JPH0426605A - 化粧料及び皮膚外用剤 - Google Patents

化粧料及び皮膚外用剤

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JPH0426605A
JPH0426605A JP2128364A JP12836490A JPH0426605A JP H0426605 A JPH0426605 A JP H0426605A JP 2128364 A JP2128364 A JP 2128364A JP 12836490 A JP12836490 A JP 12836490A JP H0426605 A JPH0426605 A JP H0426605A
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milk protein
hydrolyzate
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守 冨田
Takeshi Kitazawa
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Seiji Kawaura
川浦 清治
Yasuo Fukuwatari
康夫 福渡
Masanobu Nojiri
昌信 野尻
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [用語の定義] 本発明において「乳蛋白質」は、カゼイン、カゼインを
分画したα5−カゼイン、β−カゼイン。
γ−カゼイン、及びに−カゼイン、ホエー蛋白質、ホエ
ー蛋白質を分画したα−ラクトアルブミン。
及びβ−ラクトグロブリン、の1種又は2種以上の混合
物であり、「加水分解物」は、乳蛋白質を蛋白質分解酵
素で分解して得られるペプチド混合物であり、含有する
芳香族アミノ酸の90%(重量。以下間し)、以上が遊
離アミノ酸であり、且つ乳蛋白質としての抗原性を有し
ない加水分解物及び又はその塩であり、「加水分解物の
分画物」は、前記加水分解物から分別される分画であっ
て。
分子量が1000以下のペプチド混合物であり、含まれ
る全アミノ酸含量に対する芳香族アミノ酸含量か5%以
下であり、ヒトの皮膚細胞に対して増殖賦活性を有し、
且つ乳蛋白質としての抗原性を有しない特定の分画物及
び又はその塩であり、「化粧料等」は、薬事法にいう化
粧品、医薬部外品、医薬品のいずれかに含まれる製品で
あって、化粧水、クリーム、乳液、バック、ファンデー
ション、洗顔料、石鹸、頭髪用化粧品、洗髪用化粧品等
の化粧料及び皮膚外用剤である。
[産業上の利用分野] 本発明は、特定の乳蛋白質加水分解物の分画物を有効成
分として含量することを特徴とする化粧料等に関し、詳
しくは乳蛋白質の抗原性を示さず、ヒトの皮膚細胞に増
殖活性を付与し、肌荒れからの回復、肌のキメを整えて
肌を滑らかにする効果を有する化粧料等に関する。
[技術の背景及び従来技術の説明] 従来、牛乳蛋白質を加水分解して得たペプチド又はアミ
ノ酸を化粧料等に配合する技術は知られている。例えば
、特開昭57−209210号公報、特開昭58−50
0664号公報、特開昭59−152317号公報及び
特開昭6.3−57515号公報等がある。これら従来
技術は、ジンクピリチオンの可溶化促進、う歯の抑制、
口腔用製品又は浴剤の1成分として利用することを意図
したものである。また、特開昭62−185100号公
報、特開昭64−11号公報及び特開平1269499
号公報には、限外濾過法、pH調整法等により潜在的不
溶性大分子成分の除去を行い、化粧料等に配合する技術
が開示されている。これらの成分を化粧料等に配合する
理由は、主とじてこれらの成分の保湿作用、吸着作用、
造膜作用又は保護作用等による美肌効果からである。
前記従来技術におけるこれらの成分は単に牛乳蛋白質を
加水分解するか、又は単に分画しただけのものであり、
特定の理化学的及び又は生物学的性質を有する分分画を
得ることを意図していない。
本発明者らの一部は、先に牛乳の蛋白質の可溶化、消化
吸収の有効性、食餌アレルギー症の予防及び治療、芳香
族アミノ酸代謝異常症の治療及び栄養補給の目的から、
牛乳の蛋白質の抗原性を有しない加水分解物、その分画
及びその製造法を発明して特許出願を行った。(特願昭
63−291090号、以下先願と記載する)。先願で
得られた分画について本発明者らは種々の研究を行った
結果、先願の方法で得られた分画か、従来知られていた
乳蛋白質加水分解物の有する保湿作用及び美肌効果の他
に、ヒトの皮膚細胞に対して増殖賦活作用を有すること
を見出し、本発明を完成した。
[発明の目的及び発明の要約] 本発明の目的は、ヒトの皮膚細胞に増殖活性を付与する
ペプチドを含有する加水分解物の分画物を配合した化粧
料等を提供することにある。
本発明の他の目的は、乳蛋白質の抗原性を示さないペプ
チドを含有する加水分解物の分画物を配合した化粧料等
を提供することにある。
本発明は、乳蛋白質を加水分解して得られるペプチド混
合物の特定の分画物であって、ペプチドの分子量が10
00以下であり、全アミノ酸含量に対する芳香族アミノ
酸含量が5%以下であり、ヒトの皮膚細胞に対して増殖
賦活作用を有し、かつ乳蛋白質の抗原性を有しない加水
分解物の分画物及び又はその塩を有効成分として含有す
ることを特徴とする化粧料等である。
[発明の詳細な説明1 本発明に使用する乳蛋白質は、いずれも市販品又は容易
に入手できるものであり、通常5〜20%の濃度で水に
溶解するか、又は同濃度に濃縮するか、の何れかによっ
て調製される。
加水分解物の分画物の調製に用いる加水分解物は次のよ
うにして調製される。
乳蛋白質の加水分解に使用する酵素は、特別に制限はな
く、トリプシン、キモトリプシン、ズブチリシン、エラ
スターゼ、プロリン特異性プロテアーゼ、ストレプトコ
ツカス属の微生物が産出するプロテアーゼ、パパイン、
ペプシン、サーモリシン等の市販品が利用できる。又、
エキソペプチターゼとして、カルポキシペブチターゼY
、アスペルギルス属の微生物が産出するプロテアーゼ、
ストレプトミセス属の微生物が産出するプロテアーゼ、
リゾープス属の微生物が産出するブロテアゼ、乳酸菌抽
出物、乳酸菌が産出するプロテアーゼ等も利用できる。
乳酸菌抽出物は、例えば特公昭48−43878号公報
記載の方法により1g当たり20000活性単位を有す
る乳酸菌抽出物を得ることができる。
乳蛋白質の加水分解に使用する酵素量は、乳蛋白質1g
当り3000〜5000活性単位の割合で、パンクレア
チンとエキソペブチターゼ又は、パンクレアチンと他の
プロテアーゼとエキソペブチターゼを混合又は分割して
添加する。
加水分解の温度条件は、40〜55°C1又p H条件
は、酵素添加前に乳蛋白質が変性しない範囲で、最適1
)Hに調整し、望ましくは少なくとも1時間そのpl(
を維持する。
加水分解終了後加熱して酵素を失活させ、冷却後必要に
応じ、濾過、脱塩、濃縮、乾燥を行い、加水分解物を得
る。この加水分解物は、試験例1と同一の試験方法によ
り乳蛋白質の抗原性が認められない。
この加水分解物から所望の分画をゲル濾過法、疎水クロ
マトグラフィー等で分別する。例えば、ゲル濾過法で分
別する場合は、排除限界分子量が10000以下、望ま
しくは、1000以下のゲル濾過剤、さらに望ましくは
、芳香族アミノ酸に吸着性を示さず疎水性側鎖、例えば
カルボキシル基やブチル基、フェニル基あるいは、疎水
的部位をもつゲル担体[例えば、セファデックスG−1
3、(、−15及び(、−25(何れもファルマシア社
製)、セファクリルS−100(ファルマシア社製)、
トヨバールEW−40(東ソー社製)等]7〜 を充填したカラムにこの加水分解物の水溶液を通液し、
水又は芳香族アミノ酸の吸着性を高める目的で2〜15
%エタノール溶液で溶出し、分別する。分別は、280
nmの吸収に基づいて行われ、ゲル担体の種類により溶
出順に第1溶出峰(ピク)から第4溶出峰の4画分か得
られる場合、又は前記第1溶出峰及び前記第2溶出峰に
相当する峰が一つの溶出峰となった第1溶出峰、前記第
3溶出峰に相当する第2溶出蜂及び前記第4溶出峰に相
当する第3溶出蜂の3画分が得られる場合がある。何れ
の場合であっても後に溶出する第3溶出峰及び第4溶出
峰(前者の場合)、第2溶出峰及び第3溶出峰(後者の
場合)は、芳香族アミノ酸含量が多く、水に対する溶解
性が低いので、本発明の化粧料に使用するのは適当でな
い。従って、本発明においては第1溶出蜂及び又は第2
溶出峰を使用する。分別した画分け、必要に応じ濃縮、
乾燥し、加水分解物の分画物を得る。
以上のようにして本発明に使用する加水分解物の分画物
は調製される。
前記加水分解物の分画物を使用した化粧料等は、常法に
より製造される。加水分解物濃縮分画物は20%以下の
濃度では製造に使用する水に易溶であり、所定量を例え
ば精製水に溶解し、他の成分と混合、乳化、分散される
。加水分解物の分画物の濃度か20%を超える場合は、
濃度の増加により次第に溶解性が低下する。
加水分解物の分画物の塩としてはナトリウム、カリウム
等医薬品、医薬部外品及び化粧料として認容し得る有機
及び無機塩類が使用される。
必要に応じ適宜乳化剤、香料、その他の医薬品、医薬部
外品及び化粧品として認容し得る成分を同時に使用する
こともできる。
次に試験例を示して本発明を詳述する。
(試験例1) この試験は、加水分解物の分画物の理化学的特性を調べ
るために行われた。
(1)加水分解物の分画物の調製 l)参考例1と同一の方法で調製した第1溶出峰(サン
プルA)、第2溶出峰(サンプルB)。
第3溶出峰(サンプルc)、及び第4溶出蜂(サンプル
D)を用いた。
2)参考例2と同一の方法で調製した第1溶出峰(サン
プルE)、第2溶出峰(サンプルF)、第3溶出蜂(サ
ンプルG)、及び第4溶出蜂(サンプルH)を用いた。
(2)芳香族アミノ酸含有率の測定 自動アミノ酸分析計により、全アミノ酸含量を分析し、
全アミノ酸含量に対する芳香族アミノ酸含量を算出し、
芳香族アミノ酸含有率を試験した。
尚、加水分解物については、遊離アミノ酸含量も分析し
た。
前記(1)において調製したサンプルA−Hのアミノ酸
分析の結果を表1に示した。
表1から明らかなように、サンプルΔ及びBの芳香族ア
ミノ酸含有率は5%以下であり、サンプルC及びDの芳
香族アミノ酸含有率は40%以上と著しく高く、それら
の溶解度は2%以下と著しく低かった。同様の結果がサ
ンプルE−Hにおいても認められた。なお、従来法(特
開平1−269499号公報記載の実施例1と同一の方
法。以下間し)により製造した平均分子量100〜30
00の化粧用カゼインペプチドの芳香族アミノ酸含有率
は5%超であった。
(3)分子量の測定 前記(1)と同一の方法で調製したサンプルA)及びE
)、についてセファデックスG−25を使用して0.5
規定酢酸により溶出して分子量を測定した。その結果、
ゲル濾過法により溶出されたサンプルA)及びE)、の
第1溶出峰は、標準物質として用いたオキシトシン(分
子tl 000)よりも遅延して溶出したので、サンプ
ルA−D及びサンプルE〜■1の分子量は何れも100
0以下であることが判明した。
(試験例2) この試験は、加水分解物の分画物の抗原性を調べるため
に行われた。
前記試験例1と同一の方法により調製したサンプルA及
びBの抗原性を、エライザ(ELTSA)抑制試験法に
より測定した。96穴プレート(Nunc社製)を用い
、原料蛋白質をコーティングし、洗浄後、原料蛋白質を
感作して調製したウサギ抗血清と各種加水分解物の分画
物との混合液を反応させ、洗浄後、アルカリフォスファ
ターゼ標識ヤギ抗つサギIgG抗体(Zymed  L
aboratories社製)を反応させ、洗浄後、酵
素基質であるp−ニトロフェニルリン酸ナトリウムを加
え、30分後に5規定水酸化ナトリウムで反応を停止さ
せ、反応産物をマイクロプレートリーダーで測定した(
日本小児アレルギー学会誌第1巻、36ページ、198
7年)。その結果、ウサギ抗血清と反応させる各種サン
プルの濃度をエライザ抑制試験の最高濃度である105
μg10゜まで高めても、両サンプルの抑制率は20%
以下であり、両サンプルはカゼインの抗原性を消失して
いることが確認された。同様にサンプルE)。
及びFも乳清蛋白質の抗原性が認められなかった。
(試験例3) この試験は、加水分解物の分画物のヒト皮膚細胞にたい
する増殖賦活活性を調べるために行われIこ。
前記試験例1において調製したサンプルA、B、市販ウ
シ胎盤抽出物(西ドイツ・ポトガー社製)及び従来法で
調製したサンプルIについて、次の方法によりヒト皮膚
細胞の増殖賦活活性を試験しIこ。
ヒトの正常皮膚由来の上皮細胞を改変KGM培地で、モ
して線維芽細胞をウシ胎児血清を2%含む改変MEM培
地で、それぞれ常法により培養した。培地中には、サン
プルA、B、ウシ胎盤抽出物及びサンプル■を、l、1
0及び100μg/mQ添加し、2ないし30間培養を
継続し、のち[3H]で標識したチミジンを添加して更
に2ないし3時間培養を継続し、その後細胞に取り込ま
れた[3H]の量を液体シンチレーンヨンカウンターで
測定した。尚、何も添加しない各培地を対照とした。
この試験の結果は表2に示すとおりであった。
表2から明らかなようにサンプルA及びBはヒト皮膚細
胞に対する増殖賦活効果が顕著であり、従来ヒト皮膚細
胞に対する増殖賦活効果が広く知られているラン胎盤抽
出物と同等又は2倍の賦活効果を有していた。これに対
して、サンプルIは対照と同等の効果であった。尚、前
記試験例1の(1)において調製したサンプルE及びF
もサンプルA及びBと同様にヒト皮膚細胞に対する顕著
な増殖賦活効果が認められた。
(試験例4) この試験は加水分解物の分画物の有無による化粧料等の
効果を調べるために行われた。
(1)試料の調製 実施例1−14と同一の配合及び製法で加水分解物の分
画物を含む14種の試料(試料1〜14)を調製し、次
に示す配合の加水分解物の分画物を含まない7種の試料
(A−G:対照)を常法により調製した。尚、実施例の
配合及び次の配合から明らかなように、試料1及び2と
A1試料3及び4とBのように対応している。
l)試料A 次の配合のスキンクリームを製造した。
ステアリン酸           15.0(%)セ
タノール             2.0スクワラン
            3.0ミリスチン酸オクチル
ドデシル   5.0グリセリン          
10.01.3−ブチレングリコール    4.0モ
ノステアリン酸ポリオキン エチレン(20モル)ソルビタン  3.0精製水  
           58.02)試料B 次の配合の化粧水を製造した。
プロピレングリコール オレイルアルコール 10.0  (%) 0゜ ■ 硬化ヒマシ油ポリオキシエチレン (60モル)付加体 エタノール 精製水 l。
5゜ 83゜ 3)試料C 次の配合の美容液を製造した。
ヒアルロン酸ナトリウム      0゜プラセンタエ
キス         l。
グリセリン           l。
精製水             97゜(%) 4)試料り 次の配合の皮膚外用軟膏を製造した。
ワセリン             25゜パラフィン
            5゜セトステアリルアルコー
ル     2゜プロピレングリコール      1
0゜ポリオキシエチレン・ポリオキシ プロピレングリコールエーテル   3゜(%) 精製水 55゜ 5)試料E 次の配合のヘアトリートメントを製造した。
セタノール             1.5(%)2
−へキシルデカノール      1.01.3−ブチ
レングリコール    3.0カチオン化セルロース 
      0.2ポリオキシエチレンステアリルエ チル               1.0精製水  
           93.36)試料F 次の配合のヘアリンスを製造した。
ジアルキルジメチルアンモニウム クロライド セタノール ポリオキシエチレンステアリルエ ーチル 13−ブチレングリコール 2゜ 1 。
1.0 3.0 (%) カチオン化セルロ ス 0゜ 精製水 92゜ 7)試料G 次の配合のヘアシャンプーを製造した。
ラウリル硫酸トリエタノール アミン            15.01.3−ブチ
レングリコール    2,0エチレングリコールモノ
ステ アレート1.5 精製水             81.5(%) (2)試験方法 ■)皮膚用化粧品等の試験 明らかに肌荒れの認められる20〜40歳台の専門家パ
ネル5名を選び、左右両手腕部内側を市販の化粧石鹸で
十分に洗浄し、石鹸の残存のないことを確認し、左手腕
部内側に試料1〜4並びに試料A及びB(対照)を、右
手腕部内側に試料5〜8並びに試料C及びD(対照)を
、それぞれ対にして各0,5gを、それぞれ約30mm
X15mmで塗布し、皮膚に擦込んだ。この皮膚への擦
込みを毎日1回、4週間連続して行い、週1回次の方法
により判定を行った。
各試料の塗擦部位を肉眼で観察し、■肌荒れ防止、■肌
荒れからの回復、■肌を滑らかにする、■肌のキメを整
える、■肌に張りを与える、■皮膚を保護する、■皮膚
を柔げるの各項目について、対照試料よりもかなり良好
な場合は+2、対照試料よりもやや良好な場合は+11
対照試料と同等の場合0、対照試料よりもやや不良な場
合は−1、対照試料よりもかなり不良な場合には−2の
5段階で評価し、その平均値を算出し、効果を試験しI
こ。
2)毛髪用化粧品等の試験 明らかに毛髪の損傷及びバサツキの認められる20〜4
0歳台の専門家パネル30名を選び、5名ずつ6群に分
け、第1群では試料9とE1第2群では試料lOとE1
100では試料11とFのように対応させて試験した。
第1群〜第4群のパネルの毛髪を市販シャンプーで十分
に洗浄し、シャンプーが残存していないことを確認し、
各試料をそれぞれ2gずつ側頭部両側の毛髪約50mm
x80mmに塗布し、手で擦込んだ。尚、ヘアリンスを
試験する第3群及び第4群においては、試料の塗擦直後
に毛髪を軽く水洗した。この毛髪への擦込みを4日に1
回、4日目に洗髪し、4日毎に10回次の方法により判
定を行った。又シャンプーを試験する第5群及び第6群
においては、市販シャンプーによる前洗髪を行わず、試
料13とG、又は試料14とGにより左右に二分した毛
髪をそれぞれ洗髪した。洗髪は1日1回、15日間連続
して行い、毎日の洗髪直前に次の方法により判定し l
こ。
各試料の塗擦部位を肉眼で観察し、■損傷毛の回復、■
切毛・枝毛の防止、■毛髪の柔軟性、■仕上り後の滑ら
かさ、■パサツキの消失、■毛髪の光沢の各項目につい
て、対照試料よりもかなり良好な場合は+2、対照試料
よりもやや良好な場合は+1、対照試料同等の場合は0
、対照試料よりもやや不良な場合は一11対照試料より
もかなり不良な場合は−2の5段階で評価し、その平均
値を算出し、効果を試験した。
(3)試験結果 この試験の結果は表3及び表4に示すとおりである。皮
膚用製品においては、表3から明らかなように、サンプ
ルA又はEを配合した製品に肌荒れ防止、肌荒れからの
回復及び肌に張りを与える効果を認め、サンプルB又は
Fを配合した製品に肌荒れからの回復効果を認めた。
毛髪用製品においては、表4から明らかなように、サン
プルA及びEを配合した製品に損傷毛の回復及び仕上が
りに滑らかさを与える効果、及びサンプルB及びFを配
合した製品に損傷毛の回復効果がそれぞれ認められた。
以上のように分画物の配合により、皮膚用製品及び毛髪
用製品いずれにもすぐれた効果が認められtこ。
・(試験例5) この試験は加水分解物の分画物の添加量を調べるために
行われた。
(1,)試料の調製 実施例1及び実施例9と同一の配合によりスキンクリー
ム及びヘアトリートメントを製造した。
ただし、分画物の添加量を表5に示すように0゜01〜
50%に調整し、それに伴って精製水の量を増減した。
尚、加水分解物の分画物を含まない試料を試験例4の試
料A及びEと同一の方法で調製して対照とした。
(2)試験方法 前記試験例4と同一の方法によった。ただし、スキンク
リームについては肌荒れからの回復の1項目、ヘアトリ
ートメントについては損傷毛の回復の1項目により同様
に判定した。
(3)試験結果 この試験の結果は表5に示すとおりであった。
スキンクリーム及びヘアトリートメントともに加水分解
物の分画物の添加量の増加に伴い、前記の効果が顕著に
認められ、添加量1〜20%の範囲で効果は最大となり
、30〜50%で低下した。
加水分解物の分画物の水への溶解性の減少及び製品のベ
タツキが生じるので、分画物の望ましい添加量は20%
以下、より望ましくは0.01〜20%である。
(試験例6) この試験は試験例5で試験した製品以外の製品について
加水分解物の分画物の添加量を調べるために行われた。
(1)試料の調製 実施例3〜8、及びll−14と同一の配合により化粧
水、美容液、皮膚外用軟膏、ヘアリンス及びヘアシャン
プーを製造した。ただし、分画物の添加量を表5に示す
ように0.01%、1.0%、20%、30%及び50
%に調整し、それに伴って精製水の量を増減しフコ。尚
、加水分解物の分画物を含まない試料を試験例4の試料
B、CDF及びGと同一の方法で調製して対照とした。
(2)試験方法 前記試験例5と同一の方法によった。
(3)試験結果 この試験の結果は表6に示すとおりであった。
表6から明らかなように、これらの製品においても望ま
しい加水分解物の分画物の添加量は0.01〜20%で
あった。
次に本発明に使用する加水分解物の分画物の製造例を示
す。
参考例I 水に市販カゼイン200gを10%濃度になるよう懸濁
し、10%水酸化ナトリウム水溶液で、pHを8.0に
調整した。カゼイン溶液を90℃で10分間加熱殺菌し
、45°Cに冷却し、パンクレアチンF(天野製薬)l
Og、プロテアーゼN「アマノ」 (天野製薬)2g1
前記乳厳菌抽出物4gを加え、45℃で24時間加水分
解した。分解液を90℃で5分間加熱して酵素を失活さ
せ、濾過して沈澱物を除去した。これを凍結乾燥し、粉
末加水分解特約165gを得た。(尚、この加水分解物
を試験例1及び2と同一の方法で試験した結果、芳香族
アミノ酸の遊離率は90.5%であり、カゼインの抗原
性は認められなかった。)得られた加水分解物16gを
20%の濃度で水に溶解し、セファデックスG−10を
充填したカラム(lOX12cm)に通液し、イオン交
換水でIOm(1/分の流速で溶出した。280nmに
おける吸光度曲線に基づいて、第1溶出峰、第2溶出蜂
、第3溶出峰及び第4溶出峰の四つの画分に分別し、凍
結乾燥し、それぞれ約8.7g、約4.9g、約1.6
g、及び約0.3gを得た。
参考例2 市販乳清蛋白質粉末200gを8%の濃度で脱イオン水
に溶解した。フィルターで濾過して除菌し、45°Cに
調整し、5%水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを
7.5に維持しながら、パンクレアチンF(天野製薬)
を2gずつ30分間隔で6回添加し、15時間後アクチ
ナーゼAS(科研製薬)を2.0g添加し、更に5時間
分解した。
90℃で5分間加熱して酵素を失活させ、濾過して沈澱
物を除去した。これを凍結乾燥し、粉末加水分解特約1
60gを得た。(尚、この加水分解物を試験例1及び2
と同一の方法で試験した結果、芳香族アミノ酸の遊離率
は90.4%であり、乳清蛋白質の抗原性は認められな
かった。
得られた加水分解物100gを10%の濃度で水tこ溶
解し、セファデックスG−10を充填したカラム(37
X15cm)に通液し、イオン交換水200mQ/分の
流速で溶出した。280nmにおける吸光度曲線に基づ
いて、第1溶出峰、第2溶出蜂、第3溶出蜂及び第4溶
出峰の四つの画分に分別し、凍結乾燥し、それぞれ約5
4g、約33g、約8g、及び約1.5gを得た。
次に実施例を示して本発明を更に詳述する。
尚、各実施例はいずれも常法により製造したので、配合
のみを示した。
実施例1 次の配合のスキンクリームを製造した。
ステアリン酸           +5゜セタノール
             2゜スクワラン     
       3゜ミリスチン酸オクチルドデンル  
 5゜グリセリン           10゜1.3
−ブチレングリコール    4゜モノステアリン酸ポ
リオキシエ チレン(20モル)ソルビタン   3参考例1の第1
溶出峰       5゜精製水          
   53゜(%) 実施例2 次の配合のスキンクリームを製造した。
ステアリン酸           15゜セタノール
             2゜スクワラン     
        3゜ミリスチン酸オクチルドデンル 
  5゜グリセリン           10゜1.
3−ブチレングリコール    4゜モノステアリン酸
ポリオキンエ チレン(20モル)ソルビタン   3゜参考例1の第
2溶出峰       5゜精製水         
    53゜(%) 実施例3 次の配合の化粧水を製造した。
フロピレンゲリコール オレイルアルコール 硬化ヒマン油ポリオキシエチレ ン(60モル)付加体 エタノール ]0゜ 0゜ 1゜ 5゜ (%) 参考例1の第1溶出峰 精製水 79゜ 実施例4 次の配合の化粧水を製造した。
プロピレングリコール オレイルアルコール 硬化ヒマシ油ポリオキシエチレ ン(60モル)付加体 エタノール 参考例1の第2溶出蜂 精製水 10、0 (%) 実施例5 次の配合の美容液を製造した。
ヒアルロン酸ナトリウム ブラセンタエキス グリセリン 参考例2の第1溶出峰 精製水 (%) 実施例6 次の配合の美容液を製造した。
ヒアルロン酸ナトリウム      0゜プラセンタエ
キス          lグリセリン       
    1゜参考例2の第2溶出峰       46
精製水             93゜(%) 実施例7 次の配合の皮膚外用軟膏を製造した。
ワセリン             25゜パラフィン
            5゜セトステアリルアルコー
ル     2゜プロピレングリコール      1
0゜ポリオキシエチレン・ポリオキ シプロピレングリコールエーテル  3゜参考例1の第
1溶出峰       5、精製水         
    50゜(%) 実施例8 次の配合の皮膚外用軟膏を製造した。
ワセリン             25パラフイン 
           5、セトステアリルアルコール
     2゜70ピレングリコール      IO
ポリオキンエチレン・ポリオキ シプロピレングリコールエーテル  3゜参考例1の第
2溶出峰       5゜精製水         
    50゜(%) 実施例9 次の配合のヘアトリートメントを製造した。
セタノール             1.5(%)2
−へキシルデカノール       1.01.3−ブ
チレングリコール    3,0カチオン化セルロース
       0.2ポリオキシエチレンステアリ ルエーテル            1.0参考例2の
第1溶出峰       4.0精製水 89、 実施例10 次の配合のヘアトリートメントを製造した。
セタノール             1.5(%)2
−へキシルデカノール      1.01.3−ブチ
レングリコール    3.0カチオン化セルロース 
      0.2ポリオキシエチレンステアリ ルエーテル            1.0参考例2の
第2溶出峰       4.0精製氷       
      89.3実施例11 次の配合のヘアリンスを製造した。
ジアルキルジメチルアンモニ ラムクロライド セタノール ポリオキシエチレンステアリ ルエーテル 2゜ ■ 。
■、0 (%) 1.3−ブチレンゲリコール カチオン化セルロース 参考例1の第1溶出峰 精製水 実施例12 次の配合のヘアリンスを製造した。
ジアルキルジメチルアンモニ ラムクロライド セタノール ポリオキシエチレンステアリ ルエーテル 1.3−ブチレングリコール カチオン化セルロース 参考例1の第2溶出峰 精製水 2゜ ■。
(%) 実施例13 次の配合のヘアシャンプーを製造した。
ラウリル硫酸トリエタノール アミン            15.01.3−ブチ
レングリコール    2,0エチレングリコールモノ
ステ アレーヒ              1.5参考例2
の第1溶出峰       5.0精製水      
       76.5(%) 実施例14 次の配合のヘアシャンプーを製造した。
ラウリル硫酸トリエタノール アミン            I5.01.3−ブチ
レングリコール    2.0エチレングリコールモノ
ステ アレー1.               1.5参考
例2の第2溶出峰       5.0精製水    
         76.5(%) [発明の効果1 本発明によって奏せられる効果は次のとおりである。
(1)肌荒れからの回復及び肌荒れ防止効果に優れた皮
膚用製品が得られる。
(2)損傷毛の回復効果に優れた毛髪用製品が得られる

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]次の(a)〜(d)の特性を有する乳蛋白質の加
    水分解物の分画物及び又はその塩を含有することを特徴
    とする化粧料及び皮膚外用剤、(a)分子量が1000
    以下のペプチド混合物であること、 (b)全アミノ酸含量に対する芳香族アミノ酸含量が5
    %(重量)以下であること、 (c)ヒトの皮膚細胞に対して増殖賦活作用を有してい
    ること、 (d)乳蛋白質の抗原性を有しないこと。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1994012053A1 (en) 1992-11-30 1994-06-09 Morinaga Milk Industry Co., Ltd. Low-phosphorus whey protein, process for producing the same, hydrolyzate of purified low-phosphorus whey protein, and process for producing the same
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KR20160129864A (ko) 2014-04-10 2016-11-09 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 고강도ㆍ고영률을 갖는 α+β형 티타늄 합금 냉연 어닐링판 및 그 제조 방법

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