JP2001168311A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2001168311A JP2000092969A JP2000092969A JP2001168311A JP 2001168311 A JP2001168311 A JP 2001168311A JP 2000092969 A JP2000092969 A JP 2000092969A JP 2000092969 A JP2000092969 A JP 2000092969A JP 2001168311 A JP2001168311 A JP 2001168311A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ダイナミックレンジの広い状態とダ
イナミックレンジの狭い状態との切換が可能な固体撮像
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】フォトダイオードPDに入射されることに
よって発生する光電流(電気信号)によって、MOSト
ランジスタT1,T2のゲート電圧を上昇させ、このゲ
ート電圧に応じた電流がトランジスタT2を介してキャ
パシタCに流れ、接続ノードaの電圧が変遷する。この
とき、MOSトランジスタT1のソースに印加する電圧
φVPSを調整して、MOSトランジスタT1が閾値以下
のサブスレッショルド領域で動作するとき、接続ノード
aの電圧が前記光電流に対して自然対数的に変化する。
又、MOSトランジスタT1のソースに印加する電圧φ
VPSを直流電圧φVPDと略等しくすることによって、接
続ノードaの電圧が前記光電流に対して線形的に変化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像装置に関す
るものであり、特に画素を二次元に配置した固体撮像装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトダイオード等の光電変換素子(感
光素子)と、その光電変換素子で発生した光電荷を出力
信号線へ取り出す手段とを含む画素をマトリクス状(行
列状)に配してなる二次元固体撮像装置は種々の用途に
供されている。ところで、このような固体撮像装置は光
電変換素子で発生した光電荷を読み出す(取り出す)手
段によってCCD型とMOS型に大きく分けられる。C
CD型は光電荷をポテンシャルの井戸に蓄積しつつ、転
送するようになっており、ダイナミックレンジが狭いと
いう欠点がある。一方、MOS型はフォトダイオードの
pn接合容量に蓄積した電荷をMOSトランジスタを通
して直接読み出すようになっていた。
【0003】ここで、従来のMOS型固体撮像装置の1
画素当りの構成を図29に示し説明する。同図におい
て、PDはフォトダイオードであり、そのカソードがM
OSトランジスタT1のゲートとMOSトランジスタT
2のソースに接続されている。MOSトランジスタT1
のソースはMOSトランジスタT3のドレインに接続さ
れ、MOSトランジスタT3のソースは出力信号線Vou
tへ接続されている。またMOSトランジスタT1,T
2のドレインには直流電圧VPDが印加され、フォトダイ
オードのアノードには直流電圧VPSが印加されている。
【0004】フォトダイオードPDに光が入射すると、
光電荷が発生し、その電荷はMOSトランジスタT1の
ゲートに蓄積される。ここで、MOSトランジスタT3
のゲートにパルス信号φVを与えてMOSトランジスタ
T3をONすると、MOSトランジスタT1のゲートの
電荷に比例した電流がMOSトランジスタT1、T3を
通って出力信号線へ導出される。このようにして入射光
量に比例した出力電流を読み出すことができる。信号読
み出し後はMOSトランジスタT3をOFFにしてMO
SトランジスタT2をONすることでMOSトランジス
タT1のゲート電圧を初期化させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のM
OS型の固体撮像装置は各画素においてフォトダイオー
ドで発生しMOSトランジスタのゲートに蓄積された光
電荷をそのまま読み出すものであったからダイナミック
レンジが狭く、そのため露光量を精密に制御しなければ
ならず、しかも露光量を精密に制御しても暗い部分が黒
くつぶれたり、明るい部分が飽和したりしていた。一
方、本出願人は、入射した光量に応じた光電流を発生し
うる感光手段と、光電流を入力するMOSトランジスタ
と、このMOSトランジスタをサブスレッショルド電流
が流れうる状態にバイアスするバイアス手段とを備え、
光電流を対数変換するようにした固体撮像装置を提案し
た(特開平3−192764号公報参照)。このような
固体撮像装置は、広いダイナミックレンジを有している
ものの、低輝度の場合の特性やS/N比などが十分でな
いという問題があった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、高輝度から低輝度までの幅広い被写体を高精
細に撮像することのできる固体撮像装置を提供すること
を目的とする。又、本発明の他の目的は、画素の出力を
大きく得ることができる固体撮像装置を提供することに
ある。又、本発明の他の目的は、S/N比の良好な撮像
信号を得ることができる固体撮像装置を提供することに
ある。更に、本発明の他の目的は、同一の光電変換手段
でダイナミックレンジの広い状態とダイナミックレンジ
の狭い状態との切換が可能な固体撮像装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め請求項1に記載の固体撮像装置は、入射した光量に応
じた電気信号を発生する感光素子を有する光電変換手段
と、該光電変換手段の出力信号を出力信号線へ導出する
導出路とを備えた固体撮像装置において、前記光電変換
手段の動作状態を、前記感光素子への入射光量とは独立
して、前記電気信号を線形的に変換する第1状態と、自
然対数的に変換する第2状態とに切り換え可能としたこ
とを特徴とする。
【0008】又、請求項2に記載の固体撮像装置は、入
射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子を有す
る光電変換手段と、該光電変換手段の出力信号を出力信
号線へ導出する導出路とを備えた固体撮像装置におい
て、前記光電変換手段の動作状態を、前記光電変換手段
に送出される信号に基づいて、前記電気信号を線形的に
変換する第1状態と、自然対数的に変換する第2状態と
に切り換え可能としたことを特徴とする。
【0009】又、請求項3に記載の固体撮像装置は、入
射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子を有す
る光電変換手段と、該光電変換手段の出力信号を出力信
号線へ導出する導出路とを備えた固体撮像装置におい
て、前記光電変換手段の動作状態を、前記感光素子への
同一の入射光量に対して前記電気信号を線形的に変換す
る第1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切り
換え可能としたことを特徴とする。
【0010】請求項1〜請求項3のような構成の固体撮
像装置によると、被写体の輝度状態及び撮像時の環境に
応じて、ダイナミックレンジを変更することができる。
例えば、フォトダイオードで発生した光電荷をMOSト
ランジスタを用いて変換する場合、このMOSトランジ
スタを閾値以下のサブスレッショルド領域で動作させる
と、対数変換状態(第2状態)となり、ダイナミックレ
ンジが大きくとれる。しかしながら、低輝度で動く被写
体を撮像すると、対数変換動作では、残像が目立つよう
になる。
【0011】それは、対数変換動作では、MOSトラン
ジスタがON状態となっていてフォトダイオードの発生
する電気信号をリアルタイムで対数変換してMOSトラ
ンジスタから出力するが、MOSトランジスタのゲート
側の電荷及びこのゲートに接続されたフォトダイオード
の寄生容量などに蓄積された電荷が放電されず、前の情
報が残るからである。これは、輝度が低い場合に特に目
立つ。又、対数変換では、一般に変換出力が小さいの
で、S/N比(信号/ノイズ比)が悪い。
【0012】これに対して、MOSトランジスタをOF
F状態にしている線形変換状態(第1状態)では、ダイ
ナミックレンジは狭いが、光電変換手段から出力される
信号は大きく得られるので、S/N比がよい。又、OF
F状態のMOSトランジスタのゲートやフォトダイオー
ドで光電荷が積分されることと、リセットされることに
より、前の情報が残らないようにできる。
【0013】従って、低輝度から高輝度の広い範囲にわ
たる被写体の撮像には、光電変換手段を第2状態(対数
変換)に切り換えて使用し、低輝度の被写体や、輝度範
囲の狭い被写体の撮像には、光電変換手段を第1状態
(線形変換)に切り換えて使用すると良い。
【0014】又、請求項4に記載の固体撮像装置のよう
に、前記光電変換手段から出力される電気信号を積分す
るキャパシタを設けるとともに、該キャパシタで積分し
た信号を出力信号とすることにより、光源の変動成分や
高周波のノイズがキャパシタで吸収されて除去される。
【0015】請求項5に記載の固体撮像装置は、請求項
4に記載の固体撮像装置において、前記積分した信号を
前記出力信号線へ出力した後に、前記キャパシタの電荷
を放出するリセット手段を有することを特徴とする。こ
のような固体撮像装置において、そのリセット手段を、
例えば、請求項6のように、第1電極と第2電極と制御
電極とを備え、前記キャパシタの一端に第1電極が接続
されたトランジスタで構成すると、該トランジスタの制
御電極に印加する電圧のレベルを変化して該トランジス
タを導通させることにより、前記キャパシタに蓄積され
た電荷を簡単に放出することができる。
【0016】請求項7に記載の固体撮像装置は、入射し
た光量に応じた電気信号を発生する感光素子を有する光
電変換手段と該光電変換手段の出力信号を出力信号線へ
導出する導出路とを備えた画素をマトリクス状に配して
なる二次元の固体撮像装置において、各画素の光電変換
手段の動作状態を、前記感光素子への入射光量とは独立
して、前記電気信号を線形的に変換する第1状態と、自
然対数的に変換する第2状態とに切り換え可能としたこ
とを特徴とする。
【0017】又、請求項8に記載の固体撮像装置は、入
射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子を有す
る光電変換手段と該光電変換手段の出力信号を出力信号
線へ導出する導出路とを備えた画素をマトリクス状に配
してなる二次元の固体撮像装置において、各画素の光電
変換手段の動作状態を、前記光電変換手段に送出される
信号に基づいて、前記電気信号を線形的に変換する第1
状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切り換え可
能としたことを特徴とする。
【0018】又、請求項9に記載の固体撮像装置は、入
射した光量に応じた電気信号を発生する感光素子を有す
る光電変換手段と該光電変換手段の出力信号を出力信号
線へ導出する導出路とを備えた画素をマトリクス状に配
してなる二次元の固体撮像装置において、各画素の光電
変換手段の動作状態を、前記感光素子への同一の入射光
量に対して前記電気信号を線形的に変換する第1状態
と、自然対数的に変換する第2状態とに切り換え可能と
したことを特徴とする。
【0019】請求項7〜請求項9のような構成の固体撮
像装置によると、被写体の輝度状態及び撮像時の環境に
応じて、ダイナミックレンジを変更することができるデ
ジタルカメラやビデオカメラを実現することができる。
又、請求項10に記載の固体撮像装置のように、前記各
画素が、前記光電変換手段の出力信号を増幅する増幅用
トランジスタを有し、該増幅用トランジスタの出力信号
を前記導出路を介して前記出力信号線へ出力するように
なっていると、各画素からの信号が大きく安定した状態
で読み出される。
【0020】更に、請求項11に記載するように、請求
項10に記載の固体撮像装置において、前記出力信号線
に接続されたその総数が全画素数より少ない負荷抵抗又
は定電流源を有するような固体撮像装置であっても良
い。この負荷抵抗又は定電流源を設けることによって、
各画素から出力される電流信号を電圧信号として読み出
すことができる。このような固体撮像装置において、請
求項12に記載するように、前記負荷抵抗又は定電流源
は、前記出力信号線に接続された第1電極と、直流電圧
に接続された第2電極と、直流電圧に接続された制御電
極とを有するトランジスタであっても良い。
【0021】請求項12に記載の固体撮像装置におい
て、請求項13に記載するように、前記増幅用トランジ
スタをNチャネルのMOSトランジスタとするとき、前
記増幅用トランジスタの第1電極に印加される直流電圧
を、前記負荷抵抗又は定電流源となるトランジスタの第
2電極に接続される直流電圧よりも高電位とすればよ
い。又、請求項14に記載するように、前記増幅用トラ
ンジスタをPチャネルのMOSトランジスタとすると
き、前記増幅用トランジスタの第1電極に印加される直
流電圧を、前記負荷抵抗又は定電流源となるトランジス
タの第2電極に接続される直流電圧よりも低電位とすれ
ばよい。
【0022】更に、請求項7〜14のいずれかに記載の
固体撮像装置において、請求項15に記載するように、
前記導出路に、全画素の中から所定のものを順次選択
し、選択された画素から増幅された信号を出力信号線に
導出するスイッチを設けることによって、各画素から前
記出力信号線に出力される信号を順次読み出してシリア
ルデータとして出力することができる。
【0023】請求項16に記載の固体撮像装置は、請求
項1〜請求項15のいずれかに記載の固体撮像装置にお
いて、前記光電変換手段が、第1電極に直流電圧が印加
された光電変換素子と、第1電極と第2電極と制御電極
とを備え、第1電極及び制御電極が光電変換素子の第2
電極に接続され、光電変換素子からの出力電流が流れ込
む第1のトランジスタと、第1電極と第2電極と制御電
極とを備え、第1電極に直流電圧が印加されるとともに
制御電極が前記第1のトランジスタの制御電極に接続さ
れ、第2電極から電気信号を出力する第2のトランジス
タとから構成され、前記第1のトランジスタの第1電極
と第2電極の間の電位差を変化させることによって、光
電変換手段の動作を、前記第1状態と前記第2状態とに
切り換えることができることを特徴とする。
【0024】このような構成の固体撮像装置によると、
前記第1のトランジスタの第1電極と第2電極の間の電
位差を変えることによって、光電変換手段の動作を、前
記第1状態と前記第2状態とに切り換えて、そのダイナ
ミックレンジの大きさを変更することができる。
【0025】請求項17に記載の固体撮像装置は、請求
項1〜請求項15のいずれかに記載の固体撮像装置にお
いて、前記光電変換手段が、第1電極に直流電圧が印加
された光電変換素子と、第1電極と第2電極と制御電極
とを備え、第1電極が光電変換素子の第2電極に接続さ
れ、光電変換素子からの出力電流が流れ込むとともに第
2電極と制御電極が接続された第1のトランジスタと、
第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極に直
流電圧が印加されるとともに制御電極が前記第1のトラ
ンジスタの第1電極に接続され、第2電極から電気信号
を出力する第2のトランジスタとから構成され、前記第
1のトランジスタの第1電極と第2電極の間の電位差を
変化させることによって、光電変換手段の動作を、前記
第1状態と前記第2状態とに切り換えることができるこ
とを特徴とする。
【0026】このような構成の固体撮像装置によると、
前記第1のトランジスタの第1電極と第2電極の間の電
位差を変えることによって、光電変換手段の動作を、前
記第1状態と前記第2状態とに切り換えて、そのダイナ
ミックレンジの大きさを変更することができる。
【0027】請求項18に記載の固体撮像装置は、請求
項1〜請求項17に記載の固体撮像装置において、前記
光電変換手段が前記第1状態で動作して電気信号を前記
出力信号線へ出力した後に、前記光電変換手段を初期化
するためのリセット手段が設けられたことを特徴とす
る。
【0028】請求項19に記載の固体撮像装置は、請求
項16又は請求項17に記載の固体撮像装置において、
第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極が前
記第1、第2のトランジスタの制御電極に接続されると
ともに第2電極が直流電圧に接続された第3のトランジ
スタを有し、前記光電変換手段が前記第1状態で動作し
て電気信号を前記出力信号線へ出力した後に、第3のト
ランジスタの制御電極に印加する電圧のレベルを変化さ
せて第3のトランジスタを導通させ、前記第1、第2の
トランジスタに蓄積された電荷を放出させることによっ
て、前記光電変換手段をリセットすることを特徴とす
る。
【0029】このような固体撮像装置において、前記光
電変換手段を前記第1状態で動作させたとき、前記光電
変換素子からの出力電流に応じて前記第2のトランジス
タの制御電極の電圧を変化させるために、前記第1、第
2のトランジスタに蓄積させた電荷を、前記第3のトラ
ンジスタによって放出して、光電変換手段をリセットす
ることができる。
【0030】請求項20に記載の固体撮像装置は、請求
項1〜請求項15のいずれかに記載の固体撮像装置にお
いて、前記光電変換手段が、第2電極に直流電圧が印加
された光電変換素子と、第1電極と第2電極と制御電極
とを備え、第2電極が前記光電変換素子の第1電極に接
続された第1のトランジスタと、第1電極と第2電極と
制御電極とを備え、第1電極に直流電圧が印加されると
ともに制御電極が前記第1のトランジスタの第2電極に
接続され、第2電極から電気信号を出力する第2のトラ
ンジスタと、から構成され、前記第1のトランジスタの
制御電極に与える電圧を変化させることによって、光電
変換手段の動作を、前記第1状態と前記第2状態とに切
り替えることができることを特徴とする。
【0031】このような固体撮像装置によると、前記第
1のトランジスタをサブスレッショルド領域で動作する
ように該第1のトランジスタの制御電極に電圧を与える
ことによって、前記光電変換手段を第2状態(対数変
換)で動作させることができる。又、前記第1のトラン
ジスタを非導通状態になるように制御電極に電圧を与え
ることによって、第2のトランジスタの制御電極に電荷
を蓄積させて、前記光電変換手段を第1状態(線形変
換)で動作させることができる。
【0032】又、請求項21に記載するように、第1電
極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極が前記第1
のトランジスタの第2電極に接続されるとともに第2電
極が前記光電変換素子の第1電極に接続されることによ
って、前記第1のトランジスタ及び前記光電変化素子と
直列に接続された第3のトランジスタを設けて、前記光
電変化手段を前記第1状態で動作させる場合は、前記第
3のトランジスタを常に導通状態にし、前記光電変換手
段を前記第2状態で動作させる場合は、撮像動作させる
ときは前記第3のトランジスタを導通状態にし、又、各
画素のバラツキを検出するときは前記第3のトランジス
タを非導通状態にするようにしても構わない。
【0033】このように第3のトランジスタを設けたと
き、前記光電変換手段を第1状態で動作させる場合、撮
像動作させるときは前記第1のトランジスタを非導通状
態にし、又、リセットするときは前記第1のトランジス
タを導通状態にして前記第2のトランジスタの制御電極
の電圧をリセットする。又、前記光電変換手段を第2状
態で動作させる場合、撮像動作させるときは前記第3の
トランジスタを導通状態にして前記第1のトランジスタ
をサブスレッショルド領域で動作させる。又、この場
合、各画素の感度のバラツキを検出するときは前記第3
のトランジスタを非導通状態にするとともに、前記第1
のトランジスタの第1電極に印加する電圧を変化させ
て、前記第1のトランジスタの閾値電圧によって生じる
各画素の感度のバラツキを検出する。
【0034】請求項22に記載の固体撮像装置は、画素
をマトリクス状に配してなる二次元の固体撮像装置にお
いて、各画素が、フォトダイオードと、該フォトダイオ
ードの一方の電極に第1電極とゲート電極が接続された
第1MOSトランジスタと、該第1MOSトランジスタ
のゲート電極にゲート電極が接続された第2MOSトラ
ンジスタと、前記第1MOSトランジスタのゲート電極
に第1電極が接続され、第2電極が直流電圧に接続され
るとともに、ゲート電極に入力される電圧のレベルの切
り換えによって、前記第1MOSトランジスタのゲート
電極に蓄積された電荷を放出してリセットする第3MO
Sトランジスタとを有し、前記フォトダイオードから出
力される電気信号を自然対数的に変換して前記第2MO
Sトランジスタの第2電極から出力させるときは、前記
第1MOSトランジスタを閾値以下のサブスレッショル
ド領域で動作させ、一方、前記フォトダイオードから出
力される電気信号を線形的に変換して前記第2MOSト
ランジスタの第2電極から出力させるときは、前記第1
MOSトランジスタの第2電極と前記フォトダイオード
の他方の電極の電位を接近させることにより前記第1M
OSトランジスタを不作動状態とするとともに、電気信
号を出力した後、前記第3MOSトランジスタのゲート
電極に入力する電圧のレベルを切り換えることによって
前記第3MOSトランジスタを導通させて、少なくとも
前記第1MOSトランジスタの第1電極及びゲート電極
に蓄積された電荷を放出してリセットすることを特徴と
する。
【0035】請求項23に記載の固体撮像装置は、画素
をマトリクス状に配してなる二次元の固体撮像装置にお
いて、各画素が、フォトダイオードと、該フォトダイオ
ードの一方の電極に第1電極が接続され、第2電極とゲ
ート電極が同一の直流電圧に接続された第1MOSトラ
ンジスタと、該第1MOSトランジスタの第1電極にゲ
ート電極が接続された第2MOSトランジスタと、前記
第1MOSトランジスタの第1電極に第1電極が接続さ
れ、第2電極が直流電圧に接続されるとともに、そのゲ
ート電極に入力する電圧のレベルを切り換えることによ
って、前記第1MOSトランジスタの第1電極に蓄積さ
れた電荷を放出してリセットする第3MOSトランジス
タとを有し、前記フォトダイオードから出力される電気
信号を自然対数的に変換して前記第2MOSトランジス
タの第2電極から出力させるときは、前記第1MOSト
ランジスタを閾値以下のサブスレッショルド領域で動作
させ、一方、前記フォトダイオードから出力される電気
信号を線形的に変換して前記第2MOSトランジスタの
第2電極から出力させるときは、前記第1MOSトラン
ジスタの第2電極と前記フォトダイオードの他方の電極
の電位を接近させることにより前記第1MOSトランジ
スタを不作動状態とするとともに、電気信号を出力した
後、前記第3MOSトランジスタのゲート電極に入力す
る電圧のレベルを切り換えることによって前記第3MO
Sトランジスタを導通させて、少なくとも前記第1MO
Sトランジスタの第1電極及び前記第2MOSトランジ
スタのゲート電極に蓄積された電荷を放出してリセット
することを特徴とする。
【0036】請求項24に記載の固体撮像装置は、画素
をマトリクス状に配してなる二次元の固体撮像装置にお
いて、各画素が、フォトダイオードと、該フォトダイオ
ードの一方の電極に第1電極が接続され、ゲート電極が
直流電圧に接続された第1MOSトランジスタと、該第
1MOSトランジスタの第1電極にゲート電極が接続さ
れた第2MOSトランジスタと、前記第1MOSトラン
ジスタの第1電極に第1電極が接続され、第2電極が直
流電圧に接続されるとともに、そのゲート電極に入力す
る電圧のレベルを切り換えることによって、前記第1M
OSトランジスタの第1電極に蓄積された電荷を放出し
てリセットする第3MOSトランジスタとを有し、前記
フォトダイオードから出力される電気信号を自然対数的
に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電極から
出力させるときは、前記第1MOSトランジスタを閾値
以下のサブスレッショルド領域で動作させ、一方、前記
フォトダイオードから出力される電気信号を線形的に変
換して前記第2MOSトランジスタの第2電極から出力
させるときは、前記第1MOSトランジスタの第2電極
と前記フォトダイオードの他方の電極の電位を接近させ
ることにより前記第1MOSトランジスタを不作動状態
とするとともに、電気信号を出力した後、前記第3MO
Sトランジスタのゲート電極に入力する電圧のレベルを
切り換えることによって前記第3MOSトランジスタを
導通させて、少なくとも前記第1MOSトランジスタの
第1電極及び前記第2MOSトランジスタのゲート電極
に蓄積された電荷を放出してリセットすることを特徴と
する。
【0037】請求項25に記載の固体撮像装置は、画素
をマトリクス状に配してなる二次元の固体撮像装置にお
いて、各画素が、フォトダイオードと、第1電極と第2
電極とゲート電極とを備えた第1MOSトランジスタ
と、該第1MOSトランジスタの第2電極にゲート電極
が接続された第2MOSトランジスタと、前記第1MO
Sトランジスタの第2電極に第1電極が接続され、第2
電極が前記補とダイオードの一方の電極に接続された第
3MOSトランジスタとを有し、前記フォトダイオード
から出力される電気信号を自然対数的に変換して前記第
2MOSトランジスタの第2電極から出力させるとき
は、前記第1MOSトランジスタを閾値以下のサブスレ
ッショルド領域で動作させ、一方、前記フォトダイオー
ドから出力される電気信号を線形的に変換して前記第2
MOSトランジスタの第2電極から出力させるときは、
前記第1MOSトランジスタのゲート電極に入力する電
圧のレベルを切り換えて前記第1MOSトランジスタを
非導通状態とするとともに、電気信号を出力した後、前
記第1MOSトランジスタのゲート電極に入力する電圧
のレベルを切り換えることによって前記第1MOSトラ
ンジスタを導通させ、前記第1MOSトランジスタの第
1電極に印加される電圧を前記第2MOSトランジスタ
のゲート電極に与えてリセットすることを特徴とする。
【0038】請求項26に記載の固体撮像装置は、請求
項25に記載の固体撮像装置において、前記第1MOS
トランジスタの第2電極に第1電極が接続され、第2電
極が前記フォトダイオードの一方の電極に接続された第
3MOSトランジスタを有し、前記フォトダイオードか
ら出力される電気信号を線形的に変換して前記第2MO
Sトランジスタの第2電極から出力させる場合は、常に
前記第3MOSトランジスタを導通状態にし、前記フォ
トダイオードから出力される電気信号を自然対数的に変
換して前記第2MOSトランジスタの第2電極から出力
させる場合は、撮像させるときは前記第3MOSトラン
ジスタを導通状態にし、又、各画素のバラツキを検出す
るときは前記第3MOSトランジスタを非導通状態にす
ることを特徴とする。
【0039】請求項27に記載の固体撮像装置は、請求
項22〜請求項26のいずれかに記載の固体撮像装置に
おいて、前記画素が、第1電極が前記第2MOSトラン
ジスタの第2電極に接続され、第2電極が出力信号線に
接続され、ゲート電極が行選択線に接続された第5MO
Sトランジスタを有することを特徴とする。
【0040】請求項28に記載の固体撮像装置は、請求
項22〜請求項24のいずれかに記載の固体撮像装置に
おいて、前記画素が、第1電極が直流電圧に接続され、
ゲート電極が前記第2MOSトランジスタの第2電極に
接続されるとともに、前記第2MOSトランジスタの第
2電極から出力される出力信号を増幅する第4MOSト
ランジスタを有することを特徴とする。このような構成
の固体撮像装置において、請求項29に記載するよう
に、前記画素に、第1電極が前記第4MOSトランジス
タの第2電極に接続され、第2電極が出力信号線に接続
され、ゲート電極が行選択線に接続された第5MOSト
ランジスタを設けて、この第5MOSトランジスタを行
選択用のスイッチとすることができる。
【0041】請求項28又は請求項29の固体撮像装置
において、請求項30に記載するように、前記画素に、
前記第2MOSトランジスタの第2電極に一端が接続さ
れ他端が前記第1MOSトランジスタの第2電極が接続
される信号線に接続されるとともに、前記第2MOSト
ランジスタの第1電極にリセット電圧が与えられたとき
に前記第2MOSトランジスタを介してリセットされる
キャパシタを設けても良い。このような構成にすること
によって、画素から出力される信号が、一旦キャパシタ
で積分された信号となるので、光源の変動成分や高周波
のノイズがキャパシタで吸収されて除去される。更に、
前記第2MOSトランジスタの第1電極にリセット電圧
を与えることによって、前記第2MOSトランジスタを
介してキャパシタ内の電荷が放出されてリセットされ
る。
【0042】又、請求項31に記載するように、前記画
素において、前記第2MOSトランジスタの第1電極が
直流電圧に接続されるとともに、前記第2MOSトラン
ジスタの第2電極に第1電極が接続され第2電極に直流
電圧が接続された第6MOSトランジスタと、前記第2
MOSトランジスタの第2電極に一端が接続され他端が
前記第1MOSトランジスタの第2電極が接続される信
号線に接続されるとともに、前記第6MOSトランジス
タのゲート電極にリセット電圧が与えられたときに前記
第6MOSトランジスタを介してリセットされるキャパ
シタと、を設けても良い。このような構成にすることに
よって、画素から出力される信号が、一旦キャパシタで
積分された信号となるので、光源の変動成分や高周波の
ノイズがキャパシタで吸収されて除去される。更に、前
記第6MOSトランジスタのゲート電極にリセット電圧
を与えることによって、前記第6MOSトランジスタを
介してキャパシタ内の電荷が放出されてリセットされ
る。
【0043】請求項25又は請求項26に記載の固体撮
像装置において、請求項32に記載するように、前記画
素に、前記画素が、第1電極が直流電圧に接続され、ゲ
ート電極が前記第2MOSトランジスタの第2電極に接
続されるとともに、前記第2MOSトランジスタの第2
電極から出力される出力信号を増幅する第4MOSトラ
ンジスタ設けた構成としても構わない。又、このような
構成の固体撮像装置において、請求項33に記載するよ
うに、前記画素に、第1電極が前記第4MOSトランジ
スタの第2電極に接続され、第2電極が出力信号線に接
続され、ゲート電極が行選択線に接続された第5MOS
トランジスタを設けても構わない。
【0044】又、請求項32又は請求項33に記載の固
体撮像装置において、請求項34に記載するように、前
記画素に、前記第2MOSトランジスタの第2電極に一
端が接続され他端が直流電圧に接続されるとともに、前
記第2MOSトランジスタの第1電極にリセット電圧が
与えられたときに前記第2MOSトランジスタを介して
リセットされるキャパシタを設けても良い。このような
構成にすることによって、画素から出力される信号が、
一旦キャパシタで積分された信号となるので、光源の変
動成分や高周波のノイズがキャパシタで吸収されて除去
される。更に、前記第2MOSトランジスタの第1電極
にリセット電圧を与えることによって、前記第2MOS
トランジスタを介してキャパシタ内の電荷が放出されて
リセットされる。
【0045】このような構成の固体撮像装置において、
請求項35に記載するように、前記第2MOSトランジ
スタが前記第1MOSトランジスタと逆の極性のMOS
トランジスタとしても構わない。
【0046】又、請求項36に記載するように、前記画
素において、前記第2MOSトランジスタの第1電極が
直流電圧に接続されるとともに、前記画素が、前記第2
MOSトランジスタの第2電極に第1電極が接続され第
2電極に直流電圧が接続された第6MOSトランジスタ
と、前記第2MOSトランジスタの第2電極に一端が接
続され他端が直流電圧に接続されるとともに、前記第6
MOSトランジスタのゲート電極にリセット電圧が与え
られたときに前記第6MOSトランジスタを介してリセ
ットされるキャパシタと、を設けても構わない。このよ
うな構成にすることによって、画素から出力される信号
が、一旦キャパシタで積分された信号となるので、光源
の変動成分や高周波のノイズがキャパシタで吸収されて
除去される。更に、前記第6MOSトランジスタのゲー
ト電極にリセット電圧を与えることによって、前記第6
MOSトランジスタを介してキャパシタ内の電荷が放出
されてリセットされる。
【0047】このような構成の固体撮像装置において、
請求項37に記載するように、前記第2及び第6MOS
トランジスタを前記第1MOSトランジスタと逆の極性
のMOSトランジスタとしても構わない。
【0048】請求項38に記載の固体撮像装置は、請求
項22〜請求項37のいずれかに記載の固体撮像装置に
おいて、前記画素に対し前記出力信号線を介して接続さ
れた負荷抵抗又は定電流源を成すMOSトランジスタを
備えていることを特徴とする。
【0049】
【発明の実施の形態】<画素構成の第1例>以下、本発
明の固体撮像装置の各実施形態を図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施形態である二次元のMOS型
固体撮像装置の一部の構成を概略的に示している。同図
において、G11〜Gmnは行列配置(マトリクス配置)
された画素を示している。2は垂直走査回路であり、行
(ライン)4−1、4−2、・・・、4−nを順次走査
していく。3は水平走査回路であり、画素から出力信号
線6−1、6−2、・・・、6−mに導出された光電変
換信号を画素ごとに水平方向に順次読み出す。5は電源
ラインである。各画素に対し、上記ライン4−1、4−
2・・・、4−nや出力信号線6−1、6−2・・・、
6−m、電源ライン5だけでなく、他のライン(例え
ば、クロックラインやバイアス供給ライン等)も接続さ
れるが、図1ではこれらについて省略し、図2に示す第
1の実施形態において示している。
【0050】出力信号線6−1、6−2、・・・、6−
mごとにNチャネルのMOSトランジスタQ2が図示の
如く1つずつ設けられている。出力信号線6−1を例に
とって説明すると、MOSトランジスタQ2のドレイン
は出力信号線6−1に接続され、ソースは最終的な信号
線9に接続され、ゲートは水平走査回路3に接続されて
いる。尚、後述するように各画素内にはスイッチ用のN
チャネルの第5MOSトランジスタT5も設けられてい
る。ここで、MOSトランジスタT5は行の選択を行う
ものであり、トランジスタQ2は列の選択を行うもので
ある。
【0051】<第1の実施形態>図1に示した画素構成
の第1例の各画素に適用される第1の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図2は、本実施形態に使
用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路
図である。
【0052】図2において、pnフォトダイオードPD
が感光部(光電変換部)を形成している。そのフォトダ
イオードPDのアノードは第1MOSトランジスタT1
のドレインとゲート、第2MOSトランジスタT2のゲ
ート、及び第3MOSトランジスタT3のドレインに接
続されている。MOSトランジスタT2のソースは行選
択用の第5MOSトランジスタのT5のドレインに接続
されている。MOSトランジスタのソースは出力信号線
6(この出力信号線6は図1の6−1、6−2、・・
・、6−mに対応する)へ接続されている。尚、MOS
トランジスタT1,T2,T3,T5は、Nチャネルの
MOSトランジスタでバックゲートが接地されている。
【0053】又、フォトダイオードPDのカソードには
直流電圧VPDが印加されるようになっている。一方、M
OSトランジスタT1のソースには信号φVPSが印加さ
れ、MOSトランジスタT2のソースには他端に信号φ
VPSが印加されるキャパシタCの一端が接続される。M
OSトランジスタT3のソースには直流電圧VRBが印加
されるとともに、そのゲートには信号φVRSが入力され
る。MOSトランジスタT2のドレインには信号φDが
入力される。又、MOSトランジスタT5のゲートには
信号φVが入力される。尚、本実施形態において、信号
φVPSは、2値的に変化するものとし、MOSトランジ
スタT1,T2をサブスレッショルド領域で動作させる
ための電圧をローレベルとし、直流電圧VPDと略等しい
電圧をハイレベルとする。
【0054】この実施形態において、信号φVPSの電圧
値を切り換えてMOSトランジスタT1のバイアスを変
えることにより、単一の画素において出力信号線6に導
出される出力信号をフォトダイオードPDが入射光に応
じて出力する電気信号(以下、「光電流」という。)に
対して自然対数的に変換させる場合と、線形的に変換さ
せる場合とを実現することができる。以下、これらの各
場合について説明する。
【0055】(1) 光電流を自然対数的に変換して出
力する場合。 まず、信号φVPSをローレベルとし、MOSトランジス
タT1,T2がサブスレッショルド領域で動作するよう
にバイアスされているときの動作について、図2及び図
3を用いて説明する。このとき、MOSトランジスタT
3のゲートには、ローレベルの信号φVRSが与えられる
ので、MOSトランジスタT3はOFFとなり、実質的
に存在しないことと等価になる。
【0056】ところで、フォトダイオードPDは、例え
ば、図3(a)のように、P型の半導体基板(以下、
「P型基板」という。)10に、N型ウェル層11を形
成するとともに、そのN型ウェル層11にP型拡散層1
2を設けることによって形成される。又、MOSトラン
ジスタT1は、P型基板10にN型拡散層13,14を
形成し、且つ、そのN型拡散層13,14間のチャンネ
ル上に順次、酸化膜15とポリシリコン層16を形成す
ることによって構成される。ここで、N型ウェル層11
がフォトダイオードPDのカソード側を形成するととも
に、P型拡散層12がアノード側を形成する。又、N型
拡散層13,14が、それぞれMOSトランジスタT1
のドレイン、ソースを形成するとともに、酸化膜15及
びポリシリコン層16がそれぞれゲート絶縁膜とゲート
電極を形成する。このような構成のフォトダイオードP
D及びMOSトランジスタT1のポテンシャルは、信号
φVPSがローレベルのとき、図3(b)のようになる。
【0057】図2の回路において、フォトダイオードP
Dに光が入射すると光電流が発生し、MOSトランジス
タのサブスレッショルド特性により、前記光電流を自然
対数的に変換した値の電圧がMOSトランジスタT1,
T2のゲートに発生する。この電圧により、MOSトラ
ンジスタT2に電流が流れ、キャパシタCには前記光電
流の積分値を自然対数的に変換した値と同等の電荷が蓄
積される。つまり、キャパシタCとMOSトランジスタ
T2のソースとの接続ノードaに、前記光電流の積分値
を自然対数的に変換した値に比例した電圧が生じること
になる。ただし、このとき、MOSトランジスタT5は
OFFの状態であるとする。
【0058】次に、MOSトランジスタT5のゲートに
パルス信号φVを与えて、MOSトランジスタT5をO
Nにすると、キャパシタCに蓄積された電荷が、出力電
流として出力信号線6に導出される。この出力信号線6
に導出される電流は前記光電流の積分値を自然対数的に
変換した値となる。このようにして入射光量の対数値に
比例した信号(出力電流)を読み出すことができる。
又、信号読み出し後、トランジスタT5をOFFする。
この後、トランジスタT5をOFFとするとともに信号
φDをローレベルにしてトランジスタT2を通して信号
φDの信号線路へキャパシタCに蓄積された電荷を放電
することによって、キャパシタC及び接続ノードaの電
位が初期化される。このような動作を所定の時間間隔で
繰り返すことにより、刻々と変化する被写体像を広いダ
イナミックレンジで連続的に撮像することができる。
尚、このように入射光量に対してその出力電流を自然対
数的に変換する場合、信号φVRSは、常にローレベルの
ままである。
【0059】(2) 光電流を線形的に変換して出力す
る場合。 次に、信号φVPSをハイレベルとしたときの動作につい
て説明する。このとき、フォトダイオードPD及びMO
SトランジスタT1のポテンシャルは、図3(c)のよ
うになる。よって、MOSトランジスタT1は実質的に
OFF状態となり、MOSトランジスタT1のソース・
ドレイン間に電流が流れない。又、MOSトランジスタ
T3のゲートに与える信号φVRSをローレベルに保ち、
MOSトランジスタT3はOFFする。
【0060】そして、まず、MOSトランジスタT5を
OFFするとともに信号φDをローレベル(信号φVPS
よりも低い電位)にするとキャパシタCの電荷がトラン
ジスタT2を通して信号φDの信号線路へ放電され、そ
れによってキャパシタCをリセットして、接続ノードa
の電位を例えば直流電圧VPDより低い電位に初期化す
る。この電位はキャパシタCによって保持される。その
後、φDをハイレベル(直流電圧VPDと同じ又は直流電
圧VPDに近い電位)に戻す。このような状態において、
フォトダイオードPDに光が入射すると光電流が発生す
る。このとき、MOSトランジスタT1のバックゲート
とゲートとの間やフォトダイオードPDの接合容量など
でキャパシタを構成するので、光電流による電荷が主と
してMOSトランジスタT1,T2のゲートに蓄積され
る。よって、MOSトランジスタT1,T2のゲート電
圧が前記光電流を積分した値に比例した値になる。
【0061】今、接続ノードaの電位が直流電圧VPDよ
り低いので、MOSトランジスタT2はONし、MOS
トランジスタT2のゲート電圧に応じたドレイン電流が
MOSトランジスタT2を流れ、MOSトランジスタT
2のゲート電圧に比例した量の電荷がキャパシタCに蓄
積される。よって、接続ノードaの電位が前記光電流を
積分した値に比例した値になる。次に、MOSトランジ
スタT5のゲートにパルス信号φVを与えて、MOSト
ランジスタT5をONにすると、キャパシタCに蓄積さ
れた電荷が、出力電流として出力信号線6に導出され
る。この出力電流は前記光電流の積分値を線形的に変換
した値となる。
【0062】このようにして入射光量に比例した信号
(出力電流)を読み出すことができる。又、この後、ト
ランジスタT5をOFFとするとともに信号φDをロー
レベルにしてトランジスタT2を通して信号φDの信号
線路へ放電することによって、キャパシタC及び接続ノ
ードaの電位が初期化される。しかる後、MOSトラン
ジスタT3のゲートにハイレベルの信号φVRSを与える
ことで、MOSトランジスタT3をONとして、フォト
ダイオードPD、トランジスタT1のドレイン電圧及び
トランジスタT1,T2のゲート電圧を初期化させる。
このような動作を所定の時間間隔で繰り返すことによ
り、刻々と変化する被写体像をS/N比の良好な状態で
連続的に撮像することができる。
【0063】このように、本実施形態においては、簡単
な電位操作により、入射光量とは独立して、同一の画素
で複数の出力特性を切り換えることが可能になる。即
ち、各画素へ送る信号に基づいて、感光素子(フォトダ
イオードPD)の入射光量が同じであっても、任意に対
数変換して出力する状態と、線形的に変換して出力する
状態とを切り換えることができる。
【0064】尚、信号を対数変換して出力する状態から
線形変換して出力する状態に切り換える際には、まずφ
VPSの電位調整により出力の切り換えを行ってから、M
OSトランジスタT3によるMOSトランジスタT1な
どのリセットを行うことが好ましい。一方、信号を線形
変換して出力する状態から対数変換して出力する状態に
切り換える際には、MOSトランジスタT3によるMO
SトランジスタT1などのリセットは特に必要ない。こ
れは、MOSトランジスタT1が完全なOFF状態では
ないことに起因してMOSトランジスタT1に蓄積され
たキャリアは逆極性のキャリアによってうち消されるた
めである。
【0065】又、各画素からの信号読み出しは電荷結合
素子(CCD)を用いて行うようにしてもかまわない。
この場合、図2のMOSトランジスタT5に相当するポ
テンシャルレベルを可変としたポテンシャルの障壁を設
けることにより、CCDへの電荷読み出しを行えばよ
い。
【0066】<画素構成の第2例>図4は本発明の他の
実施形態である二次元のMOS型固体撮像装置の一部の
構成を概略的に示している。同図において、G11〜Gm
nは行列配置(マトリクス配置)された画素を示してい
る。2は垂直走査回路であり、行(ライン)4−1、4
−2、・・・、4−nを順次走査していく。3は水平走
査回路であり、画素から出力信号線6−1、6−2、・
・・、6−mに導出された光電変換信号を画素ごとに水
平方向に順次読み出す。5は電源ラインである。各画素
に対し、上記ライン4−1、4−2・・・、4−nや出
力信号線6−1、6−2・・・、6−m、電源ライン5
だけでなく、他のライン(例えば、クロックラインやバ
イアス供給ライン等)も接続されるが、図4ではこれら
について省略し、図6以降の各実施形態において示して
いる。
【0067】出力信号線6−1、6−2、・・・、6−
mごとにNチャネルのMOSトランジスタQ1、Q2が
図示の如く1組ずつ設けられている。出力信号線6−1
を例にとって説明すると、MOSトランジスタQ1のゲ
ートは直流電圧線7に接続され、ドレインは出力信号線
6−1に接続され、ソースは直流電圧VPS’のライン8
に接続されている。一方、MOSトランジスタQ2のド
レインは出力信号線6−1に接続され、ソースは最終的
な信号線9に接続され、ゲートは水平走査回路3に接続
されている。
【0068】画素G11〜Gmnには、後述するように、
それらの画素で発生した光電荷に基づく信号を出力する
NチャネルのMOSトランジスタTaが設けられてい
る。MOSトランジスタTaと上記MOSトランジスタ
Q1との接続関係は図5(a)のようになる。このMO
SトランジスタTaは、第2、第3、第6、第7、第1
1、及び第12の実施形態では、第4MOSトランジス
タT4に、第4、第5、第8〜第10、及び第13の実
施形態では、第2MOSトランジスタT2に相当する。
ここで、MOSトランジスタQ1のソースに接続される
直流電圧VPS’と、MOSトランジスタTaのドレイン
に接続される直流電圧VPD’との関係はVPD’>VPS’
であり、直流電圧VPS’は例えばグランド電圧(接地)
である。この回路構成は上段のMOSトランジスタTa
のゲートに信号が入力され、下段のMOSトランジスタ
Q1のゲートには直流電圧DCが常時印加される。この
ため下段のMOSトランジスタQ1は抵抗又は定電流源
と等価であり、図5(a)の回路はソースフォロワ型の
増幅回路となっている。この場合、MOSトランジスタ
Taから増幅出力されるのは電流であると考えてよい。
【0069】MOSトランジスタQ2は水平走査回路3
によって制御され、スイッチ素子として動作する。尚、
後述するように図6以降の各実施形態の画素内にはスイ
ッチ用のNチャネルの第5MOSトランジスタT5も設
けられている。この第5MOSトランジスタT5も含め
て表わすと、図5(a)の回路は正確には図5(b)の
ようになる。即ち、MOSトランジスタT5がMOSト
ランジスタQ1とMOSトランジスタTaとの間に挿入
されている。ここで、MOSトランジスタT5は行の選
択を行うものであり、トランジスタQ2は列の選択を行
うものである。尚、図4および図5に示す構成は以下に
説明する第2の実施形態〜第13の実施形態に共通の構
成である。
【0070】図5のように構成することにより信号のゲ
インを大きく出力することができる。従って、画素がダ
イナミックレンジ拡大のために感光素子から発生する光
電流を自然対数的に変換しているような場合は、そのま
までは出力信号が小さいが、本増幅回路により充分大き
な信号に増幅されるため、後続の信号処理回路(図示せ
ず)での処理が容易になる。また、増幅回路の負荷抵抗
部分を構成するトランジスタQ1を画素内に設けずに、
列方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線
6−1、6−2、・・・、6−mごとに設けることによ
り、負荷抵抗又は定電流源の数を低減でき、半導体チッ
プ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
【0071】<第2の実施形態>図4に示した画素構成
の第2例の各画素に適用される第2の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図6は、本実施形態に使
用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路
図である。尚、図2に示す画素と同様の目的で使用され
る素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0072】図6に示すように、本実施形態では、図2
に示す画素に、接続ノードaにゲートが接続され接続ノ
ードaにかかる電圧に応じた電流増幅を行う第4MOS
トランジスタT4と、このMOSトランジスタT4のソ
ースにドレインが接続された行選択用の第5MOSトラ
ンジスタT5と、接続ノードaにドレインが接続されキ
ャパシタC及び接続ノードaの電位の初期化を行う第6
MOSトランジスタT6とが付加された構成となる。M
OSトランジスタT5のソースは出力信号線6(この出
力信号線6は図4の6−1、6−2、・・・、6−mに
対応する)へ接続されている。尚、MOSトランジスタ
T4〜T6も、MOSトランジスタT1〜T3と同様
に、NチャネルのMOSトランジスタでバックゲートが
接地されている。
【0073】又、MOSトランジスタT2,T4のドレ
インには直流電圧VPDが印加され、MOSトランジスタ
T5のゲートには信号φVが入力される。又、MOSト
ランジスタT6のソースには直流電圧VRB2が印加され
るとともに、そのゲートには信号φVRS2が入力され
る。尚、本実施形態において、MOSトランジスタT1
〜T3及びキャパシタCは、第1の実施形態(図2)と
同様の動作を行い、信号φVPSの電圧値を切り換えてM
OSトランジスタT1のバイアスを変えることにより、
出力信号線6に導出される出力信号を光電流に対して自
然対数的に変換させる場合と、線形的に変換させる場合
とを実現することができる。以下これらの各場合におけ
る動作を説明する。
【0074】(1) 光電流を自然対数的に変換して出
力する場合。 まず、信号φVPSをローレベルとし、MOSトランジス
タT1,T2がサブスレッショルド領域で動作するよう
にバイアスされているときの動作について、説明する。
このとき、MOSトランジスタT3のゲートには、第1
の実施形態と同様にローレベルの信号φVRSが与えられ
るので、MOSトランジスタT3はOFFとなり、実質
的に存在しないことと等価になる。
【0075】フォトダイオードPDに光が入射すると光
電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッショル
ド特性により、前記光電流を自然対数的に変換した値の
電圧がMOSトランジスタT1,T2のゲートに発生す
る。この電圧により、MOSトランジスタT2に電流が
流れ、キャパシタCには前記光電流の積分値を自然対数
的に変換した値と同等の電荷が蓄積される。つまり、キ
ャパシタCとMOSトランジスタT2のソースとの接続
ノードaに、前記光電流の積分値を自然対数的に変換し
た値に比例した電圧が生じることになる。ただし、この
とき、MOSトランジスタT5,T6はOFF状態であ
る。
【0076】次に、MOSトランジスタT5のゲートに
パルス信号φVを与えて、MOSトランジスタT5をO
Nにすると、MOSトランジスタT4のゲートにかかる
電圧に比例した電流がMOSトランジスタT4,T5を
通って出力信号線6に導出される。今、MOSトランジ
スタT4のゲートにかかる電圧は、接続ノードaにかか
る電圧であるので、出力信号線6に導出される電流は前
記光電流の積分値を自然対数的に変換した値となる。
【0077】このようにして入射光量の対数値に比例し
た信号(出力電流)を読み出すことができる。信号読み
出し後はMOSトランジスタT5をOFFにするととも
に、MOSトランジスタT6のゲートにハイレベルの信
号φVRS2を与えることでMOSトランジスタT6をO
Nとして、キャパシタC及び接続ノードaの電位を初期
化させることができる。尚、このように入射光量に対し
てその出力電流を自然対数的に変換する場合、信号φV
RSは、常にローレベルのままである。
【0078】(2) 光電流を線形的に変換して出力す
る場合。 次に、信号φVPSをハイレベルとしたときの動作につい
て説明する。このとき、MOSトランジスタT3のゲー
トにローレベルの信号φVRSを与えて、MOSトランジ
スタT3はOFFとする。そして、まず、MOSトラン
ジスタT6のゲートにハイレベルの信号φVRS2を与え
て該MOSトランジスタT6をONすることによりキャ
パシタCをリセットするとともに、接続ノードaの電位
を直流電圧VPDより低い電位VRB2に初期化する。この
電位はキャパシタCによって保持される。その後、信号
φVRS2をローレベルとして、MOSトランジスタT6
をOFFとする。このような状態において、フォトダイ
オードPDに光が入射すると光電流が発生する。このと
き、MOSトランジスタT1のバックゲートとゲートと
の間やフォトダイオードPDの接合容量でキャパシタを
構成するので、光電流による電荷がMOSトランジスタ
T1のゲート及びドレインに蓄積される。よって、MO
SトランジスタT1,T2のゲート電圧が前記光電流を
積分した値に比例した値になる。
【0079】今、接続ノードaの電位が直流電圧VPDよ
り低いので、MOSトランジスタT2はONし、MOS
トランジスタT2のゲート電圧に応じたドレイン電流が
MOSトランジスタT2を流れ、MOSトランジスタT
2のゲート電圧に比例した量の電荷がキャパシタCに蓄
積される。よって、接続ノードaの電位が前記光電流を
積分した値に比例した値になる。次に、MOSトランジ
スタT5のゲートにパルス信号φVを与えて、MOSト
ランジスタT5をONにすると、MOSトランジスタT
4のゲートにかかる電圧に比例した電流がMOSトラン
ジスタT4,T5を通って出力信号線6に導出される。
MOSトランジスタT4のゲートにかかる電圧は、接続
ノードaの電圧であるので、出力信号線6に導出される
電流は前記光電流の積分値を線形的に変換した値とな
る。
【0080】このようにして入射光量に比例した信号
(出力電流)を読み出すことができる。信号読み出し後
は、まず、MOSトランジスタT5をOFFにするとと
もに、MOSトランジスタT3のゲートにハイレベルの
信号φVRSを与えることで、MOSトランジスタT3を
ONとして、フォトダイオードPD、MOSトランジス
タT1のドレイン電圧、及びMOSトランジスタT1,
T2のゲート電圧を初期化させる。次に、MOSトラン
ジスタT6のゲートにハイレベルの信号φVRS2を与え
ることでMOSトランジスタT6をONとして、キャパ
シタC及び接続ノードaの電位を初期化させる。
【0081】<第3の実施形態>第3の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図7は、本実施形態に使
用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路
図である。尚、図6に示す画素と同様の目的で使用され
る素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0082】図7に示すように、本実施形態では、MO
SトランジスタT2のドレインに信号φDを与えること
によってキャパシタC及び接続ノードaの電位を初期化
するようにし、それによってMOSトランジスタT6を
削除した構成となっている。その他の構成は第2の実施
形態(図6)と同一である。尚、信号φDのハイレベル
期間では、キャパシタCで積分が行なわれ、ローレベル
期間では、キャパシタCの電荷がMOSトランジスタT
2を通して放電され、キャパシタCの電圧及びMOSト
ランジスタT4のゲートは略クロックφDのローレベル
電圧になる(リセット)。本実施形態では、MOSトラ
ンジスタT6を省略できる分、構成がシンプルになる。
【0083】この実施形態において、出力電流を光電流
に対して自然対数的に変換させる場合は、MOSトラン
ジスタT3をOFF状態に固定し、信号φVPSを直流電
圧VPDよりも低い電圧にするとともに、信号φDをハイ
レベル(例えば、直流電圧VPDと略等しい電圧)にし
て、光電流の積分値を自然対数的に変換した値と同等の
電荷をキャパシタCに蓄積する。そして、所定のタイミ
ングでMOSトランジスタT5をONにして、MOSト
ランジスタT4のゲートにかかる電圧に比例した電流を
MOSトランジスタT4,T5を通して出力信号線6に
導出する。
【0084】その後、MOSトランジスタT5をOFF
するとともに信号φDをローレベル(信号φVPSよりも
低い電圧)にすると、キャパシタCの電荷がMOSトラ
ンジスタT2を通して信号φDの信号線路へ放電され、
それによって、キャパシタC及び接続ノードaの電圧が
初期化される。
【0085】これに対して、出力電流を光電流に対して
線形的に変換させる場合は、まず、MOSトランジスタ
T3をOFFにして、信号φVPSの電圧を直流電圧VPD
と略等しくするとともに信号φDをハイレベルにする。
これに先だって、MOSトランジスタT2を用いた初期
化動作を行うことによって、第2の実施形態と同様に接
続ノードaの直流電圧VPDより低い電圧となっている。
このような状態で、光電流の積分値を線形的に変換した
値と同等の電荷をキャパシタCに蓄積する。そして、所
定のタイミングでMOSトランジスタT5をONにし
て、MOSトランジスタT4のゲートにかかる電圧に比
例した電流をMOSトランジスタT4,T5を通して出
力信号線6に導出する。
【0086】その後、まず、信号φDをローレベルにし
てキャパシタCの電荷をMOSトランジスタT2を通し
て信号φDの信号線路に放電して、接続ノードaの電圧
を信号φVPSの電圧より低い電圧に初期化する。続い
て、MOSトランジスタT3をONして、フォトダイオ
ードPD、MOSトランジスタT1のドレイン電圧、及
びMOSトランジスタT1,T2のゲート電圧を初期化
する。
【0087】<第4の実施形態>第4の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図8は、本実施形態に使
用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路
図である。尚、図7に示す画素と同様の目的で使用され
る素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0088】図8に示すように、本実施形態では、MO
SトランジスタT2のドレインに直流電圧VPDが印加さ
れるとともに、キャパシタC及びMOSトランジスタT
4を削除した構成となっている。その他の構成は第3の
実施形態(図7)と同一である。
【0089】このような構成の回路において、第3の実
施形態と同様に、信号φVPSの電圧値を切り換えてMO
SトランジスタT1のバイアスを変えることにより、出
力信号線6に導出される出力信号を光電流に対して自然
対数的に変換させる場合と、線形的に変換させる場合と
を実現することができる。
【0090】このように信号φVPSの電圧値を切り換え
てMOSトランジスタT2のゲート電圧をフォトダイオ
ードPDで発生する光電流に対して自然対数的に、又
は、線形的に変化させることによって、前記光電流に対
して自然対数的に、又は、線形的に比例した値のドレイ
ン電流がMOSトランジスタT2を流れる。そして、M
OSトランジスタT5のゲートに信号φVを与えてON
とすると、前記光電流に対して自然対数的に、又は、線
形的に比例した値のドレイン電流が、MOSトランジス
タT5を通して出力信号線6に導出される。このとき、
MOSトランジスタT2及びMOSトランジスタQ1
(図4)の導通時抵抗とそれらを流れる電流によって決
まるMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が、信号と
して出力信号線6に現れる。このようにして信号が読み
出された後、MOSトランジスタT5がOFFになる。
入射光量に対して線形的に比例した信号が読み出された
場合、この信号を読み出した後、MOSトランジスタT
3をONにして、フォトダイオードPD、MOSトラン
ジスタT1のドレイン電圧、及びMOSトランジスタT
1,T2のゲート電圧を初期化する。
【0091】尚、本実施形態では上記第3の実施形態の
ように、光信号をキャパシタCで一旦積分するというこ
とを行わないので、積分時間が不要となり、又、キャパ
シタCのリセットも不要であるので、その分信号処理の
高速化が図れる。又、本実施形態では、第3の実施形態
に比し、キャパシタC及びMOSトランジスタT4を省
略できる分、構成が更にシンプルになり画素サイズを小
さくすることができる。
【0092】<第5の実施形態>第5の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図9は、本実施形態に使
用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回路
図である。尚、図8に示す画素と同様の目的で使用され
る素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0093】図9に示すように、本実施形態では、フォ
トダイオードPDのカソードに信号φVPDが入力され、
MOSトランジスタT1のソースに直流電圧VPSが印加
されるとともに、MOSトランジスタT2のドレインに
直流電圧VDDが印加される。その他の構成は第4の実施
形態(図8)と同一である。
【0094】このような構造の画素において、フォトダ
イオードPDのカソードに与える信号φVPDを直流電圧
VPSより高いハイレベルにして、MOSトランジスタT
1,T2をサブスレッショルド領域で動作させる。この
とき、MOSトランジスタT5をONにすると、入射光
量の対数値に比例した信号(出力電流)を読み出すこと
ができる。又、フォトダイオードPDのカソードに与え
る信号φVPDを直流電圧VPSと同等のローレベルにし
て、MOSトランジスタT5をONにすると、入射光量
に比例した信号を読み出すことができる。
【0095】このように、本実施形態は、第4の実施形
態の直流電圧VPDを信号φVPDに、信号φVPSを直流電
圧VPSに変更したものである。よって、上記したよう
に、出力電流を入射光量に対して自然対数的に変換する
場合と線形的に変換する場合と切り換えるために、第4
の実施形態で信号φVPSのレベルを切り換える代わり
に、本実施形態では信号φVPDを切り換える。それ以外
の動作については、第4の実施形態における動作と同様
である。
【0096】<第6の実施形態>第6の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図10は、本実施形態に
使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回
路図である。又、図11は、画素内のMOSトランジス
タT1とフォトダイオードPDの構成を示す断面図と、
MOSトランジスタT1のソース、ゲート、ドレインそ
れぞれのポテンシャルを示す図である。尚、図7に示す
画素と同様の目的で使用される素子及び信号線などは、
同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0097】図10に示すように、本実施形態では、第
3の実施形態(図7)のようにMOSトランジスタT1
のドレインとゲートを接続せずに、ソースとゲートを接
続するようにしている。第3の実施形態における画素の
構造をこのように変更した画素の動作について、図10
及び図11を使用して説明する。
【0098】ところで、フォトダイオードPDは、例え
ば、図11(a)のように、P型基板10に、N型ウェ
ル層11を形成するとともに、そのN型ウェル層11に
P型拡散層12を設けることによって形成される。又、
MOSトランジスタT1は、P型基板10にN型拡散層
13,14を形成し、且つ、そのN型拡散層13,14
間のチャンネル上に順次、酸化膜15とポリシリコン層
16を形成することによって構成される。ここで、N型
ウェル層11がフォトダイオードPDのカソード側を形
成するとともに、P型拡散層12がアノード側を形成す
る。又、N型拡散層13,14が、それぞれMOSトラ
ンジスタT1のドレイン、ソースを形成するとともに、
酸化膜15及びポリシリコン層16がそれぞれゲート絶
縁膜とゲート電極を形成する。
【0099】(1) 光電流を自然対数的に変換して出
力する場合。 まず、信号φVPSを直流電圧VPDに対して十分低い電圧
となるローレベルとしたときの動作について説明する。
このようにすることによって、MOSトランジスタT1
のソース・ドレイン間の電圧差を大きくして、図11
(b)のようにゲート・ソース間に発生する電圧をスレ
ッショルド電圧VTHより小さくする。このようにするこ
とによって、MOSトランジスタT1がサブスレッショ
ルド領域で動作するようにバイアスされているときと同
様の状態となる。そのため、フォトダイオードPDに光
が入射して光電流が発生すると、MOSトランジスタの
サブスレッショルド特性により、第1の実施形態で説明
したように、前記光電流を自然対数的に変換した値の電
圧がMOSトランジスタT1の第1電極(ここではドレ
イン)に発生する。
【0100】その後の動作は、第3の実施形態(図7)
と同様の動作を行う。即ち、キャパシタCに前記光電流
を自然対数的に変換した値と同等の電荷が蓄積される。
このとき、MOSトランジスタT5をONにすると、キ
ャパシタCへ蓄積された電荷に比例した電流がMOSト
ランジスタT4,T5を通り、出力信号線6へ導出され
る。このようにして、入射光量の対数値に比例した信号
(出力電流)を読み出すことができる。その後、MOS
トランジスタT5をOFFするとともに、信号φDをロ
ーレベルにし、キャパシタCの電荷をMOSトランジス
タT2を通して信号φDの信号線路に放電して、キャパ
シタC及び接続ノードaの電圧を初期化する。又、この
ように入射光量に対してその出力電流を自然対数的に変
換する場合、信号φVRSは、常にローレベルのままであ
り、MOSトランジスタT3はOFFとなっている。
【0101】(2) 光電流を線形的に変換して出力す
る場合。 次に、信号φVPSを直流電圧VPDより若干低い電位とな
るハイレベルとしたときの動作について説明する。この
とき、MOSトランジスタT1において、ソース、ゲー
ト、ドレインのポテンシャルの関係は、図11(c)の
ようになり、MOSトランジスタT1は実質的にカット
オフ状態となる。よって、MOSトランジスタT1のソ
ース・ドレイン間に電流が流れない。又、MOSトラン
ジスタT3のゲートにローレベルの信号φVRSを与え
て、MOSトランジスタT3はOFFとする。
【0102】そして、まず、MOSトランジスタT2の
ドレインにローレベルの信号φDを与えることによっ
て、第3の実施形態(図7)と同様に、キャパシタCを
リセットするとともに、接続ノードaの電位を直流電圧
VPDより低い電位にする。その後、信号φDをハイレベ
ルとする。その後の動作については、第3の実施形態と
同様の動作を行う。即ち、フォトダイオードPDに光が
入射して光電流が発生すると、MOSトランジスタT1
のバックゲートとゲートとの間やフォトダイオードPD
の接合容量でキャパシタを構成するので、光電流による
電荷が主としてMOSトランジスタT1,T2のゲート
に蓄積される。よって、MOSトランジスタT1,T2
のゲート電圧が前記光電流を積分した値に比例した値に
なる。
【0103】今、接続ノードaの電位が直流電圧VPDよ
り低いので、MOSトランジスタT2がONし、MOS
トランジスタT2のゲート電圧に応じたドレイン電流が
MOSトランジスタT2を流れ、MOSトランジスタT
2のゲート電圧に比例した量の電荷がキャパシタCに蓄
積される。よって、接続ノードaの電位が前記光電流を
積分した値に比例した値になる。このとき、MOSトラ
ンジスタT5のゲートにパルス信号φVを与えて、MO
SトランジスタT5をONにすると、MOSトランジス
タT4のゲートにかかる電圧に比例した電流がMOSト
ランジスタT4,T5を通って出力信号線6に導出され
る。
【0104】このようにして入射光量に比例した信号
(出力電流)を画素から読み出すことができる。信号読
み出し後は、まず、MOSトランジスタT5をOFFに
するとともに、MOSトランジスタT3のゲートにハイ
レベルの信号φVRSを与えることで、MOSトランジス
タT3をONとして、フォトダイオードPD、MOSト
ランジスタT1のドレイン電圧、及びMOSトランジス
タT2のゲート電圧を初期化させる。次に、MOSトラ
ンジスタT2のドレインにローレベルの信号φDを与え
ることでMOSトランジスタT2を通してキャパシタC
の電荷を放電して、キャパシタC及び接続ノードaの電
位を初期化させる。
【0105】<第7の実施形態>第7の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図12は、本実施形態に
使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回
路図である。尚、図10に示す画素と同様の目的で使用
される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0106】図12に示すように、本実施形態では、M
OSトランジスタT1のゲートに直流電圧VRGが印加さ
れる。このとき、予め直流電圧VRGを信号φVPSよりも
若干高くするなどして調整することによって、MOSト
ランジスタT1のソースとフォトダイオードPDのカソ
ードとの間の電圧差を小さくする。このようにすること
によって、MOSトランジスタT1をサブスレッショル
ド領域で動作させる場合、信号φVPSの電圧を第6の実
施形態のように直流電圧VPDに比べて極端に低くしなく
ても、MOSトランジスタT1のポテンシャルが先の図
11(b)で説明したときのものと同様の状態になる。
よって、第6の実施形態と比べて、信号φVPSがハイレ
ベルであるときの電圧とローレベルのときの電圧の差が
小さくなる。尚、本実施形態において、入射光量又は入
射光量の対数値に比例した信号(出力電流)を出力する
ときの動作は、第6の実施形態(図10)と同様である
ので、詳細な説明は省略する。
【0107】<第8の実施形態>第8の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図13は、本実施形態に
使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回
路図である。尚、図10に示す画素と同様の目的で使用
される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0108】図13に示すように、本実施形態では、M
OSトランジスタT2のドレインに直流電圧VPDが印加
されるとともに、キャパシタC及びMOSトランジスタ
T4を削除した構成となっている。その他の構成は第6
の実施形態(図10)と同一である。
【0109】このように、本実施形態の構成と第6の実
施形態の構成との関係は、第4の実施形態の構成(図
8)と第3の実施形態の構成(図7)との関係と同一で
ある。よって、フォトダイオードPD及びMOSトラン
ジスタT1〜T3において、第6の実施形態におけるフ
ォトダイオードPD及びMOSトランジスタT1〜T3
と同様の動作を行い、又、MOSトランジスタT3,T
5において、第4の実施形態におけるMOSトランジス
タT3,T5と同様の動作を行う。
【0110】<第9の実施形態>第9の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図14は、本実施形態に
使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示す回
路図である。尚、図13に示す画素と同様の目的で使用
される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0111】図14に示すように、フォトダイオードP
Dのカソードに信号φVPDが入力され、MOSトランジ
スタT1のソースに直流電圧VPSが印加されるととも
に、MOSトランジスタT2のドレインに直流電圧VDD
が印加される。又、本実施形態の構成と第8の実施形態
(図13)の構成との関係は、第5の実施形態の構成
(図9)と第4の実施形態の構成(図8)との関係と同
一である。よって、フォトダイオードPDのカソードに
与える信号φVPDを直流電圧VPSより十分高いハイレベ
ルにして、MOSトランジスタT1,T2をサブスレッ
ショルド領域で動作させる。このとき、MOSトランジ
スタT5をONにすると、入射光量の対数値に比例した
信号(出力電流)を読み出すことができる。又、フォト
ダイオードPDのカソードに与える信号φVPDを直流電
圧VPSより若干高い電位となるローレベルにして、MO
SトランジスタT1のゲート及びドレインに電荷を蓄積
させる。このとき、MOSトランジスタT5をONにす
ると、入射光量に比例した信号を読み出すことができ
る。
【0112】<第10の実施形態>第10の実施形態に
ついて、図面を参照して説明する。図15は、本実施形
態に使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示
す回路図である。尚、図12に示す画素と同様の目的で
使用される素子及び信号線などは、同一の符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0113】図15に示すように、本実施形態では、M
OSトランジスタT2のドレインに直流電圧VPDが印加
されるとともに、キャパシタC及びMOSトランジスタ
T4を削除した構成となっている。その他の構成は第7
の実施形態(図12)と同一である。
【0114】このように、本実施形態の構成と第7の実
施形態の構成との関係は、第4の実施形態の構成(図
8)と第3の実施形態の構成(図7)との関係と同一で
ある。よって、フォトダイオードPD及びMOSトラン
ジスタT1〜T3において、第7の実施形態におけるフ
ォトダイオードPD及びMOSトランジスタT1〜T3
と同様の動作を行い、又、MOSトランジスタT3,T
5において、第4の実施形態におけるMOSトランジス
タT3,T5と同様の動作を行う。
【0115】<第11の実施形態>第11の実施形態に
ついて、図面を参照して説明する。図30は、本実施形
態に使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示
す回路図である。尚、図6に示す画素と同様の目的で使
用される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、
その詳細な説明は省略する。
【0116】図30に示すように、本実施形態では、画
素の出力側を構成するMOSトランジスタT2,T4,
T5,T6及びキャパシタCが、図6の画素と同様の構
成をしている。このような図30の画素において、フォ
トダイオードPDのアノード及びキャパシタCの一端に
直流電圧VPSが印加され、MOSトランジスタT1のド
レインに信号φVPDが与えられるとともにそのソースが
MOSトランジスタT2のゲートに接続される。又、M
OSトランジスタT1のソースにドレインが接続される
とともにフォトダイオードPDのカソードにソースが接
続された第7MOSトランジスタT7が設けられる。更
に、MOSトランジスタT1のゲートには信号φVPGが
与えられ、MOSトランジスタT7のゲートには信号φ
Sが与えられる。
【0117】(1) 光電流を自然対数的に変換して出
力する場合。 このとき、MOSトランジスタT1をサブスレッショル
ド領域で動作させるための電圧を第1電圧とし、MOS
トランジスタT1の閾値のバラツキを検出するために、
直流電圧VPSに略等しい値となる電圧を第2電圧とす
る。
【0118】(1−a)撮像動作 信号φVPDを第1電圧として、MOSトランジスタT1
をサブスレッショルド領域で動作させるとともに、MO
SトランジスタT7のゲートに与えられる信号φSをハ
イレベルにし、MOSトランジスタT7をONの状態に
する。このとき、フォトダイオードPDに光が入射する
と光電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッシ
ョルド特性により、光電流を自然対数的に変換した値の
電圧がMOSトランジスタT1のソース及びMOSトラ
ンジスタT2のゲートに発生する。尚、このとき、フォ
トダイオードPDで発生した負の光電荷がMOSトラン
ジスタT1のソースに流れ込むため、強い光が入射され
るほどMOSトランジスタT1のソース電圧が低くな
る。
【0119】このようにして光電流に対して自然対数的
に変化した電圧がMOSトランジスタT2のゲートに現
れると、まず、MOSトランジスタT6のゲートにハイ
レベルの信号φVRS2を与えてMOSトランジスタT6
をONにして、キャパシタC及び接続ノードaの電圧を
リセットする。このとき、接続ノードaの電圧をMOS
トランジスタT2が動作できるようにMOSトランジス
タT2のゲート電圧により決定される表面ポテンシャル
より低い電圧になるようにリセットする。次に、信号φ
VRS2をローレベルにしてMOSトランジスタT6をO
FFにした後、信号φVをハイレベルにしてMOSトラ
ンジスタT5をONにする。
【0120】このとき、接続ノードaの電圧がMOSト
ランジスタT6によってリセットされることで、MOS
トランジスタT2が動作を行い、MOSトランジスタT
2のゲート電圧によって決定される表面ポテンシャルを
サンプルした電圧がMOSトランジスタT4のゲートに
与えられる。よって、MOSトランジスタT4のゲート
電圧が入射光量を対数変換した値に比例した値となるた
め、MOSトランジスタT5をONにしたとき、前記光
電流を自然対数的に変換した値となる電流が、MOSト
ランジスタT4,T5を介して出力信号線6に導出され
る。このようにして入射光量の対数値に比例した信号
(出力電流)を読み出すと、MOSトランジスタT5を
OFFにする。
【0121】(1−b)感度のバラツキ検出 各画素の感度のバラツキを検出するときの、各信号のタ
イミングチャートを図31に示す。上記のように、パル
ス信号φVRS2がMOSトランジスタT6のゲートに与
えられて接続ノードaの電圧がリセットされた後、パル
ス信号φVがMOSトランジスタT5のゲートに与えら
れて、出力信号が読み出されると、まず、信号φSをロ
ーレベルにして、MOSトランジスタT7をOFFにす
る。そして、信号φVPDを第2電圧にして、MOSトラ
ンジスタT1のドレイン・ソース間に負の電荷を蓄積さ
せる。
【0122】次に、信号φVPDを第1電圧に戻すと、こ
の蓄積された負の電荷が信号φVPDの信号線に流れ出し
て、MOSトランジスタT1のソースに負の電荷が蓄積
された状態になる。この負の電荷の蓄積量は、ゲート・
ソース間の閾値電圧によって決まる。このように、MO
SトランジスタT1のソースに負の電荷が蓄積される
と、MOSトランジスタT6のゲートにパルス信号φV
RS2を与えて、接続ノードaの電圧をリセットした後、
MOSトランジスタT5のゲートにパルス信号φVを与
えて出力信号を読み出す。
【0123】このとき、読み出された出力信号は、MO
SトランジスタT1の閾値電圧に応じた値となるため、
これにより、各画素の感度のバラツキを検出することが
できる。そして、最後に、撮像動作が行えるように、信
号φSをハイレベルにしてMOSトランジスタT7をO
Nにする。このように検出した感度のバラツキ検出を行
って得られる信号を補正データとしてラインメモリなど
のメモリに記憶し、各画素毎に、実際の撮像時の出力信
号をこの補正データを用いて補正することによって、出
力信号から画素のバラツキによる成分を取り除くことが
できる。
【0124】(2)光電流を線形的に変換して出力する
場合。 このとき、信号φVPDの電圧は、MOSトランジスタT
2の動作点となる電圧である第3電圧とする(MOSト
ランジスタT2が正しく作動するように回路構成が最適
化されていれば、信号φVPDの電圧を先の第1電圧とす
ることも可能である。)。又、このとき、信号φSは常
にハイレベルで、信号φSがゲートに与えられるMOS
トランジスタT7は、常にON状態である。このように
することによって、MOSトランジスタT1が図29の
リセット用のMOSトランジスタに、MOSトランジス
タT2が図29の信号増幅用のMOSトランジスタに相
当した構成になる。
【0125】(2−a)撮像動作 まず、信号φVPGをローレベルにして、リセット用のM
OSトランジスタT1をOFFの状態にする。このよう
に、リセット用のMOSトランジスタT1をOFFにす
ると、フォトダイオードPDに光電流が流れることによ
って、MOSトランジスタT2のゲート電圧が変化す
る。即ち、フォトダイオードPDより負の光電荷がMO
SトランジスタT2のゲートに与えられ、MOSトラン
ジスタT2のゲート電圧が、光電流に対して線形的に変
化した値になる。尚、このとき、フォトダイオードPD
で発生した負の光電荷がMOSトランジスタT2のゲー
トに流れ込むため、強い光が入射されるほどMOSトラ
ンジスタT2のゲート電圧が低くなる。
【0126】このようにして光電流に対して線形的に変
化した電圧がMOSトランジスタT2のゲートに現れる
と、まず、MOSトランジスタT6のゲートにハイレベ
ルの信号φVRS2を与えてMOSトランジスタT6をO
Nにして、キャパシタC及び接続ノードaの電圧をリセ
ットする。このとき、接続ノードaの電圧をMOSトラ
ンジスタT2が動作できるようにMOSトランジスタT
2のゲート電圧で決定される表面ポテンシャルより低い
電圧になるようにリセットする。次に、信号φVRS2を
ローレベルにしてMOSトランジスタT6をOFFにし
た後、信号φVをハイレベルにしてMOSトランジスタ
T5をONにする。
【0127】このとき、接続ノードaの電圧がMOSト
ランジスタT6によってリセットされることで、MOS
トランジスタT2が動作を行い、MOSトランジスタT
2のゲート電圧によって決定される表面ポテンシャルを
サンプルした電圧がMOSトランジスタT4のゲートに
与えられる。よって、MOSトランジスタT4のゲート
電圧が入射光量を積分した値に比例した値となるため、
MOSトランジスタT5をONにしたとき、前記光電流
を線形的に変換した値となる電流が、MOSトランジス
タT4,T5を介して出力信号線6に導出される。この
ようにして入射光量の値に比例した信号(出力電流)を
読み出すと、MOSトランジスタT5をOFFにする。
【0128】(2−b)リセット動作 各画素のリセットを行うときの、各信号のタイミングチ
ャートを図32に示す。上記のように、パルス信号φV
RS2がMOSトランジスタT6のゲートに与えられて接
続ノードaの電圧がリセットされた後、パルス信号φV
がMOSトランジスタT5のゲートに与えられて、出力
信号が読み出されると、まず、信号φVPGをハイレベル
にして、MOSトランジスタT1をONにする。このよ
うにMOSトランジスタT1がONになると、MOSト
ランジスタT2のゲートに第3電圧が与えられ、MOS
トランジスタT2のゲート電圧がリセットされる。そし
て、信号φVPGを再びローレベルにして、MOSトラン
ジスタT1をOFFにする。
【0129】次に、MOSトランジスタT6のゲートに
パルス信号φVRS2を与えて、接続ノードaの電圧をリ
セットした後、MOSトランジスタT5のゲートにパル
ス信号φVを与えて出力信号を読み出す。このとき、出
力信号は、MOSトランジスタT2のゲート電圧に応じ
た値となり、初期化されたときの出力信号として読み出
される。そして、出力信号が読み出されると、再び上記
した撮像動作が行われる。
【0130】このように初期化されたときの信号を補正
データとしてラインメモリなどのメモリに記憶し、各画
素毎に、実際の撮像時の出力信号をこの補正データを用
いて補正することによって、出力信号から画素のバラツ
キによる成分を取り除くことができる。尚、第3の実施
形態(図7)のように、MOSトランジスタT2のドレ
インにパルス信号(例えば、φVPD’)を与えるような
構造にして、この信号φVPD’によって、MOSトラン
ジスタT2より接続ノードaの電圧をリセットできるよ
うにすることで、図30の構成の画素からMOSトラン
ジスタT6を省略した構成にしても構わない。
【0131】<第12の実施形態>第12の実施形態に
ついて、図面を参照して説明する。図33は、本実施形
態に使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示
す回路図である。尚、図30に示す画素と同様の目的で
使用される素子及び信号線などは、同一の符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0132】図33に示すように、本実施形態では、図
30の画素におけるMOSトランジスタT2,T6をP
チャネルのMOSトランジスタとし、MOSトランジス
タT2のドレインに直流電圧VPSが印加されるととも
に、このMOSトランジスタT2のソースに一端が接続
されたキャパシタCの他端に直流電圧VPDが印加され
る。又、MOSトランジスタT6のドレインに直流電圧
VRB2が印加され、そのソースにMOSトランジスタT
4のゲートが接続される。その他の構成については、図
30の画素の構成と同様である。尚、MOSトランジス
タT6のソースに印加される直流電圧VRB2は、VPSよ
りも高い電圧である。
【0133】(1) 光電流を自然対数的に変換して出
力する場合。 このとき、第11の実施形態と同様に、MOSトランジ
スタT1をサブスレッショルド領域で動作させるための
電圧を第1電圧とし、MOSトランジスタT1の閾値の
バラツキを検出するために、直流電圧VPSに略等しい値
となる電圧を第2電圧とする。
【0134】(1−a)撮像動作 信号φVPDを第1電圧として、MOSトランジスタT1
をサブスレッショルド領域で動作させるとともに、MO
SトランジスタT7のゲートに与えられる信号φSをハ
イレベルにし、MOSトランジスタT7をONの状態に
する。尚、キャパシタC及び接続ノードaの電圧が、M
OSトランジスタT6によってリセットされているもの
とする。このとき、フォトダイオードPDに光が入射す
ると光電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッ
ショルド特性により、光電流を自然対数的に変換した値
の電圧がMOSトランジスタT1のソース及びMOSト
ランジスタT2のゲートに発生する。尚、このとき、フ
ォトダイオードPDで発生した負の光電荷がMOSトラ
ンジスタT1のソースに流れ込むため、強い光が入射さ
れるほどMOSトランジスタT1のソース電圧が低くな
る。
【0135】このようにして光電流に対して自然対数的
に変化した電圧がMOSトランジスタT2のゲートに現
れると、接続ノードaがリセットされてMOSトランジ
スタT2のゲート電圧により決定される表面ポテンシャ
ルより高い電圧になっているので、キャパシタCから正
の電荷がMOSトランジスタT2を介して流れる。この
とき、MOSトランジスタT2のゲート電圧によって、
キャパシタCから流れる正の電荷量が決定される。即
ち、強い光が入射されてMOSトランジスタT1のソー
ス電圧が低くなるときほど、キャパシタCから流れる正
の電荷量が多い。
【0136】このようにしてキャパシタCから正の電荷
が流れ、接続ノードaの電圧が入射光量の積分値を対数
変換した値に比例した値となる。そして、パルス信号φ
Vを与えてMOSトランジスタT5をONにしたとき、
前記光電流の積分値を自然対数的に変換した値となる電
流が、MOSトランジスタT4,T5を介して出力信号
線6に導出される。このようにして入射光量の対数値に
比例した信号(出力電流)を読み出すと、MOSトラン
ジスタT5をOFFにする。
【0137】(1−b)感度のバラツキ検出 各画素の感度のバラツキを検出するときの、各信号のタ
イミングチャートを図34に示す。上記のように、パル
ス信号φVがMOSトランジスタT5のゲートに与えら
れて、出力信号が読み出されると、第11の実施形態
(図31)と同様に、まず、信号φSをローレベルにし
て、MOSトランジスタT7をOFFにする。そして、
信号φVPDを第2電圧にして、MOSトランジスタT1
のドレイン・ソース間に負の電荷を蓄積させる。
【0138】次に、信号φVPDを第1電圧に戻すと、こ
の蓄積された負の電荷が信号φVPDの信号線に流れ出し
て、MOSトランジスタT1のソースに負の電荷が蓄積
された状態になる。この負の電荷の蓄積量は、ゲート・
ソース間の閾値電圧によって決まる。このように、MO
SトランジスタT1のソースに負の電荷が蓄積される
と、MOSトランジスタT6のゲートにパルス信号φV
RS2を与えて、接続ノードaの電圧をリセットした後、
MOSトランジスタT5のゲートにパルス信号φVを与
えて出力信号を読み出す。尚、MOSトランジスタT6
のゲートに与えるパルス信号φVRS2は、ローレベルの
パルス信号である。
【0139】このとき、読み出された出力信号は、MO
SトランジスタT1の閾値電圧に応じた値となるため、
これにより、各画素の感度のバラツキを検出することが
できる。そして、最後に、撮像動作が行えるように、信
号φSをハイレベルにしてMOSトランジスタT7をO
Nにした後、MOSトランジスタT6のゲートにパルス
信号φVRS2を与えて接続ノードaの電圧をリセットす
る。このように検出した感度のバラツキ検出を行って得
られる信号を補正データとしてラインメモリなどのメモ
リに記憶し、各画素毎に、実際の撮像時の出力信号をこ
の補正データを用いて補正することによって、出力信号
から画素のバラツキによる成分を取り除くことができ
る。
【0140】(2)光電流を線形的に変換して出力する
場合。 このとき、第11の実施形態と同様に、信号φVPDの電
圧は、MOSトランジスタT2の動作点となる電圧であ
る第3電圧とする。又、このとき、信号φSは常にハイ
レベルで、信号φSがゲートに与えられるMOSトラン
ジスタT7は、常にON状態である。このようにするこ
とによって、MOSトランジスタT1が図29のリセッ
ト用のMOSトランジスタに、MOSトランジスタT2
が図29の信号増幅用のMOSトランジスタに相当した
構成になる。
【0141】(2−a)撮像動作 まず、第11の実施形態と同様に、信号φVPGをローレ
ベルにして、リセット用のMOSトランジスタT1をO
FFの状態にする。尚、キャパシタC及び接続ノードa
の電圧が、MOSトランジスタT6によってリセットさ
れているものとする。このように、リセット用のMOS
トランジスタT1をOFFにすると、フォトダイオード
PDに光電流が流れることによって、MOSトランジス
タT2のゲート電圧が変化する。即ち、フォトダイオー
ドPDより負の光電荷がMOSトランジスタT2のゲー
トに与えられ、MOSトランジスタT2のゲート電圧
が、光電流に対して線形的に変化した値になる。尚、こ
のとき、フォトダイオードPDで発生した負の光電荷が
MOSトランジスタT2のゲートに流れ込むため、強い
光が入射されるほどMOSトランジスタT2のゲート電
圧が低くなる。
【0142】このようにして光電流に対して線形的に変
化した電圧がMOSトランジスタT2のゲートに現れる
と、接続ノードaがリセットされてMOSトランジスタ
T2のゲート電圧により決定される表面ポテンシャルよ
り高い電圧になっているので、キャパシタCから正の電
荷がMOSトランジスタT2を介して流れる。このと
き、MOSトランジスタT2のゲート電圧によって、キ
ャパシタCから流れる正の電荷量が決定される。即ち、
強い光が入射されてMOSトランジスタT2のゲート電
圧が低くなるときほど、キャパシタCから流れる正の電
荷量が多い。
【0143】このようにしてキャパシタCから正の電荷
が流れ、接続ノードaの電圧が入射光量の積分値に比例
した値となる。そして、パルス信号φVを与えてMOS
トランジスタT5をONにしたとき、前記光電流の積分
値を線形的に変換した値となる電流が、MOSトランジ
スタT4,T5を介して出力信号線6に導出される。こ
のようにして入射光量の積分値に比例した信号(出力電
流)を読み出すと、MOSトランジスタT5をOFFに
する。
【0144】(2−b)リセット動作 各画素のリセットを行うときの、各信号のタイミングチ
ャートを図35に示す。上記のように、パルス信号φV
がMOSトランジスタT5のゲートに与えられて、出力
信号が読み出されると、まず、信号φVPGをハイレベル
にして、MOSトランジスタT1をONにする。このよ
うにMOSトランジスタT1がONになると、MOSト
ランジスタT2のゲートに第3電圧が与えられ、MOS
トランジスタT2のゲート電圧がリセットされる。そし
て、信号φVPGを再びローレベルにして、MOSトラン
ジスタT1をOFFにする。
【0145】次に、MOSトランジスタT6のゲートに
パルス信号φVRS2を与えて、接続ノードaの電圧をリ
セットした後、MOSトランジスタT5のゲートにパル
ス信号φVを与えて出力信号を読み出す。このとき、出
力信号は、MOSトランジスタT2のゲート電圧に応じ
た値となり、初期化されたときの出力信号として読み出
される。そして、出力信号が読み出されると、もう一度
MOSトランジスタT6のゲートにパルス信号φVRS2
を与えて、接続ノードaの電圧をリセットした後、再び
上記した撮像動作が行われる。尚、パルス信号φVRS2
は、ローレベルのパルス信号である。
【0146】このように初期化されたときの信号を補正
データとしてラインメモリなどのメモリに記憶し、各画
素毎に、実際の撮像時の出力信号をこの補正データを用
いて補正することによって、出力信号から画素のバラツ
キによる成分を取り除くことができる。尚、第3の実施
形態(図7)のように、MOSトランジスタT2のドレ
インにパルス信号(例えば、φVPS)を与えるような構
造にして、この信号φVPSによって、MOSトランジス
タT2より接続ノードaの電圧をリセットできるように
することで、図33の構成の画素からMOSトランジス
タT6を省略した構成にしても構わない。尚、この場合
は、MOSトランジスタT2のドレインに与えるパルス
信号φVPSをフォトダイオードPDのアノードに印加す
る直流電圧VPSとは異なる電源線から供給するようにす
る。
【0147】<第13の実施形態>第13の実施形態に
ついて、図面を参照して説明する。図36は、本実施形
態に使用する固体撮像装置に設けられた画素の構成を示
す回路図である。尚、図30に示す画素と同様の目的で
使用される素子及び信号線などは、同一の符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0148】図36に示すように、本実施形態では、M
OSトランジスタT2のドレインに直流電圧VPDが印加
されるとともに、キャパシタC及びMOSトランジスタ
T4,T6を削除した構成となっている。その他の構成
は、第11の実施形態(図30)と同一である。
【0149】(1) 光電流を自然対数的に変換して出
力する場合。 このとき、第11の実施形態と同様に、MOSトランジ
スタT1をサブスレッショルド領域で動作させるための
電圧を第1電圧とし、MOSトランジスタT1の閾値の
バラツキを検出するために、直流電圧VPSに略等しい値
となる電圧を第2電圧とする。
【0150】(1−a)撮像動作 信号φVPDを第1電圧として、MOSトランジスタT1
をサブスレッショルド領域で動作させるとともに、MO
SトランジスタT7のゲートに与えられる信号φSをハ
イレベルにし、MOSトランジスタT7をONの状態に
する。このとき、フォトダイオードPDに光が入射する
と光電流が発生し、MOSトランジスタのサブスレッシ
ョルド特性により、光電流を自然対数的に変換した値の
電圧がMOSトランジスタT1のソース及びMOSトラ
ンジスタT2のゲートに発生する。尚、このとき、フォ
トダイオードPDで発生した負の光電荷がMOSトラン
ジスタT1のソースに流れ込むため、強い光が入射され
るほどMOSトランジスタT1のソース電圧が低くな
る。
【0151】このようにして光電流に対して自然対数的
に変化した電圧がMOSトランジスタT2のゲートに現
れると、パルス信号φVが与えられてMOSトランジス
タT5をONとして、前記光電流を自然対数的に変換し
た値となる電流が、MOSトランジスタT2,T5を介
して出力信号線6に導出される。このようにして入射光
量の対数値に比例した信号(出力電流)を読み出すと、
MOSトランジスタT5をOFFにする。
【0152】(1−b)感度のバラツキ検出 各画素の感度のバラツキを検出するときの、各信号のタ
イミングチャートを図37に示す。上記のように、パル
ス信号φVがMOSトランジスタT5のゲートに与えら
れて、出力信号が読み出されると、第11の実施形態
(図31)と同様に、まず、信号φSをローレベルにし
て、MOSトランジスタT7をOFFにする。そして、
信号φVPDを第2電圧にして、MOSトランジスタT1
のドレイン・ソース間に負の電荷を蓄積させる。
【0153】次に、信号φVPDを第1電圧に戻すと、こ
の蓄積された負の電荷が信号φVPDの信号線に流れ出し
て、MOSトランジスタT1のソースに負の電荷が蓄積
された状態になる。この負の電荷の蓄積量は、ゲート・
ソース間の閾値電圧によって決まる。このように、MO
SトランジスタT1のソースに負の電荷が蓄積される
と、MOSトランジスタT5のゲートにパルス信号φV
を与えて出力信号を読み出す。
【0154】このとき、読み出された出力信号は、MO
SトランジスタT1の閾値電圧に応じた値となるため、
これにより、各画素の感度のバラツキを検出することが
できる。そして、最後に、撮像動作が行えるように、信
号φSをハイレベルにしてMOSトランジスタT7をO
Nにする。このように検出した感度のバラツキ検出を行
って得られる信号を補正データとしてラインメモリなど
のメモリに記憶し、各画素毎に、実際の撮像時の出力信
号をこの補正データを用いて補正することによって、出
力信号から画素のバラツキによる成分を取り除くことが
できる。
【0155】(2)光電流を線形的に変換して出力する
場合。 このとき、第11の実施形態と同様に、信号φVPDの電
圧は、MOSトランジスタT2の動作点となる電圧であ
る第3電圧とする。又、このとき、信号φSは常にハイ
レベルで、信号φSがゲートに与えられるMOSトラン
ジスタT7は、常にON状態である。このようにするこ
とによって、MOSトランジスタT1が図29のリセッ
ト用のMOSトランジスタに、MOSトランジスタT2
が図29の信号増幅用のMOSトランジスタに相当した
構成になる。
【0156】(2−a)撮像動作 まず、第11の実施形態と同様に、信号φVPGをローレ
ベルにして、リセット用のMOSトランジスタT1をO
FFの状態にする。このように、リセット用のMOSト
ランジスタT1をOFFにすると、フォトダイオードP
Dに光電流が流れることによって、MOSトランジスタ
T2のゲート電圧が変化する。即ち、フォトダイオード
PDより負の光電荷がMOSトランジスタT2のゲート
に与えられ、MOSトランジスタT2のゲート電圧が、
光電流に対して線形的に変化した値になる。尚、このと
き、フォトダイオードPDで発生した負の光電荷がMO
SトランジスタT2のゲートに流れ込むため、強い光が
入射されるほどMOSトランジスタT2のゲート電圧が
低くなる。
【0157】このようにして光電流に対して線形的に変
化した電圧がMOSトランジスタT2のゲートに現れる
と、パルス信号φVが与えられてMOSトランジスタT
5をONにする。このとき、前記光電流の積分値を線形
的に変換した値となる電流が、MOSトランジスタT
2,T5を介して出力信号線6に導出される。このよう
にして入射光量の積分値に比例した信号(出力電流)を
読み出すと、MOSトランジスタT5をOFFにする。
【0158】(2−b)リセット動作 各画素のリセットを行うときの、各信号のタイミングチ
ャートを図38に示す。上記のように、パルス信号φV
がMOSトランジスタT5のゲートに与えられて、出力
信号が読み出されると、まず、信号φVPGをハイレベル
にして、MOSトランジスタT1をONにする。このよ
うにMOSトランジスタT1がONになると、MOSト
ランジスタT2のゲートに第3電圧が与えられ、MOS
トランジスタT2のゲート電圧がリセットされる。そし
て、信号φVPGを再びローレベルにして、MOSトラン
ジスタT1をOFFにする。
【0159】次に、MOSトランジスタT5のゲートに
パルス信号φVを与えて出力信号を読み出す。このと
き、出力信号は、MOSトランジスタT2のゲート電圧
に応じた値となり、初期化されたときの出力信号として
読み出される。そして、出力信号が読み出されると、再
び上記した撮像動作が行われる。このように初期化され
たときの信号を補正データとしてラインメモリなどのメ
モリに記憶し、各画素毎に、実際の撮像時の出力信号を
この補正データを用いて補正することによって、出力信
号から画素のバラツキによる成分を取り除くことができ
る。
【0160】以上説明した実施形態において、各画素か
らの信号読み出しは電荷結合素子(CCD)を用いて行
うようにしてもかまわない。この場合、MOSトランジ
スタT5に相当するポテンシャルレベルを可変としたポ
テンシャルの障壁を設けることにより、CCDへの電荷
読み出しを行えばよい。
【0161】又、以上説明した第1〜第11及び第13
の実施形態は、画素内の能動素子であるMOSトランジ
スタT1〜T7を全てNチャネルのMOSトランジスタ
で構成しているが、これらのMOSトランジスタT1〜
T7を全てPチャネルのMOSトランジスタで構成して
もよい。又、第12の実施形態において、画素内のNチ
ャネルのMOSトランジスタをPチャネルのMOSトラ
ンジスタに、PチャネルのMOSトランジスタをNチャ
ネルのMOSトランジスタに変えて構成しても構わな
い。
【0162】図17及び図20〜図28には、上記第1
〜第10の実施形態をPチャネルのMOSトランジスタ
で構成した例である第14〜第23の実施形態を示して
いる。又、図39〜図41には、上記第11〜第13の
実施形態の画素のMOSトランジスタを逆極性のMOS
トランジスタで構成した例である第24〜第26の実施
形態を示している。そのため図16〜図28及び図39
〜図41では接続の極性や印加電圧の極性が逆になって
いる。例えば、図17(第14の実施形態)において、
フォトダイオードPDはアノードに直流電圧VPDに接続
され、カソードが第1MOSトランジスタT1のドレイ
ンとゲートに接続され、また第2MOSトランジスタの
ゲートに接続されている。第1MOSトランジスタT1
のソースは信号φVPSが入力される。
【0163】ところで、図17のような画素が対数変換
を行うとき、信号φVPSの電圧と直流電圧VPDは、φV
PS>VPD となっており、図2(第1の実施形態)と逆
である。また、キャパシタCの出力電圧は初期値が高い
電圧で、積分によって降下する。また、第3MOSトラ
ンジスタT3をONさせるときには、低い電圧をゲート
に印加する。更に、図20〜図28、図39及び図41
の実施形態(第15〜第24及び第26の実施形態)に
おいて、第5MOSトランジスタT5や第6MOSトラ
ンジスタT6をONさせるときには、低い電圧をゲート
に印加する。又、図40の実施形態(第25の実施形
態)において、第5MOSトランジスタT5をONさせ
るときには低い電圧をゲートに印加し、そして、第6M
OSトランジスタT6をONさせるときには高い電圧を
ゲートに印加する。以上の通り、逆極性のMOSトラン
ジスタを用いる場合は、電圧関係や接続関係が一部異な
るが、構成は実質的に同一であり、また基本的な動作も
同一であるので、図17、図20〜図28及び図39〜
図41については図面で示すのみで、その構成や動作に
ついての説明は省略する。
【0164】第14の実施形態の画素を含む固体撮像装
置の全体構成を説明するためのブロック回路構成図を図
16に示し、第15〜第26実施形態の画素を含む固体
撮像装置の全体構成を説明するためのブロック回路構成
図を図18に示している。図16及び図18について
は、図1及び図4と同一部分(同一の役割部分)に同一
の符号を付して説明を省略する。以下、図18の構成に
ついて簡単に説明する。列方向に配列された出力信号線
6−1、6−2、・・・、6−mに対してPチャネルの
MOSトランジスタQ1とPチャネルのMOSトランジ
スタQ2が接続されている。MOSトランジスタQ1の
ゲートは直流電圧線7に接続され、ドレインは出力信号
線6−1に接続され、ソースは直流電圧VPS’のライン
8に接続されている。一方、MOSトランジスタQ2の
ドレインは出力信号線6−1に接続され、ソースは最終
的な信号線9に接続され、ゲートは水平走査回路3に接
続されている。ここで、MOSトランジスタQ1は画素
内のPチャネルのMOSトランジスタTaと共に図19
(a)に示すような増幅回路を構成している。尚、MO
SトランジスタTaは、第15、第16、第19、第2
0、第24及び第25の実施形態では第4MOSトラン
ジスタT4に相当し、又、第17、第18、第21〜第
23及び第26の実施形態では第2MOSトランジスタ
T2に相当する。
【0165】この場合、MOSトランジスタQ1はMO
SトランジスタTaの負荷抵抗又は定電流源となってい
る。従って、このトランジスタQ1のソースに接続され
る直流電圧VPS’と、MOSトランジスタTaのドレイ
ンに接続される直流電圧VPD’との関係は、VPD’<V
PS’であり、直流電圧VPD’は例えばグランド電圧(接
地)である。トランジスタQ1のドレインはトランジス
タTaに接続され、ゲートには直流電圧が印加されてい
る。PチャネルのMOSトランジスタQ2は水平走査回
路3によって制御され、増幅回路の出力を最終的な信号
線9へ導出する。第15〜第26の実施形態のように、
画素内に設けられた第5MOSトランジスタT5を考慮
すると、図19(a)の回路は図19(b)のように表
わされる。
【0166】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体撮像
装置によれば、フォトダイオードなどの感光素子で発生
した電気信号を対数変換して出力するか、線形的に変換
して出力するかを自由に選択できる。従って、例えば、
輝度範囲の広い被写体の撮像には対数変換に切り換えて
使用し、低輝度の被写体や輝度範囲の狭い被写体の撮像
には、線形変換に切り換えて使用するという使い分けが
できる。そして、そのことによって、低輝度から高輝度
までの幅広い被写体を高精度に撮像できる。更に、能動
素子をMOSトランジスタで構成することにより高集積
化が容易となり、周辺の処理回路(A/Dコンバータ、
デジタル・システム・プロセッサ、メモリ)等とともに
ワンチップ上に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である二次元固体撮像装置
の全体の構成を説明するためのブロック回路図。
【図2】本発明の第1の実施形態の1画素の構成を示す
回路図。
【図3】本発明で使用する画素の構成及びポテンシャル
の関係を表した図。
【図4】本発明の一実施形態である二次元固体撮像装置
の全体の構成を説明するためのブロック回路図。
【図5】図4の一部の回路図。
【図6】本発明の第2の実施形態の1画素の構成を示す
回路図。
【図7】本発明の第3の実施形態の1画素の構成を示す
回路図。
【図8】本発明の第4の実施形態の1画素の構成を示す
回路図。
【図9】本発明の第5の実施形態の1画素の構成を示す
回路図。
【図10】本発明の第6の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図11】第6の実施形態で使用する画素の構成及びポ
テンシャルの関係を表した図。
【図12】本発明の第7の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図13】本発明の第8の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図14】本発明の第9の実施形態の1画素の構成を示
す回路図。
【図15】本発明の第10の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図16】画素内の能動素子をPチャネルのMOSトラ
ンジスタで構成した実施形態の場合の本発明の二次元固
体撮像装置の全体の構成を説明するためのブロック回路
図。
【図17】本発明の第14の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図18】画素内の能動素子をPチャネルのMOSトラ
ンジスタで構成した実施形態の場合の本発明の二次元固
体撮像装置の全体の構成を説明するためのブロック回路
図。
【図19】図18の一部の回路図。
【図20】本発明の第15の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図21】本発明の第16の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図22】本発明の第17の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図23】本発明の第18の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図24】本発明の第19の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図25】本発明の第20の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図26】本発明の第21の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図27】本発明の第22の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図28】本発明の第23の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図29】従来例の1画素の構成を示す回路図。
【図30】本発明の第11の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図31】第11の実施形態で使用する画素の各素子に
与える信号のタイミングチャート。
【図32】第11の実施形態で使用する画素の各素子に
与える信号のタイミングチャート。
【図33】本発明の第12の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図34】第12の実施形態で使用する画素の各素子に
与える信号のタイミングチャート。
【図35】第12の実施形態で使用する画素の各素子に
与える信号のタイミングチャート。
【図36】本発明の第13の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図37】第13の実施形態で使用する画素の各素子に
与える信号のタイミングチャート。
【図38】第13の実施形態で使用する画素の各素子に
与える信号のタイミングチャート。
【図39】本発明の第24の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図40】本発明の第25の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【図41】本発明の第26の実施形態の1画素の構成を
示す回路図。
【符号の説明】
G11〜Gmn 画素 2 垂直走査回路 3 水平走査回路 4−1〜4−n 行選択線 6−1〜6−m 出力信号線 PD フォトダイオード T1〜T7 第1〜第7MOSトランジスタ C キャパシタ

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光量に応じた電気信号を発生す
    る感光素子を有する光電変換手段と、該光電変換手段の
    出力信号を出力信号線へ導出する導出路とを備えた固体
    撮像装置において、 前記光電変換手段の動作状態を、前記感光素子への入射
    光量とは独立して、前記電気信号を線形的に変換する第
    1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切り換え
    可能としたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 入射した光量に応じた電気信号を発生す
    る感光素子を有する光電変換手段と、該光電変換手段の
    出力信号を出力信号線へ導出する導出路とを備えた固体
    撮像装置において、 前記光電変換手段の動作状態を、前記光電変換手段に送
    出される信号に基づいて、前記電気信号を線形的に変換
    する第1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切
    り換え可能としたことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 入射した光量に応じた電気信号を発生す
    る感光素子を有する光電変換手段と、該光電変換手段の
    出力信号を出力信号線へ導出する導出路とを備えた固体
    撮像装置において、 前記光電変換手段の動作状態を、前記感光素子への同一
    の入射光量に対して前記電気信号を線形的に変換する第
    1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切り換え
    可能としたことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記光電変換手段から出力される電気信
    号を積分するキャパシタを有し、該キャパシタで積分し
    た信号を前記導出路を介して前記出力信号線へ導出する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記積分した信号を前記出力信号線へ出
    力した後に、前記キャパシタの電荷を放出するリセット
    手段を有することを特徴とする請求項4に記載の固体撮
    像装置。
  6. 【請求項6】 前記リセット手段が、第1電極と第2電
    極と制御電極とを備え、前記キャパシタの一端に第1電
    極が接続されたトランジスタで構成され、 該トランジスタの制御電極に印加する電圧のレベルを変
    化して該トランジスタを導通させたとき、前記キャパシ
    タに蓄積された電荷が放出されることを特徴とする請求
    項5に記載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 入射した光量に応じた電気信号を発生す
    る感光素子を有する光電変換手段と該光電変換手段の出
    力信号を出力信号線へ導出する導出路とを備えた画素を
    マトリクス状に配してなる二次元の固体撮像装置におい
    て、 各画素の光電変換手段の動作状態を、前記感光素子への
    入射光量とは独立して、前記電気信号を線形的に変換す
    る第1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切り
    換え可能としたことを特徴とする固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 入射した光量に応じた電気信号を発生す
    る感光素子を有する光電変換手段と該光電変換手段の出
    力信号を出力信号線へ導出する導出路とを備えた画素を
    マトリクス状に配してなる二次元の固体撮像装置におい
    て、 各画素の光電変換手段の動作状態を、前記光電変換手段
    に送出される信号に基づいて、前記電気信号を線形的に
    変換する第1状態と、自然対数的に変換する第2状態と
    に切り換え可能としたことを特徴とする固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 入射した光量に応じた電気信号を発生す
    る感光素子を有する光電変換手段と該光電変換手段の出
    力信号を出力信号線へ導出する導出路とを備えた画素を
    マトリクス状に配してなる二次元の固体撮像装置におい
    て、 各画素の光電変換手段の動作状態を、前記感光素子への
    同一の入射光量に対して前記電気信号を線形的に変換す
    る第1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切り
    換え可能としたことを特徴とする固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記各画素が、前記光電変換手段の出
    力信号を増幅する増幅用トランジスタを有しており、該
    増幅用トランジスタの出力信号を前記導出路を介して前
    記出力信号線へ出力することを特徴とする請求項7〜請
    求項9のいずれかに記載の固体撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記出力信号線に接続された負荷抵抗
    又は定電流源を有し、前記負荷抵抗又は定電流源の総数
    が全画素数より少ないことを特徴とする請求項10に記
    載の固体撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記負荷抵抗又は定電流源は、前記出
    力信号線に接続された第1電極と、直流電圧に接続され
    た第2電極と、直流電圧に接続された制御電極とを有す
    る抵抗用トランジスタであることを特徴とする請求項1
    1に記載の固体撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記増幅用トランジスタがNチャネル
    のMOSトランジスタであり、前記増幅用トランジスタ
    の第1電極に印加される直流電圧が、前記抵抗用トラン
    ジスタの第2電極に接続される直流電圧よりも高電位で
    あることを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装
    置。
  14. 【請求項14】 前記増幅用トランジスタがPチャネル
    のMOSトランジスタであり、前記増幅用トランジスタ
    の第1電極に印加される直流電圧が、前記抵抗用トラン
    ジスタの第2電極に接続される直流電圧よりも低電位で
    あることを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装
    置。
  15. 【請求項15】 前記導出路は、全画素の中から所定の
    ものを順次選択し、選択された画素から増幅された信号
    を出力信号線に導出するスイッチを含むことを特徴とす
    る請求項7〜請求項14のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  16. 【請求項16】 前記光電変換手段が、 第1電極に直流電圧が印加された光電変換素子と、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極及び
    制御電極が光電変換素子の第2電極に接続され、光電変
    換素子からの出力電流が流れ込む第1のトランジスタ
    と、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極に直
    流電圧が印加されるとともに制御電極が前記第1のトラ
    ンジスタの制御電極に接続され、第2電極から電気信号
    を出力する第2のトランジスタとから構成され、 前記第1のトランジスタの第1電極と第2電極の間の電
    位差を変化させることによって、光電変換手段の動作
    を、前記第1状態と前記第2状態とに切り換えることが
    できることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれ
    かに記載の固体撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記光電変換手段が、 第1電極に直流電圧が印加された光電変換素子と、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極が光
    電変換素子の第2電極に接続され、光電変換素子からの
    出力電流が流れ込むとともに第2電極と制御電極が接続
    された第1のトランジスタと、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極に直
    流電圧が印加されるとともに制御電極が前記第1のトラ
    ンジスタの第1電極に接続され、第2電極から電気信号
    を出力する第2のトランジスタとから構成され、 前記第1のトランジスタの第1電極と第2電極の間の電
    位差を変化させることによって、光電変換手段の動作
    を、前記第1状態と前記第2状態とに切り換えることが
    できることを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれ
    かに記載の固体撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記光電変換手段が前記第1状態で動
    作して電気信号を前記出力信号線へ出力した後に前記光
    電変換手段を初期化するためのリセット手段が設けられ
    たことを特徴とする請求項1〜請求項17のいずれかに
    記載の固体撮像装置。
  19. 【請求項19】 第1電極と第2電極と制御電極とを備
    え、第1電極が前記第1、第2のトランジスタの制御電
    極に接続されるとともに第2電極が直流電圧に接続され
    た第3のトランジスタを有し、 前記光電変換手段が前記第1状態で動作して電気信号を
    前記出力信号線へ出力した後に、第3のトランジスタの
    制御電極に印加する電圧のレベルを変化させて第3のト
    ランジスタを導通させ、前記第1、第2のトランジスタ
    に蓄積された電荷を放出させることによって、前記光電
    変換手段をリセットすることを特徴とする請求項16又
    は請求項17に記載の固体撮像装置。
  20. 【請求項20】 前記光電変換手段が、 第2電極に直流電圧が印加された光電変換素子と、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第2電極が前
    記光電変換素子の第1電極に接続された第1のトランジ
    スタと、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極に直
    流電圧が印加されるとともに制御電極が前記第1のトラ
    ンジスタの第2電極に接続され、第2電極から電気信号
    を出力する第2のトランジスタと、から構成され、 前記第1のトランジスタの制御電極に与える電圧を変化
    させることによって、光電変換手段の動作を、前記第1
    状態と前記第2状態とに切り替えることができることを
    特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載の固
    体撮像装置。
  21. 【請求項21】 第1電極と第2電極と制御電極とを備
    え、第1電極が前記第1のトランジスタの第2電極に接
    続されるとともに第2電極が前記光電変換素子の第1電
    極に接続されることによって、前記第1のトランジスタ
    及び前記光電変化素子と直列に接続された第3のトラン
    ジスタを有し、 前記光電変化手段を前記第1状態で動作させる場合は、
    前記第3のトランジスタを常に導通状態にし、 前記光電変換手段を前記第2状態で動作させる場合は、
    撮像動作させるときは前記第3のトランジスタを導通状
    態にし、又、各画素の感度のバラツキを検出するときは
    前記第3のトランジスタを非導通状態にすることを特徴
    とする請求項20に記載の固体撮像装置。
  22. 【請求項22】 画素をマトリクス状に配してなる二次
    元の固体撮像装置において、 各画素が、 フォトダイオードと、 該フォトダイオードの一方の電極に第1電極とゲート電
    極が接続された第1MOSトランジスタと、 該第1MOSトランジスタのゲート電極にゲート電極が
    接続された第2MOSトランジスタと、 前記第1MOSトランジスタのゲート電極に第1電極が
    接続され、第2電極が直流電圧に接続されるとともに、
    ゲート電極に入力される電圧のレベルの切り換えによっ
    て、前記第1MOSトランジスタのゲート電極に蓄積さ
    れた電荷を放出してリセットする第3MOSトランジス
    タとを有し、 前記フォトダイオードから出力される電気信号を自然対
    数的に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電極
    から出力させるときは、前記第1MOSトランジスタを
    閾値以下のサブスレッショルド領域で動作させ、 一方、前記フォトダイオードから出力される電気信号を
    線形的に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電
    極から出力させるときは、前記第1MOSトランジスタ
    の第2電極と前記フォトダイオードの他方の電極の電位
    を接近させることにより前記第1MOSトランジスタを
    不作動状態とするとともに、電気信号を出力した後、前
    記第3MOSトランジスタのゲート電極に入力する電圧
    のレベルを切り換えることによって前記第3MOSトラ
    ンジスタを導通させて、少なくとも前記第1MOSトラ
    ンジスタの第1電極及びゲート電極に蓄積された電荷を
    放出してリセットすることを特徴とする固体撮像装置。
  23. 【請求項23】 画素をマトリクス状に配してなる二次
    元の固体撮像装置において、 各画素が、 フォトダイオードと、 該フォトダイオードの一方の電極に第1電極が接続さ
    れ、第2電極とゲート電極が同一の直流電圧に接続され
    た第1MOSトランジスタと、 該第1MOSトランジスタの第1電極にゲート電極が接
    続された第2MOSトランジスタと、 前記第1MOSトランジスタの第1電極に第1電極が接
    続され、第2電極が直流電圧に接続されるとともに、そ
    のゲート電極に入力する電圧のレベルを切り換えること
    によって、前記第1MOSトランジスタの第1電極に蓄
    積された電荷を放出してリセットする第3MOSトラン
    ジスタとを有し、 前記フォトダイオードから出力される電気信号を自然対
    数的に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電極
    から出力させるときは、前記第1MOSトランジスタを
    閾値以下のサブスレッショルド領域で動作させ、 一方、前記フォトダイオードから出力される電気信号を
    線形的に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電
    極から出力させるときは、前記第1MOSトランジスタ
    の第2電極と前記フォトダイオードの他方の電極の電位
    を接近させることにより前記第1MOSトランジスタを
    不作動状態とするとともに、電気信号を出力した後、前
    記第3MOSトランジスタのゲート電極に入力する電圧
    のレベルを切り換えることによって前記第3MOSトラ
    ンジスタを導通させて、少なくとも前記第1MOSトラ
    ンジスタの第1電極及び前記第2MOSトランジスタの
    ゲート電極に蓄積された電荷を放出してリセットするこ
    とを特徴とする固体撮像装置。
  24. 【請求項24】 画素をマトリクス状に配してなる二次
    元の固体撮像装置において、 各画素が、 フォトダイオードと、 該フォトダイオードの一方の電極に第1電極が接続さ
    れ、ゲート電極が直流電圧に接続された第1MOSトラ
    ンジスタと、 該第1MOSトランジスタの第1電極にゲート電極が接
    続された第2MOSトランジスタと、 前記第1MOSトランジスタの第1電極に第1電極が接
    続され、第2電極が直流電圧に接続されるとともに、そ
    のゲート電極に入力する電圧のレベルを切り換えること
    によって、前記第1MOSトランジスタの第1電極に蓄
    積された電荷を放出してリセットする第3MOSトラン
    ジスタとを有し、 前記フォトダイオードから出力される電気信号を自然対
    数的に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電極
    から出力させるときは、前記第1MOSトランジスタを
    閾値以下のサブスレッショルド領域で動作させ、 一方、前記フォトダイオードから出力される電気信号を
    線形的に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電
    極から出力させるときは、前記第1MOSトランジスタ
    の第2電極と前記フォトダイオードの他方の電極の電位
    を接近させることにより前記第1MOSトランジスタを
    不作動状態とするとともに、電気信号を出力した後、前
    記第3MOSトランジスタのゲート電極に入力する電圧
    のレベルを切り換えることによって前記第3MOSトラ
    ンジスタを導通させて、少なくとも前記第1MOSトラ
    ンジスタの第1電極及び前記第2MOSトランジスタの
    ゲート電極に蓄積された電荷を放出してリセットするこ
    とを特徴とする固体撮像装置。
  25. 【請求項25】 画素をマトリクス状に配してなる二次
    元の固体撮像装置において、 各画素が、 フォトダイオードと、 第1電極と第2電極とゲート電極とを備え、前記フォト
    ダイオードから出力される電気信号が第2電極に入力さ
    れる第1MOSトランジスタと、 該第1MOSトランジスタの第2電極にゲート電極が接
    続された第2MOSトランジスタとを有し、 前記フォトダイオードから出力される電気信号を自然対
    数的に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電極
    から出力させるときは、前記第1MOSトランジスタを
    閾値以下のサブスレッショルド領域で動作させ、 一方、前記フォトダイオードから出力される電気信号を
    線形的に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電
    極から出力させるときは、前記第1MOSトランジスタ
    のゲート電極に入力する電圧のレベルを切り換えて前記
    第1MOSトランジスタを非導通状態とするとともに、
    電気信号を出力した後、前記第1MOSトランジスタの
    ゲート電極に入力する電圧のレベルを切り換えることに
    よって前記第1MOSトランジスタを導通させ、前記第
    1MOSトランジスタの第1電極に印加される電圧を前
    記第2MOSトランジスタのゲート電極に与えてリセッ
    トすることを特徴とする固体撮像装置。
  26. 【請求項26】 前記第1MOSトランジスタの第2電
    極に第1電極が接続され、第2電極が前記フォトダイオ
    ードの一方の電極に接続された第3MOSトランジスタ
    を有し、 前記フォトダイオードから出力される電気信号を線形的
    に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電極から
    出力させる場合は、常に前記第3MOSトランジスタを
    導通状態にし、 前記フォトダイオードから出力される電気信号を自然対
    数的に変換して前記第2MOSトランジスタの第2電極
    から出力させる場合は、撮像させるときは前記第3MO
    Sトランジスタを導通状態にし、又、各画素のバラツキ
    を検出するときは前記第3MOSトランジスタを非導通
    状態にすることを特徴とする請求項25に記載の固体撮
    像装置。
  27. 【請求項27】 前記画素が、第1電極が前記第2MO
    Sトランジスタの第2電極に接続され、第2電極が出力
    信号線に接続され、ゲート電極が行選択線に接続された
    第5MOSトランジスタを有することを特徴とする請求
    項22〜請求項26のいずれかに記載の固体撮像装置。
  28. 【請求項28】 前記画素が、第1電極が直流電圧に接
    続され、ゲート電極が前記第2MOSトランジスタの第
    2電極に接続されるとともに、前記第2MOSトランジ
    スタの第2電極から出力される出力信号を増幅する第4
    MOSトランジスタを有することを特徴とする請求項2
    2〜請求項24のいずれかに記載の固体撮像装置。
  29. 【請求項29】 前記画素が、第1電極が前記第4MO
    Sトランジスタの第2電極に接続され、第2電極が出力
    信号線に接続され、ゲート電極が行選択線に接続された
    第5MOSトランジスタを有することを特徴とする請求
    項28に記載の固体撮像装置。
  30. 【請求項30】 前記画素が、前記第2MOSトランジ
    スタの第2電極に一端が接続され他端が前記第1MOS
    トランジスタの第2電極が接続される信号線に接続され
    るとともに、前記第2MOSトランジスタの第1電極に
    リセット電圧が与えられたときに前記第2MOSトラン
    ジスタを介してリセットされるキャパシタを有すること
    を特徴とする請求項28又は請求項29に記載の固体撮
    像装置。
  31. 【請求項31】 前記第2MOSトランジスタの第1電
    極が直流電圧に接続されるとともに、 前記画素が、 前記第2MOSトランジスタの第2電極に第1電極が接
    続され第2電極に直流電圧が接続された第6MOSトラ
    ンジスタと、 前記第2MOSトランジスタの第2電極に一端が接続さ
    れ他端が前記第1MOSトランジスタの第2電極が接続
    される信号線に接続されるとともに、前記第6MOSト
    ランジスタのゲート電極にリセット電圧が与えられたと
    きに前記第6MOSトランジスタを介してリセットされ
    るキャパシタと、 を有することを特徴とする請求項28又は請求項29に
    記載の固体撮像装置。
  32. 【請求項32】 前記画素が、第1電極が直流電圧に接
    続され、ゲート電極が前記第2MOSトランジスタの第
    2電極に接続されるとともに、前記第2MOSトランジ
    スタの第2電極から出力される出力信号を増幅する第4
    MOSトランジスタを有することを特徴とする請求項2
    5又は請求項26に記載の固体撮像装置。
  33. 【請求項33】 前記画素が、第1電極が前記第4MO
    Sトランジスタの第2電極に接続され、第2電極が出力
    信号線に接続され、ゲート電極が行選択線に接続された
    第5MOSトランジスタを有することを特徴とする請求
    項32に記載の固体撮像装置。
  34. 【請求項34】 前記画素が、前記第2MOSトランジ
    スタの第2電極に一端が接続され他端が直流電圧に接続
    されるとともに、前記第2MOSトランジスタの第1電
    極にリセット電圧が与えられたときに前記第2MOSト
    ランジスタを介してリセットされるキャパシタを有する
    ことを特徴とする請求項32又は請求項33に記載の固
    体撮像装置。
  35. 【請求項35】 前記第2MOSトランジスタが前記第
    1MOSトランジスタと逆の極性のMOSトランジスタ
    であることを特徴とする請求項34に記載の固体撮像装
    置。
  36. 【請求項36】 前記第2MOSトランジスタの第1電
    極が直流電圧に接続されるとともに、 前記画素が、 前記第2MOSトランジスタの第2電極に第1電極が接
    続され第2電極に直流電圧が接続された第6MOSトラ
    ンジスタと、 前記第2MOSトランジスタの第2電極に一端が接続さ
    れ他端が直流電圧に接続されるとともに、前記第6MO
    Sトランジスタのゲート電極にリセット電圧が与えられ
    たときに前記第6MOSトランジスタを介してリセット
    されるキャパシタと、 を有することを特徴とする請求項32又は請求項33に
    記載の固体撮像装置。
  37. 【請求項37】 前記第2及び第6MOSトランジスタ
    が前記第1MOSトランジスタと逆の極性のMOSトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項36に記載の固
    体撮像装置。
  38. 【請求項38】 前記画素に対し前記出力信号線を介し
    て接続された負荷抵抗又は定電流源を成すMOSトラン
    ジスタを備えていることを特徴とする請求項22〜請求
    項37のいずれかに記載の固体撮像装置。
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