JP3507635B2 - 外用に適する組成物 - Google Patents

外用に適する組成物

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JP3507635B2
JP3507635B2 JP26931696A JP26931696A JP3507635B2 JP 3507635 B2 JP3507635 B2 JP 3507635B2 JP 26931696 A JP26931696 A JP 26931696A JP 26931696 A JP26931696 A JP 26931696A JP 3507635 B2 JP3507635 B2 JP 3507635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外用に適した組成
物に関し、更に詳細にはゴカヒ抽出物と薬効剤を配合し
た化粧品、外用医薬品等、外用に適する組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、乳液、クリーム、化粧水、パ
ック、分散液、洗浄料等の化粧品や、軟膏剤、クリーム
剤、外用液剤等の外用医薬品には、これらに所定の薬効
を付与することを目的として薬効成分が加えられてい
る。例えば、日焼け等により生じる皮膚の黒化や炎症、
色素沈着により生ずるシミ、ソバカス等の現象を防止す
るために、カラミン等や、アスコルビン酸類、グルタチ
オン、コロイドイオウ、ハイドロキノン、シンナミック
アルデヒド等が配合されており、また、肌荒れ改善、皮
膚老化防止、細胞賦活の他、切創やひげそり後の傷の治
療、ひび、あかぎれ、ただれ、痔疾、火傷などの改善等
の創傷治療を目的に、アラントイン、アロエ抽出物、人
参抽出物、シコンエキス、胎盤抽出物、牛血液除蛋白
物、発酵代謝物等の薬効成分が配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の薬効成分を配合した化粧品、外用医薬品等の外用に適
する組成物(以下、「外用組成物」ということがある)
では、薬効成分の効果が十分でなかったり、あるいは、
製剤中で変質するなどして所期の薬効が得られない場合
が多く、その改善が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、外用組成
物の薬効成分の効果を向上させるべく鋭意検討を行った
結果、ゴカヒ抽出物と特定の薬効剤を組み合わせれば、
本来薬効剤の有する作用が十分発揮されることを見出
し、本発明を完成した。
【0005】 すなわち、本発明は、次の成分(A)及
び(B);(A)ゴカヒ抽出物を0.00001〜1重
量%、及び(B)チロシナーゼ活性阻害剤、細胞賦活剤
又は保湿剤を特定の配合量含有する組成物を提供するも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分であるゴカヒ
抽出物は、生薬名を五加皮とするものであれば特に起源
植物を限定するものではない(参考文献;原色和漢薬図
鑑(下)p.136−138、保育社)。例えば、ウコ
ギ科のAcanthopanax gracilistylus W. W. SMITH, A. g
iraldii HARMS, A.sessiliflorus SEEM, A.senticosus
HARM(エゾウコギ)等の根皮又は幹皮等を用いることが
できる。その調製法は特に限定されず、種々の適当な溶
媒を用いて低温もしくは室温〜加温下で抽出される。
【0007】抽出溶媒としては、例えば水;メチルアル
コール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グ
リセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール等の液状多価アルコール等の1種または2種以
上を用いることができる。また、抽出方法としては原植
物を細切又は粉砕して抽出溶媒を加え、そのまま浸漬し
て抽出し、必要に応じて減圧濃縮や遠心分離および濾過
などを行う方法が挙げられる。好ましい抽出方法の例と
しては、含水濃度20〜70%(v/v)の1,3−ブ
チレングリコールまたはエチルアルコールを用い、低温
にて10〜30日間抽出を行ったのち濾過し、得られた
濾液をさらに10日間ほど放置して熟成させ、再び濾過
を行う方法が挙げられる。
【0008】本発明組成物におけるゴカヒ抽出物の含有
量は、乾燥固形分として好ましくは0.00001〜1
重量%(以下単に「%」で示す)の範囲であり、抽出エ
キスとして好ましくは0.001〜20重量%であり、
より好ましくは0.01〜10%の範囲である。この範
囲であれば、チロシナーゼ活性阻害剤、細胞賦活剤、抗
炎症剤及び保湿剤の効果を相加的もしくは相乗的に高め
ることができる。
【0009】一方、本発明の(B)成分の薬効剤は、チ
ロシナーゼ活性阻害剤、細胞賦活剤、抗炎症剤及び保湿
剤から選ばれるものであるが、具体的な薬効剤として
は、それぞれ以下に示すものが挙げられる。
【0010】(チロシナーゼ活性阻害剤)チロシナーゼ
活性阻害剤としては、例えば、ビタミンC及びその誘導
体並びにそれらの塩、グルタチオン及びその誘導体並び
にそれらの塩、システイン及びその誘導体(例えば、
N,N´−ジアセチルシスチンジメチル等)並びにその
塩、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及び
これらを含有するカンゾウ抽出物、ケイケットウ抽出
物、ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、イブキトラノオ
抽出物、クララ抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出
物、ホップ抽出物、ノイバラ抽出物、、ヨクイニン抽出
物、糖蜜抽出物及び黒砂糖抽出物等が挙げられる。
【0011】上記チロシナーゼ活性阻害剤のうち、特に
好ましいものとしては、ビタミンC及びその誘導体並び
にそれらの塩、システイン及びその誘導体(例えば、
N,N´−ジアセチルシスチンジメチル等)並びにその
塩、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及び
これらを含有するカンゾウ抽出物が挙げられる。
【0012】(細胞賦活剤)細胞賦活剤としては、例え
ば、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン
酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそ
れらの塩、リボ核酸及びその塩、グアニン、キサンチン
及びそれらの誘導体並びにそれらの塩などの核酸関連物
質;血清除蛋白抽出物、脾臓抽出物、胎盤抽出物、鶏冠
抽出物、ローヤルゼリーなどの動物由来の抽出物;酵母
抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物などの微生
物由来の抽出物;ニンジン抽出物、センブリ抽出物、イ
チョウ抽出物、ローズマリー抽出物、オウバク抽出物、
オウゴン抽出物、ニンニク抽出物、レイシ抽出物、セフ
ァランチンなどの植物由来の抽出物;α−またはγ−リ
ノレン酸、エイコサペンタエン酸及びそれらの誘導体、
コハク酸及びその誘導体並びにそれらの塩、グリコール
酸、乳酸、リンゴ酸、サリチル酸などのα−ヒドロキシ
酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩等を挙げること
ができる。
【0013】これら細胞賦活剤のうち、特に好ましいも
のとしては、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン
三リン酸及びその塩、血清除蛋白抽出物、胎盤抽出物、
酵母抽出物、ニンジン抽出物、乳酸、コハク酸及びその
誘導体並びにそれらの塩が挙げられる。
【0014】(抗炎症剤)抗炎症剤としては、グリチル
リチン酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメ
タシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、グアイアズ
レン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ε−アミノ
カプロン酸、酸化亜鉛、ジクロフェナクナトリウム、ア
ロエ抽出物、シコン抽出物、サルビア抽出物、アルニカ
抽出物、カミツレ抽出物、シラカバ抽出物、オトギリソ
ウ抽出物、ユーカリ抽出物、ムクロジ抽出物等が挙げら
れる。
【0015】これらの抗炎症剤のうち、特に好ましいも
のは、グリチルリチン酸、グアイアズレン及びそれらの
誘導体並びにそれらの塩、ε−アミノカプロン酸、アロ
エ抽出物、シコン抽出物、カミツレ抽出物である。
【0016】(保湿剤)保湿剤としては、ヒアルロン
酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫
酸、ヘパリン及びケラタン硫酸などのムコ多糖類及びそ
れらの塩、コラーゲン、エラスチン、ケラチンなどのタ
ンパク質及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ソルビ
トール、イノシトール、トレハロース、尿素、ピロリド
ンカルボン酸およびその塩等があげられる。
【0017】これら保湿剤のうち、特に好ましいもの
は、皮膚の構成成分であり、従来から化粧料に配合され
ているヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン
硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸などの
ムコ多糖類及びそれらの塩、コラーゲン、エラスチン、
ケラチンなどのタンパク質及びそれらの誘導体並びにそ
れらの塩である。これらの各成分は、その起源について
特に制約はなく、動物由来、微生物由来、合成品のいず
れであってもよい。また、その抽出方法、精製処理方法
等、製法についても特に制約はない。
【0018】上記(B)成分の薬効剤の本発明の組成物
への配合量は、薬効剤の種類により相違するが、以下に
示す範囲とすることが好ましい。この範囲であれば、
(A)成分のゴカヒ抽出物と組み合わせた場合、薬効剤
が本来有する効能を十分に発揮させることができる。
【0019】すなわち、本発明組成物におけるチロシナ
ーゼ活性阻害剤の配合量は、乾燥固形分として好ましく
は0.0001〜10%であり、より好ましくは0.0
01〜5%の範囲である。この範囲であればチロシナー
ゼ活性阻害剤単独で用いた場合より優れたチロシナーゼ
活性阻害効果を示し、かつ、使用感の良好な組成物が得
られる。
【0020】細胞賦活剤の配合量は、経時安定性の点か
ら好ましくは0.001〜5%、より好ましくは0.0
1〜3%の範囲であり、この範囲であれば優れた細胞賦
活効果がみられ、かつ、優れた使用感の組成物が得られ
る。
【0021】また、優れた抗炎症効果効果の発現がみら
れ、かつ、優れた使用感の組成物が得られる抗炎症剤の
配合量としては、0.0001〜5%の範囲が好まし
く、0.01〜3%の範囲がより好ましい。
【0022】更にまた、保湿剤であるムコ多糖類及び/
又はタンパク質の本発明組成物中の配合量は、好ましく
は0.0001〜5%、より好ましくは0.001〜3
%の範囲である。この範囲であればより優れた保湿効果
が発現し、かつ、優れた使用感の組成物が得られる。
【0023】これらのチロシナーゼ活性阻害剤、細胞賦
活剤、抗炎症剤及び保湿剤は、一種又は二種以上組み合
わせて用いることができる。
【0024】本発明の組成物は、常法に従い、必須成分
である(A)成分と(B)成分とを通常の外用組成物と
して知られる種々の形態の基剤に配合して調製すること
ができる。
【0025】組成物の形態の例としては、特に限定され
ず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、分散
液、洗浄料、メーキャップ化粧料、頭皮・毛髪用品等の
化粧品や、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の医薬品な
どとすることができ、外用組成物の基剤としては、これ
ら外用剤の形態に応じた基剤、例えば、精製水、低級ア
ルコール、多価アルコール、油脂、界面活性剤、粉体、
紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、防腐剤、香
料等を用いることができる。
【0026】
【実施例】次に参考例、試験例及び実施例を挙げて本発
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
【0027】参考例1 ゴカヒ抽出物の製造 ゴカヒ1kgを破砕し50%(v/v)エチルアルコー
ル10lを加え、15日間室温にて浸漬した後濾過す
る。濾液を冷暗所にて5日間放置した後、濾過してゴカ
ヒ抽出物を得た。
【0028】参考例2 植物抽出物の製造 カンゾウ(日局)、ソウハクヒ(日局)、クジン(クラ
ラ)(日局)、トウキ(日局)の各10gにそれぞれ7
0%(v/v)エチルアルコール100mlを加え、室
温で時々攪拌しながら3日間抽出し、濾過して各植物抽
出物を得た。
【0029】試験例1 チロシナーゼ活性阻害試験 下記方法により、参考例1で得たゴカヒ抽出物並びに参
考例2で得た植物抽出物について、単独またはそれらを
組み合わせた試料のチロシナーゼ活性阻害率を調べた。
すなわち、各試料に酵素溶液[シグマ社製、約28,0
00単位のチロシナーゼ10mgを0.1Mリン酸緩衝
液(pH6.8)20mlに溶解したもの]0.1ml
を加え、さらに0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)を
加え4.0mlとし、これを25℃にて10分間インキ
ュベートした。
【0030】次いで、これにあらかじめ25℃に保って
おいた基質溶液[L−DOPA(東京化成製)198.
0mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)100m
lに溶解したもの]1.0mlを加え、10分間反応せ
しめた。反応後、475nmにおける吸光度(ODS)
を測定した。同様に、加熱失活させた前記酵素を用いて
反応させた時の吸光度(ODHE)及び試料無添加のとき
の吸光度(ODB)を測定し、数式1よりチロシナーゼ
活性の活性阻害率を算出した。
【0031】
【数1】
【0032】(結果)
【表1】
【0033】表1から明らかなごとく、ゴカヒ抽出物と
チロシナーゼ活性阻害剤を組み合わせた場合には、ゴカ
ヒ抽出物またはチロシナーゼ活性阻害剤を単独で用いた
場合よりチロシナーゼ活性阻害作用が高く、相乗的な美
白効果を示した。従って、ゴカヒ抽出物とチロシナーゼ
活性阻害剤を組み合わせた本発明組成物は、これを肌に
適用することにより、極めて優れたチロシナーゼ活性阻
害作用を発揮し、日焼けによる肌の黒色化、シミ、ソバ
カスなどを効果的に抑制する。
【0034】実施例1 クリーム:表2に示す組成及び下記製法でクリームを調
製し、その美肌効果を調べた。この結果も併せて表2に
示す。
【0035】(組成及び結果)
【表2】
【0036】(製法) A.成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)〜(10)及び(13)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却してクリームを得
た。
【0037】(試験方法)被験クリーム1品につき27
〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美肌効果を以下の基準によ
って評価した。
【0038】(評価基準) <評価> <内 容> 有 効 肌のくすみが目立たなくなった。 やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。 無 効 使用前と変化なし。
【0039】表2の結果に示される如く、本発明品1に
代表されるゴカヒ抽出物とN,N´−ジアセチルシスチ
ンジメチルを組合せた本発明組成物および本発明品2に
代表されるゴカヒ抽出物とカンゾウ抽出物を組合せた本
発明組成物は、これらを皮膚に適用することにより、肌
の「くすみ」等の発生を防止、改善することができ、美
しい肌とすることが明らかとなった。
【0040】実施例2 化粧水: (処方) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (4)エチルアルコール 8.0 (5)ゴカヒ抽出物*1 1.0 (6)アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 適量 (9)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 武田薬品製
【0041】(製法) A.成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解
する。 B.成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0042】実施例3 乳液: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)ゴカヒ抽出物*1 5.0 (8)カンゾウ抽出物*2 0.1 (9)防腐剤 0.1 (10)カルボキシビニルポリマー 0.1 (11)水酸化ナトリウム 0.05 (12)エチルアルコール 5.0 (13)精製水 残量 (14)香料 適量 *1 参考例1で製造したもの *2 丸善製薬製
【0043】(製法) A.成分(8)〜(13)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B.成分(1)〜(6)を加熱混合し、70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(7)、(14)を加え、均一に混合し
て乳液を得た。
【0044】実施例4 軟膏: (処方) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)ゴカヒ抽出物*1 1.0 (6)ソウハクヒ抽出物*2 0.1 (7)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 参考例2で製造したもの
【0045】(製法) A.成分(3)、(4)及び(7)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B.成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(7)の残部で溶解した(5)、
(6)を加え、軟膏を得た。
【0046】実施例2の化粧水、実施例3の乳液、実施
例4の軟膏はいずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用す
ることにより、肌の「くすみ」等の発生を防止するとと
もに、シミ等の色素沈着も改善することができ、透明感
のある美しい肌にするものであった。
【0047】試験例2 創傷治癒試験 生後8週齢のウィスター(Wistar)系雄性ラット
を、1群10匹として実験に供した。ラットの背部を剃
毛した後、麻酔下、正中線に対称となるように左右2箇
所の背部皮膚を4cmにわたり切開し、一方を薬剤塗布
部位、他方を対照部位とした。切開後直ちに、切開部位
3箇所を縫合し、消毒用エタノールで清拭した。縫合部
のうち薬剤塗布部位には表3に示した試料10〜16
(生理食塩水に溶解したもの)のうちいずれか1種を、
対照部位には生理食塩水をO.1mlずつ1日2回、1
週間にわたり塗布した。
【0048】1週間後背部皮膚を剥離して切開部を中心
に短冊状の切片を作成し、皮膚切片の張力強度をレオメ
ーターNRM−2002J(不動工業社製)を用いて測
定した。得られた測定値から、数式2により創傷治癒率
を算出した。この結果も表3に示す。
【0049】
【数2】
【0050】
【表3】
【0051】表3の結果に示される如く、ゴカヒ抽出物
とATP、胎盤抽出物、酵母抽出物等の細胞賦活剤とを
組み合わせた本発明組成物を皮膚に適用した場合は、創
傷治癒率が高く、皮膚の外傷、ひび、あかぎれ等を有効
に改善、治癒できることが明らかとなった。
【0052】実施例5 クリーム:表4に示す組成及び下記製法でクリームを調
製し、その皮膚老化防止効果を調べた。この結果も併せ
て表4に示す。
【0053】(組成及び結果)
【表4】
【0054】(製法) A.成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)〜(10)及び(13)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C.AにBを加えて混合し、30℃まで冷却して、クリ
ームを得た。
【0055】(試験方法)被験乳液1品につき26〜5
0才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜の2回、
12週間にわたって洗顔後に被験乳液の適量を顔面に塗
布した。塗布による皮膚老化防止効果を下の基準によっ
て評価した。
【0056】皮膚老化防止効果: [評価] [内 容] 有 効 肌のはり、つやが改善された。 やや有効 肌のはり、つやがやや改善された。 無 効 使用前と変化なし。
【0057】表4の結果に示された如く、本発明品3及
び4に代表されるゴカヒ抽出物と細胞賦活剤を配合した
本発明組成物は、これを皮膚に適用することにより、肌
のはり、つやが改善され、皮膚の老化を防止することが
明らかとなった。
【0058】実施例6 化粧水: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (2)エチルアルコール 15.0 (3)防腐剤 0.1 (4)ATP*1 0.01 (5)香料 適量 (6)ゴカヒ抽出物*2 2.0 (7)クエン酸 0.1 (8)クエン酸ナトリウム 0.3 (9)1,3−ブチレングリコール 4.0 (10)精製水 残量 *1 和光純薬社製 *2 参考例1で製造したもの
【0059】(製法) A.成分(1)〜(5)を混合溶解する。 B.成分(6)〜(10)を混合溶解する。 C.AとBを混合して化粧水を得た。
【0060】実施例7 乳液: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)エイコサペンタエン酸*1 3.0 (8)防腐剤 0.1 (9)ゴカヒ抽出物*2 0.1 (10)カルボキシビニルポリマー 0.1 (11)水酸化ナトリウム 0.05 (12)エチルアルコール 5.0 (13)精製水 残量 (14)香料 適量 *1 シグマ社製 *2 参考例1で製造したもの
【0061】(製法) A.成分(10)〜(13)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B.成分(1)〜(8)を加熱混合し、70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(9)及び(14)を加え、均一に混合
して乳液を得た。
【0062】実施例6の化粧水、実施例7の乳液は、い
ずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、
肌のはり、つやが改善され、皮膚の老化を防止するもの
であった。
【0063】実施例8 軟膏: (処方) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)ゴカヒ抽出物*1 1.0 (6)乳酸*2 0.1 (7)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 和光純薬社製
【0063】(製法) A.成分(3)、(4)及び(7)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B.成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(7)の残部で溶解した(5)、
(6)を加え、軟膏を得た。
【0064】実施例8の軟膏は経時安定性に優れ、皮膚
の外傷、ひび、あかぎれ、ただれ、痔疾、火傷等を有効
に改善するものであった。
【0065】試験例3 抗炎症効果及び色素沈着抑制効
果試験 表5に示した薬剤及びエチルアルコール15%を含み、
残部が精製水からなる被験薬剤を調製し、有色モルモッ
ト背部に塗布して日焼けによる炎症及び色素沈着に対す
る効果を調べた。その結果を表6に示す。
【0066】(試験方法)有色モルモット(各群10
匹)の背部を剃毛し、麻酔下紫外線を照射した。紫外線
照射は、東芝株式会社製FL20S・BLBランプとF
L20S・E30ランプを3本ずつ同時に照射し、紫外
線量は4.8×10 4 erg/cm 2 とした。紫外線照射
の24時間前と照射直後及び照射12時間後、24時間
後にモルモット背部の4カ所に試料を0.2mlずつよ
く擦り込んだ。なお、紫外線照射前に塗布部位を温水で
よく洗浄した。照射の24時間後に炎症の程度を、そし
て7日後に色素沈着の程度を観察した。
【0067】
【表5】
【0068】 (評価基準) 炎症についての評価基準 [スコア] [状態] 0:炎症が全く認められない 1:ごくわずか炎症が認められる 2:炎症は認められるが非照射部位との境界は不明瞭 3:炎症が認められ、非照射部位との境界は鮮明
【0069】 色素沈着についての評価基準 [スコア] [状態] 0:色素沈着が全く認められない 1:ごくわずか色素沈着が認められる 2:色素沈着は認められるが非照射部位との境界は不明瞭 3:色素沈着が認められ、非照射部位との境界は鮮明
【0070】上記評価基準に従い、それぞれの評点が1
点以下であるモルモットが10匹中何匹いたかを数え、
以下の判定基準に従って判定した。
【0071】 (判定基準) <判 定> <内 容> 著 効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が8匹以上である。 有 効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が6匹〜7匹である。 やや有効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が4匹〜5匹である。 無 効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が3匹以下である。
【0072】
【表6】
【0073】 表6の結果より、ゴカヒ抽出物とグリチ
ルリチン酸ジカリウム、グアイアズレン、シコン抽出物
の抗炎症剤を配合した組成物は、これを皮膚に適用する
ことにより、皮膚の炎症およびそれに伴う色素沈着を抑
制することが明らかとなった。
【0074】実施例9 クリーム:次に示す処方及び下記製法でクリームを調製
した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノステアレート 2.0 (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)ブチルパラベン 0.1 (8)メチルパラベン 0.1 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)グリチルリチン酸ジカリウム*1 0.2 (11)ゴカヒ抽出物*2 0.5 (12)シラカバ抽出物*3 0.1 (13)精製水 残量 (14)香料 適量 *1 東京化成社製 *2 参考例1で製造したもの *3 丸善製薬社製
【0075】(製法) A.成分(1)〜(7)を70℃にて加熱溶解する。 B.成分(8)〜(13)を70℃に加熱する。 C.AをBに加える。 D.Cに成分(14)を加え、冷却してクリームを得
る。
【0076】実施例10 乳液:次に示す処方及び下記製法で乳液を調製した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)精製アボガド油 4.0 (7)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 4.0 (8)ブチルパラベン 0.1 (9)ゴカヒ抽出物*1 1.0 (10)アロエ抽出物*2 0.2 (11)メチルパラベン 0.1 (12)カルボキシビニルポリマー 0.07 (13)1,3−ブチレングリコール 5.0 (14)精製水 残量 (15)水酸化ナトリウム 0.025 (16)精製水 7.5 (17)香料 適量 *1 参考例1で製造したもの *2 丸善製薬社製
【0077】(製法) A.成分(1)〜(8)を70℃にて加熱溶解する。 B.成分(9)〜(14)を70℃にて加熱溶解する。 C.AをBに加え、乳化する。 D.Cに(15)〜(17)を加え、冷却して乳液を得
る。
【0078】実施例11 化粧水:次に示す処方及び下記製法で化粧水を調製し
た。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (2)香料 適量 (3)エタノール 10.0 (4)メチルパラベン 0.1 (5)カミツレ抽出物*1 1.0 (6)クエン酸 0.1 (7)クエン酸ナトリウム 0.3 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)ゴカヒ抽出物*2 0.01 (10)精製水 残量 *1 一丸ファルコス社製 *2 参考例1で製造したもの
【0079】(製法) A.成分(1)〜(4)を混合溶解する。 B.成分(5)〜(10)を混合溶解する。 C.BをAに加え、攪拌して化粧水を得る。
【0080】実施例9のクリーム、実施例10の乳液、
実施例11の化粧水はいずれも経時安定性に優れ、皮膚
に適用することにより、肌のくすみ、あれ等を押さえ、
美しい肌にする効果があり、また日やけ後の炎症及び色
素沈着の予防効果にも優れるものであった。
【0081】実施例12 ヘアトニック:次に示す処方及び下記製法でヘアトニッ
クを調製した。 (処方) (%) (1)ゴカヒ抽出物*1 10.0 (2)カミツレ抽出物*2 0.3 (3)メントール 0.1 (4)エタノール 40.0 (5)香料 適量 (6)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 一丸ファルコス社製
【0082】A.成分(3)〜(5)を混合溶解する。 B.成分(1)、(2)及び(6)を混合溶解する。 C.BにAを加えて均一に混合し、ヘアトニックを得
た。
【0083】実施例12のヘアトニックは頭皮に適用す
ることにより、頭皮の炎症によるフケやカユミを抑え、
美しい頭皮、頭髪とするものであった。
【0084】実施例13 乳液:表7に示す組成及び下記製法で乳液を調製し、そ
の肌荒れ改善効果を調べた。この結果も併せて表7に示
す。
【0085】(組成及び結果)
【表7】
【0086】(製法) A.(6)〜(10)及び(14)の各成分を加熱混合
し、70℃に保つ。 B.(1)〜(5)、(11)及び(12)の各成分を
加熱混合し、70℃に保つ。 C.上記Bを先のAに加えて混合し、成分(13)を加
えて均一に乳化し、30℃まで冷却して乳液を得た。
【0087】(試験方法)24〜45才の健常人15名
をパネルとし、実験的な荒れ肌を惹起する前の肌状態を
ミクロスコープカメラで撮影し、下記基準によりそのス
コアを求めた。実験的な荒れ肌は、上腕屈側部をエーテ
ル、アセトン(1:1)混液で処理することにより惹起
した。さらにその後は、7日間にわたって毎日、朝と夜
の2回被験乳液を塗布し、荒れ肌惹起の1、3、5及び
7日後に前記と同様肌状態のスコアを求めた。
【0088】 肌状態スコア <スコア> <状 態> 1 肌の皮溝が不鮮明であり、角質のはがれが認められる。 2 肌の皮溝がやや不鮮明であるかまたは一方向性が強い。 3 肌の皮溝は認められるが、浅いかまたは一方向性が強い。 4 肌の皮溝が認められるかまたはやや網目状である。 5 肌の皮溝がはっきり認められるかまたはきれいな網目状である。
【0089】表7の結果に示される如く、本発明品5に
代表されるゴカヒ抽出物とムコ多糖類を組合せた本発明
組成物および本発明品6に代表されるゴカヒ抽出物とタ
ンパク質を組合せた本発明組成物は、これらを皮膚に適
用することにより、肌の荒れを改善できることが明らか
になった。
【0090】実施例14 クリーム:表8に示す組成及び下記製法で乳液を調製
し、その美肌効果を調べた。この結果も併せて表8に示
す。
【0091】(組成及び結果)
【表8】
【0092】(製法) A.成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)〜(10)及び(13)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却してクリームを得
た。
【0093】(試験方法)被験クリーム1品につき27
〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美肌効果を実施例1と同様
の基準によって評価した。
【0094】表8の結果に示される如く、本発明品7に
代表されるゴカヒ抽出物とムコ多糖類を組合せた本発明
組成物および本発明品8に代表されるゴカヒ抽出物とタ
ンパク質を組合せた本発明組成物は、これらを皮膚に適
用することにより、皮膚のキメを整え、皮膚水分量が適
度に保たれ、肌の「くすみ」等の発生を防止、改善する
ことができ、美しい肌とすることが明らかとなった。
【0095】実施例15 化粧水:次に示す処方及び下記製法で化粧水を調製し
た。 (処方) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (4)エチルアルコール 8.0 (5)ゴカヒ抽出物*1 1.0 (6)コラーゲン*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 適量 (9)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 高研社製
【0096】(製法) A.成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解
する。 B.成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0097】実施例16 パック:次に示す処方及び下記製法でパックを調製し
た。 (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)ゴカヒ抽出物*1 10.0 (6)ヒアルロン酸ナトリウム*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 0.05 (9)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 キューピー社製
【0098】(製法) A.成分(1)、(3)〜(6)及び(9)を混合し、
70℃に加熱し、攪拌する。 B.成分(2)、(7)及び(8)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却してパッ
クを得た。
【0099】実施例15の化粧水、実施例16のパック
はいずれも経時安定性に優れ、これらを皮膚に適用する
ことにより、皮膚のキメを整え、皮膚水分量が適度に保
たれ、肌の「くすみ」等の発生を防止、改善することが
できるとともに、肌のはり、つやが改善され、美しい肌
とするものであった。
【0099】実施例17 洗浄料:次に示す処方及び下記製法で洗浄料を調製し
た。 (処方) (%) (1)ステアリン酸 10.0 (2)パルミチン酸 8.0 (3)ミリスチン酸 12.0 (4)ラウリン酸 4.0 (5)オレイルアルコール 1.0 (6)精製ラノリン 1.0 (7)香料 0.1 (8)防腐剤 0.2 (9)グリセリン 18.0 (10)水酸化カリウム 6.0 (11)ゴカヒ抽出物*1 0.5 (12)ケラチン加水分解液*2 0.05 (13)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 成和化成社製
【0100】(製法) A.成分(9)、(10)及び(13)を混合し、70
℃に加熱する。 B.成分(1)〜(6)及び(8)を混合し、70℃に
加熱する。 C.上記Bを先のAに加え、成分(7)、(11)及び
(12)を加え、冷却して洗浄料を得た。
【0101】実施例17の洗浄料は経時安定性に優れ、
また洗い流した後のつっぱり感がなく、保湿性に優れる
もので、肌のキメを整え、はり、つやを与えるものであ
った。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、薬効剤の本来有する効
能を十分に発揮させることができる。例えば、薬効剤と
してチロシナーゼ活性阻害剤を含有する本発明の組成物
は、安定で且つ優れた美白作用を有するため、皮膚の色
素沈着に高い抑制効果を発揮し、特に色素沈着による皮
膚の「くすみ」の予防、改善効果に優れるものである。
また、抗炎症剤を含有する組成物は、皮膚の炎症及びそ
れに付随して起こる色素沈着に高い抑制効果を発揮する
ため、日焼けなどによる肌荒れ、皮膚の黒化、シミ、ソ
バカスの防止・改善等に有効である。一方薬効剤として
細胞賦活剤を含有する本発明の組成物は、優れた細胞賦
活作用を有するため、皮膚の老化防止、外傷、ひび、あ
かぎれ、ただれ、痔疾、火傷などの改善、創傷治癒促進
等に有効なものである。更に、薬効剤として保湿剤を含
有する本発明の組成物は、安定で且つ優れた肌荒れ改善
作用及び保湿作用を有するため、肌の「くすみ」等を防
止、改善するとともに肌にはり、つやを効果的に付与す
るものである。このように、本発明の組成物は、薬効剤
の本来有する性能を十分に発揮させることができるの
で、美容や医療において極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−206665(JP,A) 特開 平3−284614(JP,A) 特開 平1−233207(JP,A) 特開 昭61−100510(JP,A) 特開 平8−73369(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴカヒ抽出物を0.00001〜1重量
    %、及びチロシナーゼ活性阻害剤の一種又は二種以上を
    0.001〜5重量%含有する皮膚用化粧料(但し、養
    毛化粧料は除く)
  2. 【請求項2】 チロシナーゼ活性阻害剤が、ビタミンC
    及びその誘導体並びにそれらの塩、グルタチオン及びそ
    の誘導体並びにそれらの塩、システイン及びその誘導体
    並びにその塩、グラブレン、リクイリチン、イソリクイ
    リチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、ケイケッ
    トウ抽出物、ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、イブキ
    トラノオ抽出物、クララ抽出物、サンザシ抽出物、シラ
    ユリ抽出物、ホップ抽出物、ノイバラ抽出物、ヨクイニ
    ン抽出物、糖蜜抽出物及び黒砂糖抽出物から選ばれたも
    のである請求項1の皮膚用化粧料。
  3. 【請求項3】 ゴカヒ抽出物を0.00001〜1重量
    %、及び細胞賦活剤の一種又は二種以上を0.001〜
    5重量%の含有する皮膚用化粧料(但し、養毛化粧料は
    除く)。
  4. 【請求項4】 細胞賦活剤が、デオキシリボ核酸及びそ
    の塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などの
    アデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその
    塩、グアニン、キサンチン及びそれらの誘導体並びにそ
    れらの塩などの核酸関連物質;血清除蛋白抽出物、脾臓
    抽出物、胎盤抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリーなど
    の動物由来の抽出物;酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフ
    ィズス菌抽出物などの微生物由来の抽出物;ニンジン抽
    出物、センブリ抽出物、イチョウ抽出物、ローズマリー
    抽出物、オウバク抽出物、オウゴン抽出物、ニンニク抽
    出物、レイシ抽出物、セファランチンなどの植物由来の
    抽出物;α−またはγ−リノレン酸、エイコサペンタエ
    ン酸及びそれらの誘導体、コハク酸及びその誘導体並び
    にそれらの塩、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、サリチ
    ル酸などのα−ヒドロキシ酸及びそれらの誘導体並びに
    それらの塩から選ばれたものである請求項3に記載の皮
    膚用化粧料。
  5. 【請求項5】 ゴカヒ抽出物0.00001〜1重量
    %、及び保湿剤の一種又は二種以上を0.001〜5重
    量%含有する皮膚用化粧料(但し、養毛化粧料は除
    く)。
  6. 【請求項6】 保湿剤がヒアルロン酸、コンドロイチン
    硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及びケ
    ラタン硫酸などのムコ多糖類及びそれらの塩、コラーゲ
    ン、エラスチン、ケラチンなどのタンパク質及びそれら
    の誘導体並びにそれらの塩、ソルビトール、イノシトー
    ル、トレハロース、尿素、ピロリドンカルボン酸および
    その塩から選ばれたものである請求項5に記載の皮膚用
    化粧料。
  7. 【請求項7】 ゴカヒ抽出物を0.00001〜1重量
    %、及びチロシナーゼ活性阻害剤の一種もしくは二種以
    上を0.0001〜10重量%、細胞賦活剤の一種もし
    くは二種以上を0.001〜5重量%、又は保湿剤の一
    種もしくは二種以上を0.0001〜5重量%含有する
    外用医薬品。
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