JPS646337B2 - - Google Patents

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JPS646337B2
JPS646337B2 JP17052979A JP17052979A JPS646337B2 JP S646337 B2 JPS646337 B2 JP S646337B2 JP 17052979 A JP17052979 A JP 17052979A JP 17052979 A JP17052979 A JP 17052979A JP S646337 B2 JPS646337 B2 JP S646337B2
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JP
Japan
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engine
control
mode
throttle valve
idle
Prior art date
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Application number
JP17052979A
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English (en)
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JPS5696125A (en
Inventor
Takeshi Atago
Toshio Manaka
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP17052979A priority Critical patent/JPS5696125A/ja
Publication of JPS5696125A publication Critical patent/JPS5696125A/ja
Publication of JPS646337B2 publication Critical patent/JPS646337B2/ja
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ガソリンエンジンなどの内燃機関に
おけるスロツトルバルブ復帰位置制御による回転
速度制御装置に関する。 自動車などの車両用内燃機関においては、エン
ジンの回転中それから動力を取り出さない状態で
空転させておく、いわゆるアイドル運転状態(以
下、アイドルという)に置かれる時間がかなり必
要である。 このアイドルにあるエンジンの回転速度は、エ
ンジン始動後の暖気運転中は勿論、それを終了し
て定常運転状態に入つてからも、例えば吸気温度
(外気温度)、冷却水温度、オイル粘度やオイル量
など種々の因子によつて変化し、必ずしも一定に
保たれない。 他方、自動車などエンジン動力による走行車両
を取りまく環境はますます厳しくなり、排気ガス
規制などと関連してアイドルの回転速度について
も一層厳しい規制が設けられ、アイドル回転速度
を常に一定の回転速度に保てるような機構を設け
る必要が生じてきた。 これと並行して、時代のすう勢としての電子化
の波はエンジンの気化器にも及びマイクロコンピ
ユータ(マイコン)を備え、電子的に制御される
ように構成された気化器、いわゆる電子制御気化
器(以下、ECCという)が市場に現われ、エン
ジンの運転状態を任意に、かつ自動的に制御でき
るようになり、その結果、このECCによつてエ
ンジンのアイドル回転速度を一定に制御する方法
が提案された。 このようなECCによるアイドル回転速度制御
方式(以下、ISCという)の一例を第1図に示
す。 図において1はエンジン、2は回転速度検出
器、3は信号変換器、4はマイコン、5はスロツ
トルアクチユエータ、6は気化器である。 第2図はスロツトルアクチユエータ5の一例
で、6は気化器、7はスロツトルバルブ、8はス
ロツトルバルブ7の軸に取付けられたレバー、9
はモータ、10,11は歯車、12はストツパ、
13はスロツトルバルブ7のリターンスプリング
である。 そして歯車11の中心軸孔には雌ネジが、スト
ツパ12には雄ネジがそれぞれ切つてあり、モー
タ9によつて歯車10,11が回転すると、その
回転数に応じてストツパ12が矢印の方向に出入
りするように構成されている。 マイコン4は図示していない手段によつてエン
ジン1がアイドルにあることを検出するとそのプ
ログラムにISCモードを付け加え、所定のプログ
ラムにもとづいて検出器2からのエンジン回転速
度データを変換器3を介して取り入れ、アクチユ
エータ5のモータ9に信号を与えてストツパ12
の位置を制御し、レバー8を押したり戻したりし
てスロツトルバルブ7の開度を変え、エンジン1
の回転速度を制御してアイドル回転速度を所定の
値に保つ。 このとき、マイコン4によるアクチユエータ5
のモータ9に与えられる信号としては、例えば一
定幅のパルス信号が用いられる。この場合には、
パルス信号が1個、モータ9に与えられたときに
得られるモータ9の回転角は一定となるので、ス
トツパ12の出入りする量は与えられたパルス信
号の数に比例したものとなり、第3図に示したよ
うに、モータ9に与えたパルス信号の数に応じて
ほぼ直線的にエンジンの回転速度を制御すること
ができる。即ち、第3図においてエンジン回転速
度がN0であつたとき、モータ9にn個のパルス
信号を与えるとエンジン回転速度はN1となり、
さらにn個を与えると回転速度はN2となるが、
このとき、(N1−N0)と(N2−N1)はnに比例
したものとなり、パルス信号の数に比例してエン
ジンの回転速度を制御することができる。 従つて、このようなISCによつてアイドル回転
速度を常に所定の値に一定に制御することがで
き、エンジンのアイドル回転速度に対する厳しい
規制を充分に満すことができるが、このISCによ
ると自動車のアクセスペダルなどが踏み込まれて
エンジンがアイドル以外の運転状態に入り、つい
でアクセルペダルが離されてアイドルに戻るとき
にエンジンの運転状態が急激に変化して回転が不
安定になつて、いわゆる息付きを生じ、エンジン
が停止(エンジン・ストール)したり、自動車の
走行状態に大きなシヨツクを与えたりする上、排
気ガスの状態が極度に悪化していまうという欠点
があつた。 以下、この点について説明する。 第4図イ,ロ,ハはアクセルペダルなどを操作
してスロツトルバルブを開いたときのエンジン回
転速度の変化とISCの動作を示した図で、時刻t1
に到るまでの間はアクセルペダルの踏み込み量が
0でISCが動作しており、スロツトルアクチユエ
ータ5(第1図、第2図)によつてスロツトルバ
ルブ7が制御され、エンジンの回転速度Nを所定
のアイドル回転速度Nsetに保つような制御が行な
われている。 時刻t1からt2まではアクセルペダルが踏み込ま
れ、その踏み込み量に応じてエンジンの回転速度
Nがアイドル回転速度Nsetより高い所定の回転速
度となつており、ISCは不動作状態にある。 時刻t2においてアクセルペダルが戻され、その
踏み込み量が0になる。そこでスロツトルバルブ
7はスプリング13によつて第4図イの破線で示
すように直ちに復帰し、ストツパ12で規制され
た開度位置にまで戻り、ISCも動作状態に戻るの
で再び時刻t1以前の動作状態に戻る筈である。 ところが、ISCにおいては、排気ガス規制の観
点から吸気負圧VCを監視し、所定の負圧VCset
例えば−570mmHg以上にならないように制御する
構成が不可欠である。これは吸気負圧が或る程度
に増大すると急激に排気ガスの状態が悪化し、到
底排気ガス規制をパスすることができないからで
あり、吸気負圧が所定値以上になつたときにはア
イドル回転速度の制御に優先してスロツトルバル
ブの開度を増加させるようにアクチユエータ5を
制御するように構成されている。即ち、第1図に
おいてアイドル4には吸気負圧を表わすデータも
与えられており、このデータが所定値に達したと
きにはアイドル回転速度制御のプログラムに優先
してスロツトルバルブの開度を大きくするような
制御プログラムが設けられており、これは、例え
ばスロツトルオープナーなどと呼ばれているもの
である。 このため、第5図イに破線で示すように、時刻
t2でスロツトルバルブ7がアイドル開度まで急激
に閉じたとき、吸気負圧も第5図ロの破線で示す
ように急激に上昇し(何故ならエンジン回転速度
はスロツトルバルブ7が急激に閉じたとしてもイ
ナーシヤのためにそう急には降下しないからであ
る)、スロツトルオープナーの設定負圧以上に達
してしまうので、スロツトルオープナーが直ちに
動作し、時刻t2からt3の間はスロツトルバルブの
開度をアイドル開度より開き、吸気負圧を設定値
に戻すような制御が掛る。これにより吸気負圧は
一旦は設定値以上になるものの直ちに設定値に近
く戻され、排気ガスの状態が悪化してしまう時間
は最小限に抑えられるが、しかし、このときエン
ジンの回転速度も第5図ハに破線で示すように過
渡的に上下してハンチング状態を呈し、息付きを
起こして停止したり、自動車の走行状態にシヨツ
クを与えたりしてしまうことになるのである。 これを防止するためには第4図の実線で示すよ
うに、時刻t2でアクセルペダルを離してもスロツ
トルバルブ7は直ちにアクセル開度に戻るのでは
なくて、時刻t3までの間にゆつくりとアクセル開
度に向つて閉じてゆくようにすればよい。そうす
ればエンジン回転速度Nも破線のようにゆつくり
と下り、ほぼアクセル開度に追従して降下するか
ら、吸気負圧が設定値にまで達してしまうことが
なくなるのでスロツトルオープナーが働くことも
なく、エンジン回転速度の過渡的な上昇下降を防
止することができることになる。従つて、このた
めには、例えばダツシユポツトのようなメカニカ
ルダンパーをスロツトルバルブに設けることが考
えられる。 しかしながら、ECCにおいては、気化器本体
の機構部分として機械的な制御装置を設けること
なく電子的に種々の機能が遂行されるように構成
した点を特徴とするものであるから、気化器にダ
ツシユポツトなどの機構部品を設けることは
ECC本来の目的に反するものであり、切角ECC
としたことの意味が失われる上、コスト的にも好
ましくないものとなつてしまう欠点がある。 なお、この種の装置として関連するものには、
例えば特開昭48−21032号公報などを挙げること
ができる。 本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除
き、スロツトルオーブナー機能を有するISCにお
いて、機械的な部品を付加することなくアクセル
ペダルを離したときに生じるエンジンの息付きや
自動車走行に生じるシヨツクを除くことができ、
しかも排気ガスの悪化が防止できるようにした
ECCにおけるエンジン回転速度制御装置を提供
するにある。 この目的を達成するため、本発明は、ISCのス
ロツトルアクチユエータをアイドル回転速度の制
御だけに使用するのではなくて、スロツトルバル
ブがアイドル開度に戻るときの制御にも使用され
るようにした点を特徴とする。 以下、本発明によるエンジン回転速度制御装置
の実施例を図面について説明する。 第6図は本発明によるエンジン回転速度制御装
置の一実施例で、エンジン1、回転速度検出器
2、信号変換器3、マイコン4、スロツトルアク
チユエータ5は第1図の従来例と同じである。 14はアイドル検出装置でスロツトルアクチユ
エータ5に設けられ、それからの信号は信号変換
器3を介してマイコン4の入力データとして与え
られる。 第7図はアイドル検出装置14を有するスロツ
トルアクチユエータ5の一実施例で、15は接触
片、16は接触片5と一体に構成されたロツド、
17は接触片15をストツパ12から所定量だけ
突出させておくためのスプリング、18はストツ
パ12にフレーム19で取付けられているマイク
ロスイツチである。そして、ロツド16はストツ
パ12の中心に長さ方向に向つて設けられている
貫通孔に挿入されて保持され、その後端面はマイ
クロスイツチ18の操作ボタンに対峙しており、
接触片15にレバー8が当接するとスプリング1
7に抗してロツド16が図の下方に動き、マイク
ロスイツチ18のボタンを押してスイツチ18の
接点を切換えるように構成されている。 なお、その他は第2図と同じで、5はスロツト
ルアクチユエータ、6は気化器、7はスロツトル
バルブ、8はスロツトルバルブ7のレバー、9は
モータ、10,11は歯車、12はストツパ、1
3はリターンスプリングである。 従つてアイドル検出装置14はスロツトルアク
チユエータ5と組合わされた接触片15〜フレー
ム19で構成され、信号はマイクロスイツチ18
の接点から得られることになる。 次に動作について説明する。 その前に、まず、アイドル検出装置14のスプ
リング17の強さは、スロツトルバルブ7のリタ
ーンスプリング13の強さより充分に弱く選ばれ
ており、ストツパ12が移動して接触片15がレ
バー8に当接したとき、或いはスロツトルバルブ
7がスプリング13によつて復帰し、レバー8が
接触片15に当接したときには、ロツド16はス
プリング17の力に抗して移動し、マイクロスイ
ツチ18の接点が必ず閉じられるように構成して
あることを理解しておかなければならない。 第8図はマイコン4を用いた本発明の一実施例
を示すフローチヤートで、以下、これによつて説
明する。 マイコン4は、エンジンの運転に関する種々の
制御を実行しているが、スロツトルアクチユエー
タ5の制御プログラムは、例えば基本サイクルが
40m秒毎に繰返えされるようになつており、必要
に応じて飛び越しが行なわれるようになつてい
て、必要のないときには基本サイクルの数10回毎
に1回しかプログラムが実行されないようになつ
ているが、これで実用上は充分である。 さて、各プログラムが開始されると、まず、ス
テツプ1として検出器2からのデータによりエン
ジンの回転速度データが取り込まれ、並行してア
イドル検出装置14のマイクロスイツチ18の
ON、OFFデータが取り込まれる。 マイクロスイツチ18がONのときにはモード
1、モード2及びモード3の制御に向い、OFF
のときにはモード3及びモード4の制御に向う。 モード1、2及び3に向つたときには、ステツ
プ2で吸気負圧VC≧設定負圧VCsetを調べて
YESのときにはモード1の制御に入り、NOのと
きにはモード2の制御に入る。 また、ステツプ1でモード3及びモード4の制
御に向つたときには、ステツプ2でエンジン回転
速度Nの変化率(dN/dt)が計算され、さらにこの (dN/dt)が設定値δより大きいかどうかを判断す るため、(dN/dt)−δ≧0が調べられて、それが YESなら続いてモード4の制御に入り、NOのと
きにはモード3の制御に入る。 ステツプ3では各モード毎の制御が行なわれ、
モード1に入つたときには吸気負圧VC=設定値
VCsetになるような制御が行なわれて、それに対
応したデータDTHACが出力される。 モード2の制御に入つたときにはエンジン回転
速度Nがアイドル回転速度Nsetに対して所定範囲
内にあるか否かを判断するため、|N−Nset|≧
ΔNが調べられ、YESならそのままモード2の制
御が続行されてエンジン回転速度Nがアイドル回
転速度Nsetにほぼ等しくなるような制御が行なわ
れて、それに対応したデータDTHACが出力される。 また、|N−Nset|≧ΔNを調べた結果、NOの
ときには、モード2からモード3の制御に入り、
このときにはデータDTHACのままに固定された出
力となる。 なお、ステツプ2でdN/dt−δ≧0がNOで、モ ード3の制御に入つたときも同様にDTHACは固定
される。 モード4の制御に入ると、まず、dN/dtの値に応 じて制御が起動するまでの遅れ時間がセツトさ
れ、ついでエンジン回転速度の変化率dN/dt又はN −Ni(Niは前回測定したエンジン回転速度)或い
はこれら両方の数値を見てスロツトルアクチユエ
ータ制御用のテーブルに当り、DTHACデータを得
る。 なお、以上でDTHACはスロツトルアクチユエー
タ5に与えるパルス信号の数も表わすデータであ
る。 ステツプ4では各モードからのDTHACデータに
応じてスロツトルアクチユエータ5に対する所定
の数のパルス信号がセツトされ、スロツトルアク
チユエータ5に対するパルス信号の送出が行なわ
れ、プログラムを終了する。 さて、このようにしてマイコン4によりスロツ
トルアクチユエータ5の制御が行なわれると、次
のような動作が得られる。 第4図及び第5図に戻り、時刻t1に到るまでは
エンジンがアイドルにあるから、アクセルペダル
は踏み込まれていない。従つて第7図から明らか
なようにスロツトルバルブ7はスプリング13に
よつてアイドル開度付近に戻され、レバー8がス
トツパ12の接触片15に当接し、これをスプリ
ング17に抗して押し込みマイクロスイツチ18
の操作ボタンを押して接点を閉じた状態にある。 そこで各プログラムごとにステツプ1において
モード1、2、3に向うが、このときの吸気負圧
VCは第5図ロに示すように設定値VCsetより低い
からステツプ2ではモード1には入らないでモー
ド2又は3に向う。 モード2又はモード3はいわゆるISCと同じ制
御を行なうモードであり、ステツプ3でエンジン
回転速度Nがアイドル回転速度Nsetになるような
制御が行なわれ、ステツプ4でスロツトルアクチ
ユエータ5が制御されてほぼ一定のアイドル回転
速度Nsetにエンジンの回転速度Nが保持されてい
る。 時刻t1においてアクセルペダルが踏み込まれ、
時刻t2に到るまではスロツトルバルブ7がアイド
ル開度より広い開度位置にあるから、レバー8は
ストツパ12の接触片15から離れ、そのまま離
れたままとなるので、スプリング17によつてス
トツパ12のロツド16は図の上方に戻り、マイ
クロスイツチ18の接点を開いてしまつている。 そこで、マイコン4による各プログラムはステ
ツプ1においてモード3及びモード4に向う。こ
れによりモード2で遂行されていたISC機能は停
止される。 モード3及び4に向つた制御はステツプ2にお
いてエンジン回転速度Nの変化率が調べられ、こ
のとき、アクセルペダルが踏み込まれ始めたとこ
ろでエンジンの回転速度が大幅に増加していつた
場合には変化率が大きな値を示すのでモード4に
向う。 ステツプ3でモード4の制御に入ると、エンジ
ン回転速度の変化率に応じて所定の制御遅れ時間
がセツトされるので、マイコン4によるプログラ
ムが所定回繰返されるまで制御は進まないが、所
定時間経過後にもまだモード4のままであつたと
きにはさらにエンジン回転速度の変化率をdN/dt又 はN−Ni、或いはこれらの組合わせとしてデー
タを得、テーブルによつてDTHACを取り出し、ス
テツプ4でスロツトルアクチユエータ5のモータ
9にパルス信号が送られ、アクチユエータ5のス
トツパ12がレバー8の動きに追従して延びてゆ
くように制御される。 もしもステツプ2でエンジン回転速度の変化率
が設定値δに達しなかつたときには、ステツプ3
でモード3の制御に入るから、スロツトルアクチ
ユエータ5の動作は固定されてストツパ12はそ
のままの位置にとどまつている。 即ち、この時刻t1からt2に到るまでの間の動作
を要約すると、モード2、又はモード3による
ISC機能は停止され、エンジンの回転速度は主と
してアクセルペダルの踏み込み量に依存してアイ
ドル回転速度から上昇してゆき、ほぼ一定の回転
速度に保たれる。 そして、このときのエンジン回転速度の変化率
が設定値を超えたときには、その変化率に応じて
所定の遅れ時間の後、スロツトルアクチユエータ
5のモータ9にパルス信号が送られてストツパ1
2はレバー8に追従するように移動させられるこ
とになる。加えて、このときのストツパ12の移
動量は、エンジン回転速度の変化率に応じてテー
ブルによつて与えられた量となつている。 やがて時刻t2の直前においてアクセルペダルが
離されると、スロツトルバルブ7がリターンスプ
リング13によつて閉成位置にまで戻ろうとす
る。そして、従来技術においては第4図、第5図
の点線で示したようにスロツトルバルブ7は時刻
t2でアイドル開度にまで急激に戻つて前述のよう
な問題を生じることになるが、この実施例におい
てはモード4の制御が行なわれていたので、あら
かじめスロツトルアクチユエータ5のストツパ1
2はレバー8の近くにまで追従移動させられてい
る。 そこで、時刻t2の僅か前でアイドル開度にまで
戻ろうとしたスロツトルバルブ7はそのレバー8
がそのすぐ傍に位置していたストツパ12の接触
片15に直ちに当接してしまう。この位置は第4
図イ及び第5図イのaで示してある。 この結果、マイクロスイツチ18の接点が閉じ
られるので、マイコン4の次のプログラムにおい
てステツプ1からステツプ2に移るときにモード
1及びモード2或いはモード3の制御に向つてし
まう。そして、ステツプ2で吸気負圧VCが設定
負圧VCsetを超えたか否かが調べられ、これが
YESならばモード2又はモード3によるISCに優
先してスロツトルアクチユエータ5にパルス信号
が与えられ、吸気負圧VCが設定値VCsetを超えな
いような制御が遂行される。従つて、このモード
1による制御はいわゆるスロツトルオープナーと
同じものであり、これによつて時刻t2において急
激にアイドル開度にまで戻ろうとしたスロツトル
バルブ7の開度を吸気負圧VCが設定値VCsetを超
えないようにスロツトルアクチユエータ5によつ
て制御し、スロツトルバルブ7の開度とエンジン
回転速度Nが第4図及び第5図のイ,ハに実線で
示したような変化状態となるようにする。 従つて吸気負圧VCも第5図ロの実線のように
変化し、設定値VCsetよりも大きくなるようなこ
とがなくなる。 そして、時刻t3でスロツトルアクチユエータ5
のストツパ12がほぼアイドル開度位置に戻る
と、それ以降は吸気負圧VCが設定値VCsetを超え
ることもなくなるからプログラムによる制御状態
はほとんどモード2、又はモード3となり、ISC
としての制御が遂行されることになる。 このように第6〜8図に示した実施例によれ
ば、エンジンがアイドルにあるときにはISCとし
ての制御が遂行されてアイドル回転速度がほぼ一
定の速度Nsetに保たれ、アクセルペダルが踏み込
まれると、そのときのエンジン回転速度の上昇状
態に応じて所定の遅れ時間の後、アイドルアクチ
ユエータ5のストツパ12がスロツトルバルブ7
のレバー8に追従した位置に移動しているから、
次にアクセルペダルを離したときもまだ充分にス
ロツトルバルブ7が開いている位置で直ちにスロ
ツトルオープナーとしての制御状態に移行させる
ことができ、従来技術のように、一旦、スロツト
ルバルブ7がアイドル開度まで急激に戻つてから
スロツトルオープナーが働いた場合のようにエン
ジン回転速度が過渡的に上下して息付きを起こ
し、エンジン停止や走行にシヨツクを生じたり、
排気ガスの状態を悪化させたりすることがなくな
る。 また、上述のように、スロツトルバルブ7がア
イドル開度から開き始めたときでも、エンジンの
回転速度Nの変化率が少ない間はスロツトルアク
チユエータ5によるスロツトルバルブ7の追従制
御モードであるモード4には入らないし、さらに
モード4に入つてからもNの変化率に応じて所定
の時間遅れがセツトされているから、スロツトル
バルブ7がアクセルペダルによつて開かれている
以上にスロツトルアクチユエータ5のストツパ1
2が先行して移動してゆき、レバー8に接触片1
5が当接してしまうような事態は完全に防止され
ており、モード4とモード1、2との間での短時
間での切換りが生じる一種のハンチング状態に入
つてしまう心配もない。 なお、第8図でモード4に入つたときの制御を
エンジン回転速度Nの変化率によつてテーブルを
見、それによつてDTHACを求めるのではなくて、
エンジン回転速度Nの値に応じたもの、或いはこ
れらの組合わせによるものとしてもよく、これも
本発明の一実施例である。 また、第8図の実施例では、ステツプ1でアイ
ドル検出がOFFであつたとき、ステツプ2では
エンジン回転速度Nの変化率dN/dtを計算し、それ が設定値を超えたか否かによつてモード3とモー
ド4の選択を行なつているが、単に変化率だけで
はなくて、これに加えて、或いはこれに組合わせ
て、エンジンの冷却水温度、吸気温度、吸気量、
又は吸気量の変化率のいずれか一つ、或いはこれ
らの組合わせに応じてモード3とモード4の選択
を行なわせるようにしてもよい。 さらに、モード4において、エンジン回転速度
N、それの変化率dN/dt又はN−Ni以外にもその他 のエンジンの状態を表わすデータ、例えば前述の
エンジン冷却水温度、吸気温度、吸気量、又はそ
の変化率などのデータを調べ、それらに応じてス
ロツトルアクチユエータ5に与えるデータDTHAC
を求めるようにしてもよい。 加えて、DTHACをテーブルによらずに演算処理
によつて求めるようにしてもよく、これらによつ
てエンジンの運転状態に柔軟に応じた構成を得る
ことができ、適用範囲をさらに広くすることがで
きる。 次に第9図は本発明の他の実施例を示すフロー
チヤートで、ステツプ1でアイドル検出装置14
のマイクロスイツチ18がOFFでモード3又は
モード4に向つたとき、ステツプ2では単にエン
ジン回転速度Nが所定の回転速度N0を超えたか
否かだけを判別するため、N−N0≧0だけを調
べてそれがYESのときだけモード4の制御に入
るように構成し、モード4ではスロツトルアクチ
ユエータ5のストツパ12が常に所定量だけ移動
させられるように制御するものである。 このとき所定の回転速度N0としては、例えば
1500rpmが選ばれ、スロツトルアクチユエータ5
のストツパ12の移動量としては、スロツトルバ
ルブ7の開度がエンジン回転速度の大体1300rpm
に対応した開度となつたときに接触片15がレバ
ー8に当接するような値が選ばれている。 これによりアクセルペダルが踏み込まれてエン
ジンの回転速度Nが1500rpmに達すると直ちにス
ロツトルアクチユエータ5が制御され、そのスト
ツパ12が所定位置までスロツトルバルブ7のレ
バー8を追従して移動し、アクセルペダルが離さ
れたときに備える状態となる。 自動車の走行時におけるエンジン回転速度Nの
状態は、大体1500rpm以上になるから、この実施
例によつてもほとんどの場合に対応して充分な動
作が期待でき、しかも大幅に構成を単簡化するこ
とができる。 なお、以上の実施例では、スロツトルアクチユ
エータ5としてモータ9の回転によりネジを介し
てストツパ12を直線移動させるように構成した
ものを用い、アイドル検出装置14としては、ス
ロツトルアクチユエータ5のストツパ12に設け
た接触片15、ロツド16、スプリング17、そ
れにマイクロスイツチ18で構成していたが、こ
れらは単なる例示にすぎず、スロツトルアクチユ
エータ5としては電気的な信号を入力とし、これ
に応じて機械的にスロツトルバルブの復帰位置が
制御できる電気−移動量変換機能を有するものな
らどのようなものでもよく、また、アイドル検出
装置14も、スロツトルアクチユエータ5のスト
ツパ12に対してスロツトルバルブ7のレバー8
が当接したか否かが検出可能なものならばどのよ
うな形式のものであつてもよいことは説明を要し
ないところである。 また、電気的な制御を行なうためにマイコン4
による例を示したが、これもマイコンによる必要
は特になく、専用の回路を用いて制御するように
構成してもよいのは勿論である。 ここで、特許請求の範囲における構成要件と上
記実施例との対応について説明すると、以下の通
りとなる。 センサ手段………アイドル検出装置14、マイク
ロスイツチ18 電子的制御手段………マイクロコンピユータ4 第1の制御手段………第8図、又は第9図におけ
るモード1及びモード2の制御動作を遂行する
ために、マイクロコンピユータ4に付与されて
いる制御機能 第2の制御手段………同じく第8図、又は第9図
のモード3又はモード4の制御動作を遂行させ
るために、マイクロコンピユータ4に付与され
ている制御機能 以上説明したように、本発明によれば、アクセ
ルペダルによりスロツトルバルブが操作されてい
るとき、このスロツトルバルブの開度に追従し
て、常にスロツトルアクチユエータの位置が制御
されているので、アクセルペダルが戻され、スロ
ツトルバルブが全閉位置に復帰しようとしたとき
での、電子的ダツシユポツト機能への移行が、ほ
とんど時間遅れなく行われ、排気ガスの悪化を充
分に抑えることができる。 そして、この結果、本発明によれば、気化器本
体には何らの付加的な機構を設けることなくエン
ジンによる走行状態からアイドルに戻るときに生
じるエンジンの息付きを防止し、しかも排気ガス
の状態を悪化させることもないから従来技術の欠
点を完全に除くことができてECCの特質を充分
に活かした気化器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は電子制御気化器におけるアイドル回転
速度制御方式の従来例を示すブロツク図、第2図
はスロツトルアクチユエータを有する気化器の一
例を示す概略構成図、第3図はスロツトルアクチ
ユエータに供給するパルス信号とエンジン回転速
度の関係を示す特性図、第4図イ〜ハ、及び第5
図イ〜ハは従来のアイドル回転速度制御方式及び
本発明の動作を説明するための特性図、第6図は
本発明によるエンジン回転速度制御装置の一実施
例を示すブロツク図、第7図は本発明において使
用する気化器の一実施例を示す概略構成図、第8
図は本発明の一実施例による動作を説明するため
のフローチヤート、第9図は同じく他の実施例に
よる動作を説明するためのフローチヤートであ
る。 1……エンジン、2……回転速度検出器、3…
…信号変換器、4……マイクロコンピユータ、5
……スロツトルアクチユエータ、6……気化器、
7……スロツトルバルブ、8……レバー、9……
モータ、10,11……歯車、12……ストツ
パ、13……リターンスプリング、14……アイ
ドル検出装置、15……接触片、16……ロツ
ド、17……スプリング、18……マイクロスイ
ツチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スロツトルバルブの復帰位置を制御するため
    のアクチユエータ手段と、スロツトルバルブが上
    記アクチユエータ手段による制御が可能な状態に
    戻されているとき肯定信号を発生し、そうでない
    ときには否定信号を出力するセンサ手段と、上記
    アクチユエータ手段を制御する電子的制御手段と
    を備えたエンジン回転速度制御装置において、上
    記電子的制御手段に、エンジンの吸気負圧が所定
    値に収斂するように上記アクチユエータ手段を制
    御する第1の制御手段と、エンジンの回転速度が
    アイドル状態での目標回転速度に収斂するように
    上記アクチユエータ手段を制御する第2の制御手
    段と、上記アクチユエータ手段によるスロツトル
    バルブの復帰開度位置をスロツトル開度に追従制
    御する第3の制御手段と、上記センサ手段が肯定
    信号を発生しているときで吸気負圧が上記所定値
    に達していないときには上記第2の制御手段を作
    動させ、上記センサ手段が肯定信号を発生してい
    るときで吸気負圧が上記所定値以上のときには上
    記第1の制御手段を作動させ、上記センサ手段が
    否定信号を出力しているときには上記第3の制御
    手段を作動させる選択制御手段とを設けたことを
    特徴とするエンジン回転速度制御装置。
JP17052979A 1979-12-28 1979-12-28 Rotary speed controller for engine Granted JPS5696125A (en)

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