JP3011033B2 - 四輪駆動車両におけるフロントデフの支持構造 - Google Patents

四輪駆動車両におけるフロントデフの支持構造

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JP3011033B2
JP3011033B2 JP6272417A JP27241794A JP3011033B2 JP 3011033 B2 JP3011033 B2 JP 3011033B2 JP 6272417 A JP6272417 A JP 6272417A JP 27241794 A JP27241794 A JP 27241794A JP 3011033 B2 JP3011033 B2 JP 3011033B2
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高志 永田
隆一 谷本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、四輪駆動車両におけ
るフロントデフの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、四輪駆動車両の場合、フロント
デフは、エンジンあるいはトランスミッション等との配
置スペースの関係から車両幅中心から左右いずれか片側
にオフセットして配置される。かかるフロントデフにお
いては、プロペラシャフトのアンバランスにより発生す
る遠心力やエンジンのトルク変動等によってピッチング
共振が発生し、これがボディマウントを経てボディに入
力されることによりこもり音の発生原因となる場合があ
る。従来、このこもり音を抑制する対策としては、フロ
ントデフにダイナミックダンパを介在させたり、ボディ
骨格系の剛性を高める等の手段が取られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ピ
ッチング共振は比較的大きなエネルギーを有するため、
上記従来の対策によりこれを有効に低減するためにはか
なり大がかりな対策を必要とし、その結果コストアップ
あるいは重量増を招く問題があった。そこで、本発明
は、車両のコストアップおよび重量増を招くことなくピ
ッチング共振から生ずるこもり音を効果的に抑制し得る
四輪駆動車両におけるフロントデフの支持構造を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、デフ本体が車両幅中心から片側にオフセット
して配置され、かつデフチューブが前記デフ本体から前
記車両幅中心の反対側にまで至って延在された四輪駆動
車両におけるフロントデフの支持構造であって、前記デ
フ本体はアクスル中心に対して前側と後側の二支持点で
ボディに支持され、該二支持点は前記アクスル中心から
等距離に配置され、かつ前記デフチューブが前記二支持
点とは車両幅中心の反対側において前記アクスル中心に
対して前側の一支持点で支持されたことを特徴とする。
【0005】
【作用】請求項1記載の構成によれば、デフ本体側はア
クスル中心から同じ距離に一箇所づつ設けられた前側の
支持点と後側の支持点で支持されているので、フロント
デフにピッチング共振が入力された場合に、このピッチ
ング共振はアクスル中心の前側と後側との間で同じ大き
さで逆位相となるため互いに打ち消し合うこととなる
(ボディへの振動入力の位相キャンセル)。このため、
結果的にフロントデフに入力されたピッチング共振は前
後支持点間で位相キャンセルされてボディに伝わらず、
従ってこもり音が抑制される。
【0006】なお、デフチューブ側は、デフ本体とは車
両幅方向反対側においてアクスル中心よりも前側の一点
で支持され、当該フロントデフは合計三箇所で支持され
ている。このデフチューブ側の支持点により、当該フロ
ントデフのローリング方向の振動が拘束(吸収)され
る。また、本願のようにフロントデフを三点で支持する
ことにより、従来一般的であった四点支持に比してフロ
ントデフの弾性中心がよりフロントデフの重心に近づけ
られることとなり、これによっても種々振動ひいては騒
音の低減が図られる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1に基づいて説明
する。図中CB は、四輪駆動車両の幅方向中心(以下、
「車両中心」という)を示しており、エンジンルーム内
においてこの車両中心CB に、エンジンEおよびトラン
スミッションTM等が配置されている。トランスミッシ
ョンTMから出力された駆動力はセンタデフを経てフロ
ントデフFDとリヤデフ(図示省略)に分配される。フ
ロントデフFD側に分配された駆動力はプロペラシャフ
トPを経てフロントデフFDに入力される。このフロン
トデフFDの本体10の右側面(図示上面)にはデフチ
ューブ11が設けられており、このデフチューブ11は
車両中心CB の反対側にまで至っている。このデフチュ
ーブ11の内部には、アクスルシャフトが回転自在に挿
通されており、このアクスルシャフトの先端に右前輪が
取付けられている。図において、上記アクスルシャフト
の軸線(以下、「アクスル中心」という)にはCA の符
号を付して示した。かかる駆動力伝達経路およびフロン
トデフFDの内部構造についてはなんら変更を要するも
のではない。
【0008】さて、本例におけるフロントデフFDのデ
フ本体10は、アクスル中心CA に対して前側の一箇所
と後側の一箇所の計二箇所で、それぞれマウンティング
ラバー1,2を介してボディに支持されている(以下、
マウンティングラバー1,2の位置を「支持点1,2」
という)。しかも、この支持点1,2はアクスル中心C
A から同じ距離(L1 =L2 )となる位置に設定されて
いる。なお、デフ本体10から右方(図示上方)に延び
たデフチューブ11の先端は、アクスル中心CA から前
側へ所定の距離離れた位置において同じくマウンティン
グラバー3によって支持されており、これにより当該フ
ロントデフFDのローリング方向の変位が拘束されるよ
うになっている。
【0009】このように構成された本例のフロントデフ
FDの支持構造によれば、車両中心CB から片側(本例
の場合、左側(図示下側))にオフセットして配置され
たデフ本体10は、アクスル中心CA に対して前側一箇
所、後ろ側一箇所で支持され、かつアクスル中心CA か
ら前側の支持点1までの距離L1 と後ろ側の支持点2ま
での距離L2 が同じ距離となっている。このことから、
フロントデフFDに発生するピッチング共振は、アクス
ル中心CA の前側と後ろ側で同じ大きさかつ逆位相とな
るので、相互に打ち消し合って結果的に吸収される。発
生したピッチング共振がフロントデフFDにおいて吸収
されるので、振動が抑制され、ひいてはこもり音が低減
される。このように、本例の支持構造によればボディの
剛性アップあるいはダイナミックダンパーの取付け等の
手段をとることなく、ピッチング共振を抑制できるの
で、車両の重量アップあるいはコストアップを招くこと
なくこもり音を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す概略図であり、(A) はフ
ロントデフ周辺の平面図であり、(B) はフロントデフ本
体の側面図である。
【符号の説明】
FD…フロントデフ 10…デフ本体 1…前側の支持点 2…後ろ側の支持点 3…デフチューブ側の支持点 11…デフチューブ CA …アクスル中心 CB …車両中心 E…エンジン TM…トランスミッション P…プロペラシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−59522(JP,U) 実開 平4−28122(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/00 - 23/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デフ本体が車両幅中心から片側にオフセッ
    トして配置され、かつデフチューブが前記デフ本体から
    前記車両幅中心の反対側にまで至って延在された四輪駆
    動車両におけるフロントデフの支持構造であって、 前記デフ本体はアクスル中心に対して前側と後側の二支
    持点でボディに支持され、該二支持点は前記アクスル中
    心から等距離に配置され、かつ前記デフチューブが前記
    二支持点とは車両幅中心の反対側において前記アクスル
    中心に対して前側の一支持点で支持されたことを特徴と
    する四輪駆動車両におけるフロントデフの支持構造。
JP6272417A 1994-11-07 1994-11-07 四輪駆動車両におけるフロントデフの支持構造 Expired - Fee Related JP3011033B2 (ja)

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