JP4906179B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物抽出物を有効成分とするホスホリパーゼA2阻害剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤および抗酸化剤、並びに植物抽出物を含有する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
炎症性の疾患、例えば接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れに伴う各種皮膚疾患等の原因や発症機構は多種多様であるが、その原因の一つとしてホスホリパーゼA2の活性化が知られている。
【0003】
ホスホリパーゼA2は、アラキドン酸の代謝経路であるアラキドン酸カスケードの重要酵素であって、ホスホリパーゼA2が過剰に活性化するとアラキドン酸の代謝に異常が起こり、炎症、アレルギー、喘息、虚血、心筋梗塞等を引き起こす。このため、ホスホリパーゼA2の作用を阻害する物質により上記疾患に対処する試みがなされており、ホスホリパーゼA2阻害物質として、メパクリン、パラブロモフェナシルブロミド、デキサメタゾン等が使用されてきたが、これらの物質はいずれも合成品であり、副作用が問題となっていた。
【0004】
また、近年、特に生体成分を酸化させる要因として、活性酸素が注目されており、その生体への悪影響が問題となっている。
活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサイド(すなわち酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン)(・O2 -)、過酸化水素(H2O2)、ヒドロキシラジカル(・OH)等がある。これら活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須でありウィルスや癌細胞の除去に重要な役割を果たしているが、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。例えば、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成したりすると考えられており、活性酸素によって引き起こされるこれらの障害が、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因になるものと考えられている。
【0005】
生体内において、酸素を基に最初に生成されるラジカルは、スーパーオキサイドであり、ヒドロキシラジカル等の他のラジカルはスーパーオキサイドを経て生成される。これらのラジカルは、炎症および老化に関与する過酸化脂質を生成する根源である。特に、ヒドロキシラジカルは、活性酸素の中でも最も活性が強く、生体内に存在する脂質、蛋白質、核酸または糖質等と直ちに化学反応し、細胞膜の脂質の過酸化を引き起こす。このため、これらの生体内ラジカルによる過酸化脂質の生成を抑制するために、ラジカル消去剤として、アスコルビン酸、オウレン等が使用されている。
【0006】
スーパーオキシドジスムターゼ(以下「SOD」と略す。)は細胞中で産生され、酸素を基に最初に生成されるスーパーオキサイドを過酸化水素に変換する触媒酵素である。SOD量は老化とともに減少し、SODの減少によってスーパーオキサイドの細胞内濃度が高くなり、活性酸素の無毒化酵素であるカタラーゼ等の活性を低下し、スーパーオキサイドが生体に対して障害を及ぼすようになる。このため、SOD量の減少を補うのに有効なSOD様作用剤として、SODそのものやトコフェロール類、オウゴン抽出物等が使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、第一に、天然物の中からホスホリパーゼA2阻害作用を有するものを見出し、それを有効成分としたホスホリパーゼA2阻害剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、第二に、天然物の中から抗炎症作用を有するものを見出し、それを有効成分とした抗炎症剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第三に、天然物の中から活性酸素消去作用を有するものを見出し、それを有効成分とした活性酸素消去剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第四に、天然物の中からラジカル消去作用を有するものを見出し、それを有効成分としたラジカル消去剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第五に、天然物の中から活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用を有するものを見出し、それを有効成分とした抗酸化剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第六に、天然物の中から抗炎症作用および/または抗酸化作用を有するものを見出し、それを含有する皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、プルメリア属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有するホスホリパーゼA2阻害剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤および抗酸化剤を提供するとともに、プルメリア属に属する植物からの抽出物を含有する皮膚外用剤を提供する。
本発明のホスホリパーゼA2阻害剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、抗酸化剤および皮膚外用剤の好ましい実施形態において、プルメリア属に属する植物は、ケイタンカ(Plumeria rubra L. cv. acutifolia)である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】
本発明のホスホリパーゼA2阻害剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤および抗酸化剤は、プルメリア属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
【0011】
本発明において、「抽出物」には、抽出処理によって抽出原料から得られる抽出液、該抽出液の希釈液もしくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製物もしくは精製物のいずれもが含まれる。
【0012】
本発明においては、抽出原料として、プルメリア属に属する植物を使用し、好ましくはプルメリア属に属する植物の花を使用する。ここで、「花」とは、一般に、種子植物の有性生殖にかかわる器官の総体をいい、葉の変形である花葉と茎の変形である花軸とから構成され、花葉には、萼、花弁、雄しべ、心皮などの器官が含まれる。本発明において抽出原料として使用する「花」には、種子植物の有性生殖にかかわる器官の総体の他、その一部、例えば、花葉、花被(萼と花冠)、花冠、花弁等も含まれる。
【0013】
プルメリア属(Plumeria)に属する植物は、キョウチクトウ科の低木または亜高木であり、原産地は熱帯アメリカである。プルメリア属に属する植物の一般的な形態は次のとおりである。葉は互生で大きく羽状脈がある。花は大きく、頂生または偽側生の花序につき、5数性、肉質でろう状の光沢と芳香がある。花冠は高盆形で、5裂する。
【0014】
プルメリア属に属する植物としては、プルメリア・オブツサ(Plumeria obtusa L.)、プルメリア・ルブラ(Plumeria rubra L.)等を例示できる。
【0015】
プルメリア・オブツサ(Plumeria obtusa L.)の一般的な形態は次のとおりである。葉は無毛、革質で光沢があり、倒卵形〜倒卵状披針形で、鈍頭、おう頭または急鋭尖頭である。花冠は白色で喉部が黄色である。
【0016】
プルメリア・ルブラ(Plumeria rubra L.)は、「インドソケイ」という和名をもち、熱帯アメリカ原産で熱帯各地で広く栽培されている。プルメリア・ルブラの一般的な形態は次のとおりである。葉は長さ30〜50cm、やや革質で、楕円形〜倒披針形、鈍頭のものから急鋭尖頭のものまである。花冠は高盆形で、白色、黄色、桃色、赤色を呈し、花喉部は黄色である。花筒は筒状である。
【0017】
プルメリア・ルブラには、花冠が桃〜赤色を呈し、黄色の花喉をもつ基準品種の他に、プルメリア・ルブラ・アクティフォリア(Plumeria rubra L. cv. acutifolia)、プルメリア・ルブラ・ルテア(Plumeria rubra L. lutea)、プルメリア・ルブラ・トリコロル(Plumeria rubra L. tricolor)等の品種が存在する。
【0018】
プルメリア・ルブラ・アクティフォリア(Plumeria rubra L. cv. acutifolia)は、「ケイタンカ(鶏蛋花)」とも呼ばれ、一般的には、花冠が白色で特に外側に桃色の筋が入る。
プルメリア・ルブラ・ルテア(Plumeria rubra L. lutea)は、一般的には、花冠が黄色または黄色がかっており、特に花冠裂片の外側に桃色の筋が入る。
プルメリア・ルブラ・トリコロル(Plumeria rubra L. tricolor)は、一般的には、花冠がほほんど白色で、裂片の外周縁が桃色で、喉部が黄色である。
【0019】
本発明においては、抽出原料として、プルメリア属に属する上記のいずれの種類の植物を使用してもよく、異なる2種以上の植物を組み合わせて使用することもできるが、特にケイタンカ(Plumeria rubra L. cv. acutifolia)を使用することが好ましい。
【0020】
プルメリア属に属する植物は、熱帯各地で広く栽培されており、これらの地域から入手可能である。ケイタンカは、台湾、中国の福建、広東、広西、雲南等の各省区で栽培されており、これらの地域から入手が可能である。
【0021】
本発明においては、抽出原料として、予め細切り、粉砕または粗砕しておいたものを使用することが好ましい。また、抽出原料として、天日、乾燥機等によって予め乾燥しておいたものを使用してもよい。
【0022】
本発明においては、抽出溶媒として、極性溶媒を使用することが好ましい。プルメリア属に属する植物に含まれるホスホリパーゼA2阻害作用、抗炎症作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用または抗酸化作用を示す成分は未だ特定されていないが、その成分は極性溶媒を用いた抽出処理によって、プルメリア属に属する植物から容易に抽出することができる。
【0023】
好適な極性溶媒の具体例としては、水、親水性有機溶媒等を例示でき、これらを単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
【0024】
本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、加熱、殺菌、滅菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0025】
本発明において抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、低級脂肪族アルコール、含水の低級脂肪族アルコール、アセトン、クロロホルム、酢酸エチル等を例示できる。低級脂肪族アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、イソプレングリコール等を例示できる。
【0026】
本発明において、2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、水と低級脂肪族アルコールとの混合比を7:3〜2:8(重量比)とすることができる。
【0027】
本発明における抽出処理は、プルメリア属に属する植物に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定されず、常法に従って行うことができる。抽出処理の際には、特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温ないし還流加熱下において任意の装置を使用することができる。
【0028】
例えば、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、時々攪拌しながら可溶性成分を溶出させることができる。この際、抽出溶媒量は、通常、抽出原料の5〜15倍量(重量比)であり、抽出時間は、通常、1〜3時間であり、抽出温度は、通常、常温〜95℃である。
【0029】
抽出処理により可溶性成分を溶出させた後、ろ過、遠心分離等の処理を施して抽出残渣を除くことにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0030】
精製等の処理は、具体的には活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができ、これらの処理は、プルメリア属に属する植物からの抽出物の生理活性(ホスホリパーゼA2阻害活性、抗炎症活性、活性酸素消去活性、ラジカル消去活性または抗酸化活性)の低下を招かない範囲で行う。
【0031】
以上のようにして得られるプルメリア属に属する植物からの抽出物は、ホスホリパーゼA2阻害作用、抗炎症作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用または抗酸化作用を有する。これらの作用の作用機序は、現在までのところ判明していないが、プルメリア属に属する植物からの抽出物がこれらの作用を有することは後述する実施例から明らかである。
【0032】
プルメリア属に属する植物からの抽出物は、そのままでもホスホリパーゼA2阻害剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤または抗酸化剤として使用することができるが、常法に従って製剤化して使用することもできる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができる。プルメリア属に属する植物からの抽出物は、製剤化により粉剤、錠剤等、任意の剤形とすることができる。
【0033】
本発明のホスホリパーゼA2阻害剤は、ホスホリパーゼA2の活性を阻害することができる。生体内においてホスホリパーゼA2が過剰に活性化するとアラキドン酸代謝に異常が起こり、炎症、アレルギー、喘息、虚血、心筋梗塞等が引き起こされる。従って、本発明のホスホリパーゼA2阻害剤によれば、ホスホリパーゼA2の過剰な活性化を抑制することにより、ホスホリパーゼA2が関与する炎症等の疾患を改善することができる。
【0034】
本発明の抗炎症剤は、炎症を予防または治療することができる。本発明の抗炎症剤の有効成分であるプルメリア属に属する植物からの抽出物は、ホスホリパーゼA2阻害作用を併せ持つので、本発明の抗炎症剤によれば、ホスホリパーゼA2阻害作用を通じて、ホスホリパーゼA2が関与する炎症を予防または治療することができる。但し、本発明の抗炎症剤が予防または治療し得る炎症は、ホスホリパーゼA2が関与する炎症に限定されるものではない。ホスホリパーゼA2が関与する炎症を予防または治療することを目的とする場合には、本発明の抗炎症剤の有効成分を、本発明のホスホリパーゼA2阻害剤とすることができる。
【0035】
本発明の活性酸素消去剤は、活性酸素を消去することができる。ここで、「活性酸素」には、スーパーオキサイド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素等が含まれる。本発明の活性酸素消去剤は、これらの活性酸素種のうち特にスーパーオキサイドを消去するために好適に使用できる。活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発するので、本発明の活性酸素消去剤によれば、活性酸素が関与する上記疾患を改善することができる。例えば、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成したりすると考えられており、活性酸素によって引き起こされるこれらの障害が皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因になるものと考えられている。従って、本発明の活性酸素消去剤によれば、過酸化脂質の生成の抑制等を通じて、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等を防止することができる。
【0036】
本発明のラジカル消去剤は、ラジカルを消去することができる。ここで、「ラジカル」とは、不対電子を1つまたはそれ以上有する分子または原子を意味する。本発明のラジカル消去剤が消去し得るラジカルは特に限定されないが、本発明のラジカル消去剤は、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル、DPPH等のラジカルを消去するために好適に使用することができる。スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル等の生体内ラジカルは、炎症および老化に関与する過酸化脂質を生成する根源であり、特に、ヒドロキシラジカルは、生体内に存在する脂質、蛋白質、核酸または糖質等と直ちに化学反応し、細胞膜の脂質の過酸化を引き起こす。従って、本発明のラジカル消去剤によれば、これらの生体内ラジカルによる過酸化脂質の生成の抑制等を通じて、炎症および老化を防止することができる。
【0037】
本発明の抗酸化剤は、物質の酸化を防止することができる。本発明の抗酸化剤の有効成分であるプルメリア属に属する植物からの抽出物は、活性酸素消去作用およびラジカル消去作用を併せ持つので、本発明の抗酸化剤によれば、活性酸素およびラジカルが関与する酸化を効果的に防止することができる。但し、本発明の抗酸化剤が防止し得る酸化は、活性酸素およびラジカルが関与する酸化に限定されるものではない。本発明の抗酸化剤が酸化を防止し得る物質は特に限定されないが、本発明の抗酸化剤は、特に油脂類等の生体成分の酸化を防止するために好適に使用することができる。活性酸素およびラジカルが関与する酸化を防止することを目的とする場合には、本発明の抗酸化剤の有効成分を、本発明の活性酸素消去剤および/または本発明のラジカル消去剤とすることができる。
【0038】
本発明の皮膚外用剤は、プルメリア属に属する植物からの抽出物を含有することを特徴とする。
ここで、「皮膚外用剤」とは、皮膚に適用される各種薬剤を意味し、例えば、化粧料、医薬部外品、医薬品等が含まれる。皮膚外用剤の具体例としては、肌に対するものとして、軟膏、パップ、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー等を例示でき、頭皮に対するものとして、トニック、リンス、シャンプー、アストリンゼント等を例示できる。
【0039】
プルメリア属に属する植物からの抽出物は、ホスホリパーゼA2阻害作用、抗炎症作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用および抗酸化作用を発揮し得るので、皮膚外用剤にプルメリア属に属する植物からの抽出物を含有することによって、これらの作用を皮膚外用剤に付与することができる。本発明の皮膚外用剤は、プルメリア属に属する植物からの抽出物を、その生理活性を妨げないような任意の主剤、助剤に配合したものであってもよいし、プルメリア属に属する植物からの抽出物を主成分とするものであってもよい。
【0040】
プルメリア属に属する植物からの抽出物を配合して皮膚外用剤を製造する際には、任意の助剤を添加して、プルメリア属に属する植物からの抽出物を任意の剤形に製剤化することができる。
【0041】
本発明の皮膚外用剤におけるプルメリア属に属する植物からの抽出物の配合量は、プルメリア属に属する植物からの抽出物の活性の強さや、プルメリア属に属する植物からの抽出物を配合する皮膚外用剤の種類によって適宜調整し得るが、通常、0.001〜1.0重量%である。
【0042】
本発明の皮膚外用剤において、プルメリア属に属する植物からの抽出物とともに構成成分として利用可能なものとしては、例えば、グリセリン、コラーゲン、ヒアルロン酸およびその塩、コンドロイチン硫酸およびその塩、キチン、キトサン等の保湿剤;パラジメチルアミノ安息香酸アミル等の紫外線吸収剤;グリセロリン脂質、セラミド、スフィンゴリン脂質等の複合脂質;β−カロチン、油溶性甘草エキス、リコカルコンA、バイカリン、バイカレインその他の活性酸素消去作用を有する物質;アズレン、グリチルリチン酸およびその塩類、グリチルレチン酸およびその誘導体、酸化亜鉛等の抗炎症作用物質;リボフラビン、パンテノール、トコフェロール、アスコルビン酸、葉酸等のビタミンおよびその誘導体類;ホホバ油、ラノリン、流動パラフィン、スクワラン、イソステアリルアルコール等の油性成分;ステアリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ジエタノールアミン、ステアリン酸グリセリン等の界面活性剤;エリソルビン酸ナトリウム等の酸化防止剤;エチルパラベン等の防腐剤;オウバク抽出物、カミツレ抽出物、カンゾウ根抽出物、ローズマリー抽出物、マロニエ抽出物等のコレステロール類;植物ステロール類;リポプロテイン類;ビフィズス菌培養物、乳酸菌培養物、酵母抽出物、ブクリョウ抽出物等の微生物由来成分;褐藻抽出物、紅藻抽出物等の藻類抽出物;γ−オリザノール等の血行促進剤;硫黄等の抗脂漏剤;香料;アルコール;カルボキシポリマー等の増粘剤;チタンイエロー、ベニバナその他着色料;パラベン類、フェノキシエタノール、安息香酸及びその塩類等の防腐剤、等を例示できる。
【0043】
以上に説明した本発明のホスホリパーゼA2阻害剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、抗酸化剤および皮膚外用剤は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、本発明の作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用されてもよい。
【0044】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0045】
〔製造例1〕
ケイタンカ(Plumeria rubra L. cv. acutifolia)の花を粗砕し、得られた粗砕物を抽出原料として使用した。抽出原料100gに、抽出溶媒である水、50%エタノール(水とエタノールとの重量比1:1)およびエタノールを各々1000ml加え、80℃に保温しながら2時間ゆるく攪拌した後、ろ紙を用いてろ過し、ケイタンカの花からの抽出液を得た。この抽出液を40℃で減圧濃縮した後、減圧乾燥機で乾燥させ抽出乾燥物を得た。
各種抽出溶媒を用いて得られた抽出物の収率(重量%)は、以下の表1に示すとおりであった。
【0046】
【0047】
〔配合例1〕
製造例1で得られたケイタンカの花からのエタノール抽出物を使用して、下記の組成のクリームを常法により製造した。
ケイタンカ抽出物 1.0重量%
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 1.0重量%
油溶性甘草抽出物 0.5重量%
黄杞抽出物 0.5重量%
エイジツ抽出物 0.5重量%
ステアリン酸 2.0重量%
ステアリルアルコール 7.0重量%
ラノリン 2.0重量%
スクワラン 5.0重量%
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0重量%
ポリオキシエチレン(25EO)セチルアルコールエーテル 3.0重量%
2−オクチルドデシルアルコール 6.0重量%
プロピレングリコール 5.0重量%
エチルパラベン 0.3重量%
香料 適量
精製水 残部
【0048】
〔配合例2〕
製造例1で得られたケイタンカの花からの水抽出物を使用して、下記の組成の乳液を常法により製造した。
ケイタンカ抽出物 1.0重量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.5重量%
カミツレ抽出物 0.5重量%
サンザシ抽出物 0.5重量%
ワレモコウ抽出物 0.5重量%
ステアリン酸 2.0重量%
セチルアルコール 1.5重量%
ワセリン 5.0重量%
流動パラフィン 10.0重量%
ポリオキシエチレン(10EO)オレイン酸エステル 2.0重量%
ポリエチレングリコール1500 3.0重量%
トリエタノールアミン 1.0重量%
エチルパラベン 0.3重量%
香料 適量
精製水 残部
【0049】
〔配合例3〕
製造例1で得られたケイタンカの花からのエタノール抽出物を使用して、下記の組成のパックを常法により製造した。
ケイタンカ抽出物 2.0重量%
アラントイン 0.1重量%
グルタチオン 0.1重量%
シラカバ抽出物 0.5重量%
ソウハクヒ抽出物 0.5重量%
ステアリルグリチルレチネート 0.5重量%
ポリビニルアルコール 13.0重量%
エチルアルコール 7.0重量%
ジプロピレングリコール 5.0重量%
ポリオキシエチレン(60EO)硬化ヒマシ油 5.0重量%
オリーブ油 5.0重量%
酢酸トコフェロール 0.2重量%
フェノキシエタノール 0.5重量%
香料 適量
精製水 残部
【0050】
〔試験例1〕
製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)について、以下の方法でホスホリパーゼA2阻害作用を試験した。
【0051】
(1)ラット白血病細胞RBL−2H3を、15%FBS含有MEM培地を含む75cm2フラスコ内で、37℃、5%CO2下にて培養し、常法により細胞を回収した。回収した細胞の濃度を、15%FBS含有MEM培地を用いて5×105個/mlとなるように調整した後、[3H]アラキドン酸(50μCi/500μl)を3μl/10mlの割合で加えた。この細胞液を24ウェルプレートの各ウェルに1mlずつ播種し、37℃、5%CO2下にて一夜培養した。培養後、各ウェル内の培地を捨て、洗浄し、無血清MEM培地を加え、37℃で30分間インキュベートした。インキュベート後、各ウェルに、無血清MEM培地に試料1〜3をそれぞれ溶解した試料溶液を加え、37℃で10分間インキュベートした。インキュベート後、1mMのA23187を10μl加え、37℃で5分間インキュベートした。インキュベート後、氷冷下で上清400μlを採取し、シンチレーションカクテル6mlを加え、液体シンチレーションカウンターにて放射活性を測定した。以下、この放射活性を「試料添加時の放射活性」という。
【0052】
(2)試料溶液の溶媒(無血清MEM培地)についても上記(1)と同様にして、放射活性を測定した。以下、この放射活性を「コントロールの放射活性」という。
【0053】
(3)A23187による刺激を加えない他は、上記(2)と同様にして、放射活性を測定した。以下、この放射活性を「空試験の放射活性」という。
【0054】
(4)次式に基づいて、試料1〜3によるホスホリパーゼA2活性阻害率を求めた。
【0055】
【式1】
阻害率(%)=〔(B−A)/(B−C)〕×100
【0056】
なお、式中、「A」は試料添加時の放射活性を、「B」はコントロールの放射活性を、「C」は空試験の放射活性を表す。
【0057】
(5)試料濃度を段階的に変化させて上記と同様に放射活性を測定し、ホスホリパーゼA2活性阻害率が50%になる試料濃度を内挿法により求めた。
試料1〜3のホスホリパーゼA2阻害活性(50%阻害濃度(μg/ml))は以下の表2に示すとおりであった。
【0058】
【0059】
表2に示すように、ケイタンカの花からの水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)はいずれもホスホリパーゼA2阻害活性を示した。これらの抽出物の中でも特に50%エタノール抽出物およびエタノール抽出物が優れたホスホリパーゼA2阻害活性を示した。
【0060】
〔試験例2〕
製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)について、以下の方法でスーパーオキサイド消去作用を試験した。
【0061】
(1)3mM キサンチン、3mM EDTA、1.5mg/ml BSA溶液、0.75mM ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)をそれぞれ0.1mlと、0.05M Na2CO3緩衝液(pH 10.2)2.4mlを試験管に取り、これに、試料1〜3をそれぞれ蒸留水またはDMSOに溶解した試料溶液0.1mlを加え、25℃で10分間放置した。次いで、キサンチンオキシダーゼ溶液0.1mlを加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置した。その後、6mM 塩化銅溶液0.1mlを加えて反応を停止させ、560nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
【0062】
(2)キサンチンオキシダーゼ溶液を加えない他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
【0063】
(3)試料溶液の代わりに蒸留水を加える他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
【0064】
(4)試料溶液の代わりに蒸留水を加えるとともにキサンチンオキシダーゼ溶液を加えない他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。この吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
【0065】
(5)次式に基づいて、試料1〜3のスーパーオキサイド消去率を求めた。
【0066】
【式2】
消去率(%)=〔1−(St−So)/(Bt−Bo)〕×100
【0067】
なお、式中、「St」は試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度を、「So」は試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度を、「Bt」は試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度を、「Bo」は試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度を表す。
【0068】
試料濃度を段階的に変化させて上記と同様に吸光度を測定し、スーパーオキサイド消去率が50%になる試料濃度を内挿法により求めた。
試料1〜3のスーパーオキサイド消去活性(50%消去濃度(μg/ml))は以下の表3に示すとおりであった。
【0069】
【0070】
表3に示すように、ケイタンカの花からの水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)はいずれもスーパーオキサイド消去活性を示した。これらの抽出物の中でも特に50%エタノール抽出物およびエタノール抽出物が優れたスーパーオキサイド消去活性を示した。
【0071】
〔試験例3〕
製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)について、非常に安定なラジカルであるDPPHを使用して以下の方法によりラジカル消去作用を試験した。
【0072】
(1)1.5×10− 4M DPPH(1,1−Diphenyl−2−picrylhydrazyl)エタノール溶液3mlに、試料1〜3をそれぞれ含有する試料溶液3mlを加え、直ちに容器を密栓して振り混ぜた後、30分間静置した。その後、520nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加時の吸光度」という。
【0073】
(2)試料溶液の代わりにその溶媒(水又はDMSO)を加える他は、上記(1)と同様にして520nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「対照試験の吸光度」という。
【0074】
(3)エタノール3mlに、試料1〜3をそれぞれ含有する試料溶液3mlを加えた後、直ちに520nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「空試験の吸光度」という。
【0075】
(4)次式に基づいて、試料1〜3のラジカル消去率を求めた。
【0076】
【式3】
ラジカル消去率(%)=〔1−(B−C)/A〕×100
【0077】
なお、式中、「A」は対照試験の吸光度を、「B」は試料溶液添加時の吸光度を、「C」は空試験の吸光度を表す。
【0078】
試料濃度を段階的に変化させて上記と同様に吸光度を測定し、ラジカル消去率が50%になる試料濃度を内挿法により求めた。
試料1〜3のラジカル消去活性(50%消去濃度(μg/ml))は以下の表4に示すとおりであった。
【0079】
【0080】
表4に示すように、ケイタンカの花からの水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)はいずれもラジカル消去活性を示した。これらの抽出物の中でも特に50%エタノール抽出物およびエタノール抽出物が優れたラジカル消去活性を示した。
【0081】
〔試験例4〕
製造例1で得られた50%エタノール抽出物を含有するローション状の塗布液aおよび50%エタノール抽出物を含有しない他は塗布液aと同様の組成の塗布液b(対照)を調製し、それらについてカミソリ負け防止効果を試験した。なお、カミソリ負けは、ひげ等の毛を剃った後、皮膚が赤くなりヒリヒリ痛んだり、腫れて熱を持ったり痒くなったりする症状であり、カミソリでひげ等の毛を剃った跡の皮膚に細かい切り傷ができ、そこから細菌が感染して炎症が起こることによって生じる症状である。
【0082】
各塗布液の組成は、以下の表5に示すとおりとした。
【0083】
【0084】
カミソリ負けする男性被験者40名を8名ずつ5群に分け、各群ごとに異なる塗布液をひげ剃り直後の皮膚に塗布し、以下の基準でカミソリ負け防止効果を評価した。
【0085】
カミソリ負けが消失した場合には「著効あり」、カミソリ負けが弱くなった場合には「有効」、カミソリ負けがやや弱くなった場合には「やや有効」、カミソリ負けに変化が認められない場合には「無効」と判定し、「無効」と判定した被験者が20%未満である場合には「A」、20%以上50%未満である場合には「B」、50%以上80%未満である場合には「C」、80%以上である場合には「D」と評価した。
【0086】
その結果、塗布液aのカミソリ負け防止効果は「A」と評価され、塗布液bのカミソリ負け防止効果は「D」と評価された。なお、カミソリ負け防止効果についての判定と同時に、肌に対する刺激(ヒリヒリ感)の程度について感想を求めたところ、全ての被験者が両塗布液とも刺激を感じないと答えた。
この結果によって、ケイタンカの花からの抽出物がカミソリ負け防止作用、すなわち、抗炎症作用を有することが示された。
【0087】
〔試験例5〕
配合例1で調製したクレームおよび配合例2で調製した乳液の老化防止効果および美肌効果について、以下の方法により試験した。
【0088】
健康な女性20人(25〜45歳)を被験者とし、被験者に配合例1で調製したクリームおよび配合例2で調製した乳液を2ヶ月間使用してもらい、使用後の肌の弾力、滑らかさ等についてアンケート調査を行って老化防止効果および美肌効果について評価した。この際、ケイタンカ抽出物を含有しないクリームおよび乳液をそれぞれ対照例1および対照例2とした。
【0089】
評価の基準は、有効な場合を「A」、やや有効な場合を「B」、わずかに有効な場合を「C」、無効な場合を「D」とした。
【0090】
老化防止効果および美肌効果についての評価は、以下の表6に示すとおりであった。
【0091】
【0092】
表6に示されるように、配合例1で調製したクリームおよび配合例2で調製した乳液はともに、それぞれ対照例のクリームおよび乳液と比較して老化防止効果および美肌効果に優れていた。この結果から、ケイタンカの花からの抽出物が老化防止作用および美肌作用を有することが明らかとなった。
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、ホスホリパーゼA2阻害剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤および抗酸化剤が提供される。また、本発明によれば、ホスホリパーゼA2阻害作用、抗炎症作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用または抗酸化作用を有する皮膚外用剤が提供される。
本発明のホスホリパーゼA2阻害剤によれば、ホスホリパーゼA2が関与する種々の皮膚疾患、肌荒れ等を予防または改善することができる。また、本発明の抗炎症剤によれば、炎症の中でも特にホスホリパーゼA2が関与する炎症を効果的に予防または改善することができる。また、本発明の活性酸素消去剤およびラジカル消去剤によれば、活性酸素および生体内ラジカルが関与するしわ形成、皮膚弾力性低下等の老化現象を効果的に予防または改善することができる。また、本発明の抗酸化剤によれば、生体成分の酸化の防止を通じて、しわ形成、皮膚弾力性低下等の老化現象を効果的に予防または改善することができる。
Claims (2)
- ケイタンカ(Plumeria rubra L. cv. acutifolia)の花部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするホスホリパーゼA2阻害剤。
- ケイタンカ(Plumeria rubra L. cv. acutifolia)の花部からの抽出物を含有することを特徴とするホスホリパーゼA 2 の活性化による炎症を予防または治療するための皮膚外用剤。
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