JP2712788B2 - 自動車用パワートレーンのマウンティング構造 - Google Patents

自動車用パワートレーンのマウンティング構造

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JP2712788B2 JP2224581A JP22458190A JP2712788B2 JP 2712788 B2 JP2712788 B2 JP 2712788B2 JP 2224581 A JP2224581 A JP 2224581A JP 22458190 A JP22458190 A JP 22458190A JP 2712788 B2 JP2712788 B2 JP 2712788B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車用パワートレーン、とりわけ4WD型車
におけるパワートレーンのマウンティング構造に関す
る。
従来の技術 第6,7図は従来の構造を示すもので、1はエンジンル
ーム(E・R)内に縦置きに配置したエンジン本体で、
その側部にはオイルパン4と一体のケーシング3に設け
られたファイナルドライブユニット2を配設してある。
5はエンジン本体1の長手方向に対して直角方向に配設
した前輪用の駆動軸で、この駆動軸5は前記ケーシング
3に通してファイナルドライブユニット2に連結してあ
り、エンジン本体1およびその後部に直結したトランス
ミッション6からの動力が、図外のトランスファおよび
プロペラシャフト7を経由して前記ファイナルドライブ
ユニット2を介して伝達されるようになっている。この
ように構成されたパワートレーン(P・T)は、左右両
側と後側の3点で、マウント部材8,9および10により図
外の車体に防振支持されている。具体的には、エンジン
本体1の前記駆動軸5よりも前方にオフセットした位置
には、左右両側にマウントブラケット11をそれぞれ突出
配置する一方、サスペンションメンバ12には、前記マウ
ントブラケット11に対応した位置にマウントサポート13
を形成し、これらマウントブラケット11とマウントサポ
ート13とをマウント部材8,9を介して結合してある一
方、トランスミッション6の後端部をマウントブラケッ
ト10aを介してマウント部材10により図外のフロアパネ
ルに支持してある。第6図中14,15はエンジン本体1の
前部両側に配置したエンジン補機、16はステアリングラ
ックユニットを示す。この類似構造は、例えば1989年8
月日産自動車(株)発行サービス周報第629号B-72頁,C-
25頁,C-28頁に示されている。
発明が解決しようとする課題 パワートレーン(P・T)の重心位置(G)は第6図
に示すように略駆動軸5とエンジン本体1との交差部付
近となっていて、この重心位置(G)から前方にオフセ
ットした左右のマウント部材8,9と、重心位置(G)か
ら後方にオフセットしたマウント部材10とで、パワート
レーン(P・T)の荷重を略均等に負担するようにして
いるため、これらマウント部材8,9,10のばね定数をある
程度大きくしておく必要がある。このため、特にトラン
スミッション6の後部をフロアパネルに防振支持するマ
ウント部材10のばね定数が大きくなると、パワートレー
ン(P・T)からフロアパネル側への音,振動の伝播率
が高くなってこもり音が生じ、車室内の静粛性を阻害す
る要因となる。また、ファイナルドライブユニット2の
第7図矢印aで示す上下振動は全く抑制できないめ、こ
の振動成分がパワートレーン(P・T)の振動に加わっ
て、音振性能の悪化が助長されてしまうばかりでなく、
マウント部材8,9が駆動軸5,サスペンションメンバ12の
中心から前方にオフセットしているため、パワートレー
ン(P・T)のピッチングによる入力がモーメントとな
って該サスペンションメンバ12に作用して、音振性能,
操安性能が悪化する要因もある。更には、マウント部材
8,9がエンジン本体1の前側部に存在しているため、エ
ンジン補機14,15はこれらマウント部材8,9との干渉を避
けるために前方配置にせざるを得ず、従って、エンジン
ルーム(E・R)の前後方向寸法の拡大化が余儀なくさ
れてしまう不具合があった。
そこで、本発明は音振性能を一段と向上できると共
に、エンジンルームの前後方向寸法の短縮化を実現する
ことができる自動車用パワートレーンのマウンティング
構造を提供するものである。
課題を解決するための手段 側部にファイナルドライブユニットを設けたエンジン
本体をエンジンルーム内に縦置きに配置すると共に、エ
ンジン本体の長手方向に対して直角方向に配設された駆
動軸を前記ファイナルドライブユニットに連結して、エ
ンジン本体およびその後部に直結したトランスミッショ
ンからの動力を、前記ファイナルドライブユニットを介
して駆動軸に伝達するようにした自動車用パワートレー
ンにおいて、前記パワートレーンをマウントブラケット
を介して車体に防振支持するマウント部材を、上から見
てパワートレーンの重心位置を通る駆動軸の両側部上方
に配設するとともに、前記マウントブラケットを、エン
ジン本体の側部とファイナルドライブユニットのケーシ
ングの両側部上面とに跨って固設してある。
パワートレーンをその重心位置を通る駆動軸の両側部
上でマウント部材を介して車体側に防振支持するため、
これらパワートレーン両側部のマウント部材のばね定数
を大きくして支持剛性を高めて、パワートレーン後部の
マウント部材のばね定数を小さくすることができ、フロ
アパネル側への音,振動の伝播率を低めることができ
る。また、これらパワートレーン両側部のマウント部材
によってファイナルドライブユニットの上下振動を抑制
することもできる。更に、左右マウント部材の駆動軸上
方への配置により、エンジン補機の駆動軸前方へのオフ
セット量を狭めることができ、エンジンルームの前後方
向寸法の短縮化が可能となる。しかも、マウントブラケ
ットを、エンジン本体の側部とファイナルドライブユニ
ットのケーシングの両側部上面とに跨って固設してある
ため、このマウントブラケットがガセットとして機能
し、ファイナルドライブユニットの支持剛性を高めるこ
とができる。
実施例 以下、本発明の実施例を前記従来の構成と同一部分に
同一符号を付して詳述する。
第1〜3図において、側部にファイナルドライブユニ
ット2を設けたエンジン本体1をエンジンルーム(E・
R)内に縦置きに配置してある点、エンジン本体1の長
手方向に対して直角方向に配設した駆動軸5を前記ファ
イナルドライブユニット2に連結してある点、そして、
エンジン本体1およびその後部に直結したトランスミッ
ション6からの動力を、図外のトランスファにより取り
出し、プロペラシャフト7を経由して前記ファイナルド
ライブユニット2を介して駆動軸5に伝達するようにし
た点、等の基本的構成は前記従来と同様である。
ここで、前述の如く構成されたパワートレーン(P・
T)は、エンジン本体1の左右側部、およびトランスミ
ッション6の後部の3点において、ブラケット17,18,10
aを介してマウント部材8,9および10により車体に防振支
持されるが、エンジン本体1の左右側部を防振支持する
マウント部材8,9は、前記駆動軸5の両側部上方に配設
してある。具体的には、エンジン本体1の左右側部と、
オイルパン4を一体成形したファイナルドライブユニッ
ト2のケーシング3の左右側部上面とに跨ってエンジン
側のマウントブラケット17,18を固着してある一方、サ
スペンションメンバ12には、これらエンジン側のマウン
トブラケット17,18に対応して車体側のマウントサポー
ト19,20を立設してあり、これらマウントブラケット17,
18とマウントサポート19,20との間にそれぞれ前述のマ
ウント部材8,9を介装してある。また、この実施例にあ
ってはマウントサポート19,20をそれぞれ車体フロント
部の前後方向骨格部材であるフロントサイドメンバ21に
ボルト・ナット22結合してある。
以上の実施例構造によれば、パワートレーン(P・
T)のフロント側にあっては、その重心位置(G)を通
る駆動軸5の両側部上でマウント部材8,9を介して車体
側に防振動支持してあるため、これらフロント側のマウ
ント部材8,9のばね定数を大きくして支持剛性を高める
一方、その分、車室内に影響し易いリヤ側のマウント部
材10のばね定数を小さくして、パワートレーン(P・
T)をバランスよく防振支持することが可能となる。そ
の結果、マウント部材10から図外のフロアパネルへの
音,振動の伝播率を低めることができて、車室内の静粛
性を向上することができる。また、マウントブラケット
17,18は何れもエンジン本体1の側部とファイナルドラ
イブユニット2のケーシング3の両側部上面とに跨って
固設してあるため、これらマウントブラケット17,18が
ガセットとして機能し、ファイナルドライブユニット2
の取付け剛性を高めることができると共に、該ファイナ
ルドライブユニット2の上下方向振動をマウント部材8,
9で制振できるため、ファイナルドライブユニット2の
上下振動にもとづく音,振動の低減化を図ることができ
る。そして、このように、マウント部材8,9の駆動軸5,
サスペンションメンバ12の中心からの前方オフセット量
をなくすことができるため、パワートレーン(P・T)
のピッチングによる入力がサスペンションメンバ12にモ
ーメントとして作用することがなく、従って、より一層
音振性能を向上できると共に操安性能を向上することが
できる。更には、マウント部材8,9の駆動軸5上方への
配置により、エンジン補機14,15を駆動軸5側へ偏寄さ
せて搭載することができ、その分、エンジンルーム(E
・R)の前後方向寸法を短縮化することができる。
前記実施例にあってはマウント部材8,9は何れもブロ
ックタイプのものとして示したが、第4図に示すように
ロッドタイプのものを使用することができる。
マウント部材23,24は、ロッド25とその両端部の外,
内筒26,27間に介装した円筒状の弾性ブッシュ28とを備
えていて、両端の内筒27に挿通した支軸29によりエンジ
ン側のマウントブラケット17A,18Aおよびフロントサイ
ドメンバ21とその母体のフードレッジパネル30とに亘っ
て接合配置した車体側のマウントブラケット31とに軸支
してある。従って、この実施例によればサスペンション
メンバ12に前記実施例の如くマウントサポート19,20を
立設せずに済み、構造を簡単化することができると共に
軽量化を図ることができる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、パワートレーンのフロ
ント側にあっては、その重心位置を通る駆動軸の両側部
上でマウント部材により車体に防振支持してあるため、
フロント側のマウント部分のばね定数を大きくして支持
剛性を高める一方、その分、車室内に影響し易いリヤ側
のマウント部材のばね定数をパワートレーン支持バラン
スを損なうことなく小さくすることが可能となり、この
結果、車室内への音,振動の伝播率を低めて車室内の静
粛性を向上することができる。また、マウント部材の駆
動軸上への配置によりファイナルドライブユニットの上
下振動を抑制できて、より一層音振性能を向上できると
共に、マウント部材前側のエンジン補機配設位置を駆動
軸側へ後退させることができて、エンジンルームの前後
方向寸法の短縮化を実現できる等の実用上多大な効果を
有する。しかも、マウント部材を介して支持されるマウ
ントブラケットを、エンジン本体の側部とケーシングの
両側部上面とに跨って固設してあるため、該マウントブ
ラケットがガセットとして機能し、ファイナルドライブ
ユニットの取付け剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す略示的平面図、第2図
は第1図のA矢視図、第3図は第1図のB矢視図、第4
図は本発明の異なる例を示す第2図と同様の正面説明
図、第5図は同実施例のマウント部材取付部の断面説明
図、第6図は従来の構造を示す略示的平面図、第7図は
第6図のC矢視図である。 1……エンジン本体、2……ファイナルドライブユニッ
ト、5……駆動軸、6……トランスミッション、8,9,2
3,24……マウント部材、P・T……パワートレーン、E
・R……エンジンルーム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側部にファイナルドライブユニットを設け
    たエンジン本体をエンジンルーム内に縦置きに配置する
    と共に、エンジン本体の長手方向に対して直角方向に配
    設された駆動軸を前記ファイナルドライブユニットに連
    結して、エンジン本体およびその後部に直結したトラン
    スミッションからの動力を、前記ファイナルドライブユ
    ニットを介して駆動軸に伝達するようにした自動車用パ
    ワートレーンにおいて、前記パワートレーンをマウント
    ブラケットを介して車体に防振支持するマウント部材
    を、上から見てパワートレーンの重心位置を通る駆動軸
    の両側部上方に配設するとともに、前記マウントブラケ
    ットを、エンジン本体の側部とファイナルドライブユニ
    ットのケーシングの両側部上面とに跨って固設したこと
    を特徴とする自動車用パワートレーンのマウンティング
    構造。
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