JP3507635B2 - 外用に適する組成物 - Google Patents
外用に適する組成物Info
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Description
物に関し、更に詳細にはゴカヒ抽出物と薬効剤を配合し
た化粧品、外用医薬品等、外用に適する組成物に関す
る。
ック、分散液、洗浄料等の化粧品や、軟膏剤、クリーム
剤、外用液剤等の外用医薬品には、これらに所定の薬効
を付与することを目的として薬効成分が加えられてい
る。例えば、日焼け等により生じる皮膚の黒化や炎症、
色素沈着により生ずるシミ、ソバカス等の現象を防止す
るために、カラミン等や、アスコルビン酸類、グルタチ
オン、コロイドイオウ、ハイドロキノン、シンナミック
アルデヒド等が配合されており、また、肌荒れ改善、皮
膚老化防止、細胞賦活の他、切創やひげそり後の傷の治
療、ひび、あかぎれ、ただれ、痔疾、火傷などの改善等
の創傷治療を目的に、アラントイン、アロエ抽出物、人
参抽出物、シコンエキス、胎盤抽出物、牛血液除蛋白
物、発酵代謝物等の薬効成分が配合されている。
の薬効成分を配合した化粧品、外用医薬品等の外用に適
する組成物(以下、「外用組成物」ということがある)
では、薬効成分の効果が十分でなかったり、あるいは、
製剤中で変質するなどして所期の薬効が得られない場合
が多く、その改善が望まれていた。
物の薬効成分の効果を向上させるべく鋭意検討を行った
結果、ゴカヒ抽出物と特定の薬効剤を組み合わせれば、
本来薬効剤の有する作用が十分発揮されることを見出
し、本発明を完成した。
び(B);(A)ゴカヒ抽出物を0.00001〜1重
量%、及び(B)チロシナーゼ活性阻害剤、細胞賦活剤
又は保湿剤を特定の配合量含有する組成物を提供するも
のである。
抽出物は、生薬名を五加皮とするものであれば特に起源
植物を限定するものではない(参考文献;原色和漢薬図
鑑(下)p.136−138、保育社)。例えば、ウコ
ギ科のAcanthopanax gracilistylus W. W. SMITH, A. g
iraldii HARMS, A.sessiliflorus SEEM, A.senticosus
HARM(エゾウコギ)等の根皮又は幹皮等を用いることが
できる。その調製法は特に限定されず、種々の適当な溶
媒を用いて低温もしくは室温〜加温下で抽出される。
コール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グ
リセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール等の液状多価アルコール等の1種または2種以
上を用いることができる。また、抽出方法としては原植
物を細切又は粉砕して抽出溶媒を加え、そのまま浸漬し
て抽出し、必要に応じて減圧濃縮や遠心分離および濾過
などを行う方法が挙げられる。好ましい抽出方法の例と
しては、含水濃度20〜70%(v/v)の1,3−ブ
チレングリコールまたはエチルアルコールを用い、低温
にて10〜30日間抽出を行ったのち濾過し、得られた
濾液をさらに10日間ほど放置して熟成させ、再び濾過
を行う方法が挙げられる。
量は、乾燥固形分として好ましくは0.00001〜1
重量%(以下単に「%」で示す)の範囲であり、抽出エ
キスとして好ましくは0.001〜20重量%であり、
より好ましくは0.01〜10%の範囲である。この範
囲であれば、チロシナーゼ活性阻害剤、細胞賦活剤、抗
炎症剤及び保湿剤の効果を相加的もしくは相乗的に高め
ることができる。
ロシナーゼ活性阻害剤、細胞賦活剤、抗炎症剤及び保湿
剤から選ばれるものであるが、具体的な薬効剤として
は、それぞれ以下に示すものが挙げられる。
活性阻害剤としては、例えば、ビタミンC及びその誘導
体並びにそれらの塩、グルタチオン及びその誘導体並び
にそれらの塩、システイン及びその誘導体(例えば、
N,N´−ジアセチルシスチンジメチル等)並びにその
塩、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及び
これらを含有するカンゾウ抽出物、ケイケットウ抽出
物、ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、イブキトラノオ
抽出物、クララ抽出物、サンザシ抽出物、シラユリ抽出
物、ホップ抽出物、ノイバラ抽出物、、ヨクイニン抽出
物、糖蜜抽出物及び黒砂糖抽出物等が挙げられる。
好ましいものとしては、ビタミンC及びその誘導体並び
にそれらの塩、システイン及びその誘導体(例えば、
N,N´−ジアセチルシスチンジメチル等)並びにその
塩、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及び
これらを含有するカンゾウ抽出物が挙げられる。
ば、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン
酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそ
れらの塩、リボ核酸及びその塩、グアニン、キサンチン
及びそれらの誘導体並びにそれらの塩などの核酸関連物
質;血清除蛋白抽出物、脾臓抽出物、胎盤抽出物、鶏冠
抽出物、ローヤルゼリーなどの動物由来の抽出物;酵母
抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物などの微生
物由来の抽出物;ニンジン抽出物、センブリ抽出物、イ
チョウ抽出物、ローズマリー抽出物、オウバク抽出物、
オウゴン抽出物、ニンニク抽出物、レイシ抽出物、セフ
ァランチンなどの植物由来の抽出物;α−またはγ−リ
ノレン酸、エイコサペンタエン酸及びそれらの誘導体、
コハク酸及びその誘導体並びにそれらの塩、グリコール
酸、乳酸、リンゴ酸、サリチル酸などのα−ヒドロキシ
酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩等を挙げること
ができる。
のとしては、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン
三リン酸及びその塩、血清除蛋白抽出物、胎盤抽出物、
酵母抽出物、ニンジン抽出物、乳酸、コハク酸及びその
誘導体並びにそれらの塩が挙げられる。
リチン酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インドメ
タシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、グアイアズ
レン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ε−アミノ
カプロン酸、酸化亜鉛、ジクロフェナクナトリウム、ア
ロエ抽出物、シコン抽出物、サルビア抽出物、アルニカ
抽出物、カミツレ抽出物、シラカバ抽出物、オトギリソ
ウ抽出物、ユーカリ抽出物、ムクロジ抽出物等が挙げら
れる。
のは、グリチルリチン酸、グアイアズレン及びそれらの
誘導体並びにそれらの塩、ε−アミノカプロン酸、アロ
エ抽出物、シコン抽出物、カミツレ抽出物である。
酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫
酸、ヘパリン及びケラタン硫酸などのムコ多糖類及びそ
れらの塩、コラーゲン、エラスチン、ケラチンなどのタ
ンパク質及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ソルビ
トール、イノシトール、トレハロース、尿素、ピロリド
ンカルボン酸およびその塩等があげられる。
は、皮膚の構成成分であり、従来から化粧料に配合され
ているヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン
硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸などの
ムコ多糖類及びそれらの塩、コラーゲン、エラスチン、
ケラチンなどのタンパク質及びそれらの誘導体並びにそ
れらの塩である。これらの各成分は、その起源について
特に制約はなく、動物由来、微生物由来、合成品のいず
れであってもよい。また、その抽出方法、精製処理方法
等、製法についても特に制約はない。
への配合量は、薬効剤の種類により相違するが、以下に
示す範囲とすることが好ましい。この範囲であれば、
(A)成分のゴカヒ抽出物と組み合わせた場合、薬効剤
が本来有する効能を十分に発揮させることができる。
ーゼ活性阻害剤の配合量は、乾燥固形分として好ましく
は0.0001〜10%であり、より好ましくは0.0
01〜5%の範囲である。この範囲であればチロシナー
ゼ活性阻害剤単独で用いた場合より優れたチロシナーゼ
活性阻害効果を示し、かつ、使用感の良好な組成物が得
られる。
ら好ましくは0.001〜5%、より好ましくは0.0
1〜3%の範囲であり、この範囲であれば優れた細胞賦
活効果がみられ、かつ、優れた使用感の組成物が得られ
る。
れ、かつ、優れた使用感の組成物が得られる抗炎症剤の
配合量としては、0.0001〜5%の範囲が好まし
く、0.01〜3%の範囲がより好ましい。
又はタンパク質の本発明組成物中の配合量は、好ましく
は0.0001〜5%、より好ましくは0.001〜3
%の範囲である。この範囲であればより優れた保湿効果
が発現し、かつ、優れた使用感の組成物が得られる。
活剤、抗炎症剤及び保湿剤は、一種又は二種以上組み合
わせて用いることができる。
である(A)成分と(B)成分とを通常の外用組成物と
して知られる種々の形態の基剤に配合して調製すること
ができる。
ず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、分散
液、洗浄料、メーキャップ化粧料、頭皮・毛髪用品等の
化粧品や、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の医薬品な
どとすることができ、外用組成物の基剤としては、これ
ら外用剤の形態に応じた基剤、例えば、精製水、低級ア
ルコール、多価アルコール、油脂、界面活性剤、粉体、
紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、防腐剤、香
料等を用いることができる。
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
ル10lを加え、15日間室温にて浸漬した後濾過す
る。濾液を冷暗所にて5日間放置した後、濾過してゴカ
ヒ抽出物を得た。
ラ)(日局)、トウキ(日局)の各10gにそれぞれ7
0%(v/v)エチルアルコール100mlを加え、室
温で時々攪拌しながら3日間抽出し、濾過して各植物抽
出物を得た。
考例2で得た植物抽出物について、単独またはそれらを
組み合わせた試料のチロシナーゼ活性阻害率を調べた。
すなわち、各試料に酵素溶液[シグマ社製、約28,0
00単位のチロシナーゼ10mgを0.1Mリン酸緩衝
液(pH6.8)20mlに溶解したもの]0.1ml
を加え、さらに0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)を
加え4.0mlとし、これを25℃にて10分間インキ
ュベートした。
おいた基質溶液[L−DOPA(東京化成製)198.
0mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)100m
lに溶解したもの]1.0mlを加え、10分間反応せ
しめた。反応後、475nmにおける吸光度(ODS)
を測定した。同様に、加熱失活させた前記酵素を用いて
反応させた時の吸光度(ODHE)及び試料無添加のとき
の吸光度(ODB)を測定し、数式1よりチロシナーゼ
活性の活性阻害率を算出した。
チロシナーゼ活性阻害剤を組み合わせた場合には、ゴカ
ヒ抽出物またはチロシナーゼ活性阻害剤を単独で用いた
場合よりチロシナーゼ活性阻害作用が高く、相乗的な美
白効果を示した。従って、ゴカヒ抽出物とチロシナーゼ
活性阻害剤を組み合わせた本発明組成物は、これを肌に
適用することにより、極めて優れたチロシナーゼ活性阻
害作用を発揮し、日焼けによる肌の黒色化、シミ、ソバ
カスなどを効果的に抑制する。
製し、その美肌効果を調べた。この結果も併せて表2に
示す。
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)〜(10)及び(13)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却してクリームを得
た。
〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美肌効果を以下の基準によ
って評価した。
代表されるゴカヒ抽出物とN,N´−ジアセチルシスチ
ンジメチルを組合せた本発明組成物および本発明品2に
代表されるゴカヒ抽出物とカンゾウ抽出物を組合せた本
発明組成物は、これらを皮膚に適用することにより、肌
の「くすみ」等の発生を防止、改善することができ、美
しい肌とすることが明らかとなった。
する。 B.成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
つ。 B.成分(1)〜(6)を加熱混合し、70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(7)、(14)を加え、均一に混合し
て乳液を得た。
し、75℃に保つ。 B.成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(7)の残部で溶解した(5)、
(6)を加え、軟膏を得た。
例4の軟膏はいずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用す
ることにより、肌の「くすみ」等の発生を防止するとと
もに、シミ等の色素沈着も改善することができ、透明感
のある美しい肌にするものであった。
を、1群10匹として実験に供した。ラットの背部を剃
毛した後、麻酔下、正中線に対称となるように左右2箇
所の背部皮膚を4cmにわたり切開し、一方を薬剤塗布
部位、他方を対照部位とした。切開後直ちに、切開部位
3箇所を縫合し、消毒用エタノールで清拭した。縫合部
のうち薬剤塗布部位には表3に示した試料10〜16
(生理食塩水に溶解したもの)のうちいずれか1種を、
対照部位には生理食塩水をO.1mlずつ1日2回、1
週間にわたり塗布した。
に短冊状の切片を作成し、皮膚切片の張力強度をレオメ
ーターNRM−2002J(不動工業社製)を用いて測
定した。得られた測定値から、数式2により創傷治癒率
を算出した。この結果も表3に示す。
とATP、胎盤抽出物、酵母抽出物等の細胞賦活剤とを
組み合わせた本発明組成物を皮膚に適用した場合は、創
傷治癒率が高く、皮膚の外傷、ひび、あかぎれ等を有効
に改善、治癒できることが明らかとなった。
製し、その皮膚老化防止効果を調べた。この結果も併せ
て表4に示す。
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)〜(10)及び(13)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C.AにBを加えて混合し、30℃まで冷却して、クリ
ームを得た。
0才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜の2回、
12週間にわたって洗顔後に被験乳液の適量を顔面に塗
布した。塗布による皮膚老化防止効果を下の基準によっ
て評価した。
び4に代表されるゴカヒ抽出物と細胞賦活剤を配合した
本発明組成物は、これを皮膚に適用することにより、肌
のはり、つやが改善され、皮膚の老化を防止することが
明らかとなった。
つ。 B.成分(1)〜(8)を加熱混合し、70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(9)及び(14)を加え、均一に混合
して乳液を得た。
ずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、
肌のはり、つやが改善され、皮膚の老化を防止するもの
であった。
し、75℃に保つ。 B.成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(7)の残部で溶解した(5)、
(6)を加え、軟膏を得た。
の外傷、ひび、あかぎれ、ただれ、痔疾、火傷等を有効
に改善するものであった。
果試験 表5に示した薬剤及びエチルアルコール15%を含み、
残部が精製水からなる被験薬剤を調製し、有色モルモッ
ト背部に塗布して日焼けによる炎症及び色素沈着に対す
る効果を調べた。その結果を表6に示す。
匹)の背部を剃毛し、麻酔下紫外線を照射した。紫外線
照射は、東芝株式会社製FL20S・BLBランプとF
L20S・E30ランプを3本ずつ同時に照射し、紫外
線量は4.8×10 4 erg/cm 2 とした。紫外線照射
の24時間前と照射直後及び照射12時間後、24時間
後にモルモット背部の4カ所に試料を0.2mlずつよ
く擦り込んだ。なお、紫外線照射前に塗布部位を温水で
よく洗浄した。照射の24時間後に炎症の程度を、そし
て7日後に色素沈着の程度を観察した。
点以下であるモルモットが10匹中何匹いたかを数え、
以下の判定基準に従って判定した。
ルリチン酸ジカリウム、グアイアズレン、シコン抽出物
の抗炎症剤を配合した組成物は、これを皮膚に適用する
ことにより、皮膚の炎症およびそれに伴う色素沈着を抑
制することが明らかとなった。
した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノステアレート 2.0 (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)ブチルパラベン 0.1 (8)メチルパラベン 0.1 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)グリチルリチン酸ジカリウム*1 0.2 (11)ゴカヒ抽出物*2 0.5 (12)シラカバ抽出物*3 0.1 (13)精製水 残量 (14)香料 適量 *1 東京化成社製 *2 参考例1で製造したもの *3 丸善製薬社製
る。
る。
た。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (2)香料 適量 (3)エタノール 10.0 (4)メチルパラベン 0.1 (5)カミツレ抽出物*1 1.0 (6)クエン酸 0.1 (7)クエン酸ナトリウム 0.3 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)ゴカヒ抽出物*2 0.01 (10)精製水 残量 *1 一丸ファルコス社製 *2 参考例1で製造したもの
実施例11の化粧水はいずれも経時安定性に優れ、皮膚
に適用することにより、肌のくすみ、あれ等を押さえ、
美しい肌にする効果があり、また日やけ後の炎症及び色
素沈着の予防効果にも優れるものであった。
クを調製した。 (処方) (%) (1)ゴカヒ抽出物*1 10.0 (2)カミツレ抽出物*2 0.3 (3)メントール 0.1 (4)エタノール 40.0 (5)香料 適量 (6)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 一丸ファルコス社製
た。
ることにより、頭皮の炎症によるフケやカユミを抑え、
美しい頭皮、頭髪とするものであった。
の肌荒れ改善効果を調べた。この結果も併せて表7に示
す。
し、70℃に保つ。 B.(1)〜(5)、(11)及び(12)の各成分を
加熱混合し、70℃に保つ。 C.上記Bを先のAに加えて混合し、成分(13)を加
えて均一に乳化し、30℃まで冷却して乳液を得た。
をパネルとし、実験的な荒れ肌を惹起する前の肌状態を
ミクロスコープカメラで撮影し、下記基準によりそのス
コアを求めた。実験的な荒れ肌は、上腕屈側部をエーテ
ル、アセトン(1:1)混液で処理することにより惹起
した。さらにその後は、7日間にわたって毎日、朝と夜
の2回被験乳液を塗布し、荒れ肌惹起の1、3、5及び
7日後に前記と同様肌状態のスコアを求めた。
代表されるゴカヒ抽出物とムコ多糖類を組合せた本発明
組成物および本発明品6に代表されるゴカヒ抽出物とタ
ンパク質を組合せた本発明組成物は、これらを皮膚に適
用することにより、肌の荒れを改善できることが明らか
になった。
し、その美肌効果を調べた。この結果も併せて表8に示
す。
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)〜(10)及び(13)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却してクリームを得
た。
〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美肌効果を実施例1と同様
の基準によって評価した。
代表されるゴカヒ抽出物とムコ多糖類を組合せた本発明
組成物および本発明品8に代表されるゴカヒ抽出物とタ
ンパク質を組合せた本発明組成物は、これらを皮膚に適
用することにより、皮膚のキメを整え、皮膚水分量が適
度に保たれ、肌の「くすみ」等の発生を防止、改善する
ことができ、美しい肌とすることが明らかとなった。
た。 (処方) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (4)エチルアルコール 8.0 (5)ゴカヒ抽出物*1 1.0 (6)コラーゲン*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 適量 (9)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 高研社製
する。 B.成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
た。 (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)ゴカヒ抽出物*1 10.0 (6)ヒアルロン酸ナトリウム*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 0.05 (9)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 キューピー社製
70℃に加熱し、攪拌する。 B.成分(2)、(7)及び(8)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却してパッ
クを得た。
はいずれも経時安定性に優れ、これらを皮膚に適用する
ことにより、皮膚のキメを整え、皮膚水分量が適度に保
たれ、肌の「くすみ」等の発生を防止、改善することが
できるとともに、肌のはり、つやが改善され、美しい肌
とするものであった。
た。 (処方) (%) (1)ステアリン酸 10.0 (2)パルミチン酸 8.0 (3)ミリスチン酸 12.0 (4)ラウリン酸 4.0 (5)オレイルアルコール 1.0 (6)精製ラノリン 1.0 (7)香料 0.1 (8)防腐剤 0.2 (9)グリセリン 18.0 (10)水酸化カリウム 6.0 (11)ゴカヒ抽出物*1 0.5 (12)ケラチン加水分解液*2 0.05 (13)精製水 残量 *1 参考例1で製造したもの *2 成和化成社製
℃に加熱する。 B.成分(1)〜(6)及び(8)を混合し、70℃に
加熱する。 C.上記Bを先のAに加え、成分(7)、(11)及び
(12)を加え、冷却して洗浄料を得た。
また洗い流した後のつっぱり感がなく、保湿性に優れる
もので、肌のキメを整え、はり、つやを与えるものであ
った。
能を十分に発揮させることができる。例えば、薬効剤と
してチロシナーゼ活性阻害剤を含有する本発明の組成物
は、安定で且つ優れた美白作用を有するため、皮膚の色
素沈着に高い抑制効果を発揮し、特に色素沈着による皮
膚の「くすみ」の予防、改善効果に優れるものである。
また、抗炎症剤を含有する組成物は、皮膚の炎症及びそ
れに付随して起こる色素沈着に高い抑制効果を発揮する
ため、日焼けなどによる肌荒れ、皮膚の黒化、シミ、ソ
バカスの防止・改善等に有効である。一方薬効剤として
細胞賦活剤を含有する本発明の組成物は、優れた細胞賦
活作用を有するため、皮膚の老化防止、外傷、ひび、あ
かぎれ、ただれ、痔疾、火傷などの改善、創傷治癒促進
等に有効なものである。更に、薬効剤として保湿剤を含
有する本発明の組成物は、安定で且つ優れた肌荒れ改善
作用及び保湿作用を有するため、肌の「くすみ」等を防
止、改善するとともに肌にはり、つやを効果的に付与す
るものである。このように、本発明の組成物は、薬効剤
の本来有する性能を十分に発揮させることができるの
で、美容や医療において極めて有用なものである。
Claims (7)
- 【請求項1】 ゴカヒ抽出物を0.00001〜1重量
%、及びチロシナーゼ活性阻害剤の一種又は二種以上を
0.001〜5重量%含有する皮膚用化粧料(但し、養
毛化粧料は除く)。 - 【請求項2】 チロシナーゼ活性阻害剤が、ビタミンC
及びその誘導体並びにそれらの塩、グルタチオン及びそ
の誘導体並びにそれらの塩、システイン及びその誘導体
並びにその塩、グラブレン、リクイリチン、イソリクイ
リチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、ケイケッ
トウ抽出物、ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、イブキ
トラノオ抽出物、クララ抽出物、サンザシ抽出物、シラ
ユリ抽出物、ホップ抽出物、ノイバラ抽出物、ヨクイニ
ン抽出物、糖蜜抽出物及び黒砂糖抽出物から選ばれたも
のである請求項1の皮膚用化粧料。 - 【請求項3】 ゴカヒ抽出物を0.00001〜1重量
%、及び細胞賦活剤の一種又は二種以上を0.001〜
5重量%の含有する皮膚用化粧料(但し、養毛化粧料は
除く)。 - 【請求項4】 細胞賦活剤が、デオキシリボ核酸及びそ
の塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などの
アデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその
塩、グアニン、キサンチン及びそれらの誘導体並びにそ
れらの塩などの核酸関連物質;血清除蛋白抽出物、脾臓
抽出物、胎盤抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリーなど
の動物由来の抽出物;酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフ
ィズス菌抽出物などの微生物由来の抽出物;ニンジン抽
出物、センブリ抽出物、イチョウ抽出物、ローズマリー
抽出物、オウバク抽出物、オウゴン抽出物、ニンニク抽
出物、レイシ抽出物、セファランチンなどの植物由来の
抽出物;α−またはγ−リノレン酸、エイコサペンタエ
ン酸及びそれらの誘導体、コハク酸及びその誘導体並び
にそれらの塩、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、サリチ
ル酸などのα−ヒドロキシ酸及びそれらの誘導体並びに
それらの塩から選ばれたものである請求項3に記載の皮
膚用化粧料。 - 【請求項5】 ゴカヒ抽出物0.00001〜1重量
%、及び保湿剤の一種又は二種以上を0.001〜5重
量%含有する皮膚用化粧料(但し、養毛化粧料は除
く)。 - 【請求項6】 保湿剤がヒアルロン酸、コンドロイチン
硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及びケ
ラタン硫酸などのムコ多糖類及びそれらの塩、コラーゲ
ン、エラスチン、ケラチンなどのタンパク質及びそれら
の誘導体並びにそれらの塩、ソルビトール、イノシトー
ル、トレハロース、尿素、ピロリドンカルボン酸および
その塩から選ばれたものである請求項5に記載の皮膚用
化粧料。 - 【請求項7】 ゴカヒ抽出物を0.00001〜1重量
%、及びチロシナーゼ活性阻害剤の一種もしくは二種以
上を0.0001〜10重量%、細胞賦活剤の一種もし
くは二種以上を0.001〜5重量%、又は保湿剤の一
種もしくは二種以上を0.0001〜5重量%含有する
外用医薬品。
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