JP4715851B2 - 固体撮像装置及びこの固体撮像装置を備える撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置及びこの固体撮像装置を備える撮像装置 Download PDF

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本発明は、入射光量に応じた電気信号を出力する感光素子を有する固体撮像装置及びこの固体撮像装置を備える撮像装置に関する。
固体撮像装置は、小型、軽量で低消費電力であるのみならず、画像歪や焼き付きが無く、振動や磁界などの環境条件に強い。又、LSI(Large Scale Integrated circuit)と共通の工程又は類似の工程で製造できるので、信頼性が高く、量産にも適している。このため、ライン状に画素が配された固体撮像装置がファクシミリやフラットベッドスキャナに、マトリクス状に画素が配された固体撮像装置がビデオカメラやデジタルカメラなどに幅広く使用されている。ところで、このような固体撮像装置は光電変換素子で発生した光電荷を読み出す(取り出す)手段によってCCD型とMOS型に大きく分けられる。CCD型は光電荷をポテンシャルの井戸に蓄積しつつ、転送するようになっており、ダイナミックレンジが狭いという欠点がある。一方、MOS型はフォトダイオードのpn接合容量に蓄積した電荷をMOSトランジスタを通して読み出すようになっている。
このようなMOS型固体撮像装置のダイナミックレンジを広くするために、本出願人は、入射した光量に応じた光電流を発生しうる感光手段と、光電流を入力するMOSトランジスタと、このMOSトランジスタをサブスレッショルド電流が流れうる状態にバイアスするバイアス手段とを備え、光電流を対数変換するようにした固体撮像装置を提案した(特許文献1参照)。このような固体撮像装置は、広いダイナミックレンジを有しているものの、画素毎に設けられたMOSトランジスタの閾値特性が異なることがあり、画素毎に感度が異なる場合がある。よって、予め輝度が一様な明るい光(一様光)を照射することによって得られた出力を、被写体の撮像時の各画素の出力を補正する補正データとして保持するなどの対策が必要がある。
しかしながら、操作者が外部光源を用いて各画素を照射するのは煩雑であったり、又、うまく一様に露光できないなどの問題がある。又、一様光の照射機構を撮像装置に設けると撮像装置の構成が複雑になるという問題があった。そこで、本出願人は、予め一様光を照射することなく各画素の感度バラツキをうち消すことができる固体撮像装置の提案を行った(特許文献2参照)。
このように構成された固体撮像装置によると、光電変換動作を行うフォトダイオードとサブスレッショルド領域で動作を行うMOSトランジスタとの間にスイッチが設置され、リセット時において、このスイッチによりフォトダイオードとMOSトランジスタとの電気的な接続を切断して信号を出力する。このリセット時に出力される信号を各画素の感度バラツキを表す補正データとして用いることで、各画素の感度バラツキを打ち消すことができる。しかしながら、このように動作させたとき、リセット終了後にスイッチを接続したとき、フォトダイオードとMOSトランジスタとの接続部分において電荷が残留した状態となり、結果的に、この残留した電荷を伴って撮像動作を行うため、残像現象が生じてしまう。
そこで更に、本出願人は、この残像現象の発生を抑制するために、MOSトランジスタとフォトダイオードとを接続してリセット動作を終了した後に、再びMOSトランジスタを通じてフォトダイオードとMOSトランジスタとの接続ノードに残留した電荷をリセットする固体撮像装置の提案を行った(特許文献3参照)。
この固体撮像装置に設けられた画素の構成を図17に示す。図17の画素は、pnフォトダイオードPDが感光部(光電変換部)を形成している。そのフォトダイオードPDのカソードはMOSトランジスタT1のドレインに接続され、このMOSトランジスタT1のソースは、MOSトランジスタT2のドレインとゲート及びMOSトランジスタT3のゲートに接続されている。MOSトランジスタT3のソースは行選択用のMOSトランジスタT4のドレインに接続されている。MOSトランジスタT4のソースは出力信号線16へ接続されている。尚、MOSトランジスタT1〜T4は、それぞれ、PチャネルのMOSトランジスタである。
又、フォトダイオードPDのアノード及びMOSトランジスタT3のドレインには直流電圧VPDが印加されるようになっている。一方、MOSトランジスタT2のソースには、信号φVPSが入力される。そして、信号φVPSを3値の電圧値VH,VM,VL(VL<VM<VH)で変化させる。又、MOSトランジスタT1のゲートに信号φSが入力され、MOSトランジスタT4のゲートには信号φVが入力される。
このような構成の画素に対して、各信号が図18(a)に示すタイミングチャートに従って与えられる。即ち、信号φSをローレベルにしてMOSトランジスタT1をONとするとともに、信号φVPSの電圧をVLにして、撮像動作を開始する。このように信号φVPSの電圧をVLとすることで、そのゲート電圧が所定値となったところからMOSトランジスタT2がサブスレッショルド領域で動作するため、被写体の輝度値が所定値までは線形変換された電気信号が出力され、又、被写体の輝度値が所定値以上となると対数変換された電気信号が出力される。そして、時刻ta1となったとき、ローレベルとなるパルス信号φVを与えてMOSトランジスタT4をONすることにより、撮像時の信号が画像データとして出力信号線に出力される。
そして、パルス信号φVをハイレベルとした後、時刻ta2において、信号φSをハイレベルにしてMOSトランジスタT1をOFFとして撮像動作を停止するとともに、時刻ta3において、信号φVPSの電圧をVHにしてMOSトランジスタT2に与えるバイアス電圧を撮像時より高くすることによりリセットを開始する。よって、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgは、図18(b)のように、時刻ta2まで被写体の輝度に応じて低下する。即ち、被写体の輝度が高いほどゲート電圧Vgの値が低くなる。そして、時刻ta3においてリセットが開始されるため、ゲート電圧Vgの値が高くなるように変化を始める。
その後、時刻ta4において、ローレベルのパルス信号φVを与えることで、MOSトランジスタT2の閾値電圧を反映した信号が出力信号線に出力される。この信号は各画素間の感度バラツキを表しており、感度バラツキを補正するための補正データとして用いられる。そして、時刻ta5において、信号φVPSをVLとするとともに信号φVをハイレベルとした後、時刻ta6において、信号φSをローレベルにしてMOSトランジスタT1をONとする。よって、時刻ta6において、フォトダイオードPDとMOSトランジスタT2とが電気的に接続されるため、フォトダイオードPDに残留された電荷によって、図18(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが低下し、残像が現れた状態となる。
その後、時刻ta7において、信号φVPSを一時的にVMとすることで、フォトダイオードPDとMOSトランジスタT2とがMOSトランジスタT1を介して接続された状態で、MOSトランジスタT2を一時的に導通させる。このようにすることで、フォトダイオードPDのカソードとMOSトランジスタT2のゲート及びドレインとの接続部分に蓄積された残像の原因となる電荷が放電され、図18(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが高くなる。そして、時刻ta8において、信号φVPSをVLとして撮像動作を開始する。
特開平3−192764号公報 特開2001−094878号公報 特開2003−163841号公報
上述のように、図17の構成の画素を図18(a)のように動作させることで、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが図18(b)のように変化するが、時刻ta3において信号φVPSの電圧をVHにしてMOSトランジスタT2のリセット動作を開始するとき、被写体の輝度値に応じてMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが異なる。被写体の輝度値に応じてリセット開始時(時刻ta3)のゲート電圧Vgにバラツキが生じることに起因して、時刻ta6〜ta8それぞれにおけるゲート電圧Vgの電圧値もばらついてしまう。そのため、撮像した被写体の輝度値が異なる各画素において、撮像動作開始直前(時刻ta8)の電圧にバラツキが生じてしまう。
又、図1の構成の画素を備えた固体撮像装置におけるそのセンサ面照度(輝度値)Xと出力Yとの関係の典型例を、図19に示す。尚、図19は、固体撮像装置の出力Yが入射光量に対して線形的に変化する低輝度領域を拡大して示したものであり、横軸であるセンサ面照度はリニアスケールで表している。図19において、固体撮像装置の出力Yは、補正データによる感度バラツキの補正を施された後の値となる。又、図19において、実線が、出力Yがセンサ面照度(輝度値)Xに対して比例した値となる理想の光電変換特性(Y=X1.0の関係となる光電変換特性)を示し、又、破線が、実測値となる出力Yによる光電変換特性を示す。
図19の破線で示される実際の光電変換特性が、Y=X0.65によって表される曲線に近い特性となり、固体撮像装置が線形変換動作を行う範囲において、センサ面照度(輝度値)が高くなるにつれて、出力Yの実測値が理想値よりも低くなり、固体撮像装置において損失が発生していることがわかる。これは、線形変換された値が出力される低輝度領域において、撮像動作開始直前(時刻ta8)でのMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが、MOSトランジスタT1をOFFとしたときのリセット終了時(時刻ta6)でのMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgよりも高くなることが原因であるものと考えられる。
即ち、残像改善を行うために信号φVPSの電圧をVMとする際、この電圧値VMが輝度値に依らず一定であるとともに電圧値VMとする期間が一定であるため、撮像される被写体の輝度値によっては、信号φVPSの電圧をVMとしたときの変化が大きくなり、上述のような損失が発生するものと考えられる。
このような問題を鑑みて、本発明は、リセット時に光電変換部に与えるバイアス電圧を変化させることでリセット後の光電変換部における動作状態を入射光量にかかわらず一定の状態とすることのできる固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、当該感光素子と接続するとともに当該感光素子からの光電荷に応じた電気信号を生成し且つリセット動作を行う第1トランジスタと、前記第1トランジスタからの電気信号を出力する出力部と、を備える画素を有する固体撮像装置において、前記画素が、前記感光素子に直流電圧を供給する第1信号線と異なる第2信号線から、前記電気信号による画像データとして変換可能な最高輝度値よりも高い輝度値の光が前記感光素子に入射された場合に前記感光素子で発生する前記残留電荷に基づく第1電圧値を、前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に与えるリセット初期電圧供給部を備え、前記画素がリセット動作を行うとき、前記第1トランジスタの動作状態をリセットした後、前記感光素子と前記第1トランジスタとを接続して前記感光素子における残留電荷をリセットするとともに、前記感光素子における残留電荷をリセットする直前に、前記リセット初期電圧供給部が前記第1電圧値を前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に与えることを特徴とする。
また、前記画素が、前記感光素子と前記第1トランジスタとの電気的な接離を行うスイッチを備え、前記画素が撮像動作を行うとき、前記スイッチをONとして前記感光素子と前記第1トランジスタとを接続するとともに、前記画素がリセット動作を行うとき、前記スイッチをOFFとして前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続を切断して前記第1トランジスタの動作状態をリセットした後、前記スイッチをONとして前記感光素子と前記第1トランジスタとを接続し、前記リセット初期電圧供給部によって前記第1電圧を前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に供給した後に、前記感光素子における残留電荷をリセットすることを特徴とする。
また、前記第1トランジスタが、前記感光素子と接続する第1電極と、該第1電極と接続されるとともに前記電気信号を出力する制御電極と、3値の電圧信号が入力される第2電極と、を備え、前記画素が撮像動作を行うとき、前記第1トランジスタの第2電極に与える前記電圧信号の電圧値を、撮像可能な輝度範囲の高輝度側の少なくとも一部において前記第1トランジスタがサブスレッショルド領域で動作を行う第3電圧値とし、前記第1トランジスタの動作状態をリセットするとき、前記第1トランジスタの第2電極に与える前記電圧信号の電圧値を、前記第1トランジスタを導通状態とする第4電圧値とし、前記感光素子における残留電荷をリセットするとき、前記第1トランジスタの第2電極に与える前記電圧信号の電圧値を、前記第3及び第4電圧値の間の電圧値となる第5電圧値とすることを特徴とする。
また、前記リセット初期電圧供給部が、前記第2信号線と接続される第1電極と、前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に接続される第2電極と、ON/OFF制御が成される制御信号入力される制御電極と、を備え、前記制御電極に制御信号が与えられてONとされたときに、前記第2信号線からの電圧値を前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に与える第2トランジスタであることを特徴とする。
また、本発明は、撮像動作時に得られる電気信号を画像データとして出力するとともにリセット後に得られる電気信号を補正データとして出力する固体撮像装置と、該固体撮像装置からの前記画像データと前記補正データとを減算して得られた画像信号を出力する減算器と、を備える撮像装置において、前記固体撮像装置が、上記いずれかの固体撮像装置であることを特徴とする撮像装置。
また、本発明は、撮像動作時に得られる電気信号を画像データとして出力するとともにリセット後に得られる電気信号を補正データとして出力する固体撮像装置と、該固体撮像装置からの前記画像データと前記補正データとを減算して得られた画像信号を出力する減算器と、前記減算器からの画像信号を信号処理する信号処理部と、を備える撮像装置において、前記固体撮像装置が、上記いずれかの固体撮像装置であり、前記固体撮像装置から出力される前記補正データの値を基準値と比較する比較器と、前記比較器における比較結果に応じて、前記減算器からの前記画像信号を信号処理して出力するか否かを判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
また、前記判定部において、前記比較器における比較結果により、前記補正データの値が輝度値に対して大きく変化する輝度範囲における値であることが確認されたとき、
前記減算器からの画像信号ではなく、最高輝度値に応じた値に設定された画像信号を信号処理して出力することを特徴とする。
また、前記補正データを予め格納したメモリを備えるとともに、前記判定部において、前記比較器における比較結果により、前記補正データの値が輝度値に対して大きく変化する輝度範囲における値であることが確認されたとき、前記減算器からの画像信号ではなく、前記固体撮像装置から出力された前記画像データと前記メモリに格納された前記補正データとを減算することで得られた画像信号を信号処理して出力することを特徴とする。
また、前記メモリに格納される前記補正データが、前記比較器における比較結果により前記補正データの値が輝度値に対してほぼ一定となる輝度範囲における値となるときの補正データであることを特徴とする。
本発明によると、残留電荷の放電時の光電変換部におけるバイアス電圧を、固体撮像装置への入射光量に応じて設定することができるため、固体撮像装置の入射光量に応じてバラツキが生じる残留電荷に応じた値にそのバイアス電圧を設定することができる。よって、各画素の残留電荷の放電動作直後、即ち、撮像動作開始直前における各画素のポテンシャル状態が固体撮像装置への入射光量に応じてばらつくことを防ぐことができる。又、残留電荷の放電動作を行うことで、画素のポテンシャル状態を、リセット時に設定されたポテンシャル状態よりも、撮像動作時に変位する方向と逆側に変位させることを防ぐことができるため、残留電荷の放電動作後のポテンシャル状態の変位による損失を低減することができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。又、図2は、図1の撮像装置に備えられる二次元のMOS型固体撮像装置の一部の構成を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の撮像装置は、図1に示すように、被写体を撮像することで入射光量に応じた画像信号を出力する固体撮像装置1と、固体撮像装置1より出力される画像データと補正データとを減算してノイズ除去した画像信号を生成する減算器2と、減算器2からの画像信号をデジタル信号に変換するAD変換部3と、AD変換部3でデジタル信号に変換された画像信号に対して各種画像処理を施す画像処理部4と、固体撮像装置1における各信号の電圧値の制御を行う信号制御部5と、を備える。
このように構成される撮像装置において、固体撮像装置1は、図2に示すように、行列配置(マトリクス配置)されるとともに図1のような回路構成となる画素G11〜Gmnと、行(ライン)14−1、14−2、・・・、14−nを順次走査する垂直走査回路12と、出力信号線16−1、16−2、・・・、16−mに導出された光電変換信号を画素毎に水平方向に順次読み出す水平走査回路13と、画素G11〜Gmnに垂直走査回路12からの信号を送出するライン14−1〜14−nと、画素G11〜Gmnに電源供給を行う電源ライン15と、画素G11〜Gmnからの信号が与えられる出力信号線16−1〜16−mと、を備える。各画素に対し、上記ライン14−1〜14−nや出力信号線16−1〜16−m、電源ライン15だけでなく、他のライン(例えば、クロックラインやバイアス供給ライン等)も接続されるが、図2ではこれらについて省略する。
出力信号線16−1、16−2、・・・、16−mごとにPチャネルのMOSトランジスタQ1、Q2が図示の如く1組ずつ設けられている。出力信号線16−1を例にとって説明すると、MOSトランジスタQ1のゲートは直流電圧線17に接続され、ドレインは出力信号線16−1に接続され、ソースは直流電圧VPS'のライン18に接続されている。一方、MOSトランジスタQ2のドレインは出力信号線16−1に接続され、ソースは最終的な信号線19に接続され、ゲートは水平走査回路13に接続されている。
画素G11〜Gmnには、後述するように、それらの画素で発生した光電荷に基づく信号を出力するMOSトランジスタT3が設けられている。MOSトランジスタT3と上記MOSトランジスタQ1との接続関係は図3(a)のようになる。ここで、MOSトランジスタQ1のソースに接続される直流電圧VPS'と、MOSトランジスタT3のドレインに接続される直流電圧VPD'との関係はVPD'<VPS'であり、直流電圧VPD'は例えばグランド電圧(接地)である。この回路構成は上段のMOSトランジスタT3のゲートに信号が入力され、下段のMOSトランジスタQ1のゲートには直流電圧DCが常時印加される。このため下段のMOSトランジスタQ1は抵抗又は定電流源と等価であり、図3(a)の回路はソースフォロワ型の増幅回路となっている。この場合、MOSトランジスタT3から増幅出力されるのは電流であると考えてよい。
MOSトランジスタQ2は水平走査回路13によって制御され、スイッチ素子として動作する。尚、後述するように各実施形態の固体撮像装置における画素内にはスイッチ用のMOSトランジスタT4も設けられている。このMOSトランジスタT4も含めて表わすと、図3(a)の回路は正確には図3(b)のようになる。即ち、MOSトランジスタT4がMOSトランジスタQ1とMOSトランジスタT3との間に挿入されている。ここで、MOSトランジスタT4は行の選択を行うものであり、MOSトランジスタQ2は列の選択を行うものである。
図3のように構成することにより信号を増幅して出力することができる。従って、画素がダイナミックレンジ拡大のために感光素子から発生する光電流を自然対数的に変換しているような場合は、そのままでは出力信号が小さいが、本増幅回路により充分大きな信号に増幅されるため、後続の信号処理回路(図示せず)での処理が容易になる。また、増幅回路の負荷抵抗部分を構成するMOSトランジスタQ1を画素内に設けずに、列方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線16−1、16−2、・・・、16−m毎に設けることにより、負荷抵抗又は定電流源の数を低減でき、半導体チップ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
この固体撮像装置1に設けられた画素G11〜Gmnそれぞれの構成について、図4の回路図を参照して説明する。尚、図4の構成の画素において、図17の構成の画素と同一となる素子又は部分については同一の符号を付すとともに、その詳細な説明は省略する。図4の構成の画素は、図17の構成に、ドレインがMOSトランジスT2のドレインとゲートの接続ノードに接続されるMOSトランジスタT5が付加された構成となる。このMOSトランジスタT5は、そのゲートに信号φRSが与えられるとともに、そのソースに直流電圧VRSが印加される。
この図4の構成の画素の動作について、図5のタイミングチャートを参照して説明する。尚、図5(a)が、画素に与えられる各信号の状態の変遷を示すタイミングチャートであり、図5(b)が、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgの変遷を示すタイミングチャートである。図4に示す構成の画素は、まず、信号φSをローレベルとしてMOSトランジスタT1をONとするととともに信号φRSをハイレベルとしてMOSトランジスタT5をOFFとし、更に、信号φVPSをVLとした状態で、撮像動作を行う。このとき、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインとフォトダイオードPDのアノードとが電気的に接続されると、フォトダイオードPDにおいて光が入射され、その入射光量に応じた光電流が発生する。
そして、被写体の輝度が低いと、MOSトランジスタT2がカットオフ状態であるために、MOSトランジスタT2のゲートに光電荷が蓄積され、MOSトランジスタT2,T3のゲートに入射光量に対して線形的に比例した電圧が現れる。又、被写体の輝度が高く、MOSトランジスタT2のゲートに蓄積された光電荷量に応じた電圧が低くなると、MOSトランジスタT2がサブスレッショルド領域で動作を行うため、入射光量に対して自然対数的に比例した電圧がMOSトランジスタT2のゲートに現れる。よって、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgは、図5(b)のように、入射光量に応じて低くなるように変化する。
その後、時刻t1において、ローレベルのパルス信号φVがMOSトランジスタT4のゲートに与えられることによって、MOSトランジスタT4がONとなり、MOSトランジスタT3のゲート電圧によって増幅されたドレイン電流がMOSトランジスタT3,T4を通じて出力電流として出力信号線16(図2の出力信号線16−1〜16−mに相当する)に流れる。この出力信号線16に出力される出力電流は入射光量に対して線形的に又は自然対数的に比例した値となる。このとき、MOSトランジスタT3及びMOSトランジスタQ1(図2)の導通時抵抗とそれらを流れる電流によって決まるMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、信号として出力信号線16に現れて、画像データが出力される。
このように画像データが出力されると、信号φVがハイレベルとされた後、時刻t2において、信号φRSがローレベルとされて、MOSトランジスタT5がONとされる。よって、MOSトランジスタT5を通じて、MOSトランジスタT5のソースに印加された直流電圧VRSがMOSトランジスタT2のゲート及びドレインの接続ノードに与えられる。そして、図5(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを強制的に直流電圧VRSとすることができる。
このように、画素G11〜Gmn全てが、撮像動作後にMOSトランジスタT5をONとすることで、画素内部のMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを等しい電圧値とすることができる。又、このMOSトランジスタT5のソースに印加される直流電圧VRSの電圧値は、撮像後のMOSトランジスタT2のゲートに現れるゲート電圧Vgよりも低い値となるような電圧値(明状態における電圧値)とされる。
そして、時刻t3において、信号φRSがハイレベルとされてMOSトランジスタT5がOFFとされると、信号φSをハイレベルにしてMOSトランジスタT1をOFFとし、フォトダイオードPDのアノードとMOSトランジスタT2のドレインとの電気的な接続を切断して、リセット動作を開始する。このとき、MOSトランジスタT2のソース側より正の電荷が流れ込み、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインとMOSトランジスタT3のゲートに蓄積された負の電荷が再結合される。よって、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgは、図5(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが電圧値VRSから徐々に高くなる。
その後、時刻t4において、信号φVPSをVHにしてMOSトランジスタT2のソース電圧を高くする。このように信号φVPSをVHとすることで、MOSトランジスタT1のソース側から流入する正の電荷の量が増加させて、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインとMOSトランジスタT3のゲートに蓄積された負の電荷が速やかに再結合される。そのため、時刻t4において、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgの変化率が大きくなって、図5(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが電圧値が更に高くなる。
このようにしてリセット動作が行われているとき、時刻t5において、ローレベルのパルス信号φVを与えて、MOSトランジスタT4をONとする。よって、リセットされたMOSトランジスタT3のゲート電圧によって増幅されたドレイン電流が、MOSトランジスタT3,T4を通じて出力信号線16に出力電流として出力される。この出力信号線16に出力される出力電流によって決まるMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、信号として出力信号線16に現れる。この信号はMOSトランジスタT2の閾値電圧を反映しており、各画素についてこの信号を得ることで画素間の感度バラツキを検出することができ、感度バラツキを補正するための補正データとして出力される。
その後、時刻t6において、信号φVPSの電圧値をVLとするとともに信号φVをハイレベルとした後、時刻t7において、信号φSをローレベルとする。このようにして、MOSトランジスタT1をONとすることで、フォトダイオードPDのアノードとMOSトランジスタT2のドレイン及びゲートとを接続する。よって、このとき、図5(b)のように、フォトダイオードPDに残留された電荷によって、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが低下し、残像が現れた状態となる。
そして、時刻t8において、信号φVPSの電圧値をVMとすることによって、MOSトランジスタT2を一時的に導通させて、フォトダイオードPD及びフォトダイオードPDのアノードとMOSトランジスタT2のドレインとの間に蓄積されている残留電荷が再結合される。よって、図5(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが高くなる。そして、時刻t9において、信号φVPSをVLとして次の撮像動作を開始する。この図5(a)のタイミングで与えられる各信号φS、φV、φRS、φVPSはそれぞれ、信号制御部5によって、その電圧値が変化される。
このように各画素G11〜Gmnが撮像動作を行うことで、画像データ及び補正データが各画素G11〜Gmnより出力される。尚、画素G11〜Gmnより出力された画像データ及び補正データが、固体撮像装置1より出力されるとき、その値が反転されるものとする。即ち、固体撮像装置1から出力される出力値は、輝度が高くなるにつれ大きくなる。このとき、固体撮像装置1より出力される画像データ及び補正データがそれぞれ、減算器2の非反転入力端子及び反転入力端子に与えられる。
そして、減算器2において、固体撮像装置1から与えられた画像データより、固体撮像装置1から与えられた補正データが減算されて、補正データによって画素バラツキが低減された画像データが画像信号として出力される。このとき、減算器2では、同一画素における画像データと補正データとの減算処理が行われる。この減算器2から出力される画像信号がAD変換部3に与えられてデジタル信号に変換されると、このデジタル信号に変換された画像信号が画像処理部4に与えられ、オフセット電圧処理、ホワイトバランス処理、カラーバランス処理、γ補正処理、エッジ強調処理、グラデーション処理などの各種画像処理が施される。
このように、本実施形態では、映像データ出力後に、まず、画素G11〜GmnそれぞれのMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを等しい電圧値にそろえた後、リセット動作を開始する。そのため、映像データ出力後(時刻t1)に生じていたMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgのバラツキが、リセット開始時(時刻t3)においてはなくなることとなる。よって、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが等しい値からリセットが開始するため、リセット終了後に残像除去を行うとき(時刻t7〜t9)のMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを、映像データの値にかかわらず、略一定の電圧値とすることができる。そして、撮像開始時のMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを一定とすることができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図6は、本実施形態の撮像装置の固体撮像装置に備えられる画素の内部構成を示す回路図である。尚、図6の構成の画素において、図4の構成の画素と同一となる素子又は部分については同一の符号を付すとともに、その詳細な説明は省略する。又、本実施形態の撮像装置及び固体撮像装置それぞれの構成については、第1の実施形態と同様、図1及び図2のような構成となる。
本実施形態における撮像装置の固体撮像装置1に備えられる画素は、図6に示すように、図4に示す画素と異なり、MOSトランジスタT5のソースに2値の電圧値によって切り換えられる信号φVRSが与えられる。この信号φVRSは、第1の実施形態における直流電圧VRSと同一の電圧値VRS1と、この電圧値VRS1よりも高い電圧値VRS2との間で切り換えられる。その他の部分については、図4の示す構成と同一の構成となる。
この図6のように構成される画素の動作について、図7のタイミングチャートを参照して説明する。尚、図7(a)が、画素に与えられる各信号の状態の変遷を示すタイミングチャートであり、図7(b)が、MOSトランジスタT2のゲート電圧VGの変遷を示すタイミングチャートである。第1の実施形態と同様、信号φS、φRSそれぞれをローレベル、ハイレベルとするとともに信号φVPSをVLとした状態で、撮像動作を行う。
そして、時刻t1において信号φVをローレベルとして画像データを出力した後に信号φVをハイレベルとすると、時刻t2において、ローレベルのパルス信号φRSを与えてMOSトランジスタT5をONとする。このとき、MOSトランジスタT5のソースに与えられる信号φVRSの電圧値をVRS1とし、図7(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを強制的に直流電圧VRS1とする。即ち、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが、撮像後のMOSトランジスタT2のゲートに現れるゲート電圧Vgよりも低い値となるような電圧値(明状態における電圧値)とされる。
その後、時刻t3において信号φRS、φSをハイレベルとした後、時刻t4において信号φVPSの電圧値をVHとすることで、図7(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが高くなるようにリセットすると、時刻t5において、信号φVをローレベルとして補正データを出力する。そして、時刻t6において、信号φVPSの電圧値をVLとするとともに信号φVをハイレベルとした後、時刻t7において、信号φSをローレベルとする。このとき、フォトダイオードPDのアノードとMOSトランジスタT2のドレイン及びゲートとが接続されて、図7(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが低下して残像が現れた状態となる。
このようにフォトダイオードPDのアノードとMOSトランジスタT2のドレイン及びゲートとを接続した後、時刻t7aにおいて、信号φRSをローレベルとするとともに、信号φVRSの電圧値をVRS2とする。よって、図7(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが強制的に直流電圧VRS2となる。即ち、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが、残像が現れた状態におけるMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgよりも低い値となるような電圧値(明状態における残像による電圧値)とされる。
そして、時刻t8において、信号φVPSの電圧値をVMとして、フォトダイオードPD及びMOSトランジスタT2のドレインに蓄積されている残留電荷を再結合して、図7(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを高くする。そして、時刻t9において、信号φVPSをVLとして次の撮像動作を開始する。この図7(a)のタイミングで与えられる各信号φS、φV、φRS、φVPS、φVRSはそれぞれ、信号制御部5によって、その電圧値が変化される。
このように、本実施形態では、映像データ出力後に、まず、画素G11〜GmnそれぞれのMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを等しい電圧値にそろえた後、リセット動作を開始する。そのため、映像データ出力後(時刻t2)に生じていたMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgのバラツキが、補正データ出力時(時刻t5)においてはなくなることとなる。よって、映像データの値にかかわらず、補正データ出力時のMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを一定とすることができる。
又、リセット終了後(時刻t7)に残像による電圧がMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgとして現れると、画素G11〜GmnそれぞれのMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを等しい電圧値にそろえた後(時刻t7a)、残像低減動作を行う(時刻t8)。そのため、リセット終了後(時刻t7)に生じていた残像の値によるMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgのバラツキが、撮像動作開始時(時刻t9)においてはなくなることとなる。よって、フォトダイオードPDのアノードとMOSトランジスタT2のドレイン及びゲートに蓄積された電荷量にかかわらず、撮像開始時のMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを一定とすることができる。
尚、第1及び第2の実施形態において、MOSトランジスタT5のドレインがMOSトランジスタT1のソースとMOSトランジスタT2のドレインとの接続ノードに接続されるものとしたが、図8のように、MOSトランジスタT5のドレインがMOSトランジスタT1のソースとMOSトランジスタT2のドレインとの接続ノードに接続されるものとしても構わない。尚、図8は、第1の実施形態における撮像装置に設けられた画素(図4)の構成に基づくものである。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図9は、本実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。図10は、本実施形態の撮像装置の固体撮像装置に設けられる各画素の構成を示す回路図である。尚、図9及び図10に示す構成において、図1及び図4の構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の撮像装置は、図9に示すように、図1の構成に、固体撮像装置1からの補正データが非反転入力端子に入力されるとともに反転入力端子に入力される所定の閾値Vrefと比較する比較器6が追加された構成となる。このとき、比較器6において、固体撮像装置1からの補正データを閾値Vrefと比較することで得られた比較結果が画像処理部4に与えられて、減算器2での減算処理が正常に行われたか否かが確認される。
このように動作する撮像装置において、固体撮像装置1における各画素G11〜Gmnの構成が、図10のような構成となる。即ち、本実施形態の画素は、図10に示すように、図4の構成からMOSトランジスタT1を除去した構成であり、MOSトランジスタT2のドレイン及びゲートとフォトダイオードPDのカソードとが接続された構成となる。又、MOSトランジスタT5のドレインも、フォトダイオードPDのカソードと接続される。この図10のように構成される画素の動作について、図11のタイミングチャートを参照して説明する。尚、図11(a)が、画素に与えられる各信号の状態の変遷を示すタイミングチャートであり、図11(b)が、MOSトランジスタT2のゲート電圧VGの変遷を示すタイミングチャートである。
図10に示す構成の画素は、まず、信号φRSをハイレベルとするとともに信号φVPSをVLとして、撮像動作を行う。このとき、図11(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが低くなり、フォトダイオードへの入射光量に応じた電圧に変遷する。そして、時刻t1において信号φVをローレベルとして画像データを出力した後に信号φVをハイレベルとすると、時刻t2において、ローレベルのパルス信号φRSを与えてMOSトランジスタT5をONとする。よって、図11(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgを強制的に直流電圧VRSとして撮像後の電圧よりも低い値とする。
その後、時刻t3において信号φRSがハイレベルとされた後、時刻t4において信号φVPSの電圧値をVHとすることで、図11(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが高くなるようにリセットする。そして、時刻t5において、信号φVをローレベルとして補正データを出力した後、時刻t6において、時刻信号φVPSの電圧値をVLとするとともに信号φVをハイレベルとする。このようにして、補正データを出力した後、次の撮像動作を開始する。
このように、固体撮像装置1における画素G11〜Gmnが動作するとき、第1及び第2の実施形態と異なり、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgをリセットするとき、フォトダイオードPDとMOSトランジスタT2とが接続されたままの状態となる。そのため、フォトダイオードPDに入射される光が高輝度の被写体からの光である場合、フォトダイオードPDで発生した電荷がMOSトランジスタT2に流れ込み、リセットされるMOSトランジスタのゲート電圧Vgに影響が与えられる。
即ち、高輝度の被写体からの光がフォトダイオードPDに入射されたとき、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが十分に高い電圧までリセットされずに補正データが出力される。よって、出力された補正データの値が画像データの値よりも高くなり、白黒反転現象が発生する。この被写体の輝度値に対する画像データ及び補正データの値の関係を、図12に示す。まず、画像データの出力値については、図12に示すように、輝度値が高くなるにつれ、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが低くなるため、画像データの出力値は高くなる。尚、固体撮像装置1から出力される画像データ及び補正データの出力値は、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgに対して反転された値となる。即ち、入射光量が高くなるにつれて、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが低くなるのに対して、固体撮像装置1の出力値が高くなる。
それに対して、補正データの出力値は、輝度値Lth以下の入射光においては、リセット開始時において、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが直流電圧値VRSで一定の値とされるとともにリセット時のフォトダイオードPDで発生する電荷量が小さいため、リセット終了後のMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが一定の電圧値に収まる。そのため、入射光の輝度値が大きくなるにつれ、補正データの出力値が大きくなるとともに、閾値Vrefよりも低い値で一定となる。
しかしながら、入射光の輝度値がLthよりも高くなると、リセット時のフォトダイオードPDで発生する電荷量が大きくなり、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgに与える影響が大きくなる。そのため、MOSトランジスタT2のゲート電圧Vgの変化率が小さくなり、リセット終了後のMOSトランジスタT2のゲート電圧Vgが低くなってしまう。よって、入射光の輝度値がLthよりも高い場合、この輝度値が高くなるにつれて、補正データの出力値が単調増加して閾値Vrefよりも高くなる。そして、入射光の輝度値が超高輝度となると、補正データの出力値が画像データの出力値を超えることとなる。
このように、入射光の輝度値が輝度値Lthよりも高くなると、輝度値に対して補正データの出力値が急激に大きくなる。そのため、減算器2において、固体撮像装置1から出力される補正データ及び画像データの減算処理を行ったとき、入射光の輝度値が高くなると、その輝度値に対して、その減算後の画像信号の値が小さくなるため、実際は明るい部分が暗い部分として再生される白黒反転現象が発生する。
それに対して、本実施形態では、図9に示すように、比較器6が設けられることで、固体撮像装置1から出力される補正データが閾値Vrefと比較される。そして、固体撮像装置1から出力される補正データの値が閾値Vrefよりも小さいときは、図12のように、一定の値にリセットされている。そのため、比較器6よりローレベルとなる信号が出力されると、画像処理部4において、被写体の輝度値が白黒反転現象のない輝度範囲にあり、減算器2において正常に減算処理がなされていることが確認される。よって、画像処理部4において、比較器6より減算器2で減算処理された後にAD変換部3でデジタル信号に変換されて得た画像信号が処理される。
又、固体撮像装置1から出力される補正データの値が閾値Vrefよりも大きいときは、図12のように、輝度値に対して単調増加する値にリセットされた状態にある。そのため、比較器6よりハイレベルとなる信号が出力されると、画像処理部4において、被写体の輝度値が白黒反転現象となる輝度範囲にあることが確認され、減算器2において正常に減算処理がなされていないことが確認される。よって、画像処理部4において、撮影可能なダイナミックレンジにおける最高輝度値に応じた画像信号が読み出されて処理される。
このように、本実施形態においては、画素G11〜Gmnを、フォトダイオードPDとMOSトランジスタT2の電気的な接離を行うスイッチとして働くMOSトランジスタT1を削除した構成とし、各画素における回路規模を小さくすることができる。更に、残像低減動作を行う必要がなくなるため、この残像低減動作が原因となっていた図19に示すような出力損失を抑制することができる。又、補正データの出力値が輝度値に対して単調変化する部分を確認して、画像処理部4で最高輝度値に応じた信号を読み出して処理することで、リセット時にフォトダイオードPDとMOSトランジスタT2が接続されているために発生する白黒反転現象を防ぐことができる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。図13は、本実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。尚、図13に示す撮像装置において、図9の撮像装置における構成と同一の部分については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の撮像装置は、図13に示すように、図9の構成に、固体撮像装置1からの画像データが入力されるバッファ7と、比較器6からの比較結果に基づいて減算器2での減算処理が正常に行われているか否かを判定する判定部8と、固体撮像装置1の画素G11〜Gmnそれぞれの補正データが記憶されるフレームメモリ9と、固体撮像装置1からの補正データをデジタル信号に変換してフレームメモリ9に出力するAD変換部3aと、減算器2の出力側とAD変換部3の入力側との電気的な接離を行うスイッチSW1と、バッファ7の出力側とAD変換部3の入力側との電気的な接離を行うスイッチSW2とが、追加された構成となる。
又、バッファ7において、固体撮像装置1からの画像データが非反転入力端子に入力されるとともに、反転入力端子が出力端子と接続される。更に、判定部9による判定結果に基づく制御信号が、AD変換部3a、画像処理部4、及びスイッチSW1,SW2に与えられる。このとき、固体撮像装置1に構成される画素G11〜Gmnの構成が、第3の実施形態と同様の図10のような構成であり、その画素への入射光が高輝度となるとき、白黒反転現象が発生する。
このように構成される撮像装置は、第3の実施形態と同様、比較器6において、固体撮像装置1から出力される補正データの値と閾値Vrefとが比較される。このとき、被写体の輝度値が補正データが単調変化を開始する輝度値Lth以下となる場合、比較器6に入力される補正データの値が閾値Vrefより小さい値となり、ローレベルとなる信号が出力される。この比較器6からローレベルの信号が出力されると、判定部8において、被写体の輝度値が白黒反転現象のない輝度範囲にあり、減算器2において正常に減算処理がなされていることが確認される。
そして、この判定部8からスイッチSW1,SW2に制御信号が与えられて、スイッチSW1がONとされるとともに、スイッチSW2がOFFとされる。このスイッチSW1を通じて、減算器2で感度バラツキによるノイズ成分が除去された画像信号が画像処理部4に与えられると、各種画像処理が行われる。又、このとき、判定部8からの制御信号がAD変換部3aにも与えられてAD変換部3aが動作することで、固体撮像装置1からの補正データがデジタル信号に変換されて、フレームメモリ9に格納される。
又、被写体の輝度値が補正データが単調変化を開始する輝度値Lthよりも高輝度となる場合、比較器6に入力される補正データの値が閾値Vrefより大きい値となり、ハイレベルとなる信号が出力される。この比較器6からハイレベルの信号が出力されると、判定部8において、被写体の輝度値が白黒反転現象となる輝度範囲にあり、減算器2において正常に減算処理がなされていないことが確認される。
そして、この判定部8からスイッチSW1,SW2に制御信号が与えられて、スイッチSW1がOFFとされるとともに、スイッチSW2がONとされる。このスイッチSW2を通じて、バッファ7からの感度バラツキによるノイズ成分が重畳された状態の画像信号が画像処理部4に与えられる。即ち、固体撮像装置1から出力された画像データが画像信号としてバッファ7より出力されて、スイッチSW2及びAD変換部3を介して画像処理部4に与えられる。
このように、バッファ7から与えられる画像信号による画素G11〜Gmnそれぞれの画像データが画像処理部4に与えられると、この画像処理部4において、フレームメモリ9に格納された補正データが読み出されて、各画素毎に、画像データから補正データが減算されことで、画素バラツキによるノイズ成分が除去された画像信号が生成される。そして、このように画素バラツキによるノイズ成分が除去された画像信号に対して、各種画像処理が施される。又、このとき、判定部8からの制御信号がAD変換部3aにも与えられてAD変換部3aの動作が禁止されるため、フレームメモリ9に格納される補正データが更新されない。
このように、本実施形態においては、白黒反転現象が発生する高輝度範囲においても、バッファ7を介して画像信号がAD変換部3でデジタル信号に変換された後に画像処理部4に与えられる。そのため、第3の実施形態と異なり、このような高輝度範囲においても、階調変化を表すことができ、高輝度におけるコントラストを良好なものとすることができる。
尚、第4の実施形態において、フレームメモリ9に固体撮像装置1から出力された補正データによるデジタル信号が格納されて更新されるものとしたが、例えば、固体撮像装置1の動作状態を切り換えたときなどの所定のタイミングで、フレームメモリ9に格納する補正データを更新するものとしても構わない。又、予め各画素毎に輝度値Lth以下の輝度範囲で確認された補正データをフレームメモリ9に格納するものとし、更新されないものとしても構わない。
又、第3及び第4の実施形態において、閾値Vrefについては、図12において、輝度値に対する補正データの出力値が一定の値から単調変化を開始する部分の値に設定することで、白黒反転される輝度範囲にあるか否かを確認するものとすればよい。又、第3及び第4の実施形態において、比較器6において、反転入力端子に閾値Vrefが入力されるとともに、非反転入力端子に補正データが入力されるものとしても構わない。
尚、第1〜第4の実施形態において、画素G11〜Gmnから出力された画像データ及び補正データが反転されて固体撮像装置1から出力されるものとしたが、反転されずに固体撮像装置1から出力されるものとしても構わない。このとき、減算器2の反転入力端子に補正データが入力されるとともに非反転入力端子に画像データが入力されるものとし、減算器2で反転されるものとしても構わない。
又、第1〜第4の各実施形態における画素の構成をそれぞれ、図4、図6、及び図10のような回路構成としたが、このような回路構成に限定されるものではなく、積分回路が追加された構成としても構わないし、同時積分機能を備えた構成としても構わない。即ち、第1の実施形態の撮像装置における各画素が、図14に示すように、図4の構成に、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインにゲートが接続されたMOSトランジスタT6と、MOSトランジスタT6のソースとMOSトランジスタT3のゲートとの接続ノードに一端が接続されるとともに他端に直流電圧VPSが印加されたキャパシタC1と、MOSトランジスタT6のソースとキャパシタC1の一端との接続ノードの電圧をリセットするMOSトランジスタT7と、が付加された構成とすることで、積分回路が追加された構成としても構わない。
又、第1の実施形態の撮像装置における各画素が、図15に示すように、図4の構成に、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインにドレインが接続されたMOSトランジスタT8と、MOSトランジスタT8のソースとMOSトランジスタT3のゲートの接続ノードに一端が接続されるとともに他端に直流電圧VPDが印加されたキャパシタC2と、MOSトランジスタT8のソースとキャパシタC2の一端との接続ノードの電圧をリセットするMOSトランジスタT9と、が付加された構成とすることで、MOSトランジスタT8によって光電変換部と出力部との電気的な接離を行う同時積分機能を備えた構成としても構わない。
又、第1の実施形態の撮像装置における各画素が、図16に示すように、MOSトランジスタT6のソースとキャパシタC1の一端との接続ノードにMOSトランジスタT8のドレインを接続して、図14及び図15の構成を組み合わせた構成とすることで、光電変換部に積分回路を追加するとともに同時積分機能を備えた構成としても構わない。更に、第1の実施形態の撮像装置における各画素の構成を例に挙げて、積分回路又は同時積分機能のいずれかを備える構成を説明したが、第2〜第4の実施形態の撮像装置における各画素についても、同様にMOSトランジスタT6〜T9及びキャパシタC1,C2を追加することで、積分回路又は同時積分機能のいずれかを備える構成とすることができる。
は、第1の実施形態の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 は、固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 は、図2の固体撮像装置の一部の構成を示す回路図である。 は、第1の実施形態の撮像装置に備えられた固体撮像装置における画素の構成を示す回路図である。 は、図4の画素の動作を示すタイミングチャートである。 は、第2の実施形態の撮像装置に備えられた固体撮像装置における画素の構成を示す回路図である。 は、図6の画素の動作を示すタイミングチャートである。 は、第1の実施形態の撮像装置に備えられた固体撮像装置における画素の他の構成を示す回路図である。 は、第3の実施形態の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 は、第3及び第4の実施形態の撮像装置に備えられた固体撮像装置における画素の構成を示す回路図である。 は、図10の画素の動作を示すタイミングチャートである。 は、図10の画素を備えた固体撮像装置から出力される画像データ及び補正データと輝度値との関係を示すグラフである。 は、第4の実施形態の撮像装置の内部構成を示すブロック図である。 は、本発明の撮像装置に備えられた固体撮像装置における画素の他の構成を示す回路図である。 は、本発明の撮像装置に備えられた固体撮像装置における画素の他の構成を示す回路図である。 は、本発明の撮像装置に備えられた固体撮像装置における画素の他の構成を示す回路図である。 は、従来の固体撮像装置における画素の構成を示す回路図である。 は、図17の画素の動作を示すタイミングチャートである。 は、従来の固体撮像装置からの出力と、センサ面照度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 固体撮像装置
2 減算器
3,3a AD変換部
4 画像処理部
5 信号制御部
6 比較器
7 バッファ
8 判定部
9 フレームメモリ
SW1,SW2 スイッチ

Claims (9)

  1. 入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、当該感光素子と接続するとともに当該感光素子からの光電荷に応じた電気信号を生成し且つリセット動作を行う第1トランジスタと、前記第1トランジスタからの電気信号を出力する出力部と、を備える画素を有する固体撮像装置において、
    前記画素が、
    前記感光素子に直流電圧を供給する第1信号線と異なる第2信号線から、前記電気信号による画像データとして変換可能な最高輝度値よりも高い輝度値の光が前記感光素子に入射された場合に前記感光素子で発生する前記残留電荷に基づく第1電圧値を、前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に与えるリセット初期電圧供給部を備え、
    前記画素がリセット動作を行うとき、
    前記第1トランジスタの動作状態をリセットした後、前記感光素子と前記第1トランジスタとを接続して前記感光素子における残留電荷をリセットするとともに、
    前記感光素子における残留電荷をリセットする直前に、前記リセット初期電圧供給部が前記第1電圧値を前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に与えることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記画素が、前記感光素子と前記第1トランジスタとの電気的な接離を行うスイッチを備え、
    前記画素が撮像動作を行うとき、前記スイッチをONとして前記感光素子と前記第1トランジスタとを接続するとともに、
    前記画素がリセット動作を行うとき、前記スイッチをOFFとして前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続を切断して前記第1トランジスタの動作状態をリセットした後、前記スイッチをONとして前記感光素子と前記第1トランジスタとを接続し、前記リセット初期電圧供給部によって前記第1電圧を前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に供給した後に、前記感光素子における残留電荷をリセットすることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1トランジスタが、前記感光素子と接続する第1電極と、該第1電極と接続されるとともに前記電気信号を出力する制御電極と、3値の電圧信号が入力される第2電極と、を備え、
    前記画素が撮像動作を行うとき、前記第1トランジスタの第2電極に与える前記電圧信号の電圧値を、撮像可能な輝度範囲の高輝度側の少なくとも一部において前記第1トランジスタがサブスレッショルド領域で動作を行う第3電圧値とし、
    前記第1トランジスタの動作状態をリセットするとき、前記第1トランジスタの第2電極に与える前記電圧信号の電圧値を、前記第1トランジスタを導通状態とする第4電圧値とし、
    前記感光素子における残留電荷をリセットするとき、前記第1トランジスタの第2電極に与える前記電圧信号の電圧値を、前記第3及び第4電圧値の間の電圧値となる第5電圧値とすることを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記リセット初期電圧供給部が、
    前記第2信号線と接続される第1電極と、前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に接続される第2電極と、ON/OFF制御が成される制御信号入力される制御電極と、を備え、前記制御電極に制御信号が与えられてONとされたときに、前記第2信号線からの電圧値を前記感光素子と前記第1トランジスタとの接続部分に与える第2トランジスタであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 撮像動作時に得られる電気信号を画像データとして出力するとともにリセット後に得られる電気信号を補正データとして出力する固体撮像装置と、該固体撮像装置からの前記画像データと前記補正データとを減算して得られた画像信号を出力する減算器と、を備える撮像装置において、
    前記固体撮像装置が、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の固体撮像装置であることを特徴とする撮像装置。
  6. 撮像動作時に得られる電気信号を画像データとして出力するとともにリセット後に得られる電気信号を補正データとして出力する固体撮像装置と、該固体撮像装置からの前記画像データと前記補正データとを減算して得られた画像信号を出力する減算器と、前記減算器からの画像信号を信号処理する信号処理部と、を備える撮像装置において、
    前記固体撮像装置が、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の固体撮像装置であり、
    前記固体撮像装置から出力される前記補正データの値を基準値と比較する比較器と、
    前記比較器における比較結果に応じて、前記減算器からの前記画像信号を信号処理して出力するか否かを判定する判定部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  7. 前記判定部において、前記比較器における比較結果により、前記補正データの値が輝度値に対して大きく変化する輝度範囲における値であることが確認されたとき、
    前記減算器からの画像信号ではなく、最高輝度値に応じた値に設定された画像信号を信号処理して出力することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記補正データを予め格納したメモリを備えるとともに、
    前記判定部において、前記比較器における比較結果により、前記補正データの値が輝度値に対して大きく変化する輝度範囲における値であることが確認されたとき、
    前記減算器からの画像信号ではなく、前記固体撮像装置から出力された前記画像データと前記メモリに格納された前記補正データとを減算することで得られた画像信号を信号処理して出力することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記メモリに格納される前記補正データが、前記比較器における比較結果により前記補正データの値が輝度値に対してほぼ一定となる輝度範囲における値となるときの補正データであることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
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