JPH0859450A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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Abstract
モッカ抽出物から選ばれる一種又は二種とを含有するこ
とを特徴とする皮膚外用剤。 【効果】 本発明の皮膚外用剤は、優れた活性酸素除去
作用を有し、肌荒れ改善や、皮膚老化防止などに安定で
且つ優れた効果を有する。従って、本発明の皮膚外用剤
は、紫外線による皮膚中での活性酸素生成に起因する過
酸化脂質の生成、炎症、黒化、老化等に対し、極めて高
い予防効果を有するもので、美容や医療において極めて
有用なものである。
Description
らに詳細には、皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸
化脂質の生成や、肌の炎症、黒化、老化等を防止するこ
とのできる、優れた皮膚老化防止効果及び肌荒れ改善効
果を有する化粧品並びに医薬品等の皮膚外用剤に関す
る。
効果や皮膚老化防止の機能も求められており、そのよう
な作用を有する薬効成分としては、アラントイン、アロ
エ抽出物、人参抽出物、胎盤抽出物、牛血液除蛋白物、
発酵代謝物などが知られている。
た皮膚外用剤は、肌荒れ改善や皮膚老化防止に対して実
際上充分な効果を発揮できず、より優れた作用を有する
皮膚外用剤の開発が望まれていた。
であるラクトフェリンは、副作用がなく、かつ、過酸化
脂質生成抑制作用を有することが確認され、医薬品や化
粧料、食品などへの応用が報告されている(特開平4−
334310号)。
フェリンを単独で配合した場合の肌荒れ改善作用や皮膚
老化防止作用に対する効果は充分なものとはいえず、ま
た、他の薬剤などの影響により、ラクトフェリンの本来
有する効果が発揮され得ないこともあった。
者らは、ラクトフェリンの有する皮膚作用効果を充分に
引き出すべく鋭意研究を行った。その結果、ラクトフェ
リンと特定の薬剤を併用することによって、肌荒れ改善
作用及び皮膚老化防止作用に対する効果が相乗的に発揮
され、かつ、皮膚外用剤としてラクトフェリンの本来有
する作用効果が安定的に得られることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
芽根抽出物及び/又はモッカ抽出物とを含有することを
特徴とする皮膚外用剤を提供するものである。以下、詳
細に説明する。
(A)成分のラクトフェリンとは、乳汁中や種々の分泌
液、血清中など細胞内外液に存在し、1分子の蛋白質あ
たり2原子の鉄を取り込むことができる鉄結合性の糖蛋
白質である。存在する種々の溶液中から細菌の増殖に必
要な鉄イオンを奪うことによって、抗菌作用を発揮する
ことが知られている。
結合する能力さえあればどのような由来のラクトフェリ
ンであっても構わない。組織培養や化学合成で得られた
ラクトフェリンを用いることもでき、また、ラクトフェ
リンは公知の方法を用いて製造することができる。
げると、新鮮な牛ホエーの硫安沈澱物を水に溶解し、セ
ファデックスG−25のカラムに通し脱塩する。脱塩し
た蛋白をpH7.3のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)
に溶解し、抗牛ラクトフェリンモノクローラル抗体をア
フィニティカラムに通し、更に、PBSにて洗浄した。
その後、0.15Mの食塩を含むpH3.7の0.25
M酢酸ナトリウム緩衝液でカラムより牛ラクトフェリン
を溶出し、pHを中性付近に調整した後、精製水で3日
間透析し、その後、透析物を凍結乾燥して牛ラクトフェ
リンを得る。
ンの含有量は、乾燥固形分として好ましくは0.000
1〜10.0重量%(以下、単に「%」で示す)であ
り、より好ましくは0.001〜1%である。この範囲
で用いれば本発明の効果をより顕著に発現することがで
きる。抽出液を使用する場合は、溶質である乾燥固形分
の含有量が上記範囲内であれば、その濃度などは何等限
定されるものではない。
分中の麦芽根抽出物は、いね科大麦(Hordeum
distichum L.)の麦芽根より、また、モッ
カ抽出物は、ばら科カリン[Chaenomeles
sinensis(Thouin)Koehne]の果
実から得られるものである。
ないが、例えば、種々の適当な溶媒を用いて低温〜加温
下で抽出される。抽出溶媒としては、例えば、水;メチ
ルアルコール、エチルアルコール等の低級一価アルコー
ル;グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール等の液状多価アルコール;酢酸エチル等
の低級アルキルエステル;ベンゼン、ヘキサン等の炭化
水素;ジエチルエーテル等のエーテル類等の一種又は二
種以上を用いることができる。就中、水又は水溶性溶
媒、特に水、エチルアルコール、グリセリン、1,3−
ブチレングリコールの一種または二種以上の混合溶媒が
好ましい。また、抽出条件としては、上記麦芽根又は果
実に対し容量比で1〜1000倍量、特に5〜100倍
量の溶媒を用い、3℃以上、特に、3〜50℃の温度で
1時間以上、特に1〜3日間行うのが好ましい。
出された溶液のまま用いても、また、更に必要により濃
縮や濾過などの処理をしたものを用いても良い。また、
これらは単独でも、二種以上を組み合わせて使用するこ
ともできる。
燥固形分として好ましくは0.0001〜10.0%で
あり、より好ましくは0.001〜1.0%である。こ
の範囲で(A)成分と併用すれば本発明の効果を顕著に
発現することができる。
成分であるラクトフェリンと、麦芽根抽出物及び/又は
モッカ抽出物とを通常の皮膚外用剤として知られる種々
の形態の基剤に配合して調製することができる。
ず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、分散
液、洗浄料などの化粧料や、軟膏剤、クリーム剤、外用
液剤などの医薬品などとすることができ、外用剤の基剤
としては、これら外用剤の形態に応じた基剤、例えば、
精製水、低級アルコール、多価アルコール、油脂、界面
活性剤、美容成分、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、防腐
剤、香料などを用いることができる。
り、公知の薬剤を添加しても良い。例えば、アスコルビ
ン酸、グルタチオン及びこれらのそれぞれの誘導体、プ
ラセンタエキス、当帰エキス、桑白皮エキス、アロエエ
キス等の美白効果を有する薬剤;グルチルレチン酸及び
その誘導体、インドメタシン等の抗炎症剤;ベンゾフェ
ノン、パラアミノ安息香酸、桂皮酸及びこれらのそれぞ
れの誘導体などの紫外線吸収剤;ビタミンE、ローズマ
リーエキス、茶エキス等の酸化防止剤;コラーゲン、ヒ
アルロン酸、エラスチン等の保湿剤等が挙げられる。こ
れらの薬剤は、本発明の効果を損なわない範囲で、単独
でも二種以上を組み合わせて用いても良い。
するが、本発明はこれらになんら限定されるものではな
い。
オキサイド除去活性を測定した。すなわち、0.05M
炭酸ナトリウム緩衝液(pH10.2)2.4mlに、
基質溶液[3.0mMキサンチン(0.05M炭酸ナト
リウム緩衝液に溶解)]0.1ml、3.0mM ED
TA 0.1ml、0.15%(w/v)牛血清アルブ
ミン、0.75mMニトロブルーテトラゾリウム0.1
ml及び各被験試料0.1mlを混合し、25℃で10
分間放置した。次いで、酵素溶液[キサンチンオキシダ
ーゼ溶液(精製水にて約0.04units/ml希
釈)]0.1mlを加え反応を開始し、25℃で20分
間インキュベートした後、6mM CaCl20.1m
lを加えて反応を停止する。次いで560nmにおける
吸光度(A)を測定する。
た試料の吸光度(B)、また各試料のブランクには、6
mM CaCl20.1mlを加えて反応停止後に、キ
サンチンオキシダーゼ0.1mlを添加した試料の吸光
度(C)を測定し、次式よりスーパーオキサイド除去率
を算出した。
リンは単独でもスーパーオキサイド除去作用を有してい
たが、麦芽根抽出物及び/又はモッカ抽出物とを併用す
ることにより、相乗的な効果を発揮し、活性酸素除去に
極めて有効であることが示された。
物及び/又はモッカ抽出物とを併用した本発明の皮膚外
用剤が、紫外線による皮膚中での活性酸素生成に起因す
る過酸化脂質の生成、炎症、黒化、老化に対し、極めて
高い予防効果を有することを示すものである。
の美肌効果及び皮膚老化防止効果を調べた。
る。 B:成分1〜5及び11を加熱混合し、70℃とする。 C:BをAに加えて乳化混合し、成分13を添加した後
冷却して成分12を加え、均一に混合して乳液を得る。
ル15名により、毎日、朝と昼の2回、12週間にわた
って洗顔後に被験乳液の適量を顔面に塗布した際の肌状
態を観察した。塗布による美肌及び皮膚老化防止効果を
以下の基準によって評価した。
係わる乳液は美肌効果及び皮膚老化防止効果ともに優れ
ていた。
し、前記と同様の試験方法及び評価方法により、その美
肌効果及び皮膚老化防止効果を調べた。その結果を表5
に示す。
する。 B:成分8及び13を加熱混合し、70℃とする。 C:AにBを加えて乳化混合した後、冷却して成分9〜
10を加えて均一に混合してクリームを得た。
係わるクリームは肌の「つや」、「はり」の喪失、「く
すみ」等の皮膚の老化現象の防止、改善に有効であっ
た。
った。
膚老化防止効果に優れたものであった。
0〜13を添加混合して洗浄料を得た。 本発明の洗浄料は、肌荒れ防止効果に優れたものであっ
た。
除去作用を有し、肌荒れ改善や、皮膚老化防止などに安
定で且つ優れた効果を有する。従って、本発明の皮膚外
用剤は、紫外線による皮膚中での活性酸素生成に起因す
る過酸化脂質の生成、炎症、黒化、老化等に対し、極め
て高い予防効果を有するもので、美容や医療において極
めて有用なものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)ラクトフェリン (B)麦芽根抽出物及び/又はモッカ抽出物から選ばれ
る一種または二種 を含有することを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 (A)成分の含有量が0.0001〜1
0.0重量%、(B)成分の含有量が0.0001〜1
0.0重量%(各々乾燥固形分として)であることを特
徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6216598A JPH0859450A (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6216598A JPH0859450A (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0859450A true JPH0859450A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16690936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6216598A Pending JPH0859450A (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0859450A (ja) |
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-
1994
- 1994-08-18 JP JP6216598A patent/JPH0859450A/ja active Pending
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