JP2002053477A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2002053477A
JP2002053477A JP2000240926A JP2000240926A JP2002053477A JP 2002053477 A JP2002053477 A JP 2002053477A JP 2000240926 A JP2000240926 A JP 2000240926A JP 2000240926 A JP2000240926 A JP 2000240926A JP 2002053477 A JP2002053477 A JP 2002053477A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然物の中からホスホリパーゼA2阻害作
用、血小板凝集抑制作用、ヒスタミン遊離抑制作用、抗
炎症作用、活性酸素消去作用および抗酸化作用を有する
ものを見出し、それを含有するホスホリパーゼA2阻害
剤、血小板凝集抑制剤、ヒスタミン遊離抑制剤、抗炎症
剤、活性酸素消去剤、抗酸化剤および皮膚外用剤を提供
する。 【解決手段】 コウサンフウ(Heteropanax fragrans
(Roxb.)Seem.)からの抽出物をホスホリパーゼA2阻
害剤、血小板凝集抑制剤、ヒスタミン遊離抑制剤、抗炎
症剤、活性酸素消去剤、抗酸化剤および皮膚外用剤に含
有せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物からの抽出物
を有効成分とするホスホリパーゼA阻害剤、血小板凝
集抑制剤、ヒスタミン遊離抑制剤、抗炎症剤、活性酸素
消去剤および抗酸化剤、並びに植物からの抽出物を含有
する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】炎症性の疾患、例えば接触性皮膚炎(か
ぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れに伴う各種
皮膚疾患等の原因や発症機構は多種多様であるが、その
原因として、ホスホリパーゼAの活性化、血小板凝
集、ヒスタミン遊離によるものが知られている。
【0003】ホスホリパーゼAは、アラキドン酸の代
謝経路であるアラキドン酸カスケードの重要酵素であっ
て、ホスホリパーゼAが過剰に活性化するとアラキド
ン酸の代謝に異常が起こり、炎症、アレルギー、喘息、
虚血、心筋梗塞等を引き起こす。このため、ホスホリパ
ーゼAの作用を阻害する物質により上記疾患に対処す
る試みがなされており、ホスホリパーゼA阻害物質と
して、メパクリン、パラブロモフェナシルブロミド、デ
キサメタゾン等が使用されている。
【0004】血小板は、凝集して活性化することによ
り、生理的には止血、病理的には血栓形成を生じる他、
血小板の凝集は、動脈硬化症の進展、ガン転移、炎症等
に関与していると考えられている。このため、血小板の
凝集を阻害・抑制する物質により上記疾患に対処する試
みがなされており、血小板凝集阻害物質として、アスピ
リン、チクロピジン、スルフィピラゾン等が使用されて
いる。
【0005】ヒスタミンは、マスト細胞(肥満細胞)の
顆粒中等に存在し、マスト細胞が刺激を受けると脱顆粒
反応により顆粒中に貯蔵されていたヒスタミンが放出さ
れ、起炎物質として作用する。また、活性化されたマス
ト細胞から放出されたヒスタミンは、血管透過性亢進、
平滑筋収縮、粘液分泌亢進等をもたらし、気管支喘息、
アレルギー性鼻炎、じんま疹等のアレルギー疾患を生じ
させる。このため、ヒスタミンの遊離を抑制することに
より上記疾患に対処する試みがなされており、ヒスタミ
ン遊離抑制物質として、トラニラスト、クロモグリク酸
ナトリウム、バイカリン、塩酸プロメタジン等が使用さ
れている。
【0006】しかしながら、ホスホリパーゼA阻害
剤、血小板凝集抑制剤およびヒスタミン遊離抑制剤とし
て使用されている物質には副作用があり、皮膚外用剤に
配合するには安全性の点で問題があった。
【0007】また、近年、特に生体成分を酸化させる要
因として、活性酸素が注目されており、その生体への悪
影響が問題となっている。活性酸素は、生体細胞内のエ
ネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサ
イド(すなわち酸素分子の一電子還元で生じるスーパー
オキシドアニオン)(・O2 -)、過酸化水素(H
22)、ヒドロキシラジカル(・OH)等がある。これ
ら活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須でありウィ
ルスや癌細胞の除去に重要な役割を果たしているが、活
性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体
内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。例えば、活性酸
素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架
橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化
脂質を生成したりすると考えられており、活性酸素によ
って引き起こされるこれらの障害が、皮膚のしわ形成や
皮膚の弾力性低下等の老化の原因になるものと考えられ
ている。
【0008】生体内において、酸素を基に最初に生成さ
れるラジカルは、スーパーオキサイドであり、ヒドロキ
シラジカル等の他のラジカルはスーパーオキサイドを経
て生成される。これらのラジカルは、炎症および老化に
関与する過酸化脂質を生成する根源である。特に、ヒド
ロキシラジカルは、活性酸素の中でも最も活性が強く、
生体内に存在する脂質、蛋白質、核酸または糖質等と直
ちに化学反応し、細胞膜の脂質の過酸化を引き起こす。
このため、これらの生体内ラジカルによる過酸化脂質の
生成を抑制するために、ラジカル消去剤として、アスコ
ルビン酸、オウレン等が使用されている。
【0009】スーパーオキシドジスムターゼ(以下「S
OD」と略す。)は細胞中で産生され、酸素を基に最初
に生成されるスーパーオキサイドを過酸化水素に変換す
る触媒酵素である。SOD量は老化とともに減少し、S
ODの減少によってスーパーオキサイドの細胞内濃度が
高くなり、活性酸素の無毒化酵素であるカタラーゼ等の
活性を低下し、スーパーオキサイドが生体に対して障害
を及ぼすようになる。このため、SOD量の減少を補う
のに有効なSOD様作用剤として、SODそのものやト
コフェロール類、オウゴン抽出物等が使用されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、第一に、天
然物の中からホスホリパーゼA阻害作用を有するもの
を見出し、それを有効成分としたホスホリパーゼA
害剤を提供することを目的とする。また、本発明は、第
二に、天然物の中から血小板凝集抑制作用を有するもの
を見出し、それを有効成分とした血小板凝集抑制剤を提
供することを目的とする。さらに、本発明は、第三に、
天然物の中からヒスタミン遊離抑制作用を有するものを
見出し、それを有効成分としたヒスタミン遊離抑制剤を
提供することを目的とする。さらに、本発明は、第四
に、天然物の中から抗炎症作用を有するものを見出し、
それを有効成分とした抗炎症剤を提供することを目的と
する。さらに、本発明は、第五に、天然物の中から活性
酸素消去作用を有するものを見出し、それを有効成分と
した活性酸素消去剤を提供することを目的とする。さら
に、本発明は、第六に、天然物の中から抗酸化作用を有
するものを見出し、それを有効成分とした抗酸化剤を提
供することを目的とする。さらに、本発明は、第七に、
天然物の中から抗炎症作用および/または抗酸化作用を
有するものを見出し、それを含有する皮膚外用剤を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、コウサンフウ(Heteropanax fragrans
(Roxb.)Seem.)からの抽出物を有効成分として含有す
るホスホリパーゼA阻害剤、血小板凝集抑制剤、ヒス
タミン遊離抑制剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤および抗
酸化剤を提供するとともに、コウサンフウ(Heteropana
x fragrans(Roxb.)Seem.)からの抽出物を含有する皮
膚外用剤を提供する。
【0012】本発明のホスホリパーゼA阻害剤、血小
板凝集抑制剤、ヒスタミン遊離抑制剤、抗炎症剤、活性
酸素消去剤、抗酸化剤および皮膚外用剤の好ましい実施
形態において、前記抽出物は、コウサンフウ(Heteropa
nax fragrans(Roxb.)Seem.)の葉からの抽出物であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0014】本発明のホスホリパーゼA阻害剤、血小
板凝集抑制剤、ヒスタミン遊離抑制剤、抗炎症剤、活性
酸素消去剤および抗酸化剤は、コウサンフウ(Heteropa
naxfragrans(Roxb.)Seem.)からの抽出物を有効成分
として含有することを特徴とする。
【0015】本発明において、「抽出物」には、抽出処
理によって抽出原料から得られる抽出液、該抽出液の希
釈液もしくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥
物、または、これらの粗精製物もしくは精製物のいずれ
もが含まれる。
【0016】本発明においては、抽出原料として、コウ
サンフウ(幌傘楓)を使用し、好ましくは、コウサンフ
ウの葉を使用する。ここで、「葉」は、一般に、葉身、
葉柄等から構成されるが、本発明においては、抽出原料
として、葉の全体を使用してもよいし、葉の一部(例え
ば葉身)を使用してもよい。
【0017】コウサンフウは、ウコギ科の常緑高木であ
る。コウサンフウの一般的な形態は次のとおりである。
樹幹は1本で直立し、分枝は少ない。多回の奇数羽状複
葉で、小葉は楕円形、紙質で、幹の先端に集生する。複
数の小散形花序が円錐花序を構成し、花弁は5枚、雄し
べは5本、花柱は2本である。液果状核果は扁円形であ
る。
【0018】コウサンフウは、山の斜面や谷間の密林に
生え、例えば、中国の広東、雲南、広西等の各省区に分
布しており、これらの地域から入手が可能である。
【0019】本発明においては、抽出原料として、予め
細切り、粉砕または粗砕しておいたものを使用すること
が好ましい。また、抽出原料として、天日、乾燥機等に
よって予め乾燥しておいたものを使用してもよい。
【0020】本発明においては、抽出溶媒として、極性
溶媒を使用することが好ましい。コウサンフウに含まれ
るホスホリパーゼA阻害作用、血小板凝集抑制作用、
ヒスタミン遊離抑制作用、抗炎症作用、活性酸素消去作
用または抗酸化作用を示す成分は未だ特定されていない
が、その成分は極性溶媒を用いた抽出処理によって、コ
ウサンフウから容易に抽出することができる。
【0021】好適な極性溶媒の具体例としては、水、親
水性有機溶媒等を例示でき、これらを単独で又は2種類
以上を組み合わせて使用することができる。
【0022】本発明において抽出溶媒として使用し得る
水には、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉
水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したもの
が含まれる。水に施す処理としては、例えば、加熱、殺
菌、滅菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等
が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使
用し得る水には、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リ
ン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0023】本発明において抽出溶媒として使用し得る
親水性有機溶媒としては、低級脂肪族アルコール、含水
の低級脂肪族アルコール、アセトン、クロロホルム、酢
酸エチル等を例示できる。低級脂肪族アルコールの具体
例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、
1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレン
グリコール、イソプレングリコール等を例示できる。
【0024】本発明において、2種以上の極性溶媒の混
合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜
調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコ
ールとの混合液を使用する場合には、水と低級脂肪族ア
ルコールとの混合比を7:3〜2:8(重量比)とする
ことができる。
【0025】本発明における抽出処理は、コウサンフウ
に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特
に限定されず、常法に従って行うことができる。抽出処
理の際には、特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室
温ないし還流加熱下において任意の装置を使用すること
ができる。
【0026】例えば、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出
原料を投入し、時々攪拌しながら可溶性成分を溶出させ
ることができる。この際、抽出溶媒量は、通常、抽出原
料の5〜15倍量(重量比)であり、抽出時間は、通
常、1〜3時間であり、抽出温度は、通常、常温〜95
℃である。
【0027】抽出処理により可溶性成分を溶出させた
後、ろ過、遠心分離等の処理を施して抽出残渣を除くこ
とにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液
は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥
物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るため
に、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施
してもよい。
【0028】精製等の処理は、具体的には、活性炭処
理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行う
ことができ、これらの処理は、コウサンフウからの抽出
物の生理活性(ホスホリパーゼA阻害活性、血小板凝
集抑制活性、ヒスタミン遊離抑制活性、抗炎症活性、活
性酸素消去活性または抗酸化活性)の低下を招かない範
囲で行う。
【0029】以上のようにして得られるコウサンフウか
らの抽出物は、ホスホリパーゼA阻害作用、血小板凝
集抑制作用、ヒスタミン抑制作用、抗炎症作用、活性酸
素消去作用または抗酸化作用を有する。これらの作用の
作用機序は、現在までのところ判明していないが、コウ
サンフウからの抽出物がこれらの作用を有することは後
述する実施例から明らかである。
【0030】コウサンフウからの抽出物は、そのままで
もホスホリパーゼA阻害剤、血小板凝集抑制剤、ヒス
タミン遊離抑制剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤または抗
酸化剤として使用することができるが、常法に従って製
剤化して使用することもできる。製剤化する場合、保存
や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデ
キストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他
任意の助剤を添加することができる。コウサンフウから
の抽出物は、製剤化により粉剤、錠剤等、任意の剤形と
することができる。
【0031】本発明のホスホリパーゼA阻害剤は、ホ
スホリパーゼAの活性を阻害することができる。生体
内においてホスホリパーゼAが過剰に活性化するとア
ラキドン酸代謝に異常が起こり、炎症、アレルギー、喘
息、虚血、心筋梗塞等が引き起こされる。従って、本発
明のホスホリパーゼA阻害剤によれば、ホスホリパー
ゼAの過剰な活性化を抑制することにより、ホスホリ
パーゼAが関与する炎症等の疾患を改善することがで
きる。
【0032】本発明の血小板凝集抑制剤は、血小板の凝
集を阻害することができる。生体内において血小板が凝
集して活性化すると血栓形成、動脈硬化症の進展、ガン
転移、炎症等が引き起こされる。従って、本発明の血小
板凝集抑制剤によれば、血小板凝集を抑制することによ
り、血小板凝集が関与する炎症等の疾患を改善すること
ができる。
【0033】本発明のヒスタミン遊離抑制剤は、マスト
細胞等の細胞からのヒスタミンの遊離を抑制することが
できる。ヒスタミンは、血管透過性を亢進させ、好中球
や単球等の遊走を促進する働きをもつ炎症のメディエー
ターであり、マスト細胞等からヒスタミンが遊離される
と、炎症や種々のアレルギー疾患が引き起こされる。従
って、本発明のヒスタミン遊離抑制剤によれば、ヒスタ
ミンの遊離を抑制することにより、ヒスタミンが関与す
る炎症等の疾患を改善することができる。
【0034】本発明の抗炎症剤は、炎症を予防または治
療することができる。本発明の抗炎症剤の有効成分であ
るコウサンフウからの抽出物は、ホスホリパーゼA
害作用、血小板凝集抑制作用およびヒスタミン遊離抑制
作用を有するので、本発明の抗炎症剤によれば、ホスホ
リパーゼA阻害作用、血小板凝集抑制作用またはヒス
タミン遊離抑制作用を通じて、ホスホリパーゼA、血
小板凝集またはヒスタミンが関与する炎症を予防または
治療することができる。但し、本発明の抗炎症剤が予防
または治療し得る炎症は、ホスホリパーゼA、血小板
凝集またはヒスタミンが関与する炎症に限定されるもの
ではない。ホスホリパーゼA、血小板凝集またはヒス
タミンが関与する炎症を予防または治療することを目的
とする場合には、本発明の抗炎症剤の有効成分を、それ
ぞれ本発明のホスホリパーゼA阻害剤、血小板凝集抑
制剤またはヒスタミン遊離抑制剤とすることができる。
【0035】本発明の活性酸素消去剤は、活性酸素を消
去することができる。ここで、「活性酸素」には、スー
パーオキサイド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一
重項酸素等が含まれる。本発明の活性酸素消去剤は、こ
れらの活性酸素種のうち特にスーパーオキサイドを消去
するために好適に使用できる。活性酸素の過剰な生成は
生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種
疾患を誘発するので、本発明の活性酸素消去剤によれ
ば、活性酸素が関与する上記疾患を改善することができ
る。例えば、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分
解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に
障害を与える過酸化脂質を生成したりすると考えられて
おり、活性酸素によって引き起こされるこれらの障害が
皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因にな
るものと考えられている。従って、本発明の活性酸素消
去剤によれば、過酸化脂質の生成の抑制等を通じて、皮
膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等を防止することがで
きる。
【0036】本発明の抗酸化剤は、物質の酸化を防止す
ることができる。本発明の抗酸化剤の有効成分であるコ
ウサンフウからの抽出物は、活性酸素消去作用を有する
ので、本発明の抗酸化剤によれば、活性酸素が関与する
酸化を効果的に防止することができる。但し、本発明の
抗酸化剤が防止し得る酸化は、活性酸素が関与する酸化
に限定されるものではない。本発明の抗酸化剤が酸化を
防止し得る物質は特に限定されないが、本発明の抗酸化
剤は、特に油脂類等の生体成分の酸化を防止するために
好適に使用することができる。活性酸素が関与する酸化
を防止することを目的とする場合には、本発明の抗酸化
剤の有効成分を、本発明の活性酸素消去剤とすることが
できる。
【0037】本発明の皮膚外用剤は、コウサンフウから
の抽出物を含有することを特徴とする。ここで、「皮膚
外用剤」とは、皮膚に適用される各種薬剤を意味し、例
えば、化粧料、医薬部外品、医薬品等が含まれる。皮膚
外用剤の具体例としては、肌に対するものとして、軟
膏、パップ、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼ
リー等を例示でき、頭皮に対するものとして、トニッ
ク、リンス、シャンプー、アストリンゼント等を例示で
きる。
【0038】コウサンフウからの抽出物は、ホスホリパ
ーゼA阻害作用、血小板凝集抑制作用、ヒスタミン遊
離抑制作用、抗炎症作用、活性酸素消去作用および抗酸
化作用を発揮し得るので、皮膚外用剤にコウサンフウか
らの抽出物を含有することによって、これらの作用を皮
膚外用剤に付与することができる。本発明の皮膚外用剤
は、コウサンフウからの抽出物を、その生理活性を妨げ
ないような任意の主剤、助剤に配合したものであっても
よいし、コウサンフウからの抽出物を主成分とするもの
であってもよい。
【0039】コウサンフウからの抽出物を配合して皮膚
外用剤を製造する際には、任意の助剤を添加して、コウ
サンフウからの抽出物を任意の剤形に製剤化することが
できる。
【0040】本発明の皮膚外用剤におけるコウサンフウ
からの抽出物の配合量は、コウサンフウからの抽出物の
活性の強さや、コウサンフウからの抽出物を配合する皮
膚外用剤の種類によって適宜調整し得るが、通常、0.
001〜1.0重量%である。
【0041】本発明の皮膚外用剤において、コウサンフ
ウからの抽出物とともに構成成分として併用可能なもの
としては、以下のものを例示できる。なお、コウサンフ
ウからの抽出物ととも以下の構成成分を併用した場合、
コウサンフウからの抽出物と併用された構成成分との間
の相乗作用が、通常期待される以上の優れた使用効果を
もたらすことがある。
【0042】収斂剤:クエン酸またはその塩類、酒石酸
またはその塩類、乳酸またはその塩類、塩化アルミニウ
ム、硫酸アルミニウム・カリウム、アラントインクロル
ヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシア
ルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜
鉛、ジユエキス、エイジツエキス、ハマメリスエキス、
ゲンノショウコエキス、チャカテキン類、ガイヨウエキ
ス、オドリコソウエキス、オトギリソウエキス、ダイオ
ウエキス、ヤグルマソウエキス、スギナエキス、キズタ
エキス、キューカンバーエキス、マロニエエキス、サル
ビアエキス、メリッサエキス等。
【0043】殺菌・抗菌剤:安息香酸、安息香酸ナトリ
ウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ジステアリル
メチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキ
ルジアミノエチルグリシン液、塩酸クロルヘキシジン、
オルトフェニルフェノール、感光素101号、感光素2
01号、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソルビン
酸、ハロカルバン、レゾルシン、パラクロロフェノー
ル、フェノキシエタノール、ビサボロール、ヒノキチオ
ール、メントール、キトサン、キトサン分解物、ジユエ
キス、クジンエキス、エンメイソウエキス、ビワエキ
ス、ウワウルシエキス、ホップエキス、ユッカエキス、
アロエエキス、ケイヒエキス、ガジュツエキス等。
【0044】美白剤:アスコルビン酸およびその誘導
体、イオウ、胎盤抽出物、コウジ酸およびその誘導体、
グルコサミンおよびその誘導体、アゼラインおよびその
誘導体、アルブチンおよびその誘導体、ヒドロキシケイ
ヒ酸およびその誘導体、グルタチオン、アルニカエキ
ス、オウゴンエキス、センキュウエキス、ソウハクヒエ
キス、サイコエキス、ボウフウエキス、ハマボウフウエ
キス、マンネンタケ菌糸体培養物またはその抽出物、ギ
ムネマエキス、シナノキエキス、モモ葉エキス、エイジ
ツエキス、クジンエキス、ジユエキス、トウキエキス、
ヨクイニンエキス、カキ葉エキス、ダイオウエキス、ボ
タンピエキス、ハマメリスエキス、マロニエエキス、オ
トギリソウエキス、オドリコソウエキス、油溶性カンゾ
ウエキス(カンゾウ疎水性フラボン、グラブリジン、グ
ラブレン、リコカルコンA)等。
【0045】紫外線吸収剤:β−イソプロピルフラノン
誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、オキシベ
ンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、テトラヒドロキシ
ベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノ
ン、ジヒドロキシベンゾフェノン、シノキサート、ジイ
ソプロピルケイヒ酸メチル、メトキシケイヒ酸オクチ
ル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミ
ノ安息香酸アミル、パラジメチル安息香酸オクチル、パ
ラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、ブチル
メトキシジベンゾイルメタン、酸化チタン、β−カロチ
ン、γ−オリザノール、コメヌカエキス、アロエエキ
ス、カバノキエキス、シラカンバエキス、カミツレエキ
ス、コゴメグサエキス、セイヨウサンザシエキス、ヘン
ナエキス、チョウチグルミエキス、マロニエエキス、イ
チョウ葉エキス、カミツレエキス、セイヨウサンザシエ
キス、油溶性カンゾウエキス等。
【0046】保湿剤:セリン、グリシン、スレオニン、
アラニン、コラーゲン、加水分解コラーゲン、ヒドロネ
クチン、フィブロネクチン、ケラチン、エラスチン、ロ
ーヤルゼリー、コンドロイチンヘパリン、グリセロリン
脂質、グリセロ糖脂質、スフィンゴリン脂質、スフィン
ゴ糖脂質、リノール酸またはそのエステル類、エイコサ
ペンタエン酸またはそのエステル類、ペクチン、アルゲ
コロイド、ビフィズス菌発酵物、乳酸発酵物、酵母抽出
物、レイシ菌糸体培養物またはその抽出物、小麦胚芽
油、アボガド油、米胚芽油、ホホバ油、ダイズリン脂
質、γ−オリザノール、ビロウドアオイエキス、ヨクイ
ニンエキス、ジオウエキス、タイソウエキス、カイソウ
エキス、キダチアロエエキス、ゴボウエキス、マロニエ
エキス、マンネンロウエキス、アルニカエキス、小麦フ
スマ、コメヌカエキス等。
【0047】細胞賦活剤:リボフラビンまたはその誘導
体、ピリドキシンまたはその誘導体、ニコチン酸または
その誘導体、パントテン酸またはその誘導体、α−トコ
フェロールまたはその誘導体、アルニカエキス、ニンジ
ンエキス、ナタネニンジンエキス、エゾウコギエキス、
ヘチマエキス(サポニン)、シコンエキス、シラカンバ
エキス、オオバクエキス、ボタンピエキス、シャクヤク
エキス、ムクロジエキス、ベニバナエキス、アシタバエ
キス、ビワ葉エキス、ヒキオコシエキス、ユキノシタエ
キス、黄杞エキス、サルビアエキス、ニンニクエキス、
マンネンロウエキス等。
【0048】消炎・抗アレルギー剤:アズレン、アラン
トイン、アミノカプロン酸、インドメタシン、塩化リゾ
チーム、イプシロンアミノカプロン酸、オキシベンゾ
ン、グリチルリチン酸またはその誘導体、グリチルレチ
ン酸またはその誘導体、感光素301号、感光素401
号、塩酸ジフェンヒドラミン、トラネキサム酸またはそ
の誘導体、アデノシンリン酸、エストラジオール、エス
ロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロ
コルチゾン、プレドニゾン、プロゲステロン、コルチコ
ステロン、アルニカエキス、インチンコウエキス、サン
シシエキス、ジュウヤクエキス、セイヨウトチノキエキ
ス、カンゾウエキス、トウキエキス、ヨモギエキス、ワ
レモコウエキス、リンドウエキス、サイコエキス、セン
キュウエキス、ボウフウエキス、セイヨウノコギリソウ
エキス、オウレンエキス、シソエキス等。
【0049】抗酸化・活性酸素消去剤:ジブチルヒドロ
キシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸
プロピル、バイカリン、バイカレイン、スーパーオキサ
イドディスムターゼ、カタラーゼ、ローズマリーエキ
ス、メリッサエキス、オウゴンエキス、エイジツエキ
ス、ビワ葉エキス、ホップエキス、ハマメリスエキス、
シャクヤクエキス、セージエキス、キナエキス、カミツ
レエキス、ユーカリエキス、シソエキス、イチョウ葉エ
キス、タイムエキス、カルダモンエキス、キャラウェイ
エキス、ナツメグエキス、メースエキス、ローレルエキ
ス、クローブエキス、ターメリックエキス、ヤナギタデ
エキス等。
【0050】コウサンフウからの抽出物を配合した化粧
料を製造する場合、他の化粧料製造原料の選択が制限さ
れることはほとんどなく、以下に例示するような一般的
な化粧料基材や助剤はいずれも使用可能である。
【0051】油脂類:大豆油,アマニ油,キリ油,ゴマ
油,ヌカ油,綿実油,菜種油,サフラワー油,トウモロ
コシ油,オリーブ油,椿油,アーモンド油,ヒマシ油,
落花生油,カカオ油,モクロウ,ヤシ油,パーム核油,
牛脂,ミンク油,卵黄油,ホホバ油,月見草油、馬油。
【0052】ロウ類:カルナウバロウ,キャンデリラロ
ウ,蜜ロウ,サラシ蜜ロウ,鯨ロウ,セラックス,ラノ
リン類。
【0053】炭化水素類:流動パラフィン,ワセリン,
マイクロクリスタリンワックス,セレシン,スクワラ
ン,ポリエチレン末。
【0054】脂肪酸類:ステアリン酸,リノール酸,ラ
ウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ヘベニン酸,
ラノリン酸,オレイン酸,ウンデシレン酸,イソステア
リン酸。
【0055】アルコール類:ラウリルアルコール,セチ
ルアルコール,ステアリルアルコール,ラノリンアルコ
ール,水添ラノリンアルコール,オレイルアルコール,
ヘキサデシルアルコール,2−オクチルドデカノール,
グリセリン,ソルビトール,プロピレングリコール,
1,3−ブチレングリコール,エチレングリコールおよ
びその重合体,ブドウ糖,白糖,コレステロール,フィ
トステロール,セトステアリルアルコール。
【0056】エステル類:オレイン酸デシル,ステアリ
ン酸ブチル,ミリスチン酸ミリスチル,ラウリン酸ヘキ
シル,パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸イソプ
ロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル,ジメチルオク
タン酸ヘキシルデシル,ジオレイン酸プロピレングリコ
ール,フタル酸ジエチル,モノステアリン酸プロピレン
グリコール,モノステアリン酸エチレングリコール,モ
ノステアリン酸グリセリン,トリミリスチン酸グリセリ
ン,酢酸ラノリン,乳酸セチル。
【0057】界面活性剤:陰イオン性界面活性剤,陽イ
オン性界面活性剤,両イオン性界面活性剤,非イオン性
界面活性剤。
【0058】香料:メントール,カルボン,オイゲノー
ル,アネトール,ハッカ油,スペアミント油,ペパーミ
ント油,ユーカリ油,アニス油。
【0059】以上に説明した本発明のホスホリパーゼA
阻害剤、血小板凝集抑制剤、ヒスタミン遊離抑制剤、
抗炎症剤、活性酸素消去剤、抗酸化剤および皮膚外用剤
は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、本発
明の作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して
適用されてもよい。
【0060】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定され
るものではない。
【0061】〔製造例1〕コウサンフウ(Heteropanax
fragrans(Roxb.)Seem.)の葉を粗砕し、得られた粗砕
物を抽出原料として使用した。抽出原料100gに、抽
出溶媒である50%エタノール(水とエタノールとの重
量比1:1)を1000ml加え、80℃に保温しなが
ら2時間ゆるく攪拌した後、ろ紙を用いてろ過し、コウ
サンフウの葉からの抽出液を得た。この抽出液を40℃
で減圧濃縮した後、減圧乾燥機で乾燥させ抽出乾燥物を
得た。得られた抽出物の収率(重量%)は、18.5重
量%であった。
【0062】〔配合例1〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物を使用して、下記の組成のクリー
ムを常法により製造した。 コウサンフウ抽出物 1.0重量% アスコルビン酸リン酸マグネシウム 3.0重量% 油溶性甘草抽出物(ロシア産甘草) 0.5重量% 黄杞抽出物 0.5重量% エイジツ抽出物 0.5重量% 酢酸dlトコフェロール 0.05重量% 水素添加大豆リン脂質 1.0重量% ヒアルロン酸 0.02重量% ステアリン酸 2.0重量% ステアリルアルコール 7.0重量% ラノリン 2.0重量% スクワラン 5.0重量% グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0重量% ポリオキシエチレン(25EO)セチルアルコールエーテル 3.0重量% 2−オクチルドデシルアルコール 6.0重量% プロピレングリコール 5.0重量% エチルパラベン 0.3重量% 香料 適量 精製水 残部
【0063】〔配合例2〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物を使用して、下記の組成の乳液を
常法により製造した。 コウサンフウ抽出物 1.0重量% グリチルリチン酸ジカリウム 0.5重量% カミツレ抽出物 0.5重量% サンザシ抽出物 0.5重量% ワレモコウ抽出物 0.5重量% マロニエ抽出物 0.2重量% クジン抽出物 0.2重量% コラーゲン 0.3重量% ステアリン酸 2.0重量% セチルアルコール 1.5重量% ワセリン 5.0重量% 流動パラフィン 10.0重量% ポリオキシエチレン(10EO)オレイン酸エステル 2.0重量% ポリエチレングリコール1500 3.0重量% トリエタノールアミン 1.0重量% エチルパラベン 0.3重量% 香料 適量 精製水 残部
【0064】〔配合例3〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物を使用して、下記の組成のパック
を常法により製造した。 コウサンフウ抽出物 1.0重量% アラントイン 0.1重量% グルタチオン 0.1重量% シラカバ抽出物 0.5重量% ソウハクヒ抽出物 0.5重量% ステアリルグリチルレチネート 0.5重量% エラスチン 0.2重量% プラセンターエキス 2.0重量% ポリビニルアルコール 13.0重量% エチルアルコール 7.0重量% ジプロピレングリコール 5.0重量% ポリオキシエチレン(60EO)硬化ヒマシ油 5.0重量% オリーブ油 5.0重量% 酢酸トコフェロール 0.2重量% フェノキシエタノール 0.5重量% 香料 適量 精製水 残部
【0065】〔配合例4〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物を使用して、以下の組成のシャン
プーを常法により製造した。 コウサンフウ抽出物 3.0重量% グリチルリチン酸ジカリウム 0.8重量% アルニカ抽出物 0.2重量% インチンコウ抽出物 0.2重量% シソ抽出物 0.5重量% ヨモギ抽出物 0.1重量% ラウリン酸トリエタノールアミン塩 16.0重量% ラウリン酸ジエタノールアミド 4.0重量% エチレングリコールジステアレート 2.0重量% エチレングリコールモノステアレート 1.0重量% 1,3−ブチレングリコール 3.0重量% パラヒドロキシ安息香酸ブチル 0.2重量% 香料 0.05重量% 着色料 0.05重量% 精製水 残部
【0066】〔配合例5〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物を使用して、下記の組成のローシ
ョンを常法により製造した。 コウサンフウ抽出物 5.0重量% グリセリン 3.0重量% 1,3−ブチレングリコール 5.0重量% エタノール 3.0重量% ポリオキシエチレンオレインアルコール 0.5重量% メチルパラベン 0.1重量% クエン酸 0.1重量% クエン酸ソーダ 0.1重量% ヒアルロン酸 0.2重量% 香料 0.05重量% 精製水 残部
【0067】〔試験例1〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物について、以下の方法でホスホリ
パーゼA阻害作用を試験した。
【0068】(1)ラット白血病細胞RBL−2H3
を、15%FBS含有MEM培地を含む75cmフラ
スコ内で、37℃、5%CO下にて培養し、常法によ
り細胞を回収した。回収した細胞の濃度を、15%FB
S含有MEM培地を用いて5×10個/mlとなるよ
うに調整した後、[H]アラキドン酸(50μCi/
500μl)を3μl/10mlの割合で加えた。この
細胞液を24ウェルプレートの各ウェルに1mlずつ播
種し、37℃、5%CO下にて一夜培養した。培養
後、各ウェル内の培地を捨て、洗浄し、無血清MEM培
地を加え、37℃で30分間インキュベートした。イン
キュベート後、各ウェルに、無血清MEM培地にコウサ
ンフウの葉からの抽出物を溶解した試料溶液を加え、3
7℃で10分間インキュベートした。インキュベート
後、1mMのA23187を10μl加え、37℃で5
分間インキュベートした。インキュベート後、氷冷下で
上清400μlを採取し、シンチレーションカクテル6
mlを加え、液体シンチレーションカウンターにて放射
活性を測定した。以下、この放射活性を「試料添加時の
放射活性」という。
【0069】(2)試料溶液の溶媒(無血清MEM培
地)についても上記(1)と同様にして放射活性を測定
した。以下、この放射活性を「コントロールの放射活
性」という。
【0070】(3)A23187による刺激を加えない
他は、上記(2)と同様にして、放射活性を測定した。
以下、この放射活性を「空試験の放射活性」という。
【0071】(4)次式に基づいて、コウサンフウの葉
からの抽出物によるホスホリパーゼ活性阻害率を求め
た。
【0072】
【式1】 阻害率(%)=〔(B−A)/(B−C)〕×100
【0073】なお、式中、「A」は試料添加時の放射活
性を、「B」はコントロールの放射活性を、「C」は空
試験の放射活性を表す。
【0074】(5)試料濃度を段階的に変化させて上記
と同様に放射活性を測定し、ホスホリパーゼA活性阻
害率が50%になる試料濃度を内挿法により求めたとこ
ろ、50%阻害濃度は、37.5(μg/ml)であっ
た。この結果から、コウサンフウの葉からの抽出物がホ
スホリパーゼA阻害作用を有することが示された。
【0075】〔試験例2〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物について、以下の方法で血小板凝
集抑制作用を試験した。
【0076】(1)日本種白色家兎の血液に77mM−
EDTAを1/10量添加し、1000rpmで10分
間遠心分離して沈殿物を除去した。遠心上清を2100
rpmで10分間遠心分離して、血小板を採取した後、
血小板洗浄液(0.15M 塩化ナトリウム溶液、0.
15M トリス−塩酸緩衝液(pH7.4)、77mM
EDTA(エチレンジアミン四酢酸ナトリウム)溶液
(pH7.4)を90:8:2で混合した溶液)を用い
て2度洗浄した。採取した血小板を血小板数が30万個
/μlとなるように、血小板浮遊液(145mM 塩化
ナトリウム溶液、5mM 塩化カリウム、5.5mM グ
ルコースを含む、10mM HEPES緩衝液(pH
7.4))に浮遊させた。このようにして調製した血小
板浮遊液233μlに塩化カルシウム溶液1μlを加
え、37℃で1分間保温した。これにコウサンフウの葉
からの抽出物を含有する試料溶液1μlを加えて、さら
に37℃で2分間保温した後、1分間攪拌した。次い
で、コラーゲン溶液を25μl添加し、37℃で10分
間保持した後、可視光線透過率を測定し、これを血小板
凝集状態の指標とした。こうして測定した可視光線透過
率を以下「可視光線透過率A」という。
【0077】(2)試料溶液を添加しない他は上記
(1)と同様にして可視光線透過率を測定した。こうし
て測定した可視光線透過率を以下「可視光線透過率B」
という。
【0078】(3)次式に基づいて、コウサンフウの葉
からの抽出物による血小板凝集抑制率(%)を求めた。
【0079】
【式2】 血小板凝集抑制率(%)=〔(B−A)/A〕×100
【0080】なお、式中、「A」は可視光線透過率A
を、「B」は可視光線透過率Bを表す。
【0081】(4)試料濃度を段階的に変化させて上記
と同様に可視光線透過率を測定し、血小板凝集抑制率が
50%になる試料濃度を内挿法により求めたところ、5
0%抑制濃度は、245(μg/ml)であった。この
結果から、コウサンフウの葉からの抽出物が血小板凝集
抑制活性を有することが示された。
【0082】〔試験例3〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物について、以下の方法でヒスタミ
ン遊離抑制作用を試験した。なお、以下の方法は、細胞
内のヒスタミンが遊離されると同時にヘキソサミニダー
ゼも遊離されることを利用して、ヘキソサミニダーゼの
遊離を指標としてヒスタミン遊離抑制作用を評価する方
法である。
【0083】(1)ラット白血病細胞RBL−2H3
を、15%FBS含有MEM培地を含む25cmフラ
スコにて、5%CO下、37℃で培養し、常法により
細胞を回収した。回収した細胞の濃度を、15%FBS
含有MEM培地を用いて4×10 個/mlとなるよう
に調整した後、ジニトロフェニル基に特異的に反応する
マウスモノクローナル抗体(DNP−specific
IgE)(シグマ社製)を濃度が0.5μg/mlと
なるように添加した。このようにして得られた細胞浮遊
液を96ウェルプレートの各ウェルに100μlずつ播
種し、5%CO下、37℃で24時間培養した後、各
ウェル中の培地を除去し、Releasing medium(116.
9mM 塩化ナトリウム、5.4mM 塩化カリウム、
0.8mM 硫酸マグネシウム、5.6mM グルコー
ス、2.0mM 塩化カルシウム、1mg/ml 牛血清
アルブミンを含む、25mM HEPES緩衝液(pH
7.7))で洗浄した。次いで、各ウェルに、Releasin
g medium30μlと、コウサンフウの葉からの抽出物を
含有する試料溶液10μlとを添加し、37℃で10分
間インキュベートした後、ジニトロフェニル化ウシ血清
アルブミン(DNP−BSA)10μlを添加し、さら
に37℃で15分間インキュベートした。その後、氷冷
下で上清10μlを新たな96ウェルプレートに移し替
え、そこに1mM p−ニトロフェニル−N−アセチル
−β−D−グルコサミド溶液10μlを添加し、37℃
で1時間インキュベートした。反応終了後、0.1M
NaCO・NaHCO溶液250μlを添加し、
マイクロプレートリーダーを用いて650nmにおける
吸光度を対照として415nmにおける吸光度を測定し
た。こうして測定した吸光度を以下「吸光度A」とい
う。
【0084】(2)試料溶液を添加しない他は上記
(1)と同様にして吸光度を測定した。こうして測定し
た吸光度を以下「吸光度B」という。
【0085】(3)細胞浮遊液の代わりにReleasing me
diumを用いる他は上記(1)と同様にして吸光度を測定
した。こうして測定した吸光度を以下「吸光度C」とい
う。
【0086】(4)次式に基づいて、コウサンフウの葉
からの抽出物によるヘキソサミニダーゼ遊離抑制率
(%)を算出した。
【0087】
【式3】抑制率(%)=〔1−(A−C)/(B−
C)〕×100
【0088】なお、式中、「A」は吸光度Aを、「B」
は吸光度Bを、「C」は吸光度Cを表す。
【0089】試料濃度を段階的に変更して上記と同様に
吸光度を測定し、ヘキソサミニダーゼ遊離抑制率が50
%となる試料濃度を内挿法により求めたところ、50%
遊離抑制濃度は、226(μg/ml)であった。この
結果から、コウサンフウの葉からの抽出物が、ヒスタミ
ン遊離抑制作用を有することが示された。
【0090】〔試験例4〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物について、以下の方法でスーパー
オキサイド消去作用を試験した。
【0091】(1)3mM キサンチン、0.05M N
CO緩衝液(pH 10.2)、3mM EDT
A、BSA溶液および0.75mM ニトロブルーテト
ラゾリウム(NBT)の混合液 0.1mlを試験管に
取り、これに、コウサンフウの葉からの抽出物を50%
DMSOに溶解した試料溶液0.1mlを加え、25℃
で10分間放置した。次いで、キサンチンオキシダーゼ
溶液を加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置し
た。その後、6mM 塩化銅溶液を加えて反応を停止さ
せ、560nmにおける吸光度を測定した。以下、この
吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」と
いう。
【0092】(2)キサンチンオキシダーゼ溶液を加え
ない他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。
以下、この吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液無添加時
の吸光度」という。
【0093】(3)試料溶液の代わりに蒸留水を加える
他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。以
下、この吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の
吸光度」という。
【0094】(4)試料溶液の代わりに蒸留水を加える
とともにキサンチンオキシダーゼ溶液を加えない他は、
上記(1)と同様にして吸光度を測定した。この吸光度
を「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」とい
う。
【0095】(5)次式に基づいて、コウサンフウの葉
からの抽出物によるスーパーオキサイド消去率を求め
た。
【0096】
【式4】消去率(%)=〔1−(St−So)/(Bt
o)〕×100
【0097】なお、式中、「St」は試料溶液添加、酵
素溶液添加時の吸光度を、「So」は試料溶液添加、酵
素溶液無添加時の吸光度を、「Bt」は試料溶液無添
加、酵素溶液添加時の吸光度を、「Bo」は試料溶液無
添加、酵素溶液無添加時の吸光度を表す。
【0098】試料濃度を段階的に変化させて上記と同様
に吸光度を測定し、スーパーオキサイド消去率が50%
になる試料濃度を内挿法により求めたところ、50%消
去濃度は、71.0(μg/ml)であった。この結果
から、コウサンフウの葉からの抽出物がスーパーオキサ
イド消去活性を有することが示された。
【0099】〔試験例5〕製造例1で得られたコウサン
フウの葉からの抽出物を含有するローション状の塗布液
aおよびコウサンフウの葉からの抽出物を含有しない他
は塗布液aと同様の組成の塗布液b(対照)を調製し、
それらについてカミソリ負け防止効果を試験した。な
お、カミソリ負けは、ひげ等の毛を剃った後、皮膚が赤
くなりヒリヒリ痛んだり、腫れて熱を持ったり痒くなっ
たりする症状であり、カミソリでひげ等の毛を剃った跡
の皮膚に細かい切り傷ができ、そこから細菌が感染して
炎症が起こることによって生じる症状である。
【0100】各塗布液の組成は、以下の表1に示すとお
りとした。
【0101】 [表1] 塗布液a 塗布液b コウサンフウ抽出物 1.0g な し 1,3−ブチレングリコール 5.0g 5.0g グリセリン 1.0g 1.0g エタノール 6.0g 6.0g 非イオン性界面活性剤 0.5g 0.5g 精製水 残 部 残 部 (塗布液aおよび塗布液bともに全量を100mlとする)
【0102】カミソリ負けする男性被験者20名を10
名ずつ2群に分け、各群ごとに異なる塗布液をひげ剃り
直後の皮膚に塗布し、以下の基準でカミソリ負け防止効
果を評価した。
【0103】カミソリ負けが消失した場合には「著効あ
り」、カミソリ負けが弱くなった場合には「有効」、カ
ミソリ負けがやや弱くなった場合には「やや有効」、カ
ミソリ負けに変化が認められない場合には「無効」と判
定し、「無効」と判定した被験者が20%未満である場
合には「A」、20%以上50%未満である場合には
「B」、50%以上80%未満である場合には「C」、
80%以上である場合には「D」と評価した。
【0104】その結果、塗布液aのカミソリ負け防止効
果は「A」と評価され、塗布液bのカミソリ負け防止効
果は「D」と評価された。なお、カミソリ負け防止効果
についての判定と同時に、肌に対する刺激(ヒリヒリ
感)の程度について感想を求めたところ、全ての被験者
が両塗布液とも刺激を感じないと答えた。この結果によ
って、コウサンフウの葉からの抽出物がカミソリ負け防
止作用、すなわち、抗炎症作用を有することが示され
た。
【0105】〔試験例6〕配合例5で調製したローショ
ンの老化防止効果および美肌効果について、以下の方法
により試験した。
【0106】健康な女性20人(25〜45歳)を被験
者とし、被験者に配合例5で調製したローションを2ヶ
月間使用してもらい、使用後の肌の弾力、滑らかさ等に
ついてアンケート調査を行って老化防止効果および美肌
効果について評価した。この際、コウサンフウ抽出物を
含有しないローションを対照例1とした。
【0107】評価の基準は、有効な場合を「A」、やや
有効な場合を「B」、わずかに有効な場合を「C」、無
効な場合を「D」とした。
【0108】老化防止効果および美肌効果についての評
価は、以下の表2に示すとおりであった。
【0109】 [表2] 検 体 配合例5のローション 12人 5人 2人 1人 対照例1のローション 0人 1人 7人 12人
【0110】表2に示されるように、配合例5で調製し
たローションは、対照例1のローションと比較して老化
防止効果および美肌効果に優れていた。この結果から、
コウサンフウの葉からの抽出物が老化防止作用および美
肌作用を有することが明らかとなった。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、ホスホリパーゼA
害剤、血小板凝集抑制剤、ヒスタミン遊離抑制剤、抗炎
症剤、活性酸素消去剤および抗酸化剤が提供される。ま
た、本発明によれば、ホスホリパーゼA阻害作用、血
小板凝集抑制作用、ヒスタミン遊離抑制作用、抗炎症作
用、活性酸素消去作用または抗酸化作用を有する皮膚外
用剤が提供される。本発明のホスホリパーゼA阻害剤
によれば、ホスホリパーゼAが関与する種々の皮膚疾
患、肌荒れ等を予防または改善することができる。ま
た、本発明の血小板凝集抑制剤によれば、血小板凝集が
関与する種々の皮膚疾患、肌荒れ等を予防または改善す
ることができる。また、本発明のヒスタミン遊離抑制剤
によれば、ヒスタミンが関与する種々の皮膚疾患、肌荒
れ等を予防または改善することができる。また、本発明
の抗炎症剤によれば、炎症の中でも特にホスホリパーゼ
、血小板凝集またはヒスタミンが関与する炎症を効
果的に予防または改善することができる。また、本発明
の活性酸素消去剤によれば、活性酸素が関与するしわ形
成、皮膚弾力性低下等の老化現象を効果的に予防または
改善することができる。また、本発明の抗酸化剤によれ
ば、生体成分の酸化の防止を通じて、しわ形成、皮膚弾
力性低下等の老化現象を効果的に予防または改善するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/075 A61K 7/075 7/48 7/48 A61P 7/02 A61P 7/02 17/00 17/00 29/00 29/00 39/06 39/06 43/00 111 43/00 111 113 113 (72)発明者 岸田 直子 広島県尾道市向東町14703−10 丸善製薬 株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA072 AA111 AA112 AA122 AC022 AC072 AC092 AC102 AC122 AC172 AC182 AC242 AC302 AC392 AC402 AC422 AC432 AC482 AC542 AC642 AC682 AD042 AD112 AD332 AD412 AD432 AD512 AD532 AD572 AD622 AD642 AD662 BB60 CC01 CC04 CC05 CC07 CC38 DD31 EE12 4C088 AB16 AC05 CA08 NA14 ZA54 ZA89 ZA92 ZB11 ZC01 ZC13 ZC20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コウサンフウ(Heteropanax fragrans
    (Roxb.)Seem.)からの抽出物を有効成分として含有す
    ることを特徴とするホスホリパーゼA阻害剤。
  2. 【請求項2】 前記抽出物が、コウサンフウ(Heteropa
    nax fragrans(Roxb.)Seem.)の葉からの抽出物である
    ことを特徴とする請求項1記載のホスホリパーゼA
    害剤。
  3. 【請求項3】 コウサンフウ(Heteropanax fragrans
    (Roxb.)Seem.)からの抽出物を有効成分として含有す
    ることを特徴とする血小板凝集抑制剤。
  4. 【請求項4】 前記抽出物が、コウサンフウ(Heteropa
    nax fragrans(Roxb.)Seem.)の葉からの抽出物である
    ことを特徴とする請求項3記載の血小板凝集抑制剤。
  5. 【請求項5】 コウサンフウ(Heteropanax fragrans
    (Roxb.)Seem.)からの抽出物を有効成分として含有す
    ることを特徴とするヒスタミン遊離抑制剤。
  6. 【請求項6】 前記抽出物が、コウサンフウ(Heteropa
    nax fragrans(Roxb.)Seem.)の葉からの抽出物である
    ことを特徴とする請求項5記載のヒスタミン遊離抑制
    剤。
  7. 【請求項7】 コウサンフウ(Heteropanax fragrans
    (Roxb.)Seem.)からの抽出物を有効成分として含有す
    ることを特徴とする抗炎症剤。
  8. 【請求項8】 前記抽出物が、コウサンフウ(Heteropa
    nax fragrans(Roxb.)Seem.)の葉からの抽出物である
    ことを特徴とする請求項7記載の抗炎症剤。
  9. 【請求項9】 コウサンフウ(Heteropanax fragrans
    (Roxb.)Seem.)からの抽出物を有効成分として含有す
    ることを特徴とする活性酸素消去剤。
  10. 【請求項10】 前記抽出物が、コウサンフウ(Hetero
    panax fragrans(Roxb.)Seem.)の葉からの抽出物であ
    ることを特徴とする請求項9記載の活性酸素消去剤。
  11. 【請求項11】 コウサンフウ(Heteropanax fragrans
    (Roxb.)Seem.)からの抽出物を有効成分として含有す
    ることを特徴とする抗酸化剤。
  12. 【請求項12】 前記抽出物が、コウサンフウ(Hetero
    panax fragrans(Roxb.)Seem.)の葉からの抽出物であ
    ることを特徴とする請求項11記載の抗酸化剤。
  13. 【請求項13】 コウサンフウ(Heteropanax fragrans
    (Roxb.)Seem.)からの抽出物を含有することを特徴と
    する皮膚外用剤。
  14. 【請求項14】 前記抽出物が、コウサンフウ(Hetero
    panax fragrans(Roxb.)Seem.)の葉からの抽出物であ
    ることを特徴とする請求項13記載の皮膚外用剤。
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