JP4320693B2 - 固体撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入射光量に対して対数変換した信号を出力する光電変換手段を有する固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体撮像装置は、小型、軽量で低消費電力であるのみならず、画像歪や焼き付きが無く、振動や磁界などの環境条件に強い。又、LSI(Large Scale Integrated circuit)と共通の工程又は類似の工程で製造できるので、信頼性が高く、量産にも適している。このため、ライン状に画素が配された固体撮像装置がファクシミリやフラットベッドスキャナに、マトリクス状に画素が配された固体撮像装置がビデオカメラやデジタルカメラなどに幅広く使用されている。ところで、このような固体撮像装置は光電変換素子で発生した光電荷を読み出す(取り出す)手段によってCCD型とMOS型に大きく分けられる。CCD型は光電荷をポテンシャルの井戸に蓄積しつつ、転送するようになっており、ダイナミックレンジが狭いという欠点がある。一方、MOS型はフォトダイオードのpn接合容量に蓄積した電荷をMOSトランジスタを通して読み出すようになっている。
【0003】
このようなMOS型固体撮像装置のダイナミックレンジを広くするために、本出願人は、入射した光量に応じた光電流を発生しうる感光手段と、光電流を入力するMOSトランジスタと、このMOSトランジスタをサブスレッショルド電流が流れうる状態にバイアスするバイアス手段とを備え、光電流を対数変換するようにした固体撮像装置を提案した(特開平3−192764号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような固体撮像装置は、広いダイナミックレンジを有しているものの、画素毎に設けられたMOSトランジスタの閾値特性が異なることがあり、画素毎に感度が異なる場合がある。よって、予め輝度が一様な明るい光(一様光)を照射することによって得られた出力を、被写体の撮像時の各画素の出力を補正する補正データとして保持するなどの対策が必要がある。しかしながら、操作者が外部光源を用いて各画素を照射するのは煩雑であったり、又、うまく一様に露光できないなどの問題がある。又、一様光の照射機構を撮像装置に設けると撮像装置の構成が煩雑になるという問題があった。
【0005】
そこで、本出願人は、撮像時に光電流が流れ込みサブスレッショルド領域で動作を行うMOSトランジスタに対し、そのバイアス電圧を切り換えるなどして、このMOSトランジスタの閾値電圧を検出して各画素の感度のバラツキを検出することで、この検出した感度のバラツキが原因となるノイズ成分を、撮像して得られた画像データから除去するような回路構成の固体撮像装置を検討している。しかしながら、このように、感度のバラツキによるノイズ成分を除去して得られた画像データは、同一時間に撮像して得られた画像データに関しては各画素毎のバラツキが無くなるものの、素子温度が変化することによって、光電変換特性が異なるため、撮像装置内の素子温度による成分を画像データ内に有する。
【0006】
よって、例えば、各画素が、図17のように、フォトダイオードPとフォトダイオードPのアノードにゲートとドレインが接続された撮像時にサブスレッショルド領域で動作するMOSトランジスタTとを有する場合、常温として設定された素子温度で撮像を行った際、その画像データが画素への入射光の照度に対して、ほぼ、自然対数的に変化する。
【0007】
しかしながら、例えば、このような画素において、素子温度が常温から下降すると、フォトダイオードPより流れる暗電流の量が少なくなるため、リセット後のMOSトランジスタTのゲート下領域のポテンシャルが低くなり、フォトダイオードPで発生する光電流の電流値が小さいとき、MOSトランジスタTがサブスレッショルド領域で動作せず、オフセットに近い状態で動作する。よって、図18のように、常温で撮像したときに比べて、入射光量が低いとき、線形変換成分が現れる。
【0008】
逆に、素子温度が常温から上昇すると、フォトダイオードPより流れる暗電流の量が多くなるため、MOSトランジスタTに蓄積される電荷量が多くなるため、リセット後のMOSトランジスタTのゲート下領域のポテンシャルが高くなり、照度の高い被写体の撮像を行ったときでも、常温時で照度の低い被写体を撮像したときと同様の状態となる。よって、図18のように、常温で撮像したときに比べて、同一の入射光が与えられても、画素からの出力が低くなる。
【0009】
このような問題に鑑みて、本発明は、素子温度によって出力に与えられる影響を抑圧することができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の固体撮像装置は、入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と該感光素子からの電気信号が入力されるとともにサブスレッショルド領域で動作するトランジスタとを備えて前記電気信号を自然対数的に変換する光電変換部を有する複数の画素から成る固体撮像装置において、前記固体撮像装置の温度に応じた電圧を出力する電圧発生回路を有し、該電圧発生回路から出力される電圧によって、前記トランジスタをバイアスすることによって、前記トランジスタのポテンシャル状態を設定することを特徴とする。
【0011】
このような固体撮像装置において、サブスレッショルド領域で動作する前記トランジスタをMOSトランジスタとしたとき、そのポテンシャル状態を素子温度に応じて変化させる。このように、前記トランジスタのポテンシャル状態を素子温度に応じて変化させることで、素子温度によって変化する感光素子の暗電流やトランジスタの閾値電圧などによる影響を低減させることができる。
【0012】
そして、請求項2に記載するように、前記電圧発生回路に、前記光電変換部と同一の構成の検温部を設けて素子温度を検出し、更に、該検温部に光が入射されないように遮光するようにしても構わない。
【0013】
請求項3に記載の固体撮像装置は、入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子の一方の電極に第1電極と制御電極が接続された第1トランジスタとを有し、前記電気信号に対して自然対数的に変換した電気信号を前記第1トランジスタの制御電極より出力する複数の画素と、固体撮像装置の温度に応じた前記複数の画素をリセットするための第1電圧又は前記第1トランジスタをサブスレッショルド領域で動作させるための第2電圧のいずれかを前記第1トランジスタの第2電極へ出力する電圧発生回路と、を有し、前記画素がリセットされるとき、前記電圧発生回路から前記第1トランジスタの第2電極に前記第1電圧が印加され、又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記電圧発生回路から前記第1トランジスタの第2電極に前記第2電圧が印加されることを特徴とする。
【0014】
このような固体撮像装置によると、リセット時に前記電圧発生回路より前記第1トランジスタの第2電極に与えられる第1電圧が素子温度に応じて変化する。よって、前記第1トランジスタがMOSトランジスタであるとき、リセット後の前記第1トランジスタのポテンシャル状態が素子温度に応じて変化するため、素子温度によって変化する感光素子の暗電流やトランジスタの閾値電圧などによる影響を低減させることができる。
【0015】
又、請求項4に記載するように、前記電圧発生回路が、前記画素内に設けられた前記感光素子と性質が同一の感光素子と、該感光素子の一方の電極に第1電極と制御電極が接続された第1トランジスタと、該第1トランジスタの第1電極と制御電極との接続ノードに入力側が接続されて、前記第1電圧を出力する反転型バッファと、前記第1電圧と前記第2電圧とを選択して出力するドライブ回路と、を有し、前記感光素子に光が入射されないように遮光されるようにしても構わない。
【0016】
請求項5に記載の固体撮像装置は、入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子の一方の電極に第1電極と制御電極が接続されるとともにサブスレッショルド領域で動作するようにバイアスされた第1トランジスタと、前記第1トランジスタの制御電極に第2電極が接続された第2トランジスタとを有し、前記電気信号に対して自然対数的に変換した電気信号を前記第1トランジスタの制御電極より出力する複数の画素と、固体撮像装置の温度に応じた電圧を前記第2トランジスタの第1電極へ出力する電圧発生回路と、を有し、前記画素がリセットされるとき、前記第2トランジスタがONとされて、前記電圧発生回路からの電圧が前記第1トランジスタの制御電極に印加され、又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記第2トランジスタがOFFとされることを特徴とする。
【0017】
このような固体撮像装置によると、リセット時に前記電圧発生回路より前記第2トランジスタを通じて前記第1トランジスタの制御電極に与えられる電圧が素子温度に応じて変化する。よって、前記第1トランジスタがMOSトランジスタであるとき、リセット後の前記第1トランジスタのポテンシャル状態が素子温度に応じて変化するため、素子温度によって変化する感光素子の暗電流やトランジスタの閾値電圧などによる影響を低減させることができる。
【0018】
又、請求項6に記載するように、前記電圧発生回路が、前記画素内に設けられた前記感光素子と性質が同一の感光素子と、該感光素子の一方の電極に第1電極と制御電極が接続された第1トランジスタと、該第1トランジスタの第1電極と制御電極との接続ノードに入力側が接続されて、前記画素内の前記第2トランジスタの第1電極へ電圧出力する反転型バッファと、を有し、前記感光素子に光が入射されないように遮光されるようにしても構わない。
【0019】
請求項7に記載の固体撮像装置は、請求項3〜請求項6のいずれかに記載の固体撮像装置において、前記画素が、前記感光素子の一方の電極に第1電極が接続されるとともに、前記第1トランジスタの第1電極及び制御電極に第2電極が接続された第3トランジスタを有し、前記画素がリセットされるとき、前記第3トランジスタがOFFとされ、又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記第3トランジスタがONとされることを特徴とする。このようにすることで、リセット時に前記感光素子から光電流が前記第1トランジスタに流れ込むことを阻止することができる。
【0020】
請求項8に記載の固体撮像装置は、請求項3〜請求項7のいずれかに記載の固体撮像装置において、前記画素が、前記第1トランジスタの第1電極及び制御電極に制御電極が接続され、前記第1トランジスタの制御電極に現れる電圧を増幅して第2電極より出力する第4トランジスタを有することを特徴とする。該第4トランジスタをソースフォロアのMOSトランジスタとすることによって、撮像時又はリセット時に得られた信号を増幅して出力することができる。
【0021】
請求項9に記載の固体撮像装置は、入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子の一方の電極に第2電極が接続されるとともにサブスレッショルド領域で動作するようにバイアスされた第1トランジスタと、前記第1トランジスタの第2電極に第1電極が接続された第2トランジスタとを有し、前記電気信号に対して自然対数的に変換した電気信号を前記第1トランジスタの第2電極より出力する複数の画素と、固体撮像装置の温度に応じた電圧を前記第1トランジスタの制御電極へ出力する電圧発生回路と、を有し、前記画素がリセットされるとき、前記第2トランジスタがONとされて、前記電圧発生回路からの電圧が前記第1トランジスタの第2電極に印加され、又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記第2トランジスタがOFFとされることを特徴とする。
【0022】
このような固体撮像装置によると、前記電圧発生回路より前記第1トランジスタの制御電極に与えられる電圧が素子温度に応じて変化する。よって、前記第1トランジスタがMOSトランジスタであるとき、この第2電極に与えられるリセット用の直流電圧によって決定されるリセット後の前記第1トランジスタのポテンシャル状態が素子温度に応じて変化するため、素子温度によって変化する感光素子の暗電流やトランジスタの閾値電圧などによる影響を低減させることができる。
【0023】
又、請求項10に記載するように、前記電圧発生回路が、前記画素内に設けられた前記感光素子と性質が同一の感光素子と、該感光素子の一方の電極に第2電極が接続された第1トランジスタと、該第1トランジスタの第2電極に入力側が接続され、前記画素内の前記第1トランジスタの制御電極へ電圧出力する反転型バッファと、を有し、前記感光素子に光が入射されないように遮光されるようにしても構わない。
【0024】
請求項11に記載の固体撮像装置は、入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子の一方の電極に第2電極が接続されるとともにサブスレッショルド領域で動作するようにバイアスされた第1トランジスタとを有し、前記電気信号に対して自然対数的に変換した電気信号を前記第1トランジスタの第2電極より出力する複数の画素と、固体撮像装置の温度に応じた電圧を前記第1トランジスタの制御電極へ出力する電圧発生回路と、を有し、前記第1トランジスタの第1電極に印加される電圧が変化されることによって前記画素がリセットされることを特徴とする。
【0025】
このような固体撮像装置によると、リセット時に前記電圧発生回路より前記第1トランジスタの制御電極に与えられる電圧が素子温度に応じて変化する。よって、前記第1トランジスタがMOSトランジスタであるとき、この第1電極に与えられるリセット用の直流電圧によって決定されるリセット後の前記第1トランジスタのポテンシャル状態が素子温度に応じて変化するため、素子温度によって変化する感光素子の暗電流やトランジスタの閾値電圧などによる影響を低減させることができる。
【0026】
又、請求項12に記載するように、前記電圧発生回路が、前記画素内に設けられた前記感光素子と性質が同一の感光素子と、該感光素子の一方の電極に第2電極が接続された第1トランジスタと、該第1トランジスタの第2電極に入力側が接続され、前記画素内の前記第1トランジスタの制御電極へ電圧出力する反転型バッファと、を有し、前記感光素子に光が入射されないように遮光されるようにしても構わない。
【0027】
請求項13に記載の固体撮像装置は、請求項9〜請求項12のいずれかに記載の固体撮像装置において、前記画素が、前記第1トランジスタの第2電極に第1電極が接続されるとともに、前記感光素子の一方の電極に第2電極が接続された第3トランジスタを有し、前記画素がリセットされるとき、前記第3トランジスタがOFFとされ、又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記第3トランジスタがONとされることを特徴とする。このようにすることで、リセット時に前記感光素子から光電流が前記第1トランジスタに流れ込むことを阻止することができる。
【0028】
請求項14に記載の固体撮像装置は、請求項9〜請求項13のいずれかに記載の固体撮像装置において、前記画素が、前記第1トランジスタの第2電極に制御電極が接続され、前記第1トランジスタの第2電極に現れる電圧を増幅して第2電極より出力する第4トランジスタを有することを特徴とする。該第4トランジスタをソースフォロアのMOSトランジスタとすることによって、撮像時又はリセット時に得られた信号を増幅して出力することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、以下に説明する。
【0030】
<固体撮像装置の構成>
まず、本発明の固体撮像装置の構成の一例について、図面を参照して説明する。図1は本発明の二次元のMOS型固体撮像装置の一部の構成を概略的に示している。同図において、G11〜Gmnは行列配置(マトリクス配置)された画素を示している。2は垂直走査回路であり、行(ライン)4−1、4−2、…、4−nを順次走査していく。3は水平走査回路であり、画素から出力信号線6−1、6−2、…、6−mに導出された光電変換信号を画素毎に水平方向に順次読み出す。5は電源ラインである。更に、10は、電圧発生回路であり、バイアス供給ライン9−1、9−2、…、9−mを通じて、画素毎にバイアス電圧が与えられる。各画素に対し、上記ライン4−1、4−2、…、4−nや出力信号線6−1、6−2、…、6−m、電源ライン5、バイアス供給ライン9−1、9−2、…、9−mだけでなく、他のライン(例えば、クロックライン等)も接続されるが、図1ではこれらについて省略する。
【0031】
出力信号線6−1、6−2、・・・、6−mごとにNチャネルのMOSトランジスタQ1が図示の如く1組ずつ設けられている。出力信号線6−1を例にとって説明すると、MOSトランジスタQ1のゲートは直流電圧線7に接続され、ドレインは出力信号線6−1に接続され、ソースは直流電圧VPS’のライン8に接続されている。そして、出力信号線6−1、6−2、・・・、6−mを通して出力される各画素の撮像時の画像データ及びリセット時の補正データが順次サンプルホールド回路11に与えられる。
【0032】
このサンプルホールド回路11に対して、行毎に、画像データ及び補正データが出力されてサンプルホールドされる。そして、サンプルホールドされた画像データ及び補正データは、列毎に、出力回路12に出力され、出力回路12で感度バラツキによるノイズ成分が除去されるように、補正データに基づいて画像データが補正される。よって、出力回路12より、各画素の感度バラツキが補正された画像データが、各画素毎にシリアルに出力される。
【0033】
画素G11〜Gmnには、後述するように、それらの画素で発生した光電荷に基づく信号を出力するNチャネルのMOSトランジスタT3が設けられている。MOSトランジスタT3と上記MOSトランジスタQ1との接続関係は図2のようになる。ここで、MOSトランジスタQ1のソースに接続される直流電圧VPS’と、MOSトランジスタT3のドレインに接続される直流電圧VPD’との関係はVPD’>VPS’であり、直流電圧VPS’は例えばグランド電圧(接地)である。
【0034】
この回路構成は上段のMOSトランジスタT3のゲートに信号が入力され、下段のMOSトランジスタQ1のゲートには直流電圧DCが常時印加される。このため下段のMOSトランジスタQ1は抵抗又は定電流源と等価であり、図2の回路はソースフォロワ型の増幅回路となっている。この場合、MOSトランジスタT3から増幅出力されるのは電流であると考えてよい。尚、図1及び図2に示す構成は以下に説明する第1の実施形態〜第5の実施形態に共通の構成である。
【0035】
図2のように構成することにより信号を大きく出力することができる。従って、画素がダイナミックレンジ拡大のために感光素子から発生する光電流を自然対数的に変換しているような場合は、そのままでは出力信号が小さいが、本増幅回路により充分大きな信号に増幅されるため、後続の信号処理回路(図示せず)での処理が容易になる。また、増幅回路の負荷抵抗部分を構成するMOSトランジスタQ1を画素内に設けずに、列方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線6−1、6−2、…、6−mごとに設けることにより、負荷抵抗又は定電流源の数を低減でき、半導体チップ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
【0036】
<第1の実施形態>
図1に示した固体撮像装置の各画素に適用される第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図3は、本実施形態に使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路図である。
【0037】
図3において、pnフォトダイオードPDが感光部(光電変換部)を形成している。そのフォトダイオードPDのアノードはMOSトランジスタT1のドレインに接続され、このMOSトランジスタT1のソースは、MOSトランジスタT2のドレインとゲート及びMOSトランジスタT3のゲートに接続されている。MOSトランジスタT3のソースは行選択用のMOSトランジスタT4のドレインに接続されている。MOSトランジスタT4のソースは出力信号線6(この出力信号線6は図1の6−1、6−2、…、6−mに対応する)へ接続されている。尚、MOSトランジスタT1〜T4は、それぞれ、NチャネルのMOSトランジスタでバックゲートが接地されている。
【0038】
又、フォトダイオードPDのカソード及びMOSトランジスタT3のドレインには直流電圧VPDが印加されるようになっている。一方、MOSトランジスタT2のソースには、バイアス供給ライン9(このバイアス供給ライン9は図1の9−1、9−2、…、9−mに対応する)を通じて電圧発生回路10x(図1の電圧発生回路10に対応する)で発生した出力電圧が印加される。又、MOSトランジスタT1のゲートに信号φSが入力され、MOSトランジスタT4のゲートには信号φVが入力される。
【0039】
このような構成の画素を有する固体撮像装置に設けられる電圧発生回路10xについて、以下に説明する。図4は、本実施形態の固体撮像装置に設けられた電圧発生回路10xの内部構成を示すブロック図である。
【0040】
図4に示す電圧発生回路10xは、フォトダイオードPdとMOSトランジスタT10と反転型バッファB1とで構成される遮光画素10aと、遮光画素10aで発生した電圧VPS-Lと電圧VPS-Lより高い電圧で画素G11〜Gmn内のMOSトランジスタT2をサブスレッショルド領域で動作させるための電圧VPS-Hとを入力される信号φVPSによって選択して出力するドライブ回路10bとを有する。
【0041】
そして、遮光画素10aにおいて、カソードに直流電圧VDAが印加されたフォトダイオードPdのアノードに、MOSトランジスタT10のドレインとゲート及び反転型バッファB1の入力側が接続される。又、MOSトランジスタT10のソースには直流電圧VSAが印加される。又、反転型バッファB1からの出力電圧VPS-Lがドライブ回路10bに与えられる。このような構成の遮光画素10aは、フォトダイオードPdの感光部に光が入射されないように、アルミニウム膜などで遮光されている。
【0042】
更に、このように遮光画素10aが構成されるとき、反転型バッファB1の構成は、例えば、図5のようにしても構わない。即ち、反転型バッファB1は、MOSトランジスタT10のゲート及びドレインの接続ノードにゲートが接続されるとともにドレインに直流電圧VDBが印加されたPチャネルのMOSトランジスタ11と、MOSトランジスタT11のソースに一端が接続されるとともに他端に直流電圧VSBが印加された抵抗Rとで構成される。
【0043】
図4のように電圧発生回路10が構成されるとき、遮光画素10a内のフォトダイオードPd及びMOSトランジスタT10が、固体撮像装置の素子温度を検出する検温部として働く。即ち、素子温度が低くなると、フォトダイオードPdの暗電流が小さくなるとともに、MOSトランジスタT10の閾値電圧が低くなるため、MOSトランジスタT10のゲート電圧が低くなる。逆に、素子温度が高くなると、フォトダイオードPdの暗電流が大きくなるとともに、MOSトランジスタT10の閾値電圧が高くなるため、MOSトランジスタT10のゲート電圧が高くなる。よって、反転型バッファB1に入力されるMOSトランジスタT10のゲート電圧が、素子温度に応じて変遷する。
【0044】
このように、フォトダイオードPd及びMOSトランジスタT10が動作するとき、図5のような構成の反転型バッファB1は、素子温度が低く、MOSトランジスタT10のゲート電圧が低くなると、MOSトランジスタT11を流れる電流が大きくなるため、抵抗Rに発生する電圧が高くなり、出力電圧VPS-Lが高くなる。逆に、素子温度が高く、MOSトランジスタT10のゲート電圧が高くなると、MOSトランジスタT11を流れる電流が小さくなるため、抵抗Rに発生する電圧が低くなり、出力電圧VPS-Lが低くなる。
【0045】
次に、図3のように構成された画素G11〜Gmnの動作について、説明する。電圧発生回路10x内のドライブ回路10bに与える信号φVPSがローレベルとされて、MOSトランジスタT2のゲート電圧がリセットされ、信号φVPSをハイレベルとしてMOSトランジスタT2のソースに直流電圧VPS-Hが印加された後、信号φSがハイレベルとされてMOSトランジスタT1がONとされると、撮像動作が開始する。このとき、フォトダイオードPDに光が入射すると光電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッショルド特性により、前記光電流を自然対数的に変換した値の電圧がMOSトランジスタT2,T3のゲートに発生する。
【0046】
そして、パルス信号φVを与えてMOSトランジスタT4をONとすると、MOSトランジスタT3のゲート電圧より増幅されたドレイン電流が、MOSトランジスタT3,T4を介して出力信号線6に導出される。この出力信号線6に導出されるMOSトランジスタT3のドレイン電流は、光電流に対して自然対数的に比例した値となる。又、このとき、MOSトランジスタT3及びMOSトランジスタQ1(図1)の導通時抵抗とそれらを流れる電流によって決まるMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、信号として出力信号線6に現れる。このようにして信号が読み出された後、MOSトランジスタT4がOFFとされる。このとき出力信号線6に現れるドレイン電圧が画像データとしてサンプルホールド回路11(図1)に与えられてサンプルホールドされる。
【0047】
このように撮像動作が成されると、次に、リセット動作が行われる。このリセット動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。上述したように、パルス信号φVが与えられ、画像データが出力されてサンプルホールド回路11にサンプルホールドされると、まず、信号φSをローレベルとして、MOSトランジスタT1をOFFとして、フォトトランジスタPDとMOSトランジスタT2との電気的な接続を切断する。このとき、MOSトランジスタT2のソース側より負の電荷が流れ込み、MOSトランジスタT2のゲート及びドレイン、そしてMOSトランジスタT3のゲートに蓄積された正の電荷が再結合される。
【0048】
このようにリセットされると、MOSトランジスタT2のドレイン及びゲート下領域のポテンシャルがある値になると、そのリセットされる速度が遅くなる。よって、次に、電圧発生回路10x内のドライブ回路10bに与える電圧φVPSをローレベルとして、MOSトランジスタT2のソースに遮光画素10aからの出力電圧VPS-Lを印加するようにする。このように、MOSトランジスタT2のソースに与える電圧を直流電圧VPS-Hから直流電圧VPS-Lに変換して、低くすることで、MOSトランジスタT2のソースから流入する負の電荷の量を増加させる。よって、MOSトランジスタT2のゲート及びドレイン、そしてMOSトランジスタT3のゲートに蓄積された正の電荷が速やかに再結合される。
【0049】
そして、MOSトランジスタT2のドレイン及びゲート下領域がリセットされると、電圧発生回路10x内のドライブ回路10bに与える電圧φVPSをハイレベルとして、MOSトランジスタT2のソースに直流電圧VPS-Hを印加する。そして、パルス信号φVを与えることによって、MOSトランジスタT4をONとすることで、リセット時のMOSトランジスタT3のゲート電圧に応じたドレイン電流が、MOSトランジスタT3,T4を介して、出力信号線6に導出される。よって、このときMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、補正データとしてサンプルホールド回路11に出力されてサンプルホールドされる。そして、MOSトランジスタT4をOFFとした後、信号φSをハイレベルとして、MOSトランジスタT1をONとして、次の撮像動作に備える。
【0050】
このように動作させたとき、リセット後のMOSトランジスタT2のゲート下領域のポテンシャルが、MOSトランジスタT2のソースに印加される電圧発生回路10xからの出力電圧VPS-Lによって決定される。このとき、素子温度が低いときは、出力電圧VPS-Lが高くなるため、従来のように、常温時と同一の直流電圧をMOSトランジスタT2のソースに与えて、リセット後のMOSトランジスタT2のゲート下領域のポテンシャルが低くなるのを、MOSトランジスタT2のソースに常温時よりも高い電圧である出力電圧VPS-Lを与えることで防ぐことができる。
【0051】
又、素子温度が高いときは、出力電圧VPS-Lが低くなるため、従来のように、常温時と同一の直流電圧をMOSトランジスタT2のソースに与えて、リセット後のMOSトランジスタT2のゲート下領域のポテンシャルが高くなるのを、MOSトランジスタT2のソースに常温時よりも低い電圧である出力電圧VPS-Lを与えることで防ぐことができる。そのため、リセット後のMOSトランジスタT2のゲート下領域のポテンシャルが素子温度に係わらずほぼ一定の状態となる。
【0052】
このように、電圧発生回路10xにおいて、画素G11〜Gmnと同様の温度特性を有する遮光画素10aで検温し、その検温した温度に応じた電圧をリセット時に画素G11〜GmnのMOSトランジスタT2のソースに与えることで、各画素の出力バラツキの要因となる素子温度の影響を低減することができる。
【0053】
<第2の実施形態>
図1に示した固体撮像装置の各画素に適用される第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態に使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路図である。尚、図3に示す画素と同一の目的で使用される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0054】
図7に示す画素は、第1の実施形態(図3)の構成の画素に、MOSトランジスタT2のゲート及びドレインの接続ノードにソースが接続されたMOSトランジスタT5を追加された構成となる。このとき、MOSトランジスタT2のソースには、直流電圧VPSが印加され、MOSトランジスタT5のドレインには、バイアス供給ライン9を通じて電圧発生回路10y(図1の電圧発生回路10に対応する)で発生した出力電圧が印加される。そして、MOSトランジスタT5のゲートに信号φSWが与えられる。その他の構成は、図3の画素と同様である。又、尚、MOSトランジスタT5は、MOSトランジスタT1〜T4と同様、NチャネルのMOSトランジスタでバックゲートが接地されている。
【0055】
このような構成の画素を有する固体撮像装置に設けられる電圧発生回路の構成は、図8のようになる。尚、図8の電圧発生回路において、図4の電圧発生回路と同一の目的で使用される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0056】
図8に示す電圧発生回路10yは、第1の実施形態(図4)における電圧発生回路10xから、ドライバ回路10bが削除された構成となる。即ち、遮光画素10aの反転型バッファB1より出力される出力電圧が、常に、MOSトランジスタT5のドレインに印加される。その他の構成は、図4の電圧発生回路10xと同様である。このとき、遮光画素10aから出力される出力電圧VDが、MOSトランジスタT5のドレインに印加される。そして、この出力電圧VDは、図4の電圧発生回路10xからの出力電圧VPS-Lと同様、温度が高いときは常温時と比べて低くなり、又、温度が低いときは常温時と比べて高くなる。
【0057】
このように、固体撮像装置内の画素G11〜Gmn及び電圧発生回路10yが構成されるときの動作について、以下に説明する。パルス信号φSWがMOSトランジスタT5のゲートに与えられて、MOSトランジスタT2のゲート電圧がリセットされた後、信号φSがハイレベルとされて、MOSトランジスタT1がONとされると、撮像動作が開始する。このとき、フォトダイオードPDに光が入射すると光電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッショルド特性により、前記光電流を自然対数的に変換した値の電圧がMOSトランジスタT2,T3のゲートに発生する。
【0058】
そして、パルス信号φVを与えてMOSトランジスタT4をONとすると、MOSトランジスタT3のゲート電圧より増幅されたドレイン電流が、MOSトランジスタT3,T4を介して出力信号線6に導出される。よって、出力信号線6に現れる光電流に対して自然対数的に比例したMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、画像データとしてサンプルホールド回路11(図1)に与えられてサンプルホールドされる。
【0059】
このように撮像動作が成されると、次に、リセット動作が行われる。このリセット動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。上述したように、パルス信号φVが与えられ、画像データが出力されてサンプルホールド回路11にサンプルホールドされると、まず、信号φSをローレベルとして、MOSトランジスタT1をOFFとする。
【0060】
そして、次に、信号φSWをハイレベルとすることによってMOSトランジスタT5をONとすることで、MOSトランジスタT2のゲートに、電圧発生回路10yからの出力電圧VDを印加する。よって、MOSトランジスタT2が、ゲートに印加される出力電圧VDに応じて、そのゲート下領域がリセットされる。このようにリセットされると、信号φSWをローレベルとしてMOSトランジスタT5をOFFとした後、パルス信号φVをMOSトランジスタT4のゲートに与えて、リセット時の出力を出力信号線6を通じて、サンプルホールド回路11に出力して補正データとしてサンプルホールドする。その後、信号φSをハイレベルとして、次の撮像動作に備える。
【0061】
このように動作させたとき、リセット後のMOSトランジスタT2のゲート下領域のポテンシャルが、MOSトランジスタT2のゲートにMOSトランジスタT5を介して印加される電圧発生回路10yからの出力電圧VDによって決定される。よって、第1の実施形態のように、素子温度が低いときは出力電圧VDが高くなるため、ゲート下領域のポテンシャルが低くなるのを防ぎ、又、素子温度が高いときは出力電圧VDが低くなるため、ゲート下領域のポテンシャルが高くなるのを防ぐ。そのため、リセット後のMOSトランジスタT2のゲート下領域のポテンシャルが素子温度に係わらずほぼ一定の状態となる。
【0062】
このように、電圧発生回路10yにおいて、画素G11〜Gmnと同様の温度特性を有する遮光画素10aで検温し、その検温した温度に応じた電圧をリセット時に画素G11〜GmnのMOSトランジスタT2のゲートに与えることで、各画素の出力バラツキの要因となる素子温度の影響を低減することができる。
【0063】
<第3の実施形態>
図1に示した固体撮像装置の各画素に適用される第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図10は、本実施形態に使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路図である。尚、図3に示す画素と同一の目的で使用される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0064】
図10に示す画素において、フォトダイオードPDのカソードにMOSトランジスタT1のソースが接続され、このMOSトランジスタT1のドレインにMOSトランジスタT3のゲート及びMOSトランジスタT6のソース及びMOSトランジスタT7のドレインが接続される。尚、MOSトランジスタT6,T7は、それぞれ、MOSトランジスタT1,T3,T4と同様、NチャネルのMOSトランジスタでバックゲートが接地されている。
【0065】
フォトダイオードPDのアノードには直流電圧VPSが印加される。そして、MOSトランジスタT6は、そのドレインに直流電圧VPDが印加されるとともに、そのゲートにバイアス供給ライン9を通じて電圧発生回路10z(図1の電圧発生回路10に対応する)で発生した出力電圧VPGが印加される。又、MOSトランジスタT7は、そのソースに直流電圧RLが印加され、そのゲートに信号φRSが入力される。その他の構成は、第1の実施形態(図3)の画素と同様である。
【0066】
このような構成の画素を有する固体撮像装置に設けられる電圧発生回路の構成は、図11のようになる。尚、図11の電圧発生回路において、図8の電圧発生回路と同一の目的で使用される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0067】
図11に示す電圧発生回路10zは、フォトダイオードPdとMOSトランジスタT20と反転型バッファB2とで構成される遮光画素10cで構成される。そして、遮光画素10cにおいて、アノードに直流電圧VSCが印加されたフォトダイオードPdのカソードに、MOSトランジスタT20のソース及び反転型バッファB2の入力側が接続される。又、MOSトランジスタT20は、そのドレインに直流電圧VDCが、又、そのゲートに直流電圧VGAが印加されることで、サブスレッショルド領域で動作するようにバイアスされる。このような構成の遮光画素10cは、フォトダイオードPdの感光部に光が入射されないように、アルミニウム膜などで遮光されている。
【0068】
図11のように電圧発生回路10zが構成されるとき、遮光画素10c内のフォトダイオードPd及びMOSトランジスタT20が、固体撮像装置の素子温度を検出する検温部として働く。即ち、素子温度が低くなると、フォトダイオードPdの暗電流が小さくなるとともに、MOSトランジスタT20の閾値電圧が低くなるため、MOSトランジスタT20のソース電圧が高くなる。逆に、素子温度が高くなると、フォトダイオードPdの暗電流が大きくなるとともに、MOSトランジスタT20の閾値電圧が高くなるため、MOSトランジスタT20のソース電圧が低くなる。よって、反転型バッファB2に入力されるMOSトランジスタT20のゲート電圧が、素子温度に応じて変遷する。
【0069】
このように、フォトダイオードPd及びMOSトランジスタT20が動作するため、反転型バッファB2からの出力電圧VPGは、素子温度が低く、MOSトランジスタT20のソース電圧が高くなると、低くなり、又、素子温度が高く、MOSトランジスタT20のソース電圧が低くなると、高くなる。
【0070】
次に、図10のように構成された画素G11〜Gmnの動作について、説明する。MOSトランジスタT7のゲートにパルス信号φRSが与えられて、MOSトランジスタT6のソース電圧がリセットされた後、信号φSがハイレベルとされてMOSトランジスタT1がONとされると、撮像動作が開始する。
【0071】
このとき、フォトダイオードPDに光が入射すると光電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッショルド特性により、光電流を自然対数的に変換した値の電圧がMOSトランジスタT6のソース及びMOSトランジスタT3のゲートに発生する。尚、このとき、フォトダイオードPDで発生した負の光電荷がMOSトランジスタT6のソースに流れ込むため、強い光が入射されるほどMOSトランジスタT6のソース電圧が低くなる。
【0072】
そして、パルス信号φVを与えてMOSトランジスタT4をONとすると、MOSトランジスタT3のゲート電圧より増幅されたドレイン電流が、MOSトランジスタT3,T4を介して出力信号線6に導出される。よって、出力信号線6に現れる光電流に対して自然対数的に比例したMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、画像データとしてサンプルホールド回路11(図1)に与えられてサンプルホールドされる。
【0073】
このように撮像動作が成されると、次に、リセット動作が行われる。このリセット動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。上述したように、パルス信号φVが与えられ、画像データが出力されてサンプルホールド回路11にサンプルホールドされると、まず、信号φSをローレベルとして、MOSトランジスタT1をOFFとする。
【0074】
そして、次に、信号φRSをハイレベルとすることによってMOSトランジスタT7をONとすることで、MOSトランジスタT6のソースに、直流電圧RLを印加する。よって、MOSトランジスタT6が、直流電圧RLに応じて、そのソース電圧がリセットされる。このようにリセットされると、信号φRSをローレベルとしてMOSトランジスタT7をOFFとした後、パルス信号φVをMOSトランジスタT4のゲートに与えて、リセット時の出力を出力信号線6を通じて、サンプルホールド回路11に出力して補正データとしてサンプルホールドする。その後、信号φSをハイレベルとして、次の撮像動作に備える。
【0075】
このように動作させたとき、リセット後のMOSトランジスタT6のソース電圧が一定であるため、MOSトランジスタT6のゲート下領域・ソース間のポテンシャルが、MOSトランジスタT6のゲートに常に印加される電圧発生回路10zからの出力電圧VPGによって決定される。このとき、素子温度が低いときは、出力電圧VPGが低くなるため、従来のように、常温時と同一の直流電圧をMOSトランジスタT6のゲートに与えて、リセット後のMOSトランジスタT6のゲート下領域のポテンシャルが高くなるのを、MOSトランジスタT6のゲートに常温時よりも低い電圧である出力電圧VPGを与えることで防ぐことができる。
【0076】
又、素子温度が高いときは、出力電圧VPGが高くなるため、従来のように、常温時と同一の直流電圧をMOSトランジスタT6のゲートに与えて、リセット後のMOSトランジスタT6のゲート下領域のポテンシャルが低くなるのを、MOSトランジスタT6のゲートに常温時よりも高い電圧である出力電圧VPGを与えることで防ぐことができる。そのため、リセット後のMOSトランジスタT6のゲート下領域・ソース間のポテンシャルが素子温度に係わらずほぼ一定の状態となる。
【0077】
このように、電圧発生回路10zにおいて、画素G11〜Gmnと同様の温度特性を有する遮光画素10cで検温し、その検温した温度に応じた電圧を常に画素G11〜GmnのMOSトランジスタT6のゲートに与えることで、各画素の出力バラツキの要因となる素子温度の影響を低減することができる。
【0078】
<第4の実施形態>
図1に示した固体撮像装置の各画素に適用される第4の実施形態について、図面を参照して説明する。図13は、本実施形態に使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路図である。尚、図10に示す画素と同一の目的で使用される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0079】
図13に示す画素は、第3の実施形態(図10)から、MOSトランジスタT7を削除した構成となる。このとき、MOSトランジスタT6のドレインには、信号φVPDが入力される。その他の構成は図10の画素と同様である。又、MOSトランジスタT6のゲートに接続される電圧発生回路10zは、第3の実施形態と同様、図11に示す構成の電圧発生回路である。尚、MOSトランジスタT6をサブスレッショルド領域で動作させるための電圧を第1電圧とし、MOSトランジスタT6の閾値のバラツキを検出するために、直流電圧VPSに略等しい値となる電圧を第2電圧とする。
【0080】
以下に、図13のように構成された画素G11〜Gmnの動作について、説明する。MOSトランジスタT6のドレインに与えられる信号φVPDが第2電圧とされて、MOSトランジスタT6のソース電圧がリセットされ、信号φVPDが第1電圧とされた後、信号φSがハイレベルとされてMOSトランジスタT1がONとされると、撮像動作が開始する。このとき、フォトダイオードPDに光が入射すると光電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッショルド特性により、光電流を自然対数的に変換した値の電圧がMOSトランジスタT6のソース及びMOSトランジスタT3のゲートに発生する。
【0081】
そして、パルス信号φVを与えてMOSトランジスタT4をONとすると、MOSトランジスタT3のゲート電圧より増幅されたドレイン電流が、MOSトランジスタT3,T4を介して出力信号線6に導出される。よって、出力信号線6に現れる光電流に対して自然対数的に比例したMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、画像データとしてサンプルホールド回路11(図1)に与えられてサンプルホールドされる。
【0082】
このように撮像動作が成されると、次に、リセット動作が行われる。このリセット動作について、図14のフローチャートを参照して説明する。上述したように、パルス信号φVが与えられ、画像データが出力されてサンプルホールド回路11にサンプルホールドされると、まず、信号φSをローレベルとして、MOSトランジスタT1をOFFとする。
【0083】
そして、次に、信号φVPDを第2電圧にすることによって、MOSトランジスタT6にドレイン側より負の電荷を流入させた後、信号φVPDを第1電圧に戻して、MOSトランジスタT6のソースに負の電荷を蓄積させる。このMOSトランジスタT6のソースに蓄積された負の電荷量が、MOSトランジスタT6の閾値に応じた値となる。
【0084】
よって、MOSトランジスタT3のゲートにMOSトランジスタT6の閾値電圧に応じた電圧が現れる。このとき、パルス信号φVをMOSトランジスタT4のゲートに与えて、MOSトランジスタT6の閾値電圧に比例したリセット時の出力を出力信号線6を通じて、サンプルホールド回路11に出力して補正データとしてサンプルホールドする。その後、信号φSをハイレベルとして、次の撮像動作に備える。
【0085】
このように動作させたとき、リセット後のMOSトランジスタT6のソース電圧が、MOSトランジスタT6のゲートに常に印加される電圧発生回路10zからの出力電圧VPGと直流電圧VPDの第1電圧との差及びMOSトランジスタT6の閾値電圧によって決定される。このとき、素子温度が低いときは、出力電圧VPGが低くなるため、出力電圧VPGと直流電圧VPDの差を大きくして、低くなったMOSトランジスタのT6の閾値電圧の影響を低減させる。又、素子温度が高いときは、出力電圧VPGが高くなるため、出力電圧VPGと直流電圧VPDの差を小さくして、高くなったMOSトランジスタのT6の閾値電圧の影響を低減させる。
【0086】
このように、電圧発生回路10zにおいて、画素G11〜Gmnと同様の温度特性を有する遮光画素10cで検温し、その検温した温度に応じた電圧を常に画素G11〜GmnのMOSトランジスタT6のゲートに与えることで、各画素の出力バラツキの要因となる素子温度の影響を低減することができる。
【0087】
<第5の実施形態>
図1に示した固体撮像装置の各画素に適用される第5の実施形態について、図面を参照して説明する。図15は、本実施形態に使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路図である。尚、図13に示す画素と同一の目的で使用される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0088】
図15に示す画素は、第4の実施形態(図13)から、MOSトランジスタT1を削除した構成となる。即ち、MOSトランジスタT6のソースに、フォトダイオードPDのカソードが接続される。その他の構成は図13の画素と同様である。又、MOSトランジスタT6のゲートに接続される電圧発生回路10zは、第3及び第4の実施形態と同様、図11に示す構成の電圧発生回路である。
【0089】
このように構成された画素G11〜Gmnの動作は、図13に示す画素とほぼ同様の動作を行う。即ち、図16のタイミングチャートのように、パルス信号φVがMOSトランジスタT4のゲートに与えられて、画像データがサンプルホールド回路11(図1)に与えられてサンプルホールドされると、まず、信号φVPDが第2電圧とされる。そして、信号φVPDを第1電圧に戻すことによって、MOSトランジスタT6のソースに負の電荷を蓄積し、このときにパルス信号φVを与えてMOSトランジスタT4をONにして、MOSトランジスタT6のソース電圧に基づいて得られる補正データがサンプルホールド回路11に与えられてサンプルホールドされる。
【0090】
尚、本実施形態において、第4の実施形態における画素からMOSトランジスタT1を削除した構成の画素が設けられる固体撮像装置としたが、第1〜第3の実施形態それぞれにおける画素からMOSトランジスタT1を削除した構成の画素が設けられた固体撮像装置としても構わない。このように、各実施形態の画素からMOSトランジスタT1を削除した構成の画素とすることによって、構成がシンプルになり画素サイズを小さくすることができる。
【0091】
又、第1〜第5の実施形態において、MOSトランジスタT3のソースにキャパシタなどの積分回路を接続し、MOSトランジスタT4がONすることによって、積分回路で積分された値となる電気信号を出力するようにしても構わない。この積分回路を設けることによって、光源の変動成分や高周波ノイズなどが積分回路で吸収されて除去される。更に、固体撮像装置を構成する素子として、NチャネルのMOSトランジスタの代わりに、逆極性のPチャネルのMOSトランジスタを利用しても構わない。
【0092】
更に、上記各実施形態において、電圧発生回路は上記のものに限定されず、種々の構成のものを採用することができる。例えば、第1の実施形態や第2の実施形態においては、素子温度が下がればその出力が上がるものであれば良く、図11のように図4や図8とはフォトダイオードの極性が逆のものであっても良いし、第3の実施形態や第4の実施形態においては、素子温度が下がればその出力が下がるものであれば良く、図4のように図11とはフォトダイオードの極性が逆のものであっても良い。
【0093】
【発明の効果】
本発明によると、電圧発生回路より固体撮像装置の素子温度を検温することが可能であり、各画素のサブスレッショルド領域で動作するトランジスタに与える電圧を素子温度に応じて変化させることができる。即ち、トランジスタのポテンシャル状態を素子温度に関わらず、ほぼ一定とすることができるので、固体撮像装置からの出力を、素子温度によって変化する感光素子の暗電流やトランジスタの閾値電圧などによる影響が低減された出力とすることができる。よって、被写体の照度の対数変換値と画素からの電気信号の出力レベルとの間での線形性が、素子温度変化に依存することなく保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である二次元固体撮像装置の全体の構成を説明するためのブロック回路図。
【図2】図1の一部の回路図。
【図3】本発明の第1の実施形態の1画素の構成を示す回路図。
【図4】本発明の第1の実施形態の電圧発生回路の構成を示す回路図。
【図5】図4の電圧発生回路内の反転型バッファの構成を示す回路図。
【図6】第1の実施形態で使用する画素の各素子に与える信号のタイミングチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態の1画素の構成を示す回路図。
【図8】本発明の第2の実施形態の電圧発生回路の構成を示す回路図。
【図9】第2の実施形態で使用する画素の各素子に与える信号のタイミングチャート。
【図10】本発明の第3の実施形態の1画素の構成を示す回路図。
【図11】本発明の第3〜第5の実施形態の電圧発生回路の構成を示す回路図。
【図12】第3の実施形態で使用する画素の各素子に与える信号のタイミングチャート。
【図13】本発明の第4の実施形態の1画素の構成を示す回路図。
【図14】第4の実施形態で使用する画素の各素子に与える信号のタイミングチャート。
【図15】本発明の第5の実施形態の1画素の構成を示す回路図。
【図16】第5の実施形態で使用する画素の各素子に与える信号のタイミングチャート。
【図17】固体撮像装置に設けられた画素内の一部の構成を示す回路図。
【図18】被写体の照度と固体撮像装置の出力との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
G11〜Gmn 画素
2 垂直走査回路
3 水平走査回路
4−1〜4−n 行選択線
6−1〜6−m 出力信号線
7 直流電圧線
8 ライン
9−1〜9−m バイアス供給ライン
10 電圧発生回路
11 サンプルホールド回路
12 出力回路
PD,Pd,P フォトダイオード
T1〜T7,T10,T11,T20,T MOSトランジスタ
Claims (14)
- 入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と該感光素子からの電気信号が入力されるとともにサブスレッショルド領域で動作するトランジスタとを備えて前記電気信号を自然対数的に変換する光電変換部を有する複数の画素から成る固体撮像装置において、
前記固体撮像装置の温度に応じた電圧を出力する電圧発生回路を有し、
該電圧発生回路から出力される電圧によって、前記トランジスタをバイアスすることによって、前記トランジスタのポテンシャル状態を設定することを特徴とする固体撮像装置。 - 前記電圧発生回路が、前記光電変換部と同一の構成の検温部を有するとともに、該検温部に光が入射されないように遮光されていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
- 入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子の一方の電極に第1電極と制御電極が接続された第1トランジスタとを有し、前記電気信号に対して自然対数的に変換した電気信号を前記第1トランジスタの制御電極より出力する複数の画素と、
固体撮像装置の温度に応じた前記複数の画素をリセットするための第1電圧又は前記第1トランジスタをサブスレッショルド領域で動作させるための第2電圧のいずれかを前記第1トランジスタの第2電極へ出力する電圧発生回路と、
を有し、
前記画素がリセットされるとき、前記電圧発生回路から前記第1トランジスタの第2電極に前記第1電圧が印加され、
又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記電圧発生回路から前記第1トランジスタの第2電極に前記第2電圧が印加されることを特徴とする固体撮像装置。 - 前記電圧発生回路が、
前記画素内に設けられた前記感光素子と性質が同一の感光素子と、
該感光素子の一方の電極に第1電極と制御電極が接続された第1トランジスタと、
該第1トランジスタの第1電極と制御電極との接続ノードに入力側が接続されて、前記第1電圧を出力する反転型バッファと、
前記第1電圧と前記第2電圧とを選択して出力するドライブ回路と、
を有し、
前記感光素子に光が入射されないように遮光されていることを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。 - 入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子の一方の電極に第1電極と制御電極が接続されるとともにサブスレッショルド領域で動作するようにバイアスされた第1トランジスタと、前記第1トランジスタの制御電極に第2電極が接続された第2トランジスタとを有し、前記電気信号に対して自然対数的に変換した電気信号を前記第1トランジスタの制御電極より出力する複数の画素と、
固体撮像装置の温度に応じた電圧を前記第2トランジスタの第1電極へ出力する電圧発生回路と、
を有し、
前記画素がリセットされるとき、前記第2トランジスタがONとされて、前記電圧発生回路からの電圧が前記第1トランジスタの制御電極に印加され、
又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記第2トランジスタがOFFとされることを特徴とする固体撮像装置。 - 前記電圧発生回路が、
前記画素内に設けられた前記感光素子と性質が同一の感光素子と、
該感光素子の一方の電極に第1電極と制御電極が接続された第1トランジスタと、
該第1トランジスタの第1電極と制御電極との接続ノードに入力側が接続されて、前記画素内の前記第2トランジスタの第1電極へ電圧出力する反転型バッファと、
を有し、
前記感光素子に光が入射されないように遮光されていることを特徴とする請求項5に記載の固体撮像装置。 - 前記画素が、前記感光素子の一方の電極に第1電極が接続されるとともに、前記第1トランジスタの第1電極及び制御電極に第2電極が接続された第3トランジスタを有し、
前記画素がリセットされるとき、前記第3トランジスタがOFFとされ、又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記第3トランジスタがONとされることを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 前記画素が、前記第1トランジスタの第1電極及び制御電極に制御電極が接続され、前記第1トランジスタの制御電極に現れる電圧を増幅して第2電極より出力する第4トランジスタを有することを特徴とする請求項3〜請求項7のいずれかに記載の固体撮像装置。
- 入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子の一方の電極に第2電極が接続されるとともにサブスレッショルド領域で動作するようにバイアスされた第1トランジスタと、前記第1トランジスタの第2電極に第1電極が接続されるとともにリセット用の直流電圧が第2電極に印加された第2トランジスタとを有し、前記電気信号に対して自然対数的に変換した電気信号を前記第1トランジスタの第2電極より出力する複数の画素と、
固体撮像装置の温度に応じた電圧を前記第1トランジスタの制御電極へ出力する電圧発生回路と、
を有し、
前記画素がリセットされるとき、前記第2トランジスタがONとされ、又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記第2トランジスタがOFFとされることを特徴とする固体撮像装置。 - 前記電圧発生回路が、
前記画素内に設けられた前記感光素子と性質が同一の感光素子と、
該感光素子の一方の電極に第2電極が接続された第1トランジスタと、
該第1トランジスタの第2電極に入力側が接続され、前記画素内の前記第1トランジスタの制御電極へ電圧出力する反転型バッファと、
を有し、
前記感光素子に光が入射されないように遮光されていることを特徴とする請求項9に記載の固体撮像装置。 - 入射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子と、該感光素子の一方の電極に第2電極が接続されるとともにサブスレッショルド領域で動作するようにバイアスされた第1トランジスタとを有し、前記電気信号に対して自然対数的に変換した電気信号を前記第1トランジスタの第2電極より出力する複数の画素と、
固体撮像装置の温度に応じた電圧を前記第1トランジスタの制御電極へ出力する電圧発生回路と、
を有し、
前記第1トランジスタの第1電極に印加される電圧が変化されることによって前記画素がリセットされることを特徴とする固体撮像装置。 - 前記電圧発生回路が、
前記画素内に設けられた前記感光素子と性質が同一の感光素子と、
該感光素子の一方の電極に第2電極が接続された第1トランジスタと、
該第1トランジスタの第2電極に入力側が接続され、前記画素内の前記第1トランジスタの制御電極へ電圧出力する反転型バッファと、
を有し、
前記感光素子に光が入射されないように遮光されていることを特徴とする請求項11に記載の固体撮像装置。 - 前記画素が、前記第1トランジスタの第2電極に第1電極が接続されるとともに、前記感光素子の一方の電極に第2電極が接続された第3トランジスタを有し、
前記画素がリセットされるとき、前記第3トランジスタがOFFとされ、又、前記画素が撮像動作を行うとき、前記第3トランジスタがONとされることを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれかに記載の固体撮像装置。 - 前記画素が、前記第1トランジスタの第2電極に制御電極が接続され、前記第1トランジスタの第2電極に現れる電圧を増幅して第2電極より出力する第4トランジスタを有することを特徴とする請求項9〜請求項13のいずれかに記載の固体撮像装置。
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