JP2018019268A - 撮像装置、撮像システムおよび撮像装置の駆動方法 - Google Patents

撮像装置、撮像システムおよび撮像装置の駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 焦点検出行と撮像行とを読み出す際に、黒レベルの補正を適切に行う。【解決の手段】 撮像装置は、行列状に配置され、入射光を受光可能な複数の画素からなる有効画素領域と、有効画素領域の行方向の一辺に隣接して複数列に配置され、遮光された複数の前記画素からなる基準画素領域と、画素における複数の光電変換部の信号を混合して読み出す第1の読み出し、および画素における複数の前記光電変換部の信号を独立に読み出す第2の読み出しを実行可能であって、有効画素領域においては第1の読み出しまたは前記第2の読み出しを行単位で切り替えて実行し、基準画素領域においては第1の読み出しを実行する駆動部とを有する。【選択図】 図10

Description

本発明は、撮像装置、撮像システムおよび撮像装置の駆動方法に関する。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮像装置に用いられる固体撮像素子の多機能化が進んでいる。特許文献1には、瞳分割方式の焦点検出が可能な撮像素子に関する技術が開示されている。特許文献1において、撮像素子の1つの画素は2つのフォトダイオードを有しており、各フォトダイオードは1つのマイクロレンズによって、撮影レンズの異なる瞳を通過した光を受光するよう構成されている。それにより、2つのフォトダイオードからの出力信号を比較することで、撮影レンズでの焦点検出が可能となる。また、2つのフォトダイオードの混合信号からは撮影画像の信号を得ることができる。
特許文献1に記載されたように1つの画素が2つのフォトダイオードを備える場合、2つのフォトダイオードの信号を個別に読み出すと、読み出し時間が大幅に増加してしまう。そこで、特許文献2に記載の撮像装置は、焦点検出を行う画素行(以下、「焦点検出行」と称する)においては2つのフォトダイオードの信号を個別に読み出し、それ以外の画素行(以下、「撮像行」と称する)では信号を混合して読み出している。これにより、読み出し時間の短縮が図られている。
特開2001−083407号公報 特開2013−106194号公報
ところで、一般的な撮像装置は、撮像素子において光学的に遮光された画素領域であるオプティカルブラック領域(以下、OB領域)を備えている。OB領域の出力信号を用いて、各行の黒レベルが基準レベルとなるように、補正値を徐々に更新しながら黒レベルを補正するクランプ処理が行われる。しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載された撮像素子のように、1つの画素が2つのフォトダイオードを備える場合、出力信号に含まれる暗電流量は焦点検出行および撮像行においてそれぞれ異なり得る。したがって、焦点検出行および撮像行において黒レベルの差が生じ、その結果、クランプエラーが発生してしまう。
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、撮像行および焦点検出行を読み出す際において、適切に黒レベルの補正が可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態における撮像装置は、複数の光電変換部、前記光電変換部から転送された信号を蓄積する信号蓄積部、前記光電変換部の信号をそれぞれ前記信号蓄積部に転送する複数の転送ゲートを有する画素と、行列状に配置され、入射光を受光可能な複数の前記画素からなる有効画素領域と、前記有効画素領域の行方向の一辺に隣接して複数列に配置され、遮光された複数の前記画素からなる基準画素領域と、前記画素における複数の前記光電変換部の信号を混合して読み出す第1の読み出し、および前記画素における複数の前記光電変換部の信号を独立に読み出す第2の読み出しを実行可能であって、前記有効画素領域においては前記第1の読出しまたは前記第2の読み出しを行単位で切り替えて実行し、前記基準画素領域においては第1の読み出しを実行する駆動部とを有する。
本発明によれば、焦点検出行と撮像行とを読み出す際に、黒レベルの補正を適切に行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態における撮像システムのブロック図である。 本発明の第1実施形態における撮像素子の概略を示す図である。 本発明の第1実施形態における撮像素子の画素領域を示す図である。 本発明の第1実施形態における撮像素子の画素の概略を示す図である。 本発明の第1実施形態における画素の回路図である。 本発明の第1実施形態における列回路の回路図である。 本発明の第1実施形態におけるアナログ信号処理回路のブロック図である。 本発明の第1実施形態における第1の駆動モードのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態における第2の駆動モードのタイミングチャートである。 比較例における画素信号の読み出し順序を示す図である。 本発明の第1実施形態における画素信号の読み出し順序を示す図である。 本発明の第2実施形態における読み出し回路の回路図である。 本発明の第2実施形態における第1の駆動モードのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態における第3の駆動モードのタイミングチャートである。 比較例における画素信号の読み出し順序を示す図である。 本発明の第2実施形態における画素信号の読み出し順序を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における撮像システムのブロック図である。図1において、撮像装置は、光学系101、メカニカルシャッタ(メカシャッタと図示する)102、撮像素子103、アナログ信号処理回路104、タイミング信号発生回路109、駆動回路110、デジタル信号処理回路111、画像メモリ112、記録媒体113、記録回路114、表示装置115、表示回路116、システム制御部117、ROM(Read Only Memory)118、RAM(Random Access Memory)119、撮影モード設定部120を備える。
光学系101は、レンズ群、光学ローパスフィルタ、絞りを備える。メカニカルシャッタ102は、例えばフォーカルプレーンシャッタであり、ローリングシャッタなどの電子シャッタとともに用いられる。撮像素子(撮像装置)103はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)のイメージセンサであり、光学系101、メカニカルシャッタ102を透過した入射光を電気信号に変換する。アナログ信号処理回路104は、信号増幅器(PGA:Programmable Gain Amplifier)104a、クランプ回路(CLAMP)104b、A/D変換器104cを備える。信号増幅器104aは、可変の増幅率を有する差動増幅回路等から構成され、撮像素子103から出力される画像信号を増幅する。クランプ回路104bは水平方向のOB(Optical Black)画素の信号を基準として、画素信号のクランプを行う。A/D変換器104cは、アナログ信号の画素信号をデジタル信号の画像データに変換する。タイミング信号発生回路109は撮像素子103、アナログ信号処理回路104を動作させる信号を生成する。駆動回路110は光学系101、メカニカルシャッタ102を駆動する。
デジタル信号処理回路111は、デジタルに変換された画像データに対してデジタル信号処理を行う。画像メモリ112は、デジタル信号処理された画像データを一時的に保持するフレームメモリである。記録媒体113は、撮像システムに着脱可能な不揮発性メモリであり、記録回路114は、信号処理された画像データを記録媒体113に対して記録および読み出しを行うメモリコントローラである。表示回路116は信号処理された画像データ、または記録媒体113から読み出された画像データをアナログの信号に変換し、表示装置115に出力する。表示装置115は液晶表示パネルまたは有機発光表示パネルなどから構成される。システム制御部117はあらかじめ定められたプログラム、ユーザの操作に従い、撮像システム全体を制御する。ROM118は不揮発性メモリから構成され、システム制御部117における制御方法を指示するプログラム、プログラムを実行する際に使用されるパラメータおよびテーブル等の制御データ、キズアドレス等の補正データを記憶する。RAM119は揮発性メモリから構成され、ROM118に記録されたプログラム、制御データ、補正データを保持するとともに、システム制御部117がプログラムを実行するためのワークエリアとして使用される。
撮影モード設定部120は、スイッチ、ボタン、ダイヤル、タッチパネルなどから構成され、ISO感度、シャッタ速度などの撮影条件の設定、静止画撮影と動画撮影との撮影モードの切り替えなどを行う。
続いて、上述の撮像システムにおける撮影動作の概略を説明する。撮影に先立ち、ユーザが撮像システムの電源を投入すると、システム制御部117はROM118から必要なプログラム、制御データ、補正データをRAM119に転送する。これらのプログラム、データは、システム制御部117によって撮像システムを制御するために使用される。必要に応じて、追加のプログラム、データがROM118からRAM119に転送され、また、ROM118内のデータがシステム制御部117によって直接に読み出される。
システム制御部117は制御信号を駆動回路110に出力し、光学系101の絞りおよびレンズを駆動する。これにより、適切な明るさに設定された被写体像が撮像素子103上に結像される。静止画像撮影時においては、システム制御部117は駆動回路110を介してメカニカルシャッタ102を駆動する。メカニカルシャッタ102は、撮像素子103の動作に合わせて撮像素子103を遮光し、必要な露光時間だけ撮像素子103を露光させる。撮像素子103が電子シャッタ機能を有する場合、メカニカルシャッタ102と電子シャッタとを併用して、必要な露光時間を確保してもよい。また、動画像撮影時においては、システム制御部117は駆動回路110を介してメカニカルシャッタ102を開放し、撮影中は常に撮像素子103を露光させる。システム制御部117はタイミング信号発生回路109を制御し、タイミング信号発生回路109は駆動パルスを撮像素子103に出力する。撮像素子103は駆動パルスによって駆動され、被写体像を光電変換により電気信号に変換し、アナログの画像信号としてアナログ信号処理回路104に出力する。アナログ信号処理回路104において、信号増幅器104aは入射光量に応じて設定されたゲインにて画素信号を増幅する。クランプ回路104bは、タイミング信号発生回路109からの動作パルスにより、水平OB領域の信号出力を基準電圧としてクランプする。A/D変換器104cはクランプされたアナログの画素信号をデジタルの画像データに変換し、デジタル信号処理回路111に出力する。
デジタル信号処理回路111は、画像データにおける水平OB領域の信号の平均処理を行い、垂直ダークシェーディングの補正データを生成する。デジタル信号処理回路111は、生成された補正データを用いて垂直シェーディング補正処理を行う。さらに、デジタル信号処理回路111は、画像データに対して、色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正、解像度変換、画像圧縮等の処理を行う。画像メモリ112は、信号処理中の画像データを一時的に記憶するとともに、信号処理後の画像データを記憶する。
記録回路114は信号処理された画像データ、または画像メモリ112に記憶された画像データを記録媒体113に適したデータフォーマットに変換し、記録媒体113に記録する。記録媒体113のデータフォーマットは、例えば階層構造を持つファイルシステムなどである。
表示回路116は、デジタル信号処理された画像データに対して解像度変換処理を行い、表示装置115に適した信号(例えばNTSC方式のアナログ信号等)に変換し、表示装置115に画像を表示させる。
ここで、デジタル信号処理回路111は、デジタル信号処理をせずに、A/D変換後のデジタルの画像データをそのままRAWデータとして画像メモリ112、記録回路114に出力してもよい。また、デジタル信号処理回路111は、システム制御部117からの要求に応じて、デジタル信号処理の過程で生じた画像データ、または、画像データから得られた情報をシステム制御部117に出力する。ここで、画像信号から得られた情報とは、例えば、画像の空間周波数、画像の指定領域の平均値、圧縮画像のデータ量、あるいは、これらのデータから抽出された情報などである。さらに、記録回路114は、システム制御部117から要求に応じて、記録媒体113の種類、空き容量等の情報をシステム制御部117に出力する。
記録媒体113から画像信号を読み出す再生動作について説明する。システム制御部117からの制御信号に応じて、記録回路114は記録媒体113から画像データを読み出す。読み出された画像データが圧縮画像であった場合には、デジタル信号処理回路111は、システム制御部117からの制御信号に応じて、画像伸長処理を行い、伸長後の画像データを画像メモリ112に記憶する。デジタル信号処理回路111は、画像メモリ112に記憶された画像データに対して解像度変換処理を行い、表示回路116に画像データを出力する。表示回路116は画像データを表示装置115に適した信号に変換し、表示装置115に出力する。これにより、記録媒体113から読み出された画像データが表示装置115に表示される。なお、記録媒体113に代えて、無線通信機能を有する送受信機を用いて、画像データをネットワークからダウンロードまたはアップロードしても良い。
図2は、本実施形態における撮像素子の概略を示す図である。撮像素子103は画素領域20、列回路23、垂直走査回路22、水平走査回路24、タイミング発生回路(TG)25を備える。画素領域20は、行方向および列方向に沿って二次元マトリクス状(行列状)に配置された複数の画素21を有する。画素21は入射光を受光可能な光電変換部として2つのフォトダイオード(以下、「PD」と称する)211a、211bを備えている。本明細書において、行方向とは図面における水平方向を示し、列方向とは図面において垂直方向を示すものとする。図2においては、説明の簡略化のために4行4列の画素が示されているが、画素の数は限定されるものではない。一部の画素は、フォトダイオードが光学的に遮光されたOB(オプティカル・ブラック)画素を構成している。
垂直走査回路22は、選択された行の画素21に駆動パルスを送出し、画素21の画素信号を行毎に列信号線26に出力させる。駆動パルスは、行毎、順次、もしくはランダムに画素21に供給され得る。水平走査回路24はレジスタ、カウンタなどから構成され、水平走査のための駆動パルスを列回路23に出力する。列回路23は画素列毎に設けられ、画素21から列信号線26を介して出力された画素信号を水平走査回路24からの駆動パルスに基づいて順次、出力する。垂直走査回路22、水平走査回路24は駆動パルスの駆動部として機能する。
図3は本実施形態における撮像素子の画素領域を示す図である。画素領域20は有効画素領域20a、水平オプティカルブラック(HOB)画素領域20b、垂直オプティカルブラック(VOB)画素領域20cを備えている。有効画素領域20aは遮光されていない画素から構成され、入射光に応じて発生した電荷を蓄積して画素信号を出力する。HOB画素領域(基準画素領域)20bは有効画素領域20aの行方向の一辺、すなわち水平方向の先頭(左側)に隣接して複数列に配置された遮光画素領域である。VOB画素領域20cは有効画素領域20aの垂直方向の先頭に隣接して設けられた遮光画素領域である。有効画素領域20aに先立って、VOB画素領域20c、HOB画素領域20bからの画素信号が読み出され、これらの画素信号を基準として黒レベルの調整(OBクランプ)が行われる。
図4は本実施形態における撮像素子の画素の概略を示す図であり、平面視における1画素を示している。画素21は1つのマイクロレンズ210、PD211a、211b、転送ゲート212a、212b、フローティングディフュージョン(以下、「FD」と称する)213を備える。PD211a、211bは、例えばP型のウェル領域に配され、N型の半導体領域とP型の半導体領域を有している。入射光はPN接合において光電変換され、N型の半導体領域に蓄積される。PD211a、211b上にはマイクロレンズ210が形成され、2つのPD211a、211bが1つのマイクロレンズ210を共有している。
転送ゲート212a、212bはPD211a、211bとFD213の間のウェル領域の上側にゲート絶縁膜を介して配され、転送トランジスタのゲートを構成する。転送ゲート212a、212bに電圧を印加することにより、PD211a、211bの電荷がFD213に転送される。2つのPD211a、211bはマイクロレンズ210を介して撮像レンズの異なる瞳面の光を受光する。このため、PD211a、211bの信号を比較し、位相差検知方式によって撮像レンズのピントずれを検出することが可能となる。また、PD211a、211bの信号を混合した信号は撮像信号として用いられる。
図5は、本実施形態における画素の回路図であり、同一行にあるHOB画素領域20bの画素21、有効画素領域20aの画素21を示している。画素21は、PD211a、211b、転送トランジスタ(ゲート)212a、212b、FD213、リセットトランジスタ214、増幅トランジスタ215、選択トランジスタ216を備える。転送トランジスタ212a、212bはPD211a、211bで発生した電荷をFD213に転送するスイッチとして機能する。有効画素領域20aの画素21においては、転送トランジスタ212aのゲートには第1の配線を介して駆動パルス(第1の駆動パルス)φTXAnが印加され、転送トランジスタ212bのゲートには第2の配線を介して駆動パルス(第2の駆動パルス)φTXBnが印加される。すなわち、転送トランジスタ212a、212bはそれぞれ駆動パルスφTXAn、φTXBnによって独立に駆動される。一方、HOB画素領域20bの画素21においては、転送トランジスタ212a、212bのゲートには同一の配線を介して駆動パルスφTXAnが印加され、転送トランジスタ212a、212bは駆動パルスφTXAnによって同時に駆動される。
FD213は電荷を一時的に蓄積する信号蓄積部として機能し、電荷に応じた電圧を生じさせる。リセットトランジスタ214のソースはFD213に接続され、ドレインは電源電圧VDDに接続されている。リセットトランジスタ214のゲートには駆動パルスφRESnが印加され、リセットトランジスタ214がオンとなることにより、FD213の電圧が電源電圧VDDとなるようにリセットされる。増幅トランジスタ215はソースフォロアとして機能し、FD213の電圧に応じた電圧をソースに出力する。選択トランジスタ216は増幅トランジスタ215のソースと列信号線26との間に接続されている。選択トランジスタ216のゲートには駆動パルスφSELnが印加され、選択トランジスタ216がオンとなることにより、増幅トランジスタ215から列信号線に画素信号が出力される。
駆動パルスφTXAn、φTXBn、φSELn、φRESnは垂直走査回路22によって駆動される。また、駆動パルスφTXAn、φTXBn、φSELn、φRESnの「n」は、n行目の画素に対する駆動パルスを示している。1行から最終行の読み出しが完了するまで、画素21は行毎に順次駆動される。
図6は列回路23の回路図である。列回路23は列信号線26を介して列毎に画素信号を読み出す回路であり、画素領域20の列数と同数の列回路23が配置され得る。列信号線26には画素21の増幅トランジスタ215の負荷となる定電流源27が接続されている。列回路23はトランジスタ231、232、233、234、235、236、容量237、238、239を備える。トランジスタ231、232、233は列信号線26と容量237、238、239との間にそれぞれ設けられている。容量237はトランジスタ234を介して差動増幅器230の反転入力端子に接続され、容量238、239はトランジスタ235、236を介してそれぞれ差動増幅器230の非反転入力端子に接続されている。
トランジスタ231はFD213のリセット時の信号(以下、「N信号」と称する)を読み出すスイッチとして機能する。トランジスタ231のゲートには駆動パルスφTNが印加され、駆動パルスφTNがハイレベルとなることで、トランジスタ231がオンとなる。これにより、FD213のリセット時の電位に応じたN信号が列信号線26を介して読み出され、容量237に保持される。トランジスタ234は駆動パルスφHNによって駆動され、駆動パルスφHNがハイレベルとなることでトランジスタ234はオンとなり、容量237に保持されたN信号は差動増幅器230の反転入力端子に入力される。
トランジスタ232は駆動パルスφTS1によって駆動され、PD211aの信号である画素信号Aを読み出すスイッチとして機能する。画素信号Aには、PD211aの光電変換に基づく信号に加えてリセット時のN信号が含まれている。駆動パルスφTS1がハイレベルとなることで、トランジスタ232がオンとなり、列信号線26からの画素信号Aが容量238に保持される。トランジスタ235は駆動パルスφHS1によって駆動され、トランジスタ235がオンとなることで、容量238に保持された画素信号Aは差動増幅器230の非反転入力端子に入力される。
トランジスタ233は駆動パルスφTS2によって駆動され、PD211a、211bの加算信号(混合信号)である画素信号(A+B)を読み出すスイッチとして機能する。画素信号(A+B)には、PD211a、211bの光電変換に基づく信号に加えてN信号が含まれている。トランジスタ233がオンとなることで、画素信号(A+B)は容量239に保持される。トランジスタ236は駆動パルスφHS2によって駆動され、トランジスタ236がオンとなることで、容量239に保持された画素信号(A+B)は差動増幅器230の非反転入力端子に入力される。
差動増幅器230は、反転入力端子に入力されたN信号と非反転入力端子に入力された画素信号Aまたは画素信号(A+B)との差分を外部出力信号線230aに出力する。具体的には、トランジスタ234、235がオンとなると、容量237に保持されたN信号と容量238に保持された画素信号Aが差動増幅器230に入力され、画素信号AからN信号を差分したA像信号が出力される。また、トランジスタ234、236がオンとなると、容量237に保持されたN信号と容量239に保持された画素信号(A+B)との差分が撮像信号として外部出力信号線230aに出力される。
なお、列回路23は、ゲインアンプ、AD変換器等を備えてもよい。また、差動増幅器230は必ずしも列ごとに設けられる必要はなく、複数の列回路23が1つの差動増幅器230を共有してもよい。駆動パルスφTN、φTS1、φTS2、φHN、φHS1、φHS2は水平走査回路24によって駆動され得る。本実施形態においては、垂直走査回路22、水平走査回路24によってこれらの駆動パルスを適切に駆動することにより、焦点検出行および駆動行の読み出しを行単位で切り替えて実行可能である。
図7は本発明の実施形態におけるアナログ信号処理回路のブロック図である。アナログ信号処理回路(補正部)104は、水平OBクランプの一例として、アナログ水平OBクランプ回路を構成している。アナログ信号処理回路104は、信号増幅器104a、クランプ回路104b、A/D変換器104c、クランプ容量104d、クランプ電圧生成回路104eを備える。クランプ容量104dは信号増幅器104aの出力側とクランプ回路104bの入力側の間に挿入されるコンデンサである。クランプ電圧生成回路104eはA/D変換器104cの出力側とクランプ回路104bとの間に設けられ、クランプ電圧を生成する。
アナログ信号処理回路104における水平OBクランプ動作を説明する。撮像素子103から出力された画像信号はアナログ信号処理回路104に入力され、信号増幅器104aによって所定のゲインで増幅される。信号増幅器104aから出力された画像信号は、クランプ容量104dを通過することによって直流成分が除去され、交流の画像信号がクランプ回路104bに入力される。クランプ回路104bに入力された画像信号はクランプ回路104bにおいて、クランプ電圧生成回路104eから出力されたクランプ電圧でクランプされる。
クランプされた画像信号はA/D変換器104cによってデジタル信号の画像データに変換される。画像データはアナログ信号処理回路104から出力されるとともに、クランプ電圧生成回路104eに入力される。クランプ電圧生成回路104eは、撮像素子103の水平OB領域の画像データ(OB信号)を1行毎または予め設定された複数行毎に積分し、一定の積分値をクランプ電圧として生成する。
クランプ回路104b、A/D変換器104c、クランプ電圧生成回路104eは閉ループを構成し、アナログ信号処理回路104から出力される画像データのOBレベル(基準レベル)が一定になるようにフィードバック制御が行われる。なお、このようなフィードバックループを持つOBクランプ回路においては、フィードバックの時定数(フィードバックゲイン)を適切に設定することが望ましい。例えば、フィードバックゲインが大きい場合、OB信号の変動に対する追従応答性が速くなるため、より高周波の垂直シェーディングの変動を補正することが可能となる。一方、キズ、ノイズの影響を受け易くなるため、横スジが新たに発生するおそれもある。従って、OBクランプに使用するOB信号の選択と同様に、撮影条件や撮影モード設定によってフィードバックゲインを切り替えることが望ましい。なお、水平OBクランプは、アナログ信号処理回路104において実行されるアナログ水平OBクランプに限定されない。たとえば、デジタル信号処理回路111においてデジタルの画像データに対して黒レベルの補正を実行しても良い。
次に、本実施形態における撮像素子の駆動方法について説明する。
図8は本実施形態における第1の駆動モードのタイミングチャートであり、第n行における駆動パルスを示している。第1の駆動モードは、PD211a、PD211bのそれぞれの信号を加算(混合)し、撮像信号を読み出すための駆動モードである。先ず、駆動パルスφRESnがハイレベルとなり、リセットトランジスタ214がオンとなる。
期間t801において、駆動パルスφTXAn、φTXBnが同時にハイレベルになることで、転送トランジスタ212a、212bがオンとなる。これにより、PD211a、211b、FD213の電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、駆動パルスφTXAn、φTXBnがローレベルになると、PD211a、211bにおいて電荷蓄積が始まる。
次に、電荷蓄積時間に基づいて決められる所定時間経過後、駆動パルスφSELnがハイレベルとなることで、選択トランジスタ216がオンとなり、読み出し行が選択される。その後、駆動パルスφRESnがローレベルとなり、FD213のリセット状態が解除される。
期間t802において、駆動パルスφTNがハイレベルとなり、トランジスタ231がオンになり、FD213のリセット時のN信号が列信号線26を介して容量237に出力される。駆動パルスφTNがローレベルとなり、トランジスタ231がオフとなった後(期間t802の経過後)においても、容量237にN信号が保持される。
期間t803において、駆動パルスφTXAn、φTXBn、φTS2が同時にハイレベルとなる。転送トランジスタ212a、212bがオンとなることで、PD211a、211bのそれぞれの信号を混合した画素信号(A+B)がFD213に転送される。上述したように、画素信号(A+B)にはN信号も含まれている。また、列回路23において、トランジスタ233がオンとなることで、列信号線26から画素信号(A+B)が容量239に出力される。期間t803の経過後に、駆動パルスφTS2がローレベルとなり、トランジスタ233がオフとなる。期間t803の経過後においても、容量239に画素信号(A+B)が保持される。
期間t804において、駆動パルスφHN、φHS2がハイレベルとなり、トランジスタ234、トランジスタ236がオンとなる。容量237に保持されたN信号、容量239に保持された画素信号(A+B)は差動増幅器230に入力され、画素信号(A+B)からN信号を差分した撮像信号が差動増幅器230から出力される。
図9は本実施形態における第2の駆動モードを示すタイミングチャートであり、第n行の駆動パルスを示している。第2の駆動モードは、位相差検出信号としてPD211a、211bの一方の像信号を読み出した後に、PD211a、211bのそれぞれ信号を混合した撮像信号の読み出すモードである。
先ず、駆動パルスφRESnがハイレベルとなり、リセットトランジスタ214がオンとなる。期間t901において、駆動パルスφTXAn、φTXBnが同時にハイレベルになることで、転送トランジスタ212a、212bがオンとなる。これにより、PD211a、211b、FD213の電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。その後、駆動パルスφTXAn、φTXBnがローレベルになると、PD211a、211bにおいて電荷蓄積が始まる。
次に、電荷蓄積時間に基づいて決められる所定時間経過後、駆動パルスφSELnがハイレベルとなることで、選択トランジスタ216がオンとなり、読み出し行が選択される。続けて、駆動パルスφRESnがローレベルとなり、FD213のリセット状態が解除される。
期間t902において、駆動パルスφTNがハイレベルとなり、トランジスタ231がオンになり、FD213のリセット時のN信号が列信号線26を介して容量237に出力される。駆動パルスφTNがローレベルとなり、トランジスタ231がオフとなった後(期間t902の経過後)においても、容量237にN信号が保持される。
期間t903において、駆動パルスφTXAnがハイレベルとなる。HOB画素領域20bにおいては、転送トランジスタ211a、211bは駆動パルスφTXAnによって駆動されるため、転送トランジスタ211a、211bはともにオンとなる。これにより、PD211a、211bのそれぞれの信号を混合した画素信号(A+B)が増幅トランジスタ215から列信号線26に出力される。また、期間t903において、駆動パルスφTS1がハイレベルであることから、列回路23のトランジスタ232がオンとなり、列信号線26から画素信号(A+B)が容量238に保持される。一方、有効画素領域20aにおいては、転送トランジスタ211aのみがオンとなることで、PD211aの電荷がFD213に転送される。PD211aの電荷に基づく画素信号Aが増幅トランジスタ215から列信号線26に出力され、列信号線26から画素信号Aが容量238に保持される。
期間t904において、水平走査回路24は駆動パルスφHN、φHS1を駆動し、N信号、HOB画素領域20bの画素信号(A+B)、有効画素領域の画素信号Aを列回路23から出力させる。すなわち、期間t904において、駆動パルスφHNがハイレベル、トランジスタ234がオンとなることで、容量237に保持されたN信号が差動増幅器230に入力される。同時に、駆動パルスφHS1がハイレベル、トランジスタ235がオンとなることで、容量238に保持された画素信号が差動増幅器230に入力される。ここで、HOB画素領域20bに対応する列回路23においては、画素信号(A+B)が容量238に保持されているため、差動増幅器230からは画素信号(A+B)からN信号を差分した撮像信号が出力される。一方、有効画素領域20aに対応する列回路23においては、画素信号Aが容量238に保持されているため、差動増幅器230からは画素信号AからN信号を差分したA像信号が出力される。
期間t905において、駆動パルスφTXAn、φTXBn、φTS2が同時にハイレベルとなる。HOB画素領域20b、有効画素領域20aにおいて、転送トランジスタ212a、212bがオンとなることで、PD211a、211bのそれぞれの信号を混合した画素信号(A+B)がFD213に転送される。また、列回路23において、トランジスタ233がオンとなることで、列信号線26から画素信号(A+B)が容量239に出力される。期間t903の経過後に、駆動パルスφTS2がローレベルとなり、トランジスタ233がオフとなった後(期間t903の経過後)においても、容量239に画素信号(A+B)が保持される。なお、期間t903において、駆動パルスφTXAnがオンであることから、PD211aの信号はFD213に既に読み出されている。このため、期間t905においては、駆動パルスφTXAnはローレベルでもよい。
期間t906において、駆動パルスφHN、φHS2がハイレベルとなり、トランジスタ234、トランジスタ236がオンとなる。容量237に保持されたN信号、容量239に保持された画素信号(A+B)が差動増幅器230に入力され、画素信号(A+B)からN信号を差分した撮像信号が差動増幅器230から出力される。これにより、HOB画素領域20bからの撮像信号、および有効画素領域20aからの撮像信号が得られる。
上述の動作にて、水平走査回路24は、トランジスタ234、235、236を駆動することにより、N信号、画素信号A、画素信号(A+B)を列回路23から差動増幅器230に出力させる。列回路23は、画素信号AからN信号を差分したA像信号、画素信号(A+B)からN信号を減算した撮像信号を順次、撮像素子の外部に出力させる。有効画素領域20aにおいては、画素信号Aおよび画素信号(A+B)が読み出されるため、撮像信号からA像信号を減算することでPD211bのB像信号を生成することができる。一方、HOB画素領域20bにおいては、画素信号(A+B)に基づく撮像信号のみが出力されるため、A像信号およびB像信号は生成されない。
図10、図11は画素信号の読み出し順序を説明するための図である。図10は比較例における画素信号の読み出し順序を示している。縦軸は画素行を表し、横軸は時間を表し、また、縦軸の左側のグラフはHOB画素領域20bの画素信号を表している。複数行毎、例えば6行毎に第2の駆動モードにおける読み出しがなされ、他の行においては第1の駆動モードにおける読出しがなされるものとする。第2の駆動モードの読出しは、第1の駆動モードの読出しの2倍の時間(2水平走査期間)をかけて行われる。
図10の比較例においては、HOB画素領域20bおよび有効画素領域20aのそれぞれの読み出し方法は、第1および第2の駆動モードの読み出し行において共通である。第1の駆動モードの読み出し行(第1の読み出し行)において、HOB画素領域20bから混合信号である撮像信号(A+B)の読み出し(第1の読み出し)がなされた後、有効画素領域20aから撮像信号の読み出しがなされる。第2の駆動モードの読み出し行(第2の読み出し行)において、HOB画素領域20bからA像信号の読み出し(第2の読み出し)がなされた後、有効画素領域20aにおいてA像信号の読み出しがなされる。続いて、同一行の有効画素領域20aにおいて撮像信号の読み出し(第1の読み出し)がなされる。ここでは、撮像信号の読出しに先立って、HOB画素領域20bの読出しは行われない。
上述の比較例では、第2の駆動モードの読み出し行において、有効画素領域20aおよびHOB画素領域20bからはともにA像信号の読み出し(第1の読み出し)がなされる。このため、HOB画素領域20bから読み出される画素信号は、第1の駆動モードの読み出し行と第2の駆動モードの読み出し行とにおいて異なる。A像信号と撮像信号とでは、PDの面積(個数)が異なることにより、暗電流も互いに異なる。例えば、焦点検出行の画素信号に含まれる暗電流は撮像行の画素信号に含まれる暗電流の約半分になる。図10の左側のグラフに示されたように、水平OBクランプの基準となる遮光時の画素信号のレベル(以下、「ダークレベル」と称する)は第1の駆動モードの読み出し行と第2の駆動モードの読み出し行とにおいて異なり得る。ここで、クランプ回路104bにおいて、数行毎にダークレベルの異なる画素信号で水平OBクランプを行うと、クランプエラーが発生し、画像にノイズが表れることがある。
図11は、本実施形態における画素信号の読み出し順序を示している。本実施形態の第2の駆動モードの読み出し行においては、有効画素領域20aおよびHOB画素領域20bのそれぞれの読み出し方法が異なっている。すなわち、第2の駆動モードの読み出し行において、有効画素領域20aからはA像信号の読み出し(第2の読み出し)に続いて撮像信号の読み出しがなされる。一方、HOB画素領域20bからは他の読み出し行と同様に撮像信号の読み出し(第1の読み出し)がなされる。
すなわち、本実施形態によれば、第1および第2の駆動モードのいずれにおいても、HOB画素領域20bから同一の読み出し方法によって画素信号が読み出される。このため、HOB画素領域からは、駆動モードによらずに撮像信号が出力され、HOB画素領域におけるダークレベルに差は生じない。従って、クランプ回路104bにおける水平OBクランプのエラーを回避することができる。
上述したように、本発明の実施形態においては、撮像行と焦点検出行との間で、HOB画素領域から出力信号におけるダークレベルの差が生じない。このため、水平OBクランプなどの、HOB画素領域の画素信号を基準レベルとして行う各種補正の精度を向上させることができる。また、焦点検出行のみA像信号を読み出し、それ以外の読み出し行においては混合信号である撮像信号を読み出すことで、読み出し時間を短縮することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態における撮像装置を説明する。本実施形態における撮像装置は、第1および第2の駆動モードに加えて、位相差検出信号としてPD211a、211bの信号を個別に読み出す第3の駆動モードを有する。すなわち、本実施形態における撮像装置は、第1の実施形態の構成に対し、PD211a、211bからFD213へ電荷転送を個別に行う点において第1実施形態の撮像装置と異なっている。本実施形態の撮像装置のブロック図および画素の概略の構成は第1実施形態における図1乃至図5と同様である。
図12は本実施形態における列回路23aの回路図である。列回路23aは、図5に示された第1の実施形態の列回路23と比較して、PD211aからの画素信号とPD211bからの画素信号を蓄積、転送する経路が共通化されている。すなわち、トランジスタ232、235、容量238から構成される経路は、PD211aからの画素信号A、PD211bからの画素信号B、混合信号である画素信号(A+B)に共通に用いられる。
図13は本実施形態における第1の駆動モードのタイミングチャートである。先ず、駆動パルスφRESnがハイレベルとなり、リセットトランジスタ214がオンとなる。期間t1301において、駆動パルスφTXAn、φTXBnが同時にハイレベルになることで、転送トランジスタ212a、212bがオンとなる。これにより、PD211a、211b、FD213の電位が電源電圧VDDにより初期電位にリセットされる。次に、蓄積期間に基づいて決められる所定時間の経過後、駆動パルスφSELnがハイレベルになることで、選択トランジスタ216がオンとなり、読み出し行が選択される。その後、駆動パルスφRESnがローレベルとなり、FD213のリセット状態が解除される。
期間t1302において、駆動パルスφTNがハイレベルとなり、トランジスタ231がオンとなることで、FD213のリセット時のN信号が列信号線26を介して容量237に出力される。期間t1303において、駆動パルスφTXAn、φTXBn、φTSが同時にハイレベルとなり、PD211aの信号とPD211bの信号とを混合した画素信号(A+B)が容量238に出力される。期間t1304において、駆動パルスφHN、φHSがハイレベルとなり、トランジスタ234,235がオンとなる。容量237に保持されたN信号、容量238に保持された画素信号(A+B)は差動増幅器230に入力され、画素信号(A+B)からN信号を差分した撮像信号が差動増幅器230から出力される。
上述したように、本実施形態の列回路23aにおいては、PD211aからの画素信号とPD211bからの画素信号を蓄積、転送する経路が共通化されている。このため、図13に示されたタイミングチャートは、図8のタイミングチャートと比較して、駆動パルスφTS1、φTS2が駆動パルスφTSに置き換えられ、駆動パルスφHS1、φHS2が駆動パルスφHSに置き換えられている。
図14は本実施形態における第3の駆動モードを示すタイミングチャートである。先ず、駆動パルスφRESnがハイレベルとなり、リセットトランジスタ214がオンとなる。期間t1401において、さらに駆動パルスφTXAn、φTXBnが同時にハイレベルになることで、転送トランジスタ212a、212bがオンとなり、PD211a、211b、FD213の電位がVDDにより初期電位にリセットされる。その後、駆動パルスφTXAn、φTXBnがローレベルになり、PD211a、211bにおいて電荷蓄積が始まる。
次に、電荷蓄積時間に基づいて決められる所定時間経過後、駆動パルスφSELnがハイレベルとなり、選択トランジスタ216がオンとなることで読み出し行が選択される。続けて、駆動パルスφRESnがローレベルになり、FD213のリセット状態が解除される。
期間t1402において、駆動パルスφTNがハイレベルとなり、トランジスタ231がオンとなることで、容量237に、FD213のリセット時のN1信号が保持される。期間t1403において、駆動パルスφTXAn、φTSが同時にハイレベルになる。HOB画素領域20bにおいては、駆動パルスφTXAnに接続された転送トランジスタ212a、212bがともにオンになり、PD211a、211bのそれぞれの信号を混合した画素信号(A+B)が容量238に保持される。一方、有効画素領域20aにおいては、転送トランジスタ212aのみがオンとなり、画素信号Aが容量238に保持される。
期間t1404において、駆動パルスφHNがハイレベルとなり、トランジスタ234がオンとなることで、容量237に保持されたN1信号が差動増幅器230に入力される。同時に、駆動パルスφHSがハイレベルとなり、トランジスタ235がオンとなることで、容量238に保持された画素信号が差動増幅器230に入力される。ここで、HOB画素領域20bに対応する列回路23aにおいては、画素信号(A+B)が容量238に保持されているため、差動増幅器230からは画素信号(A+B)からN1信号を差分した撮像信号が出力される。一方、有効画素領域20aに対応する列回路23aにおいては、画素信号Aが容量238に保持されているため、差動増幅器230からは画素信号AからN1信号を差分したA像信号が出力される。
期間t1405において、駆動パルスφRESnがハイレベルになり、リセットトランジスタ214がオンとなることで、FD213がリセットされる。続けて駆動パルスφRESnがローレベルとなり、FD213のリセット状態が解除される。
期間t1406において、駆動パルスφTNがハイレベルとなり、トランジスタ231がオンとなることで、FD213のリセット時のN2信号が容量237に保持される。ここで、FD213は、N1信号が読み出されたときの状態と、期間1405にリセットされた状態とにおいて異なるため、N1信号とN2信号の値は互いに異なり得る。
期間t1407において、駆動パルスφTXBnがハイレベルとなり、有効画素領域20aにおいて転送トランジスタ212bがオンとなる。同時に、駆動パルスφTSがハイレベルとなり、トランジスタ232がオンになることで、PD211bの画素信号Bが容量238に保持される。なお、HOB画素領域20bにおいては、駆動パルスφTXBnは転送トランジスタ212bに印加されないため、転送トランジスタ212bはオフのままである。
期間t1408において、駆動パルスφHN、φHSがハイレベルになり、容量237に保持されたN2信号、容量238に保持された有効画素領域20aの画素信号Bが差動増幅器230に入力される。差動増幅器230からは画素信号BからN2信号を差分したB像信号が出力される。
上述の動作に示されたように、列回路23aによってN1信号、N2信号、画素信号A、画素信号Bが読み出される。HOB画素領域20bからは画素信号(A+B)からN1信号を差分した撮像信号が得られ、有効画素領域20aからは画素信号AからN1信号を差分したA像信号、および画素信号BからN2信号を差分したB像信号が得られる。なお撮像信号はPD211a、211bの信号を合成した信号であるので、有効画素領域20aの撮像信号は、A像信号とB像信号を混合することで生成される。
図15、図16は画素信号の読み出し順序を説明するための図であり、第3の駆動モードにおける読み出し順序を示している。以下、第1実施例における図10、図11に示された読み出し順序と異なる点を中心に説明する。
図15は比較例における画素信号の読み出し順序を示している。第3の駆動モードにおいて、HOB画素領域20bおよび有効画素領域20aのそれぞれの読み出し方法は共通である。第1の駆動モードの読み出し行において、HOB画素領域20bから混合信号である撮像信号(A+B)の読み出しがなされた後、有効画素領域20aから撮像信号の読み出しがなされる。第3の駆動モードの読み出し行において、HOB画素領域20bにおいてA像信号の読み出しがなされた後、有効画素領域20aにおいてA像信号の読み出しがなされる。続いて、同一行の有効画素領域20aにおいてB像信号の読み出しがなされる。ここでは、B像信号の読み出しに先立って、HOB画素領域20bの読み出しは行われない。
上述の比較例において、HOB画素領域20bから読み出される信号は、第1の駆動モードでは混合信号である撮像信号であり、第3の駆動モードではA像信号である。A像信号、B像信号および撮像信号においては、ダークレベルに差が生じ得る。このため、HOB画素領域20bの出力信号を用いて水平OBクランプを行うと、数行毎にダークレベルが異なることから、クランプエラーが発生し得る。
図16は、本実施形態における画素信号の読み出し順序を示している。本実施形態の第3の駆動モードの読み出し行においては、有効画素領域20aおよびHOB画素領域20bのそれぞれの読み出し方法が異なっている。第3の駆動モードの読み出し行の有効画素領域20aではA像信号およびB像信号が出力されるが、HOB画素領域20bでは他の読み出し行と同様に撮像信号が出力される。このため、HOB領域においては、ダークレベルにレベル差は生じない。よって、クランプ回路104bにおける水平OBクランプを行う際、クランプエラーを抑えることが可能となる。
上述したように、本実施形態においても、撮像信号のみを読み出す行と位相差検出信号を読み出す行との間で、HOB領域の画素列からの出力信号のレベル差を無くすことができる。このため、水平OBクランプなどのように、HOB領域の画素信号を基準レベルとして行う各種補正を行う際の補正精度を向上することを可能としている。
以上、本発明の好適な実施形態によれば、位相差検出信号の読み出し行(焦点検出行)において、HOB画素領域の読み出し方法を有効画素列の読み出し方法と異ならせ、HOB画素領域の読み出し方法を撮像信号の読み出し行と同じにしている。これにより、HOB画素領域からの出力信号に行間のダークレベルの差が生じなくなり、水平OBクランプなど、HOB画素領域の画素信号を基準レベルとして行う各種補正の精度を向上することが可能となる。
(他の実施形態)
上述の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、1つの画素に含まれる光電変換部の数は2個に限定されず、4個もしくはそれ以上であっても良い。また、撮像素子はA/D変換器を備えてもよく、デジタル変換された画像データにおいてHOB画素領域の画像データを基準として有効画素領域の画像データの黒レベルを補正しても良い。
103:撮像素子
104:アナログ信号処理回路
104b:クランプ回路
104e:クランプ電圧生成回路
111:デジタル信号処理回路
20a:有効画素領域
22:垂直走査回路
23、23a:列回路
24:水平走査回路
21:画素
211a、211b:フォトダイオード
212a、212b:転送トランジスタ
213:フローティングディフュージョン

Claims (11)

  1. 複数の光電変換部、前記光電変換部から転送された信号を蓄積する信号蓄積部、前記光電変換部の信号をそれぞれ前記信号蓄積部に転送する複数の転送ゲートを有する画素と、
    行列状に配置され、入射光を受光可能な複数の前記画素からなる有効画素領域と、
    前記有効画素領域の行方向の一辺に隣接して複数列に配置され、遮光された複数の前記画素からなる基準画素領域と、
    前記画素における複数の前記光電変換部の信号を混合して読み出す第1の読み出し、および前記画素における複数の前記光電変換部の信号を独立に読み出す第2の読み出しを実行可能であって、前記有効画素領域においては前記第1の読み出しまたは前記第2の読み出しを行単位で切り替えて実行し、前記基準画素領域においては第1の読み出しを実行する駆動部とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記駆動部は、第1の読み出し行のうちの前記有効画素領域の前記画素において前記第2の読み出しを実行し、前記第1の読み出し行のうちの前記基準画素領域の前記画素において前記第1の読み出しを実行することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記駆動部は、第2の読み出し行のうちの前記有効画素領域の前記画素において前記第1の読み出しおよび前記第2の読み出しを実行し、前記第2の読み出し行のうちの前記基準画素領域の前記画素において前記第1の読み出しを実行することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第2の読み出しは、前記画素における前記複数の光電変換部のそれぞれの信号を独立に読み出す動作であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第2の読み出しは、
    前記画素における前記複数の光電変換部の少なくとも1つから信号を独立に読み出した後、前記画素における前記複数の光電変換部の信号を混合して読み出す動作であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記駆動部は、
    前記基準画素領域の前記画素における前記複数の転送ゲートを第1の駆動パルスによって駆動し、
    前記有効画素領域の前記画素における前記複数の転送ゲートを、前記第1の駆動パルスを含む複数の駆動パルスによってそれぞれ駆動することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記基準画素領域の前記画素の前記複数の転送ゲートは第1の配線に接続され、
    前記有効画素領域の前記画素の前記複数の転送ゲートは前記第1の配線を含む複数の配線にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記基準画素領域の前記画素からの信号に基づき前記有効画素領域の前記画素からの信号の基準レベルを補正する補正部とを有することを特徴とする撮像システム。
  9. 前記補正部は、
    前記撮像装置から出力された画像信号が通過するクランプ容量と、
    前記基準画素領域の前記画素からの信号に基づきクランプ電圧を生成する電圧生成回路と、
    前記クランプ容量を通過した画像信号のレベルを前記クランプ電圧に基づき補正するクランプ回路とを有することを特徴とする請求項8に記載の撮像システム。
  10. 前記有効画素領域において前記第2の読み出しにより得られた信号を用いて焦点検出を行う信号処理回路をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の撮像システム。
  11. 複数の光電変換部、前記光電変換部から転送された信号を蓄積する信号蓄積部、前記光電変換部の信号をそれぞれ前記信号蓄積部に転送する複数の転送ゲートを有する画素と、
    行列状に配置され、入射光を受光可能な複数の前記画素からなる有効画素領域と、
    前記有効画素領域の行方向の一辺に隣接して複数列に配置され、遮光された複数の前記画素からなる基準画素領域とを備え、
    前記画素における複数の前記光電変換部の信号を混合して読み出す第1の読み出し、および前記画素における複数の前記光電変換部の信号を独立に読み出す第2の読み出しを実行可能な駆動部とを備える撮像装置の駆動方法であって、
    前記有効画素領域においては前記第1の読み出しまたは前記第2の読み出しを行単位で切り替えて実行し、
    前記基準画素領域においては第1の読み出しを実行することを特徴とする撮像装置の駆動方法。
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