JPH06104615B2 - 毛髪用化粧料 - Google Patents
毛髪用化粧料Info
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- JPH06104615B2 JPH06104615B2 JP2088386A JP2088386A JPH06104615B2 JP H06104615 B2 JPH06104615 B2 JP H06104615B2 JP 2088386 A JP2088386 A JP 2088386A JP 2088386 A JP2088386 A JP 2088386A JP H06104615 B2 JPH06104615 B2 JP H06104615B2
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- A61K8/81—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
- A61K8/817—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a single or double bond to nitrogen or by a heterocyclic ring containing nitrogen; Compositions or derivatives of such polymers, e.g. vinylimidazol, vinylcaprolactame, allylamines (Polyquaternium 6)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は毛髪用化粧料に関する。
毛髪には、シャンプー、リンス、パーマネントウエーブ
用剤、ヘアークリーム、ヘアーコンディショナー、セッ
トローション、ヘアートリートメントローション、ヘア
ーカラー、ヘアーブリーチなど種々の毛髪用化粧料が使
用されている。
用剤、ヘアークリーム、ヘアーコンディショナー、セッ
トローション、ヘアートリートメントローション、ヘア
ーカラー、ヘアーブリーチなど種々の毛髪用化粧料が使
用されている。
しかしながら、これらの毛髪用化粧料の使用によって、
かえって毛髪が損傷を受ける場合がある。
かえって毛髪が損傷を受ける場合がある。
例えば、パーマネントウエーブ用剤を使用した場合は、
第1剤による還元やアルカリ膨潤ならびに第2剤による
過剰酸化によって、毛髪を構成するケラチン蛋白質の一
部が溶離し、また毛髪中の残存部分も物理的、化学的変
化を受け、毛髪に異和感やパサパサした感じが生じる。
また、シャンプーでは配合されている界面活性剤の界面
活性能が強いため、毛髪の皮脂や構成蛋白質までが溶出
され、毛髪が損傷を受け、乾燥後、毛髪がパサパサある
いはガサガサした感じを与えるようになる。リンスはシ
ャンプーによる洗髪後使用し、毛髪に柔軟性を与え、か
つ自然な光沢を与えるものであるが、その主剤として用
いられているのは炭素数16〜18の長鎖アルキルのアルキ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアルキルトリ
メチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベン
ジルアンモニウムクロライドなどであって、これらは強
い界面活性能を有するため、その使用量が多くなるとシ
ャンプーの場合同様に毛髪の皮脂や構成蛋白質までが溶
出され、かえって毛髪がパサパサあるいはガサガサした
感じを与えるようになる。
第1剤による還元やアルカリ膨潤ならびに第2剤による
過剰酸化によって、毛髪を構成するケラチン蛋白質の一
部が溶離し、また毛髪中の残存部分も物理的、化学的変
化を受け、毛髪に異和感やパサパサした感じが生じる。
また、シャンプーでは配合されている界面活性剤の界面
活性能が強いため、毛髪の皮脂や構成蛋白質までが溶出
され、毛髪が損傷を受け、乾燥後、毛髪がパサパサある
いはガサガサした感じを与えるようになる。リンスはシ
ャンプーによる洗髪後使用し、毛髪に柔軟性を与え、か
つ自然な光沢を与えるものであるが、その主剤として用
いられているのは炭素数16〜18の長鎖アルキルのアルキ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアルキルトリ
メチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベン
ジルアンモニウムクロライドなどであって、これらは強
い界面活性能を有するため、その使用量が多くなるとシ
ャンプーの場合同様に毛髪の皮脂や構成蛋白質までが溶
出され、かえって毛髪がパサパサあるいはガサガサした
感じを与えるようになる。
以上のように、毛髪用化粧料はその主剤として使用され
ている成分が、一面ではその本来の目的を達成する上に
おいて有用な働きをするものの、他面では毛髪を損傷さ
せるおそれがあり、従来の毛髪用化粧料にはそれに対す
る充分な考慮が払われていないのが実情である。
ている成分が、一面ではその本来の目的を達成する上に
おいて有用な働きをするものの、他面では毛髪を損傷さ
せるおそれがあり、従来の毛髪用化粧料にはそれに対す
る充分な考慮が払われていないのが実情である。
本発明は従来の毛髪用化粧料が、その使用の結果、毛髪
にかえって損傷を与えていたという問題点を解決し、毛
髪用化粧料の本来の機能を阻害することなく、毛髪の損
傷を防止し、毛髪にしなやかさ、良好なくし通り性、ふ
っくら感、艶などを付与し得る毛髪用化粧料を提供する
ことを目的とする。
にかえって損傷を与えていたという問題点を解決し、毛
髪用化粧料の本来の機能を阻害することなく、毛髪の損
傷を防止し、毛髪にしなやかさ、良好なくし通り性、ふ
っくら感、艶などを付与し得る毛髪用化粧料を提供する
ことを目的とする。
本発明は毛髪用化粧料に、一般式(I) (式中、Rは絹蛋白質より誘導されるポリペプタイドを
構成するアミノ酸の側鎖であり、nは3〜20である)で
示される第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリ
ペプタイドとカチオン性ポリマーとを配合することによ
って、毛髪の損傷を防止し、毛髪用化粧料の本来の機能
をよりよく発揮させ、かつ毛髪にしなやかさ、良好なく
し通り性、ふっくら感、色艶を付与し得る毛髪用化粧料
を提供したものである。
構成するアミノ酸の側鎖であり、nは3〜20である)で
示される第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリ
ペプタイドとカチオン性ポリマーとを配合することによ
って、毛髪の損傷を防止し、毛髪用化粧料の本来の機能
をよりよく発揮させ、かつ毛髪にしなやかさ、良好なく
し通り性、ふっくら感、色艶を付与し得る毛髪用化粧料
を提供したものである。
上記一般式(I)においてその側鎖がRで示されるアミ
ノ酸としては、例えばアラニン、グリシン、バリン、ロ
イシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、
チロシン、セリン、トレオニン、メチオニン、アルギニ
ン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン
酸、トリプトファンなどがあげられる。そして、これら
のアミノ酸の組成比の一例を示す第1表のとおりであ
る。
ノ酸としては、例えばアラニン、グリシン、バリン、ロ
イシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、
チロシン、セリン、トレオニン、メチオニン、アルギニ
ン、ヒスチジン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン
酸、トリプトファンなどがあげられる。そして、これら
のアミノ酸の組成比の一例を示す第1表のとおりであ
る。
上記一般式(I)で示される第4級トリメチルアンモニ
ウム誘導シルクポリペプタイドは、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドと
絹蛋白質誘導ポリペプタイドとの反応によって得られ
る。
ウム誘導シルクポリペプタイドは、3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドと
絹蛋白質誘導ポリペプタイドとの反応によって得られ
る。
上記反応に使用される3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド(以下、CTAと
いう)は、既存化学物質(2)−181として公知のもの
であり、濃度50%(重量%、以下同様)程度の水溶液が
市販されていて容易に入手可能であり、一方、絹蛋白質
誘導ポリペプタイドは絹(シルク)を構成する蛋白質を
酸、アルカリ、あるいは蛋白質分解酵素などを用い加水
分解することによって得られる。そして加水分解に際し
て、添加する酸、アルカリ、あるいは酵素の量、反応温
度、反応時間を適宜選択することによって、得られる絹
蛋白質誘導ポリペプタイドのnの値を3〜20すなわち分
子量を約300〜約2,000の好ましいものにすることができ
る。なお、絹蛋白質誘導ポリペプタイドを得るための絹
蛋白質の加水分解の詳細ならびに一般式(I)で示され
る第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプタ
イドを得るためのCTAと絹蛋白質誘導ポリペプタイドと
の反応の詳細は、本出願人の出願による特開昭60−2430
99号公報に示すとおりである。
ピルトリメチルアンモニウムクロライド(以下、CTAと
いう)は、既存化学物質(2)−181として公知のもの
であり、濃度50%(重量%、以下同様)程度の水溶液が
市販されていて容易に入手可能であり、一方、絹蛋白質
誘導ポリペプタイドは絹(シルク)を構成する蛋白質を
酸、アルカリ、あるいは蛋白質分解酵素などを用い加水
分解することによって得られる。そして加水分解に際し
て、添加する酸、アルカリ、あるいは酵素の量、反応温
度、反応時間を適宜選択することによって、得られる絹
蛋白質誘導ポリペプタイドのnの値を3〜20すなわち分
子量を約300〜約2,000の好ましいものにすることができ
る。なお、絹蛋白質誘導ポリペプタイドを得るための絹
蛋白質の加水分解の詳細ならびに一般式(I)で示され
る第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプタ
イドを得るためのCTAと絹蛋白質誘導ポリペプタイドと
の反応の詳細は、本出願人の出願による特開昭60−2430
99号公報に示すとおりである。
上記のような第4級トリメチルアンモニウム誘導シルク
ポリペプタイドは、毛髪のケラチンと同様なペプチド構
造を有する絹(シルク)蛋白質の加水分解物をカチオン
化して毛髪への吸着性を高めたものであり、毛髪の構成
蛋白質であるケラチンと同様なペプチド構造を有し、毛
髪に吸着して毛髪に潤いや柔軟性を付与するなど毛髪の
コンディショニングを助けると共に毛髪を保護する作用
がある。この第4級トリメチルアンモニウム誘導シルク
ポリペプタイドは、後述するようなカチオン性ポリマー
のように界面活性能を有さず、したがって、界面活性能
に基づく脱脂や蛋白変性などの弊害を生じない。
ポリペプタイドは、毛髪のケラチンと同様なペプチド構
造を有する絹(シルク)蛋白質の加水分解物をカチオン
化して毛髪への吸着性を高めたものであり、毛髪の構成
蛋白質であるケラチンと同様なペプチド構造を有し、毛
髪に吸着して毛髪に潤いや柔軟性を付与するなど毛髪の
コンディショニングを助けると共に毛髪を保護する作用
がある。この第4級トリメチルアンモニウム誘導シルク
ポリペプタイドは、後述するようなカチオン性ポリマー
のように界面活性能を有さず、したがって、界面活性能
に基づく脱脂や蛋白変性などの弊害を生じない。
一方、カチオン性ポリマーとしては、以下に詳述するよ
うな、ジアリル第4級アンモニウム塩の重合物、カチオ
ン性セルロース、カチオン性澱粉、カチオン性ビニル重
合体などがあげられる。
うな、ジアリル第4級アンモニウム塩の重合物、カチオ
ン性セルロース、カチオン性澱粉、カチオン性ビニル重
合体などがあげられる。
(1) ジアリル第4級アンモニウム塩の重合物 ジアリル第4級アンモニウム塩の重合物としては下記一
般式(1)〜(4)で示される重合物があげられる。
般式(1)〜(4)で示される重合物があげられる。
(一般式(1)〜(4)において、R1、R2は同じかまた
は異なって、水素原子または炭素数1〜18、好ましくは
炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3、R4は同じかまた
は異なって、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基また
はフェニル基を示し、X はアニオン残基を示し、塩
素、臭素などのハロゲンイオン、硫酸、硝酸などの無機
酸残基、メチル硫酸、ヒドロキシカルボン酸などの有機
酸残基を示し、n1、m1およびm2は分子量1万〜100万を
与える数を示す) (2) カチオン性セルロースまたはカチオン性澱粉 カチオン性セルロースまたはカチオン性澱粉としては次
の一般式(5)で示される化合物があげられる。
は異なって、水素原子または炭素数1〜18、好ましくは
炭素数1〜4のアルキル基を示し、R3、R4は同じかまた
は異なって、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基また
はフェニル基を示し、X はアニオン残基を示し、塩
素、臭素などのハロゲンイオン、硫酸、硝酸などの無機
酸残基、メチル硫酸、ヒドロキシカルボン酸などの有機
酸残基を示し、n1、m1およびm2は分子量1万〜100万を
与える数を示す) (2) カチオン性セルロースまたはカチオン性澱粉 カチオン性セルロースまたはカチオン性澱粉としては次
の一般式(5)で示される化合物があげられる。
(式中、Aはセルロース残基または澱粉残基、Bはアル
キレン基またはヒドロキシアルキレン基、R5、R6、R7は
同じかまたは異なって、アルキル基、アリール基または
式中の窒素原子を含んで複素環を形成してもよい。Xは
アニオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、硝酸
など)、lは正の整数である) (3) カチオン性ビニル重合体 カチオン性ビニル重合体としては次の一般式(6)〜
(8)で示される重合体があげられる。
キレン基またはヒドロキシアルキレン基、R5、R6、R7は
同じかまたは異なって、アルキル基、アリール基または
式中の窒素原子を含んで複素環を形成してもよい。Xは
アニオン(塩素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、硝酸
など)、lは正の整数である) (3) カチオン性ビニル重合体 カチオン性ビニル重合体としては次の一般式(6)〜
(8)で示される重合体があげられる。
(式中、R8、R9は同じか異なって、水素原子、炭素数1
〜6アルキル基またはフェニル基を示し、n1およびX
は前記と同じである) (式中、R10は水素原子またはメチル基、R11、R12、R13
は同じかまたは異なって、水素原子、炭素数1〜4のア
ルキル基または置換アルキル基、Yは酸素原子またはア
ミド結合中のNH基、Xはアニオン、m3は1〜10の整数、
n1は前記と同じである) (式中、R14、R15、R16は同じかまたは異なって、水素
原子、炭素数1もしくは2のアルキル基または置換アル
キル基、Xはアニオン、nは前記と同じである) これらのカチオン性ポリマーのうち、ジアリルジメチル
アンモニウムホモ重合物、カチオン性セルロースなどが
特に好ましい。
〜6アルキル基またはフェニル基を示し、n1およびX
は前記と同じである) (式中、R10は水素原子またはメチル基、R11、R12、R13
は同じかまたは異なって、水素原子、炭素数1〜4のア
ルキル基または置換アルキル基、Yは酸素原子またはア
ミド結合中のNH基、Xはアニオン、m3は1〜10の整数、
n1は前記と同じである) (式中、R14、R15、R16は同じかまたは異なって、水素
原子、炭素数1もしくは2のアルキル基または置換アル
キル基、Xはアニオン、nは前記と同じである) これらのカチオン性ポリマーのうち、ジアリルジメチル
アンモニウムホモ重合物、カチオン性セルロースなどが
特に好ましい。
上記のようなカチオン性ポリマーは、カチオン性界面活
性剤と同様に、毛髪によく吸着し、前記一般式(I)で
示される第4級トリメチルアンモニウム誘導シクロポリ
ペプタイド以上に毛髪を柔軟にし、かつ、くし通り性を
良くし、毛髪に艶を与え、毛髪のコンディショニングを
しやすくするが、長期的な使用によっては、これの蓄積
された過剰な吸着と、強い脱脂洗浄作用によって、毛髪
がバリバリになるなどの不快な感触を与えることがあ
る。特に損傷毛では吸着が著しいためになおさら毛髪の
感触が悪くなることがある。
性剤と同様に、毛髪によく吸着し、前記一般式(I)で
示される第4級トリメチルアンモニウム誘導シクロポリ
ペプタイド以上に毛髪を柔軟にし、かつ、くし通り性を
良くし、毛髪に艶を与え、毛髪のコンディショニングを
しやすくするが、長期的な使用によっては、これの蓄積
された過剰な吸着と、強い脱脂洗浄作用によって、毛髪
がバリバリになるなどの不快な感触を与えることがあ
る。特に損傷毛では吸着が著しいためになおさら毛髪の
感触が悪くなることがある。
そこで、このカチオン性ポリマーと、前述の一般式
(I)で示される第4級トリメチルアンモニウム誘導シ
ルクポリペプタイドを併用することによって、カチオン
性ポリマーの欠点が現れないように、長期的に用いても
毛髪の損傷や感触の低下を起こさずに、優れたコンディ
ショニング作用を発揮させるのである。
(I)で示される第4級トリメチルアンモニウム誘導シ
ルクポリペプタイドを併用することによって、カチオン
性ポリマーの欠点が現れないように、長期的に用いても
毛髪の損傷や感触の低下を起こさずに、優れたコンディ
ショニング作用を発揮させるのである。
毛髪用化粧料中への上記一般式(I)で示される第4級
トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドとカ
チオン性ポリマーの配合量は、一般式(I)で示される
第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプタイ
ドが0.1〜10重量%、カチオン性ポリマーが0.1〜5重量
%の範囲が好ましい。これは一般式(I)で示される第
4級トリメチルアンモニウム誘導シクロポリペプタイド
やカチオン性ポリマーの量が前記範囲より少なくなると
それらの効果が充分に発揮されず、一般式(I)で示さ
れる第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプ
タイドが上記範囲より多くなると毛髪に残存してベトツ
クようになり、またカチオン性ポリマーの量が上記範囲
より多くなると毛髪が損傷を受けるようになるからであ
る。
トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドとカ
チオン性ポリマーの配合量は、一般式(I)で示される
第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプタイ
ドが0.1〜10重量%、カチオン性ポリマーが0.1〜5重量
%の範囲が好ましい。これは一般式(I)で示される第
4級トリメチルアンモニウム誘導シクロポリペプタイド
やカチオン性ポリマーの量が前記範囲より少なくなると
それらの効果が充分に発揮されず、一般式(I)で示さ
れる第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプ
タイドが上記範囲より多くなると毛髪に残存してベトツ
クようになり、またカチオン性ポリマーの量が上記範囲
より多くなると毛髪が損傷を受けるようになるからであ
る。
毛髪用化粧料としては、例えばシャンプー、ヘアーリン
ス、エアゾール型フォーム、ヘアークリーム、パーマネ
ントウエーブ用剤、ヘアーコンディショナー、セットロ
ーション、ヘアートリートメントローション、ヘアーカ
ラー、ヘアーブリーチなど、あらゆる毛髪用化粧料が挙
げられる。
ス、エアゾール型フォーム、ヘアークリーム、パーマネ
ントウエーブ用剤、ヘアーコンディショナー、セットロ
ーション、ヘアートリートメントローション、ヘアーカ
ラー、ヘアーブリーチなど、あらゆる毛髪用化粧料が挙
げられる。
そして、前記一般式(I)で示される第4級トリメチル
アンモニウム誘導シクロポリペプタイドやカチオン性ポ
リマーは、基本的にはこれら毛髪用化粧料に従来から採
用されている組成に、前記の割合で配合すればよい。た
だし、ヘアーリンスやフォームなどのように、もともと
カチオン性ポリマーを配合していたものでは、カチオン
性ポリマーの一部を一般式(I)で示される第4級トリ
メチルアンモニウム誘導シクロポリペプタイドに置き換
えればよい。
アンモニウム誘導シクロポリペプタイドやカチオン性ポ
リマーは、基本的にはこれら毛髪用化粧料に従来から採
用されている組成に、前記の割合で配合すればよい。た
だし、ヘアーリンスやフォームなどのように、もともと
カチオン性ポリマーを配合していたものでは、カチオン
性ポリマーの一部を一般式(I)で示される第4級トリ
メチルアンモニウム誘導シクロポリペプタイドに置き換
えればよい。
上記毛髪用化粧料に配合されている成分を例示すると、
例えばアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、
カチオン性界面活性剤などの界面活性剤、アニオン性ポ
リマー、ノニオン性ポリマー、両性ポリマーなどのポリ
マー類、天然抽出油、高級脂肪酸、炭化水素、脂肪酸エ
ステル類、グリセライド、ワックス、アルキルアルコー
ル、アルキルアミド、シリコーンオイル(例えば、ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
その他各種変性シリコーンオイル)などの油分、コラー
ゲンポリペプタイド、ケラチンポリペプタイド、シルク
ポリペプタイドなどの蛋白質加水分解物あるいはその誘
導体、保湿剤、アルコール類、増粘剤、植物エキス、動
物エキス、紫外線吸収剤、pH調整剤、キレート剤、防腐
剤、色素、香料などである。
例えばアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、
カチオン性界面活性剤などの界面活性剤、アニオン性ポ
リマー、ノニオン性ポリマー、両性ポリマーなどのポリ
マー類、天然抽出油、高級脂肪酸、炭化水素、脂肪酸エ
ステル類、グリセライド、ワックス、アルキルアルコー
ル、アルキルアミド、シリコーンオイル(例えば、ジメ
チルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、
その他各種変性シリコーンオイル)などの油分、コラー
ゲンポリペプタイド、ケラチンポリペプタイド、シルク
ポリペプタイドなどの蛋白質加水分解物あるいはその誘
導体、保湿剤、アルコール類、増粘剤、植物エキス、動
物エキス、紫外線吸収剤、pH調整剤、キレート剤、防腐
剤、色素、香料などである。
つぎに参考例(第4級トリメチルアンモニウム誘導シル
クポリペプタイドの製造例)および実施例をあげて本発
明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は実施例の
みに限定されるものではない。
クポリペプタイドの製造例)および実施例をあげて本発
明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は実施例の
みに限定されるものではない。
参考例1 2ビーカに2N水酸化ナトリウム1.5を入れ、これに
乾燥したカイコ(蚕)のマユ(繭)500g(あらかじめ洗
浄してカイコのフンやゴミを除いたもの)の一部を入ら
れるだけ加え、80℃に加熱し、撹拌を行いつつ、加水分
解によりマユを溶解させ、残部のマユを追加して加え
た。30分間でマユ全量を投入後、さらに1時間80℃に加
熱するとともに撹拌し、加水分解を終了した。反応生成
物に水1を加え希釈ののち減圧濾過した。濾液を弱酸
性カチオン交換樹脂アンバーライトIRC−50(商品名、
オルガノ(株))1,300mlの樹脂塔に通液することによ
り中和したのち、減圧濃縮し、濾過して、濃度30%の絹
蛋白質誘導ポリペプタイドの水溶液を得た。このように
して得られた絹蛋白質ポリペプタイドの分子量をゲル濾
過法により測定したところ、平均分子量500であった。
乾燥したカイコ(蚕)のマユ(繭)500g(あらかじめ洗
浄してカイコのフンやゴミを除いたもの)の一部を入ら
れるだけ加え、80℃に加熱し、撹拌を行いつつ、加水分
解によりマユを溶解させ、残部のマユを追加して加え
た。30分間でマユ全量を投入後、さらに1時間80℃に加
熱するとともに撹拌し、加水分解を終了した。反応生成
物に水1を加え希釈ののち減圧濾過した。濾液を弱酸
性カチオン交換樹脂アンバーライトIRC−50(商品名、
オルガノ(株))1,300mlの樹脂塔に通液することによ
り中和したのち、減圧濃縮し、濾過して、濃度30%の絹
蛋白質誘導ポリペプタイドの水溶液を得た。このように
して得られた絹蛋白質ポリペプタイドの分子量をゲル濾
過法により測定したところ、平均分子量500であった。
上記のようにして得られた濃度30%の絹蛋白質誘導ポリ
ペプタイド水溶液1.2kg(絹蛋白質誘導ポリペプタイド
の平均分子量500、アミノ態チッ素の総量730ミリモル)
を反応容器に入れ、40℃に加熱して撹拌しながら濃度50
%のCTA水溶液247g(絹蛋白質誘導ポリペプタイドのア
ミノ態チッ素の0.9当量)を30分間かけて滴下し、かつ
その間20%水酸化ナトリウム水溶液を適宜滴下して反応
液のpHを10.0に維持した。CATの滴下終了後、pHを10.0
に維持しながら2時間撹拌を続け、ついで24時間放置し
たのち、アミノ態チッ素を測定したところ、アミノ態チ
ッ素の総量は81ミリモルであり、アミノ態チッ素の89%
が反応していた。つぎに反応液に弱酸性カチオン交換樹
脂アンバーライトIRC−50(前出)100mlを加え、pH6.7
に中和し、反応液中のナトリウムイオンとわずかに残存
している未反応のCATをイオン交換樹脂に吸着させ、つ
いでイオン交換樹脂を除去して濃度30%の第4級トリメ
チルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドの水溶液を
得た。
ペプタイド水溶液1.2kg(絹蛋白質誘導ポリペプタイド
の平均分子量500、アミノ態チッ素の総量730ミリモル)
を反応容器に入れ、40℃に加熱して撹拌しながら濃度50
%のCTA水溶液247g(絹蛋白質誘導ポリペプタイドのア
ミノ態チッ素の0.9当量)を30分間かけて滴下し、かつ
その間20%水酸化ナトリウム水溶液を適宜滴下して反応
液のpHを10.0に維持した。CATの滴下終了後、pHを10.0
に維持しながら2時間撹拌を続け、ついで24時間放置し
たのち、アミノ態チッ素を測定したところ、アミノ態チ
ッ素の総量は81ミリモルであり、アミノ態チッ素の89%
が反応していた。つぎに反応液に弱酸性カチオン交換樹
脂アンバーライトIRC−50(前出)100mlを加え、pH6.7
に中和し、反応液中のナトリウムイオンとわずかに残存
している未反応のCATをイオン交換樹脂に吸着させ、つ
いでイオン交換樹脂を除去して濃度30%の第4級トリメ
チルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドの水溶液を
得た。
得られた水溶液について第4級トリメチルアンモニウム
塩の呈性反応を行ったところ、テトラフェニルホウ素ナ
トリウムにより白色の沈澱を生じ、またドーラーゲンド
ルフ試薬により赤色の沈澱を生じ、陽性を示した。
塩の呈性反応を行ったところ、テトラフェニルホウ素ナ
トリウムにより白色の沈澱を生じ、またドーラーゲンド
ルフ試薬により赤色の沈澱を生じ、陽性を示した。
さらに、絹蛋白質誘導シルクポリペプタイドとCTAとが
結合していることを確認するために、得られた水溶液を
用い、ゲル濾過(G−25、ファルマシア社製)を行い、
各分子量フラクションについて上記の呈性反応を行った
ところ、各フラクションはいずれも第4級トリメチルア
ンモニウム塩の呈性反応が陽性であり、絹蛋白質誘導ポ
リペプタイドとCTAとが結合していることが確認され
た。
結合していることを確認するために、得られた水溶液を
用い、ゲル濾過(G−25、ファルマシア社製)を行い、
各分子量フラクションについて上記の呈性反応を行った
ところ、各フラクションはいずれも第4級トリメチルア
ンモニウム塩の呈性反応が陽性であり、絹蛋白質誘導ポ
リペプタイドとCTAとが結合していることが確認され
た。
参考例2 市販の55%リチウムブロマイド水溶液1.0kgに50℃で紡
績前の絹繊維200gを加え、溶解させたのち、この溶液を
イオン交換水で計2.0kgに希釈した。この液を2三つ
口フラスコにて80℃に加熱するとともに撹拌し、濃塩酸
25gを加え、2時間加水分解した。冷却後20%水酸化ナ
トリウム水溶液48gを加えて中和したのち、減圧濾過し
た。濾液に電気透析を行い脱塩ののち減圧濃縮し濾過し
て濃度35%の絹蛋白質誘導ポリペプタイドの水溶液を得
た。このようにして得られた絹蛋白質誘導ポリペプタイ
ドの分子量をゲル濾過法により測定したところ平均分子
量1,800であった。
績前の絹繊維200gを加え、溶解させたのち、この溶液を
イオン交換水で計2.0kgに希釈した。この液を2三つ
口フラスコにて80℃に加熱するとともに撹拌し、濃塩酸
25gを加え、2時間加水分解した。冷却後20%水酸化ナ
トリウム水溶液48gを加えて中和したのち、減圧濾過し
た。濾液に電気透析を行い脱塩ののち減圧濃縮し濾過し
て濃度35%の絹蛋白質誘導ポリペプタイドの水溶液を得
た。このようにして得られた絹蛋白質誘導ポリペプタイ
ドの分子量をゲル濾過法により測定したところ平均分子
量1,800であった。
上記のようにして得られた濃度35%の絹蛋白質誘導ポリ
ペプタイド水溶液500g(絹蛋白質誘導ポリペプタイドの
平均分子量1,800、アミノ態チッ素の総量95ミリモル)
を反応容器に入れ、撹拌しながら、濃度49%のCTA水溶
液30.4g(絹蛋白質誘導ポリペプタイドのアミノ態チッ
素の0.85当量)を1時間かけて滴下し、かつ,その間20
%水酸化ナトリウム水溶液を適宜液下して反応液のpHを
10.0に維持した。CTAの滴下終了後、pHを10.0に維持し
ながら2時間撹拌を続け、ついで24時間放置したのち、
アミノ態チッ素を測定したところ、アミノ態チッ素の総
量は17ミリモルであり、アミノ態チッ素の82%が反応し
ていた。つぎに反応液に弱酸性カチオン交換樹脂ダイヤ
イオンSK−1B(商品名、三菱化成工業(株))80mlを加
え、pH6.9に中和して、反応液中のナトリウムイオンと
わずかに残存している未反応のCTAをイオン交換樹脂に
吸着させ、ついでイオン交換樹脂を除去して濃度30%の
第4級トリメチルアンモニウム誘導シクロポリペプタイ
ドの水溶液を得た。
ペプタイド水溶液500g(絹蛋白質誘導ポリペプタイドの
平均分子量1,800、アミノ態チッ素の総量95ミリモル)
を反応容器に入れ、撹拌しながら、濃度49%のCTA水溶
液30.4g(絹蛋白質誘導ポリペプタイドのアミノ態チッ
素の0.85当量)を1時間かけて滴下し、かつ,その間20
%水酸化ナトリウム水溶液を適宜液下して反応液のpHを
10.0に維持した。CTAの滴下終了後、pHを10.0に維持し
ながら2時間撹拌を続け、ついで24時間放置したのち、
アミノ態チッ素を測定したところ、アミノ態チッ素の総
量は17ミリモルであり、アミノ態チッ素の82%が反応し
ていた。つぎに反応液に弱酸性カチオン交換樹脂ダイヤ
イオンSK−1B(商品名、三菱化成工業(株))80mlを加
え、pH6.9に中和して、反応液中のナトリウムイオンと
わずかに残存している未反応のCTAをイオン交換樹脂に
吸着させ、ついでイオン交換樹脂を除去して濃度30%の
第4級トリメチルアンモニウム誘導シクロポリペプタイ
ドの水溶液を得た。
得られた水溶液について参考例1と同様に第4級トリメ
チルアンモニウム塩の呈性反応を行ったところ、いずれ
も陽性であった。
チルアンモニウム塩の呈性反応を行ったところ、いずれ
も陽性であった。
また、得られた水溶液を用い、参考例1と同様にゲル濾
過し、各分子量フラクションについて第4級トリメチル
アンモニウム塩の呈性反応を行ったところ、各フラクシ
ョンとも陽性で、絹蛋白質誘導ポリペプタイドとCATと
が結合していることが確認された。
過し、各分子量フラクションについて第4級トリメチル
アンモニウム塩の呈性反応を行ったところ、各フラクシ
ョンとも陽性で、絹蛋白質誘導ポリペプタイドとCATと
が結合していることが確認された。
参考例3 洗浄したカイコのユマ200gを高圧容器中、10kg/cm3、20
0℃の過熱水蒸気で1時間処理して膨潤させたのち、2
ビーカに入れ、0.1N酢酸ナトリウム緩衝液(pH6)1
を加え、40℃とし、中性蛋白質分解酵素パパイン20mg
を加えて40℃で12時間加水分解を行った。加水分解後、
反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して濃度30%の絹蛋白
質誘導ポリペプタイドの水溶液を得た。このようにして
得られた絹蛋白質誘導ポリペプタイドの分子量をゲル濾
過法により測定したところ平均分子量1,050であった。
0℃の過熱水蒸気で1時間処理して膨潤させたのち、2
ビーカに入れ、0.1N酢酸ナトリウム緩衝液(pH6)1
を加え、40℃とし、中性蛋白質分解酵素パパイン20mg
を加えて40℃で12時間加水分解を行った。加水分解後、
反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して濃度30%の絹蛋白
質誘導ポリペプタイドの水溶液を得た。このようにして
得られた絹蛋白質誘導ポリペプタイドの分子量をゲル濾
過法により測定したところ平均分子量1,050であった。
上記のようにして得られた濃度30%の絹蛋白質誘導ポリ
ペプタイド水溶液800g(絹蛋白質誘導ポリペプタイドの
平均分子量1,050、アミノ態チッ素の総量226ミリモル)
を反応容器に入れ、撹拌しながら、濃度49%のCTA水溶
液87.7g(絹淡白質誘導ポリペプタイドのアミノ態チッ
素の1.0当量)を1時間かけて滴下し、かつ,その間20
%水酸化ナトリウム水溶液を適宜滴下して反応液のpHを
11.0に維持した。CTAの滴下終了後、pHを11.0に維持し
ながら2時間撹拌を続け、ついで24時間放置したのち、
アミノ酸チッ素を測定したところ、アミノ態チッ素の総
量は18ミリモルであり、アミノ態チッ素の92%が反応し
ていた。つぎに反応液に弱酸性カチオン交換樹脂アンバ
ーライトIRC−50(前出)150mlを加え、反応液中のナト
リウムイオンとわずかに残存している未反応のCTAをイ
オン交換樹脂に吸着させ、ついでイオン交換樹脂を除去
して濃度30%の第4級トリメチルアンモニウム誘導シク
ロポリペプタイドの水溶液を得た。
ペプタイド水溶液800g(絹蛋白質誘導ポリペプタイドの
平均分子量1,050、アミノ態チッ素の総量226ミリモル)
を反応容器に入れ、撹拌しながら、濃度49%のCTA水溶
液87.7g(絹淡白質誘導ポリペプタイドのアミノ態チッ
素の1.0当量)を1時間かけて滴下し、かつ,その間20
%水酸化ナトリウム水溶液を適宜滴下して反応液のpHを
11.0に維持した。CTAの滴下終了後、pHを11.0に維持し
ながら2時間撹拌を続け、ついで24時間放置したのち、
アミノ酸チッ素を測定したところ、アミノ態チッ素の総
量は18ミリモルであり、アミノ態チッ素の92%が反応し
ていた。つぎに反応液に弱酸性カチオン交換樹脂アンバ
ーライトIRC−50(前出)150mlを加え、反応液中のナト
リウムイオンとわずかに残存している未反応のCTAをイ
オン交換樹脂に吸着させ、ついでイオン交換樹脂を除去
して濃度30%の第4級トリメチルアンモニウム誘導シク
ロポリペプタイドの水溶液を得た。
得られた水溶液について参考例1と同様に第4級アンモ
ニウム塩の呈性反応を行ったところ、いずれも陽性であ
った。
ニウム塩の呈性反応を行ったところ、いずれも陽性であ
った。
また、得られた水溶液を用い、参考例1と同様にゲル濾
過し、各分子量フラクションについて第4級トリメチル
アンモニウム塩の呈性反応を行ったところ、各フラクシ
ョンとも陽性で、絹蛋白質誘導ポリペプタイドとCTAと
が結合していることが確認された。
過し、各分子量フラクションについて第4級トリメチル
アンモニウム塩の呈性反応を行ったところ、各フラクシ
ョンとも陽性で、絹蛋白質誘導ポリペプタイドとCTAと
が結合していることが確認された。
上記のように参考例1〜3で得られた第4級トリメチル
アンモニウム誘導シルクポリペプタイドと、市販のカチ
オン性ポリマーを配合して、以下の実施例に示す毛髪用
化粧料を調製し、それらの性能を第4級トリメチルアン
モニウム誘導シルクポリペプタイドやカチオン性ポリマ
ーを配合していない毛髪用化粧料と比較した。
アンモニウム誘導シルクポリペプタイドと、市販のカチ
オン性ポリマーを配合して、以下の実施例に示す毛髪用
化粧料を調製し、それらの性能を第4級トリメチルアン
モニウム誘導シルクポリペプタイドやカチオン性ポリマ
ーを配合していない毛髪用化粧料と比較した。
実施例1〔シャンプーについて〕 第2表に示す配合のシャンプーを調製し、該シャンプー
を用いて10名の女性パネラーの洗髪をし、洗髪後の感触
を毛髪の「しなやかさ」、「くし通り性」、「ふっくら
感」で評価した。評価は1〜5の5段階評価で行い、評
価結果を10名の評価値(評価値が高いほど特性が優れて
いる)の平均値で第2表に示した。なお、第2表中の各
成分の配合部数は重量部によるものである。また、後記
の第3〜7表においても同様である。
を用いて10名の女性パネラーの洗髪をし、洗髪後の感触
を毛髪の「しなやかさ」、「くし通り性」、「ふっくら
感」で評価した。評価は1〜5の5段階評価で行い、評
価結果を10名の評価値(評価値が高いほど特性が優れて
いる)の平均値で第2表に示した。なお、第2表中の各
成分の配合部数は重量部によるものである。また、後記
の第3〜7表においても同様である。
第2表に示すように、カチオン性ポリマーと第4級トリ
メチルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドを配合し
た実施例1のシャンプーは、両者を配合していない比較
例1−1のシャンプー、カチオン性ポリマーのみを配合
した比較例1−2のシャンプー、第4級トリメチルアン
モニウム誘導シルクポリペプタイドのみを配合した比較
例1−3のシャンプーに比べて、洗髪後の毛髪のしなや
かさ、くし通り性、ふっくら感が優れていた。また、実
施例1のシャンプーの場合は毛髪の損傷が認められなか
った。
メチルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドを配合し
た実施例1のシャンプーは、両者を配合していない比較
例1−1のシャンプー、カチオン性ポリマーのみを配合
した比較例1−2のシャンプー、第4級トリメチルアン
モニウム誘導シルクポリペプタイドのみを配合した比較
例1−3のシャンプーに比べて、洗髪後の毛髪のしなや
かさ、くし通り性、ふっくら感が優れていた。また、実
施例1のシャンプーの場合は毛髪の損傷が認められなか
った。
実施例2〔ヘアーリンスについて〕 第3表に示す配合のヘアーリンスを調製し、該ヘアーリ
ンスを10名の女性パネラーに前記比較例1−3のシャン
プーで洗髪したのちに施用し、毛髪の「しなやかさ」、
「くし通り性」、「艶」について実施例1と同様の評価
をした。評価結果を第3表に示す。
ンスを10名の女性パネラーに前記比較例1−3のシャン
プーで洗髪したのちに施用し、毛髪の「しなやかさ」、
「くし通り性」、「艶」について実施例1と同様の評価
をした。評価結果を第3表に示す。
第3表に示すように、カチオン性ポリマーと第4級トリ
メチルアンモニム誘導シルクポリペプタイドとを配合し
た実施例2のヘアーリンスは、両者を配合していない比
較例2−1のヘアーリンス、カチオン性ポリマーのみを
配合した比較例2−2のヘアーリンス、第4級トリメチ
ルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドのみを配合し
た比較例2−3のヘアーリンスに比べて、使用後の毛髪
のしなやかさ、くし通り性、艶が優れていた。また、実
施例2のヘアーリンスの場合は毛髪の損傷が認められな
かった。
メチルアンモニム誘導シルクポリペプタイドとを配合し
た実施例2のヘアーリンスは、両者を配合していない比
較例2−1のヘアーリンス、カチオン性ポリマーのみを
配合した比較例2−2のヘアーリンス、第4級トリメチ
ルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドのみを配合し
た比較例2−3のヘアーリンスに比べて、使用後の毛髪
のしなやかさ、くし通り性、艶が優れていた。また、実
施例2のヘアーリンスの場合は毛髪の損傷が認められな
かった。
実施例3〔エアゾール型フォームについて〕 第4表に示す配合のエアゾール型フォームを調製し、該
フォーム80重量部に対してフロン12(商品名)を10重量
部およびプロパン/ブタン混合LPG10重量部を加えて、
エアゾール型容器に密封した。
フォーム80重量部に対してフロン12(商品名)を10重量
部およびプロパン/ブタン混合LPG10重量部を加えて、
エアゾール型容器に密封した。
上記エアゾール型フォームを使用し、第4級トリメチル
アンモニウム誘導シルクポリペプタイドを配合せず、カ
チオン性ポリマーのみを配合した従来のエアゾール型フ
ォームの使用感と比較したところ、毛髪の損傷が少なく
毛髪がよりしなやかになり、かつ、よりふっくらとした
自然な仕上がりのセットができた。
アンモニウム誘導シルクポリペプタイドを配合せず、カ
チオン性ポリマーのみを配合した従来のエアゾール型フ
ォームの使用感と比較したところ、毛髪の損傷が少なく
毛髪がよりしなやかになり、かつ、よりふっくらとした
自然な仕上がりのセットができた。
実施例4〔ヘアークリームについて〕 第5表に示す配合のヘアークリームを調製した。
上記ヘアークリームを使用し、第4級トリメチルアンモ
ニウム誘導シルクポリペプタイドおよびカチオン性ポリ
マーを配合していない従来のヘアークリームの使用感と
比較したところ、毛髪がよりしなやかで柔軟になり、毛
髪をより容易にセットすることができ、またセットの持
続性も優れていた。もとより、毛髪の損傷は認められな
かった。
ニウム誘導シルクポリペプタイドおよびカチオン性ポリ
マーを配合していない従来のヘアークリームの使用感と
比較したところ、毛髪がよりしなやかで柔軟になり、毛
髪をより容易にセットすることができ、またセットの持
続性も優れていた。もとより、毛髪の損傷は認められな
かった。
実施例5〔パーマネントウエーブ第1剤について〕 第6表に示す配合のパーマネントウエーブ第1剤を調製
した。
した。
上記パーマネントウエーブ第1剤を用い、別途調製した
6%臭素酸ナトリウム水溶液をパーマネンウエーブ第2
剤として、毛束にパーマネントウエー処理を行ったとこ
ろ、第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプ
タイドおよびカチオン性ポリマーを配合していない従来
のパーマネントウエーブ第1剤と比較して、毛髪の損傷
が少なく、ふっくらしており、艶があり、また感触も優
れていた。また、毛髪の損傷は認められなかった。
6%臭素酸ナトリウム水溶液をパーマネンウエーブ第2
剤として、毛束にパーマネントウエー処理を行ったとこ
ろ、第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプ
タイドおよびカチオン性ポリマーを配合していない従来
のパーマネントウエーブ第1剤と比較して、毛髪の損傷
が少なく、ふっくらしており、艶があり、また感触も優
れていた。また、毛髪の損傷は認められなかった。
実施例6〔ヘアーコンディショナー〕 第7表に示す配合のヘアーコンディショナーを調製し
た。
た。
上記ヘアーコンディショナーを使用し、第4級トリメチ
ルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドおよびカチオ
ン性ポリマーを配合していない従来のヘアーコンディシ
ョナーと比較したところ、毛髪がしなやかで良好なくし
通り性を与え、ふっくらとした自然な感じに仕上がり、
かつ艶があり、もとより毛髪の損傷は認められなかっ
た。
ルアンモニウム誘導シルクポリペプタイドおよびカチオ
ン性ポリマーを配合していない従来のヘアーコンディシ
ョナーと比較したところ、毛髪がしなやかで良好なくし
通り性を与え、ふっくらとした自然な感じに仕上がり、
かつ艶があり、もとより毛髪の損傷は認められなかっ
た。
以上説明したように、本発明では、一般式(I)で示さ
れる第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプ
タイドと、カチオン性ポリマーとを配合することによ
り、毛髪用化粧料の本来の機能に阻害を与えることな
く、毛髪の損傷を防止し、毛髪にしなやかさ、良好なく
し通り性、ふっくら感、艶などを付与することができ
た。
れる第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリペプ
タイドと、カチオン性ポリマーとを配合することによ
り、毛髪用化粧料の本来の機能に阻害を与えることな
く、毛髪の損傷を防止し、毛髪にしなやかさ、良好なく
し通り性、ふっくら感、艶などを付与することができ
た。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(I) (式中、Rは絹蛋白質より誘導されるポリペプタイドを
構成するアミノ酸の側鎖であり、nは3〜20である)で
示される第4級トリメチルアンモニウム誘導シルクポリ
ペプタイドと、カチオン性ポリマーを含有することを特
徴とする毛髪用化粧料。 - 【請求項2】カチオン性ポリマーがジアリル第4級アン
モニウム塩の重合物、カチオン性セルロース、カチオン
性澱粉またはカチオン性ビニル重合体である特許請求の
範囲第1項記載の毛髪用化粧料。 - 【請求項3】一般式(I)で示される第4級トリメチル
アンモニウム誘導シルクポリペプタイドの配合量が0.1
〜10重量%で、カチオン性ポリマーの配合量が0.1〜5
重量%である特許請求の範囲第1項または第2項記載の
毛髪用化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2088386A JPH06104615B2 (ja) | 1986-01-31 | 1986-01-31 | 毛髪用化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2088386A JPH06104615B2 (ja) | 1986-01-31 | 1986-01-31 | 毛髪用化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62178510A JPS62178510A (ja) | 1987-08-05 |
JPH06104615B2 true JPH06104615B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=12039592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2088386A Expired - Fee Related JPH06104615B2 (ja) | 1986-01-31 | 1986-01-31 | 毛髪用化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06104615B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2878287B2 (ja) * | 1988-08-12 | 1999-04-05 | 株式会社成和化成 | 化粧品基材 |
JPH0655657B2 (ja) * | 1989-03-06 | 1994-07-27 | ホーユー株式会社 | 毛髪処理剤 |
US5612024A (en) * | 1991-03-27 | 1997-03-18 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Cosmetic preparations for the hair |
-
1986
- 1986-01-31 JP JP2088386A patent/JPH06104615B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62178510A (ja) | 1987-08-05 |
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