JP2001103379A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2001103379A
JP2001103379A JP27446599A JP27446599A JP2001103379A JP 2001103379 A JP2001103379 A JP 2001103379A JP 27446599 A JP27446599 A JP 27446599A JP 27446599 A JP27446599 A JP 27446599A JP 2001103379 A JP2001103379 A JP 2001103379A
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Japan
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electric signal
signal
luminance
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JP27446599A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yano
壮 矢野
Kenichi Kakumoto
兼一 角本
Yasushi Kusaka
泰 草鹿
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】撮像する被写体の輝度又は輝度範囲に応じ、入
射光に対する電気信号が、線形変換動作で得られた電気
信号と対数変換動作で得られた電気信号から選択できる
固体撮像装置の提供。 【解決手段】エリアセンサ3から送出の対数変換された
輝度信号により検出される被写体の輝度が一定値(例え
ば、700cd/m2)より明るい時、切換判定回路4
がセンサ3から出力の対数変換された電気信号を画像デ
ータとして出力すべきと判定する。判定で切換信号発生
回路5より切換信号が送出されセンサ3からの出力され
る画像データとして対数変換された電気信号が選択され
る。センサ3より送出の対数変換された輝度信号で検出
される被写体の輝度が一定値より暗い時、センサ3から
出力の線形変換された電気信号を画像データとして出力
すべきと判定し、切換信号発生回路より切換信号が送出
されてセンサ3からの出力画像データとして線形変換さ
れた電気信号が選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射光に対する電
気信号の線形変換と対数変換とを行える固体撮像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フォトダイオードなどの感光
素子をマトリクス状に配置したエリアセンサは、その感
光素子に入射された光の輝度に対して、線形的に変換し
た信号を出力する。このように線形変換を行うエリアセ
ンサ(以下、「リニアセンサ」と呼ぶ。)は、例えば、
レンズの絞りを調整することにより、被写体の最も明る
い部分(ハイライト部)を撮像する感光素子がその最大
レベルの90パーセント程度のレベルの電気信号として
出力できるように、調節される。このようなリニアセン
サを用いることによって、被写体の輝度分布においてそ
の最小値をLmin[cd/m2]、その最大値をLmax
[cd/m2]としたとき、被写体の輝度範囲 Lmax/
Lmin が2桁以下の狭い範囲であれば階調性豊かに被写
体の情報を取り込むことができる。
【0003】それに対して、本出願人は、入射した光量
に応じた電流を発生する感光素子と、その電流を入力す
るMOSトランジスタと、このMOSトランジスタをサ
ブスレッショルド電流が流れうる状態にバイアスするバ
イアス手段とを備え、感光素子からの電流を対数変換す
るようにしたエリアセンサ(以下、「LOGセンサ」と
呼ぶ。)を提案した(特開平3−192764号公報参
照)。このようなLOGセンサは、被写体の最も明るい
部分(ハイライト部)を撮像する感光素子がその最大レ
ベルの90パーセント程度のレベルの電気信号として出
力できるように、調節した場合、その輝度範囲 Lmax/
Lmin が5桁〜6桁の広い範囲となる被写体の情報を取
り込むことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記リニアセンサでは
撮像可能な輝度範囲がおよそ2桁と狭いため、被写体に
直射日光が当たるなどの要因で被写体の輝度が明るくな
り、明部が感光素子が扱えるレベルを超えてオーバーフ
ローを起こすような状態になったとき、このレベルを超
えた明部の情報を取り込むことができず、白トビという
現象が起こる。又、この白トビを避けるために、取り込
み可能な輝度範囲を明部側にシフトして明部の情報を取
り込み可能とすると、逆に暗部の情報を取り込むことが
できず、黒ツブレという現象が起こる。
【0005】一方、LOGセンサの出力特性は図13の
ように対数関数を示す。そのため、このLOGセンサを
用いたときは、高輝度部での階調性が乏しくなりやす
く、例えば、明るい被写体に対しては、暗部及び明部の
情報をともに取り込むことが可能であるが、暗い被写体
に対しては、明部の階調性が乏しくなるなどの問題があ
った。
【0006】このような問題点を鑑みて、本発明は、撮
像する被写体の輝度又は輝度範囲に応じて、入射光に対
する電気信号が、線形変換動作によって得られた電気信
号と対数変換動作によって得られた電気信号から選択で
きる固体撮像装置を提供することを目的とする。又、本
発明の他の目的は、入射光に対する電気信号の線形変換
動作と対数変換動作とを、撮像する被写体の輝度又は輝
度範囲に応じて、自動的に切り換えることができる固体
撮像装置を提供することを目的とする。更に、本発明の
他の目的は、イメージセンサからの出力を用いて撮像す
る被写体の輝度又は輝度範囲を検知する固体撮像装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題を達成するた
めに、請求項1に記載の固体撮像装置は、入射光量に応
じた電気信号を発生する画素を複数備えた固体撮像装置
において、前記複数の画素には、前記電気信号を線形的
に変換する第1画素と、前記電気信号を自然対数的に変
換する第2画素との複数種類の画素が含まれており、前
記第1画素又は前記第2画素のいずれか一方より得られ
る電気信号より被写体の輝度情報を得て、この輝度情報
に基づいて、前記第1画素から得られる電気信号と前記
第2画素から得られる電気信号を選択して、どちらか一
方の電気信号を画像情報として出力することを特徴とす
る。
【0008】又、請求項2に記載の固体撮像装置は、マ
トリクス状に配された画素に入射された光量に応じた電
気信号を発生するエリアセンサを有する固体撮像装置に
おいて、前記エリアセンサ内において、前記電気信号を
線形的に変換する第1画素と、前記電気信号を自然対数
的に変換する第2画素とが一行毎に配されるとともに、
前記第2画素より得られる電気信号より被写体の輝度情
報を得て、この輝度情報に基づいて、前記第1画素から
得られる電気信号と前記第2画素から得られる電気信号
を選択して、どちらか一方の電気信号を画像情報として
出力することを特徴とする。
【0009】このような固体撮像装置によると、請求項
3に記載するように、前記輝度情報により被写体の輝度
が暗いと判断されたとき、前記第1画素から得られる電
気信号を画像情報として出力し、又、前記輝度情報によ
り被写体の輝度が明るいと判断されたとき、前記第2画
素から得られる電気信号を画像情報として出力すること
によって、被写体全体の輝度範囲が狭くなる暗い状態で
は階調性の豊かな高品位の画像を、被写体全体の輝度範
囲が広くなる明るい状態では白トビ又は黒ツブレの無い
奥行きのある高品位の画像をそれぞれ撮像することがで
きる。
【0010】請求項4に記載の固体撮像装置は、マトリ
クス状に配された画素に入射された光量に応じた電気信
号を発生するエリアセンサを有する固体撮像装置におい
て、前記エリアセンサ内において、前記電気信号を線形
的に変換する第1画素と、前記電気信号を自然対数的に
変換する第2画素とが一行毎に配されるとともに、前記
第2画素より得られる電気信号より被写体の輝度情報を
得て、この輝度情報によって被写体の輝度範囲を検出す
る輝度範囲検出手段と、前記輝度範囲検出手段で検出し
た輝度範囲に基づいて、前記第1画素から得られる電気
信号と前記第2画素から得られる電気信号を選択して、
どちらか一方の電気信号を画像情報として出力する出力
信号選択手段と、を有することを特徴とする。
【0011】又、請求項5に記載の固体撮像装置は、請
求項1に記載の固体撮像装置において、前記第1画素又
は前記第2画素のいずれか一方から得られる電気信号よ
り被写体の輝度情報を得て、この輝度情報によって被写
体の輝度範囲を検出する輝度範囲検出手段と、前記輝度
範囲検出手段で検出した輝度範囲に基づいて、前記第1
画素から得られる電気信号と前記第2画素から得られる
電気信号を選択して、どちらか一方の電気信号を画像情
報として出力する出力信号選択手段と、を有することを
特徴とする。
【0012】このような構成の固体撮像装置によると、
被写体の輝度を検出することによって、輝度範囲の狭い
被写体のみ撮像可能であるがその階調性の良い第1画素
の電気信号と、高輝度の階調性は低くなるが輝度範囲の
広い被写体を撮像可能な第2画素の電気信号とを、検出
した被写体の輝度範囲に応じて出力信号として選択する
ことができる。又、請求項6に記載するように、被写体
の輝度範囲が狭いと判断されたとき、前記第1画素から
得られる電気信号を画像情報として出力し、被写体の輝
度範囲が広いと判断されたとき、前記第2画素から得ら
れる電気信号を画像情報として出力することによって、
被写体全体の輝度範囲の狭い状態では階調性の豊かな高
品位の画像を、被写体全体の輝度範囲の広い状態では白
トビ又は黒ツブレの無い奥行きのある高品位の画像をそ
れぞれ撮像することができる。
【0013】請求項7に記載の固体撮像装置は、請求項
4〜請求項6のいずれかに記載の固体撮像装置におい
て、前記輝度範囲検出手段が、前記輝度情報となる電気
信号のレベルの大小を順次比較してその最大値と最小値
を検出し、前記出力信号選択手段が、前記輝度範囲検出
手段で検出した電気信号のレベルの最大値と最小値の差
に応じて、前記第1画素から得られる電気信号と前記第
2画素から得られる電気信号より画像情報として出力す
る信号を選択することを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の固体撮像装置は、入射光
量に応じた電気信号を発生する画素を複数備えた固体撮
像装置において、前記複数の画素には、前記電気信号を
線形的に変換する第1状態と、自然対数的に変換する第
2状態とに切り換え可能で、且つ前記電気信号を画像情
報として出力する第1画素と、前記電気信号を被写体の
輝度情報を表す輝度信号として出力する第2画素とが含
まれており、前記第2画素から得られる電気信号に基づ
いて、前記第1画素を前記第1状態又は前記第2状態の
いずれかを選択して、画像情報として出力することを特
徴とする。
【0015】請求項9に記載の固体撮像装置は、マトリ
クス状に配された画素に入射された光量に応じた電気信
号を発生するエリアセンサを有する固体撮像装置におい
て、前記エリアセンサが、前記電気信号を線形的に変換
する第1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切
り換え可能で、且つ前記電気信号を画像情報として出力
する第1画素と、前記電気信号を被写体の輝度情報を表
す輝度信号として出力する第2画素とを有するととも
に、前記エリアセンサ内において、前記第1画素がN行
(Nは1以上の整数)配される毎に、前記第2画素が一
行配され、前記第2画素から得られる輝度情報に基づい
て前記第1画素の動作状態を切り換えることを特徴とす
る。
【0016】このような固体撮像装置によると、請求項
10に記載するように、前記輝度情報により被写体の輝
度が暗いと判断されたとき、前記第1画素の動作状態を
第1状態にし、又、前記輝度情報により被写体の輝度が
明るいと判断されたとき、前記第1画素の動作状態を第
2状態にすることによって、被写体全体の輝度範囲が狭
くなる暗い状態では階調性の豊かな高品位の画像を、被
写体全体の輝度範囲が広くなる明るい状態では白トビ又
は黒ツブレの無い奥行きのある高品位の画像をそれぞれ
撮像することができる。
【0017】請求項11に記載の固体撮像装置は、請求
項10に記載の固体撮像装置において、前記切換手段
が、2値の電圧信号となる切換信号を発生し、該切換信
号によって、前記第1画素の動作状態が切り換えられる
ことを特徴とする。このようにすることによって、エリ
アセンサ内の前記第1画素に設けられた素子のバイアス
を変更して前記第1画素の動作状態を切り換えることが
できる。
【0018】請求項12に記載の固体撮像装置は、マト
リクス状に配された画素に入射された光量に応じた電気
信号を発生するエリアセンサを有する固体撮像装置にお
いて、前記エリアセンサが、前記電気信号を線形的に変
換する第1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに
切り換え可能で、且つ前記電気信号を画像情報として出
力する第1画素と、前記電気信号を被写体の輝度情報を
表す輝度信号として出力する第2画素とを有するととも
に、前記エリアセンサ内において、前記第1画素がN行
(Nは1以上の整数)配される毎に、前記第2画素が一
行配され、前記第2画素より出力される輝度信号より得
られる被写体の輝度情報より被写体の輝度範囲を検出す
る輝度範囲検出手段を設け、前記被写体の輝度範囲に応
じて、前記第1画素の動作状態を切り換えることを特徴
とする。
【0019】又、請求項13に記載の固体撮像装置は、
請求項8に記載の固体撮像装置において、前記第2画素
より出力される輝度信号より得られる被写体の輝度情報
より被写体の輝度範囲を検出する輝度範囲検出手段を設
け、前記被写体の輝度範囲に応じて、前記第1画素の動
作状態を切り換えることを特徴とする。
【0020】このような構成の固体撮像装置によると、
被写体の輝度を検出することによって、輝度範囲の狭い
被写体のみ撮像可能であるがその階調性の良い第1状態
と、高輝度の階調性は低くなるが輝度範囲の広い被写体
を撮像可能な第2状態とを、検出した被写体の輝度範囲
に応じて切り換えることができる。又、請求項14に記
載するように、被写体の輝度範囲が狭いと判断されたと
き、前記第1画素の動作状態を第1状態にし、被写体の
輝度範囲が広いと判断されたとき、前記第1画素の動作
状態を第2状態にすることによって、被写体全体の輝度
範囲の狭い状態では階調性の豊かな高品位の画像を、被
写体全体の輝度範囲の広い状態では白トビ又は黒ツブレ
の無い奥行きのある高品位の画像をそれぞれ撮像するこ
とができる。
【0021】請求項15に記載の固体撮像装置は、請求
項12〜請求項14のいずれかに記載の固体撮像装置に
おいて、前記輝度範囲検出手段が、前記第2画素から送
出される前記輝度情報となる輝度信号のレベルの大小を
順次比較してその最大値と最小値を検出し、この輝度信
号のレベルの最大値と最小値の差に応じて前記第1画素
の動作状態を第1状態にするか第2状態にするか判定す
る切換判定手段と、切換判定手段によって判定された結
果に応じて、前記第1画素の動作状態を切り換える切換
信号を発生する切換信号発生手段と、を有することを特
徴とする。
【0022】このような固体撮像装置において、請求項
16に記載するように、前記切換信号を2値の電圧信号
とすることによって、前記第1画素内の素子に印加する
バイアス電圧の値を変化させることによって、前記第1
画素の動作を第1状態又は第2状態に切り換えることが
できる。
【0023】請求項17に記載の固体撮像装置は、請求
項8〜請求項16のいずれかに記載の固体撮像装置にお
いて、前記第2画素は、前記電気信号を自然対数的に変
換して出力することを特徴とする。
【0024】請求項18に記載の固体撮像装置は、請求
項8〜請求項17のいずれかに記載の固体撮像装置にお
いて、前記エリアセンサ内に設けた各画素が、第1電極
に直流電圧が印加された感光素子と、第1電極と第2電
極と制御電極とを備え、第1電極及び制御電極が前記感
光素子の第2電極に接続され、前記感光素子からの出力
電流が流れ込むトランジスタと、を有し、前記トランジ
スタの第1電極と第2電極の間の電位差を変化させるこ
とによって、各画素の動作を、第1状態と第2状態とに
切り換えることができることを特徴とする。
【0025】請求項19に記載の固体撮像装置は、請求
項8〜請求項17のいずれかに記載の固体撮像装置にお
いて、前記エリアセンサ内に設けた各画素が、第1電極
に直流電圧が印加された感光素子と、第1電極と第2電
極と制御電極とを備え、第1電極が前記感光素子の第2
電極に接続され、前記感光素子からの出力電流が流れ込
むとともに、第2電極と制御電極が接続されたトランジ
スタと、を有し、前記トランジスタの第1電極と第2電
極の間の電位差を変化させることによって、各画素の動
作を、第1状態と第2状態とに切り換えることができる
ことを特徴とする。
【0026】請求項20に記載の固体撮像装置は、請求
項8〜請求項17のいずれかに記載の固体撮像装置にお
いて、前記エリアセンサ内に設けた各画素が、第1電極
に直流電圧が印加された感光素子と、第1電極と第2電
極と制御電極とを備え、制御電極に直流電圧が印加され
るともに、第1電極が前記感光素子の第2電極に接続さ
れ、前記感光素子からの出力電流が流れ込むトランジス
タと、を有し、前記トランジスタの第1電極と第2電極
の間の電位差を変化させることによって、各画素の動作
を、第1状態と第2状態とに切り換えることができるこ
とを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>第1の実施形
態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施
形態で使用する固体撮像装置の要部の構成を示すブロッ
ク図である。図2は、図1に示す固体撮像装置に設けら
れたエリアセンサの構造の1例を示すブロック図であ
る。
【0028】図1に示す固体撮像装置1は、レンズ光学
系2と、該レンズ光学系2を介して入射する光に応じて
対数変換もしくは線形変換を行った電気信号を出力する
エリアセンサ3と、エリアセンサ3より出力される電気
信号が入力されこの電気信号に基づいて被写体の輝度を
検知してエリアセンサ3を対数変換動作させるか線形変
換させるかを判定するとともに判定信号を発生する切換
判定回路4と、前記判定信号によってエリアセンサ3の
対数変換動作と線形変換動作を切り換えるための切換信
号をエリアセンサ3に送出する切換信号発生回路5と、
エリアセンサ3から送出される電気信号を演算処理する
処理部6とを有している。
【0029】尚、処理部6で処理された信号は、出力端
子91から固体撮像装置1の外部へ出力され、記憶媒体
への記録や表示装置への出力など種々の用途に供され
る。又、出力端子92からファインダー21へも与えら
れる。又、エリアセンサ3から処理部6に送出される電
気信号を、「画像データ」と呼び、エリアセンサ3から
切換判定回路4に送出される電気信号を、「輝度信号」
と呼ぶ。
【0030】このような構成の固体撮像装置に設けられ
たエリアセンサ3について、図2を参照して説明する。
同図において、Ga11〜Gamn及びGb11〜Gbmnはそ
れぞれ奇数行及び偶数行に配されることによって行列配
置(マトリクス配置)された画素を示している。7は垂
直走査回路であり、奇数行9−1、9−2、・・・、9
−n、偶数行10−1、10−2、・・・、10−nを
それぞれ順次走査していく。
【0031】8は水平走査回路であり、画素Ga11〜G
amnから出力信号線11−1、11−2、・・・、11
−mに導出された光電変換信号を最終的な信号線14に
順次導出するとともに、画素Gb11〜Gbmnから出力信
号線12−1、12−2、・・・、12−mに導出され
た光電変換信号を最終的な信号線15に順次導出する。
13は電源ラインである。又、信号線14又は信号線1
5から処理部6(図1)に接続された画像データ線18
への接続を切り換える接続切換部16が設けられる。更
に、信号線14には、切換判定回路4(図1)に接続さ
れた輝度信号線17が接続される。
【0032】各画素に対し、上記奇数行9−1、9−
2、・・・、9−n、偶数行10−1、10−2、・・
・、10−n、出力信号線11−1、11−2、・・
・、11−m、出力信号線12−1、12−2、・・
・、12−m、電源ライン13だけでなく、他のライン
(例えば、クロックラインやバイアス供給ライン等)も
接続されるが、図2ではこれらについて省略している。
又、画素Ga11〜Gamnは、それぞれ入射光に対して対
数変換した電気信号を出力し、画素Gb11〜Gbmnは、
それぞれ入射光に対して線形変換した電気信号を出力す
る。尚、画素Ga11〜Gamnは、例えば、本出願人が特
開平3−192764号公報において提供した構成の画
素を用いることによって実現できる。
【0033】出力信号線11−1、11−2、・・・、
11−mごとにNチャネルのMOSトランジスタQa
1、Qa2、・・・、Qamが、又、出力信号線12−
1、12−2、・・・、12−mごとにNチャネルのM
OSトランジスタQb1、Qb2、・・・、Qbmが、
図示の如く1つずつ設けられている。トランジスタQa
1、Qa2、・・・、Qamのドレインは、それぞれ出
力信号線11−1、11−2、・・・、11−mに接続
され、ソースは最終的な信号線14に接続され、ゲート
は水平走査回路8に接続されている。
【0034】又、トランジスタQb1、Qb2、・・
・、Qbmのドレインは、それぞれ出力信号線12−
1、12−2、・・・、12−mに接続され、ソースは
最終的な信号線15に接続され、ゲートは水平走査回路
8に接続されている。ここで、トランジスタQa1〜Q
am及びトランジスタQb1〜Qbmは列の選択を行う
ものである。
【0035】このような構成のエリアセンサ3は、画素
Ga11〜Gamnを奇数行9−1〜9−nを介して垂直走
査回路7で走査するとともに、水平走査回路8でトラン
ジスタQa1〜Qamを順次ONにして、出力信号線1
1−1〜11−mに導出される対数変換された電気信号
を信号線14に導出する。又、画素Gb11〜Gbmnを偶
数行10−1〜10−nを介して垂直走査回路7で走査
するとともに、水平走査回路8でトランジスタQb1〜
Qbmを順次ONにして、出力信号線12−1〜12−
mに導出される線形変換された電気信号を信号線15に
導出する。
【0036】又、各画素からの信号読み出しは電荷結合
素子(CCD)を用いて行うようにしてもかまわない。
この場合、各画素にポテンシャルレベルを可変としたポ
テンシャルの障壁を設けることにより、CCDへの電荷
読み出しを行えばよい。
【0037】この画素Ga11〜Gamnから出力される電
気信号が信号線14を介して輝度信号線17に導出され
るとともに、切換判定回路4(図1)に送出される。信
号線14と信号線15に導出された電気信号のうち一方
の電気信号が、接続切換部16によって画像データ線1
8を介して画像データとして処理部6(図1)に送出さ
れる。
【0038】上記した図2のようなエリアセンサ3を用
いたときの固体撮像装置1の動作について、図1及び図
3を参照して以下に説明する。但し、図3では処理部6
を図示省略している。図1に示す固体撮像装置1は、エ
リアセンサ3が画素Ga11〜Gamnの電気信号、画素G
b11〜Gbmnの電気信号のいずれを画像データとして出
力するかの切換点を、切換判定回路4が検知する被写体
の輝度で例えば略700[cd/m2]に設定してい
る。この700[cd/m2]という値にする理由を以
下に説明する。
【0039】まず、対数変換された電気信号を用いると
きは、高輝度の階調性が乏しくなるが、幅広い輝度範囲
の被写体を撮像可能である。そのため、被写体が明るい
ときに有効で特に直射日光が被写体に当たっているか、
又は直射日光が被写体の背景に存在する場合に用いる
と、影になっている部分の描写も十分に行われるので、
奥行きのある高品位の画像を撮像することが可能であ
る。このような被写体の明るいときの輝度は、略100
0[cd/m2]である。
【0040】次に、線形変換動作された電気信号を用い
るときは、幅広い輝度範囲の被写体の撮像が不可能とな
るが、画像全体の階調性が豊かである。そのため、被写
体が暗いときに有効で特に被写体が日陰に存在するか、
又は曇天に被写体を撮像する場合に用いると、階調性豊
かな高品位の画像を撮像することが可能である。このよ
うな被写体の暗いときの輝度は、略500[cd/
2]である。
【0041】よって、直射日光が入る明るいときには対
数変換された画素Ga11〜Gamnからの電気信号を画像
データとし、又、直射日光が入らない暗いときには線形
変換された画素Gb11〜Gbmnからの電気信号を画像デ
ータとするために、その切換点を被写体の輝度が700
[cd/m2]の点に設定するのが好ましいといえる。
【0042】(A)明るい状況で被写体を撮像するとき 図3(a)のように、直射日光を受けた被写体50を撮
像するとき、まず、エリアセンサ3の画素Ga11〜Ga
mn(図2)より信号線14(図2)及び輝度信号線17
(図2)を介して輝度信号が切換判定回路4に送出され
る。そして、画素Ga11〜Gamnから出力される輝度信
号のうち700[cd/m2]以上の輝度を表す輝度信
号の量が所定値以上となり、この切換判定回路4によ
り、画素Ga11〜Gamnで対数変換された電気信号を画
像データとすべきであると判定される。
【0043】この判定信号を受けた切換信号発生回路5
は、接続切換部16(図2)が信号線14と画像データ
線18(図2)とを接続させるための切換信号を発生す
る。次に、この切換信号により、接続切換部16が信号
線14と画像データ線18とを接続し、画素Ga11〜G
amnの対数変換された電気信号が画像データとして、信
号線14及び画像データ線18を介して処理部6に送出
される。
【0044】(B)暗い状況で被写体を撮像するとき 図3(b)のように、曇天などのときに直射日光が遮ら
れた被写体50を撮像するとき、まず、エリアセンサ3
の画素Ga11〜Gamnより信号線14及び輝度信号線1
7を介して輝度信号が切換判定回路4に送出される。そ
して、画素Ga11〜Gamnから出力される輝度信号のう
ち700[cd/m2]以上の輝度を表す輝度信号の量
が所定値未満となり、この切換判定回路4により、画素
Gb11〜Gbmn(図2)で線形変換された電気信号を画
像データとすべきであると判定される。
【0045】この判定信号を受けた切換信号発生回路5
は、接続切換部16が信号線15(図2)と画像データ
線18とを接続させるための切換信号を発生する。次
に、この切換信号により、接続切換部16が信号線15
と画像データ線18とを接続し、画素Gb11〜Gbmnの
線形変換された電気信号が画像データとして、信号線1
5及び画像データ線18を介して処理部6に送出され
る。
【0046】このように、エリアセンサ3の画素Ga11
〜Gamnから出力される対数変換された電気信号を輝度
信号として切換判定回路4で被写体の輝度を判定する。
そして、この判定結果に基づいて切換信号発生回路5よ
り切換信号をエリアセンサ3に送出し、接続切換部16
による信号線の接続の切り換えが行われる。よって、被
写体の輝度に応じて、対数変換されたGa11〜Gamnの
電気信号、線形変換されたGb11〜Gbmnの電気信号の
どちらか一方が、画像データとして選択されて出力され
る。
【0047】尚、本実施形態では、対数変換された電気
信号を輝度信号としているが、線形変換された電気信号
を輝度信号として、この輝度信号のうち信号レベルの飽
和した輝度信号の数量を検知することで切換判定を行う
ようにしても良い。即ち、線形変換して得られた輝度信
号において飽和したデータが所定値より多い場合、この
輝度信号を送出する画素において、白トビ又は黒ツブレ
が多く発生しているものと考えられるので、被写体の輝
度が大きいと判定することができる。
【0048】<第2の実施形態>第2の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。尚、本実施形態で使用す
る固体撮像装置は、第1の実施形態と同様、図1に示す
固体撮像装置と同一のブロック構成をした固体撮像装置
である。又、本実施形態において、切換判定回路4は、
第1の実施形態のように、エリアセンサ3からの輝度信
号より被写体の輝度のみを検知するのではなく、被写体
の輝度範囲が検知される。その他のブロックについて
は、第1の実施形態と同様の動作を行う。
【0049】まず、被写体の輝度範囲の検知方法につい
て説明する。切換判定回路4で、エリアセンサ3の画素
Ga11〜Gamn(図2)から送出される輝度信号の信号
レベルの大小を比較して、最小及び最大となる輝度信号
の信号レベルを検出する。そして、この最大及び最小と
なる輝度信号の信号レベルの差より撮像している被写体
の輝度範囲を検知する。
【0050】次に、このような固体撮像装置1の動作に
ついて、図1及び図3を参照して以下に説明する。図1
に示す固体撮像装置1は、エリアセンサ3が画素Ga11
〜Gamnの電気信号、画素Gb11〜Gbmnの電気信号の
いずれを画像データとして出力するかの切換点を、被写
体の輝度範囲が例えば2.5桁となるような点に設定す
る。
【0051】ところで、まず、エリアセンサ3から対数
変換された画素Ga11〜Gamnの電気信号を画像データ
として出力させるときは、高輝度の階調性が乏しくなる
が、幅広い輝度範囲の被写体の撮像が可能である。その
ため、被写体が明るくその輝度範囲が3〜4桁程度と広
いときに有効で、特に直射日光が被写体に当たっている
か、又は直射日光が被写体の背景に存在する場合に用い
ると、影になっている部分の描写も十分に行われるの
で、奥行きのある高品位の画像を撮像することが可能で
ある。
【0052】次に、エリアセンサ3から線形変換された
画素Gb11〜Gbmn(図2)の電気信号を画像データと
して出力させるときは、幅広い輝度範囲の被写体の撮像
が不可能となるが、画像全体の階調性が豊かである。そ
のため、被写体が暗くその輝度範囲が2桁程度と狭いと
きに有効で、特に被写体が日陰に存在するか、又は曇天
に被写体を撮像する場合に用いると、階調性豊かな高品
位の画像を撮像することが可能である。
【0053】(A)明るい状況で被写体を撮像するとき 図3(a)のように、直射日光を受けた被写体50を撮
像するとき、まず、エリアセンサ3の画素Ga11〜Ga
mnより信号線14(図2)及び輝度信号線17(図2)
を介して輝度信号が切換判定回路4に送出される。切換
判定回路4では、画素Ga11〜Gamnから出力される輝
度信号の信号レベルの大小を順次比較して、その最大値
と最小値を検知する。更に、このようにして検知した信
号レベルの最大値と最小値の差が基準値より大きいとき
(被写体の輝度範囲が2.5桁以上あるとき)、被写体
の輝度範囲が広いものと判定する。よって、切換判定回
路4により、画素Ga11〜Gamnで対数変換された電気
信号を画像データとすべきであると判定される。
【0054】この判定信号を受けた切換信号発生回路5
は、接続切換部16(図2)が信号線14と画像データ
線18(図2)とを接続させるための切換信号を発生す
る。次に、この切換信号により、接続切換部16が信号
線14と画像データ線18とを接続し、画素Ga11〜G
amnの対数変換された電気信号が画像データとして、信
号線14及び画像データ線18を介して処理部6に送出
される。
【0055】(B)暗い状況で被写体を撮像するとき 図3(b)のように、曇天などのときに直射日光が遮ら
れた被写体50を撮像するとき、まず、エリアセンサ3
の画素Ga11〜Gamnより信号線14及び輝度信号線1
7を介して輝度信号が切換判定回路4に送出される。切
換判定回路4では、画素Ga11〜Gamnから出力される
輝度信号の信号レベルの大小を順次比較して、その最大
値と最小値を検知する。更に、このようにして検知した
信号レベルの最大値と最小値の差が基準値より小さいと
き(例えば、被写体の輝度範囲が2.5桁より狭いと
き)、被写体の輝度範囲が狭いものと判定する。よっ
て、切換判定回路4により、画素Gb11〜Gbmnで線形
変換された電気信号を画像データとすべきであると判定
される。
【0056】この判定信号を受けた切換信号発生回路5
は、接続切換部16が信号線15(図2)と画像データ
線18とを接続させるための切換信号を発生する。次
に、この切換信号により、接続切換部16が信号線15
と画像データ線18とを接続し、画素Gb11〜Gbmnの
線形変換された電気信号が画像データとして、信号線1
5及び画像データ線18を介して処理部6に送出され
る。
【0057】このように、エリアセンサ3の画素Ga11
〜Gamnから出力される対数変換された電気信号が輝度
信号として送出され、切換判定回路4で被写体の輝度範
囲を判定する。そして、この判定結果に基づいて切換信
号発生回路5より切換信号をエリアセンサ3に送出し、
接続切換部16による信号線の接続の切り換えが行われ
る。よって、被写体の輝度範囲に応じて、対数変換され
たGa11〜Gamnの電気信号、線形変換されたGb11〜
Gbmnの電気信号のどちらか一方が、画像データとして
選択されて出力される。
【0058】尚、本実施形態では、対数変換された電気
信号を輝度信号とし、この輝度信号に基づいて、被写体
の輝度範囲を求めているが、線形変換された電気信号を
輝度信号として輝度範囲を求めて、切換判定を行うよう
にしても良い。この場合は、例えば、積分時間を変えて
複数回輝度信号を取り込み、各輝度信号の比較を行って
輝度範囲を求めるようにしても良い。
【0059】<第3の実施形態>第3の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。本実施形態で使用する固
体撮像装置は、第1、第2の実施形態と同様、図1のブ
ロック図で表される固体撮像装置である。尚、図4は、
本実施形態の固体撮像装置に設けられたエリアセンサの
構造の1例を示すブロック図である。図5は、図4に示
すエリアセンサ内の画素の構成の1例を示す回路図であ
る。尚、図4において、図2と同様の目的で使用する素
子及び信号線については、同様の符号を付して、その詳
細な説明は省略する。
【0060】本実施形態の固体撮像装置に設けられたエ
リアセンサ3について、図4を参照して説明する。同図
において、Gc11〜Gcmn+1及びGd11〜Gdmnはそれ
ぞれ奇数行及び偶数行に配されることによって行列配置
(マトリクス配置)された画素を示している。7は垂直
走査回路であり、奇数行9−1、9−2、・・・、9−
n+1、偶数行10−1、10−2、・・・、10−n
をそれぞれ順次走査していく。尚、画素Gd11〜Gdmn
は、入射された光量に対して自然体数的に変換した電気
信号を出力する画素で、第1、第2実施形態の画素Ga
11〜Gamnと同様の画素とする。又、画素Gc11〜Gc
mn+1の出力する電気信号を「画像データ」と呼び、画素
Gd11〜Gdmnの出力する電気信号を「輝度信号」と呼
ぶ。
【0061】8は水平走査回路であり、画素Gc11〜G
cmn+1から出力信号線11−1、11−2、・・・、1
1−mに導出された光電変換信号を処理部6(図1)に
接続された画像データ線18に順次導出する。又、画素
Gd11〜Gdmnから出力信号線12−1、12−2、・
・・、12−mに導出された光電変換信号を切換判定回
路4(図1)に接続された輝度信号線17に順次導出す
る。13は電源ラインである。
【0062】各画素に対し、上記奇数行9−1、9−
2、・・・、9−n+1、偶数行10−1、10−2、
・・・、10−n、出力信号線11−1、11−2、・
・・、11−m、出力信号線12−1、12−2、・・
・、12−m、電源ライン13だけでなく、他のライン
(例えば、クロックラインやバイアス供給ライン等)も
接続されるが、図4ではこれらについて省略している。
【0063】出力信号線11−1、11−2、・・・、
11−mごとにNチャネルのMOSトランジスタQa
1、Qa2、・・・、Qamが、又、出力信号線12−
1、12−2、・・・、12−mごとにNチャネルのM
OSトランジスタQb1、Qb2、・・・、Qbmが、
図示の如く1つずつ設けられている。トランジスタQa
1、Qa2、・・・、Qamのドレインは、それぞれ出
力信号線11−1、11−2、・・・、11−mに接続
され、ソースは画像データ線18に接続され、ゲートは
水平走査回路8に接続されている。
【0064】又、トランジスタQb1、Qb2、・・
・、Qbmのドレインは、それぞれ出力信号線12−
1、12−2、・・・、12−mに接続され、ソースは
輝度信号線17に接続され、ゲートは水平走査回路8に
接続されている。ここで、トランジスタQa1〜Qam
及びトランジスタQb1〜Qbmは列の選択を行うもの
である。
【0065】このような構成のエリアセンサ3は、画素
Gc11〜Gcmn+1を奇数行9−1〜9−n+1を介して
垂直走査回路7で走査するとともに、水平走査回路8で
トランジスタQa1〜Qamを順次ONにして、出力信
号線11−1〜11−mに導出される電気信号が画像デ
ータ線18に導出され、画像データとして処理部6(図
1)に送出される。
【0066】このとき、同時に、画素Gd11〜Gdmnを
偶数行10−1〜10−nを介して垂直走査回路7で走
査するとともに、水平走査回路8でトランジスタQb1
〜Qbmを順次ONにして、出力信号線12−1〜12
−mに導出される電気信号が輝度信号線17に導出さ
れ、輝度信号として切換判定回路4(図1)に送出され
る。このように画素Gc11〜Gcmn+1からの画像データ
が処理部6に送出されるとともに、画素Gd11〜Gdmn
からの輝度信号が切換判定回路4に送出される。
【0067】更に、このようなエリアセンサ3内の画素
Gc11〜Gcmn+1の構成について、図5を参照して説明
する。図5において、pnフォトダイオードPDが感光
部(光電変換部)を形成している。そのフォトダイオー
ドPDのアノードは第1MOSトランジスタT1のドレ
インとゲート、第2MOSトランジスタT2のゲート、
及び第3MOSトランジスタT3のドレインに接続され
ている。トランジスタT2のソースは行選択用の第4M
OSトランジスタT4のドレインに接続されている。ト
ランジスタT4のソースは出力信号線11(この出力信
号線11は図4の11−1、11−2、・・・、11−
mに対応する)へ接続されている。尚、トランジスタT
1,T2,T3,T4は、いずれもNチャネルのMOS
トランジスタでバックゲートが接地されている。
【0068】又、フォトダイオードPDのカソードには
直流電圧VPDが印加されるようになっている。一方、ト
ランジスタT1のソースには信号φVPSが印加され、ト
ランジスタT2のソースにはキャパシタCの一端が接続
される。キャパシタCの他端には信号φVPSが与えられ
る。トランジスタT3のソースには直流電圧VRBが印加
されるとともに、そのゲートには信号φVRSが入力され
る。トランジスタT2のドレインには信号φDが入力さ
れる。又、トランジスタT4のゲートには信号φVが入
力される。尚、本実施形態において、信号φVPSは、2
値的に変化するものとし、トランジスタT1,T2をサ
ブスレッショルド領域で動作させるための電圧をローレ
ベルとし、直流電圧VPDと略等しい電圧をハイレベルと
する。
【0069】このような構成の画素において、信号φV
PSの電圧値を切り換えてトランジスタT1のバイアスを
変えることにより、出力信号線11に導出される出力信
号をフォトダイオードPDが入射光に応じて出力する電
気信号(以下、「光電流」という。)に対して自然対数
的に変換させる場合と、線形的に変換させる場合とを実
現することができる。以下、これらの各場合について簡
単に説明する。
【0070】(1) 光電流を自然対数的に変換して出
力する場合。 まず、信号φVPSをローレベルとし、トランジスタT
1,T2がサブスレッショルド領域で動作するようにバ
イアスされているときの動作について、説明する。この
とき、トランジスタT3のゲートに与えられる信号φV
RSがローレベルになっているので、トランジスタT3は
OFFとなり、実質的に存在しないことと等価になる。
又、トランジスタT2に与えられる信号φDはハイレベ
ル(直流電圧VPDと同じ又は直流電圧VPDに近い電位)
とする。
【0071】図5の回路において、フォトダイオードP
Dに光が入射すると光電流が発生し、トランジスタのサ
ブスレッショルド特性により、前記光電流を自然対数的
に変換した値の電圧がトランジスタT1,T2のゲート
に発生する。この電圧により、トランジスタT2に電流
が流れ、キャパシタCには前記光電流の積分値を自然対
数的に変換した値と同等の電荷が蓄積される。つまり、
キャパシタCとトランジスタT2のソースとの接続ノー
ドaに、前記光電流の積分値を自然対数的に変換した値
に比例した電圧が生じることになる。ただし、このと
き、トランジスタT4はOFFの状態であるとする。
【0072】次に、トランジスタT4のゲートにパルス
信号φVを与えて、トランジスタT4をONにすると、
キャパシタCに蓄積された電荷が、出力電流として出力
信号線11に導出される。この出力信号線11に導出さ
れる電流は前記光電流の積分値を自然対数的に変換した
値となる。このようにして入射光量の対数値に比例した
信号(出力電流)を読み出すことができる。信号を読み
出した後、トランジスタT4をOFFとするとともに信
号φDをローレベル(信号φVPSよりも低い電位)にし
てトランジスタT2を通して信号φDの線路へキャパシ
タCに蓄積された電荷を放電することによって、キャパ
シタC及び接続ノードaの電位が初期化される。このよ
うな動作を所定の時間間隔で繰り返すことにより、刻々
と変化する被写体像を広いダイナミックレンジで連続的
に撮像することができる。尚、このように入射光量を自
然対数的に変換する場合、信号φVRSは、常にローレベ
ルのままであり、トランジスタT3はOFF状態となっ
ている。
【0073】(2) 光電流を線形的に変換して出力す
る場合。 次に、信号φVPSをハイレベルとしたときの動作につい
て説明する。このとき、トランジスタT1のソース側の
ポテンシャルが高くなる。よって、トランジスタT1は
実質的にOFF状態となり、トランジスタT1のソース
・ドレイン間に電流が流れない。又、トランジスタT3
のゲートに与える信号φVRSをローレベルに保ち、トラ
ンジスタT3をOFFにしておく。
【0074】そして、まず、トランジスタT4をOFF
するとともに信号φDをローレベル(信号φVPSよりも
低い電位)にするとキャパシタCの電荷がトランジスタ
T2を通して信号φDの線路へ放電され、それによって
キャパシタCをリセットして、接続ノードaの電位を例
えば直流電圧VPDより低い電位に初期化する。この電位
はキャパシタCによって保持される。その後、φDをハ
イレベル(直流電圧VPDと同じ又は直流電圧VPDに近い
電位)に戻す。このような状態において、フォトダイオ
ードPDに光が入射すると光電流が発生する。このと
き、トランジスタT1のバックゲートとゲートとの間や
フォトダイオードPDの接合容量などでキャパシタを構
成するので、光電流による電荷が主としてトランジスタ
T1,T2のゲートに蓄積される。よって、トランジス
タT1,T2のゲート電圧が前記光電流を積分した値に
比例した値になる。
【0075】今、接続ノードaの電位が前記初期化によ
り直流電圧VPDより低くなっているので、トランジスタ
T2はONし、トランジスタT2のゲート電圧に応じた
ドレイン電流がトランジスタT2を流れ、トランジスタ
T2のゲート電圧に比例した量の電荷がキャパシタCに
蓄積される。よって、接続ノードaの電位が前記光電流
を積分した値に比例した値になる。次に、トランジスタ
T4のゲートにパルス信号φVを与えて、トランジスタ
T4をONにすると、キャパシタCに蓄積された電荷
が、出力電流として出力信号線11に導出される。この
出力電流は前記光電流の積分値を線形的に変換した値と
なる。
【0076】このようにして入射光量に比例した信号
(出力電流)を読み出すことができる。又、この後、ト
ランジスタT4をOFFとするとともに信号φDをロー
レベルにしてトランジスタT2を通して信号φDの線路
へ放電することによって、キャパシタC及び接続ノード
aの電位が初期化される。しかる後、トランジスタT3
のゲートにハイレベルの信号φVRSを与えることで、ト
ランジスタT3をONにして、フォトダイオードPD、
トランジスタT1のドレイン電圧及びトランジスタT
1,T2のゲート電圧を初期化させる。このような動作
を所定の時間間隔で繰り返すことにより、刻々と変化す
る被写体像をS/N比の良好な状態で連続的に撮像する
ことができる。
【0077】このように、図5に示す画素は、簡単な電
位操作により同一の画素で光電変換出力特性を切り換え
ることが可能になる。尚、信号を対数変換して出力する
状態から線形変換して出力する状態に切り換える際に
は、まずφVPSの電位調整により出力の切り換えを行っ
てから、トランジスタT3によるトランジスタT1など
のリセットを行うことが好ましい。一方、信号を線形変
換して出力する状態から対数変換して出力する状態に切
り換える際には、トランジスタT3によるトランジスタ
T1などのリセットは特に必要ない。これは、トランジ
スタT1が完全なOFF状態ではないことに起因してト
ランジスタT1に蓄積されたキャリアは逆極性のキャリ
アによってうち消されるためである。
【0078】又、エリアセンサ3の構成の別の例につい
て、図6を参照して説明する。同図において、Gc11〜
Gcmn+1及びGd11〜Gdmnはそれぞれ奇数行及び偶数
行に配されることによって行列配置(マトリクス配置)
された画素を示している。7は垂直走査回路であり、奇
数行9−1、9−2、・・・、9−n+1、偶数行10
−1、10−2、・・・、10−nをそれぞれ順次走査
していく。
【0079】8は水平走査回路であり、画素Gc11〜G
cmn+1から出力信号線11−1、11−2、・・・、1
1−mに導出された光電変換信号を画像データ線18に
順次導出するとともに、画素Gd11〜Gdmnから出力信
号線12−1、12−2、・・・、12−mに導出され
た光電変換信号を切換判定回路4(図1)に接続された
輝度信号線17に順次導出する。13は電源ラインであ
る。
【0080】各画素に対し、上記奇数行9−1、9−
2、・・・、9−n+1、偶数行10−1、10−2、
・・・、10−n、出力信号線11−1、11−2、・
・・、11−m、出力信号線12−1、12−2、・・
・、12−m、電源ライン13だけでなく、他のライン
(例えば、クロックラインやバイアス供給ライン等)も
接続されるが、図6ではこれらについて省略している。
【0081】出力信号線11−1、11−2、・・・、
11−mごとにNチャネルのMOSトランジスタQa
1、Qa2、・・・、Qam及びNチャネルのMOSト
ランジスタQc1、Qc2、・・・、Qcmが、図示の
如く1組ずつ設けられている。又、出力信号線12−
1、12−2、・・・、12−mごとにNチャネルのM
OSトランジスタQb1、Qb2、・・・、Qbmが、
図示のごとく設けられる。
【0082】トランジスタQa1、Qa2、・・・、Q
amのドレインは、それぞれ出力信号線11−1、11
−2、・・・、11−mに接続され、ソースは画像デー
タ線18に接続され、ゲートは水平走査回路8に接続さ
れている。又、トランジスタQb1、Qb2、・・・、
Qbmのドレインは、それぞれ出力信号線12−1、1
2−2、・・・、12−mに接続され、ソースは輝度信
号線17に接続され、ゲートは水平走査回路8に接続さ
れている。一方、トランジスタQc1、Qc2、・・
・、Qcmのゲートは直流電圧線19に接続され、ドレ
インはそれぞれ出力信号線11−1、11−2、・・
・、11−mに接続され、ソースは直流電圧VPS’のラ
イン20に接続されている。
【0083】尚、後述するように、各画素内には、それ
らの画素で発生した光電荷に基づく信号を出力するNチ
ャネルの第5MOSトランジスタT5が設けられてい
る。トランジスタT5とトランジスタQ1(このトラン
ジスタQ1は、図6のトランジスタQc1〜Qcmに対
応する。)との接続関係は図7(a)のようになる。こ
こで、トランジスタQ1のソースに接続される直流電圧
VPS’と、トランジスタT5のドレインに接続される直
流電圧VPD’との関係はVPD’>VPS’であり、直流電
圧VPS’は例えばグランド電圧(接地)である。この回
路構成は上段のトランジスタT5のゲートに信号が入力
され、下段のトランジスタQ1のゲートには直流電圧D
Cが常時印加される。このため下段のトランジスタQ1
は抵抗又は定電流源と等価であり、図7(a)の回路は
ソースフォロワ型の増幅回路となっている。この場合、
トランジスタT5から増幅出力されるのは電流であると
考えてよい。
【0084】トランジスタQ2(このトランジスタQ2
は、図6のトランジスタQa1〜Qamに対応する。)
は水平走査回路8によって制御され、スイッチ素子とし
て動作する。尚、後述するように図8の画素内にはスイ
ッチ用のNチャネルの第4MOSトランジスタT4も設
けられている。このトランジスタT4も含めて表わす
と、図7(a)の回路は正確には図7(b)のようにな
る。即ち、トランジスタT4がトランジスタQ1とトラ
ンジスタT5との間に挿入されている。ここで、トラン
ジスタT4は行の選択を行うものであり、トランジスタ
Q2は列の選択を行うものである。
【0085】図7のように構成することにより信号のゲ
インを大きく出力することができる。従って、画素がダ
イナミックレンジ拡大のために感光素子から発生する光
電流を自然対数的に変換しているような場合は、そのま
までは出力信号が小さいが、本増幅回路により充分大き
な信号に増幅されるため、後続の信号処理回路(図示せ
ず)での処理が容易になる。また、増幅回路の負荷抵抗
部分を構成するトランジスタQ1を画素内に設けずに、
列方向に配置された複数の画素が接続される出力信号線
11−1、11−2、・・・、11−mごとに設けるこ
とにより、負荷抵抗又は定電流源の数を低減でき、半導
体チップ上で増幅回路が占める面積を少なくできる。
又、このような負荷抵抗部分を構成するトランジスタ
を、信号線12−1、12−2、・・・、12−m毎に
設け、画素Gd11〜Gdmnの出力側のトランジスタとと
もにソースフォロワ型の増幅回路を形成するような構成
にしても構わない。
【0086】図6に示した構成のエリアセンサ3の各画
素の一例について、図8を参照して説明する。尚、図5
に示す画素と同様の目的で使用される素子及び信号線な
どは、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略す
る。
【0087】図8に示す画素は、図5に示す画素に、接
続ノードaにゲートが接続され接続ノードaにかかる電
圧に応じた電流増幅を行う第5MOSトランジスタT5
と、このトランジスタT5のソースにドレインが接続さ
れた行選択用の第4MOSトランジスタT4と、接続ノ
ードaにドレインが接続されキャパシタC及び接続ノー
ドaの電位の初期化を行う第6MOSトランジスタT6
とが付加された構成となる。トランジスタT4のソース
は出力信号線11(この出力信号線11は図6の11−
1、11−2、・・・、11−mに対応する)へ接続さ
れている。尚、トランジスタT4〜T6も、トランジス
タT1〜T3と同様に、NチャネルのMOSトランジス
タでバックゲートが接地されている。
【0088】又、トランジスタT2,T5のドレインに
は直流電圧VPDが印加され、トランジスタT4のゲート
には信号φVが入力される。又、トランジスタT6のソ
ースには直流電圧VRB2が印加されるとともに、そのゲ
ートには信号φVRS2が入力される。尚、本実施形態に
おいて、トランジスタT1〜T3及びキャパシタCは、
図5に示す画素内の各素子と同様の動作を行い、信号φ
VPSの電圧値を切り換えてトランジスタT1のバイアス
を変えることにより、出力信号線11に導出される出力
信号を光電流に対して自然対数的に変換させる場合と、
線形的に変換させる場合とを実現することができる。以
下これらの各場合における動作を説明する。
【0089】(1) 光電流を自然対数的に変換して出
力する場合。 まず、信号φVPSをローレベルとし、トランジスタT
1,T2がサブスレッショルド領域で動作するようにバ
イアスされているときの動作について、説明する。この
とき、トランジスタT3のゲートには、図5の画素と同
様にローレベルの信号φVRSが与えられるので、トラン
ジスタT3はOFFとなり、実質的に存在しないことと
等価になる。
【0090】フォトダイオードPDに光が入射すると光
電流が発生し、トランジスタのサブスレッショルド特性
により、前記光電流を自然対数的に変換した値の電圧が
トランジスタT1,T2のゲートに発生する。この電圧
により、トランジスタT2に電流が流れ、キャパシタC
には前記光電流の積分値を自然対数的に変換した値と同
等の電荷が蓄積される。つまり、キャパシタCとトラン
ジスタT2のソースとの接続ノードaに、前記光電流の
積分値を自然対数的に変換した値に比例した電圧が生じ
ることになる。ただし、このとき、トランジスタT4,
T6はOFF状態である。
【0091】次に、トランジスタT4のゲートにパルス
信号を与えて、トランジスタT4をONにすると、トラ
ンジスタT5のゲートにかかる電圧に比例した電流がト
ランジスタT4,T5を通って出力信号線11に導出さ
れる。今、トランジスタT5のゲートにかかる電圧は、
接続ノードaにかかる電圧であるので、出力信号線11
に導出される電流は前記光電流の積分値を自然対数的に
変換した値となる。
【0092】このようにして入射光量の対数値に比例し
た信号(出力電流)を読み出すことができる。信号読み
出し後はトランジスタT4をOFFにするとともに、ト
ランジスタT6のゲートにハイレベルの信号φVRS2を
与えることでトランジスタT6をONとして、キャパシ
タC及び接続ノードaの電位を初期化させることができ
る。尚、このように入射光量に対してその出力電流を自
然対数的に変換する場合、信号φVRSは、常にローレベ
ルのままである。
【0093】(2) 光電流を線形的に変換して出力す
る場合。 次に、信号φVPSをハイレベルとしたときの動作につい
て説明する。このとき、トランジスタT3のゲートにロ
ーレベルの信号φVRSを与えて、トランジスタT3はO
FFとする。そして、まず、トランジスタT6のゲート
にハイレベルの信号φVRS2を与えて該トランジスタT
6をONすることによりキャパシタCをリセットすると
ともに、接続ノードaの電位を直流電圧VPDより低い電
位VRB2に初期化する。この電位はキャパシタCによっ
て保持される。その後、信号φVRS2をローレベルとし
て、トランジスタT6をOFFとする。このような状態
において、フォトダイオードPDに光が入射すると光電
流が発生する。このとき、トランジスタT1のバックゲ
ートとゲートとの間やフォトダイオードPDの接合容量
でキャパシタを構成するので、光電流による電荷がトラ
ンジスタT1のゲート及びドレインに蓄積される。よっ
て、トランジスタT1,T2のゲート電圧が前記光電流
を積分した値に比例した値になる。
【0094】今、接続ノードaの電位が直流電圧VPDよ
り低いので、トランジスタT2はONし、トランジスタ
T2のゲート電圧に応じたドレイン電流がトランジスタ
T2を流れ、トランジスタT2のゲート電圧に比例した
量の電荷がキャパシタCに蓄積される。よって、接続ノ
ードaの電位が前記光電流を積分した値に比例した値に
なる。次に、トランジスタT4のゲートにパルス信号φ
Vを与えて、トランジスタT4をONにすると、トラン
ジスタT5のゲートにかかる電圧に比例した電流がトラ
ンジスタT4,T5を通って出力信号線11に導出され
る。トランジスタT5のゲートにかかる電圧は、接続ノ
ードaの電圧であるので、出力信号線11に導出される
電流は前記光電流の積分値を線形的に変換した値とな
る。
【0095】このようにして入射光量に比例した信号
(出力電流)を読み出すことができる。信号読み出し後
は、まず、トランジスタT4をOFFにするとともに、
トランジスタT3のゲートにハイレベルの信号φVRSを
与えることで、トランジスタT3をONとして、フォト
ダイオードPD、トランジスタT1のドレイン電圧、及
びトランジスタT1,T2のゲート電圧を初期化させ
る。次に、トランジスタT6のゲートにハイレベルの信
号φVRS2を与えることでトランジスタT6をONとし
て、キャパシタC及び接続ノードaの電位を初期化させ
る。
【0096】又、各画素からの信号読み出しは電荷結合
素子(CCD)を用いて行うようにしてもかまわない。
この場合、図5又は図8のトランジスタT4に相当する
ポテンシャルレベルを可変としたポテンシャルの障壁を
設けることにより、CCDへの電荷読み出しを行えばよ
い。
【0097】上記した図5のような画素を設けた図4の
ような構成のエリアセンサ又は図8のような画素を設け
た図6のような構成のエリアセンサをエリアセンサ3に
用いたときの固体撮像装置1の動作について、図1及び
図3を参照して以下に説明する。図1に示す固体撮像装
置1は、エリアセンサ3の画素Gc11〜Gcmn+1が対数
変換動作を行うか線形変換動作を行うかの切換点を、第
1の実施形態と同様に、切換判定回路4が検知する被写
体の輝度で略700[cd/m2]に設定している。
【0098】(A)明るい状況で被写体を撮像するとき 図3(a)のように、直射日光を受けた被写体50を撮
像するとき、まず、エリアセンサ3の画素Gd11〜Gd
mn(図4又は図6)より輝度信号線17(図4又は図
6)を介して輝度信号が切換判定回路4に送出される。
そして、画素Gd11〜Gdmnから出力される輝度信号の
うち700[cd/m2]以上の輝度を表す輝度信号の
量が所定値以上となり、この切換判定回路4により画素
Gc11〜Gcmn+1(図4又は図6)を対数変換動作させ
るべきであると判定される。この判定信号を受けた切換
信号発生回路5は、φVPS(図5又は図8)をローレベ
ルとする切換信号を発生する。
【0099】次に、この切換信号により、画素Gc11〜
Gcmn+1のトランジスタT1(図5又は図8)のソース
及びキャパシタC(図5又は図8)にかかる電圧がロー
レベルとなって、上記したように、トランジスタT1,
T2(図5又は図8)がサブスレッショルド領域で動作
するようにバイアスされる。このように対数変換動作で
動作するようにバイアスされた画素Gc11〜Gcmn+1に
よって、対数変換された電気信号が処理回路6に画像デ
ータとして、画像データ線18(図4又は図6)を介し
て送出される。
【0100】(B)暗い状況で被写体を撮像するとき 図3(b)のように、曇天などのときに直射日光が遮ら
れた被写体50を撮像するとき、まず、エリアセンサ3
の画素Gd11〜Gdmnより輝度信号線17を介して輝度
信号が切換判定回路4に送出される。そして、画素Gd
11〜Gdmnから出力される輝度信号のうち700[cd
/m2]以上の輝度を表す輝度信号の量が所定値未満と
なり、この切換判定回路4により画素Gc11〜Gcmn+1
を線形変換動作させるべきであると判定される。この判
定信号を受けた切換信号発生回路5は、φVPS(図5又
は図8)をハイレベルとする切換信号を発生する。
【0101】次に、この切換信号により、画素Gc11〜
Gcmn+1のトランジスタT1(図5又は図8)のソース
にかかる電圧がハイレベルとなって、上記したように、
トランジスタT1が実質的にOFF状態となる。このよ
うに線形変換動作で動作するようにバイアスされた画素
Gc11〜Gcmn+1によって、線形変換された電気信号が
処理回路6に画像データとして、画像データ線18を介
して送出される。
【0102】このように、エリアセンサ3の画素Gd11
〜Gdmnから出力される対数変換された電気信号を輝度
信号として切換判定回路4で被写体の輝度を判定する。
そして、この判定結果に基づいて切換信号発生回路5よ
り切換信号をエリアセンサ3に送出し、画素Gc11〜G
cmn+1の動作状態を線形変換動作にするか又は対数変換
動作にするか決定する。よって、被写体の輝度に応じ
て、画素Gc11〜Gcmn+1の動作状態を自動的に切り換
えることができる。
【0103】以下、エリアセンサ内の画素を行毎に1単
位としたセンサをラインセンサと呼び、更に、画像デー
タを出力する画素が配されたラインセンサをデータライ
ンセンサ、輝度信号を出力する画素が配されたラインセ
ンサを輝度検出用ラインセンサと呼ぶ。本実施形態で
は、このデータラインセンサと輝度検出用ラインセンサ
が交互に配されたエリアセンサを用いているが、N本
(Nは自然数)のデータラインセンサ毎に1本の輝度検
出用ラインセンサが配されるようなエリアセンサとして
も構わない。即ち、データラインセンサに比べてエリア
センサに配される輝度検出用ラインセンサの割合が少な
いものでも構わない。又、輝度検出用ラインセンサに配
される画素の数が、データラインセンサに配される画素
の数よりも少ないものでも構わない。尚、本実施形態で
は、対数変換された電気信号を輝度信号としているが、
第1の実施形態で述べたのと同様に、線形変換された電
気信号を輝度信号として切換判定を行うようにしても良
い。
【0104】<第4の実施形態>第4の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。尚、本実施形態で使用す
る固体撮像装置は、第3の実施形態と同様、図1に示す
固体撮像装置と同一のブロック構成をした固体撮像装置
である。又、本実施形態において、切換判定回路4は、
第2の実施形態と同様に、エリアセンサ3からの輝度信
号より被写体の輝度のみを検知するのではなく、被写体
の輝度範囲が検知される。その他のブロックについて
は、第3の実施形態と同様の動作を行う。更に、本実施
形態の固体撮像装置1に設けられるエリアセンサ3は、
図4又は図6に示されるエリアセンサとし、又、このエ
リアセンサ3に設けられる画素Gc11〜Gcmn+1は、図
5又は図8に示される画素とする。
【0105】まず、被写体の輝度範囲の検知方法につい
て説明する。切換判定回路4で、エリアセンサ3の画素
Gd11〜Gdmnから送出される対数変換された輝度信号
の信号レベルの大小を比較して、最小及び最大となる輝
度信号の信号レベルを検出する。そして、この最大及び
最小となる輝度信号の信号レベルの差より撮像している
被写体の輝度範囲を検知する。
【0106】次に、このような固体撮像装置1の動作に
ついて、図1及び図3を参照して以下に説明する。図1
に示す固体撮像装置1は、エリアセンサ3の画素Gc11
〜Gcmn+1(図4又は図6)が対数変換動作を行うか線
形変換動作を行うかの切換点を、第2の実施形態と同様
に、被写体の輝度範囲が2.5桁となるような点に設定
する。
【0107】(A)明るい状況で被写体を撮像するとき 図3(a)のように、直射日光を受けた被写体50を撮
像するとき、まず、エリアセンサ3の画素Gd11〜Gd
mn(図4又は図6)より輝度信号線17(図4又は図
6)を介して輝度信号が切換判定回路4に送出される。
切換判定回路4では、画素Gd11〜Gdmnから出力され
る輝度信号の信号レベルの大小を順次比較して、その最
大値と最小値を検知する。更に、このようにして検知し
た信号レベルの最大値と最小値の差が基準値より大きい
とき(被写体の輝度範囲が2.5桁以上あるとき)、被
写体の輝度範囲が広いものと判定する。よって、切換判
定回路4により画素Gc11〜Gcmn+1(図4又は図6)
を対数変換動作させるべきであると判定する。この判定
信号を受けた切換信号発生回路5は、φVPS(図5又は
図8)をローレベルとする切換信号を発生する。
【0108】次に、この切換信号により、画素Gc11〜
Gcmn+1のトランジスタT1(図5又は図8)のソース
及びキャパシタC(図5又は図8)にかかる電圧がロー
レベルとなって、上記したように、トランジスタT1,
T2(図5又は図8)がサブスレッショルド領域で動作
するようにバイアスされる。このように対数変換動作で
動作するようにバイアスされた画素Gc11〜Gcmn+1に
よって、対数変換された電気信号が処理回路6に画像デ
ータとして、画像データ線18(図4又は図6)を介し
て送出される。
【0109】(B)暗い状況で被写体を撮像するとき 図3(b)のように、曇天などのときに直射日光が遮ら
れた被写体50を撮像するとき、まず、エリアセンサ3
の画素Gd11〜Gdmnより輝度信号線17を介して輝度
信号が切換判定回路4に送出される。切換判定回路4で
は、画素Gd11〜Gdmnから出力される輝度信号の信号
レベルの大小を順次比較して、その最大値と最小値を検
知する。更に、このようにして検知した信号レベルの最
大値と最小値の差が基準値より小さいとき(例えば、被
写体の輝度範囲が2.5桁より狭いとき)、被写体の輝
度範囲が狭いものと判定する。よって、切換判定回路4
により画素Gc11〜Gcmn+1を線形変換動作させるべき
であると判定する。この判定信号を受けた切換信号発生
回路5は、φVPS(図5又は図8)をハイレベルとする
切換信号を発生する。
【0110】次に、この切換信号により、画素Gc11〜
Gcmn+1のトランジスタT1(図5又は図8)のソース
にかかる電圧がハイレベルとなって、上記したように、
トランジスタT1が実質的にOFF状態となる。このよ
うに線形変換動作で動作するようにバイアスされた画素
Gc11〜Gcmn+1によって、線形変換された電気信号が
処理回路6に画像データとして、画像データ線18を介
して送出される。
【0111】このように、エリアセンサ3の画素Gd11
〜Gdmnから出力される対数変換された電気信号を輝度
信号として切換判定回路4で被写体の輝度範囲を判定す
る。そして、この判定結果に基づいて切換信号発生回路
5より切換信号をエリアセンサ3に送出し、画素Gc11
〜Gcmn+1の動作状態を線形変換動作にするか又は対数
変換動作にするか決定する。よって、被写体の輝度範囲
に応じて、画素Gc11〜Gcmn+1の動作状態を自動的に
切り換えることができる。
【0112】以下、エリアセンサ内の画素を行毎に1単
位としたセンサをラインセンサと呼び、更に、画像デー
タを出力する画素が配されたラインセンサをデータライ
ンセンサ、輝度信号を出力する画素が配されたラインセ
ンサを輝度検出用ラインセンサと呼ぶ。本実施形態で
は、このデータラインセンサと輝度検出用ラインセンサ
が交互に配されたエリアセンサを用いているが、N本
(Nは自然数)のデータラインセンサ毎に1本の輝度検
出用ラインセンサが配されるようなエリアセンサとして
も構わない。即ち、データラインセンサに比べてエリア
センサに配される輝度検出用ラインセンサの割合が少な
いものでも構わない。又、輝度検出用ラインセンサに配
される画素の数が、データラインセンサに配される画素
の数よりも少ないものでも構わない。
【0113】更に、本実施形態では、対数変換された電
気信号を輝度信号とし、この輝度信号に基づいて、被写
体の輝度範囲を求めているが、第2の実施形態で述べた
のと同様に、線形変換された電気信号を輝度信号として
輝度範囲を求めて、切換判定を行うようにしても良い。
【0114】第3及び第4の実施形態において図4のよ
うなエリアセンサを用いたとき、図5のような回路構成
の画素を用いて説明したが、このような回路構成の画素
以外に、例えば、図9又は図10に示すような回路構成
の画素を用いてもかまわない。ここで、図9の画素の構
成について、以下に説明する。尚、図5に示す画素と同
様の目的で使用される素子及び信号線などは、同一の符
号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0115】図9に示す画素は、図5に示す画素のよう
に、トランジスタT1のドレインとゲートを接続せず
に、ソースとゲートを接続するようにしている。まず、
光電流を対数変換して出力するときの画素の動作につい
て説明する。トランジスタT1のソース・ドレイン間の
電圧差を大きくして、ゲート・ソース間に発生する電圧
をスレッショルド電圧より小さくする。このようにする
ことによって、トランジスタT1がサブスレッショルド
領域で動作するようにバイアスされているときと同様の
状態とする。よって、フォトダイオードPDより発生す
る光電流を対数変換して出力することができる。
【0116】次に、光電流を線形変換して出力するとき
の画素の動作について説明する。このときは、トランジ
スタT1のソースに印加する信号φVPSを直流電圧VPD
より若干低い電位にすることによって、トランジスタT
1を実質的にカットオフ状態とする。よって、トランジ
スタT1のソース・ドレイン間に電流が流れない。その
後の動作については、図5に示す画素と同様である。
【0117】次に、図10の画素の構成について、以下
に説明する。尚、図9に示す画素と同様の目的で使用さ
れる素子及び信号線などは、同一の符号を付して、その
詳細な説明は省略する。
【0118】図10に示す画素では、トランジスタT1
のゲートが直流電圧VRGを印加される。その他の回路構
成については、図9に示す画素内の回路構成と同様であ
る。このような構成の画素を用いたとき、その動作は本
質的には図9に示す画素と同様である。しかし、図9の
画素と異なりトランジスタT1のゲート電圧を適切な電
圧に設定できるので、対数変換動作を行うときに、図9
の画素のように、φVPSを十分に低い電圧とする必要が
なく、ある程度低い電圧とすることによって、トランジ
スタT1をサブスレッショルド領域でバイアスしたとき
と同様の状態にすることができる。又、線形変換動作を
行うときは、図9の画素と同様である。
【0119】又、第3及び第4の実施形態では、図6の
ような構成のエリアセンサにおいて、図8のような回路
構成の画素を用いて説明したが、このような回路構成の
画素以外に、例えば、図11又は図12に示すような回
路構成の画素を用いてもかまわない。ここで、図11の
画素の構成について、以下に説明する。尚、図8に示す
画素と同様の目的で使用される素子及び信号線などは、
同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0120】図11に示す画素は、図8に示す画素のよ
うに、トランジスタT1のドレインとゲートを接続せず
に、ソースとゲートを接続するようにしている。まず、
光電流を対数変換して出力するときの画素の動作につい
て説明する。トランジスタT1のソース・ドレイン間の
電圧差を大きくして、ゲート・ソース間に発生する電圧
をスレッショルド電圧より小さくする。このようにする
ことによって、トランジスタT1がサブスレッショルド
領域で動作するようにバイアスされているときと同様の
状態とする。よって、フォトダイオードPDより発生す
る光電流を対数変換して出力することができる。
【0121】次に、光電流を線形変換して出力するとき
の画素の動作について説明する。このときは、トランジ
スタT1のソースに印加する信号φVPSを直流電圧VPD
より若干低い電位にすることによって、トランジスタT
1を実質的にカットオフ状態とする。よって、トランジ
スタT1のソース・ドレイン間に電流が流れない。その
後の動作については、図8に示す画素と同様である。
【0122】次に、図12の画素の構成について、以下
に説明する。尚、図11に示す画素と同様の目的で使用
される素子及び信号線などは、同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0123】図12に示す画素では、トランジスタT1
のゲートが直流電圧VRGを印加される。その他の回路構
成については、図11に示す画素内の回路構成と同様で
ある。このような構成の画素を用いたとき、その動作は
本質的には図11に示す画素と同様である。しかし、図
11の画素と異なりトランジスタT1のゲート電圧を適
切な電圧に設定できるので、対数変換動作を行うとき
に、図11の画素のように、φVPSを十分に低い電圧と
する必要がなく、ある程度低い電圧とすることによっ
て、トランジスタT1をサブスレッショルド領域でバイ
アスしたときと同様の状態にすることができる。又、線
形変換動作を行うときは、図11の画素と同様である。
【0124】更に、第3、第4の実施形態で使用する画
素は、1つの画素で対数変換動作及び線形変換動作を行
うことが可能であればよく、例えば、図5、図8〜図1
2の画素のキャパシタを省略するような回路構成の画素
を用いてもかまわない。又、対数変換動作及び線形変換
動作が切換可能な画素であれば、その回路構成はこれら
の回路構成に限定されるものではない。
【0125】又、本発明で使用するエリアセンサについ
ても、図2又は図4又は図6のような構成のエリアセン
サを用いて説明したが、このような構成のエリアセンサ
に限定されるものでなく、例えば、エリアセンサ内に設
けられたMOSトランジスタがPチャネルのMOSトラ
ンジスタであるような他の構成のエリアセンサでも良
い。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
明るい状況下にある被写体を撮像するときは、明るい部
分から暗い部分まで全ての情報を白トビや黒ツブレなど
を生じることなく良好に撮像することができる。又、暗
い状況下にある被写体を撮像するときにも、階調性よく
撮像することができる。更に、画素からの出力を用いて
固体撮像装置のイメージセンサの出力を切り換えること
ができるので、輝度測定のためのセンサーを新たに設け
る必要がなく、構成が簡素になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像装置の内部構造を示すブロッ
ク図。
【図2】第1及び第2の実施形態の固体撮像装置に用い
られるエリアセンサの内部構造の1例。
【図3】図1に示す固体撮像装置を用いて撮像するとき
の被写体の状況を示す図。
【図4】第3及び第4の実施形態の固体撮像装置に用い
られるエリアセンサの内部構造の1例。
【図5】図4に示すエリアセンサ内に設けられた画素の
回路構成の1例。
【図6】第3及び第4の実施形態の固体撮像装置に用い
られるエリアセンサの内部構造の1例。
【図7】図6の一部の回路図。
【図8】図6に示すエリアセンサ内に設けられた画素の
回路構成の1例。
【図9】図4に示すエリアセンサ内に設けられた画素の
回路構成の1例。
【図10】図4に示すエリアセンサ内に設けられた画素
の回路構成の1例。
【図11】図6に示すエリアセンサ内に設けられた画素
の回路構成の1例。
【図12】図6に示すエリアセンサ内に設けられた画素
の回路構成の1例。
【図13】LOGセンサの出力特性を示す図。
【符号の説明】
1 固体撮像装置 2 レンズ光学系 3 エリアセンサ 4 切換判定回路 5 切換信号発生回路 6 処理部 7 垂直走査回路 8 水平走査回路 9 奇数行 10 偶数行 11,12 出力信号線 13 電源ライン 14,15 信号線 16 接続切換部 17 輝度信号線 18 画像データ線 19 直流電圧線 20 ライン 21 ファインダー Ga11〜Gamn 画素 Gb11〜Gbmn 画素 Gc11〜Gcmn 画素 Gd11〜Gdmn 画素 T1〜T6 NチャネルのMOSトランジスタ PD フォトダイオード C キャパシタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草鹿 泰 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5C022 AB03 AB33 AC42

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光量に応じた電気信号を発生する画
    素を複数備えた固体撮像装置において、 前記複数の画素には、前記電気信号を線形的に変換する
    第1画素と、前記電気信号を自然対数的に変換する第2
    画素との複数種類の画素が含まれており、 前記第1画素又は前記第2画素のいずれか一方より得ら
    れる電気信号より被写体の輝度情報を得て、この輝度情
    報に基づいて、前記第1画素から得られる電気信号と前
    記第2画素から得られる電気信号を選択して、どちらか
    一方の電気信号を画像情報として出力することを特徴と
    する固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 マトリクス状に配された画素に入射され
    た光量に応じた電気信号を発生するエリアセンサを有す
    る固体撮像装置において、 前記エリアセンサ内において、前記電気信号を線形的に
    変換する第1画素と、前記電気信号を自然対数的に変換
    する第2画素とが一行毎に配されるとともに、 前記第2画素より得られる電気信号より被写体の輝度情
    報を得て、この輝度情報に基づいて、前記第1画素から
    得られる電気信号と前記第2画素から得られる電気信号
    を選択して、どちらか一方の電気信号を画像情報として
    出力することを特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記輝度情報により被写体の輝度が暗い
    と判断されたとき、前記第1画素から得られる電気信号
    を画像情報として出力し、又、前記輝度情報により被写
    体の輝度が明るいと判断されたとき、前記第2画素から
    得られる電気信号を画像情報として出力することを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 マトリクス状に配された画素に入射され
    た光量に応じた電気信号を発生するエリアセンサを有す
    る固体撮像装置において、 前記エリアセンサ内において、前記電気信号を線形的に
    変換する第1画素と、前記電気信号を自然対数的に変換
    する第2画素とが一行毎に配されるとともに、 前記第2画素より得られる電気信号より被写体の輝度情
    報を得て、この輝度情報によって被写体の輝度範囲を検
    出する輝度範囲検出手段と、 前記輝度範囲検出手段で検出した輝度範囲に基づいて、
    前記第1画素から得られる電気信号と前記第2画素から
    得られる電気信号を選択して、どちらか一方の電気信号
    を画像情報として出力する出力信号選択手段と、 を有することを特徴とする固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記第1画素又は前記第2画素のいずれ
    か一方から得られる電気信号より被写体の輝度情報を得
    て、この輝度情報によって被写体の輝度範囲を検出する
    輝度範囲検出手段と、 前記輝度範囲検出手段で検出した輝度範囲に基づいて、
    前記第1画素から得られる電気信号と前記第2画素から
    得られる電気信号を選択して、どちらか一方の電気信号
    を画像情報として出力する出力信号選択手段と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 被写体の輝度範囲が狭いと判断されたと
    き、前記第1画素から得られる電気信号を画像情報とし
    て出力し、 被写体の輝度範囲が広いと判断されたとき、前記第2画
    素から得られる電気信号を画像情報として出力すること
    を特徴とする請求項4又は請求項5に記載の固体撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 前記輝度範囲検出手段が、前記輝度情報
    となる電気信号のレベルの大小を順次比較してその最大
    値と最小値を検出し、 前記出力信号選択手段が、前記輝度範囲検出手段で検出
    した電気信号のレベルの最大値と最小値の差に応じて、
    前記第1画素から得られる電気信号と前記第2画素から
    得られる電気信号より画像情報として出力する信号を選
    択することを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか
    に記載の固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 入射光量に応じた電気信号を発生する画
    素を複数備えた固体撮像装置において、 前記複数の画素には、前記電気信号を線形的に変換する
    第1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切り換
    え可能で、且つ前記電気信号を画像情報として出力する
    第1画素と、前記電気信号を被写体の輝度情報を表す輝
    度信号として出力する第2画素とが含まれており、 前記第2画素から得られる電気信号に基づいて、前記第
    1画素を前記第1状態又は前記第2状態のいずれかを選
    択して、画像情報として出力することを特徴とする固体
    撮像装置。
  9. 【請求項9】 マトリクス状に配された画素に入射され
    た光量に応じた電気信号を発生するエリアセンサを有す
    る固体撮像装置において、 前記エリアセンサが、前記電気信号を線形的に変換する
    第1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切り換
    え可能で、且つ前記電気信号を画像情報として出力する
    第1画素と、前記電気信号を被写体の輝度情報を表す輝
    度信号として出力する第2画素とを有するとともに、 前記エリアセンサ内において、前記第1画素がN行(N
    は1以上の整数)配される毎に、前記第2画素が一行配
    され、 前記第2画素から得られる輝度情報に基づいて前記第1
    画素の動作状態を切り換えることを特徴とする固体撮像
    装置。
  10. 【請求項10】 前記輝度情報により被写体の輝度が暗
    いと判断されたとき、前記第1画素の動作状態を第1状
    態にし、又、前記輝度情報により被写体の輝度が明るい
    と判断されたとき、前記第1画素の動作状態を第2状態
    にする切換手段を有することを特徴とする請求項8又は
    請求項9に記載の固体撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記切換手段が、2値の電圧信号とな
    る切換信号を発生し、 該切換信号によって、前記第1画素の動作状態が切り換
    えられることを特徴とする請求項10に記載の固体撮像
    装置。
  12. 【請求項12】 マトリクス状に配された画素に入射さ
    れた光量に応じた電気信号を発生するエリアセンサを有
    する固体撮像装置において、 前記エリアセンサが、前記電気信号を線形的に変換する
    第1状態と、自然対数的に変換する第2状態とに切り換
    え可能で、且つ前記電気信号を画像情報として出力する
    第1画素と、前記電気信号を被写体の輝度情報を表す輝
    度信号として出力する第2画素とを有するとともに、 前記エリアセンサ内において、前記第1画素がN行(N
    は1以上の整数)配される毎に、前記第2画素が一行配
    され、 前記第2画素より出力される輝度信号より得られる被写
    体の輝度情報より被写体の輝度範囲を検出する輝度範囲
    検出手段を設け、 前記被写体の輝度範囲に応じて、前記第1画素の動作状
    態を切り換えることを特徴とする固体撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記第2画素より出力される輝度信号
    より得られる被写体の輝度情報より被写体の輝度範囲を
    検出する輝度範囲検出手段を設け、 前記被写体の輝度範囲に応じて、前記第1画素の動作状
    態を切り換えることを特徴とする請求項8に記載の固体
    撮像装置。
  14. 【請求項14】 被写体の輝度範囲が狭いと判断された
    とき、前記第1画素の動作状態を第1状態にし、 被写体の輝度範囲が広いと判断されたとき、前記第1画
    素の動作状態を第2状態にすることを特徴とする請求項
    12又は請求項13に記載の固体撮像装置。
  15. 【請求項15】 前記輝度範囲検出手段が、 前記第2画素から送出される前記輝度情報となる輝度信
    号のレベルの大小を順次比較してその最大値と最小値を
    検出し、この輝度信号のレベルの最大値と最小値の差に
    応じて前記第1画素の動作状態を第1状態にするか第2
    状態にするか判定する切換判定手段と、 切換判定手段によって判定された結果に応じて、前記第
    1画素の動作状態を切り換える切換信号を発生する切換
    信号発生手段と、 を有することを特徴とする請求項12〜請求項14のい
    ずれかに記載の固体撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記切換信号が、2値の電圧信号であ
    ることを特徴とする請求項15に記載の固体撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記第2画素は、前記電気信号を自然
    対数的に変換して出力することを特徴とする請求項8〜
    請求項16のいずれかに記載の固体撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記第1画素が、 第1電極に直流電圧が印加された感光素子と、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極及び
    制御電極が前記感光素子の第2電極に接続され、前記感
    光素子からの出力電流が流れ込むトランジスタと、を有
    し、 前記トランジスタの第1電極と第2電極の間の電位差を
    変化させることによって、各画素の動作を、第1状態と
    第2状態とに切り換えることができることを特徴とする
    請求項8〜請求項17のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  19. 【請求項19】 前記第1画素が、 第1電極に直流電圧が印加された感光素子と、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、第1電極が前
    記感光素子の第2電極に接続され、前記感光素子からの
    出力電流が流れ込むとともに、第2電極と制御電極が接
    続されたトランジスタと、を有し、 前記トランジスタの第1電極と第2電極の間の電位差を
    変化させることによって、各画素の動作を、第1状態と
    第2状態とに切り換えることができることを特徴とする
    請求項8〜請求項17のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
  20. 【請求項20】 前記第1画素が、 第1電極に直流電圧が印加された感光素子と、 第1電極と第2電極と制御電極とを備え、制御電極に直
    流電圧が印加されるともに、第1電極が前記感光素子の
    第2電極に接続され、前記感光素子からの出力電流が流
    れ込むトランジスタと、を有し、 前記トランジスタの第1電極と第2電極の間の電位差を
    変化させることによって、各画素の動作を、第1状態と
    第2状態とに切り換えることができることを特徴とする
    請求項8〜請求項17のいずれかに記載の固体撮像装
    置。
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