JP2001132725A - プロペラシャフトのダイナミックダンパ構造 - Google Patents

プロペラシャフトのダイナミックダンパ構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンマウントブラケットの固有振動数が
原因で生ずる振動騒音を抑制できるコンパクトなプロペ
ラシャフトのダイナミックダンパ構造を提供する。 【解決手段】 第1エンジン側ブラケット部48に切欠
部51を形成し、切欠部51に、ボールベアリング63
を環状ゴム体58を介して設け、環状ゴム体58及びフ
ロントプロペラシャフト6Aからダイナミックダンパ1
0Aを構成した。フロントプロペラシャフト6Aを質量
体とすることにより、質量体を別個に設ける従来技術に
比して質量増加が抑えられる。切欠部51に環状ゴム体
58等が収納されるので、エンジンマウントブラケット
にダイナミックダンパを外付けする従来技術に比して配
置スペース上の制約が少なくなりコンパクト化を図るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に用いられ
るプロペラシャフトのダイナミックダンパ構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車のエンジンマウント構造の
一例として、図8に示すものがある。図8のエンジンマ
ウント構造は、エンジン(図示省略。図6及び図7参
照)側に固定されるエンジン側ブラケット1と、エンジ
ン側ブラケット1の一端側の筒部2に嵌挿されたマウン
トゴム部材3を介してエンジン側ブラケット1に支持さ
れかつ図示しない車体側に固定される車体側ブラケット
(図示省略)とからなるエンジンマウントブラケット
(以下、マウントブラケットという。)4を備え、マウ
ントブラケット4を介してエンジンを車体に支持してい
る。エンジン側ブラケット1には、孔5が形成されてお
り、この孔5にプロペラシャフト6が挿通されている。
【0003】そして、エンジン(レシプロエンジン)の
ピストンの往復運動に伴う慣性力や燃焼室での爆発によ
って発生する燃焼加振力等により、クランクシャフトが
捻じれ振動や曲げ振動を生じ、これが原因となってエン
ジンが振動すると共に、エンジンとトランスミッション
を含めたパワープラント系全体の曲げ、ねじり振動も発
生する。これらの振動が車体に伝わると、車体そのもの
が振動するだけでなく、それに伴うきしみ音、車室内の
こもり音等の原因になり、乗員に対して不快感を与え
る。このため、前記マウントブラケット4は、エンジン
側ブラケット1及び車体側ブラケットをマウントゴム部
材3を介して結合し、マウントゴム部材3によって振動
を吸収、減衰させるようにしている。
【0004】また、マウントブラケット4の固有振動数
がエンジンあるいはパワープラントの固有振動数に近い
場合、共振現象を起こし、エンジンの振動をマウントブ
ラケット4が増幅して伝えるため、マウントゴム部材3
の効果を発揮できず振動を悪化させることがある。そし
て、このようなマウントブラケット4の固有振動数が原
因で生ずる振動騒音の低減対策として、この図8のエン
ジンマウント構造では、エンジン側ブラケット1の筒部
2の外周部に、ダンパ支持体7を取付け、ダンパ支持体
7にゴム体8及び鉄製部材等の質量体9からなるダイナ
ミックダンパ10を設け、上述したマウントブラケット
4の固有振動数が原因で生ずる振動騒音を、例えば図1
0に示すように抑制するようにしている。この図10
は、図8のエンジンマウント構造(ダイナミックダンパ
10を設けている)と、ダイナミックダンパを設けてい
ないエンジンマウント構造とを対象にして得られた振動
騒音(dB)−周波数(Hz)特性を示すものであり、実線
及び一点鎖線がそれぞれ図8のエンジンマウント構造
(ダイナミックダンパ有り)及びダイナミックダンパを
設けていないもの(ダイナミックダンパ無し)の特性で
ある。
【0005】なお、図8に示すエンジンマウント構造で
は、プロペラシャフト6をエンジン側ブラケット1の孔
5に挿通するものを示したが、他の従来のエンジンマウ
ント構造の例として、図9に示すように、エンジン側ブ
ラケット1における自動車の上方側縁部に凹部11を形
成し、この凹部11にプロペラシャフト6を配置するよ
うにしたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
従来技術では、ダイナミックダンパ10を設けるため、
部品数が多くなる上、ダイナミックダンパ10をマウン
トブラケット4に外付けしており、その分、ダイナミッ
クダンパ10の取付けスペースの確保が必要となり、さ
らに重量増加を招いてしまい、上述した問題点(マウン
トブラケット4の固有振動数が原因で振動騒音が発生す
ること)の適切な改善を図れないというのが実情であっ
た。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、エンジンマウントブラケットの固有振動数が原因で
生ずる振動騒音を抑制できるコンパクトなプロペラシャ
フトのダイナミックダンパ構造を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジンマウントブラケットにプロペラシャフトを通す
開口部を設け、該開口部に前記プロペラシャフトを回動
支持するセンタベアリングを弾性部材を介して取付け、
該弾性部材は前記プロペラシャフトと共にダイナミック
ダンパを構成することを特徴とする。請求項2記載の発
明は、請求項1に記載の構成において、前記ダイナミッ
クダンパの共振周波数を前記弾性部材の弾性係数を変え
ることにより調整することを特徴とする。請求項3記載
の発明は、請求項1または請求項2に記載の構成におい
て、前記ダイナミックダンパの共振周波数を前記プロペ
ラシャフトの重量を変えることにより調整することを特
徴とする。請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求
項3のうち何れかに記載の構成において、前記ダイナミ
ックダンパの共振周波数を前記プロペラシャフトのサポ
ート位置を変えることにより調整することを特徴とす
る。請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4の
うち何れかに記載の構成において、前記弾性部材はゴム
製であることを特徴とする。請求項6記載の発明は、請
求項1ないし請求項5のうち何れかに記載の構成におい
て、前記開口部は前記エンジンマウントブラケットの縁
部に形成された円弧状の切欠部であることを特徴とす
る。請求項7記載の発明は、請求項1ないし請求項5の
うち何れかに記載の構成において、前記開口部は前記エ
ンジンマウントブラケットに形成された孔であることを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態のプ
ロペラシャフトのダイナミックダンパ構造を図1ないし
図7に基づいて説明する。
【0010】図1、図6及び図7において、自動車20
の左右には、図示しないサブフレームにより結合される
左側、右側フレーム21,22(車体)が配置されてい
る。左側、右側フレーム21,22には、それぞれ第
1、第2エンジンマウントブラケット(第1、第2マウ
ントブラケット)23,24が取付けられている。第
1、第2マウントブラケット23,24を介してエンジ
ン25が左側、右側フレーム21,22に支持されてい
る。
【0011】エンジン25にはトランスミッション26
及びトランスファ27が装着されている。トランスファ
27と右側フレーム22との間には第3エンジンマウン
トブラケット(第3マウントブラケット)28が介装さ
れており、トランスファ27ひいてはエンジン25を支
持するようにしている。トランスファ27と、左右前輪
29,30の間に配設されたフロントディファレンシャ
ルギア31とはフロントプロペラシャフト6A(請求項
1のプロペラシャフトを構成する。)により接続されて
おり、フロント側に駆動力を伝達するようにしている。
また、左右後輪32,33の間に配設されたリヤディフ
ァレンシャルギア34とトランスミッション26の出力
軸35とはリヤプロペラシャフト6Bにより接続されて
おり、リヤ側に駆動力を伝達するようにしている。
【0012】フロントプロペラシャフト6Aは、図2及
び図4に示すセンタサポート36に支持されるシャフト
本体37と、一端側がシャフト本体37にジョイント部
(第1ジョイント部)38を介して結合され他端側がト
ランスファ27に結合される第1シャフト結合体39
と、一端側がシャフト本体37にジョイント部(第2ジ
ョイント部40)を介して結合され他端側がフロントデ
ィファレンシャルギア31側に結合される第2シャフト
結合体41と、からなっている。シャフト本体37は、
図4に示すように、結合部42でナット43及びボルト
44等により結合される第1、第2シャフト本体構成体
45,46とを備え、第1シャフト本体構成体45が第
1シャフト結合体39にジョイントされ、第2シャフト
本体構成体46が第2シャフト結合体41にジョイント
されている。そして、フロントプロペラシャフト6A
は、シャフト本体37の結合部42でセンタサポート3
6に支持されている。また、フロントプロペラシャフト
6Aは、センタサポート36以外の1または2以上の部
分(図示省略)で支持されている。なお、後述するよう
に、このセンタサポート36以外の支持位置を変更する
ことにより、フロントプロペラシャフト6Aの分担荷重
を調整することが可能である〔後述する(d)項参
照〕。
【0013】第1マウントブラケット23は、左側フレ
ーム21に取付けられる第1車体側ブラケット部47
と、第1マウントゴム部材3Aと、この第1マウントゴ
ム部材3Aを介して第1車体側ブラケット部47に結合
される第1エンジン側ブラケット部48と、からなり、
第1エンジン側ブラケット部48がエンジン25側に保
持されている。第2マウントブラケット24は、図7に
示すように、右側フレーム22に取付けられる第2車体
側ブラケット部49と、第2マウントゴム部材3Bと、
この第2マウントゴム部材3Bを介して第2車体側ブラ
ケット部49に結合される第2エンジン側ブラケット部
50とからなり、第2エンジン側ブラケット部50がエ
ンジン25側に保持されている。
【0014】第1エンジン側ブラケット部48における
自動車20の下方(図1下側、図2下側)の側縁部に
は、円弧状の切欠部51(開口部)が形成されている。
切欠部51には、フロントプロペラシャフト6Aを回動
可能に支持するセンタサポート36が収納され、取付ボ
ルト52により第1エンジン側ブラケット部48に取付
けられている。
【0015】センタサポート36は、第1エンジン側ブ
ラケット部48に当接して配置される取付ブラケット5
3と、取付ブラケット53の両端部に重ねて取付ボルト
52により第1エンジン側ブラケット部48に固定され
る取付用板材54と、を備えている。取付ブラケット5
3は、図2及び図5に示すように、前記切欠部51の内
周面に沿う形状のブラケット円弧部55と、ブラケット
円弧部55の両端部から延長され、ブラケット円弧部5
5と共に略Ω形をなすブラケット延長部56とから構成
され、ブラケット延長部56が第1エンジン側ブラケッ
ト部48の側縁部に当接されている。このブラケット延
長部56に前記取付用板材54が重ねられている。そし
て、ブラケット円弧部55と前記取付用板材54との間
に形成される空間にフロントプロペラシャフト6Aが挿
通され、取付用板材54及び取付ボルト52により第1
エンジン側ブラケット部48(ひいては第1マウントブ
ラケット23)に支持されている。
【0016】ブラケット円弧部55の内周面部には、図
2及び図4に示すように、第1環状体57、略環状のゴ
ム体(以下、環状ゴム体58という。)〔弾性体〕及び
第2環状体59がこの順に配置されている。環状ゴム体
58は第2環状体59に保持される環状のゴム体内周部
60と、ゴム体内周部60に比して大径で前記第1環状
体57に保持される環状のゴム体外周部61と、ゴム体
内周部60及びゴム体外周部61を一端側(図4左側)
で接続するゴム体中央部62とから大略構成されてい
る。第2環状体59の内周面側にはボールベアリング
(センタベアリング)63が配置されている。ボールベ
アリング63の外輪64は第2環状体59に保持され、
内輪65はフロントプロペラシャフト6Aに保持されて
いる。前記環状ゴム体58及びフロントプロペラシャフ
ト6Aによりダイナミックダンパ10Aが構成されてい
る。図2中、66はボールである。
【0017】取付用板材54は、図2、図3及び図5に
示すように、中央部に第1環状体57に沿う形状の円弧
部67を有する取付用板材本体68と、取付用板材本体
68の両端側(図3左右側)における長手方向に沿う両
側部(図3上下側)に屈曲形成された取付用板材フラン
ジ部69とからなっている。
【0018】上述したように、環状ゴム体58は、フロ
ントプロペラシャフト6Aと共にダイナミックダンパ1
0Aを構成するが、この実施の形態では、環状ゴム体5
8のばね定数K(弾性係数)またはセンタサポート36
にかかる分担荷重を調整することによりダイナミックダ
ンパ10Aの共振周波数を得、ダイナミックダンパ10
Aとして機能させるようにしている。
【0019】ここで、ダイナミックダンパ10Aの周波
数(共振周波数)fは次式(1)により求められる。
【数1】
【0020】フロントプロペラシャフト6Aの分担荷重
の調整は、次の(a)、(b)、(c)または(d)
〔複数を組み合わせてもよい〕によりフロントプロペラ
シャフト6Aの分担荷重mを変更して行う。 (a)フロントプロペラシャフト6Aの板厚の変更 (b)フロントプロペラシャフト6Aの径の変更 (c)フロントプロペラシャフト6Aのジョイント(第
1ジョイント部38または第2ジョイント部40)の位
置の変更 (d)フロントプロペラシャフト6Aのセンタサポート
36以外の支持位置の変更 また、環状ゴム体58のばね定数Kは、環状ゴム体58
の材質(ばね定数)を変更することにより調節する。
【0021】上述したようにフロントプロペラシャフト
6Aの分担荷重mまたは環状ゴム体58のばね定数Kを
調整することにより、ダイナミックダンパ10Aが第1
マウントブラケット23と共振するように、ダイナミッ
クダンパ10Aの周波数(共振周波数)fを第1マウン
トブラケット23の固有振動数と対応する大きさに設定
している。
【0022】上述したように構成されたこの実施の形態
では、エンジン25が作動し、第1マウントブラケット
23の固有振動数がエンジン25あるいはパワープラン
トの固有振動数に近くて共振現象を起こした(すなわ
ち、第1マウントブラケット23の固有振動数が原因で
振動騒音が生じた)場合、フロントプロペラシャフト6
A及び環状ゴム体58からなり、共振周波数fが第1マ
ウントブラケット23の固有振動数と対応する大きさに
設定されたダイナミックダンパ10Aが、第1マウント
ブラケット23の振動に共振して、第1マウントブラケ
ット23の振動エネルギを消費して振動を抑制させる
(すなわち、共振により対象となる振動系の振動を抑制
するダイナミックダンパとしての機能を発揮する)。
【0023】この実施の形態によれば、第1エンジン側
ブラケット部48に切欠部51を形成し、この切欠部5
1に、フロントプロペラシャフト6Aを支持するために
従来用いられているセンタベアリング(ボールベアリン
グ63)を環状ゴム体58を介して設け、上述したよう
にダイナミックダンパとしての機能を、部品点数を必要
最小限に抑えて果たすことができる。すなわち、上述し
た図8に示す従来技術では、質量体9等を新たに設ける
必要があるが、本実施の形態ではフロントプロペラシャ
フト6Aを質量体として利用してダイナミックダンパ1
0Aを構成しているので、その分、部品点数を少なくで
きる。また、ダイナミックダンパ10Aの質量体として
既存のフロントプロペラシャフト6Aを用いることによ
り、質量増加を抑えることができる。
【0024】さらに、切欠部51にセンタベアリング
(ボールベアリング63)及び環状ゴム体58を収納
し、切欠部51にダイナミックダンパ10Aが収納され
たものになっているので、エンジンマウントブラケット
にダイナミックダンパを外付けするようにした例えば図
8の従来技術に比して配置スペース上の制約が少なくな
りコンパクト化を図ることができる。
【0025】また、フロントプロペラシャフトを支持す
るためのセンタベアリングは、一般に車体にボルト等に
より固定し、これにより、この固定箇所における車体側
の補強及び取付部の加工が必要になるが、本実施の形態
では、ボールベアリング63(センタベアリング)はセ
ンタサポート36に含めて切欠部51に収納され、ダイ
ナミックダンパ10Aを構成する環状ゴム体58等と共
に支持されており、ボールベアリング63(センタベア
リング)を固定するための専用のボルト、センタベアリ
ング固定のみのための取付部の補強及び加工等が不要と
なり、その分、構成の簡略化及び生産性の向上を図るこ
とができる。
【0026】上記実施の形態では、開口部が切欠部51
である場合を例にしたが、開口部はセンタサポート36
を挿通させる孔であってもよい。これにより取付用板材
54及び取付ボルト52を設けなくて済み、これにより
部品数削減をさらに進めることができる。また、上記実
施の形態では、弾性部材がゴム製(環状ゴム体58)で
ある場合を例にしたが、弾性部材を、ゴム以外の他の部
材で構成してもよい。
【0027】なお、本実施の形態では自動車20が4輪
駆動車である場合を例にしたが、本発明はこれに限るも
のではない。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンマウントブラ
ケットにプロペラシャフトを通す開口部を設け、該開口
部に前記プロペラシャフトを回動支持するセンタベアリ
ングを弾性部材を介して取付け、該弾性部材は前記プロ
ペラシャフトと共にダイナミックダンパを構成してお
り、フロントプロペラシャフトがダイナミックダンパの
質量体として兼用されるので、その分、従来技術に比し
て部品点数が少なくなりかつ重量を低減できる。
【0029】また、エンジンマウントブラケットに形成
した開口部にダイナミックダンパの一部を構成する弾性
部材が収納されるので、ダイナミックダンパをエンジン
マウントブラケットに外付けする従来技術に比して配置
スペース上の制約が少なくなりコンパクト化を図ること
ができる。さらに、センタベアリングの固定をダイナミ
ックダンパ固定と共に行って兼用化することが可能であ
り、これにより、従来、センタベアリング固定等のため
に専用に(別個に)必要とされたボルト(固定手段)、
取付部の加工及び補強が不要となり、その分、構成の簡
略化及び生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプロペラシャフトのダ
イナミックダンパ構造を示す斜視図である。
【図2】図1のダイナミックダンパ構造の断面図であ
る。
【図3】図1のダイナミックダンパ構造の下面図であ
る。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図1のダイナミックダンパ構造を模式的に示す
側面図である。
【図6】図1のダイナミックダンパ構造を模式的に示す
断面図である。
【図7】図1のダイナミックダンパ構造を用いた自動車
を模式的に示す平面図である。
【図8】自動車のエンジンマウント構造の一例を模式的
に示す斜視図である。
【図9】他のエンジンマウント構造を模式的に示す図で
ある。
【図10】ダイナミックダンパが有る場合と、無い場合
の周波数−振動騒音特性を示す図である。
【符号の説明】
6A フロントプロペラシャフト(プロペラシャフ
ト) 10A ダイナミックダンパ 23 第1マウントブラケット 36 センタサポート 51 切欠部(開口部) 58 環状ゴム体 63 ボールベアリング(センタベアリング)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 信一郎 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 Fターム(参考) 3D042 DA02 DA05 DA06 DC08 3J033 AA01 BA02 BA07 BA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンマウントブラケットにプロペラ
    シャフトを通す開口部を設け、該開口部に前記プロペラ
    シャフトを回動支持するセンタベアリングを弾性部材を
    介して取付け、該弾性部材は前記プロペラシャフトと共
    にダイナミックダンパを構成することを特徴とするプロ
    ペラシャフトのダイナミックダンパ構造。
  2. 【請求項2】 前記ダイナミックダンパの共振周波数を
    前記弾性部材の弾性係数を変えることにより調整するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプロペラシャフトのダ
    イナミックダンパ構造。
  3. 【請求項3】 前記ダイナミックダンパの共振周波数を
    前記プロペラシャフトの重量を変えることにより調整す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプ
    ロペラシャフトのダイナミックダンパ構造。
  4. 【請求項4】 前記ダイナミックダンパの共振周波数を
    前記プロペラシャフトのサポート位置を変えることによ
    り調整することを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    うち何れかに記載のプロペラシャフトのダイナミックダ
    ンパ構造。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材はゴム製であることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のうち何れかに記載のプ
    ロペラシャフトのダイナミックダンパ構造。
  6. 【請求項6】 前記開口部は前記エンジンマウントブラ
    ケットの縁部に形成された円弧状の切欠部であることを
    特徴とする請求項1ないし請求項5のうち何れかに記載
    のプロペラシャフトのダイナミックダンパ構造。
  7. 【請求項7】 前記開口部は前記エンジンマウントブラ
    ケットに形成された孔であることを特徴とする請求項1
    ないし請求項5のうち何れかに記載のプロペラシャフト
    のダイナミックダンパ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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