以下、本発明の一実施形態の平面表示装置について図面に基づいて説明する。
しかし、本実施形態の内容が多いため、その内容を理解しやすいように始めに目次を記載しておく。
A.平面表示装置
A−1.第1の実施形態
(1)平面表示装置の構成
(1−1)アレイ基板11の構成
(1−2)各回路の構成
(2)画素16の構成
(2−1)表示画素26の構成
(2−2)ホトセンサ画素27の構成
(2−3)ホトセンサ画素27の配置
(2−4)ホトセンサ画素27の形成領域と表示領域
(3)ホトセンサ画素27の等価回路の構成と動作内容
(3−1)等価回路の説明
(3−2)動作のタイミング
(3−3)第1の変更例
(3−4)第2の変更例
(3−5)第3の変更例
(4)周辺部の構成
(4−1)コンパレータ回路155の機能
(5)表示と読み取り方法
(6)露光時間Tc
(7)ホトセンサ35の端子電圧
(8)複数回の画像取込み動作
(9)選択回路の分割
(9−1)2分割の場合
(9−2)2分割以上の場合
(10)ソースドライバ回路14における選択機能
(11)図17の動作タイミング
(12)露光時間Tcを短くする方法
(13)露光時間Tcを長くする方法
(14)第1の変更例
(14−1)第1の変更例の動作
(14−2)第1の変更例の変更例
(15)第2の変更例
(16)第3の変更例
A−2.第2の実施形態
(1)画素の構成
(2)コンパレータ回路155の変更例
A−3.第3の実施形態
(1)露光時間Tcとプリチャージ信号Vpの関係
(2)マトリックス処理
A−4.第4の実施形態
A−5.第5の実施形態
A−6.第6の実施形態
A−7.第7の実施形態
A−8.変更例
(1)第1の変更例
(2)第2の変更例
(3)第3の変更例
(4)第4の変更例
(5)第5の変更例
(6)第6の変更例
(7)第7の変更例
(8)第8の変更例
(9)第9の変更例
A−9.第8の実施形態
(1)第1の変更例
(2)第2の変更例
(3)第3の変更例
A−10.第9の実施形態
(1)反転回路501の構成
(2)動作の内容
(3)第1の変更例
(4)第2の変更例
(5)第3の変更例
A−11.第10の実施形態
(1)第1の変更例
(2)第2の変更例
(3)第3の変更例
A−12.第11の実施形態
(1)第1の変更例
(2)第2の変更例
(3)第3の変更例
(4)第4の変更例
(5)第5の変更例
(6)第6の変更例
(7)第7の変更例
(8)第8の変更例
A−13.第12の実施形態
B.平面表示装置の具体例
(1)アレイ基板11の構成
(2)カラーフィルタ、偏光板、位相フィルム
(3)他の構成
(4)読み取り動作
(5)遮光動作
(6)光ペンによる動作
(7)変更例
C.平面表示装置の駆動方法
C−1.第1の実施形態
(1)オン出力領域と影
(1−1)図66の場合のオン出力領域とオフ出力領域
(1−2)図67の場合のオン出力領域とオフ出力領域
(1−3)図68の場合のオン出力領域とオフ出力領域
(1−4)オン出力とオフ出力領域
(1−5)オン画素数割合
(2)キャリブレーション
(3)コンパレータ回路155によるデータ化
(4)プリチャージ信号Vpによる操作と処理
(4−1)プリチャージ信号Vpなどの保持
(4−2)プリチャージ信号Vpの設定と最適化
(5)ホトセンサ処理回路
(6)露光時間Tc
(7)キャリブレーションと露光時間Tc
(8)その他の調整
C−2.第2の実施形態
(1)キャリブレーションとプリチャージ信号Vp
(2)オン出力領域の面積
(3)中心座標
(4)変更例
C−3.第3の実施形態
(1)指などが触れた位置の検出
(2)表示パネルの配置方向
(3)圧力による方法
D.入力座標の検出方法
D−1.第1の実施形態
(1)基準電圧位置
(2)オン画素数割合
(4)補正係数
(4)露光時間Tcとの関係
(5)m、nの値
(6)温度補正
(7)プリチャージ信号Vpの処理方法
(8)ホトセンサ構成
D−2.第2の実施形態
D−3.第3の実施形態
D−4.第4の実施形態
D−5.第5の実施形態
E.外部照度の取得方法
E−1.第1の実施形態
(1)照度補正係数Hの調整
(2)バックライト輝度の制御
(3)プリチャージ信号(キャリブレーション電圧)の調整
E−2.第2の実施形態
E−3.第3の実施形態
E−4.第4の実施形態
(1)キャリブレーション
(2)ヒステリシス動作
(3)露光時間Tcの設定
F.ホトセンサの特性補償
(1)特性分布
(2)処理ブロック(BL)
(3)処理ブロック(BL)と区分
(4)プリチャージ信号Vpの印加
(4−1)プリチャージ信号Vpの大きさ
(4−2)プリチャージ信号Vpの差
(4−3)プリチャージ信号Vpの印加位置
(5)液晶パネル駆動方法への対応
(6)プリチャージ信号Vpの変化
(7)基本プリチャージ信号Vp
(8)調整方法
(8−1)動作状態
(8−2)調整方法の変更例
(8−3)レーザーショットムラ対策
(8−4)平均化処理
(9)処理ブロックに印加するプリチャージ信号Vpの種類
(10)プリチャージ信号Vpの変化
G.入力不可領域の設定
(1)プリチャージ信号Vpの設定
(2)入力動作
(3)画面表示との連動
(4−1)第1の変更例
(4−2)第2の変更例
(4−3)第3の変更例
(4−4)第4の変更例
(4−5)第5の変更例
(4−6)第6の変更例
(4−7)第7の変更例
(4−8)第8の変更例
(4−9)第9の変更例
(5)接近、接触、離脱
(6)プリチャージ信号Vpと露光時間Tcの変化
(7)外乱の影響
H.V0電圧の取得
(1)第1の変更例
(2)第2の変更例
(3)第3の変更例
I.接触検出
(1)処理ブロック(BL)のサイズ
(2)影位置の検出
(3)カーソル表示
(3−1)第2の変更例
(3−2)第3の変更例
(4)オン出力領域と入力検出ホトセンサ
(5)座標位置の特定
(5−1)複数の座標位置処理
(5−2)対象物の入力方向
(5−3)表示画面の配置方向
(5−4)入力確認
(5−5)キャリブレーションの開始
(6)接近、接触、離脱時のオン画素数割合(%)の変化
(7)入力判定方式
(8)接近と離脱信号処理
(8−1)第1の変更例
(8−2)第2の変更例
(8−3)第3の変更例
(8−4)第4の変更例
J.回路構成と動作
(1)第1の実施形態
(2)第2の実施形態
K.適用例
(1)携帯電話
(2)ビデオカメラ
以下、順番に図面に基づいて説明していく。
[A.平面表示装置の内容]
[A−1]第1の実施形態
以下、本発明の第1の実施形態の平面表示装置について説明する。
(1)平面表示装置の構成
図1は本実施形態に係る平面表示装置の概略構成図である。本実施形態は、少なくとも画像表示領域10に配されたホトセンサ画素27による画像取込み機能を有することを特徴としている。
図1の平面表示装置は、主としてアレイ基板11からなるパネル部と回路基板17とで構成されている。
なお、座標入力機能を有する平面表示装置をインプットディスプレイと呼ぶ。
(1−1)アレイ基板11の構成
本実施形態の画素16(表示画素26+ホトセンサ画素27)は、水平方向320画素・垂直方向240画素の表示解像度を有する。画素は水平方向に赤(R)、青(B)、緑(G)の部分に分割され、それぞれにソース信号線21が設けられる。ソース信号線21の総数は、320x3=960本で、表示画素26を駆動するゲート信号線22の総数は240本である。
アレイ基板11上には、ソース信号線23及びゲート信号線22と、前記信号線により制御される画素16(表示画素26+ホトセンサ画素27)と、ソース信号線23を駆動するICよりなるソースドライバ回路14と、ゲート信号線22を駆動するICよりなるゲートドライバ回路12と、画像を取り込んで出力するホトセンサ処理回路18とが設けられている。これらの回路は、例えば低温ポリシリコン技術で形成されたトランジスタにより形成されている。
なお、トランジスタの形成は、低温ポリシリコン技術に限定されるものではなく、プロセス温度が450℃以上の高温ポリシリコン技術によるものでもよい。また、固相(CGS)成長させた半導体膜を用いてトランジスタを形成してもよい。また、トランジスタは、アモルファスシリコン技術で形成してもよい。画素16はマトリックス上に形成されている。
また、画素16の表示画素26は液晶素子に限定されるものではなく、EL素子などから構成される自己発光素子で構成してもよい。
(1−2)各回路の構成
ソースドライバ回路14は、入力デジタル画素データを表示素子の駆動に適したアナログ電圧に変換するデジタルアナログ(DA)変換回路を含む。また、ソースドライバ回路14はPWM変調などを実施するデジタル出力を行うものであってもよい。この場合はデジタルデータをパルス的にソース信号線23に印加する構成であるので、デジタルアナログ(DA)変換回路は不要である。
表示部10がEL素子で構成されている場合は、ソースドライバ回路14は、電流出力の映像信号を出力するものであってもよい。EL素子の場合は、好ましくは、ソースドライバ回路14はシリコンなどのチップで形成したものをCOG(ガラスオンチップ)技術でアレイ基板11に実装した構成を採用することが好ましい。メモリ機能などをIC内に内蔵できコンパクト化を実現できるからである。
回路基板17上には、アレイ基板11上の各回路を制御するコントロールIC(図示せず)、画像データ等を記憶するメモリ(図示せず)と、アレイ基板11及び回路基板17で使用する各種の直流電圧を出力する電源回路(図示せず)とを実装してもよい。なお、コントロールIC(図示せず)とは別個にCPU、MPUを設けてもよいし、メモリや電源回路をICよりなる映像信号処理回路と一体化してもよいし、ディスクリート部品を回路基板17、アレイ基板11上に実装してもよい。
回路基板17に実装される素子、ICなどは、例えばポリシリコン技術で作製してもよい。また、アレイ基板11に直接に形成してもよい。以上の事項はソースドライバ回路14、信号処理回路18にも適用されることは言うまでもない。
ゲートドライバ回路12aは、アレイ基板11に低温ポリシリコン技術で形成することが好ましい。狭額縁化を実現できるからである。コストも低減できる。ゲートドライバ回路12aはゲート信号線22aを順次選択し、ソースドライバ回路14と同期をとって表示画素26に映像データを書き込む動作を行う。
ゲートドライバ回路12aはゲート信号線22b及びゲート信号線22cを順次選択し、ソースドライバ回路14と同期をとってホトセンサ画素27に書き込み信号(プリチャージ信号Vpまたはプリチャージ電流)を印加する。また、ホトセンサ画素27から出力電圧(センサ電圧)を取り出す動作を行う。
プリチャージ信号Vpは、電圧と電流がある。本明細書では主としてプリチャージ信号Vpは、電圧として説明をするが、図59、図60のように、プリチャージ信号Vpとしては電流の場合もある。
また、本実施形態において、トランジスタ32bの動作状態を読み出すとして説明するが、本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、ホトセンサ35の一端子をトランジスタ32cのドレイン端子に接続した構成の場合は、トランジスタ32bがなくとも、トランジスタ32cをクローズすることにより、ホトセンサ35の端子電圧を読み出すことができる。つまり、本実施形態は、光により変化するデバイスの端子電圧または電荷の変化状態を検出できるものであればいずれの構成であってもよい。なお、1つのホトセンサ画素27に複数のホトセンサ35が形成されている場合もある。
ホトセンサ画素27は、光を照射されることによりホトセンサ35がリークし、出力状態が変化する。あるいは、ホトセンサ画素27が影にされることにより、リークがなく所定の状態を保持する。
画像表示の書き換え周期に同期してホトセンサ画素27にプリチャージ信号が印加される。また、ホトセンサ画素27は、画像表示の書き換え周期に同期して動作状態が読み出される。但し、画像表示の書き換えは1フレーム毎に実施され、ホトセンサ画素27にプリチャージ信号を印加する周期、あるいはホトセンサ画素27の動作状態を読み出す周期は、2フレーム周期で実施される場合がある。また、これらは、フレーム周期でなく、水平走査期間単位で実施される場合がある。水平走査期間単位で実施される場合であっても、画像表示の書き換えと同期を取って行われる。但し、画素行を選択し、各画素行の表示の書き換えタイミングと、ホトセンサ画素27にプリチャージ信号を印加するタイミングは同時であることに限定されるものではない。一定の遅延時間を設定して実施されることもある。
プリチャージ信号は、ホトセンサ画素27に印加され、ホトセンサ35を所定の状態にする。ホトセンサ35は光照射によりインピーダンスが変化し、また、変化状態を維持する。ホトセンサ35は、主として光照射により電流または電荷のリークが発生し、ホトセンサ35の端子電圧が変化する。
ホトセンサ画素27は、遮光されることより、プリチャージ信号を維持する。または、電流または電荷をリークする速度が遅くなる。もしくは、ホトセンサ35に印加された電圧の電位低下が遅くなる。ホトセンサ画素27が遮光されず、光がホトセンサ35に照射されると、電流または電荷のリーク速度が速くなる。電流または電荷がリークし、ホトセンサ35の端子電圧が一定以上低下すると、図14のホトセンサ画素27では、トランジスタ32bがオフする。
プリチャージ信号が印加されることにホトセンサ画素27は初期状態あるいは所定状態にセットされ、ホトセンサ画素27に光が照射されることによりホトセンサ画素27の動作状態が変化する。ホトセンサ画素27に光が照射されないときは、初期状態または所定状態近傍の状態を保持する。つまり、プリチャージ信号とは、ホトセンサ画素27の動作に必要なエネルギーを与える信号であって、かつ、所定の閾値にホトセンサ画素27を設定する信号である。また、所定の閾値とは、光照射によりホトセンサ画素27の動作が変化できる値である。例えば、プリチャージ信号の値が、図14のトランジスタ32bがオフ状態となる電圧であれば、最初からトランジスタ32bはオフ状態である。光をホトセンサ35に印加してもトランジスタ32bはオフ状態であるから変化しない。この状態は、プリチャージ信号が所定の閾値以下であり、図91などの実施形態で応用する例など以外では、プリチャージ信号としては適正でない。つまり、プリチャージ信号は、所定の強さの光が、所定期間の間にホトセンサ画素27に照射された場合に、ホトセンサ画素27の動作状態が変化する値のものを、ホトセンサ画素27に印加する。
ホトセンサ画素27には、プリチャージ信号が印加され、光が照射されることにより、ホトセンサ35に保持されたプリチャージ信号が変化する。本実施形態のホトセンサ35には所定の周期でプリチャージ信号が印加される。また、光はホトセンサ画素27に常時照射されている。プリチャージ信号は、所定周期で、ホトセンサ画素27を所定状態に設定するものである。また、ホトセンサ画素27を所定状態にリセットするものと考えても良い。例えば、図14の実施形態において、ホトセンサ35に光が照射されトランジスタ32bがオフ状態となっても、プリチャージ信号の印加によりトランジスタ32bがオン状態に設定される。
本明細書において、プリチャージ信号とは、プリチャージ電圧Vpとプリチャージ電流の場合がある。説明を容易にするため電圧を主として例示し、プリチャージ信号Vpとして説明する。また、プリチャージ電流によりホトセンサ35にプリチャージ電圧Vpが保持されると考えても良い。もちろん、プリチャージ電流がホトセンサ画素27に保持されることも本実施形態の技術的範疇である。
また、プリチャージ信号とは、ホトセンサ画素27をオン状態にする信号もしくはオフ状態にする信号として理解してもよい。また、プリチャージ信号とはホトセンサ画素27の動作状態を変化させる信号として理解してもよい。
また、ホトセンサ画素27がオン状態とは、プリチャージ信号が所定閾値以上で維持されている状態であり、オフ状態とは、プリチャージ信号が所定閾値以下となった状態である。但し、この例は、図14のように、トランジスタ32bがNチャンネルトランジスタの場合である。トランジスタ32bがPチャンネルトランジスタの場合または構成が異なる場合は、オンオフ状態は逆の関係となる。または逆の関係の動作にすることができる。この場合も本実施形態の技術的範疇である。
ホトセンサ画素27に印加するプリチャージ信号Vpは、ICからなるホトセンサ処理回路18から出力される。プリチャージ信号Vpはプリチャージ信号線24に印加される。ホトセンサ画素27からの出力電圧は、ホトセンサ出力信号線25に出力されホトセンサ処理回路18に取り込まれる。
ホトセンサ出力信号線25には電圧を出力するとして説明するが、これに限定するものではなく、電流あるいは電荷がホトセンサ出力信号線25に出力される、もしくは入力される動作であってもよいことは言うまでもない。
また、ホトセンサ出力信号線25には、電流あるいは電圧が入出力されることにより、ホトセンサ35の動作状態を検出することに限定するものではない。ホトセンサ出力信号線25に電流あるいは電圧などが流入あるいは流出の方向を検出し、ホトセンサ35の動作状態を検出するものであってもよい。
本明細書において、ホトセンサ画素27の動作状態を検出するとして説明する。しかし、本実施形態において、ホトセンサ35あるいはホトセンサ画素27の動作状態が変化したこと、あるいは所定状態が維持されていることがわかればよい。したがって、検出とは、ホトセンサ画素27の動作状態を認識するというような広範囲の意味である。あるいは、ホトセンサ画素27の動作状態を記憶し、前回の動作状態と比較するなどの意味である。また、ホトセンサ画素27のオン状態とオフ状態を検出することだけでなく、オン状態の変化状態あるいはオフ状態の変化状態を検出してもよい。例えば、ホトセンサ画素27のオン状態の閾値が2.0Vであるとき、ホトセンサ画素27から読み出すときに得られた電圧あるいは電圧レベルが、2.5Vのオン状態、2.8Vのオン状態、1.8Vのオフ状態として区別して処理あるいは検出もしくは測定することが例示される。
ホトセンサ信号処理回路15はゲートドライバ回路12b及びホトセンサ処理回路18を制御する共に、ホトセンサ処理回路18からの出力データを演算あるいは比較処理などを実施する。また、光が照射あるいは遮光されているホトセンサ35の位置を判断し、その座標位置を出力するものである。また、外部のマイコン(図示せず)と制御データの入出力を制御するものである。
ホトセンサ信号処理回路15は、シリコンなどのチップで形成したものをCOG(ガラスオンチップ)技術でアレイ基板11に実装した構成を採用することが好ましい。メモリ機能などをIC15内に内蔵でき、本実施形態の情報表示装置のコンパクト化を実現できるからである。
回路基板17上には、表示制御及び画像取込制御を行う映像信号処理回路(IC)21が実装されている。アレイ基板11と回路基板17とは、例えばフレキシブル基板(FPC)20を介して各種信号の送受信を行う。映像信号処理回路21からの出力映像信号はソースドライバ回路14に印加される。
ホトセンサ信号処理回路15は、回路の構成要素として、内部にホトセンサ35の撮像データを取り出し、平均階調を検出するカウンタを内蔵してもよい。ここで「平均階調」とは、出力データの階調を複数画素16にわたって平均したものをいう。最終的に256階調の画像を構成しようとする場合、10画素中5画素が白、残り5画素が黒のデータの場合、平均階調は、256[階調]x5[画素]/10[画素]=128[階調]とする。
(2)画素16の構成
図2、図3は画素16(表示画素26+ホトセンサ画素27)を中心として詳細に示した本実施形態の平面表示装置のブロック図である。なお、画素16は1つしか図示していないが、図1に図示したように、画素はマトリックス状に形成されている。また、他の構成要素も説明を容易にするために、省略をしている。図2の画素16は、表示画素26とホトセンサ画素27で構成される。
(2−1)表示画素26の構成
表示画素26は、縦横に列設されるソース信号線23及びゲート信号線22aの各交点もしくは近傍に形成される。表示画素26は、薄膜トランジスタ、FETあるいはバイポーラトランジスタ(以下、トランジスタという)36と、トランジスタ36の一端に形成された画素電極31と対向電極654間に構成される液晶層653、共通信号線38との間に接続される補助容量37から構成される(図3、図65)。
(2−2)ホトセンサ画素27の構成
ホトセンサ画素27は図3に図示されるように、ホトダイオードとして動作するトランジスタ35と、プリチャージ信号Vpを保持する補助容量(コンデンサ)34と、ソースフォロワとして動作するトランジスタ32bと、プリチャージ信号Vpを補助容量34に印加するスイッチング素子として動作するトランジスタ32aと、トランジスタ32bのソースフォロワ出力をホトセンサ出力信号線25に選択して出力するトランジスタ32cとから構成される。
ホトセンサ素子35の一端子は、共通信号線38に接続されている。共通信号線38の電位は、グランド電位など固定値に保持することが好ましい。なお、補助容量37の一端子を構成する共通信号線38と、ホトセンサ素子(ホトダイオード)35の一端子を構成する共通信号線38とは分離し、同電位または別電位を印加できるように構成してもよい。
(2−3)ホトセンサ画素27の配置
一例として図4では、ホトセンサ画素27は各画素16に形成されている。つまり、表示画素26の形成数とホトセンサ画素27の形成数とは同一である。
ホトセンサ画素は、図5に示すように、RGBの画素16(26R、26G、26B)に1つのホトセンサ画素27bを配してもよい。
図6に示すように、2画素に1つのホトセンサ画素(27a、27b、27c)を配置または形成してもよい。好ましくは、図6に示すように、偶数画素行の奇数画素列にホトセンサ画素27を配置し、奇数画素行の偶数画素列にホトセンサ画素27を配置するように構成する。
図7に図示するように、RGBの画素の組で、1つのホトセンサ画素27を配置あるいは形成してもよい。ホトセンサ画素27の形成面積を大きくでき、感度がよくなる。したがって、低照度であっても、入力対象物を検出できる。
図8に図示するように、6画素(26Rx2、26Gx2、26Bx2)で、1つのホトセンサ画素27を配置あるいは形成するという構成であってもよい。図8では、ホトセンサ画素27を形成する行は、2画素行に1行としている。図8のように構成することにより、図7より大きなホトセンサ画素27の面積を確保することができ、感度が向上する。
上記したように、ホトセンサ画素27は全ての表示画素26に対応して形成することには限定されない。図9に図示するように1画素16は、RGBの3つの副画素26R、26G、26Bからなる。各副画素27は、トランジスタ36と、コンデンサ34に電荷を蓄積するか否かを制御するトランジスタ32aと、画像取込ホトセンサ(光検出ホトセンサ)35と、プリチャージ信号Vpを保持するコンデンサ34と、コンデンサ34の蓄積電荷に応じた2値データを出力するトランジスタ32bと、トランジスタ32bの保持データを出力するトランジスタ32cとを具備する。
ホトセンサ35は、トランジスタをダイオード接続した構成を例示しているが、これに限定するものではない。光照射により抵抗値などが変化するものであればいずれのものであってもよい。例えば、ホトダイオードが例示される。その他、大抵の半導体物質は光センサとして物理特性あるいは動作が変化する性質があるため、本実施形態の平面表示装置に使用することができる。
画素16にSRAM(書き換え可能なメモリ)を形成してもよい。各画素16の輝度あるいは光透過率は、補助容量34に蓄積された電荷に基づいて決まる画素電極電位と、対向基板36上に形成されたコモン電極の電位との差によって階調制御される。
画素16は、奇数画素行または奇数画素列にホトセンサ画素27を形成し、偶数画素行または偶数画素列にホトセンサ画素27を形成しない構成でもよい。さらに、偶数画素行または偶数画素列にホトセンサ画素27を形成し、奇数画素行または奇数画素列にホトセンサ画素27を形成しない構成でもよい。
また、3画素行あるいは3画素列あるいは4画素以上おきにホトセンサ画素27を形成してもよい。表示領域10にランダムにホトセンサ画素27を形成してもよい。一定間隔にホトセンサ画素27を構成してもよい。3x3画素などのようにマトリックス状にホトセンサ画素27を構成してもよい。
ホトセンサ画素27の位置は、表示領域10内に限定するものではなく、表示領域10外に構成してもよい。例えば、表示領域10の周辺部にホトセンサ画素27を形成する構成が例示される。画素16に形成するホトセンサ画素27は1つに限定するものではなく、複数のホトセンサ画素26を1つの画素16に形成してもよい。
なお、ホトセンサ画素27のホトセンサ35に遮光膜を形成することが好ましい、ホトセンサ35が外光を感知し、バックライトからの光を感知しないようにする場合は、遮光膜は、ホトセンサ35とバックライト間に形成または配置する。
(2−4)ホトセンサ画素27の形成領域と表示領域
以上の実施形態では、表示領域10にホトセンサ画素27と表示画素26を形成した実施形態であった。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、図10に図示するように、アレイ基板11の半分あるいは所定の領域10aに表示画素26をマトリックス状に形成し、他の領域に情報入力領域として、ホトセンサ画素27をマトリックス状に形成してもよい。
図11に図示するように、アレイ基板11aに表示画素26をマトリックス状に形成し、アレイ基板11bにホトセンサ画素27をマトリックス状に形成してもよい。アレイ基板11aとアレイ基板11b間はフレキシブル基板20で結線し、フレキシブル基板20を介してアレイ基板11aとアレイ基板11b間で信号を送受信する。
図12に図示するように、アレイ基板11に表示画素26をマトリックス状に形成し、表示領域10の周辺あるいは4隅などに、ホトセンサ画素27を形成してもよい。
図13に図示するように、1つのアレイ基板11において、表示領域10aに表示画素26をマトリックス状に形成し、表示領域10bにホトセンサ画素27と表示画素26をマトリックス状に形成してもよい。
(3)ホトセンサ画素27の等価回路の構成と動作内容
画素16は図3に示すように、表示画素26とホトセンサ画素27から構成される。表示画素26はソースドライバ回路14により映像信号が印加される。映像信号の印加タイミングはゲートドライバ回路12aで制御される。
(3−1)等価回路の説明
ホトセンサ画素27の等価回路図を図14に図示する。ホトセンサ画素27は図3に図示されるように、ホトダイオードとして動作するトランジスタ(ホトセンサ)35を具備する。本実施形態ではホトセンサ35は、Nチャンネルのトランジスタをダイオード接続することにより形成している。Nチャンネルのトランジスタをダイオード接続することにより、構成が容易になり、電荷の保持特性も向上する。
本実施形態はこの構成に限定するものではない。例えば、ホトセンサ35をPチャンネルのトランジスタで形成してもよい。また、薄膜ダイオード(TFD)で構成してもよい。
ホトセンサ画素27を構成するトランジスタもNチャンネルで構成しているがこれに限定するものではない。Pチャンネルトランジスタで構成してもよい。トランジスタ32などは、アレイ基板11に直接形成するとしているが、これに限定するものではなく、転写技術等で表示画素26、ホトセンサ画素27などを転写して、アレイ基板11上に形成してもよいことは言うまでもない。
ホトセンサ35に光が照射されると、ホトセンサ35は光の強度と光の照射時間に応じてリークする。このリークによりホトセンサ35の両端子間の電位が低下する(コンデンサ34に保持された電荷が放電される)。したがって、ホトセンサ35の両端子間電位を測定または検出することにより、ホトセンサに光が照射されたこと、あるいはホトセンサに照射された光の相対的な強度を把握することができる。
プリチャージ信号Vpを保持する補助容量(コンデンサ)34は、ゲート絶縁膜を用いて構成する。ゲート絶縁膜を利用することにより小面積で容量の大きな補助容量を構成できる。
ソースフォロワとして動作するトランジスタ32bのゲート端子にはホトセンサ35の一端子が接続され、また、補助容量34の一端子が接続される。トランジスタ32bのゲート端子電圧が一定値以下(Vt電圧)になると、トランジスタ32bはオフ状態となる。Vt電圧以上であると、トランジスタ32cはオン状態となる。Vt電圧が所定閾値となるが、この所定閾値は、トランジスタ32b、ホトセンサ35の特性により異なる。したがって、所定閾値はホトセンサ画素27毎に異なる。処理を容易にするため、複数の区分、複数のホトセンサ画素27に対して共通の所定閾値として用いても良い。
なお、本明細書では、Vt電圧以上でホトセンサ画素27がオン状態となり、Vt電圧以下でホトセンサ画素27がオフ状態になるとして説明するが、これば理解を容易にするためである。実際には、バックライトなど光など外乱あるいは測定タイミングあるいは画素を構成するトランジスタなどの寄生容量により、Vt電圧は変化する。そのため、Vt電圧に所定のマージンの増減を行う。あるいはVt電圧に処理をおこなった電圧を所定閾値として用いる。
トランジスタ32aはプリチャージ信号線24に印加されたプリチャージ信号Vpをホトセンサ35の一端子に印加する。ゲート信号線22cにオン電圧が印加されると、トランジスタ32aがオンする。プリチャージ信号Vpは、トランジスタ32bがオンする電圧(Vt電圧以上)である。ホトセンサ35に光が照射されると、コンデンサ34に保持された電荷がホトセンサ35のチャンネル間を通じて放電される。好ましくは、プリチャージ信号Vpは、1フィールドもしくは1フレーム(1画面の書き換え周期)毎に印加される。もちろん、複数フィールドもしくはフレーム(複数画面の書き換え周期)に1回印加してもよい。
ホトセンサ画素27には、トランジスタ32aにより、プリチャージ信号Vpがトランジスタ32bのゲート端子に印加される。トランジスタ32cはゲートドライバ回路12bで制御される。トランジスタ32cのゲート端子はゲート信号線22bに接続されている。ゲート信号線22bにオン電圧が印加されると、トランジスタ32cがオンする。トランジスタ32bがオン状態であれば、ホトセンサ出力信号線25の電荷は、トランジスタ32c、32bを介して、共通信号線38に放電される(共通信号線38の電位によっては充電される場合もある)。
ホトセンサ出力信号線25の電荷の変化により、ホトセンサ出力信号線25の電位が変化する。トランジスタ32cがオンしても、トランジスタ32bがオフ状態であれば、ホトセンサ出力信号線25の電荷は変化しない。
以上のように、ホトセンサ出力信号線25の電荷の変化を検出すれば、トランジスタ32bがオン状態か、中間的なオン状態か、もしくはオフ状態かを検出することができる。つまり、この検出はトランジスタ32bのゲート端子の電位を検出していることになる。トランジスタ32bのゲート端子電圧は、プリチャージ信号Vpの大きさと、ホトセンサ35に照射された光の強度及び照射時間(露光時間Tc)により変化する。
(3−2)動作のタイミング
トランジスタ32cをオンさせる周期あるいはタイミングは、1フィールドもしくは1フレーム(1画面の書き換え周期)毎に実施される。あるいは、1フレーム期間もしくは1水平走査期間を1単位として実施される。例えば、2フレーム期間、10水平走査期間周期でトランジスタ32cをオンさせてホトセンサ35の動作状態を読み出し、また、トランジスタ32aをオンさせてプリチャージ信号Vpをホトセンサ35に印加する。
画像表示は、プリチャージ信号Vpを印加する周期及びタイミングと同期をとって実施される。トランジスタ32cをオンさせるタイミング(選択タイミング)は複数フィールドもしくは複数フレーム(複数画面の書き換え周期)周期としてもよい。
プリチャージ信号Vpの大きさ、露光時間Tc(トランジスタ32aをオン状態にしてトランジスタ32bのゲート端子にプリチャージ信号Vpを印加した時刻から、トランジスタ32cをオン状態にしてホトセンサ出力信号線25にトランジスタ32bの動作状態または、ホトセンサ35の動作状態を取りだすまでの時間)、ホトセンサ35の光リーク量(感度)からホトセンサ35に照射されている光の強弱を検出することができる。
光の強弱は、イメージスキャナのように画像の読み取りに動作にほかならない。本実施形態は、マトリックス状にホトセンサ画素27を形成している。したがって、各ホトセンサ画素27のトランジスタ32bのオンオフ状態を検出(測定)することにより、表示領域10に結像あるいは照明された画像イメージを取り込むことができる。また、物体の影、物体で反射した光を検出あるいはパネルに取り込むことができる。
以降、ホトセンサ35の端子電圧により動作が変化するトランジスタ32bを検出トランジスタ32bと呼ぶ。また、スイッチング動作するトランジスタ32c、トランジスタ32aをスイッチトランジスタ32a、32cと呼ぶ。
(3−3)第1の変更例
図14における補助容量34の一端子を構成する共通信号線38と、ホトセンサ素子(ホトダイオード)35の一端子を構成する共通信号線38とは分離し、同電位または別電位を印加できるように構成してもよい。
(3−4)第2の変更例
共通信号線38に印加する電圧は可変できるように構成しておくことが好ましい。共通信号線38に印加する電圧により、ホトセンサ35に保持された電圧が、トランジスタ32bのVt電圧以下になる時間を調整あるいは可変することができるからである。あるいは、Vt電圧の前後の一定電圧範囲内に調整あるいは設定することにより、ホトセンサ35に保持された電圧がトランジスタ32bのVt電圧以下になる時間を調整あるいは可変することができるからである。
「Vt電圧」とは、この電圧以上の電圧値をトランジスタ32bのゲート端子に印加することによりトランジスタ32bをオン状態あるいはオン状態に類似する状態に変化させ、トランジスタ32bのチャンネル間のインピーダンスが低下する、あるいはトランジスタ32bに電流が流れるあるいは流れやすくなる状態に変化させる電圧である。
Vt電圧以下の電圧値をトランジスタ32bのゲート端子に印加することによりトランジスタ32bにオフ状態あるいはオフ状態に類似する状態に変化し、トランジスタ32bのチャンネル間のインピーダンスが高くなる。あるいはトランジスタ32bに電流が流れないあるいは流れにくくなる状態に変化する。以上は、トランジスタ32bがNチャンネルの場合である。Pチャンネルの場合は動作が逆になる。
トランジスタ32はNチャンネルとPチャンネルのいずれで形成してもよい。また、トランジスタ32bは印加されたVt電圧を電流変換する動作、印加されたVt電圧を増幅あるいは一定の電圧に変換する動作のいずれの動作でもよい。例えば、カレントミラー動作や、オフセットキャンセル動作を行う構成にしてもよい。これらは本実施形態の技術的範疇である。
(3−5)第3の変更例
トランジスタ32c、トランジスタ32b、トランジスタ32aは、トランジスタに限定するものではなく、TFDなどで形成してもよい。TFDの場合におけるVt電圧とは、TFDの一端子に印加された電圧によりTFDの動作状態(オン状態あるいはオン状態に類似する状態、オフ状態あるいはオフ状態に類似する状態)に変化する電圧を言う。
トランジスタ32は薄膜トランジスタに限定するものではなく、FET、バイポーラトランジスタ、CMOSトランジスタなどで形成してもよい。また、バイポーラトランジスタとCMOSトランジスタを混在して画素16を形成してもよい。また、PチャンネルとNチャンネルのトランジスタを混在して画素16を形成してもよい。
(4)周辺部の構成
図15は、画素16の周辺部を図示した構成図である。ホトセンサ出力信号線25は、ホトセンサ処理回路18と接続されている。ホトセンサ処理回路18は、主として、コンパレータ回路155と選択回路151から構成される。選択回路31は一例としてアナログスイッチである。他にメカニカルなリレー回路、MOSリレーなどで構成あるいは形成してもよい。また、選択回路151はスイッチングあるいは選択回路の他、シフトレジスタ回路などを有している。
ホトセンサ画素27とコンパレータ回路155の接続状態は図16に示している。コンパレータ回路155はオペアンプ回路あるいは差動アンプなどでもよい。つまり、一端子に比較電圧あるいは比較対照に対してコンパレータ回路155の出力が変化するものであればいずれでもよい。
図15ではコンパレータ回路155によりホトセンサ出力信号線25に印加された電圧の変化などを検出するとしたがこれに限定するものでない。
図17に示すようにコンパレータ回路155などを構成せず、電圧(電流)出力をアナログ−デジタル変換回路(AD回路)171でデジタルデータに変換して処理を実施するものであってもよい。また、出力されるアナログデータを直接処理するものであってもよい。
コンパレータ回路155などは全てのホトセンサ出力信号線25の出力に配置または形成することに限定されるものではない。偶数画素列にのみにコンパレータ回路155などを形成する構成などでもよい。また、コンパレータ回路155の前段(ホトセンサ出力信号線とコンパレータ回路155間に選択回路151を配置し、コンパレータ回路155の形成数を減少させてもよい。
コンパレータ回路155の特徴は、比較電圧Vrefに対して、大きいあるいは小さいかを判定し、ロジック的にHまたはLを出力(2値化)することに特徴ある。したがって、出力がロジック信号に変換されるため、以降のロジック処理が容易になる。つまり、コンパレータ回路155に印加した比較電圧Vrefとホトセンサ画素27からよみだされた信号とを比較し、比較電圧Vref以上か以下かの2値化信号に変換する。2値化信号に変換することにより、入力された座標位置の検出処理が容易になる。
本実施形態はこれに限定するものではなく、アナログ的に出力するもの(オペアンプ回路などを使用する)であってもよい。また、コンパレータ回路155の出力が2値(大、小、一致)を出力するものであってもよい。また、コンパレータ回路、オペアンプ回路は一定の範囲内の電圧値あるいは電圧範囲では出力が変化しないようにヒステリシス特性を有するように構成あるいは形成することが好ましい。また、コンパレータ回路155は電流を電圧に変換する回路構成(例えば、オペアンプ素子を用いた電流−電圧変換回路などが例示される)であってもよい。
ゲートドライバ回路12はアレイ基板11のポリシリコン技術で直接に形成するとしたがこれに限定するものでなく、シリコンチップなどで構成し、アレイ基板11にCOG技術で実装あるいは積載してもよい。また、ソースドライバ回路14、ホトセンサ処理回路18、信号処理回路15にあっても同様である。
ゲートドライバ回路12aは表示画素26のゲート信号線22aを制御する。ゲートドライバ回路12bはホトセンサ画素26のゲート信号線22b、ゲート信号線22cを制御する。ゲートドライバ回路12aとゲートドライバ回路12bは同期を取って動作する。したがって、ゲート信号線22aとゲート信号線22b、22cの選択クロックは同一のクロックあるいはこのクロック信号を基準に発生する。
(4−1)コンパレータ回路155の機能
以降、説明を容易にするため回路155はコンパレータ回路として説明する。図15などに示すようにプリチャージ信号線24にはプリチャージ信号端子153からプリチャージ信号Vpが印加される。プリチャージ信号Vpはソースドライバ回路14が出力する映像信号と同期をとって印加される。プリチャージ信号Vpは全てのプリチャージ信号線24に同一のプリチャージ信号Vpを印加するとして説明するがこれに限定するものではなく、変化あるいは調整してもよい。また、ホトセンサ35の特性に対応させて変化あるいは調整してもよい。
図15では全てのコンパレータ回路155の入力端子の一端子には、コンパレータ電圧端子154から比較電圧Vrefが印加される。比較電圧Vrefは全てのコンパレータ回路155に同一の電圧を印加するように示しているが、これに限定するものではなく、異ならせてもよい。例えば、偶数画素列と奇数画素列で印加するVref電圧を異ならせてもよい。また、ホトセンサ35の特性に対応させてVref電圧を異ならせてもよい。
図15に示すように、ホトセンサ出力信号線25の一端は、コンパレータ回路155の入力端子に接続されている。また、コンパレータ回路155の出力端子には選択回路151が接続されている。選択回路151のスイッチSk(k=1〜n、nは画素列数)が形成され、一つのスイッチSkが選択される。選択されたコンパレータ回路155の出力は電圧出力端子152に接続されている。したがって、電圧出力端子152には出力電圧が出力される。スイッチSk(k=1〜n)は1水平走査期間に1回以上選択されるように構成されている。ゲートドライバ回路12bが1水平走査期間(1H)クロックに同期してゲート信号線22bを選択し、ホトセンサ出力信号線25にトランジスタ32cの出力電圧を出力する(図18参照)。
(5)表示と読み取り方法
図18に示すように、映像信号は表示画像に対応して1水平走査期間(1H)単位でソース信号線23に印加される。映像信号の極性は1H毎あるいは1フレーム毎に反転する。また、各画素行に印加される極性は1フレーム(もしくは1フィールド、つまり画面を書き換える周期)毎に反転される。一方、ゲート信号線22aは1Hのクロックに同期して画素行を順次選択し、選択された画素16のトランジスタ32はソース信号線23に印加された映像信号を画素電極31に書き込む。
図18に示すように、ゲートドライバ回路12bは、1H周期でゲート信号線22aを選択し、また順次選択するゲート信号線22cの位置をシフトさせる。シフトの方法は、ゲート信号線22aのシフト方向と一致させている。ゲート信号線22cにオン電圧が印加されると、このゲート信号線22cに接続された画素行に対応するスイッチング用トランジスタ32aはオンとなる。したがって、プリチャージ信号線24に印加されている。プリチャージ信号Vpがホトセンサ35に印加される。プリチャージ信号Vpは1H毎に変化させてもよいが、一定電圧とすることが好ましい。
ホトセンサ35に光が照射されると、ホトセンサ35を介して電荷が放電し、ホトセンサ35の端子電圧がプリチャージ信号Vpより低下していく。低下は、ホトセンサ35に照射される光の強度と光照射時間(露光時間Tc)で決定される。印加されたプリチャージ信号Vpの低下が検出トランジスタ32のVt電圧以下であればトランジスタ32bはオフ動作となり、Vt電圧以上であればオン状態となる。
同様に、ゲートドライバ回路12bはゲート信号線22bを1Hのクロックに同期して画素行を順次選択し、選択されたホトセンサ画素27のスイッチング用トランジスタ32cは検出トランジスタ32bの出力を電圧出力信号線25に出力する。ホトセンサ35に光が照射されると、ホトセンサ35を介して電荷が放電し、ホトセンサ35の端子電圧がプリチャージ信号Vpより低下していく。
先にも説明したように、電圧低下(電荷の放電)は、ホトセンサ35に照射される光の強度と露光時間Tcで決定される。また、コンデンサ34の容量で決定される。ホトセンサ35への光照射により、印加されたプリチャージ信号Vpが低下する。トランジスタ32bのゲート端子に印加される電圧が、Vt電圧以下であればトランジスタ32bはオフ動作となり、Vt電圧以上であればオン状態となる。したがって、スイッチング用トランジスタ32cをオン状態にすることにより、トランジスタ32bの動作状態をホトセンサ出力信号線25に出力することができる。
(6)露光時間Tc
次に露光時間Tcについて説明する。図18に示すようにゲート信号線22cを選択してから、A期間経過後にゲート信号線22bを選択する。このA期間を「露光時間Tc」と呼ぶ。つまり、露光時間Tcとは、任意のホトセンサ画素27にプリチャージ信号Vpを印加した時刻から、読み出すまでの時刻である。正確にはホトセンサ35に印加したプリチャージ信号Vpが確定してからホトセンサ出力信号線25に電圧が出力され、その出力状態が安定となり、電圧出力端子152から呼び出せるまでの時間である。
本明細書では、プリチャージ信号Vpがホトセンサ画素27に印加されたタイミングから、この印加されたホトセンサ画素27のホトセンサ35の保持電圧が読み出すタイミングまでの時間を露光時間Tcとする。ゲート信号線22bとゲート信号線22cの選択タイミングは同期を取っているため、露光時間Tcを可変あるいは調整してもホトセンサ35の端子電圧を検出する時間は相対的に比例する。したがって、精度よく、外光強度を把握することができる。また、ホトセンサ35がアレイ基板11のロットにより異なっていても問題がない。
露光時間Tcは、図19に示すように、変更できる。図19の(a)は、ゲート信号線22cの選択信号である。1水平走査期間(1H)の一定期間、ゲート信号線22cにオン電圧が印加され、ホトセンサ画素27にプリチャージ信号Vpが印加される。図19の(b)は、ゲート信号線22bの選択信号である。1水平走査期間(1H)の一定期間、ゲート信号線22bにオン電圧が印加され、ホトセンサ画素27からホトセンサ出力信号線25に電圧などが取り出される。
図19の(b1)は、露光時間Tcが1水平走査期間(1H)以内の場合である。図19の(b2)は露光時間Tcが1H以上(図では2H近傍)の場合の実施形態である。図19の(b3)は露光時間TcがnH(nは整数)の場合の実施形態である。
図19は1H単位であるが、1H以下の単位でもよい。例えば、0.5H期間(1水平走査期間の1/2)、0.25H期間(1水平走査期間の1/4)が該当する。また、1フィールドあるいは1フレーム単位で露光時間Tcを変化あるいは調整してもよい。また、1フィールドあるいは1フレーム期間以内で露光時間Tcを変化あるいは調整してもよい。プリチャージ信号Vp、露光時間Tcは最適に電圧出力端子152から出力されるように調整する。
露光時間Tcを1H以内の時間設定を実現するためには、図20のようにゲートドライバ回路12bにイネーブル(OEV)回路を付加することが好ましい。イネーブル端子(OEV)端子201にHロジック電圧が印加されている期間と、ゲートドライバ回路12bがゲート信号線22bを選択するHロジック電圧を出力している期間がANDされる期間にのみ、ゲート信号線22bにオン電圧が印加される。
図15などのゲートドライバ回路12bの構成では、イネーブル端子(OEV)端子201がない。したがって、ゲートドライバ回路12bがゲート信号線22bを選択するHロジック電圧を出力している期間がゲート信号線22cにオン電圧(選択電圧)が印加される。
図20の構成ではイネーブル端子(OEV)201のロジック電圧の制御により、ゲート信号線22bにオン電圧を印加する期間を1H以下とすることができる。
したがって、ゲートドライバ回路22bにより、1H期間において、同一ホトセンサ画素27に形成されたゲート信号線22b、22cを選択し、プリチャージ信号Vpを印加するときはゲート信号線22bをOEV端子の制御により非選択状態にする。つまり、シフトレジスタ回路によりゲート信号線22bを選択しているが、OEV端子201によりオフ電圧がゲート信号線22bに印加されるようにする。ホトセンサ35にプリチャージ信号Vpを印加後、1H以内の露光時間Tc経過した後に、ゲート信号線22bに接続されたOEV端子201の制御により選択状態にする。つまり、OEV端子201によりオン電圧がゲート信号線22bに印加されるようにする。ゲート信号線22bの制御は、OEV端子のロジックとシフトレジスタ回路12bの出力をAND回路202でANDすることにより制御する。したがって、トランジスタ32cがオンし、トランジスタ32bの出力がホトセンサ出力信号線25に出力される。
以上のOEVに関する構成あるいは動作は、ゲートドライバ回路12aにも適用できる。また、ゲートドライバ回路12bがゲート信号線22bを制御する動作は、ゲート信号線22a、ゲート信号線22cにも適用することが好ましい。また、本実施形態の他の実施形態にも適用できる。
(7)ホトセンサ35の端子電圧
ホトセンサ35の端子電圧は、ホトセンサ35に印加するプリチャージ信号Vpの大きさと、ホトセンサ35に照射される外光の強度などによって変化する。この変化を図21に示している。図21のA期間にプリチャージ信号Vpが印加される。
図21(1)はプリチャージ信号Vp=3.5Vの場合である。プリチャージ信号Vpが3.5V印加した後、ホトセンサ35に照射される外光が弱い場合は、aの直線でホトセンサ35の端子電圧が変化する。ホトセンサ35に照射される外光が強い場合は、bの直線でホトセンサ35の端子電圧が変化する。B期間後に、スイッチングトランジスタ32cがオンされ、ホトセンサ出力信号線25に電圧などが取り出される。t1でプリチャージ信号Vpを印加し、t2で読み出す時、B期間が露光時間Tcである。
トランジスタ32bのVtが2.5Vとし、トランジスタ32bのゲート端子電圧がVt以上でトランジスタ32bがオンとなり、2.5V未満でトランジスタ32bがオフ状態になるとする。
図21(1)のb直線の場合は、t2で電圧が1.5Vである。したがって、トランジスタ32bのオフ状態がホトセンサ出力信号線25に取り出される。B期間が短ければ、ホトセンサ出力信号線25の電圧は、1.5V以上となる。B期間が長ければ、ホトセンサ出力信号線25の電圧は、1.5V以下となる。図21(1)のa直線の場合は、t2で電圧が3.0Vである。したがって、トランジスタ32bのオン状態がホトセンサ出力信号線25に取り出される。
図21(2)はプリチャージ信号Vp=4.0Vの場合である。プリチャージ信号Vpが4.0V印加した後、ホトセンサ35に照射される外光が弱い場合は、aの直線でホトセンサ35の端子電圧が変化する。ホトセンサ35に照射される外光が強い場合は、bの直線でホトセンサ35の端子電圧が変化する。B期間後に、スイッチングトランジスタ32cがオンされ、ホトセンサ出力信号線25に電圧などが取り出される。
光照射強度に対するホトセンサ35のインピーダンス変化が比例するのであれば、図21(1)のb直線の傾きと図21(2)のb直線の傾きは同一である。図21(1)のa直線の傾きと図21(2)のa直線の傾きは同一である。図21(2)では、t2では、aの直線では、トランジスタ32bはオン状態であり、bの直線では、トランジスタ32bはオフ状態である。図21(3)はプリチャージ信号Vp=4.5Vの場合であり、図21(4)はプリチャージ信号Vp=5.0Vの場合である。
図21において、トランジスタ32cのゲート端子電圧が、Vt=2.5(V)以上で、オン状態であり、それ以下でオフ状態であるとするならば、時間t2では、トランジスタ32bは、図21(1)では直線aではオン状態、直線bではオフ状態、図21(2)では直線aではオン状態、直線bではオフ状態、図21(3)では直線aではオン状態、直線bではオン状態、図21(4)では直線aではオン状態、直線bではオン状態となる。
ゲート信号線22cを駆動するゲートドライバ回路22bと、ゲート信号線22bを駆動するゲートドライバ回路22bを別回路に構成してもよい。
以上の実施形態では、プリチャージ信号Vpを印加する期間Aは、同一であった(図21(1)(2)(3)(4))。しかし、本実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、図22に図示するように駆動してもよい。図22の実施形態では、図22(2)がプリチャージ信号Vpを印加する期間Aが短く、露光時間Tc=Bが最も長い。図22(3)がプリチャージ信号Vpを印加する期間Aが長く、露光時間Tc=Bが最も短い。図22(1)(2)(3)において、A期間+B期間=一定値とする。
図22において、トランジスタ32cのゲート端子電圧が、Vt=1.5(V)以上で、オン状態であり、それ以下でオフ状態であるとするならば、時間t2では、トランジスタ32cは、図22(1)では直線aではオン状態、直線bではオフ状態である。図22(2)では直線aではオン状態、直線bではオフ状態である。図22(3)では直線aではオン状態、直線bではオン状態となる。
以上のように、露光時間Tcだけでなく、プリチャージ信号Vpの印加時間あるいは、所定の期間における露光時間Tcあるいはプリチャージ信号Vpの印加時間を変化あるいは調整することにより、トランジスタ32bのオンオフ状態、ホトセンサ35の状態を変化させることができる。
(8)複数回の画像取込み動作
ホトセンサ画素27の動作状態は、撮像条件(プリチャージ信号Vp、露光時間Tc)を変えて複数回、動作状態を検出(画像取り込み)することが好ましい。これら複数回の画像取込みの結果に基づいて、ホトセンサ35の動作状態分布、取込画像データを生成してもよい。
具体的には、図21に示すように、コンデンサ34へのプリチャージ信号Vpを複数回(図21では4通り)変化させて、各電圧Vpをコンデンサ34に印加した状態でそれぞれ画像取込みを行う。そのための制御信号をアレイ基板11のゲートドライバ回路12bに供給する。また、アレイ基板11から出力される画像取り込みの結果であるコンパレータ回路155からのデジタルデータもしくはアナログデータの演算処理を行う。
(9)選択回路の分割
図15の構成では、選択スイッチSkが1H期間毎に1回選択される必要がある。したがって、比較的高速の動作させる必要がある。この課題を対策するためには、選択回路を分割する。
(9−1)2分割の場合
図17では、奇数画素列を選択回路151bと接続し、偶数画素列を選択回路151aと接続している。選択回路151bからの電圧などは電圧出力端子152bから出力される。選択回路151aからの電圧などは電圧出力端子152aから出力される。したがって、図15に比較して、スイッチSkを選択する時間を2倍にすることができる。
図17は、プリチャージ信号Vpは1つのプリチャージ信号端子153から、全てのプリチャージ信号線24に印加するように図示したが、これに限定するものではない。
例えば、複数のプリチャージ信号端子153を形成または配置し、各プリチャージ信号線24に印加するプリチャージ信号Vpを変化させてもよい。
例えば、奇数画素列と偶数画素列のホトセンサ35に異なるプリチャージ信号Vpを印加することにより、外光強度に対して感度が高いプリチャージ信号Vpを印加した画素列を選択して座標検出処理を実施することができる。3画素列以上または2画素行以上周期で異なるプリチャージ信号Vpを印加するように構成してもよい。
(9−2)2分割以上の場合
図17は2つの選択回路151を形成した構成であったが、これに限定するものではない。例えば、図23、図24、図25に示すようにn個の選択回路151を構成してもよい。n数が増加すれば、するほど1H期間での1つのホトセンサ出力信号線25に印加された信号の処理時間が長くなる。したがって、安定した出力信号処理を実現できる。しかし、分割数が多くなるにつれ、出力データの再組み立て(並べなおし)が複雑になる。
図23は画面の左端からm本のホトセンサ出力信号線25を選択回路151aに接続し、次のm本のホトセンサ出力信号線25を選択回路151bに接続し、m本のホトセンサ出力信号線25を選択回路151cに接続し、・・・・・とした構成である。
図24は画面の左端から2n本のホトセンサ出力信号線25を選択回路151a、151b、151c、151d・・・・151n、151a、151b、151c、・・・・・・・151nに接続し、次の2n本のホトセンサ出力信号線25を選択回路151a、151b、151c、151d・・・・151n、151a、151b、151c、・・・・・・・151n、次の2n本のホトセンサ出力信号線25を選択回路151a、151b、151c、151d・・・・151n、151a、151b、151c、・・・・・・・151nに接続した構成である。
図25は画面の左端からm本のホトセンサ出力信号線25を選択回路151a、151b、151c、151d・・・・151n、151a、151b、151c、・・・・・・・151nに接続し、次のm本のホトセンサ出力信号線25を選択回路151a、151b、151c、151d・・・・151n、151a、151b、151c、・・・・・・・151n、次のm本のホトセンサ出力信号線25を選択回路151a、151b、151c、151d・・・・151n、151a、151b、151c、・・・・・・・151nに接続した構成である。
(10)ソースドライバ回路14における選択機能
図15は全てのソース信号線23は、ソースドライバ回路14と接続するように構成した実施形態である。しかし、図17に示すように、ソースドライバ回路14は1水平走査期間に赤(R)の映像信号、緑(G)の映像信号、青(B)の映像信号を順次出力し、アレイ基板11に直接形成した切り替え回路172のスイッチSWでRの映像信号はRのソース信号線23に、Gの映像信号はGのソース信号線23に、Bの映像信号はBのソース信号線23に振り分けてもよい。つまり、ソースドライバ回路14は3選択回路の機能を有している。
図17の構成では、ソースドライバ回路14の出力端子の数が図15の実施形態に比較して1/3ですむ。したがって、アレイ基板11とソースドライバ回路14の接続数も1/3ですみ、実装不良も発生しにくくなる。
なお、図17の実施形態において、切り替え回路172はポリシリコン技術でアレイ基板11に形成するとしたが、これに限定するものではなく、シリコンチップで形成し、アレイ基板11に実装してもよい。
(11)図17の動作タイミング
図17の動作タイミングを図26に示している。1水平走査期間(1H)の期間で切り替え回路172のSWが端子a、b、cを切り替える。また、ホトセンサ画素27のトランジスタ32a、トランジスタ32cが動作する。
1H期間の最初にSWはa端子を選択し、ソースドライバ回路14からRの映像信号が出力される。したがって、Rの映像信号はRのソース信号線23に印加される。次に、切り替え回路172のSWはb端子を選択し、ソースドライバ回路14からGの映像信号が出力される。したがって、Gの映像信号はGのソース信号線23に印加される。次に、切り替え回路172のSWはc端子を選択し、ソースドライバ回路14からBの映像信号が出力される。したがって、Bの映像信号はBのソース信号線23に印加される。次のタイミングでは、ゲート信号線22cにオン電圧が印加され、トランジスタ32aがオンし、プリチャージ信号線24に印加されたプリチャージ信号Vpがホトセンサ画素27に印加される。1Hの最後にゲート信号線22bにオン電圧が印加され、ホトセンサ画素27のトランジスタ32cがオンしてトランジスタ32bの出力をホトセンサ出力信号線25に出力する。
図26において、t1の期間は、SWがa端子を選択し、ソースドライバ回路14からRの映像信号が出力されている期間である。t2の期間は、切り替え回路172のSWはb端子を選択し、ソースドライバ回路14からGの映像信号が出力されている期間である。t3の期間は、切り替え回路172のSWはc端子を選択し、ソースドライバ回路14からBの映像信号が出力される。したがって、Bの映像信号はBのソース信号線23に印加される。次のタイミングでは、ゲート信号線22cにオン電圧が印加され、トランジスタ32aがオンし、プリチャージ信号線24に印加されたプリチャージ信号Vpがホトセンサ画素27に印加される。 1Hの最後にゲート信号線22bにオン電圧が印加され、ホトセンサ画素27のトランジスタ32cがオンしてトランジスタ32bの出力をホトセンサ出力信号線25に出力する。
なお、t1、t2、t3、t4、t5の期間は同一にすることにより、ホトセンサ処理回路18などの回路構成が容易になるがこれに限定するものではない。例えば、映像信号を印加している期間t1、t2、t3に比較してプリチャージ信号Vpを印加する期間t4を長くすることが好ましい。
特に、トランジスタ32cをオンさせる期間t5を最も長くすることが好ましい。安定した出力をコンパレータ回路155に供給できるからである。また、t1、t2、t3、t4、t5の期間の間にはt6の期間を確保することが好ましい。各スイッチSW、トランジスタ32がオン状態からオフ状態になる期間、切り替える期間は不安定となるからである。
なお、図18で説明したように、プリチャージ信号Vpを印加するホトセンサ画素27と、トランジスタ32cがホトセンサ出力信号線に出力するホトセンサ画素27とは一致している必要はない。
(12)露光時間Tcを短くする方法
図26では、プリチャージ信号Vpを印加した期間t4から、ホトセンサ35の出力期間t5までの期間(露光時間Tc)をきわめて短くすることができる。
図26において、t1の期間は、SWがa端子を選択し、ソースドライバ回路14からRの映像信号が出力されている期間である。t2の期間は、切り替え回路172のSWはb端子を選択し、ソースドライバ回路14からGの映像信号が出力されている期間である。t3の期間は、切り替え回路172のSWはc端子を選択し、ソースドライバ回路14からBの映像信号が出力される。したがって、Bの映像信号はBのソース信号線23に印加される。次のタイミングでは、ゲート信号線22cにオン電圧が印加され、トランジスタ32aがオンし、プリチャージ信号線24に印加されたプリチャージ信号Vpがホトセンサ画素27に印加される。
1Hの最後にゲート信号線22bにオン電圧が印加され、ホトセンサ画素27のトランジスタ32cがオンしてトランジスタ32bの出力をホトセンサ出力信号線25に出力する。
(13)露光時間Tcを長くする方法
露光時間Tcを比較的長くするには、図27のように構成することがよい。図27では、まず、1Hの最初のプリチャージ信号Vpがホトセンサ35に印加されている。1Hの最後にホトセンサ35の出力がホトセンサ出力信号線25に取り出されている。1Hの最初のt4の期間は、ゲート信号線22cが選択され、トランジスタ32aがオン状態となり、プリチャージ信号Vpがホトセンサ35に印加される。次のt1の期間は、SWがa端子を選択し、ソースドライバ回路14からRの映像信号が出力されている期間である。次のt2の期間は、切り替え回路172のSWはb端子を選択し、ソースドライバ回路14からGの映像信号が出力されている期間である。次のt3期間は、切り替え回路172のSWはc端子を選択し、ソースドライバ回路14からBの映像信号が出力される。したがって、Bの映像信号はBのソース信号線23に印加される。
1Hの最後のタイミングでは、ゲート信号線22bにオン電圧が印加され、トランジスタ32cがオンし、ホトセンサ画素27のトランジスタ32cがオンしてトランジスタ32bの出力がホトセンサ出力信号線25に出力される。
(14)第1の変更例
上記実施形態は、個々のホトセンサ画素27に対して、1Hの期間で、プリチャージ信号Vpの印加とホトセンサ出力の取り出しとを実施する。しかし、これに限定するものではない。そこで、図28の第1の変更例を示す。
(14−1)第1の変更例の動作
図28では、第1番目の水平走査期間(第1H目、例えば1番目の画素行を選択している期間)と、次の第2番目の水平走査期間(第2H目、例えば2番目の画素行を選択している期間)とトランジスタ32a、トランジスタ32cの動作が異なる。ソースドライバ回路14が出力する映像信号R、G、Bに関する動作は同一である(1H毎に映像信号が出力される)。
図28では第1H目の画素行に、トランジスタ32aがオンし、プリチャージ信号Vpが第1画素行目のホトセンサ画素27に印加される。図28でも明らかなように、第1画素行目のホトセンサ画素27のトランジスタ32cは選択されないから、第1画素行目のホトセンサ35の出力は読み出されない。第2H目の画素行に、ゲート信号線22cは選択されないからトランジスタ32aはオフ状態が維持される。したがって、プリチャージ信号Vpは第2画素行目の画素27には印加されない。図28でも明らかなように、第2画素行目のゲート信号線22bが選択されるから、ホトセンサ画素27のトランジスタ32cは選択される。したがって、第2画素行目のホトセンサ35の出力はホトセンサ出力信号線25に読み出される。
以上の動作から、第1フレームでは、奇数画素行にプリチャージ信号Vpが印加される。偶数画素行はホトセンサ35の出力が読み出される。第1フレームの次の第2フレームでは、偶数画素行にプリチャージ信号Vpが印加される。奇数画素行はホトセンサ35の出力が読み出される。したがって、露光時間Tcは1フレーム以上の時間を設定することができる。
(14−2)第1の変更例の変更例
第1の変更例は、各画素行に順次プリチャージ信号Vpを印加し、また、各画素行から順次ホトセンサ35の出力を読み出すことに限定されるものではない。例えば、1画素行飛ばし、あるいは、複数画素行飛ばしで実施してもよい。また、ランダムな画素行飛ばしでプリチャージ信号Vpの印加と、ホトセンサ35の出力の読み出しを実施してもよい。その他、以上の動作は画素列を単位として実施してもよい。
(15)第2の変更例
図29に第2の変更例を示す。図29のように、1H(1水平走査期間)つまり1画素行単位で、プリチャージ信号Vpの印加(トランジスタ32aが動作)と、ホトセンサ35の読み出し(トランジスタ32cが動作)を実施することは本実施形態の技術的範疇である。
図29(a)は、1H期間の時間において、トランジスタ32aによるプリチャージ信号Vpの印加と、トランジスタ32cによるホトセンサ35の状態出力までの時間t1(露光時間Tc)が比較的短い実施形態である。
図29(b)は、トランジスタ32aによるプリチャージ信号Vpの印加と、トランジスタ32cによるホトセンサ35の状態出力までの時間t2(露光時間Tc)が比較的長い実施形態である。以上のように本実施形態は、ゲートドライバ回路12bの制御(OEV端子制御を含む)により露光時間Tcを自由に設定あるいは調整することができる。
(16)第3の変更例
図30に第3の変更例を示す。図30のように、1F(1フィールドあるいは1フレーム)単位で、プリチャージ信号Vpの印加(トランジスタ32aが動作)と、ホトセンサ35の読み出し(トランジスタ32cが動作)を実施することは本実施形態の技術的範疇である。
図30(a)は、1F期間の時間において、トランジスタ32aによるプリチャージ信号Vpの印加と、トランジスタ32cによるホトセンサ35の状態出力までの時間をnH(nは1以上の整数、n<=1Fの水平走査線数)で変化した実施形態である。
図30(b)は、トランジスタ32aによるプリチャージ信号Vpの印加と、トランジスタ32cによるホトセンサ35の状態出力までの時間mF(mは1以上の整数)を可変した実施形態である。
[A−2]第2の実施形態
図31は、第2の実施形態における画素構成である。なお、トランジスタ32a、トランジスタ32c、トランジスタ312などは説明を容易にするためスイッチとして示している。また、共通信号線38をグランド(GND)記号で示している。
(1)画素の構成
図31において、ゲート信号線22dはゲートドライバ回路12bで制御される信号線である。ゲート信号線22dのオン電圧が印加されると、トランジスタ312がオンする。トランジスタ312がオンするとVr電位がホトセンサ出力信号線25に印加される。
Vr電圧は、プリチャージ信号Vpと一致させることが好ましい。プリチャージ信号線24にプリチャージ信号Vpを印加すると同時に、ホトセンサ出力信号線25にもプリチャージ信号Vpを印加する。ホトセンサ出力信号線25にプリチャージ信号Vpを印加するには、トランジスタ312をクローズさせる。また、トランジスタ32cをクローズし、トランジスタ32bの動作状態を取り出す前にも、トランジスタ312をクローズし、ホトセンサ出力信号線25にプリチャージ信号Vpを印加してもよい。
なお、ホトセンサ出力信号線25にプリチャージ信号Vpを印加する方法は、ホトセンサ処理回路18がプリチャージ信号Vpを発生し、ホトセンサ出力信号線25にプリチャージ信号Vpを印加してもよい。他の実施形態として、Vr電位は一例としてGND電位である。また、Vr電位は一例としてプリチャージ信号Vpあるいはその近傍の電圧である。Vt電圧はリセット信号線311に供給する。
以上の実施形態においてトランジスタ312のクローズによりGND電位、プリチャージ信号Vpをホトセンサ出力信号線25に印加するとしたが、GND電位、プリチャージ信号Vpに限定されるものではなく、他の電位でもよい。例えば、トランジスタ32bのVt電圧近傍の電圧が例示される。また、コンパレータ回路155の比較電圧Vref電圧が例示される。トランジスタ312で印加するVr電位は可変あるいは調整できるように構成することが好ましい。可変は電子ボリウムを付加することによりデジタル制御することができる。
Vr電圧の印加することにより、ホトセンサ出力信号線25の電位がVr電位となる。Vr電位を印加した後、ホトセンサ画素27のトランジスタ32cをオンし、ホトセンサ35の電位を読み出す。したがって、トランジスタ32cがオンされる出力変化がホトセンサ出力信号線25に現れるが、変化は必ず、Vt電位から変化する。したがって、安定してコンパレータ回路155に印加される。
Vt電圧の印加は、平面表示装置の使用を開始する時にも実施することが好ましい。また、1フレームの最初にも実施することが好ましい。また、1Hの最初に実施してもよい。つまり、一定の区切りの最初に実施することが好ましい。
Vref電圧を印加するコンパレータ信号線314は、全てのコンパレータ回路155に共通に印加する。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、図17に示すように複数の電圧出力端子152を有する場合は、複数のコンパレータ信号線314を形成または配置してもよい。以上のことは、リセット信号線311に対しても同様である。
(2)コンパレータ回路155の変更例
コンパレータ回路155も1つのホトセンサ出力信号線25に対して複数個を形成してもよい。複数形成するコンパレータ回路155の特性は異ならせる。
一例として、2種類のホトセンサ画素27を形成し、このホトセンサ画素27のホトセンサ35の特性を異ならせる。ホトセンサは光強度により感度が異なるものを構成する。このホトセンサの感度に対応して複数のコンパレータ回路155をそれぞれわり与える。
また、ホトセンサ画素27のトランジスタ32bの特性を異ならせる。この異なるトランジスタ32bに対応して複数のコンパレータ回路155をそれぞれわり与える。
例えば、異なるホトセンサ画素27のトランジスタ32b、異なるホトセンサ35を、表示領域10に1画素行毎に異ならせて構成する。すると、ホトセンサ出力信号線25には1H毎に異なる出力信号レベルが出力される。この出力信号レベルを異なるコンパレータ回路155を選択することにより、良好にレベル判定を実施することができる。
異なるホトセンサ画素27のトランジスタ32b、異なるホトセンサ35を、表示領域10の上下に振り分けて形成する構成も例示される。この場合は、ホトセンサ出力信号線25には画面の上下(上半分の表示領域と下半分の表示領域)で異なる出力信号レベルが出力される。この出力信号レベルを異なるコンパレータ回路155を選択することにより、良好にレベル判定を実施することができる。
図32(a)は1つのホトセンサ出力信号線25に対して、2つのコンパレータ回路155a、155bを形成したものである。2つのコンパレータ回路155a、155bには共通のコンパレータ電圧Vrefを印加しているが、これに限定するものでなく、コンパレータ電圧Vrefを異ならせてもよい。
2つのコンパレータ回路155aと155bのいずれを選択し、電圧出力端子152に出力するかはスイッチSa、Sbにより選択する。スイッチSaとSbの制御は信号処理回路15で行う。スイッチSaをクローズすると、コンパレータ回路155aの出力が出力端子152に出力される。スイッチSbをクローズすると、コンパレータ回路155bの出力が出力端子152に出力される。
図32(b)は1つのホトセンサ出力信号線25に対して、1つのコンパレータ回路155を形成したものである。図16と異なる点は、2つのコンパレータ電圧Vrefを選択できることである。コンパレータ信号線314a、314bにコンパレータ電圧Vref1、Vref2が印加される。Vref電圧は6ビットの電子ボリウム261bで64段階に可変することが可能である(図33参照)。
図33では電子ボリウム261bによりコンパレータ信号線314に印加するVref電圧が6ビット(64段階)で可変することができる。ホトセンサ35、トランジスタ32bの特性などに合わせて良好な値となるようにVref電圧は調整される。また、スイッチSa、Sbを選択することにより、最適なVref電圧を瞬時にコンパレータ回路155に印加することができる。
コンパレータ回路155に印加されるVref電圧とホトセンサ出力信号線25の電圧と比較されて出力端子152に出力電圧が出力される。2つのVref電圧のいずれを選択するかはセンサ処理回路15により選択される。スイッチSaをクローズすると、Vref1電圧がコンパレータ回路155に印加される。スイッチSbをクローズすると、Vref2電圧がコンパレータ回路155に印加される。
図34は共通信号線38の電位を変更できるように構成した実施形態である。図34ではRからなるボリウム回路で調整するように構成しているが、これに限定するものではなく、電子ボリウム261で調整あるいは可変できるように構成してもよい。
以上の実施形態は、Vref電圧を電子ボリウム261で変化するものであったが、プリチャージ信号Vpも電子ボリウムで変化してもよい。例えば、図33に示すようにプリチャージ信号線24には、電子ボリウム261aにより8ビット(256段階)のプリチャージ信号Vpが印加できるように構成されている。
なお、プリチャージ信号Vpのほうが、コンパレータ電圧よりも刻みを小さくする(精度よくする)。本実施形態において、プリチャージ信号Vpは8ビットであり、コンパレータ電圧は6ビットとしている。コンパレータ電圧Vrefは比較電圧であり精度は不要であるが、プリチャージ信号Vpはホトセンサ35の感度、露光時間Tcに合わせて微妙な調整あるいは設定が必要だからである。
[A−3]第3の実施形態
以上の実施形態は、ホトセンサ35の一方の電位をGND(接地電位または所定の固定電位)とした実施形態であった。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。
例えば、図35に示すように、共通信号線38をゲートドライバ回路12cに接続し、変化あるいは変更してもよい。例えば、ソースドライバ回路14が出力する映像信号の極性(図18参照)にあわせて共通信号線38の電位を変化させてもよい。ソース信号線23に印加される映像信号がホトセンサ出力信号線25などとカップリングし、出力を変動させるからである。映像信号の極性に同期させてあるいは一致させて共通信号線38の電位を変化させることにより、このカップリングの影響を軽減または除去することができる。
一例として、映像信号の極性が正極性のときは、共通信号線38の電位をVc1とし、映像信号の極性が負極性のときは、共通信号線38の電位をVc2とする。以上のように共通信号線38に電位を設定すると、1画素行毎に共通信号線38の電位はVc1とVc2とが繰り返して設定(印加)される。また、ホトセンサ35の特性、トランジスタ32bの特性が同一であっても、共通信号線38の電位を変化させることにより、相対的にトランジスタ32bのVt電圧を変化させることができる。ホトセンサ35などのGND電位が変化することになるからである。したがって、形成されたホトセンサ35などの共通信号線38の電位を複数に印加することにより、外光に対して複数の感度を持つホトセンサを形成したのと同一の状態となる。
また、図33などの構成では、トランジスタ32bと、ホトセンサ35とは同一の電位(Vr)にしたように説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、トランジスタ32bの端子aをVr1電位とし、ホトセンサ35の端子bをVr2というように異ならせてもよい。Vr2の電位がVr1に比較して高ければ、相対的にトランジスタ32bのVtが高くなったのと同一の効果がある。したがって、形成されたホトセンサ35などが同一の特性であっても、外光に対して複数の感度を持つホトセンサを形成したのと同一の状態の効果がある。また、Vr1の電位を固定電位とし、Vr2を共通信号線38から供給するように構成し、共通信号線38をゲートドライバ12cで駆動するように構成してもよい。
ゲートドライバ回路12cが出力する電位は複数とすることに限定されるものではない。例えば、共通信号線38に印加する電圧は1つであり、この1つの電圧をホトセンサ35の特性、露光時間Tc、トランジスタ32bの特性に対応させて変化させてもよい。他の構成は、図3などの構成と同一あるいは類似であるので説明を省略する。
(1)露光時間Tcとプリチャージ信号Vpの関係
上記各実施形態は主として、プリチャージ信号Vpを変化させることにより、外光に対する感度を調整している。また、露光時間Tcに対してもプリチャージ信号Vpを変化させることにより感度を調整している。
図36はこの説明図である。ホトセンサ35のリーク量は、外光が強いほどリーク量が大きくなる。また、略露光時間Tcに比例して電荷が放電する。プリチャージ信号Vpは一定の電圧を印加するとし、略トランジスタ32bのVtに変化するように調整するためには、ホトセンサ35への外光が強い時は、露光時間Tcを短くする。ホトセンサ35への外光が弱いときは露光時間Tcを長くする。以上の関係は図36に図示される。したがって、外光が非常に強い時は、露光時間Tcをきわめて短くする。また、ホトセンサ35の感度が外光に対して非常によいときは、露光時間Tcを短くする。
露光時間Tcを短くしてもトランジスタ32bのゲート端子電圧がVt電圧以下にすぐに到達してしまい、ホトセンサ出力信号線25への変化信号が判別できない場合がある。例えば、全画面のトランジスタ32bの出力がオフ状態として出力される場合である。つまり、本実施形態の表示パネルからの出力が同一撮像データを得ることができない状態である。
この場合は、プリチャージ信号Vpを電子ボリウム261aにより高く設定する。プリチャージ信号Vp電圧を高く設定することにより、トランジスタ32bのVt電圧に到達するまでの時間が長くなるから、撮像データ(撮像された画像データ、物体の影など)を得ることができる。
露光時間Tcを長くしてもトランジスタ32bのゲート端子電圧がVt電圧以下に程遠く、ホトセンサ出力信号線25への変化信号が判別できない場合がある。例えば、全画面のトランジスタ32bの出力がオン状態として出力される場合である。つまり、本実施形態の表示パネルからの出力が同一撮像データを得ることができない状態である。この場合は、プリチャージ信号Vpを電子ボリウム261aにより低く設定する。
プリチャージ信号Vp電圧を低く設定することにより、トランジスタ32bのVt電圧に到達するまでの時間が短くなるから、撮像データ(撮像された画像データ、物体の影など)を得ることができる。なお、露光時間Tcは1フィールド(1フレーム)以内とする方が良好な結果が得られる。映像信号が印加されたソース信号線23からのカップリングの影響を受けにくいためと思われる。映像データは1フィールド(1フレーム)毎に極性が反転し、この反転の影響によりホトセンサ35の電位がゆれてしまうからである。
以上のように、本実施形態は、露光時間Tc(ゲートドライバ回路12bの制御)と、プリチャージ信号Vpを調整あるいは設定することにより、撮像データを得ることを特徴としている。また、基本的にコンパレータ電圧Vrefは固定値に設定することを特徴としている。
(2)マトリックス処理
ホトセンサ35は、画素26と同一工程(同一プロセス)で形成される。ホトセンサ35を形成するのに使用するプロセスは、ポリシリコン技術である。ポリシリコン技術による半導体膜は、レーザーアニール技術で形成する。したがって、レーザー光の温度分布により特性が大きくばらつく。この課題に対して本実施形態は、図37に示すように、マトリックス処理を実施している。
マトリックス処理とは、マトリックス内のホトセンサ画素27の出力をカウントし、カウント値により信号処理を実施するものである。図33などで説明したように、本実施形態はコンパレータ回路155などにより、2値化されているものとする。
レーザーアニ−ル方法などでは、トランジスタ32b、ホトセンサ35の特性は表示領域の一方の方向から他方の方向に傾きを持った特性分布となる。この特性分布を補正するためには、ホトセンサ35が形成された領域に均一な外光を照射し、露光時間Tcを一定にし、かつプリチャージ信号Vpを一定にして、マトリックス毎にトランジスタ32bの出力をカウントして加算する。
電圧出力端子152からの出力はコンパレータ回路155により2値のデータ(オン(1)、オフ(0))に変換されているとする。例えば、10x10のマトリックスでは、カウント値は0から100までの範囲である。このカウント値をマトリックス内のホトセンサ35毎に集計してメモリする(キャリブレーションしたカウント値)。
本実施形態の表示装置で撮像したデータも同一のマトリックス区分で処理を行い、処理を行ったカウント値から、先のキャリブレーションしたカウント値を一定比率で差分処理を行う。この行ったデータには、ホトセンサ35などの特性分布が減算されているため、良好な撮像データを得ることができる。
以上のように、差分処理を行った結果のデータは、ホトセンサ35、トランジスタ32bの分布の影響が除去あるいは軽減されている。また、小領域の特性分布によるバラツキは、マトリックス処理を行い、マトリックスの出力データを1つのデータとして取り扱うため、結果的に平均化されたことになる。したがって、ホトセンサ35、トランジスタ32bの特性バラツキの影響を受けない。例えば、レーザーショットが弱く、Vt電圧が高いトランジスタ32bがマトリックス内に少数分布していても他のホトセンサ画素27のトランジスタ32bが良好であれば、Vt電圧が高いトランジスタ32bが少数であれば、全体として影響はない。
マトリックス処理の区分は、図37(a)に示すように、市松状にマトリックスする方式が例示される。図37(a)は、4x4のマトリックス処理の実施である。特に5x5のように、ブロックBLに含まれるホトセンサ35数が25以上となるようにする構成することが好ましい。さらには8x8のように50以上となるように構成することが好ましい。さらには、10x10のように100以上となるように構成することが好ましい。但し、35x35のように、マトリックスに含まれるホトセンサ数が1000を超えることがないようにする。
以上の実施形態はnxnのマトリックスに区分して処理するとしたが、マトリックスの概念はこれに限定されるものではない。例えば、図37(b)に示すように、BLは、縦方向に区分している。この区分も本実施形態のマトリックスの技術的範疇である。図37(b)では、3画素列単位でマトリックス状に区分している。なお、横方向(画素行方向)にマトリックス状に区分してもよい。
もちろん、図17に示すように、コンパレータ回路155を使用せず、アナログデータを直接に、またはアナログデータを多ビットのデジタルデータとして信号処理を実施する場合は、アナログデータはローパスフィルタにより平均化(DC化)する。なお、デジタルデータは加算することにより該当マトリックス範囲のデータとして処理してもよい。
[A−4]第4の実施形態
以下、第4の実施形態として他の画素構成について説明をする。なお、画素構成について説明を行うが、他の構成は以前に説明した実施形態の構成、方式、動作が適用される。
図38は第4の実施形態の画素の等価回路図である。Vt電圧により動作するトランジスタ32bがNチャンネルトランジスタ32bnとPチャンネルのトランジスタ32bpで構成されている。つまり、トランジスタ32bはPチャンネルとNチャンネルのCMOS構成で構成されている。a点の電位により、Pチャンネルのトランジスタ32bpまたはトランジスタ32bnが動作する。トランジスタ32cがオンすると、Pチャンネルのトランジスタ32bpまたはNチャンネルのトランジスタ32bnが動作により変化したb点の電位が、ホトセンサ出力信号線25に出力される。
[A−5]第5の実施形態
図39は、トランジスタ32bpとトランジスタ32bnとで構成するインバータ回路において、入力aと入力bを短絡するトランジスタ32dを形成した実施形態である。トランジスタ32dのゲート端子はゲート信号線22dに接続されている。ゲート信号線22dにオン電圧が印加されると、トランジスタ32dがクローズし、インバータ回路の入力aと出力bが短絡する。
短絡により、インバータ回路の入力端子と出力端子は中間電位となる。中間電位とすることにより、インバータオフセット状態となる。したがって、トランジスタ32bp、トランジスタ32bnの特性バラツキの影響を受けにくくなる。
なお、Pチャンネルのトランジスタ32bp、トランジスタ32bnの特性によっては、Pチャンネルのトランジスタ32bpとNチャンネルのトランジスタ32bnの両方が動作する場合も本実施形態の技術的範疇である。bの電位変化がホトセンサ出力信号線25に出力するという点では問題がないからである。他の構成は上記実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
[A−6]第6の実施形態
図40は、ホトセンサ35をNチャンネルトランジスタ32bnとPチャンネルのトランジスタ32bpで構成した第5の実施形態である。
つまり、ホトセンサ35は、PチャンネルとNチャンネルのダイオード接続したトランジスタを直列に連結して構成されている。Pチャンネルのトランジスタ35p、トランジスタ35nの特性のバラツキを補い、全体として特性バラツキが抑制される。
図40の構成では、Pチャンネルのトランジスタ324pとNチャンネルのトランジスタ35nを各1個で構成しているが、本実施形態はこれに限定するものではなく、Nチャンネルのトランジスタ35nとPチャンネルのトランジスタ35pが各複数個を形成または配置してもよい。
また、Nチャンネルのトランジスタ35nが複数個でホトセンサ35を構成してもよい。また、Pチャンネルのトランジスタ35pが複数個でホトセンサ35を構成してもよい。他の構成は上記実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
[A−7]第7の実施形態
図41は、ホトセンサ出力信号線25をRの映像信号を印加するソース信号線23Rと共通にした第6の実施形態である。
ソース信号線23Rには、Rの映像信号と、トランジスタ32cの出力(ホトセンサ出力)が多重される。ゲート信号線22bの選択は映像信号がソース信号線23に印加されていないタイミングで実施される。
図41は、プリチャージ信号線24をBの映像を印加するソース信号線23Bと共通にした構成である。ソース信号線23Bには、プリチャージ信号Vpと、Bの映像信号が多重される。ゲート信号線22cの選択は映像信号がソース信号線23に印加されていないタイミングで実施される。他の構成は、上記他の実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
[A−8]変更例
(1)第1の変更例
上記実施形態では、ホトセンサ出力信号線25と、Rの映像を印加するソース信号線23Rと共通にしたとして説明したが、本実施形態はこれに限定するものではない。
例えば、ホトセンサ出力信号線25をGの映像を印加するソース信号線23Gと共通にしてもよい。また、ホトセンサ出力信号線25をBの映像を印加するソース信号線23Bと共通にしてもよい。つまり、本実施形態は、ホトセンサ出力信号線25を映像信号線などの他の信号線と共通にし、共通にした信号線に、映像信号などとホトセンサ出力とを多重することに特徴がある。
(2)第2の変更例
上記実施形態は、ホトセンサ出力信号線25と映像を印加するソース信号線23と共通にするとした説明したがこれに限定するものではなく、例えば、ホトセンサ出力信号線25と共通信号線38などと共通にしてもよい。
(3)第3の変更例
図9に、第5の実施形態と図35の実施形態と組み合わせた実施形態を示している。
(4)第4の変更例
図42はトランジスタ32bをPチャンネルトランジスタで構成した実施形態である。トランジスタ32bの一端子は正側電源Vddに接続し、他端をトランジスタ32cと接続している。他の構成は図35、図9の実施形態と同様であるので説明を省略する。
(5)第5の変更例
上記実施形態では、プリチャージ信号線24と、Bの映像を印加するソース信号線23Bと共通にしたとして説明したが、本実施形態はこれに限定するものではない。
例えば、プリチャージ信号線24をGの映像を印加するソース信号線23Gと共通にしてもよい。また、プリチャージ信号線24をBの映像を印加するソース信号線23Bと共通にしてもよい。つまり、本実施形態は、プリチャージ信号線24を映像信号線などの他の信号線と共通にし、共通にした信号線に、映像信号などとプリチャージ信号Vpとを多重することに特徴がある。
(6)第6の変更例
上記実施形態は、プリチャージ信号線24と映像を印加するソース信号線23と共通にするとした説明したがこれに限定するものではなく、例えば、プリチャージ信号線24と共通信号線38などと共通にしてもよい。
(7)第7の変更例
プリチャージ信号線24、映像信号を印加するソース信号線23、ホトセンサ出力信号線25を共通にし、映像信号とプリチャージ信号Vpとホトセンサ出力とを多重してもよい。
(8)第8の変更例
図43は、ホトセンサ出力信号線25をRの映像を印加するソース信号線23Rと共通にし、プリチャージ信号線24と映像を印加するソース信号線23と共通にし、ホトセンサ35のGND電位の共通信号線38をGの映像を印加するソース信号線23Gと共通にした構成である。
ソース信号線23に印加される映像信号は、正極性と負極性が1H毎に交互に印加されるため、ホトセンサ35のGND電位がゆれても平均的には直流(DC)電位のように固定された電位に維持されていることになる。
ソース信号線23Rには、Rの映像信号と、トランジスタ32cの出力(ホトセンサ出力)が多重される。ゲート信号線22bの選択は映像信号がソース信号線23に印加されていないタイミングで実施される。プリチャージ信号線24をBの映像を印加するソース信号線23Bと共通にした構成である。ソース信号線23Bには、プリチャージ信号Vpと、Bの映像信号が多重される。ゲート信号線22cの選択は映像信号がソース信号線23に印加されていないタイミングで実施される。他の構成は図41で説明した実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
図44は図43の画素構成でのタイミングチャートである。1Hの最初のt4の期間は、ゲート信号線22cが選択され、トランジスタ32aがオン状態となり、プリチャージ信号Vpがホトセンサ35に印加される。
次のt1の期間は、SWがa端子を選択し、ソースドライバ回路14からRの映像信号が出力されている期間である。次のt2の期間は、切り替え回路172のSWはb端子を選択し、ソースドライバ回路14からGの映像信号が出力されている期間である。次のt3期間は、切り替え回路172のSWはc端子を選択し、ソースドライバ回路14からBの映像信号が出力される。したがって、Bの映像信号はBのソース信号線23に印加される。
1Hの最後のタイミングでは、ゲート信号線22bにオン電圧が印加され、トランジスタ32cがオンし、ホトセンサ画素27のトランジスタ32cがオンしてトランジスタ32bの出力がホトセンサ出力信号線25に出力される。
t1、t2、t3、t4、t5の期間は同一にすることにより、ホトセンサ処理回路18などの回路構成が容易になる。また、t1、t2、t3、t4、t5の期間の間にはt6の期間を確保することが好ましい。各スイッチSW、トランジスタ32がオン状態からオフ状態になる期間、切り替える期間は不安定となるからである。
(9)第9の変更例
図45は共通信号線38をゲート信号線22aと共通にした構成である。ゲート信号線22aは1フィールド(1フレーム)に1Hの期間オン電圧が印加される。他の期間はオフ電圧が印加される。したがって、ゲート信号線22aの電位は固定電位に維持されていると考えてよい。
図45に示すように、共通信号線38をゲート信号線22aと共通にしても、ホトセンサ35及びトランジスタ32bの一端子はGND接地状態である。そのため、電位変動によるホトセンサ出力にはほとんど影響を与えない。但し、表示画素26とホトセンサ画素27を有する画素16もしくは、前記画素16に隣接した画素行に位置する画素16において、ゲート信号線22aとゲート信号線22b、ゲート信号線22cが同時に選択されないようにタイミング処理を行う必要がある。好ましくは、前記画素16において、ゲート信号線22aが選択する前後の2H以上の水平走査期間には、該当画素16のゲート信号線22b及びゲート信号線22cが選択されないようにタイミング処理を実施する。他の構成は図41で説明した実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
以上の第1から第9の変更例は、本実施形態の他の実施形態にも適用される。また、他の実施形態と組み合わせることができることは言うまでもない。
[A−9]第8の実施形態
図46は、トランジスタ32bの特性バラツキを補償するため、オフセットキャンセルを実施する画素構成である。
オフセットキャンセルすることにより、トランジスタ32bはカットオフ電圧を基準に動作させることができる。したがって、トランジスタ32bのVtバラツキなどを補償することができ、安定したホトセンサ出力を得ることができる。トランジスタ32bのドレイン端子DはVbb電圧とし、ホトセンサ35に接続された共通信号線38と分離している。分離によりトランジスタ32bのVbb電圧の電位を自由に設定あるいは調整できるようになり、トランジスタ32bのリセット動作が容易になる。
図46では、プリチャージ信号Vpを印加する前に、ゲート信号線22dにオン電圧が印加され、トランジスタ32dがオンする。トランジスタ32dがオンすると、トランジスタ32bのドレイン端子Dとゲート端子G間が短絡される。ゲート端子Gとドレイン端子Dの短絡によりトランジスタ32bはVt電圧にリセットされる。つまり、トランジスタ32bのゲート端子Gの電圧は、電流を流し始める電圧(基本的にはVt電圧)に設定される。この電圧をV0電圧とする。このとき、プリチャージ信号線は、所定の電位V1が印加される。
ゲート端子Gの電位は、ホトセンサ35の電位である。次に、ゲート信号線22cにオン電圧が印加されると共に、プリチャージ信号線24にプリチャージ信号Vpが印加される。トランジスタ32aがオンし、プリチャージ信号Vpはカップリングコンデンサ461を介してホトセンサ35に印加される。つまり、トランジスタ32bのゲート端子には、V0電圧に加算された電圧V2が印加される。V2電圧は、基本的にはV1電圧に相関あるいは比例する。V1はコンデンサ461とコンデンサ34などで分圧されてV2電圧となる。
以上の動作によりトランジスタ32bのゲート端子にはV2電圧が印加される。ゲート信号線22cにオフ電圧が印加される。したがって、トランジスタ32aがオフされ、V2電圧がホトセンサ35の一端子に保持される。
以降の動作は他の実施形態と同様である。つまり、外光によりホトセンサ35がリークし、V2電圧が低下していく。V2電圧が、トランジスタ32bのVt電圧以下になれば、トランジスタ32bがオフ状態となる。トランジスタ32cをオンさせることにより、トランジスタ32bの状態をホトセンサ出力信号線25に出力する。
(1)第1の変更例
図47は図46の変更例である。トランジスタ32bのドレイン端子Dと共通信号線38と接続している。共通信号線38はゲートドライバ回路12cに接続している。他の構成は図46で説明した実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
(2)第2の変更例
図48は図46の変更例である。トランジスタ32dをPチャンネルトランジスタで構成している。他の構成は図46で説明した実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
(3)第3の変更例
図49は、図48の変更例である。図49では、トランジスタ32bのゲート端子とソース端子を短絡するトランジスタ32dが配置されている。また、ホトセンサ35の一端子は、所定電位(グランド電位)に固定されている。
以上の第1、第2及び第3の変更例は、本実施形態の他の実施形態にも適用される。また、他の実施形態と組み合わせることができることは言うまでもない。
[A−10]第9の実施形態
次に第9の実施形態について説明する。図50は、図46のトランジスタ32bを反転回路(インバータ)501に置き換えた第9の実施形態である。
図50は、ホトセンサ画素27のトランジスタ32bの特性バラツキを補償するため、インバータオフセットキャンセル回路を構成した実施形態である。オフセットキャンセルすることにより、カットオフ電圧を基準に設定させることができるようになる。
(1)反転回路501の構成
反転回路501は、図38に示すように、PチャンネルのトランジスタとNチャンネルのトランジスタで構成する。反転回路501はVddとVss電源で動作するとして説明するが、これに限定するものではなく、Vdd電源と共通信号線38電位で動作するとしてもよい。また、他の電位で動作するとしてもよい。
反転回路501のa点の電位により、反転回路501のPチャンネルトランジスタまたはNチャンネルトランジスタが動作し、b点に出力される。つまり、a点電位によりb点に出力される電圧が変化する。このb点の電圧は、トランジスタ32cをオンさせることによりホトセンサ出力信号線25に出力される。
(2)動作の内容
ゲート信号線22cはゲートドライバ回路12によって制御される。また、ゲート信号線22dには、Pチャンネルトランジスタ32dpのゲート端子が接続されている。ゲート信号線22dにオン電圧が印加されると、Pチャンネルトランジスタ32dpがオン(トランジスタ32dpのチャンネル間がクローズ)する。ゲート信号線22dにオフ電圧が印加されると、Pチャンネルトランジスタ32dpがオフ(トランジスタ32dpのチャンネル間がオープン)する。
反転回路501をオフセット動作させるときは、ゲート信号線22dにオン電圧が印加し、Pチャンネルトランジスタ32dpがオン(トランジスタ32dpのチャンネル間がクローズ)する。他の動作状態のときは、ゲート信号線22dにオフ電圧が印加し、Pチャンネルトランジスタ32dpがオフ(トランジスタ32dpのチャンネル間がオープン)にする。
以上ように、トランジスタ32dpはゲート信号線22dの印加されたオン電圧により動作する。トランジスタ32dpはオン電圧の印加により、チャンネル間のインピーダンスが低下し、反転回路501のa端子とb端子間が短絡状態となる。したがって、反転回路501はリセットされる。
以上のリセット動作後、ゲート信号線22dpのオフ電圧が印加される。すると、トランジスタ32dpはオフ電圧の印加により、チャンネル間がオープンとなり、a端子とb端子間が切り離される。
図50では、プリチャージ信号Vpを印加する前に、ゲート信号線22dpにオン電圧が印加され、トランジスタ63dpがオンする。トランジスタ32dpがオンすると、トランジスタ32bpのドレイン端子Dとゲート端子G間が短絡される。ゲート端子Gとドレイン端子Dの短絡により反転回路501はVt電圧にリセットされる。つまり、反転回路501は、電流を流し始める電圧(基本的にはVt電圧)に設定される。この電圧をV0電圧とする。このとき、プリチャージ信号線は、所定の電位V1が印加される。
ゲート端子Gの電位は、ホトセンサ35の電位である。次に、ゲート信号線22cにオン電圧が印加されると共に、プリチャージ信号線24にプリチャージ信号Vpが印加される。トランジスタ32aがオンし、プリチャージ信号Vpはカップリングコンデンサ461を介してホトセンサ35に印加される。つまり、トランジスタ32bのゲート端子には、V0電圧に加算された電圧V2が印加される。V2電圧は、基本的にはV1電圧に相関あるいは比例する。V1はコンデンサ461とコンデンサ34などで分圧されてV2電圧となる。
以上の動作によりトランジスタ32bのゲート端子にはV2電圧が印加される。ゲート信号線22cにオフ電圧が印加される。したがって、トランジスタ32aがオフされ、V2電圧がホトセンサ35の一端子に保持される。
以降の動作は他の実施形態と同様である。つまり、外光によりホトセンサ35がリークしV2電圧が低下していく。V2電圧が、反転回路501のVt電圧の以上か以下になれば、それに対応してb点の電位が変化する。トランジスタ32cをオンさせることにより、トランジスタ32bの状態をホトセンサ出力信号線25に出力する。他の構成は先に説明した実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
(3)第1の変更例
変更例として、図50の点線内で図示するトランジスタ32dnを付加する構成を説明する。この構成の場合は、ホトセンサ35のGND端子は必要ない。トランジスタ32dnによりGNDに接地されるからである。ゲート信号線22cはゲートドライバ回路12によって制御される。
また、ゲート信号線22dには、Pチャンネルトランジスタ32dpとトランジスタ32dnのゲート端子が接続されている。ゲート信号線22dにオン電圧が印加されると、Pチャンネルトランジスタ32dpがオン(トランジスタ32dpのチャンネル間がクローズ)し、Nチャンネルトランジスタ32dnがオフ(トランジスタ32dnのチャンネル間がオープン)する。ゲート信号線22dにオフ電圧が印加されると、Nチャンネルトランジスタ32dnがオン(トランジスタ32dnのチャンネル間がクローズ)し、Pチャンネルトランジスタ32dpがオフ(トランジスタ32dpのチャンネル間がオープン)する。つまり、Pチャンネルトランジスタ32dpとNチャンネルトランジスタ32dnは逆動作する。
反転回路501をオフセット動作させるときは、ゲート信号線22dにオン電圧が印加し、Pチャンネルトランジスタ32dpがオン(トランジスタ32dpのチャンネル間がクローズ)する。このとき、Nチャンネルトランジスタ32dnがオフ(トランジスタ32dnのチャンネル間がオープン)する。他の動作状態のときは、ゲート信号線22dにオフ電圧が印加し、Nチャンネルトランジスタ32dnがオン(トランジスタ32dnのチャンネル間がクローズ)させ、Pチャンネルトランジスタ32dpがオフ(トランジスタ32dpのチャンネル間がオープン)にする。
以上ように、トランジスタ32dp、トランジスタ32dnはゲート信号線22dの印加されたオン電圧により動作する。トランジスタ32dpはオン電圧の印加により、チャンネル間のインピーダンスが低下し、反転回路501のa端子とb端子間が短絡状態となる。したがって、反転回路501はリセットされ、ホトセンサ35の両端子間も短絡されると共に、コンデンサ34の電荷も放電される。
以上のリセット動作後、ゲート信号線22dpのオフ電圧が印加される。すると、トランジスタ32dpはオフ電圧の印加により、チャンネル間がオープンとなり、a端子とb端子間が切り離される。一方、トランジスタ32dnがオン状態となり、ホトセンサ35のc端子が共通信号線38に接続され、共通信号線38の電位が印加される。のインピーダンスが低下し、反転回路501のa端子とb端子間が短絡状態となる。したがって、反転回路501はリセットされ、ホトセンサ35の両端子間も短絡されると共に、コンデンサ34の電荷も放電される。
他の構成は先に説明した実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
(4)第2の変更例
図51は図45と同様に、図50などのインバータオフセット回路において、共通信号線38をゲート信号線22aと共通にした変更例である。
他の構成は先に説明した実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
(5)第3の変更例
図52もオフセットキャンセル回路の第3の変更例である。図52では、プリチャージ信号Vpを印加する前に、ゲート信号線22eにオン電圧が印加され、トランジスタ32eをオンさせる。トランジスタ32eはb点の電荷を放電する。
次に、ゲート信号線22dのオン電圧を印加する。トランジスタ32dがオンすると、トランジスタ32bのドレイン端子Dとゲート端子G間が短絡される。ゲート端子Gとドレイン端子Dの短絡によりトランジスタ32bはVt電圧にリセットされる。つまり、トランジスタ32bのゲート端子Gの電圧は、電流を流し始める電圧(基本的にはVt電圧)に設定される。この電圧をV0電圧とする。このとき、プリチャージ信号線は、所定の電位V1が印加される。
ゲート端子Gの電位は、ホトセンサ35の電位である。次に、ゲート信号線22cにオン電圧が印加されると共に、プリチャージ信号線24にプリチャージ信号Vpが印加される。トランジスタ32aがオンし、プリチャージ信号Vpはカップリングコンデンサ461を介してホトセンサ35に印加される。つまり、トランジスタ32bのゲート端子には、V0電圧に加算された電圧V2が印加される。V2電圧は、基本的にはV1電圧に相関あるいは比例する。V1はコンデンサ461とコンデンサ34などで分圧されてV2電圧となる。
以上の動作によりトランジスタ32bのゲート端子にはV2電圧が印加される。ゲート信号線22cにオフ電圧が印加される。したがって、トランジスタ32aがオフされ、V2電圧がホトセンサ35の一端子に保持される。
以降の動作は他の実施形態と同様である。つまり、外光によりホトセンサ35がリークしV2電圧が低下していく。V2電圧が、トランジスタ32bのVt電圧以下になれば、トランジスタ32bがオフ状態となる。トランジスタ32cをオンさせることにより、トランジスタ32bの状態をホトセンサ出力信号線25に出力する。他の構成は先に説明した実施形態と同様あるいは類似であるので説明を省略する。
以上の第1、第2及び第3の変更例は、本実施形態の他の実施形態にも適用される。また、他の実施形態と組み合わせることができることは言うまでもない。
[A−11]第10の実施形態
外光の強度は1ルックス〜10万ルックスまで広範囲である。アレイ基板11にホトセンサ35が作製される。ホトセンサ35の感度はホトセンサのサイズ、半導体膜特性で決定されるため、広範囲の外光に対応させるためには、露光時間Tcの調整、プリチャージ信号Vpの調整などにより行う。本実施形態は、より広範囲の外光に対応するための画素構成について説明する。
図53に示す第9の実施形態は、プリチャージ信号Vpを印加するトランジスタ32aを複数個形成している。
トランジスタ32aには直列に抵抗Rを形成している。抵抗Rは拡散抵抗で形成する。トランジスタ32a1には直列に抵抗R1を形成し、トランジスタ32a2には直列に抵抗R2を形成する。トランジスタ32a1とトランジスタ32a2をオンする時間が同一であっても、抵抗R(R1、R2)のインピーダンスが高いほどホトセンサ35に書き込まれるプリチャージ信号Vpは小さくなる。したがって、R1とR2の抵抗値を異ならせることによりトランジスタ32a1をオンさせたときのプリチャージ信号Vpとトランジスタ32a2をオンさせたときのプリチャージ信号Vpとを異ならせることができる。プリチャージ信号Vpにより必要な露光時間Tcを可変することができる。したがって、図53により外光の感度範囲を拡大することができる。
(1)第1の変更例
トランジスタ32a1のゲート端子に印加するオン電圧と、トランジスタ32a2のゲート端子に印加するオン電圧とを異ならせることにより、等価的にR1とR2の抵抗値を異ならせることができる。
例えば、トランジスタ32aがNチャンネルの場合、印加するオン電圧が高いほどチャンネル間のインピーダンスが低下する(抵抗Rは小さくなる)。印加するオン電圧がVt電圧近傍になるほど、トランジスタ32aのチャンネル間のインピーダンスが高くなる(抵抗Rは高くなる)。この場合は、トランジスタ32a1とトランジスタ32a2を駆動するゲート信号線22cを別のゲート信号線に形成すれば容易に実現できる。
(2)第2の変更例
図53の実施形態は、トランジスタ32aを複数形成して、プリチャージ信号Vpを可変する構成であった。しかし、トランジスタ32aの他に、別途スイッチを形成してもよい。例えば、図54ではスイッチS1、S2を形成している。
(3)第3の変更例
図54は、トランジスタ32cの他に、スイッチS1、S2を形成し、抵抗R1、R2を形成した実施形態である。
スイッチS1の選択により抵抗R1がトランジスタ32cに直列に接続される。スイッチS2の選択により抵抗R2がトランジスタ32cに直列に接続される。トランジスタ32cをオンする時間が同一であっても、抵抗R(R1、R2)のインピーダンスが高いほどホトセンサ出力信号線25に出力される電荷は小さくなる。したがって、R1とR2の抵抗値を異ならせることによりトランジスタ32cをオンさせたときの出力を異ならせることができる。したがって、図53により外光の感度範囲を拡大することができる。他の構成などは図53と同様であるので説明を省略する。
以上の第1、第2及び第3の変更例は、本実施形態の他の実施形態にも適用される。また、他の実施形態と組み合わせることができることは言うまでもない。
[A−12]第11の実施形態
図55(a)に示すように、トランジスタ32bを複数個形成し、このトランジスタ32bのWL比(チャンネル幅W、チャンネル長Lとの比)などを異ならせることにより、トランジスタ32bのVt電圧を異ならせることができる。Vt電圧が異なり、どのトランジスタ32bが動作しているかを検出できれば、外光の強度を相対的に知ることができる。
例えば、トランジスタ32b1のVt電圧が1.5Vで、トランジスタ32b2のVt電圧が2.0Vであるとする。また、露光時間Tcは一定とする。ホトセンサ35のa点の端子電圧が低下し、1.5V以下となれば、トランジスタ32b1とトランジスタ32b2の両方がオフ状態である。したがって、ホトセンサ35のa点の端子電圧は、1.5V以下であることを検出でき、外光が強く、ホトセンサ35のリーク量が大きいことがわかる。ホトセンサ35のa点の端子電圧が低下し、1.5V以上2.0以下であれば、トランジスタ32b1はオン状態であるが、トランジスタ32b2はオフ状態である。
したがって、ホトセンサ35のa点の端子電圧は、1.5V以上2.0V以下であることを検出でき、外光が比較的強いことがわかる。ホトセンサ35のa点の端子電圧が低下し、2.0V以上であれば、トランジスタ32b1とトランジスタ32b2の両方がオン状態である。したがって、ホトセンサ35のa点の端子電圧は、2.0V以上であることを検出でき、外光が弱く、ホトセンサ35がほとんどリークしなかったことがわかる。
図55(a)に示すように、トランジスタ32bを複数個形成し、この複数個のトランジスタ32bの特性が同一であっても、このトランジスタ32bのドレイン端子Dの電圧などを異ならせることにより、ホトセンサ35の端子電圧に対する感度を異ならせることができる。
図55(a)では、トランジスタ32b1のドレイン端子D電圧は、Vg1とし、トランジスタ32b2のドレイン端子D電圧は、Vg2としている。したがって、どのトランジスタ32bが動作しているかを検出できれば、外光の強度を相対的に知ることができる。選択するトランジスタ32bはスイッチS(S1、S2)で行う。
例えば、トランジスタ32b1のドレイン端子D電圧が0Vで、トランジスタ32b2のドレイン端子D電圧が−2.0Vであるとする。また、露光時間Tcは一定とする。ホトセンサ35のa点の端子電圧が低下すれば、トランジスタ32b1がトランジスタ32b2よりも先にオフする。外光が強く、ホトセンサ35のa端子電圧がさらに低下すれば、トランジスタ32b1とトランジスタ32b2の両方がオフする。外光が全くないか、微弱の場合は、トランジスタ32b1、トランジスタ32b2の両方はオン状態を保持する。いずれのトランジスタ32bがオン状態であるかは、スイッチS(S1、S2)を切り替えることにより選択できる。
(1)第1の変更例
上記実施形態は、トランジスタ32bのドレイン端子D電圧を異ならせるものであった。他に図55(b)に示すように、ホトセンサ35を複数個形成し、この端子電圧を異ならせることによっても実現できる。ホトセンサ35はトランジスタをダイオード接続して形成する。
ホトセンサ35を複数個形成し、この複数個のホトセンサ35の特性が同一であっても、このホトセンサ35の一端子の電圧を図55(b)に示すように、Vg2電圧と、共通信号線38の電位のように異ならせる。スイッチS(S1、S2)の選択により、ホトセンサ35の一端子に所定の電圧が印加される。ホトセンサ35の端子電圧が異なれば、保持する電荷量が異なるから、外光に対する感度を異ならせることができる。したがって、どのホトセンサが動作しているかを検出できれば、外光の強度を相対的に知ることができる。選択するホトセンサ35はスイッチS(S1、S2)で行う。
例えば、ホトセンサ35bに印加する端子電圧が0Vで、ホトセンサ35aに印加する端子電圧が−2.0Vであるとする。また、露光時間Tcは一定とする。外光によりホトセンサ35(35a、35b)のa点の端子電圧が低下する。この低下の差は、ホトセンサ35aと35bで異なる。スイッチS1とS2で選択することができる。もちろん、両方のホトセンサ35a、35bを選択してもよい。
(2)第2の変更例
また、図56に示すように、ホトセンサ35a、35bの一端子の電圧を共通信号線38の電位としておき、スイッチS1、S2によりホトセンサ35aと35bのいずれかを選択してもよいことはいうまでもない。ホトセンサ35a、ホトセンサ35bのリーク特性は異ならせる。リーク特性を異ならせるには、ホトセンサ35を形成するトランジスタのWL(W:チャンネル幅、L:チャンネル長)などを変化させればよい。
(3)第3の変更例
なお、図53、図54と同様に、ホトセンサ35に直列に抵抗Rを形成してもよい。抵抗Rは拡散抵抗で形成する。トランジスタ32a1には直列に抵抗R1を形成する。
例えば、ホトセンサセンサ35aに抵抗R1、ホトセンサ35bには直列に抵抗R2を形成する。ホトセンサ35aとホトセンサ35bに照射される外光が同一であり、ホトセンサ35a、35bの特性が略同一でリーク特性が一致していても、抵抗R(R1、R2)のインピーダンスが高いほどホトセンサ35から放電される単位時間あたりの電荷量は異なる。したがって、R1とR2の抵抗値を異ならせることによりホトセンサ35a、35bの端子電圧を異ならせることができる。したがって、スイッチS1とS2の選択により、露光時間Tcを可変することができる。したがって、外光の感度範囲を拡大することができる。
また、ホトセンサ35はトランジスタをダイオード接続したもので構成している。したがって、このトランジスタのゲート端子を別途引出し、ゲート端子に印加する電圧を調整することにより、異なるダイオード特性のホトセンサを構成できる。前記ゲート電圧はボリウム回路で供給する。また、外光の強さにより調整あるいは設定するとよい。
(4)第4の変更例
本実施形態は、他の実施形態と組み合わせてよい。以上の事項は本実施形態の他の実施形態においての同様である。
(5)第5の変更例
共通信号線38に印加する電圧はDC電圧に限定するものではなく、交流電圧、矩形電圧でもよい。
(6)第6の変更例
矩形電圧などのレベルを変化させることによりホトセンサ35の露光時間Tcなどを調整できる。以上の事項は本実施形態の他の実施形態にも適用できることはいうまでもない。
(7)第7の変更例
図57に示すように、複数のコンデンサ34を形成し、一端子の電圧を共通信号線38の電位としておき、スイッチS1、S2によりいずれかのコンデンサ34をいずれかを選択してもよい。コンデンサ34の容量によりa点の電位変化は異なる。
なお、両方(複数)のコンデンサ34を選択してもよい。したがって、スイッチS1とS2の選択により、露光時間Tcを可変することができる。したがって、外光の感度範囲を拡大することができる。
(8)第8の変更例
図58に示すように、複数のトランジスタ32b(32b1、32b2)を形成し、一端子の電圧を共通信号線38の電位としておき、スイッチS1、S2によりいずれかのトランジスタ32bをいずれかを選択してもよい。
トランジスタ32b(32b1、32b2)を形成するトランジスタのWL(W:チャンネル幅、L:チャンネル長)などを変化させる。スイッチS1とS2の選択により、露光時間Tcを可変することができる。したがって、外光の感度範囲を拡大することができる。
以上の第1から第8の変更例は、本実施形態の他の実施形態にも適用される。また、他の実施形態と組み合わせることができることは言うまでもない。
[A−13]第12の実施形態
図59は本実施形態の他の実施形態である。図55、図56、図57、図58、図58はプリチャージ信号Vpをホトセンサ35などに印加する構成であった。図59の実施形態は、ソースドライバ回路14より書き込み電流を出力し、この電流でホトセンサ35に電位設定を行う構成である。つまり、プリチャージ信号Vpの代わりに電流でホトセンサ画素27に電位設定を行う実施形態である。
図59において、SW1、SW2はトランジスタで構成されたスイッチである。スイッチSW1は、ソース信号線24(a接点)、またはグランド電位などの所定電位(b接点)を選択する。スイッチSW2は、ホトセンサ出力信号線25(b接点)、またはアノード電圧Vddなどの所定電位(a接点)を選択する。トランジスタ32bにゲート端子には、電荷保持用のコンデンサ34とホトセンサ35が接続されている。また、コンデンサ34とホトセンサ35の一端子は、アノード端子Vddと接続されている。トランジスタ32dはスイッチ用トランジスタであり、トランジスタ32bのゲート端子とドレイン端子を短絡する。
図60、図61、図62は図59の動作の説明図である。図60は、ホトセンサ処理回路18により、ホトセンサ画素27に電圧V1を設定する動作の説明図である。
ホトセンサ処理回路18は、所定の定電流を出力する。定電流Iwの大きさは、可変可能である。出力する電流は吸い込み電流である。つまり、ホトセンサ画素27からホトセンサ処理回路18に向かって電流が流れ出る。但し、トランジスタ32bがPチャンネルの場合である。トランジスタ32bがNチャンネルの場合は逆の電流方向となる。
定電流の大きさは、0.1μA以上10μA以下が好ましい。0.1μA以下であると、プリチャージ信号線24の寄生容量により、トランジスタ32bに定常電流が流れるのに時間がかかり、所定時間内に、トランジスタ32bのゲート電位を設定することができない。一方、10μA以上だと、トランジスタ32bのサイズが大きくなりすぎ、画素16の開口率が取れなくなる。
図60に図示するように、スイッチSW1がb端子を選択し、スイッチSW2がa端子を選択することにより、トランジスタ32bから定電流Iwがホトセンサ処理回路18に流れる。
トランジスタ32bは定電流Iwが流れるようにゲート端子電位を変化させる。トランジスタ32bに定電流Iwが流れている状態で、トランジスタ32bのゲート端子電位がV1であるとする。
図14で説明した画素構成では、トランジスタ32bの特性によらず、一定のプリチャージ信号Vpを印加する駆動方式である。したがって、トランジスタ32bの特性によらず、所定のプリチャージ信号Vpを印加するため、トランジスタ32bの特性によりホトセンサ出力信号線25への出力がばらつく。
図60の構成では、トランジスタ32bの特性により、定電流Iwが流れる各トランジスタ32bのゲート端子電位V1の値は異なる。V1の値は、トランジスタ32bの特性を反映したものとなっている。そのため、各ホトセンサ画素27のトランジスタ32bの特性がばらついていても、露光時間Tcを一定にすれば、ホトセンサ出力信号線25の出力は一定となる。
図60に図示するホトセンサ画素27に定電流Iwを流し、ゲート端子電位が定常状態のV1となると、図61に図示するように、スイッチSW1がb端子に切り交わる。また、トランジスタ32dがオフ(オープン)する。以上の動作により、トランジスタ32bに印加された電圧V1が保持される。したがって、ホトセンサ35には、Vp電圧−V1電圧が印加されることになる。なお、V1電圧は、トランジスタ32bがオンする電圧である。以上のように本実施形態は、定電流Iwの印加により、トランジスタ32bをオン状態にする。
ホトセンサ35に光が照射されると、ホトセンサ35はリークする。ホトセンサ35のリークによりトランジスタ32bのゲート端子電位が変化する。リークが大きいほど、トランジスタ32bのゲート端子電位は、Vp電圧に近づく。また、Vp電圧に近づけば、トランジスタ32bの特性により所定電位で、トランジスタ32bはオフする。
リークによりゲート端子電位がV2になったとする。ゲート端子電圧がV2電圧の印加状態で、トランジスタ32bがオン状態か、オフ状態かは、スイッチSW2をb端子に切り換えることにより検出(判断)できる。
図62に図示するように、スイッチSW2をb端子に切り換える。トランジスタ32bがオン状態であれば、ホトセンサ出力信号線25からトランジスタ32bを介してグランド(所定電位)に電流が流れる。したがって、コンパレータ回路155の入力電位が変化し、変化した電位とVref電圧が比較され、コンパレータ回路155の出力が変化する。
トランジスタ32bがオフ状態であれば、スイッチSW2がb端子を選択しても、ホトセンサ出力信号線25からトランジスタ32bには電流が流れない。したがって、コンパレータ回路155の入力電位も変化せず、コンパレータ回路155の出力も変化しない。
以上のようにして、本実施形態は、ホトセンサ35の電位を設定するのは、プリチャージ信号Vpだけでなく、定電流Iwによっても行うことができる。
以上の事項は本実施形態の他の実施形態にも適用できることはいうまでもない。また、本実施形態の他の実施形態と組み合わせることができることも言うまでもない。
[B.平面表示装置の具体例]
図65は、本実施形態の表示パネル658を用いた平面表示装置の説明図である。表示パネル658は、上記で説明したアレイ基板11を用いて構成される。また、アレイ基板11、表示パネル658には本実施形態の駆動方法、駆動方式、構成、制御方式が適用される。
表示パネル658は、アレイ基板11と対向基板654間に液晶層653が挟持される。アレイ基板11は、外光が入射する側に配置されている。アレイ基板11に形成されたホトセンサ35に外光が直接入射するように構成するためである。
マトリックス状に配置あるいは形成された画素が、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)の場合は、白(W)にホトセンサ35を形成するとよい。白の画素16には、カラーフィルタが形成されていないため、ホトセンサ35への入射光量を大きくできるからである。
この場合は、アレイ基板14は、図65の対向基板654の位置に配置し、対向基板654を図65のアレイ基板14の位置に配置してもよい。白(W)は、色素あるいは染料を含有したカラーフィルタが形成されていないため、入射光が減衰することがない。したがって、カラーフィルタが形成された対向基板654側から外光が入射しても、ホトセンサ35に良好に外光が到達するからである。
本実施形態の表示パネル658は、液晶層653を有する表示パネルに限定されるものではなく、EL(有機EL、無機EL)層を有する表示パネルであってもよい。つまり、画素16にEL層が形成されたEL表示パネルであってもよい。
また、液晶層は、TN(Twisted Nematic)、IPS(In−Plane Switching)、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)、OCB(OpticallyCompensatory Bend)、STN(Supper Twisted Nematic)、VA(VerticallyAligned)、ECB(Electrically Controlled Birefringence )、高分子分散(PD)液晶、HAN(Hybrid Aligned Nematic)モードなどのいずれでもよい。特にOCB液晶が好ましい。また、表示パネル658の画素は、微反射構成、反射構成、半透過構成のいずれでもよい。
以下、図65を参照しながら、表示パネル658及び平面表示装置について説明をする。
(1)アレイ基板11の構成
ガラスあるいは有機材料からなるアレイ基板11には、画素電極31などが形成されている。ガラス基板としては、ソーダガラス、石英ガラスが例示される。有機材料からなる基板としては板状のもの、フィルム状のいずれでもよく、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂から構成されたものが例示される。これらは加圧による一体成形で形成される。また、板厚としては0.2mm以上0.8mm以下で構成される。なお、アレイ基板11は光透過性を有すればよく、対向基板654は光透過性を有する必要はなく、シリコンあるいはアルミなどの金属基板で構成されていても、着色されたプラスチック基板で構成されていてもよい。
アレイ基板11、対向基板654の放熱性を良くするため、サファイアガラスで形成してもよい。その他、ダイヤモンド薄膜を形成した基板を使用したり、アルミナなどのセラミック基板を使用したり、銅などからなる金属板を使用してもよい。
アレイ基板11などが空気と接する面には、反射防止膜(AIRコート)が形成される。アレイ基板11に偏光板などが張り付けられていない場合はアレイ基板11に直接に、偏光板(偏光フィルム)など他の構成材料が張り付けられている場合は、その構成材料の表面などにAIRコートが形成される。AIRコートは誘電体単層膜もしくは多層膜で形成する構成が例示される。その他、1.35〜1.45の低屈折率の樹脂を塗布してもよい。
AIRコートは3層の構成あるいは2層構成がある。なお、液晶表示パネルに静電気がチャージされることを防止するため、表示パネル21の表面に親水性の樹脂を塗布しておくことが好ましい。その他、表面反射を防止するため、また、指紋などの汚れを目立ちにくくするため、エンボス加工を行ってもよい。
(2)カラーフィルタ、偏光板、位相フィルム
表示画素26には、カラーフィルタが形成あるいは構成される。カラーフィルタは、対向基板654に形成する。
カラーフィルタはゼラチン、アクリルを染色した樹脂からなるカラーフィルタの他、光学的誘電体多層膜により形成したカラーフィルタ、ホログラムによるカラーフィルタでもよい。また、液晶層自身を直接着色することにより代用してもよい。
アレイ基板11と偏光板655間には1枚あるいは複数の位相フィルム(位相板、位相回転手段、位相差板、位相差フィルム)が配置される。位相フィルムとしてはポリカーボネートを使用することが好ましい。位相フィルム(図示せず)は入射光を出射光に位相差を発生させ、効率よく光変調を行うのに寄与する。
位相フィルムとして、ポリエステル樹脂、PVA樹脂、ポリサルホン樹脂、塩化ビニール樹脂、ゼオネックス樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂等の有機樹脂板あるいは有機樹脂フィルムなどを用いてもよい。その他、水晶などの結晶を用いてもよい。1つの位相板26の位相差は一軸方向に50nm以上350nm以下とすることが好ましく、さらには80nm以上220nm以下とすることが好ましい。
(3)他の構成
アレイ基板11には画素16(表示画素26、ホトセンサ画素27)がマトリックス状に配置されている。アレイ基板11と対向基板654とは、封止壁652を挟持されている。対向基板654には対向電極657が形成されている。アレイ基板11には偏光板(偏光フィルム)655aが配置されており、対抗基板654には偏光板655bが配置されている。バックライト656の光源としては、蛍光管、白色LED、赤(R)緑(G)青(B)色のLEDが用いられる。バックライト656から放射(出射)された光661は、対向基板654側から入射し、液晶層653で変調されてアレイ基板11側から出射される。
(4)読み取り動作
図66に示すように、アレイ基板11側に指あるいはイメージスキャナ対象物(画像紙)などの物体651が配置されていると、物体651がない箇所から出射された光661aはそのまま透過する。物体651があると物体651で反射(光661b)される。反射された光661bはB位置のホトセンサ画素27に入射する。光661bが入射したホトセンサ画素27は、光661bの強度及び露光時間Tcに対応して電荷がリークする。電荷のリーク量に対応してトランジスタ32bのゲート端子電圧が変化し、トランジスタ32bのオンオフ状態が決定される。物体651で反射される光は部分毎に強弱分布があるので、強弱にあわせて各ホトセンサ画素27が反応し、物体651に対応するイメージ分布を形成できる。
以上は、バックライト(表示装置658に配置された光発生手段)656からの光661を物体651に照射してホトセンサ35によるイメージ分布を形成する実施形態であった。
(5)遮光動作
図67は、物体651で外光661aを遮光し、ホトセンサ35で影と、光照射部を形成し、物体651の影のイメージ分布を形成するものである。外光661とは蛍光灯などの室内光、太陽光などである。
図67に示すように、物体651がない箇所の外光661aはそのまま、ホトセンサ画素27に入射する。入射したホトセンサ画素27のホトセンサ35は外光661aの強度に応じて電荷をリークする。ほとんどの場合が、前記外光661aが入射したホトセンサ画素27は電荷を放電し、トランジスタ32bはオフ状態となる。
一方、図67に示すように、物体651がある箇所には外光661aが入射しない(物体651で遮光される)。したがって、B位置には外光は入射しない。したがって、B位置のホトセンサ画素27のホトセンサ35はほとんど電荷をリークしない。ほとんどの場合が、前記ホトセンサ画素27は電荷を保持し、トランジスタ32bはオン状態(トランジスタ32bがNチャンネルトランジスタの場合である。Pチャンネルトランジスタの場合は逆である)となる。したがって、物体651で外光661aを遮光し、ホトセンサ35で影と、光照射部を形成し、物体651の影のイメージ分布を形成することができる。
(6)光ペンによる動作
図68は光を発生するペン(光ペン)681の光発生手段からの光661b661bをホトセンサ画素27に照射し、照射された箇所をホトセンサ35で座標検出するものである。以上のように本実施形態は、光発生手段681で光を照射してホトセンサ35の挙動を引き起こすものであってもよい。他の構成、動作は以前に説明した実施形態と同様であるので説明を省略する。
(7)変更例
なお、本実施形態は、アレイ基板11を外光入射側に配置するとしたが(図67の外光661a)、これに限定するものではない。対向基板654側を外光入射側に配置してもよい。
本実施形態では、外光の強度にあわせて、キャリブレーションを行い、また、プリチャージ信号Vpの設定、露光時間Tcの設定を行うとして説明している(図67)。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。図66に図示するように、バックライト656からの光の強度により、プリチャージ信号Vpの設定、露光時間Tcの設定などを行ってもよい。また、図68に図示するように、光発生源681からの光強度により、プリチャージ信号Vpの設定、露光時間Tcの設定を行っても良い。
[C.平面表示装置の駆動方法]
以下、図面を参照しながら、平面表示装置の駆動方法について説明をする。なお、以下の実施形態において、画素16は以前に説明したいずれの画素構成であってもよいことは言うまでもない。
[C−1]第1の実施形態
(1)オン出力領域と影
図69は、図70に図示するように対象物として、指701で表示領域10(ホトセンサ画素27の形成領域)を触れた状態を示している。また、図67のように、外光661を指701で遮光し、指の影を検出した状態を例として説明している。図69(a1)では、オン出力領域691a、691bが発生している。一方、図69(b1)はオン出力領域691が全く発生していない。
図69(a1)のオン出力領域691aが実際の指701の影である。指701によりホトセンサ画素27がマトリックス状に形成または配置された表示領域10に、外光661が照射される領域と、指701による遮光領域が発生する。遮光された領域のホトセンサ画素27のトランジスタ32bはオン状態となる。この領域がオン出力領域691となる。
図69(a1)では、本来の指701にも、外光661の強弱分布がありオン出力領域691bが発生している。オン出力領域691a、691bもほぼ円状であるため、オン出力領域691aは中心座標692aを持ち、オン出力領域691bは中心座標692bを持つ。中心座標692はオン出力領域691の輪郭を円として近似し、複数の直径の線分から求める。
本実施形態において、対象物701の影により、ホトセンサ画素27がオン状態を保持し、その集合としてオン出力領域691が発生するとして説明し、また、オン出力領域691の中心座標などを求めるとして説明する。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。ホトセンサ画素27のトランジスタ32bがPチャンネルトランジスタの場合は、対象物701の影の部分はオフ状態のホトセンサ画素27の集合となる。したがって、処理はオフ出力領域691として実施する。また、図66、図68の実施形態でも動作は逆になる。また、ホトセンサ画素27のトランジスタ32bがNチャンネルトランジスタの場合であっても、オン出力領域691の周辺部はオフ出力領域である。したがって、周辺部のオフ出力領域を処理すれば、対象物701の中心座標などを検出することができる。
(1−1)図66の場合のオン出力領域とオフ出力領域
図66では、対象物651でバックライト656から出射される光661bを反射し、反射した光661bが、ホトセンサ画素27に照射される。ホトセンサ画素27には、周期定期にプリチャージ信号Vpが印加され、トランジスタ32bはオン状態にされている。ホトセンサ画素27に印加されたプリチャージ信号Vpは、対象物651からの反射光が照射されることに、急速に電荷をリークさせ、トランジスタ32bがオフ状態となる。対象物32bが光出射側にない領域は、オン状態を維持する。
図66の実施形態では、対象物651の下側にオフ出力領域が発生しやすく、他の領域にオン出力領域が発生しやすい。図66では、カラーフィルタあるいは遮光膜は、ホトセンサ画素27上に形成され、バックライト656から直接に、ホトセンサ画素27に入射する光を遮光する。オン出力領域とオフ出力領域の適正な発生状態はプリチャージ信号Vpと露光時間Tcで調整する。
なお、図66の構成においては、アレイ基板11とバックライト656側に配置し、対向基板654を光出射側に配置してもよい。
(1−2)図67の場合のオン出力領域とオフ出力領域
図67では、外光661aが指などの対象物651で遮光される。つまり、対象物651の下面には対象物651の影が発生する。対象物651がない箇所(表示領域10)には、外光661aが直接に入射する。
ホトセンサ画素27には、周期定期にプリチャージ信号Vpが印加され、トランジスタ32bはオン状態にされる。ホトセンサ画素27に印加されたプリチャージ信号Vpは、対象物651の影が発生する箇所では、所定の露光時間Tc内では、一定の閾値以上を維持する。対象物661がなく、外光661aが照射される領域のホトセンサ画素27では、急速に電荷をリークさせ、トランジスタ32bがオフ状態となる。
図67の実施形態では、対象物651の下側にオン出力領域が発生しやすく、他の領域にオン出力領域が発生しにくい。外光661aがホトセンサ画素27に直接入射する領域では、オフ出力領域となる。図67では、カラーフィルタあるいは遮光膜は、対向基板654が側に形成され、バックライト656から直接に、ホトセンサ画素27に入射する光を遮光する。オン出力領域とオフ出力領域の適正な発生状態はプリチャージ信号Vpと露光時間Tcで調整する。
(1−3)図68の場合のオン出力領域とオフ出力領域
図68では、光ペン681でホトセンサ画素27に、光661bが照射される。光661bを照射された領域は、プリチャージ信号Vpが急速に放電され、オフ状態となる。他の外光の影響はほとんど受けない。
ホトセンサ画素27には、周期定期にプリチャージ信号Vpが印加され、トランジスタ32bはオン状態にされる。ホトセンサ画素27に印加されたプリチャージ信号Vpは、光ペン681の光が照射されない領域では、所定の露光時間Tc内では、一定の閾値以上を維持する。光661bが照射される領域のホトセンサ画素27では、急速に電荷をリークさせ、トランジスタ32bがオフ状態となる。
図68の実施形態では、光ペン681からの光が照射される領域で、オフ出力領域となり、他の領域にオフ出力領域が発生しにくい。光661bが照射されない領域では、オン出力領域となる。図67では、カラーフィルタあるいは遮光膜は、対向基板654が側に形成され、バックライト656から直接に、ホトセンサ画素27に入射する光を遮光する。オン出力領域とオフ出力領域の適正な発生状態はプリチャージ信号Vpと露光時間Tcで調整する。
(1−4)オン出力とオフ出力領域
以上のように、本実施形態は、説明を容易にするため、対象物701により影により、オン出力領域691が発生するとして説明を行う。逆の動作の場合は、オン出力領域691をオフ出力領域691と読み替えればよい。
本実施形態は、対象物701により外光が遮断され、また、対象物701により光を反射し、また、光ペン681によりホトセンサ画素27に光が照射されることにより、ホトセンサ画素27のオンオフ状態が変化、あるいはオンオフ状態を保持することにより、対象物701の位置、光ペン681の光照射位置を検出するものである。また、図68などのように、光ペン681により光が照射されホトセンサ画素27がオフ状態となった箇所を検出するものである。
(1−5)オン画素数割合
オン画素数割合(%)とは、所定範囲におけるホトセンサ画素数がオン状態の割合を意味する。逆にオフ画素数割合(%)とは、所定範囲におけるホトセンサ画素数がオフ状態の割合を意味する。本明細書では、オン画素数割合(%)を例示して説明するが、オフ画素数割合(%)と読み替えても良いことはいうまでもない。
(2)キャリブレーション
本実施形態では、オン出力領域691を1つとするため、キャリブレーションを実施する。図69(a1)において、プリチャージ信号Vpを低下させる。なお、以下の説明では、プリチャージ信号Vpを変化させるとして説明する。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、図59の実施形態では、定電流Iwを変化させて設定する。
露光時間Tcは一定値(所定値)を維持する。プリチャージ信号Vpは電子ボリウム261aにより可変する。可変したプリチャージ信号Vpは、ホトセンサ処理回路18から出力される。プリチャージ信号Vpは0.1V刻みというように一定の刻みで変化させる。変化の割合はオン出力領域691の面積から判断する。
なお、面積の意味は、オン画素数あるいはオン画素数割合(%)(オフ画素数あるいはオフ画素数割合(%))と等価あるいは近似もしくは同等である。
プリチャージ信号Vpの刻み数は64段階以上にする。プリチャージ信号Vpの最大値は、5(V)とし、可変範囲は1V以上とする。オン出力領域691が大きい場合は、1度に変化させるプリチャージ信号Vpの可変幅を大きくする。オン出力領域691が小さい場合は、1度に変化させるプリチャージ信号Vpの可変幅を小さくする。
オン出力領域691の面積は、表示領域10内のホトセンサ画素27のトランジスタ32bのオンしている個数である。つまり、オン出力領域691の面積は、表示領域10内のホトセンサ画素27のトランジスタ32bのオンしている個数をカウントすることにより得ることができる。オンしている個数をカウントすることは容易である。各ホトセンサ出力信号線25のコンパレータ回路155の出力をカウントすればよいからである。
(3)コンパレータ回路155によるデータ化
本実施形態は、ホトセンサ出力信号線25に印加されたデータ信号がコンパレータ回路155により出力が2値化されているため、個数カウントが容易になっている特長がある。なお、コンパレータ回路155の代わりにオペアンプを配置し、アナログデータを直接処理し、オン出力領域691を構成あるいは発生させてもよい。また、図17で説明したようにAD変換回路171で多値のデジタルデータとして処理してオン出力領域691を発生させてもよい。
図69などの本実施形態において、表示領域10にオン出力領域691が表示されているように図示しているが、これは説明を容易にするためである。図69の表示領域10とは、ホトセンサ画素27の出力をマトリックス状に配置して処理を行ったデータ配列である。このデータ配列を表示領域10と一致させて説明することにより、影の状況あるいは発生状態が理解しやすくなる。
(4)プリチャージ信号Vpによる操作と処理
プリチャージ信号Vpを低下させて(変化させて)、オン出力領域691を測定(検出)する。プリチャージ信号Vpの低下によりオン出力領域691の面積は縮小する。プリチャージ信号Vpの低下は、オン出力領域691bが消去するまで実施する。好ましくは、図69(a2)に図示するように、オン出力領域691bが消去し、オン出力領域691aが単独孤立の略円状になるまで、プリチャージ信号Vpを低下させる。
例えば、図71に示すように、オン出力領域691aはプリチャージ信号Vpの大きさにより変化する。プリチャージ信号Vpが高い場合は、図71(a)に図示するように、指701の影により、大きな面積のオン出力領域691aが形成されている。また、オン出力領域691aは表示領域10の一辺に接触している。
プリチャージ信号Vpを低下させると、オン出力領域691aの面積は縮小していく。オン出力領域691aが縮小すると図71(b)のように、オン出力領域691aは表示領域10の一辺から離れ、孤立領域となる。図71(b)のオン出力領域691aでは、座標中心は692aと692bの2点が発生する。
さらにプリチャージ信号Vpを低下させると、オン出力領域691aの面積はさらに縮小していく。オン出力領域691aがさらに縮小すると図71(c)のように、オン出力領域691aは円状に近くなり、座標中心は692aの一点となる。
以上の図71(c)の状態までプリチャージ信号Vpを低下させて時点で、キャリブレーションが完了となる。以上の実施形態はプリチャージ信号Vpを変化させてキャリブレーションをする実施形態である。
(4−1)プリチャージ信号Vpなどの保持
プリチャージ信号Vpは、図21、図22で説明したように、外光661の強さに対応して変化させる。特に初期値は外光の強さに基づいて設定する。また、前回のキャリブレーションでの値(プリチャージ信号Vp、露光時間Tcなど)をメモリしておき、この値を初期値として使用する。
(4−2)プリチャージ信号Vpの設定と最適化
オン出力領域691は、多種多様な発生状態になる。例えば、図72(a)に図示するように、目的のオン出力領域691b以外にオン出力領域691a、691cが発生したりする。また、図72(b)に図示するように、目的のオン出力領域691aの周辺に円弧状にオン出力領域691bが発生する場合がある。図72(b)は光ペン681を使用した場合によく発生するオン出力領域691の分布である。以上の場合であっても、プリチャージ信号Vpを適正に設定あるいは調整することにより目的のオン出力領域691のみにすることができる。
オン出力領域691が1つであっても、プリチャージ信号Vpの設定により、オン出力領域691の形状は多種多様になる。例えば、図73に図示するようになる。
図73(a)は、オン出力領域691が比較的大きく、中心座標692が1つの場合である。この場合は、オン出力領域691から中心座標を求めるときに中心座標692の位置が揺らぎやすい。したがって、中心座標692が指701の中心位置を示しているかの精度がない。したがって、図73(b)の状態となるように、プリチャージ信号Vpを低くするか、露光時間Tcを長くする。
図73(b)は、オン出力領域691が狭く、中心座標692が1つの場合である。プリチャージ信号Vpあるいは露光時間Tcが適正に設定され、最も好ましい状態である。この場合は、オン出力領域691から中心座標を求めるときに中心座標692の位置が固定される。したがって、中心座標692が指701の中心位置を示す。
図73(c)は、オン出力領域691が比較的大きく、形状が歪であるが、中心座標692が1つの場合である。この場合は、オン出力領域691から中心座標を求めるときに中心座標692の位置が揺らぎやすい。したがって、中心座標692が指701の中心位置を示しているかの精度がない。図73(c)の場合は、図73(a)よりも、プリチャージ信号Vpを低く、または露光時間Tcを長くする必要がある。
図73(d)は、オン出力領域691が比較的大きく、形状が歪であり、中心座標692が2つの場合である。図73(d)のように、オン出力領域691が1つで、中心座標692が複数ある場合は、キャリブレーションは必ず再設定(再調整)する必要がある。図73(d)の場合は、図73(c)よりも、さらにプリチャージ信号Vpを低く、または露光時間Tcを長くする必要がある。
オン出力領域691は、オン出力領域691内のホトセンサ画素27のすべてトランジスタ32bがオン状態となっているのではない。図74に図示するように、ホトセンサ画素27が完全にオン状態が維持されている領域691aの外側にオン状態とオフ状態のトランジスタ32bが混ざった混合オン出力領域691bが発生することが多い。
図74(a)では、完全オン出力領域691aの周辺に広い面積で、混合オン出力領域691bが取り囲んでいる。図74(b)では、完全オン出力領域691aの周辺に狭い面積で、混合オン出力領域691bが取り囲んでいる。以上の場合は、単位面積あたりのホトセンサ画素27にオン状態の個数をカウントし、設定以上のオン状態の個数がある範囲(単位面積)をオン出力領域691として処理すればよい。
(5)ホトセンサ処理回路
ホトセンサ処理回路18は、表示領域10からコンパレータ回路155を介してホトセンサ出力情報を入手し、オン出力領域691の面積、中心座標値692を検出する。また、キャリブレーションを実施する。図63(a)に図示するように、ホトセンサ処理回路18は中心座標値(X座標値、Y座標値:X、Yは各8ビットである)をマイコン(図示せず)に送る。また、状態の信号ISTの8ビットをマイコンに送る。ISTの情報としては、図63(b)に図示するように、コード1のキャリブレーション中、コード2の座標検出中などである。
また、図64(b)に図示するように、オン出力領域691に関する情報もマイコンに送出する。例えば、コード0はオン出力領域691がなかったことである。コード1はオン出力領域691の面積が所定値よりも大きかったことである。コード2はオン出力領域691の面積が所定値の範囲内であったことを示す。コード3はオン出力領域691の面積が所定値よりも小さく、したがって、キャリブレーションを実施すべきという情報である。コード4は中心座標が複数存在するという情報である。
(6)露光時間Tc
以上の実施形態は、キャリブレーションにおいて、プリチャージ信号Vpを変化させる実施形態であった。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、図36で説明したように、露光時間Tcを調整しても図71の変化を実現できる。
例えば、露光時間Tcが短い場合は、図71(a)に図示するように、指701の影により、大きな面積のオン出力領域691aが形成されている。また、オン出力領域691aは表示領域10の一辺に接触している。
露光時間Tcを長くすると、オン出力領域691aの面積は縮小していく。オン出力領域691aが縮小すると図71(b)のように、オン出力領域691aは表示領域10の一辺から離れ、孤立領域となる。図71(b)のオン出力領域691aでは、座標中心は692aと692bの2点が発生する。
さらに露光時間Tcを長くすると、オン出力領域691aの面積はさらに縮小していく。オン出力領域691aがさらに縮小すると図71(c)のように、オン出力領域691aは円状に近くなり、座標中心は692aの一点となる。
露光時間Tcも、図36で説明したように、外光661の強さに対応して変化させる。特に初期値は外光の強さに基づいて設定する。また、前回のキャリブレーションでの値(プリチャージ信号Vp、露光時間Tcなど)をメモリしておき、この値を初期値として使用する。
オン出力領域691の変化あるいは変更は、露光時間Tc、プリチャージ信号Vp単独の変化だけでなく、露光時間Tcとプリチャージ信号Vpの両方を組み合わせて実施してもよい。その他、比較電圧(コンパレータ)Vrefを変化させてもオン出力領域691を変化あるいは調整できることは言うまでもない。
(7)キャリブレーションと露光時間Tc
以上の実施形態は、プリチャージ信号Vpを変化させて、オン出力領域691の面積、大きさを可変するものであった。しかし、本実施形態のキャリブレーションは、露光時間Tcを変化させてもよい。例えば、図69(a1)の状態において、露光時間Tcが100H(水平走査期間(1H)の100倍)であるとする。露光時間Tcの調整または変化は、1H単位で実施することが好ましい。露光時間Tcもホトセンサ処理回路18で制御する。
ホトセンサ処理回路18により、露光時間Tcを長くし、オン出力領域691を測定(検出)する。プリチャージ信号Vpは一定電圧を維持する。露光時間Tcの増大によりオン出力領域691の面積は縮小する。露光時間Tcの増大は、オン出力領域691bが消去するまで実施する。露光時間Tcを増大させると、ホトセンサ35をリークする電荷量が増大し、トランジスタ32bのゲート端子電圧が低下し、トランジスタ32bがオフ状態となる。したがって、オン出力領域691は減少する。また、好ましくは、図69(a2)に図示するように、オン出力領域691bが消去し、オン出力領域691aが単独孤立の略円状になるまで、露光時間Tcを増大させる。
オン出力領域691の変化あるいは変更は、露光時間Tc、プリチャージ信号Vp単独の変化だけでなく、露光時間Tcとプリチャージ信号Vpの両方を組み合わせて実施してもよい。その他、比較電圧(コンパレータ)Vrefを変化させてもオン出力領域691を変化あるいは調整できることは言うまでもない。
ホトセンサ出力信号線25に出力されるトランジスタ32bの出力電圧は、トランジスタ32bのゲート端子の電圧により変化するからである。ゲート端子電圧はホトセンサ35のリーク量により変化する。したがって、ホトセンサ35の端子電圧でホトセンサ出力信号線25に出力するトランジスタ32bの電圧は異なる。コンパレータ回路155の比較電圧(コンパレータ電圧)Vrefを変化さることによりオン出力領域691を変化させることができる。
(8)その他の調整
トランジスタ32bの出力の取り込みタイミング、ソースドライバ回路(IC)14からの映像信号の大きさ/出力タイミング、表示画素26の画像表示状態、感度の異なるホトセンサ35の選択(図17で説明)によってもオン出力領域691を変化あるいは可変もしくは調整することができる。また、露光時間Tcの長さ、プリチャージ信号Vpの大きさ、比較電圧Vrefの大きさ、トランジスタ32bの出力の取り込みタイミング、ソースドライバ回路(IC)14からの映像信号の大きさ/出力タイミング、表示画素26の画像表示状態、感度の異なるホトセンサ35の選択のうち、1つ以上を選択し、また複数を組み合わせて、オン出力領域691の範囲、大きさ、オン出力領域691の発生の有無などを調整あるいは可変もよいことは言うまでもない。
なお、ホトセンサ画素27のトランジスタ32bがPチャンネルトランジスタの場合は、露光時間Tc、プリチャージ信号Vpの大きさ、比較電圧(コンパレータ電圧)Vrefの大きさなどの制御は、先の実施形態と逆の方向に制御すればよいことは言うまでもない。
[C−2]第2の実施形態
図69(a1)のように、本来の指701にも、外光661の強弱分布がありオン出力領域691bが発生している場合は、キャリブレーションを実施し、図69(a2)のように、表示領域10に1つの孤立領域となるように、かつ孤立領域691aが略円状となるようにする。オン出力領域691aの中心座標692aはマイコン(図示せず)に指の検出座標として送出される。
図69(b1)も図69(a1)と同様に表示領域10に指701の影が発生している。しかし、表示領域10にはオン出力領域691はない。この原因は、露光時間Tcが長すぎること、プリチャージ信号Vpが低すぎることが主として考えられる。
(1)キャリブレーションとプリチャージ信号Vp
図69(b1)の場合は、オン出力領域691を発生させるために、キャリブレーションを実施する。図69(b1)において、プリチャージ信号Vpを上昇させる。露光時間Tcは一定値を維持する。プリチャージ信号Vpは電子ボリウム261aにより、ホトセンサ処理回路18により制御する。プリチャージ信号Vpは0.1V刻みというように一定の刻みで変化させる。プリチャージ信号Vpを上昇させていくと、図69(b2)のようにオン出力領域691が出現する。
プリチャージ信号Vpの刻み幅は、1刻みのプリチャージ信号Vpに対するオン出力領域691の面積の増大が大きいときは、変化するプリチャージ信号Vpは小刻みにする。1刻みのプリチャージ信号Vpに対するオン出力領域691の面積の増大が小さいときは、1度(1回)に変化させるプリチャージ信号Vpの変化は大きくする。
プリチャージ信号Vpを上昇(高く)することにより、表示領域10のホトセンサ画素27内におけるトランジスタ32bのオン個数は増大していく。オン出力領域691の面積は、表示領域10内のホトセンサ画素27のトランジスタ32bのオンしている個数である。オン個数の増大あるいは減少の割合(変化速度、変化比率)は、表示領域10内のホトセンサ画素27のトランジスタ32bのオンしている個数を、プリチャージ信号Vpの変化に同期してカウントすることにより得ることができる。
オンしている個数をカウントすることは容易である。各ホトセンサ出力信号線25のコンパレータ回路155の出力をカウントすればよいからである。以上の事項は図69(a)の実施形態においても適用できる。
オン個数の割合(変化速度、変化比率)の検出は、ホトセンサ出力信号線25に印加されたデータ信号がコンパレータ回路155により出力が2値化されているため、個数カウントが容易になる。
なお、コンパレータ回路155の代わりにオペアンプを配置し、アナログデータを直接処理し、オン出力領域691を構成あるいは発生させてもよい。また、図17で説明したようにAD変換回路171で多値のデジタルデータとして処理してオン出力領域691を発生させてもよい。
プリチャージ信号Vpを上昇させて(変化させて)、オン出力領域691を測定(検出)する。プリチャージ信号Vpの上昇によりオン出力領域691の面積は拡大する。プリチャージ信号Vpの上昇は、オン出力領域691が複数になる直前か、オン出力領域691の面積が規定値の大きさとなるまで実施する。オン出力領域691が複数になれば、ホトセンサ処理回路18により容易に検出できる。オン出力領域691が複数になれば、プリチャージ信号Vpを低下させて、オン出力領域691が1つとなるプリチャージ信号Vpに設定しなおす。
(2)オン出力領域の面積
オン出力領域691の面積の最大面積はあらかじめ規定しておく。オン出力領域691の面積は、表示領域10内のホトセンサ画素27のトランジスタ32bのオンしている個数である。オン個数をカウントし、カウント値とあらかじめ規定されたカウント値とを比較することにより、所定のオン出力領域691の面積が超えたかどうかを判断できる。
オン出力領域691が最大面積を超えた場合は、プリチャージ信号Vpを低下させて、オン出力領域691が規定の面積以下となるようにする。
(3)中心座標
以上の動作により、図69(b2)に図示するように、オン出力領域691が単独孤立の略円状になるまで、プリチャージ信号Vpを低下させる。オン出力領域691の中心座標692aはマイコン(図示せず)に指の検出座標として送出される。
(4)変更例
以上の実施形態は、プリチャージ信号Vpを変化させて、オン出力領域691の面積、大きさを可変するものであった。しかし、本実施形態のキャリブレーションは、図69(a)でも説明したように、露光時間Tcを変化させてもよい。例えば、図69(b1)の状態において、露光時間Tcが100H(水平走査期間(1H)の100倍)であるとする。
ホトセンサ処理回路18により、露光時間Tcを短くかくし(短縮)、オン出力領域691を測定(検出)する。露光時間Tcの短縮によりオン出力領域691の面積が発生あるいは増大する。露光時間Tcの短縮は、オン出力領域691bが消去するまで実施する。また、好ましくは、図69(b2)に図示するように、オン出力領域691が発生し、オン出力領域691が一定の面積を注する単独孤立の略円状になるまで、露光時間Tcを短縮させる。
オン出力領域691の変化あるいは変更は、露光時間Tc、プリチャージ信号Vp単独の変化だけでなく、露光時間Tcとプリチャージ信号Vpの両方を組み合わせて実施してもよい。その他、比較電圧(コンパレータ)Vrefを変化させてもオン出力領域691を変化あるいは調整できることは言うまでもない。
トランジスタ32bの出力の取り込みタイミング、ソースドライバ回路(IC)14からの映像信号の大きさ/出力タイミング、表示画素26の画像表示状態、感度の異なるホトセンサ35の選択(図17で説明)によってもオン出力領域691の出現あるいは面積の変化あるいは可変もしくは調整することができる。
露光時間Tcの長さ、プリチャージ信号Vpの大きさ、比較電圧Vrefの大きさ、トランジスタ32bの出力の取り込みタイミング、ソースドライバ回路(IC)14からの映像信号の大きさ/出力タイミング、表示画素26の画像表示状態、感度の異なるホトセンサ35の選択のうち、1つ以上を選択し、また複数を組み合わせて、オン出力領域691の範囲、大きさ、オン出力領域691の発生の有無などを調整あるいは可変もよいことは言うまでもない。
なお、ホトセンサ画素27のトランジスタ32bがPチャンネルトランジスタの場合は、露光時間Tc、プリチャージ信号Vpの大きさ、比較電圧(コンパレータ電圧)Vrefの大きさなどの制御は、先の実施形態と逆の方向に制御すればよいことは言うまでもない。
図69(b2)のように、表示領域10に1つの孤立領域となるように、かつ孤立領域のオン出力領域691が略円状となるようにする。オン出力領域691の中心座標692はマイコン(図示せず)に指の検出座標として送出される。
以上のように、本実施形態は、オン出力領域691を操作(調整あるいは可変)することを目的としてキャリブレーションを実施することを特徴とする。また、キャリブレーションは、表示領域10(あるいはホトセンサ画素27の形成領域、この領域を本実施形態において表示領域10と同一あるいは略一致するとしている)において、オン出力領域691が1つとなるようにすることを特徴とする。さらに好ましくは、オン出力領域691が単独の孤立領域となるように(図69(a2)、(b2)の状態)することを特徴とする。さらに好ましくはオン出力領域691の単独の孤立状態の形状が略円状となり、前記略円状の中心座標(図69(a2)、(b2)の692)が1つに特定されるようにすることを特徴としている。
表示領域10においてホトセンサ35、トランジスタ32bなどの特性バラツキに影響されないようにするため、表示領域10をマトリックス状に区分し、前記マトリックス状の区分内において平均値、あるいはオン出力数をカウントし一定以上のカウント数でオンまたはオフ状態のマトリックス区分と判定することにより、マトリックスの区分で1つの判断データとして処理を行う。
この判断データでオン出力領域691を構成する。なお、マトリックスの区分とはホトセンサ画素27あるいは画素16が縦10個x横10個となるように区分して処理をすることを意味する。
[C−3]第3の実施形態
以上の実施形態は、入力対象物の位置座標を検出するとして説明しているが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、表示領域10に指が触れられたことを検出することも、本実施形態の目的である。また、本実施形態の特徴である。
(1)指などが触れた位置の検出
指701で表示領域10を触れ、触れた位置を検出する場合は、指701の先端座標を検出することが重要になる。指701で表示画面10を触れた場合は、図76(a)に図示するように、指701で遮光される。指701の先端部が最も遮光されるため、指701の先端部にオン出力領域691が発生する。
指などの物体701は遮光物であるため、指701の影が表示領域10に発生し、指の先端部以外にもオン出力領域691が発生する。特にキャリブレーション時にプリチャージ信号Vpが高く設定した場合は、指などの物体701の全体にオン出力領域691が発生する。
この場合は、プリチャージ信号Vpなどを調整し、オン出力領域691が円状になるように、またオン出力領域691の面積が小さくなるようにすることが重要である。
図76(b1)(b2)に図示するように、指701の入力座標を検出するためには、画面10の設定(配置)方向の情報も重要となる。図76(b)は携帯表示装置に本実施形態の表示パネル658を配置した構成である。図76(b1)は本実施形態の表示パネル658を横長方向になるようにして、指701による入力を行った場合である。図76(b2)は本実施形態の表示パネル658を縦長方向になるようにして、指701による入力を行った場合である。
(2)表示パネルの配置方向
図76(a)に図示するように、指701の根元のAの箇所は影になりやすい。したがって、オン出力領域691になりやすい。表示パネル658がどのような方向に配置されているかの情報を知ることができれば、指701の根元のAの箇所を判断することができ、このA箇所のオン出力領域691を除外して指701の先端部のオン出力領域691を抽出できる。以上のように、本実施形態は、表示パネルの配置方向の情報(図76(b1)(b2))を使用することにも特徴がある。
指701入力する箇所を表示領域10内で特定できれば、さらに指入力の座標位置あるいは指入力されたことを検出することが容易となる。
図76(b1)の場合に、Aの部分に影が発生し、オン出力領域691となっても、表示パネル658が横向きに配置されている情報があれば、Aの部分が、表示パネル658の表示領域10の端に該当していることがわかる。したがって、A位置のオン出力領域を除外することができ、指701の先端である真のオン出力領域691を入力座標位置として検出できる。
図76(b2)の場合に、Aの部分に影が発生し、オン出力領域691となっても、表示パネル658が縦向きに配置されている情報があれば、Aの部分が、表示パネル658の表示領域10の端に該当していることがわかる。したがって、A位置のオン出力領域を除外することができ、指701の先端である真のオン出力領域691を入力座標位置として検出できる。
(3)圧力による方法
本実施形態は、対象物701の影の箇所であるオン出力領域691が検出し、入力座標位置を求めるとした。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、表示パネル658の表面を指701で押圧すると、液晶層653の厚みが変化する。液晶層653の厚みの変化により、各ホトセンサ画素27の容量成分が変化する。そのため、押圧を受けた箇所の前記ホトセンサ画素27がオン出力となるかオフ出力となるかを設定するプリチャージ信号Vpの値は異なる。
表示領域10に同一のプリチャージ信号Vpが印加されている場合において、かつ押圧を受けていない状態で、前記箇所がオン出力領域またはオフ出力領域691の場合、押圧を受けた箇所はオフ出力領域またはオン出力領域に変化する。この変化した箇所を検出することによっても、座標検出を行うことができる。
つまり、外光の大きさ、変化によらず、対象物701の押圧によって、座標位置検出と接触検出を行うことができる。本実施形態の平面表示装置において、プリチャージ信号Vpの印加手段、画素27に形成あるいは自然と形成された容量34、ソースフォロワなどのトランジスタ32b、トランジスタ32a、32cの機能及び動作をしようしている。駆動方式は先に説明したものと同様である。
以上の事項は、本実施形態の他の実施形態にも適用することができる。また、本実施形態の他の実施形態と組み合わせることができる。
[D.入力座標の検出方法]
[D−1]第1の実施形態
図77に図示するように、露光時間Tcを一定とし、プリチャージ信号Vpを可変したとき、オン画素数割合(%)が変化する。ホトセンサ画素27のトランジスタ32bがNチャンネルの場合は、プリチャージ信号Vpが高くなるにしたがって、オン画素数割合(%)が増加する。オン画素数割合(%)の増加が開始するプリチャージ信号VpをV0とする。
一例としてV0電圧からA電圧でオン画素数割合(%)が100%となるとする。A電圧の幅は、0.4以上0.6V程度である。
V0電圧からV0+A間のプリチャージ信号Vpによりオン画素数割合(%)は0%から100%のいずれかのオン画素数割合(%)になる。つまり、V0と基準としてプリチャージ信号Vp=V0+Vxの印加により所定のオン画素数割合(%)が得られる。
(1)基準電圧位置
本実施形態ではV0電圧もしくは基準電圧位置を求めることが重要である。所定のオン画素数割合(%)を得るための基準となるからである。V0を求めるために、図77の特性を図78(a)のように直線で近似する。図77に示す表示領域10のホトセンサ画素27の特性は、ほぼ正規分布する。図77のグラフは、正確には、この正規分布を加算したものとなる。したがって、V0近傍、V0+A近傍はグラフが非線形となる。しかし、本平面表示装置のおいては、オン画素数割合(%)の変化量を問題とする。したがって、V0近傍などの非線形は、オン出力領域691の変化量には問題とならない。特に、オン画素数割合(%)が50%前後(20%以上80%)は、オン出力領域691の変化量は直線性があるので問題とならない。
図78(a)は説明を容易にするため、図77のグラフを90度回転させたものである。図78(a)の点線が図77の特性である。これを図78(a)に図示するように、実線のように近似する。
図77のV0位置と図78(a)のV0位置とは、ずれている。また、図77のV0+A位置と図78(a)のV3位置ともずれている。図78(a)のように近似して説明する。つまり、プリチャージ信号Vp=V0からオン画素数割合(%)が変化し始める。プリチャージ信号Vp=V3でオン画素数割合(%)は100%となる。また、プリチャージ信号Vp=V1を印加した時のオン画素数割合(%)=aとし、プリチャージ信号Vp=V2の時のオン画素数割合(%)=bとする。また、0〜V0をVaとし、V3−V0をVbとする。
(2)オン画素数割合
図79は、外光照度とオン画素数割合(%)の関係を図示している。図79(a)は図78(a)のグラフである。図79(b)は外光照度とプリチャージ信号Vpとの関係を図示している。
図79において、説明を容易にするため、オン画素数割合(%)を0%(あるいはわずかにオン画素数割合(%)が発生する位置あるいはポイント)を例示して説明する。
しかし、本実施形態はオン画素数割合0%にして処理することに限定するものではない。例えば、点線のようにオン画素数割合a(%)としてもよい。この場合は、ある外光照度Lのときは、A点のプリチャージ信号Vpとなる。A点のプリチャージ信号VpはVLaである。このVLa電圧をオン画素数割合(%)が0%となるプリチャージ信号Vp=VL0に変換するのは、図79(a)で容易に行える。オン画素数割合(%)とプリチャージ信号Vpの関係は、点線で図示しているように、VL0からVL100に線形と近似しているからである(図78)。
オン画素数割合(%)とプリチャージ信号VpのVL0〜VL100は比例関係になるから、容易にVL0の位置が計算で求まる。したがって、図79(b)のB点も求まる。なお、一般的に表現するため、以下にオン画素数割合(%)が0%の直線(実線)をオン画素数割合b(%)として説明する。
任意の外光照度Lに対してプリチャージ信号Vpを調整し、目標とするオン画素数割合b(%)は、0%以上20%以下とすることが好ましい。特に、0%以上10%以下とすることが好ましい。
VL0とVL100の間隔ΔVwは、温度、プリチャージ信号Vpなどにより変化するが、オン画素数割合(%)が変化し始める位置(プリチャージ信号Vp=VL0)のΔVの変化量は少ないからである。VL0=VLa−ΔVw・a/100で求めることができる。もちろん、オン画素数割合(%)は、70〜100%に設定してもよい。100%近傍は基準点として処理が容易である。
(4)補正係数
ΔVwの値は、ホトセンサ35の温度、入射光の強度(外光照度)により補正することが好ましい。特に、1000ルクス(Lx)以下の低照度領域における外光照度に対する依存性が大きい場合がある。この場合は、VL0とVL02との電圧差に対する補正係数Cvをあらかじめ設定しておき、ΔVwx(VL0−VL02)xCvとする。なお、Cvは、m、nなどの値によりさらに補正することが好ましい。
mの大きさ、第1の露光時間Tc1でのプリチャージ信号VpとV0電圧差、第1の露光時間Tc1でのプリチャージ信号Vpの大きさ、第2の露光時間Tc2でのプリチャージ信号Vpの大きさを基準に補正係数Cvで補正してもよいことは言うまでもない。補正演算的には、前記値などに補正係数Cvをかけるとよい。
(4)露光時間Tcとの関係
本実施形態の特徴は、ある外光照度(もしくはホトセンサ画素27に任意の強度の光が照射された状態)において、任意のオン画素数割合(%)(例えば、0%とか、5%とか、10%とか)になるように、プリチャージ信号Vpを調整あるいは設定するものである。また、複数の露光時間Tcにおいて、前記任意のオン画素数割合(%)となるようにプリチャージ信号Vpを調整あるいは設定するものである。
図79(b)では、複数の露光時間Tcとは、324H(324水平走査期間)と、その半分の162H(162H水平走査期間)としている。もちろん、本実施形態は、露光時間Tcを324Hなどに限定するものではない。本実施形態は、複数の露光時間Tcは、2つ以上設定すればよい。2つの露光時間Tcを選択する場合、1つの露光時間Tcは、1フレームに近い値を採用することが好ましい。例えば、1フレームが340H(水平走査期間)であれば、340Hに近い方が好ましい。一例として、1フレームを構成する水平走査期間D(1フレーム=DH)とすれば、第1の露光時間Tcは、Dx0.6以上D以下とすることが好ましい。特に、Dx0.8以上D以下とすることが好ましい。説明を容易にするため(具体的にするため)、1フレーム=340Hとし、図79(b)は、第1の露光時間Tcは324Hとしている。
第2の露光時間Tcは、第1の露光時間Tcの1/2近傍とすることが好ましい。一例として、1フレームを構成する水平走査期間D(1フレーム=DH)とすれば、第2の露光時間Tcは、Dx0.6x0.5以上Dx0.8以下とすることが好ましい。特に、Dx0.8x0.5以上Dx0.6以下とすることが好ましい。説明を容易にするため、あるいは具体的にするため、1フレーム=340Hとし、図79(b)は、第2の露光時間Tcは324/2=162Hとしている。
第2の露光時間Tcは、略第1の露光時間Tcの1/2とすることが好ましい。ビット処理では、第1の露光時間Tcのデータを右に1ビットシフトすることにより第2の露光時間Tcとなる。つまり、複数の露光時間Tcの変更は、データの右または左シフトにより求めるあるいは算出することが好ましい。
(5)m、nの値
オン画素数割合は、a%を目標として動作させる。オフ画素数からカウントして分布を求める時は、a%として100以下50以上の範囲とすることが好ましい。a%の点を求め、VL0=VLa−ΔVw・a/100などの演算によりオン画素数割合0%を求めることが好ましい。
第1の露光時間Tcでオン画素数割合がa%となるプリチャージ信号Vpをもとめ、つぎに第2の露光時間Tcでオン画素数割合が2%となるプリチャージ信号Vpを求める際には、電圧値をVLa−VLax(第2の露光時間Tc/第1の露光時間Tc)とすることにより、高速に次のプリチャージ信号Vpを設定できる。
オン画素数割合のa%は第1の露光時間Tcと第2の露光時間Tcで異なっていてもよい。VL0=VLa−ΔVw・a/100などの演算により簡単に所定のオン画素数割合に変換できるからである。
オン画素数割合のb直線は、外光照度(Lx)の時に、オン画素数割合(%)がb(%)(図79の実施形態では、b=0)となるようにプリチャージ信号Vpを印加したものである。
第1の露光時間Tc=324Hのときのオン画素数割合0(%)の直線は、外光照度Lの時、B点のプリチャージ信号Vp=VL0となる。第2の露光時間Tc=324/2Hのときのオン画素数割合0(%)の直線は、外光照度Lの時、C点のプリチャージ信号Vp=VL02となる。D点は、kキャリブレーション時に設定するプリチャージ信号Vp=Vkである。
プリチャージ信号VpのVL0、VL02はプリチャージ信号Vpの変化あるいは調整により測定される電圧である。プリチャージ信号VpのVL0、VL02により、プリチャージ信号Vp=Vkが計算などにより求められる値である。
点Bと点C間距離は、VL0−VL02である。したがって、オン画素数割合b(%)(露光時間Tc=DH)と、オン画素数割合b(%)(露光時間Tc=D/2H)となるようにプリチャージ信号Vpを変化させることにより求まる。
点Bと点C間距離をmとし、点Cと点D間距離をnとする。m:nの比は、外光照度L、L’、L’’にあっても、同一である。また、温度、外光の波長によってもほとんど変化しない。パネルの出荷時あるいは検査時もしくは調整時などにm:nの比率もしくはm、nの値を求めておく。
mの値(もしくは相対的な大きさ)がわかれば、nの値(もしくは相対的な大きさ)を求めることができる。mの値は、プリチャージ信号VpとしてVL0、VL02は測定し、このプリチャージ信号Vpから求めることができる。
オン画素数割合のa%は第1の露光時間Tcと第2の露光時間Tcで異なっていてもよい。VL0=VLa−ΔVw・a/100などの演算により簡単に所定のオン画素数割合に変換できるからである。
(6)温度補正
ΔVwは、外光照度により変化する。一般的に外光照度が高くなれば、大きくなる。したがって、mの値または大きさ、プリチャージ信号Vpの値または大きさに比例して補正係数を掛けることが好ましい。また、ΔVwはホトセンサ35あるいはホトセンサ画素27もしくはパネル658の温度により変化する。そのため、温度センサなどで温度を検出(測定)し、補正することが好ましい。温度センサとしてサーミスタが例示される。
(7)プリチャージ信号Vpの処理方法
オン画素数割合のb直線は、外光照度(Lx)の時に、オン画素数割合(%)がb(%)(図79の実施形態では、b=0)となるようにプリチャージ信号Vpを印加したものである。第1の露光時間Tc=324Hのときのオン画素数割合0(%)の直線は、外光照度Lの時、B点のプリチャージ信号Vp=VL0となる。第2の露光時間Tc=324/2Hのときのオン画素数割合0(%)の直線は、外光照度Lの時、C点のプリチャージ信号Vp=VL02となる。D点は、キャリブレーション時に設定するプリチャージ信号Vp=Vkである。
プリチャージ信号VpのVL0、VL02はプリチャージ信号Vpの変化あるいは調整により測定される電圧である。プリチャージ信号VpのVL0、VL02により、プリチャージ信号Vp=Vkが計算などにより求められる値である。
点Bと点C間距離は、VL0−VL02である。したがって、オン画素数割合b(%)(露光時間Tc=DH)と、オン画素数割合b(%)(露光時間Tc=D/2H)となるようにプリチャージ信号Vpを変化させることにより求まる。
点Bと点C間距離をmとし、点Cと点D間距離をnとする。m:nの比は、外光照度L、L’、L’’にあっても、同一である。また、温度、外光の波長によってもほとんど変化しない。パネルの出荷時あるいは検査時もしくは調整時などにm:nの比率もしくは値を求めておくことにより、mの値(もしくは相対的な大きさ)がわかれば、nの値(もしくは相対的な大きさ)を求めることができる。mの値は、プリチャージ信号VpとしてVL0、VL02は測定し、このプリチャージ信号Vpから求めることができる。
露光時間Tcを変化させた場合、目標とするオン画素数割合(%)が同一であれば、任意の外光照度に対して、m:nの比率は一定に保たれる。また、露光時間Tcを変化させて複数のオン画素数割合b(%)の直線は原点のE点を通過する。本実施形態はこの性質を利用している。オン画素数割合がa(%)(点線で示す)の直線は、原点Eを通過しない。しかし、先に説明したように、VL0=VLa−ΔVw・a/100で求めることができる。ΔVwは、パネルの出荷時あるいは検査時もしくは調整時などに求めておく。したがって、A−C:C−Dの比率からVkを求めることができる。
m:n=2:1とし、第1のプリチャージ信号Vp=VL0=2.0V、第2のプリチャージ信号Vp=VL02=1.2Vとすれば、m=0.8、n=0.4となる。このことから、Vk=0.8Vとなる。ホトセンサ画素27には、このプリチャージ信号Vp=Vk=0.8Vを印加する。
なお、以上の実施形態では、任意の外光照度(ホトセンサ35に入射する光束量)において、複数の露光時間Tcを設定し、第1のプリチャージ信号Vp=VL0、第2のプリチャージ信号Vp=VL02を求めるとした。
露光時間Tcの設定は、3つ以上であってもよい。任意の外光照度Lに対して、3つ以上の露光時間Tcを設定し、平均化処理あるいは比率処理などを行うことにより、Vkの値をより精度よく求めることができる。また、1つの露光時間Tcにより、プリチャージ信号Vp=VL0がもとまり、この絶対値から、既知のm:nの値から、直接にVkを求めてもよい。また、プリチャージ信号Vp=VL0、VL02の絶対値あるいは相対値もしくは近傍値と、m、nの値などから、Vkを求めてもよい。
V0は、ホトセンサ画素27の温度依存性、ホトセンサ35の光の波長依存性などにより、変化する。図79で説明した方法では、任意の外光照度Lに対して、同一のホトセンサ画素27を用いて、所定のオン画素数割合b(%)を得るようにプリチャージ電圧を変化あるいは調整もしくは設定するものである。
V0を求めるのに、外光照度Lの値は不要である。つまり、どんな外光照度に対しても、異なる露光時間Tcに対して同一のオン画素数割合b(%)となるように、異なる2種類のプリチャージ信号を印加すればよい。
異なる露光時間Tcに対して、同一のオン画素数割合b(%)となるように調整などするとしたが、同一のオン画素数割合b(%)とするものではない。第1の露光時間Tcに対するオン画素数割合(%)がb1(%)で、第2の露光時間Tcに対するオン画素数割合(%)がb2(%)であっても、VL0=VLa−ΔVw・a/100を応用することにより、b1=b2とすることができる。つまり、オン画素数割合(%)の直線が、原点Eを通らない場合でも、計算により原点Eを通貨するようにシフトさせることができるからである。
(8)ホトセンサ構成
図79の説明は、表示領域10に1種類のホトセンサ画素27を形成した実施形態である。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。表示領域10に複数種類のホトセンサ画素27を形成してもよい。複数のホトセンサ画素27から1つのホトセンサ画素27を抽出すれば、図79の方式を適用できる。また、複数のホトセンサ画素27を一体として処理すれば、図79の実施形態を適用できる。
[D−2]第2の実施形態
図79の実施形態では、複数の露光時間Tcにより、オン画素数割合(%)を同一にするようにするとしたが、本実施形態はこれに限定するものではない。2以上のオン画素数割合(%)から、V0電圧を求めてもよい。多くの露光時間Tc、プリチャージ信号Vp、オン画素数割合(%)からVkをもとめ、また、もとめられたVkを平均化処理、中央値をピックアップすることにより、精度が向上する。
[D−3]第3の実施形態
求められたVk電圧を用いて、キャリブレーションを行う。しかし、Vkはリアルタイムで変化させることに限定するものでない。理論的には外光照度Lの変化によりVkの値は、固定値であるが、実際には算出精度のよりVk電圧は揺らぐ。したがって、キャリブレーションに用いるVk電圧の変化はゆっくりと変化させる方がよい。また、ヒステリシス特性をもたせることが好ましい。したがって、求めたVk電圧は、一定個数をメモリに記憶し、移動平均化処理を行う。また、最大値、最小値を除外する処理を行う。また、一定期間に変化する変化量を規定範囲内となるようにする。
[D−4]第4の実施形態
本明細書の説明において、説明を容易にするためVk電圧を求めるとするが、これに限定するものではない。Vkに近似する値、またそれに類する値を求めるものである。また、間接的にVkに対応する値を求めるもしくは得るものである。また、キャリブレーションはV0を直接使用する場合もあるが、Vk電圧に所定値を加減算する。また、所定の定数をかけて使用する。
プリチャージ信号Vpと露光時間Tc乗算値が一定あるいは所定の関係となるように、露光時間Tcとプリチャージ信号Vpの両方を同時に変化させてよいことは言うまでもない。その他、比較電圧(コンパレータ電圧)Vrefを変化させてもよい。
[D−5]第5の実施形態
図78(a)はV0、V3で屈曲する特性カーブに近似したが本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、図78(b)に図示するように、オン画素数割合(%)がx、yまたは、その位置に対応するプリチャージ信号VpがVa、Vbで屈曲あるいは角度が変化する特性カーブに近似してもよい。つまり、図78(a)の2点折れカーブだけでなく、図847(b)の4点折れカーブなどに近似してもよい。つまり複数の多点折れカーブもしくは曲線カーブに近似してもよい。このように近似することにより、より、V0位置などが正確に求めることができる。
[E.外部照度の取得方法]
[E−1]第1の実施形態
図79で説明したように、m、nの値、n/m比などを用い、露光時間Tc1と露光時間Tc2の差電圧などをもとめることによりキャリブレーション電圧Vkを算出することができる。また、図80に図示するように、外光の照度を求めることもできる。
図80に図示するように、露光時間Tc1とし、オン画素数割合aとなるようにプリチャージ信号Vpを変化させることにより、キャリブレーション電圧VL0が求まる。一方、露光時間Tc2とし、先と同一のオン画素数割合aとなるようにプリチャージ信号Vpを変化させることにより、キャリブレーション電圧VL02が求まる。
(1)照度補正係数Hの調整
VL0−VL02はmの大きさである。ΔVp=VL0−VL02あるいは、m(もしくはn、n+m)は、外光照度Lに比例の関係にある。つまり、VL0−VL02の値に定数Hを掛けることにより、外光照度を推定することができる。Hの値は、パネル特性値として、パネルモジュールに実装されたEEPROM1401に書き込まれる。書き込まれたHの値は、パネルのアレイ基板11にCOG実装されたコントローラICにより、読み込まれ、外光照度などが計算される。計算された外部照度は、パネルモジュール外に配置または実装されたマイコン814に伝送される。
Hの値は、パネルモジュールの出荷に検査あるいは調整工程にて測定する。調整は、設定する照度Lの光をパネルに照射し、露光時間Tc1の状態で、所定のオン画素数割合a%となるように、プリチャージ信号Vpを調整する。また、露光時間Tc2とし、所定のオン画素数割合a%となるように、プリチャージ信号Vpを調整する。この2つのプリチャージ信号Vpの差であるΔVpを求める。また、外光照度Lを測定する。H=L/ΔVpを求め、このHをEEPROMに記憶させる。Hは、ΔVpの大きさ1Vあたりの外光照度比率となる。
したがって、HxΔVpを求めることにより、外光照度を求めることができる。なお、aの値として、30〜90%の値が好ましい。以上のように、本実施形態は、複数の露光時間Tcに対応するプリチャージ信号Vpと、測定時の外光照度Lから、換算係数Hを求める方法である。また、パネル動作時に換算係数Hを用いて、推定外光照度を求める方法である。
以上のことから、各パネルの特性を考慮して測定したHと、キャリブレーション動作時に測定されるΔVp(あるいは、mなどの値)から、外光照度を推定することができる。パネルのコントローラICで外光照度Lを求め、その値(H、Lなど)をマイコン814に伝送する(図81を参照のこと)。マイコン814は、本実施形態の表示装置をホトセンサとして外光照度を入手することができる。
(2)バックライト輝度の制御
マイコン814は、本実施形態の表示装置のバックライトのLEDドライバ813などを制御し、外光強度(外光照度)にあわせて適正な表示輝度となるようにバックライト656を調整する。例えば、外光照度が低い時は、バックライト656輝度を低下させ、低消費電力化を実現する。一方、外光照度が高い時は、バックライト656の輝度を高くし、視認性を向上させる。
以上のように、本実施形態の表示パネルに形成されたホトセンサ画素27を用い、外部照度の強度を検出することができる。また、検出した外部照度を用いてバックライトの輝度を制御でき、最適な表示輝度に設定することができる。
(3)プリチャージ信号(キャリブレーション電圧)の調整
求められた外光照度あるいは前記照度に相関する値またはデータが所定値以下の場合は、オン出力領域691の処理を変化させる駆動方式も例示される。例えば、外光照度が50Lx以下のように非常に暗い場合である。この場合は、対象物701の影を検出するよりは、バックライト656から放射される光661が対象物701に反射し、反射する光をホトセンサ35で検出することが好ましい。したがって、プリチャージ信号Vpを最適に調整することにより、対象物701の箇所に対応するホトセンサ画素27はオフ出力領域691となる。他の箇所は、外光が弱いためオン出力領域をなる。したがって、図69とは逆の状態となる。
以上の場合は、オン出力しているホトセンサ画素27とオフ出力をしているホトセンサ画素27の出力ロジックを反転処理することのより、以降の処理は以前に説明した処理方法を実施することができる。
本実施形態は、外光照度(あるいは外光照度の相対値)を検出できることである。外光照度の検出あるいは把握により低照度を検出し、ロジック変更して対象物701からの反射光を検出するという変更を実現できる。
[E−2]第2の実施形態
Hを求める際は、1ポイントだけでなく、外光照度を複数に調整して多くのポイントでHの値を算出し、平均化処理などを行って求めることが好ましい。また、外光照度により、Hの値に誤差が発生する。そのため、屋内領域(低照度)、屋外領域(高照度)、超高照度領域(太陽光直射)など、複数の領域に区分してそれぞれのH(H1、H2、H3)を求める。あるいはあらかじめ求めておく。
本実施形態において、mなどの値または大きさにより、キャリブレーション電圧Vt、外光照度などを算出あるいは求めるとした。しかし、第1の露光時間Tcにプリチャージ信号Vpの大きさ、第2の露光時間Tcのプリチャージ信号Vpの大きさ、キャリブレーション電圧Vtの大きさあるいは相対値もしくは絶対値などによっても、Hなどを求めることができる。以上のように、本実施形態は、1つ以上の露光時間Tcに対応するプリチャージ信号Vpなどにより、各種値の演算、キャリブレーションなどを実施するものである。
ΔVwなどの値は、パネル温度(ホトセンサ画素27の温度)により、補正することが好ましい。また、外光などの主波長により補正することが好ましい。温度センサあるいはホトセンサをパネルに配置し、その出力により補正する。
[E−3]第3の実施形態
本実施形態の表示装置は、指などの対象物701の影を検出する方式である。したがって、外光が弱い時は、オン画素領域691とオフ画素領域の差が発生しない。したがって、対象701に影を検出できず、座標検出の実現できない。つまり、対象物(指)入力不可である。指入力不可の場合は、操作者に入力不可を知らせる必要がある。
本実施形態の表示装置は、EEPROM1401に記憶されたHの値と、ΔVpなどの測定値により外光照度Lを求めることができる。求めた外光照度の値をマイコン814に送ることにより、マイコン814側は、入力不可の低照度領域か否かを判断できる。
例えば、外光照度が50Lxなどの低照度領域で、入力不可の場合は、図83(a1)に図示するように、指入力xのアイコン831を表示する。また、比較的高い照度で入力可能な場合は、図83(a2)に図示するように、指入力○のアイコン831を表示する。
また、図83(b2)に図示するように、指入力が可能な場合は、キャラクタのアイコン831を表示してもよい。また、入力不可の場合は、図83(b1)に図示するように、アイコンなどを表示しない。また、音声案内により入力可能、入力不可能を判別させてもよい。入力不可と可能な判別として、キャラクタなどの色を変化させてもよい。バイブレータの振動で操作者に知らせてもよい。外光照度の大きさを表示画面10に表示させてもよい。外光照度の大きさで、バックライト656の輝度を変化させてもよい。また、表示画面10の色を変化させてもよい。また、バックライトを点滅させてもよい。また、ブザー音を発生させてもよい。
以上のように、本実施形態は、外光照度を検出するホトセンサを有することなく、ホトセンサ画素27で外光照度を正確に検出できるという特徴ある効果を発揮する。
[E−4]第4の実施形態
図82に図示するように、屋内(低照度)領域では、外光照度または推定外光が0以上L1a(Lx)の範囲をカバーする(Lw1)。そのときのプリチャージ信号Vpの範囲は、V1min以上V1maxとする。L1a(Lx)は露光時間Tcとプリチャージ信号Vpで調整あるいは設定できる。
屋外(高照度)領域では、外光照度または推定外光がL1b以上L2aの範囲とカバーする(Lw2)。そのときのプリチャージ信号Vpの範囲は、V2min以上V2maxとする。範囲のL1b〜L2aは露光時間Tcとプリチャージ信号Vpで調整あるいは設定できる。
太陽光直射(超高照度)領域では、外光照度または推定外光がL2b以上L3aの範囲とカバーする(Lw3)。そのときのプリチャージ信号Vpの範囲は、V3min以上V3maxとする。範囲のL2b〜L3aは露光時間Tcとプリチャージ信号Vpで調整あるいは設定できる。なお、L3a以上の範囲は、プリチャージ信号Vpの最大値V3maxを維持させる。この際、露光時間Tcを小さくしてもよい。
本実施形態は、図82に図示するように、カバーする照度範囲(Lw1、Lw2、Lw3)が重なっている点である。つまり、Lw1の範囲とLw2の範囲はa1の領域で重なっている。Lw2の範囲とLw3の範囲はa2の領域で重なっている。また、少なくとも、a1、a2は0以上とする。a1、a2の大きさは、各領域でのプリチャージ信号Vpの変化範囲(Vnmin、Vnmax 但し、図82の実施形態ではnは、1、2、3のいずれかである)、露光時間Tcの設定で調整することができる。a1、a2の範囲を設けることにより、以下の効果を発揮する。
(1)キャリブレーション
まず、キャリブレーションのための調整動作について説明する。本実施形態の平面表示装置において、キャリブレーションを実施するため、プリチャージ信号Vpを変化させる場合を考える。外光照度はL2aとL3a間にあり、キャリブレーションはLw1の範囲のプリチャージ信号Vp=V1minから開始するとする。プリチャージ信号Vpは高い方向に変化する。
Lw1の範囲の最大のプリチャージ信号Vp=V1maxであるA1点に到達すると、Lw2の範囲に移行し、プリチャージ信号VpはB1点に変化する。この際、露光時間Tcも変化する。外光照度(または推定外光)はさらに高いため、Lw2の範囲でもキャリブレーション設定はできず、プリチャージ信号VpはLw2の範囲で上昇する。
Lw2の範囲の最大のプリチャージ信号Vp=V2maxであるA2点に到達すると、Lw3の範囲に移行し、プリチャージ信号VpはB2点に変化する。また、露光時間TcもLw3の範囲で設定された値に変化する。Lw3の範囲でプリチャージ信号Vpは変化し、目標の外光照度(推定外光)に適正なプリチャージ信号Vpが決定される。
(2)ヒステリシス動作
外光は、たえず、変化している。また、対象物701の影などの影響により表示領域10に入射する光量は変化する。本実施形態は外光照度にあわせて、Lw1、Lw2・・・・・と変化させるものである。しかし、各範囲(Lw1、Lw2、Lw3・・・・)では、露光時間Tcが変化する。プリチャージ信号Vpも大きく変化し、また、精度も変化する。したがって、各範囲(Lw1、Lw2、Lw3・・・・)に移動は頻繁に発生しないことが好ましい。
本実施形態は、a1、a2の範囲を設けることによりヒステリシス特性を構成している。例えば、Lw1の範囲でプリチャージ信号Vpを調整する場合、プリチャージ信号VpがA1まで到達すると、Lw2の範囲のB1点に移動する。再び、Lw1の範囲に戻るのは、Lw2の範囲でC1点までプリチャージ信号Vpが低下した時である。
C1点に到達するとLw1の範囲のD1点に変化し、露光時間Tcなどが変化する。同様に、Lw2の範囲でプリチャージ信号Vpを調整する場合、プリチャージ信号VpがA2まで到達すると、Lw3の範囲のB2点に移動する。再び、Lw2の範囲に戻るのは、Lw3の範囲でC2点までプリチャージ信号Vpが低下した時である。C2点に到達するとLw2の範囲のD2点に変化し、露光時間Tcなどが変化する。
以上のように、各範囲(Lw1、Lw2、Lw3)間に、オーバーラップ範囲(a1、a2)を設けているため、各範囲の移動回数は減少する。したがって、安定した状態でキャリブレーションを実施できる。安定度は、a1、a2の大きさを調整することにより容易に実現できる。つまり、オーバーラップ範囲を設けることにより、一定範囲の外光変化ではレンジ移動が発生しないヒステリシス動作を実現している。
各範囲(Lw1、Lw2、Lw3)のオーバーラップ期間(範囲)(a1、a2)は異ならせてもよいが、同一の方がキャリブレーション処理は容易である。また、最高範囲Lw3以上は、最大のプリチャージ信号Vp=V3maxとし、露光時間Tcを小さくしてキャリブレーション処理を行うことが好ましい。超高照度範囲では、キャリブレーション電圧のマージン範囲が広いからである。一定のプリチャージ信号Vpとしても問題なく動作し、また、キャリブレーション処理が容易になるからである。
(3)露光時間Tcの設定
各範囲(Lw1、Lw2、Lw3)の露光時間Tc1、Tc2は同一でもよいが、異ならせてもよい。最も小さい照度範囲Lw1の露光時間Tc1aと、次の照度範囲Lw2の露光時間Tc1bとの関係(Tc1a/Tc1b)は、2以上8以下を満足するようにする。最も大きい照度範囲Lw3の露光時間Tc1cと、前の照度範囲Lw2の露光時間Tc1bとの関係(Tc1b/Tc1c)は、4以上12以下を満足するようにする。つまり、低照度範囲では、露光時間Tcの変化は小さくし、高照度範囲では露光時間Tcの変化を大きくする。
[F.ホトセンサの特性補償]
入力画面(表示領域)10内に、ホトセンサ35などの特性ムラあるいは特性傾斜がない場合は、図79のVk電圧もしくはV0電圧は、基本的には表示領域10全体で求める。つまり、表示領域10のホトセンサ画素27の特性バラツキ全体で、1つのVkを求める(あるいは算出する)。
もちろん、各領域861にキャリブレーション電圧Vkを求めてもよいことはいうまでもない。図84に図示するように、表示領域10を複数の処理ブロック(BL)861に分割し、各処理ブロック(BL)861でVk電圧を求める。
処理ブロックは、表示領域10の全体を複数に分割するか、もしくは、表示領域10の一部または所定範囲の部分を複数に分割する。処理ブロック(BL)はまた、複数の区分に分割される。この区分は複数のホトセンサ画素27を有するが、最小構成は、1ホトセンサ画素27=1区分である。また、処理ブロック(BL)=区分の場合もある。したがって、処理ブロックの最小構成は、1処理ブロック(BL)=1ホトセンサ画素27という場合がある。
(1)特性分布
表示領域10には、一定方向に特性傾斜がある。例えば、図85(a)に図示するように、入力画面10内にホトセンサ35、トランジスタ32bなどの特性傾斜がある。また、図85(b)に図示するように、入力画面10の中央部と周辺部とでホトセンサ35、トランジスタ32bなどの特性が異なる場合がある。また、図85(c)に図示するように、入力画面10内に帯状に、ホトセンサ35、トランジスタ32bなどの特性分布が発生する場合がある。
図85で説明したホトセンサ35、トランジスタ32bの特性バラツキのため、図84(a)に図示する各処理ブロック(BL)861は、図84(b)に示すように、プリチャージ信号Vpに対するオン画素数割合(%)は一定の範囲で特性がばらつく。一例として、図84(b)の実線が入力画面10内の平均値であり、点線が最小値であり、一点鎖線が最大値である。例えば、処理ブロック(BL)861のaでは点線の特性カーブであり、処理ブロック(BL)861のbでは、実線の特性カーブであり、処理ブロック(BL)861のcでは、一点鎖線の特性カーブとなる場合がある。
(2)処理ブロック(BL)
表示領域10の全体でVkを求めると、図84(b)の実線の開始電圧となる。一例としてプリチャージ信号Vpは1Vである。図78(a)に図示するように、直線近似しているので、V0としては、1.5V程度となる。なお、処理ブロックはBL、また861として記号を付加する。
表示領域10の各処理ブロックでは、図84に図示するように、各処理ブロック(BL)861でVkあるいはV0の値が異なる。そのため、入力画面(表示領域)10全体で、Vk、V0を求めると、キャリブレーションが適正値からはずれる。
本実施形態はこの課題に対して、以下のようにして解決している。本実施形態は、図86にするように、処理ブロック(BL)861(例では、図84(a)に図示するように、BL1〜BL12に分けている)を、さらに複数の区分に分割している(図86)。各区分には、複数のホトセンサ画素27を有している。
(3)処理ブロック(BL)と区分
図86(a)は処理ブロック(BL)861内をマトリックス状に区分で分割した例である。図86(b)は処理ブロック(BL)861内をストライプ状に区分で分割した例である。図86(a)の各区分には、複数のホトセンサ画素27を有している。図86(b)のストライプ状の区分は、1画素行毎に分割されている。つまり、1画素行または、1ホトセンサ画素27行毎に区分されている。もちろん、これに限定されるものではなく、複数のホトセンサ画素27行毎に区分してもよい。
(4)プリチャージ信号Vpの印加
以下、説明を容易にするため、図86(b)の実施形態を例示して説明を行う。図86(a)の実施は、図86(b)の実施形態を、画素列方向に分割して処理すればよいからである。
図87は、ホトセンサ35、トランジスタ32bの特性バラツキを補償する駆動方法あるいは制御方式の説明図である。図87(a)は、本実施形態の平面表示装置の調整工程を説明する説明図である。図87(b)は本実施形態の平面表示装置の動作状態(使用状態)の説明図である。
図87(a)において、処理ブロック(BL)861に複数のプリチャージ信号Vpを印加している。各区分には、同一のプリチャージ信号Vpが印加される。したがって、区分である画素行方向で同一で、処理ブロック(BL)861では複数のプリチャージ信号Vpを印加している。
なお、図87(a)において、プリチャージ信号Vpをホトセンサ画素27あるいはホトセンサ35に印加するとして説明するが、このプリチャージ信号Vpは本実施形態の表示装置の調整用の信号である。プリチャージ信号Vpを印加し、また、このプリチャージ信号Vpを調整してホトセンサ画素27あるいはホトセンサ35の特性を検出する。したがって、プリチャージ信号Vpというよりは、特性検出信号と呼ぶべきものである。しかし、特性検出信号とプリチャージ信号Vpとは機能は同一であるため、ここではプリチャージ信号Vpとして説明を行う。
図87ではプリチャージ信号Vpの大きさの差異を1〜4の数字で示している。1(プリチャージ信号Vp1)、2(プリチャージ信号Vp2)、3(プリチャージ信号Vp3)、4(プリチャージ信号Vp4)とし、1を最も低いプリチャージ信号Vpとし、4を最も高いプリチャージ信号Vpとしている。プリチャージ信号Vpはホトセンサ処理回路18により、複数種類発生させる。
(4−1)プリチャージ信号Vpの大きさ
好ましくはプリチャージ信号Vpの大きさの種類は4以上がよいが、2以上であっても比較的広い外部光の範囲に対応できる。
例えば、プリチャージ信号Vpは、2.50V、2.52Vの2段階とする。また、プリチャージ信号Vpは、2.50V、2.51V、2.52V、2.53Vの4段階とする。8段階の時のプリチャージ信号Vpは、2.50V、2.51V、2.52V、2.53V、2.54V、2.55V、2.56V、2.57Vとする。
(4−2)プリチャージ信号Vpの差
各プリチャージ信号Vpの差は、0.05以上0.2V以下にすることが好ましい。また、図78(a)のV0電圧からV3電圧間を整数で分割することが好ましい。また、処理ブロック(BL)861毎に変化できることが好ましい。例えば、処理ブロック(BL)861のブロック1では、プリチャージ信号Vpを2.50V、2.51V、2.52V、2.53Vとし、処理ブロック(BL)861のブロック2では、プリチャージ信号Vpを2.53V、2.54V、2.55V、2.56Vとする。また、プリチャージ信号Vpの種類は、2の乗数とすることが好ましい。つまり、プリチャージ信号Vpの種類を2、4、6、8、・・・・・とする。
(4−3)プリチャージ信号Vpの印加位置
図87において、プリチャージ信号Vpの1〜4は、1画素行毎に変化させることが最も好ましい。しかし、1画素行(1ホトセンサ画素行)毎に変化させると、処理が複雑になり、また結果を格納するメモリ1401の容量も多く必要とする。そのため、図87に図示するように、1画素行毎に変化させることが好ましい。もちろん、2画素行ごと、もしくは複数画素に変化させてもよい。
(5)液晶パネル駆動方法への対応
液晶パネルの駆動方式において、ライン反転駆動の場合は、1画素行毎に正極性と負極性の映像信号を印加する。ソース信号線23とホトセンサ画素27とは寄生容量によりカップリングしている。そのため、映像信号の極性によりホトセンサ画素27の電位レベルが変動する。特に図43のように、プリチャージ信号Vpを印加する信号線と映像信号を印加するソース信号線とが共用されている場合にその影響は大きい。
2画素行毎にプリチャージ信号Vpの値を変化させれば、2画素行では正極性と負極性の映像信号が対で印加されているから、映像信号の極性の影響を受けないまたは軽減できる。したがって、プリチャージ信号Vpの電圧の変化は、2の倍数の画素行毎に変化させることは効果がある。
つまり、1、2番目の画素行にプリチャージ信号Vp1を印加し、3、4番目の画素行にプリチャージ信号Vp2を印加し、5、6番目の画素行にプリチャージ信号Vp3を印加し、7、8番目の画素行に・・・・・・印加する。また、1、2、3、4番目の画素行にプリチャージ信号Vp1を印加し、5、6、7、8番目の画素行にプリチャージ信号Vp2を印加し、9、10、11、12番目の画素行にプリチャージ信号Vp3を印加し、13、14、15、16番目の画素行に・・・・・・印加する。
以上のように、ライン反転駆動が1画素行毎に映像信号の極性を変化させる場合は、2画素行毎に、プリチャージ信号Vpを変化させる。つまり、映像信号の極性周期を1単位としてプリチャージ信号Vpを変化させる。したがって、区分は、映像信号の極性周期を考慮して分割する。
以上の実施形態は、画素行方向の分割の説明であった。液晶表示パネルの駆動方法がカラム反転などの列方方向に映像信号の極性を変化させる場合は、区分は、画素列に対応させて分割する。
プリチャージ信号Vpを、画素行ごとあるいは複数画素行毎に変化させることは、1つのプリチャージ信号Vp発生源で実施することができる。1水平走査期間または複数水平走査期間毎に、印加するプリチャージ信号Vpを変化させればよいからである。
(6)プリチャージ信号Vpの変化
各処理ブロック(BL)861のプリチャージ信号Vpは外光照度の大きさ、バックライト656の照度に応じて決定される。どのプリチャージ信号Vpを選択するかは、パネルの出荷前に検査工程で検査(測定)されて決定する。その際は、実際に使用するバックライト656またはそれに類する光発生源を装着して行われる。特に、表示領域10の周辺部ではバックライト656などの影響を受けて選択するプリチャージ信号Vpが異なる場合があるからである。
(7)基本プリチャージ信号Vp
プリチャージ信号Vpの絶対値ではなく、基本プリチャージ信号Vpの値からの差分で、設定してもよい。基本のプリチャージ信号VpをV0とし、差分値を0.1V、0.25V、0.32V、0.11Vなどとする。したがって、各ホトセンサ画素27に印加するプリチャージ信号Vpは、V0+0.10、V0+010、V0+0.25、V0+0.30、V0+0.32、・・・・・・・・となる。つまり、中央値のプリチャージ信号Vp(基本プリチャージ信号Vp)を定め、このプリチャージ信号Vpを中心として複数のプリチャージ信号Vpの大きさを決定する。
(8)調整方法
図87(a)は本実施形態の平面表示装置の調整方法の説明図である。図87(a)において、区分毎に、プリチャージ信号Vpを印加する。印加するプリチャージ信号Vpは、ホトセンサ画素27の特性に対応させて印加する。まず、区分におけるオン画素数割合(%)を設定する。例えば、区分でオン画素数割合(%)を0%、5%、50%、100%など測定あるいは把握しやすいオン画素数割合(%)を決めておく。ここでは、説明を容易にするため、オン画素数割合(%)を50%として設定する。
以下の説明において、1つのオン画素数割合(%)でプリチャージ信号Vpを決定するとして説明するが、これに限定するものではない。例えば、オン画素数割合(%)が5%と20%のそれぞれになるようにプリチャージ信号Vpを調整し、複数のプリチャージ信号Vpを考慮あるいは演算して所定の1つのプリチャージ信号Vpを求めても良い。また、以下の説明においてオン画素数割合(%)を所定値にするとして説明するがこれに限定するものではない。例えば、各区分でオン画素数を所定値となるようにプリチャージ信号Vpを調整し、決定してもよい。
図87(a)において、区分1にプリチャージ信号Vpを印加し、オン画素数割合(%)を測定する。オン画素数割合(%)が50%よりも小さい場合は、先に印加したプリチャージ信号Vpよりも高いプリチャージ信号Vpを印加する。オン画素数割合(%)が50%よりも大きい場合は、先に印加したプリチャージ信号Vpよりも低いプリチャージ信号Vpを印加する。以上のように印加するプリチャージ信号Vpを変化させ、オン画素数割合(%)が50%あるいはその近傍の値となるように調整する。近傍の値とは、・10%以下である。さらに好ましくは、・5%以下となるようにプリチャージ信号Vpを調整あるいは設定する。
以上のように、プリチャージ信号Vpを調整し、オン画素数割合(%)が50%となるプリチャージ信号Vp1(プリチャージ信号Vp1を印加したとき、オン画素数割合(%)が50%となったとする)を求め、区分1のプリチャージ信号VpとしてEEPROM1401にプリチャージ信号Vp1を示す値またはデータを記憶させる。以上の動作は、MPU814で、ホトセンサ処理回路18を制御することにより行う。
同様に、区分2にプリチャージ信号Vpを印加し、オン画素数割合(%)を測定する。オン画素数割合(%)が50%よりも小さい場合は、先に印加したプリチャージ信号Vpよりも高いプリチャージ信号Vpを印加する。オン画素数割合(%)が50%よりも大きい場合は、先に印加したプリチャージ信号Vpよりも低いプリチャージ信号Vpを印加する。以上のように印加するプリチャージ信号Vpを変化させ、オン画素数割合(%)が50%あるいはその近傍の値となるように調整する。近傍の値とは、・10%以下である。さらに好ましくは、・5%以下となるようにプリチャージ信号Vpを調整あるいは設定する。
以上のように、区分2においても、プリチャージ信号Vpを調整し、オン画素数割合(%)が50%となるプリチャージ信号Vp2(プリチャージ信号Vp2を印加したとき、オン画素数割合(%)が50%となったとする)を求め、区分2のプリチャージ信号VpとしてEEPROM1401にプリチャージ信号Vp2を示す値またはデータを記憶させる。
同様の処理を、各区分で実施し、各区分のホトセンサ画素27特性に最適なプリチャージ信号Vp(オン画素数割合(%)が50%になるプリチャージ信号Vp)を測定あるいは設定し、測定あるいは設定したプリチャージ信号VpをEEPROM1401などの記憶手段に格納する。
以上のようにして、区分のプリチャージ信号Vpを決定していく。図87(a)では、区分1、区分2、区分3、区分4・・・・・・・に対し、プリチャージ信号Vp1、プリチャージ信号Vp2、プリチャージ信号Vp2、プリチャージ信号Vp4、・・・・・と設定し、設定した値は、EEPROM1401に格納される。
図87(a)のプリチャージ信号Vpの印加動作を実施する時は、ホトセンサ画素27には光が照射されないようにして行う。もしくは、所定の既知の強さの光を表示領域10または形成されたホトセンサ画素27に均一に照射する。または、調整を行うホトセンサ画素27に均一に照射する。以上の事項は、図88に対しても同様である。また、露光時間Tc、パネル温度も所定値に固定して行う。
この処理により、図79において、a=50とし、その原点位置が決定する。a=0(オン画素数割合(%)=0)とすれば、E点が求まる。同様に、露光時間Tc/2として同様に処理を行えば、E点あるいはV0点が決定される(図79、図80の説明を参照のこと)。したがって、ホトセンサ画素27の特性補償を行える。また、EEPROM1401に記憶されたプリチャージ信号Vpのデータは、各区分のホトセンサ画素27の特性に対応している。
EEPROM1401のプリチャージ信号Vpxを用いて、各区分に印加するプリチャージ信号Vpを発生し、各区分に印加すれば、ホトセンサ画素27の特性補償を実施できる。EEPROM1401に格納されたデータは、各区分のホトセンサ画素27の特性を反映したものだからである。
(8−1)動作状態
本実施形態の動作状態の説明を図87(b)に図示する。動作状態では、EEPROM1401からプリチャージ信号Vpあるいはプリチャージ信号Vpに対応するデータを読み出し、各区分のホトセンサ画素27の特性に対応した(補償する)プリチャージ信号Vpを求めて、ホトセンサ画素27に印加する。
図87(b)では、理解を容易にするため、各区分では、図87(a)のプリチャージ信号Vpと図87(b)のプリチャージ信号Vpとは同一であるとしている。しかし、図79で説明したように、印加するプリチャージ信号Vpは、V0、Vkなどに対応するように処理を行い、処理をおこなった後のプリチャージ信号Vpをホトセンサ画素27に印加すればよいことは言うまでもない。
以上のように駆動あるいは制御することにより、キャリブレーション処理、オン画素数割合(%)処理などを良好に実施できる。また、図87のように、駆動あるいは制御することにより、図85に図示したような、ホトセンサ画素27の特性ムラ、分布があっても、補償することができる。したがって、全入力領域10において誤入力が発生せず、良好に座標入力を行える。
(8−2)調整方法の変更例
図87の実施例は、各区分で、最適なプリチャージ信号Vpを決定し、決定したプリチャージ信号Vpあるいはプリチャージ信号Vpに対応するデータをEEPROM1401に格納する方式であった。
図88は、調整工程において、処理ブロック(BL)861内のホトセンサ画素27特性に適合するプリチャージ信号Vpを測定し、この処理ブロック(BL)861のプリチャージ信号Vpまたはプリチャージ信号Vpを示すデータをEEPROM1401に格納する方法の説明図である。
動作時は、各処理ブロック(BL)861内の区分に異なるプリチャージ信号Vpを印加し、先のEEPROM1401に記憶したプリチャージ信号Vpに対応する区分を抽出して、抽出した区分のオン画素数割合(%)を求めてキャリブレーション処理などを実施するものである。
図88(a)は、調整工程の説明図である。各処理ブロック(BL)861あるいは表示領域10全体にプリチャージ信号Vpを印加する。ここでは、説明を容易にするため、処理ブロック(BL)861ごとにプリチャージ信号Vpを印加し、最適なプリチャージ信号Vpを測定あるいは調整するとして説明をする。
図88(a)において、処理ブロック(BL1)861にプリチャージ信号Vpを印加し、オン画素数割合(%)を測定する。オン画素数割合(%)が50%よりも小さい場合は、先に印加したプリチャージ信号Vpよりも高いプリチャージ信号Vpを印加する。オン画素数割合(%)が50%よりも大きい場合は、先に印加したプリチャージ信号Vpよりも低いプリチャージ信号Vpを印加する。以上のように印加するプリチャージ信号Vpを変化させ、オン画素数割合(%)が50%あるいはその近傍の値となるように調整する。
以上のように、プリチャージ信号Vpを調整し、オン画素数割合(%)が50%となるプリチャージ信号Vp1(プリチャージ信号Vp1を印加したとき、オン画素数割合(%)が50%となったとする)を求め、区分1のプリチャージ信号VpとしてEEPROM1401にプリチャージ信号Vp1を示す値またはデータを記憶させる。
同様に、処理ブロック(BL2)861にプリチャージ信号Vpを印加し、オン画素数割合(%)を測定する。オン画素数割合(%)が50%よりも小さい場合は、先に印加したプリチャージ信号Vpよりも高いプリチャージ信号Vpを印加する。オン画素数割合(%)が50%よりも大きい場合は、先に印加したプリチャージ信号Vpよりも低いプリチャージ信号Vpを印加する。以上のように印加するプリチャージ信号Vpを変化させ、オン画素数割合(%)が50%あるいはその近傍の値となるように調整する。
以上のように、処理ブロック(BL2)861においても、プリチャージ信号Vpを調整し、オン画素数割合(%)が50%となるプリチャージ信号Vp2(プリチャージ信号Vp2を印加したとき、オン画素数割合(%)が50%となったとする)を求め、処理ブロック(BL)861のプリチャージ信号VpとしてEEPROM1401にプリチャージ信号Vp2を示す値またはデータを記憶させる。
同様の処理を、各区分で実施し、各区分のホトセンサ画素27特性に最適なプリチャージ信号Vp(オン画素数割合(%)が50%になるプリチャージ信号Vp)を測定あるいは設定し、測定あるいは設定したプリチャージ信号VpをEEPROM1401などの記憶手段に格納する。
以上のようにして、処理ブロック(BL)861プリチャージ信号Vpを決定していく。図87(a)では、処理ブロック(BL1)861、処理ブロック(BL2)861、処理ブロック(BL3)861・・・・・・・に対し、プリチャージ信号Vp1、プリチャージ信号Vp2、プリチャージ信号Vp4、プリチャージ信号Vp2、・・・・・と設定し、設定した値は、EEPROM1401に格納される。
図88(a)のプリチャージ信号Vpの印加動作を実施する時は、図87と同様に、ホトセンサ画素27には光が照射されないようにして行う。もしくは、所定の既知の強さの光をホトセンサ画素27に印加した状態で行う。既知の強さの光は、ホトセンサ画素27が形成された領域に均一に照射する。また、露光時間Tc、パネル温度も所定値に固定して行う。また、温度設定は、動作状態の温度あるいはその近傍に設定する。他の事項は、図87(a)と同様であるので説明を省略する。
図88(a)において、プリチャージ信号Vpを処理ブロック(BL)691に印加するとして説明するが、このプリチャージ信号Vpは本発明の表示装置の調整用の信号である。プリチャージ信号Vpを印加し、また、このプリチャージ信号Vpを調整して処理ブロック691の特性を測定あるいは検出する。したがって、プリチャージ信号Vpというよりは、特性検出信号と呼ぶべきものである。
図88(b)の動作状態は、図87(b)の動作状態とは異なる。図87(b)では、各区分には、EEPROM1401から読み出したプリチャージ信号Vpあるいはプリチャージ信号Vpに対応するデータからプリチャージ信号Vpを発生させて印加した。
図88(b)は、各区分に、所定のプリチャージ信号Vpを中心として、所定刻みのプリチャージ信号Vpを印加する。所定のプリチャージ信号Vpとは、図88(a)でEEPROM1401に格納したプリチャージ信号Vpあるいはこのプリチャージ信号Vpから発生させたプリチャージ信号Vpである。このプリチャージ信号Vpを中心として前後の所定刻みの複数のプリチャージ信号Vpを発生させ、各区分に順番に印加する。
図88(b)では、理解を容易にするため、プリチャージ信号Vpの種類はプリチャージ信号Vp1〜Vp5の5種類とする。また、各処理ブロック(BL)861でのプリチャージ信号Vpの平均値によらず、5種類のプリチャージ信号Vpを各区分に順番に印加するものとする。
図88(b)では、処理ブロック(BL1)861において、区分1にプリチャージ信号Vp1、
区分2にプリチャージ信号Vp2、区分3にプリチャージ信号Vp3、区分4にプリチャージ信号Vp4、区分5にプリチャージ信号Vp5、区分6にプリチャージ信号Vp1、区分7にプリチャージ信号Vp2、区分8にプリチャージ信号Vp3、・・・・・・・・と5種類のプリチャージ信号Vpを順次に印加する。
各処理ブロック(BL)861に印加するプリチャージ信号Vpの中心値は、処理ブロック(BL)861で異ならせてもよい。たとえば、プリチャージ信号Vp1=2.0(V)、プリチャージ信号Vp2=2.2(V)、プリチャージ信号Vp3=2.4(V)、プリチャージ信号Vp4=2.6(V)、プリチャージ信号Vp5=2.8(V)とし、刻みを0.2(V)とする。処理ブロック(BL1)861は、プリチャージ信号Vp1=2.0(V)であるから、プリチャージ信号Vp1を中心として、前後に2段階のプリチャージ信号Vpを発生して、処理ブロック(BL1)861に印加する。したがって、各区分に印加するプリチャージ信号Vpは、1.6、1.8、2.0、2.2、2.4の5種類の電圧となる。
また、処理ブロック(BL2)861は、プリチャージ信号Vp2=2.2(V)であるから、プリチャージ信号Vp2を中心として、前後に2段階のプリチャージ信号Vpを発生し、処理ブロック(BL1)861に印加する。したがって、各区分に印加するプリチャージ信号Vpは、1.8、2.0、2.2、2.4、2.6の5種類の電圧となる。
図101に図示するように、処理ブロック(BL)691ごとの差ΔVpを設定し、選定するNoにより指定してもよい。たとえば、No.=2を指定すれば、ΔVp=0.1Vであり、プリチャージ信号Vp=V0+0.10となる。EEPROMに、差ΔVpデータを格納する。
図101のΔVpは処理ブロック(BL)691ごとの差であるとしたが、本発明はこれに限定するものではない。ΔVpは区分(図87、図88などを参照のこと)の差であってもよい。なお、ΔVpは正方向(たとえば、No.3は、+3.0V、)だけでなく、負方向(たとえば、No.2を−0.10V、No.3を−0.25V)としてもよい。
図101の実施例において、V0は、入力領域のホトセンサ画素27の特性を平均したプリチャージ信号Vpとし、ΔVpはプリチャージ信号Vp=V0と各区分のホトセンサ画素27の特性差としてもよい。たとえば、基準のプリチャージ信号Vp=V0=2.5Vの場合、区分1(No.1)のΔVp=0.10V、区分2(No.2)のΔVp=0.10V、区分3(No.3)のΔVp=0.25V、区分4(No.4)のΔVp=0.30V、区分5(No.5)のΔVp=0.32V、・・・・とする。この実施例では、区分1(No.1)には、プリチャージ信号Vp=(2.5+0.10)Vを印加し、区分2(No.2)には、プリチャージ信号Vp=(2.5+0.10)Vを印加し、区分3(No.3)には、プリチャージ信号Vp=(2.5+0.25)Vを印加し、区分4(No.4)には、プリチャージ信号Vp=(2.5+0.30)Vを印加し、区分5(No.5)には、プリチャージ信号Vp=(2.5+0.32)Vを印加する。
基準のプリチャージ信号Vp=V0電圧は、外部照度、パネル温度により最適値があるので、キャリブレーションにより変化させる。つまり、基準となるプリチャージ信号Vp=V0は外部照度などによりたえず変化する。ΔVpは区分あるいは処理ブロック(BL)691のホトセンサ画素27の相対的な特性差を示す。キャリブレーションにより入力領域のホトセンサ画素27のオン画素数割合(%)を所定値あるいは所定範囲に調整し、その時に印加されているプリチャージ信号Vpを基準のプリチャージ信号Vp=V0とする。この基準のプリチャージ信号Vp=V0に各区分もしくは処理ブロック(BL)691のホトセンサ画素27の特性差を示すΔVpを加算する(ΔVpが負方向の場合は、減算される)。なお、ΔVpはホトセンサなどの特性差としたが、これに限定するものではなく、バックライトから出射される光の影響などを考慮したものであってもよい。特に、パネルの周辺部はバックライトからの光が回り込み、パネル中央部とは最適なプリチャージ信号Vpの値が異なる。この差をΔVpとして測定などして、EEPROMに記憶させる。
各区分あるいは処理ブロック(BL)691には、パネルの調整工程で、各区分あるいは各処理ブロック(BL)691のホトセンサ画素27あるいはホトセンサ35の特性差ΔVpが測定あるいは取得される。あるいはバックライトの影響などを考慮させる。この特性差ΔVpがEEPROMに記憶される。パネル動作時は、キャリブレーションで得られる基準となるプリチャージ信号Vp=V0に、EEPROMに記憶された各区分あるいは各処理ブロック(BL)691の特性差ΔVpが加減算されて、各区分あるいは各処理ブロック(BL)691に印加されるプリチャージ信号Vp(V0+ΔVp)が求められる。求められたプリチャージ信号Vp(V0+ΔVp)が各処理ブロック(BL)691あるいは各区分に印加される。
以上のように構成あるいは実施することにより、ホトセンサ画素27などの特性分布などの影響をキャンセルすることができ、良好な座標入力、対象物の接触判定を実現できる。なお、以上の実施例では、区分、処理ブロック(BL)691のΔVpを取得するとしたが、これに限定するものではなく、各ホトセンサ画素27でΔVpデータを取得し、メモリなどに記憶させ、また、ΔVpデータを用いてプリチャージ信号Vpを発生させてもよい。また、以上の実施例では、ΔVpデータはEEPROMなどに記憶させるとしたが、これに限定するものではなく、サンプルホールド回路を用いてΔVpなど、取得したデータを一時的に保持してもよい。
以上の事項は本発明の他の実施例にも適用できることは言うまでもない。また、図87、図88、図101などの本発明の実施例を相互に組み合わせることができることも言うまでもない。つまり、本発明の実施例は、単独でまた組み合わせて実施することができる。
オン画素数割合(%)に採用する区分は、図88(a)の処理ブロック(BL)861のプリチャージ信号Vpと一致したものである。たとえば、処理ブロック(BL1)861はプリチャージ信号Vp=Vp1であるから、図88(b)の処理ブロック(BL1)861の区分1、区分6などのプリチャージ信号Vp=Vp1を印加した箇所である。他の箇所にはオン画素数割合(%)の算出あるいは処理には用いない。
同様に、処理ブロック(BL2)861はプリチャージ信号Vp=Vp2であるから、図88(b)の処理ブロック(BL2)861の区分は、プリチャージ信号Vp=Vp2を印加した箇所を採用する。同様に、処理ブロック(BL3)861はプリチャージ信号Vp=Vp4であるから、図88(b)の処理ブロック(BL3)861の区分においてプリチャージ信号Vp=Vp4を印加した箇所(区分)を採用する。
採用した区分は、図88(a)の調整工程において、各処理ブロック(BL)861のホトセンサ35などの特性を測定し、中心的あるいは平均的な特性のプリチャージ信号Vpあるいはプリチャージ信号Vpに対応するデータを求めている。したがって、図88(b)の選択した区分は、処理ブロック(BL)861の特性に一致したプリチャージ信号Vpを印加した区分である。
したがって、各処理ブロック(BL)861の特性に一致したプリチャージ信号Vpを印加した区分を選択して、他の区分を不選択とすることにより、誤入力、誤検出がなくなる。選択した区分のホトセンサ画素27のオンオフ状態を用いて、オン画素数割合(%)、接近、接触、離脱などの処理を実施する。
1つの処理ブロック(BL)861に印加するプリチャージ信号Vpの種類は、2の倍数が好ましい。特に、4以上8以下が好ましい。また、種類は、2以上16以下が好ましい。プリチャージ信号Vpの種類が少ないと表示領域10でのバラツキを吸収できない。多すぎると、1種類あたりのホトセンサ画素数が減少し、座標検出精度が低下する。
(8−3)レーザーショットムラ対策
本発明は低温ポリシリコンプロセスで作製したパネルを使用している。低温ポリシリコンはレーザーアニール技術を使用する。また、ドーピング技術を使用する。
本発明の平面表示装置に使用するアレイ基板10の製造方法では、図146に図示するように、ドーピングによる特性の分布方向と、図144に図示するようにレーザーアニール方向による特性分布方向とプリチャージ信号24の形成方向とを一致させている。以上のように構成(形成)することにより、図87、図88、図101などで説明した特性補償を良好に実施することができる。なお、ソース信号線23とプリチャージ信号線24、ホトセンサ出力信号線25は平行に形成されている。
図146のドーピング工程では、ドーピングヘッド1461の走査方向に特性分布が発生する(ドーピングヘッドの垂直方向に特性分布が発生する)。図144のレーザーアニール工程では、レーザーヘッド1441の走査方向の垂直方向に特性分布が発生する(レーザーヘッドの長手方向に特性分布が発生する)。レーザーアニールは、線状のレーザー光がアレイ基板10に照射され、線状にレーザーアニールされるからである。つまり、線状にレーザーショットされ、レーザー照射位置を順次ずらせることによりアレイ基板10全体がレーザーアニールされる。
図144に図示するように、レーザーヘッド1441の長手方向は、プリチャージ信号線24と平行である(線状のレーザー光はプリチャージ信号線24と平行になるように照射される)。また、図146に図示するように、ドーピングヘッド1461は、プリチャージ信号線24の形成方向に垂直になるように配置され操作される。つまり、ドーピングによる特性分布方向がプリチャージ信号線24と平行になるようにドーピングが実施される。
図141、図144に図示するように、プリチャージ信号線は画素列1433方向と平行に形成されている。また、画素列1433とホトセンサ出力信号線25とも平行に形成されている。プリチャージ信号Vpは、ホトセンサ画素27行を順次選択し、ホトセンサ画素27に印加する。
本発明では、図87、図88、図101などで説明したように、処理ブロック、区分もしくはホトセンサ画素27ごとに印加するプリチャージ信号Vpをホトセンサ画素27の特性に対応させて異ならせている。ホトセンサ画素27ごとにプリチャージ信号Vpが異なる場合は、図142に図示するように、プリチャージ信号Vpが絶えず変化する。
図142では、横軸の画素行番号ごと、つまり1水平走査期間ごとに、ホトセンサ画素27に印加するプリチャージ信号VpがVaとVb間で変化する。変化データはホトセンサ画素27の特性などに合わせてEEPROMに記憶したデータで作成あるいは発生する。
プリチャージ信号Vpあるいはホトセンサ出力信号線25には寄生容量がある。ホトセンサ画素27に印加するプリチャージ信号Vpの変化あるいはホトセンサ画素27からの出力信号の変化が大きいと、寄生容量により変化が追従できない。
図143に図示するように、デジタルアナログ(DA)変換回路1431でプリチャージ信号Vpを発生し、順次ホトセンサ画素27に印加する。プリチャージ信号線24は画素列と平行に形成されている。1つの画素列とそれに隣接する画素列とは分離されている。隣接した画素列に異なるプリチャージ信号Vpを印加することはデジタルアナログ(DA)変換回路1431の機能として簡単に構成できる。しかし、プリチャージ信号線の寄生容量の制御は、アレイ基板10の設計の問題であり容易ではない。寄生容量の影響を受けにくくするには、画素列に印加するプリチャージ信号Vpの変化が少ないことが好ましい。つまり、画素列方向のホトセンサ画素27の特性バラツキが少ないことが好ましい。
以上の課題を解決するため、図144に図示するように、レーザーアニールを行うレーザーヘッド1441をゲート信号線22の形成方向に移動させる。線状のレーザー光は、プリチャージ信号線24、ホトセンサ出力信号線25に平行あるいは略平行になるように照射する。1つの線状のレーザー光を照射した範囲のホトセンサ画素27、ホトセンサ35の特性は近似し、その範囲内で特性バラツキが少ない。レーザー光は、プリチャージ信号線24などと平行になるように照射するから、画素列方向のホトセンサ画素27の特性は近似していることになる。ホトセンサ画素27の特性が近似していれば、図142で説明したプリチャージ信号Vpの変化も小さくなる。
以上の実施例は、レーザー光をプリチャージ信号線24、ホトセンサ出力信号線25に平行に照射し、レーザーアニールを行う実施例であった。しかし、ポリシリコンプロセスでは、図146に図示するようにドーピング工程も考慮する必要がある。ドーピングは、ドーピングヘッド1461に形成された穴からドーピング剤が出力される。したがって、図146に図示するように線状にホトセンサ画素27の特性バラツキが発生する。
本発明では、この課題に対応するため、図146に図示するように、ソース信号線23の形成方向、プリチャージ信号線24の形成方法、ホトセンサ出力信号線25の形成方向に沿って、ドーピングヘッド1461を移動させる。したがって、ドーピング工程によるホトセンサ画素27、ホトセンサ35の特性バラツキは、画素列方向で近似する。したがって、図142で説明したプリチャージ信号Vpの変化量は小さくなる。
以上のように、本発明は、レーザーヘッド1441の移動方向とドーピングヘッド1461の移動方向が直交するように操作する。また、ドーピングによる特性バラツキ方向とレーザーアニールによる特性バラツキ方向とを一致させる。
以上の実施例では、プリチャージ信号線25に沿った画素つまり画素列1433方向にホトセンサ画素27などの特性を一致させるとしたが、本発明はこれに限定するものではない。たとえば、図145に図示するように、ホトセンサ出力信号線25に沿って、ホトセンサ画素27などの特性を一致させてもよい。図145に図示するように、読み出し側のスイッチS(トランジスタ32c)をオン状態とすることにより、ホトセンサ画素27の出力をホトセンサ出力信号線25に読み出せる。つまり、画素列方向のホトセンサ画素27の特性が一致あるいは近似していれば、出力信号の変化が小さい。したがって、ホトセンサ出力信号線25の影響が受けにくくなる。
以上の実施例では、画素列方向にホトセンサ画素27などの特性を一致するようにアレイ基板11を形成させるとしたが、本発明はこれに限定するものではない。画素行方向にホトセンサ画素27、ホトセンサ35などの特性を一致あるいは近似するように、レーザーアニール、ドーピングを実施してもよい。
(8−4)平均化処理
図87、図88、図101などの実施例は、ホトセンサ画素27などの特性を測定し、測定して得られたデータから最適なプリチャージ信号Vpを発生させるものであった。図147の実施例は、ホトセンサ画素27の出力データを平均化し、平均処理により特性バラツキを低減する方式である。
図147(b)に図示するように、コンパレータ155の出力端には選択回路151が形成されている。選択回路151のスイッチSを複数選択することにより、選択回路151の出力端子Aには、複数のホトセンサ出力信号線25の出力を平均化した出力信号が出力される。スイッチSの選択数が多いほど、平均化は良好となり、各ホトセンサ画素27の特性バラツキの影響は小さくなる。しかし、分解能は低下する。選択するスイッチSは、処理ブロック、区分に対応させてオンオフさせることが好ましい。
また、図146(a)に図示するように、平均化する画素列の範囲を1画素列または複数画素列をずらせて処理をおこなう事も有効である。図147(a)において、矢印の範囲である1、2、3、4は同一範囲であるが、1画素列ずつずらせている。
(9)処理ブロックに印加するプリチャージ信号Vpの種類
1つの処理ブロック(BL)861に印加するプリチャージ信号Vp種類は外光あるいはバックライト656の強さ(輝度あるいは照度)に対応させて決定するとよい。低照度の時は1つの処理ブロック(BL)861に印加するプリチャージ信号Vp種類を多くする。高照度の範囲では、1つの処理ブロック(BL)861に印加するプリチャージ信号Vp種類は少なくする。低照度範囲では、キャリブレーションのマージンが狭くなるからである。
(10)プリチャージ信号Vpの変化
また、1つの処理ブロック(BL)861に印加する複数のプリチャージ信号Vpの変化幅は外光あるいはバックライト656の強さ(輝度あるいは照度)に対応させて決定するとよい。低照度の時はプリチャージ信号Vpの幅を大きくする。高照度の範囲では、プリチャージ信号Vpの変化幅は小さくする。低照度範囲では、キャリブレーションのマージンが狭くなるからである。
以上の事項(プリチャージ信号Vpの種類と、変化幅)は、外光照度などに対して組み合わせて用いてもよいことはいうまでもない。
以上の図87、図88の実施形態は、処理ブロック(BL)861、区分のホトセンサ画素27の特性を測定し、特性に一致したプリチャージ信号Vpを印加あるいは所定電位に設定することにより、オン画素数割合(%)処理などを実施するものであった。つまり、ホトセンサ画素27の特性に一致するように、プリチャージ信号Vpを印加する方式であった。特性に一致させることにより、ホトセンサ画素27の特性バラツキを吸収でき、誤入力などがなくなる。
G.入力不可領域の設定
ホトセンサ画素27の特性に全く一致しないプリチャージ信号Vpを印加すれば、該当ホトセンサ画素27は動作しなくなる。例えば、最適プリチャージ信号Vpが1.5(V)のホトセンサ画素27に、5.0(V)のプリチャージ信号Vpを印加すれば常時オン状態を維持する。または、外光の入射によりオン状態またはオフ状態が維持され、正規のプリチャージ信号Vpを印加した箇所を動作と差異がでる。したがって、この差異を区別することにより、動作を変化させることができる。
また、最適プリチャージ信号Vpが2.5(V)のホトセンサ画素27に、0.5(V)のプリチャージ信号Vpを印加すれば、常時オフ状態を維持する。または、外光の入射によりオン状態またはオフ状態が維持され、正規のプリチャージ信号Vpを印加した箇所を動作と差異がでる。したがって、この差異を区別することにより、本実施形態の平面表示装置の動作を変化させることができる。
説明を容易にするため、以下の仮定条件をつけて本実施形態について説明をする。外光を指などの遮蔽物701で遮光することにより、本実施形態の平面表示装置に入力するものとする。そのため、ホトセンサ画素27にはトランジスタ32bがオン状態となるプリチャージ信号Vpを印加し、指701で遮光したホトセンサ画素27はオン状態を維持し、外光が照射されたホトセンサ画素27はオフ状態になるものとする。
反応させない処理ブロック(BL)861には、当初からホトセンサ画素27がオフ状態となるプリチャージ信号Vpを印加するか、もしくはプリチャージ信号Vpを印加しない。なお、反応しないホトセンサ画素27に非常に高いプリチャージ信号Vpを印加し、外光が照射されてもオン状態を維持する実施形態も例示される。
処理ブロック(BL)861に最適なプリチャージ信号Vpは、ホトセンサ画素27の特性バラツキにより異なる(図85)。しかし、説明を容易にするため、各処理ブロック(BL)861に最適なプリチャージ信号Vpは2.5(V)とする。印加するプリチャージ信号Vpが低下するにつれてホトセンサ画素27はオフ状態となり、反応しなくなるとする。つまり、プリチャージ信号Vp=2.5(V)から低くなるにつれ反応しにくくなり、1.5(V)以下では全く反応しないものとする。
(1)プリチャージ信号Vpの設定
図89(a)は、全処理ブロック(BL)861にプリチャージ信号Vp=2.5(V)を印加した実施形態である。すべての処理ブロック(BL)861は、指などの対象物701によりオンオフ出力領域が変化し、入力の有無、入力座標の検出を行うことができる。
図89(b)は、処理ブロック(BL)861のBL1、BL3、BL10、BL12にプリチャージ信号Vp=2.5(V)を印加し、他の処理ブロック(BL)861にプリチャージ信号Vp=1.5(V)を印加する。このようにプリチャージ信号Vpを印加することにより、処理ブロック(BL)861のBL1、BL3、BL10、BL12のみが、入力判定、座標検出を行うことができる。
図89(c)は、処理ブロック(BL)861のBL5、BL8にプリチャージ信号Vp=2.5(V)を印加し、他の処理ブロック(BL)861にプリチャージ信号Vp=1.5(V)を印加する。
このようにプリチャージ信号Vpを印加することにより、処理ブロック(BL)861のBL5、BL82のみが、入力判定、座標検出を行うことができる。つまり、表示領域10の中央部のみが座標入力することができ、他の箇所は、入力禁止領域または、入力しようとしても反応しない領域とすることができる。
以上のように、処理ブロック(BL)861毎にプリチャージ信号Vpを印加し、印加するプリチャージ信号Vpを変化あるいは調整することにより、座標入力、入力の有無の有効、無効を調整あるいは設定することができる。
図89の実施形態では、処理ブロック(BL)861毎にプリチャージ信号Vpなどを設定し、座標入力、入力の有無の有効、無効を調整あるいは設定するとした。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、図86などで説明した区分毎に、プリチャージ信号Vpなどを設定あるいは調整してもよいことは言うまでもない。
(2)入力動作
図90は動作の説明図である。図90(a)において、処理ブロック(BL)861のBL1、BL2、BL3、BL10、BL11、BL12にプリチャージ信号Vp=2.5(V)を印加し、他の処理ブロック(BL)861にプリチャージ信号Vp=1.5(V)を印加している。このようにプリチャージ信号Vpを印加することにより、処理ブロック(BL)861のBL1、BL2、BL3、BL10、BL11、BL12のみが、入力判定、座標検出を行うことができる。つまり、表示領域10の中央部には座標入力することができない。
したがって、図90(b)に示すように処理ブロック(BL)861のBL8に入力対象物701の影があっても、入力を行うことができない。図90(c)に示すように処理ブロック(BL)861のBL3に入力対象物701の影があれば、オン出力領域691が発生し、入力することができる。
(3)画面表示との連動
図91は、処理ブロック(BL)861の操作の詳細な実施形態である。図91は、複数の選択画面表示を行い、画面表示と同期して各処理ブロック(BL)861に印加するプリチャージ信号Vpを変化させる実施形態である。以下は、画面10に表示されたフィルム画像を選択する実施形態である。
図91(a1)では、フィルムの画像911を表示画面10に表示している。処理ブロック(BL)861のBL1にフィルム画像911aが対応し、処理ブロック(BL)861のBL4にフィルム画像911bが対応する。また、処理ブロック(BL)861のBL7にフィルム画像911cが対応し、処理ブロック(BL)861のBL10にフィルム画像911dが対応する。
処理ブロック(BL)861のBL3にフィルム画像911eが対応し、処理ブロック(BL)861のBL6にフィルム画像911fが対応する。また、処理ブロック(BL)861のBL9にフィルム画像911gが対応し、処理ブロック(BL)861のBL12にフィルム画像911hが対応する。
以上の状態で、処理ブロック(BL)861のBL1、BL4、BL7、BL10、BL3、BL6、BL9、BL12にプリチャージ信号Vp=2.5(V)を印加し、入力可能状態とする。一方、処理ブロック(BL)861のBL2、BL5、BL8、BL11には、プリチャージ信号Vp=1.5(V)を印加して動作しないように(選択できないように)設定する。
したがって、表示領域の中央部が入力不可で、左右部が入力可能な状態に設定されていることになる。なお、最終的に選択したいフィルム画像は、図91(a1)のフィルム911aに丸印で示している。
この状態で、対象物701で選択したいフィルム画像がある911aを選択する。すると、図91(b1)の表示状態に変化する。図91(b1)では、フィルム画像911aのみが表示領域10に表示される。一方、処理ブロック(BL)861のBL4、BL5、BL6にプリチャージ信号Vp=2.5(V)が印加され、入力可能なように設定される。他の処理ブロック(BL)861には、プリチャージ信号Vp=1.5(V)が印加され、反応しないように設定される。
以上のように、入力できないようにプリチャージ信号Vpを設定するのは、不要な箇所が選択されることによる誤入力、誤動作を防止するためである。
図91(b1)では、処理ブロック(BL)861のBL4、BL5、BL6の位置にフィルム画像911aa、911ab、911acが表示されている。フィルム画像911aaが処理ブロック(BL)861のBL4に対応し、フィルム画像911abが処理ブロック(BL)861のBL5に対応し、フィルム画像911acが処理ブロック(BL)861のBL6に対応する。対象物701により、処理ブロック(BL)861のBL5に触れることにより、フィルム画像911abが選択される。
次に、表示画面は、図91(c1)の表示状態となる。また、処理ブロック(BL)861には、BL2、BL5、BL8にプリチャージ信号Vp=2.5(V)が印加される(図91(c2))。また、他の処理ブロック(BL)861には、プリチャージ信号Vp=1.5(V)が印加される(図91(c2))。したがって、処理ブロック(BL)861のBL2、BL5、BL8のみが入力可能になり、他の処理ブロック(BL)861は入力不可の設定になる。
以上の状態で、対象物701で処理ブロック(BL)861のBL2を触れることにより、フィルム911abaが選択される。以上のように、本実施形態は、処理ブロック(BL)861、区分などにプリチャージ信号Vpを印加し、プリチャージ信号Vpの大きさを変化させることにより、入力可能領域と不可領域を形成する。また、処理ブロック(BL)861などの位置に対応させて選択画像を表示する。また、プリチャージ信号Vpの印加と画像表示状態とを連動させることにより、良好な制御と、座標入力を実現することができる。
(4−1)第1の変更例
以上の実施形態では、プリチャージ信号Vpを各処理ブロック(BL)861に印加し、入力可能か、不可かの2値に設定するという実施形態であった。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。
図92(a)は、3種類のプリチャージ信号Vpを印加した実施形態である。処理ブロック(BL)861のBL5、BL8は、プリチャージ信号Vp=2.5(V)を印加した領域である。処理ブロック(BL)861のBL2、BL4、BL6、BL7、BL9、BL11は、プリチャージ信号Vp=2.0(V)を印加した領域である。処理ブロック(BL)861のBL1、BL3、BL10、BL12は、プリチャージ信号Vp=1.5(V)を印加した領域である。
入力が適正に行えるのは、処理ブロック(BL)861のBL5、BL8であり、処理ブロック(BL)861のBL2、BL4、BL6、BL7、BL9、BL11は、入力が比較的困難な範囲である。但し、外光の強度により入力が可能になる。例えば、外光の強度が急変し、弱くなった場合、処理ブロック(BL)861のBL2、BL4、BL6、BL7、BL9、BL11でのプリチャージ信号Vp設定が最適になり、入力が可能になる。
逆に、処理ブロック(BL)861のBL5、BL8はプリチャージ信号Vpが高すぎ、オン状態を維持したままとなる。そのため、入力ができなくなる。処理ブロック(BL)861のBL1、BL3、BL10、BL12は、入力不可の範囲である。
(4−2)第2の変更例
図92(b)は、2種類のプリチャージ信号Vpを印加した実施形態である。処理ブロック(BL)861のBL1、BL3、BL7、BL9は、プリチャージ信号Vp=2.5(V)を印加した領域である。他の処理ブロック(BL)861はプリチャージ信号Vp=1.5(V)を印加した領域である。入力が適正に行えるのは、処理ブロック(BL)861のBL1、BL3、BL7、BL9であり、他の処理ブロック(BL)861は入力が不可の領域となる。
(4−3)第3の変更例
図92(c)は、4種類のプリチャージ信号Vpを印加した実施形態である。処理ブロック(BL)861のBL1、BL2、BL3は、プリチャージ信号Vp=2.5(V)を印加した領域である。
処理ブロック(BL)861のBL4、BL5、BL6は、プリチャージ信号Vp=2.25(V)を印加した領域である。処理ブロック(BL)861のBL7、BL8、BL9は、プリチャージ信号Vp=2.0(V)を印加した領域である。処理ブロック(BL)861のBL10、BL11、BL12は、プリチャージ信号Vp=1.75(V)を印加した領域である。
図92(c)の実施形態では、縦方向の処理ブロック(BL)861の組(例えば、BL1、BL4、BL7、BL10)に対して、プリチャージ信号Vpが2.5(V)、2.25(V)。2.00(V)、1.75(V)が印加されている。
本実施形態は外光の強度に対してキャリブレーションを実施し、適正なプリチャージ信号Vp及び露光時間Tc設定を実施する。しかし、外光の強度は急変しやすいため、プリチャージ信号Vp及び露光時間Tcが適正値から外れることがある。キャリブレーションを頻繁に実施すると、外光の強度変化に追従できるが、座標入力処理などが間に合わなくなる。
図92(c)のように、プリチャージ信号Vp(あるいは露光時間Tc)の値を処理ブロック(BL)861で変化させておけば、いずれかの処理ブロック(BL)861で座標入力が可能となる。したがって、キャリブレーション設定もラフでよい。
(4−4)第4の変更例
以上の実施形態は、プリチャージ信号Vpなどを処理ブロック(BL)861で変化させるとした。しかし、本実施形態はこれに限定するものではなく、各区分で変化させてもよい。また、プリチャージ信号Vpの設定は、固定的に行われることに限定するものではなく、時分割で変化させてもよい。
例えば、第1の期間に、全処理ブロック(BL)861にプリチャージ信号Vp=2.5(V)を印加し、第1の期間の次の第2の期間に、全処理ブロック(BL)861にプリチャージ信号Vp=2.25(V)を印加する。また、第2の期間の次の第3の期間に、全処理ブロック(BL)861にプリチャージ信号Vp=2.00(V)を印加し、第3の期間の次の第4の期間に、全処理ブロック(BL)861にプリチャージ信号Vp=1.75(V)を印加する。以降、前述の処理を繰り返す。
したがって、プリチャージ信号Vpは、処理ブロック(BL)861に2.50(V)、2.25(V)、2.00(V)、1.75(V)、2.50(V)、2.25(V)、・・・・・・と印加される。もちろん、表示領域10の複数の処理ブロック(BL)861に異なるプリチャージ信号Vpを印加し、この印加したプリチャージ信号Vpを時分割で変化させてもよい。また、プリチャージ信号Vpの代わりに露光時間Tcを変化させてもよい。また、プリチャージ信号Vpと露光時間Tcの両方を変化させてもよい。また、プリチャージ信号Vpあるいは露光時間Tcは処理ブロック(BL)861単位でなく、区分を単位として変化させてもよい。もちろん、プリチャージ信号Vp、露光時間Tcは、処理ブロック(BL)861などのホトセンサ画素27の特性に合わせて設定あるいは調整もしくは印加してもよいことはいうまでもない(図87、図88)。
(4−5)第5の変更例
以上の実施形態は、処理ブロック(BL)861単位でプリチャージ信号Vpを変化させる実施形態であった。しかし、本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、図94に図示するように、処理ブロック(BL)861のBL1に配置された区分毎に複数のプリチャージ信号Vpを印加してもよい。
図94の実施形態では、プリチャージ信号Vpの大きさを色の濃さで示している。プリチャージ信号Vpの設定値は、6段階で2画素行毎に行っている。例えば、プリチャージ信号Vpは、3.00(V)、2.75(V)、2.50(V)、2.25(V)、2.00(V)、1.75(V)の6段階である。また、隣接する区分には異なるプリチャージ信号Vpを設定している。
以上のように、処理ブロック(BL)861内の区分に対して、プリチャージ信号Vpを異ならせることは、処理ブロック(BL)861単位で入力判定をする時に有効な効果を発揮する。処理ブロック(BL)861内で複数のプリチャージ信号Vpが印加されているため、いずれかのプリチャージ信号Vpを印加された区分が、外光の強度対して適切な動作を行うからである。適切な動作を行う区分を抽出して入力判定、座標検出を実施することにより精度のより処理を実現できる。
なお、図94においても、処理ブロック(BL)861単位で印加するプリチャージ信号Vpの値を変化させてもよい。例えば、処理ブロック(BL)861のBL1では、プリチャージ信号Vpを3.00(V)、2.75(V)、2.50(V)、2.25(V)、2.00(V)、1.75(V)の6段階とし、処理ブロック(BL)861のBL2では、プリチャージ信号Vpを2.50(V)、2.25(V)、2.00(V)、1.75(V)、1.50(V)、1.25(V)の6段階とする。
図94は、処理ブロック(BL)861内の区分を細分して複数のプリチャージ信号Vpを印加した実施形態であった。図95は、3種類のプリチャージ信号Vpをストライプ状に印加した実施形態である。
(4−6)第6の変更例
本実施形態は、処理ブロック(BL)861あるいは区分で変化させるのは、プリチャージ信号Vpだけでなく、露光時間Tcであってもよい。露光時間Tcを変化させる場合は、図96のように構成する。図96の実施形態では、2つのゲートドライバ回路12b(12b1、12b2)が形成されている。ゲートドライバ回路12b1は、奇数行のホトセンサ画素27を制御する。ゲートドライバ回路12b2は、偶数行のホトセンサ画素27を制御する。以上のように構成することにより、偶数行のホトセンサ画素27の露光時間Tcと、奇数行のホトセンサ画素27の露光時間Tcを独立に変化あるいは制御することができる。
(4−7)第7の変更例
本実施形態の駆動方式において、露光時間Tc時分割で変化せてもよい。例えば、第1の期間に、露光時間Tcを5msecとし、第1の期間の次の第2の期間に、露光時間Tcを4msecとする。第2の期間の次の第3の期間に、露光時間Tcを3msecとする。第3の期間の次の第4の期間に、露光時間Tcを2msecとする。以降、前述の処理を繰り返す。したがって、露光時間Tcは、5msec、4msec、3msec、2msec、5msec、4msec・・・・・・・と変化させる。もちろん、表示領域10の複数の処理ブロック(BL)861毎に露光時間Tcを設定してもよい。
(4−8)第8の変更例
本実施形態において、プリチャージ信号Vpは処理ブロック(BL)単位、区分単位で変化あるいは制御するとしたが、これに限定するものではない。ホトセンサ画素27単位でおこなってもよい。図97に図示するように、ホトセンサ画素27はプリチャージ信号線24に接続されている。したがって、プリチャージ信号線24に印加するプリチャージ信号Vpを画素列あるいは画素行毎に変化させることは容易である。
図98は、プリチャージ信号Vpを2.0(V)、2.2(V)、2.4(V)、2.6(V)とし、画素列で変化させた実施形態である。図99は、リチャージ電圧Vpを2.0(V)、2.2(V)、2.4(V)、2.6(V)とし、画素行で変化させた実施形態である。
なお、図100に図示するように、プリチャージ信号Vpを印加するときは、プリチャージ信号線24に印加すると同時に、ホトセンサ出力信号線25にも印加することが好ましい。スイッチSWa、SWbをプリチャージ信号Vpの出力と同期させてオンオフ制御する。
各処理ブロック(BL)861でどのプリチャージ信号Vpが最適であるかの選択は、外光照度の大きさ、バックライト656の照度に応じて決定される。どのプリチャージ信号Vpをせんたくするかは、パネルの出荷前に検査工程で検査(測定)されて決定する。その際は、実際に使用するバックライト656またはそれに類する光発生源を装着して行われる。特に、表示領域10の周辺部ではバックライト656などの影響を受けて選択するプリチャージ信号Vpが異なる場合があるからである。
(4−9)第9の変更例
1つの画素に複数のプリチャージ信号Vpを印加し、また、変化させてキャリブレーション、接近、接触、離脱処理などを行ってもよいことはいうまでもない。例えば、プリチャージ信号Vpはフレームで変化させる。フレームは、複数フレームで変化させてもよい。例えば、2フレーム毎にプリチャージ信号Vpを変化させる。
同時にあるいはプリチャージ信号Vpの変化と同期せずに、露光時間Tcを変化させてもよい。また、プリチャージ信号Vpと露光時間Tcを同時に変化させてもよい。例えば、プリチャージ信号Vpを3.5V、露光時間Tcを324Hとして、処理ブロック(BL)861のオン画素数の変化を検出し(オン画素数が1以上になるかどうかなど)、キャリブレーション動作としては、プリチャージ信号Vp4.0Vに一定の定数bをかけて演算してもよい(例えば、b=0.5とすれば、プリチャージ信号Vpは4.0x0.5=2Vとなる)。つまり、キャリブレーション時は、プリチャージ信号Vp=2.0V、露光時間Tc=324Hとする。なお、露光時間Tcの変化ステップは、2H以上にすることが好ましい。
処理ブロック(BL)861のオン画素数の変化を検出する動作は、プリチャージ信号Vp=4.0V、露光時間Tc=324Hを始点あるいは中心として変化させ、キャリブレーション時は、プリチャージ信号Vp=2.0V、露光時間Tc=324Hを始点あるいは中心として変化させる。このオン画素数の検出動作と、キャリブレーション動作とを交互に実施する。
(5)接近、接触、離脱
なお、接近とは、パネル面に指などが近づくことを検出あるいは判断することを意味する。また、処理する動作を意味する。また、接近とは、パネル面に指などが近づくことを処理する動作を意味する。
接触とは、パネル面に指などが接触していることを検出あるいは判断することを意味する。また、処理する動作を意味する。また、接触とは、パネル面に指などが接触している処理する動作を意味する。
離脱とは、パネル面に指などから離脱(離れる)することを検出あるいは判断することを意味する。また、離脱することを処理する動作を意味する。
各処理ブロック(BL)861の画素行に印加してプリチャージ信号Vpあるいは露光時間Tcのうち、どのプリチャージ信号Vpあるいは露光時間Tcを採用するかは、あらかじめパネルの出荷時に、処理ブロック(BL)861毎に決定しておき、EEPROMにデータをして格納しておくことが好ましい。
(6)プリチャージ信号Vpと露光時間Tcの変化
プリチャージ信号Vpは連続した画素行に印加してもよい。また、プリチャージ信号Vpは画素行にランダムに印加してもよい。また、一定の周期(2次元状に、時間軸方向に)でプリチャージ信号Vpの強度を変化させてもよい。各画素行に印加するプリチャージ信号Vpをフレーム毎に変化させる。
露光時間Tcも同様である。露光時間Tcは連続した画素行に印加してもよい。また、露光時間Tcは画素行にランダムに印加してもよい。また、一定の周期(2次元状に、時間軸方向に)で露光時間Tcの長さを変化させてもよい。各画素行に印加する露光時間Tcをフレーム毎に変化させてもよい。
プリチャージ信号Vpと露光時間Tcは同時に変化させてもよい。露光時間Tcとプリチャージ信号Vpはフレームあるいは画素行単位で交互に変化させてもよい。
また、ホトセンサ画素27の感度を複数の種類を構成あるいは形成し、これらのホトセンサ画素27に複数のプリチャージ信号Vpを印加する構成とすることにより、また、複数の露光時間Tcを設定することにより、より幅の広い外部光の強度範囲に対応することができることはいうまでもない。さらに、コンパレータ回路155のコンパレータ電圧も複数発生させ、印加してもよいことは言うまでもない。
以上の事項は、本実施形態の他の実施形態に、単独であるいは組み合わせて実施できることは言うまでもない。他の事項においても同様である。
(7)外乱の影響
バックライト656からの光661aは、パネル658内でハレーションする。また、対象物701を照明する。光661aの影響を含めてキャリブレーションを実施することは、外光照度がない場合である原点V0(図79のE点)を変動させる。
ここで、照度0(遮光状態)でのキャリブレーション電圧をV0とする。このV0電圧とは、照度0状態で、オン画素数割合(%)が0%の値もしくは、オン画素数割合(%)が発生を検出あるいは把握できるプリチャージ信号Vpである。外光照度などが高くなるにつれて、ホトセンサ35はリークするからオン画素数割合(%)が発生するプリチャージ信号Vpは外光照度に合わせて高くする必要がある。したがって、図79のキャリブレーション電圧の直線に示すように、外光照度(バックライト656などからの光も含む)に対応させてV0(E点)から上昇する。
このキャリブレーション電圧の直線に一致するようにプリチャージ信号Vpをホトセンサ画素27に印加することにより、良好なキャリブレーションを実施できる。
原点であるV0電圧は、図102に図示するように、温度変化、トランジスタのVtシフト、外光などの波長(主波長で規定する)、対象物701(指など)からの反射光661でシフトする。
図79で説明したように、オン画素数割合0(%)(Tc=324Hなど)は、定数をa、b、外光照度をLxとすれば、Va=a(La)+V0と表現できる。キャリブレーション電圧の直線は、Vb=ab(Lx)+V0と表現できる。つまり、オン画素数割合(%)の直線にあらかじめ求めておいた定数bを掛け算すれば、キャリブレーション電圧Vbが求まる。
キャリブレーション電圧の直線と、オン画素数割合(%)の直線は両方ともV0を通過する。また、定数a、bは温度、Vt、主波長などの影響を受けない。したがって、いずれの外光照度であっても、所定のオン画素数割合(%)の直線をもとめることにより、最適なキャリブレーション電圧をもとめることができる。
[H.V0電圧の取得]
図70などにおいて、対象物701でホトセンサ画素27を遮光することにより、外光661などでオフ状態であったホトセンサ画素27がオン状態となる。ホトセンサ画素27に印加するプリチャージ信号Vpは、遮光状態(基本的には0Lx)でホトセンサ画素27がオン状態となる電圧を印加する。また、外光がホトセンサ画素27に印加されている時は、前記プリチャージ信号Vpではオフ状態となるようにする。
図70のように、指などの対象物701の下(影)の部分の照度あるいはホトセンサ画素27の状態がわかれば、V0またはキャリブレーション電圧を知ることができる。つまり、図79に図示するV0または外光強度の応じたキャリブレーション電圧は、遮光状態のホトセンサ画素27がオン状態を保持する電圧もしくはこれに相関する電圧である。
したがって、表示領域10に常時あるいはキャリブレーション時に遮光状態を構成あるいは形成する。但し、遮光部は他の表示領域10から入射する光の一部あるいは一定割合の光(図70の151a、151b)により、対象物701の裏面(パネルとの接触面)が照明されている必要がある。
以上の状態を発生するため、本実施形態は、図107に図示するように、遮光板あるいはフィルム1071をキャリブレーション時に配置する。遮光板1071は支点801で回転し、キャリブレーション時以外は、表示領域10から取り除けるように構成されている。遮光板1071を、キャリブレーション時に表示パネルの表面に実装あるいは配置される。
なお、遮光板1071は、完全な遮光物を意味する物ではない。透過率が20%以下のものであれば十分対応できる。また、ホトセンサ35に感度がある光を遮光するものであればよい。ホトセンサ35がポリシリコンで構成されている場合は、主波長が500nm以下の光を遮光させる。遮光板1071は、常時、表示パネルのホトセンサ画素27が形成された面に配置しておいてもよい。この箇所が座標入力箇所として使用できないだけである。
以上の事項は本実施形態の他の実施形態にも適用できることは言うまでもない。また、他の実施形態と組み合わせることができることも言うまでもない。
(1)第1の変更例
図108の実施形態は、表示領域10に遮光板1071の替わりに遮光シール1081を貼り付けたあるいは配置した構成である。図108のように、遮光シール1081の下(影)の部分の照度あるいはホトセンサ画素27の状態がわかれば、V0またはキャリブレーション電圧を知ることができる。つまり、図79に図示するV0または外光強度の応じたキャリブレーション電圧は、遮光状態のホトセンサ画素27がオン状態を保持する電圧もしくはこれに相関する電圧である。
(2)第2の変更例
図109は、表示領域10の一部に遮光部1091を形成あるいは構成した実施形態である。遮光部1091はバックライト656からの光661の一部を反射し、ホトセンサ画素27を照明する。図109のように、遮光部1091の下(影)の部分の照度あるいはホトセンサ画素27の状態がわかれば、V0またはキャリブレーション電圧を知ることができる。他の事項は本実施形態と同様であるので説明を省略する。
(3)第3の変更例
図110は遮光部1091を分散して形成または配置した構成である。他の事項は図108、図109などの他の実施形態と同様であるので説明を省略する。
[I.接触検出]
外光が強い時は、ホトセンサ画素27に印加したプリチャージ信号Vpでは十分オフ状態となっている。また、オフ状態を維持するプリチャージ信号Vpは比較的高い。例えば、図103に図示するように、実線で外光500Lxでのプリチャージ信号Vpとオン画素数割合(%)の関係を示す。実線において、オン画素数割合0(%)のプリチャージ信号VpはV500aである。
V500aから求めたキャリブレーション電圧は、V500bである。遮光時(0Lx)でのプリチャージ信号Vpとオン画素数割合(%)を点線で示す。
以上のことから、プリチャージ信号Vp=V500bを印加したホトセンサ画素27は、対象物701で遮光されることにより、矢印のようにオン画素数割合(%)が変化する。図103は、オン画素数割合(%)は0%から、90%以上に変化する。したがって、高照度領域では、オン画素数割合(%)の変化が大きく、対象物701の検出が容易である。
外光が弱い時は、ホトセンサ画素27に印加するプリチャージ信号Vpは低い。図104に図示するように、実線で外光100Lxでのプリチャージ信号Vpとオン画素数割合(%)の関係を示す。実線において、オン画素数割合0(%)のプリチャージ信号VpはV100aである。
V100aから求めたキャリブレーション電圧は、V100bである。V100bとV0の電位差は小さい。遮光時(0Lx)でのプリチャージ信号Vpとオン画素数割合(%)を点線で示す。プリチャージ信号Vp=V100bを印加したホトセンサ画素27は、対象物701で遮光されることにより、矢印のようにオン画素数割合(%)が変化する。
図104は、オン画素数割合(%)は0%から、5%程度まで変化しない。したがって、低照度領域では、オン画素数割合(%)の変化が小さく、対象物701の検出が困難である。
重要なことは、外光照度に対応して、オン画素数割合(%)数が変化することである。高照度の時は、対象物701で遮光されることによるオン画素数割合(%)は大きい。低照度のときは、対象物701で遮光されることによりオン画素数割合(%)は少ない。本実施形態は、この課題に対応するため、キャリブレーション電圧の絶対値により、想定されるオン画素数割合(%)の最大値を考慮し、接触、接近、離脱などの判定を行う。
オン画素数割合(%)の変化量の判断は、図79に図示あるいは説明したm、nの大きさ、割合でもよいことは言うまでもない。m、nが小さくなれば、外光照度Lが弱いことを意味している。また、VLa、VL0、VL100の値あるいは、これらの値とV0との電位差によっても判定あるいは判断もしくは算出してもよい。つまり、m、nの大きさ、割合、VLa、VL0、VL100の値あるいは、これらの値とV0と電位差の大きさから、対象物701で遮光した時のオン画素数割合(%)Kを設定あるいは把握する。
図114は接近、接触及び離脱に関してオン画素数割合(%)を図示している。横軸は時間である。対象物701が「接近」すると、オン画素数割合(%)は増加する。対象物701が「接触」すると、オン画素数割合(%)は一定値で安定する。対象物701が「離脱」する時は、オン画素数割合(%)が低下する。
高照度では、オン画素数割合(%)は100%に近くなる。しかし、低照度では、オン画素数割合(%)は100%以下のK%となる。したがって、接近及び離脱時の単位時間あたいのオン画素数割合(%)は、高照度時は100/経過時間である。低照度時は、K/経過時間である。なお、Kは100以下0以上の実数である。
経過時間(例えば、対象物701としての指が接近を開始しパネルに接触するまでの時間。パネルから離脱を開始し完全離脱するまでの時間)は、ほぼ一定である。
本実施形態は、外光照度に対応し、オン画素数割合(%)のK(Kは0以上100%以下)を考慮して、オン画素数割合(%)の変化割合を求める。外光照度が低い時は、単位時間のオン画素数割合(%)の変化は小さい。したがって、オン画素数割合(%)の変化が小さくとも、接近あるいは離脱判定を行う。また、一定以上のオン画素数割合(%)があるときは、異常状態として接近あるいは離脱判定を行わない。外光照度が高い時は、単位時間のオン画素数割合(%)の変化は大きい。したがって、オン画素数割合(%)の変化が一定以下の大きさの場合は、接近あるいは離脱判定を行わない。一定以上の変化があるときは、接近あるいは離脱判定を行う。
図114に図示するように、m、nの大きさ、割合、VLa、VL0、VL100の値あるいは、これらの値とV0と電位差の大きさから、対象物701で遮光した時のオン画素数割合K(%)を設定する。
m、nの大きさ、割合、VLa、VL0、VL100の値あるいは、これらの値とV0と電位差の大きさは、相対的に外光照度Lを示している。図105は、各外光照度に対するプリチャージ信号Vpとオン画素数割合(%)の変化を示している。比較的低照度の領域では、プリチャージ信号Vpとオン画素数割合(%)のカーブは、傾きを維持したまま照度に応じてシフトする。外光照度が高いほど、0Lxのカーブとのオン画素数割合(%)の差(変化量)が大きくなる。
以上のことから、本実施形態では、m、nなどの大きさに比例して、あるいは相関してオン画素数割合(%)を設定する。例えば、mの値が1.0V以上ではオン画素数割合(%)を100%とし、1.0以下では、mの値と定数0.9を掛け算したものをオン画素数割合(%)とする。
(1)処理ブロック(BL)のサイズ
処理ブロック(BL)861は、遮光物701で完全に遮光される状態を構成することにより、対象物701の接近と接触及び離脱検出が確実になる。そのため、図106(a)の斜線に図示するように、処理ブロック(BL)861の面積は表示領域10を分割し、かつ分割した領域の一部を占めるように構成している(設定している)。
図106のように構成する(設定する)ことにより、遮光物701aで処理ブロック(BL)861が良好に遮光されるようになる。遮光物701b、701cが処理ブロック701よりも小さい場合は、接近、接触などの判定が不確実となる。そのため、指など対象物(遮光物)701aの大きさを想定して、処理ブロック(BL)861の面積を規定する。つまり、対象物701と処理ブロック861のサイズは比例関係あるいは相関関係にする。
本実施形態の表示装置は、対象物701の影をホトセンサ画素27により検出する。影の中心位置を求めるなどして、対象物701の座標位置を検出する。従来の座標入力装置は、タッチパネルなどを有して押圧された箇所で座標位置を検出する。
(2)影位置の検出
本実施形態は、一例として影を検出する方式であるから、対象物701が表示パネルなどに接触しなくとも、座標位置検出を行える。つまり、対象物701の影が表示領域に発生すると、影の中心位置を求めることができる。したがって、対象物701が空中にあるときでも対象物701がどこにあるかを求めることができる。中心位置692を求める方法などは図69などに記載している。
図111に図示するように、対象物701の影が表示領域に発生すると影の領域であるオン出力領域691が発生する。したがって、オン出力領域691の中心位置692を求めることができる。したがって、対象物701が空中にあるときでも対象物701がどこにあるかを求めることができる。中心位置692を検出できると、カーソル表示751を表示領域に表示する。
図75のように、表示パネル658上に対象物701aがあると、対象物701aの影が発生する。影の位置はホトセンサ画素27がオン出力領域691となる。オン出力領域691の中心位置692aを求める。あるいは算出する。
(3)カーソル表示
図75に図示するように、中心位置692aを検出あるいは検出できると、表示領域10には、十字カーソル線(751xa、751ya)を表示する。つまり、対象物701があることを検出できる位置にあれば、中心位置692aを表示する。したがって、対象物701で入力する前から、入力する座標位置を操作者に知らせることができる。これは従来のタッチパネルにない効果である。
図75のように、表示パネル658上に対象物701aがあると、対象物701aの影が発生する。影の位置はホトセンサ画素27がオン出力領域691となる。オン出力領域691の中心位置692aを求める。あるいは算出する。
次に対象物701が移動し、701bの位置にくる。対象物701bの中心位置692bを検出あるいは検出できると、表示領域10には、十字カーソル線(751xb、751yb)を表示する。つまり、対象物701bがあることを検出できる位置にあれば、中心位置692bを表示する。
なお、上記実施形態では、十字カーソルを表示するとしたが、本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、点、円などのカーソルを表示してもよい。つまり、本実施形態は、対象物701が表示パネルの入力面10に接触しない状態でも、対象物701の影などから対象物701の位置がわかるように表示パネルに表示することを特徴とする。逆にカーソルなどが表示されれば、表示位置あるいはその近傍に入力可能な状態となっていることを意味する。
図75のように、表示パネル658上に対象物701bがあると、対象物701bの影が発生する。影の位置はホトセンサ画素27がオン出力領域691となる。オン出力領域691の中心位置692bを求める。あるいは算出する。以上のように、対象物701の移動に伴い、十字カーソル(751x、751y)が同時に移動する。一方、対象物701が表示領域10から一定の距離離れると、影が弱くなり、またホトセンサ画素27のオン出力領域691も減少する。したがって、中心位置692も求められなくなる。そのため、十字カーソル表示も消滅する。
以上ことから、操作者はカーソル表示751の有無で、座標入力できる状態であるかを判断できる。また、どの位置に入力できるかを判断できる。
(3−1)第2の変更例
中心位置692を求めることができる状態であっても、操作的に十字カーソル表示751をしない方法も例示される。例えば、入力禁止領域に中心座標692が発生した場合である。十字カーソル表示751を行うか否かは、マイコンからの制御信号で制御する。本実施形態の表示装置からは、中心座標値が求められているか否かの判定信号と、そのx、y座標位置をマイコンに出力する。マイコンは、判定信号と、x、y座標位置により表示領域10に十字カーソル表示を行う。
図75は十字カーソル表示751を行うとしたがこれに限定するものではない。例えば、図112に図示するように、対象物701の座標位置から対象物701の先端位置を計算し、その先端部など操作者が視覚的に見える位置に、アイコン831を表示する。
アイコン831は、対象物701の移動に伴って移動させる。また、図112(a)は対象物701の移動速度が遅い時であり、図112(b)は対象物701の移動速度が速い時である。対象物701の移動速度は、検出する座標位置692の変化速度より判断する。対象物701の移動速度に対応してアイコン831の表示画像を変化させることが好ましい。
(3−2)第3の変更例
図113はアイコン831の表示を変化させた実施形態である。図113(a)はキャラクタの表示である。アイコン891aは対象物701の移動方向を追いかけて表示される。図113(b)はボールの表示である。対象物701の移動速度により表示されるキャラクタを変化させる。
図113(c)と図113(d)は対象物701の影の大きさあるいは検出される対象物701の大きさから表示されるアイコン891のサイズを変化させた実施形態である。
(4)オン出力領域と入力検出ホトセンサ
図115に図示するように、対象物701で発生するオン出力領域691を検出するホトセンサ画素27bと、接近、接触などの動作(図114などを参照のこと)により入力を検出する入力用ホトセンサ画素27aを別途形成あるいは構成することが好ましい。
(5)座標位置の特定
図116(a)に図示するように、オン出力領域691が1つであり、オン出力領域691が円形に近似する場合は、1つの座標位置692を検出できる。また、図116(a)に図示する場合のように、オン出力領域691が円形から多少離れていても、単独の孤立状態であれば、1つの座標位置692を検出できる。しかし、図116(b)に図示するように、オン出力領域691が歪であり、オン出力領域691が円形からはなれている場合は、複数の座標位置692が検出される場合がある。もちろん、図117(b)に図示するように、オン出力領域691が複数発生している場合は、座標位置692は複数個発生する。
影の領域を適正とするため、図118に図示するように、フレーム毎にキャリブレーションするプリチャージ信号Vpを変化させる。プリチャージ信号Vpの変化により、オン出力領域691のサイズが変化する。複数のフレームで一致するオン出力領域691で中心座標を検出する。
以上の課題を解決するため、本実施形態は、本来の接近、接触、離脱による入力判定との一致性をANDして座標位置を検出する。例えば、図119は表示領域10の斜線部の処理ブロック(BL)861に接触判定が発生したとする。また、オン出力領域の中心座標692も同一の処理ブロック(BL)861の範囲内に発生しているとする。この場合は、A位置の処理ブロックが入力箇所である。
(5−1)複数の座標位置処理
接近、接触、離脱もしくは接近、接触による入力判定(接触判定)は複数の処理ブロック(BL)861で発生する場合がある。例えば、図120の斜線部の処理ブロック(BL)861で発生したとする。図120(a)では5つの処理ブロック(BL)861で判定されているとしている。オン出力領域691による中心位置692はAとBが出力されている。接触判定と中心位置が一致する処理ブロック(BL)861はB点である。したがって、B点が入力位置と判定される。
図120(b)では図120(a)と同様に、5つの処理ブロック(BL)861で接触と判定されているとしている。オン出力領域691による中心位置692はA、BとCが出力されている。接触判定と中心位置が一致する処理ブロック(BL)861はC点である。したがって、C点が入力位置と判定される。
図121では、図120と同様に、5つの処理ブロック(BL)861で接触と判定されているとしている。オン出力領域691による中心位置692は1、2と3が出力されている。接触判定と中心位置が一致する処理ブロック(BL)861は1、2、3である。したがって、どの箇所に入力されたのか判定できない。
この場合は、図121(a)に図示するように、対象物701の移動方向を考慮する。対象物701が矢印方向に移動することにより、対象物701による影の発生位置が移動する。同時にオン出力領域691の位置も移動する。オン出力領域691の中心座標位置も移動し、中心位置は、図121(b)に図示するように、1→2→3と移動する。最終位置が入力箇所である確立が高いため、中心座標692cを入力箇所と判断する。
(5−2)対象物の入力方向
座標位置検出では、対象物701の位置と、表示装置の位置関係が重要となる場合がある。例えば、図122に図示するように、対象物701と表示パネル658の表示位置関係が重要である。図122において、図122(a)は横配置で、図122(b)はその左右逆配置である。図122(c)は縦配置であり、図122(d)はその上下逆配置である。
本実施形態の平面表示装置及びその駆動方法では、画面10の配置方向情報と、対象物701の入力方向のうち少なくとも一方の入力情報を入力し、また明示して操作を実施する。
図123(a)は本実施形態の表示装置の表示画面10を対象物701として左手で入力した場合である。図123(b)は本実施形態の表示装置の表示画面10を対象物701として右手で入力した場合である。
図123(a)(b)は両方とも、画面10の中央部のA点に入力した場合を示している。しかし、図123(a)の左手で入力した場合は、B点も対象物701(左手)で影ができる。しかし、C点は全く影ができない。図123(a)の場合において、プリチャージ信号Vpが比較的最適値から離れている場合、A点と共に、B点も座標入力位置として判断してしまう場合がある。この場合であって、対象物701が左手入力か右手入力かをあらかじめ設定しておくことにより、B点は座標検出対象から除外することができる。
図123(b)は右手で入力した場合である。画面10の中央部のA点に入力した場合を示している。しかし、図123(b)の右手で入力した場合は、C点も対象物701(右)で影ができる。しかし、B点は全く影ができない。図123(b)の場合において、プリチャージ信号Vpが比較的最適値から離れている場合、A点と共に、C点も座標入力位置として判断してしまう場合がある。この場合であって、対象物701が右手入力であることをあらかじめ設定しておくことにより、C点は座標検出対象から除外することができる。
(5−3)表示画面の配置方向
表示画面10の設定あるいは配置方向上方も入力座標位置の特定に重要な情報となる。例えば、図124(a)(b)のように、画面が縦長と横長に配置された場合を想定する。なお、対象物701は右手入力で図124(a)(b)とも同一方向であるとする。
図124(a)のように、本実施形態の表示装置658の表示画面10が縦長方向に配置された場合を仮定する。座標位置の検出の処理は図124(a)に図示するように、矢印1、2、3、4と実施する。すると、A点で対象物701によるオン出力領域691を検出し、次に、B点で対象物701によるオン出力領域691を検出する。対象物701の入力方向(例えば、右手あるいは左手など)、画面10の配置方向(縦長、横長、上下、左右)が既知であれば、自動的に、A点が入力座標位置であることがわかる。したがって、B点を除外することができる。
画面10の配置方向(縦長、横長、上下、左右)は、DSP、マイコンなどにより画像が表示されていることからシステムとしては既知である。したがって、これらの上方を活用して、対象物701の座標位置を特定すればよい。
図124(b)のように、本実施形態の表示装置658の表示画面10が横長方向に配置された場合を仮定する。座標位置の検出の処理は図124(b)に図示するように、矢印1、2、3、4と実施する。すると、A点で対象物701によるオン出力領域691を検出し、次に、B点で対象物701によるオン出力領域691を検出する。先の図124(a)と同様に、対象物701の入力方向(例えば、右手あるいは左手など)、画面10の配置方向(縦長、横長、上下、左右)が既知であれば、自動的に、A点が入力座標位置であることがわかる。したがって、B点を除外することができる。
対象物701の入力方向などは、キー入力などによる明示的設定に限定されるものではない。例えば、図148の携帯電話装置において、左手または右手で筐体1483をもつことにより、右手と左手で筐体1483に触れる箇所に差異が発生する位置にスイッチを形成しておく。つまり、右手で筐体1483を持つことによりスイッチが押され、左手で筐体1483を持った場合にはスイッチは押されないように構成しておく。指701入力は、筐体1483を持たない方の手で入力するとする。このように構成することにより、対象物701が右手か左手かを明示的に設定せずとも判定(判断)することができる。
対象物701の入力方向が既知であれば、表示領域10に多くのオン出力領域691が発生し、また、多くの処理ブロック(BL)861に座標検出位置が発生しても容易に入力位置を判断することができる。例えば、図125(a)(図125(a1)、(a2))は表示画面10に対して、右下からの対象物(指)701で入力を行った場合である。図125(b)(図125(b1)、(b2))は表示画面10に対して、左上からの対象物(指)701で入力を行った場合である。
図125(a1)は、対象物701でオン出力領域691が発生し、2つの処理ブロック(BL)861で座標検出されたことを示している。なお、図125において、1は座標が検出さえた処理ブロック(BL)861を示している。0は検出されていない処理ブロック(BL)861を示している。
図125(a2)では表示画面10に対して、右下からの対象物(指)701で入力を行った場合である。そのため、処理ブロック(BL)861のD2、E3に座標位置が発生している。しかし、本実施形態では対象物701の入力方向が既知であるため、図125(a3)に図示するように、D2が入力位置と検出(判断)することができる。
図125(b1)は、対象物701でオン出力領域691が発生し、3つの処理ブロック(BL)861で座標検出されたことを示している(検出される可能性を示している)。図125(b)では表示画面10に対して、左上からの対象物(指)701で入力を行った場合である。そのため、処理ブロック(BL)861のC1、D2、E3に座標位置が発生している。しかし、本実施形態では対象物701の入力方向が既知であるため、図125(b3)に図示するように、E3が入力位置と検出(判断)することができる。
図125(a2)と図125(b2)では、座標位置として検出される可能性がある箇所は、D2、E3が共通である。しかし、図125(a1)(b1)に図示するように、対象物701の入力方向が既知であることから、この入力情報を用いて、対象物701による入力座標位置を特定できる。
誤入力が発生しても動作上問題ないものは、検出した入力座標をそのまま確定座標として用いてもよい。しかし、110番通信のように、誤動作が発生すると問題となる場合は、図126(b)に図示するように、確認アイコン831を表示する。
(5−4)入力確認
図126(a)は、通常の入力画面である。入力部a、b、c、d、e、fが表示されている。今、bの処理ブロック(BL)861が入力されたとすると、図126(b)に図示するように、bの処理ブロック(BL)861がそのまま表示されると共に、入力OK?の確認アイコン831が表示される。入力がOKの場合は、bの処理ブロック(BL)861または確認アイコン831を抑え、入力を確定させる。
(5−5)キャリブレーションの開始
指入力を開始するために、図127(a)に図示するように、特定のキー1482aに触れることにより指示する。また、図127(b)に図示するように、表示領域10の特定の処理ブロック(BL)861に対象物701を触れることによりキャリブレーションを実施する。
図127(b)に図示するように、表示領域10は、処理ブロック(BL)861に表示部が表示される。表示部には、この領域に指701を押し当てることの指示と、指701を押し当てる輪郭などが表示されている。表示部の表示は、ソースドライバ回路14により行う。
処理ブロック(BL)861に指701を触れると、キャリブレーションを実施する。もしくはキャリブレーションはキー1482を押さえることにより開始する。もしくは、指701が触れたことを検出して開始する。キー1482を押さえるか、表示部10に指701が触れると、キャリブレーションが開始する。プリチャージ信号Vpを変化させ、オン出力領域691を検出する。
プリチャージ信号Vpを変化させると、プリチャージ信号Vpに応じてオン出力領域691の状態は変化する。プリチャージ信号Vpは低い電圧から高い電圧にゆっくりと変化し、また、プリチャージ信号Vpは高い電圧から低い電圧に変化する。つまり、プリチャージ信号Vpは所定の電圧範囲内で高低を繰り返す。
操作者は、表示領域10の表示状態を見ながら、最もオン出力画像が黒表示になる時点、表示部10の白、黒が最もはっきりと識別できる範囲で、指701を表示部10から離す。指701を離すことにより、プリチャージ信号Vpの変化を停止、停止した時のプリチャージ信号Vpを記憶する。または、キー1482を押圧して終了させる。キー1482の押圧により、プリチャージ信号Vpの変化を停止、停止した時のプリチャージ信号Vpを記憶する。また、必要に応じて、このプリチャージ信号Vpから一定の電圧を加算あるいは減算した値と真のプリチャージ信号Vpとして記憶する。
図106、図120などでも説明したが、接近、接触、離脱状態には変動要因が多い。したがって、オン出力領域の変化速度などを調整あるいは最適に設定する必要がある。
(6)接近、接触、離脱時のオン画素数割合(%)の変化
図128は接近、接触、離脱時のオン画素数割合(%)の変化を示している。図128(a)は、接近と離脱のオン画素数変化を示している。対象物701が接近すると、オン画素数変化が発生する。変化はオン画素数割合(%)が増加する方向であるので正方向である。対象物701が離脱しても当然オン画素数変化が発生する。変化はオン画素数割合(%)が減少する方向であるので負方向である。接近と離脱まで期間を図128(a)に図示するように、Tdとする。この期間が短期間であれば、処理が間に合わず、対象物701を検出できない。また、長すぎても誤入力が発生する。
図128(b)に図示するように、接触は、オン画素数割合(%)が増加する。変化速度を検出するのではなく、安定したオン画素数割合(%)を検出する。安定した状態は、オン画素数割合(%)の最終値を100%としたとき、70%に到達した時点から、70%以下となるまでの期間Tbで示す。この期間が短期間であれば、処理が間に合わず、対象物701を検出できない。また、長すぎても誤入力が発生する。
(7)入力判定方式
以上は、接近、接触、離脱の3動作で座標検出を行う方式である。本実施形態は、3動作だけでなく、接近、接触の2動作で座標検出を行う方式もある。3動作方式と2動作方式とはコマンドで切替えすることができる。また、自動的に切替えることもできる。
図129は、接近、接触の2動作で座標検出を行う方式である。図129(a)の接近の検出後、図129(b1)の接触信号を検出する。接触信号を検出する閾値Aは可変することができる。通常のAは、オン画素数割合(%)の最終値を100%としたとき、70%の点である。図114で説明したように低照度の時は、閾値Aを低減する。低減する照度は図80で説明したように、Hなどで求めた推定照度Lから判断する。また、推定照度Lの値に応じてAの値は変化させてもよい。
図129(b2)に図示するように、Tbの期間は連続しない場合がある。図のように、オン画素数割合(%)が途中で低下し閾値Aより下がる場合がある。したがって、期間はTcとなる。この場合は、Tbの期間とTcの期間の長さを判断して座標検出判断をするか否かを実施する。
また、図130(a)に図示するように、接近信号のオン画素数変化がA期間と比較的遅い場合もある。また、図130(b)に図示するように、接近信号のオン画素数変化がB期間と比較的速い場合もある。どの範囲までを接近信号と判断するかは、閾値を設ける。また、図130(c)に図示するように、接近信号が途中で減衰する場合(減少する場合)がある。この場合は、誤入力の可能性が高い。したって、接近信号をキャンセルする。
(8)接近と離脱信号処理
接近あるいは離脱信号の有無は、ホトセンサ画素27が形成された領域全体と、各処理ブロック(BL)861の両方で判断することが好ましい。図131は、この説明図である。
図131(a)に図示するように、表示領域10は15の処理ブロック(BL)861(1〜15の番号で示す)が配置もしくは設定されている。図129、図130などで説明した接触、離脱の判断あるいは処理は、表示領域10の全体でオン画素数割合(%)がどのように変化するかで判断する。この判断を図131(b)でNo.0に記載している。全体で概略に、対象物が接近、離脱などが発生したかを判断する。また、各処理ブロック(BL)861に、各処理ブロックのホトセンサ画素のオン画素数割合(%)の変化を検出し、どの処理ブロック(BL)861に接近、離脱などが発生したかを判断する。図131(b)では、処理ブロックNo.8に発生したこと’1’を表示している。
図131(b)では、全体でも接近あるいは離脱が発生したと判断され、処理ブロックNo.8で接近あるいは離脱が発生したと判断されているため、処理ブロックNo.8に入力があったことを判定される。全体でも接近あるいは離脱が発生したと判断され、すべての処理ブロックで接近あるいは離脱がなかった場合は、入力があったとは判定さない。全体でも接近あるいは離脱の発生が検出されず、1つ以上の処理ブロックNoに接近あるいは離脱が発生したと判断された場合は、再度入力を促すか、マイコン処理で最も入力と判定される処理ブロックを指定する。
図131の判断または処理は、接近、離脱毎に実施する。接近、接触、離脱の3動作で入力判定を行う場合は、図132に図示するように、接近判断と、離脱判断が一致した場合に入力として判定する。また、接近の判断後、離脱の判断が発生するというように順番も監視する。
図132において、ステップは時間を示し、また、所定の区切りで行う判断出力タイミングを示している。但し、理解を容易にするため、接触の判断は省略している。
事例aでは、時間を示すステップ1で、接近の判断が出力され、次に時間タイミングのステップ2で離脱の判断がされている。したがって、判定は、入力ありである。
事例bでは、時間を示すステップ1で、接近の判断が出力され、次に時間タイミングのステップ2で離脱の判断がされている。さらに、ステップ4で接近の判断が出力され、ステップ5で離脱の判断が出力される。この場合は、接近と離脱が対になっているので判断は、入力ありである。ダブルクリック入力は場合もある。
事例cでは、時間を示すステップ1、2で、連続して接近の判断が出力され、次に時間タイミングのステップ5、6で連続して離脱の判断がされている。したがって、判定は、入力ありである。
事例dでは、時間を示すステップ1で、接近の判断が出力され、次に時間タイミングのステップ2で離脱の判断がされている。しかし、ステップ4で再び接近の信号が出力され、その後、離脱信号がない。この場合は、誤入力状態と判断し、判定は、入力なしあるいはキャンセルである。
事例eでは、時間を示すステップ1、2で、連続して接近の判断が出力され、次に時間タイミングのステップ4で離脱の判断がされている。この場合は、操作者が入力選択に時間が要した場合であるが、入力されたと判断し、入力ありとする。但し、判定には他の事由も用いて行う必要がある。
本実施形態の表示装置の入力判断(判定)は、図133に図示する動作を選択することができる。これらはコマンド設定あるいは操作者が必要に応じて切替えることができる。また、外光照度に対応して、切替えることができる。例えば、低照度の場合は、誤入力が発生しやすいため、モード2の接近+接触+離脱で判断する。高照度の場合は、モード1の接近+接触で入力判断を行う。この切替えは、外光を検出するホトセンサから出力で行うか、図80などで説明したように、推定照度の大きさで切替える。
図133のモード3はダブルクリックによる入力である。接近+接触+離脱+接近+接触で判断する。もちろん、接近+接触+離脱+接近+接触+離脱で判断してもよい。また、接近+離脱+接近+離脱で判断してもよい。ダブルクリック入力は特定パターンであるので誤動作が少ない。
接近、接触の判断は表示領域10全体で行うと共に、処理ブロック(BL)861毎にも実施し、入力判断とする。図134は処理ブロック(BL)861で行う判断例を図示している。なお、図134の実施形態は、接近+接触の2動作モードを例示している。なお、接近+接触+離脱などの3動作モード場合も同様である。
図134(a1)(b1)の組の実施形態は、図134(a1)に示すように接近と判断(処理)された処理ブロック(BL)861は、A2である。また、図134(b1)に図示するように、接触と判断(処理)された処理ブロック(BL)861はA2である。したがって、接近と判断された処理ブロック(BL)861と接触と判断された処理ブロック(BL)861とは完全一致している。したがって、入力箇所は処理ブロックのA2である。なお、図131で説明したように、表示領域10の全体で接近と接触判断されていることが好ましい。
図134(a2)(b2)の組の実施形態は、図134(a2)に示すように接近と判断(処理)された処理ブロック(BL)861は、B2である。また、図134(b2)に図示するように、接触と判断(処理)された処理ブロック(BL)861はA2である。したがって、接近と判断された処理ブロック(BL)861と接触と判断された処理ブロック(BL)861とは一致していない。したがって、図134(a2)(b2)の接近、接触状態は、誤入力となる可能性が高いため、入力処理は行われない。もしくは、図126(b)で説明したように、入力確認処理が実施される。
図134(a3)(b3)の組の実施形態は、図134(a3)に示すように接近と判断(処理)された処理ブロック(BL)861は、A2、B2である。また、図134(b2)に図示するように、接触と判断(処理)された処理ブロック(BL)861はA2である。したがって、接近と判断された処理ブロック(BL)861と接触と判断された処理ブロック(BL)861とA2で一致している。したがって、入力箇所は処理ブロックのA2であると判断する。なお、図131で説明したように、表示領域10の全体で接近と接触判断されていることが好ましい。また、接触状態は、誤入力となる可能性があるため、図126(b)で説明したように、入力確認処理を実施することが好ましい。
100Lx以下の低照度領域では、外光などに対するホトセンサ35の感度が不足する。したがって、複数回(複数STEP、図132などを参照のこと)にわたり、接触判断が継続するかを検出することが好ましい。図135はその実施形態である。
図135(c)は図131(a)と同様に、処理ブロック(BL)861の区分を記載している。図135(a)(a1、a2、a3)は、3回の接触判断を実施した例である。図135(a1)では、接触を判断された箇所はA2である。図135(a2)では、接触を判断された箇所はB2である。図135(a3)では、接触を判断された箇所はB2である。したがって、3回(3STEP)で接触と判断された処理ブロック(BL)861はA2が一回、B2が2回である。したがって、B2である処理ブロック(BL)861の5(図135(c)を参照のこと)に接触が発生したと判断する。なお、接近、離脱に関しても同様である。
図135(b)(b1、b2、b3、b4、b5)は、5回の接触判断を実施した例である。図135(b1)では、接触を判断された箇所はB3である。図135(b2)では、接触を判断された箇所はB3である。図135(b3)では、接触を判断された箇所はA3である。図135(b4)では、接触を判断された箇所はA2である。図135(b5)では、接触を判断された箇所はB3である。したがって、3回(3STEP)で接触と判断された処理ブロック(BL)861はB3が3回、A3が1回、A2が1回である。したがって、B3である処理ブロック(BL)861の8(図135(c)を参照のこと)に接触が発生したと判断する。なお、接近、離脱に関しても同様である。
(8−1)第1の変更例
以上の実施形態は、露光時間Tcを同一の状態で接近、接触及び/または離脱を判断した実施形態であった。本実施形態はこれに限定するものではない。例えば、図136に図示するように、露光時間Tcを変化させて判断あるいは検出処理をしてもよい。
図136(a)は、露光時間Tcを180Hとした実施形態である。プリチャージ信号Vpは適正な値になるように設定する。図136(b)は、露光時間Tcを200Hとした実施形態である。図136(c)は、露光時間Tcを220Hとした実施形態である。本来、使用する露光時間Tcである200Hの前後に変化させる。以上のようにして、接触、離脱などが検出される処理ブロック(BL)861を判断する。
図136(a)は、B2、C2で検出されている。図136(b)では、B2、B3で検出されている。図136(c)では、A4で検出されている。この状態では検出状態は不安定であるが、3回中、2回に処理ブロックのB2が検出されており、他の検出された箇所も近い。したがって、およそB2に検出されていると判断できる。
(8−2)第2の変更例
同様に、プリチャージ信号Vpを変化させてよい。図137(a)は、プリチャージ信号Vpを1.9Vとした実施形態である。露光時間Tcは適正な値になるように設定する。図137(b)は、プリチャージ信号Vpを2.0Vとした実施形態である。図137(c)は、プリチャージ信号Vpを2.1Vとした実施形態である。本来、使用するプリチャージ信号Vpの2.0Vの前後に変化させる。以上のようにして、接触、離脱などが検出される処理ブロック(BL)861を判断する。
図137(a)は、B2、C2で検出されている。図136(b)では、B2、B3で検出されている。図136(c)では、A4で検出されている。この状態では検出状態は不安定であるが、3回中、2回に処理ブロックのB2が検出されており、他の検出された箇所も近い。したがって、およそB2に検出されていると判断できる。処理としては多数決判断である。どの程度で多数決を有効とするかは可変できるように構成する。
(8−3)第3の変更例
特に、低照度領域では、接近(離脱)時のオン画素数の変化速度にも着目する必要がある。図138は接近のオン画素数割合(%)を示している。図138(c)が最も変化割合が小さく、(b)が最も多い。(a)は(c)と(b)の中間である。変化割合は低照度になるほど小さくなる傾向がある。したがって、外光の照度にあわせてオン画素数割合(%)の判断する変化量を設定することが好ましい。
(8−4)第4の変更例
図139(a)は接近のオン画素数割合(%)の例である。図139(b)は離脱のオン画素数割合(%)の例である。外光の照度にあわせてオン画素数割合(%)の判断する変化量を設定することが好ましい。また、図139のように、複数のパターンを設定しておき、推定照度に応じて(図80など)、任意のパターンを選択するように構成すればよい。
[J.回路構成と動作]
(1)第1の実施形態
図81において、ソースドライバ回路(IC)14は、ゲートドライバ回路(IC)12aなどの信号を送出する。信号としては、ゲートドライバ回路のスタート信号(STV)、上下反転回路(U/D)、正方向のシフトクロック(CKV1)、またCKV1の逆相のCKV2、イネーブル信号(OEV)、メインクロック(CLK)である。
これらの信号は、パネルのガラス基板とフレキ20との接続端子(OLB)811a、811bを介して、ホトセンサ回路(IC)18の入力パッド(入力PAD)812に入力される。
本実施形態の表示装置におけるホトセンサ処理回路18は、入力された信号により、プリチャージ信号Vpのタイミング信号、コンパレータ電圧Vrefのタイミング信号などを発生する。また、ゲートドライバ回路12bの制御に必要なゲートドライバ回路のシフトクロック(HCX)、プリチャージ信号Vpの位置制御信号(CRT)、出力取り出しタイミング信号(OPT)などを発生させる。
本実施形態の表示装置は、図140に図示するように、パネル特性データあるいは設定データ(図80などで説明したTc1、Tc2、H、m、nなど)は、EEPROM1401に入力される。本実施形態のホトセンサ回路18はI2Cコントローラ1402、各データのレジスタ1404、1405、キャリブレーションなどのロジック回路(図示せず)などで構成される。
I2Cコントローラ1402は、EEPROM1401のデータを読み出し、レジスタ1404aに転送する。レジスタは、EEPROM用レジスタ1404a、コマンド(COMMND)用レジスタ1404b、ステータス用(STATUS)レジスタ1404cなどを有する。また、マイコン(MPU)1183は、各レジスタ内容の読み出しと、書き込みを行うことができる。実動作は、コマンドレジスタ1404bまたはレジスタ1404aのいずれかをCRsel(コマンドとROMの選択コード)により一方が選択されてDATAセレクタ(DataSel)1405に格納される。
(2)第2の実施形態
以上の本実施形態の表示装置及びその駆動方法において、ホトセンサ画素27の大きさは主として1種類として説明した。しかし、本実施形態はこれに限定するものではなく、複数の感度を有するホトセンサ画素27あるいはホトセンサ35を有してもよいことはいうまでのない。
例えば、図79、図80などの実施形態においても、1つのホトセンサ画素27あるいはホトセンサ35の構成、変化あるいは動作もしくは調整について説明している。ホトセンサ画素27あるいはホトセンサ35の種類が複数形成された場合は、そのうち、1種類のホトセンサ画素27あるいはホトセンサ35について本実施形態を実施する。もしくは、複数のホトセンサ画素27あるいはホトセンサ35について実施し、平均してあるいは総合して本実施形態の処理などを行う。
[K.適用例]
以下、本実施形態の適用例について説明をする。以下の適用例は、以前に説明した本実施形態の装置または方法を実施する。
(1)携帯電話
図148は情報端末装置の一例としての携帯電話の平面図である。筐体1483にアンテナ1481、テンキー1482などが取り付けられている。1482などが表示色切換キーあるいは電源オンオフ、フレームレート切り換えキーである。
以上のキー1482操作は、本実施形態の表示装置658にあっては表示画面を指で触ることに実現できる。つまり、表示画面10にはキー、プッシュスイッチなどを表示し、このキー、スイッチ画像を指で押さえることにより同様の動作を実現できる。
(2)ビデオカメラ
図149はビデオカメラの斜視図である。ビデオカメラは撮影(撮像)レンズ部1492とビデオかメラ本体1483と具備し、撮影レンズ部1492とビューファインダ部1483とは背中合わせとなっている。本実施形態の表示パネル658は表示モニターとしても使用されている。表示部10は支点1491で角度を自由に調整できる。表示部10を使用しない時は、格納部1493に格納される。
スイッチ1494は以下の機能を実施する切り換えあるいは制御スイッチである。スイッチ1494を操作することにより、表示画面10に指で触ることにより操作できる表示モードとなる。
本実施形態の表示装置などはビデオカメラだけでなく、図150に示すような電子カメラ、スチルカメラなどにも適用することができる。表示装置658はカメラ本体1501に付属されたモニターとして用いる。また、指入力装置として用いる。カメラ本体1501にはシャッタ1503の他、スイッチ1494が取り付けられている。