JP2001218111A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2001218111A
JP2001218111A JP2000028879A JP2000028879A JP2001218111A JP 2001218111 A JP2001218111 A JP 2001218111A JP 2000028879 A JP2000028879 A JP 2000028879A JP 2000028879 A JP2000028879 A JP 2000028879A JP 2001218111 A JP2001218111 A JP 2001218111A
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mos transistor
electrode
transistor
pixel
voltage
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JP2000028879A
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English (en)
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Yoshio Hagiwara
義雄 萩原
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高輝度域から低輝度域までの幅広い
輝度範囲の被写体を高精細に撮像することができるとと
もに、低輝度域でも各画素が高速に基の状態にリセット
される応答性の良い固体撮像装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】各画素が撮像動作を行う際、MOSトラン
ジスタT1をONにするとともにMOSトランジスタT
5をOFFにして、MOSトランジスタT2をサブスレ
ッショルド領域で動作させる。各画素がリセット動作を
行う際、MOSトランジスタT1をOFFにするととも
にMOSトランジスタT5をONにしてMOSトランジ
スタT2のゲート及びドレインに一定電圧を与える。そ
して、MOSトランジスタT5をOFFにした後、接続
ノードaの電圧を一旦リセットした後、パルス信号φV
をMOSトランジスタT4に与えて出力を得る。このと
き得た出力を補正データとして使用することにより、各
画素の感度のバラツキを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像装置に関す
るものであり、特に複数の画素を備えた固体撮像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置は、小型、軽量で低消費電
力であるのみならず、画像歪や焼き付きが無く、振動や
磁界などの環境条件に強い。又、LSI(Large Scale
Integrated circuit)と共通の工程又は類似の工程で製
造できるので、信頼性が高く、量産にも適している。こ
のため、ライン状に画素が配された固体撮像装置がファ
クシミリやフラットベッドスキャナに、マトリクス状に
画素が配された固体撮像装置がビデオカメラやデジタル
カメラなどに幅広く使用されている。ところで、このよ
うな固体撮像装置は光電変換素子で発生した光電荷を読
み出す(取り出す)手段によってCCD型とMOS型に
大きく分けられる。CCD型は光電荷をポテンシャルの
井戸に蓄積しつつ、転送するようになっており、ダイナ
ミックレンジが狭いという欠点がある。一方、MOS型
はフォトダイオードのpn接合容量に蓄積した電荷をM
OSトランジスタを通して読み出すようになっている。
【0003】ここで、従来のMOS型固体撮像装置の1
画素当りの構成を図34に示し説明する。同図におい
て、PDはフォトダイオードであり、そのカソードがM
OSトランジスタT1のゲートとMOSトランジスタT
2のソースに接続されている。MOSトランジスタT1
のソースはMOSトランジスタT3のドレインに接続さ
れ、MOSトランジスタT3のソースは出力信号線Vou
tへ接続されている。またMOSトランジスタT1のド
レインとMOSトランジスタT2のドレインには直流電
圧VPDが印加され、フォトダイオードのアノードには直
流電圧VPSが印加されている。
【0004】フォトダイオードPDに光が入射すると、
光電荷が発生し、その電荷はMOSトランジスタT1の
ゲートに蓄積される。ここで、MOSトランジスタT3
のゲートにパルスφVを与えてMOSトランジスタT3
をONすると、MOSトランジスタT1のゲートの電荷
に比例した電流がMOSトランジスタT1、T3を通っ
て出力信号線Voutへ導出される。このようにして入射
光量に比例した出力電流を読み出すことができる。信号
読み出し後はMOSトランジスタT3をOFFにすると
ともに、MOSトランジスタT2のゲートに信号φRS
を与えてMOSトランジスタT2をONすることでMO
SトランジスタT1のゲート電圧を初期化させることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のM
OS型の固体撮像装置は各画素においてフォトダイオー
ドで発生しMOSトランジスタのゲートに蓄積された光
電荷をそのまま読み出すものであったからダイナミック
レンジが狭く、そのため露光量を精密に制御しなければ
ならず、しかも露光量を精密に制御しても暗い部分が黒
くつぶれたり、明るい部分が飽和したりしていた。一
方、本出願人は、入射した光量に応じた光電流を発生し
うる感光手段と、光電流を入力するMOSトランジスタ
と、このMOSトランジスタをサブスレッショルド電流
が流れうる状態にバイアスするバイアス手段とを備え、
光電流を対数変換するようにした固体撮像装置を提案し
た(特開平3−192764号公報参照)。このような
固体撮像装置は、広いダイナミックレンジを有している
ものの、画素毎に設けられたMOSトランジスタの閾値
特性が異なることがあり、画素毎に感度が異なる場合が
ある。よって、予め輝度が一様な明るい光(一様光)を
照射することによって得られた出力を、被写体の撮像時
の各画素の出力を補正する補正データとして保持するな
どの対策が必要がある。
【0006】しかしながら、操作者が外部光源を用いて
各画素を照射するのは煩雑であったり、又、うまく一様
に露光できないなどの問題がある。又、一様光の照射機
構を撮像装置に設けると撮像装置の構成が煩雑になると
いう問題があった。そこで本発明者らは、このような問
題点を解決すべく、予め一様光を照射することなく各画
素の感度バラツキをうち消すことができる回路構成につ
いて種々検討を行っている。本発明はこのような点に鑑
みなされたものであって、予め一様光を照射することな
く、被写体の撮像時における各画素の出力を補正する補
正データを正確に得ることができる固体撮像装置を提供
することを目的とする。又、本発明の他の目的は、各画
素の初期状態をほぼ同一の状態とする事によって、各画
素の感度のバラツキを抑制した固体撮像装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め請求項1に記載の固体撮像装置は、入射した光量に応
じた電気信号を発生する感光素子と該感光素子に第1の
電極が電気的に接続される第1のトランジスタを有する
とともに該第1のトランジスタをサブスレッショルド領
域で動作させて前記電気信号を自然対数的に変換する光
電変換手段と、該光電変換手段の出力信号を出力信号線
へ導出する導出路とを備えた複数の画素を有する固体撮
像装置において、前記感光素子と前記第1のトランジス
タの第1の電極との間に設けられた第1のスイッチ手段
と、前記第1のトランジスタの第1の電極に所定の直流
電圧を与える第2のスイッチ手段と、を有し、前記第1
のスイッチ手段をONにするとともに前記第2のスイッ
チ手段をOFFにして、前記第1のトランジスタをサブ
スレッショルド領域で動作させて撮像を行い、又、前記
第1のスイッチ手段をOFFにするとともに前記第2の
スイッチ手段をONにして、前記第1のトランジスタに
撮像時よりも大きい電流が流れ得るようにしてリセット
を行うことを特徴とする。
【0008】このような固体撮像装置は、例えば、ビデ
オームービーなどの撮像装置のように撮像動作とリセッ
ト動作を繰り返し行うことで、動画を撮像する場合、感
光素子に光が入射された状態でも、第1のスイッチ手段
をOFFにすることによって、感光素子からの電気出力
の影響がカットされ、光電変換手段を正確にリセットす
ることができる。又、第1のトランジスタに撮像時より
も大きい電流が流れ得るようにしてリセットを行うこと
によって各画素が同じ初期状態となり、各画素の感度バ
ラツキを抑制することができる。
【0009】請求項2に記載の固体撮像装置は、入射し
た光量に対して自然対数的に変換した出力信号を発生す
る光電変換手段と、該光電変換手段の出力信号を出力信
号線へ導出する導出路とを備えた複数の画素を有する固
体撮像装置において、前記光電変換手段が、第1電極に
直流電圧が印加された光電変換素子と、前記光電変換素
子の第2電極に一方の接点が接続された第1スイッチ
と、第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極
と制御電極が前記第1スイッチの他方の接点に接続され
た第1のトランジスタと、第1電極と第2電極と制御電
極とを備え、第1電極に直流電圧が印加されるとともに
制御電極が前記第1のトランジスタの第1電極に接続さ
れ、第2電極から電気信号を出力する第2のトランジス
タと、前記第1のトランジスタの第1電極と制御電極に
一方の接点が接続されるとともに、他方の接点に直流電
圧が印加された第2スイッチとを有し、前記第1スイッ
チをONにするとともに前記第2スイッチをOFFにし
て、前記第1のトランジスタをサブスレッショルド領域
で動作させることによって、前記各画素に撮像動作を行
わせ、前記第1スイッチをOFFにするとともに前記第
2スイッチをONにして、前記第2スイッチを介して前
記第1のトランジスタの第1電極と制御電極に直流電圧
を印加させることによって、前記第1のトランジスタに
撮像時よりも大きい電流が流れ得るようにして、前記各
画素のリセットを行うことを特徴とする。
【0010】このような固体撮像装置において、各画素
をリセットしたときの出力を補正データとして読み出
し、各画素が撮像動作をしたときの出力をこの補正デー
タで補正することによって、各画素の感度のバラツキに
よる影響を低減させることができる。又、請求項4に記
載するように、前記第2スイッチをトランジスタとして
も構わない。更に、この前記第2スイッチを構成するト
ランジスタが、請求項5に記載するように、前記第1の
トランジスタと逆極性のトランジスタとしても構わな
い。又、請求項6に記載するように、前記第1スイッチ
をトランジスタとしても構わない。更に、この前記第1
スイッチを構成するトランジスタが、請求項7に記載す
るように、前記第1のトランジスタと逆極性のトランジ
スタとしても構わない。
【0011】請求項3に記載の固体撮像装置は、入射し
た光量に対して自然対数的に変換した出力信号を発生す
る光電変換手段と、該光電変換手段の出力信号を出力信
号線へ導出する導出路とを備えた複数の画素を有する固
体撮像装置において、前記光電変換手段が、第2電極に
直流電圧が印加された光電変換素子と、前記光電変換素
子の第1電極に一方の接点が接続された第1スイッチ
と、第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第2電極
が前記第1スイッチの他方の接点に接続された第1のト
ランジスタと、第1電極と第2電極と制御電極とを備
え、第1電極に直流電圧が印加されるとともに制御電極
が前記第1のトランジスタの第2電極に接続され、第2
電極から電気信号を出力する第2のトランジスタと、前
記第1のトランジスタの第2電極に一方の接点が接続さ
れるとともに、他方の接点に直流電圧が印加された第2
スイッチとを有し、前記第1スイッチをONにするとと
もに前記第2スイッチをOFFにして、前記第1のトラ
ンジスタをサブスレッショルド領域で動作させることに
よって、前記各画素に撮像動作を行わせ、前記第1スイ
ッチをOFFにするとともに前記第2スイッチをONに
して、前記第2スイッチを介して前記第1のトランジス
タの第2電極に直流電圧を印加させることによって、前
記第1のトランジスタに撮像時よりも大きい電流が流れ
得るようにして、前記各画素のリセットを行うことを特
徴とする。
【0012】このような固体撮像装置において、各画素
をリセットしたときの出力を補正データとして読み出
し、各画素が撮像動作をしたときの出力をこの補正デー
タで補正することによって、各画素の感度のバラツキに
よる影響を低減させることができる。又、請求項4に記
載するように、前記第2スイッチをトランジスタとして
も構わない。更に、請求項6に記載するように、前記第
1スイッチをトランジスタとしても構わない。
【0013】請求項8に記載の固体撮像装置は、請求項
1〜請求項7のいずれかに記載の固体撮像装置におい
て、前記画素がマトリクス状に配設されることを特徴と
する。
【0014】請求項9に記載の固体撮像装置は、複数の
画素を有する固体撮像装置において、各画素が、フォト
ダイオードと、該フォトダイオードの一方の電極に第1
電極が接続された第1MOSトランジスタと、該第1M
OSトランジスタの第2電極に第1電極及びゲート電極
が接続された第2MOSトランジスタと、前記第2MO
Sトランジスタの第1電極及びゲート電極にゲート電極
が接続された第3MOSトランジスタと、前記第2MO
Sトランジスタの第1電極及びゲート電極に第1電極が
接続されるとともに、第2電極に直流電圧が印加された
第4MOSトランジスタとを有し、前記第1MOSトラ
ンジスタをONにするとともに、第4MOSトランジス
タをOFFにして、前記第2MOSトランジスタを閾値
以下のサブスレッショルド領域で動作させて前記各画素
に撮像動作を行わせ、前記第1MOSトランジスタをO
FFにするとともに、前記第4MOSトランジスタをO
Nにして、前記第2MOSトランジスタに撮像時よりも
大きい電流が流れ得るようにすることによって前記各画
素にリセット動作を行わせることを特徴とする。
【0015】このような固体撮像装置において、請求項
10に記載するように、前記画素に、第1電極が前記第
3MOSトランジスタの第2電極に接続され、第2電極
が出力信号線に接続され、ゲート電極が行選択線に接続
された第6MOSトランジスタを設けても良い。
【0016】又、請求項11に記載の固体撮像装置のよ
うに、前記画素に、第1電極に直流電圧が印加され、ゲ
ート電極が前記第3MOSトランジスタの第2電極に接
続されるとともに、前記第3MOSトランジスタの第2
電極から出力される出力信号を増幅する第5MOSトラ
ンジスタを設けても良い。更に、この請求項11に記載
の固体撮像装置において、請求項12に記載するよう
に、第1電極が前記第5MOSトランジスタの第2電極
に接続され、第2電極が出力信号線に接続され、ゲート
電極が行選択線に接続された第6MOSトランジスタを
設けても良い。
【0017】又、請求項11又は請求項12に記載の固
体撮像装置において、請求項13に記載するように、前
記画素に、前記第3MOSトランジスタの第2電極に一
端が接続され他端が直流電圧に接続されるとともに、前
記第3MOSトランジスタの第1電極にリセット電圧が
与えられたときに前記第3MOSトランジスタを介して
リセットされるキャパシタを設けても良い。このような
構成にすることによって、画素から出力される信号が、
一旦キャパシタで積分された信号となるので、光源の変
動成分や高周波のノイズがキャパシタで吸収されて除去
される。更に、前記第3MOSトランジスタの第1電極
にリセット電圧を与えることによって、前記第3MOS
トランジスタを介してキャパシタ内の電荷が放出されて
リセットされる。
【0018】又、請求項14に記載するように、前記画
素において、前記第3MOSトランジスタの第1電極が
直流電圧に接続されるとともに、前記画素が、前記第3
MOSトランジスタの第2電極に第1電極が接続され第
2電極に直流電圧が接続された第7MOSトランジスタ
と、前記第3MOSトランジスタの第2電極に一端が接
続され他端が直流電圧に接続されるとともに、前記第7
MOSトランジスタのゲート電極にリセット電圧が与え
られたときに前記第7MOSトランジスタを介してリセ
ットされるキャパシタと、を設けても構わない。このよ
うな構成にすることによって、画素から出力される信号
が、一旦キャパシタで積分された信号となるので、光源
の変動成分や高周波のノイズがキャパシタで吸収されて
除去される。更に、前記第7MOSトランジスタのゲー
ト電極にリセット電圧を与えることによって、前記第7
MOSトランジスタを介してキャパシタ内の電荷が放出
されてリセットされる。
【0019】上記のような固体撮像装置において、前記
第4MOSトランジスタを、請求項15に記載するよう
に、ディプレッション型MOSトランジスタに、又は、
請求項16に記載するように、前記第2MOSトランジ
スタと逆極性のMOSトランジスタにすることによっ
て、第4MOSトランジスタを動作させるための電源を
他のスイッチング素子として働くMOSトランジスタを
動作させるための電源と共通の電源にすることが可能と
なる。
【0020】前記第1MOSトランジスタを、請求項1
7に記載するように、ディプレッション型MOSトラン
ジスタに、又は、請求項18に記載するように、前記第
2MOSトランジスタと逆極性のMOSトランジスタに
することによって、第1MOSトランジスタを動作させ
るための電源を他のスイッチング素子として働くMOS
トランジスタを動作させるための電源と共通の電源にす
ることが可能となる。
【0021】請求項19に記載の固体撮像装置は、複数
の画素を有する固体撮像装置において、各画素が、フォ
トダイオードと、該フォトダイオードの一方の電極に第
2電極が接続された第1MOSトランジスタと、該第1
MOSトランジスタの第1電極に第2電極が接続された
第2MOSトランジスタと、前記第2MOSトランジス
タの第2電極にゲート電極が接続された第3MOSトラ
ンジスタと、前記第2MOSトランジスタの第2電極に
第1電極が接続されるとともに、第2電極に直流電圧が
印加された第4MOSトランジスタとを有し、前記第1
MOSトランジスタをONにするとともに、第4MOS
トランジスタをOFFにして、前記第2MOSトランジ
スタを閾値以下のサブスレッショルド領域で動作させて
前記各画素に撮像動作を行わせ、前記第1MOSトラン
ジスタをOFFにするとともに、前記第4MOSトラン
ジスタをONにして、前記第2MOSトランジスタに撮
像時よりも大きい電流が流れ得るようにすることによっ
て前記各画素にリセット動作を行わせることを特徴とす
る。
【0022】請求項19に記載の固体撮像装置におい
て、請求項20に記載するように、前記画素に、第1電
極が前記第3MOSトランジスタの第2電極に接続さ
れ、第2電極が出力信号線に接続され、ゲート電極が行
選択線に接続された第6MOSトランジスタを設けても
構わない。
【0023】又、請求項21に記載するように、前記画
素に、前記画素が、第1電極が直流電圧に接続され、ゲ
ート電極が前記第3MOSトランジスタの第2電極に接
続されるとともに、前記第3MOSトランジスタの第2
電極から出力される出力信号を増幅する第5MOSトラ
ンジスタ設けた構成としても構わない。又、このような
構成の固体撮像装置において、請求項22に記載するよ
うに、前記画素に、第1電極が前記第5MOSトランジ
スタの第2電極に接続され、第2電極が出力信号線に接
続され、ゲート電極が行選択線に接続された第6MOS
トランジスタを設けても構わない。
【0024】又、請求項21又は請求項22に記載の固
体撮像装置において、請求項23に記載するように、前
記画素に、前記第3MOSトランジスタの第2電極に一
端が接続され他端が直流電圧に接続されるとともに、前
記第3MOSトランジスタの第1電極にリセット電圧が
与えられたときに前記第3MOSトランジスタを介して
リセットされるキャパシタを設けても良い。このような
構成にすることによって、画素から出力される信号が、
一旦キャパシタで積分された信号となるので、光源の変
動成分や高周波のノイズがキャパシタで吸収されて除去
される。更に、前記第3MOSトランジスタの第1電極
にリセット電圧を与えることによって、前記第3MOS
トランジスタを介してキャパシタ内の電荷が放出されて
リセットされる。
【0025】このような構成の固体撮像装置において、
請求項24に記載するように、前記第3MOSトランジ
スタが前記第1及び第2MOSトランジスタと逆の極性
のMOSトランジスタとしても構わない。
【0026】又、請求項25に記載するように、前記画
素において、前記第3MOSトランジスタの第1電極が
直流電圧に接続されるとともに、前記画素が、前記第3
MOSトランジスタの第2電極に第1電極が接続され第
2電極に直流電圧が接続された第7MOSトランジスタ
と、前記第3MOSトランジスタの第2電極に一端が接
続され他端が直流電圧に接続されるとともに、前記第7
MOSトランジスタのゲート電極にリセット電圧が与え
られたときに前記第7MOSトランジスタを介してリセ
ットされるキャパシタと、を設けても構わない。このよ
うな構成にすることによって、画素から出力される信号
が、一旦キャパシタで積分された信号となるので、光源
の変動成分や高周波のノイズがキャパシタで吸収されて
除去される。更に、前記第7MOSトランジスタのゲー
ト電極にリセット電圧を与えることによって、前記第7
MOSトランジスタを介してキャパシタ内の電荷が放出
されてリセットされる。
【0027】このような構成の固体撮像装置において、
請求項26に記載するように、前記第3及び第7MOS
トランジスタを前記第1及び第2MOSトランジスタと
逆の極性のMOSトランジスタとしても構わない。
【0028】
【発明の実施の形態】<画素構成の第1例>以下、本発
明の固体撮像装置の各実施形態を図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施形態である二次元のMOS型
固体撮像装置の一部の構成を概略的に示している。同図
において、G11〜Gmnは行列配置(マトリクス配置)
された画素を示している。2は垂直走査回路であり、行
(ライン)4−1、4−2、・・・、4−nを順次走査
していく。3は水平走査回路であり、画素から出力信号
線6−1、6−2、・・・、6−mに導出された光電変
換信号を画素ごとに水平方向に順次読み出す。5は電源
ラインである。各画素に対し、上記ライン4−1、4−
2・・・、4−nや出力信号線6−1、6−2・・・、
6−m、電源ライン5だけでなく、他のライン(例え
ば、クロックラインやバイアス供給ライン等)も接続さ
れるが、図1ではこれらについて省略する。
【0029】出力信号線6−1、6−2、・・・、6−
mごとにNチャネルのMOSトランジスタQ2が図示の
如く1つずつ設けられている。MOSトランジスタQ2
のドレインは出力信号線6−1に接続され、ソースは最
終的な信号線9に接続され、ゲートは水平走査回路3に
接続されている。尚、後述するように各画素内にはスイ
ッチ用のNチャネルの第4MOSトランジスタT4も設
けられている。ここで、MOSトランジスタT4は行の
選択を行うものであり、MOSトランジスタQ2は列の
選択を行うものである。
【0030】<第1の実施形態>図1に示した画素構成
の第1例の各画素に適用される第1の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0031】図2において、pnフォトダイオードPD
が感光部(光電変換部)を形成している。そのフォトダ
イオードPDのアノードは第1MOSトランジスタT1
のドレインに接続され、このMOSトランジスタT1の
ソースは、第2MOSトランジスタT2のドレインとゲ
ート、第3MOSトランジスタT3のゲート及び第5M
OSトランジスタT5のソースに接続されている。MO
SトランジスタT3のソースは行選択用の第4MOSト
ランジスタT4のドレインに接続されている。MOSト
ランジスタT4のソースは出力信号線6(この出力信号
線6は図1の6−1、6−2、・・・、6−mに対応す
る)へ接続されている。尚、MOSトランジスタT1〜
T5は、それぞれ、NチャネルのMOSトランジスタで
バックゲートが接地されている。
【0032】又、フォトダイオードPDのカソードには
直流電圧VPDが印加されるようになっている。一方、M
OSトランジスタT2のソースには直流電圧VPSが印加
され、MOSトランジスタT3のソースには他端に直流
電圧VPSが印加されるキャパシタCの一端が接続され
る。MOSトランジスタT5のドレインに直流電圧VPD
が印加され、そのゲートに信号φSWが入力される。M
OSトランジスタT3のドレインには信号φDが入力さ
れる。又、MOSトランジスタT1のゲートに信号φS
が入力され、MOSトランジスタT4のゲートには信号
φVが入力される。
【0033】(1)各画素への入射光を電気信号に変換
する動作について まず、信号φSをハイレベルとしてMOSトランジスタ
T1をONにして、MOSトランジスタT2をサブスレ
ッショルド領域で動作させる。このとき、MOSトラン
ジスタT5のゲートには、ローレベルの信号φSWが与
えられて、MOSトランジスタT5はOFFとなり、実
質的に存在しないことと等価になる。このとき、フォト
ダイオードPDに光が入射すると光電流が発生し、MO
Sトランジスタのサブスレッショルド特性により、前記
光電流を自然対数的に変換した値の電圧がMOSトラン
ジスタT2,T3のゲートに発生する。この電圧によ
り、MOSトランジスタT3に電流が流れ、キャパシタ
Cには前記光電流の積分値を自然対数的に変換した値と
同等の電荷が蓄積される。つまり、キャパシタCとMO
SトランジスタT3のソースとの接続ノードaに、前記
光電流の積分値を自然対数的に変換した値に比例した電
圧が生じることになる。ただし、このとき、MOSトラ
ンジスタT4はOFFの状態であるとする。
【0034】次に、MOSトランジスタT4のゲートに
パルス信号φVを与えて、MOSトランジスタT4をO
Nにすると、キャパシタCに蓄積された電荷が、出力電
流として出力信号線6に導出される。この出力信号線6
に導出される電流は前記光電流の積分値を自然対数的に
変換した値となる。このようにして入射光量の対数値に
比例した信号(出力電流)を読み出すことができる。
又、信号読み出し後、MOSトランジスタT4をOFF
する。尚、このように入射光量に対してその出力電流を
自然対数的に変換するとき、信号φSWは、常にローレ
ベルのままである。
【0035】(2)各画素のリセット動作について 以下に、図面を参照して、図2のような回路構成の画素
のリセット動作について説明する。図3は、リセット動
作を行うときの画素内の各素子に接続された各信号線に
与える信号のタイミングチャートである。又、図4は、
各画素のリセットを行う際のMOSトランジスタT2の
ポテンシャルの状態を示す図である。尚、図4(a)
は、MOSトランジスタT2の構造を示した図で、図4
(b)〜(e)はMOSトランジスタT2のポテンシャ
ルの関係を示した図である。又、図4(b)〜(e)に
おいて、矢印の方向がポテンシャルが高いことを表す。
【0036】ところで、MOSトランジスタT2は、例
えば、図4(a)のように、P型の半導体基板(以下、
「P型基板」という。)10にN型拡散層11,12を
形成し、且つ、そのN型拡散層11,12間のチャンネ
ル上に順次、酸化膜13とポリシリコン層14を形成す
ることによって構成される。ここで、N型拡散層11,
12が、それぞれMOSトランジスタT2のドレイン、
ソースを形成するとともに、酸化膜13及びポリシリコ
ン層14がそれぞれゲート絶縁膜とゲート電極を形成す
る。尚、ここで、P型基板10において、N型拡散層1
1,12の間の領域をゲート下領域ということにする。
【0037】(1)で説明したように、MOSトランジ
スタT4のゲートにパルスφVを与えることによって、
図2のような回路構成の各画素から入射光に対して対数
変換された電気信号(出力信号)が出力信号線6に出力
される。このように出力信号が出力されてパルスφVが
ローレベルになると、リセット動作が始まる。このリセ
ット動作について、図3及び図4を参照して説明する。
【0038】まず、パルス信号φVがMOSトランジス
タT4のゲートに与えられて、出力信号が出力される
と、信号φSをローレベルにしてMOSトランジスタT
1をOFFにする。このとき、MOSトランジスタT2
のソース側より負の電荷が流れ込み、MOSトランジス
タT2のゲート及びドレイン、そして、MOSトランジ
スタT3のゲートに蓄積された正の電荷が再結合され
る。よって、図4(b)のように、ある程度まで、MO
SトランジスタT2のドレイン及びゲート下領域のポテ
ンシャルが下がる。
【0039】このように、MOSトランジスタT2のド
レイン及びゲート下領域のポテンシャルが基の状態にリ
セットされようとするが、そのポテンシャルがある値に
なると、そのリセットされる速度が遅くなる。特に、明
るい被写体が急に暗くなった場合にこの傾向が顕著とな
る。そして、次に、MOSトランジスタT5のゲートに
与える電圧φSWをハイレベルにして、MOSトランジ
スタT5をONにする。このとき、MOSトランジスタ
T2のドレイン電圧及びゲート電圧が高くなり、MOS
トランジスタT2のポテンシャルが図4(c)のように
変化し、ゲート下領域及びドレインのポテンシャルが高
くなる。よって、MOSトランジスタT5のドレインか
ら正の電荷が流入する。
【0040】このとき、MOSトランジスタT5のドレ
インとゲートに直流電圧VPDが印加されるため、図4
(d)のように、MOSトランジスタT2のゲート下領
域のポテンシャルがMOSトランジスタT2のゲート・
ドレイン間の閾値によって決定されるポテンシャルに落
ち着く。そして、MOSトランジスタT5のゲートに印
加する電圧φSWをローレベルにして、MOSトランジ
スタT5をOFFにする。このとき、MOSトランジス
タT2のドレイン及びゲート下領域のポテンシャルが、
図4(e)のように下がって、基の状態にリセットされ
るとともに、MOSトランジスタT3のゲート電圧もリ
セットされる。このように、MOSトランジスタT2の
ポテンシャルの状態を基の状態にリセットした後、信号
φDの電圧をローレベルにして、キャパシタCを放電し
て、接続ノードaの電位を基の状態にリセットする。そ
して、信号φDの電圧をハイレベルに戻す。
【0041】しかる後、パルス信号φVをMOSトラン
ジスタT4に与えて、このリセット時の出力電流が出力
信号線6に導出されて、各画素からの出力を補正するた
めの補正データとして検出することができる。そして、
再び、信号φDの電圧をローレベルにしてキャパシタC
を元の状態にリセットした後、信号φDの電圧をハイレ
ベルに戻す。その後、信号φSをハイレベルにして、M
OSトランジスタT1を導通させて撮像動作が行える状
態にする。
【0042】更にいえば、このリセット時に読み出した
出力信号が、図1の信号線9から画素毎にシリアルに出
力され、後続回路においてメモリに画素毎の補正データ
として記憶しておく。そして、実際の撮像時の出力電流
を前記記憶されている補正データで画素毎に補正すれ
ば、出力信号から画素のバラツキによる成分を取り除く
ことができる。尚、この補正方法の具体例は後述する図
33に示している。この補正方法は、ラインメモリなど
のメモリを画素内に設けることによっても実現できる。
【0043】このように、本実施形態では、MOSトラ
ンジスタT2のドレイン及びゲートに接続されたMOS
トランジスタT5をONにすることによって、又、信号
φSWを各画素に共通に与えることによって、各画素に
設けられたMOSトランジスタT2のゲート電圧がほぼ
一定値に初期化され、初期状態において、各画素の感度
バラツキがキャンセルされた状態になる。
【0044】<画素構成の第2例>図5は本発明の他の
実施形態である二次元のMOS型固体撮像装置の一部の
構成を概略的に示している。同図において、G11〜Gm
nは行列配置(マトリクス配置)された画素を示してい
る。2は垂直走査回路であり、行(ライン)4−1、4
−2、・・・、4−nを順次走査していく。3は水平走
査回路であり、画素から出力信号線6−1、6−2、・
・・、6−mに導出された光電変換信号を画素ごとに水
平方向に順次読み出す。5は電源ラインである。各画素
に対し、上記ライン4−1、4−2・・・、4−nや出
力信号線6−1、6−2・・・、6−m、電源ライン5
だけでなく、他のライン(例えば、クロックラインやバ
イアス供給ライン等)も接続されるが、図5ではこれら
について省略する。
【0045】出力信号線6−1、6−2、・・・、6−
mごとにNチャネルのMOSトランジスタQ1、Q2が
図示の如く1組ずつ設けられている。MOSトランジス
タQ1のゲートは直流電圧線7に接続され、ドレインは
出力信号線6−1に接続され、ソースは直流電圧VPS’
のライン8に接続されている。一方、MOSトランジス
タQ2のドレインは出力信号線6−1に接続され、ソー
スは最終的な信号線9に接続され、ゲートは水平走査回
路3に接続されている。
【0046】画素G11〜Gmnには、後述するように、
それらの画素で発生した光電荷に基づく信号を出力する
NチャネルのMOSトランジスタTaが設けられてい
る。MOSトランジスタTaと上記MOSトランジスタ
Q1との接続関係は図6(a)のようになる。このMO
SトランジスタTaは、第2、第3、第5、第6の実施
形態では、第6MOSトランジスタT6に、第4、第7
の実施形態では、第3MOSトランジスタT3に相当す
る。ここで、MOSトランジスタQ1のソースに接続さ
れる直流電圧VPS’と、MOSトランジスタTaのドレ
インに接続される直流電圧VPD’との関係はVPD’>V
PS’であり、直流電圧VPS’は例えばグランド電圧(接
地)である。この回路構成は上段のMOSトランジスタ
Taのゲートに信号が入力され、下段のMOSトランジ
スタQ1のゲートには直流電圧DCが常時印加される。
このため下段のMOSトランジスタQ1は抵抗又は定電
流源と等価であり、図6(a)の回路はソースフォロワ
型の増幅回路となっている。この場合、MOSトランジ
スタTaから増幅出力されるのは電流であると考えてよ
い。
【0047】MOSトランジスタQ2は水平走査回路3
によって制御され、スイッチ素子として動作する。尚、
後述するように図7以降の各実施形態の画素内にはスイ
ッチ用のNチャネルの第4MOSトランジスタT4も設
けられている。このMOSトランジスタT4も含めて表
わすと、図6(a)の回路は正確には図6(b)のよう
になる。即ち、MOSトランジスタT4がMOSトラン
ジスタQ1とMOSトランジスタTaとの間に挿入され
ている。ここで、MOSトランジスタT4は行の選択を
行うものであり、MOSトランジスタQ2は列の選択を
行うものである。尚、図5および図6に示す構成は以下
に説明する第2の実施形態〜第7の実施形態に共通の構
成である。
【0048】図6のように構成することにより信号を大
きく出力することができる。従って、画素がダイナミッ
クレンジ拡大のために感光素子から発生する光電流を自
然対数的に変換しているような場合は、そのままでは出
力信号が小さいが、本増幅回路により充分大きな信号に
増幅されるため、後続の信号処理回路(図示せず)での
処理が容易になる。また、増幅回路の負荷抵抗部分を構
成するMOSトランジスタQ1を画素内に設けずに、列
方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線6
−1、6−2、・・・、6−mごとに設けることによ
り、負荷抵抗又は定電流源の数を低減でき、半導体チッ
プ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
【0049】<第2の実施形態>図5に示した画素構成
の第2例の各画素に適用される第5の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態に使
用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路
図である。尚、図2に示す画素と同様の目的で使用され
る素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0050】図7に示すように、本実施形態では、図2
に示す画素に、接続ノードaにゲートが接続され接続ノ
ードaの電圧に応じた電流増幅を行う第6MOSトラン
ジスタT6と、このMOSトランジスタT6のソースに
ドレインが接続された行選択用の第4MOSトランジス
タT4と、接続ノードaにドレインが接続されキャパシ
タC及び接続ノードaの電位の初期化を行う第7MOS
トランジスタT7とが付加された構成となる。MOSト
ランジスタT4のソースは出力信号線6(この出力信号
線6は図5の6−1、6−2、・・・、6−mに対応す
る)へ接続されている。尚、MOSトランジスタT6,
T7も、MOSトランジスタT1〜T5と同様に、Nチ
ャネルのMOSトランジスタでバックゲートが接地され
ている。
【0051】又、MOSトランジスタT6のドレインに
は直流電圧VPDが印加され、MOSトランジスタT4の
ゲートには信号φVが入力される。又、MOSトランジ
スタT7のソースには直流電圧VRBが印加されるととも
に、そのゲートには信号φVRSが入力される。更に、M
OSトランジスタT3のドレインには直流電圧VPDが印
加される。尚、本実施形態において、MOSトランジス
タT1〜T5及びキャパシタCは、第1の実施形態(図
2)と同様の動作を行い、各画素のリセット動作及び撮
像動作を行うことができる。以下にその動作を説明す
る。
【0052】(1)各画素への入射光を電気信号に変換
する動作について まず、信号φSをハイレベルとしてMOSトランジスタ
T1をONにして、MOSトランジスタT2をサブスレ
ッショルド領域で動作させるときの動作について説明す
る。このとき、MOSトランジスタT5のゲートには、
ローレベルの信号φSWが与えられて、MOSトランジ
スタT5はOFFとなり、実質的に存在しないことと等
価になる。
【0053】フォトダイオードPDに光が入射すると光
電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッショル
ド特性により、前記光電流を自然対数的に変換した値の
電圧がMOSトランジスタT2,T3のゲートに発生す
る。この電圧により、MOSトランジスタT3に電流が
流れ、キャパシタCには前記光電流の積分値を自然対数
的に変換した値と同等の電荷が蓄積される。つまり、キ
ャパシタCとMOSトランジスタT3のソースとの接続
ノードaに、前記光電流の積分値を自然対数的に変換し
た値に比例した電圧が生じることになる。ただし、この
とき、MOSトランジスタT4,T7はOFF状態であ
る。
【0054】次に、MOSトランジスタT4のゲートに
パルス信号φVを与えて、MOSトランジスタT4をO
Nにすると、MOSトランジスタT6のゲートにかかる
電圧に比例した電流がMOSトランジスタT4,T6を
通って出力信号線6に導出される。今、MOSトランジ
スタT4のゲートにかかる電圧は、接続ノードaにかか
る電圧であるので、出力信号線6に導出される電流は前
記光電流の積分値を自然対数的に変換した値となる。こ
のようにして入射光量の対数値に比例した信号(出力電
流)を読み出すことができる。
【0055】(2)各画素のリセット動作について 以下に、図面を参照して、図7のような回路構成の画素
のリセット動作について説明する。図8は、リセット動
作を行うときの画素内の各素子に接続された各信号線に
与える信号のタイミングチャートである。
【0056】(1)で説明したように、パルス信号φV
がMOSトランジスタT4のゲートに与えられて出力信
号が出力されると、まず、信号φSをローレベルにして
MOSトランジスタT1をOFFにする。このようにし
て、MOSトランジスタT2とフォトダイオードPDと
の接続を遮断する。このとき、MOSトランジスタT2
のドレイン及びゲート下領域のポテンシャルが基の状態
にリセットされようとするが、そのポテンシャルがある
値になると、そのリセットされる速度が遅くなる。
【0057】そして、次に、MOSトランジスタT5の
ゲートに与える電圧φSWをハイレベルにして、MOS
トランジスタT5をONにする。このとき、MOSトラ
ンジスタT5のドレインとゲートに直流電圧VPDが印加
され、MOSトランジスタT2のゲート下領域のポテン
シャルがMOSトランジスタT2のゲート・ドレイン間
の閾値によって決定されるポテンシャルに落ち着く。そ
の後、MOSトランジスタT5のゲートに印加する電圧
φSWをローレベルにして、MOSトランジスタT5を
OFFにすることによって、MOSトランジスタT2の
ポテンシャルの状態を基の状態にリセットする。このと
き、MOSトランジスタT3のゲート電圧もリセットさ
れる。
【0058】MOSトランジスタT2をこのようにリセ
ットすると、信号φVRSをハイレベルにすることでMO
SトランジスタT7をONにして、一旦、キャパシタC
及び接続ノードaの電位をリセットした後、再び、信号
φVRSをローレベルに戻す。しかる後、パルス信号φV
をMOSトランジスタT4に与えて、このリセット時の
出力電流が出力信号線6に導出されて、各画素からの出
力を補正するための補正データとして検出することがで
きる。そして、再び、パルス信号φVRSの電圧をMOS
トランジスタT7のゲートに与えて、キャパシタCを元
の状態にリセットする。その後、信号φSをハイレベル
にして、MOSトランジスタT1を導通させて撮像動作
が行える状態にする。
【0059】<第3の実施形態>第3の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図9は、本実施形態に使
用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路
図である。尚、図7に示す画素と同様の目的で使用され
る素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0060】図9に示すように、本実施形態では、MO
SトランジスタT3のドレインに信号φDを与えること
によってキャパシタC及び接続ノードaの電位を初期化
するようにし、それによってMOSトランジスタT7を
削除した構成となっている。その他の構成は第2の実施
形態(図7)と同一である。尚、信号φDのハイレベル
期間では、第1の実施形態(図2)と同様にキャパシタ
Cで積分が行われ、ローレベル期間では、キャパシタC
の電荷がMOSトランジスタT3を通して放電され、キ
ャパシタCの電圧及びMOSトランジスタT6のゲート
は略信号φDのローレベル電圧になる(リセット)。本
実施形態では、MOSトランジスタT7を省略できる
分、構成がシンプルになる。
【0061】この実施形態において、撮像動作をさせる
ときは、第5の実施形態と同様に、MOSトランジスタ
T1をONにするとともに信号φSWをローレベルにし
てMOSトランジスタT5をOFFにすることによっ
て、MOSトランジスタT2がサブスレッショルド状態
で動作するようにする。又、信号φDをハイレベルにし
て、光電流の積分値を自然対数的に変換した値と同等の
電荷をキャパシタCに蓄積する。そして、所定のタイミ
ングでMOSトランジスタT4をONにして、MOSト
ランジスタT6のゲートにかかる電圧に比例した電流を
MOSトランジスタT4,T6を通して出力信号線6に
導出する。
【0062】又、各画素をリセットするときは、第1の
実施形態と同様、図3のタイミングで信号を制御する。
即ち、まず、第1の実施形態と同様に、パルス信号φV
が与えられた後、信号φSをローレベルにしてMOSト
ランジスタT1をOFFにして、リセット動作が始ま
る。次に、パルス信号φSWをMOSトランジスタT5
のゲートに与えて、MOSトランジスタT2のゲート電
圧及びドレイン電圧とMOSトランジスタT3のゲート
電圧をリセットする。
【0063】そして、一旦、信号φDの電圧をローレベ
ルにして、キャパシタCを放電して、接続ノードaの電
位を基の状態にリセットした後、信号φDの電圧をハイ
レベルに戻す。しかる後、パルス信号φVをMOSトラ
ンジスタT4に与えて、このリセット時の出力電流が出
力信号線6に導出されて、各画素からの出力を補正する
ための補正データとして検出することができる。そし
て、再び、信号φDの電圧をローレベルにしてキャパシ
タCを元の状態にリセットした後、信号φDの電圧をハ
イレベルに戻す。その後、信号φSをハイレベルにし
て、MOSトランジスタT1を導通させて撮像動作が行
える状態にする。
【0064】<第4の実施形態>第4の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図10は、本実施形態に
使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回
路図である。尚、図9に示す画素と同様の目的で使用さ
れる素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その
詳細な説明は省略する。
【0065】図10に示すように、本実施形態では、M
OSトランジスタT3のドレインに直流電圧VPDが印加
されるとともに、キャパシタC及びMOSトランジスタ
T6を削除した構成となっている。即ち、MOSトラン
ジスタT3のソースにMOSトランジスタT4のドレイ
ンが接続される。その他の構成は第3の実施形態(図
9)と同一である。
【0066】このような構成の回路において、撮像動作
をさせるときは、第3の実施形態と同様に、MOSトラ
ンジスタT1をONにするとともに信号φSWをローレ
ベルにしてMOSトランジスタT5をOFFにして、M
OSトランジスタT2がサブスレッショルド状態で動作
するようにする。このようにMOSトランジスタT2を
動作させることによって、前記光電流に対して自然対数
的に比例した値のドレイン電流がMOSトランジスタT
3を流れる。
【0067】そして、MOSトランジスタT4のゲート
にパルス信号φVを与えてONとすると、前記光電流に
対して自然対数的に比例した値のドレイン電流が、MO
SトランジスタT4を通して出力信号線6に導出され
る。このとき、MOSトランジスタT3及びMOSトラ
ンジスタQ1(図6)の導通時抵抗とそれらを流れる電
流によって決まるMOSトランジスタQ1のドレイン電
圧が、信号として出力信号線6に現れる。このようにし
て信号が読み出された後、MOSトランジスタT4をO
FFにする。
【0068】又、各画素をリセットする際には、図11
のタイミングチャートのように動作させる。まず、パル
ス信号φVが与えられた後、信号φSをローレベルにし
てMOSトランジスタT1をOFFにして、リセット動
作が始まる。次に、パルス信号φSWをMOSトランジ
スタT5のゲートに与えて、MOSトランジスタT2の
ゲート電圧及びドレイン電圧とMOSトランジスタT3
のゲート電圧をリセットする。
【0069】そして、パルス信号φVをMOSトランジ
スタT4のゲートに与えて、画素毎に、このリセット時
の出力電圧が出力信号線6に導出されて、各画素からの
出力を補正するための補正データとして検出することが
できる。このように補正データを検出してMOSトラン
ジスタT4をOFFした後、信号φSをハイレベルにし
て、MOSトランジスタT1をONにして、次の撮像動
作に備える。
【0070】尚、本実施形態では上記第3の実施形態の
ように、光信号をキャパシタCで一旦積分するというこ
とを行わないので、積分時間が不要となり、又、キャパ
シタCのリセットも不要であるので、その分信号処理の
高速化が図れる。又、本実施形態では、第3の実施形態
に比し、キャパシタC及びMOSトランジスタT6を省
略できる分、構成が更にシンプルになり画素サイズを小
さくすることができる。
【0071】<ディプレッション型MOSトランジスタ
を組み合わせた構成の画素>又、第1〜第4の実施形態
(図2、図7、図9、図10)において、第5MOSト
ランジスタT5をディプレッション型のNチャネルのM
OSトランジスタとしても構わない。この画素の構成
を、第4の実施形態(図10)の画素を例にして、図1
2に示す。図12に示すように、MOSトランジスタT
5以外のMOSトランジスタT1〜T4は、エンハンス
メント型のNチャネルのMOSトランジスタである。
【0072】図10の構成の画素ように、画素内に設け
られたMOSトランジスタを全てエンハンスメント型の
MOSトランジスタで構成したとき、MOSトランジス
タT2,T5が直列に接続されるため、MOSトランジ
スタT5のゲートに与える信号φSWのハイレベルの電
圧が、通常は、この画素に供給する電圧よりも高くな
る。そのため、通常はMOSトランジスタT5に信号φ
SWを与えるための別の電源を設ける必要がある。
【0073】それに対して、上述したように、このMO
SトランジスタT5をディプレッション型のMOSトラ
ンジスタとすることによって、そのゲートに与える信号
φSWのハイレベルの電圧を低くすることができ、他の
MOSトランジスタに与えるハイレベルの信号と同じ電
圧にすることが可能になる。これは、ディプレッション
型のMOSトランジスタの閾値が負の値となるため、エ
ンハンスメント型のMOSトランジスタと比べて、低い
ゲート電圧でONすることができるからである。
【0074】<PチャネルMOSトランジスタを組み合
わせた構成の画素>更に、第1〜第4の実施形態におい
て、第5MOSトランジスタT5をPチャネルのMOS
トランジスタとしても構わない。この画素の構成を、第
4の実施形態の画素を例にして、図13に示す。図13
に示すように、MOSトランジスタT5以外のMOSト
ランジスタT1〜T4は、NチャネルのMOSトランジ
スタである。又、MOSトランジスタT5のソースに直
流電圧VPDが印加されるとともに、ドレインがMOSト
ランジスタT2のドレイン及びゲートに接続される。
【0075】このような構成にしたとき、MOSトラン
ジスタT5は、ゲート・ドレイン間の電圧差が閾値より
大きければONとなり、又、ゲート・ドレイン間の電圧
差が閾値より小さければOFFとなる。よって、MOS
トランジスタT5のゲートに与える信号φSWが、第1
〜第4の実施形態の信号φSWとそのタイミングが逆転
するとともに、MOSトランジスタT5のドレインに直
列に接続されたMOSトランジスタT2の影響を受ける
ことなく、ON/OFF動作を行うことができる。
【0076】又、MOSトランジスタT5のON/OF
F動作が、MOSトランジスタT2の影響を受けること
がないので、信号φSWを供給するための別の電源を設
ける必要が無くなる。更に、このようにすることによっ
て、MOSトランジスタT5を、他のMOSトランジス
タと同様にエンハンスメント型のMOSトランジスタと
することができるので、他のMOSトランジスタと同一
の工程でMOSトランジスタT5を生成することが可能
である。よって、上述したように、第5MOSトランジ
スタT5のみをディプレッション型のMOSトランジス
タとするときと比べて、その生産工程が簡素化される。
【0077】更に、第1〜第4の実施形態において、第
1MOSトランジスタT1を、第5MOSトランジスタ
T5と同様に、ディプレッション型のMOSトランジス
タ又はPチャネルのMOSトランジスタとしても構わな
い。MOSトランジスタT1をこのようにすることで、
MOSトランジスタT5をディプレッション型のMOS
トランジスタ又はPチャネルのMOSトランジスタとし
たときと同様の効果が得られる。
【0078】<第5の実施形態>第5の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図14は、本実施形態に
使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回
路図である。尚、図7に示す画素と同様の目的で使用さ
れる素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その
詳細な説明は省略する。
【0079】図14に示すように、本実施形態では、画
素の出力側を構成するMOSトランジスタT3,T4,
T6,T7及びキャパシタCが、図7の画素と同様の構
成をしている。このような図14の画素において、フォ
トダイオードPDのアノードに直流電圧VPSが印加さ
れ、MOSトランジスタT2のドレインに直流電圧VPD
が与えられるとともにそのソースがMOSトランジスタ
T3のゲートに接続される。又、MOSトランジスタT
2のソースにドレインが接続されるとともにフォトダイ
オードPDのカソードにソースが接続された第1MOS
トランジスタT1が設けられる。又、MOSトランジス
タT5のドレインにMOSトランジスタT2のソースが
接続されるとともに、そのソースに直流電圧VPSが印加
される。更に、MOSトランジスタT2のゲートには直
流電圧VPGが与えられ、MOSトランジスタT1のゲー
トには信号φSが与えられ、そして、MOSトランジス
タT5のゲートには信号φSWが与えられる。このよう
な構成の画素のリセット動作及び撮像動作について、以
下に説明する。
【0080】(1)各画素への入射光を電気信号に変換
する動作について まず、信号φSをハイレベルとしてMOSトランジスタ
T1をONにして、MOSトランジスタT2をサブスレ
ッショルド領域で動作させるときの動作について説明す
る。このとき、MOSトランジスタT5のゲートには、
ローレベルの信号φSWが与えられて、MOSトランジ
スタT5はOFFとなり、実質的に存在しないことと等
価になる。
【0081】フォトダイオードPDに光が入射すると光
電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッショル
ド特性により、光電流を自然対数的に変換した値の電圧
がMOSトランジスタT2のソース及びMOSトランジ
スタT3のゲートに発生する。尚、このとき、フォトダ
イオードPDで発生した負の光電荷がMOSトランジス
タT2のソースに流れ込むため、強い光が入射されるほ
どMOSトランジスタT2のソース電圧が低くなる。
【0082】このようにして光電流に対して自然対数的
に変化した電圧がMOSトランジスタT3のゲートに現
れると、まず、MOSトランジスタT7のゲートにハイ
レベルの信号φVRSを与えてMOSトランジスタT7を
ONにして、キャパシタC及び接続ノードaの電圧をリ
セットする。このとき、接続ノードaの電圧をMOSト
ランジスタT3が動作できるようにMOSトランジスタ
T3のゲート電圧により決定される表面ポテンシャルよ
り低い電圧になるようにリセットする。次に、信号φV
RSをローレベルにしてMOSトランジスタT7をOFF
にした後、信号φVをハイレベルにしてMOSトランジ
スタT4をONにする。
【0083】このとき、接続ノードaの電圧がMOSト
ランジスタT7によってリセットされることで、MOS
トランジスタT3が動作を行い、MOSトランジスタT
3のゲート電圧によって決定される表面ポテンシャルを
サンプルした電圧がMOSトランジスタT6のゲートに
与えられる。よって、MOSトランジスタT6のゲート
電圧が入射光量を対数変換した値に比例した値となるた
め、MOSトランジスタT4をONにしたとき、前記光
電流を自然対数的に変換した値となる電流又は電圧が、
MOSトランジスタT6,T4を介して出力信号線6に
導出される。このようにして入射光量の対数値に比例し
た信号(出力電流)を読み出すと、MOSトランジスタ
T4をOFFにする。
【0084】(2)各画素のリセット動作について 次に、図面を参照して、図14のような回路構成の画素
のリセット動作について説明する。図15は、リセット
動作を行うときの画素内の各素子に接続された各信号線
に与える信号のタイミングチャートである。図16は、
MOSトランジスタT2のポテンシャルの関係を示した
図である。
【0085】上記のように、パルス信号φVRSがMOS
トランジスタT7に与えられて接続ノードaの電圧がリ
セットされた後、パルス信号φVがMOSトランジスタ
T4のゲートに与えられて、出力信号が読み出される
と、まず、信号φSをローレベルにして、MOSトラン
ジスタT1をOFFにした後、信号φSWをハイレベル
にして、MOSトランジスタT5をONにする。このと
き、MOSトランジスタT2のソースのポテンシャル
が、図16(a)のように、電圧VPSのポテンシャルま
で下がる。
【0086】次に、信号φSWをローレベルにして、M
OSトランジスタT5をOFFにすると、MOSトラン
ジスタT2のソースのポテンシャルが上昇して、図16
(b)のように、MOSトランジスタT2のゲート・ソ
ース間の閾値に応じたポテンシャルに落ち着こうとす
る。そして、MOSトランジスタT7のゲートにパルス
信号φVRSを与えて、接続ノードaの電圧をリセットし
た後、MOSトランジスタT4のゲートにパルス信号φ
Vを与えて出力信号を読み出す。
【0087】このとき、読み出された出力信号は、MO
SトランジスタT2の閾値電圧に応じた値となるため、
各画素からの出力を補正するための補正データとして検
出することができる。そして、最後に、撮像動作が行え
るように、信号φSをハイレベルにしてMOSトランジ
スタT1をONにする。
【0088】尚、第3の実施形態(図9)のように、M
OSトランジスタT3のドレインにパルス信号(例え
ば、φVPD’)を与えるような構造にして、この信号φ
VPD’によってMOSトランジスタT3によって、接続
ノードaの電圧をリセットできるようにすることで、図
14の構成の画素からMOSトランジスタT7を省略し
た構成にしても構わない。
【0089】<第6の実施形態>第6の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図17は、本実施形態に
使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回
路図である。尚、図14に示す画素と同様の目的で使用
される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0090】図17に示すように、本実施形態では、図
14の画素におけるMOSトランジスタT3,T7をP
チャネルのMOSトランジスタとし、MOSトランジス
タT3のドレインに直流電圧VPSが印加されるととも
に、このMOSトランジスタT3のソースに一端が接続
されたキャパシタCの他端に直流電圧VPDが印加され
る。又、MOSトランジスタT7のドレインに直流電圧
VRBが印加され、そのソースにMOSトランジスタT6
のゲートが接続される。その他の構成については、図1
4の画素の構成と同様である。尚、MOSトランジスタ
T7のソースに印加される直流電圧VRBは、VPSよりも
高い電圧である。このような構成の画素のリセット動作
及び撮像動作について、以下に説明する。
【0091】(1)各画素への入射光を電気信号に変換
する動作について まず、信号φSをハイレベルとしてMOSトランジスタ
T1をONにして、MOSトランジスタT2をサブスレ
ッショルド領域で動作させるときの動作について説明す
る。このとき、MOSトランジスタT5のゲートには、
ローレベルの信号φSWが与えられて、MOSトランジ
スタT5はOFFとなり、実質的に存在しないことと等
価になる。尚、キャパシタC及び接続ノードaの電圧
が、MOSトランジスタT7によってリセットされてい
るものとする。
【0092】フォトダイオードPDに光が入射すると光
電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッショル
ド特性により、光電流を自然対数的に変換した値の電圧
がMOSトランジスタT2のソース及びMOSトランジ
スタT3のゲートに発生する。尚、このとき、フォトダ
イオードPDで発生した負の光電荷がMOSトランジス
タT2のソースに流れ込むため、強い光が入射されるほ
どMOSトランジスタT2のソース電圧が低くなる。
【0093】このようにして光電流に対して自然対数的
に変化した電圧がMOSトランジスタT3のゲートに現
れると、接続ノードaがリセットされてMOSトランジ
スタT3のゲート電圧により決定される表面ポテンシャ
ルより高い電圧になっているので、キャパシタCから正
の電荷がMOSトランジスタT3を介して流れる。この
とき、MOSトランジスタT3のゲート電圧によって、
キャパシタCから流れる正の電荷量が決定される。即
ち、強い光が入射されてMOSトランジスタT2のソー
ス電圧が低くなるときほど、キャパシタCから流れる正
の電荷量が多い。
【0094】このようにしてキャパシタCから正の電荷
が流れ、接続ノードaの電圧が入射光量の積分値を対数
変換した値に比例した値となる。そして、パルス信号φ
Vを与えてMOSトランジスタT4をONにしたとき、
前記光電流の積分値を自然対数的に変換した値となる電
流が、MOSトランジスタT6,T4を介して出力信号
線6に導出される。このようにして入射光量の対数値に
比例した信号(出力電流)を読み出すと、MOSトラン
ジスタT4をOFFにする。
【0095】(2)各画素のリセット動作について 次に、図面を参照して、図17のような回路構成の画素
のリセット動作について説明する。図18は、リセット
動作を行うときの画素内の各素子に接続された各信号線
に与える信号のタイミングチャートである。上記のよう
に、パルス信号φVがMOSトランジスタT4のゲート
に与えられて、出力信号が読み出されると、第5の実施
形態(図15)と同様に、まず、信号φSをローレベル
にして、MOSトランジスタT1をOFFにする。そし
て、信号φSWをハイレベルにして、MOSトランジス
タT5をONにして、MOSトランジスタT2のソース
のポテンシャルを下げる。
【0096】次に、信号φSWをローレベルにして、M
OSトランジスタT5をOFFにすると、MOSトラン
ジスタT2のソースのポテンシャルが上昇して、MOS
トランジスタT2のゲート・ソース間の閾値に応じたポ
テンシャルに落ち着こうとする。そして、MOSトラン
ジスタT7のゲートにパルス信号φVRSを与えて、接続
ノードaの電圧をリセットした後、MOSトランジスタ
T4のゲートにパルス信号φVを与えて出力信号を読み
出す。尚、MOSトランジスタT7のゲートに与えるパ
ルス信号φVRSは、ローレベルのパルス信号である。
【0097】このとき、読み出された出力信号は、MO
SトランジスタT2の閾値電圧に応じた値となるため、
各画素からの出力を補正するための補正データとして検
出することができる。そして、最後に、撮像動作が行え
るように、MOSトランジスタT7のゲートにパルス信
号φVRSを与えて接続ノードaの電圧をリセットした
後、信号φSをハイレベルにしてMOSトランジスタT
1をONにする。
【0098】尚、第3の実施形態(図9)のように、M
OSトランジスタT3のドレインにパルス信号(例え
ば、φVPS)を与えるような構造にして、この信号φV
PSによってMOSトランジスタT3によって、接続ノー
ドaの電圧をリセットできるようにすることで、図17
の構成の画素からMOSトランジスタT7を省略した構
成にしても構わない。尚、この場合は、MOSトランジ
スタT3のドレインに与えるパルス信号φVPSを、フォ
トダイオードPDのアノードに印加する直流電圧VPSと
は異なる電源線から供給するようにする。
【0099】<第7の実施形態>第7の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図19は、本実施形態に
使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回
路図である。尚、図14に示す画素と同様の目的で使用
される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0100】図19に示すように、本実施形態では、M
OSトランジスタT3のソースにMOSトランジスタT
4のドレインを接続することで、キャパシタC及びMO
SトランジスタT6,T7を削除した構成となってい
る。その他の構成は、第7の実施形態(図14)と同一
である。このような構成の画素のリセット動作及び撮像
動作について、以下に説明する。
【0101】(1)各画素への入射光を電気信号に変換
する動作について まず、信号φSをハイレベルとしてMOSトランジスタ
T1をONにして、MOSトランジスタT2をサブスレ
ッショルド領域で動作させるときの動作について説明す
る。このとき、MOSトランジスタT5のゲートには、
ローレベルの信号φSWが与えられて、MOSトランジ
スタT5はOFFとなり、実質的に存在しないことと等
価になる。
【0102】フォトダイオードPDに光が入射すると光
電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッショル
ド特性により、光電流を自然対数的に変換した値の電圧
がMOSトランジスタT2のソース及びMOSトランジ
スタT3のゲートに発生する。尚、このとき、フォトダ
イオードPDで発生した負の光電荷がMOSトランジス
タT2のソースに流れ込むため、強い光が入射されるほ
どMOSトランジスタT2のソース電圧が低くなる。
【0103】このようにして光電流に対して自然対数的
に変化した電圧がMOSトランジスタT3のゲートに現
れると、パルス信号φVが与えられてMOSトランジス
タT4をONとして、前記光電流を自然対数的に変換し
た値となる電流が、MOSトランジスタT3,T4を介
して出力信号線6に導出される。このようにして入射光
量の対数値に比例した信号(出力電流)を読み出すと、
MOSトランジスタT4をOFFにする。
【0104】(2)各画素のリセット動作について 次に、図面を参照して、図19のような回路構成の画素
のリセット動作について説明する。図20は、リセット
動作を行うときの画素内の各素子に接続された各信号線
に与える信号のタイミングチャートである。上記のよう
に、パルス信号φVがMOSトランジスタT4のゲート
に与えられて、出力信号が読み出されると、第5の実施
形態(図14)と同様に、まず、信号φSをローレベル
にして、MOSトランジスタT1をOFFした後、パル
ス信号φSWをMOSトランジスタT5のゲートに与え
て、MOSトランジスタT2のソースをリセットする。
次に、MOSトランジスタT4のゲートにパルス信号φ
Vを与えて出力信号を読み出す。
【0105】このとき、読み出された出力信号は、MO
SトランジスタT2の閾値電圧に応じた値となるため、
各画素からの出力を補正するための補正データとして検
出することができる。そして、最後に、撮像動作が行え
るように、信号φSをハイレベルにしてMOSトランジ
スタT1をONにする。
【0106】尚、第2〜第7の実施形態において、第1
の実施形態と同様に、このリセット時に読み出した出力
信号が、図5の信号線9から画素毎にシリアルに出力さ
れ、後続回路においてメモリに画素毎の補正データとし
て記憶しておく。そして、実際の撮像時の出力電流を前
記記憶されている補正データで画素毎に補正すれば、出
力信号から画素のバラツキによる成分を取り除くことが
できる。尚、この補正方法の具体例は後述する図33に
示している。この補正方法は、ラインメモリなどのメモ
リを画素内に設けることによっても実現できる。
【0107】又、以上説明した実施形態において、各画
素からの信号読み出しは電荷結合素子(CCD)を用い
て行うようにしてもかまわない。この場合、MOSトラ
ンジスタT4に相当するポテンシャルレベルを可変とし
たポテンシャルの障壁を設けることにより、CCDへの
電荷読み出しを行えばよい。
【0108】以上説明した第1〜第5及び第7の実施形
態は、画素内の能動素子であるMOSトランジスタT1
〜T7を全てNチャネルのMOSトランジスタで構成し
ているが、これらのMOSトランジスタT1〜T7を全
てPチャネルのMOSトランジスタで構成してもよい。
又、第6の実施形態において、画素内のNチャネルのM
OSトランジスタをPチャネルのMOSトランジスタ
に、PチャネルのMOSトランジスタをNチャネルのM
OSトランジスタに変えて構成しても構わない。
【0109】図22、図25〜図27、図30及び図3
2には、上記第1〜第5及び第7の実施形態をPチャネ
ルのMOSトランジスタで構成した例である第8〜第1
2及び第14の実施形態を示している。又、図31に
は、上記第6の実施形態の画素のMOSトランジスタを
逆極性のMOSトランジスタで構成した例である第13
の実施形態を示している。又、図28は、第11の実施
形態において、第5MOSトランジスタT5をディプレ
ッション型のPチャネルのMOSトランジスタとしたも
のである。更に、図29は、第11の実施形態におい
て、第5MOSトランジスタT5をNチャネルのMOS
トランジスタとしたものである。そのため図21〜図3
2では接続の極性や印加電圧の極性が逆になっている。
例えば、図22(第8の実施形態)において、フォトダ
イオードPDはアノードに直流電圧VPDに接続され、カ
ソードが第1MOSトランジスタT1のドレインに接続
され、また、MOSトランジスタT1のソースが第2M
OSトランジスタT2のドレイン及びゲートと第3MO
SトランジスタT3のゲートに接続されている。MOS
トランジスタT2のソースには直流電圧VPSが与えられ
る。
【0110】ところで、図22のような画素が対数変換
を行うとき、直流電圧VPSと直流電圧VPDは、VPS>V
PD となっており、図2(第1の実施形態)と逆であ
る。また、キャパシタCの出力電圧は初期値が高い電圧
で、積分によって降下する。また、第1MOSトランジ
スタT1や第4MOSトランジスタT4や第5MOSト
ランジスタT5をONさせるときには、低い電圧をゲー
トに印加する。更に、図25、図30の実施形態(第9
及び第12の実施形態)において、第7MOSトランジ
スタT7をONさせるときには、低い電圧をゲートに印
加する。又、図29に示す構成の画素において、Nチャ
ネルのMOSトランジスタとなる第5MOSトランジス
タT5をONさせるときには、高い電圧をゲートに印加
する。更に、図31の実施形態(第13の実施形態)に
おいて、第4MOSトランジスタT4をONさせるとき
には低い電圧をゲートに印加し、そして、第7MOSト
ランジスタT7をONさせるときには高い電圧をゲート
に印加する。以上の通り、逆極性のMOSトランジスタ
を用いる場合は、電圧関係や接続関係が一部異なるが、
構成は実質的に同一であり、また基本的な動作も同一で
あるので、図25〜図32については図面で示すのみ
で、その構成や動作についての説明は省略する。
【0111】第8の実施形態の画素を含む固体撮像装置
の全体構成を説明するためのブロック回路構成図を図2
1に示し、第9〜第13の実施形態の画素を含む固体撮
像装置の全体構成を説明するためのブロック回路構成図
を図23に示している。図21及び図23については、
図1及び図5と同一部分(同一の役割部分)に同一の符
号を付して説明を省略する。以下、図23の構成につい
て簡単に説明する。列方向に配列された出力信号線6−
1、6−2、・・・、6−mに対してPチャネルのMO
SトランジスタQ1とPチャネルのMOSトランジスタ
Q2が接続されている。MOSトランジスタQ1のゲー
トは直流電圧線7に接続され、ドレインは出力信号線6
−1に接続され、ソースは直流電圧VPS’のライン8に
接続されている。
【0112】一方、MOSトランジスタQ2のドレイン
は出力信号線6−1に接続され、ソースは最終的な信号
線9に接続され、ゲートは水平走査回路3に接続されて
いる。ここで、MOSトランジスタQ1は画素内のPチ
ャネルのMOSトランジスタTaと共に図24(a)に
示すような増幅回路を構成している。尚、MOSトラン
ジスタTaは、第9、第10、第12及び第13の実施
形態では第6MOSトランジスタT6に相当し、又、第
11及び第14の実施形態では第3MOSトランジスタ
T3に相当する。
【0113】この場合、MOSトランジスタQ1はMO
SトランジスタTaの負荷抵抗又は定電流源となってい
る。従って、このMOSトランジスタQ1のソースに接
続される直流電圧VPS’と、MOSトランジスタTaの
ドレインに接続される直流電圧VPD’との関係は、VP
D’<VPS’であり、直流電圧VPD’は例えばグランド
電圧(接地)である。MOSトランジスタQ1のドレイ
ンはMOSトランジスタTaに接続され、ゲートには直
流電圧が印加されている。PチャネルのMOSトランジ
スタQ2は水平走査回路3によって制御され、増幅回路
の出力を最終的な信号線9へ導出する。第9〜第13の
実施形態のように、画素内に設けられた第4MOSトラ
ンジスタT4を考慮すると、図24(a)の回路は図2
4(b)のように表わされる。
【0114】<画像データの補正方法>上述した第1〜
第14の実施形態のような回路構成の画素が設けられた
固体撮像装置がデジタルカメラなどの画像入力装置に使
用されたときの実施例を、図面を参照して説明する。
【0115】図33に示す画像入力装置は、対物レンズ
51と、該対物レンズ51を通して入射される光の光量
に応じて電気信号を出力する固体撮像装置52と、撮像
時の固体撮像装置52の電気信号(以下、「画像デー
タ」と呼ぶ。)が入力されて一時記憶されるメモリ53
と、リセット時の固体撮像装置52の電気信号(以下、
「補正データ」と呼ぶ。)が入力されて一時記憶される
ためのメモリ54と、メモリ53から送出される画像デ
ータからメモリ54から記憶される補正データを補正演
算する補正演算回路55と、補正演算回路55で補正デ
ータにより補正の施された画像データを演算処理して外
部に出力する処理部56とを有する。尚、固体撮像装置
52は、第1〜第14の実施形態のような回路構成の画
素が設けられた固体撮像装置である。
【0116】このような構成の画像入力装置は、まず、
撮像動作を行って、固体撮像装置52から各画素毎に画
像データがメモリ53に出力される。そして、各画素が
撮像動作を終えて、リセット動作を行ったときに、上記
で説明したように、各画素の感度のバラツキを調べて、
補正データをメモリ54に出力する。そして、メモリ5
3内の各画素の画像データとメモリ54内の各画素の補
正データを、補正演算回路55にこの画像データを各画
素毎に送出する。
【0117】補正演算回路55では、メモリ53から送
出された画像データからこの画像データを出力した同一
画素のメモリ54から送出された補正データが各画素毎
に補正演算される。この補正データが補正演算された画
像データが処理部56に送出されて、演算処理された
後、外部に出力される。又、このような画像入力装置に
おいて、メモリ53,54は、それぞれ、固体撮像装置
52からライン毎に送出されるデータが記録されるライ
ンメモリなどが用いられる。従って、メモリ53,54
を固体撮像装置内に組み込むことも容易である。
【0118】尚、他の実施形態においては、リセットを
行うことによって、ほぼ各画素の感度のバラツキがキャ
ンセルされるが、これをより正確に行うために図33で
説明したようなメモリや補正演算回路などを含む補正回
路を設けるようにしても構わない。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体撮像
装置によれば、感光素子とこれに第1電極が電気的に接
続される第1のトランジスタとの間にスイッチ手段を設
け、このスイッチ手段をOFFするとともに前記第1の
トランジスタに、撮像時よりも大きい電流が流れ得るよ
うにしてリセットを行うようにした。従って、感光素子
に入射する光がリセット動作に影響を与えることが防止
され、リセット動作が正確に行えるようになる。又、リ
セットしたときの各画素の出力を補正データとし、この
補正データによって撮像時の出力を補正することによっ
て、各画素の感度バラツキを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である二次元固体撮像装置
の全体の構成を説明するためのブロック回路図。
【図2】本発明の第1の実施形態の1画素の構成を示す
回路図。
【図3】第1の実施形態で使用する画素の各素子に与え
る信号のタイミングチャート。
【図4】図2の画素の構成及びポテンシャルの関係を表
した図。
【図5】本発明の一実施形態である二次元固体撮像装置
の全体の構成を説明するためのブロック回路図。
【図6】図5の一部の回路図。
【図7】本発明の第2の実施形態の1画素の構成を示す
回路図。
【図8】第2の実施形態で使用する画素の各素子に与え
る信号のタイミングチャート。
【図9】本発明の第3の実施形態の1画素の構成を示す
回路図。
【図10】本発明の第4の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図11】第4の実施形態で使用する画素の各素子に与
える信号のタイミングチャート。
【図12】本発明の第4の実施形態の1画素の構成の1
例を示す回路図。
【図13】本発明の第4の実施形態の1画素の構成の1
例を示す回路図。
【図14】本発明の第5の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図15】第5の実施形態で使用する画素の各素子に与
える信号のタイミングチャート。
【図16】図14の画素の構成及びポテンシャルの関係
を表した図。
【図17】本発明の第6の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図18】第6の実施形態で使用する画素の各素子に与
える信号のタイミングチャート。
【図19】本発明の第7の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図20】第7の実施形態で使用する画素の各素子に与
える信号のタイミングチャート。
【図21】画素内の能動素子をPチャネルのMOSトラ
ンジスタで構成した実施形態の場合の本発明の二次元固
体撮像装置の全体の構成を説明するためのブロック回路
図。
【図22】本発明の第8の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図23】画素内の能動素子をPチャネルのMOSトラ
ンジスタで構成した実施形態の場合の本発明の二次元固
体撮像装置の全体の構成を説明するためのブロック回路
図。
【図24】図23の一部の回路図。
【図25】本発明の第9の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図26】本発明の第10の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図27】本発明の第11の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図28】本発明の第11の実施形態の1画素の構成の
1例を示す回路図。
【図29】本発明の第11の実施形態の1画素の構成の
1例を示す回路図。
【図30】本発明の第12の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図31】本発明の第13の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図32】本発明の第14の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図33】各実施形態の画素を用いた個体撮像装置を備
えた画像入力装置の内部構造を示すブロック図。
【図34】従来例の1画素の構成を示す回路図。
【符号の説明】
G11〜Gmn 画素 2 垂直走査回路 3 水平走査回路 4−1〜4−n 行選択線 6−1〜6−m 出力信号線 7 直流電圧線 8 ライン 9 信号線 10 P型半導体基板 11,12 N型拡散層 13 酸化膜 14 ポリシリコン 51 対物レンズ 52 固体撮像装置 53,54 メモリ 55 補正演算回路 56 処理部 PD フォトダイオード T1〜T7 第1〜第7MOSトランジスタ C キャパシタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA06 AB01 BA14 CA02 DD09 DD11 DD12 FA06 5C024 AX01 CX14 CX15 CX43 CY16 EX03 GX03 GX16 GX18 GY35 GY38 GZ15 GZ22 HX02 HX35 HX40 HX41 HX47 JX25 JX42

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光量に応じた電気信号を発生す
    る感光素子と該感光素子に第1の電極が電気的に接続さ
    れる第1のトランジスタを有するとともに該第1のトラ
    ンジスタをサブスレッショルド領域で動作させて前記電
    気信号を自然対数的に変換する光電変換手段と、該光電
    変換手段の出力信号を出力信号線へ導出する導出路とを
    備えた複数の画素を有する固体撮像装置において、 前記感光素子と前記第1のトランジスタの第1の電極と
    の間に設けられた第1のスイッチ手段と、 前記第1のトランジスタの第1の電極に所定の直流電圧
    を与える第2のスイッチ手段と、を有し、 前記第1のスイッチ手段をONにするとともに前記第2
    のスイッチ手段をOFFにして、前記第1のトランジス
    タをサブスレッショルド領域で動作させて撮像を行い、 又、前記第1のスイッチ手段をOFFにするとともに前
    記第2のスイッチ手段をONにして、前記第1のトラン
    ジスタに撮像時よりも大きい電流が流れ得るようにして
    リセットを行うことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 入射した光量に対して自然対数的に変換
    した出力信号を発生する光電変換手段と、該光電変換手
    段の出力信号を出力信号線へ導出する導出路とを備えた
    複数の画素を有する固体撮像装置において、 前記光電変換手段が、 第1電極に直流電圧が印加された光電変換素子と、 前記光電変換素子の第2電極に一方の接点が接続された
    第1スイッチと、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極と制
    御電極が前記第1スイッチの他方の接点に接続された第
    1のトランジスタと、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極に直
    流電圧が印加されるとともに制御電極が前記第1のトラ
    ンジスタの第1電極及び制御電極に接続され、第2電極
    から電気信号を出力する第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの第1電極と制御電極に一方の
    接点が接続されるとともに、他方の接点に直流電圧が印
    加された第2スイッチとを有し、 前記第1スイッチをONにするとともに前記第2スイッ
    チをOFFにして、前記第1のトランジスタをサブスレ
    ッショルド領域で動作させることによって、前記各画素
    に撮像動作を行わせ、 前記第1スイッチをOFFにするとともに前記第2スイ
    ッチをONにして、前記第2スイッチを介して前記第1
    のトランジスタの第1電極と制御電極に直流電圧を印加
    させることによって、前記第1のトランジスタに撮像時
    よりも大きい電流が流れ得るようにして、前記各画素の
    リセットを行うことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 入射した光量に対して自然対数的に変換
    した出力信号を発生する光電変換手段と、該光電変換手
    段の出力信号を出力信号線へ導出する導出路とを備えた
    複数の画素を有する固体撮像装置において、 前記光電変換手段が、 第2電極に直流電圧が印加された光電変換素子と、 前記光電変換素子の第1電極に一方の接点が接続された
    第1スイッチと、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第2電極が前
    記第1スイッチの他方の接点に接続された第1のトラン
    ジスタと、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極に直
    流電圧が印加されるとともに制御電極が前記第1のトラ
    ンジスタの第2電極に接続され、第2電極から電気信号
    を出力する第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの第2電極に一方の接点が接続
    されるとともに、他方の接点に直流電圧が印加された第
    2スイッチとを有し、 前記第1スイッチをONにするとともに前記第2スイッ
    チをOFFにして、前記第1のトランジスタをサブスレ
    ッショルド領域で動作させることによって、前記各画素
    に撮像動作を行わせ、 前記第1スイッチをOFFにするとともに前記第2スイ
    ッチをONにして、前記第2スイッチを介して前記第1
    のトランジスタの第2電極に直流電圧を印加させること
    によって、前記第1のトランジスタに撮像時よりも大き
    い電流が流れ得るようにして、前記各画素のリセットを
    行うことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記第2スイッチがトランジスタである
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の固体撮
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記第2スイッチが前記第1のトランジ
    スタと逆極性のトランジスタであることを特徴とする請
    求項2に記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記第1スイッチがトランジスタである
    ことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載
    の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記第1スイッチが前記第1のトランジ
    スタと逆極性のトランジスタであることを特徴とする請
    求項2又は請求項5に記載の固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記画素が、マトリクス状に配設される
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載
    の固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 複数の画素を有する固体撮像装置におい
    て、 各画素が、 フォトダイオードと、 該フォトダイオードの一方の電極に第1電極が接続され
    た第1MOSトランジスタと、 該第1MOSトランジスタの第2電極に第1電極及びゲ
    ート電極が接続された第2MOSトランジスタと、 前記第2MOSトランジスタの第1電極及びゲート電極
    にゲート電極が接続された第3MOSトランジスタと、 前記第2MOSトランジスタの第1電極及びゲート電極
    に第1電極が接続されるとともに、第2電極に直流電圧
    が印加された第4MOSトランジスタとを有し、 前記第1MOSトランジスタをONにするとともに、第
    4MOSトランジスタをOFFにして、前記第2MOS
    トランジスタを閾値以下のサブスレッショルド領域で動
    作させて前記各画素に撮像動作を行わせ、 前記第1MOSトランジスタをOFFにするとともに、
    前記第4MOSトランジスタをONにして、前記第2M
    OSトランジスタに撮像時よりも大きい電流が流れ得る
    ようにすることによって前記各画素にリセット動作を行
    わせることを特徴とする固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記画素が、第1電極が前記第3MO
    Sトランジスタの第2電極に接続され、第2電極が出力
    信号線に接続され、ゲート電極が行選択線に接続された
    第6MOSトランジスタを有することを特徴とする請求
    項9に記載の固体撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記画素が、第1電極に直流電圧が印
    加され、ゲート電極が前記第3MOSトランジスタの第
    2電極に接続されるとともに、前記第3MOSトランジ
    スタの第2電極から出力される出力信号を増幅する第5
    MOSトランジスタを有することを特徴とする請求項9
    に記載の固体撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記画素が、第1電極が前記第5MO
    Sトランジスタの第2電極に接続され、第2電極が出力
    信号線に接続され、ゲート電極が行選択線に接続された
    第6MOSトランジスタを有することを特徴とする請求
    項11に記載の固体撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記画素が、前記第3MOSトランジ
    スタの第2電極に一端が接続されるとともに、前記第3
    MOSトランジスタの第1電極にリセット電圧が与えら
    れたときに前記第3MOSトランジスタを介してリセッ
    トされるキャパシタを有することを特徴とする請求項1
    1又は請求項12に記載の固体撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記第3MOSトランジスタの第1電
    極に直流電圧が印加されるとともに、 前記画素が、 前記第3MOSトランジスタの第2電極に第1電極が接
    続され第2電極に直流電圧が接続された第7MOSトラ
    ンジスタと、 前記第3MOSトランジスタの第2電極に一端が接続さ
    れるとともに、前記第7MOSトランジスタのゲート電
    極にリセット電圧が与えられたときに前記第7MOSト
    ランジスタを介してリセットされるキャパシタと、 を有することを特徴とする請求項11又は請求項12に
    記載の固体撮像装置。
  15. 【請求項15】 前記第4MOSトランジスタがディプ
    レッション型MOSトランジスタであることを特徴とす
    る請求項9〜請求項14のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  16. 【請求項16】 前記第4MOSトランジスタが前記第
    2MOSトランジスタと逆極性のMOSトランジスタで
    あることを特徴とする請求項9〜請求項14にのいずれ
    かに記載の固体撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記第1MOSトランジスタがディプ
    レッション型MOSトランジスタであることを特徴とす
    る請求項9〜請求項16のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  18. 【請求項18】 前記第1MOSトランジスタが前記第
    2MOSトランジスタと逆極性のMOSトランジスタで
    あることを特徴とする請求項9〜請求項16にのいずれ
    かに記載の固体撮像装置。
  19. 【請求項19】 複数の画素を有する固体撮像装置にお
    いて、 各画素が、 フォトダイオードと、 該フォトダイオードの一方の電極に第2電極が接続され
    た第1MOSトランジスタと、 該第1MOSトランジスタの第1電極に第2電極が接続
    された第2MOSトランジスタと、 前記第2MOSトランジスタの第2電極にゲート電極が
    接続された第3MOSトランジスタと、 前記第2MOSトランジスタの第2電極に第1電極が接
    続されるとともに、第2電極に直流電圧が印加された第
    4MOSトランジスタとを有し、 前記第1MOSトランジスタをONにするとともに、第
    4MOSトランジスタをOFFにして、前記第2MOS
    トランジスタを閾値以下のサブスレッショルド領域で動
    作させて前記各画素に撮像動作を行わせ、 前記第1MOSトランジスタをOFFにするとともに、
    前記第4MOSトランジスタをONにして、前記第2M
    OSトランジスタに撮像時よりも大きい電流が流れ得る
    ようにすることによって前記各画素にリセット動作を行
    わせることを特徴とする固体撮像装置。
  20. 【請求項20】 前記画素が、第1電極が前記第3MO
    Sトランジスタの第2電極に接続され、第2電極が出力
    信号線に接続され、ゲート電極が行選択線に接続された
    第6MOSトランジスタを有することを特徴とする請求
    項19に記載の固体撮像装置。
  21. 【請求項21】 前記画素が、第1電極が直流電圧に接
    続され、ゲート電極が前記第3MOSトランジスタの第
    2電極に接続されるとともに、前記第3MOSトランジ
    スタの第2電極から出力される出力信号を増幅する第5
    MOSトランジスタを有することを特徴とする請求項1
    9に記載の固体撮像装置。
  22. 【請求項22】 前記画素が、第1電極が前記第5MO
    Sトランジスタの第2電極に接続され、第2電極が出力
    信号線に接続され、ゲート電極が行選択線に接続された
    第6MOSトランジスタを有することを特徴とする請求
    項21に記載の固体撮像装置。
  23. 【請求項23】 前記画素が、前記第3MOSトランジ
    スタの第2電極に一端が接続され他端が直流電圧に接続
    されるとともに、前記第3MOSトランジスタの第1電
    極にリセット電圧が与えられたときに前記第3MOSト
    ランジスタを介してリセットされるキャパシタを有する
    ことを特徴とする請求項21又は請求項22に記載の固
    体撮像装置。
  24. 【請求項24】 前記第3MOSトランジスタが前記第
    1及び第2MOSトランジスタと逆の極性のMOSトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項23に記載の固
    体撮像装置。
  25. 【請求項25】 前記第3MOSトランジスタの第1電
    極が直流電圧に接続されるとともに、 前記画素が、 前記第3MOSトランジスタの第2電極に第1電極が接
    続され第2電極に直流電圧が接続された第7MOSトラ
    ンジスタと、 前記第3MOSトランジスタの第2電極に一端が接続さ
    れ他端が直流電圧に接続されるとともに、前記第7MO
    Sトランジスタのゲート電極にリセット電圧が与えられ
    たときに前記第7MOSトランジスタを介してリセット
    されるキャパシタと、 を有することを特徴とする請求項21又は請求項22に
    記載の固体撮像装置。
  26. 【請求項26】 前記第3及び第7MOSトランジスタ
    が前記第1及び第2MOSトランジスタと逆の極性のM
    OSトランジスタであることを特徴とする請求項25に
    記載の固体撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1187217A2 (en) * 2000-08-31 2002-03-13 Minolta Co., Ltd. Solid-state image sensing device
JP2006287343A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Konica Minolta Holdings Inc 固体撮像装置
JP2008104241A (ja) * 2008-01-15 2008-05-01 Konica Minolta Holdings Inc 固体撮像装置及びこの固体撮像装置を備える撮像装置

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JP4715851B2 (ja) * 2008-01-15 2011-07-06 コニカミノルタホールディングス株式会社 固体撮像装置及びこの固体撮像装置を備える撮像装置

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