JP3806015B2 - 皮膚外用剤および飲食品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物からの抽出物を有効成分とする抗酸化剤および抗老化剤、並びに植物からの抽出物を配合した皮膚外用剤および飲食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、特に生体成分を酸化させる要因として、活性酸素が注目されており、その生体への悪影響が問題となっている。
活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサイド(即ち酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン(・O2-)、過酸化水素(H2O2)、一重項酸素(1O2)、ヒドロキシラジカル(・OH)等がある。これら活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須でありウイルスや癌細胞の除去に重要な働きを果たしているが、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。例えば、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成したりすると考えられており、活性酸素によって引き起こされるこれらの障害が、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因になるものと考えられている。
【0003】
皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因としては、活性酸素以外にも種々の原因が考えられる。
すなわち、皮膚の真皮・表皮は、表皮細胞、線維芽細胞およびこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支持するエラスチン、コラーゲンまたヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類などからなる細胞外マトリックスによって構成されており、若い皮膚においてはこれらの皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことにより水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
【0004】
ところが、紫外線、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、ある種の外的因子の影響があったり加齢が進んだりすると、細胞外マトリックスの主要構成成分であるコラーゲンは産生量が減少すると共に架橋による弾性低下を起こす。また、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類は細胞間隙への水分保持、組織の潤滑性と柔軟性の保持など多くの機能を有しているが、加齢によって減少する。その結果、皮膚は保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始めるから、肌は張りや艶を失い、荒れ、シワ、くすみ等の老化症状を呈するようになる。
【0005】
このように、皮膚の老化に伴う変化、即ち、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等には、コラーゲン、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類などの真皮マトリックス成分の減少、変性が関与している。したがって、コラーゲンおよびヒアルロン酸の産生促進は、皮膚の老化を防止・改善する上で重要である。
【0006】
また、加齢を伴う皮膚老化の一因は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減退することにある。すなわち、エストロゲンは成人女性の健康維持に深く関わっていて、その分泌不足は種々の内科的疾患を招く他、肌の過敏症、弾力性低下、潤いの減少等、好ましくない肌の変化の原因となることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
活性酸素や生体内ラジカルの発生の阻害・抑制により、過酸化脂質の生成の抑制等を通じて皮膚のしわの形成や弾力性低下等の皮膚の老化を予防・治療できるものと考えられる。また、コラーゲンやヒアルロン酸の産生促進を通じた細胞外マトリックスのコントロール、あるいは加齢によるエストロゲン分泌減退を補うことにより、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の皮膚の老化を予防・治療できるものと考えられる。
【0008】
そこで、本発明は、第一に、天然物の中から活性酸素消去作用またはラジカル消去作用を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗酸化剤を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、第二に、天然物の中からコラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用またはエストロゲン様作用を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗老化剤を提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、第三に、天然物の中から抗酸化作用または抗老化作用を有するものを見いだし、それを配合した皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0011】
さらに、本発明は、第四に、天然物の中から抗酸化作用または抗老化作用を有するものを見いだし、それを配合した飲食品を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、本発明の抗酸化剤および抗老化剤は、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とし、本発明の皮膚外用剤および飲食品は、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする。
【0013】
本発明の抗酸化剤において、前記抽出物が活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用を有することが好ましい。また、本発明の抗老化剤において、コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用およびエストロゲン様作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明において、「サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物」には、サウロプス(Sauropus)属に属する植物を抽出原料として得られる抽出液、該抽出液の希釈液もしくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製物もしくは精製物のいずれもが含まれる。
【0015】
抽出原料として用いる植物は、サウロプス(Sauropus)属に属する限り特に限定されず、例えば、竜利葉(Sauropus rostrata Miq.)、サウロプス・アンドロギヌス(Sauropus androgynus)等を抽出原料として用いることができるが、竜利葉(Sauropus rostrata Miq.)を抽出原料として用いるのが好ましい。竜利葉は、トウダイグサ科に属する常緑小低木であって、中国南部、東南アジアからマレーシア地域に分布しており、これらの地域から入手が可能である。この竜利葉は、中国では葉を薬用にし、風邪、便秘等に用いられているが、抗酸化作用および抗老化作用を有することはこれまで知られていなかった。
【0016】
抽出原料として用いる植物の構成部位は特に限定されるものではなく、例えば、葉部、茎部、花部、樹皮、種子、果実、果核等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらのうち特に葉部を抽出原料として用いることが好ましい。
【0017】
サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物に含有される抗酸化作用および/または抗老化作用を有する物質の詳細は不明であるが、植物の抽出に一般に用いられている抽出方法によって、サウロプス(Sauropus)属に属する植物から抗酸化作用および/または抗老化作用を有する抽出物を得ることができる。例えば、抽出原料を乾燥した後、そのまま、または粗砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。この際、抽出原料の乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、サウロプス(Sauropus)属に属する植物は、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、サウロプス(Sauropus)属に属する植物の極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
【0018】
抽出溶媒としては、水若しくは親水性有機溶媒またはこれらの混合液を室温または溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。
【0019】
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0020】
抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられる。
【0021】
水と親水性有機溶媒との混合液を抽出溶媒として使用する場合には、低級アルコールの場合は水10重量部に対して1〜90重量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10重量部に対して1〜40重量部、多価アルコールの場合は水10重量部に対して10〜90重量部添加することが好ましい。
【0022】
本発明において、抗酸化作用および/または抗老化作用を有する物質を抽出するにあたり特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温または還流加熱下で、任意の装置を用いて抽出することができる。
【0023】
具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、30分から2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍量(重量比)であり、抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜95℃で1〜4時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃で30分〜4時間程度である。
【0024】
得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、またはこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0025】
得られた抽出液はそのままでも抗酸化剤または抗老化剤として使用することができるが、濃縮液または乾燥物としたものの方が利用しやすい。サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物の製剤化は常法に従って行うことができる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができ、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物を粉末状、果粒状、錠剤状等、任意の剤形に製剤化することができる。
【0026】
サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物は特有の匂いを有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、皮膚外用剤や飲食品などに添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままでも実用上支障はない。精製は具体的には、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができる。
【0027】
以上のようにして得られるサウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物は、抗酸化作用または抗老化作用を有しており、それぞれの作用を利用して抗酸化剤または抗老化剤として使用することができる。
【0028】
ここで、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物の抗酸化作用は、例えば、活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用に基づいて発揮される。但し、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物の抗酸化作用は、上記作用に基づいて発揮される抗酸化作用に限定されるわけではない。ここで、「活性酸素」には、スーパーオキサイド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素等が含まれる。また、「ラジカル」とは、不対電子を1つまたはそれ以上有する分子または原子を意味し、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル、DPPH等が含まれる。なお、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物は、活性酸素消去作用またはラジカル消去作用を有しているので、活性酸素消去剤またはラジカル消去剤の有効成分として利用することもでき、これら活性酸素消去剤またはラジカル消去剤を本発明の抗酸化剤の有効成分としてもよい。
【0029】
また、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物の抗老化作用は、例えば、コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用およびエストロゲン様作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用に基づいて発揮される。すなわち、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物は、線維芽細胞によるコラーゲンおよび/またはヒアルロン酸の産生を促進して真皮層に十分なコラーゲンおよび/またはヒアルロン酸が補給されるようにする作用を有するとともに、エストロゲン分泌の衰えによる肌の老化を防止し改善する作用を有する。但し、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物の抗老化作用は、上記作用に基づいて発揮される抗老化作用に限定されるわけではない。なお、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物は、コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用またはエストロゲン様作用を有しているので、コラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤またはエストロゲン様作用剤の有効成分として利用することもでき、これらコラーゲン産生促進剤、ヒアルロン酸産生促進剤またはエストロゲン様作用剤を本発明の抗老化剤の有効成分としてもよい。
【0030】
サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物は、皮膚の老化の防止および/または改善することができると共に、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているため、皮膚外用剤に配合するのに好適である。皮膚外用剤には、本発明の抗酸化剤または抗老化剤のいずれか1種を配合してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0031】
ここで、「皮膚外用剤」とは、皮膚に適用される各種薬剤を意味し、例えば、化粧料、医薬部外品、医薬品等が含まれる。皮膚外用剤の具体例としては、肌に対するものとして、例えば、軟膏、パップ、クリーム、乳液、ローション、パック、ゼリー等が挙げられ、頭皮に対するものとして、例えば、トニック、リンス、シャンプー、アストリンゼント等が挙げられる。
【0032】
本発明の皮膚外用剤におけるサウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物の配合量は、皮膚外用剤の種類や抽出物の生理活性等によって適宜調整することができるが、好適な配合率は標準的な抽出物に換算して約0.005〜10重量%である。
【0033】
本発明の皮膚外用剤には、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物の抗酸化作用および抗老化作用の妨げにならない限り、その皮膚外用剤の製造に通常使用される各種主剤および助剤、その他任意の助剤を使用することができる。本発明の皮膚外用剤は、皮膚の老化防止・改善に関し、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物のみが主剤となるものに限られるわけではない。
【0034】
本発明の皮膚外用剤において、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物と共に皮膚外用剤構成成分として利用可能なものとしては、以下のものを例示できる。なお、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物とともに以下の構成成分を併用した場合、サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物と併用された構成成分との間の相乗作用が、通常期待される以上の優れた使用効果をもたらすことがある。
【0035】
収斂剤:クエン酸又はその塩類、酒石酸又はその塩類、乳酸又はその塩類、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸亜鉛、ジユエキス、エイジツエキス、ハマメリスエキス、ゲンノショウコエキス、茶カテキン類、オドリコソウエキス、オトギリソウエキス、ダイオウエキス、ヤグルマソウエキス、キズタエキス、キューカンバーエキス、マロニエエキス、サルビアエキス、メリッサエキス等。
【0036】
殺菌・抗菌剤:安息香酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸エステル、塩化ジステアリルメチルアンモニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、感光素101号、感光素201号、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ソルビン酸、ハロカルバン、レゾルシン、パラクロロフェノール、フェノキシエタノール、ビサボロール、ヒノキチオール、メントール、キトサン、キトサン分解物、ジユエキス、クジンエキス、エンメイソウエキス、ビワエキス、ユッカエキス、アロエエキス、ケイヒエキス、ガジュツエキス等。
【0037】
美白剤:アスコルビン酸又はその誘導体、イオウ、胎盤加水分解物、エラグ酸又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、グルコサミン又はその誘導体、アルブチン又はその誘導体、ヒドロキシケイヒ酸又はその誘導体、グルタチオン、アルニカエキス、オウゴンエキス、ソウハクヒエキス、サイコエキス、ボウフウエキス、マンネンタケ菌糸体培養物又はその抽出物、シナノキエキス、モモ葉エキス、エイジツエキス、クジンエキス、ジユエキス、トウキエキス、ヨクイニンエキス、カキ葉エキス、ダイオウエキス、ボタンピエキス、ハマメリスエキス、マロニエエキス、オトギリソウエキス、油溶性カンゾウエキス(カンゾウ疎水性フラボン、グラブリジン、グラブレン、リコカルコンA)等。
【0038】
紫外線吸収剤:β―イソプロピルフラノン誘導体、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシベンゾフェノン、シノキサート、ジイソプロピルケイヒ酸メチル、メトキシケイヒ酸メチル、メトキシケイヒ酸オクチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチル安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、酸化チタン、β―カロチン、γ―オリザノール、コメヌカエキス、アロエエキス、カバノキエキス、シラカンバエキス、カミツレエキス、ヘンナエキス、チョウチグルミエキス、イチョウ葉エキス、セイヨウサンザシエキス、油溶性カンゾウエキス等。
【0039】
保湿剤:セリン、グリシン、スレオニン、アラニン、コラーゲン、加水分解コラーゲン、ヒドロネクチン、フィブロネクチン、ケラチン、エラスチン、ローヤルゼリー、コンドロイチン硫酸ヘパリン、グリセロリン脂質、グリセロ糖脂質、スフィンゴリン脂質、スフィンゴ糖脂質、リノール酸又はそのエステル類、エイコサペンタエン酸又はそのエステル類、ペクチン、ビフィズス菌発酵物、乳酸発酵物、酵母抽出物、レイシ菌糸体培養物又はその抽出物、小麦胚芽油、アボガド油、米胚芽油、ホホバ油、ダイズリン脂質、γ―オリザノール、ビロウドアオイエキス、ヨクイニンエキス、ジオウエキス、タイソウエキス、カイソウエキス、キダチアロエエキス、ゴボウエキス、マンネンロウエキス、アルニカエキス、小麦フスマ、コメヌカエキス等。
【0040】
細胞賦活剤:リボフラビン又はその誘導体、ピリドキシン又はその誘導体、ニコチン酸又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導体、α―トコフェロール又はその誘導体、アルニカエキス、ニンジンエキス、ナタネニンジンエキス、ヘチマエキス(サポニン)、シコンエキス、オウバクエキス、ボタンピエキス、シャクヤクエキス、ムクロジエキス、ベニバナエキス、アシタバエキス、ビワ葉エキス、ヒキオコシエキス、ユキノシタエキス、黄杞エキス、サルビアエキス、ニンニクエキス、マンネンロウエキス等。
【0041】
消炎・抗アレルギー剤:アズレン、アラントイン、アミノカプロン酸、インドメタシン、塩化リゾチーム、イプシロンアミノカプロン酸、オキシベンゼン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、感光素301号、感光素401号、塩酸ジフェンヒドラミン、トラネキサム酸又はその誘導体、アデノシンリン酸、エストラジオール、エスロン、エチニルエストラジオール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、プロゲステロン、コルチコステロン、アルニカエキス、インチンコウエキス、サンシシエキス、ジュウヤクエキス、カンゾウエキス、トウキエキス、ヨモギエキス、ワレモコウエキス、リンドウエキス、サイコエキス、センキュウエキス、セイヨウノコギリソウエキス、オウレンエキス、シソエキス等。
【0042】
抗酸化・活性酸素消去剤:ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没子食酸プロピル、バイカリン、バイカレイン、スーパーオキサイドディスムターゼ、カタラーゼ、ローズマリーエキス、メリッサエキス、オウゴンエキス、エイジツエキス、ビワ葉エキス、ホップエキス、ハマメリスエキス、シャクヤクエキス、セージエキス、キナエキス、カミツレエキス、ユーカリエキス、シソエキス、イチョウ葉エキス、タイムエキス、カルダモンエキス、キャラウェイエキス、ナツメグエキス、メースエキス、ローレルエキス、クローブエキス、ターメリックエキス、ヤナギタデエキス等。
【0043】
サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物を配合した化粧料を製造する場合、他の化粧品製造原料の選択が制限されることはほとんどなく、以下に例示するような一般的な化粧品基材や助剤はいずれも使用可能である。
【0044】
油脂類:大豆油、アマニ油、キリ油、ゴマ油、ヌカ油、綿実油、菜種油、サフラワー油、トウモロコシ油、オリーブ油、椿油、アーモンド油、ヒマシ油、落花生油、カカオ油、モクロウ、ヤシ油、パーム核油、牛脂、ミンク油、卵黄油、ホホバ油、月見草油、馬油。
【0045】
ロウ類:カルナウバロウ、キャンデリラロウ、蜜ロウ、サラシ蜜ロウ、鯨ロウ、セラックス、ラノリン類。
【0046】
炭化水素類:流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワレン、ポリスチレン末。
【0047】
脂肪酸類:ステアリン酸、リノール酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ヘベリン酸、ラノリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、イソルテアリン酸。
【0048】
アルコール類:ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、2−オクチルドデカノール、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコールおよびその重合体、ブドウ糖、白糖、コレステロール、フィトステロール、セトステアリルアルコール。
【0049】
エステル類:オレイン酸デシル、ステアリル酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジオレイン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸グリセリン、トリステアリン酸グリセリン、酢酸ラノリン、乳酸セチル。
【0050】
界面活性剤:陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤。
【0051】
香料:メントール、カルボン、オイゲノール、アネトール、ハッカ油、スペアミント油、ペパーミント油、ユーカリ油、アニス油。
【0052】
サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物は、消化管で消化されるようなものではないことが確認されているので、任意の飲食品や栄養補助食品に配合するのに好適である。その場合の配合量は、添加対象飲食品の一般的な摂取量を考慮して成人1日当たりの抽出物摂取量が約1〜1000mgになるようにするのが適当である。
【0053】
サウロプス(Sauropus)属に属する植物からの抽出物を配合し得る飲食品は特に限定されないが、その具体例としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、チューインガム、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物などが挙げられる。
【0054】
以上説明した本発明の抗酸化剤、抗老化剤、皮膚外用剤並びに飲食品は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
【0055】
【実施例】
以下、製造例、試験例および配合例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記の各例に何ら限定されるものではない。
【0056】
〔製造例1〕
竜利葉(Sauropus rostrata Miq.)の葉の乾燥物を細切りしたもの200gに水、50%エタノール(水とエタノールとの重量比1:1)、エタノール2000mLを加え、還流抽出器で80℃、2時間加熱抽出し、熱時濾過した。残渣についてさらに同様の抽出処理を行った。得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮し、さらに乾燥して各部位の抽出物を得た。抽出物の収率は表1のとおりであった。
【0057】
Figure 0003806015
【0058】
〔試験例1〕スーパーオキサイド消去試験(NBT法)
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によりスーパーオキサイド消去作用を試験した。
【0059】
3mMキサンチン、3mM EDTA、1.5mg/mLBSA溶液および0.75mM ニトロブルーテトラゾリウム(NBT)各0.1mLと、0.05M Na2CO3緩衝液(pH10.2)2.4mLとを試験管にとり、これに試料溶液0.1mLを添加し、25℃で10分間放置した。次いでキサンチンオキシダーゼ溶液0.1mLを加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置した。その後、6mM塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させ、波長560nmにおける吸光度を測定した。以下、この吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
【0060】
また、同様の操作と吸光度の測定を、酵素溶液を添加せずに行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
【0061】
また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度」という。
【0062】
また、酵素溶液を添加せず、さらに試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」という。
そして、次式によりスーパーオキサイド消去率を求めた。
【0063】
消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
【0064】
上記式中、「A」は「試料溶液添加、酵素溶液添加時の吸光度」、「B」は「試料溶液添加、酵素溶液無添加時の吸光度」、「C」は「試料溶液無添加、酵素溶液添加時の吸光度」、「D」は「試料溶液無添加、酵素溶液無添加時の吸光度」を表す。
【0065】
試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、スーパーオキサイドの消去率が50%になる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表2に示す。
【0066】
Figure 0003806015
【0067】
表2に示す結果から、竜利葉の葉からの抽出物がスーパーオキサイド消去作用を有することが確認された。また、このスーパーオキサイド消去作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0068】
〔試験例2〕DPPHに対するラジカル消去試験
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法により非常に安定なラジカルであるDPPHを使用してラジカル消去作用を試験した。
【0069】
1.5×10-4M DPPHエタノール溶液3mLに試料溶液3mLを加え、直ちに容器を密栓して振り混ぜ、30分間静置した。その後、波長520nmの吸光を測定した。コントロールとして、試料溶液の代わりに試料溶液を溶解した溶媒を用いて同様に操作し、波長520nmの吸光度を測定した。また、ブランクとして、エタノールに試料溶液3mLを加えたのち直ちに波長520nmの吸光度を測定した。測定された各吸光度より、次式によりラジカル消去率(%)を算出した。
【0070】
消去率(%)={1−(B−C)/A}×100
【0071】
上記式中、「A」は「コントロールの吸光度」、「B」は「試料溶液を添加した場合の吸光度」、「C」は「ブランクの吸光度」を表す。
【0072】
試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、DPPHラジカルの消去率が50%になる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表3に示す。
【0073】
Figure 0003806015
【0074】
表3に示す結果から、竜利葉の葉からの抽出物がラジカル消去作用を有することが確認された。また、このラジカル消去作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0075】
〔試験例3〕コラーゲン産生促進作用の試験
製造例1による植物抽出物について、下記の試験法によりコラーゲン産生促進作用を試験した。
【0076】
ヒトの線維芽細胞を10%FBS、1%NEAA、1mmol/L ピルビン酸ナトリウムを含むMEM培地で37℃、5%CO2-95%airの下にて培養し、トリプシン処理により細胞を集め2×10cells/mLに調整し96穴マイクロプレートに100μLずつ播種した。37℃、5%CO2−95%airの下で一晩培養後、培地を試料添加培地(試料濃度:100ppm)150μLに交換し、37℃、5%CO2-95%airの下で3日間培養した。
【0077】
この培養上清を90μLとってELISAプレートに移し、抗ヒトコラーゲンタイプ1抗体を用いるELISA法で、産生されたコラーゲンをヒトコラーゲンタイプ1を標準品とする検量線を用いて定量した。
コラーゲン産生促進率は、試料無添加時の値を100%として算出した。その結果を表4に示す。
【0078】
Figure 0003806015
【0079】
表4に示す結果から、竜利葉の葉からの抽出物がコラーゲン産生促進作用を有することが確認された。
【0080】
〔試験例4〕ヒアルロン酸産生促進作用の試験
製造例1による植物抽出物について、下記の試験法によりヒアルロン酸産生促進作用を試験した。
【0081】
ヒト正常新生児線維芽細胞(NB1RGB)1×10個を、75cm2フラスコを用いて10%FBSを含むα−MEM培地(pH7.2)で37℃、5%CO−95%airの下にて7日間培養した。トリプシン処理により細胞を集め、1%FBSを含むα−MEM培地を用いて2.2×104個/mLに調整し96穴のマイクロプレートに100μLづつ播種し、37℃、5%CO−95%airの下で一晩培養した。翌日、試料(試料濃度:400ppm)を溶解した1%FBSを含むα−MEM培地を各wellに100μLずつ添加し、37℃、5%CO−95%airの下で3日間培養した。
【0082】
産生されたヒアルロン酸の定量はELISA法を利用する以下の方法で行った。すなわち、この培養上清10μLを90μLのPBS(−)で10倍希釈し、その50μLを、あらかじめヒアルロン酸でコーティングしておいたELISAプレートに添加して各種抗体を用いてELISAを行った。ヒアルロン酸の定量は検量線を用いて行った。
ヒアルロン酸産生促進率は、試料無添加時の値を100%として算出した。その結果を表5に示す。
【0083】
Figure 0003806015
【0084】
表5に示す結果から、竜利葉の葉からの抽出物がヒアルロン酸産生促進作用を有することが確認された。
【0085】
〔試験例5〕エストロゲン様試験
製造例1による植物抽出物について、下記の試験法によりエストロゲン様作用を試験した。
【0086】
エストロゲン依存性細胞の増殖に対する影響を調べるThomasらの方法(In Vitro Cell.Dev.Biol.28A,595−602,1992)に準拠して試験を行った。
【0087】
ヒト乳ガン由来のMCF−7細胞を75cmフラスコでコンフルエント様になるまで培養し、トリプシン処理により、このMCF−7細胞を集め、10%FBS(活性炭処理済み)、1%NEAAおよび1mMピルビン酸ナトリウムを含みフェノールレッドを含まないMEM培地(以下、「MEM培地」と略す)を用いて、3×10cells/mLに調製した。
【0088】
調製したMCF−7細胞を24穴プレートに0.9mLずつ播種し、これを定着させるために37℃、5%CO−95%airの下で培養した。6時間後(0日日)、MEM培地で終濃度の10倍の濃度(500ppm)に調製した試料溶液100μLを上記プレートに添加し、培養を続けた。培養開始から6日目、培地を0.97mmol/L MTTを含むMEM培地に交換し、2時間培養後、培地をイソプロパノールに交換して細胞内に生成したブルーホルマザンを抽出した。溶出したブルーホルマザンを含有するイソプロパノールについて、ブルーホルマザンの吸収極大点がある570nmの吸光度を測定した。
【0089】
なお、付着細胞の影響を補正するため、同時に650nmの吸光度も測定し、両吸光度の差をもってブルーホルマザンの生成量に比例する値とした(下記の計算式における吸光度はこの補正済み吸光度である)。
【0090】
陽性対照としては、0.02ppmエチニルエストラジオールを使用した。エストロゲン様作用(エストロゲン依存性増殖作用)の強さは、試料無添加時の吸光度を100%として次式により算出した。試験の結果を表6に示す。
【0091】
エストロゲン様作用(%)=A/B×100
【0092】
上記式中、「A」は「試料添加の場合の吸光度」、「B」は「試料無添加の場合の吸光度」を表す。
【0093】
Figure 0003806015
【0094】
表6に示す結果から、竜利葉の葉からの抽出物がエストロゲン様作用を有することが確認された。
【0095】
〔試験例6〕
製造例1で得られた50%エタノール抽出物を配合した乳液(以下「実施例乳液」という。)を常法に従って調整した。実施例乳液の組成を以下に示す。
竜利葉の葉50%エタノール抽出物(製造例1) 1.0g
セチルアルコール 0.5g
ミツロウ 2.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.0) 1.0g
モノステアリン酸グリセリル 1.0g
ヒアルロン酸 0.1g
プロピレングリコール 5.0g
エタノール 3.0g
パラオキシ安息香酸メチル 0.3g
香料 0.03g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0096】
実施例乳液と、竜利葉の葉抽出物を含まないほかは実施例乳液と同じ組成の比較例乳液について、下記の評価試験を行った。
【0097】
被験者:22〜43歳の女性多数の中から、皮溝・皮丘が消え、広範囲の角質がめくれている(表7に示す評点が1)、または皮溝・皮丘が不鮮明で角質が部分的にめくれている(表7に示す評点が2)、肌荒れと判定されたもの20名を選抜して被験者とした。
【0098】
塗布試験:各被験者に、顔の右半分には実施例乳液を、左半分には比較例乳液を、朝夕各1回、30日間塗布させた。
【0099】
[判定1:肌荒れ改善効果]
塗布試験終了後、シルフロ(FLEXICL DEVELOPMENTS LTD製)によるレプリカ法を用いて顔のレプリカをとり、50倍の顕微鏡で皮紋の状態および角質剥離状態を観察し、表7に示す評価基準で肌の状態を判定した。判定結果を表8に示す。
【0100】
Figure 0003806015
【0101】
Figure 0003806015
【0102】
表8に示されるように、実施例乳液を塗布した領域は、比較例乳液を塗布した領域に比べて顕著に肌荒れ(皮膚の老化)が改善された。
【0103】
[判定2・官能評価]
使用感と肌への効果について、実施例乳液と比較例乳液とを比較した場合の優劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果を表9に示す。
【0104】
Figure 0003806015
【0105】
表9に示される結果より、官能評価によっても上記判定1と同様の効果と優れた使用感が確認された。
【0106】
判定1および2の結果より、竜利葉の葉抽出物を配合した皮膚外用剤が皮膚の老化防止・改善作用(肌荒れ改善作用)を有するとともに、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れていることが確認された。
【0107】
〔配合例1〕
下記の組成の乳液を常法により製造した。
竜利葉の葉50%エタノール抽出物(製造例1) 1g
ホホバオイル 4g
オリーブオイル 2g
スクワラン 2g
セタノール 2g
モノステアリン酸グリセリル 2g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.0) 2.5g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 2g
黄杞エキス 0.1g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1g
イチョウ葉エキス 0.1g
コンキオリン 0.1g
オウバクエキス 0.1g
カミツレエキス 0.1g
1,3-ブチレングリコール 3g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0108】
〔配合例2〕
下記組成の化粧水を常法により製造した。
竜利葉の葉水抽出物(製造例1) 2g
グリセリン 3g
1,3-ブチレングリコール 3g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 0.5g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
クエン酸 0.1g
クエン酸ソーダ 0.1g
油溶性甘草エキス 0.1g
海藻エキス 0.1g
キシロビオースミクスチャー 0.5g
クジンエキス 0.1g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0109】
〔配合例3〕
下記組成のクリームを常法により製造した。
竜利葉の葉エタノール抽出物(製造例1) 1g
流動パラフィン 5g
サラシミツロウ 4g
セタノール 3g
スクワラン 10g
ラノリン 2g
ステアリン酸 1g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 1.5g
モノステアリン酸グリセリル 3g
1,3-ブチレングリコール 6g
酵母抽出液 0.1g
シソ抽出液 0.1g
シナノキ抽出液 0.1g
ジユ抽出液 0.1g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
香料 0.1g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0110】
〔配合例4〕
下記組成のパックを常法により製造した。
竜利葉の葉50%エタノール抽出物(製造例1) 5g
ポリビニルアルコール 15g
ポリエチレングリコール 3g
プロピレングリコール 7g
エタノール 10g
セージ抽出液 0.1g
トウキ抽出液 0.1g
ニンジン抽出液 0.1g
パラオキシ安息香酸エチル 0.05g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0111】
〔配合例5〕
下記の混合物を打錠して,錠剤状栄養補助食品を製造した。
竜利葉の葉エタノール抽出物(製造例1) 50重量部
粉糖(ショ糖) 178重量部
ソルビット 10重量部
グリセリン脂肪酸エステル 12重量部
【0112】
〔配合例6〕
下記の混合物を顆粒状に形成して栄養補助食品を製造した。
竜利葉の葉水抽出物(製造例1) 34重量部
ビートオリゴ糖 1000重量部
ビタミンC 167重量部
ステビア抽出物 10重量部
【0113】
【発明の効果】
本発明によれば、抗酸化剤および抗老化剤が提供される。また、本発明によれば、抗酸化作用および/または抗老化作用を有する皮膚外用剤および飲食品が提供される。
本発明の抗酸化剤によれば、活性酸素消去作用や生体内ラジカル消去作用による生体成分の酸化の防止を通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果的に予防・治療できるものと考えられる。また、本発明の抗老化剤によれば、コラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用またはエストロゲン様作用を通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果的に予防・治療することができる。本発明の抗酸化剤および抗老化剤は、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているので皮膚外用剤に配合するのに好適なものである。また、本発明の皮膚外用剤および飲食品は、皮膚の老化を防止および/または改善するのに有用である。

Claims (5)

  1. 竜利葉( Sauropus rostrata Miq. からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗酸化剤。
  2. 前記抽出物が活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用を有することを特徴とする請求項1記載の抗酸化剤。
  3. 竜利葉( Sauropus rostrata Miq. からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗老化剤。
  4. 前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、ヒアルロン酸産生促進作用およびエストロゲン様作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することを特徴とする請求項3記載の抗老化剤。
  5. 竜利葉( Sauropus rostrata Miq. からの抽出物を配合したことを特徴とする皮膚外用剤。
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