JP4742666B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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本発明は、部分読み出しが可能な固体撮像装置とその駆動方法に関するものである。
近年、ビデオカメラや電子カメラが広く一般に普及している。これらのカメラには、CCD方式イメージセンサを搭載した固体撮像装置、あるいは、各画素に画素アンプを配置させた増幅型やCMOS型等のX−Yアドレス方式イメージセンサを搭載した固体撮像装置が使用されている。このようなイメージセンサは、画素がマトリクス状に複数配置され、各画素にて光電変換を行い信号電荷を生成する。生成された信号電荷、または、信号電荷に応じた電気信号は、タイミングジェネレータの指示の下に走査回路から駆動信号が出力されこの駆動信号に従って、CCDや信号線を介してイメージセンサから外部に出力される。
ところで、上記カメラは、多様な使用目的が要求されるようになり、イメージセンサの有効エリアのうち特定エリアのみを読み出す、部分読み出しが提案されている。
特許文献1には、X−Yアドレス方式のイメージセンサによる部分読み出しが開示されている。特許文献1には、読み出す必要が無い行は、比較的短い周期で高速に垂直シフトレジスタのパルスをシフトさせ、信号を読み出す行は、通常どおり比較的長い周期で低速に垂直シフトレジスタのパルスをシフトさせて各画素から信号を出力させる撮像装置が開示されている(特許文献1の図6参照)。
また、特許文献2には、増幅型の固体撮像装置として、各画素の信号増幅用アンプに接合型電界効果トランジスタを用いた固体撮像装置が、開示されている。
特開平9−46600号公報 特開平8−293591号公報
しかしながら、例えば、すべての画素に同じ光量を照射して、特許文献1に記載されたように読み出す必要が無い行に関して高速にパルスをシフトした後、信号を読み出すべき行について通常通りに読み出すと、通常通りに読み出した最初の数行は、正しい画素の出力が得られず、例えばその部分が暗い画像となってしまうという問題があることが判明した。すなわち、特許文献1に開示されているように部分読み出しを行うと、選択された最初の数行(読み出される最初の数行)は、実際の信号より電位の変動した信号が出力されてしまうことが判明した。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、部分読み出しを行うことができ、しかも、部分的に読み出すべき領域の画素行の信号を読み出す際に最初に選択される数行においても、信号の電位の変動を低減することができ、これにより良好な画像信号が得ることができる固体撮像装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記特許文献1に開示された従来技術において上記問題点が生ずる原因を突き止めた。この原因について、以下に説明する。
増幅型等のX−Yアドレス方式のイメージセンサにおいては、各垂直信号線に、画素内の増幅アンプ(信号増幅用トランジスタ等)の負荷として電流源が接続される。これにより、通常通り全画素を読み出す場合には、各行が比較的短い周期で各垂直信号線に読み出されるため、画素から信号が垂直信号線に読み出されるタイミングの垂直信号線の電位は、各行で等しい電位となる。
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来技術を採用する場合において、高速で垂直シフトレジスタをシフトするときに画素から信号が垂直信号線に読み出されないようにする場合には、全画素から読み出すときと比較して、長時間の間、垂直信号線には画素からの信号が出力されない。この長時間の待機時間において、垂直信号線の電位は、変動していくのである。また、上記特許文献1に開示された従来技術を採用する場合において、高速で垂直シフトレジスタをシフトするときに画素から信号が垂直信号線に読み出されるようにする場合には、その際の画素から垂直信号線への信号読み出し周期が短くなるため、全画素から読み出すときと比較して、垂直信号線の電位は、変動していくのである。このため、いずれの場合にも、部分的に読み出すべき行に移ってその最初の数行を読み出す間、垂直信号線の電位が元の電位に戻らず、その行の画素から垂直信号線に出力される信号の電位は、その後に出力される行の画素より変動した信号となる。言い換えれば、垂直信号線における基準となる電位のレベルが、部分的に読み出すべき最初の数行を読む間は本来のレベルから変動してしまうのである。
増幅型固体撮像装置では、一般に、最初に画素からノイズ成分を読み出し、続いて当該画素から信号成分を読み出し、その差分を、ノイズの除去された当該画素の信号成分として得ている。しかしながら、上記のように基準となる電位レベルがずれてしまうと、本来の動作点からずれてしまい、線形性の保証されない領域での動作となってしまう。そのため、垂直信号線の電位が安定するまでの間は、すなわち、部分的に読み出すべき領域の最初の数行では、例えば、階調が潰れて暗い画像となってしまうのである。
本発明は、このような原因究明に基づいてなされたものである。すなわち、本発明の第1の態様による固体撮像装置は、(a)2次元に配置された複数の画素と、該複数の画素とは別に設けられた少なくとも1行のダミー画素と、前記複数の画素の列毎に設けられた複数の垂直信号線と、前記複数の画素の行の1つを順次選択しつつ、その選択された行の各画素に、当該画素に対応する垂直信号線への信号読み出し動作を行わせるための画素行駆動パルスを出力する垂直走査回路と、前記複数の画素の列を順次選択するための画素列選択パルスを出力する水平走査回路と、ダミー画素駆動手段と、を有するイメージセンサ部と、(b)前記垂直走査回路及び前記水平走査回路を駆動するための駆動パルスを出力するタイミングジェネレータと、(c)状態設定手段と、を備えたものである。前記複数の画素の各々が入射光を光電変換して入射光に応じた信号を生成する有効画素であるか、あるいは、前記複数の画素のうちの一部の画素が前記有効画素であるとともに前記複数の画素のうちの残りの画素が黒レベルの信号を生成するオプチカルブラック画素である。前記垂直走査回路は、前記複数の画素の行を選択するための垂直シフトパルスを生成し出力する垂直シフトレジスタと、前記垂直シフトパルスに従って前記選択された行の各画素に前記画素行駆動パルスを出力する垂直駆動回路とを有する。前記タイミングジェネレータは、前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記垂直シフトパルスが第1の周期でシフトするように当該垂直シフトパルスを垂直シフトレジスタに生成させる一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記垂直シフトパルスが前記第1の周期より短い第2の周期でシフトするように当該垂直シフトパルスを垂直シフトレジスタに生成させる。前記状態設定手段は、前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記選択された行の各画素への前記画素行駆動パルスの供給が行われる状態に設定する一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記選択した行の各画素への前記画素行駆動パルスの供給が行われない状態に設定する。前記ダミー画素駆動手段は、前記複数の画素の行のうちの前記他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときに、前記ダミー画素の行の各ダミー画素に、当該ダミー画素に対応する垂直信号線への擬似的な信号読み出し動作を行わせる。
本発明の第2の態様による固体撮像装置は、前記第1の態様において、前記状態設定手段は、前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記垂直シフトパルスを前記垂直駆動回路へ供給する一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記垂直シフトパルスの前記垂直駆動回路への供給を阻止するものである。
本発明の第3の態様による固体撮像装置は、前記第1の態様において、前記状態設定手段は、前記画素行駆動パルスの元になる駆動パルスを、前記垂直駆動回路及び前記ダミー画素駆動手段のいずれか一方に選択的に供給する選択供給手段を含み、前記選択供給手段は、前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記画素行駆動パルスの元になる前記駆動パルスを、前記垂直駆動回路に選択的に供給する一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記画素行駆動パルスの元になる前記駆動パルスを、前記ダミー画素駆動手段に選択的に供給するものである。
本発明の第4の態様による固体撮像装置は、前記第1の態様において、前記状態設定手段は、前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記画素行駆動パルスの元になる駆動パルスを前記垂直駆動回路へ供給する一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記画素行駆動パルスの元になる前記駆動パルスの前記垂直駆動回路への供給を阻止するものである。
本発明の第5の態様による固体撮像装置の駆動方法は、2次元に配置された複数の画素と、該複数の画素とは別に設けられた少なくとも1行のダミー画素と、前記複数の画素の列毎に設けられた複数の垂直信号線と、前記複数の画素の行の1つを順次選択しつつ、その選択された行の各画素に、当該画素に対応する垂直信号線への信号読み出し動作を行わせるための画素行駆動パルスを出力する垂直走査回路と、を備え、前記複数の画素の各々が入射光を光電変換して入射光に応じた信号を生成する有効画素であるか、あるいは、前記複数の画素のうちの一部の画素が前記有効画素であるとともに前記複数の画素のうちの残りの画素が黒レベルの信号を生成する複数のオプチカルブラック画素であり、前記垂直走査回路は、前記複数の画素の行を選択するための垂直シフトパルスを生成し出力する垂直シフトレジスタと、前記垂直シフトパルスに従って前記選択された行の各画素に前記画素行駆動パルスを出力する垂直駆動回路とを有する固体撮像装置の駆動方法であって、(a)前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記垂直シフトパルスを第1の周期でシフトさせる一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記垂直シフトパルスを前記第1の周期より短い第2の周期でシフトさせ、(b)前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記選択された行の各画素への前記画素行駆動パルスの供給が行われる状態に設定する一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記選択した行の各画素への前記画素行駆動パルスの供給が行われない状態に設定し、(c)前記複数の画素の行のうちの前記他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときに、前記ダミー画素の行の各ダミー画素に、当該ダミー画素に対応する垂直信号線への擬似的な信号読み出し動作を行わせるものである。
なお、前記第1乃至第5の態様において、前記複数の画素の各々は、信号増幅用のトランジスタ等の増幅器を有していてもよい。また、前記各垂直信号線には、電流源が接続されていてもよい。
また、前記第1乃至第5の態様において、前記ダミー画素は、垂直信号線の電位に対する影響が前記複数の画素と同様となるものであればよいので、前記ダミー画素は、必ずしも、有効画素又はオプチカルブラック画素と同一の構成に限定されるものではなく、例えば、フォトダイオード等の光電変換部を有してもいてもいなくてもよいし、光電変換部が遮光されていてもいなくてもよい。
本発明によれば、部分読み出しを行うことができ、しかも、部分的に読み出すべき領域の画素行の信号を読み出す際に最初に選択される数行においても、信号の電位の変動を低減することができ、これにより良好な画像信号が得ることができる固体撮像装置及びその駆動方法を提供することができる。
以下、本発明による固体撮像装置及びその駆動方法について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態による固体撮像装置1を示す概略構成図である。図2は、図1中のイメージセンサ2を示す概略構成図である。図3は、図2中の有効画素11を示す回路図である。図4は、図1及び図2中の垂直駆動回路16、ゲート回路15及びダミー画素駆動回路17を示す回路図である。図5は、図1及び図2中の読み出し回路19を示す回路図である。
本実施の形態による固体撮像装置1は、図1に示すように、CMOS型のイメージセンサ2と、タイミングジェネレータ3とを備えている。タイミングジェネレータ3は、後述する波形及びタイミングで、イメージセンサ2の各部に、駆動パルス等として後述するパルスを供給する。
イメージセンサ2は、図1及び図2に示すように、2次元マトリクス状に配置された有効画素11、オプチカルブラック画素(以下、「OB画素」と称す。)12及びダミー画素13からなる画素マトリクス10と、垂直走査回路を構成している垂直シフトレジスタ14及び垂直駆動回路16と、ゲート回路15と、水平走査回路を構成している水平シフトレジスタ18と、読み出し回路19と、ダミー画素駆動回路17とを備えている。
本実施の形態では、図2に示すように、有効画素11、OB画素12及びダミー画素13がそれぞれ行毎に配置されている。本実施の形態では、ダミー画素13を1行、OB画素12を2行ずつ2箇所とし、有効画素11をn−4行とし、全体の行数をn+1とし、画素11〜13の列数を3としたが、これに限定されるものではない。また、本発明では、本実施の形態のように有効画素11及びOB画素12を行毎に配置する場合に限定されるものではなく、例えば、列方向の両側だけでなく行方向の両側にもOB画素12を配置して、有効画素11の領域の四周をOB画素12の領域で取り囲むようにしてもよい。この場合、有効画素を含む行においては、その行方向両側にOB画素12を含むことになる。
各有効画素11は、入射光を光電変換して入射光に応じた信号を生成するように構成されている。本実施の形態では、各有効画素11は、図3に示すように、選択トランジスタTaと、ソースフォロアの増幅トランジスタTbと、リセットトランジスタTcと、転送トランジスタTdと、フォトダイオードPDとから構成されている。これらのトランジスタTa〜Tdは、N−MOSトランジスタであるものとする。よって、トランジスタTa,Tc,Tdは、そのゲートがHレベルとなると、オンする。なお、図3において、Vccは電源である。
本実施の形態では、OB画素12及びダミー画素13の回路構成は、有効画素11の回路構成と同一である。ただし、OB画素12では、フォトダイオードPDは、遮光膜で遮光されている。また、本実施の形態では、ダミー画素13では、OB画素12と同じく、フォトダイオードPDが遮光膜で遮光されている。ダミー画素13は、対応する垂直信号線32a,32b,33cの電位に対する影響が有効画素11と同様となるものであればよいので、ダミー画素13は、必ずしも、有効画素11と同一の回路構成に限定されるものではなく、例えば、フォトダイオードPDが遮光されていなくてもよいし、フォトダイオードPDを有していなくてもよい。
図2及び図3に示すように、画素11〜13の選択トランジスタTaのゲートは、行毎に選択線20に共通に接続されている。画素11〜13のリセットトランジスタTcのゲートは、行毎にリセット線21に共通に接続されている。画素11〜13の転送トランジスタTdのゲートは、行毎に転送線22に共通に接続されている。画素11〜13の増幅トランジスタTbのソースは、列毎に垂直信号線32a,32b,32cに共通に接続されている。図2に示すように、垂直信号線32a,32b,32cには、ソースフォロワ読み出し用定電流源33a,34b,34cが接続されている。なお、図3に示す画素11は、3行目でかつ1列目の画素11を示している。
画素11,12の各行の選択線20には選択パルスφsel1〜φselnが、画素11,12の各行のリセット線21にはリセットパルスφrst1〜φrstnが、画素11,12の各行の転送線22には転送パルスφtx1〜φtxnが、それぞれ画素行駆動パルスとして、垂直駆動回路16から供給される。画素行駆動パルスが供給された行の各画素11(又は12)は、対応する垂直信号線32a,32b,32cへの信号読み出し動作を行う。
ダミー画素13の行の選択線20には選択パルスφseldが、ダミー画素13の行のリセット線21にはリセットパルスφrstdが、ダミー画素13の行の転送線22には転送パルスφtxdが、それぞれダミー画素駆動パルスとして、ダミー画素駆動回路17から供給される。ダミー画素駆動パルスが供給された行の各ダミー画素13は、対応する垂直信号線32a,32b,32cへの擬似的な信号読み出し動作を行う。
垂直シフトレジスタ14は、タイミングジェネレータ3から垂直スタートパルスφSTV及び2種のクロックパルスφV1、φV2を駆動パルスとして受け取り、これらに従って、行を選択する期間及びタイミングをHレベルによって規定する信号として、画素11,12の行毎に、垂直シフトパルスφSV1〜φSVnを出力する。
ゲート回路15は、図1、図2及び図4に示すように、タイミングジェネレータ3から、ダミー画素選択パルスφVdmを受ける。ダミー画素選択パルスφVdmは、ここではHレベルによって、画素11,12の行を駆動せずにダミー画素13の行を選択的に駆動することを示す信号である。ゲート回路15は、図4に示すように、1つのインバータ51と、画素11,12の行毎に1つずつ設けられたアンドゲート52とから構成されている。インバータ51によってダミー画素選択パルスφVdmの反転信号が得られ、この反転信号が各アンドゲート52の一方の入力部に入力される。各アンドゲート52の他方の入力部には、垂直シフトレジスタ14から垂直シフトパルスφSV1〜φSVnが、画素11,12の行毎に供給される。各アンドゲート52の出力部は、垂直駆動回路16に接続されている。したがって、ダミー画素選択パルスφVdmがLレベルであれば、垂直シフトパルスφSV1〜φSVnが、対応する行のアンドゲート52を介して、垂直駆動回路16に供給される。一方、ダミー画素選択パルスφVdmがHレベルであれば、垂直シフトパルスφSV1〜φSVnがHレベルとなっても、各アンドゲート52の出力はLレベルのままとなり、垂直シフトパルスφSV1〜φSVnの垂直駆動回路16への供給が阻止される。
垂直駆動回路16は、図4に示すように、画素11,12の行毎に設けられた単位回路60で構成されている。各単位回路60は、アンドゲート61と、レベルシフト回路62と、ナンドゲート63と、アンドゲート64とから構成されている。各単位回路60は、前述した選択パルスφsel1〜φselnの元になる選択パルスφSEL、前述したリセットパルスφrst1〜φrstnの元になるリセットパルスφRST、及び、転送パルスφtx1〜φtxnの元になる転送パルスφTXを、駆動パルスとしてタイミングジェネレータ3から受ける。
各単位回路60は、アンドゲート61によって同一行のアンドゲート52の出力と転送パルスφTXとのアンドを取って、その出力のレベルをレベルシフト回路62で必要なレベルに変えることで、その行の画素行駆動パルスを構成する転送パルス(例えば、その行が2行目ならば、φtx2)を作成し、これをその行の転送線22に供給する。また、各単位回路60は、ナンドゲート63によって同一行のアンドゲート52の出力とリセットパルスφRSTとのナンドを取ることで、その行の画素行駆動パルスを構成するリセットパルス(例えば、その行が2行目ならば、φrst2)を作成し、これをその行のリセット線21に供給する。また、各単位回路60は、アンドゲート64によって同一行のアンドゲート52の出力と選択パルスφSELとのアンドを取ることで、その行の画素行駆動パルスを構成する選択パルス(例えば、その行が2行目ならば、φsel2)を作成し、これをその行の選択線20に供給する。
したがって、ダミー画素選択パルスφVdmがLレベルであれば、ゲート回路15によって、垂直シフトパルスφSV1〜φSVnが、対応する行のアンドゲート52を介して、垂直駆動回路16に供給されることから、画素11,12の行の各画素への画素行駆動パルス(選択パルスφsel1〜φseln、リセットパルスφrst1〜φrstn、及び、転送パルスφtx1〜φtxn)の供給が行われる状態に設定されることになる。一方、ダミー画素選択パルスφVdmがHレベルであれば、ゲート回路15によって、垂直シフトパルスφSV1〜φSVnがHレベルとなっても、各アンドゲート52の出力はLレベルのままとなり、垂直シフトパルスφSV1〜φSVnの垂直駆動回路16への供給が阻止されることから、画素11,12の行の各画素への画素行駆動パルスの供給が行われない状態に設定されることになる。本実施の形態では、ゲート回路15が、このような状態に設定する状態設定手段を構成している。
ダミー画素駆動回路17は、図4に示すように、垂直駆動回路16の単位回路60と同様に、アンドゲート71と、レベルシフト回路72と、ナンドゲート73と、アンドゲート74とから構成されている。ダミー画素駆動回路17は、アンドゲート71によってダミー画素選択パルスφVdmと転送パルスφTXとのアンドを取って、その出力のレベルをレベルシフト回路72で必要なレベルに変えることで、ダミー画素駆動パルスを構成する転送パルスφtxdを作成し、これをダミー画素13の行の転送線22に供給する。また、ダミー画素駆動回路17は、ナンドゲート73によってφVdmとリセットパルスφRSTとのナンドを取ることで、ダミー画素駆動パルスを構成するリセットパルスφrstdを作成し、これをダミー画素13の行のリセット線21に供給する。また、ダミー画素駆動回路17は、アンドゲート74によってダミー画素選択パルスφVdmと選択パルスφSELとのアンドを取ることで、ダミー画素駆動パルスを構成する選択パルスφseldを作成し、これをダミー画素13の行の選択線20に供給する。
したがって、ダミー画素選択パルスφVdmがHレベルとなるとき、ダミー画素13の行の選択線20には選択パルスφseldが、ダミー画素13の行のリセット線21にはリセットパルスφrstdが、ダミー画素13の行の転送線22には転送パルスφtxdが、それぞれダミー画素駆動パルスとして、ダミー画素駆動回路17から供給される。よって、ダミー画素選択パルスφVdmがHレベルとなるとき、ダミー画素駆動パルスが供給された行の各ダミー画素13は、対応する垂直信号線32a,32b,32cへの擬似的な信号読み出し動作を行う。
水平シフトレジスタ18は、タイミングジェネレータ3から水平スタートパルスφSTH及び2種のクロックパルスφH1、φH2を駆動パルスとして受け取り、これらに従って、列を選択する期間及びタイミングを規定する信号として、水平シフトパルスφSH1〜φSH3を出力する。
読み出し回路19は、前記特許文献2の図5に開示された固体撮像装置で採用されている読み出し回路と同一である。簡単に説明すると、読み出し回路19は、図5に示すように、信号出力線38、暗出力線39、バッファアンプ38a,39a、光信号用クロックライン41a、暗出力用クロックライン42a、水平読出し選択用MOSトランジスタTHS1,THS2,THS3,THD1,THD2,THD3、暗光信号転送用MOSトランジスタTS1,TS2,TS3、暗出力転送用MOSトランジスタTD1,TD2,TD3、光信号出力蓄積用コンデンサCS1,CS2,CS3、暗出力蓄積用コンデンサCD1,CD2,CD3などを有している。CHS,CHD,は、それぞれ信号出力線38,暗出力線39の寄生容量を示している。読み出し回路19は、タイミングジェネレータ3から供給される駆動パルスφRH,φTS,φTDに従って作動する。
図6は、本実施の形態による固体撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。
図6に示す動作例は、3行目からm−1行目までの有効画素11の行を読み出さずに読み飛ばして、m行目からn−2行目までの有効画素11の行を部分的に読み出す例である。なお、1行目及び2行目並びにn−1行目及びn行目のOB画素12は読み出される。
このような有効画素11の部分的に読み出すべき行の指定は、使用者が図示しない操作器により指定した情報に従って、図示しないシステムコントローラがタイミングジェネレータ3に指示することで、行われる。
タイミングジェネレータ3は、読み飛ばす有効画素11の行に対応する垂直シフトパルス(図6の例では、垂直シフトパルスφSV3〜φSVm−1)が比較的短い所定周期(第2の周期)でシフトするように、それに対応する期間P21(読み飛ばし期間)において、クロックパルスφV1、φV2の周波数を高めている。一方、他の行に対応する垂直シフトパルス(図6の例では、垂直シフトパルスφSV1,φSV2,φSVm〜φSVn)は、比較的長い所定周期(第1の周期)でシフトするように、それに対応する期間において、クロックパルスφV1、φV2の周波数を低くしている。なお、本実施の形態では、クロックパルスφV2の立ち上がりで次の垂直シフトパルスに移るようになっている。
読み飛ばし期間P21は、読み飛ばすべき有効画素11の行と、前記第1の周期とによって、定まる。本実施の形態では、タイミングジェネレータ3は、読み飛ばし期間P21より長いという条件を満たす水平期間の1倍以上の倍数のうち、最も短い期間を、ダミー画素選択パルスφVdmのHレベルの期間(期間P2)として定める。このように、ダミー画素選択パルスφVdmのパルス幅を水平期間の倍数とすることが好ましいが、本実施の形態では、例えば、ダミー画素選択パルスφVdmのHレベルの期間を読み飛ばし期間P21と一致させてもよい。
図6に示す例では、読み飛ばし期間P21が1水平期間より長くかつ2水平期間より短いので、ダミー画素選択パルスφVdmのHレベルの期間を2水平期間としている。本実施の形態では、タイミングジェネレータ3は、期間P21が経過しても期間Pが終了するまでは、次の垂直シフトパルスφSVmを発生させないようになっている。
図6中の期間P1は、1行目及び2行目のOB画素12の読み出しの期間である。垂直シフトレジスタは、タイミングジェネレータ3から垂直スタートパルスφSTV及びクロックパルスφV1,φV2を受け取って、読み出し動作を開始する。まず、期間P1において、1行目のOB画素12、2行目のOB画素12を読み出す。このときの動作は、後述する期間P10の動作と同様である。
本実施の形態では、このように、OB画素12から黒レベルの信号が出力される。この信号は、後の期間に出力される画像信号の黒レベル補正に使用される。このため、部分読み出しでありながら、黒レベルが補正された良好な画像を得ることができる。もっとも、本発明では、必ずしも、OB画素12を設けなくてもよい。また、
期間P1における垂直シフトレジスタ14の垂直シフトパルスをシフトする周期は、前述したように、比較的長い第1の周期である。
図6中の期間P2は、前述したように、読み飛ばし期間P21から求めたダミー画素選択パルスφVdmのHレベルの期間であり、ダミー画素13の擬似的な読み出し期間である。前述したように、この期間P2中の読み飛ばし期間P21では、垂直シフトレジスタ14の垂直シフトパルスをシフトする周期は、前述したように、比較的短い第2の周期である。なお、本発明では、前記第2の周期は、前記第1の周期より短く設定しており、高速で読み飛ばしを行っている。
期間P2では、ダミー画素選択パルスφVdmがHレベルであるため、前述したように、ゲート回路15によって垂直シフトパルスの垂直駆動回路16への供給が阻止されて、画素11,12の行の各画素への画素行駆動パルスの供給が行われない状態に設定されているため、画素11,12の読み出し動作が行われない。
一方、期間P2では、ダミー画素選択パルスφVdmがHレベルであるため、前述したように、ダミー画素13の行の各ダミー画素13にダミー画素駆動パルス(選択パルスφseld、リセットパルスφrstd及び転送パルスφtxd)が供給されるので、画素13の擬似的な読み出し動作が、1水平期間について1回(したがって、期間P2が2水平期間であるので、期間P2において2回)、行われる。よって、期間P2において、1水平期間ごとに、ダミー画素13からの信号が垂直信号線32a,32b,32cに出力される。このため、垂直信号線32a,32b,32cの電位が変動することはなく、基準のレベルが保持される。
なお、期間P2で読み出されたダミー画素13の信号は、有効な信号としては用いられない。
図6中の期間P3は、部分読み出し期間(すなわち、部分的に読み出すべき行の有効画素11の読み出し期間)である。期間P3における最初の1水平期間である期間P10でm行目の有効画素11を読み出し、次の1水平期間でm+1行目の有効画素11を読み出し、順次、n行目のOB画素12まで読み出す。
別な方法として、例えば画像の中央部を部分読み出しする場合は、必要な有効画素11を読み出した後、再び読み飛ばしを行って、最後にn−1行目とn行目のOB画素12を読み出しても良い。
なお、最後のn−1行目とn行目のOB画素12は、信号処理上必ずしも必要という訳ではない。そのため、更に別な方法としては、画像の中央部を部分読み出しする場合、必要な有効画素11を読み出した時点で、画像の読み出しを終了しても良い。
期間P3における垂直シフトレジスタ14の垂直シフトパルスをシフトする周期は、前述したように、比較的長い第1の周期である。
ここで、図7に、図6中の期間P10におけるm行目の有効画素11の読み出しの様子及び垂直信号線32a,32b,32cの電位の様子を示すタイムチャートを示す。また、図8に、図6中の期間P2におけるダミー画素13の行の読み出しの様子及び垂直信号線32a,32b,32cの電位の様子を示すタイムチャートを示す。なお、図7及び図8において、φTDがHレベルの期間は、垂直信号線32a,32b,32cの電位を暗出力蓄積用コンデンサCD1,CD2,CD3に蓄積するための期間である。また、φTSがHレベルの期間は、垂直信号線32a,32b,32cの電位を光信号出力蓄積用コンデンサCS1,CS2,CS3に蓄積するための期間である。
なお、図7及び図8からもわかるように、本実施の形態では、読み出し対象の行が、部分的に読み出すべき行(OB画素12の行、部分的に読み出すべき有効画素11の行)、及び、ダミー画素13の行のいずれであっても、各水平期間における水平シフトレジスタ18及び読み出し回路19の動作は同一である。
図9に、本実施の形態における図6中の期間P2と期間P3との境界付近での、垂直信号線32a,32b,32cの電位を模式的に示す波形図を示す。図10に、比較例における図6中の期間P2と期間P3との境界付近での、垂直信号線32a,32b,32cの電位を模式的に示す波形図を示す。この比較例は、本実施の形態において、ダミー画素13及びダミー画素駆動回路17を取り除き、期間P2において画素の読み出し動作が行われないようにしたものであり、従来技術に近いものである。
なお、図9において、例えば、ダークノイズレベルは2.7V、信号出力レベルは2.7V(暗)〜2.0V(明)である。
比較例に係る図10の場合は、期間P2において画素読み出し動作が全くおこなわれないため、時刻t1で垂直信号線32a,32b,32cの電位はかなり下がっており、期間P2が長い場合には、最悪0V近くまで下がってしまう。このため、時刻t1の後のダークノイズレベル信号出力レベルが十分には立ち上がらなくなってしまう。
一方、本実施の形態に係る図9の場合は、時刻t1の直前の1水平周期でダミー画素13が読み出されているため、時刻t1で垂直信号線32a,32b,32cの電位は、ほとんど下がらず、垂直信号線32a,32b,32cの電位が変動することはなく、基準のレベルが保持される。
したがって、本実施の形態によれば、部分的に読み出すべき領域の画素行の信号を読み出す際に最初に選択される数行においても、信号の電位の変動を低減することができ、これにより良好な画像信号が得ることができることが、わかる。
[第2の実施の形態]
図11は、本発明の第2の実施の形態による固体撮像装置101を示す概略構成図である。図12は、図11中の選択供給回路80を示す回路図である。図13は、図11中のイメージセンサ2を示す概略構成図である。図14は、図11及び図13中の垂直駆動回路16及びダミー画素駆動回路17を示す回路図である。図11、図13及び図14は、図1、図2及び図4にそれぞれ対応している。図11、図13及び図14において、図1、図2及び図4の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点のみである。
本実施の形態では、タイミングジェネレータ3には、図11に示すように、選択供給回路80が追加されている。選択供給回路80は、図11及び図12に示すように、ダミー画素選択パルスφVdm、選択パルスφsel1〜φselnの元になる選択パルスφSEL、前述したリセットパルスφrst1〜φrstnの元になるリセットパルスφRST、及び、転送パルスφtx1〜φtxnの元になる転送パルスφTXに基づいて、パルスφTXN,φRSTN,φSELN,φTXD,φRSTD,φSELDを生成する。
選択供給回路80は、図12に示すように、アンドゲート81〜86と、インバータ87とから構成されている。パルスφTXNは、ダミー画素選択パルスφVdmの反転信号と転送パルスφTXとのアンドを取ったパルスである。パルスφRSTNは、ダミー画素選択パルスφVdmの反転信号とリセットパルスφRSTとのアンドを取ったパルスである。パルスφSELNは、ダミー画素選択パルスφVdmの反転信号と選択パルスφSELとのアンドを取ったパルスである。パルスφTXDは、ダミー画素選択パルスφVdmと転送パルスφTXとのアンドを取ったパルスである。パルスφRSTDは、ダミー画素選択パルスφVdmとリセットパルスφRSTとのアンドを取ったパルスである。パルスφSELDは、ダミー画素選択パルスφVdmと選択パルスφSELとのアンドを取ったパルスである。
本実施の形態では、タイミングジェネレータ3は、ダミー画素選択パルスφVdm、転送パルスφTX、リセットパルスφRST及び選択パルスφSELをイメージセンサ2に供給せずに、その代わりに、図14に示すように、パルスφTXN,φRSTN,φSELNを垂直駆動回路16に供給するとともに、パルスφTXD,φRSTD,φSELDをダミー画素駆動回路17に供給している。ダミー画素駆動回路17において、アンドゲート71,73,74の一方の入力部は電源Vccにプルアップされている。ダミー画素13を他の画素と同条件に極力近い条件で駆動するため、ダミー画素駆動回路17の回路構成として、垂直駆動回路16の単位回路60の回路構成に極力近い回路構成が採用されている。
選択供給回路80は、ダミー画素選択パルスφVdmのH,Lに応じて、パルスφTXN,φRSTN,φSELNの組とパルスφTXD,φRSTD,φSELDの組のうちのいずれか一方組をそれぞれLレベルとしたまま他方組をそれぞれ転送パルスφTX、リセットパルスφRST及び選択パルスφSELと同じにすることになる。よって、選択供給回路80は、ダミー画素選択パルスφVdmのH,Lに応じて、転送パルスφTX、リセットパルスφRST及び選択パルスφSELを、垂直駆動回路16及びダミー画素駆動回路17のいずれか一方に選択的に供給することになる。
また、本実施の形態では、前記第1の実施の形態で設けられていたゲート回路15が除去され、図14に示すように、垂直シフトレジスタ14からの垂直シフトパルスφSV1〜φSVnが垂直駆動回路16の各単位回路60に直接に供給されている。
選択パルスφsel1〜φseln、リセットパルスφrst1〜φrstn、転送パルスφtx1〜φtxnは、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同一となる。
よって、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態によれば、ゲート回路15がないので、イメージセンサ2の面積を低減することができるという利点も得られる。
なお、本発明では、選択供給回路80は、タイミングジェネレータ3に搭載するのではなく、イメージセンサ2に搭載してもよい。
[第3の実施の形態]
図15は、本発明の第3の実施の形態による固体撮像装置201を示す概略構成図である。図16は、図15中のイメージセンサ2を示す概略構成図である。図17は、図15及び図16中の垂直駆動回路16及びダミー画素駆動回路17を示す回路図である。図15乃至図17は、図1、図2及び図4にそれぞれ対応している。図15乃至図17において、図1、図2及び図4の要素と同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複する説明は省略する。
本実施の形態が前記第1の実施の形態と異なる所は、以下に説明する点のみである。
本実施の形態では、前記第1の実施の形態で設けられていたゲート回路15が除去され、図17に示すように、垂直シフトレジスタ14からの垂直シフトパルスφSV1〜φSVnが垂直駆動回路16の各単位回路60に直接に供給されている。
また、前記第1の実施の形態では、転送パルスφTX、リセットパルスφRST及び選択パルスφSELが、直接に垂直駆動回路16に供給されていたのに対し、本実施の形態では、図17に示すように、転送パルスφTX、リセットパルスφRST及び選択パルスφSELが、ゲート回路90を介して垂直駆動回路16に供給されている。
ゲート回路90は、3つのアンドゲート91〜93と、1つのインバータ94とから構成されている。インバータ94によってダミー画素選択パルスφVdmの反転信号が得られ、この反転信号が各アンドゲート91〜93の一方の入力部に入力される。各アンドゲート91〜93の他方の入力部には、転送パルスφTX、リセットパルスφRST及び選択パルスφSELがそれぞれ入力される。各アンドゲート91〜93の出力部が、図17に示すように、垂直駆動回路16に接続されている。したがって、ダミー画素選択パルスφVdmがLレベルであれば、転送パルスφTX、リセットパルスφRST及び選択パルスφSELが垂直駆動回路16に供給される。一方、ダミー画素選択パルスφVdmがHレベルであれば、転送パルスφTX、リセットパルスφRST及び選択パルスφSELがHレベルとなっても、各アンドゲート91〜93の出力はLレベルのままとなり、転送パルスφTX、リセットパルスφRST及び選択パルスφSELの垂直駆動回路16への供給が阻止される。
選択パルスφsel1〜φseln、リセットパルスφrst1〜φrstn、転送パルスφtx1〜φtxnは、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態と同一となる。
よって、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の利点が得られる。また、本実施の形態では、画素11,12の行数だけアンドゲート5を要するゲート回路15の代わりに、アンドゲート91〜93の数が3つで済むゲート回路90が採用されている。したがって、本実施の形態によれば、イメージセンサ2の面積を低減することができるという利点も得られる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
前記各実施の形態では、画素が図3に示す構成を有していたが、画素の構成はこれに限定されるものではなく、本発明は、例えば、特許文献2の図5に開示されているような各画素の信号増幅用アンプに接合型電界効果トランジスタを用いた固体撮像装置にも、適用することができる。
本発明の第1の実施の形態による固体撮像装置の概略構成図である。 図1中のイメージセンサを示す概略構成図である。 図2中の有効画素を示す回路図である。 図1及び図2中の垂直駆動回路、ゲート回路及びダミー画素駆動回路を示す回路図である。 図1及び図2中の読み出し回路を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態による固体撮像装置の動作例を示すタイミングチャートである。 図6中の期間P10におけるm行目の有効画素の読み出しの様子及び垂直信号線の電位の様子を示すタイムチャートである。 図6中の期間P2におけるダミー画素の行の読み出しの様子及び垂直信号線の電位の様子を示すタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態における図6中の期間P2と期間P3との境界付近での、垂直信号線の電位を模式的に示す波形図である。 比較例における図6中の期間P2と期間P3との境界付近での、垂直信号線の電位を模式的に示す波形図である。 本発明の第2の実施の形態による固体撮像装置を示す概略構成図である。 図11中の選択供給回路を示す回路図である。 図11中のイメージセンサを示す概略構成図である。 図11及び図13中の垂直駆動回路及びダミー画素駆動回路を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態による固体撮像装置201を示す概略構成図である。 図15中のイメージセンサを示す概略構成図である。 図15及び図16中の垂直駆動回路及びダミー画素駆動回路を示す回路図である。
符号の説明
1 固体撮像装置
2 イメージセンサ
3 タイミングジェネレータ
11 有効画素
12 オプチカルブラック画素
14 垂直シフトレジスタ
15 ゲート回路
17 ダミー画素駆動回路

Claims (1)

  1. 2次元に配置された複数の画素と、該複数の画素とは別に設けられた少なくとも1行のダミー画素と、前記複数の画素の列毎に設けられた複数の垂直信号線と、前記複数の画素の行の1つを順次選択しつつ、その選択された行の各画素に、当該画素に対応する垂直信号線への信号読み出し動作を行わせるための画素行駆動パルスを出力する垂直走査回路と、前記複数の画素の列を順次選択するための画素列選択パルスを出力する水平走査回路と、ダミー画素駆動手段と、を有するイメージセンサ部と、
    前記垂直走査回路及び前記水平走査回路を駆動するための駆動パルスを出力するタイミングジェネレータと、
    状態設定手段と、
    を備え、
    前記複数の画素の各々が入射光を光電変換して入射光に応じた信号を生成する有効画素であるか、あるいは、前記複数の画素のうちの一部の画素が前記有効画素であるとともに前記複数の画素のうちの残りの画素が黒レベルの信号を生成するオプチカルブラック画素であり、
    前記垂直走査回路は、前記複数の画素の行を選択するための垂直シフトパルスを生成し出力する垂直シフトレジスタと、前記垂直シフトパルスに従って前記選択された行の各画素に前記画素行駆動パルスを出力する垂直駆動回路とを有し、
    前記タイミングジェネレータは、前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記垂直シフトパルスが第1の周期でシフトするように当該垂直シフトパルスを垂直シフトレジスタに生成させる一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記垂直シフトパルスが前記第1の周期より短い第2の周期でシフトするように当該垂直シフトパルスを垂直シフトレジスタに生成させ、
    前記状態設定手段は、前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記選択された行の各画素への前記画素行駆動パルスの供給が行われる状態に設定する一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記選択した行の各画素への前記画素行駆動パルスの供給が行われない状態に設定し、
    前記ダミー画素駆動手段は、前記複数の画素の行のうちの前記他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときに、前記ダミー画素の行の各ダミー画素に、当該ダミー画素に対応する垂直信号線への擬似的な信号読み出し動作を行わせ、
    前記状態設定手段は、前記複数の画素の行のうちの部分的に読み出すべき行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記画素行駆動パルスの元になる駆動パルスを前記垂直駆動回路へ供給する一方、前記複数の画素の行のうちの他の行が前記垂直シフトパルスにより選択されるときには、前記画素行駆動パルスの元になる前記駆動パルスの前記垂直駆動回路への供給を阻止する、
    ことを特徴とする固体撮像装置。
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