JP2005323127A - 撮像装置 - Google Patents

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幸一 掃部
Kenichi Kakumoto
兼一 角本
Masayuki Kusuda
将之 楠田
Yoshihiro Tanaka
良弘 田中
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Abstract

【課題】 本発明は、各画素の感度バラツキを防ぐとともに残像現象を更に精度良く低減することのできる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 平均値演算部3において、固体撮像装置1からの画像信号の平均値が求められた後、電圧値設定部4において、平均値演算部3で得られた画像信号の平均値により信号φVPSの電圧値VMを設定する。各画素における残留電荷の放電を行う際に、設定された電圧値VMが各画素に与えられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、入射光量に応じた電気信号を出力する感光素子を有する撮像装置に関するもので、特に、MOSトランジスタによって構成されるMOS型の固体撮像装置を備えた撮像装置に関する。
固体撮像装置は、小型、軽量で低消費電力であるのみならず、画像歪や焼き付きが無く、振動や磁界などの環境条件に強い。又、LSI(Large Scale Integrated circuit)と共通の工程又は類似の工程で製造できるので、信頼性が高く、量産にも適している。このため、ライン状に画素が配された固体撮像装置がファクシミリやフラットベッドスキャナに、マトリクス状に画素が配された固体撮像装置がビデオカメラやデジタルカメラなどに幅広く使用されている。ところで、このような固体撮像装置は光電変換素子で発生した光電荷を読み出す(取り出す)手段によってCCD型とMOS型に大きく分けられる。CCD型は光電荷をポテンシャルの井戸に蓄積しつつ、転送するようになっており、ダイナミックレンジが狭いという欠点がある。一方、MOS型はフォトダイオードのpn接合容量に蓄積した電荷をMOSトランジスタを通して読み出すようになっている。
このようなMOS型固体撮像装置のダイナミックレンジを広くするために、本出願人は、入射した光量に応じた光電流を発生しうる感光手段と、光電流を入力するMOSトランジスタと、このMOSトランジスタをサブスレッショルド電流が流れうる状態にバイアスするバイアス手段とを備え、光電流を対数変換するようにした固体撮像装置を提案した(特許文献1参照)。このような固体撮像装置は、広いダイナミックレンジを有しているものの、画素毎に設けられたMOSトランジスタの閾値特性が異なることがあり、画素毎に感度が異なる場合がある。よって、予め輝度が一様な明るい光(一様光)を照射することによって得られた出力を、被写体の撮像時の各画素の出力を補正する補正データとして保持するなどの対策が必要がある。
しかしながら、操作者が外部光源を用いて各画素を照射するのは煩雑であったり、又、うまく一様に露光できないなどの問題がある。又、一様光の照射機構を撮像装置に設けると撮像装置の構成が複雑になるという問題があった。そこで、本出願人は、予め一様光を照射することなく各画素の感度バラツキをうち消すことができる固体撮像装置の提案を行った(特許文献2参照)。
このように構成された固体撮像装置によると、光電変換動作を行うフォトダイオードとサブスレッショルド領域で動作を行うMOSトランジスタとの間にスイッチが設置され、リセット時において、このスイッチによりフォトダイオードとMOSトランジスタとの電気的な接続を切断して信号を出力する。このリセット時に出力される信号を各画素の感度バラツキを表す補正データとして用いることで、各画素の感度バラツキを打ち消すことができる。しかしながら、このように動作させたとき、リセット終了後にスイッチを接続したとき、フォトダイオードとMOSトランジスタとの接続部分において電荷が残留した状態となり、結果的に、この残留した電荷を伴って撮像動作を行うため、残像現象が生じてしまう。
そこで更に、本出願人は、この残像現象の発生を抑制するために、MOSトランジスタとフォトダイオードとを接続してリセット動作を終了した後に、再びMOSトランジスタを通じてフォトダイオードとMOSトランジスタとの接続ノードに残留した電荷をリセットする固体撮像装置の提案を行った(特許文献3参照)。
この固体撮像装置に設けられた画素の構成を図1に示す。図1の画素は、pnフォトダイオードPDが感光部(光電変換部)を形成している。そのフォトダイオードPDのカソードはMOSトランジスタT1のドレインに接続され、このMOSトランジスタT1のソースは、MOSトランジスタT2のドレインとゲート及びMOSトランジスタT3のゲートに接続されている。MOSトランジスタT3のソースは行選択用のMOSトランジスタT4のドレインに接続されている。MOSトランジスタT4のソースは出力信号線6へ接続されている。尚、MOSトランジスタT1〜T4は、それぞれ、PチャネルのMOSトランジスタである。
又、フォトダイオードPDのアノード及びMOSトランジスタT3のドレインには直流電圧VPDが印加されるようになっている。一方、MOSトランジスタT2のソースには、信号φVPSが入力される。そして、信号φVPSを3値の電圧値VH,VM,VL(VL<VM<VH)で変化させる。又、MOSトランジスタT1のゲートに信号φSが入力され、MOSトランジスタT4のゲートには信号φVが入力される。
このような構成の画素に対して、各信号が図2(a)に示すタイミングチャートに従って与えられる。即ち、信号φSをローレベルにしてMOSトランジスタT1をONとするとともに、信号φVPSの電圧をVLにして、撮像動作を開始する。このように信号φVPSの電圧をVLとすることで、そのゲート電圧が所定値となったところからMOSトランジスタT2がサブスレッショルド領域で動作するため、被写体の輝度値が所定値までは線形変換された電気信号が出力され、又、被写体の輝度値が所定値以上となると対数変換された電気信号が出力される。そして、時刻t1となったとき、ローレベルとなるパルス信号φVを与えてMOSトランジスタT4をONすることにより、撮像時の信号が画像データとして出力信号線に出力される。
そして、パルス信号φVをハイレベルとした後、時刻t2において、信号φSをハイレベルにしてMOSトランジスタT1をOFFとして撮像動作を停止するとともに、時刻t3において、信号φVPSの電圧をVHにしてMOSトランジスタT2に与えるバイアス電圧を撮像時より高くすることによりリセットを開始する。よって、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgは、図2(b)のように、時刻t2まで被写体の輝度に応じて低下する。即ち、被写体の輝度が高いほどゲート電圧Vgの値が低くなる。そして、時刻t3においてリセットが開始されるため、ゲート電圧Vgの値が高くなるように変化を始める。
その後、時刻t4において、ローレベルのパルス信号φVを与えることで、MOSトランジスタT2の閾値電圧を反映した信号が出力信号線に出力される。この信号は各画素間の感度バラツキを表しており、感度バラツキを補正するための補正データとして用いられる。そして、時刻t5において、信号φVPSをVLとするとともに信号φVをハイレベルとした後、時刻t6において、信号φSをローレベルにしてMOSトランジスタT1をONとする。よって、時刻t6において、フォトダイオードPDとMOSトランジスタT2とが電気的に接続されるため、フォトダイオードPDに残留された電荷によって、図2(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが低下し、残像が現れた状態となる。
その後、時刻t7において、信号φVPSを一時的にVMとすることで、フォトダイオードPDとMOSトランジスタT2とがMOSトランジスタT1を介して接続された状態で、MOSトランジスタT2を一時的に導通させる。このようにすることで、フォトダイオードPDのカソードとMOSトランジスタT2のゲート及びドレインとの接続部分に蓄積された残像の原因となる電荷が放電され、図2(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが高くなる。そして、時刻t8において、信号φVPSをVLとして撮像動作を開始する。
特開平3−192764号公報 特開2001−094878号公報 特開2003−163841号公報
上述のように、図1の構成の画素を図2(a)のように動作させることで、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが図2(b)のように変化するが、時刻t3において信号φVPSの電圧をVHにしてMOSトランジスタT2のリセット動作を開始するとき、被写体の輝度値に応じてMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが異なる。被写体の輝度値に応じてリセット開始時(時刻t3)のゲート電圧Vgにバラツキが生じることに起因して、時刻t6〜t8それぞれにおけるゲート電圧Vgの電圧値もばらついてしまう。そのため、撮像した被写体の輝度値が異なる各画素において、撮像動作開始直前(時刻t8)の電圧にバラツキが生じてしまう。
又、図1の構成の画素を備えた固体撮像装置におけるそのセンサ面照度(輝度値)Xと出力Yとの関係の典型例を、図13に示す。尚、図13は、固体撮像装置の出力Yが入射光量に対して線形的に変化する低輝度領域を拡大して示したものであり、横軸であるセンサ面照度はリニアスケールで表している。図13において、固体撮像装置の出力Yは、補正データによる感度バラツキの補正を施された後の値となる。又、図13において、実線が、出力Yがセンサ面照度(輝度値)Xに対して比例した値となる理想の光電変換特性(Y=X1.0の関係となる光電変換特性)を示し、又、破線が、実測値となる出力Yによる光電変換特性を示す。
図13の破線で示される実際の光電変換特性が、Y=X0.65によって表される曲線に近い特性となり、固体撮像装置が線形変換動作を行う範囲において、センサ面照度(輝度値)が高くなるにつれて、出力Yの実測値が理想値よりも低くなり、固体撮像装置において損失が発生していることがわかる。これは、線形変換された値が出力される低輝度領域において、撮像動作開始直前(時刻t8)でのMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが、MOSトランジスタT1をOFFとしたときのリセット終了時(時刻t6)でのMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgよりも高くなることが原因であるものと考えられる。
即ち、残像改善を行うために信号φVPSの電圧をVMとする際、この電圧値VMが輝度値に依らず一定であるとともに電圧値VMとする期間が一定であるため、撮像される被写体の輝度値によっては、信号φVPSの電圧をVMとしたときの変化が大きくなり、上述のような損失が発生するものと考えられる。
このような問題を鑑みて、本発明は、固体撮像装置の光電変換部に与えるバイアス電圧を変化させることでリセット後に光電変換部に残留する電荷を放電するようにした撮像装置において、各画素の感度バラツキを防ぐとともに残像現象を更に精度良く低減することのできる撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、バイアス電圧が印加され入射した光量に応じた電気信号を発生する光電変換部を備える画素を有する固体撮像装置を備えるとともに、前記光電変換部に与える前記バイアス電圧を変化させることでリセット後に前記光電変換部に残留する電荷を放電する撮像装置において、前記光電変換部における残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を、前記固体撮像装置への入射光量に応じて設定する電圧設定部を備えることを特徴とする。
このような撮像装置において、前記固体撮像装置が前記画素を複数備えるとともに、前記電圧設定部が、前記固体撮像装置における少なくとも1つ以上の前記画素の前記光電変換部からの出力値に基づいて、前記残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を設定するものとしても構わない。このとき、前記固体撮像装置が備える前記画素全ての前記光電変換部からの出力値に基づいて前記バイアス電圧が設定されるものとしても構わないし、前記固体撮像装置が備える前記画素の一部の前記光電変換部からの出力値に基づいて前記バイアス電圧が設定されるものとしても構わない。更に、前記電圧設定部が、複数の前記画素の前記光電変換部からの出力値の平均値に基づいて、前記残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を設定するものとしても構わない。
又、前記固体撮像装置が前記画素を複数備えるとともに、所定数の前記画素毎に1群とする複数の領域に分割され、前記各領域毎に、当該領域に対する入射光量に応じた前記残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を設定するものとしても構わない。このとき、前記各領域毎に、当該領域内の少なくとも1つの前記画素の前記光電変換部の出力値に基づいて、当該領域の前記バイアス電圧が設定されるものとしても構わない。
又、前記各画素毎に、当該画素に対する入射光量に応じた前記残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を設定するものとしても構わない。
更に、前記電圧設定部において設定される前記バイアス電圧が、前記入射光量に対して離散的に変化するものとしても構わないし、前記入射光量に対して連続的に変化するものとしても構わない。
又、上述の撮像装置において、前記光電変換部が、光が入射される感光素子と、該感光素子と電気的に接続されて前記感光素子への入射光量に応じた前記電気信号を出力する信号発生部と、前記感光素子と前記信号発生部とを電気的に接離するスイッチと、を備え、前記画素において、まず、前記スイッチをOFFとするとともに前記バイアス電圧を第1電圧としてリセット動作して前記各画素の感度バラツキを表す補正データを出力し、次に、前記スイッチをONとした後に前記バイアス電圧を第2電圧として前記感光素子及び前記信号発生部の残留電荷を放電させ、最後に、前記バイアス電圧を第3電圧として前記各画素が撮像動作を行って画像データを出力し、前記電圧設定部が、前記バイアス電圧の前記第2電圧を前記固体撮像装置への入射光量に応じて設定する。
前記光電変換部が、入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子に第1電極が電気的に接続されるとともに前記バイアス電圧が印加されるトランジスタと、前記感光素子と前記トランジスタの第1電極とを電気的に接離するスイッチと、を備えるものとしても構わない。
このとき、前記トランジスタの第2電極に与える電圧を変化させることによって、前記トランジスタに与える前記バイアス電圧を変化させる。更に、前記各画素が、前記トランジスタの第1電極に制御電極が接続されるとともに入射光量に対して対数変換された電気信号を増幅して第2電極から出力する増幅用トランジスタを有するものにしても構わない。このとき、前記各画素が、前記増幅用のトランジスタの第2電極に第1電極が接続されるとともに第2電極が出力信号線に接続された選択用トランジスタを有するものとしても構わない。又、前記スイッチをトランジスタで構成するものとしても構わない。
又、複数の当該画素をマトリクス状に配置するようにしても構わない。又、前記画素が、前記光電変換部からの電気信号を積分する積分回路を備えるものとしても構わない。又、前記光電変換部が入射光量に対して対数変換した前記電気信号を出力するものとしても構わない。又、前記光電変換部が、入射光量が所定値までは入射光量に対して線形変換した前記電気信号を出力し、又、入射光量が所定値以上となると入射光量に対して対数変換した前記電気信号を出力するものとしても構わない。又、前記光電変換部を、入射光量の対数値に比例した出力を発生するMOSトランジスタを含む対数変換回路を備えたものとしてもよい。
本発明によると、残留電荷の放電時の光電変換部におけるバイアス電圧を、固体撮像装置への入射光量に応じて設定することができるため、固体撮像装置の入射光量に応じてバラツキが生じる残留電荷に応じた値にそのバイアス電圧を設定することができる。よって、各画素の残留電荷の放電動作直後、即ち、撮像動作開始直前における各画素のポテンシャル状態が固体撮像装置への入射光量に応じてばらつくことを防ぐことができる。又、残留電荷の放電動作を行うことで、画素のポテンシャル状態を、リセット時に設定されたポテンシャル状態よりも、撮像動作時に変位する方向と逆側に変位させることを防ぐことができるため、残留電荷の放電動作後のポテンシャル状態の変位による損失を低減することができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図3は、本実施形態の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。又、図4は、図3の撮像装置に備えられる二次元のMOS型固体撮像装置の一部の構成を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の撮像装置は、図3に示すように、被写体を撮像することで入射光量に応じた画像信号を出力する固体撮像装置1と、固体撮像装置1からの画像信号をデジタル信号に変換するAD変換部2と、AD変換部2でデジタル信号に変換された画像信号の平均値を求める平均値演算部3と、平均値演算部3で得られた平均値により信号φVPSの電圧値VMを設定する電圧値設定部4と、電圧値設定部4で設定された信号φVPSの電圧値VMが与えられるとともに固体撮像装置1における各信号の電圧値の制御を行う信号制御部5と、AD変換部2でデジタル信号に変換された画像信号に対して各種画像処理を施す画像処理部6と、を備える。
このように構成される撮像装置において、固体撮像装置1は、図4に示すように、行列配置(マトリクス配置)されるとともに図1のような回路構成となる画素G11〜Gmnと、行(ライン)14−1、14−2、・・・、14−nを順次走査する垂直走査回路12と、出力信号線16−1、16−2、・・・、16−mに導出された光電変換信号を画素毎に水平方向に順次読み出す水平走査回路13と、画素G11〜Gmnに垂直走査回路12からの信号を送出するライン14−1〜14−nと、画素G11〜Gmnに電源供給を行う電源ライン15と、画素G11〜Gmnからの信号が与えられる出力信号線16−1〜16−mと、を備える。各画素に対し、上記ライン14−1〜14−nや出力信号線16−1〜16−m、電源ライン15だけでなく、他のライン(例えば、クロックラインやバイアス供給ライン等)も接続されるが、図4ではこれらについて省略する。
出力信号線16−1、16−2、・・・、16−mごとにPチャネルのMOSトランジスタQ1、Q2が図示の如く1組ずつ設けられている。出力信号線16−1を例にとって説明すると、MOSトランジスタQ1のゲートは直流電圧線17に接続され、ドレインは出力信号線16−1に接続され、ソースは直流電圧VPS’のライン18に接続されている。一方、MOSトランジスタQ2のドレインは出力信号線16−1に接続され、ソースは最終的な信号線19に接続され、ゲートは水平走査回路13に接続されている。
画素G11〜Gmnには、後述するように、それらの画素で発生した光電荷に基づく信号を出力するMOSトランジスタT3が設けられている。MOSトランジスタT3と上記MOSトランジスタQ1との接続関係は図5(a)のようになる。ここで、MOSトランジスタQ1のソースに接続される直流電圧VPS’と、MOSトランジスタT3のドレインに接続される直流電圧VPD’との関係はVPD’<VPS’であり、直流電圧VPD’は例えばグランド電圧(接地)である。この回路構成は上段のMOSトランジスタT3のゲートに信号が入力され、下段のMOSトランジスタQ1のゲートには直流電圧DCが常時印加される。このため下段のMOSトランジスタQ1は抵抗又は定電流源と等価であり、図5(a)の回路はソースフォロワ型の増幅回路となっている。この場合、MOSトランジスタT3から増幅出力されるのは電流であると考えてよい。
MOSトランジスタQ2は水平走査回路13によって制御され、スイッチ素子として動作する。尚、後述するように各実施形態の固体撮像装置における画素内にはスイッチ用のMOSトランジスタT4も設けられている。このMOSトランジスタT4も含めて表わすと、図5(a)の回路は正確には図5(b)のようになる。即ち、MOSトランジスタT4がMOSトランジスタQ1とMOSトランジスタT3との間に挿入されている。ここで、MOSトランジスタT4は行の選択を行うものであり、MOSトランジスタQ2は列の選択を行うものである。
図5のように構成することにより信号を増幅して出力することができる。従って、画素がダイナミックレンジ拡大のために感光素子から発生する光電流を自然対数的に変換しているような場合は、そのままでは出力信号が小さいが、本増幅回路により充分大きな信号に増幅されるため、後続の信号処理回路(図示せず)での処理が容易になる。また、増幅回路の負荷抵抗部分を構成するMOSトランジスタQ1を画素内に設けずに、列方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線16−1、16−2、・・・、16−m毎に設けることにより、負荷抵抗又は定電流源の数を低減でき、半導体チップ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
この固体撮像装置1に設けられた画素G11〜Gmnそれぞれは、背景技術で説明した固体撮像装置と同様、図1のような回路構成となるとともに、図2(a)のようなタイミングチャートに従って動作する。即ち、信号φSをローレベルとしてMOSトランジスタT1をONとすることで、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインとフォトダイオードPDのアノードとを電気的に接続するとともに、MOSトランジスタT2のソースに与える信号φVPSをVLとして、撮像動作を行う。このとき、信号φVPSの電圧値VLが信号制御部5によって設定され、垂直走査回路12を通じて与えられる。
この撮像動作を行うとき、フォトダイオードPDにおいて光が入射され、その入射光量に応じた光電流が発生する。このとき、被写体の輝度が低いと、MOSトランジスタT2がカットオフ状態であるために、MOSトランジスタT2のゲートに光電荷が蓄積され、MOSトランジスタT2,T3のゲートに入射光量に対して線形的に比例した電圧が現れる。又、被写体の輝度が高く、MOSトランジスタT2のゲートに蓄積された光電荷量に応じた電圧が低くなると、MOSトランジスタT2がサブスレッショルド領域で動作を行うため、入射光量に対して自然対数的に比例した電圧がMOSトランジスタT2のゲートに現れる。
そして、ローレベルのパルス信号φVがMOSトランジスタT4のゲートに与えられることによって、MOSトランジスタT4がONとなり、MOSトランジスタT3のゲート電圧によって増幅されたドレイン電流がMOSトランジスタT3,T4を通じて出力電流として出力信号線16(図4の出力信号線16−1〜16−mに相当する)に流れる。この出力信号線16に出力される出力電流は入射光量の対数値に比例した値となる。このとき、MOSトランジスタT3及びMOSトランジスタQ1(図4)の導通時抵抗とそれらを流れる電流によって決まるMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、信号として出力信号線16に現れる。このようにして画像データが出力される。
このようにして撮像動作が行われた後、信号φSをハイレベルにしてMOSトランジスタT1をOFFとし、フォトダイオードPDのアノードとMOSトランジスタT2のドレインとの電気的な接続を切断して、リセット動作を開始する。このとき、MOSトランジスタT2のソース側より正の電荷が流れ込み、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインとMOSトランジスタT3のゲートに蓄積された負の電荷が再結合される。
そして、信号φVPSをVHにしてMOSトランジスタT2のソース電圧を高くする。このとき、信号φVPSの電圧値VHが信号制御部5によって設定され、垂直走査回路12を通じて与えられる。このように信号φVPSをVHとすることで、MOSトランジスタT1のソース側から流入する正の電荷の量が増加させて、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインとMOSトランジスタT3のゲートに蓄積された負の電荷が速やかに再結合される。その後、ローレベルのパルス信号φVを与えて、MOSトランジスタT4をONとする。
よって、リセットされたMOSトランジスタT3のゲート電圧によって増幅されたドレイン電流が、MOSトランジスタT3,T4を通じて出力信号線16に出力電流として出力される。この出力信号線16に出力される出力電流によって決まるMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、信号として出力信号線16に現れる。この信号はMOSトランジスタT2の閾値電圧を反映しており、各画素についてこの信号を得ることで画素間の感度バラツキを検出することができ、感度バラツキを補正するための補正データとして出力される。
その後、信号φVPSの電圧値をVLとするとともに信号φVをハイレベルとした後、信号φSをローレベルとする。このようにして、MOSトランジスタT1をONとすることで、フォトダイオードPDのアノードとMOSトランジスタT2のドレイン及びゲートとを接続する。そして、信号φVPSの電圧値をVMとすることによって、フォトダイオードPD及びフォトダイオードPDとMOSトランジスタT2のドレインとの間に蓄積されている残留電荷が再結合される。このとき、信号φVPSの電圧値VMが電圧値設定部4及び信号制御部5によって設定され、垂直走査回路12を通じて与えられる。
このように各画素G11〜Gmnが撮像動作を行うことで、画像データ及び補正データが各画素G11〜Gmnより出力される。このとき、固体撮像装置1より補正データによって画素バラツキが低減された画像データが各画素毎に出力されることで、固体撮像装置1より画像信号が出力される。そして、この固体撮像装置1から出力される画像信号がAD変換部2に与えられる。
このように動作する固体撮像装置1を備える撮像装置の各部の動作について、以下に説明する。固体撮像装置1からの補正データによる画素バラツキが除去された画像データによる画像信号がAD変換部2に与えられると、AD変換部2においてデジタル信号に変換されて、平均値演算部3と画像処理部6に与えられる。この平均値演算部3では、画素G11〜Gmnそれぞれの画像データである1フレーム分の画像信号が与えられると、与えられた画素G11〜Gmnそれぞれの画像データを積算して画素数m×nで平均することで、画像信号の平均値を算出する。
平均値演算部3で求められた画像信号の平均値が電圧値設定部4に与えられると、この画像信号の平均値に基づいて信号φVPSの電圧値VMが設定される。この電圧値設定部4には、信号φVPSの電圧値VMを設定するための複数の電圧値VM1〜VM5(VM1<
VM2<VM3<VM4<VM5)が格納されており、平均値演算部3からの画像信号の平均値に基づいて電圧値VM1〜VM5のいずれか1つが選択されて信号φVPSの電圧値VMとして設定される。
この信号φVPSの電圧値VMとして設定される電圧値VM1〜VM5及び固体撮像装置1からの画像信号の平均値と、被写体の輝度値に相当するセンサ面照度との関係を、図6のグラフを参照して説明する。上述のように、固体撮像装置1における各画素G11〜Gmnは、所定の輝度値Lthまで線形変換動作を行うとともに、所定の輝度値Lthから対数変換動作を行う。よって、図6(a)のように、固体撮像装置1からの画像信号の平均値は、センサ面照度がLth以下まではセンサ面照度に対して比例し、又、センサ面照度がLthより大きくなるとセンサ面照度の自然対数に対して比例する。尚、図6(a),(b)それぞれにおいて、横軸のセンサ面照度は対数スケールで表している。
そして、図6(a)のように固体撮像装置1からの画像信号の平均値がセンサ面照度に対して変化するとき、画像信号の平均値が、センサ面照度La〜Ldそれぞれに相当する値Va〜Vdにおいて、信号φVPSの電圧値VMとして設定される値が切り換えられる。即ち、電圧値設定部4において、図6(b)のように、固体撮像装置1からの画像信号の平均値がVa以下となるとき、信号φVPSの電圧値VMが電圧値VM1に設定され、固体撮像装置1からの画像信号の平均値がVaより大きくVb以下となるとき、信号φVPSの電圧値VMが電圧値VM2に設定され、固体撮像装置1からの画像信号の平均値がVbより大きくVc以下となるとき、信号φVPSの電圧値VMが電圧値VM3に設定され、固体撮像装置1からの画像信号の平均値がVcより大きくVd以下となるとき、信号φVPSの電圧値VMが電圧値VM4に設定され、固体撮像装置1からの画像信号の平均値がVdより大きくなるとき、信号φVPSの電圧値VMが電圧値VM5に設定される。
よって、図6(b)のように、AD変換部2を通じて固体撮像装置1から出力される前フレームの画像信号の平均値より確認される固体撮像装置1に対するセンサ面照度(被写体平均輝度)に応じて、信号φVPSの電圧値VMが段階的に切り換えられる。このとき、固体撮像装置1において線形変換動作がおこなわれる範囲において、そのセンサ面照度が高くなるほど信号φVPSの電圧値VMが段階的に高くなるように切り換えられる。図6の例では、センサ面照度La〜Ld,Lthの関係が、La<Lb<Lc<Lth<Ldとされる。
このようにして、電圧値設定部4において図6の関係によって信号φVPSの電圧値VMが設定されると、この設定された信号φVPSの電圧値VMが信号制御部5に与えられる。そして、信号制御部5によって、固体撮像装置1の画素G11〜Gmnそれぞれに与える信号φVPSを、電圧値設定部4で設定された電圧値VMと予め設定されている電圧値VH,VLとの間で切り換える。このとき、平均値演算部3における画像信号の平均値演算動作及び電圧値設定部4における信号φVPSの電圧値VMの設定動作がそれぞれ、1フレーム毎又は所定数フレーム毎に行われるものとし、1フレーム毎又は所定数フレーム毎に信号φVPSの電圧値VMの値が切り換えられる。
こうして、残像低減動作させる場合の信号φVPSの電圧値が被写体の輝度に応じて適切な値に変化するので、撮像動作開始直前のMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが被写体の輝度値によってばらつくことが抑制され、特に低輝度領域での出力損失が防止される。
又、AD変換部2によってデジタル信号に変換された画像信号が画像処理部6に与えられると、オフセット電圧処理、ホワイトバランス処理、カラーバランス処理、γ補正処理、エッジ強調処理、グラデーション処理などの各種画像処理が施される。
尚、本実施形態において、平均値演算部3において、1フレーム分となるm×n画素の画像データを平均値演算することにより、固体撮像装置1からの画像信号の平均値を求めるものとしたが、図7のように、固体撮像装置1を構成するm×n画素のうち、特定位置、例えばその中心領域50に配設されたs×t画素の画像データを平均値演算することにより、固体撮像装置1からの画像信号の平均値を求めるものとしても構わない。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図8は、本実施形態の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図8に示す構成において、図3の構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の撮像装置は、図8に示すように、図3の撮像装置と同様のAD変換部2と画像処理部6とを備えるとともに、複数の画素を1群とする複数領域に分割された固体撮像装置1aと、AD変換部2でデジタル信号に変換された画像信号の平均値を固体撮像装置1aにおける各領域毎に求める平均値演算部3aと、平均値演算部3aで得られた各領域毎の平均値により信号φVPSの電圧値VMを設定する電圧値設定部4a〜4dと、電圧値設定部4a〜4dそれぞれで設定された信号φVPSの電圧値VMが与えられるとともに固体撮像装置1a内の各領域における各信号の電圧値の制御を行う信号制御部5a〜5dと、を備える。
このように撮像装置が構成されるとき、固体撮像装置1aが、図8のように、m/2×n/2画素を1群とする4つの領域A11〜A22に分割されるものとする。そして、第1の実施形態と同様、固体撮像装置1aを構成する画素G11〜Gmnから補正データにより各画素の感度バラツキが除去された画像データがシリアルに出力されることで、AD変換部2に固体撮像装置1aからの画像信号が与えられる。そして、AD変換部2でデジタル信号に変換された固体撮像装置1aからの画像信号が、平均値演算部3a及び画像処理部6それぞれに送出される。
このとき、固体撮像装置1aから平均値演算部3a及び画像処理部6に与えられる画像信号は、画素G11,G12,G13,…,Gmn-1,Gmnの順に出力された画像データにより生成される。そして、平均値演算部3aでは、このようにして固体撮像装置1aから与えられる画像信号による画像データを、領域A11〜A22それぞれに属する画素毎に分配した後、領域A11〜A22それぞれにおける平均値を求めて、領域A11〜A22それぞれにおける画像信号の平均値とする。
即ち、領域A11に対しては、画素G11〜G(m/2)(n/2)それぞれの画像データを平均することにより、又、領域A12に対しては、画素G1(n/2+1)〜G(m/2)nそれぞれの画像データを平均することにより、又、領域A21に対しては、画素G(m/2+1)1〜Gm(n/2)それぞれの画像データを平均することにより、又、領域A22に対しては、画素G(m/2+1)(n/2+1)〜Gmnそれぞれの画像データを平均することにより、領域A11〜A22それぞれにおける画像信号の平均値を求める。
このようにして平均値演算部3aで求められた領域A11〜A22それぞれにおける画像信号の平均値がそれぞれ、電圧値設定部4a〜4dに与えられると、電圧値設定部4a〜4dにおいて領域A11〜A22それぞれに対する信号φVPSの電圧値VMの値が設定される。このとき、電圧値設定部4a〜4dは、第1の実施形態における電圧値設定部4と同様、図6の関係に基づいて電圧値VM1〜VM5より選択して、得られた画像信号の平均値より信号φVPSの電圧値VMの値を設定する。
このようにして、固体撮像装置1aの領域A11〜A22それぞれに対して、信号φVPSの電圧値VMの値が設定されると、この領域A11〜A22それぞれに対して設定された信号φVPSの電圧値VMの値がそれぞれ、信号制御部5a〜5dに与えられる。そして、信号制御部5a〜5dが、第1の実施形態における信号制御部5と同様、領域A11〜A22それぞれに属する画素に対するタイミングに応じて、信号φVPSの電圧値VH,VL,VMを切り換える。
即ち、信号制御部5aによって固体撮像装置1aの領域A11に配設される画素G11〜G(m/2)(n/2)それぞれに与えられる信号φVPSの電圧値VH,VL,VMが切り換えられ、又、信号制御部5bによって固体撮像装置1aの領域A12に配設される画素G1(n/2+1)〜G(m/2)nそれぞれに与えられる信号φVPSの電圧値VH,VL,VMが切り換えられ、信号制御部5cによって固体撮像装置1aの領域A21に配設される画素G(m/2+1)1〜Gm(n/2)それぞれに与えられる信号φVPSの電圧値VH,VL,VMが切り換えられ、信号制御部5dによって固体撮像装置1aの領域A22に配設される画素G(m/2+1)(n/2+1)〜Gmnそれぞれに与えられる信号φVPSの電圧値VH,VL,VMが切り換えられる。
このように構成することで、第1の実施形態に比べて回路構成が若干複雑になるが、領域毎に独立して信号φVPSを制御することができるので、領域によって輝度が大きく変化するような場合に有利である。
尚、本実施形態において、固体撮像装置1aが4つの領域に分割されるものとしたが、分割される領域数は4に限定されるものでなく、2以上の複数領域に分割されるものであればよい。そして、各領域毎に画像信号の平均値を求めるとともに、その画像信号の平均値に基づいて各領域毎の信号φVPSの電圧値VMの値を設定する。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図9は、本実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。図10は、本実施形態の撮像装置の固体撮像装置に設けられる各画素の構成を示す回路図である。尚、図9及び図10に示す構成において、図3及び図1の構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、図9のように、図3の撮像装置の構成から平均値演算部3及び電圧値設定部4を除いた構成とされ、第1の実施形態と異なり、固体撮像装置1c内部において電圧値VMの値を設定する。そして、この固体撮像装置1cから出力される画像信号がAD変換部2(図3及び図8参照)でデジタル信号に変換されると、信号処理部6(図3及び図8参照)で各種画像処理が施される。このとき、第1の実施形態と同様、信号制御部5によって固体撮像装置1c内の各画素G11〜Gmnそれぞれに与える信号が制御される。
このような撮像装置が備えた固体撮像装置1cに配設される画素G11〜Gmnの構成について、図10を参照して以下に説明する。図10に示す画素は、図1の画素と同様の接続関係となるフォトダイオードPD及びMOSトランジスタT1〜T4を備えるとともに、MOSトランジスタT2のゲート電圧により信号φVPSの電圧値VMを設定する電圧値設定部41と、MOSトランジスタT2のソースに与える電圧を設定するドライバD1と、電圧値設定部41で設定された電圧値VMと予め設定された電圧値VHとの間から電圧値を選択してドライバD1に与えるドライバD2と、を備える。
このとき、ドライバD1は、ドライバD2で選択された電圧値と予め設定された電圧値VLとの間から電圧値を選択してMOSトランジスタT2のソースに供給する。そして、ドライバD1に対して、電圧値の選択を行うための2値の信号φVPS1が入力され、信号φVPS1がハイレベルとなるとき、ドライバD2で選択された電圧値が選択されるとともに、信号φVPS1がローレベルとなるとき、電圧値VLが選択される。又、ドライバD2に対して、電圧値の選択を行うための2値の信号φVPS2が入力され、信号φVPS2がハイレベルとなるとき、電圧値設定部41で設定された電圧値が選択されるとともに、信号φVPS2がローレベルとなるとき、電圧値VHが選択される。尚、電圧値VL,VHは、信号制御部5によって設定され、垂直走査回路12を通じて与えられる。
又、電圧値設定部41では、第1の実施形態における電圧値設定部4(図3参照)と同様の動作を行うことで、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgに応じて、電圧値VMの値を設定する。即ち、図6(a)の縦軸をMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgとすることで、図6の関係に基づいて、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgに応じた電圧値VMの値を段階的に設定することができる。
このように構成される画素G11〜Gmnが、以下のように動作する。このときの動作について、図11のタイミングチャートを参照して説明する。即ち、信号φSをローレベルとしてMOSトランジスタT1をONとすることで、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインとフォトダイオードPDのアノードとを電気的に接続する。そして、信号φVPS1をローレベルとすることで、ドライバD1が電圧値VLを選択してMOSトランジスタT2のソースに与え、撮像動作を行う。
この撮像動作を行うとき、フォトダイオードPDにおいて光が入射され、MOSトランジスタT2,T3のゲートに入射光量に対して線形的又は自然対数的に比例した電圧が現れる。そして、ローレベルのパルス信号φVがMOSトランジスタT4のゲートに与えられることによって、MOSトランジスタT4がONとなり、画像データが出力される。このとき、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが電圧値設定部41に与えられ、電圧値VMが設定される。
このようにして撮像動作が行われた後、信号φSをハイレベルにしてMOSトランジスタT1をOFFとし、リセット動作を開始すると、信号φVPS1をハイレベルとするとともに信号φVPS2をローレベルとする。よって、ドライバD2で選択された電圧値VHがドライバD1によっても選択され、MOSトランジスタT2のソースに与えられる。このようにすることで、MOSトランジスタT1のゲート及びドレインとMOSトランジスタT2のゲートに蓄積された負の電荷が速やかに再結合されて、リセットされる。そして、ローレベルのパルス信号φVを与えて、MOSトランジスタT4をONとすることで、感度バラツキを補正するための補正データを出力する。
その後、信号φVPS1をローレベルとして、MOSトランジスタT2のソースに与える電圧値をVLとするとともに信号φVをハイレベルとした後、信号φSをローレベルとする。そして、信号φVPS1,φVPS2それぞれをハイレベルとする。よって、電圧値設定部41で設定された電圧値VMがドライバD1,D2で選択されて、MOSトランジスタT2のソースに与えられる。このようにすることで、フォトダイオードPD及びフォトダイオードPDとMOSトランジスタT2のドレインとの間に蓄積されている残留電荷が再結合される。
このように、本実施形態によると、信号φVが与えられて画像データが出力されるときのMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgによって、電圧値設定部41が電圧値VMを設定する。尚、この電圧値設定部41における電圧値VMの設定動作は、1フレーム毎でなく2フレーム以上の所定フレーム毎に行われるものとしても構わない。又、電圧値設定部41において、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgでなく、MOSトランジスタT4のソースに現れる画像データの出力電圧によって、電圧値VMを設定するものとしても構わない。
本実施形態のように構成することで、第2の実施形態に比べて回路構成は複雑になるものの、画素毎に独立して信号φVPSを制御することができるので、撮像動作開始直前のMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが被写体の輝度値によってばらつく問題を回避することができる。
上述の各実施形態において、電圧値設定部においてMOSトランジスタT2のソースに与える電圧値VMの値が、図6のように、画像信号の平均値又はゲート電圧Vgに対して離散的に変化するものとしたが、連続的に変化するものとしても構わない。このとき、センサ面照度と電圧値VMとの関係が、図6(a)におけるセンサ面照度と画像信号の平均値又はゲート電圧Vgとの関係に近似するように、図12に示すような変化率で設定される。即ち、図12のように、センサ面照度がLth以下となる線形変換動作が行われる領域において、低輝度側ではその変化率が小さく、高輝度側ではその変化率が大きくなるように、設定されるとともに、センサ面照度がLthより大きい対数変換動作が行われる領域において、その変化率が小さくなるように、設定される。
又、上述の各実施形態において、固体撮像装置の各画素が、PチャネルのMOSトランジスタで構成されるようにしたが、特許文献3の固体撮像装置と同様、NチャネルのMOSトランジスタで構成されるようにしても構わない。このとき、各素子の極性が逆になるのみで、その接続関係は同様である。又、各素子が逆極性になることにより、各素子に与えられる各信号の極性も逆となる。更に、上述の各実施形態のようにPチャネルのMOSトランジスタで構成したとき逆に、固体撮像装置からの画像信号の平均値又はMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが高い輝度値(センサ面照度)を表す値となるにつれて、設定される残留電荷を放電する際のMOSトランジスタT2のソースに与える電圧値VMの値が低くなる。
又、上述の各実施形態において、前記各画素が、常に対数変換動作を行うものとしても構わない。更に、上述の各実施形態において、各画素が、特許文献3の固体撮像装置と同様、MOSトランジスタT3の後段にキャパシタを備えた積分回路を備えるものとしても構わない。又、上述の各実施形態において、予め一様光を照射することによって得られた補正データを用いて更に撮像時の各画素の出力を補正するような構成を追加しても構わない。
は、画素の構成を示す回路図である。 は、図1の画素の動作を示すタイミングチャートである。 は、第1の実施形態の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 は、固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 は、図4の固体撮像装置の一部の構成を示す回路図である。 は、信号φVPSの電圧値VMとして設定される電圧値及び固体撮像装置からの画像信号の平均値と、センサ面照度との関係を示すグラフである。 は、固体撮像装置からの画像信号の平均値を求めるために指定された領域の一例を示す図である。 は、第2の実施形態の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 は、第3の実施形態の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 は、第3の実施形態の撮像装置の固体撮像装置に設けられた各画素の内部構成を示す回路図である。 は、図10の画素の動作を示すタイミングチャートである。 は、信号φVPSの電圧値VMとして設定される電圧値と、センサ面照度との関係を示すグラフである。 は、従来の固体撮像装置からの出力と、センサ面照度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 固体撮像装置
2 AD変換部
3 平均値演算部
4 電圧値設定部
5 信号制御部
6 画像処理部

Claims (9)

  1. バイアス電圧が印加され入射した光量に応じた電気信号を発生する光電変換部を備える画素を有する固体撮像装置を備えるとともに、前記光電変換部に与える前記バイアス電圧を変化させることでリセット後に前記光電変換部に残留する電荷を放電する撮像装置において、
    前記光電変換部における残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を、前記固体撮像装置への入射光量に応じて設定する電圧設定部を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記固体撮像装置が前記画素を複数備えるとともに、
    前記電圧設定部が、前記固体撮像装置における少なくとも1つ以上の前記画素の前記光電変換部からの出力値に基づいて、前記残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記電圧設定部が、複数の前記画素の前記光電変換部からの出力値の平均値に基づいて、前記残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を設定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記固体撮像装置が前記画素を複数備えるとともに、所定数の前記画素毎に1群とする複数の領域に分割され、
    前記各領域毎に、当該領域に対する入射光量に応じた前記残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を設定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記各画素毎に、当該画素に対する入射光量に応じた前記残留電荷の放電時の前記バイアス電圧を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記電圧設定部において設定される前記バイアス電圧が、前記入射光量に対して離散的に変化することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記電圧設定部において設定される前記バイアス電圧が、前記入射光量に対して連続的に変化することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記光電変換部が、
    光が入射される感光素子と、
    該感光素子と電気的に接続されて前記感光素子への入射光量に応じた前記電気信号を出力する信号発生部と、
    前記感光素子と前記信号発生部とを電気的に接離するスイッチと、
    を備え、
    前記画素において、
    まず、前記スイッチをOFFとするとともに前記バイアス電圧を第1電圧としてリセット動作して前記各画素の感度バラツキを表す補正データを出力し、
    次に、前記スイッチをONとした後に前記バイアス電圧を第2電圧として前記感光素子及び前記信号発生部の残留電荷を放電させ、
    最後に、前記バイアス電圧を第3電圧として前記各画素が撮像動作を行って画像データを出力し、
    前記電圧設定部が、前記バイアス電圧の前記第2電圧を前記固体撮像装置への入射光量に応じて設定することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記光電変換部が、入射光量の対数値に比例した出力を発生するMOSトランジスタを含む対数変換回路を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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