JP2005223860A - 固体撮像装置および画像入力装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】各垂直信号線14に接続され、画素内アンプトランジスタ13よりサイズが大きな複数の画素外アンプトランジスタ91と、これらを駆動するバイアス回路92とを有する。バイアス回路92が複数の画素外アンプトランジスタ91を駆動したときに各垂直信号線14に現出する信号により画素列ごとの縦筋補正用データを生成して保持し、有効画素部(PIXEL)の読み出し時に有効画素信号から画素列ごとの縦筋補正用データを差し引いて縦筋補正する。
【選択図】図3
Description
そこで、縦筋状の固定パターンノイズを除去するために、遮光された画素部から得られる、光に依存しない黒レベルとなる画素信号(遮光画素信号)をメモリに記録しておき、有効画素から得られる信号との差分をとる方式が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
図10(A)に画素部の構成を示し、図10(B)に画素部から出力されるアナログの画像信号の概略的な波形を示す。
上記特許文献1に示すCMOSイメージセンサの画素部は、図10(A)に示すように、特許文献1では「垂直黒基準部」と称している遮光された画素部(以下、オプティカルブラック(OB)という)を、有効画素部(PIXEL)に付加した構成を有している。遮光画素部(OB)は、画面の垂直方向それぞれに数ラインずつ設けられ(垂直OB)、また、図10(A)では省略しているが有効画素部(PIXEL)の水平方向の両側にも遮光画素部(水平OB)が設けられている。そのため、有効画素部(PIXEL)を遮光画素部(OB)が取り囲むように画素部が構成されている。
遮光画素部(OB)は遮光されているため、全てのOB信号は一様の黒レベルとして出力されるはずであるが、実際のラインごとのOB信号は拡大してみると一様でない。通常、前述したランダムノイズ、さらには、アンプトランジスタのしきい値のばらつきに起因し画面全体に生じる固定パターンノイズがOB信号に重畳されているが、これらのノイズ成分が小さい場合でも、図10(C)に示すように垂直OB信号が画素列ごとにレベル変化している。このばらつきが画素信号読み出し回路内で画素列ごとに信号経路が異なるために発生するばらつきであり、画素信号読み出し回路のスイッチのフィードスルーばらつきやCDS回路のばらつき等に起因して生じ表示画面に縦筋を発生させる。したがって、垂直OB信号の平均レベルを画素列ごとに算出し有効画素信号から差し引くことで、画素列ごとのばらつきは相殺できるはずである。
図11(A)に、白点欠陥と黒点欠陥がそれぞれ1つずつ存在する遮光画素部(OB)から読み出されたOB信号が画素信号読み出し回路3に入力され、処理後に出力されるときのOB信号の流れを示す。また、図11(B)に、画素信号読み出し回路3から出力されるカラム処理後のOB信号を示す。
そのため特許文献1に記載されている技術は、多数の垂直OBを設け、その出力信号を列ごとに平均して固定パターンノイズ補正用のデータを得ることから、それだけチップ面積が大きいという欠点がある。
ダミー画素部(DMY)から出力される信号にはフォトセンサがないため画素欠陥による白点、黒点がない。言い換えればフォトセンサの発生する暗電流成分がないため、すべて黒点の状態の信号を出力する。したがって、ダミー画素部(DMY)の1ラインのみから縦筋ノイズ補正用のデータを得ることが可能である。ここで補正用データに含まれるランダム性のノイズを除去するには繰り返し同じダミーラインを読み、加算平均を行うことでライン数を増やすことなくランダムノイズは抑圧できる。
ところが、ダミーラインを用いた方法が記載された特許文献2では、感光画素の影響を受けないノイズ成分が出力されるとの記載はあるが、ダミーラインの構成が不明であり、ノイズ成分が如何なるものかが明らかでない。図には他には何も接続されていないラインが垂直レジスタに接続されているものが描かれている。垂直信号線の駆動能力のばらつきは、画素のアンプトランジスタの主にしきい値電圧のばらつきと負荷MOSトランジスタ(電流源)のばらつきであり、この場合、負荷MOSトランジスタのばらつきは出力される。ただし、垂直信号線の動作電圧はおそらく適当な電位につられていることからアンプトランジスタが動作する電圧からはずれており、負荷MOSトランジスタのばらつきも正確には見積もれていないと考えられる。この場合、縦筋ノイズの原因の一部を無視して補正データが生成されてしまうことから、このことが逆に縦筋を大きくしてしまう原因となり得る。また、CDS抑圧残しについて言及がなく、その効果も不明である。
入力信号がゼロの箇所は、ダミー画素部(DMY)を読み出したときのダミー画素信号が入力された場合を示し、入力信号がゼロより少し大きい箇所は、遮光画素部(OB)を読み出したときのOB信号が入力された場合を示している。このようにダミー画素信号は、OB画素や有効画素で発生する暗電流成分がないため、OB信号より暗電流分小さい。また、第N列ではダミー画素部(DMY)からの信号はゼロであるが、オフセット性ばらつきのために第M列では、ある値の出力信号が生じている。図13(A)に示す第N列からの画素信号と第M列からの画素信号は、カラム処理による入出力関係を示す直線の傾きが同じでなく、このことがゲイン性のばらつきを発生させる要因となる。
また、本発明が解決しようとする第2の課題は、ダミー画素を用いた縦筋補正方法では、画素列ごとに異なる垂直信号線の駆動能力の違いなどに応じて本来異なる信号レベルを無視して(時間平均すると)一定となる電圧を出力することから、このことが却って縦筋を発生させてしまう原因となるということである。
さらに、本発明が解決しようとする第3の課題は、遮光画素部を用いた縦筋補正方法、ダミー画素を用いた縦筋補正方法のいずれの方法を採用しても従来の縦筋補正方法では、オフセット性のばらつきに加えてゲイン性のばらつきがある場合に、黒レベル付近の補正精度が著しく低下するということである。
本発明では、好適に、有効画素と同じ回路構成であるが遮光されている遮光画素を少なくとも1行配置している遮光画素部を前記画素部に備え、前記バイアス回路は、遮光画素部の画素内アンプトランジスタと前記画素外アンプトランジスタの出力電圧をモニタし、当該2つのアンプトランジスタの動作点が一致する向きに画素外アンプトランジスタの制御入力の電圧を調整する。
この場合、さらに好適に、有効画素と同じ回路構成であるが遮光されている遮光画素を少なくとも1行配置している遮光画素部と、前記画素外アンプトランジスタを駆動しないで遮光画素部から読み出した遮光画素信号と、画素外アンプトランジスタを駆動したときに前記各垂直信号線に現出するダミー画素信号との信号レベル差を求める回路とをさらに備え、前記バイアス回路は、前記回路が求めた信号レベル差に応じて前記画素内アンプトランジスタをモニタするトランジスタに供給する入力電圧を制御する。
たとえば、画素外アンプトランジスタを駆動しないで遮光画素部から読み出した遮光画素信号と、画素外アンプトランジスタを駆動したときに各垂直信号線に現出するダミー画素信号との信号レベル差を求める回路を備えている構成において、バイアス回路は、当該回路が求めた信号レベル差に応じて画素内アンプトランジスタをモニタするトランジスタに供給する入力電圧を制御する。そのため画素外アンプトランジスタから出力される信号レベルのばらつき中心値を遮光画素信号レベルのばらつき中心に揃える制御が可能であり、その場合、画素外アンプトランジスタから出力される信号は、有効画素信号の遮光時の信号レベルとオフセット差がなくなる。
これに加えて、画素外アンプトランジスタから出力される信号は、時間平均すると一定となる電圧でなく、画素内アンプトランジスタのしきい値電圧を考慮し、また垂直信号線の駆動能力のばらつきの違いを反映した信号であることから、このこと自体、縦筋ノイズが増強される原因とならない。しかも、ばらつきのレベルそのものは2つのアンプトランジスタのサイズ比に応じて小さくなるので、CDS回路などで行う処理で空間的なノイズ除去効果が向上する。
さらに、バイアス回路により画素外アンプトランジスタの動作点を任意に設定可能であることから、ゲイン性のばらつきがある場合でも、そのことによる縦筋補正精度の低下を防止できる。
図1はCMOSイメージセンサのブロック図、図2は画素部および画素信号読み出し回路の構成を示す図、図3は画素部および補正信号出力回路の構成を示す図である。
図1に示すCMOSイメージセンサは、画素がマトリクス状に配置された画素部1を有している。画素部1は、有効画素部(PIXEL)および遮光画素部(OB)を有する。図2では簡略化のため同一行に属する3つの画素10のみ示しているが、実際の有効画素部(PIXEL)は、同じ構成の画素10が行列状に多数配置された構成を有する。有効画素部(PIXEL)を構成する各画素10は、図2に示す3トランジスタ型の場合、入力した光を光電変換するフォトセンサPDと3つのトランジスタ11〜13とを有する。3つのトランジスタは、ノードNDをフローティング状態から電源線15への接続状態に切り替え、ノードNDに電源電圧を充電して、その電荷量をリセットするリセットトランジスタ11と、リセット後に再びフローティング状態となったノードNDにフォトセンサPDの蓄積電荷(通常、電子)を転送する転送トランジスタ12と、ノードNDに転送された蓄積電荷に応じた画素信号を増幅して垂直信号線14に出力するアンプトランジスタ13とからなる。
これらの制御線16と17、ならびに、電源線15のそれぞれに各種信号を供給する垂直駆動回路2が接続されている。また、垂直信号線14に一斉に読み出された画素信号を並列処理してノイズを除去し、時系列の信号に変換する画素信号読み出し回路3および水平シフトレジスタ4が設けられている。これらの垂直駆動回路2、画素信号読み出し回路3および水平シフトレジスタ4は、図1に示すタイミング制御回路5により制御されて動作する。
なお、図3に示す配置例では、有効画素部(PIXEL)の上側に遮光画素部(OB)が配置されているが、これを有効画素部(PIXEL)の下側に配置してもよい。遮光画素部(OB)の1ラインのドット数(行方向の画素数)は有効画素部(PIXEL)に合わせて決められるが、ライン数(列方向の画素数)は任意である。ただし、本実施の形態では少なくとも1ラインの遮光画素部(OB)が存在すればよい。
遮光画素部(OB)の各画素は、図3に示すように有効画素部(PIXEL)の画素と同じ構成であるが、その表面が遮光層1Aに覆われ外光の影響が防止されている。ただし、外光の入力がない場合でも暗電流の発生があり、その影響は免れることができない。
補正信号出力回路9は、図3に示すように、画素列ごとに設けられたトランジスタ91と、トランジスタの直流バイアスを制御するバイアス回路92とを有する。
ただし、縦筋補正用に追加されたトランジスタ91のゲート長、ゲート幅は水平方向の画素ピッチに収まる範囲でできるだけ大きくし、このことによって当該縦筋補正時に追加されるトランジスタ91のサイズを有効画素10で用いるアンプトランジスタ13のサイズより十分大きくすることが望ましい。バイアス回路92は、補正用データを取得する際にバイアス条件を2つのトランジスタ13と92で動作点が同じになるように設定するための回路である。このため垂直信号線14から見ると、あたかも有効画素10のアンプトランジスタ13のサイズが見かけ上大きくなったことと等価になる。以下、縦筋補正用に追加されたトランジスタ91を「画素外アンプトランジスタ」と称し、画素内のアンプトランジスタ13と区別する。
DMY信号が画素信号読み出し回路3を経てカラム処理され、さらに図1に示すアナログ信号処理回路6とADC7を通って出力処理回路8に入力される。出力処理回路8内に縦筋補正回路が設けられている。縦筋補正回路の構成は、とくに図示しないが、たとえば複数回のDMY信号を出力させたときに、その加算平均をとることによりランダムノイズを除去する回路と、加算平均値を補正データとして保持するラインメモリと、有効画素信号の読み出し時に、ラインメモリから補正データを読み出して、入力されてきた有効画素信号から補正データをラインごとに減算する減算回路とを有する。
これにより減算回路からは縦筋補正後の有効画素信号が出力される。
図4は、第2の実施の形態に係る画素部および補正信号出力回路などの構成を示す図である。図1および図2に示す構成は本実施の形態でも共通する。
図4に示す構成では、図3に示す第1の実施の形態と比較すると、画素部の列方向(垂直方向)の一方側に垂直信号線短絡回路20が付加されている。垂直信号線短絡回路20は、垂直信号線14ごとに設けられ、それぞれのソースが対応する垂直信号線14に接続されドレインが共通接続されている複数のシャントトランジスタ21から構成されている。シャントトランジスタ21のゲートは共通の制御線22に接続され、垂直駆動回路2により制御される。垂直駆動回路2に制御されて全てのシャントトランジスタ21がオンすることにより、全ての垂直信号線14の電位がイコライズされる。
第3の実施の形態では、第1および第2の実施の形態によるCDS抑圧残しの低減に加え、さらに前述したゲイン性のばらつき起因でガンマ補正などの非線型変換処理時に信号レベルのオフセット量がずれる課題を解決する手段を提示する。なお、本実施の形態では図1に示す遮光画素部(OB)を画素部1に備えることが必須となる。以下、縦筋補正時に遮光画素部(OB)から出力される信号をOB信号、補正信号出力回路9から出力される信号をDMY信号と称する。
このバイアス回路92は、図3や図4と同様にモニタ用の2つのトランジスタ93と94、比較器としてのアンプ95、2つの電流源96と97(およびキャパシタ98:任意)を備えるが、さらに画素外アンプトランジスタ91の入力電圧を切り換える2つのスイッチSW1とSW2が付加されている。
スイッチSW1は画素外アンプトランジスタ91の入力電圧をリセット読み出し時(P相)の基準電圧Vpに設定するときにオンする。また、スイッチSW2は画素外アンプトランジスタ91の入力電圧を信号読み出し時(D相)の基準電圧Vdに設定したい場合にオンする。
また、トランジスタ93のゲート端子に、DAコンバータ(DAC)41とアンプ42を介して縦筋補正帰還回路40が接続されている。縦筋補正帰還回路40の入力に、図1に示すADコンバータ(ADC)7の出力が接続されている。なお、アンプの出力経路に接続されているキャパシタ49は信号線電位安定のために設けているが、必要がないときは省略可能である。
縦筋補正帰還回路40は、トランジスタ93のゲート端子に与える電圧(以下、帰還量という)V4を求めるための回路である。縦筋補正帰還回路40は、縦筋補正時にADコンバータ(ADC)7から出力されるDMY信号またはOB信号を加算平均する加算平均回路43、OB信号の平均値を保持するOB平均値保持回路(第1の保持回路)44、DMY信号の平均値を保持するDMY平均値保持回路(第2の保持回路)45、2つの保持回路44と45からOB平均値とDMY平均値を読み出して差分を演算する減算器46、減算器46の差がゼロのときの帰還量V4を求める帰還量制御回路47およびORゲート48を有する。
OB平均値保持回路44に、図1に示すタイミング制御回路5からOBデータの演算指示が入力可能になっている。同様に、DMY平均値保持回路45に、タイミング制御回路5からDMYデータの演算指示が入力可能になっている。OB平均値保持回路44とDMY平均値保持回路45は、対応する演算指示の入力に応じて保持データをリセットする。ORゲート48は何れかの演算指示の入力に応じて加算平均回路43に許可信号を生成し、加算平均を開始させる。
たとえば1ライン分のOB平均値およびDMY平均値のそれぞれが対応する保持回路44と45に保持されると、それらが減算器46に読み出され、ここでOB平均値とDMY平均値の差分値(信号レベル差)が求められる。
帰還量制御回路47は差分値を入力し、その値に応じて帰還量V4を設定しDAコンバータ(DAC)41に出力する。DAC41によりアナログ値に変換された帰還量V4は図5に示すアンプ42を通って画素内アンプトランジスタをモニタするトランジスタ93のゲートに印加される。
一方、リセット動作時(P相)においてはスイッチSW2がオフし、スイッチSW1がオンすることから、垂直信号線14にリセット動作時の基準電圧Vp(>Vd)からトランジスタ94のしきい値電圧だけ下がった一定電圧が出力される。リセット動作時の基準電圧Vpは高い正の電圧であり電源電圧Vddとしてもよい。いずれにしても、信号読み出し時には基準電圧Vpより(Vp−Vd)だけ下がったレベルのDMY信号(補正信号)が補正信号出力回路9から垂直信号線14に排出されることになる。前述したように全ての画素信号はアナログ信号処理回路6(図1)で反転増幅されることから、DMY信号はOB信号や有効画素信号に比べて(Vp−Vd)の正のオフセットがかかった信号となる。
オフセットがかけられない場合は、図7(A)に示すように、DMY信号の中心レベル(通常、DMY平均値と一致する)は、OB信号の中心レベル(通常、OB平均値と一致する)より常に暗電流分だけ下がった信号レベルをとる。カラムばらつきは基本的にDMY信号とOB信号で同じであるが、OB信号では図示のように白点欠陥や黒点欠陥が存在することがある。
以上の結果、図7(B)においてOB中心レベルとDMY中心レベルが一致し、OBレベルと同じ状態の縦筋補正データ(DMY信号)を得ることができる。
図13(A)のようにDMY信号レベルで縦筋となるようなオフセットエラー量「a」を見積もった場合、その差分をDMY信号レベルでゼロとするように縦筋補正を行うと、図13(B)に示すようにOB信号レベルでは「b」の補正残しが生じ、これがOB信号レベルを基点とする非線型変換処理(たとえばガンマ補正)において増幅され、新たに縦筋が生じてしまうという問題があった。
画素から出力されるOB信号をクランプ回路50に取り込み、クランプ回路50内でディジタルフィルターを通しOB平均値を演算して保持し、DAコンバータ51を通してアナログ信号処理回路(AFE)6に対しクランプレベルを制御する。このときAFE6を通る画素信号の黒レベルがOB平均値を基準としてADコンバータ(ADC)7の入力レンジに入るようにマージンが調節される。
ここでDMY信号は暗電流成分がないため、OB信号より暗電流分小さい。したがって、DMY信号を取り込めるようにするためにはOB信号ではなく、DMY信号を用いてクランプをかけ、AD変換器の入力レンジに入るようにする必要がある。
Claims (8)
- 光電変換用のフォトセンサと光電変換により生じる画素信号を増幅する画素内アンプトランジスタとを含む画素が配列されている画素部を備え、画素部の画素列ごとに垂直信号線が接続され、各垂直信号線から画素信号読み出し回路を経て画素信号を出力する固体撮像装置であって、
電圧供給線と各垂直信号線との間にそれぞれが接続され、画素内アンプトランジスタよりサイズが大きな複数の画素外アンプトランジスタと、
複数の画素外アンプトランジスタを駆動するバイアス回路と、
バイアス回路が複数の画素外アンプトランジスタを駆動したときに各垂直信号線に現出する信号を前記画素信号読み出し回路に入力し、当該画素信号読み出し回路から出力される信号により画素列ごとの縦筋補正用データを生成して保持し、前記画素部の読み出し時に画素信号読み出し回路より出力される有効画素信号から前記画素列ごとの縦筋補正用データを差し引いて縦筋補正する縦筋補正回路と
を有する固体撮像装置。 - 有効画素と同じ回路構成であるが遮光されている遮光画素を少なくとも1行配置している遮光画素部を前記画素部に備え、
前記バイアス回路は、遮光画素部の画素内アンプトランジスタと前記画素外アンプトランジスタの出力電圧をモニタし、当該2つのアンプトランジスタの動作点が一致する向きに画素外アンプトランジスタの制御入力の電圧を調整する
請求項1に記載の固体撮像装置。 - 複数の前記垂直信号線を電気的に短絡可能なスイッチを有する
請求項1に記載の固体撮像装置。 - 前記バイアス回路は、入力される制御信号に応じて前記画素内アンプトランジスタをモニタするトランジスタの入力電圧を変化させて画素外アンプトランジスタの動作点を変更することが可能に構成されている
請求項1に記載の固体撮像装置。 - 有効画素と同じ回路構成であるが遮光されている遮光画素を少なくとも1行配置している遮光画素部と、
前記画素外アンプトランジスタを駆動しないで遮光画素部から読み出した遮光画素信号と、画素外アンプトランジスタを駆動したときに前記各垂直信号線に現出するダミー画素信号との信号レベル差を求める回路とをさらに備え、
前記バイアス回路は、前記回路が求めた信号レベル差に応じて前記画素内アンプトランジスタをモニタするトランジスタに供給する入力電圧を制御する
請求項4に記載の固体撮像装置。 - 前記信号レベル差を求める回路のブロック内に、
入力信号を加算平均する加算平均回路と、
前記画素外アンプトランジスタを駆動しないで遮光画素部から複数回読み出した遮光画素信号を加算平均した後の遮光画素補正データを保持する第1の保持回路と、
前記画素外アンプトランジスタが複数回駆動されたときに各垂直信号線に現出するダミー画素信号を加算平均した後のダミー画素補正データを保持する第2の保持回路と、
第1および第2の保持回路に保持されている遮光画素補正データとダミー画素補正データとが一致するときの電圧を求める回路とを含み、
当該回路が求めた電圧を、前記画素内アンプトランジスタをモニタするトランジスタに入力する
請求項5に記載の固体撮像装置。 - 前記バイアス回路は、前記画素外アンプトランジスタの駆動時に、遮光画素部の画素内アンプトランジスタと前記画素外アンプトランジスタの出力電圧をモニタし、当該2つのアンプトランジスタの動作点が一致する向きに画素外アンプトランジスタの制御入力の電圧を調整する
請求項5に記載の固体撮像装置。 - 光電変換用のフォトセンサと光電変換により生じる画素信号を増幅する画素内アンプトランジスタとを含む画素が配列されている画素部を備え、画素部の画素列ごとに垂直信号線が接続され、各垂直信号線から画素信号読み出し回路を経て画素信号を出力する固体撮像素子が搭載されている画像入力装置であって、
電圧供給線と各垂直信号線との間にそれぞれが接続され、画素内アンプトランジスタよりサイズが大きな複数の画素外アンプトランジスタと、
複数の画素外アンプトランジスタを駆動するバイアス回路と、
バイアス回路が複数の画素外アンプトランジスタを駆動したときに各垂直信号線に現出する信号を前記画素信号読み出し回路に入力し、当該画素信号読み出し回路から出力される信号により画素列ごとの縦筋補正用データを生成して保持し、前記画素部の読み出し時に画素信号読み出し回路より出力される有効画素信号から前記画素列ごとの縦筋補正用データを差し引いて縦筋補正する縦筋補正回路とを有し、
少なくとも画素部、画素信号読み出し回路、画素外アンプトランジスタおよびバイアス回路が画像撮像素子の内部に形成されている
画像入力装置。
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