JP5222068B2 - 撮像装置 - Google Patents

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    • H04N25/71Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors
    • H04N25/75Circuitry for providing, modifying or processing image signals from the pixel array

Description

本発明は、撮像装置に関する。
従来のデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置には、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを撮像センサとして用いるものがある。撮像センサは、複数の画素が行方向及び列方向に配列された画素配列と、画素配列から複数の列信号線を介して信号を読み出す読み出し回路と、読み出し回路から出力線を介して受けた信号を出力する出力アンプとを備える。この撮像センサでは、列信号線や出力線の長さが画素信号ごとに違うことに応じて、画素信号におけるゆるやかな基準レベルのむら(以下、ダークシェーディングと呼ぶ)が発生することがある。このダークシェーディングは、遮光状態の画素から出力された信号を用いて補正することができる。この補正処理を、ダークシェーディング補正処理と呼ぶ。
図8を用いて、ダークシェーディング補正処理を具体的に説明する。図8(a)〜(d)は、それぞれ、縦軸が信号レベルを示し、横軸が選択行における列方向の読み出し画素の位置を示す。
画素から列信号線へ出力された図8(a)に示すレベルである画素信号も、列信号線や出力線により伝達される過程で図8(c)に示すダークシェーディングの影響を受ける。これにより、出力線を介して出力アンプが受ける画素信号は、図8(b)に示すように、図8(a)に示す画像信号成分に図8(c)に示すダークシェーディング成分が重畳されたものとなる。
ここで、読み出し回路は、遮光状態で、図9に示す画素配列PAにおける全画素領域AR3又は一部の領域AR2の画素から黒レベルの基準信号を読み出す。あるいは、読み出し回路は、画素配列PAにおける画素が遮光されている(斜線で示す)遮光領域SAから黒レベルの基準信号を読み出す。また、読み出し回路は、有効領域EAの画素から光に応じた画素信号を読み出す。撮像センサは、黒レベルの基準信号と画素信号とを後段へ出力する。これにより、後段では、黒レベルの基準信号を用いて画素信号が補正される。
例えば、目的に応じて選択した所定領域AR2から、1次元の射影データ(列方向の射影データ)を求め、ノイズ成分による影響を排除するために横方向(行方向)に移動平均をとって、ダークシェーディング補正データ(図8(d)参照)とする。このダークシェーディング補正データを画素信号(図8(b))から減算する補正処理を行うことにより、ダークシェーディングの影響を排除した真の画像信号(図8(a)参照)を得ることができる。ここで、上記の移動平均とは一定の画素数の信号を順々に組にして平均値を求める信号処理である。
特開2001−045375号公報
読み出し回路は、画素配列における選択行から画素信号を読み出す読み出し動作を行った後に、読み出した各列の画素信号を順次に出力線へ転送する転送動作を行うことが多い。読み出し動作及び転送動作を経て撮像センサから出力された信号に対してダークシェーディング補正処理を行うことにより、良好な画像信号を得ることができる。しかし、画素配列に含まれる画素数が多くなってくると、このような読み出し動作及び転送動作が行われる期間、すなわち読み出し期間が長くなる傾向にある。
特許文献1の技術では、複数の画素が2次元配列された画素配列において、行方向に延びた複数の行制御線により駆動するための信号が各画素に供給され、列方向に延びた複数の列信号線を介して各画素の信号が読み出される。各列信号線の一端には2つの蓄積部が接続され、2つの蓄積部のいずれか一方の信号が後段へ転送されているとき、画素から読み出された信号が2つの蓄積部の他方に蓄積される。これにより、ブランキング期間(センサ出力のない期間)を低減でき、総読み出し期間を短縮できる。
ここで、2つの蓄積部を第1の蓄積部(特許文献1における容量14,13)及び第2の蓄積部(特許文献1における容量12,11)とする。この場合、読み出し回路は、第2の蓄積部から所定の行(たとえば、n−1行目)の画素信号を出力線へ転送している期間に、駆動パルスに応じて読み出しスイッチをオンして、次に読み出す行(たとえば、n行目)の画素信号を第1の蓄積部に読み出す。なお、nは、2以上の整数である。
この場合、n−1行目の信号を出力線へ転送する期間中に、n行目の信号を第1の蓄積部に読み出すための駆動パルスにより、読み出し回路の電源や信号線の電圧が変動する。それに伴い、駆動パルスのレベルが遷移することによる影響が、転送されたn−1行目の画素信号にノイズとして現れる。このノイズは、転送する各行の画素信号において同じ列アドレスに同程度のレベルで出現するため、画像として見たときに縦方向(=列信号線に沿う方向)の線状のノイズとして現れる。
ここで、従来のダークシェーディング補正では、ある固定値を記憶しておいて、実際に撮影した画像からその固定値を差し引く、という補正を行っている。しかし、実際に写真を撮影するときは、補正したい画素にどんな明るさの被写体が写っているかわからないため、実際に撮影した画像にどの程度ノイズがのるか事前にはわからない。このため、固定値を記憶しておいて差し引くだけでは充分に補正することができない可能性がある。
本発明の目的は、画素配列から画素信号を読み出して出力線へ転送するための期間を短縮しながら、画素配列から画素信号を読み出すための駆動パルスに起因したノイズの補正精度を向上することにある。
本発明の1つの側面に係る撮像装置は、複数の画素が行方向及び列方向に配列され、第1の行と第2の行とを含む画素配列と、前記画素配列に接続された複数の列信号線と、出力線と、複数の第1の保持手段と複数の第2の保持手段と、前記複数の列信号線と前記複数の第1の保持手段との接続を開閉する複数のスイッチとを含み、前記第2の行から前記複数の列信号線を介して前記複数の第1の保持手段に画素信号を読み出す動作と、前記複数の第2の保持手段に読み出された前記第1の行における各列の画素信号を順次に前記出力線へ転送する動作とを並行して行う読み出し手段と、前記読み出し手段が前記第1の行における各列の画素信号を前記出力線へ転送するための転送期間において、前記第2の行から画素信号を読み出すための駆動パルスを前記画素配列または前記読み出し手段に供給する駆動手段と、前記転送期間において前記駆動パルスのレベルが遷移するタイミングで前記読み出し手段により転送された前記第1の行における第1の列の画素信号を、前記第2の行における前記第1の列の画素信号、又は前記第2の行における前記第1の列の画素信号及びその周辺の画素信号のレベルに応じて補正する補正手段と、を備え、前記駆動パルスは、前記複数の列信号線により伝達された画素信号が前記複数のスイッチを介して前記複数の第1の保持手段へ読み出されるようにするための制御信号を含むことを特徴とする。
本発明によれば、画素配列から画素信号を読み出して出力線へ転送するための期間を短縮しながら、画素配列から画素信号を読み出すための駆動パルスに起因したノイズの補正精度を向上することができる。
<課題>
まず、実施形態を実行するにあたって発生する課題を、図10を用いて詳細に説明する。
本発明の発明者は、特許文献1に示された回路と同様な構成の回路を作製し、2つの蓄積部のいずれか一方の信号が出力線へ転送されているとき、画素から出力された信号が2つの蓄積部の他方に読み出されるような動作を行わせた。
例えば、図10に示すように、読み出し回路は、第2の蓄積部からn−1行目の画素信号を出力線へ転送している期間に、次の読み出し行(たとえば、n行目)から第1の蓄積部に画素信号を読み出すために、駆動パルスをアクティブにした。その結果、n−1行目の画素信号(第2の蓄積部からの出力信号)には、駆動パルスのレベルが遷移するタイミングでパルス状のノイズが混入した。
本発明の発明者は、さらに詳細な検討を行った。その結果、n−1行目の画素信号におけるパルス状のノイズが、その駆動パルスにより読み出されたn行目の画素信号の強度(レベル)に依存することを見出した。具体的には、次のようなことを見出した。
このノイズは、例えば被写体の輝度や露光時間によって強度の異なる信号の転送に伴い、電源や信号線が振られて生じるノイズである。読み出し期間中に発生する駆動パルスのうち、画素内における信号の転送や、列信号線を介した転送信号等といった、被写体や撮影条件によって異なる強度を持つ信号の読み出しを行うパルスの駆動に応じて生じる。
前述のパルスに応じて読み出される信号の強度は、被写体の輝度が高いほど強く、電源や信号線のレベル変動が大きくなり、ノイズ量も多くなる。そのため、駆動パルスに起因するノイズは、被写体の輝度が高いほど大きくなると言える。また、同じ被写体であれば、撮影時の露光時間が長いほど、前述のパルスに応じて読み出される信号の強度は強く、電源や信号線のレベル変動が大きくなり、ノイズ量も多くなる。そのため、駆動パルスに起因するノイズは、露光時間が長いほど大きくなると言える。
撮影される被写体の輝度は被写体や撮影環境によって様々であり、それらによって信号の強度は異なる。また、露光時間等の撮影条件によっても信号の強度は異なってくるため、特許文献1に開示された技術では、駆動パルスに起因するノイズの補正精度が低下する可能性がある。
<撮像装置の構成>
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置100の構成を、図1を用いて説明する。
撮像装置100は、次の構成要素を備える。
光学系1は、撮像センサ3の撮像面(画素配列)へ被写体の像を形成する。光学系1は、レンズ及び絞りを含む。
メカニカルシャッタ2は、光路上において光学系1と撮像センサ3との間に設けられ、撮像センサ3の露出を調節する。
撮像センサ3は、画素配列に形成された被写体の像を画像信号に変換する。撮像センサ3は、その画像信号を画素配列から読み出して出力する。撮像センサ3の詳細構成及び詳細動作は後述する。
A/D変換器4は、画素信号(アナログ信号)を撮像センサ3から受ける。A/D変換器4は、画素信号(アナログ信号)をA/D変換して画像信号(デジタル信号)を生成し、生成した画像信号(デジタル信号)を信号処理回路7へ出力する。
タイミング信号発生回路5は、基準クロック信号など、光学系1、撮像センサ3、及びA/D変換器4を動作させるための基準となるタイミング信号を発生する。タイミング信号発生回路5は、発生させたタイミング信号を駆動回路6へ供給する。
駆動回路6は、タイミング信号をタイミング信号発生回路5から受ける。駆動回路6は、タイミング信号に基づいて、光学系用の駆動パルス、撮像センサ用の駆動パルス、及びA/D変換器用の駆動パルスをそれぞれ生成する。駆動回路6は、光学系用の駆動パルスを光学系1へ供給することにより、光学系1を駆動する。駆動回路6は、撮像センサ用の駆動パルスを撮像センサ3へ供給することにより、撮像センサ3を駆動する。駆動回路6は、A/D変換器用の駆動パルスをA/D変換器4へ供給することにより、A/D変換器4を駆動する。
システム制御部13は、撮像装置100の各部を全体的に制御する。
電源SW16は、撮像装置100の電源を投入するための起動指示をユーザから受ける。電源SW16は、起動指示をシステム制御部13へ供給する。これにより、システム制御部13は、撮像装置100の各部へ電源が供給されるようにする。
ユーザは、シャッタースイッチ(図示せず)を押し込むことで2つのスイッチ(SW1、SW2)を段階的にオンさせる。
第1SW(SW1)17は、シャッタースイッチの押し込まれ方が第一段階のときにオンする。第1SW17は、第1の指示をシステム制御部13へ供給する。システム制御部13は、第1の指示に応じて、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュ調光)処理などの動作を行う。
第2SW(SW2)18は、シャッタースイッチの押し込まれ方が第二段階のときにオンする。第2SW18は、第2の指示をシステム制御部13へ供給する。システム制御部13は、第2の指示に応じて、撮影動作を行う。すなわち、システム制御部13は、露光処理や信号処理回路7での演算による現像処理をし、画像メモリ8から画像データを読み出し、圧縮を行い、記録媒体9に画像データを書き込む記録処理をする一連の処理を行う。なお、ここでいう露光処理とは、撮像センサ3から読み出した信号をA/D変換器4、信号処理回路7を介して画像メモリ8に書き込む処理である。
不揮発性メモリ(ROM)14は、システム制御部13で実行される制御方法を記載したプログラム、プログラムを実行する際に使用されるパラメータやテーブル等の制御データ、及び、キズアドレス等の補正データを記憶している。
揮発性メモリ(RAM)15は、システム制御部13に対する作業領域として機能し、不揮発性メモリ14から転送されたプログラム、制御データ及び補正データを一時的に記憶する。
信号処理回路7は、画像信号(デジタル信号)をA/D変換器4から受ける。信号処理回路7は、画像信号(デジタル信号)に対して所定の信号処理(被写体の輝度レベルに応じた駆動パルスに起因するノイズの補正処理を含む)を行うことにより、画像データを生成する。なお、信号処理回路7の詳細動作は後述する。
信号処理回路7は、生成した画像データを、画像メモリ8、記録回路10、又は表示回路12へ供給する。
画像メモリ8は、信号処理回路7に対する作業領域として機能し、信号処理回路7による処理中の画像信号(デジタル信号)を信号処理回路7から受けて一時的に記憶する。また、画像メモリ8は、信号処理回路7に対するバッファ領域として機能し、信号処理回路7により生成された画像データを信号処理回路7から受けて一時的に記憶する。
記録回路10は、画像データを信号処理回路7から受ける。記録回路10は、受けた画像データを記録媒体9へ記録する。記録媒体9は、記録回路10に対して着脱可能に接続されている。
表示回路12は、画像データを信号処理回路7から受ける。表示回路12は、受けた画像データを表示用の画像信号(アナログ信号)へ変換して、その表示用の画像信号を画像表示装置11へ供給する。
画像表示装置11は、表示用の画像信号を表示回路12から受ける。画像表示装置11は、表示用の画像信号に応じた画像を表示する。
<撮影動作>
次に、撮像装置100におけるメカニカルシャッタ2を使用した撮影動作を説明する。
システム制御部13は、撮影動作に先立ち、撮像装置100の電源投入時等の動作開始時において、不揮発性メモリ14から必要なプログラム、制御データ及び補正データを揮発性メモリ15に転送して記憶しておく。
これらのプログラムやデータは、システム制御部13が、撮像装置100の各部を制御する際に使用する。また、システム制御部13は、必要に応じて、追加のプログラムやデータを不揮発性メモリ14から揮発性メモリ15に転送し、あるいは、システム制御部13が直接不揮発性メモリ14内のデータを読み出して使用する。
駆動回路6は、システム制御部13からの制御信号により、適切な明るさに設定された被写体の像が撮像センサ3の撮像面(画素配列)に形成されるように、光学系1における絞りとレンズとを駆動する。
駆動回路6は、システム制御部13からの制御信号により、必要な露光時間となるように撮像センサ3の動作に合わせて撮像センサ3を遮光するように、メカニカルシャッタ2を駆動する。なお、駆動回路6は、メカニカルシャッタ2と撮像センサ3の電子シャッタ機能とを併用して、撮像センサ3の露光を制御しても良い。
駆動回路6は、システム制御部13からの制御信号により、画素配列PAから画素信号(画像信号)が読み出されるように、撮像センサ3を駆動する。
撮像センサ3から出力されたアナログの画像信号は、システム制御部13により制御されるタイミング信号発生回路5が発生する動作パルスにより、A/D変換器4でデジタル画像信号に変換される。
次に、システム制御部13により制御される信号処理回路7において、デジタル画像信号に対して、ノイズ補正、ダークシェーディング補正を含む各種補正、色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等を行う。上記のノイズ補正には、被写体の輝度レベルに応じた駆動パルスに起因するノイズの補正処理が含まれる。駆動パルスに起因するノイズ量は、輝度レベルに応じた係数として、予め不揮発性メモリ14等に記憶されており、撮影の際、信号処理回路7は、被写体の輝度レベルを判定して補正を実行する。この予め記憶しておく<駆動パルスに起因するノイズを補正するための係数>についてと、<撮影の際の画像の補正方法>についての詳細は後述する。
画像メモリ8は、信号処理中のデジタル画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタル画像信号である画像データを記憶したりするために用いられる。
信号処理回路7で信号処理された画像データや画像メモリ8に記憶されている画像データは、記録回路10において記録媒体9に適したデータ(例えば、階層構造を持つファイルシステムデータ)に変換されて記録媒体9に記録される。
また、A/D変換器4でデジタル画像信号に変換された画像データは、信号処理回路7で解像度変換処理を実施された後、表示回路12において画像表示装置11に適した信号(例えば、NTSC方式のアナログ信号等)に変換される。そして、画像表示装置11に表示される。
ここで、信号処理回路7においては、システム制御部13からの制御信号により信号処理をせずに、デジタル画像信号をそのまま画像データとして、画像メモリ8や記録回路10に出力してもよい。
また、信号処理回路7は、システム制御部13から要求があった場合に、信号処理の過程で生じたデジタル画像信号や画像データの情報、あるいは、それらから抽出された情報をシステム制御部13に出力する。デジタル画像信号や画像データの情報としては、例えば、画像の空間周波数、指定領域の平均値、圧縮画像のデータ量等の情報がある。
記録回路10は、システム制御部13から要求があった場合に、記録媒体9の種類や空き容量等の情報をシステム制御部13に出力する。
次に、記録媒体9に画像データが記録されている場合の再生動作について説明する。システム制御部13からの制御信号により記録回路10は、記録媒体9から画像データを読み出す。
システム制御部13からの制御信号により信号処理回路7は、画像データが圧縮画像であった場合には、画像伸長処理を行い、画像メモリ8に記憶する。画像メモリ8に記憶されている画像データは、信号処理回路7で解像度変換処理を実施された後、表示回路12において画像表示装置11に適した信号に変換されて画像表示装置11に表示される。
<撮像センサの構成>
次に、撮像センサ3の詳細構成を、図2を用いて説明する。
撮像センサ3は、駆動部30、画素配列PA、読み出し部20、水平走査部40、及び出力アンプ425を含む。
駆動部30は、垂直走査回路401を含む。垂直走査回路401は、画素配列PAを垂直方向(列方向)に走査する。垂直走査回路401は、選択制御線を介して、各行の画素に選択信号φSELn−1〜φSELn+2を供給することにより、画素配列PAにおける行を選択する。また、垂直走査回路401は、転送制御線を介して、各行の画素に転送信号φTXn−1〜φTXn+2を供給することにより、選択された行の画素を転送駆動する。また、垂直走査回路401は、リセット制御線を介して、各行の画素にリセット信号φRESn−1〜φRESn+2を供給することにより、選択された行の画素をリセット駆動する。
画素配列PAでは、複数の画素Pn−1,1〜Pn+2,4が行方向及び列方向に配列されている。図2では、画素配列PAが4行4列の画素で構成される場合が例示的に示されている。
各画素は、光電変換部402、転送部403、リセット部404、電荷電圧変換部405、出力部406、及び選択部407を含む。
光電変換部402は、入射光に応じた電荷を発生し、発生した電荷を蓄積する。光電変換部402は、例えば、フォトダイオードである。
転送部403は、光電変換部402で発生した電荷を電荷電圧変換部405へ転送する。転送部403は、例えば、転送MOSトランジスタ(転送スイッチ)であり、垂直走査回路401からアクティブな転送信号φTXnがゲートに供給された際にオンして、光電変換部402で発生した電荷を電荷電圧変換部405へ転送する。
電荷電圧変換部405は、転送された電荷を電圧に変換する。電荷電圧変換部405は、例えば、寄生容量を有するフローティングディフージョンである。
リセット部404は、電荷電圧変換部405をリセットする。これにより、電荷電圧変換部405に蓄積された不要電荷を電源へ掃出すことができる。リセット部404は、例えば、リセットMOSトランジスタ(リセットスイッチ)であり、垂直走査回路401からアクティブなリセット信号φRESnがゲートに供給された際にオンして、電荷電圧変換部405をリセットする。
出力部406は、電荷電圧変換部405の電圧に応じた信号を列信号線SL1へ出力する。出力部406は、例えば、増幅MOSトランジスタ(ソースフォロワアンプ)であり、列信号線SL1に接続された負荷電流源409とともにソースフォロワ動作を行うことにより、電荷電圧変換部405の電圧に応じた信号を列信号線SL1へ出力する。また、出力部406は、電荷電圧変換部405とともにフローティングディフージョンアンプを構成している。
選択部407は、各画素を選択状態/非選択状態にする。選択部407は、例えば、選択MOSトランジスタ(選択スイッチ)であり、垂直走査回路401からアクティブな選択信号φSELnがゲートに供給された際にオンして、画素Pn,1を選択状態にする。選択部407は、画素Pn,1を選択状態にした際に、出力部406と列信号線SL1との接続を導通して、出力部406が信号を列信号線SL1へ出力するようにする。 なお、他の画素Pn−1,1〜Pn−1,4、Pn,2〜Pn+2,4の構成も、画素Pn,1の構成と同様である。
読み出し部20では、読み出しスイッチ410〜413、保持容量414〜417、及び転送スイッチ418〜421が、それぞれ、画素配列PAにおける各列に対応して行方向に繰り返し配列されている。
読み出しスイッチ410〜413は、列信号線SL1〜SL4と保持容量414〜417との接続を開閉する。
読み出しスイッチ410は、例えば、MOSトランジスタであり、垂直走査回路401からアクティブな制御信号φTS1がゲートに供給された際にオンして、画素から列信号線SL1〜SL4を介してS信号が保持容量414へ読み出されるようにする。読み出しスイッチ410は、垂直走査回路401からノンアクティブな制御信号φTS1がゲートに供給された際にオフする。これにより、保持容量(第1の保持部)414は、列信号線SL1〜SL4を介して伝達された1つの行(例えば、n行)の画素信号(S信号)を保持する。
読み出しスイッチ411は、例えば、MOSトランジスタであり、垂直走査回路401からアクティブな制御信号φTN1がゲートに供給された際にオンして、画素から列信号線SL1〜SL4を介してN信号が保持容量415へ読み出されるようにする。読み出しスイッチ411は、垂直走査回路401からノンアクティブな制御信号φTN1がゲートに供給された際にオフする。これにより、保持容量(第1の保持部)415は、列信号線SL1〜SL4を介して伝達された1つの行(例えば、n行)の画素信号(N信号)を保持する。
読み出しスイッチ412は、例えば、MOSトランジスタであり、垂直走査回路401からアクティブな制御信号φTS2がゲートに供給された際にオンして、画素から列信号線SL1〜SL4を介してS信号が保持容量416へ読み出されるようにする。読み出しスイッチ412は、垂直走査回路401からノンアクティブな制御信号φTS2がゲートに供給された際にオフする。これにより、保持容量(第2の保持部)416は、列信号線SL1〜SL4を介して伝達された他の1つの行(例えば、n−1行)の画素信号(S信号)を保持する。
読み出しスイッチ413は、例えば、MOSトランジスタであり、垂直走査回路401からアクティブな制御信号φTN2がゲートに供給された際にオンして、画素から列信号線SL1〜SL4を介してN信号が保持容量417へ読み出されるようにする。読み出しスイッチ413は、垂直走査回路401からノンアクティブな制御信号φTN2がゲートに供給された際にオフする。これにより、保持容量(第2の保持部)417は、列信号線SL1〜SL4を介して伝達された他の1つの行(例えば、n−1行)の画素信号(N信号)を保持する。
転送スイッチ418〜421は、保持容量414〜417と出力線422,423との接続を導通/遮断する。転送スイッチ418,419は、水平走査部40からアクティブな水平転送信号が供給された際にオンして、保持容量414,415に保持されたS信号,N信号を出力線422,423に出力する。転送スイッチ420,421は、水平走査部40からアクティブな水平転送信号が供給された際にオンして、保持容量416,417に保持されたS信号,N信号を出力線422,423に出力する。
水平走査部40は、画素配列PAにおける各列に対応して行方向に繰り返し配列されたゲートロジック431,432と、水平走査回路424とを含む。水平走査回路424は、水平走査パルスφHとスタートパルスφHSTとに応じて、各列のゲートロジック431,432へアクティブな信号を順次に供給する。ゲートロジック431,432は、ロジック選択信号φLSELのレベルに応じていずれかがアクティブになる。ゲートロジック431は、アクティブになった際に、アクティブな水平転送信号を転送スイッチ418,419へ供給する。ゲートロジック432は、アクティブになった際に、アクティブな水平転送信号を転送スイッチ420,421へ供給する。
出力アンプ425は、出力線422を介して伝達されたS信号と、出力線423を介して伝達されたN信号との差分をとるCDS処理を行うことにより、固定パターンノイズが除去された画素信号(画像信号)を生成してA/D変換器4(図1参照)へ出力する。
なお、リセットスイッチ426、427は、制御信号φCHRがアクティブになった際にオンすることにより、出力線422,423をリセットする。これにより、出力線422,423における不要電荷が掃出される。
<撮像センサの動作>
次に、撮像センサ3の詳細動作を、図3を用いて説明する。図3は、撮像センサ3の動作を示すタイミングチャートである。
時刻t1〜t9の水平走査期間HTn−1(n−1行目の転送期間)において、水平走査部40の水平走査回路424は、水平走査パルスφHとスタートパルスφHSTとに応じて、各列のゲートロジック431,432へアクティブな信号を順次に供給する。また、駆動回路6(図1参照)は、水平走査部40へLOWレベルの制御信号φLSELを供給する。水平走査部40では、各列のゲートロジック432が順次にアクティブになる。これにより、各列の保持容量416に保持されたS信号が、転送スイッチ420を介して出力線422に順次読み出される。同時に、各列の保持容量417に保持されたN信号が、転送スイッチ421を介して出力線423に順次に転送される。この転送される画素信号は、n−1行目(第1の行)の画素の信号となる。出力アンプ425は、S信号とN信号との差分信号を生成して、生成した差分信号を画素信号(画像信号)としてA/D変換器4に出力する。
一方、時刻t2において、駆動部30は、アクティブな選択信号φSELnをn行目の画素Pn,1〜Pn,4へ供給することにより、n行目の画素Pn,1〜Pn,4の選択部407をオンさせて画素を選択状態にする。同時に、駆動部30は、アクティブなリセット信号φRESnをn行目の画素Pn,1〜Pn,4へ供給することにより、n行目の画素Pn,1〜Pn,4のリセット部404が電荷電圧変換部405をリセットするようにする。
時刻t3において、駆動部30は、ノンアクティブなリセット信号φRESnをn行目の画素Pn,1〜Pn,4へ供給することにより、電荷電圧変換部405のリセットを完了する。そして、駆動部30は、アクティブな制御信号φTN1を各列の読み出しスイッチ411へ供給する。これにより、読み出しスイッチ411がオンして、n行(第2の行)の画素から列信号線SL1〜SL4を介して画素信号(N信号)が保持容量415へ読み出される。
時刻t4において、駆動部30は、ノンアクティブな制御信号φTN1を各列の読み出しスイッチ411へ供給する。これにより、読み出しスイッチ411がオフして、保持容量415が画素信号(N信号)を保持する。
時刻t5において、駆動部30は、アクティブな転送信号φTXnをn行目の画素Pn,1〜Pn,4へ供給することにより、n行目の画素Pn,1〜Pn,4の転送部403が光電変換部402の電荷を電荷電圧変換部405へ転送するようにする。このとき、φSELnとφTXnとに駆動パルスが印加されるため、図3(1)のように、列信号線SL1〜SL4の電位が大きく変動する。
時刻t6において、駆動部30は、アクティブな制御信号φTS1を各列の読み出しスイッチ410へ供給する。これにより、読み出しスイッチ410がオンして、n行(第2の行)の画素からの画素信号(S信号)が保持容量414へ読み出される。
時刻t7において、駆動部30は、ノンアクティブな制御信号φTS1を各列の読み出しスイッチ410へ供給する。これにより、読み出しスイッチ410がオフして、保持容量414が画素信号(S信号)を保持する。
時刻t8において、駆動部30は、ノンアクティブな選択信号φSELnをn行目の画素Pn,1〜Pn,4へ供給することにより、n行目の画素Pn,1〜Pn,4の選択部407をオフさせて画素を非選択状態にする。
このように、n行目の画素信号を画素から保持容量へ読み出す動作と、n−1行目の画素信号を保持容量から出力線へ転送する動作すなわち水平転送動作とを並行して行うことにより、撮像センサからの読み出し期間を短縮している。
時刻t9〜t16の水平走査期間HTn(n行目の転送期間)において、時刻t1〜t9の水平走査期間HTn−1と基本的に同様であるが次の点で異なる動作が行われる。駆動回路6(図1参照)は、水平走査部40へHIGHレベルの制御信号φLSELを供給する。水平走査部40では、各列のゲートロジック431が順次にアクティブになる。これにより、各列の保持容量414に保持されたS信号が、転送スイッチ418を介して出力線422に順次読み出される。同時に、各列の保持容量415に保持されたN信号が、転送スイッチ419を介して出力線423に順次に転送される。この転送される画素信号は、n行目(第1の行)の画素の信号となる。
一方、時刻t10〜t16において、画素から画素信号が読み出される動作は、時刻t2〜t9における動作と同様である。
<駆動パルスに起因するノイズ>
次に、駆動パルスにおけるレベルの遷移に起因したノイズについて、図3(1)〜(4)を用いて詳細に説明する。
図3(1)及び(3)は、駆動パルス(φTXn)に応じてn行目の画素Pn,1〜Pn,4において光電変換部402の電荷が電荷電圧変換部405へ転送された際における列信号線SL1〜SL4の電位の変化を示している。また、駆動パルス(φTXn+1)に応じてn+1行目の画素Pn+1,1〜Pn+1,4において光電変換部402の電荷が電荷電圧変換部405へ転送された際の列信号線SL1〜SL4の電位の変化を示している。
より詳しくみると、図3に示すように、n行目の画素内で光電変換部から電荷電圧変換部へ電荷が転送され始めるt5の直後のタイミングで、電荷電圧変換部の電圧に応じた信号がn行目の画素から列信号線に読み出され、列信号線の電圧が低下する。このとき、列信号線の寄生容量をチャージするために流れる電流の影響によって、読み出し回路のGND電源や信号線の電圧がふられる。それに伴い、駆動パルスのレベルが遷移することによる影響が、読み出し回路から後段へ転送されるn−1行目の画素信号にノイズとして現れる。同様に、n+1行目の画素内で光電変換部から電荷電圧変換部へ電荷が転送され始めるt13の直後のタイミングで、電荷電圧変換部の電圧に応じた信号がn+1行目の画素から列信号線に読み出され、列信号線の電圧が低下する。このとき、列信号線の寄生容量をチャージするために流れる電流の影響によって、読み出し回路のGND電源や信号線の電圧がふられる。それに伴い、駆動パルスのレベルが遷移することによる影響が、読み出し回路から後段へ転送されるn行目の画素信号にノイズとして現れる。
図3(1)は、n−1行目の画素信号の転送期間HTn−1に画素から保持容量へ読み出されるn行目の画素信号のレベルが大きい(信号強度が強い)場合を示す。また、図3(1)は、n行目の画素信号の転送期間HTnに画素から保持容量へ読み出されるn+1行目の画素信号のレベルが大きい(信号強度が強い)場合を示す。
一方、図3(3)は、n−1行目の画素信号の転送期間HTn−1に画素から保持容量へ読み出されるn行目の画素信号のレベルが小さい(信号強度が弱い)場合を示す。また、図3(3)は、n行目の画素信号の転送期間HTnに画素から保持容量へ読み出されるn+1行目の画素信号のレベルが小さい(信号強度が弱い)場合を示す。
図3(1)と図3(3)とを比較すると、画素から読み出される画素信号のレベルが大きくなることに応じて、遷移タイミング(A,Cで示す部分)における列信号線SL1〜SL4の電位の変化も大きくなっていることが分かる。言い換えると、被写体の輝度レベルが大きくなることに応じて列信号線SL1〜SL4の電位の変化も大きくなる。
図3(2)は、n行目、及びn+1行目の画像信号の信号量が大きい場合(信号強度:強)の出力アンプ425より出力されるn−1行目、及びn行目の画素信号のレベルを示している。
また、図3(4)は、n行目、及びn+1行目の画像信号の信号量が小さい場合(信号強度:弱)の出力アンプ425より出力されるn−1行目、及びn行目の画素信号のレベルを示している。
図3(2)と図3(4)とを比較すると、画素から読み出される画素信号のレベルが大きくなることに応じて、遷移タイミング(B,Dで示す)における画素信号に混入するノイズのレベルも大きくなっていることが分かる。
上述したように、この様な転送期間中に発生する駆動パルスに起因するノイズは、駆動パルスが遷移するタイミングが各行の画素信号の転送期間において同じ列アドレスに対応しているため、各行の同じ列において発生する。これにより、図3のA部とB部との関係、又は、C部とD部との関係のように、画素信号により得られた画像において、信号の強度に依存する縦線状のノイズとなって現れる。また、そのノイズの量は、被写体の輝度情報を含んだ信号の強度に依存するため、遮光状態におけるノイズ量とは異なる。
<駆動パルスに起因するノイズを補正するための補正情報の求め方>
上述の駆動パルスに起因するノイズを補正するためには、実際の撮影の前に、駆動パルスに起因するノイズを補正するための補正情報を記憶させておく必要がある。よって、駆動パルスにより画素から読み出し部へ読み出される画素信号のレベルと、駆動パルスの遷移タイミングで読み出し部から出力線へ転送される画像信号にのるノイズのレベルとの対応関係(補正情報)を、予め取得し、不揮発性メモリ14に記憶する。補正情報は、駆動パルスにより画素から読み出し部へ読み出される画素信号のレベルに依存するから、被写体輝度を複数パターン振って撮影することにより、複数求める。ここで、上記のノイズレベルの測定は、撮影前、たとえば撮像装置の電源投入時や、撮影開始の指示によって取得するようにしてもよいし、予め撮像装置を出荷する前に記憶しておいてもよい。
図6の
・DRの光信号入力時の出力信号の平均値をSdr
・DRの遮光時の出力信号の平均値をNdr
・NRの光信号入力時の出力信号の平均値をSnr
・NRの遮光時の水平シェーディングをNnr
としたとき、Nnrは、駆動パルスの影響による縦線ノイズのうちのオフセット成分cと、該当画素列のダークシェーディング成分b2とを足し合わせた値に相当する。(Sdr−Ndr)を真の画像信号と考え、(Snr−Nnr)と(Sdr−Ndr)との差分を、輝度を複数パターン振って求め、各輝度における、(Sdr−Ndr)と、(Snr−Nnr)と(Sdr−Ndr)との差分との関係から、傾きaを求めることができる。
理想のアンプ出力は、真の画像信号に等しいと考え、理想のアンプ出力をx軸、検知された出力アンプ425のレベルをy軸としたとき、駆動パルスの遷移タイミングで転送する画素信号におけるアンプ出力は図7の曲線Dのようになる。また、駆動パルスの遷移タイミング以外のタイミングで転送する画素信号におけるアンプ出力は図7の曲線Bのようになる。図7の曲線A、B、C、Dは、それぞれ、
A:理想のアンプ出力
B:真の画像信号+ダークシェーディング(オフセット成分)
C:真の画像信号+ダークシェーディング(オフセット成分)+ノイズ(オフセット成分)
D:真の画像信号+ダークシェーディング(オフセット成分)+ノイズ(オフセット成分+ゲイン成分)
に対応する。
ここで、ダークシェーディング成分をb、ノイズ成分(駆動パルスの影響による縦線のノイズ)をcとする。また、信号強度によってノイズ量の変化するノイズの現れるノイズ画素列NRについて、信号強度を横軸、ノイズ画素列NRのアンプ出力を縦軸にプロットした際の傾きをaとする。
このときのノイズ画素列NRにおけるaは、均一輝度面を撮影したときの出力信号(駆動パルスの遷移タイミングで転送する画素信号と、駆動パルスの遷移タイミング以外のタイミングで転送する画素信号)を基に求めることができる。同様にノイズ成分cも均一輝度面を撮影したときの出力信号(駆動パルスの遷移タイミングで転送する画素信号と、駆動パルスの遷移タイミング以外のタイミングで転送する画素信号)を基に求める。この係数a、cを、被写体輝度を複数パターン振って求めて、テーブル(補正情報)として記憶する。
<撮影の際の画像の補正方法>
理想のアンプ出力(図7の曲線A)は、
y=x・・・数式1
と表せる。
理想のアンプ出力にダークシェーディング成分が加わった信号が出力される場合(図7の曲線B)は、
y1=x+b1・・・数式2
となる。理想のアンプ出力xを求めるには、
x=y1−b1・・・数式3
を計算すればよい。すなわち、出力アンプ425の出力信号y1からダークシェーディング成分b1を減算すれば、理想のアンプ出力xを求めることができる。なお、ダークシェーディング成分b1は、ノイズ画素列以外の遮光領域SAより出力された信号により求める。
更に、ダークシェーディングに加えてノイズが加わった場合の出力信号(図7の曲線D)は、
y2=a・x+b2+c・・・数式4
となる。理想のアンプ出力xを求めるには、
x={y2−(b2+c)}/a・・・数式5
とすればよい。すなわち、補正対象となる画素のアンプ出力y2に(1/a)を乗算した値と、(b2+c)に(−1/a)を乗算した値とを足し合わせれば、理想のアンプ出力xを求めることができる。なお、ダークシェーディング成分b2は、遮光領域SAのうちのノイズ画素列NRより出力された信号により求める。
また、ノイズが信号強度に依存しない場合(図7の曲線C)は、a=1であり、
y2=x+b2+c・・・数式6
と表せる。理想のアンプ出力xは、
x=y2−(b2+c)・・・数式7
で求めることができる。
次に、上記の概念に基づいて信号処理回路7の詳細動作を説明する。
まず、ノイズの補正を行う際に、前述の係数テーブルから係数を選択する(係数を判定する)ための判定を行う。注目画素Pi,jの信号に対してのるノイズの補正を行う際の判定領域として用いる領域は、例えば、図5(1)〜(4)のいずれかが考えられる。図5は、撮像センサの画素より読み出した画素信号を、画素の並びどおりに配列した状態を簡易に表した図である。
図5(1)の場合、図2の保持容量416、417に蓄積された画素Pi,jの信号に対して、画素Pi,jの配された行の次の行に配された画素のうち、画素Pi,jと水平方向に同じアドレスに配された画素Pi+1,jを判定領域DR1とする。図2の光電変換部402から転送部403に画素信号を転送する際の駆動パルスが影響を及ぼすことによるノイズの補正には、判定領域DR1の信号強度を用いて係数の判定を行うのが適切である。
なお、係数の判定には、隣接する画素であれば、信号強度の差はほとんどないと考えられるため、簡易的に、画素Pi,j自身の信号強度を判定に用いることができる。
実際に判定を行う際には、一画素の値からでは画素ごとのノイズによって正確な判定が行いにくい。そのため、ノイズによる影響を排除するために、隣接する複数の画素からなる領域の信号の積分値、あるいは平均値を判定に用いるのがよい。なお、読み出される信号が大きいときのノイズは、信号に対して充分少なく、隣接する画素であれば、信号強度の差はほとんどないと考えると、ほぼ同じ出力レベルとなる周辺の画素からの出力の平均値に応じて補正を行っても問題ない。
判定に用いる画素領域の例としては、画素Pi,jと、画素Pi,jの周辺の数画素を含む判定領域DR2(図5(2)参照)、画素Pi,jの配された行の次に読み出す行を含む判定領域DR3(図5(3)参照)が挙げられる。あるいは、判定に用いる画素領域の例としては、画素Pi,jの含まれる行を含む判定領域DR4(図5(4)参照)が挙げられる。
信号処理回路7(図1参照)は、図5の判定領域より得られた画素信号のレベルと、対応関係(図4参照)にある係数テーブル(図7参照)の情報を不揮発性メモリ14から取得する。そして、信号処理回路7は、係数テーブルに基づいて、駆動パルスにより読み出された画素信号を数式7に基づいて補正する。このようにして信号処理回路7は、転送期間において駆動パルスのレベルが遷移するタイミングで読み出し部20により転送された列(第1の列)の画素信号を補正する。
上述のように、撮像センサ3において、画素から画素信号を読み出す動作と、画素信号を読み出し部20から後段へ転送する動作とを並行して行うことに伴い、その転送される画素信号にパルス状のノイズが混入する。この場合でも、信号処理回路7が、駆動パルスが遷移するタイミングで読み出し部20から後段へ転送された画素信号を、その駆動パルスにより画素から読み出された画素信号のレベルに応じて補正する。これにより、画素から保持容量へ画素信号を読み出す動作と、保持容量から出力線へ画素信号を転送する動作とを並行して行うことにより読み出し期間を短縮した場合でも、駆動パルスのレベルの遷移に起因したノイズの補正精度を向上できる。すなわち、画素配列から画素信号を読み出し出力線へ転送するための期間を短縮しながら、画素から信号を読み出すための駆動パルスにおけるレベルの遷移に起因したノイズの補正精度を向上することができる。
なお、本実施形態に記載の駆動モードの他にも、信号の水平転送期間中にパルスを発生させ、その結果、パルスの駆動の影響によりノイズが生じる場合、特に、信号量に依存したノイズが生じる様な駆動を行う場合には、本件を適用することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置100の構成図。 撮像センサ3の構成図。 撮像センサ3の動作を示すタイミングチャート。 駆動パルスにより読み出される画素信号の強度と、その影響を受ける画素信号(遷移タイミングで読み出し部から後段へ転送される画素信号)におけるノイズの量との関係の例を示す図。 判定領域を説明するための図。 補正係数を求めるための演算領域の例を示す図。 駆動パルスにより読み出し部から読み出される画素信号のレベルと、駆動パルスの遷移タイミングで読み出し部から後段へ転送されるノイズのレベルとの対応関係を示す図。 背景技術を説明するための図。 背景技術を説明するための図。 課題を説明するための図。
符号の説明
3 撮像センサ
6 駆動回路
7 信号処理回路
8 画像メモリ
13 システム制御部
14 ROM
15 RAM
20 読み出し部
30 駆動部
40 水平走査部
401 垂直走査回路
402 光電変換部
403 転送部
404 リセット部
405 電荷電圧変換部
406 出力部
407 選択部
409 負荷電流源
410〜413 読み出しスイッチ
414〜417 保持容量
418〜421 転送スイッチ
422,423 出力線
425 出力アンプ
100 撮像装置

Claims (6)

  1. 複数の画素が行方向及び列方向に配列され、第1の行と第2の行とを含む画素配列と、
    前記画素配列に接続された複数の列信号線と、
    出力線と、
    複数の第1の保持手段と複数の第2の保持手段と、前記複数の列信号線と前記複数の第1の保持手段との接続を開閉する複数のスイッチとを含み、前記第2の行から前記複数の列信号線を介して前記複数の第1の保持手段に画素信号を読み出す動作と、前記複数の第2の保持手段に読み出された前記第1の行における各列の画素信号を順次に前記出力線へ転送する動作とを並行して行う読み出し手段と、
    前記読み出し手段が前記第1の行における各列の画素信号を前記出力線へ転送するための転送期間において、前記第2の行から画素信号を読み出すための駆動パルスを前記画素配列または前記読み出し手段に供給する駆動手段と、
    前記転送期間において前記駆動パルスのレベルが遷移するタイミングで前記読み出し手段により転送された前記第1の行における第1の列の画素信号を、前記第2の行における前記第1の列の画素信号、又は前記第2の行における前記第1の列の画素信号及びその周辺の画素信号のレベルに応じて補正する補正手段と、
    を備え
    前記駆動パルスは、前記複数の列信号線により伝達された画素信号が前記複数のスイッチを介して前記複数の第1の保持手段へ読み出されるようにするための制御信号を含むことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の画素のそれぞれは、
    光電変換手段と、
    前記光電変換手段で蓄積された電荷信号を出力する出力手段と、
    を含み、
    前記駆動パルスは、前記画素において前記光電変換手段の電荷信号が前記出力手段により列信号線へ出力されるようにするための制御信号を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記補正手段は、前記第2の行における少なくとも前記第1の列の画素信号に応じて、前記第1の行における前記第1の列の画素信号を補正する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記補正手段は、前記第1の行における少なくとも前記第1の列の画素信号に応じて、前記第1の行における前記第1の列の画素信号を補正する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記補正手段は、前記第2の行における少なくとも前記第1の列の画素信号と、前記第1の行における少なくとも前記第1の列の画素信号とに応じて、前記第1の行における前記第1の列の画素信号を補正する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  6. 前記補正手段は、前記第2の行における前記第1の列の画素信号のレベルと、前記第1の行における前記第1の列の画素信号に含まれるノイズのレベルとの予め取得された対応関係に基づいて、前記第1の行における前記第1の列の画素信号を補正する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の撮像装置。
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