共に、 その打ち捨て領域 A aの単 位面積に対するインク滴数を間引く割合は同じになっている。 すなわち 、 2画素のうち 1画素が間引かれている。 伹し、 同じ割合でインク滴数 を間引くのであれば、 図 1 5 Bに示すように、 前記ラスタライン方向の 端に向かう程、 インク滴を間引く割合を高くする方が望ましい。 詳細に 説明すると、 図 1 5 Aおよび図 1 5 Bに示す打ち捨て領域 A aを搬送方 向に沿って見てみれば、 打ち捨て領域 A aには、 この搬送方向に沿って 二列の画素列 L I , L 2が形成されている。 そして、 図 1 5 Aの例では 、 内側の画素列 L 1 と、 この画素列 L 1よりも外側の画素列 L 2とは、 共に 2画素のうち 1画素が間引かれている。 これに対して、 図 1 5 Bの 例は、 内側の画素列 L 1では、 3画素のうち 1画素が間引かれているが 、 外側の画素列 L 2にあっては、 3画素のうち 2画素が間引かれており 、 もって当該図 1 5 Bの方が、 ラスタライン方向の端に向かう程、 イン ク滴を間引く割合が高くなっている。
この図 1 5 Bの例の方が好ましい理由は、 用紙 Sの大きさに相当する 基準領域 A sから遠く離れた位置ほど、 その位置まで実際の用紙 Sが位 置ズレする可能性は低く、 もって、 インク滴の間引きの影響が、 用紙 S 上の画像の欠落部分として顕在化する可能性が低くなるためである。 このような間引き処理を実行するか否かの選択は、 例えば、 ユーザィ ンターフェース表示モジュール 1 0 1によって行うことができる。 すな わち、 前記ユーザィンターフェース表示モジュール 1 0 1のプリンタ ド ライバに係るウィンドウには、 間引き処理についての実行ボタン及び非 実行ポタンが選択可能に表示されており、 ユーザは、 これらボタンから 間引き処理を実行するか否かを入力することができる。
なお、 入力された前記ポタンの信号は、 プリンタ ドライバによって生 成された印刷データ P Dに対応付けられて、 プリンタ 1に出力される。 そして、 図 1 5 Cのフローチャートに示すように、 非実行ボタンの信号 が対応付けられている場合には、 へッ ドドライバ 2 2内の図 6の間引き 処理部 2 2 4は何も行わないが、 実行ボタンの信号が対応付けられてい る場合には、 前記間引き処理部 2 2 4は、 上述の間引き状態となるよう に間引き信号 S I Gを生成するとともに、 この間引き信号 S I Gを、 前 記マスク回路 2 2 2に入力される印刷信号 P R T ( i ) に対応させて同 マスク回路 2 2 2に入力する (ステップ S 1 0及び S 2 0を参照) 。 す なわち、 マスク回路 2 2 2には、 前記印刷信号 P R T ( i ) に加えて間 引き信号 S I Gが入力され、 その印刷信号 P R T ( i ) に対応する画素 に向けてインク滴を吐出するか否かは、 印刷信号 P R T ( i ) と、 間引 信号 S I Gとの論理積 (所謂 AND) として決定される。 この間引き 信号 S I Gは、 前記打ち捨て領域 A aの各画素に対して設定されており 、 当該領域 A aにおいてィンク滴を吐出しない画素に対しては 0 レベル 力 S、 またィンク滴を吐出する画素に対しては 1 レベルが設定されている ちなみに、 図 1 5 Aおよび図 1 5 Bの例に係る印刷データ P Dには、 説明の便宜上、 印刷領域 A aの全面に亘つてインク滴を吐出するベタ打 ち画像のデータが記録されている前提であり、 すなわち印刷データ PD の全ての印刷信号 P R T ( i ) が 1 レベルであるものと して示している 。 これに対して、 実際の印刷データ P Dには、 印刷信号 P R T ( i ) が 0 レベルの画素もあるため、 実際の用紙 S上に顕れる間引き状態は、 両 者のかけ合わせとなり、 すなわち、 前記打ち捨て領域 A aの黒丸印の画 素も、 印刷信号 P R T ( i ) によっては白丸になることもある。 なお、 以下の説明でも、 印刷データ P Dにはベタ打ち画像のデータが記録され ているものとして説明する。
= = =間引き処理の実施例 = = =
ここで間引き処理の実施例として、 用紙 Sの右の側端部に縁無し印刷 する場合を例に説明する。 なお、 印刷方式としては、 前述のインターレ ース印刷およびオーバーラップ印刷のそれぞれについて説明する。
図 1 6乃至図 3 1は、 印刷用紙 Sの右の側端部近傍における各ラスタ ラインが、 どのパスで何れのノズルによって形成されていくかを示す説 明図である。 図中の左側の部分には、 各パスにおける用紙 Sに対するノ ズル列の相対位置を示している (以下では左図と言う)。 なお、 この左 図では、 説明の便宜上、 ノズル列の方を各パス毎に搬送量 Fずつ下方へ 移動させて示しているが、 実際には用紙 Sの方が搬送方向に移動する。 また、 ノズル列におけるノズル番号を、 丸印で囲って示している。
この左図の右側には、 基準領域 A sおよび打ち捨て領域 A aに向けて インク滴を吐出する様子を示している (以下では右図と言う)。 この右 図の四角のマス目は、 それぞれに一つの画素を表しており、 そのマス目 (こ記入された番号は、 その画素に向けてインク滴を吐出するノズル番号 である。 また、 ノズル番号が記入されていない画素は、 インク滴が吐出 されない画素、 すなわち間引き処理によって間引かれた画素である。 な お、 左図の下に示す間引き数は、 打ち捨て領域 A aにおいて、 各パスに おいて間引かれる画素の数を示している。
右図中の右側部分には、 前記基準領域 A sの側端部が存在し、 その更 に右側には、 吐出ヘッド移動方向に 8画素分 (図 1 6乃至図 2 3 ) また は 3 2画素分 (図 2 4乃至図 3 1 ) の幅で打ち捨て領域 A aが設定され ており、 打ち捨て領域 A aの外側の境界には各ラスタラインの端部が位 置している。 なお、 説明の便宜上、 図中の一番上のラスタラインを第 1 ラスタライ ン R 1 と呼び、 以下、 図の下方に向かうに従って第 2ラスタライン R 2 、 第 3ラスタライン R 3、 …と続いているものとする。 また、 この右図 は、 搬送方向の一部のみを取り出して示しているが、 図中の一番上の第 1ラスタライン R 1の上おょぴ一番下の第 2 5ラスタライン R 2 5の下 にもラスタラインが連続的に形成されているのは言うまでもない。
本実施形態に係る間引き処理部 2 2 4は、 以下の 4つの規則に従って 間引き信号 S I Gを形成し、 当該間引き信号 S I Gを、 前記印刷信号 P R T ( i ) に対応させながらマスク回路 2 2 2に入力して前記打ち捨て 領域 A aにおけるィンク滴数を間引いていく。
規則 1 : インク滴を吐出しない画素の数である間引き数は、 一回のパ ス毎 (吐出ヘッ ドの移動毎) に設定される。 また、 その間引き数は、 全 ノズルに亘る共通値と して設定されるとともに、 そのパスにおいて、 間 引かれる吐出へッ ド移動方向の画素位置は、 全ノズルに亘つて同じであ る。
この規則 1を、 図 1 6のイ ンターレース印刷を例に説明する。 左図に 示す 4パス目では、 ノズル # 1 , # 2, # 3によって第 4 , 第 8, 第 1 2ラスタライン R 4, R 8 , R 1 2がそれぞれに形成されるが、 この 4 パス目には、 左図の下に示すように間引き数と して 2が設定されている。
つて、 これらノズル # 1, # 2., # 3の三者ともに、 自身が形成する ラスタラインのうちの 2つの画素に対してはインク滴を吐出しない。 そ して、 これら画素の吐出ヘッ ド移動方向の位置は、 ノズル # 1 , # 2, # 3の三者ともに揃っており、 図示例にあっては、 ラスタライン R 4, R 8 , R 1 2は、 それぞれに、 各端部から一つ目および二つ目の画素が 間引かれている。
規則 2 : 各パスにおいて間引かれる画素の吐出へッ ド移動方向の位置 は、 その単一パスにおいてインク滴を吐出可能な位置のなかから選定さ れると ともに、 当該選定候補の位置の画素を、 ラスタラインの端部から 間引き数だけ数えて指定される。 この規則 2を、 図 1 6および図 2 5を参照しつつ具体的に説明すると、 図 1 6に示すインターレース印刷の場合には、 単一のパスによって、 ラ スタライン方向に並ぶ全ての画素に対しィンク滴を吐出可能である。 従 つて、 左図の 4パス目にて間引かれる画素の吐出へッ ド移動方向の位置 は、 右図に示すように、 ラスタライン R 4, R 8 , R 1 2の各端部から、 この 4パス目の間引き数 2だけ画素を連続して数えて指定され、 もって 前記端部から二つの画素が続けて指定される。
これに対して、 図 2 5に示すオーバーラップ印刷の場合には、. 単一 のパスではラスタライン方向に並ぶ画素に対して M _ 1個おきの間欠的 にしかインク滴を吐出することができない。 例えば、 オーバーラップ数 Mが 2の場合には、 ある単一のパスでは、 ラスタライン方向の奇数番目 の画素に対してだけィンク滴を吐出可能であり、 これら奇数番目の画素 の間の偶数番目の画素に対しては、 別の単一パスにおいてィンク滴を吐 出可能となっている。 従って、 このオーバーラップ印刷の場合には、 各 パスにて間引かれる画素は、 ラスタラインを構成する画素のなかから M 一 1個おきに前記端部から間引き数だけ数えて指定される。 これを図 2 5の例に対応させて更に具体的に説明すると、 図示例の 3パス目では、 第 1, 第 5, 第 9ラスタライン R l, R 5 , R 9の奇数番目の画素にィ ンク滴を吐出可能であり、 また当該 3パス目の間引き数は、 左図の下に ^すように 1 6が設定されている。 従って、 各ラスタライン R l , R 5 , R 9の端部から奇数番目の画素だけを 1 6つ数えて指定し、 これら指定 された 1 6つの画素に対してはインク滴を吐出しない。 なお、 一つおき に 1 6つの画素を指定するので、 結果として、 ラスタラインの端部から 3 2画素分だけ内側に位置する画素まで指定することになる。
規則 3 : 間引き数は、 所定の変化パターンに基づいてパス毎に変化す る。 この変化パターンに基づく間引き数が一巡するパス数 C mを、 間引 き数の変化周期 C mという。
この規則 3を、 図 1 6を参照して具体的に説明する。 左図の下には、 各パス目に対応する間引き数を示しているが、 この図示例では、 パス毎 に間引き数が 0および 2を繰り返す変化パターンを有しており、 また当 該変化パターンが一巡するパス数たる変化周期 C mは 2パスとなってい る。 すなわち、 図示例にあっては、 1パス目の間引き数は 0、 2パス 目 は 2であり、 以降のパス目では、 これを順番に操り返すようになってい る。
規則 4 : 間引き数の変化パターンは以下とする。 但し、 j は 1以上の 整数である。 表 2
Figure imgf000037_0001
jは 1以上の整数 なお、 変化周期 C mとして 9パスより も少ない数が設定された場合に は、 その設定された数までの各パスの間引き数を繰り返すものとする。 例えば、 変化周期 C mを 3パスに設定した場合には、 表 2中の 1パス目 〜 3パス目の間引き数である 0 , j, 4 j ( j は 1以上の整数) を、 この 順番で繰り返す。 ちなみに、 表 2に示す変化パターンは、 間引き状態を 大きく散らすことが可能な現状最も好ましいパターンであり、 後述する
「好適な変化パターンの検討」 によって見出したものである。
くインターレース印刷における間引き処理の実施例 >
図 1 6乃至図 2 3には、 インターレース印刷の場合の間引き処理の実 施例を示している。 図 1 6から図 2 3にかけて、 間引き数の変化周期 C mを図毎に異ならせており、 当該変化周期 C mの間引き状態への影響が わかるようにしている。 伹し、 インターレース印刷の条件は、 これら全 図に亘つて同じ条件に揃えている。 すなわち、 インク滴を吐出するノズ ル数 N = 3、 ノズルピッチ k · D = 4 · D、 搬送量 F ( = N · D ) = 3 • Dにしている。 先ず、 図 1 6を参照しながらィンターレース印刷によるラスタライン の形成過程について説明する。 なお、 インターレース印刷の説明は前に しているため、 ここでは本実施例の理解に必要な範囲に留める。
図 1 6に示すように、 3パス目においては、 ノズル # 1 よって第 1 ラ スタライン R 1力 、 またノズル # 2によって第 5ラスタライン R 5が、 更には、 ノズル # 3によって第 9ラスタライン R 9が形成される。 そし て、 このうちの第 1ラスタライン R 1 と第 5ラスタライン R 5 との間に ある第 2 , 第 3 , 第 4ラスタライン R 2 , R 3 , R 4に注目すると、 こ れらラスタライン R 2 , R 3 , R 4は、 それぞれに 2パス目のノズノレ # 2、 1パス目のノズル # 3、 および 4パス目のノズル # 1によって形成 される。 つまり、 ラスタラインを第 1〜第 5ラスタラインまでに亘つて 連続的に形成するためには、 1パス目から 4パス目までの計 4回のパス を要する。 換言すると、 本実施例に係るインターレース印刷は 4回のパ スを 1サイクルと して、 このサイクルを繰り返すことによって、 搬送方 向にドッ トピッチ Dで連続的にラスタラインを形成するようになってい る。 以下では、 この 1サイクルをインターレースサイクルと呼ぶと とも に、 図中では、 4回のパスからなる最初のインターレースサイクルを第 i サイクルと し、 次の 4回のパスからなるインターレースサイクルを第 i + 1サイクルと して示している。
次に、 打ち捨て領域 A aにおける間引き処理について説明する。
図 1 6に示すように、 基準領域 A sの右には、 吐出ヘッ ド移動方向に 8画素分の幅で打ち捨て領域 A aが設定されており、 この打ち捨て領域 A aの外側の境界には各ラスタラインの端部が位置している。 そして、 パス毎に、 当該パスに対応する間引き数に基づいて間引き処理がなされ 、 これによつて、 各パスにてラスタラインを形成する際に、 当該ラスタ ラインの端部から前記間引き数だけの画素を数えて指定し、 当該指定さ れた画素に対してはインク滴を吐出しないようになっている。 なお、 図 を見易くするために、 打ち捨て領域 A aを構成する吐出へッ ド移動方向 の画素数を 8つにしたが、 何等これに限るものではない。 図 1 6乃至図 2 3の左図の下に示すよ うに、 図 1 6から図 2 3にかけ て、 間引き数の変化周期 C mを 2〜 9パスまで変化させている。 この間 引き数の変化パターンは、 前述の表 2の j 値を 2にしたものであり、 例 えば、 図 1 6に示す変化周期 C mが 2パスの場合には、 その間引き数は 、 パス毎に 0、 2を繰り返し、 図 1 6に示す 3パスの場合には、 0、 2 、 8を繰り返す。 以下、 図 1 8から図 2 3に示す 4〜 9パスの場合には 、 変化周期 C mがーつ増える度に、 これに対応させて 4パス目以降の間 引き数と して 4、 0、 6、 4、 8、 0が、 この順番で一つずつ追加され る。
ここでは、 全図を代表して図 1 Ίの変化周期 C mが 3パスの場合につ いて説明する。 左図の下に示すように、 間引き数は、 パス毎に、 0、 2 、 8の順番で変化する。 そして、 この変化パターンを、 インダーレース 印刷の全てのパスに亘つて繰り返すよ うになつている。
例えば、 第 iサイクルの 1パス 目の間引き数は 0であるため、 この 1 パス 目にて形成される第 3 ラスタライ ン R 3は間引かれず、 ノズル # 3 によってィンク滴はラスタラインの端部までに亘る 8画素に対して吐出 される。 次の 2パス目は、 間引き数が 2であるため、 この 2パス目にて 形成される第 2ラスタライ R 2および第 6ラスタライン R 6について は、 それぞれにラスタラインの端部から 2画素分が間引かれて、 残る 6 つの画素に対してはノズル # 2, # 3からインク滴が吐出される。 また 、 更に次の 3パス目は、 間引き数が 8であるため、 3パス目にて形成さ れる第 1, 第 5 , 第 9ラスタライン R l, R 5 , R 9については、 それ ぞれにラスタラインの端部から 8画素分が間引かれて、 つまり打ち捨て 領域 A aにおいてはノズル # 1, # 2, # 3からインク滴が吐出されな い。 更に、 その次の 4パス目は、 変化パターンが一巡して戻りその間引 き数は 0 となるため、 当該 4パス目にて形成される第 4 , 第 8 , 第 1 2 ラスタライン R 4, R 8, R 1 2は、 前記 1パス目 と同様に間引かれず に形成され、 すなわちインク滴はラスタラインの端部までに亘る 8画素 に対して吐出される。 ここで、 図 1 6から図 2 3にかけて各打ち捨て領域 A aを巨視的に見 ると、 ラスタラインの端部に近づく程、 間引く割合が大きくなつている のがわかる。. これは、 間引かれる画素を、 ラスタラインの端部から間引 き数だけ数えて指定しているためである。 なお、 このように端部に近づ く程、 間引く割合を大きく している理由は、 前述したように、 この端部 に近づく程、 インク滴が用紙 Sに着弾する確率が低く なつて、 端部の近 傍に向けて吐出されるインク滴は、 その間引きの影響が画像の欠落部分 と して顕在化し難いからである。 従って、 間引きによる画質の低下を抑 えながら、 削減可能なインク滴数を極力多くすることができるよ うにな つている。
また、 全体的に変化周期 C m.が大きく なると、 間引き状態の規則性が 小さくなつて間引き状態が散らされる傾向にあることがわかる。 従って、 変化周期 C mは大きく設定する方が好ましく、 そうすることによって用 紙 Sの端部に顕在化する虞のある画像の欠落部分を、 見た目に目立たな くすることができる。
<オーバーラップ印刷における間引き処理の実施例 >
図 2 4乃至図 3 1には、 オーバーラップ印刷の場合の間引き処理の 実施例を示している。 図 2 4から図 3 1にかけて、 間引き数の変化周期 C mを図毎に異ならせており、 当該変化周期 C mの間引き状態への影響 がわかるようにしている。 伹し、 オーバーラップ印刷の条件は、 これら 全図に亘つて同じ条件に揃えている。 すなわち、 インク滴を吐出するノ ズル数 N = 6、 ノズルピツチ k ■ D = 4 ' D、 オーバーラップ数 M = 2 、 搬送量 F ( = ( N /M ) · D ) = 3 ■ Dにしている。
先ず、 図 2 4を参照しながらオーバーラップ印刷によるラスタライン の形成過程について説明する。 なお、 オーバーラップ印刷の説明は前に しているため、 ここでは本実施例の理解に必要な範囲に留める。
本実施例のオーバーラップ数 Mは 2であるため、 各ラスタラインの奇 数番目 と偶数番目の画素に向けては、 互いに異なるパスの異なるノズル からインク滴が吐出され、 各ラスタラインは形成される。 例えば、 2パス目においては、 ノズル # 5によって第 2ラスタライン R 2の偶数番目の画素に向けて、 またノズル # 6によつて第 6ラスタラ イン R 6の偶数番目の画素に向けてそれぞれにィンク滴が吐出されるが 、 これら第 2および第 6ラスタライン R 2 , R 6の奇数番目の画素に向 けては、 6パス目のノズル # 2およびノズル # 3によって吐出される。 そして、 これにより、 これら第 2および第 6ラスタライン R 2, R 6が 完成する。 .
また、 これら第 2ラスタライン R 2 と第 6ラスタライン R 6 との間の 第 3, 第 4 , 第 5ラスタライン R 3, R 4 , R 5は、 それぞれ次のよう にして形成される。 第 3ラスタライン R 3は、 1パス目のノズル # 6に より奇数番目の画素に向けてインク滴が吐出されると ともに、 偶数番目 に向けては 5パス目のノズル # 3にて吐出されて完成する。 第 4ラスタ ライン R 4は、 8パス目のノズル # 1により奇数番目の画素に向けてィ ンク滴が吐出されるとともに、 偶数番目に向けては 4パス目のノズル # 4にて吐出されて完成する。 第 5ラスタライン R 5は、 3パス目のノズ ル # 5により奇数番目の画素に向けてィンク滴が吐出されるとともに、 偶数番目に向けては 7パス目のノズル # 2にて吐出されて完成する。 つまり、 第 2〜第 6ラスタラインまでに亘つて連続的にラスタライ ンを形成するためには、 前記 1パス目から 8パス目までの計 8回のパス lr要する。 換言すると、 本実施例に係るオーバーラップ印刷は 8回のパ スを 1サイクルと して、 このサイクルを繰り返すことによって、 搬送方 向にドッ トピッチ Dで連続的にラスタラインを形成するようになってい る。 以下では、 この 1サイクルをオーバーラップサイクルと呼ぶととも に、 図中では、 最初のサイクルを第 iサイクルと し、 次のサイクルを第 i + 1サイクルと して示している。 また、 この 1サイクルを構成するパ ス数 C oを、 オーバーラップサイクル数 C o と言う。
次に、 打ち捨て領域 A aにおける間引き処理について説明する。
図 2 4に示すよ うに、 基準領域 A aの右には、 吐出ヘッ ド移動方向に 3 2画素分の幅で打ち捨て領域 A aが設定されており、 この打ち捨て領 域 A aの外側の境界には各ラスタラインの端部が位置している。 そして 、 パス毎に、 当該パスに対応する間引き数に基づいて間引き処理がなさ れ、 これによつて、 各パスにて形成されるラスタラインの端部から前記 間引き数だけの画素を数えて指定し、, 当該指定された画素に対してはィ ンク滴を吐出しないようになっている。 なお、 図を見易くするために、 打ち捨て領域を構成する吐出へッ ド移動方向の画素数を 3 2にしたが、 何等これに限るものではない。 '
図 2 4乃至図 3 1の左図の下に示すように、 図 2 4力 ら図 3 1にかけ て、 間引き数の変化周期 C mを 2〜 9パスまで変化させている。 この間 引き数の変化パターンは、 前述の表 2の j値を 4にしたものであり、 例 えば、 図 2 4に示す変化周期 C mが 2パスの場合には、 その間引き数は 、 パス毎に 0、 4を繰り返し、 図 2 5に示す 3パスの場合には、 0、 4 、 1 6を繰り返す。 なお、 図 2 6力 ら図 3 1に示す :〜 9パスの場合に は、 変化周期 C mがーつ増える度に、 これに対応させて 4パス目以降の 間引き数として、 8、 0、 1 2、 1 6、 0が、 この順番で一つずつ追加 される。
ここでは、 全図を代表して図 2 5に示す変化周期 C mが 3パスの場合 について説明する。 左図の下に示すように、 間引き数は、 パス毎に、 0 ドッ ト、 4 ドッ ト、 1 6 ドッ トの順番で変化する。 そして、 この変化パ ターンを、 オーバーラップ印刷の全てのパスに亘つて繰り返すようにな つている。
なお、 前述したように、 オーバーラップ数 Mが 2のオーバーラップ印 刷の場合には、 単一パスにてインク滴を吐出できるのは、 ラスタライン 方向に並ぶ画素のうちの奇数番目の画素または偶数番目の画素のいずれ か一方である。 従って、 単一パスにおいて間引かれる画素は、 そのパス に対応付けられた間引き数だけ、 ラスタラインの端部から奇数番目の画 素または偶数番目の画素のいずれか一方を数えて指定される。 そして、 この偶数番目の画素に吐出するパスの間引き数と、 奇数番目に吐出する パスの間引き数との大小関係によって、 そのラスタラインの間引き状態 が決定する。 すなわち、 ラスタライン方向に一つおきにインク滴が吐出 されてなる間欠吐出部分が形成されるか、 または、 同方向に連続して吐 出されてなる連続吐出部分が形成されるか、 更には、 同方向に連続して 吐出されない連続非吐出部分が形成されるかが決定する。
例えば、 図 2 5に示すように、 第 iサイクルの 1パス目の間引き数は 0であるため、 この 1パス目のノズル # 6によって形成される第 3 ラス タライン R 3の奇数番目の画素に対しては間引かず、 よって右図に示す ように同ラスタライン R 3の奇数番目の画素に対しては、 ラスタライン の端部までに亘つてノズル # 6がインク滴を吐出する。 一方で、 これら 奇数番目の画素の間にある偶数番目の画素に対しては、 5パス目のノズ ノレ # 3によってインク滴が吐出されて補完されるが、 この時、 この 5パ ス目の間引き数は 4であるため、 ラスタラインの端部から偶数番目の画 素だけを数えて計 4つの画素に対してはィンク滴を吐出せず、 これらよ り内側にある偶数番目の画素に対してはィンク滴を吐出する。 そして、 この二回のパスの結果、 右図に示すよ うに、 第 3ラスタライン R 3の端 部から 8画素に亘る部分には、 一つおきにィンク滴が吐出される間欠吐 出部分が形成される一方で、 それより も内側の 2 4画素に亘る部分には 、 連続してィンク滴が吐出される連続吐出部分が形成される。
また、 右図を見ると、 連続非吐出部分は、 第 2ラスタライン R 2の端 部分に存在しているが、 これは次のようにして形成される。 第 i サイ クルの 6パス目の間引き数は 1 6であるため、 ラスタライン R 2の端部 から奇数番目の画素だけを数えて計 1 6つの画素に対してはインク滴を 吐出しない。 この結果、 打ち捨て領域 A aに存在するラスタライン R 2 の全ての奇数番目の画素に対しては、 インク滴を吐出しない。 一方で、 同サイクルの 2パス目の間引き数は 4であるため、 この 2パス目では、 ラスタライン R 2の端部から偶数番目の画素だけを数えて計 4つの画素 に対してはィンク滴を吐出せず、 これらより内側にある偶数番目の画素 に対してはノズル # 5によりインク滴を吐出する。 その結果、 右図に示 すように、 第 2ラスタライン R 2の端部から 8画素に亘る部分には、 ィ ンク滴が連続して吐出されない連続非吐出部分が形成される一方で、 そ れょり も内側の 2 4画素の亘る部分には、 一つおきにィンク滴が吐出さ れる間欠吐出部分が形成される。
以上説明したラスタライン R 2 , R 3以外の他のラスタラインについ ても、 当該ラスタライン R 2, R 3 と同様に、 その奇数番目の画素に向 けて吐出するパス目の間引き数と、 偶数番目に向けて吐出するパス目の 間引き数との大小関係によって、 それぞれに、 間欠吐出部分、 連続吐出 部分、 および連続非吐出部分のいずれかが形成されるかが決まり、 その 結果、 そのラスタラインの間引き状態が決定する。
変化周期 C mの間引き状態への影響
ここで、 図 2 4乃至図 3 1 を参照しながら、 変化周期 C mの間引き状 態への影響を検討してみる。 一見してわかるのは、 図 2 5、 および図 2 7乃至図 3 1に示すように、 前記間欠吐出部分が形成されている場合に は間引き状態が散って見え、 特にこの間欠吐出部分が多い程、 散らばつ て見えることである。 逆に、 図 2 4および図 2 6に示すように、 全ての ラスタラインに亘つて間欠吐出部分が全く形成されていない場合には、 間引き状態は散って見えず、 好ましいものではない。
そこで、 この図 2 4および図 2 6に示すような間欠吐出部分が全く形 成されなくなる条件を二段階に分けて検討した ¾ すなわち、 検討の第 1 ステップと して、 所定のラスタラインに間欠吐出部分が形成されない条 件を検討し、 また、 第 2ステップと して、 この第 1ステップの条件が、 全てのラスタラインに亘つて成立する条件を検討した。
先ず、 第 1ステップの 「所定のラスタラインに間欠吐出部分が形成 されない条件」 であるが、 結論を先に言う と、 「ラスタラインの偶数番 目の画素に向けて吐出するパス目 と、 同ラスタラインの奇数番目に向け て吐出するパス目 とのそれぞれに対応付けられた間引き数が、 互いに同 数であること」 力 S、 その条件となる。 更に一般化して言えば、 「同一の ラスタラインを形成するために対をなすパス目に対応付けられた間引き 数が、 互いに同数であること」 が条件となる。 これを詳細に説明すると、 前述の間引き数は、 間引かれる画素の数 を規定するものであるが、 同時に、 ラスタラインの端部から内側へ亘っ て間引く範囲も規定して.いる。 従って、 奇数番目の画素のパス目に対応 付けられた間引き数と、 偶数番目の画素のパス目に対応付けられた間引 き数とが、 同数の場合には、 間引く範囲が一致するために両者とも同じ 範囲が間引かれて間欠吐出部分が形成されない。 逆に、 互いの間引き数 が異なれば、 間引く範囲が相 するため、 この相違する範囲においては 、 一方の画素だけが間引かれて、 他方の画素は間引かれない状態となり 、 間欠吐出部分が形成されるのである。
例えば、 図 2 9の例の第 1 9ラスタライン R 1 9には、 間欠吐出部分 が形成されていないが、 これは、 第 1 9ラスタライン R 1 9の奇数番目 の画素のパス目たる第 ( i + 1 ) サイクルの 1 パス目の間引き数と、 同 ライン R 1 9の偶数番目に向けて吐出する同サイクルの 5パス目の間引 き数とが、 共に 4の同数であるためである。 すなわち、 第 1ラスタライ ン R 1の奇数番目の画素に向けてノズル # 4から吐出する第 ( i + 1 ) サイクルの 1 パス目には、 間引き数と して 4が、 また偶数番目に向けて ノズル # 1から吐出する 5パス目にも、 同じく間引き数 4が対応付けら れており、 この場合には、 奇数番目の画素および偶数番目のそれぞれの 画素について'、——つおきに 4つの画素が指定される。 そして、 偶数番目 の画素および奇数番目の画素のそれぞれの間引く範囲は、 ラスタライン の端部から 8画素までに亘る。 従って、 前記端部から 8画素の範囲は、 奇数番目および偶数番目の両方の画素が共に間引かれて連続非吐出部分 が形成されるとともに、 これよりも内側の範囲は、 奇数番目および奇数 番目の両方の画素とも間引かれず、 連続吐出部分が形成され、 この結果 、 この第 1ラスタライン R 1には間欠吐出部分は全く形成されない。 これに対して、 間欠吐出部分を有する第 1ラスタライン R 1は、 次の ようにして形成される。 第 1ラスタライン R 1の奇数番目の画素に向け てノズル # 4から吐出する 3パス目には、 間引き数として 1 6が対応付 けられているとともに、 偶数番目に向けてノ.ズル # 1から吐出する 7パ ス目には、 間引き.数 8が対応付けられている。 そして、 この場合には、 奇数番目の画素については、 一つおきに 1 6の画素が指定される結果、 その間引く範囲はラスタラインの端部から 3 2画素までに亘り、 他方、 偶数番目の画素については、 一つおきに 8つの画素が指定される結果、 その間引く範囲はラスタラインの端部から 1 6画素までに亘る。 従って 、 前記端部から 1 6画素の範囲は、 奇数番目および偶数番目の両方の画 素が間引かれて、 連続非吐出部分が形成されるが、 これより も内側の範 囲は、 奇数番目の画素のみが間引かれる結果、 間欠吐出部分が形成され る。
次に、 第 2ステップに係る 「前記第 1 ステップの条件が、 全てのラス タラインに亘つて成立する条件」 について検討する。 すなわち、 「同一 のラスタラインを形成するために対をなすパス目に対応付けられた間引 き数が、 互いに同数であるという関係が、 全てのラスタラインに亘つて 成立する条件」 について検討する。
先ず、 結論を先に言う と、 「オーバ一ラップサイクル数 C oをオーバ ーラップ数 Mで除算した商 C o ZMが、 間引き数の変化周期 C mの倍数 ( 1を除く整数倍) であること」 力 S、 その条件となる。
これを詳細に説明すると、 通常、 同一のラスタラインを形成するた めに対をなすパス目同士は、 前述のオーバーラップサイクル数 C oをォ 一バーラップ数 Mで除算した商 C o Z Mと して表現されるパス数だけ隔 てている。 本実施形態にあっては C o /M = 8 / 2であるため、 互いに 4パスだけ隔てている。 例えば、 図 2 6の左図に示すよ うに、 第 3ラス タライン R 3を形成するために対をなすパスは、 1パス目 と 5 パス目で あり、 また第 2ラスタラインの対をなすパスは、 2パス目 と 6パス目で あり、 更に第 1 ラスタラインについては、 3パス目と 7パス目であると いうように、 それぞれに対をなすパス同士は 4パスだけ隔てている。 そ して、 この関係は、 全てのパスに亘つて成立している。
このため、 このパス間隔が、 間引き数の変化周期 C mの倍数になつ ていると、 対をなすパス目同士は、 必ず同じ間引き数が対応付けられて しまうため、 全てのラスタラインに亘つて間欠吐出部分を有さなくなつ てしまうのである。
例えば、 図示例の変化周期 C mは 4パスであり、 つまり 4パス毎に 同じ間引き数が繰り返される。 そして、 同一のラスタラインを形成する ために対をなすパスのパス間隔も 4パスなので、 対をなすパス目同士は 、 必ず同じ間引き数が対応してしまう。 すなわち、 第 3ラスタライン R 3を形成するための 1パス目 と 5パス目とは、 間引き数と して共に 0力 S 対応付けられ、 また第 2ラスタライン R 2を形成するための 2パス目 と 6パス目 とは、 間引き数 4が共に対応付けられ、 更に第 1 ラスタライン R 1に係る 3パス目と 7パス目 とには、 間引き数 1 6が対応付けられて いる。 そして、 この関係は、 全てのラスタラインに亘つて成立するため 、 これにより、 右図に示すように打ち捨て領域 A aの全範囲に亘つて全 く間欠吐出部分が形成されないのである。
ちなみに、 本オーバーラップ印刷の説明に供した図 2 4乃至図 3 1 の例にあっては、 この関係に該当する変化周期 C mは、 図 2 4の 2パス と図 2 6の 4パスであるが、 両者の打ち捨て領域 A a には全く間欠吐出 部分が形成されていない。 なお、 この C o ZMは、 前述の kと同値でも ある。
なお、 上述の条件は、 間欠吐出部分を全く形成しないための条件で 'あるため、 好ましい条件と しては、 この逆である間欠吐出部分を形成す る条件と しての、 「オーバーラップサイクル数 C oをオーバーラップ数 Mで除算した商 C ο Ζ Μが、 間引き数の変化周期 C mの倍数 ( 1 を除く 整数倍) でないこと」 となる。 そして、 この条件が成立するように C o 、 C m、 Mを選定するのが望ましい。
なお、 更に望ましくは、 「オーバーラップサイクル C oが、 前記間引 き数の変化周期 C mと互いに素の関係にあること」 という条件を満足す ると良い。 そして、 この場合には、 前述の 「間欠吐出部分を形成する J 条件を満足するのは言うまでもなく、 オーバーラップサイクル数 C o と、 前記間引き数の変化周期 C mとを食い違わせることができる。 従って、 前記搬送方向の間引き状態の周期性を複雑化することができて、 これに よって、 当該間引き状態が媒体の端部に顕在化した際の画像の欠落部分 を、 更に目立ち難くすることができる。
ィンク滴が形成する好ましいドッ ト形状について
ここで、 インク滴が形成する好ましいドッ ト形状について説明する。 このインク滴のドッ ト形状とは、 インク滴が用紙 Sに着弾した際の着弾 痕形状のことである。 そして、 その形状としては、 ラスタライン方向に 長軸が向いた略楕円形状であるのが望ましい。 この理由は、 前述の間欠 吐出部分には、 ラスタライン方向に沿って画素一つおきに空白部分が形 成されているが、 前記ドッ ト形状が略楕円形状であれば、 この空白部分 が埋められ易く、 もって空白部分を目立たなくすることができるからで あ Q 0
= = =好適な変化パターンの検討 = = =
前に表 2に示した変化パターンの好適例を見出す目的で、 表 3に示す ように変化パターンを様々に変化させて間引き状況の変化を調べた。 な お、 印刷方式は、 表 4に示す条件のオーバーラップ印刷を用いた。 表 3
1パス 2パス 3パス 4パス 5パス 6パス 7パス 8パス 9パス パス
1 目 S 目 巨 巨 目 巨 変化パターン 1
0 8 0 1 6 0 24 0 一 一
(変化周期フパス)
変化パターン 2
0 8 0 1 6 0 24 0 32 0 (変化周期 9パス)
間引き数 変化パターン 3
0 8 1 6 24 32 24 1 6 8 0 (画素) (変化周期 9パス)
変化パターン 4
0 8 32 1 6 0 24 0 32 0 (変化周期 9パス)
変化パターン 5
0 8 32 1 6 0 24 1 6 32 0 (変化周期 9パス) 表 4
Figure imgf000049_0001
.
図 3 2乃至図 3 6は、 打ち捨て領域 A aにおける間引き状態を示す平 面図である。 なお、 これら図は、 前記図 1 6乃至図 3 1に係る右図と同 じ形式で描いている。 伹し、 インク滴が吐出される画素は黒塗りで示し
、 逆に吐出されない画素は白抜きで示している。
始めに、 この検討に供したオーバーラップ印刷について簡単に説明す る。 表 4のオーバーラップ条件に従ってオーバーラップ印刷を行う と、
1 6本のラスタライン中、 1本の割合でオーバーラップ数が 3のラスタ ラインが形成され、 残る 1 5本のラスタラインのオーバーラップ数は 2 で形成される。 すなわち、 1本のラスタラインは、 3つのノズルによつ て交互に画素にインク滴が吐出されて形成される一方、 1 5本のラスタ ラインは、 2つのノズルによって交互に画素にィンク滴が吐出されて形 成される。
図 3 2に示すように、 打ち捨て領域 A aは、 吐出ヘッ ド移動方向に 5 6画素分の幅で設定されており、 この打ち捨て領域 A aの外側の境界に は各ラスタラインの端部が位置している。 なお、 図 3 3乃至図 3 6につ いては、 搬送方向における一部に基準領域の内側にまで、 インク滴の吐 出されない画素が入り込んでいるが、 このラスタラインは、 3 2の間引 き数が対応付けられたパスによって形成されるラスタラインである。 つ まり、 このラスタラインのオーバーラップ数は 2であるため、 間引き数 が 3 2の場合には、 ラスタラインの端部から最大 6 4画素まで内側の画 素が間引きされる画素となっているからである。 ここで、 図 3 2乃至図 3 6を見ると、 変化パターン 1乃至 5のいずれ も、 多くの間欠吐出部分を有しているとともに、 その間引き状態も大き くばらついていて好ましいものである。 伹し、 その中でも変化パターン 5の間引き状態が最もばらついて見えるため、 これが最も好ましいもの と考えられる。 なお、 この変化パターン 5を一般化すると、 前述した表 2のように表現することができる。 逆に言えば、 表 2に示した変化パタ ーンの jを 4にすれば、 この変化パターン 5となる。
= = =その他の実施の形態 = = =
以上、 本実施形態の液体吐出装置としてインクジエツ トプリンタを例 に説明したが、 上記の実施の形態は、 本発明の理解を容易にするための ものであり、 本発明を限定して解釈するためのものではない。 本発明は、 その趣旨を逸脱することなく、 変更または改良され得るとともに、 本発 明には、 その等価物が含まれることは言うまでもない。 特に、 以下に述 ベる実施形態であっても、 本発明に係る液体吐出装置に含まれるもので ある。
また、 本実施形態において、 ハードウェアによって実現されていた構 成の一部又は全部をソフ トウェアによって置き換えてもよく、 逆に、 ソ フ トウェアによって実現されていた構成の一部をハードウエアによって 置き換えてもよい。
' また、 媒体は、 印刷用紙 Sの他に、 布やフィルムなどであってもよい。 また、 液体吐出装置側にて行っていた処理の一部をホス ト側にて行つ てよく、 また液体吐出装置とホス トの間に専用の処理装置を介設して、 この処理装置にて処理の一部を行 せるようにしてもよい。
また、 本実施形態においては、 図 1 1に示すように、 縁無し印刷をす ベく、 印刷用紙 Sから外れると判断される打ち捨て領域 A aを前記用紙
Sの外側に設定し、 当該領域 A aに対してインク滴を間引く ようにして いたが、 これに限るものではない。
例えば、 同図の印刷領域 Aを用紙 Sとほぼ同サイズに設定すること によって、 前記打ち捨て領域 A aを設けずに縁無し印刷を行う場合に適 用しても良い。 つまり、 紙搬送時に用紙 Sが決められた設計位置から位 ' 置ズレしなければ、 ィンク滴は打ち捨てられること無く全てのィンク滴 は用紙 Sに着弾するが、 位置ズレした場合には、 用紙 Sから外れて着弾 せずに打ち捨てられるインク滴が発生することなる。 そして、 この時に 打ち捨てられるインク滴に対して適宜数を間引く ようにしても良い。 尚、 この場合には、 用紙 Sの端部よりも内側の部分に向けて吐出するィンク 滴を、 間引いているが、 前記請求項 1に係る発明の範囲には、 この概念 も含むものである。 すなわち、 請求項 1に係る 「媒体の端部近傍」 の概 念は、 媒体 (用紙 S ) の部の内側と外側の両方を含むものである。
また、 本実施形態においては、 印刷用紙 Sの側端部に対して間引き処 理を行う場合について詳細に説明したが、 印刷用紙 Sの上下の端部に対 して行って良いのは言うまでもない。 '
また、 本実施形態においては、 間引き処理部 2 2 4をヘッドドライバ 2 2内の駆動回路に設けたが、 これに限るものではない。 例えば、 プリ ンタ ドライバ 9 6内に、 前述の間引き処理を行うモジュールを実装して、 ラスタライザ 1 0 0から転送された印刷データ P Dに対して間引き処理 を行うようにしても良い。 なお、 この場合には、 前記モジュールにて間 引き処理された印刷データ P Dの印刷信号 P R T ·( i ) には、 既に間引 き信号 S I Gが反映されているため、 前述の実施形態のように前記駆動 回路内のマスク回路 2 2 2に対して間引き信号 S I Gを入力する必要は ない。 - く液体吐出装置について >
本発明の液体吐出装置と しては、 前述したィンクジヱッ トプリンタ等 の印刷装置をはじめ、 これらの他に、 例えば、 カラーフィルタ製造装置、 染色装置、 微細加工装置、 半導体製造装置、 表面加工装置、 三次元造型 機、 液体気化装置、 有機 E L製造装置 (特に高分子 E L製造装置) 、 デ イスプレイ製造装置、 成膜装置、 D N Aチップ製造装置等に適用するこ とも可能である。
く液体について > 本発明の液体としては、 前述したイ ンク、 例えば染料インクや顔料ィ ンクに限定されるものではなく、 例えば'、 金属材料、 有機材料 (特に高 分子材料) 、 磁性材料、 導電性材料、 配線材料、 成膜材料、 電子インク、 加工液、 遺伝子溶液等を含む (水も含む) を適用することもできる。 ま た、 液体の成分については、 溶媒として水の他に溶剤など、 液体を構成 するものを含む。
<媒体について〉
媒体については、 前述した用紙 Sと して、 普通紙やマッ ト紙、 カッ ト 紙、 光沢紙、 ロール紙、 用紙、 写真用紙、 ロールタイプ写真用紙等をは じめ、 これらの他に、 O H Pフィルムや光沢フィルム等のフィルム材ゃ 布材、 金属板材などであっても構わない。 すなわち、 液体の吐出対象と なり得るものであれば、 どのような媒体であっても構わない。
<ノズル列について >
吐出ヘッドが備えるノズル列については、 前述したブラック (K ) 、 シアン (C ) 、 マゼンタ (M ) およびイエロ (Y ) の 4列に限るもので はなく、 これら以外の他の色のィンクを吐出するノズル列を更に備えて も良い。 例えば、 透明なインクであるクリアインクを吐出するノズル列 を備えても良い。
く間引き数のパス毎の変化について >
間引き数のパス毎の変化については、 前述したような予め定められた 変化パターンに従って変化するものに限るものではなく、 乱数発生装置 等によって発生させた乱数を各パスに対応させて、 当該乱数によって間 引き数を変化するようにしても良い。 産業上の利用可能性
本発明によれば、 液体滴を吐出して媒体の端部までに亘つてドッ トを 形成しよう とする際に必要悪となる、 媒体から外れる領域に吐出される 液体滴の数を、 前記端部における ドッ トの形成を大きく損ねずに減らす ことが可能な液体吐出装置、 および液体吐出方法を実現することができ
9
19
OtZLOO/tOOZdr/lDd 60 Οΐ請 OAV

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 液体を吐出するための液体吐出装置であって、
媒体にドッ トを形成すべく該媒体に向けて液体滴を吐出するための 液体吐出部を備え、
前記液体吐出部は、 前記媒体の端部近傍に向けて、 液体滴を適宜数だ け間引いて吐出しヾ
前記間引いて吐出された液体滴の少なく とも一部が、 前記媒体に着 弾しない、 液体吐出装置。
2 . 請求項 1に記載の液体吐出装置において、
前記媒体から外れると判断される領域に向けて前記液体吐出部から前 記液体滴を吐出する場合に、 該領域に向けて吐出されるべき液体滴のな かから適宜数だけ液体滴を間引いて吐出する。
3 . 請求項 2に記載の液体吐出装置において、
前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像データに基づいて前記 液体滴を吐出するとともに、 前記媒体のサイズに応じた基準領域を記憶 し、
前記媒体から外れると判断される領域とは、 基準領域から外れる領域 である。
4 . 請求項 3に記載の液体吐出装置において、
前記液体吐出部は前記液体滴を吐出するノズルを備え、
前記画像データに基づいて媒体上に形成される画像は、 多数のドッ ト がー直線上に整列してなるラスタラインが、 該ラスタライン方向と交差 する方向に所定間隔で並列して構成され、
該ラスタラインは、 該ラスタライン方向に前記ノズルを移動させなが ら液体滴を吐出することによって形成される。
5 . 請求項 4に記載の液体吐出装置において、
前記ラスタライン方向の端に向かう程、 前記媒体から外れると判断さ れる領域における液体滴を間引く割合が高くなっていることを特徴とす る液体吐出装置。
6 . 請求項 4または 5のいずれかに記載の液体吐出装置において、 前記ノズルは、 前記ラスタライン方向と交差する方向に、 所定のノズ ルピッチで配列されてノズル列をなし、
前記媒体は、 前記交差する方向に所定の搬送量で間欠搬送され、 該間欠搬送の停留中に前記ノズル列は、 前記ラスタライン方向に沿つ て移動しながらラスタラインを形成することを特徴とする液体吐出装置。
7 . 請求項 6に記載の液体吐出装置において、
ラスタライン方向へのノズル列の一回の移動動作につき、 該ラスタラ ィン方向の端から連続させて所定の間引き数だけ液体滴が間引かれると ともに、 該間引き数は、 前記ノズル列を構成する全てのノズルに亘つて 同数であり、
該間引き数をノズル列の移動動作毎に変化させる。
8 . 請求項 7に記載の液体吐出装置において、
前記液体滴の間引き数は、 所定の変化パターンに基づいて前記移動動 作毎に変化するとともに、 該変化パターンに基づく間引き数は、 前記移 動動作を所定回数 C mだけ繰り返すと一巡する。
9 . 請求項 6に記載の液体吐出装置において、 · '
前記ノズル列のノズルピッチが、 前記媒体に形成されるラスタライン の間隔より も広く、
前記ノズル列がラスタライン方向に沿って移動動作を 1回することに よって形成されるラスタラインの間に、 形成されないラスタラインが存 在する ·。
1 0 . 請求項 9に記載の液体吐出装置において、
前記媒体に形成されるラスタラインの間隔を D、 前記ノズルピッチを k ' D、 前記液体を吐出する前記ノズル数を N、 前記搬送量を F とする 時、
Nは k と互いに素の関係であり、
F = N · Dである。
1 1. 請求項 9に記載の液体吐出装置において、
前記媒体に形成される一つのラスタラインが、 複数のノズルを用いて 形成される。
1 2. 請求項 1 1に記載の液体吐出 置において、
前記ラスタラインは、 間欠的に液体滴が間引いて吐出される間欠吐出 部分を有する。
1 3. 請求項 1 2に記載の液体吐出装置において、
前記媒体に前記間隔 Dおきのラスタラインを形成するために、 所定回 数 C oのノズル列の移動動作を要し、
該所定回数 C oは、 前記間引き数の変化パターンに係る前記所定回数 C mと互いに素の関係にある。
1 4. 請求項 1 1に記載の液体吐出装置において、
—つのラスタラインが M個のノズルによって形成される場合、 前記媒体に形成される前記ラスタラインの間隔およびラスタライン方 向のドッ トの間隔をそれぞれに D、 前記ノズルピッチを k · D、 前記液 体滴を吐出する前記ノズル数を N、 前記搬送量を Fとする時、
N "Mが整数であり、
N/Mは kと互いに素の関係であり、
F = (N/M) · Dである。
1 5. 請求項 1 4に記載の液体吐出装置において、
前記 kが、 前記所定回数 Cmの倍数 ( 1を除く整数倍) でない。
1 6. 請求項 1 2に記載の液体吐出装置において、
前記ドッ トの形状は、 ラスタライン方向に長軸が向いた略楕円形状で ある。
1 7. 請求項 2に記載の液体吐出装置において、
液体滴を間引いて吐出するか否かの指令を入力する入力部を有し、 液体滴を間引いて吐出する指令が入力された場合に、 前記領域に向 けて吐出されるべき液体滴のなかから適宜数だけ液体滴を間引いて吐出 する。
1 8 . 液体を吐出するための液体吐出装置であって、
媒体にドッ トを形成すべく該媒体に向けて液体滴を吐出するための 液体吐出部を備え、
前記媒体の端部に余白を形成しないで液体滴を吐出するモードが設 定可能であり、
前記モードが設定された場合に、
前記液体吐出部は、 前記媒体の端部近傍に向けて、 液体滴を適宜数 だけ間引いて吐出し、 (
前記間引いて吐出された液体滴の少なく とも一部が、 前記媒体に着 弾しない、 液体吐出装置。
1 9 . 液体を吐出するための液体吐出装置であって、 媒体にドッ トを形 成すべく該媒体に向けて液体滴を吐出するための液体吐出部を備え、 液体滴を間引いて吐出するか否かの指令を入力する入力部を有し、 液体滴を間引いて吐出する指令が入力された場合に、
前記媒体から外れると判断される領域に向けて前記液体吐出部から 前記液体滴を吐出する場合に、 該領域に向けて吐出されるべき液体滴の なかから適宜数だけ液体滴を間引いて吐出し、
前記媒体よりも大きいサイズに形成された画像データに基づいて前記 液体滴を吐出するとともに、 前記媒体のサイズに応じた基準領域を記憶 し、 前記媒体から外れると判断される領域とは、 前記基準領域から外れ る領域であり、
前記液体吐出部は前記液体滴を吐出するノズルを備え、 前記画像デー タに基づいて媒体上に形成される画像は、 多数のドッ トが一直線上に整 列してなるラスタラインが、 該ラスタライン方向と交差する方向に所定 間隔で並列して構成され、 該ラスタラインは、 該ラスタライン方向に前 記ノズルを移動させながら液体滴を吐出することによって形成され、 前記ラスタライン方向の端に向かう程、 前記媒体から外れると判断 される領域における液体滴を間引く割合が高くなつており、
前記ノズルは、 前記ラスタライン方向と交差する方向に、 所定のノズ ルビッチで配列されてノズル列をなし、 前記媒体は、 前記交差する方向 ' に所定の搬送量で間欠搬送され、 該間欠搬送の停留中に前記ノズル列は、 前記ラスタライン方向に沿って移動しながらラスタラインを形成し、 前記ノズル列のノズルピッチが、 前記媒体に形成されるラスタライン の間隔より も広く、 前記ノズル列がラスタライン方向に沿って移動動作 を 1回することによって形成されるラスタラインの間に、 形成されない ラスタラインが存在し、
前記媒体に形成される一つのラスタラインが、 複数のノズルを用い て形成され、
ラスタライン方向へのノズル列の一回の移動動作につき、 該ラスタラ ィン方向の端から連続させて所定の間引き数だけ液体滴が間引かれると ともに、 該間引き数は、 前記ノズル列を構成する全てのノズルに亘つて 同数であり、 該間引き数をノズル列の移動動作毎に変化させ、
前記液体滴の間引き数は、 所定の変化パターンに基づいて前記移動 動作毎に変化するとともに、 該変化パターンに基づく間引き数は、 前記 移動動作を所定回数 C mだけ繰り返すと一巡し、
前記媒体に前記間隔 Dおきのラスタラインを形成するために、 所定回 数 C oのノズル列の前記移動動作を要し、 該所定回数 C oは、 前記間引 き数の変化パターンに係る前記所定回数 C mと互いに素の関係にあるこ とを特徴とする液体吐出装置。
2 0 . 媒体にドッ トを形成すべく該媒体に向けて液体滴を吐出する液体 吐出方法であって、
吐出すべき液体滴を適宜数だけ.間引くステップと、
前記媒体の端部近傍に向けて、 適宜数だけ間引かれた液体滴を吐出 するステップとを有し、
前記間引いて吐出された液体滴の少なく とも一部が、 前記媒体に着 弾しない、 液体吐出方法。
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