JPS6367439A - 車両の防振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両の振動体を車体に支持する支持部材にお
いて、その振動体からの振動が車体に伝達されるのを低
減するようにした車両の防振装置に関する。

（従来の技術） 一般に、車両における例えばディファレンシャル装置な
どの振動体は支持部材を介して車体に支持されているが
、この支持部材を通じて振動体の振動が特定の周波数を
ピークにして車体に伝えられてしまう。そして、この伝
達される特定周波数の振動により車室内には振動や騒音
等が生じ、その結果、車室内にいる乗ｌに不快感を与え
てしまうという問題がある。

このため、これらの振動の防振対策には従来から各種の
技術が知られている。例えば特開昭５６−４３０２７号
公報のものでは、エンジンからの駆動トルクを変換する
トランスミッションに生じる振動を低減するために、そ
のトランスミッションのエクステンションハウジングを
車体に支持する支持部材に、その支持部材を伝わる特定
の周波数の振動と共娠する振動子としてのチューニング
マスを取付け、支持部材に伝わる振動エネルギーをその
チューニングマスの共撮により消費させて吸収、減衰す
るようにし、車体に伝達される振動の低減を図るように
なされている。

（発明が解決しようとする問題点） しかるに、上記従来のものでは、振動子としてのチュー
ニングマスが支持部材に直接取付けられているので、対
象となる振動体からの車体に伝わる振動については一種
類のピーク周波数をもつ振動についてのみにしか対処す
ることができず、単一の支持部材に二種類のピーク周波
数をもつ振動が伝わる場合にはどちらか一方の振動に対
してしか防振できない。例えば、後輪が駆動する車両の
車体後部において、サスペンションを車体に取り付ける
サブフレームにはプロペラシャフトの後端を連結せしめ
た振動体としてのディファレンシャルｆ装置が支持され
ており、このディファレ、ンシャル装置からの振動とプ
ロペラシャフトの回転時のアンバランスにより生じる振
動との二種類のピーク周波数をもつ振動が車体に伝わっ
てしまうことになり、上記従来の防振手段ではこれらの
振動の低減に対し有効に対処することが困難となる。

そこで、本発明の目的とするところは、上記したサブフ
レーム等、振動体を車体に支持するための支持部材に所
定の防振手段を設けるようにすることにより、単一の支
持部材に伝わる二種類のピーク周波数を有する振動を効
果的に減衰するようにし、よって車室内に侵入する不快
な振動等を有効に低減しようとすることにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的の達成のため、本発明の解決手段は、基本的に
、振動エネルギーを吸収する手段としてダイナミックダ
ンパーを設ける。そして、車両の振動体を車体に支持す
る支持部材に、周波数の異なる特定の二種類の振動をそ
れぞれ吸収する二種類のダイナミックダンパーを取付け
、振動体から虫体に伝わる二種類のピーク周波数を含む
振動を単一の支持部材上で低減するようにしたものであ
る。

（作用） 上記構成により、本発明では、振動体を車体に支持する
ための支持部材に、周波数の異なる特定の二種類の振動
を吸収する防振用のダイナミックダンパーが設けられて
いるので、単一の支持部材に二種類のピーク周波数をも
つ振動が伝わる場合、例えば車体後部のサブフレームに
ディファレンシャル装置からの振動とプロペラシャフト
の回転アンバランスにより生じる振動との二種類のピー
ク周波数を有する振動が伝達する場合にも、そのピーク
をもつ特定の１！動周波数に各々共撮するように調整さ
れている二種類のダイナミックダンパーによりそれらの
振動が吸収されて低減される。このことにより、二種類
のピーク周波数を有する振動が単一のサブフレーム等の
支持部材上で効果的に低減され、この全振動が寄与する
車室内の振動。

ｊｌｌｆｆｌも大幅に低減されるのである。

〈実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第４図ないし第６図において、１は自動車の車体、２．
２は該車体１の両側部を構成するサイドメンバ、３は該
サイドメンバ２．２間に架設され左右に延びるり［１ス
メンパであって、車体１の後部には支持部材としての略
Ｕ字状のサブフレーム４がマウントラバー５．５・・・
を介して取り付けられており、このサブフレーム４は左
右方向に延びる補強板６を右づる。

上記サブフレーム４の後部左右コーナ一部には後輪７．
７を懸架するための左右のリヤサスペンション８．８が
取り付けられている。この各サスペンション８は、内端
が上記サブフレーム４にａ３ける後側コーナ一部のマウ
ントラバー５，５前側にブラケット９を介して揺動自在
に支持され、外端がアクスルハブに揺動自在に連結され
た上部ラテラルリンク１０と、前端がサブフレーム４前
端部のマウントラバー５．５後側にブラケット１１を介
して揺動可能に支持され、後端が上記アクスルハブに揺
動自在に連結されたトレーリングアーム１２と、内端が
サブフレーム４の後部付近に取り付けた略三角形状の支
持板１３に揺動自在に支持され、外端が上記アクスルハ
ブに揺動自在に連結された前部ラテラルリンク１４と、
同様に内端がサブフレーム４中央付近に取り付けた支持
板１３に揺動自在に支持され、外端が上記アクスルハブ
に揺動可能に連結された後部ラテラルリンク１５とを備
えてなる。

また、上記サブフレーム４の後部中央には振動体を構成
するディファレンシャル装置１６がボルト１７．１７に
より固定支持されている。該ディファレンシャル装置１
６はそのケーシング１８から前方に突出する入力軸１９
と、同左右側方に突出する左右の出力軸２０．２０とを
有し、上記入力軸１９はジヨイント２１、前後方向に延
びるプロペラシャフト２２および図外のトランスミッシ
ョンを介してエンジンの出力軸に連結されている。

一方、各出力軸２０はジヨイント２３を介して、外端を
後輪７に連結せしめたスイミングシャフト２４の内端に
結合されており、以上の連結構造により、エンジンの駆
動トルクが後輪７に伝達されるようになっている。

さらに、上記サブフレーム４において、その左右の前端
部と上記補強板６の接合部との間の内側には取付ブラケ
ット２５．２５が取付けられている。この各取付ブラケ
ット２５は、第１図ないし第３図に拡大詳示するように
中央部に、車体内側にオフセットされたオフセラ１一部
２６を有し、かつ両端部にはボルト穴２７．２７が形成
されており、この各ボルト穴２７をサブフレーｌｘ　４
に穿設したボルト穴２８に合致せしめてボルト２９を１
工体１内側から嵌挿した後、サブフレーム４の裏面側（
第３図で右側）から上記ボルト２９の突出端部にナツト
３０を締付けることにより、取付ブラケット２５がサブ
フレーム４に固定されている。

上記各取付ブラケット２５のオフセット部２６の表裏面
（第１図で上下面）には、上記振動体としてのディファ
レンシャルＢｆｉ？７１６から車体１へ伝達される振動
を低減するための第１および第２の二種類の防振用ダイ
ナミックダンパー３１，３２がそれぞれ設けられている
。すなわち、各取付ブラケット２５の表面（第１図で下
面）側に設昏プられる第１のダイナミックダンパー３１
は、上記プロペラシャフト２２の回転時のアンバランス
により生じる例えば略４５Ｈ２の振動数をピークとする
振動と共振する振動子としての矩形体状の所定ｍｍ（例
えば９００（＋　）のウェイト部３３と、該ウェイ１一
部３３を取付ブラケット２５に弾性的に取り付けるため
のラバー３４とからなり、車体１上下方向（第３図に示
す実線矢印の方向）の振動と共振するように構成されて
いる。

一方、各取付ブラケット２５の裏面（第１で上面）側に
取り付けられる第２のダイナミックダンパー３２は、上
記ディファレンシャル装置１６のデフノイズにより生じ
る例えば略４５０Ｈｚの振動数をピークとする振動と共
振する振動子としての板形状の例えば７０ｇのウェイト
部３５と、該ウェイト部３５を取付ブラケット２５に弾
性的に取り付ける一対の小型のラバー３６．３６とから
なり、略車体１の幅方向（第３図に示す破線矢印方向）
の）Ｅｔ　ｌｊＪと共ｉするように構成されている。

また、上記各取付ブラケッ１−２５の両端には、自動車
の走行時に上記各ダイナミックダンパー３１．３２のラ
バー３４．３６に車体１の下方（第３図で下側）からの
跳上げ物等が当たらないようにチッピング防止片３７．
３７が略垂直に折り曲°げられて形成されている。

したがって、本実施例によれば、車体１の後部において
ディファレンシャル装置１６がサブフレーム４を介して
車体１に支持されており、この単一のサブフレーム４上
にディファレンシャル装置１６に生じる振動と、そのデ
ィファレンシャル装置１６に連結されたプロペラシャフ
ト２２の回転アンバランスによるｉ！動とをそれぞれ共
振して減衰させる二種類のダイナミックダンパー３１．
３２が配設されていることにより、この単一のサブフレ
ーム４を通じて上記二種類の振動がサブフレーム４と車
体１との間に介在されたマウントラバー５．５・・・に
幾分吸収されながらも車体１に伝えられてしまうのを抑
制して、二種類の５９！なるピーク周波数をもつ振動を
単一のサブフレーム４上で効果的に減衰さけることがで
き、よって車体１に伝達される振動をより低減して車室
内に侵入する振動や騒音を大幅に低減することができる
。

また、上記ダイナミックダンパー３１．３２が取付けら
れている取付ブラケット２５の両端には、そのオフセッ
ト部２６に位ａ＝＋るダイナミックダンパー３１．３２
のラバー３４．３６を車体１の下側からカバーするよう
にチッピング防止片３７゜３７が設けられているので、
上記ラバー３４，３６に自動車の走行中に地面から跳ね
上げられた小石等の跳ね上げ物が当ってそれらが傷付け
られることはなく、よってこのチッピング防止片３７゜
３７によってダイナミックダンパー３１．３２の耐久性
を確保することができる。

さらに、上記両ダイナミックダンパー３１，３２はサブ
フレーム４に対して一つの取付ブラケット２５にまとめ
られて取り付けられているので、両ダイナミックダンパ
ー３１．３２をサブフレーム４へ百単に取り付けること
ができ、よってその取付作業性の向上を図ることができ
るものである。

〈発明の効果） 以上の如く、本発明によると、振動体を車体に支持する
支持部材に、周波数の異なる特定の二種類の振動を吸収
して低減できるダイナミックダンパーが設けられている
ので、単一の支持部材に二種類のピークをもつ振動が伝
わる場合、その二種類のｍ　！ｎを単一のサブフレーム
上で効果的に減衰することができ、特に、車体後部のサ
ブフレームにディファレシ１１ル装晋からのデフノイズ
とそのディファレンシャル装置に連結されるプロペラシ
ャフトの回転アンバランスによる振動との防振対策に有
効である。このことから、その全振動が寄与する車室内
の振動、ＩＡ音等を大幅に低減り゛ることができ、車室
の居住性、静粛性の向上に寄与できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は取付ブラケット
へのダイナミックダンパーの取付状態を示す平面図、第
２図は同正面図、第３図は同側面図である。第４図はデ
ィファレンシャル装置のサブフレームへの取付状態を示
す平面図、第５図は同正面図、第６図は第４図のＩＶ　
−ＩＶ断面図である。 １・・・車体、４・・・サブフレーム、１６・・・ディ
ファレンシャル装置、２２・・・プロペラシャフト、２
５・・・取付ブラケット、３１．３２・・・ダイナミッ
クダンパー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両の振動体を車体に支持するための支持部材に
   上記振動体からの振動を吸収する防振用ダイナミックダ
   ンパーが取付けられてなり、このダイナミックダンパー
   により振動体から車体へ伝達される振動を低減するよう
   にした車両の防振装置であつて、上記支持部材には周波
   数の異なる特定の振動を吸収する二種類のダイナミック
   ダンパーが設けられていることを特徴とする車両の防振
   装置。