JP2002284632A - 酒粕を有効成分とするスーパーオキシドアニオン消去物質 - Google Patents

酒粕を有効成分とするスーパーオキシドアニオン消去物質

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JP2002284632A
JP2002284632A JP2001091475A JP2001091475A JP2002284632A JP 2002284632 A JP2002284632 A JP 2002284632A JP 2001091475 A JP2001091475 A JP 2001091475A JP 2001091475 A JP2001091475 A JP 2001091475A JP 2002284632 A JP2002284632 A JP 2002284632A
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sake lees
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ethanol
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JP2001091475A
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Yukio Mitsui
幸雄 三井
Katsuhiko Hamame
克彦 羽豆
Katsumi Imada
勝美 今田
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JAPAN NATURAL LAB CO Ltd
JAPAN NATURAL LABORATORY CO Ltd
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JAPAN NATURAL LAB CO Ltd
JAPAN NATURAL LABORATORY CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体に優しく、殊にスーパーオキシドジスム
ターゼ様(SOD様)を有し、しかも酒粕を出発物質と
することにより、皮膚への親和性が良好で、皮膚呼吸を
妨げることがなく、さらには、不自然となることなく皮
膚へ塗布することができ、かかるSOD様活性作用を有
する化粧料、洗髪剤、育毛剤および機能性食品素材を提
供することを目的とする。 【解決手段】 酒粕を有効成分としてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酒粕を有効成分と
して含む化粧料、洗髪剤、育毛剤や健康食品などの機能
性食品の有用素材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】酒粕は
年10万トン程度産出、その半分程度は粕汁、粕漬など
に応用されているが残りは廃棄処分(有料)されている
現状であり、その用途開発は当事者にとっては重要課題
の一つである。その研究成果としては、米発酵エキス関
連と併せて、幾つかの特許出願がされている。すなわ
ち、酒粕を利用して入浴剤や化粧水として利用できるよ
うな高アミノ酸度の高濃度清酒の製造方法については、
特開2000ー23655号公報に、また酒粕の有効利
用を目指した抗メラニン物質含有物の抽出方法と抗メラ
ニン物質の分画精製方法については特開平11ー196
849号公報、さらに酒粕をアルコール類で抽出して得
られる安全かつ有用な酵素阻害剤については特開平6ー
39044号公報に、さらにまた入浴剤および化粧品に
使用される米発酵エキスの改良について特開平7ー53
351号公報に開示されている。しかしながら、これま
で化粧料、洗髪剤、育毛剤、機能性食品などにこれらの
有用廃棄物を効果的に利用したものは見られず、本発明
者らは鋭意その廃棄処分される酒粕の用途開発を検討し
ていた結果、本品のエタノ−ル抽出液に顕著なスーパー
オキシドジスムターゼ様活性作用(以下SOD様活性作
用と略する)があることを知見し、本発明を完成させた
のである。このことは、その減容化、適切な廃棄処理に
もつながり、環境保全面からも重要な課題である。さら
に資源有効利用面からも廃棄物処理のト−タルコスト低
減化に役立つ廃棄物利用技術の開発ともなり、このよう
な観点により、本発明者らは清酒製造時に得られる酒粕
の新規用途開発に着目したものである。上述のように、
従来酒粕は粕汁、粕漬など利用されたりして来たが、そ
の利用量、利用率は未だ低く、大半が廃棄されていたの
が実情であった。近時、漸く化粧料や入浴剤に利用され
て、その新規用途が見いだされており、その内入浴剤に
ついては酒粕の有する保湿作用によりその実効が果たさ
れているが、化粧料については見るべきものが未だな
く、廃棄物再生の見地からもその開発が待たれていた。
上述のように本発明者らは、種々実験の結果、酒粕には
化粧品原料、洗髪剤、育毛剤原料、機能性食品として有
用な、スーパーオキシドジスムターゼ様(SOD様)物
質が含有されていることを見い出したものである。スー
パーオキシドアニオンラジカルは過酸化水素、ヒドロキ
シラジカル、一重項酸素らとともに活性酸素といわれ、
酸素の一電子還元種であり作用が強烈で破壊的でありD
NA、細胞膜、コラーゲンのような組織を攻撃し、癌、
心臓血管疾患、白内障などの広範な慢性疾患の引き金に
なる。また老化や過酸化脂質形成にも関係する。このラ
ジカルを消去するために多くの医薬品や食品が知られて
いる。例えば医薬品ではビタミンC、E、Pなど、また
食品ではアントシアンなどの色素を持つ赤ワイン、果実
のプルーンあるいはお茶に含まれるタンニン類、カテキ
ン類などである。生体内ではSODが消去に関与する。
しかしながら、その存在量や箇所にしばしば問題が起
き、前述の疾患の原因となるのである。本発明者らは、
酒粕に上記食品に勝るとも劣らない強いSOD様活性作
用のあることを見いだし、本発明を完成させたのであ
る。
【0003】従来、化粧品などでは主に化学物質を配合
することが多く、使用者によっては肌に合わないことも
あり、かぶれや痒みの原因となったり、さらには近年の
社会生活の複雑化によって予想以上にもたらされる精神
的、肉体的なストレスが皮膚などへ蓄積され、なおまた
近来の自然環境の悪化に伴い、皮膚などへの悪影響が懸
念されてきている。このため、美白を得るためや、肥満
対策や、老化防止に種々様々な工夫がなされて来ている
が、植物や自然物、天然物を有効に利用したものは少な
く、なかんずくその廃棄物を有効に利用したものはな
く、その開発が望まれていた。殊に美白作用のある化粧
料原料についても植物や自然物、天然物を利用したもの
でも、長期間の使用においては、人の肌への悪影響が懸
念されてきており、近年は社会問題として指摘されるま
でになってきている。
【0004】本発明は、このような従来の様々な問題点
を考慮してなされたものであり、清酒などの製造時に生
ずる酒粕をを有効に利用することにより、良好な作用を
有し、しかもかぶれや痒みの発生がなく、あらゆる使用
者に使用することができる、人体に優しい化粧料を提供
することを目的とする。殊にSOD様活性作用を有し、
しかも植物を出発物質として清酒など製造時の抽出残渣
を利用することにより、皮膚への親和性が良好で、皮膚
呼吸を妨げることがなく、さらには、不自然となること
なく皮膚へ塗布することができる化粧料を提供すること
を目的とする。またさらに、頭皮や頭髪の老化防止作用
のある洗髪料や育毛剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、酒粕を有効成分としてな
ることを特徴とする。この発明においては、これらの有
効成分が含有するSOD様活性を有する化粧料を得るこ
とができる。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、前記酒粕
を含水エタノールおよび/またはエタノールなどのアル
コール系溶媒にて抽出してなることを特徴とする。この
発明においては、的確にこれら有効成分を抽出すること
ができ、これらの有効成分に含まれるSOD様活性を有
する化粧料を得ることができる。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、酒粕にエ
タノ−ルを加え室温に数日間ときどき攪拌しながら放置
して抽出を行い、当該抽出液を濾過し、濾液を減圧で濃
縮し、得られた残渣にイオン交換水を加え、分離された
油分を酢酸エチルにより1乃至2回抽出除去し、残った
水溶液について透析を数日間行い、得られた水溶液を減
圧濃縮乾固して得ることを特徴とする。この発明におい
ては、酒粕抽出分が具体的になり、これらの有効成分に
含まれるSOD様活性を有する化粧料を得ることができ
る。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、ポリオキ
シエチレンオレイルーエーテルPOE、スクワラン、ホ
ホバ油、ステアリン酸、グリセリン脂肪酸エステル、ス
テアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエ
チレンソルビタン、プロピルパラベン、メチルパラベ
ン、濃グリセリン、アラントイン、グリチルリチン酸ジ
カリウム、カルボキシビニルポリマー、L−アルギニ
ン、ヒアルロンナトリウム液、精製水などの内の一つ以
上から成る化粧クリーム成分に前記請求項1〜3に記載
の酒粕抽出分を加えてなることを特徴とする。この発明
においては、当該化粧クリームの成分を特定し、これら
の有効成分に含まれるSOD様活性を有する化粧クリー
ムを得ることができる。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、濃グリセ
リン、トリメチルグリシン、メチルパラベン、dlーピ
ロリドンカルボン酸ナトリウム液、マルチトール液、銅
クロロフィリンナトリウム液、アルコール、精製水など
の内の一つ以上から成る化粧水成分に前記請求項1〜2
に記載の酒粕を加えてなることを特徴とする。この発明
においては、当該化粧水の成分を特定し、これらの有効
成分に含まれるSOD様活性を有する化粧水を得ること
ができる。
【0010】また、請求項6に記載の発明は、酒粕を有
効成分としてなることを特徴とする。この発明において
は、これらの有効成分が含有するSOD様活性を有する
洗髪剤を得ることができる。
【0011】また、請求項7に記載の発明は、前記酒粕
を含水エタノールおよび/またはエタノールなどのアル
コール系溶媒にて抽出してなることを特徴とする。この
発明においては、的確にこれら有効成分を抽出すること
ができ、これらの有効成分に含まれるSOD様活性を有
する洗髪剤を得ることができる。
【0012】また、請求項8に記載の発明は、酒粕にエ
タノ−ルを加え室温に数日間ときどき攪拌しながら放置
して抽出を行い、当該抽出液を濾過し、濾液を減圧で濃
縮し、得られた残渣にイオン交換水を加え、分離された
油分を酢酸エチルにより1乃至2回抽出除去し、残った
水溶液について流水透析を数日間行い、得られた水溶液
を減圧濃縮乾固して得ることを特徴とする。この発明に
おいては、酒粕抽出分が具体的になり、これらの有効成
分に含まれるSOD様活性を有する洗髪剤を得ることが
できる。
【0013】また、請求項9に記載の発明は、塩化Oー
[2ーヒドロキシー3ー(トリメチルアンモニオ)プロ
ピル]ヒドロキシエチルセルロース、メチルパラベン、
ポリオキシエチレン・還元ラノリン、ラウリン酸ジエタ
ノールアミド、ラウロイルグルタミン酸POE(2)オ
クチルドデシルエーテルジエステル、硬化ヒマシ油、精
製水、NーアシルーLーグルタミン酸トリエタノールア
ミン、ウマスフィンゴ脂質などの内の一つ以上から成る
洗髪剤成分に前記請求項6〜8に記載の酒粕抽出分を加
えてなることを特徴とする。この発明においては、当該
洗髪剤の成分を特定し、これらの有効成分に含まれるS
OD様活性を有する洗髪剤を得ることができる。
【0014】また、請求項10に記載の発明は、酒粕を
有効成分としてなることを特徴とする。この発明におい
ては、これらの有効成分が含有するSOD様活性を有す
る育毛剤を得ることができる。
【0015】また、請求項11に記載の発明は、前記酒
粕を含水エタノールおよび/またはエタノールなどのア
ルコール系溶媒抽出してなることを特徴とする。この発
明においては、的確にこれら有効成分を抽出することが
でき、これらの有効成分に含まれるSOD様活性を有す
る育毛剤を得ることができる。
【0016】また、請求項12に記載の発明は、酒粕に
エタノ−ルを加え室温に数日間ときどき攪拌しながら放
置して抽出を行い、当該抽出液を濾過し、濾液を減圧で
濃縮し、得られた残渣にイオン交換水を加え、分離され
た油分を酢酸エチルにより1乃至2回抽出除去し、残っ
た水溶液について流水透析を数日間行い、得られた水溶
液を減圧濃縮乾固して得ることを特徴とする。この発明
においては、酒粕抽出分が具体的になり、これらの有効
成分に含まれるSOD様活性を有する育毛剤を得ること
ができる。
【0017】また、請求項13に記載の発明は、プラセ
ンタエキス、サイタイ抽出液、ゲラニオール変性アルコ
ール、マルチトール液、Iーメントール、アセチルパン
トテニルエチルエーテル、センブリ抽出リキッド、グリ
チルリチン酸ジカリウム、精製水などの内の一つ以上か
ら成る育毛剤成分に前記請求項10〜12に記載の酒粕
抽出分を加えてなることを特徴とする。この発明におい
ては、当該育毛剤の成分を特定し、これらの有効成分に
含まれるSOD様活性を有する育毛剤を得ることができ
る。
【0018】また、請求項14に記載の発明は、酒粕を
有効成分としてなることを特徴とする。この発明におい
ては、これらの有効成分が含有するSOD様活性を有す
る機能性食品素材を得ることができる。
【0019】また、請求項15に記載の発明は、前記酒
粕を含水エタノールおよび/またはエタノールなどのア
ルコール系溶媒抽出してなることを特徴とする。この発
明においては、的確にこれら有効成分を抽出することが
でき、これらの有効成分に含まれるSOD様活性を有す
る機能性食品素材を得ることができる。
【0020】また、請求項16に記載の発明は、酒粕に
エタノ−ルを加え室温に数日間ときどき攪拌しながら放
置して抽出を行い、当該抽出液を濾過し、濾液を減圧で
濃縮し、得られた残渣にイオン交換水を加え、分離され
た油分を酢酸エチルにより1乃至2回抽出除去し、残っ
た水溶液について流水透析を数日間行い、得られた水溶
液を減圧濃縮乾固して得ることを特徴とする。この発明
においては、酒粕抽出分が具体的になり、これらの有効
成分に含まれるSOD様活性を有する機能性食品素材を
得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施形
態を詳細に説明する。なお、以下にのべる実施形態は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。本発明の化粧料、
洗髪剤、育毛剤、健康食品素材に使用される酒粕は清
酒、みりんなどの日本酒の製造時に生ずるものである。
本発明に使用する酒粕は、通常の酒を製造する際の酒
粕、吟醸粕、大吟醸粕、などが使用できる。これらは精
米した米を使用しており、米糠、胚芽などは可及的に除
去されている。従って、米糠、胚芽などに含まれる栄養
分(ビタミンE類など)は含まれておらず本発明による
SOD様活性作用はこれらによるものでない。上記従来
技術の項において述べたスーパーオキシドオニオンラジ
カルは、老化や過酸化脂質生成による動脈硬化などに関
係し、その消去のために多くの食品や医薬品が上市され
ている。アントシアンなどを含むプル−ンなどの果実、
赤ワインなどが代表例である。また、活性酸素は皮膚の
老化を引き起こすばかりか頭皮の皮脂をも硬化させ、脱
毛の原因にもなる。本発明は、以下の処方により、この
活性酸素を消去する作用を有する酒粕の抽出分を得るも
のである。本発明のエキスを得るには、酒粕を一定量の
エタノ−ル(70%以上、酒粕1に対して3〜5倍量)
に室温〜40℃に1〜5日間浸し、次に濾過、エタノ−
ル留去、水に溶解して析出油分を除去、残った水溶液を
透析(ブドウ糖など低分子化合物の除去)、透析内液の
濃縮によって得られる。酒粕の圧搾程度は任意で良い
が、抽出効率を良くするために、ミキサーなどを用いて
適宜粗砕しても良い。抽出溶剤としては、上述のように
アルコール系溶媒が好ましく、エタノールの他には例え
ばメタノール、、プロピルアルコール、イソプロピルア
ルコールなどのアルコール類やこれらの混合物あるいは
これらのアルコール系溶媒と水との混合物が挙げられる
が、抽出効率や人体への安全性を考慮してエタノールが
最適である。
【0022】アルコール類は、上述のようにエタノール
70%以上が好ましいが、無水アルコールから、含水率
約50%まで、好ましくは0〜約20%迄の含水率のも
のを使用し得る。すなわち、乾燥した酒粕製品を用いる
場合、50〜80%程度のアルコールで抽出することが
好ましく、圧搾程度が比較的弱い酒粕の場合、アルコー
ルとともに水分がかなり含まれているので、無水アルコ
ールで抽出するとよい。材料に対する抽出溶剤の割合
は、上述のように3〜5倍量が好ましいが、材料の重量
100に対して重量比でその3〜10倍程度まで可能で
ある。抽出温度、時間には特に制限はないが、上述の範
囲内が好適である。
【0023】抽出した溶液を通常の方法で処理し、濃縮
する。例えば、抽出した溶液を、ガーゼなどで粗く濾過
した後、濾紙、ガラスフィルターなどを使用して濾過
し、減圧にて溶媒を留去すれば、白色の固形分を含む黄
色もしくは黄褐色のシラップが得られる。必要に応じ
て、これを凍結乾燥すれば活性酸素酸素消去作用を有す
る黄白色の粉末が得られる。よく圧搾された酒粕1kg
から、通常20〜50g程度の本粉末が得られる。本粉
末はさらにクロマトグラフイーなどの手段で精製するこ
ともできる。このようにして得られた粉末は、後述する
ようにSOD様活性を有するので、美白クリーム、化粧
水、洗髪剤、育毛剤、ダイエット食品などの有効成分と
して用いることができる。すなわち、皮膚適用のための
軟膏、クリーム、乳液、ローションなどに添加すれば皮
膚・皮質・毛髪の老化を防止する化粧品が得られ、洗髪
剤や育毛剤などに添加すれば、皮膚・皮質・毛髪の老化
を防止する、洗髪剤や育毛剤が得られ、また食品例えば
菓子類に添加すればSOD様活性作用効果のある食品が
得られる。
【0024】これらの酒粕について活性酸素除去効果の
活性測定を行った。この活性酸素除去効果は、活性酸素
に起因する皮膚の老化防止、体内における過酸化脂質生
成防止などに関し、化粧品業界または健康食品業界など
で注目されている効果である。これらの酒粕について以
下述べるようにこれらの活性が認められた。
【0025】これらの抽出物を公知の化粧料や健康食品
に適宜配合することにより、本発明の化粧料、洗髪剤、
育毛剤や健康食品素材を得ることができる。すなわち、
以上の本発明による化粧料原料を、公知の化粧料に分散
させて使用することができる。化粧料としては、液状、
ゲル状、クリーム状など種々のタイプを適宜、選択する
ことができる。
【0026】液状タイプでは、流動パラフィンなどの炭
化水素系油、オリーブ油、小麦胚芽油、ナッツ油、トウ
モロコシ油、米糠油、米胚芽油、ハトムギ油、ホホバ
油、ブドウ種子油などの植物油、スクワランや馬油など
の動物油、その他のオイルやゲルマール変性アルコール
などの低級アルコールを適宜、配合して用いることがで
きる。
【0027】ゲル状タイプでは、これらのオイルやアル
コールに加え、CMCなどのセルロース誘導体、PV
P、カルボキシビニルポリマー或いはカラギーナンなど
の増粘剤を配合することにより製造することができる。
【0028】クリーム状タイプでは、流動パラフィン、
ワセリン、蜜ロウなどの油分だけであっても良く、これ
らの油分と水とを界面活性剤で乳化したものであっても
良い。また、乳化タイプとしては、W/O乳化型、O/
W乳化型の何れであっても良い。
【0029】以下に本発明の実施例を記載するが、本発
明はこの実施例によって何ら限定されるものではないこ
とはもとよりである。
【実施例】(実施例1)酒粕(新潟県(株)北雪酒造製
造)200gに75%エタノ−ル600mlを加え室温
に6日間ときどき攪拌しながら放置して抽出を行う。こ
れを濾過し、濾液を減圧で濃縮する。ここに得られた残
渣にイオン交換水30mlを加えると油分が分離する。
この油分を酢酸エチル50ml×2回で抽出除去する。
残った水溶液について流水透析(透析膜:セロファンチ
ュ−ブ、三光純薬株式会社)を3日間行い、ブドウ糖が
陰性になることを確認する(糖尿病検査紙クリニスティ
ック48431使用、三共株式会社)。この場合再び油
分が分離した場合、もう一度酢酸エチルにて抽出除去す
る。この水溶液を減圧濃縮乾固すれば目的のシラップ
0.5gが得られた。
【0030】(実施例2)実施例1により得られた酒粕
3重量%を下記の化粧用クリーム成分に添加混合した結
果、SOD様活性作用効果の優れた化粧用クリーム50
0gを得た。その製法は、先ず、下記の第1〜第9まで
の成分を混合し、85℃まで加温。当該水相を反応後冷
却開始し60℃以下にて第13、14の成分を入れて油
相とする。次いで成分16にて中和後成分17および1
8を入れ、35℃にて冷却を止め、静置し完成とする。成分名 分量(重量%) 1.酒粕抽出分 3.0 2.ポリオキシエチレンオレイルーエーテルPOE 0.5 3.スクワラン 3.0 4.ホホバ油 1.0 5.ステアリン酸 0.8 6.グリセリン脂肪酸エステル 0.6 7.ステアリン酸ソルビタン 0.5 8.モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.5 9.プロピルパラベン 1.0 10. 精製水 83.05 11. メチルパラベン 0.1 12. 濃グリセリン 4.0 13. アラントイン 0.05 14. グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 15. カルボキシビニルポリマー 0.35 16. L−アルギニン 0.35 17. ヒアルロンナトリウム液 1.0
【0031】(実施例3)実施例1により得られた酒粕
2重量%を下記の化粧水成分に添加混合した結果、SO
D様活性作用効果の優れた化粧水1lを得た。成分名 分量(重量%) 酒粕抽出分 2.0 濃グリセリン 3.0 トリメチルグリシン 1.0 メチルパラベン 0.1 dlーピロリドンカルボン酸ナトリウム液 1.0 マルチトール液 1.0 銅クロロフィリンナトリウム液 0.3 アルコール 5.0 精製水 86.6
【0032】(実施例4)実施例1により得られた酒粕
3重量%を下記の洗髪剤成分に添加混合した結果、頭皮
・皮質老化防止作用効果の優れた洗髪剤1lを得た。成分名 分量(重量%) 酒粕抽出分 3.0 塩化Oー[2ーヒドロキシー3ー(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキ シエチルセルロース 1.0 メチルパラベン 0.1 ポリオキシエチレン・還元ラノリン 2.5 ラウリン酸ジエタノールアミド 5.3 ラウロイルグルタミン酸POE(2)オクチルドデシル エーテルジエステル 3.0 硬化ヒマシ油(60) 3.1 NーアシルーLーグルタミン酸トリエタノールアミン 35.9 ウマスフィンゴ脂質 0.1 精製水 46.0
【0033】(実施例5)実施例1により得られた酒粕
3重量%を下記の育毛剤成分に添加混合した結果、頭皮
・皮質老化防止作用効果の優れた育毛剤1lを得た。成分名 分量(重量%) 酒粕 3.0 プラセンタエキス(豚由来) 10.0 サイタイ抽出液(豚由来) 2.0 ゲラニオール変性アルコール 25.0 マルチトール液 1.0 Iーメントール 0.05 アセチルパントテニルエチルエーテル 0.25 センブリ抽出リキッド 0.3 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 精製水 58.3
【0034】(実施例6)実施例1により得られた酒粕
抽出分50gを下記のダイエット用クッキー成分に添加
混合した結果、SOD様活性作用効果の優れたダイエッ
ト用クッキー1000gを得た。成分名 分量(g) 酒粕抽出分 50.0 調整ショートニング 300.0 牛乳 20.0 砂糖 50.0 アスパルテーム 5.0 卵 60.0 小麦粉 300.0 ベーキングパウダー 1.0
【0035】以下に、上述した本発明に使用する酒粕の
SOD様活性の試験を行った結果を述べる。この濃縮物
のSOD様効果は次表のごとし。本活性は(90〜12
0°C、1時間処理)にも安定である。熱に安定なたん
ぱく質やイオウを含むアミノ酸由来物質、あるいはポリ
フェノ−ル類と考えられ、しかも透析で内液に残ること
から高分子物質と思われる。周知のごとく酒は原料米を
磨き米糠、胚芽などの二日酔い原因物質を可及的に除き
(例えば吟醸酒の場合65% も精米する)、発酵に供さ
れる。従って例えば胚芽由来のビタミンE類(SOD様
活性強し)などの混入する可能性は無く、本発明者らの
発見した酒粕のSOD様活性は新規な高分子物質による
ものと考えられ、原料米あるいは使用微生物(糸状菌、
酵母)由来、更には米−微生物相互の発酵産物によって
生産されたものと思われる。
【0036】以下に、酒粕エキスの活性酸素除去能を表
す。 酒粕エキスの活性酸素除去能(*1) サンプル 活性酸素除去率(%) 実施例1で得られた水溶液 85 同上 10倍希釈液 55 実施例1で得られた液100°C、30分加熱 80 プル−ンエキス液(*2) 65 同上 10倍希釈液 42 *1過酸化脂質・フリ−ラジカル実験法、五十嵐ほか
学会出版センタ−発行(1995) *2活性酸素除去能で良く知られる、プル−ン100g
に70%エタノ−ル200mlを加え室温に1週間とき
どき攪拌しながら放置し抽出を行う。のち濾過、濾液を
減圧で濃縮、乾固する。得られたシラップ47gのうち
0.5gを精製水100mlに溶解して試料とした。
【0037】
【発明の効果】本発明の酒粕を有効成分としてなる化粧
料は、老化防止作用などに有効なSOD様活性を利用し
得るものであり、これらの作用を有する化粧料を得るこ
とができるという効果がある。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記酒粕を含水エタノールおよび/またはエタノールなど
のアルコール系溶媒にて抽出してなるので、的確にこれ
ら有効成分を抽出することができ、これらの有効成分に
含まれるSOD様活性を有する化粧料を得ることができ
るという効果がある。
【0039】また、請求項3に記載の発明によれば、酒
粕にエタノ−ルを加え室温に数日間ときどき攪拌しなが
ら放置して抽出を行い、当該抽出液を濾過し、濾液を減
圧で濃縮し、得られた残渣にイオン交換水を加え、分離
された油分を酢酸エチルにより1乃至2回抽出除去し、
残った水溶液について透析を数日間行い、得られた水溶
液を減圧濃縮乾固して得るので、酒粕抽出分が具体的に
なり、これらの有効成分に含まれるSOD様活性を有す
る化粧料を得ることができるという効果がある。
【0040】また、請求項4に記載の発明によれば、ポ
リオキシエチレンオレイルーエーテルPOE、スクワラ
ン、ホホバ油、ステアリン酸、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオ
キシエチレンソルビタン、プロピルパラベン、メチルパ
ラベン、濃グリセリン、アラントイン、グリチルリチン
酸ジカリウム、カルボキシビニルポリマー、L−アルギ
ニン、ヒアルロンナトリウム液、精製水などの内の一つ
以上から成る化粧クリーム成分に前記請求項1〜3に記
載の酒粕抽出分を加えてなるので、当該化粧クリームの
成分を特定し、これらの有効成分に含まれるSOD様活
性を有する化粧クリームを得ることができるという効果
がある。
【0041】また、請求項5に記載の発明によれば、濃
グリセリン、トリメチルグリシン、メチルパラベン、d
lーピロリドンカルボン酸ナトリウム液、マルチトール
液、銅クロロフィリンナトリウム液、政府所定アルコー
ル、精製水などの内の一つ以上から成る化粧水成分に前
記請求項1〜3に記載の酒粕抽出分を加えてなるので、
当該化粧水の成分を特定し、これらの有効成分に含まれ
るSOD様活性を有する化粧水を得ることができるとい
う効果がある。
【0042】また、請求項6に記載の発明によれば、酒
粕を有効成分としてなるので、これらの有効成分が含有
するSOD様活性を有する洗髪剤を得ることができると
いう効果がある。
【0043】また、請求項7に記載の発明によれば、前
記酒粕を含水エタノールおよび/またはエタノールなど
のアルコール系溶媒にて抽出してなるので、的確にこれ
ら有効成分を抽出することができ、これらの有効成分に
含まれるSOD様活性を有する洗髪剤を得ることができ
るという効果がある。
【0044】また、請求項8に記載の発明によれば、酒
粕にエタノ−ルを加え室温に数日間ときどき攪拌しなが
ら放置して抽出を行い、当該抽出液を濾過し、濾液を減
圧で濃縮し、得られた残渣にイオン交換水を加え、分離
された油分を酢酸エチルにより1乃至2回抽出除去し、
残った水溶液について流水透析を数日間行い、得られた
水溶液を減圧濃縮乾固して得るので、酒粕抽出分が具体
的になり、これらの有効成分に含まれるSOD様活性を
有する洗髪剤を得ることができるという効果がある。
【0045】また、請求項9に記載の発明によれば、塩
化Oー[2ーヒドロキシー3ー(トリメチルアンモニ
オ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、メチルパ
ラベン、ポリオキシエチレン・還元ラノリン、ラウリン
酸ジエタノールアミド、ラウロイルグルタミン酸POE
(2)オクチルドデシルエーテルジエステル、硬化ヒマ
シ油、精製水、NーアシルーLーグルタミン酸トリエタ
ノールアミン、ウマスフィンゴ脂質などの内の一つ以上
から成る洗髪剤成分に前記請求項6〜8に記載の酒粕を
加えてなるので、当該洗髪剤の成分を特定し、これらの
有効成分に含まれるSOD様活性を有する洗髪剤を得る
ことができるという効果がある。
【0046】また、請求項10に記載の発明によれば、
酒粕を有効成分としてなるので、これらの有効成分が含
有するSOD様活性を有する育毛剤を得ることができる
という効果がある。
【0047】また、請求項11に記載の発明によれば、
前記酒粕を含水エタノールおよび/またはエタノールな
どのアルコール系溶媒抽出してなるので、的確にこれら
有効成分を抽出することができ、これらの有効成分に含
まれるSOD様活性を有する育毛剤を得ることができる
という効果がある。
【0048】また、請求項12に記載の発明によれば、
酒粕にエタノ−ルを加え室温に数日間ときどき攪拌しな
がら放置して抽出を行い、当該抽出液を濾過し、濾液を
減圧で濃縮し、得られた残渣にイオン交換水を加え、分
離された油分を酢酸エチルにより1乃至2回抽出除去
し、残った水溶液について流水透析を数日間行い、得ら
れた水溶液を減圧濃縮乾固して得るので、酒粕抽出分が
具体的になり、これらの有効成分に含まれるSOD様活
性を有する育毛剤を得ることができるという効果があ
る。
【0049】また、請求項13に記載の発明によれば、
プラセンタエキス、サイタイ抽出液、ゲラニオール変性
アルコール、マルチトール液、Iーメントール、アセチ
ルパントテニルエチルエーテル、センブリ抽出リキッ
ド、グリチルリチン酸ジカリウム、精製水などの内の一
つ以上から成る育毛剤成分に前記請求項10〜12に記
載の酒粕を加えてなるので、当該洗髪剤の成分を特定
し、これらの有効成分に含まれるSOD様活性を有する
育毛剤を得ることができるという効果がある。
【0050】また、請求項14に記載の発明によれば、
酒粕を有効成分としてなるので、これらの有効成分が含
有するSOD様活性作用を有する機能性食品素材を得る
ことができるという効果がある。
【0051】また、請求項15に記載の発明によれば、
前記酒粕を含水エタノールおよび/またはエタノールな
どのアルコール系溶媒抽出してなるので、的確にこれら
有効成分を抽出することができ、これらの有効成分に含
まれるSOD様活性作用を有する機能性食品素材を得る
ことができるという効果がある。
【0052】また、請求項16に記載の発明によれば、
酒粕にエタノ−ルを加え室温に数日間ときどき攪拌しな
がら放置して抽出を行い、当該抽出液を濾過し、濾液を
減圧で濃縮し、得られた残渣にイオン交換水を加え、分
離された油分を酢酸エチルにより1乃至2回抽出除去
し、残った水溶液について流水透析を数日間行い、得ら
れた水溶液を減圧濃縮乾固して得るので、酒粕抽出分が
具体的になり、これらの有効成分に含まれるSOD様活
性作用を有する機能性食品素材を得ることができるとい
う効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/075 A61K 7/075 7/48 7/48 Fターム(参考) 4B018 MD48 ME06 MF01 MF06 4C083 AA031 AA032 AA071 AA072 AA111 AA112 AA121 AA122 AB051 AC021 AC022 AC061 AC102 AC121 AC122 AC131 AC132 AC181 AC182 AC241 AC242 AC421 AC422 AC431 AC441 AC442 AC481 AC482 AC581 AC582 AC611 AC612 AC641 AC642 AC681 AC682 AC851 AC852 AD041 AD042 AD131 AD132 AD331 AD332 AD511 AD512 AD531 AD532 AD551 AD552 AD571 AD572 CC04 CC05 CC07 CC37 CC38 EE12 EE22

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酒粕を有効成分としてなることを特徴と
    する化粧料。
  2. 【請求項2】 前記酒粕を含水エタノールおよび/また
    はエタノールなどのアルコール系溶媒にて抽出してなる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 酒粕にエタノ−ルを加え室温に数日間と
    きどき攪拌しながら放置して抽出を行い、当該抽出液を
    濾過し、濾液を減圧で濃縮し、得られた残渣にイオン交
    換水を加え、分離された油分を酢酸エチルにより1乃至
    2回抽出除去し、残った水溶液について透析を数日間行
    い、得られた水溶液を減圧濃縮乾固して得ることを特徴
    とする、請求項1または2に記載の化粧料。
  4. 【請求項4】 ポリオキシエチレンオレイルーエーテル
    POE、スクワラン、ホホバ油、ステアリン酸、グリセ
    リン脂肪酸エステル、ステアリン酸ソルビタン、モノス
    テアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、プロピルパ
    ラベン、メチルパラベン、濃グリセリン、アラントイ
    ン、グリチルリチン酸ジカリウム、カルボキシビニルポ
    リマー、L−アルギニン、ヒアルロンナトリウム液、精
    製水などの内の一つ以上から成る化粧クリーム成分に前
    記請求項1〜3に記載の酒粕抽出分を加えてなることを
    特徴とする化粧クリーム。
  5. 【請求項5】 濃グリセリン、トリメチルグリシン、メ
    チルパラベン、dlーピロリドンカルボン酸ナトリウム
    液、マルチトール液、銅クロロフィリンナトリウム液、
    アルコール、精製水などの内の一つ以上から成る化粧水
    成分に前記請求項1〜3に記載の酒粕抽出分を加えてな
    ることを特徴とする化粧水。
  6. 【請求項6】 酒粕を有効成分としてなることを特徴と
    する洗髪剤。
  7. 【請求項7】 前記酒粕を含水エタノールおよび/また
    はエタノールなどのアルコール系溶媒にて抽出してなる
    ことを特徴とする、請求項6に記載の洗髪剤。
  8. 【請求項8】 酒粕にエタノ−ルを加え室温に数日間と
    きどき攪拌しながら放置して抽出を行い、当該抽出液を
    濾過し、濾液を減圧で濃縮し、得られた残渣にイオン交
    換水を加え、分離された油分を酢酸エチルにより1乃至
    2回抽出除去し、残った水溶液について流水透析を数日
    間行い、得られた水溶液を減圧濃縮乾固して得ることを
    特徴とする、請求項6または7に記載の洗髪剤。
  9. 【請求項9】 塩化Oー[2ーヒドロキシー3ー(トリ
    メチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロ
    ース、メチルパラベン、ポリオキシエチレン・還元ラノ
    リン、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウロイルグル
    タミン酸POE(2)オクチルドデシルエーテルジエス
    テル、硬化ヒマシ油、精製水、NーアシルーLーグルタ
    ミン酸トリエタノールアミン、ウマスフィンゴ脂質など
    の内の一つ以上から成る洗髪剤成分に前記請求項6〜8
    に記載の酒粕抽出分を加えてなることを特徴とする洗髪
    剤。
  10. 【請求項10】 酒粕を有効成分としてなることを特徴
    とする育毛剤。
  11. 【請求項11】 前記酒粕を含水エタノールおよび/ま
    たはエタノールなどのアルコール系溶媒抽出してなるこ
    とを特徴とする、請求項10に記載の育毛剤。
  12. 【請求項12】 酒粕にエタノ−ルを加え室温に数日間
    ときどき攪拌しながら放置して抽出を行い、当該抽出液
    を濾過し、濾液を減圧で濃縮し、得られた残渣にイオン
    交換水を加え、分離された油分を酢酸エチルにより1乃
    至2回抽出除去し、残った水溶液について流水透析を数
    日間行い、得られた水溶液を減圧濃縮乾固して得ること
    を特徴とする、請求項10または11に記載の育毛剤。
  13. 【請求項13】 プラセンタエキス、サイタイ抽出液、
    ゲラニオール変性アルコール、マルチトール液、Iーメ
    ントール、アセチルパントテニルエチルエーテル、セン
    ブリ抽出リキッド、グリチルリチン酸ジカリウム、精製
    水などの内の一つ以上から成る育毛剤成分に前記請求項
    10〜12に記載の酒粕抽出分を加えてなることを特徴
    とする育毛剤。
  14. 【請求項14】 酒粕を有効成分としてなることを特徴
    とする機能性食品素材。
  15. 【請求項15】 前記酒粕を含水エタノールおよび/ま
    たはエタノールなどのアルコール系溶媒抽出してなるこ
    とを特徴とする、請求項14に記載の機能性食品素材。
  16. 【請求項16】 酒粕にエタノ−ルを加え室温に数日間
    ときどき攪拌しながら放置して抽出を行い、当該抽出液
    を濾過し、濾液を減圧で濃縮し、得られた残渣にイオン
    交換水を加え、分離された油分を酢酸エチルにより1乃
    至2回抽出除去し、残った水溶液について流水透析を数
    日間行い、得られた水溶液を減圧濃縮乾固して得ること
    を特徴とする、請求項14または15に記載の機能性食
    品素材。
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