JPH08198725A - 皮膚用化粧品及び頭髪用化粧品 - Google Patents

皮膚用化粧品及び頭髪用化粧品

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JPH08198725A
JPH08198725A JP1201795A JP1201795A JPH08198725A JP H08198725 A JPH08198725 A JP H08198725A JP 1201795 A JP1201795 A JP 1201795A JP 1201795 A JP1201795 A JP 1201795A JP H08198725 A JPH08198725 A JP H08198725A
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JP
Japan
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conchiolin
substance
component
shellfish
hydrolyzate
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Application number
JP1201795A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Noro
哲也 野呂
Masahiro Tsujiide
昌弘 辻出
Takahiro Yamashita
貴弘 山下
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Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンキオリン加水分解物、コンキオリン加水
分解物を無水コハク酸で処理した物、貝類の粘液を加水
分解して得られる物質、貝類肉より得られる酸性多糖類
よりなる群より選んだ少なくとも1種とトリメチルグリ
シンとを配合してなる皮膚用及び頭髪用化粧品。 【効果】 前4者及びトリメチルグリシンは、それぞれ
単独でも保湿性が高いが、前4者とトリメチルグリシン
を併用することにより、相乗的に保湿性が高まり、皮膚
に用いて肌荒れ防止、肌のかさつき、肌のはり等に有効
で、乳化性も与える。頭髪に用いて、乾燥から髪を守
り、枝毛を防ぎ、髪にうるおいを与えて寝ぐせを防止
し、髪の広がりを抑え、スタイリングし易くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚に適用して安全性が
高く、しかも優れた保湿作用等を有する皮膚用化粧品及
び頭髪に用いて乾燥から髪を保護し、枝毛などの髪の損
傷を抑え、髪にハリとうるおいを与える頭髪用化粧品に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンキオリン加水分解物は、特開昭62
−221612号公報、特開昭62−223104号公
報において、アコヤ貝、イガイ、ムラサキイガイ、イケ
チョウガイ等の貝殻や真珠から製造したコンキオリンを
塩酸、硫酸などの鉱酸で加水分解して得られるもので、
皮膚疲労の早期回復、色素漂白、皮膚の老化防止、小皺
防止、つや出し等を目的として化粧品に使用されてい
る。
【0003】これはコンキオリンまたはその加水分解物
(合わせてコンキオリンと称する)が保湿性に優れてい
るためである。また、特開平4−36214号公報にお
いて、コンキオリンが酸化防止剤として有効なことが示
されている。
【0004】また、このコンキオリン加水分解物を無水
コハク酸で処理した物は、加水分解の程度が少なくて
も、即ち分子量が大きくても水溶性が増し、保湿性もコ
ンキオリン加水分解物より、さらに向上していることは
特願平5−312222号に於いて、本発明者らが開示
している。
【0005】またアコヤ貝の粘液は、特公平5−156
82号公報で、化粧品原料として好適であること、また
特開平6−279255号公報、特願平5−24915
3号、特願平5−336878号においてヒアルロニダ
ーゼ活性阻害剤、抗酸化剤、乳化助剤としての有効性も
あることを本出願人が報告している。
【0006】貝類肉より得られる酸性多糖類は特公平6
−62383号公報で化粧品への利用が有効であるこ
と、又特開平6−219954号公報ではヒアルロニダ
ーゼ活性阻害剤としての有効性も開示している。
【0007】トリメチルグリシンはサトウダイコン、綿
実等に含有されている天然物質であり、したがって安全
性は勿論問題なく、すでに化粧品の湿潤剤として利用さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
物で人体に安全であることが分かっており、且つ保湿性
などの有効性も充分あるコンキオリン加水分解物、コン
キオリンの加水分解物を無水コハク酸で処理した物、貝
類の粘液を加水分解して得られる物質及び貝類肉より得
られる酸性多糖類の少なくとも1種を更に有効に活用し
た皮膚用及び頭髪用化粧品を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、コンキオ
リン加水分解物、コンキオリンの加水分解物を無水コハ
ク酸で処理した物、貝類の粘液を加水分解して得られる
物質、貝類肉より得られる酸性多糖類の少なくとも1種
とトリメチルグリシンとがその効果において相乗作用が
あり、単独での保湿性より強い保湿性があることを見い
出し本発明に到達した。
【0010】すなわち本発明はコンキオリン加水分解
物、コンキオリンの加水分解物を無水コハク酸で処理
した物、貝類の粘液を加水分解して得られる物質、
貝類肉より得られる酸性多糖類よりなる群より選んだ少
なくとも1種とトリメチルグリシンとを配合してなる皮
膚用及び頭髪用化粧品である。
【0011】コンキオリン加水分解物の作成方法はアコ
ヤ貝、イガイ、ムラサキイガイ、イケチョウガイ等の貝
殻や真珠等を粉砕して希塩酸等でカルシウム分を除去
し、遠心分離、濾過デカンテーション等の固液分離手法
によって不溶物を集め、これに精製水を加えてよく撹拌
し、遠心分離、濾過等によって不溶物を集める。必要に
よりこれを繰り返す。
【0012】更にこのコンキオリンに塩酸、硫酸等の鉱
酸、酢酸、乳酸等の有機酸を加えて酸濃度、処理温度、
処理時間をコンキオリンが必要な分子量になるように調
整して分解する。通常、酸濃度は0.1〜100%、温
度は室温〜100℃、時間は5分〜2日間である。処理
後、適当な方法を用いて精製すれば分子量数千から数十
万のペプチドが得られ、化粧品の原料として利用でき
る。さらに、脱塩等の精製過程を加えればさらによい。
【0013】さらにコハク酸で処理したコンキオリンの
加水分解物の作成方法は、上記の方法で作成した物質を
無水コハク酸を加えてpHを6〜9に保って撹拌するこ
とにより、新たな利用方法のある化粧品原料ができる。
この方法は低分子化の方法を問わず、実施できるので、
コンキオリンの分解は通常の酸による方法をはじめ各種
の方法を採用できる。
【0014】貝類の粘液を加水分解して得られる物質は
アコヤ貝、イガイ、ムラサキイガイ、イケチョウガイ等
の貝類を粘液源としてこれをそのまま加水分解又は透析
等の脱塩操作を行ってもよいが海水等を含むときは加熱
或いは水溶性有機溶媒例えばエタノール、メタノール、
イソプロパノールまたは無機塩類例えば硫酸アンモニウ
ム、塩化ナトリウムを加えて沈殿させて遠心分離、濾過
等で沈殿を集めて処理量を少なくする。沈殿処理を経
て、或いは経ることなく、酸、アルカリ、又は酵素によ
って加水分解処理して粘液成分を低分子化する。加水分
解はコンキオリンとほぼ同等の条件でよいが条件として
分解しやすいので若干緩和な条件を用いたほうがよい結
果を得る。
【0015】また、酵素がコンキオリンの場合より利用
しやすいので蛋白分解酵素例えばトリプシン、パパイ
ン、プロナーゼ等動植物起源、微生物起源の酵素が利用
できる。酵素が容易に利用できるので、酵素の特異性を
利用して必要な分子量、目的のペプチドが得られ、トリ
プトファン等の分解もなく、分解による副生物も少な
い。このようにして貝粘液を酸、アルカリ、酵素を用い
て必要な分子量まで分解して脱塩する。脱塩は必ずしも
必要ではないが、用途によってはその必要があり、通常
の脱塩方法を用いて脱塩する。例えば、透析、ゲルろ
過、限外ろ過、水溶性有機溶媒等を利用する。
【0016】貝類肉より得られる酸性多糖類について、
貝類肉を蛋白分解酵素により分解した後、除蛋白を行
い、低分子物質を除去した後、第4級アンモニウム塩を
加えて酸性多糖類を作成する方法を以下に詳述する。第
1段階として貝殻を除いた貝肉を蛋白分解酵素により分
解する。この処理を容易にするために加熱し、変性した
後、ミキサー等を用いて粉砕する方がよい。アコヤ貝を
用いるときは貝肉に付随する粘液も原料となり、粘液の
みを対象としても良い。この時は、貝肉を用いるときの
ように真珠の取り出しなどに関係なく利用でき、原料の
採取が容易で、且つ粉砕工程も必要がない。
【0017】蛋白分解酵素は特に限定されないが、基質
特異性がなく、強力な分解力があるものの方がよい。例
えばパパイン、アクチナーゼ、サモアーゼ、デナチーム
等の1種、又は2種以上の混合物を使用して分解する。
第2段階として、未分解の蛋白質、核酸や酵素を除くた
めに除蛋白を行う。除蛋白の方法も特に限定されないが
一般的にはトリクロロ酢酸、過塩素酸を10%濃度にな
るように用いるか、Sevag法を用いる。第3段階と
しては、除蛋白剤、アミノ酸、ペプチド、塩類などの低
分子物質を除去する。除去方法としては透析法、ゲル濾
過、限外濾過、又は酸性多糖類が沈殿する有機溶媒を添
加する方法があるが、透析法が好ましい。
【0018】第4段階としては、酸性多糖類と共に存在
する中性多糖類や糖蛋白を分離する。除去手段としては
第4級アンモニウム塩の水溶液を加える。酸性多糖類は
第4級アンモニウム塩と結合して沈殿するので、デカン
テーション又は遠心分離法等により分離する。第4級ア
ンモニウム塩としてはアルキル基の1つが炭素原子数1
2以上のものであればよい。またピリジニウム系でも、
窒素に結合するアルキル基が炭素原子数12以上のもの
であればよい。例えばラウリルトリメチルアンモニウム
塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、塩化セチル
ピリジニウムを例示することができる。第4段階まで
で、酸性多糖類を得ることができるが、この沈殿には第
4級アンモニウム塩その他の塩類を含むので、更に精製
することが好ましい。
【0019】精製に当たっては、この沈殿物に無機塩水
溶液を加えて溶解させ複合体を解離させて溶解し、次に
アルコールを加えて酸性多糖類を再沈殿させ、第4級ア
ンモニウム塩を液中に分離除去する。この沈殿を精製水
に溶解し、アルコール濃度が80%になるように水を加
えて撹拌し放置後遠心分離して沈殿を得る。この工程を
2〜3回繰り返すことが好ましい。無機塩としては、酸
性多糖類の第4級アンモニウム塩の複合体を解離させ、
溶解するものであれば用いることができる。例えば塩化
ナトリウム、塩化カリウム等を例示できる。ここで用い
た塩の形が最終製品の塩の形を決定する。例えば塩化ナ
トリウムを用いれば最終の製品はナトリウム塩となる。
【0020】無機塩の濃度は複合体を解離するにたる濃
度で塩化ナトリウムは1.5M以上必要である。上限は
特にないが、あまり高濃度では脱塩操作に時間がかか
り、試薬の無駄であり、4M程度が限度である。さらに
残存する蛋白、色素を除きたい場合には、沈殿を水に溶
解させた水溶液にロイド試薬やカチオンを加えて、色
素、蛋白を吸着除去する。遠心分離、濾過によって吸着
剤を除去した後、酸性多糖類を凍結乾燥する。このよう
にして得られた酸性多糖類を化粧品に配合した場合、そ
の効果は、ヒアルロン酸等と同様に高い保水性、保湿性
を有するので、皮膚や毛髪に潤いを与え、乾燥を防ぐと
ともに、優れた浸透性、組織親和性から特有の滑性効果
を示した。また、化粧品そのものの粘度を増加させ、安
定性の向上や使用感の向上も重要な効果の1つである。
【0021】これらの物質を他の化粧品原料例えばスク
ワラン、ホホバ油等の液状油、ミツロウ、セチルアルコ
ール等の固体油、各種の活性剤、グリセリン、1,3ブ
チレングリコール等の保湿剤や各種薬剤等を添加して、
さまざまな剤形の化粧料を調製することができる。例え
ば皮膚用化粧品ではローション、クリーム、乳液、パッ
ク等であり、頭髪用化粧品ではシャンプー、ヘアフォー
ム等で目的に応じて利用形態を考えればよい。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を記載し、本発明を更
に具体的に説明するが本発明は、この実施例によって何
ら限定されるものではない。先づ実施例で使用した、
コンキオリンの加水分解物(製造例1)、 コンキオリンの加水分解物を無水コハク酸で処理した
もの(製造例2)、 貝類の粘液を加水分解して得られる物質(製造例
3)、 貝類肉より得られる酸性多糖類(製造例4)、 の夫々の製造方法を説明する。
【0023】(製造例1)真珠500gを塩酸1kgを撹
拌しながら徐々に加えて脱灰する。さらに1規定塩酸3
00gを撹拌しながら徐々に加えて脱灰し、これを濾過
して不溶物を集めた。これに水で30倍に希釈した硫酸
を100ml加えて、ガラス容器に密封し、110℃で2
4時間加熱分解した。冷却後、用いた硫酸の当量の90
%の水酸化バリウムを充分撹拌しつつ、少量づつ加え
た。さらに、pH5.8まで1%水酸化ナトリウム水溶
液を加えた。次に200G、10分間、遠心分離した後
さらに0.45ミクロンのメンブランフルターで濾過
し、分解物を得た。これを凍結乾燥した。収量は8.9
gであった。
【0024】(製造例2)製造例1を5.0gとり、精
製水100mlに分散し、撹拌しつつ、無水コハク酸1g
をpH6〜9に1規定水酸化ナトリウム水溶液で保ちな
がら15分おきに5回加えた。これを凍結乾燥した。収
量は9.9gであった。
【0025】(製造例3)アコヤ貝10kgを脱殻し、こ
れをデカンテーションと遠心分離で粘液を270g得
た。このうち、100gに等量のエタノールを加えて5
℃で放置後、遠心分離した。残留物に精製水20mlを加
えて撹拌したのち、エタノール20mlを加えて撹拌した
後遠心分離した。これを5回繰り返した。これに精製水
200mlを加えて撹拌したのち、アクチナーゼE(商品
名)を0.5g加えて撹拌しつつ、50℃で6時間放置
した。その後、100℃で30分間加熱後、濾過し、凍
結乾燥した。
【0026】(製造例4) a. 貝殻を取り除いたアコヤ貝100kgを加熱し、変
性後、ミキサーで粉砕した。 b. これにアクチナーゼEを100g加えて、45℃
で撹拌しつつ、24時間放置した。 c. トリクロル酢酸を10kg加えて撹拌し、1時間放
置後遠心分離して沈殿を除去し、除蛋白を行った。 更にセロハンチューブ48時間透析を行って、低分子物
質の除去を行った。 d. その後、塩化セチルピリジニウムを1kg加えて撹
拌し、1時間放置後、遠心分離して、酸性多糖類のセチ
ルピリジウニム塩の沈殿を得た。 e. この沈殿に2M塩化ナトリウムを加えて沈殿を溶
解した。これに3倍のエチルアルコールを加えて撹拌
し、1時間放置後遠心分離して、沈殿を得る。 f. この沈殿に精製水を少量加えて、沈殿を溶かし、
エチルアルコールを濃度が80%になるように加えて撹
拌し、1時間放置後遠心分離して、沈殿を得る。 g. fを3回繰り返した。 収量は512gであった。
【0027】 (実施例1) クリーム (重量%) A スクワラン 10.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 4.0 ステアリン酸 2.0 ステアリルアルコール 5.0 トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 10.0 ポリオキシエチレンセチルアルコールエーテル(POE25モル) 3.0 ステアリン酸モノグリセリル 2.0 B 精製水 56.9 ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 1.0 トリメチルグリシン 3.0 製造例1のコンキオリン加水分解物 3.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにAを
撹拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり撹拌しつつ30
℃まで冷却した。
【0028】 (実施例2) ローション (重量%) エタノール 5.0 1,3ブチレングリコール 3.0 トリメチルグリシン 3.0 製造例2のコンキオリンの加水分解物を無水コハク酸で処理した物 3.0 精製水 85.9 パラオキシ安息香酸メチル 0.1
【0029】(実施例3) クリーム 実施例1の製造例1のコンキオリン加水分解物を、製造
例3の貝類粘液を加水分解して得られる物質で置き換え
てクリームを作成した。
【0030】(実施例4) ローション 実施例2の製造例2のコンキオリンの加水分解物を無水
コハク酸で処理した物を、製造例4の貝類肉より得られ
る酸性多糖類で置き換えてローションを作成した。
【0031】(比較例1) クリーム 実施例1の製造例1のコンキオリン加水分解物を水に置
き換えてクリームを作成した。
【0032】(比較例2) クリーム 実施例1のトリメチルグリシンを水に置き換えてクリー
ムを作成した。
【0033】(比較例3) クリーム 実施例1の製造例1のコンキオリンの加水分解物とトリ
メチルグリシンを水に置き換えてクリームを作成した。
【0034】(比較例4) ローション 実施例2の製造例2のコンキオリン加水分解物を無水コ
ハク酸で処理した物を水に置き換えてローションを作成
した。
【0035】(比較例5) ローション 実施例2のトリメチルグリシンを水に置き換えてローシ
ョンを作成した。
【0036】(比較例6) ローション 実施例2の製造例2のコンキオリン加水分解物を無水コ
ハク酸で処理した物及びトリメチルグリシンを水に置き
換えてローションを作成した。
【0037】 (実施例5) シャンプー (重量%) ポリオキシエチレン3モル付加ラウリル硫酸 エステルナトリウム塩30%水溶液 30.0 ラウリル硫酸エステルナトリウム塩30%水溶液 10.0 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0 1,3ブチレングリコール 3.0 製造例1のコンキオリン加水分解物 3.0 トリメチルグリシン 3.0 精製水 46.9 パラオキシ安息香酸メチル 0.1
【0038】 (実施例6) ヘアフォーム (重量%) ポリオキシエチレン60モル硬化ひまし油 0.3 カチオン化セルロール 0.5 1,3ブチレングリコール 2.0 製造例2のコンキオリン加水分解物を無水コハク酸で処理した物 3.0 トリメチルグリシン 3.0 精製水 81.1 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 液化石油ガス 10.0
【0039】(実施例7) シャンプー 実施例5の製造例1のコンキオリン加水分解物を、製造
例3の貝類粘液を加水分解して得られる物質に置き換え
てシャンプーを作成した。
【0040】(実施例8) ヘアフォーム 実施例6の製造例2のコンキオリン加水分解物を無水コ
ハク酸で処理した物を製造例4の貝類肉より得られる酸
性多糖で置き換えてヘアフォームを作成した。
【0041】(比較例7)実施例5の製造例1のコンキ
オリン加水分解物を水に置き換えてシャンプーを作成し
た。
【0042】(比較例8) シャンプー 実施例5のトリメチルグリシンを水に置き換えてシャン
プーを作成した。
【0043】(比較例9) シャンプー 実施例5の製造例1のコンキオリン加水分解物とトリメ
チルグリシンとを水に置き換えてシャンプーを作成し
た。
【0044】(比較例10) ヘアフォーム 実施例6の製造例2のコンキオリン加水分解物を無水コ
ハク酸で処理した物を、水に置き換えてヘアフォームを
作成した。
【0045】(比較例11) ヘアフォーム 実施例6のトリメチルグリシンを水に置き換えてヘアフ
ォームを作成した。
【0046】(比較例12) ヘアフォーム 実施例6の製造例2のコンキオリン加水分解物を無水コ
ハク酸で処理した物と、トリメチルグリシンとを水に置
き換えてヘアフォームを作成した。
【0047】(保湿性試験)試料をシリカゲルを入れた
デシケーター中に48時間放置し、125メッシュの網
を通した後、さらに、シリカゲルを入れたデシケーター
中に48時間放置した。この試料を約1.0g正確に秤
取り、相対湿度75%のデシケーターに試料をシャーレ
に広げて、放置し、72時間後相対湿度33%のデシケ
ーター中に放置した。これを24時間ごとに重量を測定
し、次の式より増加率を求めた。 増加率=(Wn−Wo)/Wo×100 Wo=放置前の重量 Wn=放置後n時間後の重量 この試験結果では、放置前とはシリカゲルに入れて計量
した時点で、相対湿度75%のデシケーター中に放置す
ると水分を吸収し、重量は増加する。さらにこれを相対
湿度33%のデシケーター中に移すと減量していく、相
対湿度75%での増加量が多く、相対湿度33%での減
少が少ないのが保湿性が強いといえる。従って、この増
加率が大きいのが保湿性が強い。
【0048】製造例1のコンキオリン加水分解物、トリ
メチルグリシン、製造例1のコンキオリン加水分解物と
トリメチルグリシン1:1の混合物(検体1)とを前記
保湿性試験にかけ、24時間ごとの増加率を求め、検体
1の理論値と共に表1に示した。表1において、この増
加率には必然的に量が関係してくる。従って、検体1の
場合、コンキオリン加水分解物とトリメチルグリシンと
は、製造例1の欄の半分と、トリメチルグリシンの欄の
半分の効果しか出ない。従って検体1の相乗効果を表す
ため、製造例1の欄の1/2とトリメチルグリシンの欄
の1/2を加えたものを検体1の理論値として示した。
従って本発明の相乗効果は、検体1(本発明)と検体1
の理論値とを比較しなければならない。
【表1】
【0049】(皮膚用化粧品使用テスト)女性24名を
6班に分け、それぞれ顔面を左右に分け、一方を実施
例、もう一方を比較例として毎日、1回以上使用しても
らって、3月後、アンケートした。なお、比較例は実施
例1より製造例1を水にかえたものが比較例1、実施例
2より製造例2を水にかえたものが比較例2で以下の表
2の如く実験した。
【0050】
【表2】
【0051】評点の判定基準は以下のようでアンケート
の結果の評点の合計値をまとめたのが以下の表3であ
る。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
【0052】
【表3】
【0053】(頭髪用化粧品使用テスト)女性24名を
6班に分け、シャンプーについて実施例と比較例を比較
した。以下の表4の如く実験した。
【0054】
【表4】
【0055】評点の判定基準は以下のようでアンケート
の結果の評点の合計値をまとめたのが以下の表5であ
る。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
【0056】
【表5】
【0057】また、同様に女性24名を6班に分け、ヘ
アフォームについて実施例と比較例を比較した。以下の
表6の如く実験した。
【0058】
【表6】
【0059】評点の判定基準は前記と同様として、アン
ケートの結果の評点の合計値をまとめたのが以下の表7
である。
【0060】
【表7】
【0061】
【発明の効果】コンキオリン加水分解物、コンキオリン
の加水分解物を無水コハク酸で処理した物、貝類の粘液
を加水分解して得られる物質、貝類肉より得られる酸性
多糖類とトリメチルグリシンはそれぞれ単独でも保湿性
が高いが併用することによってさらに高い保湿性が得ら
れ、皮膚に用いると肌荒れ防止、肌のかさつき、肌のは
り等に有効である。また、これらの物質は乳化性があ
り、化粧品クリーム等の官能に良好な結果を与え、界面
活性剤の減量等の二次的配合効果もあることがわかっ
た。また頭髪に用いると乾燥から髪を保護し、枝毛など
の髪の損傷を抑え、髪にうるおいを与えることで寝癖を
防止し髪の広がりを抑え、スタイリングしやすくする。
また、髪にハリとうるおいを与え、髪にコシが出る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンキオリン加水分解物、コンキオ
    リンの加水分解物を無水コハク酸で処理した物、貝類
    の粘液を加水分解して得られる物質、貝類肉より得ら
    れる酸性多糖類よりなる群より選んだ少なくとも1種と
    トリメチルグリシンとを配合してなる皮膚用化粧品。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の配合物を配合してなる
    頭髪用化粧品。
JP1201795A 1995-01-27 1995-01-27 皮膚用化粧品及び頭髪用化粧品 Pending JPH08198725A (ja)

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JP1201795A JPH08198725A (ja) 1995-01-27 1995-01-27 皮膚用化粧品及び頭髪用化粧品

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