JPS6323373B2 - - Google Patents
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- JPS6323373B2 JPS6323373B2 JP17052779A JP17052779A JPS6323373B2 JP S6323373 B2 JPS6323373 B2 JP S6323373B2 JP 17052779 A JP17052779 A JP 17052779A JP 17052779 A JP17052779 A JP 17052779A JP S6323373 B2 JPS6323373 B2 JP S6323373B2
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Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
本発明は、ガソリンエンジンなどの内燃機関に
おけるスロツトルバルブ復帰位置制御による回転
速度制御装置に関する。 自動車などの車輌用内燃機関においては、エン
ジンの回転中それから動力を取り出さない状態で
空転させておく、いわゆるアイドル運転状態(以
下、アイドルという)に置かれている時間がかな
り必要となつている。 このアイドルにあるエンジンの回転速度は、エ
ンジン始動後の瞬気運転中は勿論、それを終了し
て定常運転状態に入つてからも、例えば吸気温度
(外気温度)、冷却水温度、オイルの状態など種々
の因子によつて変化し、必ずしも一定に保たれな
い。 他方、自動車などエンジン動力による走行車両
を取りまく環境はますます厳しくなり、排気ガス
規制などと関連してアイドルの回転速度について
も一層厳しい規制が設けられ、アイドル回転速度
を常に一定の回転速度に保てるような機構を設け
る必要が生じてきた。 これと並行して、時代のすう勢としての電子化
の波はエンジンの気化器にも及び、マイクロコン
ピユータ(マイコン)を備え、電子的に制御され
るように構成された気化器、いわゆる電子制御気
化器(以下、ECCという)が市場に現われ、エ
ンジンの運転状態を任意に、かつ自動的に制御で
きるようになり、その結果、このECCによつて
エンジンのアイドル回転速度を一定に制御する方
法が提案された。 このようなECCによるアイドル回転速度制御
方式(以下、ISCという)の一例を第1図に示
す。 図において1はエンジン、2は回転速度検出
器、3は信号変換器、4はマイコン、5はスロツ
トルアクチユエータ、6は気化器である。 第2図はスロツトルアクチユエータ5の一例
で、6は気化器、7はスロツトルバルブ、8はス
ロツトルバルブ7の軸に取付けられたレバー、9
はモータ、10,11は歯車、12はストツパ、
13はスロツトルバルブ7のリターンスプリング
である。 そして、歯車11の中心軸孔には雌ネジが、ス
トツパ12には雄ネジがそれぞれ切つてあり、モ
ータ9によつて歯車10,11が回転すると、そ
の回転数に応じてストツパ12が矢印の方向に出
入りするように構成されている。 マイコン4は図示してない手段によつてエンジ
ン1がアイドルにあることを検出するとそのプロ
グラムにISCモードを付け加え、所定のプログラ
ムにもとづいて検出器2からのエンジン回転速度
データを変換器3を介して取り入れ、アクチユエ
ータ5のモータ9に信号を与えてストツパ12の
位置を制御し、レバー8を押したり戻したりして
スロツトルバルブ7の開度を変え、エンジン1の
回転速度を制御してアイドル回転速度を所定の値
に保つ。 このとき、マイコン4によるアクチユエータ5
のモータ9に与えられる信号としては、例えば一
定幅のパルス信号が用いられる。この場合には、
パルス信号が1個、モータ9に与えられたときに
得られるモータ9の回転角は一定となるので、ス
トツパ12の出入りする量は与えられたパルス信
号の数に比例したものとなり、第3図に示したよ
うに、モータ9に与えたパルス信号の数に応じて
ほぼ直線的にエンジンの回転速度を制御すること
ができる。即ち、第3図においてエンジン回転速
度がN0であつたとき、モータ9にn個のパルス
信号を与えるとエンジン回転速度はN1となり、
さらにn個を与えると回転速度はN2となるが、
このとき、(N1−N0)と(N2−N1)はnに比例
したものとなり、パルス信号の数に比例してエン
ジンの回転速度を制御することができる。 従つて、このようなISCによつてアイドル回転
速度を常に所定の値に一定に制御することがで
き、エンジンのアイドル回転速度に対する厳しい
規制を充分に満すことができるが、このISCによ
ると自動車のアクセルペダルなどが踏み込まれて
エンジンがアイドル以外の運転状態に入り、つい
でアクセルペダルが離されてアイドルに戻るとき
にエンジンの運転状態が急激に変化して回転が不
安定になつて、いわゆる息付きを生じ、エンジン
が停止(エンジン・ストール)したり、自動車の
走行状態に大きなシヨツクを与えたりする上、排
気ガスの状態が極度に悪化してしまうという欠点
があつた。 以下、この点について説明する。 第4図イ,ロ,ハはアクセルペダルなどを操作
してスロツトルバルブを開いたときのエンジン回
転速度の変化とISCの動作を示した図で、時刻t1
に到るまでの間はアクセルペダルの踏み込み量が
0でISCが動作しており、スロツトルアクチユエ
ータ5(第1図、第2図)によつてスロツトルバ
ルブ7が制御され、エンジンの回転速度Nを所定
のアイドル回転速度Nsetに保つような制御が行な
われている。 時刻t1からt2まではアクセルペダルが踏み込ま
れ、その踏み込み量に応じてエンジンの回転速度
Nがアイドル回転速度Nsetより高い所定の回転速
度となつており、ISCは不動作状態にある。 時刻t2においてアクセルペダルが戻され、その
踏み込み量が0になる。そこでスロツトルバルブ
7はスプリング13によつて第4図イの破線で示
すように直ちに復帰し、ストツパ12で規制され
た開度位置にまで戻り、ISCも動作状態に戻るの
で再び時刻t1以前の動作状態に戻る筈である。 ところが、ISCにおいては、排気ガス規制の観
点から吸気負圧VCを鑑視し、所定の負圧VCset、
例えば−570mmHg以上にならないように制御する
構成が不可欠である。これは、吸気負圧が或る程
度に増大すると急激に排気ガスの状態が悪化し、
到底排気ガス規制をパスすることができないから
であり、吸気負圧が所定値以上になつたときには
アイドル回転速度の制御に優先してスロツトルバ
ルブの開度を増加させるようにアクチユエータ5
を制御するように構成されている。即ち、第1図
においてマイコン4には吸気負圧を表わすデータ
も与えられており、このデータが所定値に達した
ときにはアイドル回転速度制御のプログラムに優
先してスロツトルバルブの開度を大きくするよう
な制御プログラムが設けられており、これは、例
えばスロツトルオープナーなどと呼ばれているも
のである。 このため、第5図イに破線で示すように、時刻
t2でスロツトルバルブ7がアイドル開度まで急激
に閉じたとき、吸気負圧も第5図ロの破線で示す
ように急激に上昇し(何故ならエンジン回転速度
はスロツトルバルブ7が急激に閉じたとしてもイ
ナーシヤのためにそう急には降下しないからであ
る)、スロツトルオープナーの設定負圧以上に達
してしまうので、スロツトルオープナーが直ちに
動作し、時刻t2からt3の間はスロツトルバルブの
開度をアイドル開度より開き、吸気負圧を設定値
に戻すような制御が掛る。これにより吸気負圧は
一旦は設定値以上になるものの直ちに設定値に近
く戻され、排気ガスの状態が悪化してしまう時間
は最少限に抑えられるが、しかし、このときエン
ジンの回転速度も第5図ハに破線で示すように過
渡的に上下してハンチング状態を呈し、息付きを
起こして停止したり、自動車の走行状態にシヨツ
クを与えたりしてしまうことになるのである。 これを防止するためには第4図の実線で示すよ
うに、時刻t2でアクセルペダルを離してもスロツ
トルバルブ7は直ちにアクセル開度に戻るのでは
なくて、時刻t3までの間にゆつくりとアクセル開
度に向つて閉じてゆくようにすればよい。そうす
ればエンジン回転速度Nも実線のようにゆつくり
と下り、ほぼアクセル開度に追従して降下するか
ら吸気負圧が設定値にまで達してしまうことがな
くなるのでスロツトルオープナーが働くこともな
く、エンジン回転速度の過渡的な上昇下降を防止
することができることになる。従つて、このため
には、例えばダツシユポツトのようなメカニカル
ダンパーをスロツトルバルブに設けることが考え
られる。 しかしながら、ECCにおいては、気化器本体
の機構部分として機械的な制御装置を設けること
なく電子的に種々の機能が遂行されるように構成
した点を特徴とするものであるから、気化器にダ
ツシユポツトなどの機構部品を設けることは
ECC本来の目的に反するものであり、切角ECC
としたことの意味が失われる上、コスト的にも好
ましくないものとなつてしまう欠点がある。 なお、この種の装置として関連するものには、
例えば特開昭48−21032号公報などを挙げること
ができる。 本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除
き、電子的な制御によりスロツトルオープナーと
しての働きが与えられるようにしたISCにおい
て、ダツシユポツトのようなメカニカルダンパを
設けることなくアクセルペダルを離したときに生
じるエンジンの息付きや自動車走行に与えられる
シヨツクを除くことができ、しかも排気ガスの悪
化が防止されるようにしたECCにおけるエンジ
ン回転速度制御装置を提供するにある。 この目的を達成するため、本発明は、ISCにお
けるスロツトルアクチユエータがアイドル回転速
度の制御だけではなくて、スロツトルバルブがア
イドル開度に戻るときの制御も行なうように構成
した点を特徴とする。 以下、本発明によるエンジン回転速度制御装置
の実施例を図面について説明する。 第6図は本発明の一実施例で、エンジン1、回
転速度検出器2、信号変換器3、マイコン4、ス
ロツトルアクチユエータ5は第1図の従来例と同
じである。 14はアイドル検出装置で、スロツトルアクチ
ユエータ5に設けられ、それからの信号は信号変
換器3を介してマイコン4の入力データとして与
えられる。 15は位置検出装置で、気化器6のスロツトル
バルブとスロツトルアクチユエータ5の間に設け
られ、それからの信号も信号変換器3を介してマ
イコン4の入力データとして与えられている。 第7図はアイドル検出装置14及び位置検出装
置15を有する気化器6の一実施例で、スロツト
ルバルブ7、モータ9、歯車10,11、ストツ
パ12、リターンスプリング13は第2図の場合
と同じである。 なお、7aはスロツトルバルブ7の軸である。 16は軸7aに自由回転可能に設けられたフリ
ーレバー、16aはレバー16に設けられている
カム面、17は軸7aに取付けられたスロツトル
バルブ7操作用のレバー、17aはレバー17に
設けられている爪、18は接触片、19は接触片
18のロツドで、ストツパ12の中心に長さ方向
に向つて設けられている貫通孔に挿入保持された
もの、20はロツド19にはめ込まれているスプ
リング、21はロツド19の後端で押されると接
点が閉じられるように取付けられているマイクロ
スイツチ、22はマイクロスイツチ21をストツ
パ12に取付けているフレーム、23はフリーレ
バー16のカム面16aによつて操作されるマイ
クロスイツチ、24はフリーレバー16を軽く引
いているスプリングである。 なお、リターンスプリング13はレバー17に
取付られていて、スロツトルバルブ7を閉じてお
く方向の力を与えており、アクセルペダルを踏む
ことによりスロツトルバルブ7がアイドル開度か
ら開かれるように構成されている点は第1図の従
来例と同じである。 また、スプリング20と24の関係は次のよう
になつている。 即ち、スプリング20は、比較的強い弾性を有
し、アクチユエータ5のストツパ12が延びてそ
の接触片18がフリーレバー16の凸起に当接し
たときには、自からは縮むことなくスプリング2
4の張力に抗してフリーレバー16を図の反時計
方向に回動させることができる。 また、スプリング24の張力は、スプリング2
0を押し返してそれを縮める力はないが、マイク
ロスイツチ23をフリーレバー16のカム面16
aによつて動作させるのに充分な強さはもつてい
る。 これにより、アイドル検出装置14はスロツト
ルアクチユエータ5に組合わされた接触片18〜
フレーム22で構成されていて、信号はマイクロ
スイツチ21の接点から得られ、位置検出装置1
5はスロツトルバルブ7に組合わされたフリーレ
バー16〜スプリング24で構成され、信号はマ
イクロスイツチ23の接点から得られることにな
る。 第8図はマイコン4を用いた本発明の一実施例
による動作を示したフローチヤートで、以下、こ
れによつて動作の説明を行なう。 マイコン4はエンジンの運転に関する種々の制
御を実行しているが、スロツトルアクチユエータ
5に関する制御プログラムは、例えば、基本周期
が40m秒毎となつており、必要に応じて飛越しが
行なわれるようになつていて、定常状態では基本
周期の数10回に1回程度しか実行されないが、実
用上はこれで充分な制御が可能である。 さて、各プログラムが開始されると、まずステ
ツプ1としてエンジン回転速度Nが検出器2から
のデータとして取り込まれ、これがアイドル回転
速度Nsetより所定範囲を超えているか否かを判断
するためN≧Nset+ΔNが調べられ、これがNO
ならモード1の制御に向い、YESならモード2
及びモード3の制御に向う。 モード1に向つたときにはステツプ2では何も
実行せず、そのままステツプ3を待つ。また、モ
ード2及びモード3に向つたときには、ステツプ
2でアイドル検出装置14のマイクロスイツチ2
1の接点がONか否かを調べ、NO、即ちスイツ
チ21が閉じていないときにはモード2の実行に
入り、YES、即ちスイツチ21が閉じていたと
きにはモード3のプログラムに入る。 モード1のプログラムの実行に向つたときに
は、ステツプ3においてエンジン回転速度Nがア
イドル回転速度Nset付近に保たれているか否かを
判断するために、|N―Nset|≧ΔNが調べられ、
それがYESならNがNsetにほぼ等しくなるような
制御に入り、エンジン回転速度Nをアイドル回転
速度Nsetにほぼ等しくするようなスロツトルアク
チユエータ5に対するデータDTHACが出力され、
NOのときにはデータDTHACは固定されたままの出
力となる。 モード2のプログラムの実行に入つたときに
は、ステツプ3において位置検出装置15のマイ
クロスイツチ23の接点がONか否かが調べら
れ、これがNO、即ちスイツチ23がOFFのとき
にはこのスイツチ23の接点がONする方向に向
つてスロツトルアクチユエータ5を制御するため
のデータDTHACが出力され、YES、即ちスイツチ
23がONのときにはスイツチ23がOFFになる
方向にデータDTHACが出力されることになる。 モード3のプログラムの実行に入つたときに
は、ステツプ3においてエンジンの吸気負圧VC
に関するデータの取込みが行なわれ、それが所定
の負圧VCsetを超えないようにするための制御と
なり、それに対応したデータDTHACが出力される。 ステツプ4では各モードからのデータDTHACに
応じてスロツトルアクチユエータ5に対するパル
ス信号の送出が行なわれ、プログラムが終了す
る。 さて、以上のようにマイコン4による制御が遂
行された結果、本発明では次のような動作が得ら
れる。 第4図及び第5図に戻り、時刻t1に到るまでは
アクセルペダルは踏み込まれていない状態で、エ
ンジンはアイドルにある。 そこで各プログラム開始ごとにステツプ1でエ
ンジン回転速度Nが調べられたときは、当然、N
≧Nset+ΔNがNOとなつている。このため、制
御モードはモード1の実行に入り、エンジン回転
速度Nを設定速度Nset付近に保持するための制御
がステツプ3で行なわれてデータDTHACが取り出
され、ステツプ4でスロツトルアクチユエータ5
にパルス信号が与えられ(或いは何も与えられな
い)、スロツトルバルブ7はレバー17,16を
介してリターンスプリング13の力によつてアク
チユエータ5のストツパ12に押付けられたまま
アクチユエータ5の制御のもとにとどまり、エン
ジンの回転速度は設定速度Nset、即ちアイドル回
転速度付近に保持される。従つて、この状態で
は、いわゆるISCと同じ制御状態にある。 次に、時刻t1に達するとアクセルペダルが踏み
込まれ、エンジン加速状態に入り、その後、時刻
t2に到るまではアクセルペダルの踏み込量に応じ
てアイドル回転速度より大きいエンジン回転速度
に保持される。 そこで、当然のことながらエンジン回転速度N
はアイドル回転速度より大きくなるから、各プロ
グラムのステツプ1でN≧Nset+ΔNを調べたと
きにはそれがYESになり、モード1により実行
されていたISCは停止されモード2或いはモード
3の実行に向う。 この状態では、アクセルペダルが踏み込まれて
いるから、レバー17はリターンスプリング13
に抗して第7図の反時計方向に回動してスロツト
ルバルブ7はアクセル開度より開いており、レバ
ー17の爪17aがフリーレバー16から離れる
ので、レバー16は接触片18のスプリング20
によつてそれと一緒に押し戻され、ロツド19は
マイクロスイツチ21から離れてこのスイツチ2
1の接点をOFFにしてしまつている。 そこでステツプ2においてアイドル検出装置1
4を構成しているスイツチ21のONか否かが調
べられたとき、それがNOとなつているのでモー
ド2の実行に向う。 モード2でステツプ3に入ると、まず、位置検
出装置15のスイツチ23の接点がONか否かが
調べられるが、このスイツチ23の接点がONに
なる条件は、第7図から明らかなように、スロツ
トルアクチユエータ5のストツパ12がアイドル
回転速度Nsetに対応したスロツトル開度より所定
量だけ大きいアイドル開度位置以下に後退してい
るときだけ、スプリング24でフリーレバー16
のカム面16aを介して操作されたときとなるよ
うに、設定されているから、結局、モード2でス
テツプ3に入ると第9図に示すように、スロツト
ルアクチユエータ5のストツパ12の位置に対す
る制御が実行され、それに続くステツプ4でアク
チユエータ5のストツパ12の位置が、スイツチ
23が丁度ONからOFF(或いはOFFからON)
に切換わる位置aにもたらされるようにする。こ
の位置aは第4図イ及び第5図イにaで示したス
ロツトル開度に相当したものである。なお、第9
図において、iで示したスロツトル開度位置はア
イドル回転速度Nsetに相当したスロツトルアクチ
ユエータ5の位置である。また、ストツパ12に
よるスロツトルバルブ7の位置は、接触片18が
スプリング19に抗して押し込まれた状態での位
置を表わしていることはいうまでもないところで
ある。 従つて、この時刻t1から時刻t2の直前に到るま
での間の状態に入つたときの動作を要約すると次
のようになる。即ち、時刻t1でアクセルペダルが
踏み込まれ、レバー17が回動してスロツトルバ
ルブ7がアイドル開度より開くと、レバー17の
爪17aがフリーレバー16から離れようとす
る。そこで、このレバー16も接触片18を介し
てスプリング19で押し戻され、マイクロスイツ
チ21は開く。そこでステツプ2からモード2に
入り、ステツプ3、ステツプ4を経てスロツトル
アクチユエータ5のストツパ12が位置aにまで
スロツトルバルブ7の動きに追従して移動させら
れていることになる。 ついで時刻t2の直前でアクセルペダルが離され
ると、リターンスプリング13の力によつてレバ
ー17及びスロツトルバルブ7は急激にアイドル
開度まで戻ろうとする。しかしながら、この直前
まで行なわれたモード2の制御プログラムにより
スロツトルアクチユエータ5のストツパ12は第
4図イ、第5図イそれに第9図に示した位置aに
まで移動させられている。そして、この位置a
は、エンジン回転速度Nがアイドル回転速度Nset
よりかなり高い、例えば1500rpm位になるような
スロツトル開度に選ばれているから、リターンス
プリング13により急激に戻ろうとしたスロツト
ルバルブ7及びレバー17は、フリーレバー16
を爪17aで一緒に戻してその先をストツパ12
に当接させ、位置aで停止させられてしまう。 そこで、アイドル検出装置14のスイツチ21
の接点が閉じられるので、次のプログラムからは
ステツプ2でモード3の実行に入り、吸気負圧
VCを設定値VCsetにするようなデータDTHACが出
力され、続くステツプ4によつてスロツトルアク
チユエータ5のストツパ12の位置が制御されて
第5図イ,ロの実線で示すように時刻t2でアイド
ル開度にまで戻ろうとしたスロツトルバルブ7の
復帰動作を抑えて時刻t3でアクセル開度に戻るよ
うにする。 時刻t3以降は時刻t1以前と同じ状態、即ち、ア
クセルペダルは踏み込まれていないでエンジン回
転速度Nはほぼアイドル回転速度Nset付近に保た
れた状態にあるから、マイコン4によるプログラ
ムはほとんどモード1の実行に掛り、ISCによる
制御状態に保たれる。 なお、以上の説明から明らかなように、モード
3のプログラムが実行されたときには、吸気負圧
VCが設定値VCsetを超えないようにスロツトルバ
ルブ7の開度制御が行なわれるのであるから、こ
のモード3における動作はいわゆるスロツトルオ
ープナーと同じであり、排気ガスの状態が悪化す
るのを防止する機能も充分に備えていることが判
る。 このように本発明の実施例によれば、気化器6
のスロツトルアクチユエータ5に僅かな構成の付
加を行なうだけで、エンジンがアイドルにあると
きにはISCとして働き、アイドル回転速度をほぼ
一定の設定値Nsetに保つように動作すると共に、
アクセルペダルが踏み込まれると、そのときには
スロツトルバルブ7がアイドル開度から開いた所
定の位置aにまでスロツトルアクチユエータ5の
ストツパ12が速やかに移動させられ、次にアク
セルペダルが離されたときには急速に復帰しよう
としたスロツトルバルブ7を位置aで直ちに待ち
受け、時刻t2に先行してスロツトルオープナーと
しての動作に入らせることができるから、従来技
術のように、一旦、スロツトルバルブ7がアイド
ル開度にまで急激に戻り、吸気負圧VCが設定値
VCsetを超えてからスロツトルオープナーが動作
したときとは異なり、エンジン回転速度が過渡的
に上下して息付きを起こし、エンジン停止や走行
にシヨツクを生じたり、排気ガスの状態が悪化し
たりするのを防止することができる。 ここで、特許請求の範囲における構成要素と上
記実施例との対応について説明すると、以下のと
おりとなる。 復帰センサ手段……アイドル検出装置14、マイ
クロスイツチ21 位置センサ手段……位置検出装置15、マイクロ
スイツチ23 電子的制御手段……マイクロコンピユータ4 第1の制御手段……第8図のモード3の制御動作
を遂行するために、マイクロコンピユータ4
に付与されている制御機能 第2の制御手段……同じく第8図のモード2の制
御動作を遂行するために、マイクロコンピユ
ータ4に付与されている制御機能 以上、説明したように、本発明によれば、気化
器のスロツトルバルブに僅かな付加的構成を加え
るだけでISC及びスロツトルオープナーの機能を
有するECCにおける従来技術の欠点を全て除く
ことができ、ECCの特質を充分に活した気化器
を提供することができる。
おけるスロツトルバルブ復帰位置制御による回転
速度制御装置に関する。 自動車などの車輌用内燃機関においては、エン
ジンの回転中それから動力を取り出さない状態で
空転させておく、いわゆるアイドル運転状態(以
下、アイドルという)に置かれている時間がかな
り必要となつている。 このアイドルにあるエンジンの回転速度は、エ
ンジン始動後の瞬気運転中は勿論、それを終了し
て定常運転状態に入つてからも、例えば吸気温度
(外気温度)、冷却水温度、オイルの状態など種々
の因子によつて変化し、必ずしも一定に保たれな
い。 他方、自動車などエンジン動力による走行車両
を取りまく環境はますます厳しくなり、排気ガス
規制などと関連してアイドルの回転速度について
も一層厳しい規制が設けられ、アイドル回転速度
を常に一定の回転速度に保てるような機構を設け
る必要が生じてきた。 これと並行して、時代のすう勢としての電子化
の波はエンジンの気化器にも及び、マイクロコン
ピユータ(マイコン)を備え、電子的に制御され
るように構成された気化器、いわゆる電子制御気
化器(以下、ECCという)が市場に現われ、エ
ンジンの運転状態を任意に、かつ自動的に制御で
きるようになり、その結果、このECCによつて
エンジンのアイドル回転速度を一定に制御する方
法が提案された。 このようなECCによるアイドル回転速度制御
方式(以下、ISCという)の一例を第1図に示
す。 図において1はエンジン、2は回転速度検出
器、3は信号変換器、4はマイコン、5はスロツ
トルアクチユエータ、6は気化器である。 第2図はスロツトルアクチユエータ5の一例
で、6は気化器、7はスロツトルバルブ、8はス
ロツトルバルブ7の軸に取付けられたレバー、9
はモータ、10,11は歯車、12はストツパ、
13はスロツトルバルブ7のリターンスプリング
である。 そして、歯車11の中心軸孔には雌ネジが、ス
トツパ12には雄ネジがそれぞれ切つてあり、モ
ータ9によつて歯車10,11が回転すると、そ
の回転数に応じてストツパ12が矢印の方向に出
入りするように構成されている。 マイコン4は図示してない手段によつてエンジ
ン1がアイドルにあることを検出するとそのプロ
グラムにISCモードを付け加え、所定のプログラ
ムにもとづいて検出器2からのエンジン回転速度
データを変換器3を介して取り入れ、アクチユエ
ータ5のモータ9に信号を与えてストツパ12の
位置を制御し、レバー8を押したり戻したりして
スロツトルバルブ7の開度を変え、エンジン1の
回転速度を制御してアイドル回転速度を所定の値
に保つ。 このとき、マイコン4によるアクチユエータ5
のモータ9に与えられる信号としては、例えば一
定幅のパルス信号が用いられる。この場合には、
パルス信号が1個、モータ9に与えられたときに
得られるモータ9の回転角は一定となるので、ス
トツパ12の出入りする量は与えられたパルス信
号の数に比例したものとなり、第3図に示したよ
うに、モータ9に与えたパルス信号の数に応じて
ほぼ直線的にエンジンの回転速度を制御すること
ができる。即ち、第3図においてエンジン回転速
度がN0であつたとき、モータ9にn個のパルス
信号を与えるとエンジン回転速度はN1となり、
さらにn個を与えると回転速度はN2となるが、
このとき、(N1−N0)と(N2−N1)はnに比例
したものとなり、パルス信号の数に比例してエン
ジンの回転速度を制御することができる。 従つて、このようなISCによつてアイドル回転
速度を常に所定の値に一定に制御することがで
き、エンジンのアイドル回転速度に対する厳しい
規制を充分に満すことができるが、このISCによ
ると自動車のアクセルペダルなどが踏み込まれて
エンジンがアイドル以外の運転状態に入り、つい
でアクセルペダルが離されてアイドルに戻るとき
にエンジンの運転状態が急激に変化して回転が不
安定になつて、いわゆる息付きを生じ、エンジン
が停止(エンジン・ストール)したり、自動車の
走行状態に大きなシヨツクを与えたりする上、排
気ガスの状態が極度に悪化してしまうという欠点
があつた。 以下、この点について説明する。 第4図イ,ロ,ハはアクセルペダルなどを操作
してスロツトルバルブを開いたときのエンジン回
転速度の変化とISCの動作を示した図で、時刻t1
に到るまでの間はアクセルペダルの踏み込み量が
0でISCが動作しており、スロツトルアクチユエ
ータ5(第1図、第2図)によつてスロツトルバ
ルブ7が制御され、エンジンの回転速度Nを所定
のアイドル回転速度Nsetに保つような制御が行な
われている。 時刻t1からt2まではアクセルペダルが踏み込ま
れ、その踏み込み量に応じてエンジンの回転速度
Nがアイドル回転速度Nsetより高い所定の回転速
度となつており、ISCは不動作状態にある。 時刻t2においてアクセルペダルが戻され、その
踏み込み量が0になる。そこでスロツトルバルブ
7はスプリング13によつて第4図イの破線で示
すように直ちに復帰し、ストツパ12で規制され
た開度位置にまで戻り、ISCも動作状態に戻るの
で再び時刻t1以前の動作状態に戻る筈である。 ところが、ISCにおいては、排気ガス規制の観
点から吸気負圧VCを鑑視し、所定の負圧VCset、
例えば−570mmHg以上にならないように制御する
構成が不可欠である。これは、吸気負圧が或る程
度に増大すると急激に排気ガスの状態が悪化し、
到底排気ガス規制をパスすることができないから
であり、吸気負圧が所定値以上になつたときには
アイドル回転速度の制御に優先してスロツトルバ
ルブの開度を増加させるようにアクチユエータ5
を制御するように構成されている。即ち、第1図
においてマイコン4には吸気負圧を表わすデータ
も与えられており、このデータが所定値に達した
ときにはアイドル回転速度制御のプログラムに優
先してスロツトルバルブの開度を大きくするよう
な制御プログラムが設けられており、これは、例
えばスロツトルオープナーなどと呼ばれているも
のである。 このため、第5図イに破線で示すように、時刻
t2でスロツトルバルブ7がアイドル開度まで急激
に閉じたとき、吸気負圧も第5図ロの破線で示す
ように急激に上昇し(何故ならエンジン回転速度
はスロツトルバルブ7が急激に閉じたとしてもイ
ナーシヤのためにそう急には降下しないからであ
る)、スロツトルオープナーの設定負圧以上に達
してしまうので、スロツトルオープナーが直ちに
動作し、時刻t2からt3の間はスロツトルバルブの
開度をアイドル開度より開き、吸気負圧を設定値
に戻すような制御が掛る。これにより吸気負圧は
一旦は設定値以上になるものの直ちに設定値に近
く戻され、排気ガスの状態が悪化してしまう時間
は最少限に抑えられるが、しかし、このときエン
ジンの回転速度も第5図ハに破線で示すように過
渡的に上下してハンチング状態を呈し、息付きを
起こして停止したり、自動車の走行状態にシヨツ
クを与えたりしてしまうことになるのである。 これを防止するためには第4図の実線で示すよ
うに、時刻t2でアクセルペダルを離してもスロツ
トルバルブ7は直ちにアクセル開度に戻るのでは
なくて、時刻t3までの間にゆつくりとアクセル開
度に向つて閉じてゆくようにすればよい。そうす
ればエンジン回転速度Nも実線のようにゆつくり
と下り、ほぼアクセル開度に追従して降下するか
ら吸気負圧が設定値にまで達してしまうことがな
くなるのでスロツトルオープナーが働くこともな
く、エンジン回転速度の過渡的な上昇下降を防止
することができることになる。従つて、このため
には、例えばダツシユポツトのようなメカニカル
ダンパーをスロツトルバルブに設けることが考え
られる。 しかしながら、ECCにおいては、気化器本体
の機構部分として機械的な制御装置を設けること
なく電子的に種々の機能が遂行されるように構成
した点を特徴とするものであるから、気化器にダ
ツシユポツトなどの機構部品を設けることは
ECC本来の目的に反するものであり、切角ECC
としたことの意味が失われる上、コスト的にも好
ましくないものとなつてしまう欠点がある。 なお、この種の装置として関連するものには、
例えば特開昭48−21032号公報などを挙げること
ができる。 本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を除
き、電子的な制御によりスロツトルオープナーと
しての働きが与えられるようにしたISCにおい
て、ダツシユポツトのようなメカニカルダンパを
設けることなくアクセルペダルを離したときに生
じるエンジンの息付きや自動車走行に与えられる
シヨツクを除くことができ、しかも排気ガスの悪
化が防止されるようにしたECCにおけるエンジ
ン回転速度制御装置を提供するにある。 この目的を達成するため、本発明は、ISCにお
けるスロツトルアクチユエータがアイドル回転速
度の制御だけではなくて、スロツトルバルブがア
イドル開度に戻るときの制御も行なうように構成
した点を特徴とする。 以下、本発明によるエンジン回転速度制御装置
の実施例を図面について説明する。 第6図は本発明の一実施例で、エンジン1、回
転速度検出器2、信号変換器3、マイコン4、ス
ロツトルアクチユエータ5は第1図の従来例と同
じである。 14はアイドル検出装置で、スロツトルアクチ
ユエータ5に設けられ、それからの信号は信号変
換器3を介してマイコン4の入力データとして与
えられる。 15は位置検出装置で、気化器6のスロツトル
バルブとスロツトルアクチユエータ5の間に設け
られ、それからの信号も信号変換器3を介してマ
イコン4の入力データとして与えられている。 第7図はアイドル検出装置14及び位置検出装
置15を有する気化器6の一実施例で、スロツト
ルバルブ7、モータ9、歯車10,11、ストツ
パ12、リターンスプリング13は第2図の場合
と同じである。 なお、7aはスロツトルバルブ7の軸である。 16は軸7aに自由回転可能に設けられたフリ
ーレバー、16aはレバー16に設けられている
カム面、17は軸7aに取付けられたスロツトル
バルブ7操作用のレバー、17aはレバー17に
設けられている爪、18は接触片、19は接触片
18のロツドで、ストツパ12の中心に長さ方向
に向つて設けられている貫通孔に挿入保持された
もの、20はロツド19にはめ込まれているスプ
リング、21はロツド19の後端で押されると接
点が閉じられるように取付けられているマイクロ
スイツチ、22はマイクロスイツチ21をストツ
パ12に取付けているフレーム、23はフリーレ
バー16のカム面16aによつて操作されるマイ
クロスイツチ、24はフリーレバー16を軽く引
いているスプリングである。 なお、リターンスプリング13はレバー17に
取付られていて、スロツトルバルブ7を閉じてお
く方向の力を与えており、アクセルペダルを踏む
ことによりスロツトルバルブ7がアイドル開度か
ら開かれるように構成されている点は第1図の従
来例と同じである。 また、スプリング20と24の関係は次のよう
になつている。 即ち、スプリング20は、比較的強い弾性を有
し、アクチユエータ5のストツパ12が延びてそ
の接触片18がフリーレバー16の凸起に当接し
たときには、自からは縮むことなくスプリング2
4の張力に抗してフリーレバー16を図の反時計
方向に回動させることができる。 また、スプリング24の張力は、スプリング2
0を押し返してそれを縮める力はないが、マイク
ロスイツチ23をフリーレバー16のカム面16
aによつて動作させるのに充分な強さはもつてい
る。 これにより、アイドル検出装置14はスロツト
ルアクチユエータ5に組合わされた接触片18〜
フレーム22で構成されていて、信号はマイクロ
スイツチ21の接点から得られ、位置検出装置1
5はスロツトルバルブ7に組合わされたフリーレ
バー16〜スプリング24で構成され、信号はマ
イクロスイツチ23の接点から得られることにな
る。 第8図はマイコン4を用いた本発明の一実施例
による動作を示したフローチヤートで、以下、こ
れによつて動作の説明を行なう。 マイコン4はエンジンの運転に関する種々の制
御を実行しているが、スロツトルアクチユエータ
5に関する制御プログラムは、例えば、基本周期
が40m秒毎となつており、必要に応じて飛越しが
行なわれるようになつていて、定常状態では基本
周期の数10回に1回程度しか実行されないが、実
用上はこれで充分な制御が可能である。 さて、各プログラムが開始されると、まずステ
ツプ1としてエンジン回転速度Nが検出器2から
のデータとして取り込まれ、これがアイドル回転
速度Nsetより所定範囲を超えているか否かを判断
するためN≧Nset+ΔNが調べられ、これがNO
ならモード1の制御に向い、YESならモード2
及びモード3の制御に向う。 モード1に向つたときにはステツプ2では何も
実行せず、そのままステツプ3を待つ。また、モ
ード2及びモード3に向つたときには、ステツプ
2でアイドル検出装置14のマイクロスイツチ2
1の接点がONか否かを調べ、NO、即ちスイツ
チ21が閉じていないときにはモード2の実行に
入り、YES、即ちスイツチ21が閉じていたと
きにはモード3のプログラムに入る。 モード1のプログラムの実行に向つたときに
は、ステツプ3においてエンジン回転速度Nがア
イドル回転速度Nset付近に保たれているか否かを
判断するために、|N―Nset|≧ΔNが調べられ、
それがYESならNがNsetにほぼ等しくなるような
制御に入り、エンジン回転速度Nをアイドル回転
速度Nsetにほぼ等しくするようなスロツトルアク
チユエータ5に対するデータDTHACが出力され、
NOのときにはデータDTHACは固定されたままの出
力となる。 モード2のプログラムの実行に入つたときに
は、ステツプ3において位置検出装置15のマイ
クロスイツチ23の接点がONか否かが調べら
れ、これがNO、即ちスイツチ23がOFFのとき
にはこのスイツチ23の接点がONする方向に向
つてスロツトルアクチユエータ5を制御するため
のデータDTHACが出力され、YES、即ちスイツチ
23がONのときにはスイツチ23がOFFになる
方向にデータDTHACが出力されることになる。 モード3のプログラムの実行に入つたときに
は、ステツプ3においてエンジンの吸気負圧VC
に関するデータの取込みが行なわれ、それが所定
の負圧VCsetを超えないようにするための制御と
なり、それに対応したデータDTHACが出力される。 ステツプ4では各モードからのデータDTHACに
応じてスロツトルアクチユエータ5に対するパル
ス信号の送出が行なわれ、プログラムが終了す
る。 さて、以上のようにマイコン4による制御が遂
行された結果、本発明では次のような動作が得ら
れる。 第4図及び第5図に戻り、時刻t1に到るまでは
アクセルペダルは踏み込まれていない状態で、エ
ンジンはアイドルにある。 そこで各プログラム開始ごとにステツプ1でエ
ンジン回転速度Nが調べられたときは、当然、N
≧Nset+ΔNがNOとなつている。このため、制
御モードはモード1の実行に入り、エンジン回転
速度Nを設定速度Nset付近に保持するための制御
がステツプ3で行なわれてデータDTHACが取り出
され、ステツプ4でスロツトルアクチユエータ5
にパルス信号が与えられ(或いは何も与えられな
い)、スロツトルバルブ7はレバー17,16を
介してリターンスプリング13の力によつてアク
チユエータ5のストツパ12に押付けられたまま
アクチユエータ5の制御のもとにとどまり、エン
ジンの回転速度は設定速度Nset、即ちアイドル回
転速度付近に保持される。従つて、この状態で
は、いわゆるISCと同じ制御状態にある。 次に、時刻t1に達するとアクセルペダルが踏み
込まれ、エンジン加速状態に入り、その後、時刻
t2に到るまではアクセルペダルの踏み込量に応じ
てアイドル回転速度より大きいエンジン回転速度
に保持される。 そこで、当然のことながらエンジン回転速度N
はアイドル回転速度より大きくなるから、各プロ
グラムのステツプ1でN≧Nset+ΔNを調べたと
きにはそれがYESになり、モード1により実行
されていたISCは停止されモード2或いはモード
3の実行に向う。 この状態では、アクセルペダルが踏み込まれて
いるから、レバー17はリターンスプリング13
に抗して第7図の反時計方向に回動してスロツト
ルバルブ7はアクセル開度より開いており、レバ
ー17の爪17aがフリーレバー16から離れる
ので、レバー16は接触片18のスプリング20
によつてそれと一緒に押し戻され、ロツド19は
マイクロスイツチ21から離れてこのスイツチ2
1の接点をOFFにしてしまつている。 そこでステツプ2においてアイドル検出装置1
4を構成しているスイツチ21のONか否かが調
べられたとき、それがNOとなつているのでモー
ド2の実行に向う。 モード2でステツプ3に入ると、まず、位置検
出装置15のスイツチ23の接点がONか否かが
調べられるが、このスイツチ23の接点がONに
なる条件は、第7図から明らかなように、スロツ
トルアクチユエータ5のストツパ12がアイドル
回転速度Nsetに対応したスロツトル開度より所定
量だけ大きいアイドル開度位置以下に後退してい
るときだけ、スプリング24でフリーレバー16
のカム面16aを介して操作されたときとなるよ
うに、設定されているから、結局、モード2でス
テツプ3に入ると第9図に示すように、スロツト
ルアクチユエータ5のストツパ12の位置に対す
る制御が実行され、それに続くステツプ4でアク
チユエータ5のストツパ12の位置が、スイツチ
23が丁度ONからOFF(或いはOFFからON)
に切換わる位置aにもたらされるようにする。こ
の位置aは第4図イ及び第5図イにaで示したス
ロツトル開度に相当したものである。なお、第9
図において、iで示したスロツトル開度位置はア
イドル回転速度Nsetに相当したスロツトルアクチ
ユエータ5の位置である。また、ストツパ12に
よるスロツトルバルブ7の位置は、接触片18が
スプリング19に抗して押し込まれた状態での位
置を表わしていることはいうまでもないところで
ある。 従つて、この時刻t1から時刻t2の直前に到るま
での間の状態に入つたときの動作を要約すると次
のようになる。即ち、時刻t1でアクセルペダルが
踏み込まれ、レバー17が回動してスロツトルバ
ルブ7がアイドル開度より開くと、レバー17の
爪17aがフリーレバー16から離れようとす
る。そこで、このレバー16も接触片18を介し
てスプリング19で押し戻され、マイクロスイツ
チ21は開く。そこでステツプ2からモード2に
入り、ステツプ3、ステツプ4を経てスロツトル
アクチユエータ5のストツパ12が位置aにまで
スロツトルバルブ7の動きに追従して移動させら
れていることになる。 ついで時刻t2の直前でアクセルペダルが離され
ると、リターンスプリング13の力によつてレバ
ー17及びスロツトルバルブ7は急激にアイドル
開度まで戻ろうとする。しかしながら、この直前
まで行なわれたモード2の制御プログラムにより
スロツトルアクチユエータ5のストツパ12は第
4図イ、第5図イそれに第9図に示した位置aに
まで移動させられている。そして、この位置a
は、エンジン回転速度Nがアイドル回転速度Nset
よりかなり高い、例えば1500rpm位になるような
スロツトル開度に選ばれているから、リターンス
プリング13により急激に戻ろうとしたスロツト
ルバルブ7及びレバー17は、フリーレバー16
を爪17aで一緒に戻してその先をストツパ12
に当接させ、位置aで停止させられてしまう。 そこで、アイドル検出装置14のスイツチ21
の接点が閉じられるので、次のプログラムからは
ステツプ2でモード3の実行に入り、吸気負圧
VCを設定値VCsetにするようなデータDTHACが出
力され、続くステツプ4によつてスロツトルアク
チユエータ5のストツパ12の位置が制御されて
第5図イ,ロの実線で示すように時刻t2でアイド
ル開度にまで戻ろうとしたスロツトルバルブ7の
復帰動作を抑えて時刻t3でアクセル開度に戻るよ
うにする。 時刻t3以降は時刻t1以前と同じ状態、即ち、ア
クセルペダルは踏み込まれていないでエンジン回
転速度Nはほぼアイドル回転速度Nset付近に保た
れた状態にあるから、マイコン4によるプログラ
ムはほとんどモード1の実行に掛り、ISCによる
制御状態に保たれる。 なお、以上の説明から明らかなように、モード
3のプログラムが実行されたときには、吸気負圧
VCが設定値VCsetを超えないようにスロツトルバ
ルブ7の開度制御が行なわれるのであるから、こ
のモード3における動作はいわゆるスロツトルオ
ープナーと同じであり、排気ガスの状態が悪化す
るのを防止する機能も充分に備えていることが判
る。 このように本発明の実施例によれば、気化器6
のスロツトルアクチユエータ5に僅かな構成の付
加を行なうだけで、エンジンがアイドルにあると
きにはISCとして働き、アイドル回転速度をほぼ
一定の設定値Nsetに保つように動作すると共に、
アクセルペダルが踏み込まれると、そのときには
スロツトルバルブ7がアイドル開度から開いた所
定の位置aにまでスロツトルアクチユエータ5の
ストツパ12が速やかに移動させられ、次にアク
セルペダルが離されたときには急速に復帰しよう
としたスロツトルバルブ7を位置aで直ちに待ち
受け、時刻t2に先行してスロツトルオープナーと
しての動作に入らせることができるから、従来技
術のように、一旦、スロツトルバルブ7がアイド
ル開度にまで急激に戻り、吸気負圧VCが設定値
VCsetを超えてからスロツトルオープナーが動作
したときとは異なり、エンジン回転速度が過渡的
に上下して息付きを起こし、エンジン停止や走行
にシヨツクを生じたり、排気ガスの状態が悪化し
たりするのを防止することができる。 ここで、特許請求の範囲における構成要素と上
記実施例との対応について説明すると、以下のと
おりとなる。 復帰センサ手段……アイドル検出装置14、マイ
クロスイツチ21 位置センサ手段……位置検出装置15、マイクロ
スイツチ23 電子的制御手段……マイクロコンピユータ4 第1の制御手段……第8図のモード3の制御動作
を遂行するために、マイクロコンピユータ4
に付与されている制御機能 第2の制御手段……同じく第8図のモード2の制
御動作を遂行するために、マイクロコンピユ
ータ4に付与されている制御機能 以上、説明したように、本発明によれば、気化
器のスロツトルバルブに僅かな付加的構成を加え
るだけでISC及びスロツトルオープナーの機能を
有するECCにおける従来技術の欠点を全て除く
ことができ、ECCの特質を充分に活した気化器
を提供することができる。
第1図は電子制御気化器におけるアイドル回転
速度制御方式の従来例を示すブロツク図、第2図
はスロツトルアクチユエータを有する気化器の一
例を示す概略構成図、第3図はスロツトルアクチ
ユエータに供給するパルス信号とエンジン回転速
度の関係を示す特性図、第4図イ〜ハ、及び第5
図イ〜ハはアイドル回転速度制御方式及び本発明
の動作を説明するための特性図、第6図は本発明
によるエンジン回転速度制御装置の一実施例を示
すブロツク図、第7図は本発明において使用する
気化器の一実施例を示す概略構成図、第8図は本
発明の一実施例による動作を説明するためのフロ
ーチヤート、第9図は位置検出装置の動作とスロ
ツトル開度の関係を示す説明図である。 1……エンジン、2……回転速度検出器、3…
…信号変換器、4……マイクロコンピユータ、5
……スロツトルアクチユエータ、6……気化器、
7……スロツトルバルブ、12……ストツパ、1
4……アイドル検出装置、15……位置検出装
置、16……フリーレバー、17……スロツトル
バルブ7のレバー、18……接触片、19……ロ
ツド、20……スプリング、21,23……マイ
クロスイツチ。
速度制御方式の従来例を示すブロツク図、第2図
はスロツトルアクチユエータを有する気化器の一
例を示す概略構成図、第3図はスロツトルアクチ
ユエータに供給するパルス信号とエンジン回転速
度の関係を示す特性図、第4図イ〜ハ、及び第5
図イ〜ハはアイドル回転速度制御方式及び本発明
の動作を説明するための特性図、第6図は本発明
によるエンジン回転速度制御装置の一実施例を示
すブロツク図、第7図は本発明において使用する
気化器の一実施例を示す概略構成図、第8図は本
発明の一実施例による動作を説明するためのフロ
ーチヤート、第9図は位置検出装置の動作とスロ
ツトル開度の関係を示す説明図である。 1……エンジン、2……回転速度検出器、3…
…信号変換器、4……マイクロコンピユータ、5
……スロツトルアクチユエータ、6……気化器、
7……スロツトルバルブ、12……ストツパ、1
4……アイドル検出装置、15……位置検出装
置、16……フリーレバー、17……スロツトル
バルブ7のレバー、18……接触片、19……ロ
ツド、20……スプリング、21,23……マイ
クロスイツチ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 スロツトルバルブの復帰位置を制御するため
のアクチユエータ手段と、スロツトルバルブが上
記アクチユエータ手段による制御が可能な状態に
戻されているか否かを検出する復帰センサ手段
と、上記アクチユエータ手段を制御する電子的制
御手段とを備え、エンジンの運転状態に応じてエ
ンジンのアイドル回転速度を制御する方式のエン
ジン回転速度制御装置において、上記アクチユエ
ータ手段によるスロツトルバルブの復帰位置が予
め設定されているアイドル回転速度よりかなり高
くなるような所定の開度位置にあることを検出す
る位置センサ手段を設けると共に、上記電子的制
御手段に、上記復帰センサ手段の信号が肯定状態
となつていることを条件として動作する第1の制
御手段と、上記復帰センサ手段の信号が否定状態
となつていることを条件として動作する第2の制
御手段とを設け、上記第1の制御手段によりスロ
ツトルバルブ下流の吸気負圧が所定の設定負圧を
超えないように制御すると共にアイドル回転速度
の制御を遂行させ、上記第2の制御手段により上
記所定の開度位置への上記アクチユエータ手段の
追従制御を遂行させるように構成したことを特徴
とするエンジン回転速度制御装置。 2 特許請求の範囲第1項において、上記位置セ
ンサ手段が、スロツトルバルブの軸に回転自在に
保持されたカムレバー部材と、このカムレバー部
材のカム面により作動されるスイツチで構成され
ていることを特徴とするエンジン回転速度制御装
置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17052779A JPS5696124A (en) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | Speed controller for engine |
US06/218,672 US4383506A (en) | 1979-12-28 | 1980-12-22 | Engine rotation speed control system |
DE3049398A DE3049398C2 (de) | 1979-12-28 | 1980-12-29 | Steuereinrichtung zum Einstellen der Drehzahl für eine Brennkraftmaschine |
US06/459,665 US4455978A (en) | 1979-12-28 | 1983-01-20 | Engine rotation speed control system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17052779A JPS5696124A (en) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | Speed controller for engine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5696124A JPS5696124A (en) | 1981-08-04 |
JPS6323373B2 true JPS6323373B2 (ja) | 1988-05-16 |
Family
ID=15906580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17052779A Granted JPS5696124A (en) | 1979-12-28 | 1979-12-28 | Speed controller for engine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5696124A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56126635A (en) * | 1980-03-07 | 1981-10-03 | Fuji Heavy Ind Ltd | Automatic speed governor for idling |
JPS6210441Y2 (ja) * | 1980-04-04 | 1987-03-11 | ||
JPS56163635U (ja) * | 1980-05-07 | 1981-12-04 | ||
JPS5937243A (ja) * | 1982-05-14 | 1984-02-29 | Mitsubishi Electric Corp | 機関回転数制御装置 |
DE3901585A1 (de) * | 1989-01-20 | 1990-07-26 | Vdo Schindling | Lastverstelleinrichtung |
-
1979
- 1979-12-28 JP JP17052779A patent/JPS5696124A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5696124A (en) | 1981-08-04 |
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