JPH09183718A - 外用に適する組成物 - Google Patents

外用に適する組成物

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JPH09183718A
JPH09183718A JP7353525A JP35352595A JPH09183718A JP H09183718 A JPH09183718 A JP H09183718A JP 7353525 A JP7353525 A JP 7353525A JP 35352595 A JP35352595 A JP 35352595A JP H09183718 A JPH09183718 A JP H09183718A
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JP
Japan
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extract
acid
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salts
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JP7353525A
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Inventor
Chiharu Kondo
千春 近藤
Akiyoshi Takayama
明美 高山
Masami Senoo
正己 妹尾
Hiroko Takemoto
裕子 竹本
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬効成分を配合した化粧品、外用医薬品等の
外用に適する組成物では、薬効成分の効果が十分でなか
ったり、あるいは、製剤中で変質するなどして所期の薬
効が得られない場合が多く、その改善が望まれていた。 【解決手段】 本来薬効剤の有する作用が十分発揮され
る組成物として、次の成分(A)及び(B) (A)フィチン酸及び/又は塩 (B)活性酸素除去剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、抗炎症
剤及び保湿剤から選ばれる薬効剤の一種又は二種以上 を含有する組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外用に適した組成
物に関し、更に詳細には、フィチン酸及び/又はその塩
と薬効剤を配合した、化粧品、外用医薬品等外用に適す
る組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、乳液、クリーム、化粧水、パ
ック、分散液、洗浄料等の化粧品や、軟膏剤、クリーム
剤、外用液剤等の外用医薬品には、これらに所定の薬効
を付与することを目的として薬効成分が加えられてい
る。例えば、日焼け等により生じる皮膚の黒化や炎症、
色素沈着により生ずるシミ、ソバカス等の現象を防止す
るために、カラミン等や、アスコルビン酸類、グルタチ
オン、コロイドイオウ、ハイドロキノン、シンナミック
アルデヒド等が配合されており、また、肌荒れ改善、皮
膚老化防止、細胞賦活の他、切創やひげそり後の傷の治
療、ひび、あかぎれ、ただれ、痔疾、火傷などの改善等
の創傷治療を目的に、アラントイン、アロエ抽出物、人
参抽出物、シコンエキス、胎盤抽出物、牛血液除蛋白
物、発酵代謝物等の薬効成分が配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の薬効成分を配合した化粧品、外用医薬品等の外用に適
する組成物(以下、「外用組成物」ということがある)
では、薬効成分の効果が十分でなかったり、あるいは、
製剤中で変質するなどして所期の薬効が得られない場合
が多く、その改善が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、外用組成
物の薬効成分の効果を向上させるべく鋭意検討を行った
結果、キレート効果を有することが報告されているフィ
チン酸及び/又はその塩と薬効剤を組み合わせれば、本
来薬効剤の有する作用が十分発揮されることを見出し、
本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)フィチン酸及び/又はその塩 (B)活性酸素除去剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、抗炎症
剤及び保湿剤から選ばれる薬効剤の一種又は二種以上 を含有する組成物を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の組成物の(A)成分であ
るフィチン酸及びその塩はmyo−イノシトールのヘキ
サン酸エステルで、あらゆる植物体中に通常はカルシウ
ム、マグネシウム、カリウムとの混合組成塩として存在
し、特に種子、穀物中に多く含まれている。フィチン酸
はキレート剤として知られ、食品、工業製品に酸化防止
剤や金属キレート剤として使用されてきた。人体に対し
ても無害であり、天然物であるため、美白化粧料(特公
昭52−44675号)や育毛・養毛料(特開平3−7
4318号)の組成物としての利用が知られている。本
発明で用いるフィチン酸は、種子や穀物から抽出して得
られるものであり、その抽出方法などは特に限定される
ものでない。20〜40%の水溶液として市販されてい
るものを用いても良い。またフィチン酸を主成分として
含有するものであれば、特に精製する必要はない。
【0007】また、フィチン酸塩の塩としては特に限定
はなく、例えばナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、
或いはアルミニウム等の金属、アンモニア等の無機塩
基、ベタイン、グルタミン、リジン、アルギニン等のア
ミノ酸、ヒポキサンチン、グアノシンモノホスフエート
等の核酸などとの塩、及び上記塩基類との混合塩が使用
される。フィチン酸及びその塩の含有量としては0.0
001〜5重量%(以下単に「%」で示す)であり、よ
り好ましくは0.01〜2%である。
【0008】一方、本発明の(B)成分の薬効剤は、活
性酸素除去剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、抗炎症剤及び保
湿剤から選ばれるものであるが、具体的な薬効剤として
は、それぞれ以下に示すものが挙げられる。
【0009】(活性酸素除去剤及び抗酸化剤)活性酸素
除去剤としては、例えば、SOD、マンニトール、ベー
ターカロチン等のカロテノイド類、ハイドロキノン、ビ
リルビン、コレステロール、トリプトファン、ヒスチジ
ン、クエルセチン、クエルシトリン、カテキン、カテキ
ン誘導体、没食子酸誘導体、イチョウ抽出物、オウゴン
抽出物などのフラボノイドを成分中に含む植物抽出物、
ゴカヒ抽出物、ヤシャジツ抽出物、ジコッピ抽出物、ケ
イケットウ抽出物等が挙げられる。
【0010】また抗酸化剤としては、例えば、ビタミン
Aアセテート、ビタミンAパルミテート等のビタミンA
類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ビタミンB類
及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、リン酸−L−ア
スコルビルマグネシウム、L−アスコルビン酸硫酸エス
テル二ナトリウム、ビタミンCジパルミテート等のビタ
ミンC及びその誘導体並びにそれらの塩、ビタミンD類
及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ビタミンEリノ
レート等のビタミンE及びその誘導体並びにそれらの
塩、グルタチオン及びその誘導体並びにそれらの塩、B
HT及びBHA等が挙げられる。
【0011】上記活性酸素除去剤及び抗酸化剤のうち、
特に好ましいものとしては、マンニトール、ベーターカ
ロチン、ビタミンC及びその誘導体並びにその塩、ビタ
ミンE及びその誘導体並びにその塩が挙げられる。
【0012】(細胞賦活剤)細胞賦活剤としては、例え
ば、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン
酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそ
れらの塩、リボ核酸及びその塩、グアニン、キサンチン
及びそれらの誘導体並びにそれらの塩などの核酸関連物
質;血清除蛋白抽出物、脾臓抽出物、胎盤抽出物、鶏冠
抽出物、ローヤルゼリーなどの動物由来の抽出物;酵母
抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物、霊芝抽出
物などの微生物由来の抽出物;ニンジン抽出物、センブ
リ抽出物、ローズマリー抽出物、オウバク抽出物、ニン
ニク抽出物、ヒノキチオール、セファランチンなどの植
物由来の抽出物;α−またはγ−リノレイン酸、エイコ
サペンタエン酸及びそれらの誘導体、コハク酸及びその
誘導体並びにそれらの塩、エストラジオール及びその誘
導体並びにそれらの塩、乳酸、グリコール酸、リンゴ
酸、サリチル酸などのα−ヒドロキシ酸及びそれらの誘
導体並びにそれらの塩等を挙げることができる。
【0013】これら細胞賦活剤のうち、特に好ましいも
のとしては、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン
三リン酸及びその塩、血清除蛋白抽出物、胎盤抽出物、
酵母抽出物、ニンジン抽出物、乳酸、コハク酸及びその
誘導体並びにそれらの塩が挙げられる。
【0014】(抗炎症剤)抗炎症剤としては、グリチル
リチン酸、グリチルレチン酸、メフェナム酸、フェニル
ブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロ
フェン、アラントイン、グアイアズレン及びそれらの誘
導体並びにそれらの塩、ε−アミノカプロン酸、酸化亜
鉛、ジクロフェナクナトリウム、カンゾウ抽出物、アロ
エ抽出物、シコン抽出物、サルビア抽出物、アルニカ抽
出物、カミツレ抽出物、シラカバ抽出物、オトギリソウ
抽出物、ユーカリ抽出物、トウキ抽出物、イブキトラノ
オ抽出物、ヨクイニン抽出物、ムクロジ抽出物等が挙げ
られる。
【0015】これらの抗炎症剤のうち、特に好ましいも
のは、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、グアイア
ズレン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ε−アミ
ノカプロン酸、カンゾウ抽出物、アロエ抽出物、シコン
抽出物、カミツレ抽出物である。
【0016】(保湿剤)保湿剤としては、皮膚の構成成
分であり、従来から化粧料に配合されているムコ多糖類
及び/又はタンパク質が利用できる。
【0017】このうちムコ多糖類としては、例えばヒア
ルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパ
ラン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸並びにこれらの塩
類が挙げられ、特にヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸
及びこれらの塩類を好適に用いることができる。
【0018】また、タンパク質としては、例えばコラー
ゲン、エラスチン、ケラチン及びこれらの誘導体並びに
その塩類を挙げることができ、特にコラーゲンが好まし
い。これらの各成分は、その起源について特に制約はな
く、動物由来、微生物由来、合成品のいずれであっても
よい。天然起源の場合の抽出方法、精製処理方法につい
ても特に制約はない。
【0019】上記の(B)成分である薬効剤の本発明の
組成物への配合量は、薬効剤の種類により相違するが、
以下に示す範囲とすることが好ましい。
【0020】すなわち、活性酸素除去剤は、組成物中
に、一般には0.00001〜5%、好ましくは0.0
01〜3%配合される。活性酸素除去剤の配合量が0.
00001%より少ない場合は、十分な効果が得られな
いことがあり、また、5%を超えて配合してもそれ以上
の効果の増大は見られず、かえって製剤面で悪影響が生
じる場合がある。これらの活性酸素除去剤は、一種又は
二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0021】また、抗酸化剤も組成物中に、一般には
0.00001〜5%、好ましくは0.001〜3%配
合される。抗酸化剤の配合量が上記範囲よりも多い場合
あるいは少ない場合は、前記活性酸素除去剤のところで
説明したのと同じ理由で好ましくない。これらの抗酸化
剤も、一種又は二種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0022】細胞賦活剤は、経時安定性の点から組成物
中に、一般には0.001〜5%、特に0.01〜3%
配合するのが好ましく、一種又は二種以上組み合わせて
用いることができる。
【0023】抗炎症剤は、組成物中に、一般には0.0
001〜5%、好ましくは0.01〜3%である。抗炎
症剤はそれぞれ一種又は二種以上組み合わせて用いるこ
とができる。
【0024】更にまた、保湿剤であるムコ多糖類及び/
又はタンパク質の本発明組成物中の配合量は、一般には
0.0001〜5%、好ましくは0.001〜3%であ
る。これらの含有量が0.0001%より少ない場合
は、十分な効果が得られないことがあり、また、5%を
超えて配合してもそれ以上の効果の増大は見られない。
これらのムコ多糖類、タンパク質も一種又は二種以上組
み合わせて用いることができる。
【0025】本発明の組成物は、常法に従い、必須成分
である(A)成分と(B)成分とを通常の外用組成物と
して知られる種々の形態の基剤に配合して調製すること
ができる。
【0026】組成物の形態の例としては、特に限定され
ず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、分散
液、洗浄料、メーキャップ化粧料、頭皮・毛髪用品等の
化粧品や、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の医薬品な
どとすることができ、外用組成物の基剤としては、これ
ら外用剤の形態に応じた基剤、例えば、精製水、低級ア
ルコール、多価アルコール、油脂、界面活性剤、紫外線
吸収剤、増粘剤、色素、防腐剤、香料等を用いることが
できる。
【0027】
【実施例】次に参考例、試験例及び実施例を挙げて本発
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
【0028】試験例1 光加齢防止効果試験 フィチン酸と表1記載の薬効剤を、それぞれ単独または
混合して試料とし、水で希釈後、下記測定方法により、
光加齢防止効果を調べた。
【0029】
【表1】
【0030】6週齢のヘアレスマウスに紫外線を照射し
て作成する、光加齢モデルマウスに対する効果を測定し
た。すなわち0.105J/cm2 の紫外線を週3回、
のべ20週間照射し、試料の塗布はマウス背部に0.1
ml、毎日(照射の場合は照射2時間前に)行った。1
群は6匹とした。塗布による光加齢防止効果を下の基準
により評価した。
【0031】1)加齢スコア きめスコアとしわスコアを加算して加齢スコアとした。
加齢スコアはマウスの光加齢が進行するほど、その値は
大きくなる。
【0032】きめスコア: [スコア] [状態] 0 きめが整っている 1 きめがやや乱れている 2 きめが乱れている 3 きめの消失
【0033】しわスコア: [スコア] [状態] 0 しわがない 1 細かいしわがある 2 やや粗いしわがある 3 粗いしわがある
【0034】2)皮膚色の黄色化 皮膚色はマウス加齢に伴い、黄味が増す(b値の増加)
傾向にある。マウス皮膚を色差計で測色し、b値の試験
前に対する試験終了時の値の変化をΔbとして、皮膚色
を評価した。加齢スコア及び皮膚色の黄色化の評価結果
を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】表2に示されるように、フィチン酸と薬効
剤の組み合わせは、光加齢モデルマウスの加齢スコアや
皮膚色の黄色化を抑制する働きがあり、皮膚の老化を防
止する効果があることが明らかになった。
【0037】
【実施例】
実施例1 乳液:表3に示す組成物及び下記製法で乳液を調製し、
その美肌効果及び皮膚老化防止効果を調べた。この結果
を表4に示す。
【0038】(組成)
【表3】
【0039】(製法) A.成分(6)、(7)、(9)及び(13)を加熱混
合し、70℃に保つ。 B.成分(1)〜(5)、(8)及び(10)を加熱混
合し、70℃に保つ。 C.上記Bを先のAに加えて混合し、成分(12)を加
えて均一に乳化し、30℃まで冷却して、成分(11)
を加え、均一に混合して乳液を得る。
【0040】(試験方法)被験乳液1品につき26〜5
0才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜の2回、
12週間にわたって洗顔後に被験乳液の適量を顔面に塗
布した。塗布による美肌及び皮膚老化防止効果を下の基
準によって評価した。
【0041】美肌効果: [評価] [内 容] 有 効 肌のくすみが目立たなくなった。 やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。 無 効 使用前と変化なし。
【0042】皮膚老化防止効果: [評価] [内 容] 有 効 肌のはり、つやが改善された。 やや有効 肌のはり、つやがやや改善された。 無 効 使用前と変化なし。
【0042】(結果)
【表4】
【0044】表4の結果に示す如く、本発明品3に代表
されるフィチン酸と抗酸化剤を組み合わせた組成物を皮
膚に適用することにより、肌のくすみ等を押え、美しい
肌とするとともに、肌のはり、つやが改善され、皮膚の
老化を防止することが明らかとなった。
【0045】実施例2 クリーム:表5に示す組成及び下記製法でクリームを調
製し、その美肌効果及び皮膚老化防止効果を調べた。こ
の結果を表6に示す。
【0046】(組成)
【表5】
【0047】(製法) A.成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)及び(13)を混合し、加熱して70℃
に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却して(9)(1
0)を加えて、均一に混合して、クリームを得た。 (試験方法) 実施例1と同じ (評価基準) 実施例1と同じ
【0048】(結果)
【表6】
【0049】表6の結果に示される如く、本発明品4及
び5に代表されるフィチン酸塩と抗酸化剤を組み合わせ
た組成物を皮膚に適用することにより、肌のくすみ等を
押さえ、美しい肌とするとともに、肌のはり、つやが改
善され、皮膚の老化を防止することが明らかとなった。
【0050】実施例3 化粧水: (処方) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (4)エチルアルコール 8.0 (5)フィチン酸カルシウム*1 1.0 (6)SOD*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 適量 (9)精製水 残量 *1 シグマ社製 *2 シグマ社製;人赤血球より得たもの(5.230units/mg)
【0051】(製法) A.成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解
する。 B.成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0052】実施例4 パック: (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)フィチン酸*1 0.05 (6)オウゴン抽出物*2 0.2 (7)防腐剤 0.2 (8)香料 0.1 (9)精製水 残量 *1 東京化成社製 *2 一丸ファルコス社製
【0053】(製法) A.成分(1)、(3)〜(5)及び(9)を混合し、
70℃に加熱し、攪拌する。 B.成分(2)、(7)及び(8)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して
(6)を均一に分散してパックを得た。
【0054】実施例5 洗浄料: (処方) (%) (1)ステアリン酸 10.0 (2)パルミチン酸 8.0 (3)ミリスチン酸 12.0 (4)ラウリン酸 4.0 (5)オレイルアルコール 1.5 (6)精製ラノリン 1.0 (7)香料 0.1 (8)防腐剤 0.2 (9)グリセリン 18.0 (10)水酸化カルシウム 6.0 (11)フィチン酸カリウム*1 0.5 (12)酢酸−dl−α−トコフェロール*2 0.05 (13)精製水 残量 *1 シグマ社製 *2 シグマ社製
【0055】(製法) A.成分(9)、(10)及び(13)を混合し、70
℃に加熱する。 B.成分(1)〜(6)、(8)及び(12)し、70
℃に加熱する。 C.上記Bを先のAに加え、しばらく70℃に保ち、反
応が終了後、50℃まで冷却し、成分(7)及び(1
1)を加え、冷却して洗浄料を得た。
【0056】実施例6 ゲル軟膏: (処方) (%) (1)カルボキシビニルポリマー 1.0 (2)トリエタノールアミン 1.0 (3)1,3ブチレングリコール 10.0 (4)フィチン酸マグネシウムカリウム*1 0.01 (5)エルゴカルシフェロール*2 0.02 (6)精製水 残量 *1 シグマ社製 *2 シグマ社製
【0057】(製法) A.成分(1)及び(3)〜(6)を混合溶解する。 B.Aに成分(2)を加え、混合して均一にし、ゲル軟
膏を得た。
【0058】試験例2 創傷治癒試験 生後8週令のウィスター(Wistar)系雄性ラット
を、1群10匹として実験に供した。ラットの背部を剃
毛した後、麻酔下、正中線に対称となるように左右2箇
所の背部皮膚を4cmにわたり切開し、一方を薬剤塗布
部位、他方を対照部位とした。切開後直ちに、切開部位
3箇所を縫合し、消毒用エタノールで清拭した。縫合部
のうち薬剤塗布部位には表7に示した本発明品6〜8及
び比較品12〜15(生理食塩水に溶解したもの)のう
ちいずれか1種を、対照部位には生理食塩をO.1ml
ずつ1日2回、1週間にわたり塗布した。
【0059】1週間後背部皮膚を剥離して切開部を中心
に短冊状の切片を作成し、皮膚切片の張力強度をレオメ
ーターNRM−2002J(不動工業社製)を用いて測
定した。得られた測定値から、次式により創傷治癒率を
算出した。この結果も表7に示す。
【0060】
【数1】
【0061】
【表7】
【0062】表7の結果に示される如く、フィチン酸塩
とATP、胎盤抽出物、酵母抽出物等の細胞賦活剤とを
組み合わせた本発明組成物を皮膚に適用した場合は、創
傷治癒率が高く、皮膚の外傷、ひび、あかぎれ、ただ
れ、痔疾、火傷等を有効に改善、治癒できることが明ら
かとなった。
【0063】実施例7 クリーム:表8に示す組成及び下記製法でクリームを調
製し、その美肌効果及び皮膚老化防止効果を調べた。こ
の結果を表9に示す。
【0064】(組成)
【表8】
【0065】(製法) A.成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)〜(10)を混合し、加熱して70℃に
保つ。 C.AにBを加えて混合し、30℃まで冷却して、クリ
ームを得た。
【0066】(試験方法)被験クリーム1品につき28
〜54才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美肌及び皮膚老化防止効果
を実施例1と同様の基準によって評価した。
【0067】(結果)
【表9】
【0068】表9の結果に示された如く、本発明品9及
び10に代表されるフィチン酸と細胞賦活剤を配合した
本発明組成物は、これを皮膚に適用することにより、肌
のくすみ等を押さえ、美しい肌とするとともに、肌のは
り、つやが改善され、皮膚の老化を防止することが明ら
かとなった。
【0069】実施例8 化粧水: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (2)エタノール 15.0 (3)防腐剤 0.1 (4)ヒノキチオール 0.01 (5)香料 適量 (6)フィチン酸マグネシウムカリウム*1 2.0 (7)クエン酸 0.1 (8)クエン酸ナトリウム 0.3 (9)1,3−ブチレングリコール 4.0 (10)精製水 残量 *1 シグマ社製
【0070】(製法) A.成分(1)〜(5)を加熱、混合溶解する。 B.成分(6)〜(10)を加熱、混合溶解する。 C.AとBを混合して化粧水を得た。
【0071】実施例9 乳液: (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)エイコサペンタエン酸 5.0 (8)防腐剤 0.1 (9)フィチン酸*1 0.1 (10)カルボキシビニルポリマー 0.1 (11)水酸化ナトリウム 0.05 (12)エチルアルコール 5.0 (13)精製水 残量 (14)香料 適量 *1 東京化成社製
【0072】(製法) A.成分(9)〜(13)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B.成分(1)〜(8)を加熱混合し、70℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(14)を加え、均一に混合して乳液を
得た。
【0073】実施例10 軟膏: (処方) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)フィチン酸ナトリウム*1 1.0 (6)乳酸*2 0.1 (7)精製水 残量 *1 シグマ社製 *2 和光純薬社製
【0074】(製法) A.成分(3)、(4)及び(7)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B.成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(7)の残部で溶解した(5)、
(6)を加え、軟膏を得た。
【0075】試験例3 抗炎症効果及び色素沈着抑制効
果試験 表10に示した薬剤及びエタノール15%(v/v)を
含み、残部が精製水からなる化粧水を調製し、有色モル
モット背部に塗布して日焼けによる炎症及び色素沈着に
対する効果を調べた。その結果を表11に示す。
【0076】(試験方法)有色モルモット(各群10
匹)の背部を剃毛し、麻酔下紫外線を照射した。紫外線
照射は、東芝株式会社製FL20S・BLBランプとF
L20S・E30ランプを3本ずつ同時に照射し、紫外
線量は4.8×104erg/cm2とした。紫外線照射
の24時間前と照射直後及び照射12時間後、24時間
後にモルモット背部の4カ所に試料を0.2mlずつよ
く擦り込んだ。なお、紫外線照射前に塗布部位を温水で
よく洗浄した。照射の24時間後に炎症の程度を、そし
て7日後に色素沈着の程度を観察した。
【0077】
【表10】
【0078】(標準基準) 炎症についての評価基準(抗炎症効果) 0:炎症が全く認められない 1:ごくわずか炎症が認められる 2:炎症は認められるが非照射部位との境界は不明瞭 3:炎症が認められ、非照射部位との境界は鮮明
【0079】色素沈着についての評価基準 0:色素沈着が全く認められない 1:ごくわずか色素沈着が認められる 2:色素沈着は認められるが非照射部位との境界は不明
瞭 3:色素沈着が認められ、非照射部位との境界は鮮明
【0080】上記評価基準に従い、それぞれの評点が1
点以下であるモルモットが10匹中何匹いたかを数え、
以下の判定基準に従って判定した。
【0081】 (判定基準) <判 定> <内 容> 著 効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が8匹以上である。 有 効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が6匹以上である。 やや有効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が4匹以上である。 無 効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が3匹以下である。
【0082】
【表11】
【0083】表11の結果より、フィチン酸とグリチル
リチン酸ジカリウム、グアイアズレン、シコン抽出物等
の抗炎症剤を配合した本発明組成物は、これを皮膚に適
用することにより、皮膚の炎症および色素沈着を抑制す
ることが明らかとなった。
【0084】実施例11 クリーム:次に示す処方及び下記製法でクリームを調製
した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノステアレート 2.0 (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)ブチルパラベン 0.1 (8)メチルパラベン 0.1 (9)1,3−ブチレングリコール 5.0 (10)グリチル酸ジカリウム*1 0.2 (11)フィチン酸*2 0.5 (12)精製水 残量 (13)香料 適量 *1 丸善製薬社製 *2 東京化成社製
【0085】(製法) A.成分(1)〜(7)を70℃にて加熱溶解する。 B.成分(8)〜(12)を70℃に加熱する。 C.AをBに加え、冷却してクリームを得る。 D.Cに成分(13)を加え、冷却してクリームを得
る。
【0086】実施例12 乳液:次に示す処方及び下記製法で乳液を調製した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)精製アボガド油 4.0 (7)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 4.0 (8)ブチルパラベン 0.1 (9)フィチン酸*1 1.0 (10)アロエ抽出物*2 0.2 (11)メチルパラベン 0.1 (12)カルボキシビニルポリマー 0.07 (13)1,3−ブチレングリコール 5.0 (14)精製水 残量 (15)水酸化ナトリウム 0.025 (16)精製水 7.5 (17)香料 適量 *1 東京化成社製 *2 丸善製薬社製
【0087】(製法) A.成分(1)〜(8)を70℃にて加熱溶解する。 B.成分(9)〜(14)を70℃にて加熱溶解する。 C.AをBに加え、乳化する。 D.Cに(15)〜(17)を加え、冷却して乳液を得
る。
【0088】実施例13 化粧水:次に示す処方及び下記製法で化粧水を調製し
た。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (2)香料 適量 (3)エタノール 10.0 (4)メチルパラベン 0.1 (5)カミツレ抽出物*1 1.0 (6)クエン酸 0.1 (7)クエン酸ナトリウム 0.3 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)フィチン酸ナトリウム*2 0.01 (10)精製水 残量 *1 一丸ファルコス社製 *2 シグマ社製
【0089】(製法) A.成分(1)〜(4)を混合溶解する。 B.成分(5)〜(10)を混合溶解する。 C.BをAに加え、攪拌して化粧水を得る。
【0090】実施例14 乳液:表12に示す組成及び下記製法で乳液を調製し、
その肌荒れ改善効果を調べた。この結果を表13に示
す。
【0091】(組成)
【表12】
【0092】(製法) A.(6)、(8)〜(10)及び(14)の各成分を
加熱混合し、70℃に保つ。 B.(1)〜(5)、(7)、(11)及び(12)の
各成分を加熱混合し、70℃に保つ。 C.上記Bを先のAに加えて混合し、成分(13)を加
えて均一に乳化し、30℃まで冷却して乳液を得た。
【0093】(試験方法)24〜45才の健常人15名
をパネルとし、実験的な荒れ肌を惹起する前の肌状態を
ミクロスコープカメラで撮影し、下記基準によりそのス
コアを求めた。実験的な荒れ肌は、上腕屈側部をエーテ
ル、アセトン(1:1)混液で処理することにより惹起
した。さらにその後は、7日間にわたって毎日、朝と夜
の2回被験乳液を塗布し、荒れ肌惹起の3、5及び7日
後に前記と同様肌状態のスコアを求めた。
【0094】 肌状態スコア <スコア> <状 態> 1 肌の皮溝が不鮮明であり、角質のはがれが認められる。 2 肌の皮溝がやや不鮮明であるかまたは一方向性が強い。 3 肌の皮溝は認められるが、浅いかまたは一方向性が強い。 4 肌の皮溝が認められるかまたはやや網目状である。 5 肌の皮溝がはっきり認められるかまたはきれいな網目状である。
【0095】(結果)
【表13】
【0096】表13の結果に示される如く、本発明品1
4に代表されるフィチン酸とムコ多糖類を組合せた本発
明組成物および本発明品15に代表されるフィチン酸と
タンパク質を組合せた本発明組成物は、これらを皮膚に
適用することにより、肌の荒れを改善できることが明ら
かになった。
【0097】実施例15 クリーム:表14に示す組成及び下記製法でクリームを
調製し、その美肌効果を調べた。この結果を表15に示
す。
【0098】(組成)
【表14】
【0099】(製法) A.成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B.成分(8)〜(10)及び(13)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却してクリームを得
た。
【0100】(試験方法)被験クリーム1品につき27
〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適量を
顔面に塗布した。塗布による美肌効果を以下の基準によ
って評価した。
【0101】(評価基準) <評価> <内 容> 有 効 肌のくすみが目立たなくなった。 やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。 無 効 使用前と変化なし。
【0102】(結果)
【表15】
【0103】表15の結果に示される如く、本発明品1
6に代表されるフィチン酸塩とムコ多糖類を組合せた本
発明組成物および本発明品17に代表されるフィチン酸
塩とタンパク質を組合せた本発明組成物は、これらを皮
膚に適用することにより、肌の「くすみ」等の発生の防
止、改善することができ、美しい肌とすることが明らか
となった。
【0104】実施例16 化粧水:次に示す処方及び下記製法で化粧水を調製し
た。 (処方) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (4)エチルアルコール 8.0 (5)フィチン酸カルシウム*1 1.0 (6)コラーゲン*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 適量 (9)精製水 残量 *1 シグマ社製 *2 高研社製
【0105】(製法) A.成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解
する。 B.成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0106】実施例17 パック:次に示す処方及び下記製法でパックを調製し
た。 (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)フィチン酸*1 0.5 (6)ヒアルロン酸ナトリウム*2 0.5 (7)防腐剤 適量 (8)香料 0.05 (9)精製水 残量 *1 東京化成社製 *2 キューピー社製
【0107】(製法) A.成分(1)、(3)〜(6)及び(9)を混合し、
70℃に加熱し、攪拌する。 B.成分(2)、(7)及び(8)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却してパッ
クを得た。
【0108】実施例18 洗浄料:次に示す処方及び下記製法で洗浄料を調製し
た。 (処方) (%) (1)ステアリン酸 10.0 (2)パルミチン酸 8.0 (3)ミリスチン酸 12.0 (4)ラウリン酸 4.0 (5)オレイルアルコール 1.0 (6)精製ラノリン 1.0 (7)香料 0.1 (8)防腐剤 0.2 (9)グリセリン 18.0 (10)水酸化カルウム 6.0 (11)フィチン酸ナトリウム*1 0.5 (12)ケラチン加水分解液*2 0.05 (13)精製水 残量 *1 シグマ社製 *2 成和化成社製
【0109】(製法) A.成分(9)、(10)及び(13)を混合し、70
℃に加熱する。 B.成分(1)〜(6)及び(8)を混合し、70℃に
加熱する。 C.上記Bを先のAに加え、しばらく70℃に保ち、反
応が終了後、50℃まで冷却し、成分(7)、(11)
及び(12)を加え、冷却して洗浄液を得た。
【0110】実施例19 口紅:次に示す処方及び下記製法で口紅を調製した。 (処方) (%) (1)フィチン酸*1 0.02 (2)エルゴカルシフェロール*2 0.02 (3)赤色202号 0.2 (4)キャンデリラロウ 9.0 (5)固形パラフィン 8.0 (6)ミツロウ 5.0 (7)カルナウバロウ 5.0 (8)ラノリン 11.0 (9)イソプロピルミリスチン酸エステル 10.0 (10)精製ヒマシ油 残量 *1 東京化成社製 *2 和光純薬社製
【0111】(製法) A.成分(4)〜(10)を加熱溶解後、3本ローラー
で練る。 B.Aに成分(1)〜(3)を加えた後、再び3本ロー
ラーで2回練る。 C.Bを冷却・成型して口紅を得た。
【0112】実施例20 ヘアトニック:次に示す処方及び下記製法でヘアトニッ
クを調製した。 (処方) (%) (1)フィチン酸*1 0.1 (2)カミツレ抽出物*2 0.3 (3)メントール 0.1 (4)エタノール 40.0 (5)香料 適量 (6)精製水 残量 *1 東京化成社製 *2 一丸ファルコス社製
【0113】A.成分(3)〜(5)を混合溶解する。 B.成分(1)、(2)及び(6)を混合溶解する。 C.BにAを加えて均一に混合し、ヘアトニックを得
た。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、薬効剤の本来有する性
能を十分に発揮させることができる。例えば、薬効剤と
して活性酸素除去剤や抗酸化剤を含有する本発明の組成
物は、優れた活性酸素除去作用を有し、肌荒れ改善や、
皮膚老化防止等に安全で且つ優れた効果を有するので、
紫外線による皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸化
脂質の生成、炎症、黒化、老化等に対し、極めて高い予
防効果を有するものである。一方、薬効剤として細胞賦
活剤を含有する本発明の組成物は、優れた細胞賦活作用
を有するため、皮膚の老化防止、外傷、ひび、あかぎ
れ、ただれ、痔疾、火傷などの改善、創傷治癒促進等に
有効なものである。
【0115】また、薬効剤として抗炎症剤を含有する本
発明の組成物は、安定で且つ優れた抗炎症作用を有する
ため、皮膚の炎症や色素沈着に高い抑制効果を発揮し、
日やけなどによる皮膚の黒化、シミ、ソバカスの防止・
改善等に有効である。更に、薬効剤として保湿剤を含有
する本発明の組成物は、安定で且つ優れた肌荒れ改善作
用を有するため、肌の「くすみ」等の発生の防止、改善
に有効なものである。このように、本発明の組成物は、
薬効剤の本来有する性能を十分に発揮させることができ
るので、美容や医療において極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/00 A61K 7/00 D F G H J U M 7/06 7/06 7/50 7/50 (72)発明者 竹本 裕子 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)フィチン酸及び/又はその塩 (B)活性酸素除去剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、抗炎症
    剤及び保湿剤から選ばれる薬効剤の一種又は二種以上 を含有することを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 薬効剤が活性酸素除去剤である請求第1
    項記載の組成物。
  3. 【請求項3】 活性酸素除去剤が、SOD、マンニトー
    ル、ベーターカロチン等のカロテノイド類、ハイドロキ
    ノン、ビリルビン、コレステロール、トリプトファン、
    ヒスチジン、クエルセチン、クエルシトリン、カテキ
    ン、カテキン誘導体、没食子酸、没食子酸誘導体、オウ
    ゴン抽出物及びイチョウ抽出物等のフラボノイドを成分
    中に含む植物抽出物、ゴカヒ抽出物、ヤシャジツ抽出
    物、ジコッピ抽出物及びケイケットウ抽出物から選ばれ
    たものである請求項第2項記載の組成物。
  4. 【請求項4】 薬効剤が抗酸化剤である請求項第1項記
    載の組成物。
  5. 【請求項5】 抗酸化剤が、ビタミンA類及びそれらの
    誘導体並びにそれらの塩、ビタミンB類及びそれらの誘
    導体並びにそれらの塩、ビタミンC及びその誘導体並び
    にそれらの塩、ビタミンD類及びそれらの誘導体並びに
    それらの塩、ビタミンE及びその誘導体並びにそれらの
    塩、グルタチオン及びその誘導体並びにそれらの塩、B
    HT及びBHAから選ばれたものである請求項第4項記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】 薬効剤が細胞賦活剤である請求項第1項
    記載の組成物。
  7. 【請求項7】 細胞賦活剤が、デオキシリボ核酸及びそ
    の塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸などの
    アデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその
    塩、グアニン、キサンチン及びそれらの誘導体並びにそ
    れらの塩などの核酸関連物質;血清除蛋白抽出物、脾臓
    抽出物、胎盤抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリーなど
    の動物由来の抽出物;酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフ
    ィズス菌抽出物、霊芝抽出物などの微生物由来の抽出
    物;ニンジン抽出物、センブリ抽出物、ローズマリー抽
    出物、オウバク抽出物、ニンニク抽出物、ヒノキチオー
    ル、セファランチンなどの植物由来の抽出物;α−また
    はγ−リノレイン酸、エイコサペンタエン酸及びそれら
    の誘導体、コハク酸及びその誘導体並びにそれらの塩、
    エストラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩、グ
    リコール酸、乳酸、リンゴ酸、サリチル酸などのα−ヒ
    ドロキシ酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩から選
    ばれたものである請求項第6項記載の組成物。
  8. 【請求項8】 薬効剤が抗炎症剤である請求項第1項記
    載の組成物。
  9. 【請求項9】 抗炎症剤が、グリチルリチン酸、グリチ
    ルレチン酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、インド
    メタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アラント
    イン、グアイアズレン及びそれらの誘導体並びにそれら
    の塩、ε−アミノカプロン酸、酸化亜鉛、ジクロフェナ
    クナトリウム、カンゾウ抽出物、アロエ抽出物、シコン
    抽出物、サルビア抽出物、アルニカ抽出物、カミツレ抽
    出物、シラカバ抽出物、オトギリソウ抽出物、ユーカリ
    抽出物、トウキ抽出物、イブキトラノオ抽出物、ヨクイ
    ニン抽出物及びムクロジ抽出物から選ばれたものである
    請求項第8項記載の組成物。
  10. 【請求項10】 薬効剤が、保湿剤である請求項第1項
    記載の組成物。
  11. 【請求項11】 保湿剤がムコ多糖類及び/又はタンパ
    ク質である請求項第10項記載の組成物。
  12. 【請求項12】 ムコ多糖類が、ヒアルロン酸、コンド
    ロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリ
    ン及びケラタン硫酸並びにこれらの塩類から選ばれたも
    のである請求項第11項記載の組成物。
  13. 【請求項13】 タンパク質が、コラーゲン、エラスチ
    ン、ケラチン及びこれらの誘導体並びにその塩類から選
    ばれたものである請求項第11項記載の組成物。
  14. 【請求項14】 皮膚外用剤である請求項第1項ないし
    第13項のいずれかの項記載の組成物。
  15. 【請求項15】 化粧品である請求項第1項ないし第1
    3項のいずれかの項記載の組成物。
  16. 【請求項16】 外用医薬品である請求項第1項ないし
    第13項のいずれかの項記載の組成物。
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