JP5201773B2 - 皮膚化粧料および飲食品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は植物からの抽出物を有効成分とする抗炎症剤、抗酸化剤および抗老化剤、並びに植物からの抽出物を配合した皮膚化粧料および飲食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
炎症性の疾患、例えば接触性皮膚炎(かぶれ)、乾癬、尋常性天疱瘡、その他肌荒れを伴う各種皮膚疾患等の原因や発症機構は多種多様であるが、その原因としてヒアルロニダーゼ、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによる血小板凝集およびヒスタミン遊離が知られている。
【0003】
血小板凝集は、アラキドン酸カスケードのホスホリパーゼA2の活性化を招き、それにより放出されたロイコトリエンB4やプロスタグランジンE2等が炎症反応を引き起こす。このため、血小板の凝集を阻害・抑制する物質によりアレルギー性疾患や炎症性疾患を予防・治療する試みがなされており、そのような血小板凝集阻害物質として、アスピリン、チクロピジン、スルフィピラゾン等が用いられてきた。しかしながら、これらの物質はいずれも副作用があり、安全性の点で問題となっていた。
【0004】
また、血小板の凝集は血小板中のサイクリックAMPの濃度と関係があり、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによってサイクリックAMPが分解されてサイクリックAMPの濃度が低下すると、血小板は凝集しやすくなる。従って、サイクリックAMPホスホジエステラーゼの作用を抑制してサイクリックAMP濃度の低下を防止すれば、血小板凝集を防止できるものと考えられる。
【0005】
一方、近年、特に生体成分を酸化させる要因として、活性酸素が注目されており、その生体への悪影響が問題となっている。
活性酸素は、生体細胞内のエネルギー代謝過程で生じるものであり、スーパーオキサイド(即ち酸素分子の一電子還元で生じるスーパーオキシドアニオン(・O2-)、過酸化水素(H2O2)、一重項酸素(O2)、ヒドロキシラジカル(・OH)等がある。これら活性酸素は食細胞の殺菌機構にとって必須でありウイルスや癌細胞の除去に重要な働きを果たしているが、活性酸素の過剰な生成は生体内の膜や組織を構成する生体内分子を攻撃し、各種疾患を誘発する。例えば、活性酸素は、コラーゲン等の生体組織を分解、変性あるいは架橋したり、油脂類を酸化して細胞に障害を与える過酸化脂質を生成したりすると考えられており、活性酸素によって引き起こされるこれらの障害が、皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因になるものと考えられている。
【0006】
皮膚のしわ形成や皮膚の弾力性低下等の老化の原因としては、活性酸素以外にも種々の原因が考えられる。
すなわち、皮膚の真皮・表皮は、表皮細胞、線維芽細胞およびこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支持するエラスチン、コラーゲン等の細胞外マトリックスによって構成されており、若い皮膚においてはこれらの皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことにより水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。ところが、紫外線、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、ある種の外的因子の影響があったり加齢が進んだりすると、細胞外マトリックスの主要構成成分であるエラスチンは分解・変質を引き起こし、またコラーゲンは産生量が減少すると共に架橋による弾性低下を起こす。その結果、皮膚は保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始めるから、肌は張りや艶を失い、荒れ、シワ、くすみ等の老化症状を呈するようになる。
【0007】
また、加齢を伴う皮膚老化の一因は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減退することにある。すなわち、エストロゲンは成人女性の健康維持に深く関わっていて、その分泌不足は種々の内科的疾患を招く他、肌の過敏症、弾力性低下、潤いの減少等、好ましくない肌の変化の原因となることが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
炎症反応を阻害・抑制し、炎症性疾患を予防・治療するには、その原因となるヒアルロニダーゼの活性化、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによるサイクリックAMPの分解、ヒスタミン遊離、活性酸素や生体内ラジカルの発生等を阻害・抑制することが有用であると考えられる。
【0009】
また、活性酸素や生体内ラジカルの発生の阻害・抑制により、過酸化脂質の生成の抑制等を通じて皮膚のしわの形成や弾力性低下等の皮膚の老化を予防・治療できるものと考えられる。
【0010】
さらに、コラーゲン産生の促進やコラゲナーゼ、エラスターゼ活性の阻害を通じた細胞外マトリックスのコントロールあるいは加齢によるエストロゲン分泌減退を補うことにより、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の皮膚の老化を予防・治療できるものと考えられる。
【0011】
そこで、本発明は、第一に、天然物の中からヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用またはヒスタミン遊離阻害作用を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗炎症剤を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、第二に、天然物の中から活性酸素消去作用またはラジカル消去作用を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗酸化剤を提供することを目的とする。
【0013】
さらに、本発明は、第三に、天然物の中からコラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用、コラゲナーゼ阻害作用またはエラスターゼ阻害作用を有するものを見いだし、それを有効成分とした抗老化剤を提供することを目的とする。
【0014】
さらに、本発明は、第四に、天然物の中から抗炎症作用、抗酸化作用または抗老化作用を有するものを見いだし、それを配合した皮膚化粧料を提供することを目的とする。
【0015】
さらに、本発明は、第五に、天然物の中から抗炎症作用、抗酸化作用または抗老化作用を有するものを見いだし、それを配合した飲食品を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の抗炎症剤、抗酸化剤または抗老化剤は、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする。
【0017】
本発明の抗炎症剤において、前記抽出物がヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用およびヒスタミン遊離阻害作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することが好ましい。また、本発明の抗酸化剤において、前記抽出物が活性酸素消去作用および/またはラジカル消去作用を有することが好ましい。また、本発明の抗老化剤において、前記抽出物がコラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用、コラゲナーゼ阻害作用およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用を有することが好ましい。
【0018】
また、本発明の皮膚化粧料または飲食品は、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物を配合したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において、「コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物」には、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物を抽出原料として得られる抽出液、該抽出液の希釈液もしくは濃縮液、該抽出液を乾燥して得られる乾燥物、またはこれらの粗精製物もしくは精製物のいずれもが含まれる。
【0020】
抽出原料として用いる植物は、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する限り特に限定されるものではなく、例えば、南酸棗(Choerospondias axillaris (Roxb.) Burtt et Hill)等を抽出原料として用いることができる。これらのうち特に南酸棗を抽出原料として用いることが好ましい。南酸棗は、ウルシ科に属する落葉高木であって、中国南部等に分布している。葉は奇数羽状複葉で、小葉は7〜19枚、卵状披針形か披針形である。なお、南酸棗の樹皮には解毒・収斂・鎮痛・止血作用があることが知られていたが、その葉が抗炎症作用、抗酸化作用および抗老化作用を有することはこれまで知られていなかった。
【0021】
また、抽出原料として用いる植物の構成部位は特に限定されるものではなく、例えば、葉部、果実、果核等の構成部位を抽出原料として用いることができる。これらのうち特に葉部を抽出原料として用いることが好ましい。
【0022】
コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物に含有される抗炎症物質、抗酸化物質または抗老化物質の詳細は不明であるが、植物の抽出に一般に用いられている抽出方法によって、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物から抗炎症作用、抗酸化作用または抗老化作用を有する抽出物を得ることができる。例えば、抽出原料を乾燥した後、そのまま、または粗砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。この際、抽出原料の乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物は、ヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
【0023】
抽出溶媒としては、水若しくは親水性有機溶媒またはこれらの混合液を室温または溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。
【0024】
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等の他、これらに各種処理を施したものが含まれる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、ろ過、イオン交換、浸透圧の調整、緩衝化等が含まれる。従って、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
【0025】
抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられる。
【0026】
水と親水性有機溶媒との混合液を抽出溶媒として使用する場合には、低級アルコールの場合は水10重量部に対して1〜90重量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10重量部に対して1〜40重量部、多価アルコールの場合は水10重量部に対して10〜90重量部添加することが好ましい。
【0027】
本発明において抗炎症作用、抗酸化作用または抗老化作用を有する抽出物を得るにあたり特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温または還流加熱下で、任意の装置を用いて抽出することができる。
【0028】
具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、30分から2時間静置して可溶性成分を溶出した後、ろ過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を留去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍量(質量比)であり、抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜95℃で1〜4時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃で30分〜4時間程度である。
【0029】
得られた抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、またはこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
【0030】
得られた抽出液はそのままでも抗炎症剤、抗酸化剤または抗老化剤として使用することができるが、濃縮液またはその乾燥物としたものの方が利用しやすい。コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物の製剤化は常法に従って行うことができる。製剤化する場合、保存や取扱いを容易にするために、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容され得るキャリアーその他任意の助剤を添加することができ、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物を粉末状、顆粒状、錠剤状等、任意の剤形に製剤化することができる。
【0031】
また、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物は特有の匂いを有しているため、その生理活性の低下を招かない範囲で脱色、脱臭等を目的とする精製を行うことも可能であるが、化粧料や飲食品などに添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままでも実用上支障はない。精製は具体的には、活性炭処理、吸着樹脂処理、イオン交換樹脂処理等によって行うことができる。
【0032】
以上のようにして得られるコエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物は、抗炎症作用、抗酸化作用または抗老化作用を有しており、それぞれの作用を利用して抗炎症剤、抗酸化剤または抗老化剤として使用することができる。
【0033】
ここで、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物の抗炎症作用は、例えば、ヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用およびヒスタミン遊離阻害作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用に基づいて発揮される。但し、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物の抗炎症作用は、上記作用に基づいて発揮される抗炎症作用に限定されるわけではない。なお、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物は、ヒアルロニダーゼ阻害作用、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用またはヒスタミン遊離阻害作用を有しているので、ヒアルロニダーゼ阻害剤、サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害剤またはヒスタミン遊離阻害剤の有効成分として利用することもできる。
【0034】
また、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物の抗酸化作用は、例えば、活性酸素消去作用及び/又はラジカル消去作用に基づいて発揮される。但し、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物の抗酸化作用は、上記作用に基づいて発揮される抗酸化作用に限定されるわけではない。ここで、「活性酸素」には、スーパーオキサイド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、一重項酸素等が含まれる。また、「ラジカル」とは、不対電子を1つまたはそれ以上有する分子または原子を意味し、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル、DPPH等が含まれる。なお、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物は、活性酸素消去作用またはラジカル消去作用を有しているので、活性酸素消去剤またはラジカル消去剤の有効成分として利用することもできる。
【0035】
また、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物の抗老化作用は、例えば、コラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用、コラゲナーゼ阻害作用およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選ばれる1種または2種以上の作用に基づいて発揮される。但し、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物の抗老化作用は、上記作用に基づいて発揮される抗老化作用に限定されるわけではない。なお、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物は、コラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用、コラゲナーゼ阻害作用またはエラスターゼ阻害作用を有しているので、コラーゲン産生促進剤、エストロゲン様作用剤、コラゲナーゼ阻害剤またはエラスターゼ阻害剤の有効成分として利用することもできる。
【0036】
コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物は、炎症性疾患の予防・改善や皮膚の老化の防止・改善に有用である共に、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。皮膚化粧料には、本発明の抗炎症剤、抗酸化剤または抗老化剤のいずれか1種を配合してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。
【0037】
コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物を配合し得る皮膚化粧料は特に限定されないが、その具体例としては、軟膏、クリーム、乳液、ローション、パック、入浴剤等が挙げられる。
【0038】
本発明の皮膚化粧料におけるコエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物の配合量は、皮膚化粧料の種類や抽出物の生理活性等によって適宜調整することができるが、好適な配合率は標準的な抽出物に換算して約0.005〜10重量%である。
【0039】
本発明の皮膚化粧料には、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物の抗炎症作用、抗酸化作用および抗老化作用の妨げにならない限り、その皮膚化粧料の製造に通常使用される各種主剤および助剤、その他任意の助剤を使用することができる。本発明の皮膚化粧料は、炎症性疾患の予防・治療および皮膚の老化防止・改善に関し、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物のみが主剤となるものに限られるわけではない。
【0040】
コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物と共に皮膚化粧料構成成分として利用可能なものの具体例としては、グリセリン、コラーゲン、ヒアルロン酸およびその塩、コンドロイチン酸およびその塩、キチン、キトサン等の保湿剤;パラジメチルアミノ安息香酸アミル等の紫外線吸収剤;グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質等の複合脂質;β−カロチン、油溶性甘草エキス、リコカルコンA、バイカリン、バイカレインその他の活性酸素消去作用を有する物質;アズレン、グリチルリチン酸およびその塩類、グリチルレチン酸およびその誘導体、酸化亜鉛等の抗炎症作用物質;リボフラビン、トコフェロール、アスコルビン酸、葉酸等のビタミンおよびその誘導体類;ホホバ油、ラノリン、流動パラフィン、スクワラン、イソステアリルアルコール等の油性成分;ステアリル硫酸ナトリウム、セシル硫酸ジエタノールアミン、ステアリン酸グリセリン等の界面活性剤;エリソルビン酸ナトリウム等の酸化防止剤;エチルパラベン等の防腐剤;オウバク抽出物、カミツレ抽出物、カンゾウ根抽出物、ローズマリー抽出物、マロニエ抽出物等の植物性抽出物、コレステロール類;植物ステロール類;リポプロテイン類;ビフィズス菌培養物、乳酸菌培養物、酵母抽出物、ブクリョウ抽出物等の微生物由来成分;褐藻抽出物、紅藻抽出物等の藻類抽出物;γ−オリザノール等の血行促進剤;硫黄等の抗脂漏剤;香料;アルコール;カルボキシポリマー等の増粘剤;チタンイエロー、ベニバナその他の着色料等が挙げられる。
【0041】
コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物は、消化管で消化されるようなものではないことが確認されているので、任意の飲食品や栄養補助食品に配合するのに好適である。その場合の配合量は、添加対象飲食品の一般的な摂取量を考慮して成人1日当たりの抽出物摂取量が約1〜1000mgになるようにするのが適当である
【0042】
コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する植物からの抽出物を配合し得る飲食品は特に限定されないが、その具体例としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液および調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、チューインガム、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂および油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物などが挙げられる。
【0043】
以上説明した本発明の抗炎症剤、抗酸化剤、抗老化剤、皮膚化粧料並びに飲食品は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
【0044】
【実施例】
以下、製造例、試験例および配合例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は、下記の各例に何ら限定されるものではない。
【0045】
〔製造例1〕
南酸棗(Choerospondias axillaris (Roxb.) Burtt et Hill)の葉の乾燥物を細切りしたもの200gに水、50%エタノール(水とエタノールとの重量比1:1)、エタノール2000mLを加え、還流抽出器で80℃、2時間加熱抽出し、熱時濾過した。残渣についてさらに同様の抽出処理を行った。得られた抽出液を合わせて減圧下に濃縮し、さらに乾燥して各部位の抽出物を得た。抽出物の収率は表1のとおりであった。
【0046】
Figure 0005201773
【0047】
〔試験例1〕ヒアルロニダーゼ阻害試験
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によりヒアルロニダーゼ阻害作用を試験した。
【0048】
ヒアルロニダーゼ溶液(400ユニット/mL,pH3.5酢酸緩衝液)0.1mLと試料溶液0.2mLを混合し、37℃で20分間インキュベーションした後、活性化剤溶液(2.5mM−CaCl)0.2mLを加え、37℃で20分間インキュベーションして酵素を活性化した。ヒアルロン酸カリウム緩衝液0.5mLを加え、37℃で40分間インキュベーションした後、0.4N水酸化ナトリウム0.2mlを加えると共に氷冷して反応を停止させた。次いで0.8Mホウ酸溶液(pH9.1)0.2mLを加え、沸騰浴中で3分間加熱後、直ちに20分間氷冷した。p−DABA試薬(p−ジメチルアミノベンズアルデヒド10gを10N塩酸12.5mLと酢酸87.5mLの混合液に溶解し、酢酸で10倍に希釈したもの)6.0mLを加えて37℃で20分間インキュベーションしたことにより、上記酵素反応で遊離したN−アセチルグルコサミンを発色させ、波長585nmの吸光度を測定した。このとき測定した吸光度を以下「酵素添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。
【0049】
同様の操作と吸光度測定を、酵素を添加せずに行った。このとき測定した吸光度を以下「酵素無添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。
【0050】
また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を以下「酵素添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。
【0051】
また、酵素を添加せず、さらに試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を以下「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。
そして、次式によりヒアルロニダーゼ阻害率(%)を求めた。
【0052】
ヒアルロニダーゼ阻害率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
【0053】
上記式中、「A」は「酵素添加, 試料溶液添加時の吸光度」、「B」は「酵素無添加, 試料溶液添加時の吸光度」、「C」は「酵素添加, 試料溶液無添加時の吸光度」、「D」は「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」を表す。
【0054】
試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率の測定を行い、阻害率が50%になる試料濃度IC50(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表2に示す。
【0055】
Figure 0005201773
【0056】
表2に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がヒアルロニダーゼ阻害作用を有することが確認された。また、このヒアルロニダーゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0057】
〔試験例2〕サイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害試験
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によりサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を試験した。
【0058】
5mMの塩化マグネシウムを含有するトリス塩酸緩衝液(pH7.5)0.2mLに胎児血清アルプミン溶液0.1mLおよびサイクリックAMPホスホジエステラーゼ溶液0.1mLを加え、さらに試料溶液0.05mLを加え、37℃で5分間プレインキュベーションした。次いでサイクリックAMP溶液0.05mLを加え、37℃で60分間インキュベーションした。 沸騰浴中で3分間煮沸して反応を停止させ、4℃で3500rpm遠心分離し、上清中の反応基質・5′−AMPを高速液体クロマトグラフィーにより定量した。試料溶液を添加せずに同様の酵素反応と反応基質の分析を行い、試料無添加時の反応基質量に対する試料添加時の反応基質量の比率より、試料のサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害率(%)を求めた。
【0059】
試料溶液の試料濃度を段階的に減少させて上記の測定を繰り返し、サイクリックAMPホスホジエステラーゼの活性を50%阻害する試料濃度IC50(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表3に示す。
【0060】
Figure 0005201773
【0061】
表3に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用を有することが確認された。また、このサイクリックAMPホスホジエステラーゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0062】
〔試験例3〕ヒスタミン遊離抑制試験
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によりヒスタミン遊離抑制作用を試験した。なお、下記の試験法は、細胞内のヒスタミンが遊離されると同時にヘキソサミニダーゼも遊離されることを利用して、ヘキソサミニダーゼ遊離を指標にヒスタミン遊離抑制作用を評価する試験法である。
【0063】
25cmの培養フラスコに入れた培地(15%FBS添加S−MEM培地;以下同じ)にRBL−2H3細胞1.0×10個を播種し、37℃、5%CO−95%airの下で4日間培養した。次いでトリプシン処理し、遠心分離(800rpm,4分間)して細胞を集めた。得られた細胞を4.0×10cell/mLで培地に懸濁し、そこにマウスモノクロナール抗ジニトロフェニル基IgE(DNP−Specific IgE)を0.5μg/mLの濃度で添加した。この細胞浮遊液を96穴プレートの1穴に付き100μLずつ播種し、37℃、5%CO−95%airの下で24時間培養した。培養終了後、各穴中の培地を除去し、シラガニアン緩衝液で2回洗浄した。次に上記緩衝液30μLおよび試料溶液10μLを加え、37℃で10分間インキュベーションした。次にジニトロフェニル化ウシ血清アルブミン(DNP−BSA)10μLを加え、更に37℃で15分間インキュベーションした。その後、氷冷下で上清10μLを新たな96穴プレートに移し替え、これに1mmol/L p−ニトロフェニル−N−アセチル−β−D−グルコサミド溶液10μLを加え、37℃で1時間インキュベーションした。反応終了後、0.1mol/L NaCO−NaHCO溶液250μLを加え、マイクロプレートリーダーにて650nmを対照に415nmにおける吸光度測定を行った(このとき測定した吸光度をAとする)。
【0064】
また、試料溶液の代りにシラガニアン緩衝液を添加した細胞上清についても同様の処理と吸光度測定を行った(このとき測定した吸光度をBとする)。
【0065】
また、細胞上清と0.1mol/L NaCO−NaHCO溶液を同様の処理で反応させたものについても吸光度測定を行った(このとき測定した吸光度をCとする)。
【0066】
また、同様の処理と吸光度測定をDNP−BSAのかわりにシラガニアン緩衝液を加えたものについても行った(このとき測定した吸光度をDとする)。
そして、次式によりへキソサミニダーゼ遊離抑制率(%)を求めた。
【0067】
遊離抑制率(%)=〔1−{(A−C−D)/(B−D)}〕×100
【0068】
試料濃度を段階的に減少させて上記遊離抑制率の測定を行い、ヘキソサミニダーゼの遊離を50%阻害する試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表4に示す。
【0069】
Figure 0005201773
【0070】
表4に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がヒスタミン遊離抑制作用を有することが確認された。また、このヒスタミン遊離抑制作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0071】
〔試験例4〕スーパーオキサイド消去試験(NBT法)
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によりスーパーオキサイド消去作用を試験した。
【0072】
3mMキサンチン、0.05M Na2CO3緩衝液(pH10.2)、3mM EDTA、BSA溶液、および0.75mM NBT各0.1mLを試験管にとり、これに試料溶液0.1mLを添加し、25℃で10分間放置した。次いでキサンチンオキシダーゼ溶液を加えて素早く攪拌し、25℃で20分間静置した。その後6mM塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させ、波長560nmにおける吸光度を測定した。このとき測定した吸光度を「酵素溶液添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。
【0073】
また、同様の操作と吸光度の測定を、酵素溶液を添加せずに行った。このとき測定した吸光度を「酵素溶液無添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。
【0074】
また、試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「酵素溶液添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。
【0075】
また、酵素溶液を添加せず、さらに試料溶液を添加せずに蒸留水を添加した場合についても同様の測定を行った。このとき測定した吸光度を「酵素溶液無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。
そして、次式によりスーパーオキサイド消去率(%)を求めた。
【0076】
消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
【0077】
上記式中、「A」は「酵素溶液添加, 試料溶液添加時の吸光度」、「B」は「酵素溶液無添加, 試料溶液添加時の吸光度」、「C」は「酵素溶液添加, 試料溶液無添加時の吸光度」、「D」は「酵素溶液無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」を表す。
【0078】
試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、スーパーオキサイドの消去率が50%になる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表5に示す。
【0079】
Figure 0005201773
【0080】
表5に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がスーパーオキサイド消去作用を有することが確認された。また、このスーパーオキサイド消去作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0081】
〔試験例5〕一重項酸素消去試験
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法により一重項酸素消去作用を試験した。
【0082】
透明ガラス瓶(10mL容)中で2%赤血球懸濁液5mL、試料溶液を所定濃度で含むpH7.4の等張リン酸緩衝液5mL、および光増感剤(10mMヘマトポルフイリン−20mM水酸化ナトリウム溶液)0.01mLを混合した。得られた溶液をメリーゴーランド上、7.5Wハロゲンランプで35分間均一に照射して一重項酸素(2)を発生させ、赤血球の溶血を生じさせた。この反応溶液1mLを採取し、等張リン酸緩衝液2mLを加えて混合後、4℃、3000rpmで5分間遠心分離を行った。次いで上清を採取し、波長540nmの吸光度を測定した。別に、赤血球を一部溶血させた上記反応溶液1mLをとり、これに蒸留水2mLを加えて完全に溶血させたものをコントロールとし、同様に吸光度測定を行った。測定された吸光度より次式により一重項酸素消去率を求めた。
【0083】
一重項酸素消去率(%)=(1−B/A)×100
【0084】
上記式中、「A」は「コントロールの吸光度」、「B」は「反応溶液上清の吸光度」を表す。
試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、一重項酸素の消去率が50%になる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表6に示す。
【0085】
Figure 0005201773
【0086】
表6に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物が一重項酸素消去作用を有することが確認された。また、この一重項酸素消去作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0087】
〔試験例6〕DPPHに対するラジカル消去試験
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法により非常に安定なラジカルであるDPPHを使用してラジカル消去作用を試験した。
【0088】
1.5×10−4M DPPHエタノール溶液3mLに試料溶液3mLを加え、直ちに容器を密栓して振り混ぜ、30分間静置した。その後、波長520nmの吸光度を測定した。コントロールとして、試料溶液の代わりに試料溶液を溶解した溶媒を用いて同様に操作し、波長520nmの吸光度を測定した。また、ブランクとして、エタノールに試料溶液3mLを加えたのち直ちに波長520nmの吸光度を測定した。測定された各吸光度より、次式によりラジカル消去率(%)を算出した。
【0089】
ラジカル消去率(%)={1−(B−C)/A}×100
【0090】
上記式中、「A」は「コントロールの吸光度」、「B」は「試料溶液を添加した場合の吸光度」、「C」は「ブランクの吸光度」を表す。
【0091】
試料濃度を段階的に減少させて上記消去率の測定を行い、DPPHラジカルの消去率が50%になる試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。
その結果を表7に示す。
【0092】
Figure 0005201773
【0093】
表7に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がDPPHラジカル消去作用を有することが確認された。また、このDPPHラジカル消去作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0094】
〔試験例7〕コラーゲン産生促進作用の試験
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によりコラーゲン産生促進作用を試験した。
【0095】
Websterらの方法(Anal.Biochem.,Vol.96,220,1979)に準拠して試験を行った。
ヒトの線維芽細胞を24穴プレートに播種し、37℃、5%CO2−95%airの下にて、試料添加培地(試料濃度:200ppm)で数日間培養した後、β−アミノプロピオニトリルと[3H]−プロリンとを添加し、更に24時間培養した。当該培養液全体にペプシン/酢酸溶液を加えて4℃下で16時間消化し、次いでこの消化液にキャリアーを加えて0.7mol/L食塩水溶液で沈殿させ、更に中性条件下で再溶解させて、4.2mol/L食塩水溶液で再沈殿させた。得られた沈殿物を20%エタノールで洗浄した後、その沈殿物の放射活性を測定した。そして、コラーゲン産生促進率(%)を、試料無添加時の放射活性を100%として算出した。その結果を表8に示す。
【0096】
Figure 0005201773
【0097】
表8に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がコラーゲン産生促進作用を有することが確認された。また、このコラーゲン産生促進作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0098】
〔試験例8〕エストロゲン様試験
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によりエストロゲン様作用を試験した。
【0099】
エストロゲン依存性細胞の増殖に対する影響を調べるThomasらの方法(In Vitro Cell.Dev.Biol.28A,595−602,1992)に準拠して試験を行った。
ヒト乳ガン由来のMCF−7細胞を75cmフラスコでコンフルエント様になるまで培養し、トリプシン処理により、このMCF−7細胞を集め、10%FBS(活性炭処理済み)、1%NEAAおよび1mMピルビン酸ナトリウムを含みフェノールレッドを含まないMEM培地(以下、「MEM培地」と略す)を用いて、3×10cells/mLに調製した。調製したMCF−7細胞を24穴プレートに0.9mLずつ播種し、これを定着させるために37℃、5%CO−95%airの下で培養した。6時間後(0日日)、MEM培地で終濃度の10倍の濃度(31.25ppm)に調製した試料溶液100μLを上記プレートに添加し、培養を続けた。培養開始から6日目、培地を0.97mmol/LMTTを含むMEM培地に交換し、2時間培養後、培地をイソプロパノールに交換して細胞内に生成したブルーホルマザンを抽出した。溶出したブルーホルマザンを含有するイソプロパノールについて、ブルーホルマザンの吸収極大点がある570nmの吸光度を測定した。
【0100】
なお、付着細胞の影響を補正するため、同時に650nmの吸光度も測定し、両吸光度の差をもってブルーホルマザンの生成量に比例する値とした(下記の計算式における吸光度はこの補正済み吸光度である)。
【0101】
陽性対照としては、0.02ppmエチニルエストラジオールを使用した。エストロゲン様作用(エストロゲン依存性増殖作用)の強さは、試料無添加時の吸光度を100%として次式により算出した。
【0102】
エストロゲン様作用(%)=A/B×100
【0103】
上記式中、「A」は「試料添加の場合の吸光度」、「B」は「試料無添加の場合の吸光度」を表す。
試験結果を表9に示す。
【0104】
Figure 0005201773
【0105】
表9に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がエストロゲン様作用を有することが確認された。また、このエストロゲン様作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0106】
〔試験例9〕コラゲナーゼ阻害試験
製造例1による抽出物について、下記の試験法によりコラゲナーゼ阻害作用を試験した。
【0107】
試料溶液(溶媒:トリス塩酸緩衝液)50μL、コラゲナーゼ溶液50μLおよび基質溶液400μLを混合し、37℃で30分間インキュベーションした。次いで25mMクエン酸溶液1mLで反応を停止し、酢酸エチル5mLで抽出した。得られた抽出液について、波長320nmの吸光度(対照液:酢酸エチル)を測定した。このとき測定した吸光度を「酵素添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。なお、コラゲナーゼ溶液はシグマ社のコラゲナーゼTypeIV 5mgを緩衝液1mLに溶解させ、使用時に50倍に希釈したものを使用した。基質溶液には、20nmol/Lの塩化カルシウムを含有するトリス塩酸緩衝液にBACHEM Fenichemikalien AG社Pz−ペプチドを濃度が0.5mol/Lになるように溶解して使用した。
【0108】
また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の緩衝液を添加して行った。このとき測定した吸光度を「酵素添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。
【0109】
また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、コラゲナーゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して行った。このとき測定した吸光度を「酵素無添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。
【0110】
また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の緩衝液を添加するとともに、コラゲナーゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して行った。このとき測定した吸光度を「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。
そして、次式によりコラゲナーゼ阻害率(%)を算出した。
【0111】
コラゲナーゼ阻害率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
【0112】
上記式中、「A」は「酵素添加, 試料溶液添加時の吸光度」、「B」は「酵素無添加, 試料溶液添加時の吸光度」、「C」は「酵素添加, 試料溶液無添加時の吸光度」、「D」は「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」を表す。
【0113】
試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率の測定を行い、コラゲナーゼの活性を50%阻害する試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表10に示す。
【0114】
Figure 0005201773
【0115】
表10に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がコラゲナーゼ阻害作用を有することが確認された。また、このコラゲナーゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0116】
〔試験例10〕エラスターゼ阻害試験
製造例1で得られた抽出物について、下記の試験法によりエラスターゼ阻害作用を試験した。
【0117】
96穴プレートを用意し、1穴に対して試料溶液(溶媒:DMSO+水)50μLおよびエラスターゼ溶液50μLを添加し、さらに基質溶液100μLを添加し混合した。25℃で15分間インキュベーションさせた後、波長415nmの吸光度を測定した。このとき測定した吸光度を「酵素添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。なお、エラスターゼ溶液はシグマ社・エラスターゼTypeIII 5mgをpH8の0.2mol/Lトリス塩酸緩衝液1mLに溶解し使用時に250倍に希釈したものを使用した。基質溶液として、シグマ社のN−SUCCINYL−ALA−ALA−ALA−p−NITROANILIDEをDMSOに溶解した濃度45.14mg/mLの溶液を上記トリス塩酸緩衝液で100倍に希釈して使用した。
【0118】
上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒のみを添加して行った。このとき測定した吸光度を「酵素添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。
【0119】
また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、エラスターゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して同じ操作と測定を行った。このとき測定した吸光度を「酵素無添加, 試料溶液添加時の吸光度」という。
【0120】
また、上記と同様の酵素反応と吸光度測定を、試料溶液の代わりに試料溶液と等量の溶媒のみを添加するとともに、エラスターゼ溶液の代わりに緩衝液を添加して同じ操作と測定を行った。このとき測定した吸光度を「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」という。
そして、次式によりエラスターゼ阻害率(%)を求めた。
【0121】
エラスターゼ阻害率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
【0122】
上記式中、「A」は「酵素添加, 試料溶液添加時の吸光度」、「B」は「酵素無添加, 試料溶液添加時の吸光度」、「C」は「酵素添加, 試料溶液無添加時の吸光度」、「D」は「酵素無添加, 試料溶液無添加時の吸光度」を表す。
【0123】
試料濃度を段階的に減少させて上記阻害率の測定を行い、エラスターゼの活性を50%阻害する試料濃度(ppm;μg/mL)を内挿法により求めた。その結果を表11に示す。
【0124】
Figure 0005201773
【0125】
表11に示す結果から、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がエラスターゼ阻害作用を有することが確認された。また、このエラスターゼ阻害作用の程度は、抽出物の濃度によって調節できることが確認された。
【0126】
〔試験例11〕
製造例1で得られた50%エタノール抽出物を含有するローション状の塗布液aおよび50%エタノール抽出物を含有しないほかは塗布液aと同じ組成の塗布液b(対照)を調製し、それらについてカミソリ負け防止効果を試験した。なお、カミソリ負けはひげ等の毛を剃った後、皮膚が赤くなりヒリヒリ痛んだり、腫れて熱を持ったり痒くなったりする症状であり、カミソリでひげ等の毛を剃った後の皮膚に細かい切り傷ができ、そこから細菌が感染して炎症が起こることによって生じる症状である。
【0127】
各塗布液の組成は以下の表12のとおりである。なお、塗布液aおよび塗布液bともに全量を100mlとした。
【0128】
Figure 0005201773
【0129】
カミソリ負けする男性被験者20名を10名ずつ2群に分け、1群に塗布液aを、他の群に塗布液bを、ひげ剃り直後の皮膚に塗布し、以下の判定基準でカミソリ負け改善効果を評価した。
【0130】
カミソリ負けが消失した場合には「著効あり」、カミソリ負けが弱くなった場合には「有効」、カミソリ負けがやや弱くなった場合には「やや有効」、カミソリ負けに変化が認められない場合には「無効」と判定し、「無効」と判定した被験者が20%未満である場合には「A」、20%以上50%未満である場合には「B」、50%以上80%未満である場合には「C」、80%以上である場合には「D」と評価した。
【0131】
その結果、塗布液aのカミソリ負け防止効果は「A」と評価され、塗布液bのカミソリ負け防止効果は「D」と評価された。なお、カミソリ負け防止効果についての判定と同時に、肌に対する刺激(ヒリヒリ感)の程度について感想を求めたところ、全ての被験者が両塗布液とも刺激を感じないと答えた。
【0132】
この結果によって、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物がカミソリ負け防止作用、すなわち抗炎症作用を有することが確認された。
【0133】
〔試験例12〕
製造例1で得られた50%エタノール抽出物を配合した乳液(以下「実施例乳液」という。)を常法に従って調整した。実施例乳液の組成を以下に示す。
【0134】
南酸棗葉50%エタノール抽出物(製造例1) 1.0g
セチルアルコール 0.5g
ミツロウ 2.0g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(10E.0) 1.0g
モノステアリン酸グリセリル 1.0g
ヒアルロン酸 0.1g
プロピレングリコール 5.0g
エタノール 3.0g
パラオキシ安息香酸メチル 0.3g
香料 0.03g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0135】
実施例乳液と、南酸棗の葉抽出物を含まないほかは実施例乳液と同じ組成の比較例乳液について、下記の評価試験を行った。
被験者:22〜40歳の女性多数の中から、皮溝・皮丘が消え、広範囲の角質がめくれているか(表13に示す評点が1)、または皮溝・皮丘が不鮮明で角質が部分的にめくれており(表13に示す評点が2)、肌荒れと判定された者19名、普通肌と判定された者1名の合計20名を選抜して被験者とした。
【0136】
塗布試験:各被験者に、顔の右半分には実施例乳液を、左半分には比較例乳液を、朝夕各1回、30日間塗布させた。
【0137】
[判定1:肌荒れ改善効果]
塗布試験終了後、シルフロ(FLEXICL DEVELOPMENTS LTD製)によるレプリカ法を用いて顔のレプリカをとり、50倍の顕微鏡で皮紋の状態および角質剥離状態を観察し、表13に示す評価基準で肌の状態を判定した。判定結果を表14に示す。
【0138】
Figure 0005201773
【0139】
Figure 0005201773
【0140】
表14に示されるように、実施例乳液を塗布した領域は、比較例乳液を塗布した領域に比べて顕著に肌荒れ(皮膚の老化)が改善された。
【0141】
[判定2・官能評価]
使用感と肌への効果について、実施例乳液と比較例乳液とを比較した場合の優劣を被験者全員に質問した。回答の集計結果を表15に示す。
【0142】
Figure 0005201773
【0143】
表15に示される結果より、官能評価によっても上記判定1と同様の効果と優れた使用感が確認された。
【0144】
判定1および2の結果より、コエロスポンディアス(Choerospondias)属に属する南酸棗の葉部からの抽出物を配合した皮膚化粧料が皮膚の老化防止・改善作用(肌荒れ改善作用)を有するとともに、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れていることが確認された。
【0145】
〔配合例1〕
下記の組成の乳液を常法により製造した。
南酸棗の葉抽出物(製造実施例1) 1g
ホホバオイル 4g
オリーブオイル 2g
スクワラン 2g
セタノール 2g
モノステアリン酸グリセリル 2g
ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.0) 2.5g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 2g
黄杞エキス 0.1g
イチョウ葉エキス 0.1g
コンキオリン 0.1g
オウバクエキス 0.1g
カミツレエキス 0.1g
1,3-ブチレングリコール 3g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0146】
〔配合例2〕
下記組成の化粧水を常法により製造した。
南酸棗の葉抽出物(製造実施例1) 2g
グリセリン 3g
1,3-ブチレングリコール 3g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 0.5g
パラオキシ安息香酸メチル 0.15g
クエン酸 0.1g
クエン酸ソーダ 0.1g
油溶性甘草エキス 0.1g
海藻エキス 0.1g
キシロビオースミクスチャー 0.5g
クジンエキス 0.1g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0147】
〔配合例3〕
下記組成のクリームを常法により製造した。
南酸棗の葉抽出物(製造実施例1) 1g
流動パラフィン 5g
サラシミツロウ 4g
セタノール 3g
スクワラン 10g
ラノリン 2g
ステアリン酸 1g
オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0) 1.5g
モノステアリン酸グリセリル 3g
1,3-ブチレングリコール 6g
酵母抽出液 0.1g
シソ抽出液 0.1g
ジユ抽出液 0.1g
シナノキ抽出液 0.1g
パラオキシ安息香酸メチル 1.5g
香料 0.1g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0148】
〔配合例4〕
下記組成のパックを常法により製造した。
南酸棗の葉抽出物(製造実施例1) 5g
ポリビニルアルコール 15g
ポリエチレングリコール 3g
プロピレングリコール 7g
エタノール 10g
セージ抽出液 0.1g
トウキ抽出液 0.1g
ニンジン抽出液 0.1g
パラオキシ安息香酸エチル 0.05g
香料 0.05g
精製水 残部(全量を100gとする)
【0149】
〔配合例5〕
下記の混合物を打錠して,錠剤状栄養補助食品を製造した。
南酸棗の葉抽出物(製造実施例1) 50重量部
粉糖(ショ糖) 178重量部
ソルビット 10重量部
グリセリン脂肪酸エステル 12重量部
【0150】
〔配合例6〕
下記の混合物を顆粒状に形成して栄養補助食品を製造した。
南酸棗の葉抽出物(製造実施例1) 34重量部
ビートオリゴ糖 1000重量部
ビタミンC 167重量部
ステビア抽出物 10重量部
【0151】
【発明の効果】
本発明によれば、抗炎症剤、抗酸化剤または抗老化剤が提供される。また、本発明によれば、抗炎症作用、抗酸化作用または抗老化作用を有する皮膚化粧料および飲食品が提供される。
本発明の抗炎症剤によれば、ヒアルロニダーゼの活性化、サイクリックAMPホスホジエステラーゼによるサイクリックAMPの分解、ヒスタミン遊離、活性酸素や生体内ラジカルの発生等が関与する炎症を効果的に予防または改善することができる。また、本発明の抗酸化剤によれば、活性酸素消去作用や生体内ラジカル消去作用による生体成分の酸化の防止を通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果的に予防・治療することができる。さらに、本発明の抗老化剤によれば、コラーゲン産生促進作用、エストロゲン様作用、コラゲナーゼ阻害作用またはエラスターゼ阻害作用を通じて、皮膚のしわの形成や弾力性低下等の老化現象を効果的に予防・治療することができる。
本発明の抗炎症剤、抗酸化剤および抗老化剤は、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているので皮膚化粧料に配合するのに好適なものである。
また、本発明の皮膚化粧料および飲食品は、皮膚の老化を防止および/または改善するのに有用である。

Claims (4)

  1. 水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液を用いて抽出されたコエロスポンディアス・アクシラリス(Choerospondias axillaris)の葉部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗皮膚老化用コラーゲン産生促進剤。
  2. 水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液を用いて抽出されたコエロスポンディアス・アクシラリス(Choerospondias axillaris)の葉部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗皮膚老化用エストロゲン様作用剤。
  3. 水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液を用いて抽出されたコエロスポンディアス・アクシラリス(Choerospondias axillaris)の葉部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗皮膚老化用コラゲナーゼ阻害剤。
  4. 水、親水性有機溶媒又はこれらの混合液を用いて抽出されたコエロスポンディアス・アクシラリス(Choerospondias axillaris)の葉部からの抽出物を有効成分として含有することを特徴とする抗皮膚老化用エラスターゼ阻害剤。
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