JP2011000846A - ドットデータ生成装置とドット記録装置およびドット記録方法、並びにコンピュータープログラム - Google Patents

ドットデータ生成装置とドット記録装置およびドット記録方法、並びにコンピュータープログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画質を過度に劣化させることなく、ドット記録のための色材使用量を削減することのできる技術を提供する。
【解決手段】連続した主走査パスのパス番号Mに相当するM行と各行のドット数Nを対応付けたM行N列のドットで構成されるドット記録領域DTを処理単位とする。そして、ドット記録領域DTにおけるMxN個のドットの内のドット記録状態の設定対象のドットについては、設定されたドット低減程度に応じて、ドットの大きさを小さくするドット縮径とドットの記録を行わない間引きの少なくとも一方を実行して、ドット記録状態を設定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ドット記録媒体上にドットを記録する技術に関する。
インクなどの色材を出力してドット記録を行う代表的な装置は、インクジェットプリンターである。インクジェットプリンターでは、インクの使用量を出来る限り削減して、コストパフォーマンスを改善したいという要望がある。インク使用量を削減するために、インクドットを間引く方法が知られている(例えば特許文献1)。
しかし、単純にインクドットを間引く方法では、印刷濃度の低下などによる画質劣化が過度に大きいという問題があった。このような問題は、インクジェットプリンターに限らず、色材を出力してドットをドット記録媒体上に記録する色材出力装置に共通する問題であった。
特開2001−30522号公報
本発明は、画質を過度に劣化させることなく、ドット記録のための色材使用量を削減することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1:ドットデータ生成装置]
ドット記録装置により記録媒体に記録されるドットの記録位置を決定するドット記録データを生成するドットデータ生成装置であって、
副走査方向に複数のノズルを有する出力ヘッドを主走査方向へ移動させながら前記記録媒体に対してドットの記録を行う主走査パスと、前記記録媒体を前記副走査方向へ移動させる搬送とを繰り返し行い、前記記録媒体において前記主走査方向に沿ったラスタラインを前記副走査方向に多列形成する前記ドット記録装置に、前記ドット記録データを出力する出力部と、
前記ドットの記録を低減するドット低減程度を決定するドット低減程度決定部と、
前記ドット低減程度に応じて、前記ドット記録データに含まれるドットのうち、前記ドットの記録を行わない間引き処理、および、ドットの大きさを小さくするドット縮径の少なくとも一方が実行される変更対象ドットの記録位置を、前記ドットの記録が行われる順に基づいて設定する間引き処理部とを備える
ことをその要旨とする。
上記構成を有するドットデータ生成装置は、ドット記録装置にドットの記録位置を定めるドット記録データを出力するに当たり、ノズルにより記録されるドットのドット低減程度を決定し、その決定されたドット低減程度に応じて変更対象ドットの記録位置を設定する。この変更対象ドットについては、前記ドットの記録を行わない間引き処理とドットの大きさを小さくするドット縮径の少なくとも一方を、ドット低減程度に応じて実行する。このため、変更対象ドットでは、ドット縮径によりドットが小さくされた分については、或いは間引きされた分においてノズル出力が低減され、ノズル出力に伴う色材の削減が可能となる。しかも、ドット縮径でドット記録がなされたドットでは、ドットの大きさが小さくされているとはいえ、ドット記録がなされていることから、単にドットを間引くだけの場合に比べて、画質の過度の劣化を抑制できる。
また、上記構成を有するドットデータ生成装置では、ドット縮径により記録ドットの大きさを小さくするに当たり、この大きさ変更を多様な段階に設定できる。例えば、ドットの大きさを、大ドットから中ドットへの変更、大ドットから小ドットへの変更、大ドットから中ドットと小ドット混在への変更が可能となる。勿論、これ以外の大きさ変更も可能である。よって、ノズル出力の低減に伴う色材の削減をきめ細かく達成できる。
上記したドットデータ生成装置は、次のような態様とすることができる。例えば、M列のラスタラインにおいて主走査方向にNドット数で連続したMxN個のドットが占めるドット記録領域をドット記録データの構成単位とし、このドット記録領域におけるMxN個のドットを、MxN回の主走査パスで記録媒体上に順次記録されるようにする。そして、上記構成を有するドットデータ生成装置では、ドット記録領域をMxN回の主走査パスで記録する場合、このドット記録領域においてドットの記録が行われる順が副走査方向の一列に亘って連続しないようにする。これにより、ドット記録領域では、副走査方向に隣接したラスタラインにおいて、ドットの記録が行われる順が連続するようにドットの記録位置を設定できる。よって、上記した間引き処理或いはサイズ縮径の対象となる変更対象ドット以外のドットは、MxN回の主走査パスを行う場合の主走査パスの回数を表すパス番号が隣接した主走査パスに対応したラスタライン上に残るので、隣接するラスタラインを記録する主走査パスの間に累積される副走査送り誤差を低減することができる。この結果、画質を過度に劣化させることなく、既述したように色材使用量を削減することが可能である。しかも、ドット記録データをデータの構成単位であるドット記録領域ごとに取り扱うことが可能となる。
また、上記したドットデータ生成装置では、ドット記録領域におけるMxN個のドットのうちの変更対象ドットの記録位置を、ドット低減程度に応じて、前記ドットの記録が行われる順に決定する。このため、ドット低減程度に応じた数の変更対象ドットについての間引き処理或いはドット縮径がドットの記録順序が連続したドットについて実行されるので、多様な間引き程度の間引きを実現でき、それぞれのドット低減程度に応じた間引き処理或いはドット縮径を行った場合において、画質の過度の劣化抑制と色材使用量削減が可能となる。このように変更対象ドットの記録を決定する場合、ドット記録領域における前記ドットの記録が行われる順が最初のドットから順番に、または、前記ドット記録領域における前記ドットの記録が行われる順が最後のドットから順番に決定でき、簡便である。
また、変更対象ドットの記録位置を前記ドットの記録が行われる順に決定した前記ドット記録領域を、前記主走査方向と前記副走査方向に繰り返して前記ドット記録データを構築し、該構築した前記ドット記録データを前記ドット記録装置に出力するようにできる。こうすれば、ドット記録データの入力を受けたドット記録装置において、画質の過度の劣化抑制と色材使用量削減が可能なドット記録を行うことができる。また、主走査方向においては、ドットの記録順序が同じのドット記録領域がドット記録データにおいて並ぶことになるので、間引き処理或いはドット縮径の対象となる変更対象ドットの決定やドット記録データの構築に要する演算負荷を軽減でき、高速処理が可能となる。
本発明では、ドット記録装置として、以下の構成を採用した。
[適用例2:ドット記録装置]
副走査方向に複数のノズルを有する出力ヘッドを主走査方向へ移動させながら前記記録媒体に対してドットの記録を行う主走査パスと、前記記録媒体を前記副走査方向へ移動させる搬送とを繰り返し行い、前記記録媒体において前記主走査方向に沿ったラスタラインを前記副走査方向に多列形成するドット記録装置であって、
前記ドットの記録を低減するドット低減程度を決定するドット低減程度決定部と、
前記ドット低減程度に応じて、前記ドット記録データに含まれるドットのうち、前記ドットの記録を行わない間引き処理、および、ドットの大きさを小さくするドット縮径の少なくとも一方が実行される変更対象ドットの記録位置を、前記ドットの記録が行われる順に基づいて設定する間引き処理部と、
前記変更対象ドットの記録位置の設定がなされた前記ドット記録データを生成するドットデータ生成部とを備える
ことをその要旨とする。
この場合、前記ドット記録装置を、インクジェットプリンターとすることができる。
本発明では、ドット記録方法として、以下の構成を採用した。
[適用例3:ドット記録方法]
副走査方向に複数のノズルを有する出力ヘッドを主走査方向へ移動させながら前記記録媒体に対してドットの記録を行う主走査パスと、前記記録媒体を前記副走査方向へ移動させる搬送とを繰り返し行い、前記記録媒体において前記主走査方向に沿ったラスタラインを前記副走査方向に多列形成するドット記録方法であって、
前記ドットの記録を低減するドット低減程度を決定し、
前記ドット低減程度に応じて、前記ドット記録データに含まれるドットのうち、前記ドットの記録を行わない間引き処理、および、ドットの大きさを小さくするドット縮径の少なくとも一方が実行される変更対象ドットの記録位置を、前記ドットの記録が行われる順に基づいて設定し、
前記変更対象ドットの記録位置の設定がなされた前記ドット記録データを生成する
ことをその要旨とする。
また、本発明では、コンピュータープログラムとして、以下の構成を採用した。
[適用例4:コンピュータープログラム]
副走査方向に複数のノズルを有する出力ヘッドを主走査方向へ移動させながら前記記録媒体に対してドットの記録を行う主走査パスと、前記記録媒体を前記副走査方向へ移動させる搬送とを繰り返し行い、前記記録媒体において前記主走査方向に沿ったラスタラインを前記副走査方向に多列形成するドット記録装置を用いたドット記録を行うために、前記ドット記録装置に供給すべき前記ドット記録データをコンピューターに生成させるコンピュータープログラムであって、
前記ドットの記録を低減するドット低減程度を決定する機能と、
前記ドット低減程度に応じて、前記ドット記録データに含まれるドットのうち、前記ドットの記録を行わない間引き処理、および、ドットの大きさを小さくするドット縮径の少なくとも一方が実行される変更対象ドットの記録位置を、前記ドットの記録が行われる順に基づいて設定する機能と、
前記変更対象ドットの記録位置の設定がなされた前記ドット記録データを生成する機能とを、前記コンピューターに実現させる
ことをその要旨とする。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷方法および印刷装置、色材出力装置、印刷制御方法および印刷制御装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例における印刷システムの構成を示す説明図である。 実施例におけるドット記録方法を示す説明図である。 インクジェットプリンターで形成可能なインクドットの種類を示す説明図である。 図2におけるドット記録方法の詳細を主走査パスのパス番号とノズル番号に関連付けて示す説明図である。 ドット記録領域DTにおけるパス番号の並びの様子を示す説明図である。 本実施例における間引き処理を行わない間引き無し状態を示す説明図である。 本実施例における間引き処理のうちドット低減程度が50%以下の場合の間引き処理の内容を示す説明図である。 ドット低減程度が50%を超える場合の間引き処理の内容を示す説明図である。 ドット低減程度を50%とした場合の比較例による間引きと本実施例の間引きとの相違を示す説明図である。 ドット記録領域DTごとの間引き処理対象ドットの決定とこれを経たドット記録データ化の一手法を示すフローチャートである。 ドット低減処理の適用回数Zの算出処理内容の概要を示す説明図である。 ドット低減処理の適用回数Zの算出処理の詳細を示すフローチャートである。 図7相当図であり変形例1における間引き処理のうちドット低減程度が50%以下の場合の間引き処理の内容を示す説明図である。 図8相当図でありドット低減程度が50%を超える場合の間引き処理の内容を示す説明図である。 図13相当図であり変形例2における間引き処理のうちドット低減程度が50%以下の場合の間引き処理の内容を示す説明図である。 図14相当図でありドット低減程度が50%を超える場合の間引き処理の内容を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を以下の順序で説明する。
A.装置の構成:
B.実施例:
C.変形例
A.装置の構成:
図1は本発明の一実施例における印刷システムの構成を示す説明図である。この印刷システム300は、画像処理装置としてのパーソナルコンピューター100と、パーソナルコンピューター100に接続されたプリンター200と、を備えている。
パーソナルコンピューター100は、CPU110と、メモリー120と、入出力インターフェース(I/F)部130と、ドット低減程度入力部140と、を備えている。メモリー120は、印刷データ(ドットデータ)を格納するための出力バッファー32を有している。ドット低減程度入力部140は、本実施例では後述するように4行x2列のドット群をドット構成単位としてのドット記録領域DTとして取り扱った上で、各ドットのドットサイズの変更(ドットの縮径)および間引きを行うので、色材削減率に対応するドット低減程度を0〜100%の中から任意に選択できるようになっている。このドット削減程度の選択は、ユーザーが行うが、画像品質維持の観点から、ドット削減程度は10〜75%が常用範囲となる。75%を超えるドット削減ではその削減程度が過度となる危惧があるからである。
パーソナルコンピューター100には、アプリケーションプログラム10やプリンタードライバー20などの各種のコンピュータープログラムがインストールされている。アプリケーションプログラム10やプリンタードライバー20は、所定のオペレーティングシステム(図示せず)の下でCPU110により実行される。なお、プリンタードライバー20は、パーソナルコンピューター100内にて機能しても良く、あるいは、プリンター200内にて機能してもよい。
アプリケーションプログラム10は、例えば画像編集機能を実現するためのプログラムである。ユーザーは、アプリケーションプログラム10の提供するユーザーインターフェースを介して、アプリケーションプログラム10により編集された画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム10は、ユーザーより印刷の指示を受けると、プリンタードライバー20に印刷の対象となる画像データを出力する。なお、本実施例では、画像データはRGBデータとして出力される。
プリンタードライバー20は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データに基づき印刷データを生成する機能を実現するためのプログラムである。ここで、印刷データは、プリンター200が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータとドットデータとを含む。コマンドデータは、プリンター200に特定の動作の実行を指示するためのデータである。ドットデータは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素(印刷画素)におけるドットの形成状態を表すデータであり、具体的には、各印刷画素にどの色のどのサイズのドットを形成するか(あるいはドットを形成しないか)を示すデータである。ここで、「ドット」とは、プリンター200から出力されたインクが印刷媒体に着弾して形成される1つのインク領域をいう。
プリンタードライバー20は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データを印刷データに変換する機能を有しており、解像度変換処理部21と、色変換処理部22と、ハーフトーン処理部23と、ラスタライズ処理部24と、間引き処理部25とを有している。
解像度変換処理部21は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データの解像度をプリンター200の印刷解像度に一致するように変換する。色変換処理部22は、画像データの色変換処理を行う。本実施例で用いられるプリンター200は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを用いて印刷を行うプリンターである。そのため、色変換処理部22は、RGB値で表された画素値をCMYK値に変換する。ハーフトーン処理部23は、色変換後の画素値に関してハーフトーン処理を行ってドットデータを形成する。ハーフトーン処理としては、例えば誤差拡散法や、ディザマトリクスを用いたディザ法を利用することができる。なお、本実施例で用いられるプリンター200は、小ドットと中ドットと大ドットとの、3種類のサイズのドットを形成可能なプリンターである。但し、プリンター200としては、形成可能なインクドットのサイズは3種類に限られるものでなく、1種類以上のサイズのドットを形成できるものを利用することが可能である。ラスタライズ処理部24は、ハーフトーン処理で得られたドットデータを、プリンター200に転送すべき順序に並び替える。間引き処理部25は、ドットデータに対して、後述する間引き処理を実行する。間引き処理後のドットデータは、一旦出力バッファー32に格納され、入出力インターフェース部130を介してプリンター200に出力される。
本実施例のプリンター200は、印刷媒体にインクドットを形成して画像を印刷するインクジェットプリンターである。プリンター200は、CPU210と、メモリー220と、入出力インターフェース(I/F)部230と、CPU210からの指示に従って各種のユニットを制御するユニット制御回路240と、ヘッドユニット250と、キャリッジユニット260と、搬送ユニット270と、を備えている。
ヘッドユニット250は、印刷媒体にインクを出力するための印刷ヘッド(図示せず)を有している。ヘッドユニット250は、各インク毎に複数のノズルを副走査方向に並べて有しており、各ノズルから断続的にインクを出力する。このヘッドユニット250はキャリッジユニット260に搭載されており、キャリッジユニット260が所定の走査方向(主走査方向)に移動すると、ヘッドユニット250も主走査方向に移動する。ヘッドユニット250は、主走査方向に移動しつつ、ノズルからインクを断続的に出力することにより、主走査方向に沿ったドットラインを印刷媒体上に形成する。なお、本明細書において、主走査ラインを「ラスタライン」とも呼ぶ。
キャリッジユニット260は、ヘッドユニット250を主走査方向に往復移動させるための駆動装置である。キャリッジユニット260には、ヘッドユニット250の他、インクを収容するインクカートリッジも着脱可能に保持されている。搬送ユニット270は、印刷媒体を搬送することによって副走査を行うための駆動装置である。搬送ユニット270は、例えば、給紙ローラ、搬送モータ、搬送ローラ、プラテン、及び排紙ローラ(図示せず)などによって構成される。なお、印刷媒体の代わりに、印刷ヘッドを副走査方向に搬送してもよい。
B.実施例:
図2は実施例におけるドット記録方法を示す説明図である。図2の左側には、ヘッドユニットに設けられているノズル列250nが示されている。このノズル列250nは、1種類のインク(例えば黒インク)を吐出するための10個のノズルを有している。他のインク用のノズル列は、図示が省略されている。実際のプリンターではインク1種類当たり数十〜数百個のノズルが設けられているが、ここでは図示の便宜上、少ないノズル数のノズル列が描かれている。個々のノズル位置に付された番号0〜9は、ノズルを識別する番号(ID)である。ノズルの副走査方向のピッチkは、例えば180dpiであり、印刷画素のピッチは例えば720dpiである。この場合に、ピッチkは4[ドット]である。一般に、ピッチkは2以上の整数である。ノズル列250nは、主走査方向(図の左右方向)に沿って主走査が実行される途中において、印刷媒体上にドットを記録する。図2において、「パス」は主走査パスを意味しており、その「パス」に付記された数字は、主走査パスの回数を表すパス番号である。主走査パスが1回行われるたびに、ノズル列250nは副走査方向(図の上下方向)に移動し、この移動後の主走査パスのパス番号は移動前のパス番号より値1インクリメントされることになる。この例では、副走査送り量は5ドットの一定値であり、16回分の主走査パスにおけるノズル列250nの位置が示されている。なお、実際には、印刷媒体が移動するが、ここでは図示の便宜上、ノズル列250nが移動するものとして描かれている。
図2の右側に描かれた番号付きの丸印は、記録されるインクドットを示しており、丸の中の番号はノズル番号を示している。符号「L1」〜「L48」は、主走査ラインに付した連続番号のライン番号である。例えば、主走査ラインL1上においては、8番ノズルと3番ノズルによって1画素ずつ交互にドット記録が行われる。図2の左側を参照すれば理解できるように、主走査ラインL1上の8番ノズルによるドット記録はパス番号1の際の主走査パスにおいて実行され、3番ノズルによるドット記録はパス番号5の際の主走査パスにおいて実行される。この例では、各主走査ライン上の全ドットの記録が2回の主走査パスによって完了する。換言すれば、各主走査ライン上の全ドットの記録が2個の異なるノズルによって実行される。このような印刷を「2パス印刷」と呼ぶ。また、本明細書において、N回の主走査により、N個のノズルを用いて各主走査ライン上のドット記録を実行する印刷を、「オーバーラップ印刷」と呼ぶ。なお、各主走査ラインの印刷を完了するために必要な主走査パスの回数Nは、2以上の任意の数に設定可能である。一般に、複数回の主走査パスで各ラスタラインの印刷を実行する理由は、印刷ヘッドの製造誤差や副走査送り誤差に起因してドットの記録位置が多少ずれる可能性があるため、異なる複数のノズルで1ラインを印刷してドットのずれを目立ちにくくすることによって、画質を向上させるためである。図2に示す符号「L1」〜「L48」は、副走査方向に並んだラスタラインの番号としても捉えることができる。
本実施例では、後述するように4行2列のドットが占めるドット記録領域DTをドット記録を行う構成単位として捉え、そのドット記録領域DTごとにドット記録順序とドットの記録位置を設定する。このドット記録領域DTには、8個のドットが4行2列に並んでいることから、連続した8回の主走査パス(パス番号と関連付ければ8個の連続したパス番号の主走査パス)と、その主走査パスごとの異なるノズルからのインクドットにより、ドット記録領域DTでのドット印刷が終了することになる。主走査パスが進むと、同じパス番号の主走査パスにおいて異なるノズルから同時にインクドットが可能となる。例えば、図2のパス番号8の際の主走査パスでは、ノズル番号が0〜9の全てのノズルからのインクドットが行われる。よって、それぞれのドット記録領域DTでは、8個の連続したパス番号の主走査パスにてドット記録が行われるものの、その連続した8個のパス番号の並びは、ドット記録領域DTの占める位置(即ち、主走査パスの進行)に応じて変わることになる。これらについては、後述する。
図3はインクジェットプリンターで形成可能なインクドットの種類を示す説明図である。このプリンターは、1印刷画素の領域に大ドットと中ドットと小ドットの3種類のドットを形成可能である。図3(A)は、これらドットを模式的に示しており、大ドットは、主にベタ領域や高濃度領域を印刷するために使用され、小ドットは主に低濃度領域を印刷するために使用される。例えば、ベタ領域は大ドットのみで印刷される場合が多く、ハイライト領域(極低濃度領域)は小ドットのみで印刷される場合が多い。中ドットは、中間的な濃度領域において、大ドットや小ドットよりも多く使用される。図3(B)は、大ドットを用いて3ラ5画素のベタ領域を印刷した様子を示している。1画素の範囲は破線で示されている。なお、1画素の形状は横長の長方形の場合もあり、また、正方形の場合もある。大ドットは、1画素の領域を完全に包含する広い領域に広がるドットであり、中央の大ドットは、その周囲の8個の大ドットのそれぞれとの間にかなり大きな重なりがある。また、通常は、主走査方向(図の左右方向)にヘッドが進行しながらインクが吐出されるので、印刷媒体上ではドットが左右に大きく広がる傾向にある。従って、インク量削減のためにドットを間引く場合、主走査方向に沿って1画素おきに間引くようにすれば、画質劣化があまり目立たないという利点がある。
本実施例での間引き処理は、この図3に示すように、ドット記録状態の変更対象ドットが含まれる主走査パスで見れば、その主走査パスにおける変更対象ドットのドット記録を、図示する大ドットサイズから中ドットサイズにサイズ変更する中サイズ縮径と、大ドットサイズから小ドットサイズにサイズ変更する小サイズ縮径、および大ドットサイズでのドット記録を行わない間引きとすることである。また、変更対象ドットが含まれる主走査パスがそのパス番号順に連続している場合には、小さいパス番号の主走査パスにおける変更対象ドットのドット記録を間引きとした上で、その次のパス番号の主走査パスにおける変更対象ドットのドット記録を中サイズ縮径、小サイズ縮径或いは間引きとし、主走査パスのパス番号が増えれば、この繰り返しを行うことである。この詳細については、後述する。なお、主走査パスにおける変更対象ドットのドット記録を、中サイズ縮径と小サイズ縮径をその発現比率を変えながら行うようにすることもできる。
図4は図2におけるドット記録方法の詳細を主走査パスのパス番号とノズル番号に関連付けて示す説明図、図5はドット記録領域DTにおけるパス番号の並びの様子を示す説明図である。
図4では、1つの枠で1画素(1ドット)を表しており、1画素の枠内に、図の左側には、その画素におけるドット記録を実行する主走査パスのパス番号とノズル番号とが示されている。図の右側には、その画素における主走査パスのパス番号のみが示されている。そして、既述したように4行2列のドットが占めるドット記録領域DTが主走査パス方向および副走査方向に続き、その様子が図5に示されている。この場合、図5では、主走査パスのパス番号が示されている。
ここで、ドット記録領域DTにおける主走査パスのパス番号とドット記録順序について説明する。図5に示すように、ドット記録領域DTを占める4x2個のドットのドット記録順序は、4行2列のドットの並びにおける各列間の推移において、斜めに位置するドットの間で記録順序が増えるようドット記録領域DTにおける主走査パスのパス番号と関連付けて設定される。例えば、主走査ライン数が少ない図5における左上のドット記録領域DTでは、そのドット記録領域DTのドットはパス番号1〜8の主走査パスにて記録され、ドット記録順序は、最先のパス番号1から2→3→4と斜めに位置するドットの間で増える順序となり、残りのドットについても5→6→7→8と斜めに位置するドットの間で増える順序となる。
主走査パスが進むと、既述したようにドット記録領域DTにおける主走査パスのパス番号は変わるので、図5に示すように、ドット記録順序は、そのドット記録領域DTにおける最先のパス番号5から6→7→8と斜めに位置するドットの間で増える順序となり、残りのドットについても9→10→11→12と斜めに位置するドットの間で増える順序となる。ところで、主走査パスが進んでくると、ドット記録領域DTにおけるパス番号はパス番号順に8個並ぶものの、最先のパス番号がドット記録領域DTの最上列と合致するとは限らない。この場合には、図5に示すように、最先のパス番号7が当てはまるドットから斜めにパス番号を8に増やしつつ、他のドットについては、パス番号9から上記したようにパス番号が増えるようドット記録順序が設定される。このように、ドット記録領域DTにおいては、4行2列のドットの並びの斜めに位置するドットの間で記録順序が増えるようにするので、ドット記録領域DTにおいては副走査方向の列ごとに各列に亘ってパス番号が連続しなくなり、ドットの記録が行われる順序(ドット記録順序)にあっても、ドット記録領域DTにおける副走査方向の列ごとに各列に亘って連続しないことになる。
図6は本実施例における間引き処理を行わない間引き無し状態を示す説明図、図7は本実施例における間引き処理のうちドット低減程度が50%以下の場合の間引き処理の内容を示す説明図、図8はドット低減程度が50%を超える場合の間引き処理の内容を示す説明図、図9はドット低減程度を50%とした場合の比較例による間引きと本実施例の間引きとの相違を示す説明図である。図6に示すように、間引き処理を行わない場合では、それぞれのドット記録領域DTにおいて、図中のパス番号の順に図3の大ドットでのインクドットを行っているため、全てのドットについて大ドットでのドット記録がなされた様子が黒塗りとして示されている。これに対し、図7〜図8では、本実施例の間引き処理によってなされたドット記録の様子が示されており、この間引き処理は、以下のような特徴を有している。
ドット記録領域DTにおける4x2個(8個)のドットの1以上のドットについて間引きを含むドット記録状態(記録位置と順序)を設定することとし、ドット記録領域DTにおいて2以上のドットについてドット記録状態を設定する場合には、ドット記録順序(パス番号)が連続したドットについてドット記録状態を設定する。なお、ドット記録状態の設定には、間引きも含まれることから、以下の説明では、ドット記録状態の設定やこれに関する処理を単に間引き或いは間引き処理とも称することとする。
こうした特徴でドット記録状態の設定がなされるので、ドット記録領域DTにおいて副走査方向に隣接した主走査ラインにおいては、ドット記録順序を示す主走査パスのパス番号が隣接する主走査ライン同士で連続するようにして、隣接する主走査ラインにおけるドット記録を担当する主走査パスの間における副走査送り誤差を低減できる。すなわち、通常は副走査送りのたびに送り誤差が発生するため、間引きの対象外のドット、即ちドット記録を行うドットは、その主走査パスのパス番号が離れると副走査方向で離れることになり、その離れた主走査パスの回数分だけ副走査送り誤差が累積する。そこで、ドット記録領域DTにおいて副走査方向に隣接する主走査ラインの間で、ドット記録を実行する主走査パスのパス番号を連続させて主走査パスごとの上記の誤差を小さくなるようにして、主走査ライン間の副走査送り誤差を低減することができる。この結果、ドット記録領域DTにおいて副走査方向に隣接する主走査ラインにおけるインクの着弾位置のずれの累積が低減し、これに起因する画質劣化を低減することができる。
また、上記した特徴でドット記録状態の設定がなされるので、間引きの程度が4/8以下の場合では、図7に示すように、1列全部や1行全部のドットが間引かれることはなくなる。ところが、図9において比較例(4/8間引き)での間引きの様子で示すように、列全体を間引く場合には、その列が白抜けとして目立ってしまい、過度の画質劣化が生じる。行(主走査ライン)全体を間引く場合も同様である。本実施例では、上記したように、間引きの程度が4/8以下の場合では、1列全部や1行全部のドットが間引かれることはなくなり、画像劣化を抑制できる。なお、図9の比較例(4/8間引き)での間引きは、図4の中の偶数列(主走査ライン上の偶数画素位置)のドットを間引いた例であり、この比較例の間引き方法は、最も単純な間引き処理の例である。
このような第1実施例における間引き処理は、オーバーラップ印刷において過度の画質劣化を防止するための工夫がなされている。この意味で、この間引き処理を、「オーバーラップ考慮ドット間引き」とも呼ぶ。ドット記録領域DTを4行2列のドットとした本実施例では、図7〜図8に示す態様でこのオーバーラップ考慮ドット間引きが可能となる。
本実施例では、ドット低減に当たりドットサイズの縮径を採用した上でドット記録領域DTを4行2列としたことから、1〜8までのドット数のドットについてドット記録状態の設定が可能であり、図7における1/8ドット低減では、1ドットの間引きの態様を図において左右に示している。この1ドット間引きでは、ドット記録領域DTにおける最先のパス番号(パス番号1)の主走査パスにおいて、当該主走査パスにおけるドットの間引きを行うことになる。
そして、本実施例では、図3にて既述したように、変更対象ドットのドット記録を中サイズ縮径と小サイズ縮径および間引きとできることから、図7における1/8ドット低減でのドット記録状態は、ドット低減程度に応じて次のようになる。つまり、ドット記録領域DTを占めるドットの数においては1/8ドット低減ではあっても、パス番号1の主走査パスでのドット記録状態を、まず、中サイズ縮径によるドット記録とする。図においては、パス番号1の主走査パスに該当するドットをその背景色をやや薄くして示している。このドット記録状態では、ドット低減程度は最小であり、ドット低減程度は、大ドットを中ドットに変更した中サイズ縮径で定まる。ドット低減程度をこれより高めるには、パス番号1の主走査パスでのドット記録状態を、小サイズ縮径によるドット記録とする。図においては、パス番号1の主走査パスに該当するドットをその背景色を更に薄くして示している。ドット低減程度を更に高めるには、パス番号1の主走査パスでのドット記録を間引く。図においては、パス番号1の主走査パスに該当するドットを白抜きで示している。このように、本実施例では、ドット記録領域DTを占めるドットの数においては1/8ドット低減ではあるものの、ドット記録状態を3段階に設定可能である。
ドット記録領域DTにおける間引きドット数を2とする場合は、図7における2/8ドット低減で、2ドットの間引きの態様が図において左右に示されている。この2ドット間引きでは、1/8ドット低減でのパス番号1の主走査パスにおいてドット記録を間引いた上で、このパス番号の次のパス番号2の主走査パスにおけるドット記録を、既述したように、ドット低減程度の増加に応じて中サイズ縮径、小サイズ縮径および間引きの順に変えていく。ドット記録領域DTにおける間引きドット数を3〜7と増やす場合も同様であり、間引きドット数が増える前までのパス番号に該当する主走査パスではドット記録を間引いた上で、新たなパス番号の主走査パスにおいて、ドット低減程度の増加に応じて中サイズ縮径、小サイズ縮径および間引きの順に変えていく。ドット記録領域DTにおける間引きドット数がその上限の8である場合は、新たなパス番号の主走査パスにおいて、ドット低減程度の増加に応じて中サイズ縮径と小サイズ縮径の順に変えていく。こうした様子は、図7における3/8〜4/8ドット低減でのドット記録状態と、図8における5/8〜8/8ドット低減でのドット記録状態で示されている。
図7と図8に示すように、間引きドット数が1〜8まで順次増える各間引きの態様(1/8ドット低減〜8/8ドット低減)では、間引きの対象ドット(詳しくはドット記録状態の変更対象ドット)のドット記録順序(パス番号)がそれぞれ間引きドット数分だけ連続している。そして、図7の2/8ドット低減でのドット記録状態の態様から図8の7/8ドット低減でのドット記録状態(中サイズ縮径と小サイズ縮径)の態様では、副走査方向の列に亘ってドットが間引かれない状況下で、間引き対象外とされたドットおよびサイズ縮径でのドットは、それぞれのドット記録領域DTにおける副走査方向に隣接した主走査パスにおいてパス番号の並び順に着弾されてドット記録される。しかも、中サイズ縮径と小サイズ縮径のドット記録状態とされたドットにあっては、サイズが大ドットから中ドット或いは小ドットに変わるものの、それぞれのドット記録領域DTにおける副走査方向に隣接した主走査パスにおいてパス番号の並び順に着弾されてドット記録される。このため、既述したように、ドット記録領域DTにおいて副走査方向に隣接する主走査ラインにおけるインクの着弾位置のずれの累積をより確実に低減でき、画質劣化の低減抑制の実効性がより高まる。
本実施例では、ドット記録領域DTでの上記したドット記録順序の設定とパス番号順での間引き(ドット低減:中サイズ縮径と小サイズ縮径および間引き)を行うことから、偶数列を一律に間引く比較例(図9参照)と同じ間引き程度(4/8ドット低減:間引き)はもとより、この比較例より大きな間引き程度(5/8〜7/8ドット低減:小サイズ縮径)であっても、間引きされたドットが副走査方向に一列には並ばない。よって、本実施例では、極めて高いドット低減程度までは、間引かれたドットが副走査方向の列となって白く抜ける様なことがないので、高いドット低減程度であっても過度の画質劣化を確実に抑制できる。
また、本実施例では、ドット記録領域DTでの上記したドット記録状態を定めるに当たり、ドット低減において中サイズ縮径と小サイズ縮径および間引きを行うことから、画像劣化の低減抑制を高めた上で、多段階できめ細かく色材削減を図ることができる。
なお、ドット記録領域DTでのドットの間引き(ドット低減:中サイズ縮径、小サイズ縮径或いは間引き)を行うに当たり、図7〜図8では、そのドット記録領域DTにおける最先のパス番号(図7ではパス番号1)を最初の間引き対象パス番号とし、このバス番号だけの間引き(1/8ドット低減)と、パス番号1〜2、パス番号1〜3、パス番号1〜4、パス番号1〜5、パス番号1〜6、パス番号1〜7、パス番号1〜8の間引き(2/8〜8/8ドット低減)とした。このように最先のパス番号を最初の間引き対象パス番号とすることは、ドット記録領域DTにおけるドット記録順序が最初のドットを間引き対象ドットとすることでもあり、こうするのは、ドット記録状態の設定対象ドット数が4行2列のドット記録領域DTにおいて最大の8(但し8の場合は中ドット縮径と小ドット縮径)に簡便に対処するためである。つまり、ドット記録状態の設定対象ドット数が決まれば、設定対象ドットは、ドット記録領域DTにおけるドット記録順序が最初のドットから順番に簡便に定まる。最初の設定対象ドットをドット記録領域DTにおけるドット記録順序が最後のドットとする場合も同様であり、この場合には、この最後のドットから順番に間引き対象ドットが簡便に定まる。
ドット記録状態の設定対象ドット数が7以下であれば、最初の間引き対象パス番号を最先のパス番号以外とできる。例えば、ドット記録状態の設定対象ドット数が7であるならば、最初の間引きである1/8ドット低減での間引き(ドット記録状態設定)をパス番号1或いはパス番号2のドットに対して行い、そのパス番号から設定対象ドット数が7となるまでパス番号を連続させればいい。ドット記録状態の設定対象ドット数が6であるならば、最初の間引きである1/8ドット低減での間引き(ドット記録状態設定)をパス番号1〜パス番号3のいずれかのドットに対して行い、そのパス番号から設定対象ドット数が6となるまでパス番号を連続させればいい。つまり、1ドットの間引き(ドット記録状態設定)については、そのドット記録状態設定を行うドットのパス番号は設定可能であり、ドット記録状態の設定対象ドット数が増える場合には、その設定対象ドット数までパス番号が連続する範囲において、最初の間引き対象パス番号の設定が可能である。
この他、ドット記録状態の設定対象ドットのパス番号の設定を次のようにすることもできる。ドット記録領域DTにおける最先のパス番号(図7ではパス番号1)から最後のパス番号(図7ではパス番号8)をループ状に並べた環状のパス番号列を想定し、最初の間引き対象パス番号を任意に設定する。次いで、その設定した任意のパス番号から、環状のパス番号列において設定対象ドット数まで連続するパス番号までの並びをドット記録状態の設定対象ドットのパス番号の並びとできる。例えば、設定対象ドット数が4である場合、最初の間引き対象パス番号をパス番号6に設定すれば、このパス番号6から環状のパス番号列において設定対象ドット数4まで連続するパス番号までの並び、即ちパス番号6→パス番号7→パス番号8→パス番号1の並びをドット記録状態の設定対象ドットのパス番号の並びとする。
次に、図7〜図8に示した間引きを達成する処理について説明する。図10はドット記録領域DTごとの間引き処理対象ドットの決定とこれを経たドット記録データ化の一手法を示すフローチャートである。この処理は、間引き処理部25(図1)によって実行される。ステップS100では、印刷対象としてプリンタードライバー20に出力された画像データの主走査・副走査方向のドットを4列2行のドット記録領域DTごとにドット記録順序付けを行う。この際のドット記録順序は、それぞれのドット記録領域DTに含まれるドットに対応した主走査パスのパス番号について、その最先のパス番号から図5〜図8で説明したように4行2列の並びにおいて斜めに記録順序が増えるよう設定される。この場合、ヘッドユニット250のそれぞれのノズル列250nのハード的な構成(図2参照)は予め定まっていることから、プリンタードライバー20に印刷対象として画像データが出力された時点で、当該画像データのドット構成は判明する。よって、その判明したドット構成に基づいて、予めドット記録領域DTごとにドット記録順序付けを行っておき、ステップS100ではその結果を読み出すようにしても良い。
続くステップ110では、ドット低減程度入力部140からドット記録領域DTごとのドット低減程度(X%)を取得する。既述したように、ドット低減程度入力部140はユーザーにて入力操作され、本実施例では、その入力操作により0〜100%までのドット低減程度(X%)が所得される。ドット低減程度(X%)の取得に続いては、取得したドット低減程度(X%)が0<X<100であるか否かの判定(ステップS120)と、ドット低減程度(X%)が0%であるか否かの判定(ステップS130)とを続けて行う。ドット低減程度(X%)が0%か100%であれば、前者はドット低減が無用であることを意味し、後者はドット記録を行わないことを意味するので、後述する処理が不要となる。よって、ステップS120の否定判定に続くステップ130で肯定判定すれば、取得したドット低減程度(X%)は0%である。このため、ドット低減を行うことなく印刷データに即して通常通りにドット記録データ化を図り出力し(ステップS140)、本ルーチンを終了する。一方、ステップS130で否定判定すれば、取得したドット低減程度(X%)は100%であるため、ドット記録を全く行わないようnullデータを出力して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。
上記したステップS120での肯定判定に続くステップ200では、ドット記録データ化でのドット低減処理の適用回数Zを算出する。まず、このドット低減処理の適用回数Zの算出処理内容の概要を説明する。図11はドット低減処理の適用回数Zの算出処理内容の概要を示す説明図である。図11は、図7〜図8で示した1/8ドット低減(間引き)〜7/8ドット低減(間引き)に加えドット記録を全く行わない仮想の8/8間引きとドット低減率とを対応させた上で、連続した間引きにおける中ドット縮径の適用範囲、小ドット縮径の適用範囲の様子、並びに、取得ドット低減率X(ステップS110)からの適用範囲との関係を示している。以下、具体的に説明する。
取得ドット低減率Xが仮に図11に示すドット低減率に合致すれば、例えば、取得ドット低減率Xが12.5%や、25%等であれば、その取得低減率Xに対応するドット低減は、1/8ドット低減(間引き)、2/8ドット低減(間引き)として即座に定まる。ところが、取得ドット低減率X(例えば、図の40%)は、往々にして、これら間引きに対応した低減率範囲に含まれる。こうした場合には、取得ドット低減率X(=40%)は、ドット低減率50%に該当する4/8ドット低減(間引き)とドット低減率37.5%に該当する3/8ドット低減(間引き)の間となり、4/8ドット低減(間引き)と3/8ドット低減(間引き)とが、取得ドット低減率X(=40%)に対応するドット低減を定める境界となる。この場合は、4/8ドット低減(間引き)がドット低減大側間引き境界となり、3/8ドット低減(間引き)がドット低減小側間引き境界となる。この様子は、図11の拡大図に示されている。
ドット低減小側間引き境界の3/8ドット低減(間引き)から見れば、40%の取得ドット低減率Xは、ドット低減大側間引き境界の4/8ドット低減(間引き)の側に位置する。この3/8ドット低減(間引き:ドット低減率37.5%)から4/8ドット低減(間引き:ドット低減率50%)の側へのドット低減率の増大は、3/8ドット低減(間引き)に続いて4/8ドット低減(中ドット縮径)を行うこと、これに続いて4/8ドット低減(小ドット縮径)を行うことで起きる。よって、中ドット縮径によるドット低減率の増大の程度および小ドット縮径によるドット低減率の増大の程度により、40%の取得ドット低減率Xは、ドット低減小側間引き境界の3/8ドット低減(間引き)と4/8ドット低減(中ドット縮径)との間に位置する、4/8ドット低減(中ドット縮径)と4/8ドット低減(小ドット縮径)との間に位置するかが判明する。
この逆に、ドット低減大側間引き境界の4/8ドット低減(間引き)の側から見れば、40%の取得ドット低減率Xは、ドット低減小側間引き境界の3/8ドット低減(間引き)に位置する。この4/8ドット低減(間引き:ドット低減率50%)から3/8ドット低減(間引き:ドット低減率37.5%)の側へのドット低減率の低減は、4/8ドット低減(間引き)の前の4/8ドット低減(小ドット縮径)、或いはその前の4/8ドット低減(中ドット縮径)にて起きる。よって、上記した中ドット縮径・小ドット縮径によるドット低減率の増大程度と上下の境界の間のドット低減の程度との差分により、取得ドット低減率Xは、ドット低減大側間引き境界の4/8ドット低減(間引き)と4/8ドット低減(小ドット縮径)との間に位置する、4/8ドット低減(小ドット縮径)と4/8ドット低減(中ドット縮径)との間に位置するかが判明する。本実施例では、この後者の手法により、取得ドット低減率Xに対応するドット低減状態を求めることにした。
図12はドット低減処理の適用回数Zの算出処理の詳細を示すフローチャートである。この適用回数算出処理では、まず、中ドット縮径による低減率影響パラメータMMの読み込み(ステップS210)と小ドット縮径による低減率影響パラメータSSの読み込み(ステップS215)とを行う。つまり、図11の拡大図にて説明したように、中ドット縮径および小ドット縮径は、ドット低減大側間引き境界からの差分を持ってして、取得ドット低減率Xの算出に寄与する。取得ドット低減率Xが40%と仮定して説明すれば、ドット低減大側間引き境界の4/8ドット低減(間引き)のからの差分により、この取得ドット低減率Xを40%と決定することに影響する。よって、上記の低減率影響パラメータMM、SSを読み込むのである。低減率影響パラメータMMは、ドット記録を大ドットサイズから中ドットサイズに変更したことに起因する。よって、M行N列(本実施例では4行2列)のドット記録領域DTにおいて、全てのドットを大ドットサイズのドット記録とした場合のドット重量WLAと、中ドットサイズでの一つのドットの重量WMとから、中ドット縮径に伴う低減率影響パラメータMMを次のように規定することができる。
MM=f(WM/WLA);
WLAは、一つの大ドットサイズのドットの重量WLにM*Nを乗算した重量である。そして、低減率影響パラメータMMは、ドット重量比WM/WLAを変数とする関数で求まるのであり、この関数は、ドット重量比をドット低減率に換算した上で、中ドット縮径に伴う上記した差分に相当する値を算出する。
同様にして、小ドット縮径に伴う低減率影響パラメータSSについても、上記のドット重量WLAと、小ドットサイズでの一つのドットの重量WSとから算出する。
SS=f(WS/WLA);
低減率影響パラメータSSは、ドット重量比WS/WLAを変数とする関数で求まるのであり、この関数は、ドット重量比をドット低減率に換算した上で、小ドット縮径に伴う上記した差分に相当する値を算出する。
なお、既述したように、ドット低減小側間引き境界からのドット低減率増大程度を持ってして、取得ドット低減率Xを算出する場合には、パラメータをドット重量比を変数とする関数であって、中ドット縮径および中ドット縮径に伴う上記した低減率増大程度に相当する値を算出する関数を用いればよい。
上記したパラメータの読み込みに続いては、ドット低減程度の概略の算出用の変数iに初期値0をセットする(ステップS220)。この変数iは、図11に、1/8〜8/8の間引きに対応するドット低減率に合致しており、取得ドット低減率Xを算出する場合の上記したドット低減小側間引き境界とドット低減大側間引き境界の間引きを算出するためのものである。初期値セットに続いては、変数iを値1ずつインクリメントしながら、ステップS225の比較式にて、取得ドット低減率Xを算出する場合の上記したドット低減小側間引き境界の間引き状況を求める。以下、この様子を、取得ドット低減率Xが40%であると仮定して、変数iを変えつつ説明する。
ステップS225の比較式は、本実施例ではM*Nは4*2=8であることから、その左辺の式は、1/8〜8/8間引きのうちのi/8間引きに対応するドット低減率(図11参照)である。右辺の式は、1/8〜8/8間引きのうちの(i+1)/8間引きに対応するドット低減率(図11参照)であって、左辺の式で示されたi/8間引きより一段階上の間引きでの低減率を表す。つまり、このステップS225の比較式は、変数iを変えつつ、取得ドット低減率Xの両側の間引き状態(取得ドット低減率Xよりもドット低減大側間引きとドット低減小側間引き)を求めることを意味する。変数iへの初期値セット後では、i=0であるから、ステップS225では否定判定され、ステップS230にてi=1となる。このi=1で再びステップS225の比較式を演算し、この場合には、入力されたと仮定した取得ドット低減率Xは40%あるから、ステップS225では再び否定判定される。このようにして変数iを変えながら演算すると、取得ドット低減率X=40%であれば、変数i=3でステップS225では肯定判定となる。そうすると、続くステップ235では、ドット低減処理の適用回数Zに変数i(=3)の3倍の数値をセットする(Z=9)。変数iを3倍するのは、本実施例では、ある状態のドット低減、例えば3/8ドット低減から、これよりドット低減が進んだ2/8ドット低減まで進むには、中ドット縮径と小ドット縮径と間引きの3度のドット低減状態推移を必要とするからである。
ドット低減処理の適用回数Zのセット(Z=9)に続くステップ240では、取得ドット低減率Xと、これよりもドット低減大側の間引き状態でのドット低減率との比較演算を行う。取得ドット低減率X=40%であれば、既述したように変数iは3であるので、(i(=3)+1)/8、つまり4/8ドット間引きのドット低減率から中ドット縮径に伴う低減率影響パラメータMMを減算した右辺と、取得ドット低減率Xを比較する。ここで、肯定判定すれば、図11における拡大図において、ドット低減小側間引きよりも低減程度が大きい中サイズ縮径の適用範囲に、取得ドット低減率X=40%が属することになるので、ステップS245にて、ドット低減処理の適用回数Z(=9)に値1を加算してドット低減処理の適用回数Zを求める(Z=10)。
ステップS240での否定判定に続くステップ250では、取得ドット低減率Xと、これよりもドット低減大側の間引き状態でのドット低減率との比較演算を小ドット縮径と関連つけて行う。つまり、取得ドット低減率X=40%であれば、4/8ドット間引きのドット低減率から小ドット縮径に伴う低減率影響パラメータSSを減算した右辺と、取得ドット低減率Xを比較する。ここで、肯定判定すれば、図11における拡大図において、ドット低減小側間引きよりも低減程度が大きい小サイズ縮径の適用範囲に、取得ドット低減率X=40%が属することになるので、ステップS255にて、ドット低減処理の適用回数Z(=9)に値2を加算してドット低減処理の適用回数Zを求める(Z=11)。
ステップS250で否定判定すれば、図11における拡大図において、ドット低減大側間引きの適用範囲に、取得ドット低減率X=40%が属することになるので、ステップS260にて、ドット低減処理の適用回数Z(=9)に値3を加算してドット低減処理の適用回数Zを求める(Z=12)。
ところで、上記したステップS240とステップS250での判定は、低減率影響パラメータMM、SSの大きさによって定まり、取得ドット低減率X、例えば40%に対応する上記両ステップでの判定は、必ず一方で下される。よって、取得ドット低減率Xに対して、必ず一つの適用回数ZがステップS245、ステップS255或いはステップS260にて定まる。
こうしたドット低減処理の適用回数Zの算出を、図7を用いて説明する。ステップS235で算出した適用回数Z=9は、取得ドット低減率X=40%のドット低減小側間引きである3/8ドット低減(間引き)のドット低減率までドット低減を進める回数である。つまり、図7の3/8ドット低減(間引き)までは、1/8〜3/8ドット低減(間引き)まで、中ドット縮径・小ドット縮径・間引きを1/8〜3/8まで3回ずつ実行したことを意味する。よって、ドット低減小側間引き(3/8ドット低減:間引き)でのドット低減率より大きな取得ドット低減率X=40%に合致するドット低減状態は、上記したようにステップS235で算出した適用回数Z=9から、低減率影響パラメータMMおよび低減率影響パラメータSSの影響を加味して決定される。このようにしたドット低減処理の適用回数Zの算出に続いては、図10のステップS300に進む。
図11のステップS300では、間引き処理による間引きドットが未決定のドット記録領域DTがあるか否かを判定する。ここで否定判定すれば、全てのドット記録領域DTについての間引きドットの決定並びにこれを踏まえたドット記録順序設定が終了したことになるので、後述のステップS500に移行して本ルーチンを終了する。
その一方、ステップS300で肯定判定すれば、間引き処理による間引きドットが未決定のドット記録領域DTについて、そのドット記録領域DTごとに、ドット低減処理の対象パス番号の決定、その決定したパス番号ごとの中ドット縮径或いは小ドット縮径もしくは間引きの設定を行う(ステップS400)。この一連の処理は、ループ処理であり、まず、ドット記録領域DTにおける最先のパス番号ms(図7〜図8ではms=1)を変数y(初期値1)にセットする。つまり、既述したように、ドット記録領域DTにおける最先パス番号msは、主走査パスの進行に伴って変化することから、これに対処すべく、変数y(初期値1)を用いる。そして、設定した初期値1の変数yに対応するパス番号の主走査パスをドット記録状態の設定を行う最初の主走査パスとして決定し、適用回数Zに基づいて、この最初の主走査パス(変数y(=1)に対応するパス番号)から最後のドット記録状態の設定を行うパス番号を決定する。
例えば、図12の適用回数算出処理から適用回数ZがZ=10と与えられれば、この適用回数Z=10に該当するドット記録状態は、図7における4/8ドット低減(中サイズ縮径)に該当する。このため、最後のドット記録状態の設定を行うパス番号は、パス番号4と定まるので、変数の最終値を4とする。図7〜図8の場合には、ドット記録領域DTにおける最先のパス番号(=1)と変数yの初期値1とは一致する。ところが、既述したようにドット記録領域DTにおける最先のパス番号が変わるが、同じ適用回数であれば、変数yの最終値は同じとなり、変数y=1〜4に該当する連続したパス番号の主走査パスが、ドット状態設定の対象パスとして定まる。よって、変数y=1〜4に該当する連続したパス番号ごとの主走査パスにおいて、中ドット縮径か、小ドット縮径か間引きかを定めて、ドット記録領域DTのドット記録状態を決定する。適用回数Z=10に該当するドット記録状態では、既述したように図7における4/8ドット低減(中サイズ縮径)に該当するので、最終値の変数y=4に対応するパス番号4の主走査パスでのドット記録状態は、中ドット縮径の記録状態に設定され、それより以前のパス番号の主走査パスでのドット記録状態は間引きの記録状態に設定される。
こうしてユーザーの設定したドット低減程度(ドット低減率X)に応じた間引きドットをドット記録領域DTの記録状態設定対象パス番号の各ドットにおいて決定すると、上記した間引き処理の対象を次のドット記録領域DTに設定して(ステップS410、ステップS300からの処理を繰り返す。そして、ステップS300にて否定判定すれば、全てのドット記録領域DTについての間引きドットの決定並びにこれを踏まえたドット記録順序設定が終了したことになるので、間引き対象と決定済みのドットを含むドット記録領域DTを主走査・副走査方向に合わせてドット記録データとし(ステップS500)、本ルーチンを終了する。この結果、間引きドットの情報とドット記録順序を含むドット記録データに基づいたインクドットを行うことで、図7〜図8に示したように、上記特徴を有する間引き処理が実現され、画質を過度に劣化させることなくインク使用量を削減することが可能である。
また、図7〜図8から明らかなように、主走査方向においては、同じドット記録順序並びに同じ間引き処理ドットを含むドット記録領域DTが並ぶことになる。よって、上記したステップS300〜410の処理は、画像データにおける最先ラスター側で副走査方向に並んだドット記録領域DT、図5で言えば左側の列で副走査方向に並んだドット記録領域DTについて、副走査方向に沿って行えば足り、主走査方向に並んだドット記録領域DTについての間引き処理対象ドットの決定は並列処理可能である。よって、ステップS300〜410の処理の他、ステップS500でのドット記録データの構築に要する演算負荷を軽減でき、高速処理が可能となる。
また、ドット低減率Xは、0〜100%の範囲で任意に設定でき、その設定した低減率に応じたドット低減を達成するので、きめ細かな色材削減が可能となる。
C.変形例:
この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
4行2列のドット記録領域DTにおいて、主走査パスのパス番号とそのパス番号に対応したドットの並び、即ちパス番号順に対応したドット記録順序でのドットの並びは、図7〜図8で示したように、4行2列の並びにおいていずれも斜めに記録順序が増える場合の他、次のように変形することもできる。図13は図7相当図であり変形例1における間引き処理のうちドット低減程度が50%以下の場合の間引き処理の内容を示す説明図、図14は図8相当図でありドット低減程度が50%を超える場合の間引き処理の内容を示す説明図である。
図13〜図14の変形例1では、4行2列のドット記録領域DTにおいて、副走査方向の各列ではドット記録順序に対応したパス番号がその列に亘って全て連続しないものの、一部において、即ち4行の半分の2行において連続する。具体的には、ドット記録領域DTでは、最先のパス番号2〜9の8回の主走査パスにて各ドットの記録が完了し、各ドットは、パス番号に対応してパス番号2〜9までの順序で記録され、1行〜2行の推移と2行〜3行の推移では既述した実施例と同様に斜めにパス番号(ドット記録順序)が増えるものの、3行1列と4行1列のドットの並びと3行2列と4行2列のドットの並びでは、パス番号(ドット記録順序)が連続している。この変形例1であっても、図13〜図14に示す最先のパス番号2だけの間引き(1/8ドット低減:中サイズ縮径と小サイズ縮径或いは間引き)からパス番号2〜7までの間引き(6/8ドット低減:中サイズ縮径と小サイズ縮径)までは、間引きされたドットが副走査方向に一列には並ばないようにした上で、副走査方向において隣接する主走査パスでの連続したドット記録、詳しくは大ドット同士の連続、大ドット記録と中ドット記録との連続、大ドット記録と小ドット記録との連続を図る行うことができる。そして、パス番号2〜7までの間引き(6/8ドット低減:間引き)からパス番号2〜9までの間引き(8/8ドット低減:中サイズ縮径と小サイズ縮径)という高い間引き程度での間引きにおいて、始めて副走査方向において隣接する二つの主走査パスでの連続したドット記録ができず、間引きされたドットが副走査方向に一列に並ぶに過ぎない。よって、この変形例1にあっても、大きな間引き程度までは、画質劣化の抑制とインク削減が可能であり、大きな間引き程度ではインク削減を優先できる。
C2.変形例2:
4行2列のドット記録領域DTにおけるドットの並びは次のように変形することもできる。図15は図13相当図であり変形例2における間引き処理のうちドット低減程度が50%以下の場合の間引き処理の内容を示す説明図、図16は図14相当図でありドット低減程度が50%を超える場合の間引き処理の内容を示す説明図である。
図15〜図16の変形例2では、4行2列のドット記録領域DTにおいて、副走査方向の各列ではドット記録順序に対応したパス番号がその列に亘って全て連続しないものの、上記の変形例1と同様、4行の半分の2行において連続する。具体的には、ドット記録領域DTでは、パス番号3〜10の8回の主走査パスにて各ドットの記録が完了し、各ドットは、パス番号に対応してパス番号3〜10までの順序で記録され、1行〜2行の推移と3行〜4行の推移では既述した実施例と同様に斜めにパス番号(ドット記録順序)が増えるものの、2行1列と3行1列のドットの並びと2行2列と3行2列のドットの並びでは、パス番号(ドット記録順序)が連続している。この変形例2であっても、図15〜図16に示す最先のパス番号3だけの間引き(1/8ドット低減:中サイズ縮径と小サイズ縮径或いは間引き)からパス番号3〜9までの間引き(7/8ドット低減:中サイズ縮径と小サイズ縮径)までは、間引きされたドットが副走査方向に一列には並ばないようにした上で、副走査方向において隣接する主走査パスでの連続したドット記録、詳しくは大ドット同士の連続、大ドット記録と中ドット記録との連続、大ドット記録と小ドット記録との連続を図る行うことができる。そして、パス番号3〜9までの間引き(7/8ドット低減:間引き)からパス番号3〜10までの間引き(8/8ドット低減:中サイズ縮径と小サイズ縮径)という極めて高い間引き程度での間引きにおいて、始めて副走査方向において隣接する二つの主走査パスでの連続したドット記録ができず、間引きされたドットが副走査方向に一列に並ぶに過ぎない。よって、この変形例1にあっても、極めて大きな間引き程度までは、画質劣化の抑制とインク削減が可能であり、極めて大きな間引き程度ではインク削減を優先できる。
C3.変形例3:
オーバーラップ考慮ドット間引き処理の特徴としては、上述した特徴に加えて、ドット記録領域DTごとの間引き処理を、ドット記録領域DTにおけるドットが大ドットのみによって構成される場合と中ドットや小ドットで構成される場合とで異なるようにすることもできる。例えば、ドット記録領域DTが大ドットのみである場合には、図7〜図8の1/8〜7/8間引き(ドット低減)を実行可能とする一方、中ドットや小ドットで構成される場合には、間引きの程度を図7の1/8〜4/8ドット低減(小サイズ縮径および/または間引き)までに制限する。
ドット記録領域DTの各ドットが大ドットであれば、図3で説明したように隣接ドット間での重なりが大きいので、大きな間引き程度でも、隣接ドット間の重なりが小さな中ドットや小ドットよりも間引きによる過度の画質劣化を生じ難い傾向がある。一方、中ドットは隣接ドット間の重なりが少なく、また、小ドットでは隣接ドット間で重なりがほとんど生じないので、間引きによる画質劣化が目立つ傾向にあるので、間引き程度を小さい側に制限する。例えば、ユーザーがドット低減程度入力部140により60%を超えるドット低減を設定入力した場合、大ドットで構成されるドット記録領域DTについては、その設定されたドット低減程度に相当する間引きを行うものの、中ドットや小ドットで構成されるドット記録領域DTについては、設定された60%より低い50%程度のドット低減(小サイズ縮径および/または間引き)に制限する。このようにドットの大きさに応じて間引き程度を変えるようにすれば、画像データの全領域において大ドット、中ドットおよび小ドットが混在した場合でも、4行2列というドット記録領域DTごとでの適正な間引きの程度の設定(制限)により、画像劣化の抑制を図ることができる。
C4.変形例4:
上記実施例では、主走査の回数が2であるオーバーラップ印刷について説明したが、本発明は、主走査の回数が2以外の任意のオーバーラップ印刷に適用可能である。例えば、主走査の回数が3のオーバーラップ印刷であれば、ドット記録領域DTを4行3列のドットで構成されるようにして、このドット記録領域DTごとに既述した処理を行えばよい。また、副走査方向に連続して並んだラスタラインの列についても同様であり、ドット記録領域DTを3列のラスタライン、5列のラスタラインとして把握し、ドット記録領域DTを3行2列、5行2列の記録領域とすることもできる。
C5.変形例5:
上記実施例では、印刷ヘッドを主走査方向に移動させていたが、印刷ヘッドの代わりに印刷用紙を移動させるようにしてもよい。
C6.変形例6:
上記実施例では、インクジェットプリンターについて説明したが、本発明は、ファクシミリやコピー機などの他の画像記録装置にも適用可能である。また、本発明は、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材出力装置や、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料出力装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物出力装置などの他の色材出力装置にも適用可能である。なお、本明細書において「印刷ヘッド」とは、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材出力ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料出力ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物出力ヘッド等に相当するものである。また、本発明における「印刷媒体」又は「ドット記録媒体」は、紙に限らず、ドットが形成される媒体を意味している。
10…アプリケーションプログラム
20…プリンタードライバー
21…解像度変換処理部
22…色変換処理部
23…ハーフトーン処理部
24…ラスタライズ処理部
25…間引き処理部
32…出力バッファー
100…パーソナルコンピューター
110…CPU
120…メモリー
130…入出力インターフェース部
140…ドット低減程度入力部
200…プリンター
210…CPU
220…メモリー
230…入出力インターフェース部
240…ユニット制御回路
250…ヘッドユニット
250n…ノズル列
260…キャリッジユニット
270…搬送ユニット
300…印刷システム
DT…ドット記録領域

Claims (8)

  1. ドット記録装置により記録媒体に記録されるドットの記録位置を決定するドット記録データを生成するドットデータ生成装置であって、
    副走査方向に複数のノズルを有する出力ヘッドを主走査方向へ移動させながら前記記録媒体に対してドットの記録を行う主走査パスと、前記記録媒体を前記副走査方向へ移動させる搬送とを繰り返し行い、前記記録媒体において前記主走査方向に沿ったラスタラインを前記副走査方向に多列形成する前記ドット記録装置に、前記ドット記録データを出力する出力部と、
    前記ドットの記録を低減するドット低減程度を決定するドット低減程度決定部と、
    前記ドット低減程度に応じて、前記ドット記録データに含まれるドットのうち、前記ドットの記録を行わない間引き処理、および、ドットの大きさを小さくするドット縮径の少なくとも一方が実行される変更対象ドットの記録位置を、前記ドットの記録が行われる順に基づいて設定する間引き処理部と、
    を備えるドットデータ生成装置。
  2. 請求項1に記載のドットデータ生成装置であって、
    前記出力部は、
    前記副走査方向に連続して並んだM列のラスタライン(Mは2以上の整数)において前記主走査方向にNドット数(Nは2以上の整数)で連続したドットが占めるドット記録領域におけるMxN個のドットが、MxN回の前記主走査パスで記録される場合に、前記ドット記録領域における前記副走査方向の一列に亘って、前記ドットの記録が行われる順が連続しないように、前記主走査パスにおける前記ドットの記録位置を設定して前記ドット記録データを出力し、
    前記間引き処理部は、
    前記ドット記録領域における前記MxN個のドットのうち前記変更対象ドットの記録位置を、前記ドット低減程度に応じて、前記ドットの記録が行われる順に決定する
    ドットデータ生成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のドットデータ生成装置であって、
    前記間引き処理部は、前記変更対象ドットの記録位置を、前記ドット記録領域における前記ドットの記録が行われる順が最初のドットから、または、前記ドット記録領域における前記ドットの記録が行われる順が最後のドットから、順番に決定するドットデータ生成装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のドットデータ生成装置であって、
    前記変更対象ドットの記録位置を前記ドットの記録が行われる順に決定した前記ドット記録領域を、前記主走査方向と前記副走査方向に繰り返して前記ドット記録データを構築し、該構築した前記ドット記録データを前記ドット記録装置に出力する
    ドットデータ生成装置。
  5. 副走査方向に複数のノズルを有する出力ヘッドを主走査方向へ移動させながら前記記録媒体に対してドットの記録を行う主走査パスと、前記記録媒体を前記副走査方向へ移動させる搬送とを繰り返し行い、前記記録媒体において前記主走査方向に沿ったラスタラインを前記副走査方向に多列形成するドット記録装置であって、
    前記ドットの記録を低減するドット低減程度を決定するドット低減程度決定部と、
    前記ドット低減程度に応じて、前記ドット記録データに含まれるドットのうち、前記ドットの記録を行わない間引き処理、および、ドットの大きさを小さくするドット縮径の少なくとも一方が実行される変更対象ドットの記録位置を、前記ドットの記録が行われる順に基づいて設定する間引き処理部と、
    前記変更対象ドットの記録位置の設定がなされた前記ドット記録データを生成するドットデータ生成部とを備える
    ドット記録装置。
  6. 前記ドット記録装置は、インクジェットプリンターである、請求項5に記載のドット記録装置。
  7. 副走査方向に複数のノズルを有する出力ヘッドを主走査方向へ移動させながら前記記録媒体に対してドットの記録を行う主走査パスと、前記記録媒体を前記副走査方向へ移動させる搬送とを繰り返し行い、前記記録媒体において前記主走査方向に沿ったラスタラインを前記副走査方向に多列形成するドット記録方法であって、
    前記ドットの記録を低減するドット低減程度を決定し、
    前記ドット低減程度に応じて、前記ドット記録データに含まれるドットのうち、前記ドットの記録を行わない間引き処理、および、ドットの大きさを小さくするドット縮径の少なくとも一方が実行される変更対象ドットの記録位置を、前記ドットの記録が行われる順に基づいて設定し、
    前記変更対象ドットの記録位置の設定がなされた前記ドット記録データを生成する
    ドット記録方法。
  8. 副走査方向に複数のノズルを有する出力ヘッドを主走査方向へ移動させながら前記記録媒体に対してドットの記録を行う主走査パスと、前記記録媒体を前記副走査方向へ移動させる搬送とを繰り返し行い、前記記録媒体において前記主走査方向に沿ったラスタラインを前記副走査方向に多列形成するドット記録装置を用いたドット記録を行うために、前記ドット記録装置に供給すべき前記ドット記録データをコンピューターに生成させるコンピュータープログラムであって、
    前記ドットの記録を低減するドット低減程度を決定する機能と、
    前記ドット低減程度に応じて、前記ドット記録データに含まれるドットのうち、前記ドットの記録を行わない間引き処理、および、ドットの大きさを小さくするドット縮径の少なくとも一方が実行される変更対象ドットの記録位置を、前記ドットの記録が行われる順に基づいて設定する機能と、
    前記変更対象ドットの記録位置の設定がなされた前記ドット記録データを生成する機能とを、前記コンピューターに実現させるコンピュータープログラム。
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