JPWO2002045414A1 - イメージセンサの出力補正装置 - Google Patents

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Abstract

センサ電流が多いときには対数応答特性をもって、センサ電流が少ないときには非対数応答特性をもって画信号を出力する光センサ回路を画素単位に用いたイメージセンサにあって、そのイメージセンサから出力する各画素の画信号をオフセット補正したうえで、そのオフセットされた画信号がそのときの出力の不揃いの状態に応じて、対数応答領域または非対数応答領域にあるときにはそのまま画信号を出力し、そのオフセットされた画信号が非対数応答領域または対数応答領域にあるときにはゲイン補正して出力するような手段を設けることにより、イメージセンサにおける各画素の画信号の出力状態に応じた最適な出力補正を行わせることができる。

Description

技術分野
本発明は、MOS型イメージセンサにおける各画素の出力のバラツキを補正するイメージセンサの出力補正装置に関する。
背景技術
従来、MOS型のイメージセンサにあっては、その1画素分の光センサ回路が、第1図に示すように、入射光Lsの光量に応じたセンサ電流を生ずる光電変換素子としてのフォトダイオードPDと、そのフォトダイオードPDに流れるセンサ電流を弱反転状態で対数出力特性をもって電圧信号Vpdに変換するトランジスタQ1と、その変換された電圧信号Vpdを増幅するトランジスタQ2と、画信号読出し信号Vsのパルスタイミングでもって画信号を出力するトランジスタQ3とによって構成され、ダイナミックレンジを拡大して光信号の検出を高感度で行わせることができるようにしている。そして、トランジスタQ1のドレイン電圧VDを所定時間だけ定常値よりも低く設定することにより、フォトダイオードPDの寄生容量Cに蓄積された電荷を放電させて初期化させることにより、センサ電流に急激な変化が生じても即座にそのときの入射光Lsの光量に応じた電圧信号Vpdが得られるようにして、入射光量が少ない場合でも残像が生ずることがないようにしている(特開2000−329616号公報参照)。
このような光センサ回路にあっては、第3図に示すように、入射光量に応じてフォトダイオードPDに流れるセンサ電流が多いときには対数出力特性を示すがセンサ電流が少ないときにはフォトダイオードPDの寄生容量Cの充電に応答遅れを生じてほぼ線形の非対数出力特性を示すようになっている。図中、WAは非対数応答領域を示し、WBは対数応答領域を示している。
このような入射光量に応じて光電変換素子に流れるセンサ電流をMOS型のトランジスタを用いて弱反転状態で対数特性をもって電圧信号に変換するようにした光センサ回路を用いたイメージセンサでは、光電変換素子の入射光量が少なくなると残像が生じてしまういう問題がある。
また、このようなMOS型のイメージセンサでは、各画素における光センサ回路の構成上からくる出力特性のバラツキおよびその光センサ回路の温度特性のバラツキに起因して、画信号の出力特性が不揃いなものになっている。
また、従来、入射光に応じてフォトダイオードに流れるセンサ電流をMOS型トランジスタにより弱反転状態で対数特性を有するセンサ電圧に変換して出力するようにした光センサ回路を画素単位に用いたイメージセンサにあって、そのセンサ出力が、第27図に示すように、温度によって変動するため、温度センサによってイメージセンサの温度を検出して、その検出値にもとづいて温度によって変動するセンサ出力の温度補正を行わせるようにしたものが開発されている(特開2000−175108号公報参照)。
第41図は、イメージセンサ7から出力されるセンサ信号AISigを、温度センサ212よって検出したイメージセンサ7の温度信号ATempに応じてデジタル処理によって温度補正するようにしたときの従来の構成を示している。
その構成によれば、制御回路ICONの制御下でイメージセンサ7から出力される各画素のセンサ信号AISigがAD変換器LADCにおいてデジタル信号DISigに変換されてデジタル温度補正回路DCALに与えられる。また、イメージセンサ7内に設けられた温度センサ12から温度信号ATempがAD変換器TADCにおいてデジタル信号DTempに変換される。そして、そのデジタル化された温度信号DTempがルックアップテーブルLUTに与えられ、そこで予め設定されている温度に対するオフセット補正値の特性のテーブルから現在検出されている温度に応じたオフセット補正値DtempOFSが読み出されてデジタル温度補正回路DCALに与えられる。そして、デジタル温度補正回路DCALにおいて、デジタル化されたセンサ信号DISigから所定のオフセット補正値DtempOFSを加,減する演算処理が行われ、それにより温度補正されたデジタル化されたセンサ信号OISigが得られるようになっている。
このように、イメージセンサから出力されるセンサ信号の温度補正をデジタル処理によって行わせるに際して、各画素のセンサ信号および温度センサの検出信号をそれぞれAD変換器によってデジタル信号に変換する必要があるが、温度によるセンサ信号の変動幅が大きく、その温度によるセンサ信号の変動に見合うようにAD変換器の入力レンジを広く設定する必要があり、AD変換器の入力レンジが充分に活用できないという問題がある。
また、イメージセンサから出力されるセンサ信号の温度補正を演算処理によって行わせるようにするのでは、複雑な構成による補正回路を必要としている。
発明の開示
本発明は、光信号を検出して電気信号に変換する光電変換素子の寄生容量の充放電を行わせるMOS型トランジスタのゲート電圧をオーバフロードレインとして機能させるためのレベルに固定して、光電変換素子のセンサ電流を弱反転状態で対数特性をもって電圧信号に変換するようにした光センサ回路を画素単位に用いたイメージセンサにあって、各画素の画信号を読み出すに先がけて、前記MOS型トランジスタのドレイン電圧を所定時間だけ定常値よりも低く設定して、光電変換素子の寄生容量に蓄積された電荷を放電させて初期化することにより、センサ電流に急激な変化が生じても即座にそのときの入射光の光量に応じた電圧信号が得られるようにして、入射光量が少ない場合でも残像を生ずることがないような手段を講ずるようにしている。
そして、本発明では、そのようなイメージセンサにあって、各画素における画信号の出力特性の不揃いを是正するべく、出力レベルのバラツキによるオフセット補正および感度のバラツキによるゲイン補正を行わせるに際して、そのときの画信号の出力状態に応じた最適な補正を行わせるべく、各画素の画信号をオフセット補正したうえで、出力の不揃いの状態に応じて、そのオフセットされた画信号が対数応答領域または非対数応答領域にあるときにはそのまま画信号を出力し、そのオフセットされた画信号が非対数応答領域または対数応答領域にあるときにはゲイン補正して出力するような手段を講ずるようにしている。
その際、特に本発明では、各画素の出力特性のバラツキおよび温度特性のバラツキを適正に補正できるようにするべく、各画素の温度特性のバラツキによるオフセット補正を行ったのち、各画素の出力特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、各画素の温度特性のバラツキによるゲイン補正を行わせるようにしている。
または、特に本発明では、各画素の出力特性のバラツキおよび温度特性のバラツキを適正に補正できるようにするべく、各画素の出力特性のバラツキによるオフセット補正を行ったのち、各画素の温度特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、各画素の出力特性のバラツキによるゲイン補正を行わせるようにしている。
また、本発明によるイメージセンサの出力補正装置にあっては、センサ信号の温度補正をデジタル処理によって行わせるに際して、イメージセンサからのセンサ出力をデジタル信号に変換するAD変換器の入力レンジを狭く設定して、入力レンジを充分に活用できるようにするとともに、高精度な温度補正を行わせるべく、先にアナログ演算処理によってセンサ信号の温度補正を行わせたうえで、そのアナログ演算処理によって変動が抑制されたセンサ信号をAD変換器によってデジタル信号に変換させて、先のアナログ演算処理によっては補正できない非直線的な部分の温度補正をデジタル演算処理によって行わせるようにしている。
また、本発明では、各画素の画信号を読み出すようにしたイメージセンサ本体および各画素の出力特性のバラツキを補正するための周辺回路を一体的にコンパクトに構成するべく、マトリクス構成による各画素の画信号を読み出すようにしたイメージセンサ本体、各画素の出力のバラツキの補正値が記憶されているメモリおよび出力補正の演算処理を行う演算回路を同一のチップまたは回路基板上に実装するようにしている。
また、本発明では、イメージセンサ本体およびその周辺回路を一体的にコンパクトに構成するべく、各画素の画信号を読み出すようにしたイメージセンサ本体が実装されたチップが収納されるパッケージの内部に、前記メモリおよび演算回路を設けるようにしている。
また、本発明によるイメージセンサの出力補正装置にあっては、何ら補正回路を用いた演算処理によることなく、イメージセンサから出力されるセンサ信号の温度補正を行わせるべく、画素単位に用いられるMOS型の光センサ回路の出力側に基準抵抗を介してバイアス電圧を印加してセンサ信号を読み出すようにしたうえで、温度センサによるイメージセンサの検出温度に応じてそのバイアス電圧の値を可変に調整する手段を設けて、そのバイアス電圧を調整することによってセンサ信号の温度による変化分のオフセット補正を行わせるようにしている。
発明を実施するための最良の形態
本発明に係るイメージセンサは、基本的に、前述した第1図に示す光センサ回路を画素単位に用いている。
その光センサ回路では、フォトダイオードPDに充分な光量をもって入射光Lsが当たっているときには、トランジスタQ1には充分なセンサ電流が流れることになり、そのトランジスタQ1の抵抗値もさほど大きくないことから、イメージセンサとして残像を生ずることがないような充分な応答速度をもって光信号の検出を行わせることができる。
しかし、フォトダイオードPDの入射光Lsの光量が少なくなってトランジスタQ1に流れるセンサ電流が小さくなると、トランジスタQ1はそれに流れる電流が1桁小さくなるとその抵抗値が1桁大きくなるように動作するように設定されていることから、トランジスタQ1の抵抗値が増大し、フォトダイオードPDの寄生容量Cとの時定数が大きくなってその寄生容量Cに蓄積された電荷を放電するのに時間がかかるようになる。そのため、入射光Lsの光量が少なくなるにしたがって、残像が長時間にわたって観測されることになる。
したがって、フォトダイオードPDの入射光Lsの光量が少ないときのセンサ電流に応じた電圧信号Vpdの飽和時間が長くなるため、第34図に示すような画信号読出し信号Vsのパルスタイミングで画信号Voの読み出しを行うと、当初ほど大きなレベルの出力が残像となってあらわれる。なお、第34図中、Vpd′は増幅用のトランジスタQ2によって反転増幅された電圧信号を示している。
このような光センサ回路にあって、本発明では、画信号Voの読出しに先がけて、トランジスタQ1のドレイン電圧VDを所定時間だけ定常値よりも低く設定して、フォトダイオードPDの寄生容量Cに蓄積された電荷を放電させて初期化することにより、センサ電流に急激な変化が生じても即座にそのときの入射光量に応じた電圧信号が得られるようにして、入射光Lsの光量が少ない場合でも残像を生ずることがないようにしている。
第2図は、そのときの光センサ回路における各部信号のタイムチャートを示している。ここで、t1は初期化のタイミングを、t2は光信号検出のタイミングを示している。トランジスタQ1のドレイン電圧VDを定常値(ハイレベルH)から低い電圧(ローレベルL)に切り換える所定時間tmとしては、例えば1画素分の読出し速度が100msec程度の場合に5μsec程度に設定される。図中、TはフォトダイオードPDの寄生容量Cの蓄積期間を示しており、その蓄積期間TはNTSC信号の場合1/30sec(または1/60sec)程度となる。
このようなものにあって、初期化時にトランジスタQ1のドレイン電圧VDがローレベルLに切り換えられると、そのときのゲート電圧VGとドレイン電圧VDとの間の電位差がトランジスタQ1のしきい値よりも大きければトランジスタQ1が低抵抗状態になる。それにより、そのときのソース側の電位がドレイン電圧VDと同じになり(n−MOSトランジスタではソース電圧=ドレイン電圧となる)、フォトダイオードPDの接合容量Cが放電状態になる。
第4図は、初期化時におけるトランジスタQ1の電荷qの流れによる動作状態を模擬的に示している。
そして、tm時間の経過後にそのドレイン電圧VDが定常のハイレベルHに切り換えられて光信号の検出が行われると、ソース側の電位がドレイン電圧VDよりも低くなって、そのときのゲート電圧VGとドレイン電圧VDとの間の電位差がしきい値よりも大きければMOSトランジスタQ1が低抵抗状態になり、フォトダイオードPDの接合容量Cが充電状態になる。
第5図は、光信号検出時におけるトランジスタQ1の電荷qの流れによる動作状態を模擬的に示している。
このように光信号の検出に先がけてフォトダイオードPDの接合容量Cを放電させて初期化したのちにその寄生容量Cを充電させるようにすると、その初期化のタイミングから一定時間経過した時点での出力電圧(フォトダイオードPDの端子電圧)Vpdは入射光Lsの光量に応じた値となる。すなわち、初期化後には入射光Lsの光景の変化に追随した一定の時定数による放電特性が得られるようになる。
その際、長時間放置すればドレイン電圧VDからトランジスタQ1を通して供給される電流とフォトダイオードPDを流れる電流とは同じになるが、前に残った電荷がなければ常に同じ放電特性が得られるので残像が生ずることがなくなる。
したがって、初期化してから一定の時間を定めて光信号を検出するようにすれば、入射光Lsの光量に応じた残像のない画信号Voを得ることができるようになる。
第6図は、光センサ回路にあって、入射光Lsの強弱に応じた電圧信号Vpdの立上りの差の特性を示している。
第7図は、1/30secのタイミングで光信号の読み出しをくり返し行わせたときの電圧信号Vpdの増幅信号の特性を示している。これによれば、1/30secごとに得られる信号特性はフォトダイオードPDへの入射光Lsの光量に応じたセンサ電流に即したものとなり、残像の影響がないことがわかる。
第8図は、フォトダイオードPDへの入射光Lsの光量を変化させたときの画信号Voの出力特性を示している。これによれば、フォトダイオードPDのセンサ電流が1E−13A以上では完全に対数出力特性となっていることがわかる。また、センサ電流が1E−13A以下の領域では対数特性から外れるものの、残像のない出力が得られることがわかる。
また、トランジスタQ1のドレイン電圧VDを低下させるときのローレベルLの値を調整すると、完全にトランジスタQ1を低抵抗状態にできるまで電圧を下げれば第8図中(a)で示すような出力特性が得られる。しかし、その制御電圧VDをゲート電圧VGと同一になるように設定すると、第8図中(b)で示すような通常の対数出力特性が得られることになる。
したがって、第8図中(a)で示す出力特性の場合には、残像はないが、光量が少ないときに感度が小さくなる。第8図中(b)で示す対数出力特性の場合には、光量が少ないときでも感度は大きいが、残像が顕著になる。すなわち、感度と残像との間にはトレードオフの関係が成立する。
したがって、第8図中(a)で示す出力特性と第8図中(b)で示す対数出力特性との中間の領域に出力特性がくるようにトランジスタQ1のドレイン電圧VDを調整することにより、残像を問題にしない用途では感度を優先するような設定とし、残像が問題となる用途では残像をなくすことを優先とするような設定とすることができるようになる。実際には、用途に応じて問題にならない残像の程度に応じてドレイン電圧VDを調整して、感度を可能な限り大きく設定するようにすることが考えられる。
本発明では、このような光センサ回路を画素単位として、画素をマトリクス状に複数配設して、各画信号の時系列的な読出し走査を行わせるようにしたイメージセンサにあって、各画信号の読出し走査に応じた適切なタイミングをもって各画素の初期化を行わせることができるように構築している。
第9図は、そのときのイメージセンサの一構成例を示している。
そのイメージセンサは、その基本的な構成が、例えば、D11〜D44からなる4×4の画素をマトリクス状に配設して、各1ライン分の画素列を画素列選択回路1から順次出力される選択信号LS1〜LS4によって選択し、その選択された画素列における各画素を、画素選択回路2から順次出力される選択信号DS1〜DS4によってスイッチ群3における各対応するスイッチSW1〜SW4が逐次オン状態にされることによって各画信号Voが時系列的に読み出されるようになっている。図中、4は各画素における前記トランジスタQ1のゲート電圧VG用電源であり、6はドレイン電圧VD用電源である。
そして、このようなイメージセンサにあって、本発明では、各1ライン分の画素列の選択に際して、その選択された画素列における各画素の前記トランジスタQ1のドレイン電圧VDを所定のタイミングをもって定常時のハイレベルHおよび初期化時のローレベルLに切り換える電圧切換回路5を設けるようにしている。
このように構成された本発明によるイメージセンサの動作について、第10図に示す各部信号のタイムチャートとともに、以下説明をする。
まず、画素列選択信号LS1がハイレベルHになると、それに対応するD11,D12,D13,D14からなる第1の画素列が選択される。そして、LS1がハイレベルHになっている一定期間T1のあいだ画素選択信号DS1〜DS4が順次ハイレベルHになって、各画素D11,D12,D13,D14の画信号Voが順次読み出される。
次いで、画素列選択信号LS1がローレベルLになった時点で次のLS2がハイレベルHになると、それに対応するD21,D22,D23,D24からなる第2の画素列が選択される。そして、LS2がハイレベルHになっている一定期間T1のあいだ画素選択信号DS1〜DS4が順次ハイレベルHになって、各画素D21,D22,D23,D24の画信号Voが順次読み出される。
以下同様に、画素列選択信号LS3およびLS4が連続的にハイレベルHになって各対応する第3および第4の画素列が順次選択され、LS3およびLS4がそれぞれハイレベルHになっている一定期間T1のあいだ画素選択信号DS1〜DS4が順次ハイレベルHになって、各画素D31,D32,D33,D34およびD41,D42,D43,D44の画信号Voが順次読み出される。
また、画素列選択信号LS1がT1期間後にローレベルLに立ち下がった時点で、そのとき選択されている第1の画素列における各画素D11,D12,D13,D14のドレイン電圧VD1をそれまでのハイレベルHからローレベルLに所定時間T2のあいだ切り換えることによって各画素の初期化が行われ、1サイクル期間T3の経過後に行われる次サイクルにおける画信号の読出しにそなえる。
次いで、画素列選択信号LS2がT1期間後にローレベルLに立ち下がった時点で、そのとき選択されている第2の画素列における各画素D21,D22,D23,D24のドレイン電圧VD1をそれまでのハイレベルHからローレベルLに所定時間T2のあいだ切り換えることによって各画素の初期化が行われ、1サイクル期間T3の経過後に行われる次サイクルにおける画信号の読出しにそなえる。
以下同様に、画素列選択信号LS3およびLS4がそれぞれT1期間後にローレベルLに立ち下がった時点で、そのとき選択されている第3および第4の画素列にそれぞれ対応するドレイン電圧VD3をローレベルLに切り換えて各画素の初期化が行われ、1サイクル期間T3の経過後に行われる次サイクルにおける画信号の読出しにそなえる。
なお、ここでは画素列選択信号LSX(X=1〜4)がT1期間後にローレベルLに立ち下がった時点でドレイン電圧VDXをローレベルLに切り換えて初期化を行わせるようにしているが、その初期化のタイミングは画素列選択信号LSXがローレベルL状態にある画素列選択の休止期間T4中であればよい。
以上のような各部信号の発生のタイミングは、図示しないECUの制御下で画素列選択回路1、画素選択回路2および電圧切換回路5の駆動を行わせることによって決定されるようになっている。
このように、各画信号の読出し走査に応じた適切なタイミングをもって各画素の初期化を行わせることによって、イメージセンサ全体としての蓄積時間の過不足を低減できるようになる。
しかして、本発明によれば、残像がなく、ダイナミックレンジの広い対数出力特性をもったイメージセンサを実現できるようになる。
以上のように構成されたイメージセンサにあって、本発明では、光センサ回路の構成上からくる出力特性のバラツキおよびその光センサ回路の温度特性のバラツキに起因する各画素における画信号の出力特性の不揃いを是正するべく、出力レベルのバラツキによるオフセット補正および感度のバラツキによるゲイン補正を行わせるに際して、そのときの画信号の出力状態に応じた最適な補正を行わせるべく、各画素の画信号をオフセット補正したうえで、そのオフセットされた画信号が対数応答領域にあるときにはそのまま画信号を出力し、そのオフセットされた画信号が非対数応答領域にあるときにはゲイン補正して出力するような手段を講ずるようにしている。
第11図は、各画素における光センサ回路の構成上からくる出力特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行わせるための基本的な構成を示している。
それは、イメージセンサ(第9図に示す構成によるもの)7および各画素の画信号を時系列的に読み出すための駆動制御を行うECU8と、イメージセンサ7から時系列的に出力する画信号Voをデジタル信号に変換するAD変換器9と、予め各画素の特性に応じたオフセット補正値OFSおよびゲイン補正のための乗数MLTが設定されており、ECU8から与えられる画信号読出し時における画素のアドレス(X,Y)の信号ADDRESSに応じて所定のオフセット補正値OFSおよび乗数MLTを読み出すメモリ10と、そのメモリ10から読み出されたオフセット補正値OFSおよび乗数MLTにもとづいてデジタル信号に変換された画信号DSのオフセット補正およびゲイン補正の各演算処理を行う出力補正回路11とによって構成されている。
第13図は、3つの画素の構成上からくる各画信号A,B,Cの出力特性のバラツキ状態の一例を示している。ここで、画素出力のしきい値Hに応じたセンサ電流の値Imは各画素の画信号A,B,Cが非対数応答領域WAから対数応答領域WBに切り換わる点を示している。また、Ioは暗時のセンサ電流を示している。
本発明では、基本的に、このような対数応答領域WBにおける各画信号の出力特性の傾きがほぼ同一で、非対数応答領域WAにおける各画信号の出力特性の形状がそれぞれ異なる場合におけるイメージセンサの出力補正を行わせるものである。各画素のパラメータとして、それぞれの各画信号が非対数応答領域WAから対数応答領域WBに切り換わる点の情報と、暗時の画素出力とを用いている。
第12図は、出力補正回路11における処理のフローを示している。
メモリ10には、センサ電流がImの値のときに画素出力がHとなるようなオフセット補正値OFSが設定されている。そして、オフセット補正部111において、そのオフセット補正値OFSを用いた加減算処理をなすことによって各画素のデジタル信号に変換された画信号DSのオフセット補正を行わせると、第14図に示すように、各画素の画信号A,B,Cにおける対数応答領域WBの特性が一致するようになる。
次に、そのオフセット補正された画信号DS1にもとづき、ゲイン補正部112において、しきい値H以下の非対数応答領域WAに対してゲイン補正のための乗算処理を行う。
具体的には、オフセット補正された画信号DS1がしきい値H以下であるか否かを判断して、しきい値H以下であれば、すなわち画信号DS1が非対数応答領域WAにあれば、メモリ10から読み出されたゲイン補正のための所定の乗数MLTを用いて、
出力←H−(H−画信号DS1)×乗数
なる演算を行って、その演算結果を出力補正されたデジタル画信号DS2として出力する。
このような各画素の画信号A,B,Cのゲイン補正が行われた結果、第15図に示すように、非対数応答領域WAの特性が一致するようになる。
また、その際、オフセット補正された画信号DS1がしきい値Hよりも大きければ、すなわち画信号DS1が対数応答領域WBにあれば、そのままオフセット補正された画信号DS1を出力補正されたデジタル画信号DS2として出力する。
第16図は、各画素の温度特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行わせるための基本的な構成を示している。
それは、イメージセンサ7およびその雰囲気温度を検出する内蔵の温度センサ12と、イメージセンサ7から各画素の画信号Voを時系列的に読み出すとともに、温度センサ12による温度検出信号TSを所定のタイミングで読み出すための制御を行うECU8と、イメージセンサ7から時系列的に出力する画信号Voをデジタル信号に変換するAD変換器9と、温度センサ12からの温度検出信号TSをデジタル信号に変換するAD変換器13と、予め各画素の温度特性に応じたオフセット補正値T−OFSおよびゲイン補正のための乗数T−MLTが設定されており、デジタル変換された温度検出信号DTSに応じて所定のオフセット補正値T−OFSおよび乗数T−MLTを読み出すメモリ14と、そのメモリ14から読み出されたオフセット補正値T−OFSおよび乗数T−MLTにもとづいてデジタル信号に変換された画信号DSのオフセット補正およびゲイン補正の各演算処理を行う出力補正回路15とによって構成されている。
第18図は、温度TA,TB,TCに応じた各画信号の出力特性のバラツキ状態の一例を示している。ここで、画素出力のしきい値THに応じたセンサ電流の値Itmは温度TA,TB,TCに応じた各画信号が非対数応答領域WAから対数応答領域WBに切り換わる点を示している。また、Ioは暗時のセンサ電流を示している。
本発明では、基本的に、このような対数応答領域WBにおける各画信号の出力特性の傾きがほぼ同一で、非対数応答領域WAにおける各画信号の出力特性の形状がそれぞれ異なる場合におけるイメージセンサの出力補正を行わせるようにするものである。各画素のパラメータとして、温度TA,TB,TCに応じた各画信号が非対数応答領域WAから対数応答領域WBに切り換わる点の情報と、暗時の画素出力とを用いている。
第17図は、出力補正回路15における処理のフローを示している。
メモリ14には、センサ電流がItmの値のときに画素出力がTHとなるようなオフセット補正値T−OFSが設定されている。そして、オフセット補正部151において、そのオフセット補正値T−OFSを用いた加減算処理をなすことによって各画素の各デジタル信号に変換された画信号DSのオフセット補正を行わせると、第19図に示すように、温度TA,TB,TCに応じた各画信号の対数応答領域WBの特性が一致するようになる。
次に、そのオフセット補正された画信号DS1′にもとづき、ゲイン補正部152において、しきい値TH以上の対数応答領域WBに対してゲイン補正のための乗算処理を行う。
具体的には、オフセット補正された画信号DS1′がしきい値TH以下か否かを判断して、しきい値TH以下であれば、メモリ14から読み出されたゲイン補正のための所定の乗数T−MLTを用いて、
出力←TH−(TH−画信号DS1)×乗数
なる演算を行って、その演算結果を出力補正されたデジタル画信号DS2′として出力する。
このような温度TA,TB,TCに応じた各画信号のゲイン補正が行われた結果、第20図に示すように、非対数応答領域WAの特性が一致するようになる。
また、その際、オフセット補正された画信号DS1′がしきい値THよりも大きければ、そのままオフセット補正された画信号DS1′を出力補正されたデジタル画信号DS2′として出力する。
本発明によるイメージセンサの補正装置は、イメージセンサにおける各画素の構成上からくる出力特性のバラツキおよび各画素の温度特性のバラツキの両方の影響が抑制された画信号が得られるように、以上説明した各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正と、温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正とを行わせるようにしたものである。
その場合、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキと温度特性のバラツキとの両方の影響を受けた画信号の補正を行わせるに際して、例えば、先に第12図に示す処理によって各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正をなしたうえで、続けて第17図に示す処理によって温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行わせるようにすると、温度による変化分を適正化することなく画信号の補正が行われてしまうことになる。
すなわち、第21図に示すように、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正とゲイン補正をHレベルを境として行わせるに際して、図中点線で示すように、温度による画信号のオフセットがない場合には問題ないが、図中実線で示すように、温度による画信号のオフセットがある場合にはHレベルが固定のために補正の切換点がaからa′点に移行してしまい、正規とは異なった補正が行われてしまう。ここでは、温度変化によって出力特性が下方向にシフトした例を示しており、Hレベルが非対数応答領域WAと対数応答領域WBとの境目から上方にずれてしまっている。
このような問題を解決するため、特に本発明にあっては、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキを補正するに先立って、Hレベルを非対数応答領域WAと対数応答領域WBとの境目に合せるために、温度特性のバラツキによるオフセット補正を行わせるようにしている。
同様の問題は、先に温度特性のバラツキの補正を行わせてから、あとで各画素の構成上からくる出力特性のバラツキを補正する場合にも生ずることになる。したがって、この場合には、温度特性のバラツキを補正するに先立って、THレベルを非対数応答領域WAと対数応答領域WBとの境目に合せるために、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキによるオフセット補正を行わせるようにしている。
第22図は、温度特性のバラツキのオフセット補正を行ったのち、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、温度特性のバラツキのゲイン補正を行わせるようにしたときの処理のフローを示している。図中、16は第12図に示す各画素の出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行う処理ブロックと同じものであり、17は第17図に示す温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行う処理ブロックと同じものである。
この場合には、イメージセンサ7から出力されてデジタル化された画信号DSが温度特性のバラツキの補正を行う処理ブロック17側のオフセット補正部151に与えられ、そこで画信号DSの温度特性のバラツキのオフセット補正が行われることによって、出力特性のバラツキの補正を行わせる際のHレベルの合せ込みが行われる。そして、そのオフセット補正された画信号DS11が処理ブロック16に与えられて、そこで出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正が適正に行われる。次いで、処理ブロック16においてオフセット補正およびゲイン補正された画信号DS12が処理ブロック17側のゲイン補正部152に与えられて、そこで温度特性のバラツキのゲイン補正が行われて、最終的に出力特性のバラツキおよび温度特性のバラツキの補正がなされた画信号DS13が得られることになる。
第23図は、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正を行ったのち、温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、出力特性のバラツキのゲイン補正を行わせるようにしたときの処理のフローを示している。図中、16は第12図に示す各画素の出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行う処理ブロックと同じものであり、17は第17図に示す温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行う処理ブロックと同じものである。
この場合は、イメージセンサ7から出力されてデジタル化された画信号DSが出力特性のバラツキの補正を行う処理ブロック16側のオフセット補正部111に与えられ、そこで画信号DSの出力特性のバラツキのオフセット補正が行われることによって、温度特性のバラツキの補正を行わせる際のTHレベルの合せ込みが行われる。そして、そのオフセット補正された画信号DS21が処理ブロック17に与えられて、そこで温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正が適正に行われる。次いで、処理ブロック17においてオフセット補正およびゲイン補正された画信号DS22が処理ブロック16側のゲイン補正部112に与えられて、そこで出力特性のバラツキのゲイン補正が行われて、最終的に出力特性のバラツキおよび温度特性のバラツキの補正がなされた画信号DS23が得られることになる。
第25図は、3つの画素の構成上からくる各画信号A,B,Cの出力特性のバラツキ状態の他の例を示している。ここで、画素出力のしきい値Hに応じたセンサ電流の値Imは各画素の画信号A,B,Cが非対数応答領域WAから対数応答領域WBに切り換わる点を示している。また、Ioは暗時のセンサ電流を示している。
本発明では、基本的に、このような非対数応答領域WAにおける各画信号の出力特性の形状がほぼ同一で、対数応答領域WBにおける各画信号の出力特性の傾きがそれぞれ異なる場合におけるイメージセンサの出力補正を行わせるものである。各画素のパラメータとして、それぞれの各画信号が非対数応答領域WAから対数応答領域WBに切り換わる点の情報と、暗時の画素出力とを用いている。
第24図は、出力補正回路11における処理のフローを示している。
メモリ10には、センサ電流がImの値のときに画素出力がHとなるようなオフセット補正値OFSが設定されている。そして、オフセット補正部111において、そのオフセット補正値OFSを用いた加減算処理をなすことによって各画素のデジタル信号に変換された画信号DSのオフセット補正を行わせると、第26図に示すように、各画素の画信号A,B,Cにおける非対数応答領域WAの特性が一致するようになる。
次に、そのオフセット補正された画信号DS1にもとづき、ゲイン補正部112において、しきい値H以上の対数応答領域WBに対してゲイン補正のための乗算処理を行う。
具体的には、オフセット補正された画信号DS1がしきい値H以上であるか否かを判断して、しきい値H以上であれば、すなわち画信号DS1が対数応答領域WBにあれば、メモリ10から読み出されたゲイン補正のための所定の乗数MLTを用いて、
出力←H+(画信号DS1−H)×乗数
なる演算を行って、その演算結果を出力補正されたデジタル画信号DS2として出力する。
このような各画素の画信号A,B,Cのゲイン補正が行われた結果、第27図に示すように、対数応答領域WBの特性が一致するようになる。
また、その際、オフセット補正された画信号DS1がしきい値Hよりも小さければ、すなわち画信号DS1が非対数応答領域WAにあれば、そのままオフセット補正された画信号DS1を出力補正されたデジタル画信号DS2として出力する。
第29図は、温度TA,TB,TCに応じた各画信号の出力特性のバラツキ状態の他の例を示している。ここで、画素出力のしきい値THに応じたセンサ電流の値Itmは温度TA,TB,TCに応じた各画信号が非対数応答領域WAから対数応答領域WBに切り換わる点を示している。また、Ioは暗時のセンサ電流を示している。
本発明では、基本的に、このような非対数応答領域WAにおける各画信号の出力特性の形状がほぼ同一で、対数応答領域WBにおける各画信号の出力特性の傾きがそれぞれ異なる場合におけるイメージセンサの出力補正を行わせるようにするものである。各画素のパラメータとして、それぞれの温度TA,TB,TCに応じた各画信号が非対数応答領域WAから対数応答領域WBに切り換わる点の情報と、暗時の画素出力とを用いている。
第28図は、出力補正回路15における処理のフローを示している。
メモリ14には、センサ電流がItmの値のときに画素出力がTHとなるようなオフセット補正値T−OFSが設定されている。そして、オフセット補正部151において、そのオフセット補正値T−OFSを用いた加減算処理をなすことによって各画素の各デジタル信号に変換された画信号DSのオフセット補正を行わせると、第30図に示すように、温度TA,TB,TCに応じた各画信号の非対数応答領域WAの特性が一致するようになる。
次に、そのオフセット補正された画信号DS1′にもとづき、ゲイン補正部152において、しきい値TH以上の対数応答領域WBに対してゲイン補正のための乗算処理を行う。
具体的には、オフセット補正された画信号DS1′がしきい値TH以上か否かを判断して、しきい値TH以上であれば、メモリ14から読み出されたゲイン補正のための所定の乗数T−MLTを用いて、
出力←TH+(画信号DS1−TH)×乗数
なる演算を行って、その演算結果を出力補正されたデジタル画信号DS2′として出力する。
このような各画素の温度TA,TB,TCに応じた各画信号のゲイン補正が行われた結果、第31図に示すように、対数応答領域WBの特性が一致するようになる。
また、その際、オフセット補正された画信号DS1′がしきい値THよりも小さければ、そのままオフセット補正された画信号DS1′を出力補正されたデジタル画信号DS2′として出力する。
本発明によるイメージセンサの補正装置は、イメージセンサにおける各画素の構成上からくる出力特性のバラツキおよび各画素の温度特性のバラツキの両方の影響が抑制された画信号が得られるように、以上説明した各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正と、温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正とを行わせるようにしたものである。
その場合、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキと温度特性のバラツキとの両方の影響を受けた画信号の補正を行わせるに際して、例えば、先に第24図に示す処理によって各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正をなしたうえで、続けて第28図に示す処理によって温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行わせるようにすると、温度による変化分を適正化することなく画信号の補正が行われてしまうことになる。
すなわち、第21図に示すように、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正とゲイン補正をHレベルを境として行わせるに際して、図中点線で示すように、温度による画信号のオフセットがない場合には問題ないが、図中実線で示すように、温度による画信号のオフセットがある場合にはHレベルが固定のために補正の切換点がaからa′点に移行してしまい、正規とは異なった補正が行われてしまう。ここでは、温度変化によって出力特性が下方向にシフトした例を示しており、Hレベルが非対数応答領域WAと対数応答領域WBとの境目から上方にずれてしまっている。
このような問題を解決するため、特に本発明にあっては、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキを補正するに先立って、Hレベルを非対数応答領域WAと対数応答領域WBとの境目に合せるために、温度特性のバラツキによるオフセット補正を行わせるようにしている。
同様の問題は、先に温度特性のバラツキの補正を行わせてから、あとで各画素の構成上からくる出力特性のバラツキを補正する場合にも生ずることになる。したがって、この場合には、温度特性のバラツキを補正するに先立って、THレベルを非対数応答領域WAと対数応答領域WBとの境目に合せるために、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキによるオフセット補正を行わせるようにしている。
第32図は、温度特性のバラツキのオフセット補正を行ったのち、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、温度特性のバラツキのゲイン補正を行わせるようにしたときの処理のフローを示している。図中、16は第24図に示す各画素の出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行う処理ブロックと同じものであり、17は第28図に示す温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行う処理ブロックと同じものである。
この場合には、イメージセンサ7から出力されてデジタル化された画信号DSが温度特性のバラツキの補正を行う処理ブロック17側のオフセット補正部151に与えられ、そこで画信号DSの温度特性のバラツキのオフセット補正が行われることによって、出力特性のバラツキの補正を行わせる際のHレベルの合せ込みが行われる。そして、そのオフセット補正された画信号DS11が処理ブロック16に与えられて、そこで出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正が適正に行われる。次いで、処理ブロック16においてオフセット補正およびゲイン補正された画信号DS12が処理ブロック17側のゲイン補正部152に与えられて、そこで温度特性のバラツキのゲイン補正が行われて、最終的に出力特性のバラツキおよび温度特性のバラツキの補正がなされた画信号DS13が得られることになる。
第33図は、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正を行ったのち、温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、出力特性のバラツキのゲイン補正を行わせるようにしたときの処理のフローを示している。図中、16は第24図に示す各画素の出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行う処理ブロックと同じものであり、17は第28図に示す温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行う処理ブロックと同じものである。
この場合は、イメージセンサ7から出力されてデジタル化された画信号DSが出力特性のバラツキの補正を行う処理ブロック16側のオフセット補正部111に与えられ、そこで画信号DSの出力特性のバラツキのオフセット補正が行われることによって、温度特性のバラツキの補正を行わせる際のTHレベルの合せ込みが行われる。そして、そのオフセット補正された画信号DS21が処理ブロック17に与えられて、そこで温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正が適正に行われる。次いで、処理ブロック17においてオフセット補正およびゲイン補正された画信号DS22が処理ブロック16側のゲイン補正部112に与えられて、そこで出力特性のバラツキのゲイン補正が行われて、最終的に出力特性のバラツキおよび温度特性のバラツキの補正がなされた画信号DS23が得られることになる。
また、第35図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置の他の実施例を示している。
ここでは、制御回路ICONの制御下でイメージセンサ1から読み出されるセンサ信号AISigおよびイメージセンサ1内に設けられた温度センサ2からの温度信号ATempにもとづいて、アナログ演算処理によってセンサ信号AISigの温度補正を行うアナログ温度補正回路ACALと、そのアナログ演算処理によって温度補正されたセンサ信号CAISigをデジタル信号に変換するAD変換器IADCと、温度センサ2からの温度信号ATempをデジタル信号に変換するAD変換器TADCと、予め温度に応じたオフセット補正値がテーブル設定されており、AD変換された温度信号DTempに応じた所定のオフセット補正値DTempOFSを読み出すルックアップテーブルLUTと、その読み出されたオフセット捕正値DTempOFSを用いて、AD変換されたセンサ信号CDISigの温度補正を行って、その温度補正されたデジタル化されたセンサ信号OISigを出力するデジタル温度補正回路DCALとによって構成されている。
アナログ温度補正回路ACALにおける演算処理としては、AISig+α・ATempによって行われる。ここで、αは予め設定された補正係数である。
第37図はイメージセンサ1から出力されるセンサ信号AISigの温度に対する変化特性を示している。
第38図は、そのアナログ演算処理によって温度補正されたセンサ信号CAISigの温度に対する変化特性を示している。
デジタル温度補正回路DCALにおける演算処理としては、デジタル化されたセンサ信号CDISigから所定のオフセット補正値DtempOFSを加,減する演算処理が行われる。
第39図は、そのデジタル演算処理によってオフセット補正されたときのセンサ信号OISigの温度に対する変化特性を示している。
しかして、本発明によれば、先にアナログ演算処理によってセンサ信号AISigの温度補正を行わせたうえで、そのアナログ演算処理によって変動が抑制されたセンサ信号CAISigをAD変換器IADCによってデジタル信号に変換させるようにしているので、そのAD変換器IADCの入力レンジを狭く設定して、入力レンジを充分に活用することができるようになる。
また、本発明によれば、先のアナログ演算処理によっては補正できない非直線的な部分については、後のデジタル演算処理によって補正することができ、イメージセンサ1から出力されるセンサ信号AISigの温度補正を精度良く行わせることができるようになる。
第36図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置のさらに他の実施例を示している。
ここでは、特に、ルックアップテーブルLUTに予め温度に応じたオフセット補正値およびゲイン補正のための乗数がテーブル設定されており、AD変換された温度信号DTempに応じた所定のオフセット補正値DTempOFSおよびゲイン補正のための乗数値DTempMLTが読み出されて、デジタル温度補正回路DCALに与えられる。そして、そのデジタル温度補正回路DCALにおいで、オフセット補正演算部OFCALによるセンサ信号CDISigのオフセット補正およびゲイン補正演算部MLTCALによるゲイン補正のためのデジタル演算処理が順次行われるようになっている。
第40図は、デジタル温度補正回路DCALにおいてオフセット補正およびゲイン補正されたときのセンサ信号OISigの温度に対する変化特性を示している。
第42図は、イメージセンサにおける各画素の出力補正を行わせるようにしたときの他の構成例を示している。それは、第11図に示すように、各画素の画信号Voが時系列的に順次読み出されるイメージセンサ本体7の出力側に1つの出力補正回路11を設ける代わりに、イメージセンサ本体7′における各1ライン分の画素の画信号Voを読み出す各信号線に、それぞれ出力補正回路11−1,11−2,11−3,11−4を設けるようにしている。
ここでは、イメージセンサ本体7′として、第9図に示す構成の場合のように、各画素の初期化を行わせる電圧切換回路5を設けていない。また、ここでは、メモリ10にアナログメモリを用いるとともに、各出力補正回路11−1〜11−4にアナログ演算回路を用いた場合の構成を示している。その場合、例えば、メモリ10にデジタルメモリを、また各出力補正回路11−1〜11−4にデジタル演算回路を用いる場合には、その各出力補正回路11−1〜11−4の入力側にそれぞれAD変換器を設ける必要がある。
本発明では、マトリクス構成による各画素の画信号を読み出すようにしたイメージセンサ本体をシリコンチップ上に実装させるとともに、その同一のチップ上に各画素の出力特性のバラツキを補正する周辺回路を一体的に実装させることにより、コンパクト化を図るようにしている。
具体的には、例えば、第43図に示すように、シリコンチップ16上に、第11図の構成におけるイメージセンサ本体7、AD変換器9、メモリ10および出力補正回路11をそれぞれ実装する。または、第44図に示すように、シリコンチップ16上に、第16図の構成における温度センサ12が内蔵されたイメージセンサ本体7、AD変換器9、AD変換器13、メモリ14および出力補正回路15をそれぞれ実装する。あるいはまた、第45図に示すように、シリコンチップ16上に、第42図の構成における出力補正回路11−1〜11−4が内蔵されたイメージセンサ本体7′およびメモリ10をそれぞれ実装する。
同一のシリコンチップ上にイメージセンサ本体および各画素の出力特性のバラツキを補正する周辺回路を一体的に実装させるに際して、そのチップの同一面にイメージセンサ本体および周辺回路を実装させる。または、そのチップの一面にイメージセンサ本体を、その他面に周辺回路を実装させるようにすれば、チップサイズを小さくすることが可能になる。
シリコンチップを用いる代わりに回路基板を用いて、同一の回路基板上にイメージセンサ本体および各画素の出力特性のバラツキを補正する周辺回路を一体的に実装させるようにすることも可能である。
また、第46図に示すように、例えば、イメージセンサ本体7が実装されたシリコンチップ16が収納されるパッケージ17の内部に、周辺回路であるAD変換器9、メモリ10および出力補正回路11を一体的に組み込むようにする。
その際、AD変換器9、メモリ10および出力補正回路11が形成された回路基板18をパッケージ17内に設ける。その設置としては、シリコンチップ16に並べて回路基板18を設けるか、あるいはまた、シリコンチップ16に重ねて回路基板18を設けるようにする。
第47図は、イメージセンサに用いられる1画素分の光センサ回路の構成例を示している。
ここでは、特に、光センサ回路におけるトランジスタQ3の出力側に、基準抵抗Rrefを介してバイアス電圧Vrefを印加して、センサ信号を電圧値としてとり出す出力回路が設けられている。
このような光センサ回路では、温度によってその出力特性が第48図に示すように変化するものになっている。図中、aで示す特性は温度が所定の基準値になっているときの出力特性であり、温度がその基準値よりも低いときには出力特性がbで示すように上方に変動し、温度がその基準値よりも高いときには出力待性がcで示すように下方に変動することになる。
したがって、このような光センサ回路を画素単位としてマトリクス状に複数配設したイメージセンサから時系列的に順次出力される各画素のセンサ信号を、そのときのイメージセンサの雰囲気温度による基準値からの変動分をオフセットするべく、温度補正する必要がある。
本発明は、このような点を考慮したうえで、光センサ回路の出力側に設けられる出力回路におけるバイアス電圧Vrefの値を変化させることによってセンサ信号を適宜オフセットさせることができる点に着目して、温度センサによってイメージセンサの温度を検出して、その検出温度に応じてバイアス電圧Vrefの値を可変に調整する手段を設けるようにしたものである。
第49図は、バイアス電圧Vrefをパラメータとして1〜10Vまで変化させたときの光センサ回路におけるVpd電圧に対するセンサ出力の特性を示している。
この特性から、Vpd電圧がΔVだけ変化したときのセンサ出力の変化分ΔVoは一定であることがわかる。したがって、バイアス電圧Vrefを変化させることによって、センサ出力の温度による変化分をキャンセルすることができるようになる。
第50図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置の他の実施例を示している。
それは、イメージセンサ7の雰囲気温度を温度センサ12によって検出して、その温度センサ12からの温度検出信号ATempを可変電源装置20が読み込んで、そのときの検出温度に応じてイメージセンサ7の出力回路におけるバイアス電圧Vrefの電圧値を可変に調整するようにしている。
その可変電源装置20は、イメージセンサ7の温度が基準値から外れたときのセンサ出力の変動分をオフセットできるように、温度に応じて電圧値を切り換えて出力させることができるようになっており、温度センサ12からの温度検出信号ATempに応じて所定の電圧値によるバイアス電圧Vrefをイメージセンサ1に供給するようになっている。
また、ここでは、コントローラICONの制御下においてイメージセンサ7から時系列的に読み出される各画素のセンサ信号AISigをデジタル信号に変換するAD変換器IADCと、温度センサ12からの温度検出信号ATempをデジタル信号に変換するAD変換器TADCと、予め温度に応じたオフセット補正値がテーブル設定されており、AD変換された温度信号DTempに応じた所定のオフセット補正値DTempOFSを読み出すルックアップテーブルLUTと、その読み出されたオフセット補正値DTempOFSを用いて、AD変換されたセンサ信号CDISigの温度補正を行って、その温度補正されたデジタル化されたセンサ信号OISigを出力するデジタル温度補正回路DCALとを設けるようにしている。
第51図はイメージセンサ1から出力されるセンサ信号AISigの温度に対する変化特性を示している。
デジタル温度補正回路DCALにおける演算処理としては、デジタル化されたセンサ信号CDISigから所定のオフセット補正値DtempOFSを加,減する演算処理が行われる。
第52図は、そのデジタル演算処理によってオフセット補正されたときのセンサ信号OISigの温度に対する変化特性を示している。
しかして、本発明によれば、先にイメージセンサ1の出力回路におけるバイアス電圧Vrefの値を温度センサ2からの温度検出信号ATempに応じて適宜調整することによってセンサ信号AISigの温度補正を行わせたうえで、その温度による変動分が抑制されたセンサ信号AISigをAD変換器IADCによってデジタル信号に変換させるようにしているので、そのAD変換器IADCの入力レンジを狭く設定して、入力レンジを充分に活用することができるようになる。
そして、本発明によれば、先のバイアス電圧Vrefを調整することによっては補正できない非直線的な部分については、後のデジタル演算処理によって補正することができ、イメージセンサ1から出力されるセンサ信号AISigの温度補正を精度良く行わせることができるようになる。
第53図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置の他の実施例を示している。
ここでは、特に、ルックアップテーブルLUTに予め温度に応じたオフセット補正値およびゲイン補正のための乗数がテーブル設定されており、AD変換された温度信号DTempに応じた所定のオフセット補正値DTempOFSおよびゲイン補正のための乗数値DTempMLTが読み出されて、デジタル温度補正回路DCALに与えられる。そして、そのデジタル温度補正回路DCALにおいて、オフセット補正演算部OFCALによるセンサ信号CDISigのオフセット補正およびゲイン補正演算部MLTCALによるゲイン補正のためのデジタル演算処理が順次行われるようになっている。
第54図は、デジタル温度補正回路DCALにおいてオフセット補正およびゲイン補正されたときのセンサ信号OISigの温度に対する変化特性を示している。
しかして、デジタル温度補正回路DCALにおいてセンサ信号CDISigのオフセット補正およびゲイン補正が行われることによって、先のオフセット補正だけでは図7に示すように明時の出力が傾きを有しているのが、第54図に示すようにフラットな特性になるように補正されることになる。
産業上の利用可能性
本発明によるイメージセンサの出力補正装置は、センサ電流が多いときには対数応答特性をもって、入射光量が少ないときには非対数応答特性をもって画信号を出力するようにした光センサ回路を画素単位に用いたイメージセンサにあって、そのイメージセンサから出力する各画素の画信号をオフセット補正したうえで、そのオフセットされた画信号がそのときの出力の不揃いの状態に応じて、対数応答領域または非対数応答領域にあるときにはそのまま画信号を出力し、そのオフセットされた画信号が非対数応答領域または対数応答領域にあるときにはゲイン補正して出力するようにしたもので、画信号の出力状態に応じた最適な補正を行わせることができ、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキや温度特性のバラツキの影響が抑制された特性の揃った画信号が得られるようになる。
そして、本発明によれば、イメージセンサから出力される画信号の補正を行わせるに際して、先に温度特性のバラツキのオフセット補正を行ったのち、各画素の出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、温度特性のバラツキのゲイン補正を行わせるようにしているので、各画素の出力特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行わせるに際して、温度特性のバラツキの影響を受けることなく、その補正を適正に行わせることができるようになる。
また、本発明によれば、イメージセンサから出力される画信号の補正を行わせるに際して、先に各画素の構成上からくる出力特性のバラツキのオフセット補正を行ったのち、温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、出力特性のバラツキのゲイン補正を行わせるようにしているので、温度特性のバラツキのオフセット補正およびゲイン補正を行わせるに際して、各画素の構成上からくる出力特性のバラツキの影響を受けることなく、その補正を適正に行わせることができるようになる。
また、本発明によるイメージセンサの出力補正装置にあっては、温度によって出力特性が変化するセンサ信号の温度補正をデジタル処理によって行わせるに際して、先にアナログ演算処理によってセンサ信号の温度補正を行わせたうえで、そのアナログ演算処理によって変動が抑制されたセンサ信号をAD変換器によってデジタル信号に変換させて、先のアナログ演算処理によっては補正できない非直線的な部分の温度補正をデジタル演算処理によって行わせるようにしているため、イメージセンサから出力するセンサ信号をデジタル信号に変換するAD変換器の入力レンジを狭く設定して入力レンジを充分に活用できるとともに、高精度な温度補正を行わせることができるようになる。
また、本発明は、入射光量に応じて光電変換素子に流れるセンサ電流をMOS型トランジスタにより弱反転状態で対数特性をもって電圧信号に変換するようにした光センサ回路を画素単位としてマトリクス状に配設したイメージセンサにおいて、メモリに予め記憶されている各画素の出力特性のバラツキの補正値を読み出して、演算回路によってそのメモリから読み出された補正値を用いて各対応する画素の出力補正のための演算処理を行う手段を設けるようにしているので、各画素における画信号の出力特性のバラツキの影響が抑制された良好な画信号を得ることができるようになる。
そして、特に本発明によれば、マトリクス構成による各画素の画信号を読み出すようにしたイメージセンサ本体、前記メモリおよび演算回路を同一のチップまたは回路基板上に実装するようにし、または各画素の画信号を読み出すようにしたイメージセンサ本体が実装されたチップが収納されるパッケージの内部に、前記メモリおよび演算回路を設けるようにしているので、各画素の画信号を読み出すようにしたイメージセンサ本体および各画素の出力特性のバラツキを補正するための周辺回路を一体的にコンパクトに構成することができるようになる。
また、本発明によるイメージセンサの出力補正装置にあっては、画素単位に用いられるMOS型の光センサ回路の出力側に基準抵抗を介してバイアス電圧を印加してセンサ信号を読み出すようにしたうえで、温度センサによるイメージセンサの検出温度に応じてそのバイアス電圧の値を可変に調整する手段を設けて、そのバイアス電圧を調整することによってセンサ信号の温度による変化分のオフセット補正を行わせるようにしたもので、何ら補正回路を用いた演算処理によることなく、イメージセンサから出力されるセンサ信号の温度補正を行わせることができるようになる。
そして、本発明によれば、温度によって出力特性が変化するセンサ信号の温度補正をデジタル処理によって行わせるに際して、先にイメージセンサの検出温度に応じてそのバイアス電圧の値を可変に調整することによってセンサ信号の温度補正を行わせたうえで、その補正によって温度による変動が抑制されたセンサ信号をAD変換器によってデジタル信号に変換させて、先のバイアス電圧の調整によっては補正できない非直線的な部分の温度補正をデジタル演算処理によって行わせるようにしているため、イメージセンサから出力するセンサ信号をデジタル信号に変換するAD変換器の入力レンジを狭く設定して入力レンジを充分に活用できるとともに、高精度な温度補正を行わせることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるイメージセンサに用いられる1画素分の光センサ回路を示す電気回路図である。
第2図は、その光センサ回路における各部信号のタイムチャートである。
第3図は、その光センサ回路のセンサ電流に対する画信号の出力特性を示す図である。
第4図は、光センサ回路の初期化時におけるトランジスタQ1の電荷qの流れによる動作状態を模擬的に示す図である。
第5図は、光センサ回路の光信号検出時におけるトランジスタQ1の電荷qの流れによる動作状態を摸擬的に示す図である。
第6図は、光センサ回路における入射光Lsの強弱に応じた電圧信号Vpdの立上りの差を示す特性図である。
第7図は、光センサ回路において所定のタイミングで光信号の読み出しをくり返し行わせたときの電圧信号Vpdの増幅信号の特性を示す図である。
第8図は、光センサ回路においてフォトダイオードPDへの入射光Lsの光量を変化させたときの画素信号Voの出力特性を示す図である。
第9図は、本発明によるイメージセンサの基本的な構成例を示すブロック構成図である。
第10図は、その基本的な構成例におけるイメージセンサの各部信号のタイムチャートである。
第11図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置の一実施例を示すブロック構成図である。
第12図は、その一実施例の出力補正回路における処理のフローの一例を示す図である。
第13図は、イメージセンサにおける各画素の構成上からくる画信号の出力特性のバラツキ状態の一例を示す特性図である。
第14図は、第13図に示す出力特性をもった各画素の画信号をオフセット補正した結果を示す特性図である。
第15図は、第13図に示す出力特性をもった各画素の画信号をオフセット補正およびゲイン補正した結果を示す特性図である。
第16図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置の他の実施例を示すブロック構成図である。
第17図は、その他の実施例の出力補正回路における処理のフローの一例を示す図である。
第18図は、イメージセンサにおける各画素の温度変化による画信号の出力特性のバラツキ状態の一例を示す特性図である。
第19図は、第18図に示す出力特性をもった各画素の画信号を温度によるオフセット補正した結果を示す特性図である。
第20図は、第18図に示す出力特性をもった各画素の画信号を温度によるオフセット補正およびゲイン補正した結果を示す特性図である。
第21図は、温度によるオフセットのない画信号の出力特性と、温度によるオフセットの影響を受けたときの画信号の出力特性とを示す特性図である。
第22図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置における補正処理部分の一構成例を示すブロック図である。
第23図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置における補正処理部分の他の構成例を示すブロック図である。
第24図は、本発明による一実施例の出力補正回路における処理のフローの他の例を示す図である。
第25図は、イメージセンサにおける各画素の構成上からくる画信号の出力特性のバラツキ状態の他の例を示す特性図である。
第26図は、第25図に示す出力特性をもった各画素の画信号をオフセット補正した結果を示す特性図である。
第27図は、第25図に示す出力特性をもった各画素の画信号をオフセット補正およびゲイン補正した結果を示す特性図である。
第28図は、本発明による他の実施例の出力補正回路における処理のフローの他の例を示す図である。
第29図は、イメージセンサにおける各画素の温度変化による画信号の出力特性のバラツキ状態の他の例を示す特性図である。
第30は、第29図に示す出力特性をもった各画素の画信号を温度によるオフセット補正した結果を示す特性図である。
第31図は、第29図に示す出力特性をもった各画素の画信号を温度によるオフセット補正およびゲイン補正した結果を示す特性図である。
第32図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置における補正処理部分の他の構成例を示すブロック図である。
第33図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置における補正処理部分の他の構成例を示すブロック図である。
第34図は、初期化を行わない場合の光センサ回路における入射光量が少ないときに所定のタイミングで読み出される画信号の出力特性を示す図である。
第35図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置の他の実施例を示すブロック構成図である。
第36図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置における他の実施例を示すブロック構成図である。
第37図は、イメージセンサから出力されるセンサ信号の温度による変化状態を示す特性図である。
第38図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置におけるアナログ演算処理によって温度補正されたセンサ信号の温度に対する変化状態を示す特性図である。
第39図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置におけるデジタル演算処理によってオフセット補正されたときのセンサ信号の温度に対する変化状態を示す特性図である。
第40図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置におけるデジタル演算処理によってオフセット補正およびゲイン補正がなされたときのセンサ信号の温度に対する変化状態を示す特性図である。
第41図は、従来のイメージセンサの出力補正装置の構成例を示すブロック図である。
第42図は、イメージセンサにおける各画素の出力補正を行わせるようにしたときの他の構成例を示すブロック図である。
第43図は、同一のシリコンチップ上にイメージセンサ本体、AD変換器、メモリおよび出力補正回路をそれぞれ実装した状態の一例を示す簡略図である。
第44図は、同一のシリコンチップ上に温度センサが内蔵されたイメージセンサ本体、AD変換器、AD変換器、メモリおよび出力補正回路をそれぞれ実装した状態の一例を示す簡略図である。
第45図は、同一のシリコンチップ16上に、第42図の構成における出力補正回路が内蔵されたイメージセンサ本体およびメモリをそれぞれ実装した状態の一例を示す簡略図である。
第46図は、イメージセンサ本体が実装されたシリコンチップが収納されるパッケージの内部にAD変換器、メモリおよび出力補正回路を一体的に組み込んだ状態の一例を示す簡略図である。
第47図は、イメージセンサの画素単位となる光センサ回路の他の構成例を示す電気回路図である。
第48図は、イメージセンサから出力されるセンサ信号の温度による変化状態を示す特性図である。
第49図は、光センサ回路における出力用のバイアス電圧をパラメータにとったときのフォトダイオードの端子電圧に対するセンサ出力の特性図である。
第50図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置の他の実施例を示すブロック構成図である。
第51図は、イメージセンサから出力されるセンサ信号の温度による変化状態を示す特性図である。
第52図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置におけるデジタル演算処理によって温度補正されたセンサ信号の温度に対する変化状態を示す特性図である。
第53図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置の他の実施例を示すブロック構成図である。
第54図は、本発明によるイメージセンサの出力補正装置におけるデジタル演算処理によってオフセット補正およびゲイン補正がなされたときのセンサ信号の温度に対する変化状態を示す特性図である。
【0002】
路の構成上からくる出力特性のバラツキおよびその光センサ回路の温度特性のバラツキに起因して、画信号の出力特性が不揃いなものになっている。
また、従来、入射光に応じてフォトダイオードに流れるセンサ電流をMOS型トランジスタにより弱反転状態で対数特性を有するセンサ電圧に変換して出力するようにした光センサ回路を画素単位に用いたイメージセンサにあって、そのセンサ出力が、第37図に示すように、温度によって変動するため、温度センサによってイメージセンサの温度を検出して、その検出値にもとづいて温度によって変動するセンサ出力の温度補正を行わせるようにしたものが開発されている(特開2000−175108号公報参照)。
第41図は、イメージセンサ7から出力されるセンサ信号AISigを、温度センサ12よって検出したイメージセンサ7の温度信号ATempに応じてデジタル処理によって温度補正するようにしたときの従来の構成を示している。
その構成によれば、制御回路ICONの制御下でイメージセンサ7から出力される各画素のセンサ信号AISigがAD変換器LADCにおいてデジタル信号DISigに変換されてデジタル温度補正回路DCALに与えられる。また、イメージセンサ7内に設けられた温度センサ12から温度信号ATempがAD変換器TADCにおいてデジタル信号DTempに変換される。そして、そのデジタル化された温度信号DTempがルックアップテーブルLUTに与えられ、そこで予め設定されている温度に対するオフセット補正値の特性のテーブルから現在検出されている温度に応じたオフセット補正値DtempOFSが読み出されてデジタル温度補正回路DCALに与えられる。そして、デジタル温度補正回路DCALにおいて、デジタル化されたセンサ信号DISigから所定のオフセット補正値DtempOFSを加,減する演算処理が行われ、それにより温度補正されたデジタル化されたセンサ信号OISigが得られるようになっている。
このように、イメージセンサから出力されるセンサ信号の温度補正をデジタル処理によって行わせるに際して、各画素のセンサ信号および温度センサの検出信号をそれぞれAD変換器によってデジタル信号に変換する必要があるが、温度によるセンサ信号の変動幅が大きく、その温度によるセンサ信号の変動に見合うようにAD変換器の入力レンジを広く設定する必要があり、AD変換器の入力レン

Claims (22)

  1. 入射光量に応じて光電変換素子に流れるセンサ電流を弱反転状態で対数特性をもって電圧信号に変換するMOS型トランジスタと、そのトランジスタのドレイン電圧を所定時間だけ定常よりも低い値に切り換えて、前記光電変換素子の寄生容量に蓄積された電荷を放電させる初期設定手段とをそなえ、センサ電流が多いときには対数応答特性をもって、センサ電流が少ないときには非対数応答特性をもって画信号を出力する光センサ回路を画素単位に用いたイメージセンサにあって、そのイメージセンサから出力する各画素の画信号をオフセット補正したうえで、そのオフセットされた画信号が対数応答領域にあるときにはそのまま画信号を出力し、そのオフセットされた画信号が非対数応答領域にあるときにはゲイン補正して出力する手段を設けたことを特徴とするイメージセンサの出力補正装置。
  2. 各画素の出力特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項1の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  3. 各画素の温度特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項1の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  4. 各画素の温度特性のバラツキによるオフセット補正を行ったのち、各画素の出力特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、各画素の温度特性のバラツキによるゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項3の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  5. 各画素の出力特性のバラツキによるオフセット補正を行ったのち、各画素の温度特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、各画素の出力特性のバラツキによるゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項3の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  6. 入射光量に応じて光電変換素子に流れるセンサ電流を弱反転状態で対数特性をもって電圧信号に変換するMOS型トランジスタと、そのトランジスタのドレイン電圧を所定時間だけ定常よりも低い値に切り換えて、前記光電変換素子の寄生容量に蓄積された電荷を放電させる初期設定手段とをそなえ、センサ電流が多いときには対数応答特性をもって、センサ電流が少ないときには非対数応答特性をもって画信号を出力する光センサ回路を画素単位に用いたイメージセンサにあって、そのイメージセンサから出力する各画素の画信号をオフセット補正したうえで、そのオフセットされた画信号が非対数応答領域にあるときにはそのまま画信号を出力し、そのオフセットされた画信号が対数応答領域にあるときにはゲイン補正して出力する手段を設けたことを特徴とするイメージセンサの出力補正装置。
  7. 各画素の出力特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項6の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  8. 各画素の温度特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項6の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  9. 各画素の温度特性のバラツキによるオフセット補正を行ったのち、各画素の出力特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、各画素の温度特性のバラツキによるゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項8の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  10. 各画素の出力特性のバラツキによるオフセット補正を行ったのち、各画素の温度特性のバラツキによるオフセット補正およびゲイン補正を行ったうえで、各画素の出力特性のバラツキによるゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項8の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  11. イメージセンサから出力されるセンサ信号および温度センサによって検出されたイメージセンサの温度信号にもとづいてアナログ演算処理によってセンサ信号の温度補正を行うアナログ温度補正回路と、そのアナログ演算処理によって温度補正されたセンサ信号をデジタル信号に変換するAD変換器と、前記温度信号をデジタル信号に変換するAD変換器と、予め温度に応じた補正値がテーブル設定されており、AD変換された温度信号に応じた所定の補正値を読み出すメモリと、その読み出された補正値を用いて、デジタル演算処理によってAD変換されたセンサ信号の温度補正を行うデジタル温度補正回路とによって構成された請求項3または請求項8の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  12. メモリから読み出される補正値が温度に応じたオフセット補正値およびゲイン補正用の乗数であり、そのオフセット補正値を用いてセンサ信号のオフセット補正を行ったのち、ゲイン補正用の乗数を用いてオフセット補正されたセンサ信号のゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項11の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  13. 入射光量に応じて光電変換素子に流れるセンサ電流をMOS型トランジスタにより弱反転状態で対数特性をもって電圧信号に変換するようにした光センサ回路を画素単位としてマトリクス状に配設したイメージセンサにおいて、メモリに予め記憶されている各画素の出力特性のバラツキの補正値を読み出して、演算回路によってそのメモリから読み出された補正値を用いて各対応する画素の出力補正のための演算処理を行う手段を設け、各画素の画信号を読み出すようにしたイメージセンサ本体、前記メモリおよび演算回路を同一のチップまたは回路基板上に実装したことを特徴とするイメージセンサ。
  14. 各画素の画信号が時系列的に順次読み出されるようにしたイメージセンサ本体の出力側に演算回路を設けたことを特徴とする請求項13の記載によるイメージセンサ。
  15. イメージセンサ本体における各1ライン分の画素の画信号を読み出す各信号線に、それぞれ演算回路を設けたことを特徴とする請求項13の記載によるイメージセンサ。
  16. 入射光量に応じて光電変換素子に流れるセンサ電流をMOS型トランジスタにより弱反転状態で対数特性をもって電圧信号に変換するようにした光センサ回路を画素単位としてマトリクス状に配設したイメージセンサにおいて、メモリに予め記憶されている各画素の出力特性のバラツキの補正値を読み出して、演算回路によってそのメモリから読み出された補正値を用いて対応する画素の出力補正のための演算処理を行う手段を設け、各画素の画信号を読み出すようにしたイメージセンサ本体が実装されたチップが収納されるパッケージの内部に、前記メモリおよび演算回路を設けたことを特徴とするイメージセンサ。
  17. メモリおよび演算回路が実装された回路基板をパッケージの内部に配設したことを特徴とする請求項14の記載によるイメージセンサ。
  18. 画素単位に用いられるMOS型の光センサ回路の出力側に基準抵抗を介してバイアス電圧を印加してセンサ信号を読み出すようにしたイメージセンサにあって、温度センサによってイメージセンサの温度を検出して、その検出温度に応じて前記バイアス電圧の値を可変に調整する手段を設けるようにしたイメージセンサの出力補正装置。
  19. イメージセンサから読み出されるセンサ信号をデジタル信号に変換するAD変換器と、温度センサによる温度検出信号をデジタル信号に変換するAD変換器と、予め温度に応じた補正値がテーブル設定されており、AD変換された温度信号に応じた所定の補正値を読み出すメモリと、その読み出された補正値を用いて、デジタル演算処理によってAD変換されたセンサ信号の温度補正を行うデジタル温度補正回路とを設けたことを特徴とする請求項16の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  20. メモリから読み出される補正値が温度に応じたオフセット補正値であり、そのオフセット補正値を用いてイメージセンサから読み出されるセンサ信号のオフセット補正を行うようにしたことを特徴とする請求項17の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  21. メモリから読み出される補正値が温度に応じたゲイン補正用の乗数であり、そのゲイン補正用の乗数を用いてイメージセンサから読み出されるセンサ信号のゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項17の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
  22. メモリから読み出される補正値が温度に応じたオフセット補正値およびゲイン補正用の乗数であり、そのオフセット補正値を用いてイメージセンサから読み出されるセンサ信号のオフセット補正を行ったのち、ゲイン補正用の乗数を用いてそのオフセット補正されたセンサ信号のゲイン補正を行わせるようにしたことを特徴とする請求項17の記載によるイメージセンサの出力補正装置。
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