JP2009278416A - 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009278416A
JP2009278416A JP2008128300A JP2008128300A JP2009278416A JP 2009278416 A JP2009278416 A JP 2009278416A JP 2008128300 A JP2008128300 A JP 2008128300A JP 2008128300 A JP2008128300 A JP 2008128300A JP 2009278416 A JP2009278416 A JP 2009278416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dot
pixel
image
pixels
dots
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008128300A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhiro Karido
信宏 狩戸
Masaki Hayashi
林  正樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008128300A priority Critical patent/JP2009278416A/ja
Priority to US12/465,512 priority patent/US8320020B2/en
Publication of JP2009278416A publication Critical patent/JP2009278416A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
    • H04N1/4057Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern the pattern being a mixture of differently sized sub-patterns, e.g. spots having only a few different diameters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

【課題】エッジのがたつきや欠けを抑制するように各印刷画素におけるドットの形成状態を決定することを可能とする。
【解決手段】画像処理装置は、画像を構成する複数の画素からドット色エッジ領域画素を検出し、画像の印刷の際にドット色エッジ領域画素に対して、前記複数サイズのドットの内の、前記画像におけるエッジからの距離に応じて定まるサイズのドットが形成されるように、第2のドット割り当て部によりドットを割り当てる。さらに、画像を構成する複数の画素から細線部分(線幅が所定値以下)に位置するドット色細線画素を検出し、前記ドット色エッジ領域画素であっても前記ドット色細線画素に該当する場合には、前記割り当てられるドットに換えて所定サイズのドットを割り当てる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の画素から構成される画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する画像処理に関する。
紙や布、フィルムなどの各種印刷媒体にドットを形成して画像を印刷する印刷装置として、インクジェットプリンタが知られている。インクジェットプリンタは、例えばシアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを印刷媒体に向けて噴射して印刷媒体上にインクドットを形成することにより、印刷媒体上に画像を印刷する。インクジェットプリンタには、例えば大ドット(Lドット)、中ドット(Mドット)、小ドット(Sドット)のように、複数サイズのドットを形成可能なものがある。
インクジェットプリンタによる画像の印刷の際には、一般に、画像を表す画像データに基づき、各印刷画素におけるドットの形成状態を決定する処理(ハーフトーン処理と呼ばれる)が行われる(例えば特許文献1参照)。ここで、各印刷画素におけるドットの形成状態を決定するとは、各印刷画素にどの色のどのサイズのドットを形成するか(あるいはドットを形成しないか)を決定することである。
特開2007−118238号公報
ハーフトーン処理の際には、色のにじみの発生を抑制する等のために、印刷媒体の単位面積当たりの総インク量に制限が設けられる場合がある。このような場合には、例えば画像中の文字や線画におけるエッジの部分を構成する印刷画素に、異なるサイズのドットが混在して形成されたり、当該印刷画素の一部にドットが形成されなかったりする可能性があり、エッジのがたつきや欠けによって印刷画質が低下するおそれがあった。
なお、このような問題は、インクジェットプリンタによる画像の印刷に限らず、ドットを利用して画像を印刷する際の各印刷画素におけるドットの形成状態を決定する際に共通の問題であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、印刷画質を向上させるように各印刷画素におけるドットの形成状態を決定することを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 複数の画素から構成される画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する画像処理装置であって、
前記複数の画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって線幅が所定値以下である細線部分に位置するドット色細線画素を検出する細線検出部と、
前記複数の画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジからの距離が所定の値以下であるドット色エッジ領域画素を検出するエッジ領域検出部と、
前記画像の印刷の際に前記ドット色細線画素に対して、前記複数サイズのドットの内の所定サイズのドットが形成されるように、ドットを割り当てる第1のドット割り当て部と、
前記画像の印刷の際に前記ドット色細線画素に該当しない前記ドット色エッジ領域画素に対して、前記複数サイズのドットの内の、前記画像におけるエッジからの距離に応じて定まるサイズのドットが形成されるように、ドットを割り当てる第2のドット割り当て部と
を備える、画像処理装置。
この画像処理装置では、画像を構成する複数の画素からドット色エッジ領域画素が検出され、画像の印刷の際にドット色エッジ領域画素に対して、前記複数サイズのドットの内の、前記画像におけるエッジからの距離に応じて定まるサイズのドットが形成されるように、第2のドット割り当て部によりドットが割り当てられるため、エッジのがたつきや欠けが抑制され、印刷画質を向上させることができる。
さらに、この画像処理装置では、画像を構成する複数の画素から細線部分(線幅が所定値以下)に位置するドット色細線画素が検出され、前記ドット色エッジ領域画素であっても前記ドット色細線画素に該当する場合には、前記第2のドット割り当て部により割り当てられるドットに換えて所定サイズのドットが第1のドット割り当て部により割り当てられるため、細線部分特有のドットサイズの割り当てが可能となる。このため、細線部分に第2のドット割り当て部により小さいサイズが割り当てられて細く(薄く)なりすぎることを防止することができる。
[適用例2] 適用例1に記載の画像処理装置であって、前記第1のドット割り当て部は、前記線幅と前記線幅の方向におけるエッジからの距離とに基づいて、前記所定サイズを定める構成である、画像処理装置。
この画像処理装置では、線画における線幅の方向、すなわち縦横の内の短い方向を優先してドットサイズのパターンを定めることができ、長い方向に同じドットサイズが連続して出力されることになる。この結果、エッジをより滑らかに印刷することができる。
[適用例3] 適用例1または2に記載の画像処理装置であって、ハーフトーン処理によって、前記画像を構成する複数の画素の内の前記ドット色細線画素と前記ドット色エッジ領域画素のいずれにも該当しない画素に対してドットの形成状態を決定するハーフトーン処理部を備える、画像処理装置。
この画像処理装置では、ドット色細線画素とドット色エッジ領域画素のいずれにも該当しない画素に対してはハーフトーン処理によってドットの形成状態が決定されるため、上記いずれにも該当しない画素については印刷媒体の単位面積当たりの総インク量に制限を設けることができ、色のにじみの発生を抑制して印刷画質を向上させることができる。
[適用例4] 適用例1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記画像は、白色と前記画像の印刷に用いられるドットの色の1つとのみにより構成された画像である、画像処理装置。
この画像処理装置では、白色と画像の印刷に用いられるドットの色の1つとのみを用いた画像の印刷の際に、印刷画質を向上させることができる。
[適用例5] 適用例1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記各部を実行するマルチコアプロセッサを備える、画像処理装置。
この画像処理装置では、第1および第2のドット割り当て部は、各画素に割り当てるドットのサイズを近傍の画素の処理結果に依存しないで定めていることから、マルチコアのプロセッサで並列処理を行うことが容易である。この結果、処理速度を大幅に向上することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法、ドット形成状態決定方法および装置、ドットデータ生成方法および装置、印刷データ生成方法および装置、印刷方法および装置、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
A.実施例の全体構成:
図1は、本発明の一実施例における印刷システムの構成を概略的に示す説明図である。本実施例における印刷システム1000は、画像処理装置としてのパーソナルコンピュータ100と、パーソナルコンピュータ100に有線または無線によって接続されたプリンタ200と、を備えている。
パーソナルコンピュータ100は、プログラムを実行することにより種々の処理や制御を行うデュアルコアCPU110と、プログラムやデータ・情報を格納するメモリ120と、外部に接続される周辺機器との間でデータや情報のやりとりを行う入出力インタフェース(I/F)部130と、を備えている。メモリ120は、出力バッファ32を有している。パーソナルコンピュータ100は、さらに、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置、CD−ROMドライブ装置などの記録再生装置等を備えていてもよい。
パーソナルコンピュータ100には、アプリケーションプログラム10やプリンタドライバ20などのプログラムがインストールされている。アプリケーションプログラム10やプリンタドライバ20は、所定のオペレーティングシステム(図示せず)の下でデュアルコアCPU110により実行される。
アプリケーションプログラム10は、例えば画像編集機能を実現するためのプログラムである。ユーザは、アプリケーションプログラム10の提供するユーザインターフェースを介して、アプリケーションプログラム10により編集された画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム10は、ユーザより印刷の指示を受けると、プリンタドライバ20に印刷の対象となる画像データを出力する。なお、本実施例では、画像データはRGBデータとして出力される。
プリンタドライバ20は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データに基づき印刷データを生成する機能を実現するためのプログラムである。プリンタドライバ20は、CD−ROMなどの各種記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記録媒体等)に記憶されて配布されたり、またはインターネットなど各種通信手段を通じて配信されたりする。
プリンタドライバ20は、アプリケーションプログラム10から画像データを受け取り、画像データに基づき印刷データを生成し、生成された印刷データをプリンタ200に出力する。ここで、印刷データは、プリンタ200が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータとドットデータとを含む。コマンドデータは、プリンタ200に特定の動作の実行を指示するためのデータである。ドットデータは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素(印刷画素)におけるドットの形成状態を表すデータであり、具体的には、各印刷画素にどの色のどのサイズのドットを形成するか(あるいはドットを形成しないか)を示すデータである。ここで、「ドット」とは、プリンタ200から噴射されたインクが印刷媒体に着弾して形成される1つの領域をいう。
プリンタドライバ20は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データを印刷データに変換するために、解像度変換処理部21と、細線判定部22と、エッジ領域判定部23と、色変換処理部24と、ハーフトーン処理部25と、第1のドット割り当て部26と、第2のドット割り当て部27と、ラスタライズ処理部28と、を含んでいる。細線判定部22は本発明における細線検出部に相当し、エッジ領域判定部23は本発明におけるエッジ領域検出部に相当する。
解像度変換処理部21は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データの解像度をプリンタ200の印刷解像度に一致するように変換する解像度変換処理を行う。
細線判定部22は、画像データを構成する各画素について、黒色細線画素であるか否かを判定する。ここで、本実施例における「黒色細線画素」とは、黒色の画素であって線幅が所定値以下である細線部分に位置する画素である。ここでは、所定値は4画素の大きさとした。なお、所定値は、4画素の大きさに換えて、2画素、3画素、5画素等、他の画素数の大きさとしてもよく、要は細線となり得る程度の線幅であればいずれの画素数の大きさとしてもよい。
エッジ領域判定部23は、画像データを構成する各画素について、黒色エッジ領域画素であるか否かを判定する。「エッジ」とは、画像内に生じる明るい部分と暗い部分の境界のことである。本明細書では、エッジのより暗い側に隣接する(すなわちエッジからの距離が値1である)1画素を「エッジ画素」と呼び、そのエッジ画素に隣接する(すなわちエッジからの距離が値2である)暗領域側の1画素を「エッジ周辺画素」と呼ぶ。なお、エッジ周辺画素は、1画素幅の領域に換えて、2以上の複数の画素分の幅を有する領域とすることもできる。エッジ画素とエッジ周辺画素との論理和を、本明細書では「エッジ領域画素」と呼ぶ。
すなわち、エッジ領域判定部23は、画像データを構成する各画素について、黒色エッジ画素もしくは黒色エッジ周辺画素であるか否かを判定する。「黒色エッジ画素」は、黒色の画素であるエッジ画素であり、ここでは、黒色の画素であって、当該画素の上、下、左、右の方向に隣接する4つの隣接画素のうちの少なくとも一つが黒色以外の色である画素である。「黒色エッジ周辺画素」とは、黒色の画素であるエッジ周辺画素であり、ここでは、黒色の画素であって、当該画素の上、下、左、右の方向において距離が値2となる4つの画素のうちの少なくとも一つが黒色以外の色である画素である。
色変換処理部24は、画像データを構成する画素の内、黒色細線画素でも黒色エッジ領域でもない(すなわち、黒色細線画素でも黒色エッジ画素でも黒色エッジ周辺画素でもない)画素(以下、「通常処理画素」と呼ぶ)を対象に、色変換処理を行う。本実施例で用いられるプリンタ200は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを用いて印刷を行うプリンタである。そのため、色変換処理部24は、対象画素のそれぞれについて、RGB値で表された画素値をCMYK値に変換する。
ハーフトーン処理部25は、色変換処理部24による色変換処理後の画素値に基づきハーフトーン処理を行い、通常処理画素に対応した印刷画素におけるドットの形成状態を決定し、出力バッファ32に記録する。本実施例では、ハーフトーン処理部25は、印刷媒体の単位面積当たりの総インク量に制限を設けつつ、ディザマトリクスによる閾値処理によってハーフトーン処理を行う。なお、本実施例で用いられるプリンタ200は、小さいサイズの小ドット(以下「Sドット」とも呼ぶ)と中程度のサイズの中ドット(以下「Mドット」とも呼ぶ)と大きいサイズの大ドット(以下「Lドット」とも呼ぶ)との3種類のサイズのドットを形成可能なプリンタである。そのため、印刷画素におけるドットの形成状態としては、各インク色について、ドットを形成しない、Sドットを形成する、Mドットを形成する、Lドットを形成する、の計4つの選択肢が存在することとなる。
第1のドット割り当て部26は、画像データを構成する画素の内、黒色細線画素に対応した印刷画素に所定サイズのドットを割り当てることにより、黒色細線画素に対応した印刷画素におけるドットの形成状態を決定し、出力バッファ32に記録する。詳しいドットの割り当て方法については後述する。
第2のドット割り当て部27は、画像データを構成する画素の内、黒色エッジ画素に対応した印刷画素にSドットを割り当てることにより、黒色エッジ画素に対応した印刷画素におけるドットの形成状態を決定し、出力バッファ32に記録する。また、第2のドット割り当て部27は、画像データを構成する画素の内、黒色エッジ周辺画素に対応した印刷画素にMドットを割り当てることにより、黒色エッジ周辺画素に対応した印刷画素におけるドットの形成状態を決定し、出力バッファ32に記録する。換言すれば、第2のドット割り当て部27は、黒色画素であって画像における黒色エッジからの距離が値1であればSドットを割り当て、黒色画素であって画像における黒色エッジからの距離が値2であればMドットを割り当てることにより、ドットの形成状態の決定を行っている。
ラスタライズ処理部28は、出力バッファ32に記録された各印刷画素におけるドットの形成状態に基づきドットデータを生成すると共に、ドットデータをプリンタ200に転送すべき順序に並び替える。
本実施例のプリンタ200は、印刷媒体にインクドットを形成して画像を印刷するインクジェットプリンタである。プリンタ200は、プログラムを実行することによりプリンタ200全体の制御や各種処理を行うCPU210と、プログラムやデータ・情報を格納するメモリ220と、外部に接続されるパーソナルコンピュータ100との間でデータや情報のやりとりを行う入出力インタフェース(I/F)部230と、CPU210からの指示に従って各ユニットを制御するユニット制御回路240と、ヘッドユニット250と、キャリッジユニット260と、搬送ユニット270と、を備えている。
ヘッドユニット250は、印刷媒体にインクを噴射するためのヘッド(図示せず)を有している。ヘッドは、複数のノズルを有し、各ノズルから断続的にインクを噴射する。このヘッドはキャリッジ(図示せず)に搭載されており、キャリッジが所定の走査方向(主走査方向)に移動すると、ヘッドも主走査方向に移動する。ヘッドが主走査方向に移動している間にインクを断続的に噴射することにより、主走査方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が印刷媒体上に形成される。
キャリッジユニット260は、ヘッドを搭載するキャリッジを主走査方向に往復移動させるための駆動装置である。キャリッジには、ヘッドの他、インクを収容するインクカートリッジも着脱可能に保持されている。
搬送ユニット270は、印刷媒体を印刷可能な位置に送り込み、印刷時に所定の搬送方向に所定の搬送量で印刷媒体を搬送させることによって副走査を行うための駆動装置である。搬送ユニット270は、例えば、給紙ローラ、搬送モータ、搬送ローラ、プラテン、及び排紙ローラ(図示せず)などによって構成される。
ユーザがアプリケーションプログラム10上で画像の印刷を指示すると、アプリケーションプログラム10からプリンタドライバ20に印刷命令が発せられる。この印刷命令には、アプリケーションプログラム10上で編集された画像データ(RGBデータ)が含まれる。
印刷命令を受領したプリンタドライバ20では、解像度変換処理部21が、印刷命令の中に含まれている画像データの解像度を、印刷解像度に一致するように変換する。続いて、画像データを構成する各画素について、細線判定部22が黒色細線画素であるか否かを判定するとともに、エッジ領域判定部23が黒色エッジ画素であるか否かを判定する。細線判定部22とエッジ領域判定部23により、黒色細線画素でも黒色エッジ画素でもない通常画素であると判定された画素については、色変換処理部24による色変換処理およびハーフトーン処理部25によるハーフトーン処理を介してドットの形成状態が決定される。
黒色細線画素と判定された画素については、第1のドット割り当て部26によりドットの形成状態が決定される。黒色エッジ画素または黒色周辺画素と判定された画素については、第2のドット割り当て部27によりドットの形成状態が決定される。決定されたドットの形成状態は、出力バッファ32に記録される。ドットの形成状態を決定する処理については後に詳述する。ラスタライズ処理部28は、出力バッファ32に記録された各印刷画素におけるドットの形成状態に基づきドットデータを生成すると共に、ドットデータをプリンタ200に転送すべき順序に並び替え、ドットデータを含む印刷データを入出力インタフェース部130を介してプリンタ200に出力する。
プリンタ200は、パーソナルコンピュータ100から印刷データを受領すると、印刷処理を実行する。まず、CPU210は、パーソナルコンピュータ100から入出力インタフェース部230を介して印刷データを受領し、受領した印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析する。CPU210は、解析結果に基づき、ユニット制御回路240を介して搬送ユニット270を制御する。この制御により、搬送ユニット270は、印刷すべき紙(印刷媒体)をプリンタ200内に供給させ、印刷開始位置に紙を位置決めする。
次に、CPU210は、ユニット制御回路240を介してキャリッジユニット260を制御する。この制御により、キャリッジユニット260は、ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に移動させる。また、CPU210は、ユニット制御回路240を介して印刷データに基づいてヘッドユニット250を制御する。この制御により、ヘッドユニット250は、主走査方向に沿って移動するヘッドから、印刷データに基づいてインクを断続的に噴射させ、噴射されたインク滴が紙上に着弾することにより紙上にドットを形成させる。さらに、CPU210は、搬送ユニット270を制御し、紙を搬送方向に搬送させて、ヘッドに対し相対的に移動させる。これにより、ヘッドは、先ほど形成されたドットの位置とは異なる位置にドットを形成することが可能になる。こうして、印刷するためのデータがなくなるまで、ドット形成や搬送などの処理を繰り返し、ドットから構成される画像を紙に印刷する。その後、印刷するためのデータがなくなれば、印刷処理が完了する。
B.ドット形成状態の決定処理:
B−1.決定処理の全体構成:
図2は、ドット形成状態の決定処理の流れを示すフローチャートである。ドット形成状態の決定処理は、解像度変換処理部21による解像度変換処理後の画像データに基づき、各印刷画素におけるドットの形成状態を決定し、出力バッファ32に記録する処理である。このドット形成状態の決定処理は、デュアルコアCPU(以下、単に「CPU」と呼ぶ)110を構成する2個のプロセッサコアで処理を分担しつつ実行される。
図3は、解像度変換処理後の印刷対象画像の一例を示す説明図である。以下では、図3に示す印刷対象画像40に基づき印刷処理が行われるものとして説明する。図3に示す印刷対象画像40は、線画Aを含んでいる。線画Aは、横4×縦11個の黒色画素によって構成されている。印刷対象画像40の線画A以外の部分の画素はすべて白色画素である。すなわち、印刷対象画像40は、白色とインクドット色の1つである黒色とのみにより構成されたモノクロ画像である。なお、図3において、×印は後述する注目画素を示しており、実線矢印は注目画素が移動する軌跡を示している。
図4は、出力バッファ32(図1参照)の構成を示す説明図である。出力バッファ32は、印刷対象画像40の各画素に対応した印刷画素におけるドット形成状態が記録可能なように構成されている。図4に示した32Aの部分は、印刷対象画像40の線画Aに対応した部分である。なお、出力バッファ32は、必ずしも印刷対象画像40全体の各画素に対応した印刷画素におけるドット形成状態が記録可能に構成されている必要はなく、印刷処理をバンド(印刷対象画像40を複数の帯状領域に分割した分割画像)単位で実行する場合には、出力バッファ32はバンド内の各画素に対応した印刷画素におけるドット形成状態が記録可能に構成されていればよい。
図2に示すように、処理が開始されると、CPU110は、解像度変換処理部21による解像度変換処理後の画像データを読み込む(ステップS102)。次いで、CPU110は、印刷対象画像40における左上の画素を最初の注目画素として設定する(ステップS104)。
図5および図6は、注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。図5および図6の上段には、印刷対象画像40上の線画A(図3参照)との関係における注目画素の位置(×マークで示す)を示しており、下段には、出力バッファ32における線画Aに対応した部分32A(図4参照)の状態を示している。図中の記号「S」は「Sドットを形成する」というドット形成状態を示している。同様に、図中の記号「M」は「Mドットを形成する」というドット形成状態を、記号「L」は「Lドットを形成する」というドット形成状態を、それぞれ示している。時間の経過と共に、図5の左端の状態(状態1a)から右端の状態(状態1e)、さらに図6の左端の状態(状態1f)から右端の状態(状態1j)へと推移するものとする。図5に示した状態1aは、印刷対象画像40における左上の画素が最初の注目画素として設定されたときの状態を示している。
図2に戻って、CPU110は、ステップS104の実行後、ステップS106に処理を進めて、注目画素が黒色画素であるか否かを判定する。本実施例に用いられる印刷対象画像40は、線画A以外の部分はすべて白色であるため、図5の状態aにおいては注目画素は黒色画素ではないと判定される。注目画素は黒色画素ではないと判定された場合には(ステップS106:NO)、CPU110は、色変換処理部24(図1)により色変換処理を行うと共に、ハーフトーン処理部25によりハーフトーン処理を行う(ステップS108)。ハーフトーン処理の結果、図5の状態aにおいては、注目画素に対応した印刷画素のドット形成状態は「ドットを形成しない」という状態に決定される。
ステップS108の実行後、ステップS122(図2)において、CPU110は、注目画素が印刷対象画像40の右端の画素であるか否かを判定する。注目画素が印刷対象画像40の右端の画素ではないと判定された場合には(ステップS122:NO)、CPU110は、注目画素を右に1画素分移動する(ステップS124)。その後、処理はステップS106に戻る。
図5の状態1aにおいて、注目画素に対応した印刷画素のドット形成状態が決定されると、注目画素が1画素分右に移動されることになる。この後、ステップS106において、再度、注目画素は黒色画素ではない判定される。そのため、この状態においても、ステップS108により色変換処理部24による色変換処理およびハーフトーン処理部25によるハーフトーン処理が実行され、注目画素に対応した印刷画素のドット形成状態は「ドットを形成しない」という状態に決定される。このような処理が繰り返され、図5の状態1aから注目画素が印刷対象画像40の右端まで移動すると、ステップS122において注目画素は右端であると判定される。このときには、CPU110が、注目画素は画像の下端の画素であるか否かを判定する(ステップS126)。注目画素は画像の下端の画素ではないと判定された場合には(ステップS126:NO)、CPU110が、注目画素を1ライン下の画像左端に移動する(ステップS128)。その後、処理はステップS106に戻る。
上述の処理が繰り返され、注目画素が図5の状態1bに示す位置まで移動すると、ステップS106において注目画素は黒色画素であると判定される。その後、CPU110は、ステップS110ないしS118の処理を実行して、黒色画素の集合領域である線画に含まれる注目画素に対応した印刷画素のドット形成状態を決定する。
ステップS110ないしS118の処理は、第1のドット割り当て部26(図1参照)による処理を含むものであることから、第1のドット割り当て部26による処理について次に詳述する。第1のドット割り当て部26による処理は、本実施例では、線画の縦方向(上下方向)のサイズと横方向(左右方向)のサイズを求め、いずれのサイズが狭いかを判定し、その狭い方向(以下、「狭小方向」と呼ぶ)での、注目画素のエッジからの距離に対応したドットパターンを作成するようにしている。ここで「ドットパターン」とは、印刷画素毎に対応するドットサイズの並びである。
図7は、第1のドット割り当て部26によって作成されるドットパターンを例示する説明図である。ドットパターンは、線画の狭小方向の画素数、すなわち線幅によって異なったものとなっている。図7(a)は線幅が1画素であるときのドットパターンであり、図7(b)は線幅が2画素であるときのドットパターンであり、図7(c)は線幅が3画素であるときのドットパターンであり、図7(d)は線幅が4画素であるときのドットパターンである。図7(a)に示すように、線幅が1画素であるときのドットパターンは「M」である。図7(b)に示すように、線幅が2画素であるときのドットパターンは「MM」である。図7(c)に示すように、線幅が3画素であるときのドットパターンは「MLM」である。図7(d)に示すように、線幅が4画素であるときのドットパターンは「SLLS」である。前述したように黒色細線画素は線幅が値4以下であることから、上記4種類のドットパターンとなっている。
図8は、上記4種類のドットパターンを生成するために用いられるテーブルデータTDを示す説明図である。図示するように、テーブルデータTDは、縦方向(u方向)が0〜3、横方向(v方向)が0〜3によって構成される4×4のマトリックスである。テーブルデータTDに記録される「1」は「Sドット」を、「2」は「M」ドットを、「3」は「L」を示している。なお、「0」はドットが生成されないことを示している。
第1のドット割り当て部26は、テーブルデータTDから引数u,vに応じた記録位置のデータを読み出すことで、図7の(a)〜(d)に示したドットパターンを得る。この結果、(u,v)=(0,0)の時、図7の(a)に示した「M」のドットパターンを得ることができる。(u,v)=(1,0),(1,1)の時、図7の(b)に示した「MM」のドットパターンを得ることができる。(u,v)=(2,0),(2,1),(2,2)の時、図7の(c)に示した「MLM」のドットパターンを得ることができる。(u,v)=(3,0),(3,1),(3,2),(3,3)の時、図7の(d)に示した「SLLS」のドットパターンを得ることができる。なお、各ドットパターンは、エッジからの距離が大きくなるほど大きなサイズとなるように定められている。
図2に戻って、ステップS110ないしS118の処理を以下詳述する。ステップS110に処理が移行すると、CPU110は、まず、注目画素から見たときの上下左右それぞれの方向の黒色画素連続数U,D,L,Rを算出する(ステップS110)。“U”は注目画素からみて上方向における黒色画素の連続数であり、“D”は注目画素からみて下方向における黒色画素の連続数であり、“L”は注目画素からみて左方向における黒色画素の連続数であり、“R”は注目画素からみて右方向における黒色画素の連続数である。
なお、本実施例では、第1のドット割り当て部26によるドットの割り付けの線幅は4画素までであり、また第2のドット割り当て部27によるドットの割り付けも両端2画素までであることから、線幅が5以上であれば正確な線幅を知る必要はない。このために、黒色画素連続数U,D,L,Rの各値は最大値4までカウントした時点で計算を打ち切る構成とした。すなわち、黒色画素連続数U,D,L,Rの各値は実際の線幅が値4を上回る場合、値4となる。
次いで、CPU110は、U+D+1の値とL+R+1の値とを比較し、両者の大小関係(等しいを含む)を判定する(ステップS112)。U+D+1の値は注目画素を含む線画の縦方向の画素数を示し、L+R+1の値は注目画素を含む線画の横方向の画素数を示すことから、ステップS112の処理によれば、注目画素を含む線画が、縦方向の画素数よりも横方向の画素数が少ない縦線、横方向の画素数よりも縦方向の画素数が少ない横線、縦方向と横方向の画素数が等しい等幅線のいずれに該当するかが判定される。
CPU110は、ステップS112で「>」、すなわち、注目画素を含む線画が縦線であると判定されたときには、縦線に対応したドット形成処理、すなわち縦線対応処理を実行する(ステップS114)。また、ステップS112で「<」、すなわち、注目画素を含む線画が横線であると判定されたときには、横線に対応したドット形成処理、すなわち横線対応処理を実行する(ステップS116)。ステップS112で「=」、すなわち、注目画素を含む線画が等幅線であると判定されたときには、等幅線に対応したドット形成処理、すなわち等幅線対応処理を実行する(ステップS118)。
注目画素が図5の状態1bに示す位置の場合には、U=0,D=4、L=0,R=3であることから、ステップS114に処理が移行し、縦線対応処理が実行されることになる。
B−2.縦線対応処理の構成:
図9は、ステップS114で実行される縦線対応処理を示すフローチャートである。CPU110は、まず、ステップS202で、L+R+1の値、すなわち線画の横方向の画素数が値4以下であるか否かを判定する。この判定処理は、注目画素は黒色細線画素に該当するかを判定するもので、細線判定部22(図1)によるものである。ステップS202で、L+R+1≦4と判定されると、CPU110は、注目画素は黒色細線画素に該当するとして、第1のドット割り当て部26により、テーブルデータTD(図8)から(u,v)=(L+R+1,L)に対応する記録位置のデータを読み出して、そのデータに応じたサイズのドットを割り当てる処理を行う(ステップS204)。すなわち、線画の狭小方向(横方向)の画素数を引数uとし、その狭小方向における画素位置(一方側のエッジからの距離)を引数vとし、テーブルデータTDから引数u,vに応じた記録位置のデータを読み出して、そのデータに応じたサイズのドットを割り当てる処理を行う。注目画素が図5の状態1bに示す位置の場合には、L+R+1=4,L=0であることから、テーブルデータTDから値1が読み出されてSサイズのドットが割り当てられる。
次に、注目画素が図5の状態1bから右に1画素移動して、図5の状態1cにあるとすると、この注目画素に対しても黒色画素連続数U,D,L,Rを算出する処理がステップS110(図2)により実行される。U=0,L=1,R=2,D=4と求まることから、U+D+1>L+R+1となるため、この注目画素にも縦線対応処理が適用される。縦線対応処理(図9)においては、L+R+1=4であることから、ステップS204に処理が移行し、L+R+1=4,L=1であることから、テーブルデータTDから値3が読み出されてLサイズのドットが割り当てられる。
続いて、注目画素が図5の状態1cから右に1画素移動して、図5の状態1dに移動すると、この注目画素に対しても黒色画素連続数U,D,L,Rを算出する処理がステップS110(図2)により実行される。U=0,L=2,R=1,D=4と求まることから、U+D+1>L+R+1となるため、この注目画素にも縦線対応処理が適用される。縦線対応処理(図9)においては、L+R+1=4であることから、ステップS204に処理が移行し、L+R+1=4,L=2であることから、テーブルデータTDから値3が読み出されてLサイズのドットが割り当てられる。
同様に、注目画素が右に移動し、図5の状態1eにおいても、同様に縦線対応処理が行われ、縦線対応処理(図9)においては、L+R+1=4であることから、ステップS204に処理が移行し、L+R+1=4,L=3であることから、テーブルデータTDから値1が読み出されてSサイズのドットが割り当てられる。
注目画素が1 ライン下に移動した状態を図6の状態1fに示した。この注目画素に対しても黒色画素連続数U,D,L,Rを算出する処理がステップS110(図2)により実行される。U=1,L=0,R=3,D=4と求まることから、U+D+1>L+R+1となるため、この注目画素にも縦線対応処理が適用される。縦線対応処理(図9)においては、L+R+1=4であることから、ステップS204に処理が移行し、L+R+1=4,L=0であることから、テーブルデータTDから値1が読み出されてSサイズのドットが割り当てられる。
同様に、状態1g、状態1h、状態i(図5)のときの注目画素に対しては、L=1,L=2,L=3となるため、それぞれLサイズ、Lサイズ、Sサイズのドットが割り当てられる。さらに、同様の処理を残りの画素にも適用することで、状態jのときの注目画素に対してもドットの割り当てがなされ、線画Aに含まれる全ての画素に対するドットの形成状態が決まる。
図9に戻り、ステップS202で線画の横方向の画素数が値4を上回ると判定された場合には、CPU110は、注目画素は黒色細線画素に該当しないとしてステップS206ないしS216の処理を行う。すなわち、CPUは、まず、RがLより小さいか否かを判定し(ステップS206)、RがLより小さいと判定されたときに、Rが値2を下回るか否かを判定する(ステップS208)。CPU110は、RがLより小さく、かつRが値2を下回ると判定されたときに、注目画素が黒色エッジ画素に該当する場合(R=0のとき)にはSサイズのドットを、注目画素が黒色エッジ周辺画素に該当する場合(R=1のとき)にはMサイズのドットを割り当てる(ステップS210)。このステップS208.S210の処理は、第2のドット割り当て部27によるものである。一方、ステップS208で、Rが値2以上であると判定されたときには、ステップS108(図2)と同様の色変換処理とハーフトーン処理を行う(ステップS212)。
また、CPU110は、ステップS206でRがL以上であると判定されたときには、Lが値2を下回るか否かを判定し(ステップS214)、Lが値2を下回ると判定されたときに、注目画素が黒色エッジ画素に該当する場合(L=0のとき)にはSサイズのドットを、注目画素が黒色エッジ周辺画素に該当する場合(L=1のとき)にはMサイズのドットを割り当てる(ステップS216)。一方、ステップS214で、Lが値2以上であると判定されたときには、ステップS212に処理を移行して、ステップS108(図2)と同様の色変換処理とハーフトーン処理を行う。すなわち、ステップS210,S216によれば、狭小方向(線幅方向)での注目画素のエッジからの距離に対応したドットパターンを作成するようにしている。ステップS204,ステップS210,ステップS212またはステップS216の実行後、「リターン」に抜けて、縦線対応処理を一旦終了する。
B−3.横線対応処理の構成:
図10は、ステップS116で実行される横線対応処理を示すフローチャートである。この横線対応処理は、図9を用いて説明した縦線対応処理と同一の原理で作成されたものである。すなわち、縦線対応処理では、狭小方向である左右方向(LR方向)での、注目画素のエッジからの距離に対応したドットパターンを作成するようにしていたところを、この横線対応処理では、狭小方向である上下方向(UD方向)での、注目画素のエッジからの距離に対応したドットパターンを作成するようにしている。この結果、図示するように、横線対応処理は、図9の縦線対応処理における“L”を“U”に変更し、“R”を“D”に変更した内容となっている。なお、ステップの番号は、縦線対応処理の200番台から300番台となっており、下2桁については縦線対応処理の下2桁の番号と同一である。
図11ないし図13は、横線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。図11ないし図13の上段には、線画Bとの関係における注目画素の位置(×マークで示す)を示しており、下段には、出力バッファ32における線画Bに対応した部分32Bの状態を示している。線画Bは、横線対応処理が適用されるべく、横4×縦3個の黒色画素とした。時間の経過と共に、図11の左端の状態(状態2a)から右端の状態(状態2e)、さらに図12の左端の状態(状態2f)から右端の状態(状態2i)、さらに図13の左端の状態(状態2j)から右端の状態(状態2m)へと推移するものとする。
ここでは、図10で示した横線対応処理の各ステップの詳細な説明、および図11ないし図13で示した状態2a〜2mの変遷の詳細な説明は省略するが、要は、線画が縦方向の画素数が値4以下の横線である場合に、狭小方向である縦方向での注目画素のエッジからの距離に対応したドットパターンを作成するようにしている。すなわち、引数uをU+D+1とし、引数vをUとして図8に示すテーブルデータTDからデータを読み出すことにより、縦方向での注目画素のエッジからの距離に対応したドットパターンを作成するようにしている。この結果、図13の状態2mに示すように、縦方向の画素数が3である横線は、上側の行の各印刷画素にMサイズのドットが、上下方向中央の行の各印刷画素にSサイズのドットが、下側の行の各印刷画素にMサイズのドットが割り当てられることになる。
B−4.等幅線対応処理の構成:
図14は、ステップS116で実行される等幅線対応処理を示すフローチャートである。この等幅線対応処理に処理が移行すると、CPU110は、まず、ステップS110で算出した黒色画素連続数U,D,L,Rの中から最小値を選択することにより、注目画素のエッジからの最短距離MINを求める(ステップS402)。
次いで、CPU110は、U+D+1の値、すなわち線画の横幅の画素数が値4以下であるか否かを判定する(ステップS404)。この判定処理は、注目画素は黒色細線画素に該当するかを判定するもので、細線判定部22(図1)によるものである。ステップS404で、U+D+1≦4と判定されると、CPU110は、注目画素は黒色細線画素に該当するとして、第1のドット割り当て部26により、テーブルデータTD(図8)から(u,v)=(U+D+1,MIN)に対応する記録位置のデータを読み出して、そのデータに応じたサイズのドットを割り当てる処理を行う(ステップS406)。すなわち、引数vの値を最短距離MINとしてテーブルデータTDからの読み出しを行う。
一方、ステップS404で、注目画素は黒色細線画素に該当しないと判定されたときには、最短距離MINが値2を下回るか否かを判定し(ステップS408)、最短距離MINが値2を下回ると判定されたときに、注目画素が黒色エッジ画素に該当する場合(MIN=0のとき)にはSサイズのドットを、注目画素が黒色エッジ周辺画素に該当する場合(MIN=1のとき)にはMサイズのドットを割り当てる(ステップS410)。このステップS410の処理は、第2のドット割り当て部27によるものである。一方、ステップS408で、MINが値2以上であると判定されたときには、ステップS108(図2)と同様の色変換処理とハーフトーン処理を行う(ステップS412)。ステップS406,ステップS410またはステップS412の実行後、「リターン」に抜けて、等幅線対応処理を一旦終了する。
図15ないし図17は、等幅線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。図15ないし図17の上段には、線画Cとの関係における注目画素の位置(×マークで示す)を示しており、下段には、出力バッファ32における線画Cに対応した部分32Cの状態を示している。線画Cは、等幅線対応処理が適用可能となるよう、横6×縦14個の黒色画素とした。時間の経過と共に、図15の左端の状態(状態3a)から右端の状態(状態3e)、さらに図16の左端の状態(状態3f)から右端の状態(状態3j)、さらに図17の左端の状態(状態3k)から右端の状態(状態3n)へと推移するものとする。
注目画素が移動して図15の状態3bに示す位置となった場合には、上側と左側には黒画素が無いためU=0,L=0となり、右側には5画素、下側には13画素の黒画素が存在するが、最大値は4であるためR,Dの演算は途中で打ち切られ、R=4,D=4となる。図2のステップS112によりU+D+1の値とL+R+1の値とは等しいと判定されるから、ステップS118の等幅線対応処理に移行する。実際には線幅が等しいわけではないが、縦横ともに幅が十分広い場合は、両端の2画素を、エッジからの距離に応じたドットサイズで出力すれば、がたつきを抑えた出力ができる。等幅線対応処理のステップS410により上記端部の処理がなされることから、処理を等幅線対応処理に移行しても問題ない。
図14の等幅線対応処理によれば、ステップS404でU+D+1=5>4と判定され、ステップS408で最短距離MIN=0<2と判定され、ステップS412に移行する。ステップS412では、MIN=0であるからSサイズが記録される(図15状態3b)。
次に、注目画素が図15の状態3bから右に1画素移動して図15の状態3cにある場合には、U=0,L=1,R=4,D=4となる。U+D+1の値とL+R+1の値は等しくなく、U+D+1<L+R+1となるため、この画素には横線対応処理が適用される。実際は、横幅の方が狭い縦線であるが、縦横ともに幅が十分広く、端部のみの処理が行われるため、このような横線であるとの判定がされても問題はない。図10の横線対応処理において、まず、ステップS302でU+D+1=5>4と判定され、ステップS306でD=4>U=0と判定され、ステップS314でU=0<2と判定され、ステップS316に移行する。ステップS316では、U=0であるからSサイズが記録される(図15状態3c)。
注目画素が右に順に移動し、一番右側の画素を除いた第1行目の残りの画素に、横線対応処理が行われ、U=0となるため、ステップS316でSサイズが記録される。状態3dである一番右側の画素については、U=0,L=4,R=0,D=4 となるため、等幅線対応処理が行われる。図14の等幅線対応処理によれば、ステップS404でU+D+1=5>4と判定され、ステップS408で最短距離MIN=0<2と判定され、ステップS412に移行する。ステップS412では、MIN=0であるからSサイズが記録される(図15状態3d)。
次に、注目画素が1ライン下に移動して図15の状態3eにある場合には、U=1,L=0,R=4,D=4となる。U+D+1=6はL+R+1=5よりも大きいことから、この画素には縦線対応処理が適用される。図9の縦線対応処理において、まず、ステップS202でL+R+1=5>4と判定され、ステップS206でR=4>L=0と判定され、ステップS214でL=0<2と判定され、ステップS216に移行する。ステップS216では、L=0であるからSサイズが記録される(図15状態3e)。
次に、注目画素が図15の状態3eから右に1画素移動して図16の状態3fにある場合には、U=1,L=1,R=4,D=4となる。U+D+1の値とL+R+1の値は等しいため、等幅線対応処理が適用される。図14の等幅線対応処理によれば、ステップS404でU+D+1=6>4と判定され、ステップS408で最短距離MIN=1<2と判定され、ステップS412に移行する。ステップS412では、MIN=1であるからMサイズが記録される(図16状態3f)。
図16の状態3fから注目画素が右に順に移動し、一番右側の画素を除いた第2行目の残りの画素に、横線対応処理が行われ、MIN=1となるため、ステップS412でMサイズが記録される。その後、状態3gである第2行目の一番右側の画素、状態3hである第3行目の一番左側の画素、状態3iである第3行目の左から2つ目の画素と順に、等幅線対応処理、縦線対応処理または横線対応処理のいずれかが実行され、エッジからの最短距離に対応したサイズのドットが出力バッファ32に記録される。
次に、図16の状態3jの位置に注目画素が移動すると、U=2,L=2,R=3,D=4と求まることから、U+D+1>L+R+1となるため、注目画素に縦線対応処理が適用される。縦線対応処理(図9)においては、L+R+1=6であることからステップS206に処理が移行し、R=3>L=2であることからステップS214に処理が移行し、Lは2で2以下でないことからステップS212に移行する。ステップS212で、注目画素に対して色変換処理・ハーフトーン処理が実行され、ハーフトーン処理によって決定されたSサイズのドットが出力バッファ32に記録される(図16状態3j)。
図16の状態3jから注目画素が右に1画素移動して図17の状態3kにある場合には、U=2,L=3,R=2,D=4となる。U+D+1>L+R+1となるため、注目画素に縦線対応処理が適用される。縦線対応処理(図9)においては、L+R+1=6であることからステップS206に処理が移行し、R=2<L=3であることからステップS208に処理が移行し、Rは2で2以下でないことからステップS212に移行する。ステップS212で、注目画素に対して色変換処理・ハーフトーン処理が実行され、ハーフトーン処理によって決定されたMサイズのドットが出力バッファ32に記録される(図17状態3k)。
その後も、注目画素の移動と注目画素の判定結果に応じた方法によるドット形成状態の決定とが繰り返し実行され、出力バッファ32の状態は図17の状態3l、状態3m、状態3nに示したように遷移する。
C.実施例の効果:
以上のように構成されたドット形成状態の決定処理により得られた出力バッファ32の状態を改めて図18に示した。図18(a)は、印刷対象画像の一例である。印刷対象画像は、線画Cを備える。図18(b)は、従来の画像処理によって印刷対象画像を画像処理して得られたドットデータである。ここで言う「従来の画像処理」とはハーフトーン処理だけが施されるものである。図18(c)は、本実施例のドット形成状態の決定処理により得られた出力バッファ32の状態である。
図18(b)のドットパターンにおける、最右列の下から5行目、および最右列の最下行の各印刷画素は、ドット無しの形成状態となっている。また、エッジの部分を構成する印刷画素に異なるサイズのドットが混在して形成されている。これに対して、図18(c)に示すように、プリンタ200による画像の印刷の際に、黒色エッジ画素に対応した印刷画素にはSドットが形成され、黒色エッジ周辺画素に対応した印刷画素にはMドットが形成されることとなる。また、黒エッジからの距離が2より大きい通常処理画素に対応した印刷画素のドット形成状態は、通常のハーフトーン処理によって決定される。
したがって、本実施例の印刷システム1000によれば、エッジの部分を構成する印刷画素に、異なるサイズのドットが混在して形成されたり欠けが生じたりすることをなくすことができる。したがって、プリンタ200による画像の印刷の際に、エッジのがたつきや欠けが抑制され、印刷画質を向上させることができる。
さらに、上記ドット形成状態の決定処理によれば、印刷対象画像の線幅が値4以下である例えば線画A,線画Bの部分に対応した印刷画素のドット形成状態は、図6、図13に示したように決定される。すなわち、線画の狭小方向、すなわち線幅方向での、注目画素のエッジからの距離に対応したドットパターンを作成するようにしている。このために、線幅が所定値以下の細線部分に対して特有のドットサイズの割り当てが可能となる。したがって、第2のドット割り当て部21により小さいサイズのドットが割り当てられて細線部分が細く(薄く)なりすぎることを防止することができる。この結果、印刷画質をより向上させることができる。
特に本実施例では、線画における線幅の方向、すなわち縦横の内の狭小方向を優先してドットサイズのパターンを定めていることから、長い方向に同じドットサイズが連続して出力されることになる。この結果、エッジをより滑らかに印刷することができる。
また、本実施例では、黒色細線画素と黒色エッジ領域画素のいずれにも該当しない通常画素に対してはハーフトーン処理によってドットの形成状態が決定されるため、通常画素については印刷媒体の単位面積当たりの総インク量に制限を設けることができ、色のにじみの発生を抑制して印刷画質を向上させることができる。
さらに、上記ドット形成状態の決定処理によれば、各画素に割り当てるドットのサイズを近傍の画素の処理結果に依存しないで定めていることから、本実施例では、CPUをデュアルコアのプロセッサとすることで並列処理を容易に行うことができる。この結果、処理速度を大幅に向上することができる。
D.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
D1.変形例1:
上記実施例では、白色と黒色とのみにより構成された画像を対象に、黒エッジにおける印刷画質を向上させるためのドット形成状態の決定処理を説明したが、本発明は、白色と画像の印刷に用いられるドットの色の1つ(例えばシアンやマゼンタ、イエロー)とのみにより構成された画像を対象に、当該ドットの色のエッジにおける印刷画質を向上させるためのドット形成状態の決定処理にも適用可能である。さらには、中間色を含むカラー画像において、各色の画像データを画像処理する際にも各色の画像データ毎に本発明を適用する構成としてもよい。
D2.変形例2:
上記実施例では、ハーフトーン処理部25は、ディザマトリクスによる閾値処理によってハーフトーン処理を行う構成であったが、これに換えて、濃度パターン法、誤差拡散法(ED法)等の他の手法によりハーフトーン処理を行う構成としてもよい。さらに、これらの周知のハーフトーン処理の手法に他の特異処理を加えることによりドットの形成状態を決定する構成をハーフトーン処理部としてもよい。
D3.変形例3:
上記実施例では、第1のドット割り当て部26により構成される線幅毎の各ドットパターンは、エッジからの距離が大きくなるほど大きなサイズとなるように定められていたが、必ずしもこの構成に限る必要はなく、線幅に基づいて定まるドットパターンであればいずれの態様であってもよい。また、割り当ての方向も、線画の縦横のうちの狭小方向での、注目画素のエッジからの距離に対応したドットパターンを作成するように構成していたが、狭小でない方向での、注目画素のエッジからの距離に対応したドットパターンを作成するように構成してもよい。
D4.変形例4:
さらに、第2のドット割り当て部27により割り当てられるドットサイズも前記実施例に限る必要はなく、エッジからの距離が値1であっても値2であってもSドットを割り当てる構成等、他のサイズのドットを割り当てる構成としてもよい。黒色エッジ領域画素に対応する印刷画素には、印刷に用いられる複数サイズのドットの内の最大サイズのドット(Lドット)以外のドットが割り当てられるのが好ましい。これによれば、エッジ部分におけるにじみや太りがより良好に抑制され、印刷画質がさらに向上する。
D5.変形例5:
上記実施例では、CPUをデュアルコアプロセッサとしたが、これに換えて、コアの数を3個、4個、…と他の数のコアを備えるマルチコアプロセッサとしてもよい。
D6.変形例6:
上記実施例では、エッジ領域判定部23は、注目画素の上、下、左、右の方向に隣接する4つの隣接画素のうちの少なくとも一つが白色であるか否かを判定することで、黒色エッジ画素であるか否かを判定しているが、これに換えて、注目画素の上、下、左、右、左上、左下、右上、右下の方向に隣接する8つの隣接画素のうちの少なくとも一つが白色であるか否かを判定する構成としてもよい。また、黒色エッジ周辺画素についても、注目画素の上、下、左、右の方向に換えて、注目画素の上、下、左、右、左上、左下、右上、右下の8方向におけるエッジからの距離が値2となる8つの画素のうちの少なくとも一つが白色であるか否かを判定する構成としてもよい。
D7.変形例7:
上記実施例では、印刷対象画像40の全体において同一の方法でドット形成状態の決定処理を行っているが、印刷対象画像40における文字や線画(記号、図形、グラフ等)を含むテキスト領域のみを対象として上記実施例の方法でドット形成状態の決定を行うとしてもよい。この場合には、例えば、画像データのRGB値に基づいてテキスト領域を検出してもよいし、画素の輝度値に基づいてテキスト領域を検出してもよい。
D8.変形例8:
上記実施例では、画像データはRGBデータであるとしているが、画像データは必ずしもRGBデータである必要はない。また、上記実施例では、プリンタ200はCMYKの4色のインクを用いて3種類のサイズのドットを形成することにより印刷を行うとしているが、プリンタ200はCMYK以外の他の色のインクを用いて印刷を行うとしてもよいし、2種類(あるいは4種類以上)のサイズのドットを形成することにより印刷を行うとしてもよい。
D9.変形例9:
上記実施例では、画像処理装置がパーソナルコンピュータ100として構成されているが、本発明は、パーソナルコンピュータ100以外のドット形成状態を決定する画像処理を行う画像処理装置にも適用可能である。例えば、画像処理装置をプリンタ200として構成することも可能である。
また、上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
D10.変形例10:
上記実施例では、印刷媒体にインクを噴射するためのヘッドが主走査方向に移動するプリンタを例に説明したが、ヘッドを主走査方向に複数個並べて配置し、ヘッドは移動しないラインヘッドプリンタにも適用可能である。
本発明の一実施例における印刷システムの構成を概略的に示す説明図である。 ドット形成状態の決定処理の流れを示すフローチャートである。 解像度変換処理後の印刷対象画像の一例を示す説明図である。 出力バッファ32の構成を示す説明図である。 縦線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 縦線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 第1のドット割り当て部26によって作成されるドットパターンを例示する説明図である。 4種類のドットパターンを生成するために用いられるテーブルデータTDを示す説明図である。 ステップS114で実行される縦線対応処理を示すフローチャートである。 ステップS116で実行される横線対応処理を示すフローチャートである。 横線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 横線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 横線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 ステップS116で実行される等幅線対応処理を示すフローチャートである。 等幅線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 等幅線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 等幅線対応処理が適用される注目画素の位置と出力バッファ32の状態とを対応付けて示す説明図である。 非細線のときのドット形成状態の決定処理により得られた出力バッファ32の状態を、従来例により得られるドットパターンと比較して示す説明図である。
符号の説明
10…アプリケーションプログラム
20…プリンタドライバ
21…解像度変換処理部
22…細線判定部
23…エッジ領域判定部
24…色変換処理部
25…ハーフトーン処理部
26…第1のドット割り当て部
27…第2のドット割り当て部
28…ラスタライズ処理部
32…出力バッファ
40…印刷対象画像
100…パーソナルコンピュータ
110…CPU
120…メモリ
130…入出力インタフェース部
200…プリンタ
210…CPU
220…メモリ
230…入出力インタフェース部
240…ユニット制御回路
250…ヘッドユニット
260…キャリッジユニット
270…搬送ユニット
1000…印刷システム

Claims (7)

  1. 複数の画素から構成される画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する画像処理装置であって、
    前記複数の画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって線幅が所定値以下である細線部分に位置するドット色細線画素を検出する細線検出部と、
    前記複数の画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジからの距離が所定の値以下であるドット色エッジ領域画素を検出するエッジ領域検出部と、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色細線画素に対して、前記複数サイズのドットの内の所定サイズのドットが形成されるように、ドットを割り当てる第1のドット割り当て部と、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色細線画素に該当しない前記ドット色エッジ領域画素に対して、前記複数サイズのドットの内の、前記画像におけるエッジからの距離に応じて定まるサイズのドットが形成されるように、ドットを割り当てる第2のドット割り当て部と
    を備える、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記第1のドット割り当て部は、
    前記線幅と前記線幅の方向におけるエッジからの距離とに基づいて、前記所定サイズを定める構成である、画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置であって、さらに、
    ハーフトーン処理によって、前記画像を構成する複数の画素の内の前記ドット色細線画素と前記ドット色エッジ領域画素のいずれにも該当しない画素に対してドットの形成状態を決定するハーフトーン処理部
    を備える、画像処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記画像は、白色と前記画像の印刷に用いられるドットの色の1つとのみにより構成された画像である、画像処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記各部を実行するマルチコアプロセッサを備える、画像処理装置。
  6. 複数の画素から構成される画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する画像処理方法であって、
    前記複数の画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって線幅が所定値以下である細線部分に位置するドット色細線画素を検出し、
    前記複数の画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジからの距離が所定の値以下であるドット色エッジ領域画素を検出し、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色細線画素に対して、前記複数サイズのドットの内の所定サイズのドットが形成されるように、ドットを割り当て、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色細線画素に該当しない前記ドット色エッジ領域画素に対して、前記複数サイズのドットの内の、前記画像におけるエッジからの距離に応じて定まるサイズのドットが形成されるように、ドットを割り当てる、画像処理方法。
  7. 複数の画素から構成される画像を複数サイズのドットを利用して印刷する際のドットの形成状態を決定する画像処理のためのコンピュータプログラムであって、
    前記複数の画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって線幅が所定値以下である細線部分に位置するドット色細線画素を検出する機能と、
    前記複数の画素から、前記画像の印刷に用いられるドットの色の画素であって前記画像におけるエッジからの距離が所定の値以下であるドット色エッジ領域画素を検出する機能と、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色細線画素に対して、前記複数サイズのドットの内の所定サイズのドットが形成されるように、ドットを割り当てる機能と、
    前記画像の印刷の際に前記ドット色細線画素に該当しない前記ドット色エッジ領域画素に対して、前記複数サイズのドットの内の、前記画像におけるエッジからの距離に応じて定まるサイズのドットが形成されるように、ドットを割り当てる機能と
    を、コンピュータに実現させる、コンピュータプログラム。
JP2008128300A 2008-05-15 2008-05-15 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム Withdrawn JP2009278416A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008128300A JP2009278416A (ja) 2008-05-15 2008-05-15 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム
US12/465,512 US8320020B2 (en) 2008-05-15 2009-05-13 Image printing system, method, and computer-readable medium for determining dot formation for edge and fine drawing color pixel based on the result of edge and fine drawing detection

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008128300A JP2009278416A (ja) 2008-05-15 2008-05-15 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009278416A true JP2009278416A (ja) 2009-11-26

Family

ID=41315882

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008128300A Withdrawn JP2009278416A (ja) 2008-05-15 2008-05-15 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8320020B2 (ja)
JP (1) JP2009278416A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6221637B2 (ja) * 2013-02-19 2017-11-01 株式会社リコー 画像処理装置および画像処理方法、ならびに、画像形成装置
DE102016003362A1 (de) * 2016-03-18 2017-09-21 Giesecke+Devrient Currency Technology Gmbh Einrichtung und Verfahren zur Auswertung von Sensordaten für ein Wertdokument

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5091971A (en) * 1990-09-28 1992-02-25 Xerox Corporation Method and apparatus for high-speed electronic data signal modification and improvement
JP3479161B2 (ja) 1994-06-03 2003-12-15 理想科学工業株式会社 画像処理装置
JP3862374B2 (ja) * 1997-09-04 2006-12-27 キヤノン株式会社 画像処理装置及び方法
JP3730068B2 (ja) * 1999-12-13 2005-12-21 株式会社リコー 画像処理装置及び記憶媒体
JP4150844B2 (ja) * 2001-07-05 2008-09-17 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像処理装置および画像処理プログラム
JP2004155080A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Ricoh Co Ltd 画像記録装置、画像記録方法及びプログラム
JP4111451B2 (ja) * 2004-10-08 2008-07-02 大日本スクリーン製造株式会社 閾値マトリクス生成方法および記録媒体
JP4627482B2 (ja) 2005-10-25 2011-02-09 株式会社リコー 画像処理方法、プログラム、画像処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP2007253429A (ja) 2006-03-23 2007-10-04 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 印刷データ生成方法、印刷方法および印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8320020B2 (en) 2012-11-27
US20090284797A1 (en) 2009-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5053903B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2020026061A (ja) 記録装置、記録方法、および記録制御装置
JP2010130303A (ja) 印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法およびコンピュータプログラム
JP2008307870A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2007307891A (ja) インクジェット記録装置、画像処理装置および画像処理方法
JP2009194894A (ja) エッジ周辺の印刷画質を向上可能な画像処理
JP7027796B2 (ja) 印刷装置および印刷制御装置
US10919313B2 (en) Image processing apparatus controlling printing according to unidirectional printing method or bidirectional printing method
US7246867B2 (en) Ink jet recording apparatus and ink jet recording method
JP2009194450A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、並びにコンピュータプログラム
JP2009278416A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム
US9289975B2 (en) Printing device and printing method
US9789684B2 (en) Control device for controlling printer having print head
JP2010120267A (ja) 印刷制御装置および印刷装置
JP5263026B2 (ja) ドットデータ生成装置とドット記録装置およびドット記録方法、並びにコンピュータープログラム
JP2000118007A (ja) 印刷装置、印刷方法および記録媒体
JP2019038229A (ja) 印刷装置および印刷制御装置
JP2005067054A (ja) 改善インクの吐出制御
JP2009039880A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP2009177566A (ja) 印刷画質を向上可能な画像処理
JP2005231060A (ja) 画像処理装置及びインクジェット記録装置
JP2009268030A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびコンピュータプログラム
JP2008162096A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
US20130002747A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP2005014488A (ja) 改善インクの吐出制御

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110316

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110316

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110329

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20120305