JP5959828B2 - 撮像装置及び撮像装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置及び撮像装置の制御方法に関し、特に、撮像画像における高輝度領域の左右に発生する暗い帯を抑制するために用いて好適なものである。
撮像素子にCMOSセンサを用いた、静止画や動画を撮影する撮像装置(例えばデジタルカメラ)で被写体を撮像する際に、被写体に強いスポット光が含まれると、撮影画像の当該スポット光の領域から左右に向けて暗い帯(黒い帯)が発生することがある。
撮像素子の或る行の画素に集中して強い光が照射されると、その行の複数のフォトダイオード(以下「PD」と称する)が飽和する。CMOSセンサは、行毎に信号を読み出す構造になっている。よって、或る行の飽和画素が増えると、信号を読み出す際に電圧の変動が列アンプの基準電圧へ伝播して、列アンプの基準電圧が変動することがある。
図12は、CMOS構造型固体撮像素子の構成を示す図である。
図12に示すように、本実施形態のCMOS撮像素子は、リセットトランジスタ(以下「リセットTr」と称する)121a、121b、転送トランジスタ(以下「転送Tr」と称する)122a、122b、PD123a、123b、フローティングディフュージョン(以下「FD」と称する)124a、124b、画素アンプ125a、125b、選択トランジスタ(以下「選択Tr」と称する)126a、126b、垂直出力線127a、127b、容量128a、128b、129a、129b、列アンプ130a、130bを備えている。
図12に示すCMOS構造型固体撮像素子の動作について説明する。ここでは、トランジスタ(Tr)が短絡しているときをONとし、開放しているときをOFFとする。
PD123aに光が入射されると、PD123aは、光信号電荷を発生し、蓄積する。次に、転送Tr122aがONする。そうすると、PD123aに蓄積された電荷はFD124aへ移動するので、一定時間が経過した後に、転送Tr122aをOFFにする。ここで、画素アンプ125aのゲートに、PD123aで生成された電荷が転送され、選択Tr126aをONにした際に、電荷に応じて垂直出力線127aに電圧が出力される。その電圧と基準電圧Vrefとの差分の電圧が、列アンプ130aにおいて、容量128aと容量129aに応じた増幅率で増幅されて出力される。
次に、暗い帯が発生する動作を説明する。
強いスポット光がPD123aに入射した状態で画素の読み出し動作を行うと、その画素のPD123aは、スポット光を入射していない画素よりも光信号電荷を多く発生する。そのため、強いスポット光を入射した画素の画素アンプ125aの出力と、それまでの画素アンプ125aの出力とに差が生じる。特に、或る行で、複数のPD(例えば、PD123a、123b等)が飽和するスポット光が照射された場合、その行の画素アンプ(例えば、画素アンプ125a、125b等)の出力が大きく変動する。この画素アンプの出力が、寄生容量(例えば、寄生容量131a、131b)を介して基準電圧Vrefを変動させる。基準電圧Vrefは、その行に位置する全ての列アンプ(例えば、列アンプ130a、130b等)で共通に使用される。このため、その行の列アンプの出力は、基準電圧Vrefの変動により変動する。このように、基準電圧Vrefの変動により、列アンプの容量(例えば、容量129a、129b等)側の端子に入力される電圧と、基準電圧Vrefとの電位差が変動する。このため、列アンプ(例えば130a、130b等)の出力が通常と異なることによって、スポット光による左右方向の暗い帯が撮像画像に発生する。
このようなスポット光の左右の暗い帯の発生を回避する方法として、特許文献1には、信号処理時のOB(オプティカルブラック)クランプの補正係数の値を上げたり、撮像素子自体の構造を変更したりする方法が開示されている。
前者の方法(信号処理時のOBクランプの補正係数を上げる方法)は、行全体がオフセット値を持って変動する特性がある点に着目し、後段の信号処理で補正を行う方法である。具体的には、OBクランプ処理にて補正を行う。このOBクランプ処理は、アナログ信号をAD変換する際に、OBの電圧値を予め設定した基準値になるようにオフセット値を加算するものである。
OB部は遮光されているため、外光の影響で出力電圧が変化することは無いが、温度等の環境の変化に伴い変動することがある。そのため、OBの電圧値を或る値に置き換えて基準とするためには、前述のオフセット値も環境の変化に伴いフィードバック制御により変更する必要がある。このフィードバック制御をOBクランプという。例えば、OBの電圧値と目標値との差分をαとすると、αに補正係数を掛けたものをオフセット値として加算する。次の画素信号の読み出しで、(OBの電圧値+オフセット値)と目標値との差分に補正係数をかけたものを更にオフセット値に加算する。これを繰り返すことでオフセット値が適正に近づき、(OBの電圧値+オフセット値)≒目標値となる。
この補正係数の値が大きいほど、オフセット値が適正に早く近づくが、OB部にノイズが発生した際に、撮像画像がその影響を受けやすくなる。スポット光の左右の暗い帯が撮像画像に発生すると、撮像素子の開口部と同じ量の電圧の変動がOB部でも発生している。このため、予めOBクランプの補正係数の値を上げることで、電圧の変動量をOB部のオフセット値へ加算して、(OBの電圧値+オフセット値)を目標値へ早く収束させることができる。これにより、撮像素子の開口部の電荷を読み出すときに暗い帯の影響を受けにくくすることができる。ただし、この方法では、読み出し対象の行のOB部の画素数と補正係数の上限とによって補正の可否が決まる。よって、OB部の画素が少ない場合や、補正係数の値を上げられない場合には、撮像素子の開口部の電荷の読み出し時に目標値に黒レベルを合わせたりすることが出来ず、撮像画像に黒いスジ状の帯が残ることもある。
また、後者の方法(撮像素子自体の構造を変更する方法)は、画素回路の出力部に、画素回路の出力を一定電圧以下に制限するクリップ回路を設けて、行間の出力電圧の変動を小さくする方法である。この方法は、画素ピッチの大きいセンサにおいて垂直出力線の後段の定電流回路で発生する暗い帯を抑制するための対策としては有効である。しかしながら、前述のメカニズムで発生する暗い帯に対しては、効果が小さい。
特開2001−230974号公報
以上のように、OBクランプの補正係数の値を上げることは、撮影画像の左右に向けて発生する暗い帯を軽減するのに有効である。しかしながら、OB部が暗電流の影響を受けた際には、暗電流に対してOBクランプをするため、補正係数の値を上げた際には、より暗電流の影響が現れやすくなる。特に、前述した暗い帯が目立つのは、高感度で動作をしているときが多く、常にOBクランプの補正係数の値を上げると、OB部の暗電流の影響で画質が低下するという課題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、被写体に強いスポット光が含まれることにより撮影画像の左右に向けて暗い帯が発生することと、画質の低下との双方を抑制することを目的とする。
本発明の撮像装置は、開口部となる開口画素と、オプティカルブラック部となるOB画素と、を含む2次元マトリックス状に配置された複数の画素を有するCMOS構造の撮像素子と前記撮像素子により撮像された画像における高輝度領域の左右において前記画素の行方向に帯状の暗部が発生しているか否かを、前記画素の列方向において相互に隣接する2つの行に位置する前記OB画素のそれぞれの出力に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段により、前記帯状の暗部が発生していると判定された場合に、前記帯状の暗部を抑制するように前記撮像された画像を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置の他の例では、開口部となる開口画素と、オプティカルブラック部となるOB画素と、を含む2次元マトリックス状に配置された複数の画素を有するCMOS構造の撮像素子と、前記撮像素子により撮像された画像における高輝度領域の左右の少なくともいずれかにおいて前記画素の行方向に帯状の暗部が発生しているか否かを、前記画素の列方向において相互に隣接する2つの行における飽和画素数に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段により、前記帯状の暗部が発生していると判定された場合に、前記帯状の暗部を抑制するように前記撮像された画像を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、通常動作時には、帯状の暗部を補正するための処理をしないので、撮影画像の劣化を低減できる。一方、強いスポット光が入射され、帯状の暗部が検出されると、当該帯状の暗部の抑制を行うことで鮮明な画像を得ることができる。よって、被写体に強いスポット光が含まれることにより撮影画像の左右に向けて暗い帯が発生することと、画質の低下との双方を抑制することができる。
撮像装置の構成を示す図である。 撮像素子の構成を示す図である。 画素部〜列アンプの回路構成の一例を示す図である。 OBクランプ回路の構成を示す図である。 暗い帯が発生した撮像画像を示す図である。 暗い帯を検出する際の動作を説明するフローチャートである。 暗い帯の挙動を示す図である。 横スジが発生した撮像画像を示す図である。 横スジの検出と補正を行う際の動作を説明するフローチャートである。 静止画像を撮影する際の動作を説明するフローチャートである。 動画像を撮影する際の動作を説明するフローチャートである。 CMOS構造型固体撮像素子の構成を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
光学系10は、被写体の像を撮像素子11の開口部に結像できるように設計されている。
撮像素子11は、光学系10を通して入射した光を光電変換してアナログの電気信号に変換する。
AD変換器12は、撮像素子11から入力されたアナログ信号をデジタル信号へ変換する。AD変換器12には、OBクランプ回路も含まれている。AD変換器12によりAD変換処理が行われる際に、アナログ信号は予め決めておいた値を基準としたデジタル値に変換される。
信号処理部13は、AD変換器12より入力される画素信号に対して補正処理を行う。
タイミング生成部14は、全体制御・演算部15から入力された制御命令信号を元に、撮像素子11、AD変換器12、及び信号処理部13の処理を同期させるための信号を生成して、これらに出力する。
全体制御・演算部15は、操作部19から入力される信号を元に、タイミング生成部14へ制御命令信号を出力する。
表示部16は、信号処理部13から入力される信号を元に画像を表示する。
記録部17は、信号処理部13から入力される信号をメモリに保存する。
外部IF部18は、信号処理部13から入力される信号を外部の表示機器に出力するためのIF(インターフェース)である。
操作部19は、釦やダイヤル等のヒューマンIFで構成されていて、撮像装置の動作命令をする。
図2は、撮像素子11の構成の一例を示す図である。撮像素子11は、CMOS構造の撮像素子である。
画素部21は、表面に入射した光を光電変換して出力する。画素部21は、2次元マトリックス状に配置された複数の画素を有する。画素部21には、OB部(オプティカルブラック部)22と開口部23との2種類がある。
OB部22は、表面が遮光されている複数のOB画素を有する。OB部22から出力された信号は、後段の画像処理で、画像の黒の基準を決める際に使用される。
開口部23は、表面に入射した光を光電変換して出力する複数の開口画素を有する。
垂直シフトレジスタ24は、撮像素子11から読み出す行を選択する。垂直シフトレジスタ24が複数の行を選択した場合、選択された行に位置する画素の信号が加算されて読み出される。
垂直出力線25は、画素部21の信号を列アンプ26へ送信するために設けられている。
列アンプ26は、垂直シフトレジスタ24で選択された行に位置する画素の信号を入力して増幅する。
水平シフトレジスタ27は、選択した列アンプ26の出力を外部へ出力する。
図3は、画素部21〜列アンプ26の回路構成の一例を示す図である。
PD30は、入力された光信号を電荷に変換する光電変換素子である。
転送Tr31は、PD30とFD32との間に設けられている。転送Tr31は、信号が入力されてONしたときに、PD30の電荷をFD32へ送信する。
FD32は、PD20の電荷を蓄積する容量である。
リセットTr33は、定電圧VresとFD32との間に設けられている。リセットTr33は、転送Tr31と同時にONすることで、PD30とFD32の電荷を定電圧Vresへ掃き捨てて、PD30及びFD32の電位を定電圧Vresと同電位にする。
画素アンプ34は、FD32と選択Tr35との間に設けられている。画素アンプ34は、信号が入力されてONしたときに、FD32の電荷を増幅し、選択Tr35がONになったときに、増幅した電荷を垂直出力線36へ出力する。
垂直出力線36は、各列に配置された複数の画素と1つの列アンプ39とを接続している。垂直シフトレジスタ24によって選択された画素の出力が垂直出力線36を介して列アンプ39へ入力される。
列アンプ39は、垂直出力線36から入力された電圧を増幅して出力する。垂直出力線36から入力された電圧と、基準電圧Vrefとの差分電圧が、容量37、38により決められる増幅率に基づいて増幅され、出力される。
次に、通常の画素部21の画素の読み出し動作の一例について説明する。
初期状態では、転送Tr31、リセットTr33、及び画素アンプ34はOFFの状態である。また、PD30及びFD32は、定電圧Vresと同電位である。
動作を開始すると、撮像素子11からの信号の読み出しは2度行われる。通常は、光電変換処理された信号に暗電流が加わった信号が撮像素子11から出力される。このため、受光せずに暗電流のみの信号も別途読み出して、暗電流が加わった信号から暗電流のみの信号を減算することで、求めたい光電変換信号のみを抽出する必要がある。このような目的で、2度の読み出しが行われる。
1度目は、リセットTr33をONにしてFD32を定電圧Vresと同電位にした後に、リセットTr33をOFFにした状態で選択Tr35をONにして、信号の読み出しを行う。このとき、暗電流の影響を受けて電圧が変動すると、その変動分が加算された信号が出力される。
2度目は、リセットTr33をOFFにした状態で、選択Tr35をONにして、信号の読み出しを行う。このとき、撮像素子11の画素部21に入射した光は、PD30によって光電変換される。予め決められた蓄積時間を経過すると転送Tr31がONして、PD30の電荷はFD32へ転送され、転送Tr31はOFFになる。そして、選択Tr35がONすると、FD32の電圧に応じて画素アンプ34の出力が、垂直出力線36へ電圧が印加される。
また、1度目の読み出しで暗電流による信号の変動があった場合、2度目の読み出しでも同様の信号の変動が発生し、この信号が光電変換信号に加算される。その信号の電圧が容量38を介して列アンプ39へ印加され、その電圧と、基準電圧Vrefとの差分が容量37、38によって決められた増幅率で増幅されて出力される。
図4は、OBクランプ回路の構成の一例を示す図である。前述したように、OBクランプ回路は、AD変換機12に含まれる。
S/H部41は、アナログ信号であるS(Signal)信号とN(Noise)信号とを、決められたタイミングでサンプルホールドして信号値を読み出す。
A/D変換部42は、S/H部41から入力したアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
OB補正部43は、目標値に対するOB信号の差分を出力する。ここで、OB信号の目標値は予め設定されている。
デコーダ44は、OB補正部43から入力した信号に補正係数を乗算した補正値を出力する。この補正係数の値が1未満でなければ、OB信号は収束しない。
D/A変換部45は、デコーダ44から入力したデジタル信号をアナログ信号に変換する。
バッファ46は、D/A変換部45から入力したアナログ信号を電流増幅して、S/H部41へフィードバックする。このアナログ信号は、デコーダ44より求められた補正値が電圧に変換されたものである。このように本実施形態では、補正係数は帰還係数となる。
A/D変換処理部47は、OB補正部43から入力したアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
次に、OBクランプ回路の動作の一例について説明する。
撮像素子11から入力したOB部22のS信号とN信号は、S/H部41に入力されて差動増幅され、OB信号としてA/D変換部42に出力される。このとき、S/H部41は、バッファ46から入力したアナログ信号(補正値)を、S信号に加算した上で、差動増幅処理を行う。その結果は、A/D変換部42により、デジタル信号に変換される。次に、OB補正部43は、目標値とOB信号との差分を求める。その差分値に対して、デコーダ44で補正係数を乗算し、補正値を決定する。
補正値は、D/A変換部45により、アナログ信号に変換され、バッファ46で電流増幅される。S/H部41は、バッファ46から入力したアナログ信号(補正値)を、S信号に加算する。
OB部22の読み出しが終わると、開口部23の読み出しが行われる。
開口部23の読み出しを行うときの、S/H部41からA/D変換部42までの動作は、OB部22の読み出しを行うときと同様である。
OB補正部43では、信号と目標値との減算処理を行わない。デコーダ44でも補正量を更新せずに、OB部22の最後の画素で求められた補正量が使用される。
次に、暗い帯の検出方法の一例について述べる。
図5は、前述したOBクランプが終わったときの、暗い帯が発生した撮像画像の一例を概念的に示す図である。
OB部51と開口部52には、スポット光源55となっている領域の左右において行方向に、暗い帯56、ずなわち、帯状の暗部が発生する。ここで、本実施形態では、前回読み出した行53と、今回読み出した行54のOB部51の画素値と開口部52の画素値とを比較して、暗い帯56の有無を判定する。
具体的には、図1に示した信号処理部13において、各行の信号を読み出す毎に、図6に示すフローチャートによる処理を行う。図6は、暗い帯56の有無を検出する際の信号処理部13の処理動作の一例を説明するフローチャートである。図6に示す記号の意味は以下の通りである。
OBA:前の行のOB部51の出力の平均値
OBB:現在の行のOB部51の出力の平均値
OBR:OB部51の出力の平均値の差の基準値
SUA:前の行の飽和画素数
SUB:現在の行の飽和画素数
SUR:飽和画素数の差の基準値
また、図6のフローチャートを実行するに際し、1行分のOB部51の出力(画素値)の平均値と、飽和画素数とを記録するメモリを撮像装置に用意する必要がある。
まず、信号処理部13は、現在の読み出し対象の行のOB部51の出力の平均値と、飽和画素数とを取得する(ステップS61)。
次に、信号処理部13は、1つ前の読み出し対象の行のOB部51の出力の平均値OBAと、現在の読み出し対象の行のOB部51の出力の平均値OBBとの差の絶対値が、予め定めた基準値OBR未満であるか否かを判定する(ステップS62)。この判定の結果、この絶対値が基準値OBR未満であれば、信号処理部13は、暗い帯56は発生していないと判定する(ステップS64)。
一方、この絶対値が基準値OBR以上であれば、信号処理部13は、1つ前の読み出し対象の行の開口部52と、現在の読み出し対象の行の開口部52の飽和画素数の差の絶対値が、予め定めた基準値SUR未満であるか否かを判定する(ステップS63)。この判定の結果、この絶対値が基準値SUR未満であれば、信号処理部13は、暗い帯の影響ではなく、別の現象が原因でステップS62においてNOと判定されたと判定し、暗い帯56は発生していないと判定する(ステップS64)。
一方、この絶対値が基準値SUR以上であれば、信号処理部13は、暗い帯56が発生していると判定する(ステップS65)。
そして、以上のようにして暗い帯56の発生の有無の判定が終わると、信号処理部13は、現在の読み出し対象の行のOB部51の出力の平均値OBBを、1つ前の読み出し対象の行のOB部51の出力の平均値OBAとして記憶する(ステップS66)。さらに、信号処理部13は、現在の読み出し対象の行の飽和画素数SUBを、1つ前の読み出し対象行の飽和画素数SUAとして記憶する。そして、図6のフローチャートによる処理を終了する。
ここで、図7を参照しながら、OBクランプ回路における補正係数の値を変更する際の、暗い帯の挙動の一例を説明する。図7(a)は、OBクランプ回路における補正係数の値を上げる前の、暗い帯の一例を示す図である。図7(b)は、OBクランプ回路における補正係数の値を上げた後に発生する横スジの一例を示す図である。
まず、図7(a)に示すように、画像70に、飽和画素71の影響で暗い帯72が発生したとする。このとき、OB部73の出力の水平方向の射影74は、暗い帯72の部分が沈むような形となる。
OBクランプ回路における補正係数の値を上げると、図7(b)に示す画像75のようになる。飽和画素76の影響で画像75に発生する暗部77は、OBクランプ回路の処理によって軽減する。OB部78の出力の水平方向の射影79のように、OB信号は目標値へ収束するため、暗部77は、帯状にならず、2本の横スジ、すなわち、スジ状の暗部になる。OBクランプ回路における補正係数の値を上げると、この横スジも軽減する。
次に、横スジを補正する方法の一例について説明する。
OBクランプ回路における補正係数の値を上げても、暗い帯の先頭行を充分に補正できないことも考えられる。そこで、本実施形態では、暗い帯の補正が充分でない場合は、横スジ補正処理も導入する。図8は、横スジが発生した撮像画像の一例を概念的に示す図である。
図8において、OB部81と開口部82には、スポット光源85の上端の左右に、横スジ86が発生している。ここで、信号処理部13は、現在の読み出し対象の行の直前の行までのOB部83の出力の平均値と、現在の読み出し対象の行のOB部83の出力の平均値とを比較して、横スジ86の有無を判定する。
図9は、横スジの検出と補正を行う際の信号処理部13の処理動作の一例を説明するフローチャートである。図9に示す記号の意味は以下の通りである。
OBCc:現在の行のOB部81の出力の平均値
OBCc−m:m行前のOB部81の出力の平均値
OBD:OBCc−1+…+OBCc−n
OBS:OB部81の平均値の差の基準値
まず、信号処理部13は、現在の読み出し対象の行のOB部81の出力の平均値OBCcを取得する(ステップS91)。
次に、信号処理部13は、現在の読み出し対象の行のOB部81の出力の平均値OBCcをn倍した値と、直前のn行のOB部81の出力の平均値の和OBDとの差の絶対値が予め定めた基準値OBS未満であるか否かを判定する(ステップS92)。
この判定の結果、この絶対値が基準値OBS未満であれば、信号処理部13は、横スジ86は発生していないと判定する(ステップS93)。
次に、信号処理部13は、次の行以降の横スジの有無の判定に使用するために、現在の読み出し対象の行のOB部81の出力の平均値OBCcを記憶する(ステップS95)。さらに、信号処理部13は、記憶している中で最も古い行のOB部81の出力の平均値を削除する(ステップS95)。そして、信号処理部13は、次の行における直前のn行のOB部81の出力の平均値の和OBDを、次のようにして求める(ステップS95)。まず、信号処理部13は、現在の読み出し対象の行における直前のn行のOB部81の出力の平均値の和OBDから、現在の読み出し対象の行よりもn行前の行のOB部81の出力の平均値の和OBCc−nを減算する。次に、信号処理部13は、この減算値に、現在の読み出し対象の行のOB部81の出力の平均値OBCcを加算する。この加算値(OBD−OBCc−n+OBCc)が、次の行における直前のn行のOB部81の出力の平均値の和OBDとなる。
一方、ステップS92において、前記絶対値が基準値OBS以上であれば、信号処理部13は、横スジ86が発生していると判定する(ステップS94)。
次に、信号処理部13は、直前のn行のOB部81の出力の平均値の和OBDをnで割った値から、現在の読み出し対象の行のOB部81の出力の平均値OBCcを減算した値を、現在の読み出し対象の行の画素の全てに加算する(ステップS96)。このステップS96の加算処理により、横スジ86を低減(補正)することができる。そして、図6のフローチャートによる処理を終了する。尚、ステップS94で横スジ86が発生していると判定された場合、現在の読み出し対象の行のOB部81の出力は、横スジ86の影響を受けていたことになるので、次の行の横スジ86の有無の判定には使用されない。そのため、ステップS92において、次の行のOB部81の出力と比較される直前のn行のOB部81の出力の平均値の和OBDは、現在の読み出し対象のOB部81の出力と比較した値となる。
次に、実際に静止画像の撮影を行う際の撮像装置の動作を説明する。図10は、静止画像を撮影する際の暗い帯の検出・補正処理を含む撮像装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、固体撮像装置は、EVF(電子ビューファインダ)の動作モードで動作する(ステップS101)。その後、ユーザにより撮影ボタンが押されること等により、固体撮像装置は、撮影を開始する(ステップS102)。そうすると、固体撮像装置は、予め決められた露出時間に応じてメカシャッターを駆動し、そのときに蓄積した撮像素子11の信号を行単位で上の行から出力する(ステップS103)。そして、固体撮像装置は、図6に示した方法で暗い帯の有無を判定する(ステップS104)。
そして、固体撮像装置は、暗い帯があると判定すると(ステップS104でYES)、ステップS105に進む。そして、固体撮像装置は、OBクランプ回路における補正係数の値を上げて暗い帯を補正することと、図9に示した手順で横スジの有無を再判定し、横スジがある場合には横スジを補正することとを行う(ステップS105)。この処理を一行ごとに行い(ステップS106でNO〜ステップS104〜S106)、全ての行を読み出したと判定すると(ステップS106でYES)、固体撮像装置は、表示部16及び記録部17へ画像データを送信する(ステップS107)。一方、暗い帯があると判定すると(ステップS104でNO)、ステップS105の処理を省略してステップS106の処理に進む。
以上のように本実施形態では、相互に隣接する1つ前の行と現在の行のOB部51の出力の平均値OBA、OBBの差の絶対値と、1つ前の行と現在の行の飽和画素数の差の絶対値との何れもが基準値未満でない場合に、暗い帯が発生していると判定する。そして、暗い帯が発生していると判定した場合に限り、OBクランプ回路における補正係数の値を上げて当該暗い帯を補正する。
このように、通常動作時に暗い帯の補正をするための処理をしないので、撮影画像の劣化を低減できる。一方、強いスポット光が入射された場合に暗い帯が検出された場合には、当該暗い帯の抑制を行うことで鮮明な画像を得ることができる。
さらに、暗い帯を補正した後、現在の行のOB部51の出力の平均値OBCcをn倍した値と、当該行に隣接する直前のn行のOB部81の出力の平均値の和OBDとの差の絶対値が基準値以上である場合に、横スジが発生していると判定する。そして、横スジが発生していると判定した場合に限り、直前のn行のOB部81の出力の平均値の和OBDをnで割った値から、現在の読み出し対象の行のOB部81の出力の平均値OBCcを減算した値を、現在の読み出し対象の行の画素の全てに加算する。この加算処理により横スジを補正する。よって、横スジの抑制を行うことができ、より一層鮮明な画像を得ることができる。
本実施形態では、撮影を開始した後に、暗い帯の検出・補正、横スジの検出・補正を行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、暗い帯の検出・補正、横スジの検出・補正を行うタイミングは、これに限定されない。例えば、本撮影の前のEVFによる動作を行っているとき、又は測光処理を行っているときに、これらを行ってもよい。
また、暗い帯の検出・補正を行った後も、暗い帯の検出を継続して行い、暗い帯を検出してから予め設定されている時間、暗い帯を検出しなければ、暗い帯の検出・補正を止めるようにしてもよい。
また、1つ前の行と現在の行のOB部51の出力の平均値OBA、OBBの差の絶対値と、1つ前の行と現在の行の飽和画素数の差の絶対値との何れもが基準値未満でない場合に、暗い帯が発生していると判定すれば、暗い帯を確実に検出できるので好ましい。しかしながら、これらの何れか一方を判定基準としていれば、列方向(縦方向)におけるOB部51の出力の変化が大きいか否かを判定できるので、このようにしてもよい。
また、1つ前の読み出し対象の行のOB部51の出力の平均値OBA、現在の読み出し対象の行のOB部51の出力の平均値OBB、現在の読み出し対象の行のOB部81の出力の平均値、直前のn行のOB部81の出力の平均値を用いた。しかしながら、これらの行のOB部の出力の代表値であれば、必ずしも平均値を用いる必要はない。例えば、平均値の代わりに中央値を用いてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。動画撮影の場合の動作を以下に示す。本実施形態では、動画像の記録動作を行う場合について説明する。本実施形態と第1の実施形態とは、撮像する対象となる画像が静止画像であるか動画像であるかの違いによる処理が主として異なる。よって、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図10に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図11は、動画像を撮影する際の暗い帯の検出・補正処理を含む撮像装置の処理動作の一例を説明するフローチャートである。
まず、撮像装置は、EVFの動作モードで動作する(ステップS111)。その後、撮像装置は、動画記録を開始しているか否かを判定する(ステップS112)。この判定は、ボタンやタッチパネル等による入力の有無に基づいて行われる。
この判定の結果、動画記録を開始していれば、撮像装置は、暗い帯があるか否かを判定する(ステップS113)。暗い帯の検出方法は、第1の実施形態で説明した通りである(図6を参照)。この判定の結果、暗い帯がなければ、撮像装置は、記録終了の操作がされたか否かを判定する(ステップS117)。
この判定の結果、記録終了の操作がされていなければ、ステップS111に戻り、記録動作を続ける。一方、暗い帯があれば、撮像装置は、暗い帯の補正処理を行う(ステップS114)。このときの補正処理は、OBクランプ回路における補正係数の値を上げることにより行われ、少ない画素で補正が行われる。そして、撮像装置は、横スジ(補正残り)があるか否かを判定する(ステップS115)。横スジの検出方法は、図9に示した通りである。
この判定の結果、横スジがなければ、前述したステップS117に進み、記録終了の操作がされたか否かを判定する。
一方、横スジがあれば、横スジの補正(補正残りの再補正)を行う。この補正の方法は、図9に示した通りである。そして、ステップS117に進み、記録終了の操作がされたか否かを判定する。
以上のように、動画像の撮像に際しても、第1の実施形態で説明した効果を得ることができる。
本実施形態では、動画像の記録を開始した後に、暗い帯の検出・補正、横スジの検出・補正を行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、暗い帯の検出・補正、横スジの検出・補正を行うタイミングは、これに限定されない。例えば、本撮影の前のEVFによる動作を行っているときに、これらを行ってもよい。
また、撮影中に、予め設定されている時間、暗い帯を検出しなければ、暗い帯の検出・補正を止めるようにしてもよい。
尚、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
(その他の実施例)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、まず、以上の実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が当該コンピュータプログラムを読み出して実行する。
10 光学系、11 撮像素子、13 信号処理部

Claims (14)

  1. 開口部となる開口画素と、オプティカルブラック部となるOB画素と、を含む2次元マトリックス状に配置された複数の画素を有するCMOS構造の撮像素子と
    前記撮像素子により撮像された画像における高輝度領域の左右において前記画素の行方向に帯状の暗部が発生しているか否かを、前記画素の列方向において相互に隣接する2つの行に位置する前記OB画素のそれぞれの出力に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記帯状の暗部が発生していると判定された場合に、前記帯状の暗部を抑制するように前記撮像された画像を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記判定手段は、さらに、前記画素の列方向において相互に隣接する2つの行における飽和画素数に基づいて、前記帯状の暗部が発生しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 開口部となる開口画素と、オプティカルブラック部となるOB画素と、を含む2次元マトリックス状に配置された複数の画素を有するCMOS構造の撮像素子と、
    前記撮像素子により撮像された画像における高輝度領域の左右の少なくともいずれかにおいて前記画素の行方向に帯状の暗部が発生しているか否かを、前記画素の列方向において相互に隣接する2つの行における飽和画素数に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記帯状の暗部が発生していると判定された場合に、前記帯状の暗部を抑制するように前記撮像された画像を補正する補正手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  4. さらに、前記画素の出力に基づく電圧と、基準電圧との差分電圧を増幅する増幅手段を有し、
    前記帯状の暗部は、前記基準電圧の変動により生じることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記補正手段は、前記OB画素の出力を入力する手段と、
    目標値に対する前記OB画素の出力の差分を出力する手段と、
    前記目標値に対する前記OB画素の出力の差分に帰還係数を乗算する手段と、
    前記目標値に対する前記OB画素の出力の差分に基づく信号を、前記帰還係数を乗算した後にフィードバックして、前記OB画素の出力に加算する手段と、を有し、
    前記帰還係数の値を変更することにより、前記帯状の暗部を抑制することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記補正手段により前記帯状の暗部が抑制された後に、前記画素の1つの行における前記OB画素の出力と、当該行に隣接する複数の行における前記OB画素の出力とに基づいて、前記高輝度領域の左右において前記画素の行の方向にスジ状の暗部が発生しているか否かを判定する再判定手段と、
    前記再判定手段により、前記スジ状の暗部が発生していると判定された場合に、前記スジ状の暗部を抑制するように前記画像を再補正する再補正手段と、を更に有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記再補正手段は、前記画素の1つの行に隣接する複数の行における前記OB画素の出力の代表値から、当該画素の1つの行における前記OB画素の出力を減算した値を、当該画素の1つの行のそれぞれの前記OB画素の出力に加算することにより、前記スジ状の暗部を抑制することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  8. 開口部となる開口画素と、オプティカルブラック部となるOB画素と、を含む2次元マトリックス状に配置された複数の画素を有するCMOS構造の撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子により撮像された画像における高輝度領域の左右において前記画素の行方向に帯状の暗部が発生しているか否かを、前記画素の列方向において相互に隣接する2つの行に位置する前記OB画素のそれぞれの出力に基づいて判定する判定工程と、
    前記判定工程により、前記帯状の暗部が発生していると判定された場合に、前記帯状の暗部を抑制するように前記撮像された画像を補正する補正工程と、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 前記判定工程は、さらに、前記画素の列方向において相互に隣接する2つの行における飽和画素数に基づいて、前記帯状の暗部が発生しているか否かを判定することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置の制御方法。
  10. 開口部となる開口画素と、オプティカルブラック部となるOB画素と、を含む2次元マトリックス状に配置された複数の画素を有するCMOS構造の撮像素子を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像素子により撮像された画像における高輝度領域の左右の少なくともいずれかにおいて前記画素の行方向に帯状の暗部が発生しているか否かを、前記画素の列方向において相互に隣接する2つの行における飽和画素数に基づいて判定する判定工程と、
    前記判定工程により、前記帯状の暗部が発生していると判定された場合に、前記帯状の暗部を抑制するように前記撮像された画像を補正する補正工程と、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. さらに、前記画素の出力に基づく電圧と、基準電圧との差分電圧を増幅する増幅工程を有し、
    前記帯状の暗部は、前記基準電圧の変動により生じることを特徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載の撮像装置の制御方法。
  12. 前記補正工程は、前記OB画素の出力を入力する工程と、
    目標値に対する前記OB画素の出力の差分を出力する工程と、
    前記目標値に対する前記OB画素の出力の差分に帰還係数を乗算する工程と、
    前記目標値に対する前記OB画素の出力の差分に基づく信号を、前記帰還係数を乗算した後にフィードバックして、前記OB画素の出力に加算する工程と、を有し、
    前記帰還係数の値を変更することにより、前記帯状の暗部を抑制することを特徴とする請求項11の何れか1項に記載の撮像装置の制御方法。
  13. 前記補正工程により前記帯状の暗部が抑制された後に、前記画素の1つの行における前記OB画素の出力と、当該行に隣接する複数の行における前記OB画素の出力とに基づいて、前記高輝度領域の左右において前記画素の行の方向にスジ状の暗部が発生しているか否かを判定する再判定工程と、
    前記再判定工程により、前記スジ状の暗部が発生していると判定された場合に、前記スジ状の暗部を抑制するように前記画像を再補正する再補正工程と、を更に有することを特徴とする請求項〜1の何れか1項に記載の撮像装置の制御方法。
  14. 前記再補正工程は、前記画素の1つの行に隣接する複数の行における前記OB画素の出力の代表値から、当該画素の1つの行における前記OB画素の出力を減算した値を、当該画素の1つの行のそれぞれの前記OB画素の出力に加算することにより、前記スジ状の暗部を抑制することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置の制御方法。
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