JP5322816B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置における黒基準画素(OB画素)のノイズ低減技術に関する。
近年、撮像素子の進歩により電子スチルカメラやビデオカメラなどの撮像装置の発展が著しい。CMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサに代表される撮像素子は、画素が行方向および列方向に複数配列された画素配列を備え、感光画素が配された有効画素領域と遮光された黒基準画素(OB画素)が配されたOB領域とから構成される。これら撮像素子を用いた撮像装置においては、温度などの条件変動に伴って大きく変動する暗電流のDC分や、電源変動に伴う信号の低周波変動を取り除くためにOB画素を用いたOBクランプ回路が設けられている。
このようなOBクランプのクランプ基準(黒基準)としては原理的には垂直(V)OBを用いても、水平(H)OBを用いてもよい。ただし、OBクランプ回路の方式を問わず、OB領域からは正常な画素出力が出力されていることが前提である。OB領域にいわゆる画素欠陥が存在した場合はクランプ情報の中に本来のOB画素情報以外の情報が混入してしまうため、クランプが誤動作して画質劣化を生じさせてしまう。特に、HOBクランプを採用している場合には、該当ラインだけがその上下のラインとは異なった誤クランプ(クランプずれ)を生じるため、信号レベル差が横スジ状のノイズとなって極めて目立ち易く、僅かな欠陥の存在が画質不良の原因となるものである。
さらに、OB画素で発生するノイズも横スジノイズの原因になるため、可能な限り多くのOB画素を用いてHOBクランプを行うことが必要である。このため、以下のような方法が提案されている。特許文献1に示された技術では、撮像素子の画素欠陥に関して、OB領域における欠陥判定レベルを通常の有効画素領域よりも厳しくすることにより、撮像装置の使用条件(温度・露出時間)の範囲内で、OB画素欠陥によってOBクランプに際して発生する画質劣化を防止する方法が提案されている。しかしながら、この方法では、OB領域における欠陥判定レベルを通常の有効画素領域よりも厳しくするため、撮像素子の歩留まりを低下させ、コストアップになるという問題がある。
また、特許文献2に示された技術では、OB領域が、光電変換部を持つ第1のOB画素と光電変換部を持たない第2のOB画素とから構成されている撮像素子において、光電変換部で発生する画素欠陥を含まない第2のOB画素で安定したHOBクランプを行い、第1のOB画素の平均値を信号処理回路で用いることで暗電流のDC分を取り除く方法が提案されている。さらに、特許文献3には、特許文献2のOB領域と同様の構成をCMOSイメージセンサに適用した構成が記載されている。
また、CMOSイメージセンサを用いた撮像装置においては、画素毎に持つ画素内アンプの増幅トランジスタのしきい値ばらつきによって発生する画素むらを除去するために、垂直信号線毎にサンプルホールド回路とスイッチトランジスタからなるノイズ除去回路を備えている。しかしながら、これら垂直信号線毎に備える回路のトランジスタのしきい値ばらつきが原因となり、列毎に異なるノイズが発生し、再生画像上で縦スジノイズとなるという新たな問題が生じる。
そこで、この縦スジノイズを除去するために、以下のような方法が提案されている。特許文献4および5に示された技術では、読み出したVOB領域の複数OBライン信号を列毎に加算処理することで1ライン分の補正信号を作成し、有効画素領域の有効画素ライン信号から減算することで、縦スジノイズを除去する方法が提案されている。
特開2001−268448号公報 特開2002−064196号公報 特開2003−134400号公報 特開2000−261730号公報 特開2006−025146号公報
近年の多画素化および半導体微細加工技術の進歩により、撮像素子の画素面積は縮小化される傾向にある。これに応じて、画素に含まれる各素子も微細化される。例えば、光電変換部で発生した電荷に応じた信号を増幅するためのMOSトランジスタである画素内アンプの増幅トランジスタが微細化された場合を考える。
ここで、増幅トランジスタのゲート幅をW、ゲート長をL、単位面積あたりのゲート絶縁膜容量をCoxとすると、増幅トランジスタで発生するランダム性のノイズは、(W×L×Cox)の平方根に反比例することが知られている。すなわち、増幅トランジスタが微細化されて、ゲート幅あるいはゲート長が小さくなると、増幅トランジスタで発生するランダム性のノイズが増加する。これにより、CMOSイメージセンサを用いた撮像装置においても、上述のように、画素面積が縮小化された場合、有効画素領域およびOB領域における画素内アンプの増幅トランジスタで発生するランダム性のノイズが増加する。
そこで、特許文献2および特許文献3においては、HOB領域から読み出される黒基準信号を用いてクランプ動作を実施するので、黒基準信号に含まれる画素内アンプの増幅トランジスタで発生するノイズの量が増加すると、そのクランプ精度が低下する。そして、画質劣化を起こしてしまうという問題が発生する。この問題は、HOB領域の画素数を増やすことで改善されるが、撮像素子の面積が増えるという別の問題を起こしてしまう。
また、特許文献4および特許文献5においては、VOB領域から読み出される黒基準信号を用いて有効画素領域から読み出された信号の縦スジノイズを補正する。そのため、黒基準信号に含まれる画素内アンプの増幅トランジスタで発生するノイズの量が増加すると、その補正精度が低下し、画質劣化を起こしてしまうという問題が発生する。この問題も、使用するVOB領域のライン数を増やせば増やすほど補正信号の精度を高めることができるが、一般の撮像素子においては横長の画角となっている。そのため、HOB領域の画素数を増やすことより、VOB領域のラインを増やすことのほうが、撮像素子の面積増大への影響が大きいことになる。
また、HOB画素を用いたクランプにおいては、クランプするHOB画素を含むライン以前に読み出したHOB画素の信号をクランプのための積分に使うことができる。しかし、縦スジノイズの補正に用いるVOB画素は、各列毎に加算処理をするため、VOB領域のライン数分しか使うことができない。これにより、縦スジノイズの補正信号を作成するために必要十分なVOB画素の数が得られにくいという問題も発生する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、クランプ動作や縦スジノイズの補正等の信号処理に用いられる黒基準画素から読み出される黒基準信号に含まれるノイズを低減する技術を実現するものである。
本発明に係る撮像装置は、第1の黒基準画素、前記第1の黒基準画素とは異なる第2の黒基準画素、および有効画素を備えた撮像素子と、前記第1の黒基準画素の出力信号に基づいて前記有効画素の出力信号に第1の処理を施し、前記第2の黒基準画素の出力信号に基づいて前記有効画素の出力信号に第2の処理を施す処理手段とを備え、前記第1の黒基準画素および前記第2の黒基準画素は、それぞれ電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部と該電荷電圧変換部の電圧を増幅するためのソースフォロア回路を構成する少なくともひとつのトランジスタを備えた画素内アンプを有し、前記第1の黒基準画素と前記第2の黒基準画素とで、前記画素内アンプのトランジスタのゲート幅及びゲート長のうちの少なくともひとつが異なることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置の制御方法は、第1の黒基準画素、前記第1の黒基準画素とは異なる第2の黒基準画素、および有効画素を備えた撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、前記第1の黒基準画素および前記第2の黒基準画素は、それぞれ電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部と該電荷電圧変換部の電圧を増幅するためのソースフォロア回路を構成する少なくともひとつのトランジスタを備えた画素内アンプを有するとともに、前記第1の黒基準画素と前記第2の黒基準画素とで、前記画素内アンプのトランジスタのゲート幅及びゲート長のうちの少なくともひとつが異なり、前記第1の黒基準画素の出力信号に基づいて前記有効画素の出力信号に第1の処理を施し、前記第2の黒基準画素の出力信号に基づいて前記有効画素の出力信号に第2の処理を施すことを特徴とする。
本発明によれば、信号処理に用いられる黒基準画素から読み出される黒基準信号に含まれるノイズを低減することができる。
本発明に係る実施形態の撮像装置の構成を示す図である。 図1における撮像素子の詳細な構成を示す図である。 撮像素子の感光画素の詳細な構成を示す図である。 撮像素子のサンプルホールド回路の詳細な構成を示す図である。 撮像素子の画素配列を示す図である。 撮像素子の感光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の画素の断面を示す図である。 撮像素子の遮光画素の詳細な構成を示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素の詳細な構成を示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の画素配列を示す図である。 撮像素子の画素配列を示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。 撮像素子の遮光画素のレイアウトを示す図である。
以下に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係わる撮像装置の構成を示す図である。本実施形態の撮像装置は、電子スチルカメラやビデオカメラなどにより実現され、高画素数の撮像素子により得られる画像を表示可能な画像表示部、および記録可能な画像記録部を備える。図1の撮像装置は、光学系1、撮像素子2、駆動回路部3、前処理部4、信号処理部5、画像データを記憶するメモリ部6、画像表示部7、画像記録部8、操作部9および同期制御部10を備えている。光学系1は、被写体像を撮像素子2に結像させる合焦レンズ、光学ズームを行うズームレンズ、被写体像の明るさを調整する絞り、露光を制御するシャッタからなり、これらは駆動回路部3により駆動される。撮像素子2は、水平垂直方向に配列された複数の画素と、画素から読み出された信号を所定の順番で出力する回路を有する。駆動回路部3は、同期制御部10からの制御信号により、定電圧やドライブ能力を強化させたパルスを供給することで、光学系1および撮像素子2を駆動する。さらに、同期制御部10からの制御信号を撮像素子2へ伝達する機能も備える。
前処理部4は、同期制御部10からの制御信号により制御され、撮像素子2から出力されるアナログ信号に含まれるリセットノイズなどのノイズ成分を除去する相関2重サンプリング回路(CDS回路)を有する。さらに、前処理部4は、ノイズが除去された信号の振幅を調整するゲインコントロールアンプ、振幅が調整されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路を有する。
本発明の実施形態においては、前処理部4(処理手段)において、VOB領域やHOB領域から読み出される黒基準信号を用いたクランプ動作を実施する。前処理部4のクランプ回路は、クランプパルスが有効になっているクランプ期間に、VOB領域やHOB領域の出力信号を検出し、検出した出力信号を所定期間にわたって積分し、積分した信号をクランプ電圧としてクランプ動作を実施する。そして、クランプ電圧とあらかじめ決められたクランプ基準電圧との差を検出前の出力信号から減算することでフィードバックし、クランプ回路のクランプ電圧をクランプ基準電圧に収束させるように働く。そして、クランプ電圧にクランプされたOB領域を基準にして、その後の信号処理を行う。
また、クランプ回路内で積分したクランプ電圧とあらかじめ決められたクランプ基準電圧との差をフィードバックする割合を変更することで、クランプの時定数(効き具合)を変更することができる。例えば、クランプの時定数を大きくすると、フィードバックの割合を小さくすることになり、クランプ基準電圧に収束するまでの時間はかかるが、出力信号の変化に対して、安定したクランプを行うことができる。また、クランプの時定数を小さくすると、フィードバックの割合を大きくすることになり、早くクランプ基準電圧に収束するが、出力信号の変化に敏感に反応してしまうことになる。そして、クランプの時定数の変更も同期制御部10からの制御信号により制御される。
信号処理部5(処理手段)は、同期制御部10からの制御信号により制御され、前処理部4から送出されるデジタル信号に変換された出力信号に対して適切な信号処理を行い画像データに変換し、メモリ部6や画像記録部8へデジタル信号に変換された画像データを出力する。また、メモリ部6や画像記録部8からのデジタル信号に変換された出力信号や画像データの信号処理を行う。さらに、信号処理部5は、撮像素子2の出力信号から合焦状態や露光量等の測光データを検出して同期制御部10に送出する機能や、縦スジノイズの補正動作を実施するための補正回路を備えている。
縦スジノイズの補正処理動作は、VOB領域から読み出される黒基準信号から1ライン分の補正信号を作成し、撮像素子の出力信号から減算することで実現できる。また、本実施形態においては、信号処理部5において、HOB領域から読み出される黒基準信号を用いたデジタルクランプ動作を実施する。デジタルクランプ処理は、黒基準信号を加算平均して撮像素子の出力信号から減算することで実現できる。メモリ部6、画像表示部7、画像記録部8、操作部9については、一般的な構成であるため、詳細な説明を省略する。同期制御部10は、操作部9からの指示により撮像装置全体を制御する。また、信号処理部5から送出される合焦状態や露光量等の測光データに応じて、光学系1を制御して、最適な被写体像を撮像素子2に結像させる。さらに、メモリ部6の使用状況や画像記録部8のメモリの着脱状態や使用状況を検出することもできる。
次に、図2から図4を参照して、撮像素子2について詳述する。なお、図2では、説明の便宜上、撮像素子2の画素数は、水平方向3画素、垂直方向3画素としているが、これに限定されるものではない。図2において、画素11は、入射した光(光信号)を電気信号に変換する画素(感光画素)の一つを示し、水平方向(H)、垂直方向(V)の画素の位置を示すアドレスを(1,1)と表示する。全画素の構成は、垂直制御線および垂直信号線がそれぞれ対応する画素で異なることを除いて同一であり、画素の位置を示すアドレスは、(V,H)で表される。
図3は、画素11の構成例を示す図である。図3において、点線で囲まれた部分が画素11であり、垂直制御線201及び垂直信号線101により他の回路と接続される。垂直制御線201は、水平1行の画素に共通して接続され、水平1行の画素を同時に制御することで、リセットや信号読み出しが可能になっている。垂直信号線101は、垂直1列の画素に共通して接続され、画素の信号を出力する。なお、垂直制御線201は、リセット制御線221、垂直アドレス線241、転送制御線261からなる。
光電変換素子D1(光電変換部)は、光を電荷に変換すると共に、変換された電荷を蓄積するものであり、PN接合のP側が接地され、N側が転送トランジスタ(転送スイッチ)T3のソースに接続されている。転送トランジスタ(転送スイッチ)T3は、ゲートが転送制御線261に接続され、ドレインがFD容量C1に接続され、光電変換素子D1からFD容量C1への電荷の転送を制御する。FD容量C1(電荷電圧変換部)は、光電変換素子D1から転送された電荷を電圧に変換する際に電荷を蓄積する。リセットトランジスタ(リセットスイッチ)T1は、ゲートがリセット制御線221に接続され、ドレインが電源Vdに接続され、ソースがFD容量C1に接続され、FD容量C1の電圧をリセットする。駆動トランジスタTd1は、画素内アンプを構成するトランジスタで、ゲートがFD容量C1に接続され、ドレインが電源Vdに接続され、ソースが選択トランジスタ(選択スイッチ)T2のドレインに接続され、FD容量C1の電圧に応じた電圧を出力する。選択トランジスタ(選択スイッチ)T2は、ゲートが垂直アドレス線241に接続され、ソースが垂直信号線101に接続され、駆動トランジスタTd1の出力を画素11の出力信号として、垂直信号線101に出力する。
図2に戻って、垂直信号線101〜103に接続されている負荷トランジスタTs1は、ドレインがそれぞれ垂直信号線101〜103に接続され、ゲートおよびソースが接地されている。これにより、負荷トランジスタTs1は、ゲート接地の定電流源として作用する。そして、それぞれの垂直信号線101〜103で接続している列の画素11の駆動トランジスタTd1とともに画素内アンプとなるソースフォロア回路を構成している。垂直制御回路200は、制御入力端子16を介しての同期制御部10からの制御信号の指示により、読み出す画素に接続されている垂直制御線201〜203を所定の順番に選択し、各画素のシャッタ動作や読み出し動作を制御することができる。サンプルホールド回路13は、SH制御線49および50に制御され、垂直信号線101〜103を介して送られてくる画素からの信号を出力回路14へ送ることができる。出力回路14は、作動増幅回路として働く電流増幅回路や電圧増幅回路からなり、送られてきた信号を適切な電流増幅や電圧増幅して、出力端子15を介して前処理部4へ出力する。SH制御回路40は、制御入力端子16を介しての同期制御部10からの制御信号の指示により、サンプルホールド回路13を制御する。水平制御回路400は、制御入力端子16を介しての同期制御部10からの制御信号の指示により、水平制御線401〜403を所定の順番に選択することができる。
図4に、サンプルホールド回路13の構成例を示す。サンプルホールド回路13は、それぞれSH制御線49および50により制御されるトランジスタT49およびT50、それぞれ水平制御線401〜403により制御されるトランジスタT421〜T423およびT441〜T443、および、それぞれトランジスタT49およびT50を介して送られてくる信号を蓄積する蓄積容量C421〜C423およびC441〜C443から構成されている。本実施形態において、駆動トランジスタTd1および負荷トランジスタTs1以外のトランジスタは、スイッチとして働き、ゲートに接続されている制御線のオンで導通し、オフで遮断することとする。
ここで、撮像素子2におけるノイズ読みと画素信号読みについて説明する。垂直制御線は、水平1行の画素すべてを制御するので、ここでは、画素(1,1)を例に説明するが、他の画素の動作も同様である。まず、撮像素子2の水平1行の画素を読み出す場合のノイズ読みを説明する。転送トランジスタT3がオフの状態で、リセット制御線221によりリセットトランジスタT1がオンし、FD容量C1の電圧がリセットされた後、リセットトランジスタT1をオフする。次に、垂直アドレス線241により選択トランジスタT2がオンし、FD容量C1のリセット電圧を垂直信号線(信号出力線)101に出力する。この信号がノイズ信号となり、ノイズ信号の読出し動作をノイズ読みと定義する。そして、必要であれば、垂直アドレス線241により選択トランジスタT2をオフする。ノイズ読み時のサンプルホールド回路13では、トランジスタT421〜T423がオフの状態で、SH制御線49による制御で、トランジスタT49をオンの状態にし、垂直信号線101〜103に送られてくるノイズ信号を蓄積容量C421〜C423に蓄積した後、トランジスタT49をオフすることで、ノイズ信号をサンプルホールド回路13に保持する。
次に、画素信号読みを説明する。リセットトランジスタT1がオフの状態で、転送制御線261により転送トランジスタT3がオンすると、光電変換素子D1からFD容量C1へ電荷が転送される。そして、FD容量C1に発生しているノイズ信号と光電変換素子D1から転送されてきた電荷が加算され、画素信号として電荷電圧変換される。次に、垂直アドレス線241により選択トランジスタT2がオンし、FD容量C1の信号電圧を垂直信号線101に出力する。この信号が画素信号となり、この画素信号の読出し動作を画素信号読みと定義する。そして、必要であれば、垂直アドレス線241により選択トランジスタT2をオフする。画素信号読み時のサンプルホールド回路13では、トランジスタT441〜T443がオフの状態で、SH制御線50による制御で、トランジスタT50をオンの状態にし、垂直信号線101〜103に送られてくる画素信号を蓄積容量C441〜C443に蓄積した後、トランジスタT50をオフすることで、画素信号をサンプルホールド回路13に保持する。
以上の説明においては、ノイズ読みと画素信号読みを別々に実施したが、ノイズ読みから画素信号読みまでの一連の動作を次のように連続信号読みとして実施してもよい。
連続信号読みにおいては、まず、ノイズ読みを行う。撮像素子2の水平1行の画素を読み出す場合、転送トランジスタT3がオフの状態で、リセット制御線221によりリセットトランジスタT1がオンし、FD容量C1の電圧がリセットされた後、リセットトランジスタT1をオフする。
次に、垂直アドレス線241により選択トランジスタT2がオンし、FD容量C1のリセット電圧を垂直信号線101〜103に出力する。この信号がノイズ信号となり、トランジスタT421〜T423がオフの状態で、SH制御線49による制御で、トランジスタT49をオンの状態にし、蓄積容量C421〜C423に蓄積した後、トランジスタT49をオフすることで、サンプルホールド回路13に保持する。
この状態の画素(1,1)においては、リセットトランジスタT1がオフの状態なので、続けて、画素信号読みを行う。
転送制御線261により転送トランジスタT3がオンすると、光電変換素子D1からFD容量C1へ電荷が転送される。そして、FD容量C1に発生しているノイズ信号と光電変換素子D1から転送されてきた電荷が加算され、画素信号として電荷電圧変換される。ここで、選択トランジスタT2がオンのままなので、加算されたFD容量C1の信号電圧が垂直信号線101〜103に出力され、この信号が画素信号となり、トランジスタT441〜T443がオフの状態で、SH制御線50による制御で、トランジスタT50をオンの状態にし、蓄積容量C441〜C443に蓄積した後、トランジスタT50をオフすることで、サンプルホールド回路13に保持する。
そして、必要であれば、垂直アドレス線241により選択トランジスタT2をオフする。以上が、連続信号読みである。
次に、同期制御部10からの制御信号により、水平制御回路400が水平制御線401〜403を順番に選択することで、トランジスタT421〜T423、T441〜T443が順番にオンする。そして、選択された水平制御線に対応する蓄積容量C421〜C423に蓄積しているノイズ信号および蓄積容量C441〜C443に蓄積している画素信号が、それぞれ水平ノイズ線501、水平信号線502に出力される。このようにして、サンプルホールド回路13に保持している水平1行に対応する画素信号とノイズ信号の差動出力が、出力回路14を介して出力される。以上の動作を全画素に対して行うことで、一画面分の読み出しが終了する。
本実施形態においては、画素内アンプの駆動トランジスタTd1の入力に相当するFD容量C1をリセットしたときのノイズ信号を画素信号から減算する動作を実施する。これにより、画素を構成するトランジスタや蓄積容量のばらつきで発生する画素毎のオフセット性のノイズを効果的に除去することが可能となる。しかしながら、画素内アンプの駆動トランジスタTd1が発生するランダム性のノイズについては、ノイズ読みと画素信号読みで発生するランダム性ノイズの大きさが異なると、ノイズ信号を画素信号から減算する動作でもノイズが残ってしまう。特にノイズ読みと画素信号読みで発生するランダム性ノイズの符号が逆の場合、ノイズ信号を画素信号から減算するとランダム性ノイズを増大させてしまうことになる。
このようなランダム性のノイズがVOB領域のOB画素で発生した場合、前処理部4におけるVOBクランプ(垂直方向におけるクランプ処理)に必要な数の正常な黒基準信号が得られなくなり、クランプ電圧がクランプ基準電圧に収束しないまま、誤クランプされた出力信号が、前処理部4から信号処理部5に送られてしまうことになる。また、このようなランダム性のノイズがHOB領域のOB画素で発生した場合、前処理部4におけるHOBクランプ(水平方向におけるクランプ処理)に必要な数の正常な黒基準信号が得られなくなり、ライン毎に異なるクランプ電圧でクランプ動作が行われるため、横スジノイズを発生してしまうことになる。
さらに、本実施形態の撮像装置でも、各列毎にあるサンプルホールド回路を構成しているトランジスタや蓄積容量のばらつきや、ノイズ読み動作と画素信号読み動作の信号経路が異なることにより、サンプルホールド回路間にも出力差が生じてしまう。これが垂直一列に影響して、縦スジノイズとなる。この縦スジノイズは、信号処理部5においてVOB領域から読み出される黒基準信号から1ライン分の補正信号を作成し、撮像素子から出力される出力信号から減算することで補正できるが、このようなランダム性のノイズがVOB領域で発生した場合、正確な縦スジノイズの補正信号が作成できなくなる。このように、縦スジノイズの補正では、VOB領域が少ないライン数しか確保できていないので、VOBクランプやHOBクランプに比べて、OB画素で発生したランダム性ノイズの影響を受けやすいと言える。そこで、次に、OB領域の画素内アンプの駆動トランジスタが発生するノイズを低減する方法、および、OB領域から読み出される黒基準信号を用いた撮像装置の動作について説明する。
(第1の実施形態)
図1から図4に加えて、図5から図9を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態における撮像素子2の画素配列を示す図である。60が、光電変換素子を備えた感光画素(図3)が配列された有効画素領域である。61が、遮光された画素(第1の黒基準画素)が配列された第1のOB領域(黒基準画素領域)である。62が、遮光された画素(第2の黒基準画素)が配列された第2のOB領域(黒基準画素領域)である。ここで、図2においては、撮像素子2の画素数は、水平方向3画素、垂直方向3画素として説明したが、図5においては、黒基準信号を用いたクランプ動作や縦スジノイズの補正動作(縦スジノイズ補正処理)を行うのに十分な画素数を備えているものとする。
図6は、光電変換素子を備えた感光画素(図3)のレイアウト図である。図6においては、光電変換素子D1、FD容量C1、各トランジスタのゲート、ソース、ドレインおよび配線以外は省略している。また、配線は、簡略化して示している。図3と同じ構成の部分は、同じ符号を用いている。110が、光電変換素子を備えた感光画素を示す。T3gが、転送トランジスタT3のゲート、T1gが、リセットトランジスタT1のゲート、Td1gが、駆動トランジスタTd1のゲート、T2gが、選択トランジスタT2のゲートを示す。また、FD容量C1と駆動トランジスタのゲートTd1gが、配線308で接続されている。さらに、駆動トランジスタTd1のゲート幅をW1、ゲート長をL1で表している。ここで、W1およびL1は、それぞれ、駆動トランジスタのゲートTd1gのチャネル幅およびチャネル長としても良い。そして、この感光画素110が、有効画素領域60に配列されている。
図7は、図6における光電変換素子D1から垂直信号線101の接続部までの各トランジスタのチャネル領域を含む断面を示す。301が、光電変換素子D1である。302は、FD容量C1部分で、転送トランジスタT3のドレインとリセットトランジスタT1のソースとの接続部にもなっている。さらに、FD容量C1と駆動トランジスタのゲートTd1gを接続する配線308の接続部にもなっている。303は、電源Vdの配線306との接続部で、リセットトランジスタT1のドレインと駆動トランジスタTd1のドレインとの接続部にもなっている。304は、駆動トランジスタTd1のソースと選択トランジスタT2のドレインとの接続部である。305は、垂直信号線101の接続部で、選択トランジスタT2のソースとなっている。また、311は、転送トランジスタT3のチャネル部分、312は、リセットトランジスタT1のチャネル部分、313は、駆動トランジスタTd1のチャネル部分、314は、選択トランジスタT2のチャネル部分である。
図8は、光電変換素子を備えた遮光画素を示す図である。点線で囲われた部分が遮光画素91を示す。遮光部801を持つこと以外は、図3の画素と同じ構成となっている。図9は、光電変換素子を備えた第1の遮光画素のレイアウト図である。図8と同じ構成の部分は、同じ数字と記号を用いている。また、遮光はされているが、遮光部801の図示は省略する。断面については、図7と同様である。910が、光電変換素子を備えた第1の遮光画素を示す。第1の遮光画素910の水平方向および垂直方向の長さは、感光画素110と同じである。さらに、駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)をW2、ゲート長(チャネル長)をL2で表している。
次に、第1のOB領域61をHOB領域、第2のOB領域62をVOB領域とし、それぞれに、第1の遮光画素910を配列させた場合の撮像装置の動作について説明する。本実施形態の撮像装置においては、撮像素子2から出力される出力信号は前処理部4においてクランプされる。この時、VOB領域である第2のOB領域62から読み出される黒基準信号を用いてVOBクランプを実施し、HOB領域である第1のOB領域61から読み出される黒基準信号を用いてHOBクランプを実施することができる。
また、信号処理部5において、VOB領域である第2のOB領域62から読み出される黒基準信号を用いて1ライン分の補正信号を作成し、有効画素領域60から読み出される出力信号から減算することで、縦スジノイズの補正動作(第2の処理)を実施することができる。さらに、信号処理部5において、HOB領域である第1のOB領域61から読み出される黒基準信号の加算平均を計算し、有効画素領域60から読み出される出力信号から減算することで、デジタルクランプ(第1の処理)を実施することができる。
しかしながら、HOB領域である第1のOB領域61から読み出される黒基準信号にノイズが多く含まれる場合、前処理部4におけるHOBクランプ動作では、誤クランプによる横スジノイズが発生してしまうことになる。また、信号処理部5におけるデジタルクランプでも、正確な黒基準信号が作成できずに、誤クランプによる信号のかさ上げや足切りといった不具合が発生してしまうことになる。また、VOB領域である第2のOB領域62から読み出される黒基準信号にノイズが多く含まれる場合、誤クランプされた出力信号が、前処理部4から信号処理部5に送られてしまうことになる。さらに、信号処理部5における黒基準信号を用いた縦スジノイズの補正動作では、補正信号が正確に作成できずに、縦スジノイズが残ってしまうことになる。そこで、下記3つの場合で、OB領域の画素内アンプの駆動トランジスタが発生するノイズを低減する方法について説明する。
(1)HOB領域の黒基準信号に乗っているノイズを低減する場合
HOB領域である第1のOB領域61の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)W2およびゲート長(チャネル長)L2と、有効画素領域60の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)W1およびゲート長(チャネル長)L1の関係を、第1のOB領域のW2>有効画素領域のW1、かつ、第1のOB領域のL2>有効画素領域のL1とすれば、HOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減することができるので、誤クランプを防止することができる。
この時、第1のOB領域のW2>有効画素領域のW1、かつ、第1のOB領域のL2=有効画素領域のL1でもノイズ低減効果はある。また、第1のOB領域のW2=有効画素領域のW1、かつ、第1のOB領域のL2>有効画素領域のL1でもノイズ低減効果はある。また、VOB領域である第2のOB領域62の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)W2およびゲート長(チャネル長)L2については、第2のOB領域のW2=有効画素領域のW1、かつ、第2のOB領域のL2=有効画素領域のL1でもよい。
(2)VOB領域の黒基準信号に乗っているノイズを低減する場合
VOB領域である第2のOB領域62の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)W2およびゲート長(チャネル長)L2と、有効画素領域60の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)W1およびゲート長(チャネル長)L1の関係を、第2のOB領域のW2>有効画素領域のW1、かつ、第2のOB領域のL2>有効画素領域のL1とすれば、VOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減することができるので、縦スジノイズの誤補正を防止することができる。
この時、第2のOB領域のW2>有効画素領域のW1、かつ、第2のOB領域のL2=有効画素領域のL1でもノイズ低減効果はある。また、第2のOB領域のW2=有効画素領域のW1、かつ、第2のOB領域のL2>有効画素領域のL1でもノイズ低減効果はある。また、HOB領域である第1のOB領域61の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)W2およびゲート長(チャネル長)L2については、第1のOB領域のW2=有効画素領域のW1、かつ、第1のOB領域のL2=有効画素領域のL1でもよい。
(3)HOB領域およびVOB領域の黒基準信号に乗っているノイズを低減する場合
HOB領域である第1のOB領域61の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)W2およびゲート長(チャネル長)L2と、VOB領域である第2のOB領域62の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)W2およびゲート長(チャネル長)L2と、有効画素領域60の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)W1およびゲート長(チャネル長)L1の関係を、第1のOB領域のW2>有効画素領域のW1、かつ、第1のOB領域のL2>有効画素領域のL1、かつ、第2のOB領域のW2>有効画素領域のW1、かつ、第2のOB領域のL2>有効画素領域のL1とすることで、HOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの低減による誤クランプの防止とともに、VOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの低減による縦スジノイズの誤補正を防止することができる。
この時、第1のOB領域のW2とL2のどちらか一方、あるいは、第2のOB領域のW2とL2のどちらか一方であれば、有効画素領域のW1とL1と同じにしてもノイズ低減効果はある。また、HOBクランプと縦スジノイズ補正を比較すると、HOBクランプは、クランプしている行の遮光画素の信号だけでなく、それ以前の行の遮光画素の信号も使って、クランプを行う。それに対して、縦スジノイズ補正は、VOB領域の垂直画素の信号を加算平均してその列の補正信号とするので、原理的に、利用できる遮光画素の数がHOBクランプより少ないことになり、駆動トランジスタTd1が発生するノイズの影響をより受けやすい。
さらに、撮像素子の有効画素領域は、横に長いことが一般的なので、HOB領域よりVOB領域の増加の方が撮像素子の面積の増大への影響が大きいことになり、垂直方向の遮光画素数を増やすことが難しい場合が多い。そこで、第2のOB領域のW2>第1のOB領域のW2>有効画素領域のW1、かつ、第2のOB領域のL2>第1のOB領域のL2>有効画素領域のL1とすることで、VOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができる。そのため、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正を防止することができる。この時、第1のOB領域のW2とL2のどちらか一方、あるいは、第2のOB領域のW2とL2のどちらか一方であれば、有効画素領域のW1とL1と同じにしてもノイズ低減効果はある。
(第2の実施形態)
次に、図1から図9に加えて、図10を参照して、本発明の第2の実施形態である撮像装置について説明する。なお、本実施形態では、撮像装置の基本的な構成と動作及び撮像素子の基本的な構成と動作は、上記第1の実施形態と同様であるので、図および符号を流用して説明する。
図10は、光電変換素子を備えた第2の遮光画素のレイアウト図である。図8と同じ構成の部分は、同じ数字と記号を用いている。また、遮光はされているが、遮光部801の図示は省略する。断面については、図7と同様である。920が、光電変換素子を備えた第2の遮光画素を示す。第2の遮光画素920の水平方向および垂直方向の長さは、感光画素110と同じである。さらに、駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)をW3、ゲート長(チャネル長)をL3で表している。
第2の遮光画素920においては、ゲート幅(チャネル幅)W3とゲート長(チャネル長)L3を大きくとるために、光電変換素子D1の面積を削減している。ゲート幅(チャネル幅)W3を広くするために、光電変換素子D1の垂直方向の面積を削減し、ゲート長(チャネル長)L3を長くするために、光電変換素子D1の水平方向の面積を削減している。なお、第2の遮光画素920においては、光に対して感度が必要なわけではないので、光電変換素子D1の面積を削減しても、読み出される黒基準信号に対する影響は少なくて済む。
このように、ゲート幅(チャネル幅)W3とゲート長(チャネル長)L3を大きくとることができるので、感光画素110に比べて、第2の遮光画素920の駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減することができる。この時、ゲート幅(チャネル幅)W3だけ広くして、ゲート長(チャネル長)L3を感光画素110のL1と同じにし、光電変換素子D1の水平方向の面積の削減は行わないことにしてもよく、それでもノイズ低減効果はある。また、ゲート長(チャネル長)L3だけ長くして、ゲート幅(チャネル幅)W3を感光画素110のW1と同じにし、光電変換素子D1の垂直方向の面積の削減は行わないことにしてもよく、それでもノイズ低減効果はある。
次に、本実施形態において、図5の第1のOB領域61をHOB領域、第2のOB領域62をVOB領域とした場合の撮像装置の動作について説明する。
(1)第1のOB領域61および第2のOB領域62それぞれに、第2の遮光画素920を配列させた場合
有効画素領域60のゲート幅(チャネル幅)W1とゲート長(チャネル長)L1に対する、第1のOB領域61および第2のOB領域62それぞれのゲート幅(チャネル幅)W3とゲート長(チャネル長)L3の関係を、第1の実施形態と同様にして実施することで、ノイズ低減効果があることは明らかである。
(2)第1のOB領域61に第1の遮光画素910を配列させ、第2のOB領域62に第2の遮光画素920を配列させた場合
有効画素領域60のゲート幅(チャネル幅)W1とゲート長(チャネル長)L1に対する、第1のOB領域61のゲート幅(チャネル幅)W2とゲート長(チャネル長)L2の関係を、第1の実施形態と同様にして実施することで、ノイズ低減効果があることは明らかである。同じく、有効画素領域60のゲート幅(チャネル幅)W1とゲート長(チャネル長)L1に対する、第2のOB領域62それぞれのゲート幅(チャネル幅)W3とゲート長(チャネル長)L3の関係を、第1の実施形態と同様にして実施することで、ノイズ低減効果があることは明らかである。
さらに、第2のOB領域のW3>第1のOB領域のW2>有効画素領域のW1、かつ、第2のOB領域のL3>第1のOB領域のL2>有効画素領域のL1とすることで、VOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができる。そのため、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正を防止することができる。この時、第1のOB領域のW2とL2のどちらか一方、あるいは、第2のOB領域のW3とL3のどちらか一方であれば、有効画素領域のW1とL1と同じにしてもノイズ低減効果はある。
また、本実施形態においては、第1のOB領域61に第2の遮光画素920を配列させ、第2のOB領域62に第1の遮光画素910を配列させた場合も、本実施形態の(2)の場合と同様に、ノイズ低減効果があることは明らかである。さらに、本実施形態においては、ゲート幅(チャネル幅)W3を広くするために、光電変換素子D1の垂直方向の面積を削減し、ゲート長(チャネル長)L3を長くするために、光電変換素子D1の水平方向の面積を削減している。しかしながら、光電変換素子D1の垂直方向の面積を削減し、ゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくするためであれば、駆動トランジスタTd1のレイアウトによっては、光電変換素子D1の面積を水平および垂直に削減する方向と、ゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくする方向(水平方向あるいは垂直方向)の組み合わせが逆になってもよい。
(第3の実施形態)
次に、図1から図10に加えて、図11から図13を参照して、本発明の第3の実施形態である撮像装置について説明する。なお、本実施形態では、撮像装置の基本的な構成と動作及び撮像素子の基本的な構成と動作は、上記第1および第2の実施形態と同様であるので、図および符号を流用して説明する。
図11は、光電変換素子を備えていない遮光画素を示す図である。点線で囲われた部分が遮光画素93を示す。遮光部801を持つこと、および、光電変換素子D1を備えていないことが特徴であり、それ以外は、図3の画素と同じ構成となっている。図12は、光電変換素子を備えていない第3の遮光画素のレイアウト図であり、図9から光電変換素子D1がなくなったレイアウトとなっている。図11と同じ構成の部分は、同じ数字と記号を用いている。また、遮光はされているが、遮光部801の図示は省略する。断面については、図7において301で示す光電変換素子D1を備えていないこと意外は、図7と同様である。930が、光電変換素子を備えていない第3の遮光画素を示す。第3の遮光画素930の水平方向および垂直方向の長さは、感光画素110と同じである。さらに、駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)をW4、ゲート長(チャネル長)をL4で表している。
図13は、光電変換素子を備えていない第4の遮光画素のレイアウト図であり、図10から光電変換素子D1がなくなったレイアウトとなっている。図11と同じ構成の部分は、同じ数字と記号を用いている。また、遮光はされているが、遮光部801の図示は省略する。断面については、図7において301で示す光電変換素子D1を備えていないこと意外は、図7と同様である。940が、光電変換素子を備えていない第4の遮光画素を示す。第4の遮光画素940の水平方向および垂直方向の長さは、感光画素110と同じである。さらに、駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)をW5、ゲート長(チャネル長)をL5で表している。
第4の遮光画素940においては、図10において光電変換素子D1の面積を削減したのと同様の方法で、ゲート幅(チャネル幅)W5が広くなるとともに、ゲート長(チャネル長)L5が長くなるようなレイアウトとなっている。このように、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940においては、ゲート幅(チャネル幅)Wとゲート長(チャネル長)Lを大きくとることができるので、感光画素110に比べて、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940の駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減することができる。この時、ゲート幅(チャネル幅)W3だけ広くして、ゲート長(チャネル長)L3を感光画素110のL1と同じにしてもよく、それでもノイズ低減効果はある。また、ゲート長(チャネル長)L3だけ長くして、ゲート幅(チャネル幅)W3を感光画素110のW1と同じにしてもよく、それでもノイズ低減効果はある。ここで、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940においては、光電変換素子D1を備えていないので、光電変換素子D1において発生する暗電流の影響がないため、第1の遮光画素910および第2の遮光画素920に比べて、読み出される黒基準信号のノイズが、格段に少なくて済むという効果もある。
次に、本実施形態において、図5の第1のOB領域61をHOB領域、第2のOB領域62をVOB領域とした場合の撮像装置の動作について説明する。
(1)第1のOB領域61に第1の遮光画素910を配列させ、第2のOB領域62に第3の遮光画素930を配列させた場合
有効画素領域60のゲート幅(チャネル幅)W1とゲート長(チャネル長)L1に対する、第1のOB領域61のゲート幅(チャネル幅)W2とゲート長(チャネル長)L2の関係を、第1の実施形態と同様にして実施することで、ノイズ低減効果があることは明らかである。同じく、有効画素領域60のゲート幅(チャネル幅)W1とゲート長(チャネル長)L1に対する、第2のOB領域62それぞれのゲート幅(チャネル幅)W4とゲート長(チャネル長)L4の関係を、第1の実施形態と同様にして実施することで、ノイズ低減効果があることは明らかである。この時、VOB領域に配列された第3の遮光画素930は光電変換素子D1を備えていないので、第1の遮光画素910に比べて、読み出される黒基準信号のノイズが少ないため、ノイズに敏感な縦スジノイズの補正に有効である。
さらに、第2のOB領域のW4>第1のOB領域のW2>有効画素領域のW1、かつ、第2のOB領域のL4>第1のOB領域のL2>有効画素領域のL1とすることで、VOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができる。そのため、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。この時、第1のOB領域のW2とL2のどちらか一方、あるいは、第2のOB領域のW4とL4のどちらか一方であれば、有効画素領域のW1とL1と同じにしてもノイズ低減効果はある。
また、本実施形態においては、第1のOB領域61に第2の遮光画素920を配列させた場合、あるいは、第2のOB領域62に第4の遮光画素940を配列させた場合のどちらにおいても、本実施形態の(1)の場合と同様に、ノイズ低減効果があることは明らかである。さらに、本実施形態においては、ゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくするためであれば、駆動トランジスタTd1のレイアウトによっては、ゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくする方向(水平方向あるいは垂直方向)の組み合わせが逆になってもよい。
(第4の実施形態)
次に、図1からから図13に加えて、図14を参照して、本発明の第4の実施形態である撮像装置について説明する。なお、本実施形態では、撮像装置の基本的な構成と動作及び撮像素子の基本的な構成と動作は、上記第1から第3の実施形態と同様であるので、図および符号を流用して説明する。
図14(A)は、本実施形態における撮像素子2の画素配列を示す図の一例である。60が、光電変換素子を備えた感光画素110が配列された有効画素領域である。63、64、65および66が、それぞれ、遮光された画素が配列された第3のOB領域、第4のOB領域、第5のOB領域および第6のOB領域である。ここで、第3のOB領域63を第1のHOB領域、第4のOB領域64を第2のHOB領域、第5のOB領域65を第1のVOB領域および第6のOB領域66を第2のVOB領域とした場合の撮像装置の動作について説明する。
本実施形態の撮像装置においては、撮像素子2から出力される出力信号は前処理部4においてクランプされる。この時、第2のVOB領域である第6のOB領域66から読み出される黒基準信号を用いてVOBクランプを実施し、第2のHOB領域である第4のOB領域64から読み出される黒基準信号を用いてHOBクランプを実施する。この時、第1のVOB領域である第5のOB領域65を含めて、VOBクランプを実施してもよいし、第1のHOB領域である第3のOB領域63を含めてHOBクランプを実施してもよい。また、信号処理部5において、第1のVOB領域である第5のOB領域65から読み出される黒基準信号を用いて1ライン分の補正信号を作成し、有効画素領域60および第1のHOB領域である第3のOB領域63から読み出される出力信号から減算することで、縦スジノイズの補正動作を実施する。
さらに、信号処理部5において、第1のHOB領域である第3のOB領域63から読み出され、縦スジノイズの補正を実施した黒基準信号の加算平均を計算し、有効画素領域60から読み出される出力信号から減算することで、デジタルクランプを実施する。ここで、第3のOB領域63、第4のOB領域64、第5のOB領域65および第6のOB領域66に対しては、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のどの遮光画素を配列させても、感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があることは、第1から第3の実施形態から明らかである。
しかしながら、光電変換素子を備えた感光画素が配列されている有効画素領域60の周りを、光電変換素子を備えた遮光画素と光電変換素子を備えていない遮光画素が囲むことになるので、より適した遮光画素の配置が望まれる。例えば、信号処理部5において実施されるデジタルクランプは、第3のOB領域63全体の黒基準画素の信号を加算平均して使うことができるが、前処理部4において実施される第4のOB領域64を利用したHOBクランプは、クランプするラインより前に読み出した黒基準画素を含めてクランプ動作を行う。そのため、HOBクランプの方が、デジタルクランプより利用することができる遮光画素が少ないことになり、駆動トランジスタTd1が発生するノイズの影響を受けやすいことになる。そこで、第3のOB領域63より第4のOB領域64の方のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくする方がよい。
また、前処理部4において実施されるVOBクランプは、有効画素領域60を読み出す前までに終了していればよいので、第6のOB領域66全体の黒基準画素の信号を利用してクランプ動作を行うことができるが、信号処理部5において実施される第5のOB領域65を利用した縦スジノイズの補正では、第5のOB領域65の垂直画素の信号を加算平均してその列の補正信号とする。そのため、縦スジノイズの補正の方が、VOBクランプより利用できる遮光画素の数が少ないことになり、駆動トランジスタTd1が発生するノイズの影響をより受けやすい。 そこで、第6のOB領域66より第5のOB領域65の方のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくする方がよい。以下において、OB領域に配列する遮光画素の条件を説明する。
(1)HOB領域である第3のOB領域63および第4のOB領域64の両方に、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つが配列された場合
この時は、第3のOB領域および第4のOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第4のOB領域のW>第3のOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第4のOB領域のL>第3のOB領域のL>有効画素領域のL1とすることで、第4のOB領域64の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。
(2)HOB領域である第3のOB領域63および第4のOB領域64に、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940の内の2つを組み合わせて配列させる場合
第3のOB領域63が、第1の遮光画素910の時には、第4のOB領域64には、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つを配列させる。これにより、第1の遮光画素910に比べて、ゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくする余裕が生じるので、本実施形態の(1)の条件を満たすことができる。
同様に、第3のOB領域63が、第2の遮光画素920の時には、第4のOB領域64には、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つを配列させること、および、第3のOB領域63が、第3の遮光画素930の時には、第4のOB領域64には、第4の遮光画素940を配列させることにより、本実施形態の(1)の条件を満たすことができる。これにより、第4のOB領域64の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。
(3)VOB領域である第5のOB領域65および第6のOB領域66の両方に、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つが配列された場合
第5のOB領域および第6のOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第5のOB領域のW>第6のOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第5のOB領域のL>第6のOB領域のL>有効画素領域のL1とする。これにより、第5のOB領域65の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
(4)VOB領域である第5のOB領域65および第6のOB領域66に、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940の内の2つを組み合わせて配列させる場合
第6のOB領域66が、第1の遮光画素910の時には、第5のOB領域65には、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つを配列させる。これにより、第1の遮光画素910に比べて、ゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくする余裕が生じるので、本実施形態の(1)の条件を満たすことができる。
同様に、第6のOB領域66が、第2の遮光画素920の時には、第5のOB領域65には、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つを配列させること、および、第6のOB領域66が、第3の遮光画素930の時には、第5のOB領域65には、第4の遮光画素940を配列させることにより、本実施形態の(1)の条件を満たすことができる。これにより、第5のOB領域65の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
ここで、HOB領域の条件およびVOB領域の条件を組み合わせた場合について説明する。HOBクランプと縦スジノイズ補正を比較すると、HOBクランプは、クランプしている行の遮光画素の信号だけでなく、それ以前の行の遮光画素の信号も使って、クランプを行う。それに対して、縦スジノイズ補正は、VOB領域の垂直画素の信号を加算平均してその列の補正信号とするので、原理的に、利用できる遮光画素の数がHOBクランプより少ないことになり、駆動トランジスタTd1が発生するノイズの影響をより受けやすい。そこで、第5のOB領域のW>第4のOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第5のOB領域のL>第4のOB領域のL>有効画素領域のL1とする。これにより、第5のOB領域65の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正を防止することができる。
次に、VOBクランプとHOBクランプを比較すると、VOBクランプは、有効画素領域を読み出す前までに終了していればよいので、VOB領域全体の黒基準画素の信号を利用してVOBクランプを行うことができる。それに対し、HOBクランプは、クランプしている行の遮光画素の信号だけでなく、それ以前の行の遮光画素の信号も使って、クランプを行う。そのため、HOBクランプの方が、VOBクランプより利用することができる遮光画素が少ないことになり、駆動トランジスタTd1が発生するノイズの影響を受けやすいことになる。
そこで、第4のOB領域のW>第6のOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第4のOB領域のL>第6のOB領域のL>有効画素領域のL1とすることで、第4のOB領域64の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができる。そのため、ノイズに敏感なHOBクランプの誤クランプをさらに防止することができる。また、VOBクランプとデジタルクランプについては、どちらがノイズに敏感かの比較は特にしないが、使い方に応じて、駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lに差を設けてもかまわない。
さらに、デジタルクランプについては、HOB領域から読み出された黒基準信号の加算平均を計算し、有効画素領域から読み出される出力信号の黒基準として、有効画素領域から読み出される出力信号から減算する。そのため、暗時の有効画素と同じ信号を出力したほうが都合がよいこともある。そのためには、有効画素領域60に配列されている感光画素110とは、遮光部801以外に構造的な違いのない遮光画素910を第3のOB領域63に配列し、第3のOB領域のW2=有効画素領域のW1、かつ、第3のOB領域のL2=有効画素領域のL1とすればよい。
次に、本実施形態の変形例について説明する。図14(B)は、本実施形態における撮像素子2の画素配列の変形例を示す図である。60が、光電変換素子を備えた感光画素110が配列された有効画素領域である。63、64および67が、それぞれ、遮光された画素が配列された第3のOB領域、第4のOB領域および第7のOB領域である。ここで、第3のOB領域63、第4のOB領域64および第7のOB領域67に対しては、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のどの遮光画素を配列させても、感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があることは、第1から第3の実施形態から明らかである。
さらに、第3のOB領域63を第1のHOB領域、第4のOB領域64を第2のHOB領域および第7のOB領域67を第3のVOB領域とする。第3のOB領域63および第4のOB領域64は、本実施形態のHOB領域の条件(1)および(2)となるように遮光画素を配列させ、第7のOB領域67は、第1の実施形態のVOB領域と同じように動作させることで、第4のOB領域64の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。
図14(C)は、本実施形態における撮像素子2の画素配列の別の変形例を示す図である。60が、光電変換素子を備えた感光画素110が配列された有効画素領域である。65、66および68が、それぞれ、遮光された画素が配列された第5のOB領域、第6のOB領域および第8のOB領域である。ここで、第5のOB領域65、第6のOB領域66および第8のOB領域68に対しては、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のどの遮光画素を配列させても、感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があることは、第1から第3の実施形態から明らかである。
さらに、第5のOB領域65を第1のVOB領域、第6のOB領域66を第2のVOB領域および第8のOB領域68を第3のHOB領域とする。第5のOB領域65および第6のOB領域66は、本実施形態のVOB領域の条件(3)および(4)となるように遮光画素を配列させ、第8のOB領域68は、第1の実施の形態のHOB領域と同じように動作させることで、第5のOB領域65の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
図14(D)は、図5の画素配列の変形例を示す図である。60が、光電変換素子を備えた感光画素110が配列された有効画素領域である。610、620および621が、それぞれ、遮光された画素が配列されたOB領域である。ここで、OB領域610、620および621に対しては、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のどの遮光画素を配列させても、感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があることは、第1から第3の実施形態から明らかである。さらに、図14(D)では、図5の画素配列のVOB領域である第2のOB領域62を、HOB領域の幅に合わせてOB領域620および621に分割している。OB領域620は、第1の実施の形態のVOB領域と同じように動作させるが、OB領域621は、HOBあるいはVOBのどちらとして利用してもよいし、HOBおよびVOBを兼用しても良い。
図14(E)は、図14(A)の画素配列の変形例を示す図である。60が、光電変換素子を備えた感光画素110が配列された有効画素領域である。630、640、650、651、652、660、661、および662が、それぞれ、遮光された画素が配列されたOB領域である。ここで、OB領域630、640、650、651、652、660、661、および662に対しては、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のどの遮光画素を配列させても、感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があることは、第1から第3の実施形態から明らかである。
さらに、図14(E)では、図14(A)の画素配列のVOB領域である第5のOB領域65および第6のOB領域66をHOB領域の幅に合わせて、それぞれ、OB領域650、651、652、660、661、および662に分割している。OB領域630、640、650および660は、それぞれ、第1のHOB領域、第2のHOB領域、第1のVOB領域および第2のVOB領域と同じように動作させるが、OB領域651、652、661、および662は、HOBあるいはVOBのどちらとして利用してもよいし、HOBおよびVOBを兼用しても良い。
(第5の実施形態)
次に、図1から図14に加えて、図15を参照して、本発明の第5の実施形態である撮像装置について説明する。なお、本実施形態では、撮像装置の基本的な構成と動作及び撮像素子の基本的な構成と動作は、上記第1から第4の実施形態と同様であるので、図および符号を流用して説明する。図15(A)は、本実施形態における撮像素子2の画素配列を示す図の一例である。60が、光電変換素子を備えた感光画素110が配列された有効画素領域である。63、64、69および70が、それぞれ、遮光された画素が配列された第3のOB領域、第4のOB領域、第9のOB領域および第10のOB領域である。ここで、第3のOB領域63を第1のHOB領域、第4のOB領域64を第2のHOB領域、第9のOB領域69を第4のVOB領域および第10のOB領域70を第5のVOB領域とした場合の撮像装置の動作について説明する。
本実施形態の撮像装置においては、撮像素子2から出力される出力信号は前処理部4においてクランプされる。この時、第4のVOB領域である第9のOB領域69から読み出される黒基準信号を用いてVOBクランプを実施し、第2のHOB領域である第4のOB領域64から読み出される黒基準信号を用いてHOBクランプを実施する。この時、第1のHOB領域である第3のOB領域63を含めてHOBクランプを実施してもよい。また、信号処理部5において、第5のVOB領域である第10のOB領域70から読み出される黒基準信号を用いて1ライン分の補正信号を作成し、有効画素領域60および第1のHOB領域である第3のOB領域63から読み出される出力信号から減算することで、縦スジノイズの補正動作を実施する。ここで、図15(A)における撮像素子2の画素配列では、第5のVOB領域である第10のOB領域70が、有効撮像領域60の下にあるため、縦スジノイズの補正は、次の撮影画像に対して行われることになる。
さらに、信号処理部5において、第1のHOB領域である第3のOB領域63から読み出され、縦スジノイズの補正を実施した黒基準信号の加算平均を計算し、有効画素領域60から読み出される出力信号から減算することで、デジタルクランプを実施する。ここで、第3のOB領域63、第4のOB領域64、第9のOB領域69および第10のOB領域70に対しては、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のどの遮光画素を配列させても、感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があることは、第1から第3の実施形態から明らかである。
しかしながら、第4の実施形態と同様に、光電変換素子を備えた感光画素が配列されている有効画素領域60の周りを、光電変換素子を備えた遮光画素と光電変換素子を備えていない遮光画素が囲むことになるので、より適した遮光画素の配置が望まれる。VOB領域の遮光画素を用いた動作やHOB領域の遮光画素を用いた動作は、第9のOB領域69を第6のOB領域66に置き換え、第10のOB領域70を第5のOB領域65に置き換えることで、第4の実施形態と同様であるので、以下において、OB領域に配列する遮光画素の条件のみ説明する。
(1)第4の実施形態と同様に、HOB領域である第3のOB領域63および第4のOB領域64の両方に、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つが配列された場合
この時は、第3のOB領域および第4のOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第4のOB領域のW>第3のOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第4のOB領域のL>第3のOB領域のL>有効画素領域のL1とする。これにより、第4のOB領域64の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。
(2)第4の実施形態と同様に、HOB領域である第3のOB領域63および第4のOB領域64に、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940の内の2つを組み合わせて配列させる場合
第3のOB領域63が、第1の遮光画素910の時には、第4のOB領域64には、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つを配列させることで、第1の遮光画素910に比べて、ゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくする余裕が生じる。そのため、本実施形態の(1)の条件を満たすことができる。同様に、第3のOB領域63が、第2の遮光画素920の時には、第4のOB領域64には、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つを配列させること、および、第3のOB領域63が、第3の遮光画素930の時には、第4のOB領域64には、第4の遮光画素940を配列させることにより、本実施形態の(1)の条件を満たすことができる。これにより、第4のOB領域64の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。
(3)VOB領域である第9のOB領域69および第10のOB領域70の両方に、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つが配列された場合
この時は、第9のOB領域および第10のOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第10のOB領域のW>第9のOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第10のOB領域のL>第9のOB領域のL>有効画素領域のL1とする。これにより、第10のOB領域70の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
(4)VOB領域である第9のOB領域69および第10のOB領域70に、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940の内の2つを組み合わせて配列させる場合
第9のOB領域69が、第1の遮光画素910の時には、第10のOB領域70には、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つを配列させる。これにより、第1の遮光画素910に比べて、ゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lを大きくする余裕が生じるので、本実施形態の(1)の条件を満たすことができる。同様に、第9のOB領域69が、第2の遮光画素920の時には、第10のOB領域70には、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のいずれか一つを配列させること、および、第9のOB領域69が、第3の遮光画素930の時には、第10のOB領域70には、第4の遮光画素940を配列させることにより、本実施形態の(1)の条件を満たすことができる。
これにより、第10のOB領域70の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。ここで、HOB領域の条件およびVOB領域の条件を組み合わせた場合について説明する。HOBクランプと縦スジノイズ補正を比較すると、HOBクランプは、クランプしている行の遮光画素の信号だけでなく、それ以前の行の遮光画素の信号も使って、クランプを行う。それに対して、縦スジノイズ補正は、VOB領域の垂直画素の信号を加算平均してその列の補正信号とするので、原理的に、利用できる遮光画素の数がHOBクランプより少ないことになり、駆動トランジスタTd1が発生するノイズの影響をより受けやすい。
そこで、第10のOB領域のW>第4のOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第10のOB領域のL>第4のOB領域のL>有効画素領域のL1とすることで、第10のOB領域70の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができる。そのため、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正を防止することができる。
次に、VOBクランプとHOBクランプを比較すると、VOBクランプは、有効画素領域を読み出す前までに終了していればよいので、VOB領域全体の黒基準画素の信号を利用してVOBクランプを行うことができる。これに対し、HOBクランプは、クランプしている行の遮光画素の信号だけでなく、それ以前の行の遮光画素の信号も使って、クランプを行うため、HOBクランプの方が、VOBクランプより利用することができる遮光画素が少ないことになり、駆動トランジスタTd1が発生するノイズの影響を受けやすいことになる。
そこで、第4のOB領域のW>第9のOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第4のOB領域のL>第9のOB領域のL>有効画素領域のL1とすることで、第4のOB領域64の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができるので、ノイズに敏感なHOBクランプの誤クランプをさらに防止することができる。また、VOBクランプとデジタルクランプについては、どちらがノイズに敏感かの比較は特にしないが、使い方に応じて、駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lに差を設けてもかまわない。
さらに、デジタルクランプについては、HOB領域から読み出された黒基準信号の加算平均を計算し、有効画素領域から読み出される出力信号の黒基準として、有効画素領域から読み出される出力信号から減算するため、暗時の有効画素と同じ信号を出力したほうが都合がよいこともある。そのためには、有効画素領域60に配列されている感光画素110とは、遮光部801以外に構造的な違いのない遮光画素910を第3のOB領域63に配列し、第3のOB領域のW2=有効画素領域のW1、かつ、第3のOB領域のL2=有効画素領域のL1とすればよい。
次に、本実施形態の変形例について説明する。図15(B)は、本実施形態における撮像素子2の画素配列の変形例を示す図である。60が、光電変換素子を備えた感光画素110が配列された有効画素領域である。68、69および70が、それぞれ、遮光された画素が配列された第8のOB領域、第9のOB領域および第10のOB領域である。ここで、第8のOB領域68、第9のOB領域69および第10のOB領域70に対しては、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のどの遮光画素を配列させても、感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があることは、第1から第3の実施形態から明らかである。
さらに、第8のOB領域68を第3のHOB領域、第9のOB領域69を第4のVOB領域および第10のOB領域70を第5のVOB領域とする。第8のOB領域68は、第1の実施形態のHOB領域と同じように動作させ、第9のOB領域69および第10のOB領域70は、本実施形態のVOB領域の条件(3)および(4)となるように遮光画素を配列させることで、第10のOB領域70の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができる。そのため、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
図15(C)は、図15(A)の画素配列の変形例を示す図である。60が、光電変換素子を備えた感光画素110が配列された有効画素領域である。630、640、690、691、692、700、701、および702が、それぞれ、遮光された画素が配列されたOB領域である。ここで、OB領域630、640、690、691、692、700、701、および702に対しては、第1の遮光画素910、第2の遮光画素920、第3の遮光画素930および第4の遮光画素940のどの遮光画素を配列させても、感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があることは、第1から第3の実施形態から明らかである。
さらに、図15(C)では、図15(A)の画素配列のVOB領域である第9のOB領域69および第10のOB領域70をHOB領域の幅に合わせて、それぞれ、OB領域690、691、692、700、701、および702に分割している。OB領域630、640、690および700は、それぞれ、第1のHOB領域、第2のHOB領域、第4のVOB領域および第5のVOB領域と同じように動作させるが、OB領域691、692、701、および702は、HOBあるいはVOBのどちらとして利用してもよいし、HOBおよびVOBを兼用しても良い。
また、本実施形態に対して、第4の実施形態では、縦スジノイズ補正に用いる第1のVOB領域である第5のOB領域65が、有効撮像領域60と第2のVOB領域である第6のOB領域66の間にある。そのため、第5のOB領域65に、光電変換素子D1を備えていない第3の遮光画素930あるいは第4の遮光画素940を配列させた場合、有効撮像領域60と第5のOB領域65の関係および第5のOB領域65と第6のOB領域66の関係において、構造上の違いが大きくなることが考えられる。しかしながら、本実施形態においては、縦スジノイズ補正に用いる第5のVOB領域である第10のOB領域70が、有効撮像領域60の下にある。そのため、光電変換素子D1を備えていない第3の遮光画素930あるいは第4の遮光画素940を配列させた場合においても、構造上の違いが少なくてすむという効果がある。
(第6の実施形態)
次に、図1から図15に加えて、図16から図23を参照して、本発明の第6の実施形態である撮像装置について説明する。なお、本実施形態では、撮像装置の基本的な構成と動作及び撮像素子の基本的な構成と動作は、上記第1から第5の実施形態と同様であるので、図および符号を流用して説明する。図16から図18は、光電変換素子を備えた遮光画素のレイアウトの変形例を示す図である。図9の第1の遮光画素910と同じ構成の部分は、同じ数字と記号を用いている。また、遮光はされているが、遮光部801の図示は省略する。断面については、図7と同様である。
911、912および913が、光電変換素子を備えた遮光画素を示す。111は、比較のために、感光画素110と同じ大きさを示している。また、駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)をW6、ゲート長(チャネル長)をL6で表している。
遮光画素911は、光電変換素子D1の水平方向を削除して、画素の水平方向を小さくしている。遮光画素912は、光電変換素子D1の垂直方向を削除して、画素の垂直方向を小さくしている。遮光画素913は、光電変換素子D1の水平・垂直方向を削除して、画素の水平・垂直方向を小さくしている。遮光画素911、912および913においては、光に対して感度が必要なわけではないので、光電変換素子D1の面積を削減しても、読み出される黒基準信号に対する影響は少なくて済む。
図19から図23は、光電変換素子を備えていない遮光画素のレイアウトの変形例を示す図である。図12の第3の遮光画素930と同じ構成の部分は、同じ数字と記号を用いている。また、遮光はされているが、遮光部801の図示は省略する。断面については、図7において301で示す光電変換素子D1を備えていないこと以外は、図7と同様である。931、932、933、934および935が、光電変換素子を備えていない遮光画素を示す。111は、比較のために、感光画素110と同じ大きさを示している。また、駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)をW7、ゲート長(チャネル長)をL7で表している。
遮光画素931は、遮光画素911と同じ大きさになるように、画素の水平方向を小さくしている。遮光画素932は、遮光画素912と同じ大きさになるように、画素の垂直方向を小さくしている。遮光画素933は、遮光画素913と同じ大きさになるように、画素の水平・垂直方向を小さくしている。遮光画素934は、遮光画素932よりもさらに、画素の垂直方向を小さくしている。遮光画素935は、遮光画素933よりもさらに、画素の垂直方向を小さくしている。ここで、遮光画素931、932、933、934および935においては、光電変換素子D1を備えていないので、光電変換素子D1において発生する暗電流の影響がない。そのため、第1の遮光画素910および第2の遮光画素920に比べて、読み出される黒基準信号のノイズが、格段に少なくて済むという効果もある。
次に、これら遮光画素を、図5,図14および図15に示す画素配列に適応させた場合について説明する。
(1)HOB領域に遮光画素911あるいは931を配列し、VOB領域に遮光画素910あるいは930を配列した場合
感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があるのは、第1から第3の実施形態から明らかである。それに加えて、遮光画素911あるいは931の水平方向の大きさが、感光画素110より小さくなっているので、同じ面積であれば、遮光画素の数を増やすことができるので、その分、ノイズを低減する効果が向上することになる。また、遮光画素の数が同じで十分な場合は、HOB領域の面積を削減できるので、製造コストの削減になる。
ここで、図14(D)、図14(E)、図15(C)にあるようなHOB領域とVOB領域の共通部分については、遮光画素911あるいは931を配列させればよい。さらに、HOB領域が遮光画素911、VOB領域が遮光画素910の時は、共通部分に遮光画素911を配列させる。HOB領域が遮光画素911、VOB領域が遮光画素930の時は、共通部分に遮光画素931を配列させる。そして、HOB領域が遮光画素931の時は、共通部分に遮光画素931を配列させる。このようにすれば、各OB領域間の画素の構造上のつながりをよくすることができるので、有効画素領域60の感光画素110に対して特性上の影響を与えることなく、ノイズ除去が実現できる。
(2)HOB領域に遮光画素910あるいは930を配列し、VOB領域に遮光画素912、932あるいは934を配列した場合
感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があるのは、第1から第3の実施形態から明らかである。それに加えて、遮光画素912、932あるいは934の垂直方向の大きさが、感光画素110より小さくなっているので、同じ面積であれば、遮光画素の数を増やすことができるので、その分、ノイズを低減する効果が向上することになる。また、遮光画素の数が同じで十分な場合は、VOB領域の面積を削減できるので、製造コストの削減になる。
ここで、図14(D)、図14(E)、図15(C)にあるようなHOB領域とVOB領域の共通部分については、遮光画素912、932あるいは934を配列させればよい。さらに、HOB領域が遮光画素910、VOB領域が遮光画素912の時は、共通部分に遮光画素912を配列させる。HOB領域が遮光画素930、VOB領域が遮光画素912の時は、共通部分に遮光画素932を配列させる。VOB領域が遮光画素932の時は、共通部分に遮光画素932を配列させる。そして、VOB領域が遮光画素934の時は、共通部分に遮光画素934を配列させる。このようにすれば、各OB領域間の画素の構造上のつながりをよくすることができるので、有効画素領域60の感光画素110に対して特性上の影響を与えることなく、ノイズ除去が実現できる。
(3)HOB領域に遮光画素911あるいは931を配列し、VOB領域に遮光画素912、932あるいは934を配列した場合
感光画素110と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があるのは、第1から第3の実施形態から明らかである。それに加えて、遮光画素911あるいは931の水平方向の大きさが、感光画素110より小さくなっていること、および、遮光画素912、932あるいは934の垂直方向の大きさが、感光画素110より小さくなっていることにより、同じ面積であれば、遮光画素の数を増やすことができるので、その分、ノイズを低減する効果が向上することになる。また、遮光画素の数が同じで十分な場合は、HOB領域およびVOB領域の面積を削減できるので、製造コストの削減になる。
ここで、図14(D)、図14(E)、図15(C)にあるようなHOB領域とVOB領域の共通部分については、遮光画素912、932あるいは934を配列させればよい。さらに、HOB領域が遮光画素911、VOB領域が遮光画素912の時は、共通部分に遮光画素913を配列させる。HOB領域が遮光画素931、VOB領域が遮光画素912の時は、共通部分に遮光画素933を配列させる。VOB領域が遮光画素932の時は、共通部分に遮光画素933を配列させる。そして、VOB領域が遮光画素934の時は、共通部分に遮光画素935を配列させる。このようにすれば、各OB領域間の画素の構造上のつながりをよくすることができるので、有効画素領域60の感光画素110に対して特性上の影響を与えることなく、ノイズ除去が実現できる。
次に、上記考え方に基づいて、遮光画素911、912、913、931、932、933、934および935を、図14(E)の画素配列に応用した場合について説明する。
(第1の配列例)
OB領域630には、第1のHOB領域として遮光画素911を配列させる。OB領域640には、第2のHOB領域として遮光画素911を配列させる。OB領域650には、第1のVOB領域として遮光画素912を配列させる。OB領域651には、第1のVOB領域として遮光画素913を配列させる。OB領域652には、第2のHOB領域として遮光画素913を配列させる。OB領域660には、第2のVOB領域として遮光画素912を配列させる。OB領域661および662には、第2のVOB領域として遮光画素913を配列させる。
この時は、第1のHOB領域および第2のHOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を、第2のHOB領域のW>第1のHOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第2のHOB領域のL>第1のHOB領域のL>有効画素領域のL1とすることで、第2のHOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができる。そのため、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。
また、第1のVOB領域および第2のVOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を、第1のVOB領域のW>第2のVOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第1のVOB領域のL>第2のVOB領域のL>有効画素領域のL1とすることで、第1のVOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができる。そのため、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
(第2の配列例)
OB領域630には、第1のHOB領域として遮光画素911を配列させる。OB領域640には、第2のHOB領域として遮光画素931を配列させる。OB領域650には、第1のVOB領域として遮光画素912を配列させる。OB領域651には、第1のVOB領域として遮光画素913を配列させる。OB領域652には、第2のHOB領域として遮光画素933を配列させる。OB領域660には、第2のVOB領域として遮光画素932を配列させる。OB領域661には、第2のVOB領域として遮光画素933を配列させる。OB領域662には、第2のVOB領域として遮光画素933を配列させる。
この時も、第1のHOB領域および第2のHOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第1の配列例と同じにすることで、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。また、第1のVOB領域および第2のVOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第1の配列例と同じにすることで、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
さらに、第2のHOB領域および第2のVOB領域には、光電変換素子D1を備えていない遮光画素を配列しているので、光電変換素子D1において発生する暗電流の影響がない。そのため、第1のHOB領域の遮光画素および第1のVOB領域の遮光画素に比べて、読み出される黒基準信号のノイズが、格段に少なくて済むという効果もある。
(第3の配列例)
OB領域630には、第1のHOB領域として遮光画素911を配列させる。OB領域640には、第2のHOB領域として遮光画素931を配列させる。OB領域650には、第1のVOB領域として遮光画素932を配列させる。OB領域651には、第1のVOB領域として遮光画素933を配列させる。OB領域652には、第2のHOB領域として遮光画素933を配列させる。OB領域660には、第2のVOB領域として、遮光画素934を配列させる。OB領域661には、第2のVOB領域として遮光画素935を配列させる。OB領域662には、第2のVOB領域として遮光画素935を配列させる。
この時も、第1のHOB領域および第2のHOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第1の配列例と同じにすることで、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。また、第1のVOB領域および第2のVOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第1の配列例と同じにすることで、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
さらに、第2のHOB領域、第1のVOB領域および第2のVOB領域には、光電変換素子D1を備えていない遮光画素を配列しているので、光電変換素子D1において発生する暗電流の影響がない。そのため、第1のHOB領域の遮光画素に比べて、読み出される黒基準信号のノイズが、格段に少なくて済むという効果もある。また、第2のVOB領域の遮光画素934および935は、垂直方向の画素の大きさが、第1のVOB領域の遮光画素932および933より小さくなっている。そのため、同じ面積であれば、遮光画素の数を増やすことができるので、その分、ノイズを低減する効果がさらに向上することになる。あるいは、遮光画素の数が同じで十分な場合は、HOB領域の面積を削減できるので、製造コストの削減になる。
同様に、遮光画素911、912、913、931、932、933、934および935を、図15(C)の画素配列に応用した場合について説明する。
(第4の配列例)
OB領域630には、第1のHOB領域として遮光画素911を配列させる。OB領域640には、第2のHOB領域として遮光画素911を配列させる。OB領域690には、第4のVOB領域として遮光画素912を配列させる。OB領域691には、第4のVOB領域として遮光画素913を配列させる。OB領域692には、第4のVOB領域として遮光画素913を配列させる。OB領域700には、第5のVOB領域として遮光画素932を配列させる。OB領域701および702には、第5のVOB領域として遮光画素933を配列させる。
この時も、第1のHOB領域および第2のHOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第1の配列例と同じにすることで、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。また、第4のVOB領域および第5のVOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を、第5のVOB領域のW>第4のVOB領域のW>有効画素領域のW1、かつ、第5のVOB領域のL>第4のVOB領域のL>有効画素領域のL1とすることで、第5のVOB領域の駆動トランジスタTd1が発生するノイズの方をより低減することができる。そのため、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
さらに、第5のVOB領域には、光電変換素子D1を備えていない遮光画素を配列しているので、光電変換素子D1において発生する暗電流の影響がない。そのため、第4のVOB領域の遮光画素に比べて、読み出される黒基準信号のノイズが、格段に少なくて済むという効果もある。
(第5の配列例)
OB領域630には、第1のHOB領域として遮光画素911を配列させる。OB領域640には、第2のHOB領域として遮光画素931を配列させる。OB領域690には、第4のVOB領域として遮光画素932を配列させる。OB領域691には、第4のVOB領域として遮光画素933を配列させる。OB領域692には、第4のVOB領域として遮光画素933を配列させる。OB領域700には、第5のVOB領域として遮光画素934を配列させる。OB領域701には、第5のVOB領域として遮光画素935を配列させる。OB領域702には、第2のHOB領域として遮光画素935を配列させる。
この時も、第1のHOB領域および第2のHOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第1の配列例と同じにすることで、ノイズに敏感なHOBクランプの誤補正をさらに防止することができる。また、第4のVOB領域および第5のVOB領域のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)Lの条件を第4の配列例と同じにすることで、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
さらに、第2のHOB領域、第4のVOB領域および第5のVOB領域には、光電変換素子D1を備えていない遮光画素を配列しているので、光電変換素子D1において発生する暗電流の影響がない。そのため、第1のHOB領域の遮光画素に比べて、読み出される黒基準信号のノイズが、格段に少なくて済むという効果もある。また、第5のVOB領域の遮光画素934および935は、垂直方向の画素の大きさが、第4のVOB領域の遮光画素932および933より小さくなっている。そのため、同じ面積であれば、遮光画素の数を増やすことができるので、ノイズに敏感な縦スジノイズの誤補正をさらに防止することができる。
以上より、第1から第6の実施形態において、本発明の実施形態の遮光画素が、感光画素と比べて、駆動トランジスタTd1が発生するノイズを低減する効果があることは、明らかである。
これにより、HOBクランプ、VOBクランプ、縦スジノイズ補正およびデジタルクランプそれぞれに適したノイズの抑圧が可能となっている。ここで、第4、第5および第6の実施形態において、HOB領域の数を1あるいは2として説明している。しかし、3以上の数のHOB領域において、遮光画素の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)L、あるいは、遮光画素の水平方向の大きさをHOB領域それぞれで変更しても良い。
また、第4、第5および第6の実施形態において、VOB領域の数を1あるいは2として説明している。しかし、3以上の数のVOB領域において、遮光画素の駆動トランジスタTd1のゲート幅(チャネル幅)Wおよびゲート長(チャネル長)L、あるいは、遮光画素の垂直方向の大きさをVOB領域それぞれで変更しても良い。さらに、OB領域の使い方も、HOBクランプ、VOBクランプ、縦スジノイズ補正およびデジタルクランプに限らない。

Claims (10)

  1. 第1の黒基準画素、前記第1の黒基準画素とは異なる第2の黒基準画素、および有効画素を備えた撮像素子と、
    前記第1の黒基準画素の出力信号に基づいて前記有効画素の出力信号に第1の処理を施し、前記第2の黒基準画素の出力信号に基づいて前記有効画素の出力信号に第2の処理を施す処理手段とを備え、
    前記第1の黒基準画素および前記第2の黒基準画素は、それぞれ電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部と該電荷電圧変換部の電圧を増幅するためのソースフォロア回路を構成する少なくともひとつのトランジスタを備えた画素内アンプを有し、
    前記第1の黒基準画素と前記第2の黒基準画素とで、前記画素内アンプのトランジスタのゲート幅及びゲート長のうちの少なくともひとつが異なることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の黒基準画素の画素内アンプのトランジスタのゲート幅が、前記第2の黒基準画素の画素内アンプのトランジスタのゲート幅よりも広いことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の黒基準画素の画素内アンプのトランジスタのゲート長が、前記第2の黒基準画素の画素内アンプのトランジスタのゲート長よりも長いことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記有効画素は、光信号を電荷に変換する光電変換部、電荷電圧変換部、および画素内アンプを有し、
    前記有効画素の画素内アンプは、前記電荷電圧変換部に接続されてソースフォロア回路を構成する少なくともひとつのトランジスタを有し、前記第2の黒基準画素と前記有効画素とで、前記画素内アンプの構成が異なることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記第2の黒基準画素と前記有効画素とで、前記画素内アンプのトランジスタのゲート幅およびゲート長のうちの少なくともひとつが異なることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記第2の黒基準画素の画素内アンプのトランジスタのゲート幅が、前記有効画素の画素内アンプのトランジスタのゲート幅より広いことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記第2の黒基準画素の画素内アンプのトランジスタのゲート長が、前記有効画素の画素内アンプのトランジスタのゲート長より長いことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  8. 前記第1の黒基準画素は光電変換部を備えていないことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の処理は、水平方向におけるクランプ処理またはデジタルクランプ処理であり、前記第2の処理は、垂直方向におけるクランプ処理または縦スジノイズ補正処理であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 第1の黒基準画素、前記第1の黒基準画素とは異なる第2の黒基準画素、および有効画素を備えた撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記第1の黒基準画素および前記第2の黒基準画素は、それぞれ電荷を電圧に変換する電荷電圧変換部と該電荷電圧変換部の電圧を増幅するためのソースフォロア回路を構成する少なくともひとつのトランジスタを備えた画素内アンプを有するとともに、前記第1の黒基準画素と前記第2の黒基準画素とで、前記画素内アンプのトランジスタのゲート幅及びゲート長のうちの少なくともひとつが異なり、
    前記第1の黒基準画素の出力信号に基づいて前記有効画素の出力信号に第1の処理を施し、前記第2の黒基準画素の出力信号に基づいて前記有効画素の出力信号に第2の処理を施すことを特徴とする制御方法。
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