JP4703829B2 - 炎症性疾患の予防・治療剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用またはコラーゲン産生促進作用を有し、炎症性疾患(特に関節炎)の予防および/または治療に有用な植物抽出物、並びに該植物抽出物を含有する各種薬剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
生体に何らかの侵襲が加わる際、その外因性刺激により生じる一連の生体防御反応が炎症反応である。この一連の生体防御反応において、その中心的な反応は、血管透過性の亢進及び白血球を主とする炎症細胞の浸潤である。アレルギー物質や細菌等に起因する外因性刺激に伴う免疫反応に加えて、内因性刺激に伴う免疫反応である自己免疫も炎症反応を引き起こす。これら免疫反応に伴い引き起こされる炎症反応は、複雑な過程を経て炎症性疾患を発症させることが報告されている。
【0003】
炎症性疾患の原因の一つとして、ホスホリパーゼAの活性化がある。
ホスホリパーゼAは、アラキドン酸の代謝経路であるアラキドン酸カスケードの重要酵素であって、ホスホリパーゼAが過剰に活性化するとアラキドン酸の代謝に異常が起こり、炎症、アレルギー、喘息、虚血、心筋梗塞等を引き起こす。このため、ホスホリパーゼAの作用を阻害する物質により上記疾患に対処する試みがなされており、ホスホリパーゼA阻害物質として、メパクリン、パラブロモフェナシルブロミド、デキサメタゾン等が使用されてきたが、これらの物質はいずれも合成品であり、副作用が問題となっていた。
【0004】
また、炎症性疾患の別の原因として、血小板凝集によるものがある。
血小板が凝集して活性化することにより、生理的には止血、病理的には血栓形成を生じる他、血小板の凝集は、動脈硬化症の進展、ガン転移、炎症等に関与していると考えられている。このため、血小板の凝集を阻害・抑制する物質により上記疾患に対処する試みがなされており、血小板凝集阻害物質として、アスピリン、チクロピジン、スルフィピラゾン等が使用されてきたが、これらの物質はいずれも合成品であり、副作用が問題となっていた。
血小板の凝集は血小板中のサイクリックAMPの濃度と関係があり、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによってサイクリックAMPが分解されてサイクリックAMPの濃度が低下すると、血小板は凝集しやすくなる。従って、サイクリックAMPホスホジエステラーゼの作用を抑制してサイクリックAMP濃度の低下を防止すれば、血小板凝集を防止できるものと考えられる。
【0005】
さらに、炎症性疾患の別の原因として、活性酸素や生体内ラジカルの作用によるものがある。
活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサイド(すなわち酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン)(・O2 -)、過酸化水素(H22)、ヒドロキシラジカル(・OH)等がある。これら活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須でありウィルスや癌細胞の除去に重要な役割を果たしているが、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。例えば、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成したりすると考えられており、活性酸素によって引き起こされるこれらの障害が、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因になるものと考えられている。
【0006】
生体内において、酸素を基に最初に生成されるラジカルは、スーパーオキサイドであり、ヒドロキシラジカル等の他のラジカルはスーパーオキサイドを経て生成される。これらのラジカルは、炎症および老化に関与する過酸化脂質を生成する根源である。特に、ヒドロキシラジカルは、活性酸素の中でも最も活性が強く、生体内に存在する脂質、蛋白質、核酸または糖質等と直ちに化学反応し、細胞膜の脂質の過酸化を引き起こす。このため、これらの生体内ラジカルによる過酸化脂質の生成を抑制するために、ラジカル消去剤として、アスコルビン酸、オウレン等が使用されている。
【0007】
スーパーオキシドジスムターゼ(以下「SOD」と略す。)は細胞中で産生され、酸素を基に最初に生成されるスーパーオキサイドを過酸化水素に変換する触媒酵素である。SOD量は老化とともに減少し、SODの減少によってスーパーオキサイドの細胞内濃度が高くなり、活性酸素の無毒化酵素であるカタラーゼ等の活性を低下し、スーパーオキサイドが生体に対して障害を及ぼすようになる。このため、SOD量の減少を補うのに有効なSOD様作用剤として、SODそのものやトコフェロール類、オウゴン抽出物等が使用されている。
【0008】
関節炎は、関節の炎症性疾患であり、急性、亜急性、慢性に分けられる。急性関節炎は、外傷性、感染性、結合組織疾病を伴うことが多く、慢性関節炎は関節リュウマチを始め原因不明なものが多い。
肘、膝等の関節炎としては、関節内で活性酸素・ラジカルが発生し、それに起因して生じる炎症、ホスホリパーゼAの過剰な活性化によって生じる炎症、血小板の機能を抑制するサイクリックAMPがサイクリックAMPホスホジエステラーゼにより分解され、血小板が起炎物質となり生じる炎症等があり、関節炎の原因は様々である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
関節炎等の炎症性疾患を予防および/または治療するには、その原因となるホスホリパーゼAの活性化、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによるサイクリックAMPの分解、活性酸素や生体内ラジカルの作用等を阻害または抑制することが有用であると考えられる。また、炎症性疾患に伴って生じた細胞組織の破壊は、コラーゲン産生を促進することにより治療できるものと考えられる。
【0010】
そこで、本発明は、第一に、天然物の中からホスホリパーゼA阻害作用を有するものを見出し、それを有効成分としたホスホリパーゼA阻害剤を提供することを目的とする。
また、本発明は、第二に、天然物の中からサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有するものを見出し、それを有効成分としたサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第三に、天然物の中から活性酸素消去作用を有するものを見出し、それを有効成分とした活性酸素消去剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第四に、天然物の中からラジカル消去作用を有するものを見出し、それを有効成分としたラジカル消去剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第五に、天然物の中からコラーゲン産生促進作用を有するものを見出し、それを有効成分としたコラーゲン産生促進剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第六に、天然物の中から、ホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用またはコラーゲン産生促進作用を有するものを見出し、それを有効成分とした炎症性疾患の予防・治療剤を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、第七に、天然物の中から、ホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用またはコラーゲン産生促進作用を有するものを見出し、それを含有する皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、センネンケン(Homalomena occulta(Lour.)Schott)からの抽出物を有効成分として含有するホスホリパーゼA阻害剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、コラーゲン産生促進剤および炎症性疾患の予防・治療剤、並びにセンネンケン(Homalomena occulta(Lour.)Schott)からの抽出物を含有する皮膚外用剤を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のホスホリパーゼA阻害剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、コラーゲン産生促進剤および炎症性疾患の予防・治療剤は、センネンケンからの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
【0013】
本発明において、「抽出物」には、抽出処理によって抽出原料から得られる抽出液、該抽出液の希釈液もしくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製物もしくは精製物のいずれもが含まれる。
【0014】
本発明においては、抽出原料として、センネンケンを使用し、好ましくはセンネンケンの根茎を使用する。
センネンケン(千年健)は、サトイモ科の多年生草本で、中国の広西、雲南等の地域に分布しており、これらの地域から入手が可能である。
【0015】
本発明においては、抽出原料として、予め細切り、粉砕または粗砕しておいたものを使用することが好ましい。また、抽出原料として、天日、乾燥機等によって予め乾燥しておいたものを使用してもよい。
【0016】
本発明においては、抽出溶媒として、極性溶媒を使用することが好ましい。センネンケンに含まれるホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用またはコラーゲン産生促進作用を示す成分は未だ特定されていないが、その成分は極性溶媒を用いた抽出処理によって、センネンケンから容易に抽出することができる。
【0017】
好適な極性溶媒の具体例としては、水、親水性有機溶媒等を例示でき、これらを単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
【0018】
本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、加熱、殺菌、滅菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0019】
本発明において抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、低級脂肪族アルコール、含水の低級脂肪族アルコール、アセトン、クロロホルム、酢酸エチル等を例示できる。低級脂肪族アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、イソプレングリコール等を例示できる。
【0020】
本発明において、2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、水と低級脂肪族アルコールとの混合比を7:3〜2:8(重量比)とすることができる。
【0021】
本発明における抽出処理は、センネンケンに含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定されず、常法に従って行うことができる。抽出処理の際には、特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温ないし還流加熱下において任意の装置を使用することができる。
【0022】
抽出方法としては、抽出溶媒中に抽出原料を長時間常温で浸漬して抽出する方法や、抽出溶媒の沸点以下の温度に加熱し攪拌しながら抽出する方法、あるいは抽出溶媒の沸点付近で加熱還流下にて抽出する方法を例示することができる。この際、抽出溶媒量は、通常、抽出原料の5〜15倍量(重量比)であり、抽出時間は、通常、1〜3時間であり、抽出温度は、通常、常温〜95℃である。
【0023】
抽出処理により可溶性成分を溶出させた後、ろ過、遠心分離等の処理を施して抽出残渣を除くことにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、又はこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0024】
精製等の処理は、具体的には活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができ、これらの処理は、センネンケンからの抽出物の生理作用(ホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用またはコラーゲン産生促進作用)の低下を招かない範囲で行う。
【0025】
以上のようにして得られるセンネンケンからの抽出物は、ホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用またはコラーゲン産生促進作用を有する。これらの作用の作用機序は、現在までのところ判明していないが、センネンケンからの抽出物がこれらの作用を有することは後述する実施例から明らかである。
【0026】
センネンケンからの抽出物は、そのままでもホスホリパーゼA阻害剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、コラーゲン産生促進剤または炎症性疾患の予防・治療剤として使用することができるが、常法に従って製剤化して使用することもできる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができる。センネンケンからの抽出物は、製剤化により粉剤、錠剤、液剤、カプセル剤等、任意の剤形とすることができる。
【0027】
本発明のホスホリパーゼA阻害剤は、ホスホリパーゼAの活性を阻害することができる。生体内においてホスホリパーゼAが過剰に活性化するとアラキドン酸代謝に異常が起こり、炎症性疾患、アレルギー性疾患、例えば、関節炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息が引き起こされる。従って、本発明のホスホリパーゼA阻害剤によれば、ホスホリパーゼAの過剰な活性化を抑制することにより、ホスホリパーゼAが関与する炎症性疾患やアレルギー性疾患を予防および/または治療することができる。
【0028】
本発明のサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤は、サイクリックAMPホスホジエステラーゼの活性を阻害することができる。血小板の凝集は血小板中のサイクリックAMPの濃度と関係があり、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによってサイクリックAMPが分解されてサイクリックAMPの濃度が低下すると、血小板は凝集しやすくなる。そして、血小板凝集によって関節炎等の炎症性疾患が引き起こされる。従って、本発明のサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤によれば、サイクリックAMPホスホジエステラーゼの作用を抑制してサイクリックAMP濃度の低下を防止することにより、血小板凝集を防止でき、これによって血小板凝集が関与する炎症性疾患を予防および/または治療することができる。
【0029】
本発明の活性酸素消去剤は、活性酸素を消去することができる。ここで、「活性酸素」には、スーパーオキサイド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素等が含まれる。本発明の活性酸素消去剤は、これらの活性酸素種のうち特にスーパーオキサイドを消去するために好適に使用することができる。活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、関節炎等の炎症性疾患等を誘発する。従って、本発明の活性酸素消去剤によれば、活性酸素が関与する炎症性疾患等を予防および/または治療することができる。また、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成したりすると考えられており、活性酸素によって引き起こされるこれらの障害が皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因になるものと考えられている。従って、本発明の活性酸素消去剤によれば、過酸化脂質の生成の抑制等を通じて、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等を防止することができる。
【0030】
本発明のラジカル消去剤は、ラジカルを消去することができる。ここで、「ラジカル」とは、不対電子を1つまたはそれ以上有する分子または原子を意味する。本発明のラジカル消去剤が消去し得るラジカルは特に限定されないが、本発明のラジカル消去剤は、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル、DPPH等のラジカルを消去するために好適に使用することができる。スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル等の生体内ラジカルは、関節炎等の炎症性疾患、老化等に関与する過酸化脂質を生成する根源であり、特に、ヒドロキシラジカルは、生体内に存在する脂質、蛋白質、核酸または糖質等と直ちに化学反応し、細胞膜の脂質の過酸化を引き起こす。従って、本発明のラジカル消去剤によれば、生体内ラジカルによる過酸化脂質の生成の抑制等を通じて、炎症性疾患を予防および/または治療することができるとともに、老化を防止することができる。
【0031】
本発明のコラーゲン産生促進剤は、経皮的に吸収されて真皮層の線維芽細胞に達し、真皮層線維芽細胞におけるコラーゲンの産生を促進することができる。従って、本発明のコラーゲン産生促進剤によれば、コラーゲン産生の促進を通じて、炎症性疾患に伴って生じた細胞組織の破壊を治療することができる。
【0032】
本発明の炎症性疾患の予防・治療剤は、炎症性疾患を予防および/または治療することができる。本発明の炎症性疾患の予防・治療剤の有効成分であるセンネンケンからの抽出物は、ホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用およびラジカル消去作用を有するので、本発明の炎症性疾患の予防・治療剤によれば、炎症性疾患の原因となるホスホリパーゼAの活性化、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによるサイクリックAMPの分解、活性酸素や生体内ラジカルの作用等を阻害または抑制することにより、炎症性疾患を予防および/または治療することができる。さらに、本発明の炎症性疾患の予防・治療剤の有効成分であるセンネンケンからの抽出物は、コラーゲン産生促進作用を併せ持つので、コラーゲン産生の促進を通じて、炎症性疾患に伴って生じた細胞組織の破壊を治療することができる。本発明の炎症性疾患の予防・治療剤が予防または治療し得る炎症性疾患は特に限定されないが、その具体例としては、関節炎(例えば、慢性関節リウマチ、変形性関節症、肩関節周囲炎)、打撲、捻挫、等を例示することができる。
【0033】
本発明のホスホリパーゼA阻害剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、コラーゲン産生促進剤、炎症性疾患の予防・治療剤の投与量は、用法、患者の年齢、性別、疾患の程度等により適宜決定することができる。
【0034】
本発明の皮膚外用剤は、センネンケンからの抽出物を含有することを特徴とする。
ここで、「皮膚外用剤」とは、皮膚に適用される各種薬剤を意味し、例えば、化粧料、医薬部外品、医薬品、浴用剤等が含まれる。皮膚外用剤の具体例としては、肌に対するものとして、軟膏、パップ、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー等を例示でき、頭皮に対するものとして、トニック、リンス、シャンプー、アストリンゼント等を例示できる。
【0035】
センネンケンからの抽出物は、ホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用およびコラーゲン産生促進作用を有するので、皮膚外用剤にセンネンケンからの抽出物を含有することによって、これらの作用を皮膚外用剤に付与することができる。本発明の皮膚外用剤は、センネンケンからの抽出物を、その生理活性を妨げないような任意の主剤、助剤に配合したものであってもよいし、センネンケンからの抽出物を主成分とするものであってもよい。本発明の皮膚外用剤には、本発明のホスホリパーゼA阻害剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、コラーゲン産生促進剤または炎症性疾患の予防・治療剤を含有してもよい。
【0036】
センネンケンからの抽出物を配合して皮膚外用剤を製造する際には、任意の助剤を添加して、センネンケンからの抽出物を任意の剤形に製剤化することができる。
【0037】
本発明の皮膚外用剤におけるセンネンケンからの抽出物の配合量は、センネンケンからの抽出物の活性の強さや、センネンケンからの抽出物を配合する皮膚外用剤の種類によって適宜調整し得るが、通常、0.01〜10重量%である。
【0038】
本発明の皮膚外用剤において、センネンケンからの抽出物とともに構成成分として併用可能なものとしては、以下のものを例示できる。なお、センネンケンからの抽出物ととも以下の構成成分を併用した場合、センネンケンからの抽出物と併用された構成成分との間の相乗作用が、通常期待される以上の優れた使用効果をもたらすことがある。
【0039】
収斂剤:クエン酸またはその塩類、酒石酸またはその塩類、乳酸またはその塩類、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、ジユエキス、エイジツエキス、ハマメリスエキス、ゲンノショウコエキス、チャカテキン類、ガイヨウエキス、オドリコソウエキス、オトギリソウエキス、ダイオウエキス、ヤグルマソウエキス、スギナエキス、キズタエキス、キューカンバーエキス、マロニエエキス、サルビアエキス、メリッサエキス等。
【0040】
殺菌・抗菌剤:安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ジステアリルメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、塩酸クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、感光素101号、感光素201号、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソルビン酸、ハロカルバン、レゾルシン、パラクロロフェノール、フェノキシエタノール、ビサボロール、ヒノキチオール、メントール、キトサン、キトサン分解物、ジユエキス、クジンエキス、エンメイソウエキス、ビワエキス、ウワウルシエキス、ホップエキス、ユッカエキス、アロエエキス、ケイヒエキス、ガジュツエキス等。
【0041】
美白剤:アスコルビン酸およびその誘導体、イオウ、胎盤抽出物、コウジ酸およびその誘導体、グルコサミンおよびその誘導体、アゼラインおよびその誘導体、アルブチンおよびその誘導体、ヒドロキシケイヒ酸およびその誘導体、グルタチオン、アルニカエキス、オウゴンエキス、センキュウエキス、ソウハクヒエキス、サイコエキス、ボウフウエキス、ハマボウフウエキス、マンネンタケ菌糸体培養物またはその抽出物、ギムネマエキス、シナノキエキス、モモ葉エキス、エイジツエキス、クジンエキス、ジユエキス、トウキエキス、ヨクイニンエキス、カキ葉エキス、ダイオウエキス、ボタンピエキス、ハマメリスエキス、マロニエエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、油溶性カンゾウエキス(カンゾウ疎水性フラボン、グラブリジン、グラブレン、リコカルコンA)等。
【0042】
紫外線吸収剤:β−イソプロピルフラノン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン、シノキサート、ジイソプロピルケイヒ酸メチル、メトキシケイヒ酸オクチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチル安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、酸化チタン、β−カロチン、γ−オリザノール、コメヌカエキス、アロエエキス、カバノキエキス、シラカンバエキス、カミツレエキス、コゴメグサエキス、セイヨウサンザシエキス、ヘンナエキス、チョウチグルミエキス、マロニエエキス、イチョウ葉エキス、カミツレエキス、セイヨウサンザシエキス、油溶性カンゾウエキス等。
【0043】
保湿剤:セリン、グリシン、スレオニン、アラニン、コラーゲン、加水分解コラーゲン、ヒドロネクチン、フィブロネクチン、ケラチン、エラスチン、ローヤルゼリー、コンドロイチンヘパリン、グリセロリン脂質、グリセロ糖脂質、スフィンゴリン脂質、スフィンゴ糖脂質、リノール酸またはそのエステル類、エイコサペンタエン酸またはそのエステル類、ペクチン、アルゲコロイド、ビフィズス菌発酵物、乳酸発酵物、酵母抽出物、レイシ菌糸体培養物またはその抽出物、小麦胚芽油、アボガド油、米胚芽油、ホホバ油、ダイズリン脂質、γ−オリザノール、ビロウドアオイエキス、ヨクイニンエキス、ジオウエキス、タイソウエキス、カイソウエキス、キダチアロエエキス、ゴボウエキス、マロニエエキス、マンネンロウエキス、アルニカエキス、小麦フスマ、コメヌカエキス等。
【0044】
細胞賦活剤:リボフラビンまたはその誘導体、ピリドキシンまたはその誘導体、ニコチン酸またはその誘導体、パントテン酸またはその誘導体、α−トコフェロールまたはその誘導体、アルニカエキス、ニンジンエキス、ナタネニンジンエキス、エゾウコギエキス、ヘチマエキス(サポニン)、シコンエキス、シラカンバエキス、オオバクエキス、ボタンピエキス、シャクヤクエキス、ムクロジエキス、ベニバナエキス、アシタバエキス、ビワ葉エキス、ヒキオコシエキス、ユキノシタエキス、黄杞エキス、サルビアエキス、ニンニクエキス、マンネンロウエキス等。
【0045】
消炎・抗アレルギー剤:アズレン、アラントイン、アミノカプロン酸、インドメタシン、塩化リゾチーム、イプシロンアミノカプロン酸、オキシベンゾン、グリチルリチン酸またはその誘導体、グリチルレチン酸またはその誘導体、感光素301号、感光素401号、塩酸ジフェンヒドラミン、トラネキサム酸またはその誘導体、アデノシンリン酸、エストラジオール、エスロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン、プロゲステロン、コルチコステロン、アルニカエキス、インチンコウエキス、サンシシエキス、ジュウヤクエキス、セイヨウトチノキエキス、カンゾウエキス、トウキエキス、ヨモギエキス、ワレモコウエキス、リンドウエキス、サイコエキス、センキュウエキス、ボウフウエキス、セイヨウノコギリソウエキス、オウレンエキス、シソエキス等。
【0046】
抗酸化・活性酸素消去剤:ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、バイカリン、バイカレイン、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラーゼ、ローズマリーエキス、メリッサエキス、オウゴンエキス、エイジツエキス、ビワ葉エキス、ホップエキス、ハマメリスエキス、シャクヤクエキス、セージエキス、キナエキス、カミツレエキス、ユーカリエキス、シソエキス、イチョウ葉エキス、タイムエキス、カルダモンエキス、キャラウェイエキス、ナツメグエキス、メースエキス、ローレルエキス、クローブエキス、ターメリックエキス、ヤナギタデエキス等。
【0047】
センネンケンからの抽出物を配合した化粧料を製造する場合、他の化粧料製造原料の選択が制限されることはほとんどなく、以下に例示するような一般的な化粧料基材や助剤はいずれも使用可能である。
【0048】
油脂類:大豆油,アマニ油,キリ油,ゴマ油,ヌカ油,綿実油,菜種油,サフラワー油,トウモロコシ油,オリーブ油,椿油,アーモンド油,ヒマシ油,落花生油,カカオ油,モクロウ,ヤシ油,パーム核油,牛脂,ミンク油,卵黄油,ホホバ油,月見草油、馬油。
【0049】
ロウ類:カルナウバロウ,キャンデリラロウ,蜜ロウ,サラシ蜜ロウ,鯨ロウ,セラックス,ラノリン類。
【0050】
炭化水素類:流動パラフィン,ワセリン,マイクロクリスタリンワックス,セレシン,スクワラン,ポリエチレン末。
【0051】
脂肪酸類:ステアリン酸,リノール酸,ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ヘベニン酸,ラノリン酸,オレイン酸,ウンデシレン酸,イソステアリン酸。
【0052】
アルコール類:ラウリルアルコール,セチルアルコール,ステアリルアルコール,ラノリンアルコール,水添ラノリンアルコール,オレイルアルコール,ヘキサデシルアルコール,2−オクチルドデカノール,グリセリン,ソルビトール,プロピレングリコール,1,3−ブチレングリコール,エチレングリコールおよびその重合体,ブドウ糖,白糖,コレステロール,フィトステロール,セトステアリルアルコール。
【0053】
エステル類:オレイン酸デシル,ステアリン酸ブチル,ミリスチン酸ミリスチル,ラウリン酸ヘキシル,パルミチン酸イソプロピル,ミリスチン酸イソプロピル,ミリスチン酸オクチルドデシル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル,ジオレイン酸プロピレングリコール,フタル酸ジエチル,モノステアリン酸プロピレングリコール,モノステアリン酸エチレングリコール,モノステアリン酸グリセリン,トリミリスチン酸グリセリン,酢酸ラノリン,乳酸セチル。
【0054】
界面活性剤:陰イオン性界面活性剤,陽イオン性界面活性剤,両イオン性界面活性剤,非イオン性界面活性剤。
【0055】
香料:メントール,カルボン,オイゲノール,アネトール,ハッカ油,スペアミント油,ペパーミント油,ユーカリ油,アニス油。
【0056】
センネンケンからの抽出物は、皮膚外用剤以外に、飲食品に含有することもできる。センネンケンからの抽出物を飲食品に含有することによって、ホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用およびコラーゲン産生促進作用を飲食品に付与することができ、これらの作用を通じて炎症性疾患を予防および/または治療することができる。
【0057】
センネンケンからの抽出物は、活性酸素消去作用およびラジカル消去作用により、過酸化脂質の生成の抑制等を通じて、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化現象を防止できるとともに、コラーゲン産生促進作用により美肌作用または皮膚老化防止作用を発揮し得るので、美容用飲食品に配合するのに好適である。ここで、「美容用飲食品」とは、美肌または皮膚の老化防止を図ることを目的とした飲食物を意味する。
【0058】
センネンケンからの抽出物は、その生理活性を妨げないような任意の飲食品に配合してもよいし、センネンケンからの抽出物を飲食品の主成分としてもよい。また、本発明のホスホリパーゼA阻害剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、コラーゲン産生促進剤または炎症性疾患の予防・治療剤を任意の飲食品に含有してもよい。
【0059】
センネンケンからの抽出物を配合して飲食品を製造する際には、例えば、デキストリン、デンプン等の糖類;ゼラチン、大豆タンパク、トウモロコシタンパク等のタンパク質;アラニン、グルタミン、イソロイシン等のアミノ酸類;セルロース、アラビアゴム等の多糖類;大豆油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の油脂類、等の任意の助剤を添加して、センネンケンからの抽出物を任意の剤形に製剤化することができる。
このように製剤化されたセンネンケンからの抽出物は、そのままでも飲食品として使用することができるが、さらに任意の飲食品に添加してもよい。
【0060】
飲食品におけるセンネンケンからの抽出物の配合量は、センネンケンからの抽出物の摂取量が1日あたり1〜1000mgとなるように調整することが好ましい。
【0061】
センネンケンからの抽出物を添加し得る飲食品は特に限定されないが、その具体例としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これら飲料の濃縮液および調製用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の氷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、シュウマイの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、天ぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂および油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;錠剤状、顆粒状等の種々の形態の健康・栄養補助食品類;その他スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物、等を例示することができる。
【0062】
以上に説明したホスホリパーゼA阻害剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、コラーゲン産生促進剤、炎症性疾患の予防・治療剤、皮膚外用剤および飲食品は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、ヒト以外の動物に対して適用してもよい。
【0063】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0064】
〔製造例1〕
抽出原料としてセンネンケン(Homalomena occulta(Lour.)Schott)の根茎を粗砕して得られる粗砕物を使用し、抽出溶媒として水、50%エタノール(水とエタノールとの重量比1:1)およびエタノールを使用して、以下の抽出処理を行なった。
抽出原料300gを、各抽出溶媒2000mlに投入し、ゆるく攪拌しながら70℃で2時間抽出した後、ろ過して得られたろ液を40℃で減圧濃縮し、さらに減圧乾燥機で乾燥して、粉末状のセンネンケン抽出物を得た。
各抽出溶媒を用いて得られた抽出物の収率(重量%)は、以下の表1に示すとおりであった。
【0065】
Figure 0004703829
【0066】
〔試験例1〕スーパーオキサイド消去作用
製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)について、以下の方法でスーパーオキサイド消去作用を試験した。
【0067】
(1)3mM キサンチン、3mM EDTA、1.5mg/ml BSA溶液、0.75mM ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)をそれぞれ0.1mlと、0.05M NaCO緩衝液(pH 10.2)2.4mlを試験管に取り、これに、試料1〜3をそれぞれ蒸留水、50%DMSOまたはDMSOに溶解した試料溶液0.1mlを加え、25℃で10分間放置した。次いで、0.2U/mlキサンチンオキシダーゼ溶液0.1mlを加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置した。その後、6mM 塩化銅溶液0.1mlを加えて反応を停止させ、560nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
【0068】
(2)キサンチンオキシダーゼ溶液を加えない他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
【0069】
(3)試料溶液の代わりに蒸留水を加える他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
【0070】
(4)試料溶液の代わりに蒸留水を加えるとともにキサンチンオキシダーゼ溶液を加えない他は、上記(1)と同様にして吸光度を測定した。この吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
【0071】
(5)次式に基づいて、試料1〜3のスーパーオキサイド消去率を求めた。
【0072】
【式1】
消去率(%)=〔1−(St−So)/(Bt−Bo)〕×100
【0073】
なお、式中、「St」は試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度を、「So」は試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度を、「Bt」は試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度を、「Bo」は試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度を表す。
【0074】
試料濃度を段階的に変化させて上記と同様に吸光度を測定し、スーパーオキサイド消去率が50%になる試料濃度を内挿法により求めた。
試料1〜3のスーパーオキサイド50%消去濃度(ppm)は以下の表2に示すとおりであった。
【0075】
Figure 0004703829
【0076】
表2に示す結果から、センネンケンの根茎からの水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)はいずれもスーパーオキサイド消去作用を有することが示された。また、これらの抽出物の中でも特に50%エタノール抽出物およびエタノール抽出物が優れたスーパーオキサイド消去作用を有することが示された。
【0077】
〔試験例2〕ラジカル消去作用
製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)について、非常に安定なラジカルであるDPPHを使用して以下の方法によりラジカル消去作用を試験した。
【0078】
(1)1.5×10 4M DPPH(1,1−Diphenyl−2−picrylhydrazyl)エタノール溶液3mlに、試料1〜3をそれぞれ含有する試料溶液3mlを加え、直ちに容器を密栓して振り混ぜた後、30分間静置した。その後、520nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加時の吸光度」という。
【0079】
(2)試料溶液の代わりにその溶媒(水、50%DMSOまたはDMSO)を加える他は、上記(1)と同様にして520nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「対照試験の吸光度」という。
【0080】
(3)エタノール3mlに、試料1〜3をそれぞれ含有する試料溶液3mlを加えた後、直ちに520nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「空試験の吸光度」という。
【0081】
(4)次式に基づいて、試料1〜3のラジカル消去率を求めた。
【0082】
【式2】
ラジカル消去率(%)=〔1−(B−C)/A〕×100
【0083】
なお、式中、「A」は対照試験の吸光度を、「B」は試料溶液添加時の吸光度を、「C」は空試験の吸光度を表す。
【0084】
試料濃度を段階的に変化させて上記と同様に吸光度を測定し、ラジカル消去率が50%になる試料濃度を内挿法により求めた。
試料1〜3のラジカル50%消去濃度(ppm)は以下の表3に示すとおりであった。
【0085】
Figure 0004703829
【0086】
表3に示す結果から、センネンケンの根茎からの水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)はいずれもラジカル消去作用を有することが示された。また、これらの抽出物の中でも特に50%エタノール抽出物およびエタノール抽出物が優れたラジカル消去作用を有することが示された。
【0087】
〔試験例3〕コラーゲン産生促進作用
製造例1で得られた50%エタノール抽出物について、以下のように、Websterらの方法(Anal.Biochem., Vol.96, 220, 1979)に準拠してコラーゲン産生促進作用を試験した。
【0088】
ヒトの線維芽細胞をプレートに播種し、37℃、5%CO−95% air下にて、試料添加培地で数日間培養した後、β−アミノプロピオニトリルと[H]−プロリンとを添加し、更に24時間培養した。当該培養液全体にペプシン/酢酸溶液を加えて4℃下で16時間消化し、次いでこの消化液にキャリアーを加えて0.7mol/L食塩水溶液で沈殿させ、更に中性条件下で再溶解させて、4.2mol/L食塩水溶液で再沈殿させた。得られた沈殿物を20%エタノールで洗浄した後、その沈殿物の放射活性を測定した。
コラーゲン産生促進率は、試料無添加時の放射活性を100%として算出した各濃度の試料溶液のコラーゲン産生促進率(%)は以下の表4に示すとおりであった。
【0089】
Figure 0004703829
【0090】
表4に示す結果から、センネンケンの根茎からの50%エタノール抽出物がコラーゲン産生促進作用を有することが示された。また、コラーゲン産生促進率は、50%エタノール抽出物の濃度とともに増加しており、50%エタノール抽出物の濃度を調節することにより所望のコラーゲン産生促進率が得られることが示された。
【0091】
〔試験例4〕ホスホリパーゼA阻害作用
製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)について、以下の方法でホスホリパーゼA阻害作用を試験した。
【0092】
(1)ラット白血病細胞RBL−2H3を、15%FBS含有MEM培地を含む75cmフラスコ内で、37℃、5%CO下にて培養し、常法により細胞を回収した。回収した細胞の濃度を、15%FBS含有MEM培地を用いて5×10個/mlとなるように調整した後、[H]アラキドン酸(50μCi/500μl)を3μl/10mlの割合で加えた。この細胞液を24ウェルプレートの各ウェルに1mlずつ播種し、37℃、5%CO下にて一夜培養した。培養後、各ウェル内の培地を捨て、洗浄し、無血清MEM培地を加え、37℃で30分間インキュベートした。インキュベート後、各ウェルに、無血清MEM培地に試料1〜3をそれぞれ溶解した試料溶液を加え、37℃で10分間インキュベートした。インキュベート後、1mMのA23187を10μl加え、37℃で5分間インキュベートした。インキュベート後、氷冷下で上清500μlを採取し、シンチレーションカクテル6mlを加え、液体シンチレーションカウンターにて放射活性を測定した。以下、この放射活性を「試料添加時の放射活性」という。
【0093】
(2)試料溶液の溶媒(無血清MEM培地)についても上記(1)と同様にして、放射活性を測定した。以下、この放射活性を「コントロールの放射活性」という。
【0094】
(3)A23187による刺激を加えない他は、上記(2)と同様にして、放射活性を測定した。以下、この放射活性を「空試験の放射活性」という。
【0095】
(4)次式に基づいて、試料1〜3によるホスホリパーゼA活性阻害率を求めた。
【0096】
【式3】
阻害率(%)=〔(B−A)/(B−C)〕×100
【0097】
なお、式中、「A」は試料添加時の放射活性を、「B」はコントロールの放射活性を、「C」は空試験の放射活性を表す。
【0098】
(5)試料濃度を段階的に変化させて上記と同様に放射活性を測定し、ホスホリパーゼA活性阻害率が50%になる試料濃度(以下「IC50」という。)を内挿法により求めた。
試料1〜3のIC50(ppm)は以下の表5に示すとおりであった。
【0099】
Figure 0004703829
【0100】
表5に示す結果から、センネンケンの根茎からの水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)はいずれもホスホリパーゼA阻害作用を有することが示された。また、これらの抽出物の中でも特に50%エタノール抽出物およびエタノール抽出物が優れたホスホリパーゼA阻害作用を有することが示された。
【0101】
〔試験例5〕サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用
製造例1で得られた水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)について、以下の方法でサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を試験した。
【0102】
(1)5mM塩化マグネシウムを含有する50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5)0.2mlに2.5mg/mlウシ胎児血清アルブミン溶液0.1mlおよび0.1mg/mlサイクリックAMPホスホジエステラーゼ溶液0.1mlを加え、さらに試料1〜3をそれぞれ50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5)、DMSOと50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5)との混合液(重量比1:1)およびDMSOに溶解した試料溶液を加え、37℃で5分間インキュベートした。次いで、0.5mg/mlサイクリックAMP溶液0.05mlを加え、37℃で60分間反応させた。反応後、沸騰水上で3分間煮沸して反応を停止させ、4℃で遠心分離し、上清中の反応基質(サイクリックAMP)を高速液体クロマトグラフィーにより定量した。
【0103】
(2)試料溶液を加えずに同様の酵素反応と反応基質の定量を行い、試料無添加時の反応基質量に対する試料添加時の反応基質量の比率を求め、これをサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害率(%)とした。
【0104】
(3)試料濃度を段階的に変化させて上記と同様に試料無添加時の反応基質量に対する試料添加時の反応基質量の比率を測定し、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ活性阻害率が50%になる試料濃度(以下「IC50」という。)を内挿法により求めた。
試料1〜3のIC50(ppm)は以下の表6に示すとおりであった。
【0105】
Figure 0004703829
【0106】
表6に示す結果から、センネンケンの根茎からの水抽出物(試料1)、50%エタノール抽出物(試料2)およびエタノール抽出物(試料3)はいずれもサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有することが示された。また、これらの抽出物の中でも特に50%エタノール抽出物およびエタノール抽出物が優れたサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有することが示された。
【0107】
〔試験例6〕肌荒れ改善作用
製造例1で得られたセンネンケンの根茎からの50%エタノール抽出物を配合した下記の組成の乳液を常法に従い調製した。
【0108】
センネンケン50%エタノール抽出物 1.0g
セチルアルコール 0.5g
ミツロウ 2.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.0) 1.0g
モノステアリン酸グリセリル 1.0g
プロピレングリコール 5.0g
エタノール 3.0g
パラオキシ安息香酸メチル 0.3g
香料 0.03g
精製水 残部(全量を100mlとする)
【0109】
上記乳液(以下「実施例乳液」という。)およびセンネンケン抽出物を含まないほかは上記と同じ組成の乳液(以下「比較例乳液」という。)について、下記の評価試験を行った。
【0110】
22〜43歳の女性多数の中から、下記判定1の評価基準で評点1または2に当たる肌荒れと判定されたもの20名を選抜して被験者とした。各被験者に、顔の右半分に本発明乳液を、左半分には比較乳液を、朝夕各1回、30日間塗布させた。
【0111】
[判定1:肌荒れ改善効果]
塗布試験終了後、シルフロ(FLEXICL DEVELOPMENTS LTD製)によるレプリカ法を用いて顔のレプリカをとり、50倍の顕微鏡で皮紋の状態および角質剥離状態を観察し、下記の表7に示す評価基準で肌の状態を判定した。
Figure 0004703829
【0112】
結果は表8に示したとおりで、実施例乳液を塗布した領域は比較例乳液を塗布した領域に比べて顕著に肌荒れが改善された。
【0113】
Figure 0004703829
【0114】
[判定2・官能評価]
使用感と肌への効果について、実施例乳液と比較例品を比較した場合の優劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果は表9に示すとおりで、官能評価によっても前記機器による評価結果と合致する効果と優れた使用感が確認された。
【0115】
Figure 0004703829
【0116】
〔製剤例1〕
製造例1で得られたセンネンケンの50%エタノール抽出物を使用して常法により下記の組成の軟膏を製造した。
センネンケン50%エタノール抽出物 8.0g
塩酸ジフェンヒドラミン 1.0g
塩化亜鉛 35.0g
アミノ安息香酸エチル 1.0g
β−グリチルレチン酸 0.3g
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット(20E.O) 2.5g
マクロゴール400 30.7g
バレイシヨデンプン 14.0g
タルク 10.0g
炭酸マグネシウム 5.5g
【0117】
〔製剤例2〕
製造例1で得られたセンネンケンのエタノール抽出物を使用して常法により下記の組成の軟膏を製造した。
センネンケンエタノール抽出物 5.0g
塩酸ピリドキシン 1.0g
デキサメタゾン 0.02g
酸化亜鉛 5.0g
グリチルレチン酸 2.0g
白色ワセリン 45.98g
精製ラノリン 46.0g
【0118】
〔配合例1〕
製造例1で得られたセンネンケンからの水抽出物を使用して、下記の組成のクリームを常法により製造した。
センネンケン水抽出物 1.0重量%
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 3.0重量%
油溶性甘草抽出物(ロシア産甘草) 0.5重量%
黄杞抽出物 0.5重量%
エイジツ抽出物 0.5重量%
酢酸dlトコフェロール 0.05重量%
水素添加大豆リン脂質 1.0重量%
ヒアルロン酸 0.02重量%
ステアリン酸 2.0重量%
ステアリルアルコール 7.0重量%
ラノリン 2.0重量%
スクワラン 5.0重量%
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0重量%
ポリオキシエチレン(25E.O)セチルアルコールエーテル 3.0重量%
2−オクチルドデシルアルコール 6.0重量%
プロピレングリコール 5.0重量%
エチルパラベン 0.3重量%
香料 適量
精製水 残部
【0119】
〔配合例2〕
製造例1で得られたセンネンケンからの50%エタノール抽出物を使用して、下記の組成の乳液を常法により製造した。
センネンケン50%エタノール抽出物 1.0重量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.5重量%
カミツレ抽出物 0.5重量%
サンザシ抽出物 0.5重量%
ワレモコウ抽出物 0.5重量%
マロニエ抽出物 0.2重量%
クジン抽出物 0.2重量%
コラーゲン 0.3重量%
ステアリン酸 2.0重量%
セチルアルコール 1.5重量%
ワセリン 5.0重量%
流動パラフィン 10.0重量%
ポリオキシエチレン(10E.O)オレイン酸エステル 2.0重量%
ポリエチレングリコール1500 3.0重量%
トリエタノールアミン 1.0重量%
エチルパラベン 0.3重量%
香料 適量
精製水 残部
【0120】
〔配合例3〕
製造例1で得られたセンネンケンからのエタノール抽出物を使用して、下記の組成のパックを常法により製造した。
センネンケンエタノール抽出物 1.0重量%
アラントイン 0.1重量%
グルタチオン 0.1重量%
シラカバ抽出物 0.5重量%
ソウハクヒ抽出物 0.5重量%
ステアリルグリチルレチネート 0.5重量%
エラスチン 0.2重量%
プラセンターエキス 2.0重量%
ポリビニルアルコール 13.0重量%
エチルアルコール 7.0重量%
ジプロピレングリコール 5.0重量%
ポリオキシエチレン(60E.O)硬化ヒマシ油 5.0重量%
オリーブ油 5.0重量%
酢酸トコフェロール 0.2重量%
フェノキシエタノール 0.5重量%
香料 適量
精製水 残部
【0121】
【発明の効果】
本発明によれば、ホスホリパーゼA阻害剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤、活性酸素消去剤、ラジカル消去剤、コラーゲン産生促進剤および炎症性疾患の予防・治療剤が提供される。また、本発明によれば、ホスホリパーゼA阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用、活性酸素消去作用、ラジカル消去作用またはコラーゲン産生促進作用を有する皮膚外用剤が提供される。

Claims (5)

  1. センネンケン(Homalomena occulta(Lour.)Schott)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤(炎症性疾患の予防・治療用途を除く)
  2. センネンケン(Homalomena occulta(Lour.)Schott)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする活性酸素消去剤(炎症性疾患の予防・治療用途を除く)
  3. センネンケン(Homalomena occulta(Lour.)Schott)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするラジカル消去剤(炎症性疾患の予防・治療用途を除く)
  4. センネンケン(Homalomena occulta(Lour.)Schott)からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とするコラーゲン産生促進剤。
  5. センネンケン(Homalomena occulta(Lour.)Schott)からの抽出物を含有することを特徴とする老化防止用皮膚外用剤。
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