JPS6357598A - 第4級トリメチルアンモニウム誘導カゼインポリペプタイド - Google Patents

第4級トリメチルアンモニウム誘導カゼインポリペプタイド

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JPS6357598A
JPS6357598A JP20197186A JP20197186A JPS6357598A JP S6357598 A JPS6357598 A JP S6357598A JP 20197186 A JP20197186 A JP 20197186A JP 20197186 A JP20197186 A JP 20197186A JP S6357598 A JPS6357598 A JP S6357598A
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casein
derived
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hair
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JP20197186A
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Kazunari Yoshioka
吉岡 一成
Yoichi Kamimura
洋一 上村
Hiroshi Shintani
新谷 博
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Seiwa Kasei Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Kasei Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/02Preparations for cleaning the hair
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/64Proteins; Peptides; Derivatives or degradation products thereof

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は毛髪の損傷を防ぎ、かつ毛髪に高度の柔軟性を
付与しうる第4級トリメチルアンモニウム誘導カゼイン
ポリペブタイドに関する。
〔従来の技術〕
例えば、ヘアーリンスは一般に第4級アンモニウム塩を
主剤とし、これを乳化剤、安定剤、香料、色素などと共
に水に加えてつくられているが、主剤として用いられて
いる第4級アンモニウム塩は、炭素数16〜18の長鎖
アルキルのアルキルトリメチルアンモニウムクロライド
、ジアルキルジメヂルアンモニウムクロライド、アルキ
ルジメチルヘンシルアンモニウムクロライドなどであっ
て、これらは毛髪に吸着して柔軟性を与えるという効果
を有するが、強い界面活性能を有するため、使用量が多
くなると毛髪の皮脂や構成蛋白質までが溶出され、かえ
って毛髪が損傷を受け、乾燥後、毛髪がパサパサあるい
はガサガサした感じを与えるという問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明はそのような事情に鑑み、毛髪の損傷を防ぎ、か
つ毛髪に高度の柔軟性を付与しうる新規物質を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、そのような事情に鑑み、種々の化合物を
合成し、それらの毛髪に対する柔軟性付与力などについ
て種々検討を重ねた結果、っぎの一般式(りで示される
新規な第4級トリメチルアンモニウム誘導カゼインポリ
ペブタイドが毛髪に損傷を与えることなく、高度な柔軟
性を付与しうろことを見出し、本発明を完成するにいた
った。
すなわち、本発明の第4級トリメチルアンモニウム誘導
カゼインポリペブタイドは、−1式(1)%式% (式中、Rはカゼインより誘導されるポリペブタイドを
構成するアミノ酸の側鎖であり、nは3〜20である)
で示される化合物である。
上記一般式(1)においてその側鎖がRで示されるアミ
ノ酸としては、アラニン、グリシン、バリン、ロイシン
、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、チロシ
ン、セリン、トレオニン、シスチン、メチオニン、アル
ギニン、ヒスチジン、リシン、アスパラギン酸、アスパ
ラギン、グルタミン酸、グルタミン、トリプトファンな
どがあげられる0分析結果の一例を示すと第1表のとお
りである。なお、第1表中にはアスパラギンやグルタミ
ンが示されていないが、これは分析に先だって行われる
加水分解時に(常法では6N塩酸により完全加水分解さ
れる)、それぞれアスパラギン酸とグルタミン酸になっ
たからである。つまり、第1表中のアスパラギン酸やグ
ルタミン酸にはカゼイン中ではアスパラギンやグルタミ
ンとして存在したものも含まれている。また、シスチン
はアミノ基およびカルボキシル基を2個ずつ持っている
ので、第1表ではハーフシスチンとしてモル%を示して
いる。また、トリプトファンは分析に先だって行われる
6N塩酸による完全加水分解の時に失われるので、表中
には示されていないが、カゼイン中には約1モル%程度
含まれている。
第1表 このような一般式(1)で示される第4級トリメチルア
ンモニウム誘導カゼインポリペブタイドは、そのポリペ
ブタイド部分が毛髪と同様の化学構造を有し、そのアミ
ノ基やカルボキシル基、さらには各種アミノ酸の側鎖の
作用によって毛髪に吸着し、毛髪を保護し、また損傷し
た毛髪を再生する作用を有するうえに、第4級化により
毛髪への吸着性が非常に向上していて、毛髪に高度の柔
軟性と自然の光沢を与える。そこで、この第4級トリメ
チルアンモニウム誘導カゼインポリペブタイドをシャン
プーに配合すると、界面活性剤による毛髪の損傷を防ぎ
、かつ毛髪に高度の柔軟性と自然の光沢を付与し、また
へアーリンスに配合すると従来の第4級アンモニウム塩
の使用量を少なくさせ、多量使用による弊害を排除し、
かつ毛髪に高度の柔軟性と自然の光沢を付与することが
できる。同様に本発明の一般式(I)で示される第4級
トリメチルアンモニウム誘導力ゼインポリペブタイドは
、ヘアーコンディショナー、ヘアートニック、パーマネ
ントウェーブ用剤、ヘアートリートメントなど各種の頭
髪用化粧品に添加してその特性を有効に利用することが
できる。ただし、この一般式(1)で示される第4級ト
リメチルアンモニウム誘導カゼインポリペブタイドの用
途は頭髪用化粧品だけに限定されるものではない。
このような一般式H)で示される第4級トリメチルアン
モニウム誘導カゼインポリペブタイドは3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライ
ドとカゼイン誘導ポリペブタイドとの反応によって得ら
れる。
上記反応に使用される3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド(以下、CTA
という)は、既存化学物質(21−181として公知の
ものであり、濃度50%(重量%、以下同様)前後の水
溶液が市販されていて容易に入手可能であり、一方、カ
ゼイン誘導ポリペブタイドはカゼインを構成する蛋白質
を酸、アルカリ、あるいは蛋白質分解酵素などを用い加
水分解することによって得られる。そして加水分解に際
して、添加する酸、アルカリ、あるいは酵素の量、反応
温度、反応時間を適宜選択することによって、得られる
カゼイン誘導ポリペブタイドのnの値を3〜20すなわ
ち分子量を約300〜約2,000の好ましいものにす
る二とができる。
なお、カゼイン誘導ポリペブタイドを得るためのカゼイ
ンの加水分解の詳細はつぎの通りである。
原料となるカゼインとしては、牛乳カゼイン、ヤギ乳カ
ゼイン、人乳カゼインなどがあり、これらはほぼ同様の
特性を有し、いずれも使用可能であるが、工業的に最も
入手しやすいものは牛乳カゼインで、工業的には牛乳カ
ゼインのことを単にカゼインと呼ぶほどである。
そこで、工業的に最も利用しやすい牛乳カゼインについ
て詳しく説明すると、牛乳カゼインは、牛乳を遠心分離
して脂肪分を除去する(脂肪分が浮上するのでそれを除
去する)ことによって得られる脱脂乳を、酸またはレン
ネット(rennet)と呼ばれる凝乳酵素剤で処理し
て得られる凝固成分として工業的に得られている0通常
、このカード(card)と呼ばれる凝固成分を乾燥し
て粉末化したものが牛乳カゼインとして容易に入手でき
る。
このようにして得られる牛乳カゼインは、単一物質では
なく、似かよった蛋白質の混合物で、少な(ともα−カ
ゼイン、β−カゼイン、T−カゼインの3種の成分から
なるが、これらを総称して通常は「牛乳カゼイン」と呼
んでいる。ただし、これらα−カゼイン、β−カゼイン
、T−カゼインはそれぞれ、等電点、リン含量、分子量
などが異なる。牛乳中にはカゼイン(約78%)のほか
、ラクトアルブミン(約10%)、ラクトグロブリン(
約3%)などのタンパク質も含まれている。これらラク
トアルブミン、ラクトグロブリンなどは、酸あるいはレ
ンネット処理の際、凝固せずに乳清(ホz −(whe
y) )に熔解するので、除去することができるが、本
発明の一般式(1)で示される第4級トリメチルアンモ
ニウム誘導カゼインポリペ7°タイドを得るに際し、カ
ゼイン誘導ポリペブタイドの原料として、カゼイン中に
これらラクトアルブミン、ラクトグロブリンなどのカゼ
イン以外の蛋白質を含んでいてもさしつかえない。また
、牛乳カゼインは、前述したように、少なくともα−カ
ゼイン、β−カゼイン、γ−カゼインの3種の成分から
なり、通常、これらの3成分が共存した状態で使用され
るが、等電点の差などを利用してα−カゼイン、β−カ
ゼイン、γ−カゼインなどに互いに分離精製してから用
いてもよい。
加水分解を行なう際には、粉末状で直ちに加水分解に用
いてもよいが、牛乳カゼインを一旦溶解させて、その溶
液について酸、アルカリ、あるいは酵素によって加水分
解することもできる。その場合、加水分解の進行が早く
かつ穏やかな条件を選択でき、さらに生成物が均一に加
水分解できる特長がある。カゼインを溶解するには、た
とえばリチウムブロマイド、塩化カリウムなどの高濃度
(40%以上)水溶液を用い、必要に応じて40〜10
0℃程度までの加熱を行ないつつ、これにカゼインを加
え、′1llL住しながら熔解する方法を採用すること
ができる。このようにして得られるカゼイン液について
、必要に応じて希釈し、加水分解を行うことができる。
カゼインの酸加水分解、アルカリ加水分解、酵素加水分
解はつぎに示すようにして行われる。
(1)酸による加水分解 酸としては、たとえば塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、臭化
水素酸などの無機酸、酢酸、ギ酸などの有機酸があげら
れる。また塩酸と酢酸などを混合して用いてもよい、こ
れらは一般に5〜85%の濃度で使用されるが、加水分
解の反応が常にpH4以下となるようにするのが望まし
い、酸を必要以上に使用すると、加水分解物溶液の色相
が褐色となるので好ましくない0反応温度は、40〜1
00℃が好ましいが加圧下では160℃まで上げること
もできる0反応時間は2〜24時間が好適である1反応
物は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ムなどのアルカリで中和し、そのまま使用できるが、反
応物または中和物をゲル濾過、イオン交換樹脂、限外濾
過、透析、電気透析などによって精製して使用すること
もできる。
(2)アルカリによる加水分解 アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、水酸化リチウム、水酸化バリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸リチウムなどの無機アルカリが使用
される。これらは一般に1〜20%の濃度が適切である
0反応は、室温〜100℃の温度で30分〜24時間行
なうのが好ましく、反応後、前出の酸で中和するか、あ
るいはゲル濾過、イオン交換樹脂、限外濾過、透析、電
気透析などにより精製を行なうのが好ましい。
(9酵素による加水分解 酵素としては、ペプシン、プロクターゼA1プロクター
ゼBなどの酸性蛋白質分解酵素、パパイン、ブロメライ
ン、サーモライシン、トリプシン、プロナーゼ、キモト
リプシンなどの中性ないしアルカリ性蛋白質分解酵素が
使用される。またスブチリシン、スタフィロコッカスプ
ロテアーゼなどの国産性の中性ないしアルカリ性蛋白質
分解酵素も使用できる。加水分解時のpHはペプシンな
どの酸性蛋白質分解酵素の場合にはpH1〜4の範囲、
パパインその他の中性ないしアルカリ性蛋白質分解酵素
の場合には4〜10の範囲に調整するのが好ましい、p
Hは一般に酢酸/酢酸ナトリウム緩衝液、リン@緩衝液
などの緩衝液により、あるいは酸、アルカリなどの添加
によって適切に団整するのが好ましい0反応温度は30
〜45℃が好ましく、反応時間としては一般に3〜24
時間が採用される。
酵素による加水分解反応では、酵素の使用量、・□  
 反応温度、反応時間により加水分解物の分子量は大き
く影響される。従って、目的とする分子量のカゼイン加
水分解物を得るためには、酵素使用量、反応温度、反応
時間の各条件について、得られた加水分解物の分子量分
布をゲル濾過法により調べ、経験的に最適条件を決定す
る必要がある。
これら加水分解反応によって得られる加水分解物の平均
分子量は、300以上2,000以下であることが望ま
しい。カゼイン分解物の毛髪に対する吸着性はその分子
量によって決まり、分子量300〜1.000程度のも
のが最も吸着しやすく、かつ水に溶けやす(て取扱いが
容易であり、分子量が2,000を超えるものは毛髪に
対する吸着性が少なくかつ取扱いにくいからである。
本発明において一般式(’ ! )で示される第4級ト
リメチルアンモニウム誘導カゼインポリペブタイドにお
いてnを3〜20とするのは、nが3未満では毛髪への
吸着が充分でなく、またnが20を超えると毛髪への吸
着が弱くなり、かつゲル化することなどにより取扱いが
困難になるからである。
そして、カゼイン誘導ポリペブタイドとCTAの反応は
カゼイン誘導ポリペブタイドの水溶液にCTAの水溶液
を滴下し、カゼイン誘導ポリペブタイドとCTAを水中
で接触させることによって行なわれる0反応に際して、
反応系内のpHを8〜12、とくに9〜11に保つこと
が望ましく、そのため水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどのアルカリ水溶液を必要に応じて反応液中に滴下
することが行なわれる0反応時、反応系内のpHを前記
のごとき範囲に維持するのは、カゼイン誘導ポリペブタ
イドのアミノ基がCTAと反応するにはpH8以上のア
ルカリ側であることが望ましく、またpHが12を超え
るとCTAやカゼイン誘導ポリペブタイドが加水分解を
起すからである0反応は常温でも進行するが、温度が高
いほど反応がはやくなる。しかしpHが高い状態では温
度が高くなるとカゼイン誘導ポリペブタイドやCTAの
加水分解が促進され、低分子量のものしか得られなくな
るので高くても60℃以下にするのが好ましい。
反応に際してカゼイン誘導ポリペブタイドは、濃度が高
いと粘度が高くなり均一な反応がむつかしくなるので、
濃度10〜50%程度の水溶液にするのが好ましく、C
TAは市販の濃度的50%の水溶液をそのまま使用すれ
ばよい。
カゼイン誘導ポリペブタイドへのCTAの滴下は30分
〜6時間で終るのが好ましい、CTAを滴下すると、下
記の式に示すような反応が進行し、塩化水素が生成して
反応液のpHが低下するので、アルカリをCTAの滴下
と同時に滴下し、攪拌して液中のpi(を反応に適する
p)(に維持するのが好ましく、そのため滴下に少なく
とも30分間程度の時間をかけるのが好ましい、CTA
の滴下後、約2〜6時間攪拌を続け、かつpl(を9〜
11に保ち、さらに1昼夜放置するか、あるいは約60
℃まで加温して反応を完了させるのが好ましシ)、そし
て、反応の進行と終了はファンスレーク(Van 5l
yke )法によりポリペブタイド中のアミノ態チ・ノ
素を測定することによってTa認される。
一般式(1)で示される第4級トリメチルアンモニウム
誘導カゼインポリペブタイドを用いてシャンプーを鋼製
するには、通常のシャンプーの処方に該第4級トリメチ
ルアンモニウム誘導カゼインポリペブタイドを固形分で
0.1〜5%程度配合すればよく、またリンスを11i
ysするには従来使用の第4級アンモニウム塩の使用量
を0.1〜1%程度減じ、それに代えて一般式(1)で
示される第4級トリメチルアンモニウJAEls導カゼ
インポリペブタイドを固形分で0.1〜5%程度配合す
ればよい、またパーマネント用第1剤に配合する場合に
は、一般式(1)で示される第4級トリメチルアンモニ
ウム誘導カゼインポリペブタイドを固形分で0.1〜5
%程度添加すればよい、そして、上記以外の頭髪用化粧
品に対しても、その頭髪用化粧品の種類に応じて若干異
なるが、一般には、前記一般式(1)で示される第4級
トリメチルアンモニウム誘導カゼインポリペブタイドを
固形分で0.1〜5%程度添加すればよい。
〔実施例〕
つぎに参考例(カゼイン誘導ポリペブタイドの製造例)
および実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。
参考例1 21ビーカに2N水酸化ナトリウム1.Olを入れ、こ
れに粉末カゼイン500 gの一部を加え、80℃に加
熱し、攪拌を行ないつつ、加水分解により粉末カゼイン
を溶解させ、残部の粉末カゼインを追加して加えた。1
5分間で粉末カゼイン全量を投入後、さらに1時間80
℃に加熱するとともに攪拌し、加水分解を終了した0反
応生成物に水IPを加え希釈ののち減圧濾過した。濾液
を弱酸性カチオン交換樹脂アンバーライトI RC−5
0(商品名、オルガノ(株) ) 1,300 m l
の樹脂塔に通液することにより中和したのち、減圧濃縮
し、濾過して、濃度30%のカゼイン誘導ポリペブタイ
ドの水溶液を得た。このようにして得られたカゼイン誘
導ポリペブタイドの分子量をゲル濾過法により測定した
ところ、平均分子量600であった。
参考例2 市販の55%リチウムブロマイド水溶液1.0 kgに
50℃で粉末カゼイン200gを加え、溶解させたのち
、この溶液をイオン交換水で計2 、0 kgに希釈し
た。この液を21三ツロフラスコにて80℃に加熱する
とともに攪拌し、濃塩酸25gを加え、2時間゛加水分
解した。冷却後20%水酸化ナトリウム水溶液48gを
加えて中和したのち、減圧濾過した。濾液に電気透析を
行ない脱塩ののち減圧濃縮し濾過して濃度35%のカゼ
イン誘導ポリペブタイドの水溶液を得た。このようにし
て得られたカゼイン誘導ポリペブタイドの分子量をゲル
濾過法により測定したところ平均分子量1,900であ
った。
参考例3 粉末カゼイン200 gを21ビーカに入れ、0.IN
酢酸ナトリウム11を加え、40℃とし、アルカリ性蛋
白質分解酵素スプチリシンBPN’  (長潮産業(株
))100mgを加えて40℃で5時間加水分解を行な
った。加水分解後、反応混合物を濾過し、IIt、液を
減圧濃縮して濃度30%のカゼイン誘導ポリペブタイド
の水溶液を得た。このようにして得られたカゼイン誘導
ポリペブタイドの分子量をゲル濾過法により測定したと
ころ平均分子量1.200であった。
実施例1 参考例1で得られた濃度30%のカゼイン誘導ポリペブ
タイド水溶液1.0kg (カゼイン誘導ポリペブタイ
ドの平均分子量600.7ミノ態チツ素の総量500ミ
リモル)を反応容器に入れ、40℃に加熱して攪拌しな
がら濃度50%のCTA水溶液188g(カゼイン誘導
ポリペブタイドのアミノ態チッ素の1.0当量)を45
分間かけて滴下し、かつその間20%水酸化ナトリウム
水溶液を適宜滴下して反応液のp)lを9.5に維持し
た。CTAの滴下終了後、p)Iを9.5に維持しなが
ら3時間攪拌を続け、ついで24時間放置したのち、ア
ミノ態チッ素を測定したところ、アミノ態チッ素の総量
は26ミリモルであり、アミノ態チッ素の95%が反応
していた。
つぎに反応液に弱酸性カチオン交換樹脂アンバーライト
IRC−50(前出) 100 m j!を加え、pH
6,5に中和し、反応液中のナトリウムイオンとわずか
に残存している未反応のCTAをイオン交換)H脂に吸
着させ、ついでイオン交換樹脂を除去して濃度30%の
第4級トリメチルアンモニウム誘導カゼインポリペブタ
イドの水溶液を得た。
得られた水溶液について第4級アンモニウム塩の呈性反
応を行なったところ、テトラフェニルホウ素ナトリウム
により白色の沈澱を生じ、またドーラーゲンド/L/フ
拭薬により赤色の沈澱を生じ、陽性を示した。
さらに、カゼイン誘導ポリペブタイドと(1,TAとが
結合していることを確認するために、得られた水溶液を
用い、ゲル濾過(G−25、・ファルマシア社製)を行
ない、各分子量フラクションについて上記の呈性反応を
行なったところ、各フラクションはいずれも第4級アン
モニウム塩の呈性反応が陽性であり、カゼイン誘導ポリ
ペブタイドとCTAとが結合していることが確認された
実施例2 参考例2で得られた濃度35%のカゼイン誘導ポリペブ
タイド水溶液500 g  (カゼイン誘導ポリペブタ
イドの平均分子量1,900、アミノ態チッ素の総量9
2ミリモル)を反応容器に入れ、攪拌しながら、濃度4
9%のCTA水溶液30g(カゼイン誘導ポリペブタイ
ドのアミノ憇チッ素の0.85当量)を1時間かけて滴
下し、かつ、その間20%水酸化ナトリウム水溶液を適
宜滴下して反応液のpHを10.0に維持した。CTA
の滴下終了後、pHを10.0に維持しながら2時間攪
拌を続け、ついで24時間放置したのち、アミノ態チッ
素を測定したところ、アミノ態チッ素の総量は18ミリ
モルであり、アミノ態チッ素の80%が反応していた。
つぎに反応液に強酸性カチオン交換)五1脂ダイヤイオ
ン5K−IB(商品名、三菱化成工業(株))80mJ
を加え、pH6,8に中和して、反応液中のナトリウム
イオンとわずかに残存している未反応のCTAをイオン
交換樹脂に吸着させ、ついでイオン交換樹脂を除去して
濃度30%の第4級トリメチルアンモニウム誘導カゼイ
ンポリペブタイドの水溶液を得た。
得られた水溶液について実施例1と同様に第4級アンモ
ニウム塩の呈性反応を行なったところ、いずれも陽性で
あった。
また、得られた水溶液を用い、実施例1と同様にゲル濾
過し、各分子量フラクションについて第4級アンモニウ
ム塩の呈性反応を行なったところ、各フラクションとも
陽性で、カゼイン誘導ポリペブタイドとCTAとが結合
していることが確認された。
実施例3 参考例3で得られた濃度30%のカゼイン誘導ポリペブ
タイド水溶液800 g  (カゼイン誘導ポリペブタ
イドの平均分子11,200、アミノ態チッ素の総量2
04ミリモル)を反応容器に入れ、攪拌しながら、濃度
49%のCTA水溶液70.4g (カゼイン誘導ポリ
ペブタイドのアミノ態チッ素の0.g当量)を1時間か
けて滴下し、かつ、その間20%水酸化ナトリウム水溶
液を適宜滴下して反応液のp)Iを11.0に維持した
。CTAの滴下終了後、pHを11.0に維持しながら
2時間攪拌を続け、ついで24時間放置したのち、アミ
ノ態チッ素を測定したところ、アミノ態チッ素の総量は
26ミリモルであり、アミノ態チッ素の87%が反応し
ていた。つぎに反応液に弱酸性カチオン交換擾封脂アン
バーライトIRC−50(前出)150mILを加え、
反応液中(7)−1−トリウムイオンとわずかに残存し
ている未反応のCTAをイオン交換樹脂に吸着させ、つ
いでイオン交換樹脂を除去して濃度30%の第4級トリ
メチルアンモニウム誘導カゼインポリペブタイドの水溶
液を得た。
得られた水溶液について実施例1と同様に第4級アンモ
ニウム塩の呈性反応を行なったところ、いずれも陽性で
あった。
また、得られた水溶液を用い、実施例1と同様にゲル濾
過し、各分子量フラクションについて第4級アンモニウ
ム塩の呈性反応を行なったところ、各フラクションとも
陽性で、カゼイン誘導ポリペブタイドとCTAとが結合
していることが確認された。
応用例1〜3 実施例1〜3で得られた第4級トリメチルアンモニウム
誘導カゼインポリペブタイドを用いて第2表に示す組成
のシャンプー(実施品1〜3)を調製した。
比較対照のため、該第4級トリメチルアンモニウム誘導
カゼインポリペブタイドを含まないシャンプー(対照品
1〜3)を!1製し、それらのシャンプーの使用感を1
0人の専門の女性パネルにより官能評価した。その結果
を第3表に示す、なお各成分の配合量は重量部で示す。
以下においても同様である。また表中において第4級ト
リメチルアンモニウム誘導カゼインポリペブタイドの種
別は実施例番号で示す。
第    3    表 なお、上記評価は洗髪、乾燥後の毛髪についてであり、
評価は同番号の実施品と対照品を比較して良否を判断し
たものである。
応用例4〜6 実施例1〜3で得られた第4級トリメチルアンモニウム
誘導カゼインポリペブタイドを用いて第4表に示す組成
のへアーリンス(実施品4〜6)を調製した。
比較対照のため、該第4級トリメチルアンモニウム誘導
カゼインポリペブタイドを含まないヘアーリンス(対照
品4〜6)を調製し、それらのへアーリンスを20倍に
希釈して市販のシャンプーで洗髪後の毛髪に使用し、そ
の使用感を10人の専門の女性パネルにより官能評価し
た。その結果を第5表に示す、なおヘアーリンスの使用
感は1〜5の5段階評価の平均値で示す、数字が大きい
ほど性能が良好であることを示している。
第    5    表 応用例7〜9 実施例1〜3で得られた第4級トリメチルアンモニウム
誘導カゼインポリペブタイドを用いて第6表に示す組成
のパーマネントウェーブ用第1剤(実施品7〜9)を調
製した。
比較対照のため、該第4級トリメチルアンモニウム誘導
カゼインポリペブタイドを含まないパーマネントウェー
ブ用第1剤(対照品7〜9)を調製し、それらの第1剤
と6%臭素酸ナトリウム水溶液よりなる第2荊を用い、
常法により10人の専門の女性パネルにパーマネントウ
ェーブを施術し、その使用感を官能評価した。その結果
を第7表に示す、なお使用感は1〜5の5段階評価の平
均値で示す、数値が大きいほど性能が良好であることを
示している。
第   7   表 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば毛髪の損傷を防ぎ
、かつ毛髪に高度の柔軟性を付与しうる第4級トリメチ
ルアンモニウム誘導カゼインポリペブタイドが提供され
た。
手続補正書(自発) 昭和61年11月1日 特許庁長官 黒 1)明 雄 殿    1国1、事件
の表示 昭和61年特許願第201971号 2、発明の名称 第4級トリメチルアンモニウム誘導カゼインポリペブタ
イド 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 大阪府東大阪市布市町1丁目2番14号名称 株
式会社 成 和 化 成 代表者 吉 岡 −成 4、代理人 〒550  電話06 (531) 82
77住所 大服市西区北堀江−丁目1番23号(1)明
細書第10頁第16〜17行の「リチウムブロマイド、
塩化カリウムなどの高濃度(40%以上)水溶液」を「
尿素、塩酸グアニジンなどの高濃度(309’o以上)
水溶液」と補正する。
(2)明細書第18頁第5行の「21」を「31」と補
正する。
(3)明細書第18頁第5行のrl、OLJをr2.5
1と補正する。
(4)  明細書第18頁第9行の「15分間」を「3
0分間」と補正する。
(5)明細書第18頁第10行の「1時間」を「5時間
」とン市正する。
(6)明細書第18頁第14行のrL300 m j!
 Jを「3゜200 m j! Jとン市正する。
(7)  明細書第19頁第1行の「市販の55%リチ
ウムブロマイド水溶液」をr6mo17’j!尿素水溶
液」と補正する。
以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Rはカゼインより誘導されるポリペプタイドを
    構成するアミノ酸の側鎖であり、nは3〜20である)
    で示される第4級トリメチルアンモニウム誘導カゼイン
    ポリペプタイド。
JP20197186A 1986-08-27 1986-08-27 第4級トリメチルアンモニウム誘導カゼインポリペプタイド Pending JPS6357598A (ja)

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